JP2020067540A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

Abstract

【課題】車両用表示装置において生成された画像データを検査することができる検査装置及び検査方法を提供する。【解決手段】検査装置の一例である検査部１Ｂは、車両用表示装置の一例である計器１Ａにおいて生成された画像データ１４０を検査するために用いられる。検査部１Ｂは、描画部１２１を通じて画像データ１４０を生成するためのテストデータ１３０を入力するテストデータ入力部１２２と、描画部１２１により生成された画像データ１４０が記憶されているフレームメモリから画像データ１４０を読み出して可逆圧縮画像データ１４１として出力するテスト結果出力部１２３と、を備える。【選択図】図２

Description

本発明は、検査装置及び検査方法に関する。

従来から、例えば、特許文献１に記載されるように、表示器と、表示器に車両情報等を表示させるために画像を生成する制御部と、を備える車両用表示装置が知られている。

特開２０１５−２０６５３号公報

上記特許文献１に記載の車両用表示装置においては、表示器に画像が正しく表示されない場合、表示器に問題があるのか、それとも画像を生成する制御部に問題があるのかをつきとめることが困難であった。

本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、車両用表示装置において生成された画像データを検査することができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の第１の観点に係る検査装置は、車両用表示装置において生成された画像データを検査するための検査装置であって、描画部を通じて前記画像データを生成するためのテストデータを入力するテストデータ入力部と、前記描画部により生成された前記画像データが記憶されているフレームメモリから前記画像データを読み出して出力するテスト結果出力部と、を備える。

上記目的を達成するため、本発明の第２の観点に係る検査方法は、車両用表示装置において生成された画像データを検査するための検査方法であって、前記画像データを生成するためのテストデータを入力するテストデータ入力工程と、生成された前記画像データが記憶されているフレームメモリから前記画像データを読み出して出力するテスト結果出力工程と、を備える。

本発明によれば、検査装置及び検査方法において、車両用表示装置において生成された画像データを検査することができる。

本発明の一実施形態に係る計器のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る検査部を有する計器のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る検査部の各部の動作を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係るテストレポートを示す図である。

本発明に係る検査装置及び検査方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図１に示すように、車両用表示装置の一例である計器１Ａは、表示部１０と、制御部１２と、ＲＯＭ（Read Only Memory）１３と、ＲＡＭ（Random Access Memory）１４と、を備える。計器１Ａは、車両に搭載され、車速、エンジン回転数、残燃料及び積算走行距離等の各種車両情報を表示する。

表示部１０は、制御部１２による制御のもと、各種車両情報を含む画像を表示する。表示部１０は、ＴＦＴ（Thin Film Transistor）型の液晶表示パネル又は有機ＥＬ（Electro Luminescence）パネルにより構成される。

制御部１２は、ＧＤＣ（Graphic Display Controller）又はＣＰＵ（Central Processing Unit)により構成される。
詳しくは、制御部１２は、入力部１２０と、描画部１２１と、を備える。入力部１２０は、計器１Ａの外部に位置する車載センサ２から入力される計測値に基づき表示用車両情報Ｉ１を生成し、生成した表示用車両情報Ｉ１を描画部１２１に送信する。車載センサ２は車速センサ等である。

ＲＯＭ１３には、描画部１２１を動作させる描画プログラム及び画像の生成に利用される部品画像等が記憶される。ＲＡＭ１４は、制御部１２の作業領域として利用され、描画部１２１により生成された画像データ１４０が一時的に記憶される。すなわち、ＲＡＭ１４は、表示部１０に表示される１画面を構成する画像データ１４０が記憶されているメモリ領域であるフレームメモリを有する。

描画部１２１は、ＲＯＭ１３に格納される描画プログラムに従ってＲＯＭ１３に格納される部品画像を利用しつつ表示用車両情報Ｉ１に応じた画像データ１４０をＲＡＭ１４のフレームメモリに転送する。これにより、フレームメモリには、画像データ１４０が記憶される。そして、描画部１２１は、フレームメモリに記憶される画像データ１４０を、垂直同期信号（ＶＳＹＮＣ）、水平同期信号（ＨＳＹＮＣ）、ドットクロックのタイミングに合わせて表示部１０に転送して画像表示させる。これにより、表示部１０には表示用車両情報Ｉ１に応じた画像が表示される。

図２に示すように、検査部１Ｂは、計器１Ａにおいて生成された画像データ１４０を検査するために用いられる。検査部１Ｂは、画像を切り替えるトリガとなるテストデータ１３０を入力するテストデータ入力部１２２と、ＲＡＭ１４に記憶された画像データ１４０を圧縮した可逆圧縮画像データ１４１を出力するテスト結果出力部１２３と、可逆圧縮画像データ１４１が解凍された画像データ１４０を予め記憶される正解画像データ３ｂと比較する比較部３と、を備える。

