JP2020058977A - 混合器及びこれに用いる吐出ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
そして、前記第2室は、前記容器に一体に形成された円筒形状の中空の外周壁部と、当該外周壁部に着脱自在に取り付けられる蓋体とを有する構成であり、前記蓋体は、前記吐出口を備えるものである。
そして、前記噴出口は、前記第2室内に向けて渦流の流体を噴出するものであり、前記吐出口は、第2室内の混合流体の渦流の旋回軸に交差する方向に向けて混合流体を吐出する開口部を備えており、さらに、当該吐出口は、複数であり、前記旋回軸を中心として軸対称に配置されている。
10…容器(本体)、10a…中空部(第1室、内部空間)、10x…中心軸(旋回軸)、
11…円筒部、11L…円筒部の長さ、11m…中間位置、12…一端部、12L…一端部の長さ、
13…他端部、13a…他端面、13b…円弧形状部、14…開栓部、14a…筒部、14b…栓部、
21…流入口、21a…入口、21b…流入部、21y…中心軸、
22…流出口(噴出口)、23…管部、23a…先端部の開口、24…支持部、24s…空間、
25…取付け部(外周壁部)、25a…雄ネジ、25b…中空部(第2室)、
30…吐出ユニット(蓋体)、
40…ユニット本体、41…外周部、41a…雌ネジ部、42…端面部、43…開口、
44…外側凸部、45…内側凸部、45a…雌ネジ部、46…貫通部(流体供給管)、
47…第2吐出口、
48…第1吐出口、48a…軸方向の開口部、48b…放射方向の開口部48b、
49…流動空間(第2室)、
50…筒体(流体供給管)、50a…雄ネジ部、50b…先端開口(第2流入口)、
F1〜F11,F21…流体の流れ、P1…第1配管、P2…第2配管、
R1…一方の流体(第1の流体)、R2…他方の流体(第2の流体)、
S…流路空間(第2室)、S1…対向エリア、S2…外側エリア、S3…流動エリア。
筒部14aは、円筒形状であり、その中心軸の位置が、容器10の中心軸10xの位置に一致する状態に形成されている。また、筒部14aの容器内側の端部は、容器10の内部空間10a側に突出している。これにより、容器10内で流動する流体R1の流路を好適な状態にすることができる(図6のF3参照)。
そして、筒部14aに栓部14bを装着すると、筒部14aは密閉状態になる。また、栓部14bを取り外すと、筒部14aに流体供給用のホースなどを接続することで、所望の流体を容器10の内部空間10aに供給することができる。
流入部21bは、管状の部材(円筒部材)で構成されている。そして、流入部21bは、容器内に流入した流体R1(図6のF1参照)が容器10の内周面に沿って流動するように、流体R1(図6のF2参照)を容器内に案内する。容器内に流入した流体R1は、容器10の中心軸10xの周りを旋回するように流動する(図6のF2参照)。つまり、流入口21は、容器10の中空部(第1室)10aに、渦流が生じる向きに流体R1を流入させるものである。
また、このような流動を実現するため、流入部21bは、容器10の中心軸10xから最も離れた側に位置する流入部21bの最外周縁が容器10の円筒部11の外周面の法線方向に延びる状態になるように配置されている。このようなことから、入口21aの容器内側の開口は楕円形の形状になっている。別言すれば、流入部21は、その中心軸21yが容器10の中心軸10xと交差しない状態に配置されている。そして、流入部21bは、両中心軸10x,21yがいわゆるねじれの位置の関係になるように配置されている。また、流入部21bの中心軸21yは、容器10の中心軸10xに対して直角の方向である(いずれか一方を平行移動させて交差させると直交する)。
管部23は、容器内の液体の出口である流出口22に向けて流体を案内する部材である(図6のF5参照)。
管部23は、円筒形状の管材で構成されており、他端面13に位置する管部23の基端部の開口は、流出口22に連結されている。そして、基端部とは反対の先端部の開口23aは、容器内部の中空部10aに位置にするように配置されている。
なお、流出口22及び管部23は、他端面13の中心部に形成されている。別言すれば、流出口22及び管部23は、その中心軸が容器10の中心軸10xと一致する位置、つまり容器10内に生じる渦流の旋回軸上に設けられている。
