JP2020059035A - 固相接合体及び固相接合方法 - Google Patents

固相接合体及び固相接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】融点の異なる2つの部品の接合部における未接合の部分の生成を抑制する。【解決手段】互いに異なる融点を有する金属材料により形成された第1の部品11と第2の部品とが接合されている。第1の部品11は、円形端面を有し、円形端面の外周縁には、第1のテーパ面11aが形成され、第2の部品は、円形の貫通孔13を有する柱状で、貫通孔13の軸方向端には、第2のテーパ面12aが形成されている。第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aが当接している状態で通電され、軸方向に加圧され且つ軸中心に回転することにより接合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、固相接合体及び固相接合方法に関する。
異なる融点を有する2つの部品を接合する方法として、例えば、特許文献1に開示されている固相接合が知られている。当該方法は、例えば、第1の部材の被接合部の外径を第2の部材の穴部の被接合部の内径よりも幾分大きくして重ね合わせ代とし、第1の部材の被接合部を第2の部材の穴部の被接合部に僅かに重なるように位置合わせし、その状態で第1の被接合部と第2の被接合部とを加圧しながら通電することによって、それら被接合部を塑性流動させ、第1の部材を第2の部材の穴部に押し込んで、固相接合する。
特許第5998308号公報
上記方法では、必要な接合強度を得るためには、所定の接合面積を確保する必要がある。ここで、接合面積は、「2つの部品の接触長さ×接合長さ」で特定されるものであり、接合長さは、加圧及び通電による押込み量によって特定される。
しかし、2つの部品が、互いに異なる金属である場合、上記押込み量を大きくしても、接合強度に寄与しない未接合部が生じてしまう可能性がある。そのため、上記固相接合方法には、接合強度を高める上で、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、融点の異なる2つの部品が接合される接合面における未接合部分の生成が抑制された固相接合体、及び接合方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る固相接合体は、第1の部品と第2の部品とが接合されている固相接合体において、前記第1の部品と前記第2の部品は、互いに異なる融点を有する金属材料により形成されており、前記第1の部品は、円形端面を有し、該円形端面の外周縁には、第1のテーパ面が形成され、前記第2の部品は、軸方向に貫通する円形の貫通孔を有する柱状で、前記貫通孔の軸方向端には、第2のテーパ面が形成されており、前記第1のテーパ面と前記第2のテーパ面が当接している状態で通電され、軸方向に加圧され且つ軸中心に回転することにより接合されている。
本発明によれば、融点の異なる2つの部品が接合される接合部に未接合の部分の生成が抑制された固相接合体を得ることができる。
本発明に係る固相接合体の斜視図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図2のB部を拡大して示す拡大断面図であり、第1のテーパ面と第2のテーパ面が固相接合された状態を模式的に示している。 図2の第1の部品と第2の部品とを従来の固相接合方法により固相接合されたC部の拡大断面図で、第1のテーパ面と第2のテーパ面が固相接合された状態を模式的に示している。 図2の第1の部品と第2の部品とを従来の固相接合方法により固相接合されたB部の拡大断面図で、第1のテーパ面と第2のテーパ面が固相接合された状態を模式的に示している。
以下、本発明に係る固相接合体1及び固相接合方法に係る実施形態について、図面(図1〜図5)を参照しながら説明する。
本実施形態の固相接合体1は、第1の部品11と第2の部品12が固相接合されることにより構成されている。第1の部品11は、金属材料により形成され、中実の円板状の部材である。第1の部品11は、図1に示すように、円板状で、上下に円形端面を有している。また、図2における下側の円形端面の外周縁には、第1のテーパ面11aが設けられている。第1のテーパ面11aは、径方向外側に向かうに従い、円形端面から離れる方向に傾斜している。
第2の部品12は、第1の部品11よりも融点が高い金属材料により形成され、図1及び図2に示すように、軸方向に貫通する円形の貫通孔13を有する円柱状(中空円筒)である。貫通孔13の軸方向端には、第2のテーパ面12aが設けられている。第2のテーパ面12aは、径方向外側に向かうに従い、軸方向端に向かうように傾斜している。
