JP2020062619A - 気泡含有液体製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低圧で送液された液体から多量の気泡を含有する気泡含有液体を生成させることが可能な気泡含有液体製造装置を提供すること。【解決手段】本発明に係る気泡含有液体製造装置100は、ケーシング101と、凹凸部材103と、送入口115aと、送出口116aとを具備する。凹凸部材103は、ケーシング101に収容された状態でケーシング101に固定され、平坦面102bと所定の間隔を空けて対向する対向面103aを有し、対向面103aから平坦面102bに向かって突出する凸部131aと、凸部13aと対向面103aによって形成される凹部131bからなり、平坦面102bと対向面103aの間に流路Fを形成する凹凸構造131とを有する。送入口115aは、流路Fの上流側に設けられ、ケーシング101内に液体を送入する。送出口116aは、流路Fの下流側に設けられ、ケーシング101内から液体を送出する。【選択図】図1
Description
本発明は、液体中にウルトラファインバブル等の気泡を発生させる気泡含有液体製造装置に関する。
近年、水等の液体に微小な気泡を含有させた気泡含有液体の普及が進んでいる。微小な気泡には、直径1μm以下のウルトラファインバブル(UFB:ultra fine bubble)や直径10μm以下のマイクロバブル、直径1mm以下のミリバブル等がある。特にUFBを含有するUFB水は、魚介類の鮮度維持や微生物培養、滅菌医療、各種洗浄等の分野での利用が検討されている。
現在利用されているUFB製造装置では、液体に気体を送入した後、送液ポンプによって高圧化して気体を過剰溶解させ、圧力開放することで多量の気泡を発生させる。さらに、気液混相流体が剪断ミキサーを通過することにより気泡を微細化するものである。
しかしながら、上述のようなUFB製造装置では、高圧化した液体に気体を送入する必要があり、高圧送液ポンプ等の高圧に対応した設備が必要となる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、低圧で送液された液体から多量の気泡を含有する気泡含有液体を生成させることが可能な気泡含有液体製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術に係る気泡含有液体製造装置は、ケーシングと、凹凸部材と、送入口と、送出口とを具備する。
上記凹凸部材は、上記ケーシングに収容された状態で上記ケーシングに固定され、平坦面と所定の間隔を空けて対向する対向面を有し、上記対向面から上記平坦面に向かって突出する凸部と、上記凸部と上記対向面によって形成される凹部からなり、上記平坦面と上記対向面の間に流路を形成する凹凸構造とを有する。
上記送入口は、上記流路の上流側に設けられ、上記ケーシング内に液体を送入する。
上記送出口は、上記流路の下流側に設けられ、上記ケーシング内から液体を送出する。
上記凹凸部材は、上記ケーシングに収容された状態で上記ケーシングに固定され、平坦面と所定の間隔を空けて対向する対向面を有し、上記対向面から上記平坦面に向かって突出する凸部と、上記凸部と上記対向面によって形成される凹部からなり、上記平坦面と上記対向面の間に流路を形成する凹凸構造とを有する。
上記送入口は、上記流路の上流側に設けられ、上記ケーシング内に液体を送入する。
上記送出口は、上記流路の下流側に設けられ、上記ケーシング内から液体を送出する。
この構成によれば、気泡を含有する液体を送入口に供給すると、送入口からケーシング内に流入した液体は、凹凸構造と平坦面の間に形成された流路を通過する。この際に液体は凹凸構造によって剪断応力が印加され、気泡が微細化される。これにより、微細な気泡を含有する気泡含有液体が生成し、ケーシング内から送出口を介して送出される。送入口への送液圧力は低圧(例えば水道圧)でよく、簡便に気泡含有液体を製造することが可能である。
上記送出口は、上記送入口と接続可能に構成されていてもよい。
上記凹凸部材は板形状を有し、上記送入口及び上記送出口は互いに上記凹凸部材の反対側であって、上記対向面に対して垂直方向に位置してもよい。
上記凹凸構造は上記凹凸部材の表裏両面に設けられていてもよい。
上記ケーシングに収容される上記凹凸部材の数は調整可能であってもよい。
上記凹凸部材は、板形状を有し、上記凹凸部材の一面には上記凹凸構造が設けられ、上記凹凸構造とは反対側の面には上記平坦面が設けられていてもよい。
複数の上記凹凸部材を備え、複数の上記凹凸部材は上記ケーシングに互いに平行に配置され、
複数の上記凹凸構造は、隣接する上記凹凸部材の上記平坦面に対向してもよい。
複数の上記凹凸構造は、隣接する上記凹凸部材の上記平坦面に対向してもよい。
上記気泡含有液体製造装置は、複数の上記凹凸部材の間に液体が同一方向に流れる複数の流路が形成されていてもよい。
複数の上記凹凸部材は、一端の上記対向面と上記平坦面の間に切欠きが設けられ、複数の上記凹凸部材は上記切欠きが、隣接する上記凹凸部材との間で反対側となり、複数の上記凹凸部材の間に液体が一方向に流れる流路と、上記切欠きを通過して反対方向に流れる流路が形成されていてもよい。
上記送入口から上記流路への流入経路が2つであってもよい。
上記送入口から上記流路への流入経路が1つであってもよい。
上記凹凸構造は、上記対向面に垂直な方向からみて六角形形状の複数の凹部と上記複数の凹部の周囲を囲む凸部から構成されていてもよい。
上記凹凸構造は、上記対向面に垂直な方向からみて円形状の複数の凹部と上記複数の凹部の周囲を囲む凸部から構成されていてもよい。
以上のように、本技術によれば、低圧で送液された液体から多量の気泡を含有する気泡含有液体を生成させることが可能な気泡含有液体製造装置を提供することが可能である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
[気泡含有液体製造装置の構成]
図1は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置100の構成を示す模式図である。同図に示すように、気泡含有液体製造装置100は、ケーシング101、平坦部材102及び凹凸部材103を備える。