また、先端部の開口23aの位置は、流入口21の入口21aよりも容器10の一端側12の位置(他端側13から離れた位置)に配置されている。別言すれば、管部23は、他端面13に位置する出口から容器10の一端部12側に向けて、先端部の開口23aが容器内部空間10aに突出する状態に設けられている。
したがって、入口21aから容器内の導入された流体は、旋回しながら流動しつつ管部23の先端部の開口23aから管部23に流入し(図6のF3,F4参照)、管部23に案内され(図6のF5参照)、流出口22から容器10の外に流出する(図6のF6参照)。
そして、後述するように、流出口22は、管部23内の流体の噴出口として用いられる。流出口22から流出する流体は渦流であり、後述する取付け部25の円筒形状の内部空間を旋回しつつ流動する。
取付け部25は、円筒形状(断面形状が円形)であり、その中心軸の位置が容器10の中心軸10xの位置に一致する状態に形成されている。また、取付け部25の径(内径)は、流出口22の径(開口径、内径)よりも大径であり、取付け部25は、流出口22を取り囲むように配置されている。
そして、取付け部25は、その外周面に雄ネジ25aが形成されており、後述の吐出ユニット30の外周部41の内面に形成された雌ネジ41aをねじ込み可能になっている。
支持部24の中心部も穴には管部23が挿通された状態で固定されており、支持部の円形の外周部は円筒部11の内周面に固定されている。支持部24と菅部23の外周面との接続部や、支持部24と円筒部11の内周面との接続部は密閉された状態で固定されており、支持部24の他端側の空間24sには流体は流入しないようになっている。したがって、ここで言う中空部(内部空間)10aとは、混合される流体が流動する実質的な空間すなわち支持部24よりも一端部12側(図1において左側)に広がる内部空間(円筒部11の長さ11Lの部分で囲まれている空間)のことである(図6参照)。
ユニット本体40の外周部41の他方の端部は開口43になっており、ユニット本体40の外周部41の内周面には雌ネジ部41aが形成されている。そして、ユニット本体40の開口43を容器10の取付け部(外周壁部)25にねじ込むと、ユニット本体40の雌ネジ部41aと容器10の取付け部25の雄ネジ部25aとが螺合され、吐出ユニット30が容器10に着脱可能な状態で取り付けられる。これにより、取付け部25と吐出ユニット30とに囲まれ、しかも断面形状が円筒形状の中空部(第2室)25bが形成される。この第2室25bに流出口(噴出口)22から噴出された流体が流入する。
貫通部(流体供給管)46は、後述するように、混合する他方の流体(第2の流体)R2の入口として用いられる。
図2に示されるように、貫通部46は、ユニット本体40の端面部42を貫通する断面円形の中空の通路であり、両端の開口は円形である。
そして、図1に示されるように、貫通部46は、その中心軸が円筒形状の外周部42の中心軸(容器10の中心軸10x)と一致する状態になるように配置されている。そして、内側凸部45の内周面には、筒体50の取り付けに用いられる雌ネジ部45aが形成されている。
なお、内側凸部45の外周面と、ユニット本体30の外周部41の内周面との間の空間(第2室25bの一部)49は、後述する対向エリアS1から後述の吐出口47,48に向けて流動する混合流体の流動空間49として用いられる。
また、筒体50は、他方の端部である先端開口(第2流入口)50bがユニット本体30の開口43からユニット本体30の外側に突出した状態に取り付けられる。
ユニット本体に取り付けられた筒体50の先端開口50bは、ユニット本体40を容器10に取り付けたとき、容器10の出口22と相対向する位置に配置される。
上述したように、筒体50は、ねじ込みによって装着されるので、筒体50のねじ込み量を調整することによって、あるいは長さが異なる複数種類の筒体50を用意しておき、装着する筒体50の長さを選択することによって、流出口22と筒体50の先端開口50bとの間の中心軸方向の離間距離を調整(変更)することができる。
そして、相対向する容器10の出口22と筒体50の先端開口50bは、相互に離間する位置に配置され、容器10の出口22と筒体50の先端開口50bの間には、後述の対向エリアS1(図6参照)が形成される。
