JP2020057530A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体に搭載される電池パックにおいて、電池パック内への浸水を早期に検出することである。【解決手段】電池パック10は、組電池11と、ジャンクションボックス80と、これらを収容する筐体13とを備える。ジャンクションボックス80には、電気機器(システムメインリレー、充電リレーなど)およびECUなどが収容される。電気機器の接続端子と、バスバとを電気的に接続するためのFF端子からワイヤハーネス83が引き出される。ワイヤハーネス83の先端部は、金属等と導通可能に構成される。そして、ワイヤハーネス83の先端部には、コネクタ84が設けられる。コネクタ84は、ジャンクションボックス80の底面80aおよび組電池11の底面11aよりも、電池パック10の筐体13の底面14に近い位置に配設される。【選択図】図2

Description

本開示は、移動体に搭載される電池パックに関する。
特開2013−192279号公報(特許文献1)には、外部からの浸水を検出可能な電池パックが開示されている。この電池パックは、漏電を検出可能な制御装置を備え、当該制御装置から引き出した配線が、電池パックに内蔵された凍結防止用のヒータから引き出された配線とコネクタを介してによって接続される。当該コネクタを電池パック筐体の底面に配置することによって、外部から浸水があった場合に、コネクタが冠水して、制御装置が漏電を検出することができる。これによって、電池パックへの浸水が検出される。
特開2013−192279号公報
電池パックが搭載される移動体、たとえば、電気自動車などの車両においては、電池パックが車両の床下(底面)に配置されるものがある。たとえば、走行時に、道路上の障害物などによって、車両の底面に衝撃が加わった場合、電池パックの底面が破損し得る。このような場合において、当該破損した箇所から電池パック内部に浸水があると、電池パックに収容されている電気機器などが冠水してしまう恐れがある。電気機器などは、冠水によって故障に至る可能性があるため、少量の水が入った初期の段階において早期に浸水を検出することが望まれている。
しかしながら、筐体のいずれの箇所が破損するかを予め予測しておくことは困難である。そこで、漏電検出用のコネクタを複数箇所に配設しておくことが望ましい。
特許文献1に開示された電池パックにおいては、制御装置と凍結防止用のヒータとを電気的に接続するためのコネクタを用いて、電池パックへの浸水を検出している。制御装置と凍結防止用のヒータとを電気的に接続する、という本来の用途があるコネクタを漏電の検出に併用するため、コネクタの数を増やすことができない。また、凍結防止用のヒータを用いる場合の効率などを考慮すると、配線の長さも一定以内にすることが望ましいため、コネクタを配設できる箇所にも制限がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、移動体に搭載される電池パックにおいて、電池パック内への浸水を精度よく検出することである。
この開示に係る電池パックは、複数の二次電池が積層された組電池と、組電池に接続される電気機器と、電気機器を制御する制御装置と、組電池、電気機器および制御装置を収容する筐体とを備える。電気機器は、組電池と電気的に接続される端子と、端子から引き出され、接水時に電位が変化するように構成された接続線とを含む。制御装置は、接続線の電位を用いて漏電を検出する。接続線は、筐体内部において、電気機器および制御装置の筐体底面と対向する面よりも、筐体底面に近い位置に配設される。
上記構成によれば、端子から引き出された接続線は、接水時に電位が変化するように構成される。そして、接続線は、電気機器の筐体底面と対向する面および制御装置の筐体底面と対向する面よりも筐体底面に近い位置に配設される。たとえば、複数の端子から接続線を引き出して、複数箇所に接続線を配設しておく。これによって、電池パックが浸水した場合に、電気機器が冠水するレベルになる前に、いずれかの接続線が接水して、制御装置が漏電を検出することができる。ゆえに、電池パックへの浸水を早期に検出し、電気機器の冠水を防止することができる。
本開示によれば、移動体に搭載される電池パックにおいて、電池パック内への浸水を精度よく検出することができる。
実施の形態に係る電池パックを搭載した車両の全体構成を概略的に示す図である。 電池パックの全体構成を概略的に示す図である。 ジャンクションボックスの詳細を示す概要図である。 漏電検出を説明するための図である。 漏電検出回路の動作を説明するための図(その1)である。 漏電検出回路の動作を説明するための図(その2)である。 ECUにおける漏電検出の処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る電池パックの筐体の底面を説明するための図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<車両の全体構成>