図1は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置100の構成を示す模式図である。同図に示すように、気泡含有液体製造装置100は、ケーシング101、平坦部材102及び凹凸部材103を備える。
気泡含有液体製造装置100は、微小な気泡を含有する液体(以下、気泡含有液体)を製造する装置である。気泡には、大きさによって直径1μm以下のウルトラファインバブル(UFB:ultra fine bubble)、直径10μm以下のマイクロバブル、直径1mm以下のミリバブル等の種類がある。気泡含有液体が含有する気泡はいずれの大きさのものであってもよいが、典型的にはUFBである。
気泡を形成する気体は特に限定されず、例えば、空気、N2、O2又はO3等とすることができる。気泡含有液体を構成する液体は特に限定されないが、典型的には水である。
ケーシング101は、平坦部材102及び凹凸部材103を収容する収容空間を形成する。ケーシング101は、第1部材111と第2部材112から構成されている。
第1部材111と第2部材112は、耐圧クランプ113によって周縁部が挟持されることにより接合されている。第1部材111と第2部材の接合面にはパッキン114が配置されている。
また、第1部材111と第2部材112の接合面には、凹部111a及び凹部112aが設けられている。第1部材111と第2部材112が接合されると、凹部111aと凹部112aによって凹凸部材103の一部が挟持され、凹凸部材103がケーシング101に固定される。
第1部材111の中央部には、送入管115が接続されている。送入管115はサニタリー継手とすることができる。送入管115とケーシング101の接続口を送入口115aとする。
第2部材112の中央部には、送出管116が接続されている。送出管116はサニタリー継手とすることができる。送出管116とケーシング101の接続口を送出口116aとする。
平坦部材102は、中央部に開口102aが設けられた円板状の部材であり、凹凸部材103を挟んで二つが設けられている。平坦部材102は、第1部材111と第2部材112にそれぞれシム104を介して一つずつ接合されている。
平坦部材102は平坦面102bを有する。平坦面102bは平坦部材102の凹凸部材103側の表面である。
凹凸部材103は、ケーシング101に収容され、凹凸構造を有する部材である。図2は、凹凸部材103の断面図であり、図3は凹凸部材103の斜視図である。
図2及び図3に示すように、凹凸部材103は円板形状を有し、表裏両面に凹凸構造131が設けられている。図3では凹凸部材103の一面を図示しているが、反対側の面にも同様に凹凸構造131が設けられている。
図4は、凹凸構造131及び平坦面102bを示す断面図であり、図1の一部を拡大した図である。同図に示すように、凹凸部材103は、平坦面102bと所定の間隔を空けて対向する対向面103aを有する。
凹凸構造131は、凸部131aと凹部131bから構成されている。凸部131aは対向面103aから平坦面102bに向かって突出し、凸部131aと対向面103aによって凹部131bが形成されている。
図5は、対向面103aに垂直な方向から見た凹凸構造131の平面図である。同図に示すように凹凸構造131は、対向面103aに垂直な方向から見て六角形形状の複数の凹部131bと、複数の凹部131bを囲む凸部131aから構成されるハニカム構造とすることができる。
図4に示すように、凹凸構造131と平坦面102bの間には流路Fが形成されている。図1に示すように、第1部材111側の流路Fを流路F1、第2部材112側の流路Fを流路F2とする。
対向面103aと平坦面102b間の間隔(図4中、C1)は3.0mm以下が好適である。また、凸部131aと平坦面102b間の間隔(以下、クリアランス、図4中C2)は0.5mm以上1.5mm以下が好適である。これらの間隔は、上記シム104によって調整することができる。
図2に示すように、凹凸部材103の周縁には固定部133が設けられている(図3では図示略)。固定部133は、凹部111a及び凹部112aによって挟持される部分である。固定部133には、貫通孔133aが設けられ、液体の通過が可能となっている。貫通孔133aは凹凸部材103の周縁に沿って複数が設けられている。
気泡含有液体製造装置100は以上のような構成を有する。送入口115aは、流路F1の上流に設けられ、送出口116aは流路F2の下流に設けられている。送入口115a及び送出口116aは互いに凹凸部材103の反対側であって、対向面103aに対して垂直方向に位置する。
ケーシング101、平坦部材102及び凹凸部材103の材質は特に限定されないが、例えばステンレス又はアルミニウム等の金属からなるものとすることができる。
[気泡含有液体製造装置の動作]
気泡含有液体製造装置100の動作について説明する。図6は、気泡含有液体製造装置100の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口115aからケーシング101内に液体を流入させる。
気泡含有液体製造装置100の動作について説明する。図6は、気泡含有液体製造装置100の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口115aからケーシング101内に液体を流入させる。
液体には、気泡となる気体が送入されている。気泡含有液体製造装置100は低圧で気泡の発生が可能であるため、気体の送入を容易に行うことができる。液体の送液圧力は1.0MPa以下、流量は10L/min以下とすることができる。
図6に矢印で示すように、液体は送入口115aから流路F1に流入し、流路F1から凹凸部材103の外周とケーシング101の間に流入する。さらに液体は貫通孔133aを通過して流路F2に流入し、流路F2から送出口116aに流入して送出口116aから送出される。
