JP2020065842A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Masahiko Yamazaki
正彦 山崎
克彦 石田
Katsuhiko Ishida
克彦 石田
成臣 秋野
Shigeomi Akino
成臣 秋野
拓也 根本
Takuya Nemoto
拓也 根本
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Abstract

【課題】X線コンピュータ断層撮影におけるキャリブレーションを正確に実行すること。【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、アーチファクト成分を有する処理対象の投影データと前記処理対象の投影データのキャリブレーションに利用する処理対象のキャリブレーションデータとを取得する取得部と、投影データとキャリブレーションデータとからアーチファクトが低減されたCT画像データを生成するためのキャリブレーションの補正量又はパラメータ値を出力する機械学習モデルに従い、前記処理対象の投影データと前記処理対象のキャリブレーションデータとに基づいて、キャリブレーションの処理対象の補正量又はパラメータ値を決定する処理部と、を具備する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影により再構成されたCT画像は、例えば、MPR画像の形態により表示され観察される。MPR画像のうちのサジタル画像及びコロナル画像の略中心に柱状のアーチファクト(偽像)が描画される場合がある。このアーチファクトは、主に投影データに対するキャリブレーションの不正確に原因があることが知られている。
米国特許出願公開第US2004/0249314号明細書 米国特許出願公開第US2011/0142316号明細書 米国特許出願公開第US2017/0035308号明細書
本発明が解決しようとする課題は、X線コンピュータ断層撮影におけるキャリブレーションを正確に実行することである。
実施形態に係る医用画像処理装置は、アーチファクト成分を有する処理対象の投影データと前記処理対象の投影データのキャリブレーションに利用する処理対象のキャリブレーションデータとを取得する取得部と、投影データとキャリブレーションデータとからアーチファクトが低減されたCT画像データを生成するためのキャリブレーションの補正量又はパラメータ値を出力する機械学習モデルに従い、前記処理対象の投影データと前記処理対象のキャリブレーションデータとに基づいて、キャリブレーションの処理対象の補正量又はパラメータ値を決定する処理部と、を具備する。
図1は、X線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す図である。 図2は、学習済モデルの入出力関係を模式的に示す図である。 図3は、キャリブレーションデータの区分単位を示す図である。 図4は、本実施形態のX線コンピュータ断層撮影装置の処理回路による、キャリブレーション処理付きの画像再構成処理の典型的な流れを示す図である。 図5は、他の学習済モデルを利用した補正量及び/又はパラメータ値の生成処理を示す図である。 図6は、他の学習済モデルの入出力関係を模式的に示す図である。 図7は、本実施形態に係る学習データ装置の構成を示す図である。 図8は、本実施形態の学習データ生成装置の処理回路による、出力用の補正量及び/又はパラメータ値の決定処理の典型的な流れを示す図である。 図9は、学習データ生成画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る医用画像処理装置を説明する。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、例えば、X線コンピュータ断層撮影装置により収集されたデータを処理するプロセッサ又は当該プロセッサを含むコンピュータである。当該コンピュータは、X線コンピュータ断層撮影装置に搭載されたコンピュータであってもよいし、X線コンピュータ断層撮影装置に有線又は無線を介して接続されたコンピュータでもよいし、スタンド・アローン型のコンピュータであってもよい。以下、医用画像処理装置は、X線コンピュータ断層撮影装置に搭載されたコンピュータであるとする。
図1は、X線コンピュータ断層撮影装置1の構成を示す図である。なお、図1には説明の都合のため複数の架台10が描画されているが、典型的にはX線コンピュータ断層撮影装置1が装備する架台10は1台である。
図1に示すように、X線コンピュータ断層撮影装置1は、架台10、寝台30及びコンソール40を有する。架台10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。寝台30は、X線CT撮影の対象となる被検体Pを載置し、被検体Pを位置決めするための搬送装置である。コンソール40は、架台10を制御するコンピュータである。例えば、架台10及び寝台30は検査室に設置され、コンソール40は検査室に隣接する操作室に設置される。架台10、寝台30及びコンソール40は互いに通信可能に有線または無線で接続されている。架台10は、スキャン部の一例である。
図1に示すように、架台10は、X線管11、X線検出器12、回転フレーム13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、コリメータ17及びデータ収集回路(DAS:Data Acquisition System)18を有する。
X線管11は、X線を発生する。具体的には、X線管11は、熱電子を発生する陰極と、陰極から飛翔する熱電子を受けてX線を発生する陽極と、陰極と陽極とを保持する真空管とを含む。X線管11は、高圧ケーブルを介してX線高電圧装置14に接続されている。陰極には、X線高電圧装置14によりフィラメント電流が供給される。フィラメント電流の供給により陰極から熱電子が発生する。陰極と陽極との間には、X線高電圧装置14により管電圧が印加される。管電圧の印加により陰極から陽極に向けて熱電子が飛翔して陽極に衝突し、X線が発生する。発生されたX線は、被検体Pに照射される。陰極から陽極に向けて熱電子が飛翔することにより管電流が流れる。
X線検出器12は、X線管11から発生され被検体Pを通過したX線を検出し、検出されたX線の線量に対応した電気信号をDAS18に出力する。X線検出器12は、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向)に複数配列された構造を有する。X線検出器12は、例えば、グリッド、シンチレータアレイ及び光センサアレイを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線量に応じた光量の光を出力する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射面側に配置され、散乱X線を吸収するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれることもある。光センサアレイは、シンチレータからの光の光量に応じた電気信号に変換する。光センサとしては、例えば、フォトダイオードが用いられる。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを回転軸Z回りに回転可能に支持する円環状のフレームである。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持する。回転フレーム13は、固定フレーム(図示せず)に回転軸Z回りに回転可能に支持される。制御装置15により回転フレーム13が回転軸Z回りに回転することによりX線管11とX線検出器12とを回転軸Z回りに回転させる。回転フレーム13の開口部19には、画像視野(FOV:Field Of View)が設定される。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台30の天板33の長手方向をZ方向、Z方向に直交し床面に対し水平である方向をX方向、Z方向に直交し床面に対し垂直である方向をY方向と定義する。
