JP2020069124A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部装置に対し払出数を正確に通知する。【解決手段】図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、遊技動作の進行制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、再遊技に応じて自動投入される遊技価値媒体の数を含む、入賞に応じた遊技価値媒体の払出数を外部装置に対して通知する制御を行う通知制御手段を有し、通知制御手段は、払出数に応じて払出信号カウンタの更新を行い、該払出信号カウンタの値に基づき払出数を通知する制御を行うと共に、再遊技に応じて払出信号カウンタを更新する際は、払出信号カウンタの値に再遊技に応じた遊技価値媒体の自動投入数を加算する。【選択図】図21

Description

本発明は、回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴を備えた遊技機に関する。
スロットマシンなどの回胴を備えた遊技機では、遊技者がメダル等の遊技価値媒体を所定の投入口に投入してスタートレバー操作等の所定の回転開始操作を行うことで回胴の回転が開始される。そして、遊技者が停止ボタン押下等の所定の回胴停止操作を行うと、そのタイミングに応じた図柄で回胴が停止される。
なお、関連する従来技術については下記特許文献1を挙げることができる。
特開2014−33743号公報
ここで、遊技機においては、入賞に応じた遊技価値媒体の払出数をホールコンピュータ等の外部装置に通知する機能を有するものがある。ホール経営者等の管理者が各遊技機の払出数を適切に管理するためには、このような払出数の通知が正確に行われることを要する。
本発明は上記事情に鑑み為されたものであり、外部装置に対し払出数を正確に通知することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、遊技動作の進行制御を行う制御手段と、を備え、遊技価値媒体の投入により賭数の設定が可能とされ所定数の賭数の設定により1ゲームが開始可能とされ、前記可変表示手段に前記図柄の表示結果が示されることで1ゲームが終了し、前記図柄の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技機であって、前記入賞には、前記所定数の賭数に応じた数の前記遊技価値媒体が自動投入される再遊技が含まれ、前記制御手段は、前記再遊技に応じて自動投入される前記遊技価値媒体の数を含む、前記入賞に応じた前記遊技価値媒体の払出数を外部装置に対して通知する制御を行う通知制御手段を有する。
そして、前記通知制御手段は、前記払出数に応じて払出信号カウンタの更新を行い、該払出信号カウンタの値に基づき前記払出数を通知する制御を行うと共に、前記再遊技に応じて前記払出信号カウンタを更新する際は、前記払出信号カウンタの値に前記再遊技に応じた前記遊技価値媒体の自動投入数を加算するものである。
上記のように再遊技に応じた払出信号カウンタの更新として、遊技価値媒体の自動投入数を上書きする更新ではなく、該自動投入数を加算する更新を行うようにしたことで、再遊技以外の入賞に応じた払出数分の払出信号出力と再遊技の自動投入数分の払出信号出力とが適正に行われるように図られる。
本発明によれば、外部装置に対し払出数を正確に通知することができる。
遊技機の正面図である。 遊技機の平面図(図2A)及び右側面図(図2B)である。 遊技機が備える前面パネルの背面図である。 遊技機が備える本体ケースの正面図である。 遊技機内部の制御構成の概略的なブロック図である。 遊技機が備える主制御基板の回路構成を示した図である。 メダルセレクタの構造を説明するための図である。 同じく、メダルセレクタの構造を説明するための図である。 メダル検出に係る各種のセンサを模式的に示した図である。 原点検出に係る構成についての説明図である。 ステッピングモータについての説明図である。 回転リール(回胴)に形成された図柄についての説明図である。 主制御基板のメモリに設定された領域についての説明図である。 各領域に定められた規制についての説明図である。 スタート処理のフローチャートである。 電源復帰処理のフローチャートである。 設定変更処理のフローチャートである。 電源断処理のフローチャートである。 メイン処理のフローチャートである。 同じく、メイン処理のフローチャートである。 メイン処理における再遊技の自動投入処理のフローチャートである。 メイン処理における停止処理のフローチャートである。 図22に示す停止処理における回胴停止制御処理のフローチャートである。 停止処理可能位置についての説明図である。 メイン処理における入賞メダルの払出処理のフローチャートである。 タイマ割込み処理のフローチャートである。 タイマ割込み処理におけるLED表示データの作成処理のフローチャートである。 タイマ割込み処理におけるエラー解除判定処理のフローチャートである。 タイマ割込み処理におけるメダル払出処理のフローチャートである。 タイマ割込み処理における投入及び払出信号出力処理のフローチャートである。 払出信号(及び投入信号)の説明図である。 払出信号の出力期間についての説明図である。 タイマ割込み処理における回胴制御処理のフローチャートである。 起動タイムテーブルの例を示した図である。
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態について、次の順序で説明する。なお、実施の形態ではスロットマシンを例に挙げる。

<1.回胴遊技機の機構構成>
<2.回胴遊技機の制御構成>
<3.メダル投入に係る構成>
<4.回胴回転に係る構成及び回転リール>
<5.メモリ領域について>
<6.スタート処理>
<7.電源断処理>
<8.電源復帰処理>
<9.設定変更処理>
<10.メイン処理>
[10-1.メイン処理]
[10-2.メイン処理側における回胴停止のための処理]
[10-3.入賞メダルの払出処理]
<11.タイマ割込み処理>
[11-1.タイマ割込み処理]
[11-2.LED表示データの作成処理]
[11-3.エラー解除判定処理]
[11-4.メダル払出処理]
[11-5.投入及び払出信号出力処理]
[11-6.再遊技時の払出信号出力について]
[11-7.回胴制御処理]
<12.実施の形態のまとめ>
<13.まとめ及び変形例>
<1.回胴遊技機の機構構成>

先ず、図1〜図4により実施の形態のスロットマシンの外観構成を説明する。
図1はスロットマシンの正面図、図2Aは平面図、図2Bは右側面図、図3は前面パネル2の背面図、図4は本体ケース1の正面図である。
本実施の形態のスロットマシンは、図2からわかるように、矩形箱状の本体ケース1と、各種の遊技部材を装着した前面パネル2とが、図示しないヒンジ機構を介して連結され、前面パネル2が本体ケース1に対して開閉可能に構成されている。
図4に示すように、本体ケース1の略中央には、3つの回転リール(回胴)4a,4b,4cを備える図柄回転ユニット3が配置されている。また、その下側に、メダル払出装置5が配置されている。
各回転リール4a,4b,4cには、後述する各種図柄、例えばBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)用の図柄や、各種のフルーツ図柄、リプレイ図柄などが描かれている。
メダル払出装置5は、メダルを貯留するメダルタンク5aを有する。また払出ケース5b内に、図5で後述する払出モータ75、払出接続基板73、ホッパー基板74、メダル払出センサ76等が収納されている。
メダルタンク5aに貯留されたメダルは、払出モータ75の回転に基づいて、払出口5cから図面手前方向に向けて導出される。なお、限界量を越えて貯留されたメダルは、超過メダル導出部5dを通して、補助タンク6に落下するよう構成されている。
補助タンク6に対しては、該補助タンク6における貯留メダルが限界量に達したことを検出するためのオーバーフローセンサが設けられている。
メダル払出装置5に隣接して電源基板41が配置される。また、図柄回転ユニット3の上方に主制御基板40が配置され、主制御基板40に隣接して回胴設定基板71が配置されている。
また図柄回転ユニット3の内部には、図5に示す回胴LED(Light Emitting Diode)中継基板56と回胴中継基板53とが設けられ、図柄回転ユニット3に隣接して外部集中端子板70が配置されている。
さらに、本体ケース1においては、図柄回転ユニット3の側方に前面パネル2の開放(ドアの開放)を検知するためのドア開放センサ35が設けられている。
図1に示すように、前面パネル2の上部にはLCD(Liquid Crystal Display)ユニット7が配置されている。このLCDユニット7には、遊技動作を盛り上げるためなどに各種のキャラクタが表示される。
またLCDユニット7の下部には、回転リール4a,4b,4cを表出させる表示窓8が形成されている。この表示窓8を通しては、各回転リール4a,4b,4cの回転方向に、各々3個程度の図柄が見えるようにされている。そして、例えば、合計9個の図柄の水平方向の二本(又は三本)と、対角線方向の二本が仮想的な停止ラインとなる。
なお、図柄回転ユニット3の内部には、回転リール4a,4b,4cが停止した状態において視認される9個の図柄それぞれを内側から照射可能な位置に回胴用LEDが配置されている(不図示)。それぞれの回胴用LEDはそれぞれの回転リール4の回転状態や停止状態、或いは各種演出に応じて点灯・消灯される。
表示窓8の下方には、遊技状態を示すLED群9や、遊技成果として払出されるメダル数を表示する払出表示部10や、貯留数表示部11が設けられている。
LED群9は、例えば、今回ゲームに投入されたメダルの枚数を示すLEDや再遊技状態を示すLED(再遊技表示LED)、回胴を回転させる準備が整ったことを示すLED(今回ゲームの遊技に要する所定枚数のメダルの投入が完了したことを示すLED:いわゆるスタートランプ)、メダルの投入の受付状態を示すLEDなどで構成されている。
払出表示部10は、7セグメントLEDを2個連設して構成されており、払出メダル数を特定すると共に、何らかの異常事態の発生時には、異常内容を表示するエラー表示器としても機能する。
また、本例の場合、払出表示部10は、いわゆる指示モニタとしても機能する。指示モニタは、ART中に押し順ベルや押し順リプレイ等の押し順の規定された所定役(以下「押し順役」と表記)に当選した際に押順情報の表示を行う表示器を意味する。
貯留数表示部11は、クレジットとして貯留されているメダルの数を表示する。
表示窓8の上方、左、右には、LED演出部15a,15b,15cが設けられている。LED演出部15a,15b,15cは、所定の絵柄、意匠が施され、内側に配置されたLEDによって光による演出が実行されるように構成されている。LED演出部15a,15b,15cで実行される演出は、例えば、BBやRBに当選したことを示す演出や、AT(アシストタイム)やART(アシストリプレイタイム)等の状態を示す演出、AT中やART中のアシスト演出等である。
なお、個々の説明は省略するが、前面パネル2には、演出や動作状態を提示するためのLEDとして他のLEDが各種配置されている。
前面パネル2の中央右側には、メダルを投入するメダル投入口12が設けられ、これに近接して、メダル投入口12に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン13が設けられている。返却ボタン13の右側には、専用のキーを差し込むための鍵穴が設けられている。前面パネル2が本体ケース1に対して閉じた状態において、鍵穴に差し込まれたキーを右へ回すことにより前面パネル2が解錠され(以下「解錠動作」と表記)、前面パネル2の本体ケース1に対する開閉が可能となる。また、鍵穴に差し込まれたキーを左へ回すことにより、打ち止めやエラーによる遊技の中止状態が解除される(以下「中止解除動作」と表記)。
また、前面パネル2の中央左側には、クレジット状態のメダル(クレジットとして貯留されているメダル)を払出すクレジット精算ボタン14と、クレジット状態のメダルを擬似的に3枚投入するマックスベットボタン16とが設けられている。
また、前面パネル2には、回転リール4a,4b,4cの回転を開始させるためのスタートレバー17と、回転中の回転リール4a,4b,4cを停止させるための停止ボタン18a,18b,18cが設けられている。
遊技者がスタートレバー17を操作すると、通常は、3つの回転リール4a,4b,4cが正方向に回転を開始する。但し、内部当選状態を予告するリール演出のために、回転リール4a,4b,4cの全部又は一部が、変則的に回転(いわゆる「演出回転」)した上で正方向の回転を開始する場合もある。
リール演出としては具体的内容が各種考えられ、例えば、
・極めてゆっくり正方向に回転(正回転)して静止するスロー演出
・正回転と逆回転を繰り返した後に、所定時間だけ逆回転して静止する逆回転演出
・第1の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第1の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止する第2の揺動演出
・第2の所定時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、極めてゆっくり正回転した後に静止するスロー揺動演出
・第2の時間だけ正回転と逆回転を繰り返した後に静止し、さらに、所定時間だけ逆回転した後に静止する揺動逆回転演出
・所定速度で正回転又は逆回転した後に所定の図柄に揃えて静止する演出
などが用意されている。そして、このようなリール演出時には、LCDユニット7におけるキャラクタ演出や、LEDランプを点滅させるランプ演出や、スピーカを駆動する音声演出の全部又は一部が適宜に選択されて実行される。
前面パネル2の下方には、メダルを蓄える横長の受け皿19と、払出装置5の払出口5cに連通するメダル排出口20とが設けられている。
また前面パネル2の上方左右、及び下方左右にはスピーカ30a,30b,30c,30dが配置されている。
図3に示すように、前面パネル2の裏側は、図1で示したメダル投入口12に投入されたメダルの選別を行うメダルセレクタ21と、メダルセレクタ21により不適正と判別されたメダルをメダル排出口20に案内する返却通路22とが設けられている。
また、前面パネル2の裏側上部には、基板ケース23が配置されている。この基板ケース23には、図5で述べる演出制御基板42、演出インターフェース基板43、液晶制御基板44、液晶インターフェース基板45などが収容されている。
またメダルセレクタ21の側方には、図1に示す各種の遊技部材と主制御基板40との間の信号を中継する遊技中継基板60(図5で後述する)が設けられている。
本実施の形態のスロットマシンにおいては、遊技価値媒体の投入により賭数の設定が可能とされ、所定数の賭数の設定により1ゲームが開始可能とされている。遊技価値媒体とは、ゲームの開始条件となる賭数の設定に供される媒体であり、本例ではメダルが該当する。
そして、本実施の形態のスロットマシンにおいては、図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段(本例では図柄回転ユニット3)に図柄の表示結果が示されることで1ゲームが終了し、図柄の表示結果に応じて入賞が発生可能とされている。
<2.回胴遊技機の制御構成>

次に本実施の形態のスロットマシンの制御系の構成について説明する。
図5は、スロットマシンの内部の制御構成の概略的なブロック図である。本実施の形態のスロットマシンは、その制御構成が主制御基板40を中心に構成されている。
主制御基板40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたマイクロコンピュータやインターフェースのための回路等が搭載され、スロットマシンの遊技動作全般に係る統括的な制御を行う。例えば主制御基板40が回転リール4a,4b,4cを含む各種の遊技部材の動作を制御するとともに、動作状況を把握する。また遊技動作に応じて演出を実行させる。
主制御基板40は、電源基板41、演出インターフェース基板43、回胴中継基板53、遊技中継基板60、外部集中端子板70、回胴設定基板71、払出接続基板73との間で各種信号(コマンドや検出信号等)のやりとりを行う。
電源基板41は、AC24Vを受けて、これを整流・平滑して直流電圧を得る。そして電源基板41はコンバータ回路を備えて各部に必要な電源電圧を生成する。図では主制御基板40を介して各部に与えられる主制御電源電圧V1、及び演出インターフェース基板43を介して各部に与えられる演出制御電源電圧V2を示している。
また電源基板41には電源遮断状態を検出する電源監視回路や、主制御基板40にバックアップ電源電圧を供給するバックアップ電源回路なども設けられている。
演出制御基板42は、CPU、ROM、RAM等を備えたマイクロコンピュータやインターフェースのための回路等が搭載され、スロットマシンの演出動作に関する制御を行う。
演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して主制御基板40からのコマンドを受け取る。例えば主制御基板40は、演出制御基板42に対して、スピーカ30(30a〜30d)による音演出、LEDランプや冷陰極線管放電管によるランプ演出、LCDユニット7による図柄演出を実現するための制御コマンドを出力し、演出制御基板42はその制御コマンドに応じた演出制御処理を行う。
また演出制御基板42では、主制御基板40から内部抽選結果を特定する制御コマンド(遊技開始コマンド)受けると、内部抽選結果に対応してアシストタイム当選状態とするか否かのAT抽選を実行する。
なお、演出制御基板42においてAT抽選に当選した後の所定回数のゲーム(AT中)では、小役当選状態において、その図柄を停止ラインに整列できるよう、3つの回転リール4の停止順序を遊技者に報知している。
また演出制御基板42は、主制御基板40からのリール演出実行を示す制御コマンドを受けると、主制御基板40で実行するリール演出に対応する演出動作を開始する。
これらのような演出制御動作のため、演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を通して各部と必要な通信を行う。
演出制御基板42は、演出インターフェース基板43、及び液晶インターフェース基板45を介して液晶制御基板44に接続されている。
液晶制御基板44は、LCDユニット7における画像表示による演出の制御を行う。この液晶制御基板44には、VDP(Video Display Processor)、画像ROM、VRAM(Video RAM)、液晶制御CPU、液晶制御ROM、液晶制御RAM等が搭載される。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う。
画像ROMには、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されている。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域とされる。
液晶制御CPUは、VDPが表示制御を行うために必要な制御データを出力する。
液晶制御ROMには、液晶制御CPUの表示制御動作手順を記述したプログラムやその表示制御に必要な種々のデータが格納される。
液晶制御RAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
このような液晶制御基板44は、演出制御基板42からの表示演出に関するコマンドを受け付け、それに応じて表示駆動信号を生成する。そして液晶インターフェース基板45を介してLCDユニット7に表示駆動信号を供給し、画像表示を実行させる。
また、演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介してスピーカ中継基板47を制御し、スピーカ30a〜30dを用いた音演出を実行させる。
また演出制御基板42は、演出インターフェース基板43を介して、LED基板48や回胴LED中継基板56を経由して各種のLEDによるランプ演出を実現している。
LED基板48には、例えば図1に示したLED演出部15a,15b,15cとしてのLEDが配置されている。
回胴LED中継基板56は、第1回胴LED基板50a、第2回胴LED基板50b、第3回胴LED基板50cについて演出制御基板42からのLED駆動信号を中継する。
第1回胴LED基板50aには、回転リール4aの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。第2回胴LED基板50bには、回転リール4bの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。また、第3回胴LED基板50cには、回転リール4cの図柄を内側から照射する回胴用LEDが配置されている。
主制御基板40は、遊技中継基板60を介して、図5のようにスロットマシンの各種遊技部材に接続されている。
遊技表示基板61は、遊技状態を示すLED群9や、7セグメントLEDを有した払出表示部10や、同じく7セグメントLEDを有した貯留数表示部11を搭載している。主制御基板40は、遊技表示基板61に対して、遊技中継基板60を介して制御コマンドを送信し、遊技状態に応じた表示を実行させるように制御している。
始動スイッチ基板62には、スタートレバー17の操作に応じてONされる始動スイッチが搭載されている。
停止スイッチ基板63には停止ボタン18a、18b、18cの操作に応じてそれぞれONされる停止スイッチが搭載されている。また、図示は省略したが、本例の停止スイッチ基板63には、停止ボタン18a、18b、18cのそれぞれに対して設けられ、対応する停止ボタン18を発光させるための停止ボタンLEDも搭載されている。
貯留メダル投入スイッチ基板64には、マックスベットボタン16の操作に応じてONされる投入スイッチが搭載されている。また、図示は省略したが、本例の貯留メダル投入スイッチ基板64には、マックスベットボタン16を発光させるためのマックスベットLEDも搭載されている。
精算スイッチ基板65には清算ボタン14の操作に応じてONされる清算スイッチが搭載されている。
主制御基板40は、これらの基板(61,62,63,64,65)のスイッチによる遊技者操作の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。
ドアセンサ66は、前面パネル2の前述した鍵穴に対して設けられたセンサである。ドアセンサ66によって、前述した遊技の中止解除動作を認識可能とされている。
セレクタセンサ67及び投入メダル関連センサ68は、メダル投入口12から投入されたメダルを検出するために設けられている。これらセレクタセンサ67及び投入メダル関連センサ68については後に改めて説明する。
主制御基板40は、これらのセンサ(66,67,68)の検出信号を、遊技中継基板60を介して受信する。さらに、主制御基板40は、受信したセンサの検出信号により投入されたメダルの投入時間や通過方向を検出し、所定の規定に合致した場合にのみ投入メダルとして受け付け、それ以外の場合には投入メダルエラーとして処理する。
ブロッカーソレノイド69は、不正メダルの通過を阻止するブロッカーをON/OFFに駆動する。主制御基板40は、遊技中継基板60を介してブロッカーソレノイド69を制御する。
また、主制御基板40は、回胴中継基板53を経由して、回転リール4a,4b,4cを回転させる3つのステッピングモータ54(第1回胴ステッピングモータ54a、第2回胴ステッピングモータ54b、第3回胴ステッピングモータ54c)と接続されている。
さらに主制御基板40は、回胴中継基板53を経由して、回転リール4a,4b,4cの原点位置(後述する原点位置101)を検出するための3つのインデックスセンサ55(第1回胴インデックスセンサ55a、第2回胴インデックスセンサ55b、第3回胴インデックスセンサ55c)に接続されている。
主制御基板40は、ステッピングモータ54a,54b,54cを駆動又は停止させることによって、回転リール4a,4b,4cの回転動作と、目的位置での停止動作を実現している。また主制御基板40は、インデックスセンサ55a,55b,55cの検出信号に基づき、回転リール4a,4b,4cの原点位置を検知できる。
また、主制御基板40は、払出接続基板73を介してメダル払出のための装置部にも接続されている。メダル払出のための装置部として、メダル払出制御を行うホッパー基板74と、払出モータ75と、メダル払出センサ76が設けられている。
ホッパー基板74は、主制御基板40からの制御コマンドに基づいて払出モータ75を回転させて、所定量のメダルを払出しする。
メダル払出センサ76は、払出メダルの通過を検出する。メダル払出センサ76による検出信号は、払出メダル枚数が不足したり払出動作が行われないなどの払出異常状態の検出に用いられる。
また主制御基板40は、外部集中端子板70に接続されている。外部集中端子板70は、例えばホールコンピュータに接続されており、主制御基板40は、外部集中端子板70を通して、メダルの投入枚数やメダルの払出枚数などをホールコンピュータに出力している。
また主制御基板40は、回胴設定基板71にも接続されている。回胴設定基板71に対しては設定キーの操作に応じてON/OFFされる設定キースイッチ72aとリセットボタンの操作に応じてON/OFFされるリセットスイッチ72bとが設けられている。回胴設定基板71は、係員が上記の設定キーやリセットボタンを用いて設定した設定値vdを示す信号などを出力している。
ここで、設定値vdとは、当該スロットマシンで実行される抽選処理の当選確率、換言すれば、遊技者に有利な遊技状態に当選させるか否かの確率についての段階を表す値であり、遊技ホールの営業戦略に基づいて適宜に設定される。本例では、当選確率の段階は6段階とされ、設定値vdとしては設定「1」〜設定「6」までの6段階のうち任意の段階を表す値を設定可能とされている。この際、設定値vd自体の値としては、「0」〜「5」が割り当てられる。
本例では、設定「1」〜設定「6」の順で当選確率が高くされている。
ホールの係員等は、所定の操作により設定値vdの変更を行うことができる。具体的に、設定値vdの変更を行うにあたっては、先ず、前面パネル2を開放し、設定キースイッチ72aをONにしたまま(本例では設定キーを右に回したまま)で電源をONにする。すると、回胴設定基板71に対して設けられた表示器に現在設定されている段階を表す設定の値(「1」〜「6」の何れか)が表示され、この状態でリセットボタンを押す(リセットスイッチ72bがONとなる)ごとに表示値が+1される(表示値「6」の次は「1」に戻る)。さらに、このようなリセットボタンによる値の選択後、スタートレバー17を操作することで、設定値vdが選択した値に応じた値に確定され、その後、設定キースイッチ72aをOFFする(本例では設定キーを左に回す)ことで、設定値vdの変更が終了する。
続いて、図6で主制御基板40の回路構成を説明する。
図示の通り、主制御基板40は、ワンチップマイコンによるコントローラ80と、8ビットパラレルデータを入出力するI/Oポート回路83と、カウンタ回路81と、各部とのインターフェース部を有して構成されている。
コントローラ80は、CPU80a、ROM80b、RAM80cの他、割込コントローラ80dやCTC(Counter/Timer Circuit) 80e等を内蔵している。
CTC80eは、8ビットのカウンタやタイマを集積した回路であり、CPU80aの処理における周期的割り込みや一定周期のパルス出力作成機能(ビットレートジェネレータ)、時間計測の機能を付与するものである。本例では、CTC80eを利用して、CPU80aに1.49ms(ミリ秒)の時間間隔でタイマ割込みをかけている。
カウンタ回路81はハードウェア的に乱数値を生成する回路である。コントローラ80(CPU80a)はカウンタ回路81で生成された乱数値を利用して抽選処理を行う。
主制御基板40には、コントローラ80と図5に示した各基板等とのインターフェースが設けられる。
電源インターフェース82は電源基板41の電源回路との間のインターフェースである。
遊技インターフェース84は遊技中継基板60との間のインターフェースである。コントローラ80は、遊技インターフェース84を介して各種スイッチ、センサの検出信号の入力や、LED制御、ブロッカーソレノイド制御のためのコマンド送信を行う。
回胴モータ駆動部85は回胴中継基板53との間のインターフェースである。コントローラ80は、回胴モータ駆動部85によりステッピングモータ54a,54b,54cに対するモータ駆動信号(後述する励磁データφ1〜φ4)の出力を行うと共に、回胴モータ駆動部85を経由して入力されるインデックスセンサ55a,55b,55cからの検出信号を取得する。
演出制御インターフェース86は、コントローラ80が演出インターフェース基板43を介して演出制御基板42へのコマンド送信を行うためのインターフェースである。具体的には例えば8ビットパラレルポートである。
払出接続インターフェース87は払出接続基板73とのインターフェースである。
外部インターフェース88は、外部集中端子板70を介したホールコンピュータとのインターフェースである。
回胴設定インターフェース89は、回胴設定基板71との間のインターフェースである。
<3.メダル投入に係る構成>