検査部１Ｂは、図１に示す計器１Ａの制御部１２に機能ブロックとしてテストデータ入力部１２２及びテスト結果出力部１２３を追加するとともに、制御部１２に比較部３を接続することにより構成される。
例えば、完成品である複数の計器１Ａのうち選択した計器１Ａに検査プログラム１３１及びテストデータ１３０がインストールされ、その選択した計器１Ａに比較部３が接続される。これにより、検査部１Ｂは検査プログラム１３１に従って選択した計器１Ａについて検査を行うことができる。

ＲＯＭ１３には、検査部１Ｂを動作させるための検査プログラム１３１及びテストデータ１３０がインストールされる。ＲＡＭ１４には、検査プログラム１３１の過程において画像データ１４０及び可逆圧縮画像データ１４１が記憶される。

比較部３は、計器１Ａと別体で、コンピュータにより構成される。比較部３は、複数のテストナンバーＴＮ毎に正解画像データ３ｂが記憶されるメモリ３ｍを備える。比較部３の具体的な処理内容については後述する。

次に、検査部１Ｂにより実行される検査プログラム１３１について図３のシーケンス図に沿って説明する。

まず、テストデータ入力部１２２は、ＲＯＭ１３に記憶されるテストデータ１３０をテストナンバーＴＮとともに取得する（ステップＳ１０１）。テストデータ１３０は、車載センサ２から入力される計測値と同内容の擬似的な計測値であり、描画部１２１にテスト用の画像データ１４０を生成させるためのデータである。テストデータ１３０にはテストナンバーＴＮが対応付けられている。例えば、第１テストデータにはテストナンバー「１」が対応付けられ、第２テストデータにはテストナンバー「２」が対応付けられる。

次に、テストデータ入力部１２２は、テストデータ１３０に基づいた順序及びタイミングにて表示用車両情報Ｉ２を生成し、生成した表示用車両情報Ｉ２を描画部１２１に送信する（ステップＳ１０２）。

描画部１２１は入力された表示用車両情報Ｉ２に応じて画像データ１４０を生成し、生成した画像データ１４０をＲＡＭ１４のフレームメモリに記憶させる（ステップＳ１０３）。

そして、テストデータ入力部１２２は、表示用車両情報Ｉ２の送信を終えてから所定時間待機した後、出力指令信号Ｓｏをテスト結果出力部１２３に送信する（ステップＳ１０４）。テスト結果出力部１２３は、出力指令信号Ｓｏを受信すると、ＲＡＭ１４のフレームメモリに記憶される画像データ１４０を読み出したうえで圧縮した可逆圧縮画像データ１４１を生成し、生成した可逆圧縮画像データ１４１をＲＡＭ１４に記憶させる（ステップＳ１０５）。画像データ１４０を圧縮する圧縮方式は、例えば、ランレングス圧縮(ＲＬＥ：Run Length Encoding）が採用される。ランレングス圧縮は、可逆圧縮であり、連続するデータが多い場合に圧縮率が高い。また、ＰＮＧ（Portable Network Graphics）圧縮などの圧縮演算に比べ演算量が少なく高速に圧縮できる。表示部１０に表示される画像においては連続するデータが多いため、ランレングス圧縮が好適である。なお、圧縮方式は、ランレングス圧縮に限らず、ＰＮＧ圧縮等の他の圧縮方式であってもよい。また、テスト結果出力部１２３は、可逆圧縮画像データ１４１を生成した後、ＲＡＭ１４から可逆圧縮画像データ１４１を読み出し、読み出した可逆圧縮画像データ１４１をテストナンバーＴＮとともに比較部３に送信する（ステップＳ１０６）。

比較部３は、テスト結果出力部１２３からの可逆圧縮画像データ１４１と正解画像データ３ｂと比較し、その比較結果をテストレポートＴｒとして出力する（ステップＳ１０７）。
詳しくは、比較部３は、可逆圧縮画像データ１４１とともに送信されたテストナンバーＴＮに対応する正解画像データ３ｂをメモリ３ｍから読み出す。そして、比較部３は、可逆圧縮画像データ１４１を解凍し、解凍した画像データ１４０と読み出した正解画像データ３ｂの一致度を判定する。例えば、比較部３は、画像データ１４０と正解画像データ３ｂについてピクセル毎に一致するか否かを判定し、全ピクセル数に対する一致したピクセル数により一致度を判定する。例えば、画像データ１４０と正解画像データ３ｂが完全に同一である場合には、一致度は１００％である。また、比較部３は、画像データ１４０と正解画像データ３ｂにおいて表示が一致しない不一致箇所を判定する。