X線高電圧装置14は、高電圧発生装置とX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する。X線制御装置は、X線管11に印加する高電圧とX線管11に供給フィラメント電流とを制御する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。X線高電圧装置14は、架台10内の回転フレーム13に設けられてもよいし、架台10内の固定フレーム(図示しない)に設けられても構わない。
ウェッジ16は、被検体Pに照射されるX線の線量を調節する。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線の線量が予め定められた分布になるようにX線を減衰する。例えば、ウェッジ16としては、ウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)等、アルミニウム等の金属が加工されることにより形成された金属フィルタである。これらウェッジ16は、所定のターゲット角度や所定の厚みを有するように加工される。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を限定する。コリメータ17は、X線を遮蔽する複数の鉛板をスライド可能に支持し、複数の鉛板により形成されるスリットの形態を調節する。なお、コリメータ17は、X線絞りとも呼ばれる。
DAS18は、X線検出器12により検出されたX線の線量に応じた電気信号をX線検出器12から読み出し、読み出した電気信号を増幅し、ビュー期間に亘り電気信号を積分することにより当該ビュー期間に亘るX線の線量に応じたデジタル値を有する検出データを収集する。検出データは、投影データとも呼ばれる。DAS18は、例えば、投影データを生成可能な回路素子を搭載した特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)により実現される。DAS18により生成された投影データ(検出データ)は、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台10の非回転部(例えば、固定フレーム)に設けられた発光ダイオード(LED)を有する受信機に送信され、受信機からコンソール40に伝送される。なお、回転フレーム13から架台10の非回転部への投影データの送信方式は、前述の光通信に限定されず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式であっても良い。
寝台30は、基台31、支持フレーム32、天板33及び寝台駆動装置34を備える。基台31は、床面に設置される。基台31は、支持フレーム32を、床面に対して垂直方向(Y方向)に移動可能に支持する構造体である。支持フレーム32は、基台31の上部に設けられるフレームである。支持フレーム32は、天板33を中心軸Zに沿ってスライド可能に支持する。天板33は、被検体Pが載置される柔軟性を有する板状構造体である。
寝台駆動装置34は、寝台30に収容される。寝台駆動装置34は、被検体Pが載置された天板33を移動させるための動力を発生するモータ又はアクチュエータである。寝台駆動装置34は、コンソール40等による制御に従い作動する。
制御装置15は、コンソール40の処理回路44による撮影制御機能441に従いX線CT撮影を実行するためにX線高電圧装置14、DAS18及び寝台30を制御する。制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動装置とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPU等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。制御装置15は、例えば、コンソール40、架台10及び寝台30等に設けられた入力インタフェース43からの操作信号に従い架台10及び寝台30を制御する。例えば、制御装置15は、回転フレーム13の回転、架台10のチルト、天板33及び寝台30の動作を制御する。
コンソール40は、メモリ41、ディスプレイ42、入力インタフェース43及び処理回路44を有する。メモリ41とディスプレイ42と入力インタフェース43と処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール40は、架台10とは別体であるとして説明するが、架台10にコンソール40の全構成要素又は一部の構成要素が含まれても良い。コンソール40は、本実施形態に係る医用画像処理装置の一例である。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、投影データやキャリブレーションデータ等を記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線コンピュータ断層撮影装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。メモリ41は、例えば、学習済みの機械学習モデル(以下、学習済モデルと呼ぶ)45を記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台10に設けられても良い。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でも良いし、コンソール40本体と無線通信可能なタブレット端末等に含まれるタブレット型でも良い。
入力インタフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。入力インタフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜使用可能である。なお、本実施形態において入力インタフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース43の例に含まれる。また、入力インタフェース43は、架台10に設けられても良い。また、入力インタフェース43は、コンソール40本体と無線通信可能なタブレット端末等に含まれても良い。
処理回路44は、入力インタフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線コンピュータ断層撮影装置1の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行することにより、撮影制御機能441、前処理機能442、再構成機能443、画像処理機能444、データ取得機能445、モデル適用機能446、調整機能447及び表示制御機能448等を実行する。なお、各機能441〜448は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能441〜448を実現するものとしても構わない。