図1は、本実施の形態に係る電池パックを搭載した車両1の全体構成を概略的に示す図である。車両1は、電池パックに収容された高電圧(たとえば200V程度)の組電池から供給される電力で走行用モータを駆動して走行することができる電動車両(ハイブリッド自動車、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車および燃料電池自動車など)である。本実施の形態においては、車両1は電気自動車である例について説明する。
図1を参照して、車両1は、電池パック10と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」ともいう)40と、モータジェネレータ(MG)50と、駆動輪60と、充電口90とを備える。
PCU40は、電池パック10から電力を受けてモータジェネレータ50を駆動するための電力変換装置を総括して示したものである。たとえば、PCU40は、モータジェネレータ50を駆動するためのインバータや、電池パック10から出力される電力を昇圧してインバータへ供給するコンバータなどを含む。
モータジェネレータ50は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ50のロータは、動力伝達ギア(図示せず)を介して駆動輪60に機械的に接続される。モータジェネレータ50は、車両1の回生制動動作時には、駆動輪60の回転力によって発電することができ、その発電された電力をPCU40へ出力する。
充電口90は、車両1に直流電力を供給するための車外の直流充電器の充電コネクタと接続可能に構成される。直流充電時に、充電口90は、直流充電器から供給される電力を受ける。なお、充電口90は、車両1に交流電力を供給するための車外の交流充電器の充電コネクタと接続可能に構成されてもよい。この場合、車両1は、充電口90が受けた交流電力を電池パック10に充電可能な直流電力に変換する充電器をさらに備える。
図2は、電池パック10の全体構成を概略的に示す図である。電池パック10は、組電池11と、組電池11に電気的に接続されるジャンクションボックス(J/B)80とを筐体13に収容している。ジャンクションボックス80には、複数の電気機器が収容されている。具体的には、再び、図1を参照して、ジャンクションボックス80には、システムメインリレー装置20と、充電リレー装置30などが収容されている。また、ジャンクションボックス80には、ECU(Electronic Control Unit)100が収容されている。
組電池11は、複数の電池が積層されて構成された電池モジュールを含む。電池は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。また、電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。
システムメインリレー装置20は、システムメインリレー21およびシステムメインリレー22を含む。システムメインリレー21は、組電池11と電力線PLとの間に接続される。システムメインリレー22は、組電池11と電力線NLとの間に接続される。システムメインリレー装置20は、ECU100からの制御信号に従って開閉状態が切り替えられる。システムメインリレー装置20が開状態であると組電池11からPCU40への電力の供給が遮断され、システムメインリレー装置20が閉状態であると組電池11からPCU40への電力の供給が可能となる。
充電リレー装置30は、充電リレー31および充電リレー32を含む。充電リレー31の一端は、充電口90と電気的に接続され、他端は、電力線PLを介して組電池11の正極側と電気的に接続される。充電リレー32の一端は、充電口90と電気的に接続され、他端は、電力線NLを介して組電池11の負極側と電気的に接続される。充電リレー装置30は、ECU100からの制御信号に従って開閉状態が切り替えられる。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)100aと、メモリ(ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory))(図示せず)と、各種信号が入出力される入出力ポート(図示せず)とを含んで構成される。ECU100は、各センサなどからの信号の入力および各機器への制御信号の出力を行なうとともに、各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
また、ECU100は、後述する漏電検出回路を含む。ECU100は、漏電検出回路の検出信号に基づいて、ジャンクションボックス80に収容された電気機器の漏電を検出する。
車両1においては、たとえば、電池パック10が車両1の床下(底面)に配置されるものがある。たとえば、走行時に、道路上の障害物などによって、車両1の底面に衝撃が加わった場合、電池パック10の筐体13の底面14が破損し得る。たとえば、図2においては、電池パック10の筐体13の底面14における箇所Pが破損した場合を示している。当該破損した箇所Pから電池パック10内部に浸水があると、電池パック10に収容されている電気機器などが冠水してしまう恐れがある。電気機器などは、冠水によって故障に至る可能性があるため、少量の水Waが入った初期の段階において早期に浸水を検出することが重要である。