液体が流路F(流路F1及び流路F2)を通過する際、気泡の微細化が生じる。図7及び図8は、流路Fにおける気泡の微細化を示す模式図である。
図7に示すように気泡Bを含む液体が流路Fを矢印方向に流れると、凹凸構造131によって剪断応力が印加され、凹部131b内に気体含有液体の噴流が発生する。図7において噴流が生じる領域を線Sで示す。凹部131b内においてはこの噴流によって渦Mが発生し、気泡Bに作用する。これにより気泡Bが微細化され、微細な気泡を含有した気泡含有液体が生成する。
一方、図8に示すように凹部131b内に大きな渦Mが発生すると、気泡Bが微細化されにくいため、図7に示すように多数の小さな渦Mが発生する状態が好適である。なお、図7及び図8では一つの凹部131bを例にとって説明したが、実際には上記作用が複数の凹部131bによって生じ、気泡の微細化が進行する。
気泡含有液体に含まれる気泡の大きさは、クリアランスC2を変更することによって制御が可能である。気泡含有液体製造装置100がUFBを生成させる場合にはUFB密度を1〜2億個/mL程度とすることが可能である。また、気泡含有液体を循環させることにより、UFB密度を5〜10億個/mL程度とすることが可能である。
[連結について]
送入管115と送出管116は互いに接続可能に構成されている。複数の気泡含有液体製造装置100を連結すると、それぞれの送入口115aと送出口116aが接続され、一つの気泡含有液体製造装置100の送出口116aから送出された気泡含有液体は別の気泡含有液体製造装置100の送入口115aに送入される。これにより、気泡含有液体における気泡の密度をさらに増加させることができる。気泡含有液体製造装置100の連結数は、送液ポンプの能力や希望の気泡密度に応じて任意に調整することができる。
送入管115と送出管116は互いに接続可能に構成されている。複数の気泡含有液体製造装置100を連結すると、それぞれの送入口115aと送出口116aが接続され、一つの気泡含有液体製造装置100の送出口116aから送出された気泡含有液体は別の気泡含有液体製造装置100の送入口115aに送入される。これにより、気泡含有液体における気泡の密度をさらに増加させることができる。気泡含有液体製造装置100の連結数は、送液ポンプの能力や希望の気泡密度に応じて任意に調整することができる。
[凹凸構造の形状について]
凹凸構造131は上述したハニカム構造に限られない。図9及び図10は凹凸構造131の他の形状を示す平面図である。図9(a)に示すように凹凸構造131は対向面103aに垂直な方向から見て円形の複数の凹部131bと、複数の凹部131bを囲む凸部131aから構成される構造であってもよい。
凹凸構造131は上述したハニカム構造に限られない。図9及び図10は凹凸構造131の他の形状を示す平面図である。図9(a)に示すように凹凸構造131は対向面103aに垂直な方向から見て円形の複数の凹部131bと、複数の凹部131bを囲む凸部131aから構成される構造であってもよい。
また、凹凸構造131は、図9(b)及び図9(c)に示すように対向面103aに垂直な方向から見て矩形の複数の凹部131bと、複数の凹部131bを囲む凸部131aから構成される構造であってもよい。
また、凹凸構造131は、図9(d)及び図9(e)に示すように対向面103aに垂直な方向から見て三角形の複数の凹部131bと、複数の凹部131bを囲む凸部131aから構成される構造であってもよい。
さらに、凹凸構造131は、図10に示すように、対向面103aに設けられた同心円状及び放射状の凸部131aと、凸部131aの間に設けられた凹部131bから構成される構造であってもよい。
この他にも凹凸構造131は、複数の凹部131bとそれぞれの凹部131bを隔てる凸部131aから構成される構造とすることが可能である。
[気泡含有液体製造装置のその他の形態に付いて]
凹凸構造131は、凹凸部材103の表裏両側に設けられるとしたが、凹凸部材103の一面にのみ設けられてもよい。また凹凸構造131の形状は円板形状に限られず、その他の板状形状であってもよい。
凹凸構造131は、凹凸部材103の表裏両側に設けられるとしたが、凹凸部材103の一面にのみ設けられてもよい。また凹凸構造131の形状は円板形状に限られず、その他の板状形状であってもよい。
また、凹凸部材103は、固定部133が第1部材111及び第2部材112によって挟持されることにより、ケーシング101に固定されるとしたが、凹凸部材の固定方法はこれに限られない。例えば、ケーシング101に凹凸構造131又は対向面103aに当接する突出部を設け、この突出部によって凹凸部材103を挟持することによって固定してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
本発明の第2の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
[気泡含有液体製造装置の構成]
図11は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置200の構成を示す模式図であり、図12は気泡含有液体製造装置200の側面図である。図11に示すように、気泡含有液体製造装置200は、ケーシング201、第1凹凸部材202、第2凹凸部材203、固定部材204及び固定部材205を備える。
図11は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置200の構成を示す模式図であり、図12は気泡含有液体製造装置200の側面図である。図11に示すように、気泡含有液体製造装置200は、ケーシング201、第1凹凸部材202、第2凹凸部材203、固定部材204及び固定部材205を備える。
気泡含有液体製造装置200は、気泡含有液体を製造する装置であり、気泡含有液体が含有する気泡はいずれの大きさのものであってもよいが、典型的にはUFBである。
気泡を形成する気体は特に限定されず、例えば、空気、N2、O2又はO3等とすることができる。気泡含有液体を構成する液体は特に限定されないが、典型的には水である。