続いて、図7乃至図9を参照して、メダル投入に係る構成について説明する。
図7A及び図8Aは、本実施の形態のスロットマシンに設けられたメダルセレクタ21の構造を示す断面図、図7Bは図7AのA−A断面図、図8Bは図8AのB−B断面図である。
図7Aに示すように、メダルセレクタ21には、メダル投入口12から投入されたメダルが流下する投入流路21a及び投入流路21aを流下したメダルをメダルタンク5aへ案内する取込側流路21bが形成されている。また、図7A、図7Bに示すように、投入流路21aの下方には、前述したブロッカーソレノイド69の励磁により軸21daを支点として揺動する流路切替板21d及び投入流路21aから落下したメダルをメダル排出口20に案内する排出側流路21cが設けられている。
流路切替板21dは、ブロッカーソレノイド69が励磁されていない状態において、図7A、図7Bに示すように、その上端部21dbがメダルセレクタ21本体に設けられた凹部21e内に収容された状態とされ、投入流路21aと排出側流路21cとが連通した状態となるため、投入流路21aを流下するメダルは排出側流路21cに落下してメダル排出口20より排出される。
また、流路切替板21dは、ブロッカーソレノイド69が励磁された状態において、図8A、図8Bに示すように、流路切替板21dの上部が軸21daを支点として図中左方向(矢印方向)に揺動することで、流路切替板21dの上端部21dbが凹部21eより突出した状態となるため、投入流路21aを流下するメダルは流路切替板21dの上端部21dbに沿って取込側流路21b内に流下し、メダルタンク5aに案内される。
また、取込側流路21bには、図8Aに示すように、取込側流路21bを流下するメダルの通過を検出するための第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bが設けられている。これら第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bは、前述した投入メダル関連センサ68(図5参照)として設けられたものである。
図のように第1投入メダルセンサ68aは、取込側流路21bにおいて第2投入メダルセンサ68bよりも上流側に設けられ、取込側流路21bを流下する円盤状のメダルの通過を第1投入メダルセンサ68a→第2投入メダルセンサ68bの順で検出することが可能とされている。
これら第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bは、1枚のメダルの通過時において、第1投入メダルセンサ68aのみがON、第1投入メダルセンサ68a及び第2投入メダルセンサ68bの双方がON、第2投入メダルセンサ68bのみがONの順で状態が遷移するように近接配置されている。
また、第1投入メダルセンサ68a及び第2投入メダルセンサ68bは、メダルの端部(本例ではメダル上端部)を検出するように配置されているため、メダルを連続投入した場合は、1枚目のメダルが第2投入メダルセンサ68bを通過して該第2投入メダルセンサ68bがOFFとなった後に、後続のメダルが第1投入メダルセンサ68aを通過して該第1投入メダルセンサ68aがONとなるようにされており、これにより連続投入された個々のメダルを確実に検出することが可能とされている。
図9は、これら第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bを含む、メダル投入口12からメダルタンク5aまでの流下経路に設けられたメダル検出に係る各種のセンサを模式的に示している。
図7、図8では図示を省略したが、メダルセレクタ21における投入流路21aには、セレクタセンサ67が設けられている。また、メダルセレクタ21における取込側流路21dとメダルタンク5aとを連通するメダルの流下経路には、前述の投入メダル関連センサ68の一つとして通過後センサ68cが設けられている。
これらセレクタセンサ67、通過後センサ68c、及び第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bは、例えばフォトセンサで構成され、それぞれ投光部と受光部とを備え、投光部と受光部との間をメダルが通過した際の投光部からの光の遮断を受光部が検知することでメダルの通過が検出される。
なお、以下の説明においては、第1投入メダルセンサ68a、第2投入メダルセンサ68bについてはそれぞれ「センサ1」「センサ2」と表記することもある。
<4.回胴回転に係る構成及び回転リール>

回転リール4を回転させるための構成及び回転リール4に形成された図柄とステップ位置との関係について図10乃至図12を参照して説明する。
図10は、回転リール4a、4b、4cに対する原点検出に係る構成についての説明図である。原点検出とは、各回転リール4a、4b、4cに定められた特定の位置、すなわち、原点位置101の検出である。
なお、原点検出に係る構成は、回転リール4a〜4cのそれぞれについて同様であるため、ここでは代表して一つの回転リール(回転リール4と表記)のみを図示している。図10Aは原点検出に係る構成を斜視図により示し、図10Bは回転リール4に形成された被検出部410dと原点位置101との関係を概略断面図により示している。
図10Aには、回転リール4を回転駆動するステッピングモータ54が備えるロータ54rの中心軸(「回転軸Ra」と表記)を一点鎖線により示している。回転リール4には、回転軸Raの軸周りに回転駆動されるリールドラム401と、リールドラム401の内側に配置されたバックライト部402と、リールドラム401を直接的又は間接的に支持するベース体403とを備えている。
ベース体403は、例えば合成樹脂で構成され、略板状に形成されたベース板403bと、ベース板403bから回転軸Raに沿った方向に突出する突出部403tを有している。ベース板403bは、リールドラム401の左右方向の一方側(ここでは右側)に沿って配置されている。ステッピングモータ54は、ロータ54r(回転軸Ra)を左右方向の一方側(ここでは左側)に向けた状態で、ベース体403の一面側(ここでは左面側)に固定されている。
この場合、突出部403tは、ベース板403bから左側方向に突出している。
リールドラム401は、二つのリールフレーム410,411と、これらリールフレーム410,411の外周に円筒状に装着される帯状のリールシート420とを有して構成されている。リールフレーム410,411は、例えば光透過性を有しないか又は光透過率が極めて低い黒色の合成樹脂製で構成されており、それぞれ外周部がリム部410r、411rとして形成されている。リールフレーム410のリム部410r、リールフレーム411のリム部411rは、それぞれリールシート420の左右の縁部に沿う円環状に形成されている。
リールフレーム410は、ステッピングモータ54のロータ54rに着脱自在に固定されたハブ部410hと、リム部410rとハブ部410hとの間を半径方向に連結する複数のスポーク部410sとを有している。
ここで、本例の場合、リールフレーム411は、リールフレーム410に対して直接的には連結されておらず、リールフレーム411のリム部411rはリールシート420を介してリールフレーム410のリム部410rに支持されている(勿論、リム部411rとリム部410rとの間を周方向の1又は複数箇所で例えば一体に連結することもできる)。
リールシート420は、例えば無色透明の合成樹脂製シートにより一定幅の帯状に形成され、リールフレーム410、411のリム部410r,411rに巻き付けられ、例えば接着剤により貼着されている。この図では図示を省略したが、リールシート420上には、複数の図柄が印刷により形成されている。
リールシート420における図柄形成領域は比較的光透過率が高くされており、バックライト部402におけるLEDが点灯したとき、その発光領域が明るく発光するようになっている。
インデックスセンサ55は、例えば透過型フォトセンサにより構成され、図のように本例ではベース板403bからリールドラム401に突出する突出部403tの先端部分に装着されている。インデックスセンサ55は、発光面、受光面がリールフレーム410の半径方向において互いに対向するように配置された発光部551と受光部552を有している。
本例の場合、リールドラム410の所定のスポーク部410sには、インデックスセンサ55と対向する向きに突出する被検出部410dが形成されている。この被検出部410dは、リールドラム401の回転に伴い、インデックスセンサ55の発光部551と受光部552との間の空間を通過する位置に形成されている。
このような構成により、透過型フォトセンサとしてのインデックスセンサ55によっては、リールドラム401(回転リール4)の回転の一周回につき1回、発光部551と受光部552との間を被検出部410dが通過することに伴うONパルスの出現する検出信号が得られる。
ここで、図10Bに示すように、被検出部410dは、回転方向R(正回転方向)に平行な方向おける両エッジ(端部)のうち一方のエッジが原点位置101と同じ回転角度に位置するように位置決めされている。具体的に、本例の被検出部410dは、正回転方向(R)への回転進行方向側のエッジが原点位置101と同じ回転角度に位置するように位置決めされている。
なお、原点検出のための構成は、上記で説明したものに限定されるべきものではない。例えば、突起状の被検出部410dに代えて、切欠部による被検出部を設けた構成とすることもできる。この場合、インデックスセンサ55の発光部551と受光部552は、回転リール4の回転に伴い切欠部が到来したときに発光部551の発した光が受光部552で受光されるように配置すればよい。
インデックスセンサ55としては、透過型のフォトセンサに限らず、反射型のフォトセンサを用いることもできる。
続いて、回転リール4a,4b,4cを回転駆動するためのステッピングモータ54a,54b,54cについて説明する。
本実施の形態において、ステッピングモータ54a,54b,54cはユニポーラ駆動のステッピングモータとされ、それぞれセンタータップされた2つの駆動巻線を有している。本実施の形態の場合、ステッピングモータ54a,54b,54cの駆動は1相励磁と2相励磁とを交互に繰り返す1−2相励磁によって行われる。
図11Aは、ステッピングモータ54a,54b,54cがそれぞれ有する2つの固定子と、各固定子に巻回された駆動巻線と、回転子の回転位置(矢印)との関係を表した図である。図のようにユニポーラ駆動のステッピングモータにおいては駆動巻線がセンタータップされ、一方の駆動巻線においてセンタータップを境に分割形成されたそれぞれの巻線部を巻線部A、巻線部Aバーと表記する。また、他方の駆動巻線においてセンタータップを境に分割形成されたそれぞれの巻線部を巻線部B、巻線部Bバーと表記する。
図11Bは、1−2相励磁において巻線部A、Aバー、B、Bバーに与えられる駆動信号φ(駆動電流)を表している。図のように巻線部Bバーの駆動信号をφ1、巻線部Aバーの駆動信号をφ2、巻線部Bの駆動信号をφ3、巻線部Aの駆動信号をφ4とそれぞれ表記する。
図11Bに示すように、1−2相励磁においては、駆動信号φ1〜φ4による駆動態様について図中の0〜7の8つのステップが繰り返される。具体的には、

・0ステップ目:φ1=on、φ2=off、φ3=off、φ4=off
・1ステップ目:φ1=on、φ2=off、φ3=off、φ4=on
・2ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=off、φ4=on
・3ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=on、φ4=on
・4ステップ目:φ1=off、φ2=off、φ3=on、φ4=off
・5ステップ目:φ1=off、φ2=on、φ3=on、φ4=off
・6ステップ目:φ1=off、φ2=on、φ3=off、φ4=off
・7ステップ目:φ1=on、φ2=on、φ3=off、φ4=off

が繰り返される。このように1−2相励磁においては、2つの駆動巻線が同時駆動される(つまり2つの固定子が同時励磁される)ステップ(0,2,4,6)と、一方の駆動巻線のみが駆動される(一方の固定子のみが励磁される)ステップ(1,3,5,7)とが交互に繰り返される。
上記のような1−2相励磁により、回転子は、図11Aに示すように0→1→2→3→4→5→6→7→0の位置に間欠的に移動することになり、2相励磁、すなわち0→2→4→6→0の位置に間欠移動する場合と比較してステップ角を半分にできる。具体的に、ステッピングモータ54a,54b,54cのステップ角は360°÷8=45°である。
なお、上記説明からも理解されるように、ここで言う「ステップ」とは、ステッピングモータ54a,54b,54cの最小回転駆動量と換言できるものである。
図11Cは、上記のような1−2相励磁を実現するために参照される励磁データテーブルについての説明図である。
励磁データテーブルにおいては、励磁ポインタ(励磁相ポインタ)PTの0〜7が上記の0〜7のステップにそれぞれ対応しており、励磁ポインタPTの0〜7のそれぞれに対しては駆動信号φ1〜φ4のon/offを表す4ビットの励磁データが対応付けられている。なお、図11Cでは、それぞれの励磁データの16進数表記と励磁ポインタPTの0〜7のそれぞれに対応する2相励磁/1相励磁の別も併せて示している。本例では、励磁ポインタPTは4ビットの情報とされる。
ここで以下、駆動信号φ1〜φ4の各々に関して、各駆動信号φのon/offを表す各1ビットのデータのことを「励磁データ」と表記する。また、駆動信号φ1についての励磁データについては「励磁データφ1」、駆動信号φ2についての励磁データについては「励磁データφ2」と表記する。同様に、駆動信号φ3についての励磁データは「励磁データφ3」、駆動信号φ4についての励磁データは「励磁データφ4」と表記する。
後述もするが、主制御基板40のCPU80aは、このような励磁データテーブルを参照した結果に基づきステッピングモータ54a,54b,54cの駆動制御を行う。具体的には、励磁ポインタPTを0→1→2→・・・→7→0→・・・と循環させつつ、現在の励磁ポインタPTの値に対応する励磁データφ1〜φ4に基づいてステッピングモータ54a,54b,54cが駆動されるように制御を行う。
励磁ポインタPTの最短更新周期は、1.49msごとに起動されるタイマ割込み処理(図26)ごとの周期とされる。
なお、励磁データテーブルは、ROM80b等のCPU80aが読み出し可能な記憶手段に対して記憶されている。
図12は、回転リール4a,4b,4cに形成された図柄についての説明図である。
本例において、回転リール4a,4b,4cの表面には、回転方向に沿って21コマ分の図柄が配置されている。回転リール4a,4b,4cのそれぞれにおいて、図柄の種類は例えば10種類(赤7、白7、バー、キャラ、チェリー、すいか、ベル、リプレイ、はずれ1、はずれ2)とされ、それらが所定の順序で配列されている。図中では、回転リール4aに形成された21コマの図柄をそれぞれ図柄4a1,4a2,・・・,4a21と表している。同様に、回転リール4bに形成された21コマの図柄を図柄4b1,4b2,・・・,4b21、回転リール4cに形成された21コマの図柄を図柄4c1,4c2,・・・,4c21と表している。各図柄の符号の末尾に付した番号は、その図柄の番号を表している。
回転リール4a,4b,4cにおいて、各図柄は等間隔で配置され、図中では図柄の切れ目位置を破線で表している。回転リール4a,4b,4cにおいては、所定の図柄切れ目位置が原点位置101とされている。本例における原点位置101は、それぞれ1番目の図柄である図柄4a1,4b1,4c1と、21番目の図柄である図柄4a21,4b21,4c21との間の図柄切れ目位置にそれぞれ設定されている。
図中の矢印Rは、定常回転中(正方向回転中)における回転リール4a,4b,4cの回転方向を表している。このことから理解されるように、各図柄に付した番号は、原点位置101を起点として、定常回転中において図柄が遷移する順番を表している。
ここで、本例においては、ステッピングモータ54a,54b,54cが1回転すると回転リール4a,4b,4cがそれぞれ1/63回転するようにステッピングモータ54a,54b,54cと回転リール4a,4b,4cとの間の回転比が設定されている。換言すれば、回転リール4a,4b,4cを1回転させるにはステッピングモータ54a,54b,54cを63回転させることを要する。
このため、本例においては、回転リール4a,4b,4cを1回転させるために必要なステッピングモータ54a,54b,54cの駆動ステップ数は8×63=504とされている。
本例における回転リール4a,4b,4cには21コマの図柄が等間隔で形成されているため、図柄1コマ当たりのステップ数は504÷21=24ステップである。
これに応じ、各図柄については、ステップ位置として計24の位置を検出可能とされている。ここで、図柄中のステップ位置は、後の図33で説明するステップS1512やS1520の処理によってタイマ割込みごとに図柄ステップ数がデクリメント(−1)されていくことで検出可能とされる。すなわち、各図柄中で検出可能なステップ位置は、24番(先頭ステップ位置)〜1番(最終ステップ位置)の24個である。このとき、図33の処理では、図柄ステップ数=0、すなわちその図柄の最終ステップ位置に到達すると、ステップS1514やS1522の処理で即座に図柄ステップ数=「24」とされる。このため、0番のステップ位置は、次の図柄における24番のステップ位置と同義となる。
また、各図柄については、24(0)番〜1番のステップ位置のうち所定のステップ位置がその図柄の停止を許可すべき位置(停止許可ステップ位置)として定められている。具体的には、7番のステップ位置が図柄の停止許可ステップ位置として定められている(図24参照)。回転リール4の停止時には停止図柄が決定され、該停止図柄で回転リール4を停止させるが、この際、回転リール4を停止させる位置は停止図柄中のどのステップ位置でも良いわけではなく、7番のステップ位置に達したことに応じて停止を許可するように定められている。
<5.メモリ領域について>