そこで、本実施の形態に係る電池パック10は、ジャンクションボックス80に収容された電気機器から新たに漏電検出用のワイヤハーネス83を引き出す。当該引き出したワイヤハーネス83の先端部は、金属等と導通可能に構成される。つまり、ワイヤハーネス83の先端部は、リード線が剥き出された状態となっている。ワイヤハーネス83の先端部には、コネクタ84が設けられる。当該コネクタ84のワイヤハーネスが接続された端部と逆側の端部には、何も接続されない。つまり、コネクタ84の一端には、ワイヤハーネス83が接続され、他端には何も接続されない。
そして、当該コネクタ84を、ジャンクションボックス80の底面80aおよび組電池11の底面11aよりも、電池パック10の筐体13の底面14に近い位置(つまり、図2において下方)に配設する。
これによって、たとえば、破損した箇所Pから浸水があった場合に、ワイヤハーネス83を早期に水Waと接触させることができる。なお、ワイヤハーネス83の先端にコネクタ84を設けるのは、ワイヤハーネス83の先端が、たとえば、他の金属部材に意図せずに接触し、電気的に導通してしまうことを防止するためである。
また、電池パック10の筐体13のいずれの箇所が破損するかを予め予測しておくことは困難である。そこで、複数の電気機器から漏電検出用にワイヤハーネス83を引き出す。これによって、複数箇所にコネクタ84を配設することによって、精度よく電池パック10内への浸水を検出することが可能となる。なお、1つの電気機器から複数のワイヤハーネス83を引き出してもよい。
<ワイヤハーネスの引き出し>
図3は、ジャンクションボックス80の詳細を示す概要図である。ジャンクションボックス80は、アッパカバー81と、ロアカバー82とを有する筐体である。アッパカバー81は、ロアカバー82の外側に嵌合してロアカバー82とともにジャンクションボックス80(筐体)を構成する。
ジャンクションボックス80の内部には、バスバ85および雌‐雌端子(以下「FF端子」ともいう)86が収容されている。また、ジャンクションボックス80には、システムメインリレー21,22、充電リレー31,32およびECU100など(いずれも図3には図示せず)が収容される。たとえば、システムメインリレー21,22および充電リレー31,32などの電気機器は、冷却効率を高めるため、アッパカバー81の上面から一部が露出するように配設される。
FF端子86の一端は、ジャンクションボックス80に収容される電気機器、つまり、システムメインリレー21,22および充電リレー31,32などの接続端子に接続される。FF端子86の他端は、バスバ85に接続される。また、バスバ85には、組電池11からの配線が接続される。システムメインリレー21,22および充電リレー31,32などの電気機器は、接続端子、FF端子86およびバスバ85を介して組電池11に電気的に接続される。
本実施の形態においては、FF端子86に組み付け可能に構成されたワイヤハーネス83が用いられる。つまり、FF端子86を介して電気機器からワイヤハーネス83が引き出される。当該ワイヤハーネス83の先端にコネクタ84が接続される。以下においては、FF端子86のうち、電気機器の接続端子と、組電池11の正極側とを電気的に接続するものを「FF端子86P」とも称し、電気機器の接続端子と、組電池11の負極側とを電気的に接続するものを「FF端子86N」とも称する。
<漏電検出>
図4は、漏電検出を説明するための図である。ECU100は、漏電検出回路105を含む。漏電検出回路105は、コンデンサ110と、リレーRY1,RY2と、検出抵抗R1,R2と、電圧センサ130とを含む。
コンデンサ110は、組電池11に対して並列に接続される。コンデンサ110の一端は、リレーRY1、検出抵抗R1を介して基準電位(GND)に接続される。コンデンサ110の他端は、リレーRY2、検出抵抗R2を介して基準電位GNDに接続される。電圧センサ130は、コンデンサ110の電極間の電圧(以下、単に「コンデンサの電圧」ともいう)Vcを検出して、CPU100aに検出結果を示す信号を送信する。
絶縁抵抗Z1,Z2は、FF端子86から引き出されたワイヤハーネス83と基準電位GNDとの間の抵抗を等価的に示すものである。正常な状態、つまり、ワイヤハーネス83の先端が水Waと接触していない状態においては、絶縁抵抗Z1,Z2は、無限大とも見做せる大きな抵抗値を示す。漏電した状態、つまり、ワイヤハーネス83の先端が水Waと接触した状態においては、絶縁抵抗Z1,Z2が無限大から低下する。換言すると、正常な状態から漏電した状態になると、ワイヤハーネス83の電位が変化する。ワイヤハーネス83の電位が変化することを利用して、漏電検出回路105によって漏電を検出する。
ECU100は、コンデンサ110の電荷量により漏電を検出する。具体的には、ECU100は、リレーRY1,RY2を交互に開閉状態を切替えて、その時々におけるコンデンサの電圧Vcの変化に基づいて、漏電を検出する。正常な状態から漏電した状態になると、ワイヤハーネス83の電位が変化することに起因して、リレーRY1,RY2を交互に開閉状態によって、コンデンサ110の電荷量が変化する。なお、漏電検出のための制御が行なわれる際には、システムメインリレー21,22は開状態に制御される。