ケーシング201は、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203を収容する収容空間を形成する。図11及び図12に示すようにケーシング201は、六面が矩形の筒状形状とすることができる。
ケーシング201は、第1部材211と第2部材212から構成され、第1部材211と第2部材212はネジ留め等によって接合されている。第1部材211と第2部材212の接合面にはパッキン213が配置されている。
第1部材211には、送入管214が接続されている。送入管214にはサニタリー継手を用いてもよい。サニタリー継手は継手部分が平坦になるので、雑菌繁殖の元となる残液が発生せず、衛生的である。送入管214とケーシング201の接続口を送入口214aとする。
第2部材212には、送出管215が接続されている。送出管215とケーシング201の接続口を送出口215aとする。
第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203は、ケーシング201に収容され、凹凸構造を有する部材である。図11に示すように、第2凹凸部材203は、ケーシング201の中央部に一つが配置され、第1凹凸部材202は第2凹凸部材203及び互いに所定の間隔を空けて複数が配置されている。図13は、第1凹凸部材202を示す断面図である。
図13に示すように、第1凹凸部材202は板状の部材であって、表面に凹凸構造231が設けられ、裏面に平坦面202aが設けられている。
図11に示すように、第1凹凸部材202の凹凸構造231側の面は、最もケーシング201側に配置された第1凹凸部材202を除き、隣接する第1凹凸部材202の平坦面202aに対向する。最もケーシング201側に配置された第1凹凸部材202の凹凸構造231側の面は、ケーシング201の内周面である平坦面201aに対向する。
以下、平坦面202a又は平坦面201aに対向する、第1凹凸部材202の凹凸構造231側の面を対向面202bとする。
第1凹凸部材202の一端には切欠き202cが設けられている。切欠き202cは、対向面202bと平坦面202aの間に形成された切欠きであり、第1凹凸部材202の辺に沿って複数が設けられている。
凹凸構造231は、第1の実施形態と同様に、対向面202bから突出する凸部231aと、凸部231aと対向面202bによって形成される凹部231bからなる構造である。凹部の形状は六角形や円形等、第1の実施形態と同様に種々の形状とすることができる。
第1凹凸部材202は、図11に示すように、切欠き202cが隣接する第1凹凸部材202との間で反対側となる向きでケーシング201内に配置される。
図14は、第2凹凸部材203を示す断面図である。同図に示すように、第2凹凸部材203は板状の部材であって、表裏両面に凹凸構造231が設けられている。
図11に示すように、第2凹凸部材203は表裏両面が隣接する第1凹凸部材202の平坦面202aに対向する。平坦面202aに対向する第1凹凸部材202の表裏両面を対向面203bとする。
凹凸構造231は、第1の実施形態と同様に対向面203bから突出する凸部231aと、凸部231aと対向面203bによって形成される凹部231bからなる構造である。凹部の形状は六角形や円形等、第1の実施形態と同様に種々の形状とすることができる。
凹凸構造231と平坦面202a又は平坦面201aの間隔(図4中、C1に相当)は3.0mm以下が好適である。また、凸部231aと平坦面202a又は平坦面201aの間隔(以下、クリアランス、図4中C2に相当)は0.4mm以上1mm以下が好適である。
第2凹凸部材203及び第1凹凸部材202はケーシング201に設けられたガイド溝に挿入され、固定部材204及び固定部材205によって挟まれることにより、ケーシング201に固定されるものとすることができる。第1凹凸部材202の数は特に限定されず、送液ポンプの能力や希望の気泡密度に応じて、任意に調整することができる。
固定部材204は、ケーシング201、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203に当接し、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203の位置を固定する。固定部材204の周縁部の2箇所には液体を通過させる切欠き204aが設けられている。固定部材204は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
固定部材205は、ケーシング201、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203に当接し、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203の位置を固定する。固定部材205の中央部には液体を通過させる貫通孔205aが設けられている。固定部材205は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
気泡含有液体製造装置200は以上のような構成を有する。ケーシング201、第1凹凸部材202及び第2凹凸部材203の材質は特に限定されないが、例えばステンレス又はアルミニウム等の金属からなるものとすることができる。
[気泡含有液体製造装置の動作]
気泡含有液体製造装置200の動作について説明する。図15及び図16は、気泡含有液体製造装置200の動作を示す模式図である。これらの図に示すように、送入口214aからケーシング201内に液体を流入させる。
気泡含有液体製造装置200の動作について説明する。図15及び図16は、気泡含有液体製造装置200の動作を示す模式図である。これらの図に示すように、送入口214aからケーシング201内に液体を流入させる。
液体には、気泡となる気体が送入されている。気泡含有液体製造装置200は低圧で気泡の発生が可能であるため、気体の送入を容易に行うことができる。液体の送液圧力は1.0MPa以下、流量は15L/min以下とすることができる。