図13は、主制御基板40におけるメモリに設定された領域(メモリ領域)についての説明図である。具体的には、ROM80b及びRAM80cとしての、CPU80aがアクセス可能なメモリに設定された領域についての説明図である。
CPU80aがアクセス可能なメモリには、第1のメモリ領域と第2のメモリ領域とが設定されている。第1のメモリ領域は、CPU80aが遊技動作(ゲーム)の進行にあたって用いる所定のプログラム及びデータを配置するための領域として定められたものである。第2のメモリ領域は、第1のメモリ領域外に配置することが許可されたプログラム及びデータを配置するための領域として定められている。
本例において、第2のメモリ領域への配置が許可されているのは、不正行為(いわゆるゴト)への対策を講じるためのプログラム及びデータとされている。具体的には、例えばメダルの不正な投入や払出を検知するためのプログラム及びデータや、設定値vd、乱数の異常を検知するためのプログラム及びデータ等である。
第1のメモリ領域、第2のメモリ領域のそれぞれには、プログラムを格納する制御領域、プログラムにより使用するデータを格納するデータ領域、及びプログラムによる処理の過程で生成される各種のフラグやタイマ値等を書き替え可能に格納するR/W領域(Read/Write領域)が設定されている。
なお、第1のメモリ領域及び第2のメモリ領域は、電源基板41に設けられた共通のバックアップ電源により電源遮断後も記憶情報を保持可能とされている。
図14は、第1のメモリ領域と第2のメモリ領域とについて定められた規制について説明図である。
第1、第2のメモリ領域のそれぞれにおいて、制御領域におけるプログラムは、自身の領域内におけるR/W領域のデータを参照及び更新(記録)することが許可されている。一方、第1、第2のメモリ領域のそれぞれにおいて、制御領域におけるプログラムは、他方のメモリ領域におけるR/W領域のデータについて参照のみが許可され、更新については不許可とされている。例えば、第2のメモリ領域のプログラムが該第2のメモリ領域内のR/W領域に記録したフラグについては、第1のメモリ領域内のプログラムは参照のみが可能とされて更新を行うことはできない。
なお、図示は省略したが、データ領域におけるデータについては、同一メモリ領域内のプログラムのみが参照を許可されている。すなわち、第1のメモリ領域内のプログラムが第2のメモリ領域内のデータ領域のデータを参照したり、第2のメモリ領域内のプログラムが第1のメモリ領域内のデータ領域のデータを参照するといったことは許可されていない。
<6.スタート処理>

以下、主制御基板40のCPU80aが実行する各種の処理について説明していく。
先ずは図15のフローチャートにより、スロットマシンの起動時(電源投入時)に対応して実行されるスタート処理について説明する。
このスタート処理は、電源投入時とコントローラ80におけるウォッチドッグタイマ(WDT)のタイムアウト時のそれぞれで発生するリセット信号に応じてCPU80aが実行するものである。すなわち、スタート処理は、スロットマシンの電源投入に伴うコントローラ80の起動時と、コントローラ80の動作が何らかの不具合により所定時間以上停滞したことに伴う再起動時に実行されるものである。
図15において、CPU80aはステップS101で、内蔵レジスタを設定する処理を実行する。すなわち、スタート処理時に内蔵レジスタに設定すべき値を例えばROM80bより読み出し、内蔵レジスタに設定する。
続くステップS102でCPU80aは、スタックポインタへのスタック初期値の設定を行い、ステップS103で電源基板41からの電断信号の状態(ON/OFF状態)を確認する。電断信号がONであれば、CPU80aはステップS101に戻って内蔵レジスタの設定、及びスタックポインタ設定をやり直す。
一方、電断信号がOFFであれば、CPU80aはステップS104に進み、RAM80cへのアクセスを許可する設定を行った上で、ステップS105で電断キーワードが所定値(例えば「5AA5h」)であるか否かを判定する。なお、電断キーワードは、電断時における後述するステップS404(図18)の処理で設定されるものである。電断キーワードが所定値であることは、電断時においてRAM80cにデータが確実に退避されていることを表す(図18のステップS402を参照)
電断キーワードが所定値であれば、CPU80aはステップS106に進み、設定キースイッチ72aの状態(ON/OFF状態)を確認する。設定キースイッチ72aがOFFであれば、CPU80aは後述する電源復帰処理(図16)に移行する。
一方、設定キースイッチ72aがONである場合、CPU80aはステップS107に進んでドア開放センサ35による検出信号に基づいてドア(前面パネル2)が開放状態であるか否かを判定する。ドアが開放状態でない場合、CPU80aは電源復帰処理に移行する。
ドアが開放状態であれば、CPU80aは後述する設定変更処理に移行する。
なお、上記説明から理解されるように、ステップS106で設定キースイッチ72aがONであっても、ステップS107でドアが開放状態でなければ、設定変更処理は行われない。つまり、この場合における設定キー操作は無効扱いとされる。このようにドアが開放されていない場合の設定キー操作を無効扱いとすることで、設定値vdを改竄する不正行為の防止が図られている(後述するステップS109、S110についても同様)。
また、先のステップS105において、電断キーワードが所定値でなければ、CPU80aはステップS108に進み、RAMクリア処理として、例えばRAM80cの全ての記憶領域を初期化する処理を行う。なお、次の電源投入時の設定変更処理(図17参照)でRAMクリアが行われるため、ステップS108のRAMクリア処理は省略することも可能である。
ステップS108のRAMクリア処理を実行すると、CPU80aはステップS109に進み、先のステップS106と同様に設定キースイッチ72aの状態を確認し、設定キースイッチ72aがONであれば、ステップS110において先のステップS107と同様にドアが開放状態であるか否かを判定する。ドアが開放状態であれば、CPU80aは設定変更処理に移行する。
一方、ステップS109で設定キースイッチ72aがOFFであった場合と、ステップS110でドアが開放状態でなかった場合のそれぞれにおいて、CPU80aはステップS111に進みRAMエラーをセットする処理を行い、無限ループ状態に移行する。このRAMエラーセット処理でRAMエラーがセットされると、後述するタイマ割込み処理側でエラー報知のための処理が行われる。なお、上記無限ループ状態からは、電源を入れ直した後、新たな設定値vdを設定することで遊技が開始できるようになる。
<7.電源復帰処理>

図16は、電源復帰処理のフローチャートである。
図16において、CPU80aはステップS201で、電断キーワードをクリアする処理を実行し、ステップS202で電断時のスタックポインタを復帰する処理を行う。すなわち、電断時にRAM80cのワーク領域に記憶しておいたスタックポインタの値(図18のステップS403参照)を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。
続くステップS203でCPU80aは、回転リール4が加速中又は回転中であるか否かを判定する。すなわち、後述する加速中フラグFG2、定速回転中フラグFG3(それぞれ図33の処理でセットされる)の少なくとも何れかが加速中、定速回転中を表す「1」であるか否かを判定する。このステップS203の処理は、三つの回転リール4(4a〜4c)のうち対象とする一つの回転リール4について逐次行われる。後述するステップS205で否定結果が得られた場合に、対象とする回転リール4が切り替えられる。
ステップS203において、回転リール4が加速中又は回転中であった場合、CPU80aはステップS204でリールセンサ未通過フラグFmt及び加速準備中フラグFG1をセット(それぞれ未通過である旨を表す「1」、加速準備中である旨を表す「1」を設定)した上で、ステップS205に処理を進める。リールセンサ未通過フラグFmtは、前述したインデックスセンサ55により原点位置101を未検出であるか否かを表すためのフラグである。また、加速準備中フラグFG1は、回転リール4を停止状態から加速させるための加速処理の実行に係るフラグであり、具体的には、該加速処理を開始すべき状態であるか否かを表すフラグとされる。上記のステップS204でリールセンサ未通過フラグFmt及び加速準備中フラグFG1をセットすることで、後述するタイマ割込み処理により回転リール4が再起動される。
一方、回転リール4が加速中又は回転中でなければ、CPU80aはステップS204をパスしてステップS205に進む。
ステップS205でCPU80aは、全ての回転リール4についてステップS203の判定処理(及び必要に応じたステップS204のフラグセット処理)を実行したか否かを判定し、全ての回転リール4について実行していなければステップS203に戻り、実行したのであればステップS206に処理を進める。
ステップS206でCPU80aは、電源復帰コマンドセット処理として、RAM80cにおける所定領域に電源復帰コマンドをセットする処理を実行する。この電源復帰コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、セットされたコマンドは後述する図26のタイマ割込み処理において演出制御基板42側に出力される(ステップS1014参照)。
続くステップS207でCPU80aは、全レジスタ復帰処理として、レジスタの状態を電源断処理(図18)が実行される直前の状態に復帰させる処理を行う。すなわち、電断時にRAM80cにおけるレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値(ステップS402参照)を読み出し、各レジスタに再設定する処理を行う。
そして、CPU80aは続くステップS208で、割込み許可の設定を行い、図16に示す電源復帰処理を終了する。
以降、CPU80aが、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、スロットマシンは電源断時の状態に復帰する。
<8.設定変更処理>

図17は、設定変更処理のフローチャートである。
図17において、CPU80aはステップS301で、設定変更時のRAMクリア処理を実行する。すなわち、RAM80cにおける設定変更時に対応して定められた領域(設定値vdの格納領域は含まず)をクリアする処理を行う。
続くステップS302でCPU80aは、設定変更中であるか否かを表すための設定中フラグをセット(設定変更中である旨を表す「1」を設定)し、さらに続くステップS303でRAM80cに格納されている設定値vdを取得する。
ステップS303で設定値vdを取得すると、CPU80aはステップS304で、設定値vdが「0」〜「5」の範囲外なら設定値vdを0クリアする処理を行う。これは、後述するステップS309でリセットボタン操作に応じて設定値vdが+1されたことに伴い設定値vdが「5」を超えたときに、設定値vdが「0」(設定「1」に対応する値)に戻されるようにするための処理となる。
続くステップS305でCPU80aは、設定値vdを7セグ表示するための処理を実行する。すなわち、前述した回胴設定基板71に対して設けられた表示器(7セグメント表示器)に現在の設定値vdに応じた値(「1」〜「6」の何れか)を表示させるための処理を行う。なお、ここで言う現在の設定値vdとは、ステップS303で取得され、ステップS304の処理を経た後の設定値vdを意味する。
次のステップS306でCPU80aは、2タイマ割込み分の待機処理(1.49ms×2)を行う。この待機処理の間、割込み処理が許可される。
続くステップS307でCPU80aは、スタートレバー17(始動スイッチ)の状態(ON/OFF状態)を確認する。これは、設定値vdの確定操作の有無を確認していることに相当する。
スタートレバー17がOFFであれば、CPU80aはステップS308に進んでリセットスイッチ72bの状態(ON/OFF状態)、すなわち設定値vdの送り操作の有無を確認し、リセットスイッチ72bがOFFであればステップS306の2割込み待機処理に戻る。
これにより、スタートレバー17による設定値vdの確定操作、又はリセットボタンによる設定値vdの送り操作の何れかが行われるまで、ステップS306の待機処理が繰り返し行われる。
ステップS308において、リセットスイッチ72bがONであれば、CPU80aはステップS309に進んで設定値vdをインクリメント(+1)した上で、先のステップS304に戻る。
また、ステップS307において、スタートレバー17がONであれば、CPU80aはステップS310に進み、現在の設定値vdをRAM82cの所定領域に保存(記憶)させる。
ステップS310で設定値vdをRAM82cに保存させると、CPU80aはステップS311で設定値確定LEDをONさせる処理、すなわち回胴設定基板71に設けられた設定値確定を表すためのLEDをONさせるための処理を行う。
そして、CPU80aは、続くステップS312で、設定値vdの変更終了操作を待機するための処理を実行する。すなわち、設定キースイッチ72aの状態を確認し、ONである場合にはステップS312に戻る。
設定キースイッチ72aがOFFであれば、CPU80aはステップS313に進み、設定値コマンドをセットする処理を行う。設定値コマンドとは、ステップS310でRAM80cに保存した設定値vdを演出制御基板42側に対して通知するためのコマンドである。なお、セットされたコマンドは、タイマ割込み処理(図26)において演出制御基板42側に出力される(ステップS1014)。
CPU80aは、ステップS313のコマンドセット処理を実行したことに応じ、図17に示す設定変更処理を終了する。
CPU80aは、設定変更処理を終了したことに応じて、図19に示すメイン処理に移行する。
<9.電源断処理>

図18は、電源断処理のフローチャートである。
この電源断処理は、電源断信号が入力されたことに応じて発生する割込み処理である(いわゆるINT割込み)。なお、割込みの優先順位は「タイマ割込み>INT割込み」である。
図18において、CPU80aはステップS401で、電源基板41からの電源断信号の状態を確認する。電源断信号がOFFであった場合、CPU80aは電源断処理を終了する。
電源断信号がONであれば、CPU80aはステップS402で、全レジスタの値をRAM80cにおけるレジスタ退避領域に退避させる処理を実行し、ステップS403でスタックポインタ(先のステップS102を参照)をRAM80cのワーク領域にセットし、ステップS404で電断キーワードとして前述した所定値をセットする。
さらに、CPU80aは続くステップS405で、RAM80cへのアクセスを禁止とする設定を行い、ステップS406で全ての出力ポートをクリアして、無限ループ状態に移行する。
<10.メイン処理>