比較部３は、比較結果を示すテストレポートＴｒを図示しないディスプレイに表示するか、紙に印刷する。図４に示すように、テストレポートＴｒには、正解画像データ３ｂに対応する正解画像Ｄ１と画像データ１４０に対応する生成画像Ｄ２が並べられる。そして、生成画像Ｄ２における正解画像Ｄ１との不一致箇所がマークＭ１により囲まれる。これにより、検査者は不一致箇所を見つけやすくなる。
また、テストレポートＴｒには、画像データ１４０と正解画像データ３ｂの一致度及びテストナンバーの少なくとも何れかが記載されていてもよい。
以上で、検査プログラム１３１が終了となる。なお、テストナンバーＴＮが対応付けられた全てのテストデータ１３０それぞれについて順番に検査プログラム１３１が実行されてもよい。これにより、複数のパターンのテストデータ１３０が制御部１２に入力された場合それぞれについて検査を自動で行うことができる。

なお、ＲＡＭ１４のフレームメモリは、描画用フレームメモリと表示用フレームメモリの複数のフレームメモリを予め用意しておき、垂直同期信号による１画面の切り替わりの度に表示用フレームメモリを切り替えていくダブルバッファ方式やトリプルバッファ方式を採用してもよい。このダブルバッファ方式やトリプルバッファ方式の場合、テスト結果出力部１２３は、上記ステップＳ１０５の際、複数のフレームメモリのうち表示用フレームメモリとして設定されているフレームメモリを読み出すことが好ましい。なぜなら、表示用フレームメモリとして設定されているフレームメモリは、直前に表示部１０に表示されていたデータであり最も表示部１０の表示比較する際に近く、比較に適したデータだからである。

（効果）
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。

（１）検査装置の一例である検査部１Ｂは、車両用表示装置の一例である計器１Ａにおいて生成された画像データ１４０を検査するために用いられる。検査部１Ｂは、描画部１２１を通じて画像データ１４０を生成するためのテストデータ１３０を入力するテストデータ入力部１２２と、描画部１２１により生成された画像データ１４０が記憶されているフレームメモリから画像データ１４０を読み出して可逆圧縮画像データ１４１として出力するテスト結果出力部１２３と、を備える。
この構成によれば、テスト結果出力部１２３からの可逆圧縮画像データ１４１を解凍して画像データ１４０の検査が可能となる。よって、表示部１０に画像が正しく表示されない場合に画像データを描画する描画部１２１に問題があるか否かをつきとめることができる。よって、検査部１Ｂは、描画部１２１により生成された画像データ１４０を検査することができる。例えば、表示部１０に画像が正しく表示されない場合に、テスト結果出力部１２３からの画像データ１４０に問題がないときには、表示部１０に問題があることが推測される。

（２）検査部１Ｂは、テスト結果出力部１２３からの可逆圧縮画像データ１４１が解凍された画像データ１４０を予め記憶される正解画像データ３ｂと比較し、比較結果を示すテストレポートＴｒを作成する比較部３を備える。
この構成によれば、比較部３により画像データ１４０と正解画像データ３ｂが比較される。よって、検査者が画像データ１４０と正解画像データ３ｂを比較する手間を省くことができる。

（３）比較部３は、画像データ１４０と正解画像データ３ｂの一致度を判定し、判定した一致度を比較結果としてテストレポートＴｒに含ませる。
この構成によれば、検査者はテストレポートＴｒを参照することにより画像データ１４０と正解画像データ３ｂの一致度を認識することができる。

（４）比較部３は、画像データ１４０と正解画像データ３ｂの不一致箇所を判定し、判定した不一致箇所を比較結果としてテストレポートＴｒに含ませる。
この構成によれば、検査者は画像データ１４０と正解画像データ３ｂの不一致箇所を容易に認識することができる。

（５）テスト結果出力部１２３は、画像データ１４０に対応するテストナンバーＴＮを画像データ１４０とともに比較部３に出力する。比較部３は、メモリ３ｍに記憶される複数の正解画像データ３ｂのうちテストナンバーＴＮに対応する正解画像データ３ｂを読み出し、読み出した正解画像データ３ｂとテスト結果出力部１２３からの画像データ１４０を比較する。
この構成によれば、比較部３は、複数のパターンの画像データについて比較することができる。

