以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図19は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
ガラス扉5は、前枠4に着脱自在に装着された遊技盤8の前側に配置されている。ガラス扉5には、遊技盤8の遊技領域9に対応するガラス窓10が設けられると共に、そのガラス窓10の周囲にスピーカ11、多数のLED12等が配置されている。
前面板6の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿13が上部側に配置され、またその上皿13の下側には、上皿13が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿14が左端側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル15が右端側に夫々設けられている。更に、上皿13等を前側から覆う上皿カバー6a上には、例えば左右方向の略中央に演出ボタン(操作手段)16が設けられている。なお、演出ボタン16にはLED17が配置されており、例えば演出ボタン16の操作が有効となる操作有効期間中に点灯又は点滅するようになっている。
遊技盤8はベニヤ板等で形成されたベース板18を備え、そのベース板18の前側に、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール19が環状に装着されると共に、そのガイドレール19の内側の遊技領域9に、中央表示枠ユニット21、普通図柄始動手段22、特別図柄始動手段23、大入賞手段24、普通入賞手段25等の各種遊技部品が配置されている。
中央表示枠ユニット21は、画像表示手段26の表示枠を構成するもので、その略中央に画像表示手段26に対応する表示窓27が形成され、ベース板18に形成された装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着されている。中央表示枠ユニット21には、可動体28aを備えた可動演出手段28、普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30、普通保留個数表示手段31等が設けられている。画像表示手段26は、液晶表示ユニット等により構成されており、ベース板18の裏側に取り付けられた裏取付ベース(図示省略)に固定されている。
普通図柄始動手段22は、普通図柄表示手段29による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、例えば中央表示枠ユニット21の左側に配置されており、遊技球の通過を検出可能な遊技球検出手段(図示省略)を備えている。
普通図柄表示手段29は、普通図柄を変動表示するためのもので、複数個の普通図柄(例えば「○」「×」の2種類)に対応する複数個の発光体(例えばLED)を備え、普通図柄始動手段22が遊技球を検出することに基づいてそれら複数の発光体が所定順序で発光するように点滅して、普通図柄始動手段22による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には当り態様(所定態様)に対応する例えば「○」側の発光体が点灯し、それ以外の場合にははずれ態様に対応する例えば「×」側の発光体が点灯して停止する。普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当り態様となった場合には普通利益状態が発生する。
また、普通図柄表示手段29の図柄変動中と普通利益状態中とを含む普通保留期間中に普通図柄始動手段22が遊技球を検出した場合には、それによって取得された普通乱数情報が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通保留期間が終了する毎に1個ずつ消化されて普通図柄の変動が行われる。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は、普通保留個数表示手段31等によって遊技者に報知される。
特別図柄始動手段23は、特別図柄表示手段30による図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの始動入賞手段23a,23bと、下始動入賞手段23bを開閉する開閉手段32と、始動入賞手段23a,23bに入賞した遊技球を夫々検出する遊技球検出手段(図示省略)とを備え、中央表示枠ユニット21の下側に配置されている。上始動入賞手段23aは開閉手段等を有しない非開閉式入賞手段である。下始動入賞手段23bは、開閉手段32により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに切り換え可能な開閉式入賞手段で、普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当り態様となった場合に発生する普通利益状態において、開閉手段32が所定時間閉状態から開状態に変化するように構成されている。なお、この特別図柄始動手段23に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
特別図柄表示手段(図柄表示手段)30は、特別図柄(図柄)を変動表示するためのもので、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段(図柄始動手段)23が遊技球を検出すること、即ち上下2つの始動入賞手段23a,23bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、始動入賞手段23a,23bへの入賞時に取得された特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には所定の大当り態様で、一致しない場合にははずれ態様で停止するようになっている。特別図柄表示手段30の変動後の停止図柄が大当り態様(特定態様)となった場合には大当り遊技(特別遊技)が行われる。
特別図柄には、大当り態様及びはずれ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄表示手段30の図柄変動中と大当り遊技中とを含む特別保留期間中に特別図柄始動手段23が遊技球を検出した場合には、それによって取得された特別乱数情報が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、特別保留期間が終了する毎に1個ずつ消化されて特別図柄の変動が行われる。特別乱数情報の記憶個数(特別保留個数)は、画像表示手段26等によって遊技者に報知される。
大入賞手段24は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板33を備えた開閉式入賞手段で、入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段(図示省略)を備えており、特別図柄表示手段30の特別図柄が変動後に大当り態様(特定態様)で停止した場合に発生する大当り遊技(特別遊技)において、開閉板33が所定の大当り開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。なお、この大入賞手段24に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
普通入賞手段25は、開閉手段を有しない非開閉式入賞手段で、入賞した遊技球を検出する遊技球検出手段(図示省略)を備えており、遊技領域9の下部側の左右に夫々1又は複数配置されている。この普通入賞手段25に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
また画像表示手段26には、特別図柄表示手段30による特別図柄の変動表示中には図柄変動演出が、大当り遊技中には大当り遊技中演出が実行される他、特別保留個数を示す保留表示画像X1〜X4等の各種画像を表示可能となっている。
ここで、図柄変動演出では、演出図柄34の変動表示が行われる他、その演出図柄34の変動中に各種予告演出を実行可能となっている。演出図柄34は、複数個の図柄で構成される図柄列を所定方向に複数(ここでは左右方向に3つ)備えており、特別図柄の変動開始と略同時に所定の変動パターンに従って図柄列毎に縦スクロール等による変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と略同時に最終停止するように、左、右、中等の所定の順序で停止するようになっている。なお演出図柄34では、全ての図柄列の停止図柄が揃った場合が大当り演出態様、それ以外がはずれ演出態様となっており、特別図柄が大当り態様となる場合には演出図柄34は大当り演出態様となり、特別図柄がはずれ態様となる場合には演出図柄34ははずれ演出態様となる。
演出図柄34の変動パターンには、リーチ状態を経ることなくはずれ演出態様となる通常変動パターン、リーチ状態を経てはずれ演出態様又は大当り演出態様となるリーチ変動パターン等がある。またリーチ変動パターンは、リーチ成立後に行われるリーチ演出の内容等に応じて、Nリーチ大当り/はずれ変動パターン、SPリーチ大当り/はずれ変動パターン等、多くの種類が用意されるのが通常である。Nリーチ変動パターンは、Nリーチ演出の後、SPリーチ演出に発展することなく変動が終了する変動パターンで、SPリーチ変動パターンは、Nリーチ演出の後、SPリーチ演出に発展して変動が終了する変動パターンであり、通常はNリーチ変動パターンよりもSPリーチ変動パターンの方が大当り信頼度が高くなるように設定されている。もちろん、通常変動パターン、Nリーチ変動パターン、SPリーチ変動パターン以外の変動パターンを設けてもよいし、それら通常変動パターン、Nリーチ変動パターン、SPリーチ変動パターン等を夫々複数種類設けてもよい。
