JP2020058960A - オゾンを用いた処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾンを処理槽に導入する導入部に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することが可能なオゾンを用いた処理装置を提供する。【解決手段】このオゾンを用いた処理装置は、被処理物と、被処理物よりも比重が大きいとともに被処理物と相分離する液体とが収容される処理槽2と、処理槽2の被処理物と相分離する液体が収容される位置に配置され、処理槽2にオゾンを導入する散気管5と、処理槽2を被処理物の融点以上の温度に調整する加熱槽3とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、オゾンを用いた処理装置に関する。
従来、オゾンを用いた処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、着色した油(被処理物)が収容される反応槽と、反応槽の油中に配置されてオゾンを吹き込む散気管と、を備え、油をオゾンにより脱色する処理装置が開示されている。この処理装置では、油の融点以上の温度のオゾンを散気管から油中に吹き込んでいる。
特開昭62−112690号公報
しかしながら、上記特許文献1のオゾンを用いた処理装置では、オゾンを導入する散気管が反応槽の油(被処理物)中に配置されているため、散気管の内部に油が入り込むという不都合がある。この場合、油の融点以上の温度のオゾンが散気管から散気されている状態では、散気管内の油が凝固することはないものの、運転を停止するなどして、オゾンを散気しない状態では、散気管の内部の温度が融点以下に下がり、内部に入り込んだ油が凝固してしまう。このため、オゾンを導入する散気管が詰まるなどしてオゾンを効率よく導入することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、オゾンを処理槽に導入する導入部に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することが可能なオゾンを用いた処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面によるオゾンを用いた処理装置は、被処理物と、被処理物よりも比重が大きいとともに被処理物と相分離する液体とが収容される処理槽と、処理槽の被処理物と相分離する液体が収容される位置に配置され、処理槽にオゾンを導入するオゾン導入部と、処理槽を被処理物の融点以上の温度に調整する温度調整部とを備える。なお、被処理物と相分離する液体とは、被処理物と混ざらない液体のことである。たとえば、被処理物が油相である場合、液体は水相である。また、被処理物と相分離する液体は、処理を行う際の処理槽における圧力、温度調整部により調整された処理槽における温度において、被処理物と相分離すればよい。
この発明の一の局面によるオゾンを用いた処理装置では、上記のように、処理槽にオゾンを導入するオゾン導入部を、被処理物と相分離する液体が収容される処理槽の位置に配置する。これにより、オゾン導入部の内部に被処理物が入り込むのを抑制することができるので、オゾン導入部の温度が被処理物の凝固点以下になっても、オゾン導入部の内部において被処理物が固着するのを抑制することができる。これにより、オゾンを処理槽に導入する導入部に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することができる。ここで、被処理物と相分離する液体は、被処理物よりも比重が大きいので、被処理物に対して処理槽の下方に収容される。また、被処理物と相分離する液体中に配置されたオゾン導入部から導入されたオゾンは、気体であるため、液体中を上昇して上方に収容された被処理物に供給される。これにより、被処理物中にオゾン導入部を配置しなくても、被処理物にオゾンを供給することが可能である。また、処理槽を被処理物の融点以上の温度に調整する温度調整部を設けることにより、処理槽に収容された被処理物を凝固点以上の温度にして液体にすることができる。これにより、液体の状態の被処理物にオゾンを接触させることができるので、固体の状態の被処理物にオゾンを接触させる場合と比べて、オゾンにより効率よく被処理物を処理することができる。また、油のような粘度が大きい液体を被処理物として処理する場合に、粘度が大きい被処理物に直接オゾンを投入すると、ガスの拡散性が悪いため、被処理物にオゾンを拡散させることが困難である。一方、この発明の一の局面によるオゾンを用いた処理装置では、被処理物の下方に収容される液体にオゾンを供給するので、被処理物よりも粘度が小さい液体を下方に収容すれば、下方に収容された液体中でオゾンを拡散させてから、上方に収容された被処理物にオゾンを供給することができる。これにより、被処理物が液体になるまで加熱し、さらに、被処理物の粘度を下げるために加熱する必要がない。その結果、粘度が大きい被処理物を過度に加熱することなく被処理物にオゾンを拡散させて供給することができる。