図19及び図20は、メイン処理のフローチャートである。
メイン処理は、1ゲームごとに繰り返し実行される無限ループ状の処理である。なお、本例において、1ゲームの期間は、回転リール4を回転させて抽選結果に基づく停止態様で停止させるまでの期間を少なくとも含むとなる。
メイン処理において、CPU80aはステップS501で、遊技状態コマンドをセットする。遊技状態コマンドは、例えばRB状態やRT状態等、現在の遊技状態を演出制御基板42側に通知するためのコマンドである。
続くステップS502でCPU80aは、補助タンク6に対して設けられたオーバーフローセンサの状態(ON/OFF状態)を確認し、オーバーフローセンサがONであれば貯留メダルがオーバーフロー状態である旨を表すためのエラーフラグをセットし、ステップS502に戻る。すなわち、オーバーフロー状態である限り処理がステップS502→S503→S502…とループしてメイン処理の進行が中断される。
一方、オーバーフローセンサがOFFであれば、CPU80aはステップS504に進み、遊技開始時の初期設定として、遊技開始時に対応した各種の設定処理を行った上で、ステップS505で再遊技フラグを確認する。再遊技フラグは、直前のゲームにおいて再遊技に当選(入賞)していたか否かを表すフラグである。
再遊技フラグが再遊技への当選を表すON(例えば「1」)であった場合、CPU80aはステップS506に進み、再遊技の自動投入処理を実行する。この再遊技の自動投入処理は、所定数の賭数を設定するためのメダル自動投入処理(擬似投入処理)と換言できる。
図21のフローチャートにより、ステップS506の再遊技の自動投入処理を説明する。
先ず、CPU80aはステップS601で、再遊技表示LEDをONする処理を実行する。再遊技表示LEDは、今回のゲームが再遊技としてのゲームである旨(つまり再遊技状態である旨)を遊技者に報知するためのLEDである。
次いで、CPU80aは、ステップS602で前回遊技(前回ゲーム)のメダル投入枚数を取得し、ステップS603で前回遊技のメダル投入枚数を払出信号カウンタに加算する処理を実行する。
払出信号カウンタは、入賞に応じて遊技者に払い出されたメダルの枚数を外部集中端子板70を通してホールコンピュータに通知するために用いられるカウンタである。ここで、入賞には、再遊技が含まれ、入賞に応じたメダルの払出枚数には、再遊技に応じて自動投入されるメダルの枚数(最大賭数分のメダル枚数:本例では「3」)も含まれる。従って、再遊技に応じて自動投入されるメダルの枚数を、払出枚数としてホールコンピュータに対して通知する。
後述するように、ホールコンピュータに対する払出メダル枚数の出力は、払出信号カウンタの値に応じた回数のパルス信号を出力することで行われる(ステップS1007の投入及び払出信号出力処理:図30を参照)。
ここで、本例では、再遊技時に対応した払出信号カウンタの更新処理(S603)として、払出信号カウンタに自動投入枚数の値を加算する処理を実行しているが、その意義については改めて説明する。
ステップS603に続くステップS604でCPU80aは、前回遊技のメダル投入枚数を今回遊技の投入枚数にセットし、ステップS506の自動投入処理を終える。
ここで、今回遊技の投入枚数の情報は、後述するステップS510(図19)等で今回ゲームにおけるメダル投入枚数を確認する際に用いられる。
説明を図19に戻す。
ステップS506の自動投入処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS507に処理を進める。
また、CPU80aは、先のステップS505で再遊技フラグがONでない(つまり再遊技に非当選であることを表すOFF(例えば「0」)である)と判定した場合には、ステップS506の自動投入処理をパスしてステップS507に処理を進める。
ステップS507でCPU80aは、所定時間(例えば1.49ms)分の割込み待機処理を実行し、続くステップS508で設定確認処理を実行する。設定確認処理は、スロットマシンの電源がONの状態において、ドアが開放され設定キーがONとされた状態でリセットボタンが操作されたことに応じて、設定値vd確認用の表示器に現在の設定値vdに応じた値を表示させるための処理である。具体的に、設定確認処理においてCPU80aは、確認条件(本例ではドアセンサ66、設定キースイッチ72a、及びリセットスイッチ72bがON)が成立している場合に、現在の設定値vdに応じた値を上記の表示器に表示させるための情報をセットする。具体的には、設定確認中フラグをONとする。この設定確認中フラグがONとされたことに応じて、後述するタイマ割込み処理におけるLEDデータの作成処理(ステップS1002:図27参照)で設定値vdの表示のための処理が行われる。
さらに、続くステップS509でCPU80aは、精算ボタン有効フラグFas及び投入可能フラグFaiの双方をONとする。精算ボタン有効フラグFasは、精算ボタン14の受付を有効とするか否かを表すためのフラグであり、投入可能フラグFaiは、メダル投入口12を介したメダルの投入受付についての可/不可を表すフラグである。投入メダルの受付、精算ボタン14の受付は後述するタイマ割込み処理により行われる。
次のステップS510でCPU80aは、メダルの投入枚数(賭数)が最大投入枚数(所定数:前述のように本例では「3」)であるか否かを判定する。例えば、上記したステップS506の自動投入処理が行われていれば、該ステップS510で最大投入枚数であると判定される。また、メダル投入口12を介して3枚のメダル投入が行われた場合や、クレジット数が3枚以上の状態でマックスベットボタン16が操作された場合等においても、該ステップS510で最大投入枚数であると判定される。
CPU80aは、ステップS510で最大投入枚数でないと判定した場合は、先のステップS507に戻って該S507の待機処理、S508の確認処理、及びS509のフラグ設定処理を再度実行する。すなわち、最大投入枚数と判定されるまで、これらの処理が繰り返される。
一方、最大投入枚数であると判定した場合、CPU80aはステップS511に進んで前述したスタートランプ(LED群9におけるLED)を点灯させるための処理を実行し、ステップS512でスタートレバー17の状態を確認する。具体的には、前述した始動スイッチ基板62に設けられた、スタートレバー17の操作に応じてONされる始動スイッチによる検出信号の状態を確認する。なお、始動スイッチの検出信号のONエッジ検出はタイマ割込み処理(S804参照)で実行されるものである。
該始動スイッチの検出信号がOFF状態であれば、CPU80aはステップS511に戻り、該検出信号がONエッジであれば、ステップS513で乱数(カウンタ回路81で生成された乱数値)の取り込みが完了したか否かを判定する。
ステップS513において、乱数の取り込みが完了していなければ、CPU80aはステップS507に戻る。すなわち、スタートレバー17のONが検知されても、乱数の取り込みが完了していない場合には、再び処理をステップS507に戻し、スタートレバー17がONされるまで待機するようにされる。なお、カウンタ回路81の乱数値は、スタートレバー17がONされる度にラッチされるものである。最新のスタートレバー17のONに伴いラッチされた乱数値は後述する役抽選処理(S517)での役抽選に用いられる。
一方、ステップS513において乱数の取り込みが完了していれば、CPU80aはステップS514でメダル投入中であるか否かを判定する。なお、メダル投入中であるか否かは、例えば、前述した第1投入メダルセンサ68a(センサ1)、又は第2投入メダルセンサ68b(センサ2)の何れかがメダルを検出中であるか否かに基づいて判定することができる。メダル投入中であれば、CPU80aはステップS507に戻る。すなわち、メダル投入中にスタートレバー17がONされても該ON操作は無効として扱われ、再びスタートレバー17がONされるまで待機するようにされる。
一方、メダル投入中ではない場合、CPU80aはステップS515に進んで精算ボタン有効フラグFas及び投入可能フラグFaiの双方をOFFとする。これらフラグのOFFにより、タイマ割込み処理側での精算ボタン14の受付や投入メダルの受付が禁止状態とされる。
さらに、CPU80aは続くステップS516で、遊技開始時に対応した通知を演出制御基板42側に対して行うための遊技開始コマンドをセットする処理を実行し、図20に示すステップS517に処理を進める。
図20に示すステップS517でCPU80aは、前述した乱数値に基づいて役抽選処理(図柄抽選処理)を実行する。この役抽選処理では、ボーナス図柄への当選か否か、小役図柄への当選か否か、再遊技を示すリプレイ図柄への当選か否かが決定され、決定された抽選結果を示す制御コマンドが演出制御インターフェース86における送信バッファにセットされ、後述するタイマ割込み処理によって演出制御基板42側に送信される。なお、小役図柄としては、例えば、「チェリー図柄」(4a10,4b3,4c9)、「ベル図柄」(4a4,4b5,4c3等)、「すいか図柄」(4a9,4b12,4c1等)などを例示することができる。
ステップS517に続くステップS518でCPU80aは、指示モニタ出力処理を実行する。前述のように本例では、払出表示部10を指示モニタとしても用いるものとされ、ステップS518でCPU80aは、ART中に押し順ベルや押し順リプレイ等の押し順役に当選した場合に対応して、払出表示部10に該押し順役の押順情報を表示させる処理を実行する。
ステップS518に続くステップS519でCPU80aは、投入信号カウンタに投入枚数をセットする。投入信号カウンタは、投入メダル枚数(設定された賭数)を外部集中端子板70を通してホールコンピュータに通知するために用いられるカウンタである。
ホールコンピュータに対する投入メダル枚数の出力は、上述した払出メダル枚数の出力の場合と同様、カウンタの値に応じた回数のパルス信号を出力することで行われる(ステップS1007の投入及び払出信号出力処理を参照)。
ステップS519に続くステップS520でCPU80aは、リール演出を実行するか否かを決定するリール演出抽選処理を実行する。なお、リール演出抽選処理において選出可能な演出は、上記の内部抽選処理の結果に対応して定められている。例えば、「すいか図柄」等の所定の図柄に内部当選状態であれば、所定の当選確率に基づいて「極めてゆっくり正方向に回転して静止するスロー演出」等の所定のリール演出が選出可能となる。
さらに、CPU80aは次のステップS521で、リール演出対応処理を実行する。リール演出対応処理では、リール演出抽選に当選している場合に対応して、回転リール4a,4b,4cを演出回転させるための各種の設定処理が実行される。リール演出に当選していなければ、該設定処理はパスされる。
なお、遊技者は、リール演出が実行された場合には、そのリール演出の種類に応じた所定の図柄に内部当選していることを推理できる。遊技者は、このような推理から目標とした図柄が停止ライン上に揃うように停止操作を行う。推理が当った場合であって、且つ、停止タイミングが適切な場合に限り、内部当選状態が実効化され、遊技者に遊技価値が付与される。
上記のリール演出対応処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS522で、例えば4.1秒等の所定のウエイト時間の経過を待機するウエイト待機処理を実行し、続くステップS523でウエイトタイマ(本例では4.1秒)のセット処理を実行する。ここで、ウエイト時間(4.1秒)は、ゲーム間の間隔として最低限空けるべき時間長である。このようにゲーム間の間隔として最低限の間隔が定められていることで、遊技者がメダルを過大消費してしまうことの防止が図られている。
ステップS522の待機処理では、1ゲーム前に実行されたステップS523のセット処理によりセットされた4.1秒分のウエイトタイマの値が「0」となるまで待機する。なお、ウエイトタイマの値は後述するタイマ割込み処理で逐次デクリメント(減算)される。
ここで、4.1秒は一例であって、ゲーム間の最低時間間隔は適宜変更が可能である。
ステップS523のセット処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS524で、回転開始コマンドを演出制御インターフェース86における送信バッファにセットする処理を行う。回転開始コマンドは、回転リール4a〜4cの回転開始時に対応した情報を演出制御基板42側に通知するためのコマンドである。
続くステップS525でCPU80aは、回転リール4a〜4cについての起動設定処理を実行する。該起動設定処理としては、タイマ割込み処理における回胴制御処理(図33参照)で回転リール4a〜4cの起動に要する情報を設定する処理となる。具体的に、該起動設定処理では、少なくとも、リールセンサ未通過フラグFmt、及び加速準備中フラグFG1を全ての回転リール4についてセット(ONを表す「1」を設定)する処理を行う。
なお、加速準備中フラグFG1は、タイマ割込み処理(回転制御処理)側に回転リール4の回転開始を要求するためのフラグとして機能する。
ステップS525に続くステップS526でCPU80aは、停止制御用データをセットする処理を実行する。
ここで、停止制御用データは、後述する滑りコマの決定(図23のS802参照)に用いられるデータであり、少なくとも、役抽選の結果(停止ライン上に停止させるべき図柄の組合せ)と、現在が第一停止〜第三停止の何れの回胴停止状況にあるかに応じて適宜作成(更新)されるデータとされる。なお、第一停止〜第三停止は、回転リール4a〜4cの停止について、1ゲーム内における何番目の停止であるかを識別するものである。
本例において、停止制御用データは、有効な停止ボタン操作(後述する)が行われた回転リール4(対象リール)の情報と、対象リールの停止操作時の図柄(有効な停止ボタン操作が行われたときの図柄)の情報とを元情報として、対象リールの滑りコマ数が特定されるデータとして作成される。具体的に本例では、ステップS517の役抽選の結果と、現在の回胴停止状況(第一停止〜第三停止の何れか)とに応じて、未停止の回転リール4ごとに全図柄分の滑りコマ数を規定した滑りコマ数テーブルを停止制御用データとして作成する。
ステップS526(つまり各回転リール4aの回転開始時)のセット処理では、上記の滑りコマ数テーブルとして、回転リール4a〜4cのそれぞれについて全図柄分の滑りコマ数を規定したテーブルを作成し、作成した滑りコマ数テーブルをRAM80cの所定領域に格納(セット)する。
一例として、当選役が第一停止=左リールの押し順ベル(回転リール4aの停止操作を1番先に行うことが規定されたベル)であった場合、滑りコマ数テーブルとしては、例えば次のように作成する。すなわち、左リールのテーブルとしては、9枚ベルを引き込むように図柄ごとの滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。中リール(回転リール4b)、右リール(回転リール4c)のテーブルについては、押し順に失敗しているため1枚役を引き込むように図柄ごとの滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。
ステップS526のセット処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS527で759.9msの待機処理を実行する。この待機処理は、510回分のタイマ割込み待ち処理に相当する。
上記のように加速準備中フラグFG1がセットされることで、タイマ割込み処理における回胴制御処理により、回転リール4a〜4cの起動処理(加速処理)が開始される。ステップS527の待機処理は、このようなタイマ割込み側の回胴制御処理により回転リール4a〜4cが回転状態となるまで待機するための処理として機能する。なお、ステップS527による待機時間は上記の時間に限定されるものではない。
ステップS527に続くステップS528でCPU80aは、リールセンサ未通過フラグFmt、エラーフラグの何れかがONであればOFFになるまで待機する処理を実行し、次のステップS529で全リール分の停止ボタンLED(つまり停止ボタン18a〜18cを発光させるための各LED)をONさせるための処理を実行する。
ここで、スロットマシンにおいては、回転リール4が回転を開始した後、対応するインデックスセンサ55により該回転リール4の原点位置101が検出されたことを条件として対応する停止ボタン18の受付を許可するようにされている。このため、ステップS528でリールセンサ未通過フラグFmtがONである場合には、ステップS529による停止ボタンLEDのON処理に処理を進めず、リールセンサ未通過フラグFmtがOFFになるまで待機するようにされている。
また、上記の説明から理解されるように、ステップS528の処理が実行される時点では、回転リール4a〜4cの回転が開始されている(停止ボタン18の操作が行われる前の回転状態)。ステップS528の待機処理は、このように回転リール4a〜4cが回転中に生じたエラーへの対処処理としても機能している。すなわち、ステップS528の待機処理は、回転リール4a〜4cが回転中においてエラーの発生が認められた場合(エラーフラグがONの場合)に、回転リール4a〜4cの回転を維持した状態で遊技動作の進行を停止し、エラーが解除されたことに応じて遊技動作の進行を再開するための処理として機能している。
なお、ステップS528で対象とするエラーフラグとしては、少なくとも、主基板エラー(主制御基板40のエラー)、RWMエラー(RAM80cに係るエラー)、投入メダルエラー(メダル投入に係るエラー)、払出メダル無しエラー、払出センサエラー(メダル払出センサ76のエラー)、不当入賞エラー、オーバーフローエラー、ドア開放エラーに関するフラグがある。
ステップS529に続くステップS530でCPU80aは、停止処理を実行する。このステップS530の停止処理では、停止ボタン18の操作受付が行われると共に、有効な停止操作が行われたことに応じて対応する回転リール4を停止させるための処理が行われる。
なお、ステップS530の停止処理の詳細については後述する。
ステップS530の停止処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS531で停止後の入賞判定処理を実行する。該入賞判定処理では、停止ライン上に当選図柄(当選役)が揃ったか否かを判定すると共に、該判定結果に応じた入賞枚数(入賞に応じて遊技者に付与すべきメダル枚数)を算出する。
なお、入賞判定処理では、停止ライン上に当選図柄が揃ったか否かの判定結果を示す制御コマンド(入賞情報コマンド)を演出制御基板42に送信するべく、入賞情報コマンドを演出制御インターフェース86における送信バッファにセットする処理も行われる。
ステップS531に続くステップS532でCPU80aは、入賞メダルの払出処理を実行する。なお、該払出処理の詳細は図25により後述する。
ステップS532の払出処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS533の状態管理処理として、必要に応じてRB状態やCB(チャンスボーナス)状態、RT(リプレイタイム)状態に対応した情報の管理処理を実行する。
CPU80aは、ステップS533の状態管理処理を実行したことに応じて、図19に示したステップS101に戻る。このようにメイン処理は、ループ状の処理とされている。
[10-2.メイン処理側における回胴停止のための処理]