<<正常な状態>>
まず、正常な状態である場合について考える。リレーRY1,RY2の双方が開状態である状態であるとき、組電池11からコンデンサ110に電流が流れて、コンデンサ110に電荷が蓄えられる。そして、所定時間の経過によって、コンデンサ110の電圧Vcは、組電池11の電圧と等しくなり、電流が流れなくなる(つまり、コンデンサ110の充電が完了する)。なお、所定時間は、たとえば、コンデンサ110の充電が完了するまでに要する時間などである。
リレーRY1が開状態、かつ、リレーRY2が閉状態のとき、および、リレーRY1が閉状態、かつ、リレーRY2が開状態のときは、上記と同様に、コンデンサ110の電圧Vcは、組電池11の電圧と等しくなる。つまり、正常な状態においては、リレーRY1,RY2の開閉によって、コンデンサ110の電圧Vcは変化しない。
<<漏電した状態>>
一方、漏電した状態においては、リレーRY1,RY2の開閉によってコンデンサ110の電圧が変化し得る。図5は、FF端子86Nから引き出されたワイヤハーネス83が接水した場合において、リレーRY1が開状態、かつ、リレーRY2が閉状態のときの漏電検出回路105の動作を説明するための図である。図6は、FF端子86Pから引き出されたワイヤハーネス83が接水した場合において、リレーRY1が閉状態、かつ、リレーRY2が開状態のときの漏電検出回路105の動作を説明するための図である。図5および図6に示される矢印AR1,AR2は、電流の流れる方向を示す。
図5を参照して、FF端子86Nから引き出されたワイヤハーネス83が接水した場合において、リレーRY1が開状態、かつ、リレーRY2が閉状態であると、矢印AR1の方向に電流が流れる。このときに、電圧センサ130によって検出されるコンデンサ110の電圧Vcは、組電池11の電圧とは異なる値となる。つまり、図示しない組電池11の電圧を検出するための電圧センサから取得した組電池11の電圧と、検出されたコンデンサ110の電圧Vcとを比較することによって、漏電を検出することができる。
図6を参照して、FF端子86Pから引き出されたワイヤハーネス83が接水した場合において、リレーRY1が閉状態、かつ、リレーRY2が開状態であると、矢印AR2の方向に電流が流れる。このときに、電圧センサ130によって検出されるコンデンサ110の電圧Vcは、組電池11の電圧とは異なる値となる。図5で説明したように、図示しない組電池11の電圧を検出するための電圧センサから取得した組電池11の電圧と、検出されたコンデンサ110の電圧Vcとを比較することによって、漏電を検出することができる。
<ECUで実行される処理>
図7は、ECU100(具体的にはCPU100a)における漏電検出の処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される各ステップは、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。図7に示すフローチャートの各ステップは、ECU100によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部がECU100内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。なお、図7のフローチャートが実行される場合には、システムメインリレー装置20は、開状態に保たれる。
まず、ECU100は、リレーRY1を開状態にし、かつ、リレーRY2を閉状態にする(ステップ1、以下ステップを「S」と略す)。そして、ECU100は、所定時間が経過するのを待ち(S3においてNO)、所定時間が経過すると(S3においてYES)、コンデンサ110の電圧Vcを取得する(S7)。
ECU100は、S7で取得したコンデンサ110の電圧Vcと所定電圧Vbatとを比較する。所定電圧Vbatには、たとえば、本フローチャートが実行されるときの組電池11の電圧が設定される。所定電圧Vbatは、たとえば、組電池11の電圧を検出するための電圧センサ(図示せず)から取得した値が用いられる。
ECU100は、所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値THよりも小さいか否かを判定する(S7)。閾値THは、電圧センサ130などのセンサの検出誤差および配線抵抗の影響などを考慮して適切に設定される。
ECU100は、所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値THよりも小さい場合(S7においてYES)、処理をS9に進める。
ECU100は、リレーRY1を閉状態にし、かつ、リレーRY2を開状態にする(S9)。そして、ECU100は、所定時間が経過するのを待ち(S11においてNO)、所定時間が経過すると(S11においてYES)、コンデンサ110の電圧Vcを取得する(S13)。