撮影制御機能441において処理回路44は、X線CT撮影を行うためX線高電圧装置14と制御装置15とDAS18とを制御する。処理回路44は、スキャン計画等により決定された撮影条件に従いX線高電圧装置14と制御装置15とDAS18とを制御する。
前処理機能442において処理回路44は、DAS18から出力された投影データに種々の前処理を施し、前処理後の投影データを生成する。前処理としては、キャリブレーション(較正)や対数変換処理、オフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正が含まれる。キャリブレーションは、投影データにキャリブレーションデータを適用することにより行われる。キャリブレーションデータは、水ファントム又は空気ファントムを被写体とする投影データである。キャリブレーションデータは、キャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値に従い補正される。補正量とパラメータ値とは、モデル適用機能446により決定される。
再構成機能443において処理回路44は、前処理後の投影データに再構成処理を施してCT画像データを再構成する。再構成処理としては、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等が適宜利用可能である。
画像処理機能444において処理回路44は、入力インタフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、CT画像データに、MPR処理やボリュームレンダリング処理、サーフェスレンダリング処理、画素値投影処理等を行う。
データ取得機能445において処理回路44は、アーチファクト成分を有する処理対象の投影データと、処理対象の投影データのキャリブレーションに利用する処理対象のキャリブレーションデータとを取得する。例えば、処理回路44は、モデル適用機能446による学習済モデル45を用いた補正量及び/又はパラメータ値の決定のため、処理対象の投影データと処理対象のキャリブレーションデータとを、メモリ41から読み出す。
モデル適用機能446において処理回路44は、学習済モデル45に従い、処理対象の投影データと処理対象のキャリブレーションデータとに基づいて、処理対象のキャリブレーションの補正量又はパラメータ値を決定する。この際、処理回路44は、補正量とパラメータ値との両方を決定してもよい。
調整機能447において処理回路44は、モデル適用機能446により決定されたキャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値に基づいて、処理対象のキャリブレーションデータを調整する。処理回路44は、前処理機能442の実現により、調整後のキャリブレーションデータを用いて投影データをキャリブレーションする。
表示制御機能448において処理回路44は、種々の情報をディスプレイ42に表示する。例えば、種々の情報として、再構成機能443や画像処理機能444等により生成されたCT画像等が表示される。
以下、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置1の動作例について説明する。
図2は、学習済モデル45の入出力関係を模式的に示す図である。図2に示すように、学習済モデル45は、投影データD1とキャリブレーションデータD2とを入力とし、キャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値D3を出力する機械学習モデルである。投影データD1は、柱状アーチファクト等のアーチファクト成分を有する投影データである。キャリブレーションデータD2は、入力される投影データD1のキャリブレーションに用いるキャリブレーションデータである。投影データD1とキャリブレーションデータD2とはビュー毎に入力される。補正量及びパラメータ値D3は、アーチファクトが低減されたCT画像データを生成するための、キャリブレーションの補正量及びパラメータ値である。
すなわち、学習済モデル45は、投影データとキャリブレーションデータとからアーチファクトが低減されたCT画像データを生成するためのキャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値を出力するようにパラメータが学習された機械学習モデルである。機械学習モデルは、複数の調整可能な関数及びパラメータの組合せにより定義されるパラメータ付きの合成関数である。パラメータは、重み付行列とバイアスとの総称である。機械学習モデルは、深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)等の、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であっても良い。
柱状アーチファクトは、MPR画像のうちのサジタル画像及びコロナル画像の略中心に柱状のアーチファクト(偽像)として描画される。柱状アーチファクトは、主にキャリブレーションの不正確に原因がある。本実施形態に係る低減対象のアーチファクトは、キャリブレーションの不正確を要因とするアーチファクトであれば、柱状アーチファクトに限定されない。しかしながら、以下の実施形態においては、低減対象のアーチファクトは柱状アーチファクトであるとする。
キャリブレーションは、X線発生系やX線検出系の種々の装置の特性の変動を正すために行われる。キャリブレーション対象の変動としては、X線検出器12の感度不均一性やDAS18の直線性(リニアリティ)、X線検出器12の感度エネルギー特性、X線管11のX線焦点位置等が挙げられる。これらキャリブレーション対象の変動は、柱状アーチファクトの発生要因と言い換えることも可能である。キャリブレーションの特性を変更する因子としてキャリブレーションデータの補正量及びパラメータ値がある。
補正量は、X線検出器12の感度不均一性を正すための因子である。補正量は、X線検出器12を構成する複数のX線検出素子間の感度のばらつきを低減するために設定される。補正量は、投影データのうちの各X線検出素子に対応するデータ値に適用される値である。複数のX線検出素子間の感度のばらつきを低減するためにX線検出素子毎に設定され適用される。補正量はX線焦点位置にも応じて調整される。
パラメータ値は、DAS18の直線性、X線検出器12の感度エネルギー特性等の変動を正すための因子である。DAS18の直線性は、X線検出器12からの入力信号(カウント)とDAS18からの出力信号(投影データのデータ値)との間の直線性を意味する。直線性の補正はリニアリティ補正と呼ばれる。リニアリティ補正は、DAS18のカウント値に対するDAS18の可変増幅器の増幅率(ゲイン)の関係を規定する関数を、投影データに適用することにより行われる。当該関数の係数がリニアリティ補正のパラメータ値である。X線検出器12の感度エネルギー特性は、X線エネルギーに対するX線検出器12の感度である。感度エネルギー特性の補正は、エネルギー特性補正と呼ばれる。エネルギー特性補正は、X線エネルギーに対する各X線検出素子の感度の関係を規定する関数を投影データに適用することにより行われる。当該関数の係数はエネルギー特性補正のパラメータ値である。