上述したように、本実施形態では、筒体50は着脱可能に装着されるものであり交換可能な構成になっているので、例えば、内径及び外形が異なる複数種類の筒体50を用意しておき、装着する筒体50の径の大きさを選択することができるようにしておけば、装着する筒体50を選択することによって、筒体50の先端開口50bの内径や外径を調整(変更)することができる。
本実施形態では、吐出ユニット30は、複数種類(具体的には2種類)の吐出口47,48を備えており、各種類の吐出口47,48は、それぞれ複数形成されており、図3に示されるように、中心軸(旋回軸)10xを中心として軸対称に形成され、配置されている。
したがって、第1吐出口48の軸方向の開口部48aから吐出される流体の流れF8(図6参照)は、中心軸10xの方向と同じ向きになり、第1吐出口48の放射方向の開口部48bから吐出される流体の流れF9は、中心軸10xの放射方向になる。
また、上述したように、第1吐出口48の開口は、軸方向の開口部48aと放射方向の開口部48bとが一体に連なった開口であるので、第1吐出口48から吐出される混合流体の一部は、中心軸10xの方向とその放射方向とが合成された斜め方向の流れF10として、吐出される。
このように、第1吐出口48は、第2室内の混合流体を上述した向きF9,F10に吐出することができるものである。別言すれば、第1吐出口48は、渦流の旋回軸10xに交差する方向F9,F10に向けて第2室内の混合流体を吐出することができる。
つまり、第2吐出口47は、ユニット本体30の中心軸10xの方向と同じ方向に向けて開口している。したがって、第2吐出口47から吐出される流体の流れF11(図6参照)は、中心軸10xと同じ向きになる。
したがって、まず、ユニット本体40に筒部50を取り付ける(図5参照)。これにより、貫通部46及び筒体50によって構成される流体供給管が形成される。つまり、吐出ユニット30は、一体に形成された流体供給管を有する構成になる。
次に、組み立てられた吐出ユニット(蓋体)30を容器10に取り付ける。これにより混合器1が組み立てられる(図1参照)。
なお、吐出ユニット30は、筒体10の中心軸10xが容器10の中心軸10xと一致する状態になるように取り付けられる。
なお、流路空間S(図6参照)は、後述する対向エリアS1と、対向エリアS1の放射方向(遠心方向)外側の外側エリアS2と、取付け部25の内周面と筒体50の外周面の間の流動エリアS3と、を有する。
また、本実施形態では、第2室は、流路空間Sと流動空間49で構成されている。
流出口22は、第1の流体(渦流)R1を噴出する噴出口であり、筒体50の先端開口50bは、第2の流体R2を第2室に流入させる第2流入口である。
噴出口22及び第2流入口50bは、相互に離間する位置に配置されており、両者22,50bの間には対向エリアS1が形成される。
なお、対向エリアS1から遠心方向外側の外側エリアS2に流動した混合流体は、流動エリアS3に流動し、さらに吐出ユニット30の流動路49に流動して吐出口47,48から混合器1の外に吐出される。
先端開口50bの位置の調整を行うと、容器10に吐出ユニット30を装着した状態で、流出口22と筒体50の先端開口50bとの間の中心軸方向の離間距離が調整(変更)される。
混合装置の構成としては、例えば、混合器1の流入口21に第1配管P1(図6参照)を接続し、第1配管P1を介して容器10内に第1の流体R1を供する第1ポンプ(不図示)を接続すると共に吐出ユニット30の貫通部46に第2配管P2を接続した構成を挙げることができる。
なお、混合装置を構成する混合器以外の構成としては周知の構成を用いることができるので、ここでは詳細な説明を省略する。
また、第1ポンプを作動させる。これにより、水槽内の水R1が混合器1の容器10内に供給される(図6のF1参照)。
そして、容器10内の水R1は、渦流の状態で一端部12側に流動した後、管部23の先端開口23a側に流動F3し、渦流F5の状態で管部23内に流入する。半円弧形状の一端部12を有する構成にすると、一端部12側に流動することで渦流F2の径が小さくなると共に流速が高速化すると考えられる。
また、このとき、第2の流体である煙R2が貫通部46から筒体50内に流入し、対向エリアS1を通過して管部23内の水R1の渦流F5内に吸引される流れF21が生じる。管部23内の渦流F5の中心部に負圧領域が生じていると考えられる。