ECU100は、S13で取得したコンデンサ110の電圧Vcと所定電圧Vbatとを比較する。ECU100は、所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値THよりも小さいか否かを判定する(S15)。
ECU100は、所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値THより小さい場合(S15においてYES)、漏電は生じておらず正常であると判定して(S17)、処理を終了する。
ECU100は、S7において所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値TH以上である場合(S7においてNO)、および、S15において所定電圧Vbatと電圧Vcとの差分の大きさが閾値TH以上である場合(S15においてNO)、漏電が生じていると判定する(S19)。
以上のように、本実施の形態に係る電池パック10は、ジャンクションボックス80に収容された電気機器(システムメインリレー21,22、充電リレー31,32など)から新たに漏電検出用のワイヤハーネス83が引き出される。具体的には、電気機器の接続端子と、バスバ85とを電気的に接続するためのFF端子86からワイヤハーネス83が引き出される。当該ワイヤハーネス83の先端部は、金属等と導通可能に構成される。そして、ワイヤハーネス83の先端部には、コネクタ84が設けられる。このようにして、複数の電気機器からワイヤハーネス83を引き出して、電池パック10の筐体13の底面14の複数箇所にコネクタ84をそれぞれ配設する。つまり、コネクタ84は、ジャンクションボックス80の底面80aおよび組電池11の底面11aよりも、電池パック10の筐体13の底面14に近い位置に配設される。これによって、電池パック10が浸水した場合に、電気機器が冠水するレベルになる前に、いずれかのコネクタ84(ワイヤハーネス83の先端)が水に接触して、ECU100が漏電を検出することができる。これによって、電池パック10への浸水を早期に検出できるので、電気機器の冠水を防止することができる。
(変形例)
図8は、変形例に係る電池パック10の筐体13の底面14を説明するための図である。図8に示されるように、電池パック10の筐体13の底面14には、凹部15が設けられる。そして、凹部15に、電気機器から引き出されたワイヤハーネス83の先端部に設けられたコネクタ84が配設される。
電池パック10に浸水があった場合、筐体13の底面14に凹部15が設けられることによって、電池パック10内に侵入したWaは、まず、凹部15に溜まることが考えられる。このため、凹部15にコネクタ84を配設しておくことによって、浸水の初期の段階でワイヤハーネス83の先端部と水Waが接触する。ゆえに、早期に電池パック10内への浸水を検出することが可能となる。凹部15を複数箇所設けておけば、電池パック10内への浸水を早期に検出できる可能性を向上させることができる。
また、実施の形態においては、電池パック10が搭載される対象が車両である例について説明したが、本開示は、他の移動体にも適用可能である。たとえば、電動自転車、電動二輪車、電車および船舶などにも適用可能である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 電池パック、11 組電池、11a 底面、13 筐体、14 底面、15 凹部、20 システムメインリレー装置、21,22 システムメインリレー、30 充電リレー装置、31,32 充電リレー、40 PCU、50 モータジェネレータ、60 駆動輪、80 ジャンクションボックス、80a 底面、81 アッパカバー、82 ロアカバー、83 ワイヤハーネス、84 コネクタ、85 バスバ、86,86N,86P FF端子、90 充電口、ECU 100、CPU 100a、105 漏電検出回路、110 コンデンサ、130 電圧センサ、NL,PL 電力線、R1,R2 検出抵抗、RY1,RY2 リレー、Wa 水、Z1,Z2 絶縁抵抗。

Claims (1)

  1. 複数の二次電池が積層された組電池と、
    前記組電池に接続される電気機器と、
    前記電気機器を制御する制御装置と、
    前記組電池、前記電気機器および前記制御装置を収容する筐体とを備え、
    前記電気機器は、
    前記組電池と電気的に接続される端子と、
    前記端子から引き出され、接水時に電位が変化するように構成された接続線とを含み、
    前記制御装置は、前記接続線の電位を用いて漏電を検出し、
    前記接続線は、前記筐体内部において、前記電気機器の前記筐体底面と対向する面および前記制御装置の前記筐体底面と対向する面よりも、前記筐体底面に近い位置に配設される、電池パック。
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JP7414087B2 (ja) 2022-03-22 2024-01-16 いすゞ自動車株式会社 電源装置、電源装置を備えたシステムおよび電源装置の絶縁抵抗診断方法

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