学習済モデル45は、補正量とパラメータ値との両方を出力するように学習されてもよいし、補正量とパラメータ値とのうちの何れか一方を出力するように学習されてもよい。より詳細には、学習済モデル45は、柱状アーチファクトの種々の発生要因にそれぞれ対応する種々の補正量又はパラメータのうちの一又は複数を出力するように学習されてもよい。例えば、学習済モデル45は、DAS18のリニアリティ補正のパラメータ値のみを出力するように学習されてもよい。
図3は、キャリブレーションデータの区分単位を示す図である。キャリブレーションデータは、水又は空気を被写体とする投影データ又は当該投影データを加工したデータである。投影データにキャリブレーションデータを適用することによりキャリブレーションが行われる。キャリブレーションデータは、回転フレーム13、X線管11又はX線検出器12の回転角度に対して依存性を有しているため、所定の回転角度範囲毎に収集される。360度を所定の回転角度毎に分割することにより回転角度範囲が設定される。投影データとキャリブレーションデータとは、X線CTガントリに搭載される回転フレームの回転角度範囲に応じて複数のセットに区分される。例えば、図3に示すように、360度を8分割することにより8つの回転角度範囲が設定される。互いに同一の回転角度範囲に属する投影データとキャリブレーションデータとを利用してキャリブレーションが行われる。例えば、第1の回転角度範囲(0度−45度)の投影データに対しては、同一の第1の回転角度範囲のキャリブレーションデータが適用される。なお、本実施形態に係る回転角度範囲の数、すなわち、分割数は、8分割に限定されず、幾つであってもよい。分割する必要がない場合、分割数は、ゼロでもよい。
投影データとキャリブレーションデータとは、回転角度範囲以外にも、回転フレーム13の回転速度、チルト角、撮影管電圧、撮影管電流、FOV及びスライス厚等にも依存性を有する。すなわち、投影データとキャリブレーションデータとは、回転フレー13ムの回転速度、チルト角、回転角度範囲、撮影管電圧、撮影管電流、FOV及びスライス厚の少なくとも一に応じて複数のセットに区分されてもよい。なお、以下の説明において、投影データとキャリブレーションデータとは、回転角度範囲に応じて複数のセットに区分されているものとする。
図4は、本実施形態のX線コンピュータ断層撮影装置1の処理回路44による、キャリブレーション処理付きの画像再構成処理の典型的な流れを示す図である。
図4に示すように、まず処理回路44は、データ取得機能445の実現により、柱状アーチファクト成分を有する投影データD1と、キャリブレーションデータD2とが取得される。投影データD1は、被検体PにX線CT撮像を施すことにより生成される。キャリブレーションデータD2は、予めキャリブレーションスキャン等により生成される。投影データD1とキャリブレーションデータD2とは、同一の回転角度範囲に属するものとする。
また、処理回路44は、モデル適用機能446の実現により、キャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値D3を取得する。具体的には、処理回路44は、学習済モデル45に従い、投影データD1とキャリブレーションデータD2とから補正量及び/又はパラメータ値D3を生成する。
次に処理回路44は、調整機能447の実現により、調整処理を実行する(ステップSA1)。ステップSA1において処理回路44は、補正量及び/又はパラメータ値D3に基づいて、キャリブレーションデータD2を調整し、調整後のキャリブレーションデータD4を生成する。
ステップSA1が行われると処理回路44は、調整後のキャリブレーションデータD4と投影データD1とに基づいて、柱状アーチファクトを有しないCT画像データD6を再構成する。具体的には、まず処理回路44は、前処理機能442の実現により、キャリブレーション処理を実行する(ステップSA2)。ステップSA2において処理回路44は、調整後のキャリブレーションデータD4に基づいて投影データD1をキャリブレーションし、柱状アーチファクト成分を有しない投影データD5を生成する。ステップSA1とステップSA2とは、画像再構成に必要な全ての回転角度範囲の投影データ及びキャリブレーションデータに対して回転角度範囲毎に実行される。これにより、複数の回転角度範囲にそれぞれ対応する複数の補正量及び/又はパラメータ値が決定される。
ステップSA2が行われると処理回路44は、再構成機能443の実現により、再構成処理を実行する(ステップSA3)。ステップSA3において処理回路44は、画像再構成に必要な全ての回転角度範囲に属する全セットの投影データD5に再構成処理を実行して柱状アーチファクトを有しないCT画像データD6を生成する。その後、処理回路44は、表示制御機能448の実現により、CT画像データD6をディスプレイ42等に表示する。例えば、処理回路44は、CT画像データD6にMPR処理を施してアキシャル画像、サジタル画像及びコロナル画像を生成し、生成されたアキシャル画像、サジタル画像及びコロナル画像をディスプレイ42に表示する。アキシャル画像、サジタル画像及びコロナル画像には柱状アーチファクトが含まれないので、ユーザは、正確に画像を観察することが可能になる。
以上により、処理回路44による、キャリブレーション処理付きの画像再構成処理が終了する。
上記の実施例において学習済モデル45は、学習済モデル45は、補正量とパラメータ値との両方を出力するものとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、学習済モデル45は、複数の補正量又はパラメータをそれぞれ出力する複数の学習済モデル45を含んでもよい。以下、一例について説明する。
図5は、他の学習済モデル45を利用した補正量及び/又はパラメータ値の生成処理を示す図である。図5に示すように、学習済モデル45は、DAS18のリニアリティ補正のパラメータ値D3−1を出力するように学習された学習済モデル45−1と、X線検出器12のエネルギー特性補正のパラメータ値D3−2を出力するように学習された学習済モデル45−2と、焦点位置に応じたキャリブレーションの補正量D3−3を出力するように学習された学習済モデル45−3とを有する。
処理回路44は、モデル適用機能446の実現により、学習済モデル45−1、45−2及び45−3を並列的に適用する。具体的には、処理回路44は、学習済モデル45−1に従い、柱状アーチファクト成分を有する投影データD1とキャリブレーションデータD2に基づいてDAS18のリニアリティ補正のパラメータ値D3−1を決定する。同様に、処理回路44は、学習済モデル45−2に従い、投影データD1とキャリブレーションデータD2に基づいてX線検出器12のエネルギー特性補正のパラメータ値D3−2を決定し、学習済モデル45−3に従い、投影データD1とキャリブレーションデータD2に基づいて焦点位置に応じたキャリブレーションの補正量D3−3を決定する。
次に処理回路44は、重み付け処理を行う(ステップSB−1、SB−2、SB−3)。ステップSB−1において処理回路44は、患者体格情報に応じた第1の重み値により、パラメータ値D3−1に重み付けを行う。同様に、ステップSB−2において処理回路44は、患者体格情報に応じた第2の重み値により、パラメータ値D3−2に重み付けを行う。ステップSB−3において処理回路44は、患者体格情報に応じた第3の重み値により、パラメータ値D3−3に重み付けを行う。