図2は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図2において、41は主制御基板、42は演出制御基板で、これら各制御基板41,42は、遊技盤8に装着された中央表示枠ユニット21、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤8を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板41は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段51、普通始動口チェック処理手段52、普通乱数記憶手段53、普通図柄処理手段54、普通図柄表示制御手段55、普通利益状態発生手段56、特別乱数作成処理手段61、特別始動口チェック処理手段62、特別乱数記憶手段63、特別図柄処理手段64、特別図柄表示制御手段65、大当り遊技実行手段66、特別遊技状態発生手段67、制御コマンド送信手段68等を備えている。
普通乱数作成処理手段51は、変動後の普通図柄を当り態様とするか否かの判定に用いる当り判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段52は、普通図柄始動手段22による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段22が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段51で作成された当り判定乱数値等の普通乱数情報を1個取得し、その普通乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段54は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段29が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1個以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段53に記憶されている普通乱数情報の待ち行列からその先頭の当り判定乱数値を取り出し、その当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致するか否かに応じて当り/はずれの判定を行う当り判定機能、当り/はずれの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通図柄表示制御手段55は、普通図柄処理手段54による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段29の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段29が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1個以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段29による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段54で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段54で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段56は、普通図柄処理手段54による判定結果が当り判定となり、普通図柄表示手段29の変動後の停止図柄が当り態様となった場合に、下始動入賞手段23bを例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段61は、大当り/はずれの判定に用いる大当り判定乱数の他、大当り判定の場合の停止図柄態様の選択に用いる大当り図柄乱数、はずれ判定の場合の停止図柄の選択に用いるはずれ図柄乱数、演出図柄34の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段62は、特別図柄始動手段23への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段23が遊技球を検出すること、即ち始動入賞手段23a,23bの何れかに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段61から大当り判定乱数値、大当り図柄乱数値等よりなる特別乱数情報(乱数情報)を1個取得し、その特別乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の特別乱数記憶手段(情報記憶手段)63に記憶させると共に、増加後の特別保留個数等を指定する保留増加コマンドを制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板42に送信するように構成されている。
特別図柄処理手段(抽選手段)64は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段30が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段63に1個以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列からその先頭の大当り判定乱数値を取り出し、その大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致するか否かに応じて大当り/はずれの判定(抽選)を行う大当り判定機能、大当り/はずれの判定結果と、特別乱数記憶手段63に大当り判定乱数値と共に記憶されている大当り図柄乱数値又は新たに取得されたはずれ図柄乱数値とに基づいて、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当り/はずれの判定結果と変動パターン乱数値とに基づいて演出図柄34の変動パターンを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
このように、特別乱数情報を用いた乱数抽選による判定は、その特別乱数情報に対応する図柄変動の開始時に行われるが、本実施形態では、その特別乱数情報による判定、例えば大当り判定乱数値による大当り判定を、図柄変動開始時よりも前の所定のタイミング、例えばその特別乱数情報の取得時に前もって行う(以下、先読み判定という)ことが可能な先読み判定手段62aを備えている。
特別図柄表示制御手段65は、特別図柄表示手段30の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段64による特別図柄処理に基づいて特別図柄表示手段30による特別図柄の変動を開始させると共に、選択された演出図柄34の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、選択された停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
なお、特別図柄の変動開始時には、減少後の特別保留個数等を指定する保留減少コマンド、演出図柄34の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンド等が制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板42に送信される。また、特別図柄の変動終了時には、演出図柄34の変動停止を指示する変動停止コマンドが制御コマンド送信手段68を介して演出制御基板42に送信される。
大当り遊技実行手段(特別遊技実行手段)66は、遊技者に有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するためのもので、特別図柄処理手段64により大当りの判定結果が得られ、特別図柄表示手段30による特別図柄の変動後の停止図柄が大当り態様(特定態様)となった場合に、大入賞手段24を所定の開放パターンに従って開放する大当り遊技を実行するようになっている。大入賞手段24の開放パターンは、単位開放動作の繰り返し回数(ラウンド数)に応じて1又は複数種類設けられている。ここで単位開放動作は、例えば大入賞手段24の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段24を閉鎖する動作である。
特別遊技状態発生手段67は、大当たり遊技の終了後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるものである。特別遊技状態は、高確率状態と開放延長状態との組み合わせにより、例えば高確率状態が発生し開放延長状態が発生しない「潜確状態」、高確率状態と開放延長状態とが共に発生する「確変状態」、高確率状態が発生せず、開放延長状態が発生する「時短状態」の3種類が考えられる。なお、高確率状態と開放延長状態とが共に発生していない状態が通常遊技状態である。本実施形態では、大当り遊技の終了後に「確変状態」と「時短状態」との何れかを発生させ、次の大当たり遊技が発生するか、それまでに特別図柄が所定回数変動した場合に確変状態又は時短状態を終了させるものとするが、これに限られるものではない。
高確率状態中は、それ以外の低確率状態中よりも大当たり判定値の数を多くすることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率を高確率に設定するようになっている。また開放延長状態中は、特別図柄始動手段23の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)に切り替えられるが、それ以外にも、特別図柄に関して、特別図柄表示手段30の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り替えられ、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)に、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)に、夫々切り替えられるようになっている。
制御コマンド送信手段68は、所定の制御コマンドを演出制御基板42等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのものである。