上記一の局面によるオゾンを用いた処理装置において、好ましくは、被処理物と相分離する液体は、沸点が被処理物の融点よりも高く、かつ、融点が被処理物の融点よりも低い。このように構成すれば、温度調整部により、処理槽の温度を被処理物の融点以上かつ被処理物と相分離する液体の沸点未満に調整することにより、被処理物を液体の状態にすることができるので、液体の状態の被処理物にオゾンを接触させることができる。また、この場合に、被処理物と相分離する液体が沸騰してしまうのを抑制することができる。また、被処理物と相分離する液体の融点を被処理物の融点よりも低くすることにより、処理の前後において処理槽の温度が被処理物の融点以下となる場合でも、被処理物と相分離する液体が凝固するのを抑制することができるので、被処理物と相分離する液体の固化したものが、被処理物と相分離する液体中に配置されたオゾン導入部に付着するのを抑制することができる。
上記一の局面によるオゾンを用いた処理装置において、好ましくは、処理槽には、被処理物と相分離する液体としての水が収容される。このように構成すれば、オゾン導入部から導入されたオゾンに対して化学的に安定した水を用いることができるので、被処理物と相分離する液体(水)とオゾンとが反応するのを抑制することができる。これにより、被処理物と相分離する液体がオゾンを消費してしまうのを抑制することができる。また、被処理物と相分離する水にオゾンを導入することにより、オゾン水を発生させることができるので、被処理物と水との界面全体において、被処理物にオゾンを作用させることができる。これにより、水との界面における被処理物を効果的に処理することができる。
上記一の局面によるオゾンを用いた処理装置において、好ましくは、オゾン導入部から導入されるオゾンを予め加熱する予熱部をさらに備える。このように構成すれば、処理槽に導入されたオゾンの温度を高くすることができるので、被処理物とオゾンとが接した場合に、導入されたオゾンによって被処理物が冷却されて被処理物が液体から固体に変化(凝固)するのを抑制することができる。これにより、オゾンと被処理物とを気液接触させることができるので、被処理物を効果的に処理することができる。
上記一の局面によるオゾンを用いた処理装置において、好ましくは、温度調整部は、処理槽に導入するオゾンを予め加熱するように構成されている。このように構成すれば、処理槽の温度を調整する温度調整部により処理槽に導入するオゾンを加熱することができるので、オゾンと処理槽とを別個に加熱する場合に比べて、装置構成を簡素化することができる。
本発明によれば、上記のように、オゾンを処理槽に導入する導入部に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することができる。
本発明の第1実施形態によるオゾンを用いた処理装置を示した概略図である。 本発明の第2実施形態によるオゾンを用いた処理装置を示した概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態による処理装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による処理装置100は、オゾンを用いて被処理物を処理するように構成されている。たとえば、処理装置100は、オゾンを用いて被処理物の脱色、脱臭、除菌、分解などの処理を行うように構成されている。処理装置100には、オゾン発生装置1により生成されたオゾンが供給されるように構成されている。なお、処理装置100は、特許請求の範囲の「オゾンを用いた処理装置」の一例である。
処理装置100は、処理槽2と、加熱槽3と、予熱部4と、散気管5とを備えている。処理槽2は、被処理物が収容される上部分21と、水が収容される下部分22とを含んでいる。なお、加熱槽3は、特許請求の範囲の「温度調整部」の一例である。散気管5は、特許請求の範囲の「オゾン導入部」の一例である。
オゾン発生装置1は、原料ガス(酸素(O)を含む気体)からオゾン(O)を生成するように構成されている。オゾン発生装置1は、電極が設けられた誘電体間に原料ガスを導入し、交流電圧を印加し、無声放電によりオゾンを生成するように構成されている。オゾン発生装置1は、100〜300g/m(N)程度の濃度のオゾンを生成するように構成されている。ここで、処理槽2における被処理物とオゾンとの反応を促進させるため、溶存オゾン濃度が高くなることが好ましい。つまり、オゾン発生装置1から処理槽2に高濃度のオゾンが供給されることが好ましい。たとえば、オゾン発生装置1は、250g/m(N)程度の濃度のオゾンを生成して供給するように構成されている。また、オゾン発生装置1は、30℃〜40℃程度の温度のオゾンを供給するように構成されている。
処理槽2は、被処理物と、被処理物よりも比重が大きいとともに被処理物と相分離する液体とが収容される。具体的には、処理槽2は、上部分21に被処理物が収容される。また、処理槽2は、下部分22に被処理物よりも比重が大きいとともに被処理物と相分離する液体が収容される。被処理物は、たとえば、油脂、樹脂、ゴム、パラフィンなどの有機物質である。被処理物と相分離する液体(下部分22に収容される液体)は、水(融点:0℃、沸点:100℃、密度:1000kg/m)である。