患者体格情報は、X線CT撮像の被写体である被検体Pの体格に関する情報である。具体的には、患者体格情報は、身長や体重、BMI、胸囲、腹囲、LR長、AP長又はこれらの組合せ等である。柱状アーチファクト成分の発生要因の中には、DAS18の直線性(リニアリティ)やX線検出器12の感度エネルギー特性等のような、患者体格に影響を受ける因子がある。処理回路44は、患者体格に大きく影響を受ける発生要因に関するパラメータ値D3−1,D3−2には、比較的小さな重み値を乗算し、患者体格に大きく影響を受けない発生要因に関する補正量D3−3には、比較的大きな重み値を乗算する。これにより、患者体格に大きく影響を受ける発生要因に関する補正量又はパラメータと患者体格に大きく影響を受けない発生要因に関する補正量又はパラメータとを平準化することが可能になる。
なお、学習済モデル45−1、45−2及び45−3の全てを用いる必要はない。例えば、処理回路44は、学習済モデル45−1、45−2及び45−3のうちの少なくとも2つの学習済モデルを使用すればよい。また、上記の例において重み付けは、学習済モデル45−1、45−2及び45−3の出力に対して行われるとしたが、学習済モデル45−1、45−2及び45−3の入力に対して行われてもよい。
なお、処理回路44は、被検体の体格以外の情報に基づいて重み付けを実行してもよい。体格以外の情報としては、例えば、被検体Pの部位、被検体Pの体位、検査内容が利用可能である。検査内容は、造影剤の有無やインプラントの有無等の情報である。すなわち、処理回路44は、被検体Pの体格、被検体Pの部位、被検体Pの体位及び検査内容の何れか一の情報に基づいて、少なくとも2つの学習済モデルの入力又は出力に重み付けを施すことも可能である。
上記の実施例において処理回路44は、キャリブレーションの精度を高めるために高精度のキャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値を決定し、これにより柱状アーチファクトの発生を抑制することとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。処理回路44は、CT画像データに発生した柱状アーチファクトを他の学習済モデルを利用して低減してもよい。
図6は、他の学習済モデル46の入出力関係を模式的に示す図である。図6に示すように、学習済モデル46は、柱状アーチファクトを有するCT画像データD6を入力とし、柱状アーチファクトを有しないCT画像データD9を出力するようにパラメータが学習された機械学習モデルである。学習済モデル46は予め生成され、メモリ41に記憶される。CT画像データD6とCT画像データD9とは、3次元画像データであるボリュームデータでもよいし、サジタル画像やコロナル画像、アキシャル画像等の2次元画像データでもよい。なお、アキシャル画像には柱状アーチファクトが描出され難いので、ボリュームデータ、サジタル画像又はコロナル画像が好適である。
学習済モデル46を用いた柱状アーチファクトの低減処理について以下に説明する。まず、処理回路44は、撮影制御機能441の実現により、被検体PにX線CT撮影を施して投影データを収集し、前処理機能442の実現により前処理後の投影データを生成する。投影データには柱状アーチファクト成分が含まれているものとする。次に処理回路44は、再構成機能443の実現により、柱状アーチファクト成分を有する投影データに再構成処理を施して柱状アーチファクトを有するCT画像データD6を生成する。そして処理回路44は、モデル適用機能446の実現により、学習済モデル46に従い、柱状アーチファクトを有するCT画像データD6から柱状アーチファクトを有しないCT画像データD9を生成する。その後、処理回路44は、表示制御機能448の実現により、CT画像データD9をディスプレイ42に表示する。
上記の説明の通り、本実施形態に係る医用画像処理装置は、処理回路44を有する。処理回路44は、少なくともデータ取得機能445とモデル適用機能446とを実現する。データ取得機能445は、アーチファクト成分を有する処理対象の投影データと処理対象の投影データのキャリブレーションに利用する処理対象のキャリブレーションデータとを取得する。モデル適用機能446は、投影データとキャリブレーションデータとからアーチファクトが低減されたCT画像データを生成するためのキャリブレーションの補正量又はパラメータ値を出力する機械学習モデル45に従い、処理対象の投影データと処理対象のキャリブレーションデータとに基づいて、キャリブレーションの処理対象の補正量又はパラメータ値を決定する。
上記の構成によれば、処理対象の投影データ及びキャリブレーションデータから、アーチファクトが低減されたCT画像データを生成するための補正量又はパラメータ値を決定することができる。これにより、投影データのキャリブレーションを正確に行うことができ、ひいては、アーチファクトの低減されたCT画像データを生成することが可能になる。
なお、上記の説明において本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置1は、一管球型であるとしたが、いわゆる多管球型にも適用可能である。
次に、学習済モデル45の学習に用いられる学習データの生成局面について説明する。学習データは、学習データ生成装置により生成される。学習データ生成装置は、医用画像処理を実行可能に構成されたワークステーション等のコンピュータである。
図7は、本実施形態に係る学習データ生成装置50の構成を示す図である。図7に示すように、学習データ生成装置50は、処理回路51、ディスプレイ52、メモリ53、入力インタフェース54及び通信インタフェース55を有する。
処理回路51は、CPUやGPU等のプロセッサを有する。当該プロセッサがメモリ53等にインストールされた各種プログラムを起動することにより、データ取得機能511、学習データ生成機能512、学習機能513及び表示制御機能514等を実行する。なお、各機能511−514は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能511−514を実現するものとしても構わない。
データ取得機能511において処理回路51は、X線コンピュータ断層撮影装置1等から、アーチファクト成分を有する投影データを取得する。アーチファクト成分を有する投影データは学習データに用いられる。以下、アーチファクト成分を有する投影データを入力用の投影データと呼ぶこともある。また、処理回路51は、X線コンピュータ断層撮影装置1等から、取得した投影データのキャリブレーションに用いるキャリブレーションデータも取得する。
学習データ生成機能512において処理回路51は、アーチファクト成分を有する入力用の投影データに比して、アーチファクト成分が低減された投影データを生成するためのキャリブレーションの補正量及び/又はパラメータ値を決定する。以下、入力用の投影データに比してアーチファクトが低減された投影データを出力用の投影データと呼び、決定された補正量及び/又はパラメータ値を出力用の補正量及び/又はパラメータ値と呼ぶこともある。そして処理回路51は、入力用の投影データと、出力用の補正量及び/又はパラメータ値との組合せを学習用データとして出力する。なお学習用データの組合せが上記組合せのみに限定されない。処理回路51は、入力用の投影データと入力用の投影データに基づくCT画像データとのうちの何れか一つと、出力用の投影データと出力用の投影データに基づくCT画像データと出力用の補正量及び又はパラメータ値とのうちの何れか一つとの組合せを学習用データとして出力すればよい。
学習機能513において処理回路51は、学習データに基づいて機械学習モデル56にパラメータを学習させる。学習機能513によるパラメータの学習により、図1に示す学習済モデル45が生成される。