演出制御基板42は、画像表示手段26、可動演出手段28、スピーカ11、電飾手段70等の各種演出手段を制御するためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される特別保留個数表示制御手段71、図柄変動演出実行手段72等を備えている。なお、電飾手段70は、ガラス扉5の前側に配置されたLED12の他、前面板6や遊技盤8に多数配置されたLED等により構成されている。
特別保留個数表示制御手段71は、画像表示手段26への特別保留個数の表示制御を行うもので、特別保留個数の増減に対応して、特別保留個数分(例えば最大4個)の保留表示画像X1〜X4と、変動中の特別図柄に対応する変動中対応画像X0とを液晶制御基板(図示省略)を介して画像表示手段26に表示するように構成されている。特別保留個数表示制御手段71は、主制御基板41から保留増加コマンドを受信した場合には、保留表示画像X1〜を待ち行列の最後尾に1個追加表示し、主制御基板41から保留減少コマンドを受信した場合には、保留表示画像X1〜を待ち行列の前側に向けて1個分ずつシフトすると共に、押し出された先頭の保留表示画像X1を例えば所定位置まで移動させて変動中対応画像X0に変化させるようになっている。
図柄変動演出実行手段72は、演出図柄34の変動表示及びそれに伴う演出を実行するもので、演出図柄制御手段73、予告演出実行手段74等を備えている。
演出図柄制御手段73は、演出図柄34の表示制御及びそれに伴う音声出力、電飾発光等の制御を行うもので、主制御基板41から変動パターンコマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄34の変動及びそれに伴う音声出力、電飾発光等を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、図柄指定コマンドと変動パターンコマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄34の変動を停止させ、またそれに伴う音声出力、電飾発光を停止させるようになっている。
予告演出実行手段(演出実行手段)74は、特別図柄の変動後の停止図柄が大当り態様となって大当り遊技が発生するか否か等、特別図柄及び演出図柄34の変動に関する予告演出を実行するものである。この予告演出としては、先読み判定手段62aによる先読み判定結果に基づいて行う「先読み予告演出」、特別図柄処理手段64による図柄変動開始時の大当り判定結果等に基づいて行う「通常予告演出」等がある。
また「先読み予告演出」には、先読み判定結果に基づいて、その先読み判定の対象となった特別乱数情報に対応する図柄変動(特定図柄変動)までの複数回の図柄変動において所定の演出を実行する「先読み連続演出」の他、先読み判定結果に基づいて、保留表示画像X1〜を、特別図柄が大当り態様となる信頼度(以下、大当たり信頼度という)等に応じた所定の表示態様で表示する「先読み保留変化演出」等がある。
また、「先読み連続演出」は複数回の図柄変動において実行するのに対し、「通常予告演出」は特別図柄表示手段30による1回の図柄変動中に実行するようになっている。本実施形態では、「通常予告演出」の一例としてカウントダウンボタン押下演出を実行可能とする。カウントダウンボタン押下演出(特定演出)は、カウントダウン演出とボタン押下演出とを組み合わせたもので、カウントダウン演出の後に所定の確率でボタン押下演出を実行するように構成されている。なお、本実施形態のカウントダウンボタン押下演出は、演出図柄34が大当り演出態様となるか否かを予告するもので、SPリーチ変動パターンにおけるSPリーチ演出中に実行可能となっている。
カウントダウンボタン押下演出を構成するボタン押下演出について説明する。このボタン押下演出は、遊技者による所定操作に基づいて演出結果表示を行う操作演出の一例であり、遊技者による演出ボタン16の押下操作が有効となる操作有効期間を設け、その操作有効期間中に遊技者が演出ボタン16の押下操作(所定操作)を行った場合に演出結果表示を実行するようになっている。操作有効期間中は、演出ボタン16の押下操作(所定操作)が有効であることを示す操作有効報知演出が行われる。この操作有効報知演出では、画像表示手段26に、遊技者に対して演出ボタン16の押下操作が有効であることを示す操作有効報知画像81が表示され、また演出ボタン16に設けたLED17が所定の発光態様で発光(例えば連続点灯)するようになっている。操作有効報知画像81は、図8に示すように、操作対象を示す操作対象画像82と、その操作対象の操作を促すための操作誘導画像83とで構成されている。操作対象画像82は、例えば演出ボタン16の外観を示す画像で構成され、操作誘導画像83は、例えば演出ボタン16の操作方向を示す矢印画像と「PUSH」の文字とで構成されている。
また本実施形態では、遊技者が演出ボタン16を押下操作することなく操作有効期間が経過した場合(ボタン非押下時)についても、操作有効期間中に遊技者が演出ボタン16を押下操作した場合(ボタン押下時)と同様の演出結果表示を行うものとする。但し、ボタン押下時には演出ボタン16が操作された時点で操作有効期間を終了して演出結果表示を開始するのに対し、ボタン非押下時には操作有効期間の経過後に演出結果表示を開始する。なお、ボタン非押下時とボタン押下時とで演出結果表示の内容を異ならせてもよい。
また本実施形態の演出結果表示は、大当りに対応する「大当り表示」と、はずれに対応する「はずれ表示」の2種類設けられており、「大当り表示」では図9(a)に示すような笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aが、「はずれ表示」では図9(b)に示すような泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bが夫々画像表示手段26に表示されるようになっている。
なお本実施形態では、演出図柄34が大当り演出態様となる場合には演出結果表示として「大当り表示」が選択され、演出図柄34がはずれ演出態様となる場合には演出結果表示として「はずれ表示」が選択されるものとするが、いわゆるガセの演出結果表示を行う場合があってもよい。即ち、演出結果表示が「はずれ表示」であったにも拘わらず演出図柄34が大当り演出態様となったり、逆に演出結果表示が「大当り表示」であったにも拘わらず演出図柄34がはずれ演出態様となる場合があってもよい。演出結果表示が「はずれ表示」であったにも拘わらず演出図柄34が大当り演出態様となる場合は、演出結果表示を「はずれ表示」から「大当り表示」にする、いわゆる「復活演出」を行ってから演出図柄34を大当り演出態様としてもよい。
以上のような演出結果表示に続いては、演出図柄34の揺れ変動表示を行う揺れ変動演出を実行した後、演出図柄34が停止、確定する。揺れ変動表示では、演出結果表示中に表示した演出結果画像84a,84bについては消去してもよいが、図10(a),(b)に示すように、演出結果表示中に表示された演出結果画像84a,84bを引き続き表示し、その演出結果画像84a,84bの前側に演出図柄34を表示してもよい。また揺れ変動表示では、例えば演出結果表示までは縮小表示していた演出図柄34を拡大して画面中央付近に大きく表示することが望ましい。なお、演出図柄34を大当り演出態様又ははずれ演出態様で仮停止させるタイミングは、揺れ変動表示の開始時でもよいし、その前の演出結果表示中でもよい。
またボタン押下演出では、操作有効報知画像81が複数種類設けられており、大当り信頼度等に応じてそれらの何れかが選択されるようになっている。本実施形態では、大きさが異なる2種類の操作有効報知画像81a,81bが設けられており(図8(a),(b))、操作有効報知画像81aよりも操作有効報知画像81bの方が大となっている。もちろん、操作有効報知画像81については大きさ以外の表示態様、例えば色、形状、動作等を複数種類設けてもよい。なお以下の説明では、操作有効報知画像81の大きさが異なる2種類のボタン押下演出を区別する場合には、必要に応じて操作有効報知画像81の大小を「ボタン押下演出」の後ろに括弧書きで付記することにより、「ボタン押下演出(大)」、「ボタン押下演出(小)」のように表記する。
続いて、カウントダウンボタン押下演出を構成するカウントダウン演出について説明する。このカウントダウン演出は、演出態様が段階的に変化する段階演出の一例であり、画像表示手段26に表示したカウント値画像85が、所定の初期値(例えば「3」)から所定の終了値(例えば「0」)まで所定ステップ(例えば1)ずつ変化するようになっている。即ち図4に示すように、画像表示手段26に表示されたカウント値画像85が「3」→「2」→「1」→「0」のように変化する。
また、カウントダウン演出は複数種類設けられており、大当り信頼度等に応じてそれらの何れかが選択されるようになっている。本実施形態のカウントダウン演出は、カウント値画像85の表示色の違いにより、「青」のカウント値画像85a(図4(a))を用いるものと「赤」のカウント値画像85b(図4(b))を用いるものの2種類に分けられ、更にカウントダウンを途中で中断するか否か、及び中断する場合にはその後に再開するか否かにより、「中断なし」(図4(a),(b))、「中断後再開なし」(図5(a))、「中断後再開あり」(図5(b))の3種類に分けられ、それらの組み合わせによって計6種類に分類される。もちろん、カウント値画像85については色以外の表示態様、例えば大きさ、フォント等を複数種類設けてもよい。またカウントダウンを中断する場合、その中断時期や再開時期等を複数種類の中から選択してもよい。
以下の説明では、上述した6種類のカウントダウン演出を区別する場合には、必要に応じて、カウント値画像の表示色や中断の有無等を「カウントダウン演出」の後ろに括弧書きで付記することにより、「カウントダウン演出(青)」、「カウントダウン演出(中断なし)」、「カウントダウン演出(赤/中断後再開なし)」のように表記する。
カウントダウンの中断に関する「中断なし」、「中断後再開なし」、「中断後再開あり」の3種類のカウントダウン演出のうち、「中断なし」、「中断後再開あり」の場合には、その後に操作有効期間を伴うボタン押下演出が行われるが、「中断後再開なし」の場合には、操作有効期間を伴うボタン押下演出は実行されず、演出結果表示及び揺れ変動表示が行われるようになっている。