図16に矢印で示すように、円周方向(接線方向)に水流が生じていることから、液体は旋回流を生じる。これにより、液体中に含まれる気泡を分散させることができる。液体は、2箇所の切欠き204aを介して第1凹凸部材202と平坦面201aの間の流路に流入する。
気泡含有液体製造装置200では、送入口214aから送出口215bに液体が流れる流入経路が2つ形成される。図15に示すように、流入経路の一方を流入経路Faとし、他方を流入経路Fbとする。
流入経路Faは、流路Fa1、流路Fa2及び流路Fa3を含む。流路Fa1は、最上段の第1凹凸部材202が備える凹凸構造231と平坦面201aの間に形成される流路である。
流路Fa2は、切欠き202cを介して流路Fa1に連続する。流路Fa2は、第1凹凸部材202が備える凹凸構造231と平坦面202aの間の流路であり、流路Fa1とは反対方向に液体が流れる流路である。
流路Fa3は、切欠き202cを介して流路Fa2に連続する。流路Fa3は、第2凹凸部材203が備える凹凸構造231と平坦面202aの間の流路であり、流路Fa2とは反対方向に液体が流れる流路である。
流入経路Fbは、流路Fb1、流路Fb2及び流路Fb3を含む。流路Fb1は、最下段の第1凹凸部材202が備える凹凸構造231と平坦面201aの間に形成される流路である。
流路Fb2は、切欠き202cを介して流路Fb1に連続する。流路Fb2は、第1凹凸部材202が備える凹凸構造231と平坦面202aの間の流路であり、流路Fb1とは反対方向に液体が流れる流路である。
流路Fb3は、切欠き202cを介して流路Fb2に連続する。流路Fb3は、第2凹凸部材203が備える凹凸構造231と平坦面202aの間の流路であり、流路Fb2とは反対方向に液体が流れる流路である。
流路Fa1〜Fa3及び流路Fb1〜Fb3では、凹凸構造231と平坦面202a又は平坦面201aの間で気泡の微細化が生じ、気泡含有液体が生成される。微細化の機構は第1の実施形態と同一である。
生成した気泡含有液体は流路Fa3及び流路Fb3から貫通孔205aを介して送出口215aに流入し、送出口215aから送出される。気泡の大きさは、クリアランスC2(図4参照)を変更することによって制御が可能であり、UFBを生成させる場合にはUFB密度を1〜2億個/mL程度とすることが可能である。
上記のように流入経路Faと流入経路Fbの間で気泡を均一に分散させることが可能である。流入経路Faが流入経路Fbに対して鉛直上方に位置する場合、旋回流を生じさせないと、流入経路Faへの気泡の流入量が多くなるためである。
一方、気泡含有液体製造装置200の向きを、送出口215aが送入口214aに対して鉛直上方となる向きとする場合、流入経路Faと流入経路Fbの間で気泡を均一に分散させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
本発明の第3の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
[気泡含有液体製造装置の構成]
図17は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置300の構成を示す模式図であり、図18は気泡含有液体製造装置300の側面図である。図17に示すように、気泡含有液体製造装置300は、ケーシング301、第1凹凸部材302、第2凹凸部材303、固定部材304、固定部材305及びスペーサー306を備える。
図17は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置300の構成を示す模式図であり、図18は気泡含有液体製造装置300の側面図である。図17に示すように、気泡含有液体製造装置300は、ケーシング301、第1凹凸部材302、第2凹凸部材303、固定部材304、固定部材305及びスペーサー306を備える。
気泡含有液体製造装置300は、気泡含有液体を製造する装置であり、気泡含有液体が含有する気泡はいずれの大きさのものであってもよいが、典型的にはUFBである。
気泡を形成する気体は特に限定されず、例えば、空気、N2、O2又はO3等とすることができる。気泡含有液体を構成する液体は特に限定されないが、典型的には水である。
ケーシング301は、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303を収容する収容空間を形成する。図17及び図18に示すようにケーシング301は、六面が矩形の筒状形状とすることができる。
ケーシング301は、第1部材311と第2部材312から構成され、第1部材311と第2部材312はネジ留め等によって接合されている。第1部材311と第2部材312の接合面にはパッキン313が配置されている。
第1部材311には、送入管314が接続されている。送入管314は、サニタリー継手とすることができる。送入管314とケーシング301の接続口を送入口314aとする。
第2部材312には、送出管315が接続されている。送出管315とケーシング301の接続口を送出口315aとする。
第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303は、ケーシング301に収容され、凹凸構造を有する部材である。図17に示すように、第2凹凸部材303は、ケーシング301の中央部に一つが配置され、第1凹凸部材302は第1凹凸部材302及び互いに所定の間隔を空けて複数が配置されている。図19は、第1凹凸部材302を示す断面図である。
図19に示すように、第1凹凸部材302は板状の部材であって、表面に凹凸構造331が設けられ、裏面に平坦面302aが設けられている。
図17に示すように、第1凹凸部材302の凹凸構造331側の面は、最もケーシング301側に配置された第1凹凸部材302を除き、隣接する第1凹凸部材302の平坦面302aに対向する。最もケーシング301側に配置された第1凹凸部材302の凹凸構造331側の面は、ケーシング301の内周面である平坦面301aに対向する。
以下、平坦面302a又は平坦面301aに対向する、第1凹凸部材302の凹凸構造331側の面を対向面302bとする。