第1の部品11の外径(直径)は、第2の部品12の貫通孔13の内径よりもやや大きい。また、第1の部品11の軸中心と第2の部品12の貫通孔13の軸中心とを一直線になるように、第1の部品11と第2の部品12を並べて、第1の部品11と第2の部品12とを接続させると、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aが当接する。
本実施形態では、第1の部品11は、鋳鉄により形成され、第2部品は、鋳鉄よりも融点が高い例えば炭素鋼等の鋼材により形成されている。
続いて、第1の部品11と第2の部品12とを接合する方法について説明する。先ず、第1の部品11と第2の部品12を電極装置(図示せず)に設置し、第1の部品11及び第2の部品12を通電可能な状態にする。このとき、第1の部品11の軸中心と、第2の部品12の貫通孔13の軸中心を一直線上に配置し、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aとを当接させる。
この状態で、第1の部品11と第2の部品12を通電させ(通電工程)、第1の部品11を第2の部品12に向かって加圧し(加圧工程)、第1の部品11と第2の部品12とを軸中心に回転させる(回転工程)。すなわち、第1の部品11と第2の部品12は、通電され、互いに加圧されている状態で、第1のテーパ面11aが、第2のテーパ面12aの上を摺動する。このとき、第1の部品11を例えば時計回りに回転させ、第2の部品12は、反時計回りに回転させる。
通電させることにより、第1の部品11と第2の部品12が昇温される。さらに通電と同時に加圧及び回転させることにより、第1のテーパ面11a及び第2のテーパ面12aのそれぞれが塑性流動しながら接合面積を増やし、図3に示すようにバリ16が発生し、所定の接合幅で、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aとが、未接合の部分15の発生が抑制された状態で、固相接合される。
図4及び図5は、第1の部品11と第2の部品12とを、通電及び加圧によって固相接合させたときの、図2におけるC部の拡大断面及びB部の拡大断面を示している。
例えば、融点の低い第1の部品11と、融点の高い第2の部品12とを、通電及び加圧によって接合する場合、融点が異なるため、融点が低い第1の部品11の第1のテーパ面11aは、融点の高い第2の部品12の第2のテーパ面12aに比べて、塑性流動し易い。このため、第2のテーパ面12aの塑性流動が未だ不十分な状態で、第1のテーパ面11aが先行して塑性流動してしまう。
塑性流動に差異が生じている状態で、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aの塑性流動に伴う押込みが深まると、未接合の部分15が発生し、当該未接合の部分15が大きくなる可能性がある。未接合の部分15は、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aのうちの特に下側の部分で、塑性流動がなされていない第2のテーパ面12aの方に、発生する可能性がある。
電及び加圧によって固相接合させる場合には、図4及び図5に示すように、通電及び下方への加圧に伴い発生する塑性流動によって、第1のテーパ面11aと第2のテーパ面12aには、破線で示された接合界面となる接合部14を形成する。また、当該接合部14を形成する過程で、バリ16が発生する。当該バリ16は、接合部14から、第1のテーパ面11a及び第2のテーパ面12aの端から外側に向かって突出している。
第1のテーパ面11a及び第2のテーパ面12aは、融点が互いに異なるため、塑性流動の差異が生じ、その結果、バリ16の発生に差が生じる。特に、図5に示すように、第1及び第2のテーパ面11a,12aの下側では、融点の大きい第2のテーパ面12aから発生するバリ16は、二点鎖線で示すように、上下方向に亀裂状に発生する可能性がある。当該二点鎖線で示される部分が、亀裂状に発生する未接合の部分15となる。
これに対して、本実施形態では、通電及び加圧している間に、第1の部品11と第2の部品12を互いに逆方向に回転させて固相接合している。例えば、融点が高い一方の部品の被接合部(第2の部品12の第2のテーパ面12a)における塑性流動が、未だ不十分であっても、回転によるせん断力が加えられることによって、融点が低い他方の部品の被接合部(第1の部品11の第1のテーパ面11a)の塑性流動が促進される。さらに、通電に加えて回転による摩擦により、融点が高い第2のテーパ面12aと、融点が低い第1のテーパ面11aとの接触部位について、特に局所的に固相のまま塑性流動を促進させることができる。このように、通電、加圧及び回転の相乗効果により、部品重量を増加させずに、図3に示すように、未接合の部分15(図5参照)の発生が抑制された固相接合体1を得ることができる。