また、本実施形態のカウントダウンボタン押下演出では、上述したカウントダウン演出及びボタン押下演出に加えて、カウントダウン演出の前に実行する導入演出と、カウントダウン演出と並行して実行するカウントダウン関連演出と、ボタン押下演出の直前にカウントダウン演出と並行して実行するボタン出現あおり演出(操作有効報知示唆演出)とを実行可能となっている。
導入演出は、カウントダウンボタン押下演出の内容を遊技者に認知させるためのもので、例えばボタン押下演出で実行される演出結果表示がどのようなものであれば遊技者に有利となるかを示唆する「キャラを笑わせたら大当りだ!」等の文言を含む演出導入画像86(図3)を画像表示手段26に表示するようになっている。なお導入演出では、画像表示手段26への演出導入画像86の表示に代えて、或いはそれに加えて、演出結果表示がどのようなものであれば遊技者に有利となるかを示唆する「キャラを笑わせたら大当りだ!」等の音声出力を行うようにしてもよい。また、導入演出を実行する場合としない場合とがあってもよいし、導入演出を設けなくてもよい。また導入演出に関しても、カウントダウン演出と同様、「キャラを笑わせたら大当りだ!」等の文言の色や大きさ、フォント等を異ならせた演出導入画像86を複数種類設けてもよい。そして、その複数種類の演出導入画像86に応じて後述の図11に記載の振分テーブルを複数種類設けてもよい。
カウントダウン関連演出(段階関連演出)は、カウントダウン演出(段階演出)に合わせて進行することにより、カウントダウン演出を補強すると共にカウントダウン演出とその後のボタン押下演出とを関連付けるためのもので、図6に示すように、例えばボタン押下演出の演出結果表示に関連する関連画像87を画像表示手段26に表示すると共に、その関連画像87の表示態様、例えば大きさをカウントダウン演出のカウントダウンに合わせて段階的に変化(例えば拡大)させるようになっている。本実施形態の関連画像87は、笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84a(図9(a))と泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84b(図9(b))とに関連し且つそれらの何れとも異なるものとして例えばすまし顔のキャラクタ画像で構成されている。
また本実施形態では、カウントダウン演出におけるカウント値画像85の表示(図4,図5)と、カウントダウン関連演出における関連画像87の表示(図6)とを画像表示手段26上で交互に行うようになっている。即ち、例えばカウントダウン演出における各カウント間に隙間時間を設け、その隙間時間に関連画像87を段階的に拡大しつつ順次表示することにより、画像表示手段26の表示は例えば「3」→「すまし顔キャラ(小)」→「2」→「すまし顔キャラ(中)」→「1」→「すまし顔キャラ(大)」→「0」のように変化する。
また、ボタン出現あおり演出(操作有効報知示唆演出)は、演出ボタン16に関する操作有効期間の開始、即ち画面に操作有効報知画像81が表示される操作有効報知演出の出現を示唆するもので、ボタン押下演出における操作有効報知演出(図8)の直前に、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の途中からそれらと並行して実行されるようになっている。ボタン出現あおり演出では、図7に示すようにボタン出現あおり画像88が画像表示手段26に表示される。このボタン出現あおり画像88は、例えばその後に表示される操作有効報知画像81(図8)に繋がる動画像で、演出ボタン16の外観を示す画像が画面上で所定動作(例えば回転)を行うように構成されている。なお、このボタン出現あおり演出中は未だ演出ボタン16の操作有効期間は開始されていないため、「PUSH」の文字等、操作有効期間中であると遊技者が誤解するような表示は行わないことが望ましい。また本実施形態では、強弱2種類のボタン出現あおり演出を設けており、ボタン出現あおり演出(弱)の場合のボタン出現あおり画像88a(図7(a))よりもボタン出現あおり演出(強)の場合のボタン出現あおり画像88b(図7(b))の方が大となっている。
なお以下の説明では、ボタン出現あおり画像88の大きさ等が異なる2種類のボタン出現あおり演出を区別する場合には、必要に応じてボタン出現あおり画像88の大小等に対応する「強」、「弱」の文字を「ボタン出現あおり演出」の後ろに括弧書きで付記することにより、「ボタン出現あおり演出(強)」、「ボタン出現あおり演出(弱)」のように表記する。
予告演出実行手段74は、予告演出の実行に関する抽選を、先読み予告演出に関しては主制御基板41から保留増加コマンドを受信したときに行い、通常予告演出に関しては主制御基板41から変動パターンコマンドを受信したときに行う。図11は、通常予告演出の一例であるカウントダウンボタン押下演出に関する第1振分テーブル及び第2振分テーブルを示している。
図11(a)に示す第1振分テーブルは、カウントダウンボタン押下演出におけるカウントダウン演出に関する第1振分抽選で用いられるもので、カウントダウン演出なしと6種類のカウントダウン演出とに関する振分率が、複数種類のSPリーチ変動パターン毎に設定されている。なお本実施形態では、カウントダウン演出なしの場合はカウントダウンボタン押下演出自体を実行せず、ボタン押下演出等も行わないものとするが、カウントダウン演出なしでボタン押下演出を実行する場合があってもよい。また、カウントダウン演出を行う場合には、並行してカウントダウン関連演出も行うものとする。
図11(a)の例では、カウントダウン演出なしの選択率はSPリーチはずれ変動パターンの場合よりもSPリーチ大当り変動パターンの場合の方が低くなっているため、SPリーチでカウントダウン演出が出現しない場合よりも出現する場合の方が大当り信頼度は高いと言える。また、カウントダウン演出(赤)が選択された場合は大当りとなる可能性が高く、更にカウントダウン演出(赤/中断後再開あり)が選択された場合は必ず大当りとなる。
また図11(b)に示す第2振分テーブルは、カウントダウンボタン押下演出におけるボタン押下演出及びボタン出現あおり演出に関する第2振分抽選で用いられるもので、操作有効報知画像81の大きさが異なる大小2種類のボタン押下演出と、ボタン出現あおり画像88の大きさが異なる強弱2種類のボタン出現あおり演出及びボタン出現あおり演出なしとの6種類の組み合わせに関する振分率が、複数種類のSPリーチ変動パターン毎に設定されている。なお、この第2振分テーブルを用いた第2振分抽選は、第1振分テーブルを用いた第1振分抽選において「カウントダウン演出なし」、「中断後再開なし」の何れかが選択された場合には行う必要はないが、カウントダウン演出なしでボタン押下演出を実行する場合においては、「カウントダウン演出なし」、「中断後再開なし」の何れかが選択された場合においても、この第2振分テーブルを用いた第2振分抽選を行ってもよい。
図11(b)の例では、ボタン出現あおり演出なしの場合には、ボタン押下演出で用いられる操作有効報知画像81が大きい方が大当り信頼度が高いと言える。また、ボタン出現あおり演出(弱)の場合にはボタン押下演出(小)よりもボタン押下演出(大)の方が大当り信頼度が高いのに対し、ボタン出現あおり演出(強)の場合にはボタン押下演出(大)よりもボタン押下演出(小)の方が大当り信頼度は高くなっている。
以上のように本実施形態では、図11(a)に示す第1振分テーブルを用いてカウントダウン演出の種類を決定し、更に図11(b)に示す第2振分テーブルを用いてボタン押下演出及びボタン出現あおり演出の種類を決定するようになっているため、例えばカウントダウン演出の種類(カウント値画像85の色等)が同じであっても、操作有効報知演出の種類(操作有効報知画像81の大きさ等)や、ボタン出現あおり演出の種類(ボタン出現あおり画像88の大きさ等)が異なる場合がある。
なお本実施形態では、カウントダウンボタン押下演出に関して第1,第2振分テーブルを用いて2段階の振分抽選を行うように構成したが、3つ以上の振分テーブルを用いて3段階以上の振分抽選を行ってもよいし、振分テーブルを1つにまとめて振分抽選を1回にしてもよい。
図12は、予告演出実行手段74による第1振分抽選(図11(a))でカウントダウン演出(青/中断なし)が選択され、第2振分抽選(図11(b))でボタン押下演出(小)及びボタン出現あおり演出(弱)が選択された場合の、カウントダウンボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図13は図12のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図12と図13とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図12に示すカウントダウンボタン押下演出では、SPリーチ演出中にまず導入演出(図12(a))が行われる。この導入演出では、今から始まるカウントダウンボタン押下演出の内容を遊技者に認知させるべく、図13(a)に示すように、キャラクタの画像と「キャラを笑わせたら大当りだ!」等の文言とを含む演出導入画像86が画像表示手段26に表示される。なおこのとき、リーチ変動中の演出図柄34は、例えば演出導入画像86と重ならないように画像表示手段26の周辺部に縮小表示される。
導入演出に続いては、カウントダウン演出(図12(b1)〜(b4))及びカウントダウン関連演出(図12(c1)〜(c3))が互いに並行して行われる。カウントダウン演出では、図13(b1),(b2),(b3),(b4)に示すように、例えば青色の数字で構成されるカウント値画像85aが、隙間時間を挟みつつ「3」→「2」→「1」→「0」のように変化する。なお図12の例では、各カウントの実行時間は全て同一で、各カウント間の隙間時間も全て同一となっている。また図12の例では、各カウントの実行時間と隙間時間とを比較すると前者の方が長くなっているが、前者よりも後者を長くしてもよいし同一でもよい。