第1凹凸部材302の一端には切欠き302cが設けられている。切欠き302cは、対向面302bと平坦面302aの間に形成された切欠きであり、第1凹凸部材302の辺に沿って複数が設けられている。
凹凸構造331は、第1の実施形態と同様に、対向面302bから突出する凸部331aと、凸部331aと対向面302bによって形成される凹部331bからなる構造である。凹部の形状は六角形や円形等、第1の実施形態と同様に種々の形状とすることができる。
第1凹凸部材302は、図17に示すように、切欠き302cが隣接する第1凹凸部材302との間で反対側となる向きでケーシング301内に配置される。
図20は、第2凹凸部材303を示す断面図である。同図に示すように、第2凹凸部材303は板状の部材であって、表面に凹凸構造331が設けられている。
図17に示すように、第2凹凸部材303の凹凸構造331側の面は、隣接する第1凹凸部材302の平坦面302aに対向する。以下、平坦面302aに対向する、第2凹凸部材303の凹凸構造331側の面を対向面303bとする。
凹凸構造331は、第1の実施形態と同様に、対向面303bから突出する凸部331aと、凸部331aと対向面303bによって形成される凹部331bからなる構造である。凹部の形状は六角形や円形等、第1の実施形態と同様に種々の形状とすることができる。
凹凸構造331と平坦面302a又は平坦面301aの間隔(図4中、C1に相当)は3.0mm以下が好適である。また、凸部331aと平坦面302a又は平坦面301aの間隔(以下、クリアランス、図4中C2に相当)は0.4mm以上1mm以下が好適である。
第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303はケーシング301に設けられたガイド溝に挿入され、固定部材304及び固定部材305によって挟まれることにより、ケーシング301に固定されるものとすることができる。第1凹凸部材302の数は特に限定されず、送液ポンプの能力や希望の気泡密度に応じて、任意に調整することができる。
固定部材304は、ケーシング301、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303に当接し、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303の位置を固定する。固定部材304の周縁部には液体を通過させる切欠き304aが設けられている。固定部材304は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
固定部材305は、ケーシング301、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303に当接し、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303の位置を固定する。固定部材305の中央部には液体を通過させる貫通孔305aが設けられている。固定部材305は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
スペーサー306は、第2凹凸部材303とケーシング301の間に配置され、第2凹凸部材303とケーシング301の間を閉塞する。第1凹凸部材302の枚数を増加させる場合には、スペーサー306を除去し、又はサイズを変更することが可能である。スペーサー306は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
気泡含有液体製造装置300は以上のような構成を有する。ケーシング301、第1凹凸部材302及び第2凹凸部材303の材質は特に限定されないが、例えばステンレス又はアルミニウム等の金属からなるものとすることができる。
[気泡含有液体製造装置の動作]
気泡含有液体製造装置300の動作について説明する。図21は、気泡含有液体製造装置300の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口314aからケーシング301内に液体を流入させる。
気泡含有液体製造装置300の動作について説明する。図21は、気泡含有液体製造装置300の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口314aからケーシング301内に液体を流入させる。
液体には、気泡となる気体が送入されている。気泡含有液体製造装置300は低圧で気泡の発生が可能であるため、気体の送入を容易に行うことができる。液体の送液圧力は1.0MPa以下、流量は10L/min以下とすることができる。
図21に矢印で示すように、送入口314aからケーシング301内に液体を流入させると、液体は、切欠き304aを介して最上段の第1凹凸部材302と平坦面301aの間の流路に流入する。
気泡含有液体製造装置300では、送入口314aから送出口315bに液体が流れる流入経路が1つ形成される。
流入経路は、流路F1、流路F2及び流路F3を含む。流路F1は、最上段の第1凹凸部材302が備える凹凸構造331と平坦面301aの間に形成される流路である。
流路F2は、切欠き302cを介して流路F1に連続する。流路F2は、第1凹凸部材302が備える凹凸構造331と平坦面302aの間の流路であり、流路F1とは反対方向に液体が流れる流路である。
流路F3は、切欠き302cを介して流路F2に連続する。流路F3は、第2凹凸部材303が備える凹凸構造331と平坦面302aの間の流路であり、流路F2とは反対方向に液体が流れる流路である。
流路F1〜F3では、凹凸構造331と平坦面302a又は平坦面301aの間で気泡の微細化が生じ、気泡含有液体が生成される。微細化の機構は第1の実施形態と同一である。
生成した気泡含有液体は流路F3から貫通孔305aを介して送出口315aに流入し、送出口315aから送出される。気泡の大きさは、クリアランスC2(図4参照)を変更することによって制御が可能であり、UFBを生成させる場合にはUFB密度を1〜2億個/mL程度とすることが可能である。