表示制御機能514において処理回路51は、出力用の補正量及び/又はパラメータ値の決定に用いられる学習データ生成画面をディスプレイ52に表示する。処理回路51は、その他、学習データや学習結果等をディスプレイ52に表示してもよい。
ディスプレイ52は、処理回路51の表示制御機能514に従い種々の情報を表示する。例えば、ディスプレイ52は、学習データ生成画面等を表示する。また、ディスプレイ52は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI等を出力する。例えば、ディスプレイ52としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが適宜使用可能である。
メモリ53は、種々の情報を記憶するROMやRAM、HDD、SSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ53は、例えば、機械学習モデル56を記憶する。メモリ53は、上記記憶装置以外にも、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体や、RAM等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ53は、学習データ生成装置50にネットワークを介して接続された他のコンピュータ内にあってもよい。
入力インタフェース54は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路51に出力する。具体的には、入力インタフェース54は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の入力機器に接続されている。入力インタフェース54は、当該入力機器への入力操作に応じた電気信号を処理回路51へ出力する。また、入力インタフェース54に接続される入力機器は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータに設けられた入力機器でも良い。
通信インタフェース55は、X線コンピュータ断層撮影装置1や他のコンピュータとの間でデータ通信するためのインタフェースである。
以下、本実施形態に係る学習データ生成装置50の動作例について説明する。
図8は、本実施形態の学習データ生成装置50の処理回路51による、出力用の補正量及び/又はパラメータ値の決定処理の典型的な流れを示す図である。当該決定処理は、概略的には、柱状アーチファクト成分を有する投影データD11−1と所定のキャリブレーションデータD10−1とに基づく基準画像(柱状アーチファクトを有するCT画像データ)D12−1と、投影データD11−2と補正量及び/又はパラメータ値D13−2が可変のキャリブレーションデータD10−2とに基づく比較画像(CT画像データ)D12−2との比較に基づいて、柱状アーチファクトが低減された最適な補正量及び/又はパラメータ値D14を決定する。
図8に示すように、まず処理回路51は、データ取得機能511の実現により、キャリブレーションデータD10−1を取得する。また、処理回路51は、キャリブレーション前の投影データを取得するものとする。次に処理回路51は、学習データ生成機能512の実現により、キャリブレーション処理を施す(ステップSC1−1)。ステップSC−1において処理回路51は、キャリブレーションデータD10−1を用いて、キャリブレーション前の投影データにキャリブレーション処理を実行する。キャリブレーション後の投影データD11−1には柱状アーチファクト成分が含まれる。次に処理回路51は、再構成処理を実行する(ステップSC2−1)。ステップSC2−1において処理回路51は、柱状アーチファクト成分を有する投影データD11−1に再構成処理を施して、柱状アーチファクトを有するCT画像データD12−1を生成する。柱状アーチファクトを有するCT画像データD12−1は、この後に行われる比較処理(ステップSC3)における基準画像として機能する。
一方、処理回路51は、比較処理(ステップSC3)においてCT画像データD12−1に対して比較されるCT画像データ12−2を生成する。具体的には、まず、処理回路51は、キャリブレーションデータD10−2を取得する。キャリブレーションデータD10−2は、キャリブレーションデータD10−1の複製であるが、キャリブレーションデータD10−1とは異なる補正量及び又はパラメータ値により調整されている。図8の処理の初回においては、予め設定された補正量及び/又はパラメータ値に基づき調整されたキャリブレーションデータ10−2が取得される。次に処理回路51は、キャリブレーション処理を実行する(ステップSC1−2)。ステップSC1−2において処理回路51は、キャリブレーションデータD10−2を用いて、キャリブレーション前の投影データにキャリブレーション処理を実行する。キャリブレーション前の投影データは、ステップSC1−1のキャリブレーション処理において用いられた投影データの複製である。キャリブレーション後の投影データD11−2には、基本的には柱状アーチファクト成分が含まれるが、補正量及び/又はパラメータ値が適切である場合、柱状アーチファクト成分が含まれない。次に処理回路51は、再構成処理を実行する(ステップSC2−2)。ステップSC2−2において処理回路51は、投影データD11−2に再構成処理を施してCT画像データD12−2を生成する。CT画像データD12−2は、この後に行われる比較処理(ステップSC3)における比較画像として機能する。
ステップSC2−1とステップSC2−2とが行われると処理回路51は、比較処理を実行する(ステップS3)。ステップS3において処理回路51は、基準画像D12−1と比較画像D12−2との比較に基づき最適な補正量及び/又はパラメータ値を決定するための表示画面を、ディスプレイ52に表示する。当該表示画面を学習データ生成画面と呼ぶことにする。
図9は、学習データ生成画面I1の一例を示す図である。図9に示すように、学習データ生成画面I1には基準画像D12−1と比較画像D12−2とが並べて表示される。上記の通り、基準画像D12−1は、デフォルトの補正量及び/又はパラメータ値のキャリブレーションデータD10−1を利用してキャリブレーションされた投影データD11−1に基づくCT画像データである。比較画像D12−1は、変更後の補正量及び/又はパラメータ値のキャリブレーションデータD10−2を利用してキャリブレーションされた投影データD11−2に基づくCT画像データである。基準画像D12−1には柱状アーチファクトDA−1が描画され、比較画像D12−2には柱状アーチファクトDA−2が描画されているものとする。
学習データ生成画面I1には基準画像D12−1に関する補正量の表示欄IR1−1とパラメータ値の表示欄IR2−1とが表示される。表示欄IR1−1には、キャリブレーションデータD10−1の補正量、換言すれば、デフォルトの補正量が表示される。表示欄IR2−1には、キャリブレーションデータD10−1のパラメータ値、換言すれば、デフォルトのパラメータ値が表示される。同様に、学習データ生成画面I1には比較画像D12−2に関する補正量の表示欄IR1−2とパラメータ値の表示欄IR2−2とが表示される。表示欄IR1−2には、キャリブレーションデータD10−2の補正量が表示される。表示欄IR2−2には、キャリブレーションデータD10−2のパラメータ値が表示される。表示欄IR2−1と表示欄IR2−2とに表示されている数値は、ユーザにより入力インタフェース54を介して任意の値に変更可能である。