またカウントダウン関連演出では、図13(c1),(c2),(c3)に示すように、カウントダウン演出における各カウント間の隙間時間に、例えばすまし顔のキャラクタ画像よりなる関連画像87が、大きさを小、中、大と段階的に拡大しつつ表示される。これにより、画像表示手段26の表示は例えば「3」→「すまし顔キャラ(小)」→「2」→「すまし顔キャラ(中)」→「1」→「すまし顔キャラ(大)」→「0」のように変化する。図12の例では、カウントダウン演出における隙間時間は全て同一であるから、その隙間時間に行われるカウントダウン関連演出における各段階の実行時間も全て同一となっている。
なお、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の実行中、演出図柄34は導入演出に引き続き画像表示手段26の周辺部に縮小表示されるが、カウント値画像85の大きさは、縮小表示された演出図柄34よりも大となっている。
また、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の途中からその終了までの期間中は、それらと並行してボタン出現あおり演出(図12(d))が行われる。図12に示すボタン出現あおり演出(弱)では、図13(c3,d),(b4,d)に示すように、演出ボタン16の外観を示す画像が所定動作(例えば回転)を行うボタン出現あおり画像88aが、関連画像87やカウント値画像85aと共に画像表示手段26に表示される。なおこのとき、ボタン出現あおり画像88aの表示優先順位を関連画像87やカウント値画像85aよりも高くし、それらが重なる場合にはボタン出現あおり画像88aが前側に表示されるようにすることが望ましい。
カウントダウン演出、カウントダウン関連演出及びボタン出現あおり演出が終了するとボタン押下演出(図12(e1)〜)に移行し、操作有効期間が開始されると共に操作有効報知演出が行われる。即ち、画像表示手段26上では、「0」を示すカウント値画像85aとボタン出現あおり画像88aとが消去され、新たに操作有効報知画像81aの表示が開始される(図13(b4,d)→(e1))。
操作有効期間中に遊技者が演出ボタン16を押下操作した場合(ボタン押下時)には、その時点で操作有効期間及び操作有効報知演出は終了し、画像表示手段26の表示は操作有効報知画像81aから演出結果表示(図12(e2))、揺れ変動表示(図12(e3))へと順次移行する。演出結果表示は、演出図柄34が大当り演出態様となるかはずれ演出態様となるかによって、笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aを表示する「大当り表示」(図13(e2)−1)と、泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bを表示する「はずれ表示」(図13(e2)−2)との何れかとなる。演出結果表示に続いては、それまで画面周辺部で縮小表示されていた演出図柄34が画面中央付近で拡大され、例えば笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aの前では大当り演出態様で(図13(e3)−1)、泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bの前でははずれ演出態様で(図13(e3)−2)、夫々揺れ変動表示を行った後、停止・確定する。
一方、遊技者が演出ボタン16を押下操作することなく操作有効期間が経過した場合(ボタン非押下時)には、操作有効期間の経過時に操作有効報知演出を終了し、例えばボタン押下時と同様、演出結果表示(図12(e2))、揺れ変動表示(図12(e3))へと順次移行する。ここで、演出図柄34の変動時間は、主制御基板41側で変動パターンが選択された時点で既に決定しており、演出制御基板42側で変更することはできないのに対し、演出ボタン16を操作するか否か、及びその操作タイミングは遊技者によって異なるから、演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間は可変である。図12の例では、その演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間の変化を、演出結果表示の実行時間は一定とし、揺れ変動表示の実行時間を変化させることで吸収している。なお、演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間の変化を、揺れ変動表示の実行時間を一定とし、演出結果表示の実行時間を変化させることで吸収してもよいし、演出結果表示と揺れ変動表示の両方の実行時間を略同じ割合で変化させることで吸収してもよい。
以上説明した図12の例では、カウントダウンボタン押下演出におけるボタン押下演出開始前までの実行時間(導入演出、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の合計実行時間)が、ボタン押下演出の実行時間(操作有効報知演出、演出結果表示及び揺れ変動表示の合計実行時間)よりも長くなっている。またカウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の合計実行時間についても、ボタン押下演出の実行時間(操作有効報知演出、演出結果表示及び揺れ変動表示の合計実行時間)よりも長くなっている。
図14は、予告演出実行手段74による第1振分抽選(図11(a))でカウントダウン演出(赤/中断なし)が選択され、第2振分抽選(図11(b))でボタン押下演出(大)及びボタン出現あおり演出(強)が選択された場合の、カウントダウンボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図15は図14のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図14と図15とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図14及び図15が図12及び図13と異なるのは、カウントダウン演出で「赤」のカウント値画像85bが用いられている点、ボタン出現あおり演出でボタン出現あおり演出(強)に対応するボタン出現あおり画像88bが用いられている点、及び操作有効報知演出でボタン押下演出(大)に対応する操作有効報知画像81bが用いられている点のみである。本実施形態では、図11(a)に示すように、「青」のカウント値画像85aが用いられる場合よりも「赤」のカウント値画像85bが用いられる場合の方が大当り信頼度が高く、また図11(b)に示すように、ボタン出現あおり演出(弱)からボタン押下演出(小)に移行する場合よりもボタン出現あおり演出(強)からボタン押下演出(大)に移行する場合の方が大当り信頼度が高くなっている。
なお本実施形態では、図11に示すように、カウントダウン演出の種類を決定するための振分抽選と、ボタン押下演出及びボタン出現あおり演出の種類を決定するための振分抽選とを別個に行っているため、カウントダウン演出の種類については大当り信頼度の低いものが選択され、ボタン押下演出やボタン出現あおり演出の種類については大当り信頼度の高いものが選択される場合があり、またその逆の場合もあり得るが、例えば1回の振分抽選でカウントダウン演出、ボタン押下演出及びボタン出現あおり演出の種類を決定する等により、カウントダウン演出の種類が大当り信頼度の低いものであればボタン押下演出やボタン出現あおり演出の種類についても大当り信頼度の低いものが選択され、逆にカウントダウン演出の種類が大当り信頼度の高いものであればボタン押下演出やボタン出現あおり演出の種類についても大当り信頼度の高いものが選択されるように構成してもよい。
図16は、予告演出実行手段74による第1振分抽選(図11(a))でカウントダウン演出(青/中断後再開あり)が選択され、第2振分抽選(図11(b))でボタン押下演出(小)及びボタン出現あおり演出(弱)が選択された場合の、カウントダウンボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図17は図16のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図16と図17とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図16に示すカウントダウンボタン押下演出では、SPリーチ演出中にまず導入演出(図16(a))が行われ、続いてカウントダウン演出及びカウントダウン関連演出が互いに並行して行われるが、図16の例では、カウントダウン演出は「3」〜「0」のうちのカウント「2」の終了時に中断し(図16(b1),(b2))、次のカウント「1」をスキップして最終カウント「0」から再開されるようになっている。
またカウントダウン関連演出では、カウントダウン演出の実行中はカウントダウンの隙間時間に関連画像87が表示されるが(図16(c1),(c3))、カウントダウン演出の中断中は、スキップされた「1」のカウント値画像85aの表示期間を埋めるように、その直前の「すまし顔キャラ(中)」の関連画像87の表示期間が延長される(図16(c2))。これにより、画像表示手段26の表示は、図17に示すように「3」→「すまし顔キャラ(小)」→「2」→「すまし顔キャラ(中)」→「すまし顔キャラ(大)」→「0」のように変化する。
また、再開後のカウントダウン演出と並行してボタン出現あおり演出(図16(d))が行われる。なお、カウントダウン演出(中断後再開あり)の場合のボタン出現あおり演出は、カウントダウン演出の中断中は開始せず、カウントダウン演出の再開後に開始することが望ましい。図16に示すボタン出現あおり演出(弱)では、図17(b4,d)に示すように、演出ボタン16の外観を示す画像が所定動作(例えば回転)を行うボタン出現あおり画像88aが、カウント値画像85aと共に画像表示手段26に表示される。
カウントダウン演出、カウントダウン関連演出及びボタン出現あおり演出が終了するとボタン押下演出(図16(e1)〜)に移行し、操作有効期間が開始されると共に操作有効報知演出が行われる。即ち、画像表示手段26では、「0」を示すカウント値画像85aとボタン出現あおり画像88aとが消去され、新たに操作有効報知画像81aの表示が開始される(図17(b4,d)→(e1))。