また、被接合部となる当接面(第1のテーパ面11a及び第2のテーパ面12a)において、回転方向に塑性流動されたるため、回転方向においても全体的に金属組織の結晶粒が微細化され、接合強度が向上する。
また、本実施形態では、第1の部品11及び第2の部品12の双方を回転させているが、これに限らない。例えば、第1の部品11を回転させ、第2の部品12を固定しておいてもよい。第1の部品11と第2の部品12との間の相対速度を調整する場合、第1の部品11の回転数のみを調整すればよいため、制御が容易である。
第1の部品11及び第2の部品12を回転させるためには、回転を安定させるために、各部品の外周面を把持(チャッキング)する必要がある。第2の部品12は、第1の部品11に比べて外径が大きい。そのためチャッキング治具も大きい。その結果、固相接合するための装置が大型化する。
これに対して、第2の部品12を固定させ、第1の部品11を回転させる場合には、第2の部品12の固定は、貫通孔13に治具を挿入して、第2の部品12を固定することが可能となる。その結果、チャッキング治具の全体の寸法を小さくすることが可能となる。チャッキング装置の小型化によって、固相接合の作業が容易になる。
通電、加圧及び回転は、同時に実行される、回転については、通電及び加圧によって第1のテーパ面11a及び第2のテーパ面12aが所定の昇温がなされた後に、塑性流動を促進させるために、第1の部品11等を回転させてもよい。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態は、第1の部品11が鋳鉄によって形成され、第2の部品12が炭素鋼等の鋼材によって形成されているが、これに限らない。第2の部品12を鋼材によって形成し、第2の部品12を鋳鉄によって形成してもよい。
また、第1の部品11と第2の部品12との組み合わせとして、上記例の他に、例えば、鋼材とアルミニウム合金、銅合金と鋼材、及びマグネシウム合金とチタン合金、等でもよい。
1 固相接合体
11 第1の部品
11a 第1のテーパ面
12 第2の部品
12a 第2のテーパ面
13 貫通孔
14 接合部
15 未接合の部分
16 バリ

Claims (5)

  1. 第1の部品と第2の部品とが接合されることにより構成されている固相接合体において、
    前記第1の部品と前記第2の部品は、互いに異なる融点を有する金属材料により形成されており、
    前記第1の部品は、円形端面を有し、該円形端面の外周縁には、第1のテーパ面が形成され、
    前記第2の部品は、軸方向に貫通する円形の貫通孔を有する柱状で、前記貫通孔の軸方向端には、第2のテーパ面が形成されており、
    前記第1のテーパ面と前記第2のテーパ面が当接している状態で通電され、軸方向に加圧され且つ軸中心に回転することにより接合されていることを特徴とする固相接合体。
  2. 第1の部品と第2の部品とを接合する固相接合方法において、
    前記第1の部品と前記第2の部品は、互いに異なる融点を有する金属材料により形成されており、
    前記第1の部品は、円形端面を有し、該円形端面の外周縁には、第1のテーパ面が形成され、
    前記第2の部品は、軸方向に貫通する円形の貫通孔を有する柱状で、前記貫通孔の軸方向端には、第2のテーパ面が形成されており、
    前記第1のテーパ面と第2のテーパ面とを当接して通電する通電工程と、
    第1の部品が第2の部品に向かって軸方向に加圧する加圧工程と、
    前記第1の部品と前記第2の部品少なくとも一方が、軸中心に回転する回転工程と、
    を有することを特徴とする固相接合方法。
  3. 前記通電工程、前記加圧工程、及び前記回転工程を同時に実行することを特徴とする請求項2に記載の固相接合方法。
  4. 前記回転工程は、前記第1の部品が回転し、前記第2の部品は固定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の固相接合方法。
  5. 前記回転工程は、前記第2の部品が、前記第1の部品と回転方向に対して、反対方向に回転することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の固相接合方法。
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