水R1と煙R2は、管部23内及び対向エリアS1で混合され、さらに、その後の流路である外側エリアS2、流動エリアS3、流動路49において撹拌されて混合されると考えらえられる。また、噴出口22及び第2流入口50bは、いずれも、比較的大きな口径を有しており、仮に粒子成分や粉粒成分を含む流体であっても、目詰まりの発生が最小限に抑制される構成であり、その点で、汎用性に優れる。
混合流体は、この吐出口47,48から噴出されるとき、吐出口における作用によってさらに確実に混合される。
第2吐出口47から噴出される混合流体は、中心軸10xと同じ向きで第2吐出口47から吐出される。これにより、中心軸10xと同じ向きの吐出流F11が確実に確保される。第2吐出口47からの吐出量は、第1吐出口48からの吐出量に比べて少ないので補助吐出孔ということもできる。
斜め方向に吐出される混合流体は、渦流の流れや遠心力の作用に加えて、軸流方向の流れの作用も受けつつ第2吐出口48の角部の開口から勢いよく吐出される。また、開口部48の角部から吐出される混合流体も、放射方向の開口部48bから吐出される混合流体と同様、開口部48の開口縁などの作用によって流れをせん断する作用を受け、より確実に混合流体が混合される。なお、開口部48の角部から吐出される混合流体はより複雑な力を受けた流れであり、せん断による混合作用がより有効であると考えられる。
そして、この混合器1は、吐出ニット30の角部に開口する第1吐出口48を有しており、この点で、さらに混合性能に優れている。
本実施形態では、水(液体)と煙(気体)とを混合する例に挙げて説明しているが、本発明の混合装置を使って混合する流体は、これらに限定されるものではない。
流入口21及び貫通部46から供給する液体としては、例えば、液体肥料、化粧液、食料用液、薬液などの水性や油性の液体をはじめ、種々の液体を挙げることができる。そして、貫通部46から供給する気体としては、さらに、空気、酸素、窒素、二酸化炭素、オゾンなど、種々の気体を挙げることができる。また、上述した煙のように粒子成分を含む気体でもよい。
そして、吐出ユニット30の第1吐出口48としては、例えば、ユニット本体40の外周部41に形成された開口部48bのみを有するものでもよい。また、吐出ユニット30は、第2吐出口47を備えていないものでもよい。
なお、混合装置を構成する混合器以外の構成は、上述したように周知の構成を用いることができる。したがって、例えば流体のろ過器など、混合装置において一般的に用いられることがある各種の装置が付加された混合装置であってもよい。
Claims (4)
- 断面形状が円形の第1室を有する容器と、
当該第1室内に、渦流が生じる向きに第1の流体を流入させる第1流入口と、
前記容器内に生じる渦流の旋回軸上に設けられた流体の噴出口と、
当該噴出口から噴出された流体が流入する第2室と、
前記噴出口に対向配置さており、前記噴出口に向けて第2の流体を流入させる第2流入口を有する流体供給管と、
前記第2室内の混合流体を吐出する吐出口と、を備える混合器であって、
前記第2室は、断面形状が円形の中空部を有するものであり、
前記噴出口は、前記第2室内に向けて渦流の流体を噴出するものであり、
前記吐出口は、第2室内の混合流体の渦流の旋回軸に交差する方向に向けて混合流体を吐出する開口部を備えている、混合器。 - 前記吐出口は、複数であり、前記旋回軸を中心として軸対称に配置されている、請求項1に記載の混合器。
- 前記第2室は、前記容器に一体に形成された円筒形状の中空の外周壁部と、当該外周壁部に着脱自在に取り付けられる蓋体とを有する構成であり、
前記蓋体は、前記吐出口を備えるものである、請求項1又は請求項2に記載の混合器。 - 断面形状が円筒形状の中空部である第1室を有する容器と、当該第1室内に、渦流が生じる向きに第1の流体を流入させる第1流入口と、前記容器内に生じる渦流の旋回軸上に設けられた流体の噴出口と、当該噴出口から噴出された流体が流入する第2室と、前記噴出口に対向配置さており、前記噴出口に向けて第2の流体を流入させる第2流入口を有する流体供給管と、前記第2室内の混合流体を吐出する吐出口と、を備えており、前記第2室は、前記容器に一体に形成された円筒形状の中空の外周壁部と、当該外周壁部に着脱自在に取り付けられる蓋体を有する、混合器で用いられる前記蓋体で構成された吐出ユニットであって、前記吐出口を備えている、吐出ユニット。
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