操作有効期間中に遊技者が演出ボタン16を押下操作した場合(ボタン押下時)には、その時点で操作有効期間及び操作有効報知演出は終了し、画像表示手段26の表示は操作有効報知画像81aから演出結果表示(図16(e2))、揺れ変動表示(図16(e3))へと順次移行する。演出結果表示は、演出図柄34が大当り演出態様となるかはずれ演出態様となるかによって、笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aを表示する「大当り表示」(図17(e2)−1)と、泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bを表示する「はずれ表示」(図17(e2)−2)との何れかとなる。演出結果表示に続いては、それまで画面周辺部で縮小表示されていた演出図柄34が画面中央付近で拡大され、例えば笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aの前では大当り演出態様で、泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bの前でははずれ演出態様で、夫々揺れ変動表示を行った後、停止・確定する。
一方、遊技者が演出ボタン16を押下操作することなく操作有効期間が経過した場合(ボタン非押下時)には、操作有効期間の経過時に操作有効報知演出を終了し、例えばボタン押下時と同様、演出結果表示(図16(e2))、揺れ変動表示(図16(e3))へと順次移行する。なお図16の例では、演出ボタン16の押下タイミング等の変化によって生じる演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間の変化を、揺れ変動表示の実行時間は一定とし、演出結果表示の実行時間を変化させることで吸収している。もちろん、図12及び図14の例で示したように、演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間の変化を、演出結果表示の実行時間を一定とし、揺れ変動表示の実行時間を変化させることで吸収してもよいし、演出結果表示と揺れ変動表示の両方の実行時間を略同じ割合で変化させることで吸収してもよい。
図18は、予告演出実行手段74による第1振分抽選(図11(a))でカウントダウン演出(青/中断後再開なし)が選択された場合の、カウントダウンボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。なお、第1振分抽選でカウントダウン演出(中断後再開なし)が選択されたことにより、第2振分抽選(図11(b))は行われない。また、図19は図18のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図18と図19とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図18に示すカウントダウンボタン押下演出では、SPリーチ演出中にまず導入演出(図18(a))が行われ、続いてカウントダウン演出及びカウントダウン関連演出が互いに並行して行われるが、図18の例では、カウントダウン演出は「3」〜「0」のうちのカウント「2」の終了時に中断し(図18(b1),(b2))、そのまま再開されることはない。また、カウントダウン関連演出では、カウントダウン演出が中断するまではカウントダウンの隙間時間に関連画像87が表示されるが(図18(c1))、カウントダウン中断後は、実行されない「1」,「0」のカウント値画像85aの表示期間を埋めるように、それらの各表示期間の直前の「すまし顔キャラ(中)」,「すまし顔キャラ(大)」の関連画像87の表示期間が夫々延長される(図18(c2),(c3))。これにより、画像表示手段26の表示は、図19に示すように「3」→「すまし顔キャラ(小)」→「2」→「すまし顔キャラ(中)」→「すまし顔キャラ(大)」のように変化する。
なお、カウントダウン中断後のカウントダウン関連演出は、実行されないカウント数に拘わらず1段階としてもよい。即ち、カウントダウン中断時に表示されている「すまし顔キャラ(中)」の関連画像87の表示期間を延長することにより、実行されない「1」,「0」のカウント値画像85aの全表示期間を埋めてもよい。
また図18の例では、カウントダウン演出が中断して再開されることがないため、操作有効期間を伴うボタン押下演出は実行されず、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出が終了した時点で演出結果表示(図18(e2))が開始され、その後に揺れ変動表示(図18(e3))に移行する。ここで、演出制御基板42側の振分抽選によりカウントダウン演出の種類を選択する時点では、演出図柄34の変動時間は主制御基板41側で既に決定されている。従って、同一の変動時間に対し、図16のようにカウントダウン演出(中断後再開あり)が選択されて操作有効期間が設けられる場合と、図18のようにカウントダウン演出(中断後再開なし)が選択されて操作有効期間が設けられない場合とがあり得る。即ち、図16と図18とを比較すると、両者はカウントダウン演出及びカウントダウン関連演出が終了してから図柄停止までの時間は同じで、操作有効期間の有無が異なっている。そこで、操作有効期間を設けない図18の場合には、操作有効期間を設ける図16の場合と揺れ変動表示の実行時間を同一とし、演出結果表示の実行時間を長くすることで、操作有効期間がないことによる空白時間を埋めるようになっている。なお、操作有効期間がある場合とない場合とで演出結果表示の実行時間を同一とし、揺れ変動表示の実行時間を変化させてもよいが、このとき、操作有効期間を設ける場合(例えば図16)については、演出結果表示及び揺れ変動表示に費やす時間の変化を、演出結果表示の実行時間を一定とし、揺れ変動表示の実行時間を変化させることで吸収するように構成することが望ましい。
演出結果表示は、演出図柄34が大当り演出態様となるかはずれ演出態様となるかによって、笑顔のキャラクタよりなる演出結果画像84aを表示する「大当り表示」(図19(e2)−1)と、泣き顔のキャラクタよりなる演出結果画像84bを表示する「はずれ表示」(図19(e2)−2)との何れかとなる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、予告演出実行手段(演出実行手段)74は、演出態様が段階的に変化するカウントダウン演出(段階演出)と、カウントダウン演出の後、遊技者による演出ボタン16の押下操作(所定操作)に基づいて演出結果表示を行うボタン押下演出(操作演出)とを備えたカウントダウンボタン押下演出(特定演出)を実行可能であり、そのカウントダウンボタン押下演出を、特別図柄表示手段30による1回の図柄変動中に実行するように構成されている。またそのカウントダウンボタン押下演出は、カウントダウン演出(段階演出)に合わせて進行するカウントダウン関連演出(段階関連演出)を備えている。
また、ボタン押下演出(操作演出)は、遊技者による演出ボタン16の押下操作(所定操作)が有効であることを示す操作有効報知演出を備え、カウントダウンボタン押下演出(特定演出)では、操作有効報知演出の出現を示唆するボタン出現あおり演出(操作有効報知示唆演出)をカウントダウン演出(段階演出)の一部と並行して実行するように構成している。
また、カウントダウンボタン押下演出(特定演出)では、演出結果表示の後、演出図柄の揺れ変動表示を行う揺れ変動演出を実行可能であり、遊技者による演出ボタン16の押下操作(所定操作)の有無により、図柄停止する時間は同じ、即ち図柄変動の実行時間は同じで、演出結果表示と揺れ変動表示との少なくとも一方の実行時間を異ならせている。
また、カウントダウン演出(段階演出)が途中で中断した場合、その後に再開しなければボタン押下演出(操作演出)を実行しないが、再開すればボタン押下演出(操作演出)を実行するように構成している。
図20〜図25は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、カウントダウンボタン押下演出におけるカウントダウン演出とカウントダウン関連演出とが互いに重なるように構成した例を示している。
図20,図21は、第1の実施形態における図12,図13に夫々対応している。図20,図21が図12,図13と異なるのは、主にカウントダウン演出とカウントダウン関連演出との関係である。図20のカウントダウン演出では、図12の場合に比べて各カウントの実行時間を長くすることによって各カウント間の隙間時間をなくしている。そして、カウントダウン演出における全てのカウントのうちの少なくとも一部(ここでは「3」,「2」,「1」の各カウント)における終盤部分と、間欠的且つ段階的に実行されるカウントダウン関連演出とが重なっており、その重複期間中(図21(b1,c1),(b2,c2),(b3,c3))は、画像表示手段26にカウント値画像85aと関連画像87との両方が表示されるようになっている。
なお、その重複期間中におけるカウント値画像85aと関連画像87との優先関係は任意であるが、図21(b1,c1),(b2,c2),(b3,c3)に示すように、その重複期間中にカウント値画像85aをフェードアウトさせる等、重複期間とそれ以外の期間とでカウント値画像85aの表示態様を異ならせてもよい。また、カウントダウン演出とカウントダウン関連演出との重複期間は、カウントダウン演出における各カウントの終盤に限られるものではなく、各カウントの中盤又は序盤に重なるようにカウントダウン関連演出を実行してもよいし、カウントダウン演出の全般にわたってカウントダウン関連演出を重ねて実行してもよい。
また、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の途中からその終了までの期間中は、それらと並行してボタン出現あおり演出(図20(d))が行われる。図20の例では、カウントダウン演出における「0」カウント中にボタン出現あおり演出を実行するようになっている。なお、ボタン押下演出(図20(e1)〜)については図12の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また図22,図23は、第1の実施形態における図16,図17に対し、図12,図13に対する図20,図21の変更と同様の変更を行ったものである。図22の例では、カウントダウン演出の中断及びその後の再開により「1」のカウントがスキップされているが、カントダウン関連演出については、スキップされた「1」のカウントに対応する「すまし顔キャラ(大)」の関連画像87の表示を含む全段階が実行されるようになっている。更に、スキップされた「1」のカウント値画像85aの表示期間を埋めるように、「すまし顔キャラ(中)」の関連画像87の表示期間が後方に延長されている(図22(c2))。