図22は、ステップS530の停止処理のフローチャートである。
先ず、CPU80aは、ステップS701で1割込み分の待機処理を実行し、ステップS702で停止ボタンの判定処理を行う。すなわち、停止ボタン18a〜18cそれぞれについての押下操作の有無を判定する。そして、続くステップS703でCPU80aは、有効な停止ボタン操作が行われているか否かを判定する。すなわち、停止ボタン18a〜18cのうち1つの停止ボタン18を押下するという有効な停止ボタン操作が行われたか否かを判定する。
有効な停止ボタン操作が行われていない場合、CPU80aはステップS701に戻る。つまりこれにより、有効な停止ボタン操作が行われるまで待機するようにされる。
一方、有効な停止ボタン操作が行われていれば、CPU80aはステップS704で押下情報作成処理を実行する。押下情報は、後述するステップS802(図23参照)の滑りコマ決定の際や、ステップS809(図23参照)で停止制御用データを更新する際に用いられる情報であり、本例では、停止対象リール、押順情報、回転状態フラグ、図柄停止数の各情報を作成する。停止対象リールは、今回の停止ボタン操作により停止が指示された回転リール4を表す情報であり、押順情報は今回ゲームにおける停止ボタン18の押し順を表す情報である。また、回転状態フラグは回転リール4ごとのステータス(回転中であるか、停止中であるか等)を表すフラグであり、図柄停止数は停止中の回転リール4の数を表す情報である。
ステップS704に続くステップS705でCPU80aは、回胴停止制御処理を実行する。この回胴停止制御処理では、停止ボタン操作が行われた回転リール4についての停止位置の決定(滑りコマ数の決定)や、決定した停止位置で該回転リール4を停止させるための処理が行われる。
図23は、ステップS705の回胴停止制御処理のフローチャートである。
図23において、CPU80aはステップS801で、停止可能な範囲内か確認し、不能な範囲の場合は次の図柄位置になるまで待機する処理を実行する。
ここで、本例では、図柄ステップ位置が5番以下の図柄ステップ位置である場合には、現在の図柄を停止操作時図柄(停止操作が行われたときの図柄)とはせず、次の図柄を停止操作時図柄とする。このため、CPU80aは、ステップS801において、現在の図柄ステップ位置が24番〜6番の停止処理可能なステップ位置(以下「停止処理可能位置」と表記)か否かを判定し、停止処理可能位置でなければ次の図柄ステップ位置となるまで待機する。停止処理可能位置であれば、CPU80aはステップS802に処理を進める。
なお、現在の図柄ステップ位置(図柄ステップ数)は、後述するステップカウンタの値に基づき取得される。ステップカウンタの値は、タイマ割込み処理における回胴制御処理(図33参照)によってカウントされる。
確認のため、図24を参照して停止処理可能位置の概念について説明しておく。
図示するように本例では24番〜6番のステップ位置が停止処理可能位置、5番〜1番のステップ位置が停止処理不可能位置として定められている。上記したステップS801の処理により、停止ボタン操作が検知されたときの図柄ステップ位置が停止処理可能位置であれば現在の図柄が停止操作時図柄とされ、停止処理不可能位置であれば現在の図柄の次の図柄が停止操作時図柄とされる。
本例において、現在のステップ位置が5番〜1番の停止処理不可能位置である場合に現在の図柄を停止操作時図柄とせず次の図柄を停止操作時図柄とするのは、以下で説明する滑りコマ数の決定処理(S802)が比較的長く処理時間を要した場合に意図しない図柄で停止されてしまう事態が発生する虞があり、その防止を図るためである。
なお、本例では、7番のステップ位置が前述した停止許可ステップ位置とされている。タイマ割込み処理側では、現在の図柄が下記で説明する停止図柄(「停止操作時図柄+滑りコマ数」で特定される図柄)に達したとき、ステップ位置が7番に達したことに応じてブレーキ制御を行うことが許可される(図33の回胴制御処理を参照)。
図23に戻り、ステップS802でCPU80aは、滑りコマ数を決定するための処理を行う。すなわち、停止対象リール(S704の押下情報を参照)と、現在の図柄位置(停止操作時図柄)と、RAM80cに格納された停止制御用データ(本例では滑りコマ数テーブル)とに基づき、滑りコマ数を決定する。ここで決定された滑りコマ数を停止操作時図柄の図柄番号に加算して特定される図柄が、対象とする回転リール4を停止させるべき図柄(停止図柄)となる。
なお、現在の図柄位置は、後述する図柄カウンタの値に基づき取得される。図柄カウンタの値としてもタイマ割込み処理における回胴制御処理によってカウントされている。
ステップS802に続くステップS803でCPU80aは、ステップS802で計算した滑りコマ数の情報をRAM80cの所定領域に格納する処理を実行し、さらに次のステップS804でカレントコマ番号に滑りコマ数を加算してカレントコマ番号を更新する。
そして、ステップS804に続くステップS805でCPU80aは、停止予定位置を格納する処理を実行する。すなわち、ステップS804で更新されたカレントコマ番号の情報を停止予定位置(停止ボタン操作が行われた回転リール4についての停止予定位置)を表す情報としてRAM80cの所定領域に格納する。
ステップS805に続くステップS806でCPU80aは、対象リールの停止要求中フラグFG4をONとする(「1」を設定する)。後述もするが、停止要求中フラグFG4がONとされることを一条件として、タイマ割込み処理における回胴制御処理にて対象リール(停止ボタン操作が行われた回転リール4)のブレーキ制御が開始される。
次いで、CPU80aはステップS807で、停止コマンドセット処理を実行する。この処理は、演出制御基板42側に対象リールの停止位置(停止図柄位置)を通知する停止コマンドを送信する処理となる。停止位置としては、ステップS805で格納した停止予定位置の情報を通知する。
ステップS807に続くステップS808でCPU80aは、第1、第2停止後か否か、すなわち今回の有効な停止ボタン操作が、今回ゲームにおける3番目に行われた有効な停止ボタン操作か否かを判定する。
第1、第2停止後であれば、CPU80aはステップS809に進み、停止位置、押順に基づいて次の停止時に用いる停止制御用データを更新する処理を実行し、ステップS705の回胴停止制御処理を終える。
ここで、ステップS809における停止制御用データの更新としては、今回の停止結果に応じて、未停止の残りの回転リール4について、全図柄分の滑りコマ数を規定した滑りコマ数テーブルを作成する。
例えば、今回の停止が第一停止であって、当選役が押し順役であった場合には、第二停止の押し順正解に該当する回転リール4のテーブルについては9枚ベルを引き込むように全図柄分の滑りコマ数を規定したテーブルを作成し、押し順失敗に該当する回転リール4のテーブルについては1枚役を引き込むように全図柄分の滑りコマ数を規定したテーブルを作成する。このように作成したテーブルをRAM80cに格納することで、それまでRAM80cに格納されていた滑りコマ数テーブル(停止制御用データ)を更新する。
なお、押し順の概念や取りこぼしが無い役に当選している場合には、滑りコマ数テーブルを更新せず、回転開始時(図20のS526)に作成した滑りコマ数テーブルをそのまま用いることもできる。
上記したステップS808において、第1、第2停止後でなければ、CPU80aはステップS809の更新処理をパスしてステップS705の回胴停止制御処理を終える。すなわち、今回の停止が第三停止であれば、今回ゲーム中における次の停止は存在しないため、停止制御用データの更新処理は行われない。
ここで、本例では、有効な停止ボタン操作が行われた回転リール4について滑りコマ数(停止図柄位置)を決定するために用いる停止制御用データの作成(更新)に関して、第一停止後、第二停止後のそれぞれにおいて、次の停止時に用いる停止制御用データを作成した後に、有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するものとしているが(S809、S703参照)、その意義については後に改めて説明する。
説明を図22に戻す。
CPU80aは、ステップS705の回胴停止制御処理を実行したことに応じ、ステップS706の停止後フリーズ処理を実行した上で、ステップS707で全リール停止か否か、すなわち、停止ボタン18a〜停止ボタン18cの全てについて有効な停止ボタン操作が行われたか否かを判定する。
なお、ステップS706の停止後フリーズ処理では、停止後フリーズ演出に当選しているか否かを判定し、当選している場合にのみ停止後フリーズ演出としてのリール演出の動作を実現するための処理を実行する。
ステップS707において、全リール停止でないと判定した場合、CPU80aはステップS701に戻る。これにより、有効な停止ボタン操作が行われてない回転リール4について、有効な停止ボタン操作を待機するための処理が行われる。
一方、全リール停止であると判定した場合、CPU80aはステップS708に進み、指示モニタ表示をクリアする処理を実行する。指示モニタ表示は先のステップS518(図20参照)で押し順役の当選時に対応して開始されるものであり、CPU80aは該ステップS708において指示モニタ表示をクリアするための処理を行う。
ステップS708のクリア処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS709で全停止ボタンOFFか否か、すなわち停止ボタン18a〜18cが全て非操作状態(非押下状態)か否かを判定し、全停止ボタンOFFでなければ、ステップS709の処理を再度実行する。
一方、全停止ボタンOFFであれば、CPU80aはステップS710に進み、全リール停止完了か否かを判定する。全ての回転リール4が停止完了したか否かは、各回転リール4のリールステータスがクリアされているか否かにより判定することができる。ここでのリールステータスとは、少なくとも加速準備中フラグFG1、加速中フラグFG2、低速回転中フラグFG3、停止要求中フラグFG4、及び停止動作中フラグFG5の状態を意味するものである。各回転リール4のリールステータスは、後述する図33(回胴制御処理)におけるステップS1531の処理により、回転停止完了に応じてクリアされる。このためステップS710では、各回転リール4のリールステータスがクリアされているか否か、すなわち加速準備中フラグFG1、加速中フラグFG2、低速回転中フラグFG3、停止要求中フラグFG4、及び停止動作中フラグFG5の全てがOFF(例えば「0」)であるか否かを判定することで、全リール停止完了か否かの判定を行う。
ステップS710において、全リール停止完了でなければ、CPU80aはステップS709に戻り、全リール停止完了であればステップS530の停止処理を終える。すなわち、全停止ボタンがOFFで且つ全リール停止完了であることを条件に、ステップS530の停止処理が終了となる。
ここで、上記説明から理解されるように、本例のメイン処理では、有効な停止ボタン操作が行われた場合は(S703:Yes)、該操作が行われた回転リール4について滑りコマ数の決定(S802)、及び停止要求中フラグFG4のON処理(S806)を実行した上で、該回転リール4が第三停止リールでなければ(S707:No)、次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するようにしている。
このとき、停止要求中フラグをONとしてから次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するまでの間には、有効な停止ボタン操作が行われた回転リール4の停止を待機する処理は存在しない。つまり本例におけるメイン処理では、有効な停止ボタン操作が行われた回転リール4の滑りコマ数を決定(つまり停止図柄位置を決定)した後に、該回転リール4の停止を待機することなく、次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するようにしている。
メイン処理側で停止要求中フラグFG4がONされたことに応じては、そのことを一条件として、対象リールについて図33の回胴制御処理において回転停止のためのステッピングモータ54の駆動制御が行われ、これにより対象リールの回転が停止される。
ここで、上述のように本例では、滑りコマ数の決定に用いられる停止制御用データの作成(更新)に関して、第一停止後、第二停止後のそれぞれにおいて、次の停止時に用いる停止制御用データを作成した後に、有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するものとしている。換言すれば、次の有効な停止ボタン操作が行われる前に、次の停止時に用いる停止制御用データを予め作成しておくものとしている。
本例では、回転リール4の停止時には、停止処理可能位置(図24参照)か否かを判定し、停止処理可能位置であるときは「停止操作時図柄=現在の図柄」として停止操作時図柄を基準とした滑りコマ数の決定を行い、停止処理可能位置でないときは「停止操作時図柄=現在の図柄の次の図柄」として停止操作時図柄を基準とした滑りコマ数の決定を行っている(S801、S802参照)。
この一方で、回転リール4の回転は、後述するようにタイマ割込み処理の回胴制御処理(図33)において、タイマ割込みごとに1ステップずつ進行するように行われるものである。このため、停止操作時図柄の決定後、滑りコマ数が決定されるまでの間にタイマ割込みが発生してしまった場合には、停止操作時図柄の決定時に参照したステップ位置と実際のステップ位置とに乖離が生じてしまい、実際には停止不可能範囲のステップ位置であるため次の図柄を停止操作時図柄とすべきであるのに、現在の図柄を停止操作時図柄として滑りコマ数が決定されてしまうという事態が生じ得る。つまりその結果、対象リールを適正な停止位置で停止させることができなくなる虞がある。
停止制御用データの作成(更新)については、当選役の種類や回胴停止状況等の遊技状況によって処理時間が変化し、最大で10ms以上の時間を要することがある。そのため、仮に、停止制御用データの作成処理を停止ボタン操作後に行うとした場合には、停止ボタン操作から滑りコマ数決定までに複数回のタイマ割込みが発生する可能性があり、実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じ、対象リールを適切な停止位置に停止させることができなくなる虞がある。
そこで本例では、第一停止後、第二停止後のそれぞれにおいて、次の停止時に用いる停止制御用データを作成した後に、有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するものとしている。換言すれば、有効な停止ボタン操作の行われた回転リール4についての滑りコマ数(停止図柄位置)を決定した後において、次の回転リール4についての停止制御用データを作成した後に、次の有効な停止ボタン操作の受け付けを有効化するものとしている。
これにより、第二停止、第三停止の滑りコマ数決定に用いる停止制御用データについては、停止ボタン操作前に予め作成しておくことが可能とされ、上記のような実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じることの防止を図ることができる。
従って、対象リールを適切な停止位置で停止させることができ、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
[10-3.入賞メダルの払出処理]

図25は、入賞メダルの払出処理(ステップS532)についての説明図である。
先ず、CPU80aはステップS901で、入賞枚数が「0」であるか否かを判定する。前述のように入賞枚数は、ステップS531の入賞判定処理にて設定されるものである。入賞枚数が「0」であれば、CPU80aは入賞メダルの払出処理を終了する。
入賞枚数が「0」でなければ、CPU80aはステップS902に進み、エラー中であるか否かを判定する。なお、ステップS902で対象とするエラーとしては、スロットマシンで検出可能な各種のエラーであり、少なくとも前述した主基板エラー、RWMエラー、投入メダルエラー、払出メダル無しエラー、払出センサエラー、不当入賞エラー、オーバーフローエラー、ドア開放エラーを含む。
ステップS902において、エラー中であると判定した場合、CPU80aは再度ステップS902の判定処理を実行する。すなわち、エラーが解除されるまで、メイン処理の進行(ゲームの進行)が中断される。
一方、エラー中ではないと判定した場合、CPU80aはステップS903に進み、払出の開始を演出制御基板42側に通知するための払出開始コマンドを送信バッファにセットする処理を実行する。
続くステップS904でCPU80aは、タイマ割込み処理の実行待ち処理を行う。この待ち処理は、以下で説明するクレジットの加算処理中にタイマ割込み処理が入ることの防止を意図したものである。
ステップS904の待ち処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS905でクレジットの値がMAX(最大値:本例では「50」)であるか否かを判定する。クレジットの値がMAXでなければ、CPU80aはステップS906、S907、S908の処理によりそれぞれクレジットの値のインクリメント(+1)、払出信号カウンタの値のインクリメント、払出表示枚数のインクリメントをそれぞれ行う。
そして、CPU80aは次のステップS909で80msの待機処理を行った上で、ステップS910で入賞枚数の値をデクリメント(−1)する処理を行う。
ここで、ステップS907において、払出信号カウンタは、前述のようにホールコンピュータに対する払出枚数の通知を行うために用いられるカウンタである。メイン処理において払出信号カウンタの値を入賞枚数の範囲内で上記のように逐次インクリメントする一方で、後述するタイマ割込み処理側の「投入及び払出信号出力処理」(ステップS1007)では、払出信号カウンタの値が「0」以外である場合に対応して払出信号カウンタの値をデクリメントし且つ払出信号ビット(パルス信号)をホールコンピュータに出力するための処理が行われる。ホールコンピュータでは、該払出信号ビットの出力回数に基づいてスロットマシンの払出枚数を管理可能とされている。
また、ステップS908において、払出表示枚数は、前述した払出表示部10に表示すべき今回ゲームでの払出枚数を意味する。本例では、払出表示部10における枚数表示は、入賞枚数からの1枚単位での付与が行われるごとに値をインクリメントさせる態様で行われるため、ステップS908で払出表示枚数の値を逐次インクリメントさせている。なお、図示による説明は省略したが、CPU80aは、払出表示枚数の値を例えばメダル投入又はスタートレバー17のONタイミング等、次回ゲーム開始までの間の所定タイミングで「0」リセットする(つまり払出表示部10における枚数表示は「0」から「入賞枚数」に向けて逐次インクリメントされた後、次回ゲーム開始タイミングまでにクリアされる)。なお、払出表示枚数の値の0リセットは、メダル投入又はスタートレバー17のON操作が行われずとも、所定時間の経過に応じて行ってもよい。
なお、ステップS909の待機処理は、クレジットの値がMAXに至るまでの間(つまりクレジットに対し入賞枚数が加算される間)における払出信号カウンタの更新間隔を定める処理となる。該更新間隔ついて、80msは一例に過ぎず、該数値に限定されるものではない。後述するように払出信号(払出信号ビット)の出力周期は本例では125.16msとされているため(図31)、ステップS909で定める払出信号カウンタの更新間隔はこれよりも短く設定することが望ましい。
ステップS910で入賞枚数の値をデクリメントしたことに応じ、CPU80aはステップS911で入賞枚数が「0」であるか否かを判定する。入賞枚数の値が「0」でなければ、CPU80aは先のステップS904に戻る。すなわち、入賞枚数分のメダル付与処理が完了していなければ、タイマ割込み処理の実行待ち処理を行った上で、ステップS905のクレジットMAX判定処理を再度実行する。クレジットの値がMAXでなければ、上記したステップS906〜S911の処理が再度実行される。
一方、ステップS911で入賞枚数の値が「0」であれば、CPU80aはステップS915で払出終了を演出制御基板42側に通知するための払出終了コマンドを送信バッファにセットする処理を実行し、入賞メダルの払出処理(S532)を終える。
また、先のステップS905において、クレジットの値がMAXであれば、CPU80aはステップS912で払出要求をONとする。
ここで、クレジットの値がMAXである場合には、クレジットの加算ではなくメダル払出装置5を用いたメダルの払出(メダル排出口20を介したメダル払出)が行われる。このようなメダル払出装置5を用いたメダル払出のための制御処理はタイマ割込み処理側で実行され(図29のメダル払出処理を参照)、払出要求は、該制御処理の実行を要求するものである。
続くステップS913でCPU80aは、タイマ割込み処理の実行待ち処理を実行し、ステップS914で入賞枚数の値が「0」であるか否かを判定する。なお、後の説明から理解されるように、タイマ割込み処理におけるメダル払出処理では、メダルを1枚払い出すごとに入賞枚数の値がデクリメントされる。
ステップS914において、入賞枚数の値が「0」でなければ、CPU80aはステップS912に戻る。
一方、入賞枚数の値が「0」であれば、CPU80aは先のステップS915のコマンドセット処理を実行し、入賞メダルの払出処理を終える。
<11.タイマ割込み処理>
[11-1.タイマ割込み処理]

続いて、所定時間ごと(本例では1.49msごと)に起動されるタイマ割込み処理について説明する。
図26は、タイマ割込み処理のフローチャートである。
図26において、CPU80aは、先ずステップS1001でレジスタの値を退避させた上で(レジスタ退避処理)、ステップS1002でLEDデータの作成処理を実行する。該LEDデータの作成処理は、遊技表示基板61に搭載された払出表示部10や貯留枚数表示部11としての7セグメントLEDや、LED群9として設けられた各種LED、すなわち投入されたメダルの枚数を示すLED、再遊技状態を示すLED、スタートランプとしてのLED、メダルの投入の受付状態(投入の許可/不許可)を示すLEDや、設定値の表示を行うための7セグメントLEDによる情報表示を実現するために必要とされるデータを作成する処理である。なお、該作成処理についての詳細は図27により後述する。
続くステップS1003でCPU80aは、コマンド作成処理として、各種のコマンドのデータを作成して演出制御インターフェース86における送信バッファにセットする処理を実行する。なお、セットされたコマンドは、後述する出力処理(S1014)にて演出制御基板42側に出力される。
さらに、CPU80aは次のステップS1004で、入力ポートの読み込み処理を行う。すなわち、各種スイッチ信号やセンサ信号を受ける入力ポートのデータを取得し、例えばRAM80cの所定領域に記憶させる。なお、センサ信号には、セレクタセンサ67や投入メダル関連センサ68、第1回胴インデックスセンサ55a、第2回胴インデックスセンサ55b及び第3回胴インデックスセンサ55cの各インデックスセンサ55、及びドアセンサ66等からの検出信号が含まれる。
ステップS1004の読み込み処理では、スイッチ信号やセンサ信号のONエッジ、OFFエッジのデータが作成され、RAM80cに記憶される。
続くステップS1005でCPU80aは、タイマの減算処理として、デモタイマやウエイトタイマ等の所定のタイマの値の減算を行い、ステップS1006でメダル払出処理を実行する。メダル払出処理は、後述する精算要求(精算ボタン14の操作に基づき後述するステップS1012にてONされる)や払出要求(先のステップS912を参照)に応じてメダルの払出を行うための処理であるが、詳細は図29により後述する。
ステップS1006のメダル払出処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1007で投入及び払出信号出力処理を実行する。この投入及び払出信号出力処理は、スロットマシンにおけるメダルの投入枚数や払出枚数を通知するための情報(投入信号ビット、払出信号ビット)をホールコンピュータに対して出力するための処理であり、詳細については図30により後述する。
ステップS1007に続くステップS1008のエラー解除判定処理は、例えば投入メダルエラーや払出センサエラー、ドア開放エラー等の各種のエラーについて、エラー発生時に対応してエラー状態が解除されたか否かを判定するための処理である。なお、該エラー解除判定処理の詳細は図28により後述する。
ステップS1008のエラー解除判定処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1009、続くステップS1010でそれぞれエラー種別に応じたエラーフラグのセット処理及び外部出力端子の出力処理を行う。具体的に、ステップS1009でCPU80aは、発生エラーがドア開放エラーであった場合にはドア開放エラーフラグをセットして、外部集中端子板70における対応する外部出力端子を介した信号出力を行うための処理を実行する。また、ステップS1010でCPU80aは、発生エラーが主基板エラー、RWMエラー、投入メダルエラー、払出センサエラー、不当入賞エラーの何れかであった場合にはそれぞれ対応するエラーフラグをセットして、外部集中端子板70における対応する外部出力端子を介した信号出力を行うための処理を実行する。
ステップS1010の処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1011でメダル投入処理を実行する。メダル投入処理は、メダル投入口12を介したメダルの投入やマックスベットボタン16の操作に応じて投入枚数やクレジットの値を更新する処理である。
続くステップS1012でCPU80aは、貯留メダルの精算処理を実行する。貯留メダルの精算処理は、精算ボタン14の操作有無等、様々な条件の判定を行って精算要求をONする処理である。
ステップS1012に続くステップS1013でCPU80aは、回胴制御処理を実行する。回胴制御処理では、回転リール4を回転/停止させるためのステッピングモータ54の駆動制御に係る処理が行われるが、詳細については図33により後述する。
ステップS1013の回胴制御処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1014で出力処理を実行する。この出力処理では、セットされた各種のデータを対応する出力先に出力するための処理が行われる。出力するデータには、前述した各種のコマンド(演出制御基板42に対するコマンド)やステッピングモータ54を駆動するためのデータ(前述した励磁データφ1〜φ4)も含まれる。
ステップS1014の出力処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1015のレジスタ復帰処理として、先のステップS1001の処理で退避したレジスタの値を復帰させる処理を実行し、タイマ割込み処理を終える。
[11-2.LED表示データの作成処理]

図27は、LED表示データの作成処理(S1002)のフローチャートである。
前述のように、LED表示データの作成処理は、払出表示部10、貯留枚数表示部11としてのそれぞれの7セグメントLEDや、LED群9として設けられた投入メダルの枚数を示すLED、再遊技状態を示すLED、スタートランプとしてのLED、メダルの投入の許可/不許可を示すLEDや、設定値の表示を行うための7セグメントLEDを表示させるためのデータを作成する処理である。
本例では、これらのLEDはいわゆるダイナミック制御により点灯制御される。具体的に、本例では、払出表示部10における1桁目の7セグメントLED(以下「払出枚数1桁目」)、2桁目の7セグメントLED(以下「払出枚数2桁目」)、貯留枚数表示部11における1桁目の7セグメントLED(以下「クレジット1桁目」)、2桁目の7セグメントLED(以下「クレジット2桁目」)、投入メダルの枚数を示す三つのLED(以下「投入枚数表示1〜3」)、再遊技状態を示すLED(以下「再遊技」)、スタートランプとしてのLED(以下「スタートLED」)、メダルの投入の許可/不許可を示すLED(以下「INSERT」)、設定値の表示を行うための7セグメントLED(以下「設定表示」)が、それぞれ以下のようにコモン0〜コモン6として区分されている。

コモン0…払出枚数1桁目
コモン1…払出枚数2桁目
コモン2…クレジット1桁目
コモン3…クレジット2桁目
コモン4…投入枚数表示1〜3
コモン5…INSERT、再遊技、スタートLED
コモン6…設定表示