なお、ケーシング301は、所定の径を有するパイプを押しつぶすことによって形成されたものであってもよい。パイプのうち押しつぶされていない部分を送入管314及び送出管315とすることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
本発明の第4の実施形態に係る気泡含有液体製造装置について説明する。
[気泡含有液体製造装置の構成]
図22は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置400の構成を示す模式図であり、図23は気泡含有液体製造装置400の側面図である。図22に示すように、気泡含有液体製造装置400は、ケーシング401、凹凸部材402及び固定部材403を備える。
図22は、本実施形態に係る気泡含有液体製造装置400の構成を示す模式図であり、図23は気泡含有液体製造装置400の側面図である。図22に示すように、気泡含有液体製造装置400は、ケーシング401、凹凸部材402及び固定部材403を備える。
気泡含有液体製造装置400は、気泡含有液体を製造する装置であり、気泡含有液体が含有する気泡はいずれの大きさのものであってもよいが、典型的にはUFBである。
気泡を形成する気体は特に限定されず、例えば、空気、N2、O2又はO3等とすることができる。気泡含有液体を構成する液体は特に限定されないが、典型的には水である。
ケーシング401は、凹凸部材402を収容する収容空間を形成する。図22及び図23に示すようにケーシング401は、六面が矩形の筒状形状とすることができる。
ケーシング401は、第1部材411と第2部材412から構成され、第1部材411と第2部材412はネジ留め等によって接合されている。第1部材411と第2部材412の接合面にはパッキン413が配置されている。
第1部材411には、送入管414が接続されている。送入管414は、サニタリー継手とすることができる。送入管414とケーシング401の接続口を送入口414aとする。
第2部材412には、送出管415が接続されている。送出管415とケーシング401の接続口を送出口415aとする。
凹凸部材402は、ケーシング401に収容され、凹凸構造を有する部材である。図22に示すように、凹凸部材402は互いに所定の間隔を空けて複数が配置されている。図24は、凹凸部材402を示す断面図である。
図24に示すように、凹凸部材402は板状の部材であって、表面に凹凸構造431が設けられ、裏面に平坦面402aが設けられている。
図22に示すように、凹凸部材402の凹凸構造431側の面は、最もケーシング401側に配置された凹凸部材402を除き、隣接する凹凸部材402の平坦面402aに対向する。最もケーシング401側に配置された凹凸部材402の凹凸構造431側の面は、ケーシング401の内周面である平坦面401aに対向する。
以下、平坦面402a又は平坦面401aに対向する、凹凸部材402の凹凸構造431側の面を対向面402bとする。
凹凸構造431は、第1の実施形態と同様に、対向面402bから突出する凸部431aと、凸部431aと対向面402bによって形成される凹部431bからなる構造である。凹部の形状は六角形や円形等、第1の実施形態と同様に種々の形状とすることができる。
凹凸構造431と平坦面402a又は平坦面401aの間隔(図4中、C1に相当)は3.0mm以下が好適である。また、凸部431aと平坦面402a又は平坦面401aの間隔(以下、クリアランス、図4中C2に相当)は0.4mm以上1mm以下が好適である。
凹凸部材402はケーシング401に設けられたガイド溝に挿入され、固定部材403に当接することにより、ケーシング401に固定されるものとすることができる。凹凸部材402の数は特に限定されず、送液ポンプの能力や希望の気泡密度に応じて、任意に調整することができる。
固定部材403は、ケーシング401及び凹凸部材402に当接し、凹凸部材402の位置を固定する。固定部材403は、各凹凸部材402の送出口405a側端部の両サイドに当接する形状とすることができる。固定部材404は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなるものとすることができる。
気泡含有液体製造装置400は以上のような構成を有する。ケーシング401、及び凹凸部材402の材質は特に限定されないが、例えばステンレス又はアルミニウム等の金属からなるものとすることができる。
[気泡含有液体製造装置の動作]
気泡含有液体製造装置400の動作について説明する。図25は、気泡含有液体製造装置400の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口414aからケーシング401内に液体を流入させる。
気泡含有液体製造装置400の動作について説明する。図25は、気泡含有液体製造装置400の動作を示す模式図である。同図に示すように、送入口414aからケーシング401内に液体を流入させる。
液体には、気泡となる気体が送入されている。気泡含有液体製造装置400は低圧で気泡の発生が可能であるため、気体の送入を容易に行うことができる。液体の送液圧力は0.5MPa以下、流量は20L/min以下とすることができる。
図25に矢印で示すように、円周方向(接線方向)に水流が生じていることから、液体は旋回流を生じる。これにより、液体中に含まれる気泡を分散させることができる。液体は、送入口414aから凹凸部材402の間及び凹凸部材402とケーシング401の間の流路に流入する。
気泡含有液体製造装置400では、図25に示すように凹凸部材402によって複数の流路F1〜F6が形成されている。
流路F1は、最上段の凹凸部材402が備える凹凸構造431と平坦面401aの間に形成される流路である。
流路F2〜F6は、凹凸部材402が備える凹凸構造431と平坦面402aの間の流路である。流路F1〜F6は液体が同一方向に流れる流路である。
流路F1〜F6では、凹凸構造431と平坦面402a又は平坦面401aの間で気泡の微細化が生じ、気泡含有液体が生成される。微細化の機構は第1の実施形態と同一である。