また図24,図25は、第1の実施形態における図18,図19に対し、図12,図13に対する図20,図21の変更と同様の変更を行ったものである。図24の例では、カウントダウン演出の中断により「1」,「0」のカウントが実行されないが、カントダウン関連演出については、実行されない「1」のカウントに対応する「すまし顔キャラ(大)」の関連画像87の表示を含む全段階が実行されるようになっている。更に、実行されない「1」,「0」のカウント値画像85aの表示期間を埋めるように、「すまし顔キャラ(中)」,「すまし顔キャラ(大)」の関連画像87の表示期間が夫々後方に延長されている(図24(c2),(c3))。
以上説明したように、カウントダウン演出における各カウント間の隙間時間にカウントダウン関連演出を実行するように構成した第1の実施形態を変更して、カウントダウン演出における各カウント間の隙間時間をなくし、カウントダウン演出の少なくとも一部と重なるようにカウントダウン関連演出を実行するように構成してもよい。
図26〜図28は、本発明の第3の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、カウントダウン演出の実行後に操作有効期間を伴うボタン押下演出を実行しない場合の例を示している。第1の実施形態では、カウントダウン演出(中断後再開なしの場合を除く)の実行後には必ず操作有効期間を伴うボタン押下演出を実行するように構成したが、本実施形態のようにカウントダウン演出の実行後に操作有効期間を伴うボタン押下演出を実行しない場合があってもよい。
図26は、第1の実施形態における図12を一部変更したもので、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の終了後に、操作有効期間を設けることなく演出結果表示及び揺れ変動表示を実行する場合の、カウントダウンボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図27は図26のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図26と図27とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図26の場合、操作有効期間が設けられないため、ボタン出現あおり演出は実行されず、またカウントダウン演出及びカウントダウン関連演出の終了時点で演出結果表示が開始される。従って、図12の場合と比較して、操作有効期間の時間分を他で埋める必要があるが、図26の例では、その操作有効期間の時間分を揺れ変動表示の実行時間に付加し、演出結果表示の実行時間は図12の場合と略同一にしている。即ち、カウントダウン演出後に操作有効期間を設ける場合と設けない場合とで、演出結果表示の実行時間を共通にし、揺れ変動表示の実行時間を変化させるようになっている。なお、カウントダウン演出後に操作有効期間を設ける場合と設けない場合とで、揺れ変動表示の実行時間を共通にし、演出結果表示の実行時間を変化させてもよいし、演出結果表示と揺れ変動表示の両方の実行時間を略同じ割合で変化させてもよい。
また図28は、図26を一部変更して、カウントダウン演出後に操作有効期間を設けない場合には、カウントダウン演出後に操作有効期間を設ける場合におけるボタン非押下時の操作有効期間経過時点まで、カウントダウン演出の最終カウントの実行時間を延長するように構成した例を示している。このように、カウントダウン演出後に操作有効期間を設けない場合には、操作有効期間を設ける場合のボタン非押下時と演出結果表示及び揺れ変動表示の実行時間を共通にすると共に、カウントダウン演出の最終カウントの実行時間を延長することで操作有効期間の時間分を吸収するように構成してもよい。なお、カウントダウン演出の全てのカウントの実行時間を等しく延長してもよいし、カウントダウン演出に代えて、或いはカウントダウン演出と共に、カウントダウン関連演出の一部(例えば最終段階)又は全部(全段階)を延長してもよい。
図29〜図32は本発明の第4の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、カウントダウン演出とは異なる段階演出に続いてボタン演出を実行するように構成した例を示している。本実施形態では、第1の実施形態で採用したカウントダウン演出に代えてステップアップ演出を段階演出の一例として採用するステップアップボタン押下演出を実行可能としている。
本実施形態のステップアップボタン押下演出を構成するステップアップ演出は、第1の実施形態のカウントダウン関連演出と同様、キャラクタの大きさが複数段階で拡大するように構成されているが、その段階数は一定ではなく、「すまし顔キャラ(小)」→「すまし顔キャラ(中)」→「すまし顔キャラ(大)」の3段階を最大としてそれ以下の何れかが選択されるようになっている。ここで、ステップアップ演出の段階数に応じて、例えば段階数が多い方が大当り信頼度が高くなるように構成してもよい。なお、ステップアップ演出における1段階分の実行時間は一定とする。従って、ステップアップ演出を第3段階まで行う場合と第2段階まで行う場合とでは変動時間が異なり、同じ変動パターン(変動時間)に対してそれらが同時に選択対象となることはない。
図29は、予告演出実行手段74による振分抽選で第3段階までのステップアップ演出が選択された場合の、ステップアップボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図30は図29のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図29と図30とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図29に示すステップアップボタン押下演出では、SPリーチ演出中にまず導入演出(図29(a))が行われ、続いてステップアップ演出が第3段階まで行われる。即ち、画像表示手段26の表示は、図30(c1)→(c3,d)に示すように「すまし顔キャラ(小)」→「すまし顔キャラ(中)」→「すまし顔キャラ(大)」のように変化する。
またステップアップ演出の途中からその終了までの期間中は、それと並行してボタン出現あおり演出(図29(d))を実行可能である。図30の例では、ステップアップ演出における第3段階の実行中にボタン出現あおり演出(弱)を実行している。ステップアップ演出及びボタン出現あおり演出が終了するとボタン押下演出(図29(e1)〜)に移行し、操作有効期間が開始されると共に操作有効報知演出が行われる。なお、このボタン押下演出については図12の例と同様であるため説明を省略する。もちろん、図16等の例と同様のボタン押下演出を実行してもよい。
また図31は、予告演出実行手段74による振分抽選で第2段階までのステップアップ演出が選択された場合の、ステップアップボタン押下演出のタイムチャートを示したものである。また、図32は図31のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図31と図32とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図31が図29と異なるのは、ステップアップ演出が第2段階までで終了している点と、ボタン出現あおり演出が行われていない点のみである。図31の場合、例えばステップアップ演出の第2段階の実行中にボタン出現あおり演出を実行してもよいが、その場合には遊技者にステップアップ演出が第3段階に達しないことを示唆することになってしまう。なおこのような問題を解決すべく、ボタン出現あおり演出の実行期間を可変とし、例えば第3段階までのステップアップ演出でも第2段階からボタン出現あおり演出を実行する場合を設けてもよい。
図33〜図35は本発明の第5の実施形態を例示し、カウントダウンボタン押下演出等の特定演出により、演出図柄34が大当り演出態様となるか否かではなく、NリーチからSPリーチに発展するか否かを予告するように構成した例を示している。即ち、本実施形態のカウントダウンボタン押下演出は、Nリーチの終盤のSPリーチ発展演出として実行される。
図33は、SPリーチ発展演出としてのカウントダウンボタン押下演出に関する第1振分テーブル及び第2振分テーブルを示している。
図33(a)に示す第1振分テーブルは、カウントダウンボタン押下演出におけるカウントダウン演出に関する第1振分抽選で用いられるもので、カウントダウン演出なしと6種類のカウントダウン演出とに関する振分率が、SPリーチへの発展に失敗して変動を終了するSPリーチ発展失敗はずれ変動パターンと、SPリーチへの発展に成功する複数種類のSPリーチ変動パターンとに対応して設定されている。なお、図33の例ではSPリーチ発展失敗はずれ変動パターンを1種類としているが、複数種類設けてもよい(例えばNリーチ1はずれ、Nリーチ2はずれ等)。また、SPリーチへの発展失敗後に大当りとなる変動パターンを設けてもよい。また本実施形態では、カウントダウン演出なしの場合はその他のボタン押下演出等も行わず、従ってカウントダウンボタン押下演出自体を実行しないものとするが、カウントダウン演出なしでボタン押下演出を実行する場合があってもよい。
図33(a)の例では、カウントダウン演出なしの選択率はSPリーチ発展失敗はずれ変動パターンの場合よりもSPリーチ変動パターンの場合の方が低くなっているため、カウントダウン演出が出現しない場合よりも出現する場合の方がSPリーチ発展の信頼度は高いと言える。また、SPリーチ発展失敗はずれ変動パターンの場合は、カウントダウン演出(赤)及びカウントダウン演出(青/中断後再開あり)については選択されることはないため、逆にそれらの何れかが出現した場合には必ずSPリーチに発展する。