そして、これらのコモン0〜6をタイマ割込み周期で順番にONして行きつつ、表示データをコモン0〜6に共通に出力するという制御手法が採られている。すなわち、ONとされたコモンのLEDのみが、共通出力された表示データに従って点灯制御されるものである。
上記の前提を踏まえ、図27の処理について説明する。
図27において、CPU80aは、先ずステップS1101でエラー中であるか否かを判定する。エラー中であれば、CPU80aはステップS1102でエラー種別に対応したエラー表示コードをRAM82cのワークにおける払出枚数表示用のセット領域にセットし、ステップS1103に進む。
一方、エラー中でなければ、CPU80aはステップS1102のセット処理をパスしてステップS1103に進む。
ステップS1103でCPU80aは、今回コモンを指定するデータをRAM82cのワークにおける所定領域(コモン指定データセット領域)にセットする。すなわち、例えば今回点灯制御の対象とすべきコモンがコモン0であれば、今回コモンとして該コモン0を指定するためのデータをセットする。
続くステップS1104でCPU80aは、今回コモン番号に対応する出力データをRAM82cのワークにおける所定領域(出力データセット領域)にセットする。
なお、今回コモン番号がコモン0又はコモン1(払出枚数1桁目又は2桁目)であって、先のステップS1101でエラー中との判定結果が得られた場合には、ステップS1104のセット処理では、先のステップS1102でセットしたエラー表示コードに対応した出力データがセットされる。
さらに、次のステップS1105でCPU80aは、設定確認中フラグ(先のステップS508参照)の状態を確認し、設定確認中フラグがONであればステップS1106に進んで現在の設定値vdに対応する出力データをRAM82cのワークにおける出力データセット領域にセットし、LEDデータの作成処理を終える。
一方、設定確認中フラグがOFFであれば、CPU80aはステップS1106の処理をパスしてLEDデータの作成処理を終える。
なお、上記の処理でワークにセットされたコモン指定データ及び出力データ(表示制御データ)に基づくLED側への信号出力は、図26に示した出力処理(ステップS1014)にて行われる。
ここで、エラーの発生時においては、上記のLEDデータの作成処理に基づき、払出枚数1桁目、2桁目としての7セグメントLEDを用いたエラー表示(エラー報知)が行われる。この際、エラーの検知(検出信号のONエッジ検知)はタイマ割込み処理(ステップS1004「入力ポートの読み込み処理」参照)で実行され、エラー検知に応じたエラー報知としても同じくタイマ割込み処理(LEDデータの作成処理)に基づいて行われる。従って、エラー報知はエラーの発生に応じて即座に実行される。
[11-3.エラー解除判定処理]

図28は、エラー解除判定処理(S1008)のフローチャートである。
図28において、CPU80aはステップS1201で、エラーフラグに基づきエラー中であるか否かを判定する。エラー中でなければ、CPU80aはエラー解除判定処理を終える。
一方、エラー中であれば、CPU80aはステップS1202で、エラーが解除されたか否かを判定する。前述のようにエラーの種別としては、主基板エラー、RWMエラー、投入メダルエラー、払出メダル無しエラー、払出センサエラー、不当入賞エラー、オーバーフローエラー、ドア開放エラーがある。ステップS1202ではこれらエラーについて、下記の解除条件に基づきエラー解除判定を行う。

主基板エラー…主制御基板40の交換
RWMエラー…設定変更処理(図17)の実行
投入メダルエラー…リセットスイッチ72bのON
払出メダル無しエラー…リセットスイッチ72bのON、及びドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)
払出センサエラー…リセットスイッチ72bのON
不当入賞エラー…リセットスイッチ72bのON
オーバーフローエラー…リセットスイッチ72bのON、及びドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)
ドア開放エラー…ドアセンサ66(前述した中止解除動作の検知)

なお、主基板エラー、RWMエラーについては、リセットスイッチ72b、ドアセンサ66に基づくエラー解除が不能とされている。
ステップS1202において、エラーが解除されていなければ、CPU80aはエラー解除判定処理を終える。
一方、エラーが解除されていれば、CPU80aはステップS1203でエラー表示をクリアするための処理を実行する。具体的には、前述した払出枚数1桁目及び払出枚数2桁目としての7セグメントLEDを用いたエラー表示をクリア(例えば非点灯)するための処理を実行する。
続くステップS1204でCPU80aは、エラーフラグをクリアする処理を実行し、さらに続くステップS1205で払出枚数表示を復帰させるための処理を実行して、エラー解除判定処理を終える。
[11-4.メダル払出処理]

図29は、メダル払出処理(S1006)のフローチャートである。
メダル払出処理は、前述した払出要求(入賞によるメダル払出の要求:図25を参照)、又は精算要求(精算ボタン14の操作に応じたメダル払出の要求)に応じてメダル払出装置5における払出モータ75を駆動制御するための処理とされる。
ここで、払出要求は、先に説明したステップS532の「入賞メダルの払出処理(図25)」において、クレジットがMAXの場合に対応してONされる(ステップS912参照)。また、精算要求は、精算ボタン14の操作に応じてステップS1012の「貯留メダルの精算処理(図26)」においてONされるものである。
図29において、CPU80aはステップS1301で、メダルセンサ通過中タイマ=「0」であるか否かを判定する。メダルセンサ通過中タイマは、前述したメダル払出センサ76がONし続けてしまうエラーを検出するための時間計測を行うタイマであり、メダル払出センサ76がONに変化したことに応じて後述するステップS1312で所定値がセットされる。メダルセンサ通過中タイマの初期値は「0」であり、従って払出要求又は精算要求に応じて払出モータ75が駆動される前の段階ではメダルセンサ通過中タイマ=「0」である。
メダルセンサ通過中タイマ=「0」であれば、CPU80aはステップS1302に進んで払出要求又は精算要求がONであるか否かを判定し、払出要求又は精算要求がONであれば、ステップS1303でエラー中(ドアエラー以外)であるか否かを判定する。すなわち、各種のエラーのうちドアエラーを除いたエラーの何れかが発生中であるか否かを判定する。
ステップS1303でエラー中でないと判定した場合、CPU80aはステップS1305に進み、メダル払出センサ76のON/OFFを確認する。なお、払出要求や精算要求がONであることが判定された時点では、後述する払出制御信号(払出モータ75の駆動を指示する信号)が未だONとされていないため、メダル払出センサ76はOFFである。
ステップS1305においてメダル払出センサ76がOFFであった場合、CPU80aはステップS1306に進み、払出ビジーフラグFbeのON/OFFを確認する。払出ビジーフラグFbeは、払出制御信号のONと連動してONされるフラグであるため(ステップS1307参照)、払出要求や精算要求がONに変化した直後のタイマ割込みでは、払出ビジーフラグFbeはOFFである。
ステップS1306において払出ビジーフラグFbeがOFFであった場合、CPU80aはステップS1307で払出制御信号をONとすると共に払出ビジーフラグFbeをONとする。そして、続くステップS1308でホッパーメダル無しタイマに所定値(本例では2.5秒に相当するタイマ割込み数)をセットして、ステップS1309に進む。
ホッパーメダル無しタイマは、払出制御信号がONとされて払出モータ75が駆動されているにも関わらずメダルの払出が行われていない時間を計測するためのタイマであり、メダルタンク5aにメダルが無いことを検知するためのタイマとして機能する。具体的には、以下で説明するように該ホッパーメダル無しタイマの値が「0」まで消費されたことで、払出メダル無しエラーがセットされるものである(ステップS1311参照)。
ステップS1306において払出ビジーフラグFbeがONであった場合、CPU80aは上記のステップS1307及びS1308をパスしてステップS1309に進む。
ステップS1309でCPU80aは、ホッパーメダル無しタイマの値をデクリメント(−1)し、続くステップS1310でホッパーメダル無しタイマ=「0」であるか否かを判定する。ホッパーメダル無しタイマ=「0」でなければ、CPU80aはメダル払出処理を終える。
一方、ホッパーメダル無しタイマ=「0」であれば、CPU80aはステップS1311で払出メダル無しエラーをセットする。
ステップS1311で払出メダル無しエラーをセットしたことに応じ、CPU80aはステップS1326で払出制御信号をOFFし、ステップS1327で払出ビジーフラグFbeをOFFとした上で、ステップS1328でメダルセンサ通過中タイマをクリアしてメダル払出処理を終える。
なお、払出メダル無しエラーがセットされた以降のタイマ割込みで実行されるメダル払出処理では、処理がステップS1301→S1302→S1303と経由し、該S1303でエラー中と判定されるため、CPU80aはステップS1304で払出ビジーフラグFbeのON/OFFを確認する。上記のように払出メダル無しエラーがセットされたことに応じては払出ビジーフラグFbeがOFFとされる(S1327)ため、該ステップS1304では払出ビジーフラグFbeがOFFと判定され、処理がステップS1326に遷移する。この点から理解されるように、払出メダル無しエラーがセットされた以降は払出モータ75を駆動するための処理がパスされ、メダルの払出処理が停止状態となる。
なお、ステップS1304において、払出ビジーフラグFbeがONであれば、CPU80aは前述したステップS1305に処理を進める。
上記では払出要求又は精算要求に応じて払出制御信号がON(S1307)されることを説明したが、該払出制御信号のONに応じて払出モータ75により1枚のメダルが払い出されると、メダル払出センサ76がONとなる。
ステップS1305においてメダル払出センサ76がONであると判定した場合、CPU80aはステップS1312に進み、メダルセンサ通過中タイマに所定値(本例では98.34ms相当のタイマ割込み数)をセットし、ステップS1313に進む。
ステップS1313でCPU80aは、メダル払出センサ76のON/OFFを確認(つまり払出メダルがセンサ通過中/通過完了かの確認)し、メダル払出センサ76がON(通過中)であればステップS1323に処理を進める。
ここで、メダルセンサ通過中タイマに所定値がセットされることで、以降のタイマ割込みで実行されるメダル払出処理では、先のステップS1301でメダルセンサ通過中タイマ=「0」でないと判定され、処理がステップS1313に進む。この際、メダル払出センサ76がON状態を継続していれば、処理がステップS1323に進む。
ステップS1323〜S1325の処理は、メダル払出センサ76が所定時間以上ONし続けるエラーを検知するための処理である。
具体的に、ステップS1323でCPU80aは、メダルセンサ通過中タイマの値をデクリメント(−1)し、続くステップS1324でメダルセンサ通過中タイマ=「0」か否かを判定する。メダルセンサ通過中タイマ=「0」であれば、ステップS1325で払出センサエラーをセットし、前述したステップS1326に処理を進める。
なお、この場合もエラーがセットされた以降の処理の流れは上述した払出メダル無しエラーがセットされた以降の流れと同様となるため重複説明は避ける。
一方、メダルセンサ通過中タイマ=「0」でなければ、CPU80aはメダル払出処理を終える。すなわち、メダル払出センサ76のON継続時間が正常範囲内である間は、ステップS1325のエラーセット処理が実行されず、次回のタイマ割込みでは、引き続きメダル払出センサ76がONであれば、処理がS1301→S1313→S1323→S1324と進み、減算後のメダルセンサ通過中タイマの値が「0」か否かが再度判定される。このような処理の流れにより、メダル払出センサ76のON継続時間(メダル通過中と検出されている時間)が監視されている。
メダル払出センサ76に異常が無く、払出メダルがメダル払出センサ76を通過し終えると、先のステップS1313でメダル払出センサ76がOFFであることが確認され、処理がステップS1314に進む。
ステップS1314〜S1321の処理は、要求の種類が払出要求である場合(クレジットがMAXであって入賞メダルをメダル払出装置5から払い出す場合)、精算要求である場合(精算ボタン14の操作に応じてメダル払出装置5から払い出す場合)のそれぞれに対応して、メダルの払出に応じて更新されるべき値を更新するための処理である。
先ず、ステップS1314でCPU80aは、先のステップS1302で確認された要求が払出要求であるか否かを判定する。払出要求であれば、CPU80aはステップS1315に処理を進め、払出要求でなければ(つまり精算要求であれば)ステップS1318に処理を進める。
ステップS1315でCPU80aは、払出信号カウンタの値のインクリメント、払出表示枚数の値のインクリメント、及び入賞枚数の値のデクリメントを行う。なお、これら払出信号カウンタの値のインクリメント、払出表示枚数の値のインクリメント、及び入賞枚数の値のデクリメントの各処理については、先の図25におけるステップS907、S908、及びS910の処理と同様となるため重複説明は避ける。
ステップS1315の処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1316で払出終了か否かを判定する。具体的には、入賞枚数=「0」であるか否かを判定する。
払出終了でなければ、CPU80aはステップS1320に進んでエラー中(ドアエラー以外)か否かを判定し、エラー中でなければステップS1327で払出ビジーフラグFbeをOFFとし、ステップS1328でメダルセンサ通過中タイマを0クリアした上でメダル払出処理を終える。
このようにメダルが1枚払い出され対応値が更新された場合には払出ビジーフラグFbeがOFFされ、メダルセンサ通過中タイマがクリアされる。このことで、次回のタイマ割込みでは、処理がステップS1301→S1302→S1303→S1305→S1306と進められ、該S1306で払出ビジーフラグFbeがOFFと判定され、S1307で払出制御信号及び払出ビジーフラグFbeがONとされる。これにより、入賞枚数=「0」となるまで、メダルの払出、及びステップS1315での対応値の更新が繰り返される。
ここで、ステップS1315で更新される払出信号カウンタ、払出表示枚数、及び入賞枚数の各値について、これらの更新周期は、メダルがメダル払出センサ76を通過する周期に一致する(ステップS1314→S1315を参照)。すなわち、1枚のメダルの払い出しごとに、これら払出信号カウンタ、払出表示枚数、及び入賞枚数の各値が1ずつ更新されるものである。
なお、ステップS1320でエラー中と判定された場合は、ステップS1326に処理が進められる。このようにエラー中であることに応じてステップS1326に進んだ以降の処理の流れについては説明済みであるため、重複説明は避ける。
一方、ステップS1316において払出終了であれば、CPU80aはステップS1317で払出要求をOFFとし、ステップS1326に進む。
このように払出要求がOFFとされて処理がステップS1326に進められることで、次回のタイマ割込みでは、処理がステップS1301→S1302と進められ、該ステップS1302で払出要求又は精算要求がONでないと判定すると、CPU80aはステップS1322に処理を進め、メダル払出センサ76のON/OFFを確認する。
ステップS1322においてメダル払出センサ76がONであった(つまり払出要求及び精算要求がOFFであるのにメダル払出センサ76がONであった)場合、CPU80aはステップS1325に進んで払出センサエラーをセットし、ステップS1326に処理を進める。
一方、ステップS1322においてメダル払出センサ76がOFFであった場合、CPU80aは払出センサエラーをセットせずステップS1326に処理を進める。つまりこの場合、次回以降のタイマ割込みでは、払出要求又は精算要求がONとされるまで処理がステップS1301→S1302→S1322→S1326〜S1328と実行される。
また、先のステップS1314において払出要求ではないと判定された場合(つまり精算要求と判定された場合)、CPU80aはステップS1318でクレジット又は投入枚数の値をデクリメント(−1)する。すなわち、例えば投入枚数≠「0」であれば投入枚数の値をデクリメントし、投入枚数=「0」であればクレジットの値をデクリメントする。
なお、再遊技による投入枚数については精算対象とはされないため、再遊技後においては投入枚数≠「0」であっても投入枚数のデクリメントは行わない。
ステップS1318に続くステップS1319でCPU80aは、精算終了か否か、すなわち精算可能なメダル数についての精算を終えたか否かを判定する。精算終了でなければ、CPU80aは先に説明したステップS1320に処理を進める。該ステップS1320でエラー中と判定された場合、又はエラー中でないと判定された場合のそれぞれの処理の流れは既に説明済みであるため重複説明を避ける。S1320でエラー中と判定されなければ、精算要求の場合は、精算終了となるまでメダルの払出及びステップS1318での対応値の更新が繰り返される。
ステップS1319で精算終了と判定した場合、CPU80aはステップS1321で精算要求をOFFとすると共に精算終了コマンドをセットし、ステップS1326に処理を進める。すなわち、精算による払出が終了した場合も、以降は払出要求又は精算要求がONとされるまで処理がステップS1301→S1302→S1322→S1326〜S1328と実行される。
なお、精算終了コマンドは、少なくとも精算による払出処理が終了した旨を演出制御基板42側に通知するためのコマンドである。
[11-5.投入及び払出信号出力処理]

図30は、投入及び払出信号出力処理(S1007)のフローチャートである。
この投入及び払出信号出力処理は、前述した投入信号カウンタや払出信号カウンタの値に応じて、ホールコンピュータに対し外部集中端子板70を通して投入信号や払出信号の出力を行わせるための処理となる。
これまでの説明から理解されるように、投入信号カウンタは、メダル投入に応じて値が更新されるカウンタであり、1ゲームごとに前述したステップS519(図20参照)で投入メダル枚数(設定された賭数)に応じた値がセットされる。
払出信号カウンタは、入賞枚数や再遊技の自動投入枚数に応じて値が更新されるカウンタである。入賞枚数に応じた払出信号カウンタの更新は、前述したステップS907(クレジットがMAX未満のとき:図25参照)やステップS1315(クレジットがMAXのとき:図25及び図29参照)において行われる。再遊技の自動投入枚数に応じた投入信号カウンタの更新は、前述したステップS603(図21参照)において行われる。
ステップS1007の投入及び払出信号出力処理では、これら投入信号カウンタ、払出信号カウンタの値に応じた回数、パルス信号による投入信号ビット、払出信号ビットを出力させながら、投入信号ビット、払出信号ビットの出力ごとに投入信号カウンタ、払出信号カウンタの値をデクリメントしていく。
本例では、投入信号や払出信号の出力にはタイマ割込みカウンタ(タイマ割込みごとに値が更新されるカウンタ)を用いる。
図31に示すように、本例では、タイマ割込みカウンタを用いることで、投入信号及び払出信号は84割込み(1.49ms×84=125.16ms)を1周期としてOFF/ONを繰り返す発振信号として出力する。この発振信号のON期間が投入信号ビット又は払出信号ビットとされ、本例では該発振信号のONデューティは50%とされている。従って、投入信号ビット、払出信号ビットの出力期間は42割込み分の期間(1.49ms×42=62.58ms)とされる。
ここで、本例では、投入信号、払出信号は共に、1周期における前半期間(タイマ割込みカウンタ=83〜42の期間)がOFFとされる信号としている。
以上の前提を踏まえ、図30の処理について説明する。
先ず、CPU80aはステップS1401で、タイマ割込みカウンタをデクリメント(−1)する処理を実行し、続くステップS1402でタイマ割込みカウンタが「−1」か否かを判定する。なお、タイマ割込みカウンタの初期値は「0」であり、従って初回に実行されるタイマ割込み処理ではステップS1402においてタイマ割込みカウンタが「−1」であるとの判定結果が得られる。
タイマ割込みカウンタが「−1」であれば、CPU80aはステップS1403に進み、タイマ割込みカウンタに初期値である「83」をセットし、続くステップS1404で投入信号、払出信号をクリアする(つまりOFFを表す「0」にクリアする)処理を実行してステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。
ステップS1403でタイマ割込みカウンタ=83にセットされた次のタイマ割込み処理においては、処理がステップS1401→S1402と進められた上で、該ステップS1402でタイマ割込みカウンタが「−1」ではないとの判定結果が得られる。このようにタイマ割込みカウンタが「−1」ではないとの判定した場合、CPU80aはステップS1405に進み、タイマ割込みカウンタが「41」であるか否かを判定する。タイマ割込みカウンタが「41」でなければ、CPU80aはステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。これにより、タイマ割込みカウンタが83〜42の前半期間には、投入信号及び払出信号として、ステップS1404でセットされた「0」(OFF)が出力される。
一方、ステップS1405でタイマ割込みカウンタが「41」であった場合、CPU80aはステップS1406以降の処理を実行することで投入信号カウンタや払出信号カウンタの値に応じて投入信号ビットや払出信号ビットを出力させるための処理を行う。
具体的に、ステップS1406でCPU80aは、投入信号カウンタが「0」以外であるか否かを判定する。投入信号カウンタが「0」以外であれば、CPU80aはステップS1407で投入信号カウンタをデクリメント(−1)し、続くステップS1408で投入信号をセットする処理、すなわち投入信号として「1」(ON)をセットする処理を実行した上で、ステップS1409に進む。
ステップS1406で投入信号カウンタが「0」以外でなければ、CPU80aはステップS1407及びS1408の処理をパスしてステップS1409に進む。つまり、投入信号カウンタが「0」であれば投入信号ビットは出力されない。
ステップS1409〜S1411では、払出信号について、上記したステップS1406〜S1408と同様の処理が行われる。すなわち、ステップS1409でCPU80aは、払出信号カウンタが「0」以外であるか否かを判定し、払出信号カウンタが「0」以外であればステップS1410で払出信号カウンタをデクリメント(−1)し、続くステップS1411で払出信号のセット処理、すなわち払出信号として「1」(ON)をセットする処理を実行する。
ステップS1411のセット処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。
また、ステップS141409で払出信号カウンタが「0」以外でなければ、CPU80aはステップS1409及びS1410の処理をパスしてステップS1007の投入及び払出信号出力処理を終える。
ステップS1408、S1411のセット処理が実行されることで、投入信号、払出信号としては、タイマ割込みカウンタ=41となるタイマ割込み処理から、タイマ割込みカウンタ=0となるタイマ割込み処理までの間、ON状態が継続される。そして、タイマ割込みカウンタ=0となったタイマ割込み処理の次のタイマ割込み処理では、タイマ割込みカウンタ=−1となることでステップS1403でタイマ割込みカウンタ=83にセットされ、ステップS1404のクリア処理が実行される。これにより、タイマ割込みカウンタが83〜42の前半期間において、投入信号、払出信号はOFF状態を継続する。
[11-6.再遊技時の払出信号出力について]