被処理物は、融点が常温(20℃)よりも高い。つまり、被処理物は、常温では固体である。また、被処理物の融点は、常温(20℃)よりも高く水の沸点(100℃)よりも低い。たとえば、被処理物の融点は、40℃〜90℃程度である。つまり、下部分22に収容される液体(水)は、沸点が被処理物の融点よりも高く、かつ、融点が被処理物の融点よりも低い。また、被処理物は、水よりも比重が小さい。たとえば、被処理物は、液体の状態において、水に対して0.99以下の比重を有する。好ましくは、被処理物は、液体の状態において、水に対して0.96以下の比重を有する。これにより、被処理物をより確実に上部分21に収容することが可能である。また、水と被処理物とが混合するのをより効果的に抑制することが可能である。下部分22に収容される液体(水)の量は、上部分21に収容される被処理物の量と同等か、多い。これにより、水の量が少ないと場合と比べて、水と被処理物とが混合されるのを抑制することが可能である。また、下部分22に収容される液体(水)は、被処理物よりも粘度が小さい。
上部分21および下部分22は、処理槽2に連続して形成されている。つまり、被処理物と水との収容量に応じて、被処理物が収容されている部分が上部分21となり、水が収容されている部分が下部分22となる。処理槽2には、オゾンを供給する供給管23と、残存する排オゾンを排出する排出管24とが設けられている。また、処理槽2は、オゾンが流出しないように密閉されている。
加熱槽3は、処理槽2を被処理物の融点以上の温度に調整するように構成されている。具体的には、加熱槽3は、処理槽2を加熱するように構成されている。加熱槽3内には、処理槽2と、予熱部4とが配置されている。また、加熱槽3には、お湯が収容されている。つまり、加熱槽3は、湯せんにより、処理槽2および予熱部4を加熱するように構成されている。また、加熱槽3は、ヒータ31により加熱されるように構成されている。
加熱槽3は、処理槽2の被処理物が全て液体になるように加熱する。つまり、加熱槽3は、処理槽2を被処理物の融点以上に加熱するように構成されている。また、加熱槽3は、処理槽2を下部分22の液体(水)の沸点未満に加熱するように構成されている。たとえば、加熱槽3は、収容されたお湯を100℃程度(100℃未満)に加熱するように構成されている。加熱槽3は、加熱された水が気化して流出するため、適宜水(お湯)が追加される。
予熱部4は、供給管23を介して処理槽2の下部分22に導入されるオゾンを予め加熱するように構成されている。上記のように予熱部4は加熱槽3により加熱されている。つまり、加熱槽3は、処理槽2に導入するオゾンを予め加熱するように構成されている。また、予熱部4は、オゾン発生装置1からオゾンが供給される。また、予熱部4は、内面がガラスにより形成されている。これにより、加熱するオゾンと予熱部4の内面とが反応するのを抑制することができる。また、予熱部4は、オゾンが流出しないように密閉されている。
散気管5は、処理槽2にオゾンを導入するように構成されている。ここで、第1実施形態では、散気管5は、処理槽2の被処理物と相分離する液体が収容される位置に配置される。具体的には、散気管5は、処理槽2の下部分22に配置されている。つまり、散気管5は、水の中に配置される。散気管5は、供給管23に接続されている。散気管5は、上部分21の被処理物が下部分22の水と混ざらないように、緩やかにオゾンを供給するように構成されている。つまり、オゾンの供給により、被処理物と水との界面が撹拌されて混ざらないように、オゾンが導入される。散気管5のオゾンを導入するガスLV(処理槽2の断面積に対する供給するガスの体積流量)は、被処理物と水との界面が撹拌されて混ざらず、オゾンと水の拡散性が良ければ特に限定されない。たとえば、散気管5は、ガスLVが、20m/h以下、好ましくは1m/h以下となるようにオゾンを導入する。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、処理槽2にオゾンを導入する散気管5を、被処理物と相分離する液体が収容される処理槽2の下部分22に配置する。これにより、散気管5の内部に被処理物が入り込むのを抑制することができるので、散気管5の温度が被処理物の凝固点以下になっても、散気管5の内部において被処理物が固着するのを抑制することができる。これにより、オゾンを処理槽2に導入する散気管5に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することができる。ここで、被処理物と相分離する液体は、被処理物よりも比重が大きいので、被処理物に対して処理槽2の下方に収容される。また、被処理物と相分離する液体中に配置された散気管5から導入されたオゾンは、気体であるため、液体中を上昇して上方に収容された被処理物に供給される。これにより、被処理物中に散気管5を配置しなくても、被処理物にオゾンを供給することが可能である。また、処理槽2を被処理物の融点以上の温度に調整する加熱槽3を設けることにより、処理槽2の上部分21の被処理物を凝固点以上の温度にして液体にすることができる。これにより、液体の状態の被処理物にオゾンを接触させることができるので、固体の状態の被処理物にオゾンを接触させる場合と比べて、オゾンにより効率よく被処理物を処理することができる。また、被処理物の下方に収容され、被処理物よりも粘度が小さい水にオゾンを供給するので、下方に収容された水中でオゾンを拡散させてから、上方に収容された被処理物にオゾンを供給することができる。これにより、被処理物が液体になるまで加熱し、さらに、被処理物の粘度を下げるために加熱する必要がない。