また図33(b)に示す第2振分テーブルは、SPリーチ発展演出としてのカウントダウンボタン押下演出におけるボタン押下演出及びボタン出現あおり演出に関する第2振分抽選で用いられるもので、操作有効報知画像81の大きさが異なる大小2種類のボタン押下演出と、ボタン出現あおり画像88の大きさが異なる強弱2種類のボタン出現あおり演出及びボタン出現あおり演出なしとの6種類の組み合わせに関する振分率が、SPリーチへの発展に失敗して変動を終了するSPリーチ発展失敗はずれ変動パターンと、SPリーチへの発展に成功する複数種類のSPリーチ変動パターンとに対応して設定されている。なお、この第2振分テーブルを用いた第2振分抽選は、第1振分テーブルを用いた第1振分抽選において「カウントダウン演出なし」、「中断後再開なし」の何れかが選択された場合には行う必要はないが、カウントダウン演出なしでボタン押下演出を実行する場合においては、「カウントダウン演出なし」、「中断後再開なし」の何れかが選択された場合においても、この第2振分テーブルを用いた第2振分抽選を行ってもよい。
図33(b)の例では、ボタン出現あおり演出なしの場合には、ボタン押下演出で用いられる操作有効報知画像81が大きい方がSPリーチ発展の信頼度は高いと言える。また、SPリーチ発展失敗はずれ変動パターンの場合は、ボタン押下演出(大)、ボタン押下演出(小)で且つボタン出現あおり演出(強)については選択されることはないため、逆にそれらの何れかが出現した場合には必ずSPリーチに発展する。
図34,図35は、第2の実施形態における図20,図21を、大当り予告からSPリーチ発展予告に変更した例を示している。図34,図35が図20,図21と異なるのは、挿入演出及びボタン押下演出の内容である。図34(a)及び図35(a)に示すように、導入演出では、「キャラを笑わせたらSPリーチ発展だ!」等の文言を含む演出導入画像86を画像表示手段26に表示するようになっている。
またボタン押下演出では、操作有効期間の後、演出結果表示が行われる。本実施形態の演出結果表示は、SPリーチ発展成功に対応する「発展成功表示」と、SPリーチ発展失敗に対応する「発展失敗表示」の2種類設けられており、「発展成功表示」では図35(e2)−1に示すような笑顔のキャラクタと「SPリーチ!」等の文言よりなる発展成功画像89aが、「発展失敗表示」では図35(e2)−2に示すような泣き顔のキャラクタと「残念」等の文言よりなる発展失敗画像89bが夫々画像表示手段26に表示されるようになっている。なお本実施形態では、SPリーチに発展する場合には演出結果表示として「発展成功表示」が選択され、SPリーチに発展しない場合には演出結果表示として「発展失敗表示」が選択されるものとする。演出結果表示が終了すると、SPリーチ発展成功の場合にはSPリーチ演出が開始され、SPリーチ発展失敗の場合には図柄が停止する。
なお、上述した第1〜第4の実施形態の全てについて、図34,図35の例と同様にSPリーチ発展予告に変更することが可能である。
図36,図37は本発明の第6の実施形態を例示し、カウントダウンボタン押下演出等の特定演出を、「通常予告演出」ではなく「先読み連続演出」として実行する例を示している。第1〜第5の実施形態のカウントダウンボタン押下演出、ステップアップボタン押下演出は「通常予告演出」であるため、特別図柄表示手段30による1回の図柄変動中に実行されるのに対し、本実施形態のカウントダウンボタン押下演出は「先読み連続演出」であるため、先読み判定の対象となった特別乱数情報に対応する図柄変動までの複数回の図柄変動において実行される。
なお本実施形態の場合、図11等に示す振分テーブルを用いたカウントダウンボタン押下演出に関する抽選については、主制御基板41から保留増加コマンドを受信したときに、そのコマンドから得られる先読み判定結果、例えば変動パターン情報に基づいて行うものとするが、その抽選は次の図柄変動の開始時に行ってもよい。
図36は、特別図柄始動手段23に遊技球が入賞し、特別保留個数が4個になったときの先読み判定結果に基づいて、その次の図柄変動(1回目)から先読み判定の対象となった特別乱数情報に対応する特定図柄変動(4回目)までの4回の図柄変動においてカウントダウンボタン押下演出(特定演出)を実行する場合のタイムチャートを示したものである。図36の例では、図12の場合と同様、予告演出実行手段74による第1振分抽選でカウントダウン演出(青/中断なし)が選択され、第2振分抽選でボタン押下演出(小)及びボタン出現あおり演出(弱)が選択されたものとする。また、図37は図36のタイムチャートに対応する画面表示の一例であり、図36と図37とで共通の括弧書き符号を用いることにより対応関係を示している。
図36に示すカウントダウンボタン押下演出では、先読み判定後の1〜4回目(特定図柄変動)までの4回の図柄変動において、1回の図柄変動に1カウントが対応するようにカウントダウン演出が行われる。またそのカウントダウン演出と並行して、先読み判定後の1〜3回目までの3回の図柄変動において、図柄変動毎にカウントダウン関連演出が行われる。また各図柄変動においては、カウントダウン演出によるカウント値画像85の表示に続いてカウントダウン関連演出による関連画像87の表示が行われるようになっている。
ここで、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出における段階毎(変動毎)の実行時間は、最短の変動時間以下となるように設定されている。図36の例では、第3回目の図柄変動の変動時間が最短となっており、カウントダウン演出における1カウント分の実行時間と、カウントダウン関連演出における1段階分の実行時間との合計が、その第3回目の図柄変動の変動時間と略同じ(又はそれ未満)に設定されている。これにより、図柄変動時間の長短に拘わらず、カウントダウン演出及びカウントダウン関連演出が途中で途切れてしまうという不具合を解消できる。
また特定図柄変動(先読み判定後の4回目の図柄変動)では、カウントダウン演出による最終カウント「0」のカウント値画像85の表示と並行して、ボタン出現あおり演出によるボタン出現あおり画像88の表示(図36(d),図37(b4,d))が行われる。なお、ボタン出現あおり演出を複数の図柄変動(例えば3回目及び4回目の図柄変動)において実行するようにしてもよい。そして、カウントダウン演出及びボタン出現あおり演出が終了すると、その特定図柄変動の終了までの期間中、ボタン押下演出が行われる。このボタン押下演出については、図12の場合と略同様であるため、説明は省略する。
なお、図36,図37の例では導入演出を省略したが、導入演出を実行してもよい。この場合、導入演出は1回目の図柄変動におけるカウントダウン演出前に実行してもよいし、始動入賞後、1回目の図柄変動が開始される前に実行してもよい。
以上の図36,図37の例では、第1の実施形態の図12,図13に示したカウントダウンボタン押下演出を、「通常予告演出」から「先読み連続演出」に変更した例を示したが、第1〜第5の実施形態で示したその他の例についても同様に「先読み連続演出」に変更することが可能である。
図38は本発明の第7の実施形態を例示し、段階演出における各段階の実行時間を変化させる例を示している。図38(a)の例では、段階演出の一例としてのカウントダウン演出と、段階関連演出の一例としてのカウントダウン関連演出との両方について、各段階の実行時間が徐々に長くなっている。また図38(b)の例では、カウントダウン演出とカウントダウン関連演出との両方について、各段階の実行時間が徐々に短くなっている。なお、カウントダウン演出とカウントダウン関連演出との何れか一方について各段階の実行時間を変化させ、他方については変化させないようにしてもよい。
また図38(c)の例では、カウントダウン演出については各段階の実行時間が徐々に長くなっているのに対し、カウントダウン関連演出については各段階の実行時間が徐々に短くなっている。この場合、カウントダウン演出の1段階分の実行時間と、それに対応するカウントダウン関連演出の1段階分の実行時間との合計が一定となるようにしてもよい。もちろん図38(c)の例とは逆に、カウントダウン演出については各段階の実行時間を徐々に短くし、カウントダウン関連演出については各段階の実行時間を徐々に長くしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、カウントダウン演出等の段階演出、カウントダウン関連演出等の段階関連演出、ボタン出現あおり演出等の操作有効報知示唆演出の少なくとも1つの種類の違いにより、ボタン押下演出等の操作演出における操作有効報知演出の各種類の出現率を異ならせてもよい。ここで、実施形態では段階関連演出の一例としてのカウントダウン関連演出は1種類のみであったが、キャラクタの色、模様、種類等を異ならせることにより段階関連演出を複数種類設けてもよい。段階演出の一例としてのステップアップ演出についても同様である。
カウントダウン演出におけるカウント数(段階数)は複数種類設けてもよい。またカウントダウンが途中で停止(例えばカウント「1」のまましばらく継続)したり、途中で一旦カウントアップする場合があってもよい。異なるカウントダウン演出を並行して実行し、それらの何れかの終了後に操作演出を実行してもよい。
カウントダウン演出等の段階演出とカウントダウン関連演出等の段階関連演出とを交互に実行する場合、段階関連演出(例えばすまし顔キャラ(小))に続いて段階演出(カウント「1」)を実行するようにしてもよい。またカウントダウン演出等の段階演出とカウントダウン関連演出等の段階関連演出とを重ねて実行する場合、段階関連演出を隙間時間なく実行し、その段階関連演出の各段階の一部分(例えば終盤)と重なるように段階演出の各段階を実行するようにしてもよい。
第6の実施形態では、特別保留個数4個目の保留記憶に対する先読み判定結果に基づいて、特定図柄変動までの4回の図柄変動でカウントダウン演出及びボタン押下演出を実行するように構成したが、何個目の保留記憶に対する先読み判定結果に基づいてカウントダウンボタン押下演出等の特定演出を実行するかは任意である。例えば特別保留個数3個目の保留記憶に対する先読み判定結果に基づいて、特定図柄変動までの3回の図柄変動でカウントダウン演出及びボタン押下演出を実行する場合には、カウントダウン演出は例えばカウント「2」から始めればよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。