ここで、前述のように払出信号については、再遊技時に自動投入枚数分の払出信号ビットを出力するものとされているが、従来、このような再遊技の自動投入枚数分の払出信号出力は、再遊技の前々回ゲームが入賞ゲームであって入賞による払出枚数が多かった場合に、正確な払出枚数の通知を行うことができなくなる虞があった。
具体的に、従来においては、再遊技の自動投入枚数に応じた払出信号カウンタの更新(ステップSS603:図21参照)として、自動投入枚数を上書きする更新を行っていた(つまり本例では払出信号カウンタを「3」に上書きする更新)。そのため、再遊技の前々回ゲームにおける入賞枚数が多かった場合には、該入賞枚数分の払出信号出力が完了する前(つまり払出信号カウンタが「0」となる前)に、払出信号カウンタの値が「3」に更新されてしまう可能性があり、ホールコンピュータに対し払出枚数を正確に通知することができない虞がった。
この点について、図32を参照して具体的に説明しておく。
図示のように、前回ゲームで再遊技に当選し今回ゲームが再遊技であり、前々回ゲームにおいて入賞枚数=最大枚数(本例では「15」)の入賞があったとする。
先の説明から理解されるように、入賞枚数に応じた払出信号カウンタの更新は、前述したメイン処理(図19〜図20)におけるステップS532の「入賞メダルの払出処理」を契機に開始されるものであり、また、払出信号カウンタが1以上となるとタイマ割込み処理において払出信号ビットの出力が開始される。ステップS532の「入賞メダルの払出処理」は、1ゲーム内において三つ目の回転リール4が停止したこと(第三停止)に応じて開始されるものであるため、前々回ゲームにおける入賞枚数に応じた払出信号ビットの出力は、前々回ゲームの第三停止以降に開始される。
図中では、このような入賞枚数に応じた払出信号ビットの出力期間を期間Thoと表している。
一方で、再遊技に応じた払出信号カウンタの更新は、前回ゲームの第三停止後、今回ゲームのレバーON前に実行される(図19参照)。
このため、入賞した前々回ゲームの第三停止後において、前回ゲームのレバーONから第三停止までの操作が素早く行われた場合には、入賞枚数分の払出信号出力が完了する前に、再遊技に応じた払出信号カウンタの更新、具体的に従来では払出信号カウンタに「3」を上書きする更新が行われてしまう可能性があった。
ここで、入賞枚数=最大枚数である場合、期間Thoとしては125.16ms(84タイマ割込み)×15=1877.4msを要するものであり、これよりも短い時間で前回ゲームのレバーONから第三停止までの操作が行われることは十分にあり得るものである。
なお、スロットマシンにおいては最短ゲーム間隔(4.1s)が規定されているが、これは第三停止間の間隔を規定するものではない。
上記のように従来手法においては、入賞枚数分の払出信号出力の完了前に払出信号カウンタの値が「3」に上書きされる可能性があり、ホールコンピュータに対し払出枚数を正確に通知することができない虞がった。
そこで、本実施形態では、再遊技の自動投入枚数に応じた払出信号カウンタの更新(ステップSS603)として、前述のように前回遊技のメダル投入枚数(「3」)を払出信号カウンタに加算する処理を実行するものとしている。つまり、払出信号カウンタに再遊技の自動投入枚数を加算する処理を行っている。
このような加算更新としたことで、再遊技以外の入賞に応じた払出枚数分の払出信号出力と再遊技の自動投入枚数分の払出信号出力とが適正に行われるようにすることができ、ホールコンピュータに対し払出枚数を正確に通知することができる。
[11-7.回胴制御処理]

図33は、タイマ割込み処理における回胴制御処理(S1013)のフローチャートである。
先ず、本例の回胴制御処理で用いられる回転リール4のステータスを表す各種フラグについて説明しておく。具体的には、以下の六つのフラグである。

・加速準備中フラグFG1
・加速中フラグFG2
・定速回転中フラグFG3
・停止要求中フラグFG4
・停止動作中フラグFG5
・リールセンサ未通過フラグFmt

これら六つのフラグは回転リール4ごとに設けられ、CPU80aは回転リール4ごとのステータスを把握することが可能とされている。
図33において、CPU80aは先ずステップS1501で、対象リール(処理対象の回転リール4)のステータスを確認する。すなわち、対象リールのステータスが加速準備中状態(加速準備中フラグFG1=「1」)、加速中状態(加速中フラグFG2=「1」)、定速回転中状態(定速回転中フラグFG3=「1」)、停止要求中状態(停止要求中フラグFG4=「1」)、停止動作中状態(停止動作中フラグFG5=「1」)、全フラグ(FG1〜FG5)がOFF(「0」)の状態の何れであるかを確認する。
ここで、加速準備中フラグFG1は、前述したメイン処理におけるリールの起動設定処理(ステップS525)で、レバーONに応じた役抽選後(具体的には、4.1秒のウエイト時間経過後の回転開始時)にリールセンサ未通過フラグFmtと共にONされる。また、加速準備中フラグFG1は、前述した電源復帰処理(図16)において、回転リール4が加速中又は回転中であると判定した場合に対応してリールセンサ未通過フラグFmtと共にONされる(S204参照)。
また、加速中フラグFG2は、後述するステップS1503でONに更新されるフラグであり、定速回転中フラグFG3は後述するステップS1509でONに更新されるフラグである。
停止要求中フラグFG4は、前述したメイン処理における停止処理(ステップS530)で、有効な停止ボタン操作に応じてONされるフラグである(図22及び図23参照)。
停止動作中フラグFG5は、後述するステップS1526でONに更新されるフラグである。
なお、リールセンサ未通過フラグFmtは、定速回転中状態において、ステップ位置のカウント(及び図柄位置のカウント)の開始タイミングを判定するために用いられる。
ステップS1501においては、停止動作中フラグFG5、停止要求中フラグFG4、定速回転中フラグFG3、加速中フラグFG2、加速準備中フラグFG1の順でフラグ=「1」か否かを順番に判定していくようにされており、該判定において「1」と判定された時点で、該「1」と判定されたフラグに対応するステータスを現在のステータスとする。そして、最後に判定した加速準備中フラグFG1が「0」であれば、全フラグOFFのステータスに該当するとの判定結果を得る。
上記のように回胴の加速から停止動作にかけての処理の順番とは逆順にフラグを確認していき、ONであることが確認されたフラグに対応するステータスを現在のステータスとして判定するものとしていることで、以下のような利点がある。
ステータスの判定手法としては、例えば、対象とするフラグのみが「1」であるか否かを確認する手法(例えば、加速中状態であるか否かの判定を加速中フラグFG2のみが「1」であるか否かにより判定する等)も考えられるが、その場合には、ステータスの遷移に応じて前ステータスのフラグをクリアする処理を要してしまう。上記したステータス判定手法によれば、このようなステータス遷移に応じた前ステータスフラグの逐次のクリア処理を省略できる利点がある。
ステップS1501において、全フラグOFFのステータスであった場合、CPU80aはステップS1533に処理を進める。これにより、全フラグOFFのステータスにある回転リール4については、ステッピングモータ54がOFF状態で維持される。
また、ステップS1501において、対象リールのステータスが加速準備中状態(図中、「1)」)であれば、CPU80aはステップS1502に進み、起動開始時の初期化処理を実行する。具体的には、図柄カウンタをクリアし、ステップカウンタに初期値である「24」をセットする。さらに、タイムテーブルポインタ(後述)をクリアし、励磁ポインタPTのビット0を「1」に更新する。なお、励磁ポインタPTは前述のように4ビットの情報とされている。励磁ポインタPTのビット0を「1」に更新する意義については後述する。
ステップS1502の初期化処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1503でリールステータスを「加速中」に更新する、すなわち加速中フラグFG2をON(「1」)とする処理を実行した上で、ステップS1507に処理を進める。
ステップS1507でCPU80aは、起動タイムテーブルに基づいて相更新タイマの値をセットする。起動タイムテーブルは、回転リール4の起動回転を実現するための時間情報を格納したテーブルである。
図34は、起動タイムテーブルの例を示している。
図示するように起動タイムテーブルは、インデックスの値ごとに、相更新タイマにセットすべきタイマ値が格納されたテーブル情報とされる。CPU80aは、インデックスの値の昇順でタイマ値を逐次取得(相更新タイマ値が「0」となるごとに取得:S1505及びS1506を参照)し、取得したタイマ値を相更新タイマにセットする。
ここで、該インデックスのうち参照中のインデックスを指し示すためのポインタを以下「タイムテーブルポインタPtl」と表記する。このタイムテーブルポインタPtlの値の初期値は「0」である。
図33において、ステップS1507の処理は、対象リールについての現在のタイムテーブルポインタPtlが指し示すインデックスの値に応じて、起動タイムテーブルから対応するタイマ値を取得し、取得したタイマ値を相更新タイマにセットする処理となる。
ここで、相更新タイマは、上記のようにステップS1503で加速中フラグFG1がセットされてからステップS1507で起動タイムテーブルからインデックス=「0」に対応したタイマ値がセットされた以降は、ステップS1504でデクリメントされる。すなわち、相更新タイマ値はタイマ割込みごとに逐次デクリメントされるものである。
この点から理解されるように、起動タイムテーブルに格納されたタイマ値は、タイマ割込み単位(本例では1.49ms単位)での時間情報を表すものである。
起動タイムテーブルにおいて、インデックスごとに格納されたこのようなタイマ割込み単位での時間情報は、起動時におけるステッピングモータ54の2相励磁状態、1相励磁状態それぞれの維持時間を規定する情報として機能する。
具体的に、先の図11を参照して説明したように、本例のステッピングモータ54は1−2相励磁により駆動されるものであり、具体的な励磁態様は、励磁ポインタ(励磁相ポインタ)PTの値により循環的に指し示される。後の説明により明らかとなるが、励磁ポインタPTの値は、ステップS1503で加速中フラグFG1がONとされたタイマ割込み(つまりステップS1507で起動タイムテーブルにおけるインデックス=「0」に対応した「1」がセットされたタイマ割込み)では、ステップS1524により先ずは1相励磁用の値(0,2,4,6の何れか)にセットされる。以降、加速中(加速中フラグFG1がON中)におけるタイマ割込みでは、励磁ポインタPTの値は、ステップS1505で相更新タイマの値が「0」となるごとに次の値に送られる(S1524)。すなわち、ステップS1505で相更新タイマの値が「0」となるごとに、励磁データφ1〜φ4として2相励磁用のデータ→1相励磁用のデータ→2相励磁用のデータ…と交互に設定されていく。
この点からも理解されるように、起動タイムテーブルにおいて偶数のインデックス(「0」を含む)に対応するタイマ値は、1相励磁状態の維持時間を表し、奇数のインデックスに対応するタイマ値は2相励磁状態の維持時間を表すものとなる。
図33において、CPU80aはステップS1507のタイマ値セット処理を実行したことに応じ、ステップS1508で加速終了か否かを判定する。加速終了か否かは、タイムテーブルポインタPtlの値が起動タイムテーブルにおける最終インデックス(本例では「19」)を指し示す値であるか否かにより判定することができる。或いは、相更新タイマの値が起動タイムテーブルにおける最終インデックスに対応したタイマ値(本例では「134」)と一致するか否かにより判定することができる。
ステップS1508において、加速終了でなければ、CPU80aはステップS1524に進み、励磁ポインタPTをインクリメント(+1)して励磁データφ1〜φ4を取得し、続くステップS1532で励磁データφ1〜φ4を出力バッファにセットする。
なお、ステップS1524で励磁ポインタPTを+1することで、回転リール4の加速を1相励磁状態から開始することができる。具体的に、加速開始時には、先のステップS1502で励磁ポインタPTのビット0を「1」としているので、ステップS1524で励磁ポインタPTを+1することで励磁ポインタPTの値が「0,2,4,6」の1相励磁用の値に更新され、これにより回転リール4の加速を1相励磁状態から開始することができる。
ステップS1532で励磁データφ1〜φ4のセット処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1533で全リール終了か否かを判定する。すなわち、今回のタイマ割込みにおいて、ステップS1501からの処理を全ての回転リール4(4a〜4c)について実行したか否かを判定する。全リール終了でなければ、CPU80aは対象リールを次の回転リール4とした上でステップS1501に戻り、全リール終了であれば回胴制御処理を終了する。
上記で説明した処理の流れにより、加速準備中フラグFG1のONに応じて加速中フラグFG2をONとし、ステップS1507で起動タイムテーブルのインデックス=「0」に対応したタイマ値を相更新タイマにセットしたタイマ割込みでは、1相励磁に対応した励磁データφ1〜φ4がセットされ、対象リールの起動が1相励磁状態から開始される。
加速中フラグFG2がONとされた直後のタイマ割込みでは、ステップS1501のステータス確認処理において、加速中状態であることが確認され、処理がステップS1504に進められる。ステップS1504でCPU80aは、相更新タイマの値をデクリメント(−1)し、続くステップS1505で相更新タイマ値=「0」か否かを判定する。
加速中フラグFG2がONされたタイマ割込みでは相更新タイマ値=「1」がセットされるため、その直後のタイマ割込みではステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定される。
このようにステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定した場合、CPU80aはステップS1506でタイムテーブルポインタPtlの値をインクリメントした上で、ステップS1507に処理を進める。これにより、相更新タイマには、起動タイムテーブルにおける次のインデックスの値に対応したタイマ値が新たにセットされる。
ステップS1507に続くステップS1508では、前述したように加速終了か否かが判定され、加速終了でなければ前述のようにステップS1524に処理が進められる。これにより、加速中フラグFG2がONされた直後のタイマ割込みでは、ステッピングモータ54の励磁状態が1相励磁状態から2相励磁状態に遷移される。
さらに、加速中における以降のタイマ割込みでは、ステップS1504によるデクリメント後の相更新タイマ値が「0」となるまで、処理がステップS1501→S1504→S1505→S1533と遷移する。つまりこれにより、ステッピングモータ54の励磁状態は、相更新タイマにセットされたタイマ値に応じた時間長にわたってステップS1532でセットされた励磁データφ1〜φ4に対応する励磁状態で維持される。
また、このようにセットタイマ値に応じた時間長にわたり励磁状態が維持された以降のタイマ割込みにおいて、ステップS1505で相更新タイマ値=「0」と判定された場合には、処理がステップS1506に進められ、さらに次のインデックスの値に対応したタイマ値が相更新タイマにセットされ、以降、ステッピングモータ54は1相励磁状態/2相励磁状態のうち新たな励磁状態によりセットタイマ値に応じた時間長にわたって駆動される。
このように起動タイムテーブルの格納情報に従ってステッピングモータ54の1相励磁状態/2相励磁状態が交互に所定回数繰り返されることで、対象リールの加速回転が実現される。
対象リールの加速回転の終了時には、処理がステップS1501→S1504→S1505→S1506→S1507→S1508と進められ、該S1508において加速終了と判定される。
ステップS1508で加速終了と判定した場合、CPU80aはステップS1509で対象リールのリールステータスを「定速回転中」とする、すなわち定速回転中フラグFG3をONとし、ステップS1510に処理を進める。
ステップS1510以降の処理(S1510〜S1516、S1524、及びS1532〜S1533)は、定速回転中に対応した処理となる。
先ず、ステップS1510でCPU80aは、リールセンサONエッジが検出されているか否か、すなわち、インデックスセンサ55(対象リールについての)のONエッジが検出されているか否かを判定する。
インデックスセンサ55のONエッジが検出されており、リールセンサONエッジが検出されていると判定した場合、CPU80aはステップS1511でリールセンサ未通過フラグFmtのクリア、図柄カウンタのクリア、及びステップカウンタへの初期値「24」のセットを行う。これにより、回転リール4の加速終了後、原点位置101が検出されたことに応じて、リールセンサ未通過フラグFmtがOFFとされると共に、ステップカウンタ及び図柄カウンタが原点位置101に応じた値にセットされる(つまり、1番の図柄の24番目の図柄ステップ位置が指し示される)。
ステップS1511に続くステップS1512でCPU80aは、ステップカウンタの値をデクリメント(−1)する。これにより、原点位置101の通過後、ステップカウンタの値は24となった直後に23に更新される(つまり23〜0の24ステップを循環的にカウント可能とされる)。
一方、インデックスセンサ55のONエッジが検出されておらず、リールセンサONエッジが検出されていないと判定した場合、CPU80aはステップS1511をパスしてステップS1512に進み、ステップカウンタの値をデクリメントする。
ステップS1512に続くステップS1513でCPU80aは、ステップカウンタの値=「0」か否かを判定する。すなわち、原点位置101の通過に応じて「24」→「23」とセットされたステップカウンタの値が、タイマ割込みごとにステップS1512で減算されて「0」に達したか否かが判定される。
ステップS1513において、ステップカウンタの値=「0」でなければ(つまり図柄切れ目位置でなければ)、CPU80aは前述したステップS1524以降の処理を実行する。これにより、定速回転中においてもステッピングモータ54が1相励磁状態、2相励磁状態を交互に繰り返す態様により駆動される。但し、定速回転中においては、1相励磁状態、2相励磁状態の切替周期はタイマ割込み周期(1タイマ割込みごとの切替)となる。
一方、ステップS1513においてステップカウンタの値=「0」であれば、CPU80aはステップS1514に進み、ステップカウンタへの「24」のセット、及び図柄カウンタの値のインクリメント(+1)を行った上で、ステップS1515で図柄カウンタの値が「22」より大きいか否かを判定する。これは、図柄カウンタが異常な値を示しているか否かを判定していることに相当する(回転リール4における図柄数は「21」)。
図柄カウンタの値が「22」より大きければ、CPU80aはステップS1516で回転リール4の再起動のための処理を行う。具体的には、対象リールについてのリールセンサ未通過フラグFmt、及び加速準備中フラグFG1をセットすると共に、定速回転中フラグFG3、及び加速中フラグFG2をクリアする。この結果、次回のタイマ割込みでは処理がステップS1501→S1502を経由して実行されるものとなり、対象リールが再起動される(加速処理が再度実行される)。
ステップS1516の処理を実行したことに応じ、CPU80aはステップS1524に処理を進める。
また、ステップS1515で図柄カウンタの値が「22」より大きくなければ、CPU80aは異常時に対応したステップS1516の処理をパスして、ステップS1524以降の処理を実行する。
ここで、本例では、ステップカウンタ及び図柄カウンタについては、対象リールの加速開始時に(前述したステップS1502)初期値をセットするものとしている(それぞれ「24」「0」)。また、加速終了後、原点位置101が検出されるまでの間には、処理がステップS1510→1512と進められて、ステップカウンタのデクリメントや、ステップカウンタ=「0」となったことに応じた図柄カウンタのインクリメント(S1514)が行われるものとなっている。つまり本例では、対象リールの加速終了後、原点位置101を通過する前の期間においても、図柄ステップ数や図柄数(コマ数)のカウントが行われるものである。
これにより、加速回転の終了から原点位置101の検出までの間においても図柄カウンタのエラー(図柄カウンタ>22)に応じた回胴の再起動を行うことができる。従って、回胴制御の正確性向上を図ることができる。
続いて、メイン処理側で停止要求中フラグFG4がセットされた以降に実行される処理について説明する。換言すれば、有効な停止ボタン操作が検出され(図22のステップS703参照)、対象リールについての滑りコマ数(停止予定位置:停止図柄位置)が定まったこと(図23のステップS801〜S806を参照)に応じて実行される処理である。
メイン処理側で停止要求中フラグFG4がセットされた直後のタイマ割込みでは、ステップS1501で対象リールのステータスが停止要求中状態と判定され、ステップS1517以降の処理が実行される。
先ず、ステップS1517でCPU80aは、滑りコマカウンタの値を取得し、続くステップS1518で滑りコマカウンタの値=「0」であるか否かを判定する。滑りコマカウンタは、滑りコマ数を決定した時点からの滑りコマ数を把握するためのカウンタであり、停止要求中フラグFG4がONとされた時点ではメイン処理側で決定した滑りコマ数(S802参照)がセットされ、以降、図柄カウンタがインクリメントされるごとに、タイマ割込み側の後述するステップS1523でデクリメントされる。
ステップS1518において、滑りコマカウンタの値=「0」でなければ、CPU80aはステップS1520〜S1522の処理を実行してステップカウンタのデクリメント(S1520)、及びステップカウンタの値に応じたステップカウンタ及び図柄カウンタの更新(S1521、S1522)を行う。
ここで、ステップS1522の更新処理では、図柄カウンタの値が「21」となったら(つまり22番目の図柄を表す値となったら)クリアする(「0」に戻す)処理を行う。リールステータス=停止要求中に対応したステップS1517以降の処理では、定速回転中のようなリールセンサONエッジの検出有無を判定する処理は設けられていない。停止要求中においては、定速回転中のようにリールセンサONエッジに応じて図柄カウンタをクリアするものとはせず、図柄カウンタの値が「21」となったらクリアするものとしている。
ステップS1522でステップカウンタ及び図柄カウンタの値を更新したことに応じ、CPU80aはステップS1523で滑りコマカウンタの値をデクリメントする。
このステップS1523のデクリメント処理を実行した場合と、先のステップS1521でステップカウンタの値=「0」でないと判定した場合のそれぞれにおいて、CPU80aはステップS1524に処理を進める。これにより、停止要求中の状態(コマ滑り中の状態)においても対象リールの1−2相励磁が継続され、定速回転が維持される。
また、先のステップS1518において、滑りコマカウンタの値=「0」であった場合、つまり停止図柄位置(停止予定位置)への到達が検知された場合、CPU80aはステップS1519で停止許可ステップ位置か否かを判定する。すなわち、ステップカウンタの値が先の図24で説明した停止許可ステップ位置(本例では7番のステップ位置)を表す値と一致しているか否かを判定する。
停止許可ステップ位置でなければ、CPU80aはステップS1520に処理を進める。つまりこの場合は、停止許可ステップ位置に到達するまでステップカウンタの更新が行われる。
一方、停止許可ステップ位置であれば、CPU80aはステップS1525以降の処理を実行して、対象リールの回転を停止させる。
先ず、ステップS1525でCPU80aは、励磁データφ1〜φ4として全相ONに対応したデータをセットする処理を実行し、続くステップS1526でリールステータスを「停止動作中」に更新する。すなわち、停止動作中フラグFG5をONとする。そして、CPU80aは先に説明したステップS1532に処理を進める。これにより、出力バッファに全相ONに対応した励磁データφ1〜φ4がセットされ、対象リールのステッピングモータ54に対する停止駆動が開始される。
ステップS1519でリールステータスが「停止動作中」に更新された以降のタイマ割込みにおいて、対象リールについての処理は、ステップS1501→S1527と進められる。
ステップS1527でCPU80aは、相更新タイマ値をデクリメントし、ステップS1528で相更新タイマ値=「0」か否かを判定する。相更新タイマ値=「0」でなければ、CPU80aはステップS1533に進む。すなわち、相更新タイマ値=「0」となるまで全相ON状態が維持される。
ここで、対象リールについての相更新タイマは、加速終了時において「134」にセットされているため(図34参照)、全相ONのブレーキ制御は1.49ms×134=199.66msにわたって継続される。
相更新タイマ値=「0」であれば、CPU80aはステップS1529に進み、励磁ポインタPTの値に所定値を加算する。具体的に、本例では「4」を加算する。なお、このように全相励磁によるブレーキ制御の終了後に励磁ポインタPTの値に所定値を加算する意義については改めて説明する。
その上で、CPU80aはステップS1530で励磁データφ1〜φ4として全相OFFに対応するデータをセットし、ステップS1531でリールステータスのクリア処理、具体的には加速準備中フラグFG1、加速中フラグFG2、定速回転中フラグFG3、停止要求中フラグFG4、停止動作中フラグFG5をクリアする処理を実行して、ステップS1532の励磁データセット処理を実行する。これにより、全相励磁によるブレーキ制御の終了に応じて、ステッピングモータ54の励磁状態は全相OFFの状態に移行され、さらに回転リール4の回転・停止に係る各種フラグがOFFに切り替えられる。これら各種フラグのOFFにより、以降もステッピングモータ54の励磁状態は全相OFFの状態で維持される(S1501→S1533のパスを参照)。
ここで、回転リール4については、ステッピングモータ54に対するブレーキ制御を開始しても、ブレーキをかけたステップ位置で停止するものとはならず、或る程度進んだステップ位置において停止する。具体的に、本例のスロットマシンにおいては、ブレーキをかけたステップ位置(全相ONとしたステップ位置)から4ステップ進んだステップ位置で回転リール4が停止する(定常回転からの停止時)。
このため本例では、ブレーキ制御に応じて回転リール4が停止した以降において、励磁ポインタPTの値を「+4」している。具体的に、上記したステップS1527の処理によると、所定時間にわたる全相ONホールドが終了したタイミングで励磁ポインタPTの値が「+4」される。
これにより、ブレーキをかけたステップ位置と実際に回転リール4が停止したステップ位置とのずれに応じて励磁ポインタPTの位置を進めることができ、正確なリール制御の実現を図ることができる。
なお、上記では励磁ポインタPTの位置を所定数進めた位置に更新するタイミングを全相ONホールドの終了時点とする例を挙げたが、該タイミングは、対象リールの次回の起動回転が更新後の励磁ポインタPTの位置を基準として開始されるように設定されればよく、例えば、ステップS1502のタイミングとする等、他のタイミングとすることもできる。
以上のような回胴制御処理(S1013)により、CPU80aは、各回転リール4ごとに、加速→定速回転の制御、及び図柄ステップ位置や図柄位置についてのカウントを行う。そして、定速回転に移行した後は、原点位置101の通過後(リールセンサ未通過フラグ=OFF)に有効な停止ボタン操作が行われたことに応じ(停止要求中フラグFG4=ON)、対象リールについて滑りコマ数の監視(S1518)及び停止制御(S1525以降)を行う。
このとき、ステップS1533では全リール終了か否かが判定され、全リール終了でなければ次の回転リール4を対象としてステップS1501からの処理が実行される。この点から理解されるように、回胴制御処理では、回転リール4a〜4cそれぞれについて、滑りコマ数の監視を同時並行して行うことが可能とされている。換言すれば、回転リール4a〜4cについて、停止操作時図柄から停止図柄までのコマ滑りを同時並行して監視可能とされている。
これにより、停止ボタン操作が行われた回転リール4の滑りコマ数をメイン処理側で監視する必要がなくなる。すなわち、メイン処理側は、或る回転リール4の停止ボタン操作後、次の停止ボタン操作の受け付けを有効化するまでの間に、停止ボタン操作された回転リール4の停止図柄位置の到来を待機する必要がなくなる(図22、図23参照)。このため、メイン処理側は、停止図柄位置の決定後、直ちに次の停止ボタン操作の受け付けを有効化することができる。
従って、遊技者に各回転リール4の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
また、上記説明から理解されるように、本例のスロットマシンにおいては、停止図柄位置(滑りコマ数)が決定された回転リール4である対象リールについて、停止図柄位置の到来をタイマ割込み処理側において監視するものとしている(S1518)。
これにより、メイン処理側で対象リールについての停止図柄位置の到来を監視する必要がなくなり、メイン処理側は、対象リールの停止ボタン操作後、次の停止ボタン操作の受け付けを有効化するまでの間に、対象リールについての停止図柄位置の到来を待機する必要がなくなる。このため、メイン処理側は、停止図柄位置の決定後、直ちに次の停止ボタン操作の受け付けを有効化することができる。
従って、遊技者に各回転リール4の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
<12.実施の形態のまとめ>