その結果、粘度が大きい被処理物を過度に加熱することなく被処理物にオゾンを拡散させて供給することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、下部分22に収容される液体(水)は、沸点が被処理物の融点よりも高く、かつ、融点が被処理物の融点よりも低い。これにより、加熱槽3により、処理槽2の温度を被処理物の融点以上かつ被処理物と相分離する液体の沸点未満に調整することにより、被処理物を液体の状態にすることができるので、液体の状態の被処理物にオゾンを接触させることができる。また、この場合に、被処理物と相分離する液体が沸騰してしまうのを抑制することができる。また、被処理物と相分離する液体の融点を被処理物の融点よりも低くすることにより、処理の前後において処理槽2の温度が被処理物の融点以下となる場合でも、被処理物と相分離する液体が凝固するのを抑制することができるので、被処理物と相分離する液体の固化したもの(氷)が、被処理物と相分離する液体中に配置された散気管5に付着するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、下部分22には、液体の水が収容される。これにより、散気管5から導入されたオゾンに対して化学的に安定した水を用いることができるので、被処理物と相分離する液体(水)とオゾンとが反応するのを抑制することができる。これにより、被処理物と相分離する液体がオゾンを消費してしまうのを抑制することができる。また、被処理物と相分離する水にオゾンを導入することにより、オゾン水を発生させることができるので、被処理物と水との界面全体において、被処理物にオゾンを作用させることができる。これにより、水との界面における被処理物を効果的に処理することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、散気管5から導入されるオゾンを予め加熱する予熱部4を設ける。これにより、処理槽2に導入されたオゾンの温度を高くすることができるので、被処理物とオゾンとが接した場合に、導入されたオゾンによって被処理物が冷却されて被処理物が液体から固体に変化するのを抑制することができる。その結果、オゾンと被処理物とを気液接触させることができるので、被処理物を効果的に処理することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、加熱槽3を、処理槽2に導入するオゾンを予め加熱するように構成する。これにより、処理槽2の温度を調整する加熱槽3により処理槽2に導入するオゾンを加熱することができるので、オゾンと処理槽2とを別個に加熱する場合に比べて、装置構成を簡素化することができる。
[第2実施形態]
次に、図2を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、散気管を用いて処理槽にオゾンを導入する上記第1実施形態と異なり、エジェクタを用いて処理槽にオゾンを導入する構成の例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態による処理装置200は、オゾンを用いて被処理物を処理するように構成されている。処理装置200には、オゾン発生装置1により生成されたオゾンが供給されるように構成されている。なお、処理装置200は、特許請求の範囲の「オゾンを用いた処理装置」の一例である。
処理装置200は、処理槽2と、予熱部4と、加熱槽6と、エジェクタ7とを備えている。処理槽2は、被処理物が収容される上部分21と、水が収容される下部分22とを含んでいる。エジェクタ7には、循環流路74を介して、吐出口71と、吸引口72と、ポンプ73とが接続されている。なお、加熱槽6は、特許請求の範囲の「温度調整部」の一例である。また、吐出口71は、特許請求の範囲の「オゾン導入部」の一例である。
加熱槽6は、処理槽2を被処理物の融点以上の温度に調整するように構成されている。具体的には、加熱槽6は、処理槽2を加熱するように構成されている。加熱槽6内には、処理槽2と、予熱部4とが配置されている。また、加熱槽6は、加熱炉により構成されている。つまり、加熱槽6は、内部の空気を加熱して、内部に配置された処理槽2および予熱部4を加熱するように構成されている。
エジェクタ7は、水およびオゾンを混合して吐出する。エジェクタ7は、ポンプ73により循環流路74を介して水が供給される。ここで、吐出口71および吸引口72は、処理槽2の被処理物と相分離する液体が収容される位置に配置される。つまり、吐出口71および吸引口72は、下部分22に配置されている。エジェクタ7には、処理槽2の下部分22に配置された吸引口72からポンプ73により吸引された水が供給される。また、エジェクタ7は、供給管23からオゾンが供給される。また、エジェクタ7は、水およびオゾンの混合物を、処理槽2の下部分22に配置された吐出口71から処理槽2に供給する。つまり、エジェクタ7は、下部分22から水が供給され、水およびオゾンを混合して下部分22に吐出する。