生成した気泡含有液体は流路F1〜F6から送出口415aに流入し、送出口415aから送出される。気泡の大きさは、クリアランスC2を変更することによって制御が可能であり、UFBを生成させる場合にはUFB密度を1〜2億個/mL程度とすることが可能である。
上記のようにケーシング401に流入する液体に旋回流を生じさせることで、各流路の間で気泡を均一に分散させることが可能である。また、気泡含有液体製造装置400の向きを送出口415aが送入口414aに対して鉛直上方となる向きとすることによっても、各流路の間で気泡を均一に分散させることができる。
100、200、300、400…気泡含有液体製造装置
101、201、301、401…ケーシング
102b、201a、202a、301a、302a、401a、402a…平坦面
103、202、203、302、303、402…凹凸部材
103a、202b、203b、302b、303b、402b…対向面
115、214、314、414…送入管
115a、214a、314a、414a…送入口
116、215、315、415…送出管
116a、215a、315a、415a…送出口
131、231、331、431…凹凸構造
131a、231a、331a、431a…凸部
131b、231b、331b、431b…凹部
101、201、301、401…ケーシング
102b、201a、202a、301a、302a、401a、402a…平坦面
103、202、203、302、303、402…凹凸部材
103a、202b、203b、302b、303b、402b…対向面
115、214、314、414…送入管
115a、214a、314a、414a…送入口
116、215、315、415…送出管
116a、215a、315a、415a…送出口
131、231、331、431…凹凸構造
131a、231a、331a、431a…凸部
131b、231b、331b、431b…凹部
Claims (13)
- ケーシングと、
前記ケーシングに収容された状態で前記ケーシングに固定され、平坦面と所定の間隔を空けて対向する対向面を有し、前記対向面から前記平坦面に向かって突出する凸部と、前記凸部と前記対向面によって形成される凹部からなり、前記平坦面と前記対向面の間に流路を形成する凹凸構造とを有する凹凸部材と、
前記流路の上流側に設けられ、前記ケーシング内に液体を送入する送入口と、
前記流路の下流側に設けられ、前記ケーシング内から液体を送出する送出口と
を具備する気泡含有液体製造装置。 - 請求項1に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記送出口は、前記送入口と接続可能に構成されている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項2に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記凹凸部材は板形状を有し、前記送入口及び前記送出口は互いに前記凹凸部材の反対側であって、前記対向面に対して垂直方向に位置する
気泡含有液体製造装置。 - 請求項3に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記凹凸構造は前記凹凸部材の表裏両面に設けられている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項1に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記ケーシングに収容される前記凹凸部材の数は調整可能である
気泡含有液体製造装置。 - 請求項5に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記凹凸部材は、板形状を有し、前記凹凸部材の一面には前記凹凸構造が設けられ、前記凹凸構造とは反対側の面には前記平坦面が設けられている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項6に記載の気泡含有液体製造装置であって、
複数の前記凹凸部材を備え、複数の前記凹凸部材は前記ケーシングに互いに平行に配置され、
複数の前記凹凸構造は、隣接する前記凹凸部材の前記平坦面に対向する
気泡含有液体製造装置。 - 請求項7に記載の気泡含有液体製造装置であって、
複数の前記凹凸部材の間に液体が同一方向に流れる複数の流路が形成されている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項7に記載の気泡含有液体製造装置であって、
複数の前記凹凸部材は、一端の前記対向面と前記平坦面の間に切欠きが設けられ、複数の前記凹凸部材は前記切欠きが、隣接する前記凹凸部材との間で反対側となり、複数の前記凹凸部材の間に液体が一方向に流れる流路と、前記切欠きを通過して反対方向に流れる流路が形成されている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項9に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記送入口から前記流路への流入経路が2つである
気泡含有液体製造装置。 - 請求項9に記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記送入口から前記流路への流入経路が1つである
気泡含有液体製造装置。 - 請求項1から11のいずれか一つに記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記凹凸構造は、前記対向面に垂直な方向からみて六角形形状の複数の凹部と前記複数の凹部の周囲を囲む凸部から構成されている
気泡含有液体製造装置。 - 請求項1から11のいずれか一つに記載の気泡含有液体製造装置であって、
前記凹凸構造は、前記対向面に垂直な方向からみて円形状の複数の凹部と前記複数の凹部の周囲を囲む凸部から構成されている
気泡含有液体製造装置。
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