上記のように実施形態の第一の遊技機(スロットマシン)は、回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴(回転リール4a〜4c)を複数有する遊技機であって、複数の回胴を回転駆動する回転駆動手段(ステッピングモータ54a〜54c)と、回胴の停止を指示する回胴停止操作に基づいて回転駆動手段を制御して回胴を停止させる制御手段(コントローラ80:特にCPU80a)と、を備え、制御手段は、1ゲームごとに繰り返されるメイン処理を実行するメイン処理手段(図19、図20)と、一定時間ごとにメイン処理を中断して行われるタイマ割込み処理を実行するタイマ割込み処理手段(図26)と、を含んでいる。
そして、メイン処理手段は、回胴の原点位置(同101)を検出することを条件に回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段(ステップS528、S530、S703参照)と、回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段(ステップS703、S705、S802参照)と、を有し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が決定した停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
さらに、タイマ割込み処理手段は、停止図柄位置が決定された回胴である対象回胴について停止図柄位置の到来を監視する停止図柄位置監視手段を有する(ステップ1518参照)。
上記のように対象回胴についての停止図柄位置の到来をタイマ割込み処理側で監視するものとしたことで、メイン処理側で該停止図柄位置の到来を監視する必要がなくなり、メイン処理側は、上記のように停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化することが可能とされる。すなわち、メイン処理側は回胴停止操作が行われた回胴についての停止図柄位置の決定後、直ちに次の回胴停止操作の受け付けを有効化することが可能とされる。
従って、遊技者に各回胴の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
また、上記した第一の遊技機においては、停止図柄位置決定手段は、回胴における図柄のうち回胴停止操作が行われた際の検出図柄である停止操作時図柄から停止図柄位置が求まるように作成した停止制御用データに基づき、回胴停止操作が行われた回胴についての停止図柄位置を決定し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が回胴停止操作の行われた回胴についての停止図柄位置を決定した後、次の回胴についての停止制御用データを作成した後に、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
これにより、回胴停止操作の行われた回胴についての停止図柄位置を決定した後、次の回胴の停止時に用いる停止制御用データを、次の回胴停止操作の受け付けが有効化される前に予め作成しておくことが可能とされる。
従って、回胴停止操作後に停止図柄位置の決定処理が長引くことに起因して実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じることの防止を図ることができ、回胴を適切な停止位置で停止させることができる。すなわち、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
また、実施形態の第二の遊技機は、回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴(回転リール4a〜4c)を複数有する遊技機であって、複数の回胴を回転駆動する回転駆動手段(ステッピングモータ54a〜54c)と、回胴の停止を指示する回胴停止操作に基づいて回転駆動手段を制御して回胴を停止させる制御手段(コントローラ80:特にCPU80a)と、を備え、制御手段は、1ゲームごとに繰り返されるメイン処理を実行するメイン処理手段(図19、図20)と、一定時間ごとにメイン処理を中断して行われるタイマ割込み処理を実行するタイマ割込み処理手段(図26)と、を含んでいる。
そして、メイン処理手段は、回胴の原点位置(同101)を検出することを条件に回胴停止操作の受け付けを有効化する停止操作有効化手段(ステップS528、S530、S703参照)と、回胴停止操作を検出することを条件に最大滑りコマ範囲内の停止図柄位置を決定する停止図柄位置決定手段(ステップS703、S705、S802参照)と、を有し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が決定した停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
さらに、タイマ割込み処理手段は、複数の回胴について、回胴停止操作が行われた際の検出図柄位置である停止操作時図柄位置から停止図柄位置までのコマ滑りを同時並行して監視可能なコマ滑り監視手段を有する(ステップS1518参照)。
上記のようにタイマ割込み処理側で複数の回胴のコマ滑りを同時並行して監視可能とされていることで、メイン処理側で回胴停止操作が行われた回胴のコマ滑りを監視する必要がなくなり、メイン処理側は、上記のように停止図柄位置の到来を待機することなく、次の回胴停止操作の受け付けを有効化することが可能となる。すなわち、メイン処理側は回胴停止操作が行われた回胴についての停止図柄位置の決定後、直ちに次の回胴停止操作の受け付けを有効化することが可能とされる。
従って、遊技者に各回胴の停止操作間隔を空けるように意識させる必要がなくなるため、遊技機の打ち心地向上を図ることができる。
また、上記した第二の遊技機においては、停止図柄位置決定手段は、回胴における図柄のうち回胴停止操作が行われた際の検出図柄である停止操作時図柄から停止図柄位置が求まるように作成した停止制御用データに基づき、回胴停止操作が行われた回胴についての停止図柄位置を決定し、停止操作有効化手段は、停止図柄位置決定手段が回胴停止操作の行われた回胴についての停止図柄位置を決定した後、次の回胴についての停止制御用データを作成した後に、次の回胴停止操作の受け付けを有効化している。
これにより、回胴停止操作の行われた回胴についての停止図柄位置を決定した後、次の回胴の停止時に用いる停止制御用データを、次の回胴停止操作の受け付けが有効化される前に予め作成しておくことが可能とされる。
従って、回胴停止操作後に停止図柄位置の決定処理が長引くことに起因して実際の停止操作時図柄と本来の停止操作時図柄とに乖離が生じることの防止を図ることができ、回胴を適切な停止位置で停止させることができる。すなわち、回胴停止制御の精度向上を図ることができる。
また、実施形態の第三の遊技機は、回転方向に沿って複数の図柄が表示された回胴(回転リール4)と、回胴を回転駆動する回転駆動手段(ステッピングモータ54)と、回胴の原点位置(同101)を検出する原点検出手段(インデックスセンサ55)と、遊技動作の進行制御を行う制御手段(コントローラ80:特にCPU80a)と、を備え、制御手段は、回胴の回転開始を指示する回転開始操作に基づいて回胴を加速回転させる加速制御手段(ステップS1502〜S1507、S1524、S1532等)と、加速回転の後に回胴を定速回転させる定速制御手段(ステップS1509、S1524、S1532等)と、定速回転中の回胴について、通過図柄の数を図柄カウント値としてカウントする図柄カウント手段(ステップS1510〜S1514等)と、図柄カウント値に異常が認められた場合に加速制御手段により回胴を再度加速回転させる再起動制御を行う再起動制御手段(ステップS1515、S1516等)と、を有し、図柄カウント手段は、加速回転の終了後、原点検出手段により原点位置が検出されるまでの期間においても図柄カウント値のカウントを行う(ステップS1510→S1502のルートを参照)。
これにより、加速回転の終了から原点位置検出の間においても図柄カウント値の異常に応じた回胴の再起動を行うことが可能とされる。
従って、回胴制御の正確性向上を図ることができる。
また、実施形態の第四の遊技機は、図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段(図柄回転ユニット3)と、遊技動作の進行制御を行う制御手段(コントローラ80:特にCPU80a)と、を備え、遊技価値媒体の投入により賭数の設定が可能とされ所定数の賭数の設定により1ゲームが開始可能とされ、可変表示手段に図柄の表示結果が示されることで1ゲームが終了し、図柄の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技機であって、入賞には、所定数の賭数に応じた数の遊技価値媒体が自動投入される再遊技が含まれ、制御手段は、再遊技に応じて自動投入される遊技価値媒体の数を含む、入賞に応じた遊技価値媒体の払出数を外部装置に対して通知する制御を行う通知制御手段(ステップS506、S532、S1006、S1014)を有し、通知制御手段は、払出数に応じて払出信号カウンタの更新を行い、該払出信号カウンタの値に基づき払出数を通知する制御を行うと共に、再遊技に応じて払出信号カウンタを更新する際は、払出信号カウンタの値に再遊技に応じた遊技価値媒体の自動投入数を加算する(ステップS603)。
上記のように再遊技に応じた払出信号カウンタの更新として、遊技価値媒体の自動投入数を上書きする更新ではなく、該自動投入数を加算する更新を行うようにしたことで、再遊技以外の入賞に応じた払出数分の払出信号出力と再遊技の自動投入数分の払出信号出力とが適正に行われるように図られる。
従って、外部装置に対し払出数を正確に通知することができる。
<13.まとめ及び変形例>

以上で説明したCPU80aの処理により、遊技動作の進行を制御負荷の低減を図りつつ効率的に実現できる。また、遊技動作の進行に要するメモリ容量も削減することができる。
なお、本発明は実施の形態で挙げた例に限らず多様な変形例や適用例が考えられる。
例えば上記では、本発明がスロットマシンに適用される例を示したが、本発明は遊技機に広く好適に適用できる。
また、上記では、賭数の設定を指示する操作手段としてマックスベットボタン14を例示したが、賭数の設定を1枚単位で指示可能なベットボタンが設けられてもよく、その場合にも本発明は好適に適用できる。
1…本体ケース
2…前面パネル
3…図柄回転ユニット
4a〜4c…回転リール(回胴)
5…メダル払出装置
5a…メダルタンク
5b…払出ケース
5c…払出口
5d…超過メダル導出部
6…補助タンク
9…LED群
10…払出表示部
11…貯留枚数表示部
12…メダル投入口
13…返却ボタン
14…精算ボタン
16…マックスベットボタン
17…スタートレバー
18a〜18c…停止ボタン
19…受け皿
20…メダル排出口
21…メダルセレクタ
21a…投入流路
21b…取込側流路
21c…排出側流路
21d…流路切替板
21da…軸
21db…上端部
21e…凹部
22…返却通路
40…主制御基板
54a…第1回胴ステッピングモータ
54b…第2回胴ステッピングモータ
54c…第3回胴ステッピングモータ
54r…ロータ
55a…第1回胴インデックスセンサ
55b…第2回胴インデックスセンサ
55c…第3回胴インデックスセンサ
67…セレクタセンサ
68…投入メダル関連センサ
68a…第1投入メダルセンサ
68b…第2投入メダルセンサ
68c…通過後センサ
69…ブロッカーソレノイド
75…払出モータ
76…メダル払出センサ
80…コントローラ
80a…CPU
80b…ROM
80c…RAM
85…回胴モータ駆動部
101…原点位置

Claims (1)

  1. 図柄の表示態様を変化させることが可能な可変表示手段と、
    遊技動作の進行制御を行う制御手段と、を備え、
    遊技価値媒体の投入により賭数の設定が可能とされ所定数の賭数の設定により1ゲームが開始可能とされ、前記可変表示手段に前記図柄の表示結果が示されることで1ゲームが終了し、前記図柄の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技機であって、
    前記入賞には、前記所定数の賭数に応じた数の前記遊技価値媒体が自動投入される再遊技が含まれ、
    前記制御手段は、
    前記再遊技に応じて自動投入される前記遊技価値媒体の数を含む、前記入賞に応じた前記遊技価値媒体の払出数を外部装置に対して通知する制御を行う通知制御手段を有し、
    前記通知制御手段は、
    前記払出数に応じて払出信号カウンタの更新を行い、該払出信号カウンタの値に基づき前記払出数を通知する制御を行うと共に、前記再遊技に応じて前記払出信号カウンタを更新する際は、前記払出信号カウンタの値に前記再遊技に応じた前記遊技価値媒体の自動投入数を加算する
    遊技機。
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