（６）車両用表示装置の一例である計器１Ａにおいて生成された画像データ１４０を検査するための検査方法であって、画像データ１４０を生成するためのテストデータ１３０を入力するテストデータ入力工程（ステップＳ１０１）と、生成された画像データ１４０が記憶されているフレームメモリから画像データ１４０を読み出して可逆圧縮画像データ１４１として出力するテスト結果出力工程（ステップＳ１０５）と、を備える。
この検査方法により、描画部１２１により計器１Ａにおいて生成された画像データ１４０を検査することができる。

なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更（構成要素の削除も含む）を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。

（変形例）
上記実施形態においては、検査部１Ｂは比較部３を備えていたが、比較部３は省略されてもよい。

上記実施形態においては、テストデータ１３０、可逆圧縮画像データ１４１及び正解画像データ３ｂにはテストナンバーＴＮが付与されていたが、テストナンバーＴＮは省略されていてもよい。この場合、比較部３は、記憶される全ての正解画像データ３ｂと画像データ１４０を比較し、一致度が最も高い正解画像データ３ｂに関するテストレポートＴｒを作成してもよい。

上記実施形態においては、テスト結果出力部１２３は、画像データ１４０を圧縮した可逆圧縮画像データ１４１を出力していたが、画像データ１４０を圧縮せずに出力してもよい。

上記実施形態においては、車両用表示装置は、計器１Ａであったが、計器１Ａに限らず、ヘッドアップディスプレイ装置であってもよい。

上記実施形態においては、計器１Ａは、液晶表示パネル等からなる表示部１０に加えて指針式計器を備えていてもよい。

上記実施形態においては、検査部１Ｂのテストデータ入力部１２２、テスト結果出力部１２３、テストデータ１３０及び検査プログラム１３１は、計器１Ａに設けられていたが、計器１Ａとは別に設けられていてもよい。

上記実施形態においては、テスト結果出力部１２３は、可逆圧縮画像データ１４１を比較部３に送信する際に、計器１Ａのステータスを送信してもよい。計器１Ａのステータスは、フレームレート、描画部１２１の描画負荷情報（例えば、マイコンのＣＰＵ負荷率）及び描画部１２１のエラー情報（例えば、マイコンのレジスタ情報）のうち少なくとも何れかである。

１Ａ 計器
１Ｂ 検査部
２ 車載センサ
３ 比較部
３ｂ 正解画像データ
３ｍ メモリ
１０ 表示部
１２ 制御部
１３ ＲＯＭ
１４ ＲＡＭ
１２０ 入力部
１２１ 描画部
１２２ テストデータ入力部
１２３ テスト結果出力部
１３０ テストデータ
１３１ 検査プログラム
１４０ 画像データ
１４１ 可逆圧縮画像データ
Ｄ１ 正解画像
Ｄ２ 生成画像
Ｍ１ マーク
ＴＮ テストナンバー
Ｔｒ テストレポート

Claims (6)

1. 車両用表示装置において生成された画像データを検査するための検査装置であって、
   描画部を通じて前記画像データを生成するためのテストデータを入力するテストデータ入力部と、
   前記描画部により生成された前記画像データが記憶されているフレームメモリから前記画像データを読み出して出力するテスト結果出力部と、を備える、
   検査装置。
2. 前記テスト結果出力部からの前記画像データを予め記憶される正解画像データと比較し、比較結果を示すテストレポートを作成する比較部を備える、
   請求項１に記載の検査装置。
3. 前記比較部は、前記画像データと前記正解画像データの一致度を判定し、判定した一致度を前記比較結果として前記テストレポートに含ませる、
   請求項２に記載の検査装置。
4. 前記比較部は、前記画像データと前記正解画像データの不一致箇所を判定し、判定した不一致箇所を前記比較結果として前記テストレポートに含ませる、
   請求項２又は３に記載の検査装置。
5. 前記テスト結果出力部は、前記画像データに対応するテストナンバーを前記画像データとともに前記比較部に出力し、
   前記比較部は、記憶される複数の前記正解画像データのうち前記テスト結果出力部からの前記テストナンバーに対応する前記正解画像データを読み出し、読み出した前記正解画像データと前記テスト結果出力部からの前記画像データを比較する、
   請求項２から４の何れか１項に記載の検査装置。
6. 車両用表示装置において生成された画像データを検査するための検査方法であって、
   前記画像データを生成するためのテストデータを入力するテストデータ入力工程と、
   生成された前記画像データが記憶されているフレームメモリから前記画像データを読み出して出力するテスト結果出力工程と、を備える、
   検査方法。