ユーザは、基準画像D12−1と比較画像D12−2とを見比べて基準画像D12−1の柱状アーチファクトDA−1と比較画像D12−2の柱状アーチファクトDA−2とを対比する。これによりユーザは、比較画像D12−2の補正量及び/又はパラメータ値が最適か否かを判断する。例えば、ユーザは、基準画像D12−1の柱状アーチファクトDA−1に比して比較画像D12−2の柱状アーチファクトDA−2が低減されている場合、望ましくは、柱状アーチファクトDA−2が描画されない場合、比較画像D12−2の補正量及び/又はパラメータ値が最適であると判断する。最適でないと判断した場合、ユーザは、表示欄IR1−2及び/又は表示欄IR2−2に変更後の補正量及び/又はパラメータ値を入力する。そしてユーザは、入力インタフェース54等を介して反映ボタンIB1を押下する。
反映ボタンIB1が押下された場合、処理回路51は、補正量及び/又はパラメータ値が最適でないと判定し(ステップSC4:NO)、変更処理を実行する(ステップSC5)。ステップSC5において処理回路51は、比較画像D12−2の補正量及び/又はパラメータ値を、入力された変更後の補正量及び/又はパラメータ値D13−2に変更する。ステップSC5が行われると処理回路51は、調整処理を実行する(ステップSC6)。ステップSC6において処理回路51は、変更後の補正量及び/又はパラメータ値D13−2に基づいてキャリブレーションデータ10−2を調整する。
そして処理回路51は、調整後のキャリブレーションデータ10−2についてキャリブレーション処理(SC1−2)及び再構成処理(SC2−2)を実行し、変更後の補正量及び/又はパラメータ値D13−2に基づくCT画像データ(更新後の比較画像)D12−2を生成する。処理回路51は、図9に示す学習データ生成画面I1に基準画像D12−1と更新後の比較画像D12−2とを表示し、比較処理(SC3)及び判断処理(SC4)を行う。このようにして処理回路51は、柱状アーチファクトが十分に低減され、ユーザが変更後の補正量及び/又はパラメータ値D13−2が最適であると判断するまで、キャリブレーション処理(SC1−2)、再構成処理(SC2−2)、比較処理(SC3)、判断処理(SC4)、変更処理(SC5)及び調整処理(SC6)を繰り返す。
柱状アーチファクトの低減の程度は、特に限定されず、ユーザの主観に基づいて決定されればよい。なお、処理回路51は、比較画像D12−2の画質評価パラメータと閾値との比較に基づいて柱状アーチファクトが低減されたか否かを判定してもよい。画質評価パラメータとしては、画像SD(Standard Deviation)や柱状アーチファクト領域の面積又は体積等が用いられるとよい。
変更後の補正量及び/又はパラメータ値D13−2が最適であると判断した場合、ユーザは、入力インタフェース43を介して、学習データ生成画面I1に表示される学習データ出力ボタンIB2を押下する。学習データ出力ボタンIB2が押下された場合、処理回路51は、補正量及び/又はパラメータ値が最適であると判定し(ステップSC4:YES)、当該補正量及び/又はパラメータ値を最適な補正量及び/又はパラメータ値(出力用の補正量及び/又はパラメータ値)D14として出力する。
以上により、出力用の補正量及び/又はパラメータ値の決定処理が終了する。
決定処理が行われた場合、処理回路44は、入力用の投影データと出力用の補正量及び/又はパラメータ値との組合せを、学習済モデル45の学習のための学習用サンプルとして出力する。処理回路44は、複数の入力用の投影データ各々に対して上記決定処理を行い、出力用の補正量及び/又はパラメータ値を決定し、当該入力用の投影データと出力用の補正量及び/又はパラメータ値との組合せを学習サンプルとして出力する。複数の学習サンプルを用意するため、入力用の投影データとして、複数のX線検出器又はX線コンピュータ断層撮影装置を用いて収集された投影データが用いられるとよい。これにより、X線検出器又はX線コンピュータ断層撮影装置の特性のばらつきを平準化した学習済モデル45を生成することが可能になる。
なお、上記の図5に示した、DAS18のリニアリティ補正のパラメータ値D3−1を出力するように学習された学習済モデル45−1、X線検出器12のエネルギー特性補正のパラメータ値D3−2を出力するように学習された学習済モデル45−2及び焦点位置に応じたキャリブレーションの補正量D3−3を出力するように学習された学習済モデル45−3のための補正量及びパラメータ値を生成する場合についても上記決定処理が利用可能である。
例えば、学習済モデル45−1のためのパラメータ値を決定する場合について説明する。この場合、補正量及び/又はパラメータ値として、DASのリニアリティ補正のパラメータ値D3−1が決定される。管電流を変調する等のDASのカウント値に依存して柱状アーチファクトが発生する場合、DASのリニアリティ補正が行われる。例えば、ステップSC5の変更処理において、DASのカウント値に対するDASの可変増幅器の増幅率(ゲイン)の関係を規定する曲線(関数)がディスプレイ52に表示される。当該曲線の形状がパラメータ値D3−1に対応する。当該曲線の形状を、入力インタフェース54を介して調整し、比較画像D12−2の柱状アーチファクトDA−2を低減することにより、最適なパラメータ値D3−1が決定される。入力用の投影データと出力用のパラメータ値D3−1との組合せが学習サンプルとして出力される。
次に、学習済モデル45−2のためのパラメータ値を決定する場合について説明する。この場合、補正量及び/又はパラメータ値として、エネルギー特性補正のパラメータ値D3−2が決定される。ファントムサイズや管電圧を変調する等のX線のエネルギーに依存して柱状アーチファクトが発生する場合、エネルギー特性補正が行われる。例えば、ステップSC5の変更処理において、X線エネルギーに対する各X線検出素子の感度の関係を規定する曲線(関数)がディスプレイ52に表示される。当該曲線の形状がパラメータ値D3−2に対応する。当該曲線の形状を、入力インタフェース54を介して調整し、比較画像D12−2の柱状アーチファクトDA−2を低減することにより、最適なパラメータ値D3−2が決定される。入力用の投影データと出力用のパラメータ値D3−2との組合せが学習サンプルとして出力される。
次に、学習済モデル45−3のための補正量を決定する場合について説明する。この場合、補正量及び/又はパラメータ値として、焦点位置に応じたキャリブレーションの補正量D3−3が決定される。X線管のOLP(Over Load Protection)や焦点サイズを変更する等の焦点位置に依存して柱状アーチファクトが発生する場合、キャリブレーションの補正量の調整が行われる。OLPは、X線管の負荷が所定レベルに低下するために待ち時間を意味する。例えば、ステップSC5の変更処理において、キャリブレーションの補正量の空間分布がディスプレイ52に表示される。当該空間分布は、例えば、縦軸がX線検出器の列方向に、横軸がX線検出器のチャネル方向に規定され、X線検出素子毎の補正量D3−3が輝度に設定された分布図である。X線検出素子毎の輝度を、入力インタフェース54を介して調整することにより、補正量D3−3が調整される。入力用の投影データと出力用の補正量D3−3との組合せが学習サンプルとして出力される。