言い換えると、エジェクタ7、吐出口71、吸引口72、ポンプ73および循環流路74は、下部分22の水の相において、液体を循環させるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、オゾンを処理槽2に導入するエジェクタ7に被処理物が付着することを抑制して、オゾンを効率よく導入することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、下部分22に吸引口72および吐出口71が配置されたエジェクタ7を用いてオゾンを処理槽2に導入する。これにより、吸引口72から被処理物を吸い込むことを抑制するとともに、吐出口71に被処理物が入り込むのを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、処理槽に被処理物と相分離する液体としての水を収容する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、被処理物と相分離する液体は、被処理物よりも比重が大きく相分離する液体であれば、水以外でもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、処理槽にオゾンを供給する前にオゾンを予め加熱する予熱部を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、予熱部を設けずに、オゾンを処理槽に供給してもよい。また、予熱部を設けずに、オゾンを加熱槽により直接加熱してもよい。この場合、オゾン発生装置から処理槽にオゾンを供給する配管を加熱槽内に配置して、処理槽に供給するオゾンを加熱してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、加熱槽により処理槽および予熱部の両方を加熱する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、予熱部を加熱槽内に配置しないで、処理槽と予熱部とを別個に加熱してもよい。
また、上記第1実施形態では、散気管を用いて処理槽にオゾンを導入し、上記第2実施形態では、エジェクタを用いて処理槽にオゾンを導入する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、オゾン導入部として微細気泡発生装置を用いて処理槽にオゾンを導入してもよい。
また、上記第2実施形態では、処理槽中の被処理物と相分離する液体を循環させながらエジェクタにより液体にオゾンを混合する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、エジェクタを用いずに循環流路中のポンプにおいて液体とオゾンを混合するようにしてもよい。この場合、ポンプの吸込側にオゾンを供給して液体とオゾンとを混合してもよいし、ポンプの吐出側にオゾンを供給して液体とオゾンとを混合してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、オゾン発生装置により生成されたオゾンを散気管またはエジェクタを用いて処理槽に導入する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、処理槽中の被処理物と相分離する液体を電気分解することによりオゾンを発生させて、処理槽にオゾンを導入してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、温度調整部として処理槽を加熱する加熱槽を用いる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、温度調整部は、加熱以外により処理槽の温度を調整してもよい。たとえば、温度調整部は、処理槽を恒温状態にして温度を調整してもよいし、冷却して温度を調整してもよい。被処理物が常温で液体の場合は加熱せずに、処理槽をそのまま外気雰囲気に置いたり、恒温槽に入れたりして温度を調整してもよい。また、被処理物が常温で気体の場合は冷却して処理槽の温度を調整してもよい。
2 処理槽
3 加熱槽(温度調整部)
4 予熱部
5 散気管(オゾン導入部)
6 加熱槽(温度調整部)
71 吐出口(オゾン導入部)
100、200 処理装置(オゾンを用いた処理装置)

Claims (5)

  1. 被処理物と、被処理物よりも比重が大きいとともに被処理物と相分離する液体とが収容される処理槽と、
    前記処理槽の被処理物と相分離する液体が収容される位置に配置され、前記処理槽にオゾンを導入するオゾン導入部と、
    前記処理槽を被処理物の融点以上の温度に調整する温度調整部とを備える、オゾンを用いた処理装置。
  2. 被処理物と相分離する液体は、沸点が被処理物の融点よりも高く、かつ、融点が被処理物の融点よりも低い、請求項1に記載のオゾンを用いた処理装置。
  3. 前記処理槽には、被処理物と相分離する液体としての水が収容される、請求項1または2に記載のオゾンを用いた処理装置。
  4. 前記オゾン導入部から導入されるオゾンを予め加熱する予熱部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオゾンを用いた処理装置。
  5. 前記温度調整部は、前記処理槽に導入するオゾンを予め加熱するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のオゾンを用いた処理装置。
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