なお、図8に示す出力用の補正量及び/又はパラメータ値の決定処理の流れは一例であり、これに限定されない。例えば、変更処理SC5において処理回路51は、ユーザにより入力された補正量及び/又はパラメータ値を変更後の補正量及び/又はパラメータ値に設定するものとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。例えば、学習データ生成画面に変更ボタン(図示せず)が設けられ、変更ボタンが押下された場合、処理回路51は、変更前の補正量及び/又はパラメータ値を所定値だけ変更してもよい。
上記決定処理により決定された最適な補正量及び/又はパラメータ値は、柱状アーチファクトを有しないCT画像データの生成に用いられてもよい。例えば、処理回路51は、最適な補正量及び/又はパラメータ値に基づいてキャリブレーションデータを調整し、調整後のキャリブレーションデータに基づいて投影データをキャリブレーションする。キャリブレーション後の投影データは、最適な補正量及び/又はパラメータ値を利用してキャリブレーションされているので、柱状アーチファクト成分が低減されている。その後、処理回路51は、投影データに基づいてCT画像データを再構成する。再構成されたCT画像データは、柱状アーチファクトが低減されている。柱状アーチファクトが低減されているCT画像データと、柱状アーチファクトが低減されていないCT画像データとの組合せが学習サンプルとして出力されてもよい。当該学習サンプルは、図6に示す、柱状アーチファクトを有するCT画像データD6を入力とし、柱状アーチファクトを有しないCT画像データD9を出力するようにパラメータが学習された学習済モデル46の学習に用いられる。
十分な学習サンプルが収集されると処理回路51は、学習機能513の実現により、機械学習処理を実行する。機械学習処理において処理回路51は、複数の学習サンプルに基づいて機械学習モデル56のパラメータを学習する。これにより学習済モデルが生成される。
なお、学習機能513を実現する処理回路は、学習データ生成装置50とは別個のコンピュータ(モデル学習装置)に実装されてもよい。この場合、学習データ生成装置50は、学習データ生成機能512により生成された複数の学習サンプルをモデル学習装置に送信され、モデル学習装置は、受信した複数の学習サンプルに基づいて学習済モデルを生成すればよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、X線コンピュータ断層撮影におけるキャリブレーションを正確に実行することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、プログラムを実行するのではなく、論理回路の組合せにより当該プログラムに対応する機能を実現しても良い。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1及び図7における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線コンピュータ断層撮影装置
10 架台
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)
19 開口部
23 架台本体
25 固定部
30 寝台
31 基台
32 支持フレーム
33 天板
34 寝台駆動装置
40 コンソール
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インタフェース
44 処理回路
441 撮影制御機能
442 前処理機能
443 再構成機能
444 画像処理機能
445 データ取得機能
446 モデル適用機能
447 調整機能
448 表示制御機能

Claims (10)

  1. アーチファクト成分を有する処理対象の投影データと前記処理対象の投影データのキャリブレーションに利用する処理対象のキャリブレーションデータとを取得する取得部と、
    投影データとキャリブレーションデータとからアーチファクトが低減されたCT画像データを生成するためのキャリブレーションの補正量又はパラメータ値を出力する機械学習モデルに従い、前記処理対象の投影データと前記処理対象のキャリブレーションデータとに基づいて、キャリブレーションの処理対象の補正量又はパラメータ値を決定する処理部と、
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記処理対象の補正量又はパラメータ値に基づいて前記処理対象のキャリブレーションデータを調整する調整部と、
    前記調整後のキャリブレーションデータと前記処理対象の投影データとに基づいてCT画像データを再構成する再構成部と、を更に備える、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記パラメータ値は、X線CTガントリに搭載されるDASのリニアリティ補正のパラメータ値又はX線検出器のエネルギー特性補正用のパラメータ値である、請求項1記載の医用画像処理装置。
  4. 前記補正量は、焦点サイズに応じて調整される、請求項1記載の医用画像処理装置。
  5. 前記機械学習モデルは、
    前記パラメータ値がX線CTガントリに搭載されるDASのリニアリティ補正のパラメータ値である第1の機械学習モデルと、
    前記パラメータ値がX線CTガントリに搭載されるX線検出器のエネルギー特性補正のパラメータ値である第2の機械学習モデルと、
    前記補正量が焦点位置に基づく補正量である第3の機械学習モデルとのうちの少なくとも2つの機械学習モデルを有する、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  6. 前記処理部は、前記処理対象の投影データに関する被検体の部位、体格、体位、検査内容の少なくとも一に応じて前記少なくとも2つの機械学習モデルの入力又は出力に重み付けを施す、請求項5記載の医用画像処理装置。
  7. 前記処理部は、前記処理対象の投影データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置のDAS又はコンソールに設けられる、請求項1記載の医用画像処理装置。
  8. 前記投影データは、X線CTガントリに搭載される回転フレームの回転速度、チルト角、回転角度範囲、撮影管電圧、撮影管電流、FOV及びスライス厚の少なくとも一に応じて複数のセットに区分され、
    前記処理部は、前記処理対象の補正量又はパラメータ値として、複数のセットにそれぞれ対応する複数の補正量又はパラメータ値を決定する、
    請求項1記載の医用画像処理装置。
  9. アーチファクト成分を有する第1の投影データを取得する取得部と、
    前記第1の投影データに比して前記アーチファクト成分が低減された第2の投影データを生成するための、キャリブレーションの出力用の補正量又はパラメータ値を決定する決定部と、
    前記第1の投影データと前記第1の投影データに基づく第1のCT画像データとのうちの何れか一つと、前記第2の投影データと前記第2の投影データに基づく第2のCT画像データと前記出力用の補正量又はパラメータ値とのうちの何れか一つとの組合せを、機械学習のための学習用データとして出力する出力部と、
    を具備する医用画像処理装置。
  10. 前記決定部は、前記第1の投影データと所定のキャリブレーションデータとに基づく第1のCT画像データと、第2の投影データとキャリブレーションの補正量又はパラメータ値が可変のキャリブレーションデータとに基づく第2のCT画像データとの比較に基づいて、前記出力用の補正量又はパラメータ値を決定する、請求項9記載の医用画像処理装置。
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