JP2020057487A - 反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型でありながらも、分割領域の形状に相似した略正方形の光束を得ることが可能な面光源装置を実現するための配光制御素子を提供すること。【解決手段】基板上に配置されたN個(Nは1以上の整数)の発光素子から出射される光の配光を制御する四角板状の配光制御素子が、N個の発光素子と対向する第1主面と、第1主面と対向する第2主面と、各発光素子から記第1主面に入射した光を発光素子の光軸に対して略垂直な方向に拡散させると共に第2主面から出射するN個の拡散素子と、を備える【選択図】図9
Description
本発明は、反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機に関し、特に、表示パネルに背面側から光を照射する照明ユニットに用いられる反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機に関する。
従来から、液晶表示装置などの透過型画像表示装置のバックライトとして、複数のLED(Light Emitting Diode)をマトリックス状に配置した面光源装置(照明ユニット)が使用されている。
特許文献1に記載の面光源装置は、光学シートブロックと、多数個のLEDを光源とする光源ブロックとから構成されている。光学シートブロックは、拡散導光プレート或いは拡散プレートや反射シート等を含み、LEDからの光を拡散導光プレート或いは拡散プレートで拡散させつつ、反射シートによって反復反射させ、液晶表示装置を均一な明るさでムラなく照射している。
しかし、特許文献1の面光源装置によれば、液晶表示装置を均一な明るさでムラなく照射することが可能となるが、各LEDからの光が拡散プレート及び反射シートによって拡散され、互いに混ざり合うため、ローカルディミングを行うことは困難である。
一方、特許文献1の面光源装置は、光源からの光を凹面鏡によって反射し、液晶パネルに向けて照射するものであり、光束の形状を分割領域の形状に相似した略正方形にすることができるため、ローカルディミングを行うのに最適なものとされているが、複数の分割領域が出射する部分照明光を単に平面的に合成した構成であるため、LEDの輝度分布の影響を完全に除去することはできず、分割領域内で略均一の照度分布を得ることは難しい。
本発明は、薄型でありながらも、分割領域の形状に相似した略正方形の光束を得ることが可能な面光源装置を実現するための反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、
発光素子から出射される光の配光を制御する四角形板状の配光制御素子に付帯して配置される反射部材であって、
前記配光制御素子の入射面と当接して当該入射面側から出射される光を反射する第1反射面と、
前記配光制御素子のいくつかの側面と対向していて当該側面側から出射される光を反射する第2反射面と、
を備え、
前記第2反射面の先端部が、のこぎり歯状又は波状の形状を少なくとも一部に含み、かつ、光の反射量が少ない領域と、光の反射量が多い領域とを有することを特徴とする。
発光素子から出射される光の配光を制御する四角形板状の配光制御素子に付帯して配置される反射部材であって、
前記配光制御素子の入射面と当接して当該入射面側から出射される光を反射する第1反射面と、
前記配光制御素子のいくつかの側面と対向していて当該側面側から出射される光を反射する第2反射面と、
を備え、
前記第2反射面の先端部が、のこぎり歯状又は波状の形状を少なくとも一部に含み、かつ、光の反射量が少ない領域と、光の反射量が多い領域とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、配光制御素子の側面から出射される光が、側面部の先端部が、のこぎり歯状又は波状の形状を少なくとも一部に含む第2反射面によって反射されて、再度、配光制御素子の側面から入射させることが可能となるので、配光制御素子から漏れる光が減少し、各ディミング領域の光量を正確に制御することができることに加えて、第2反射面に対応する位置での光の明暗が生じにくくなり、かつ、ディスプレイ全体の均斉度が向上する。
また、反射部材が、熱収縮率0.5%以下の金属又は樹脂の薄板によって形成されていることが好ましい。さらに、前記第1反射面及び前記第2反射面の光の反射量が少ない領域における反射率が、90%以上であることが好ましい。
また、別の観点からは、本発明の反射部材を含む照射ユニットは、基板と、基板上に配置されたN個の発光素子と、上記配光制御素子と、を備えることを特徴とする。また、上記配光制御素子は、パーソナルコンピュータなどに付帯するディスプレイ、テレビ受信機に採用することもできる。
以上のように、本発明によれば、薄型でありながらも、分割領域内で略均一な照度分布を得ることが可能な照明ユニット用の反射部材が実現される。また、この反射部材を備える照明ユニット、ディスプレイ、テレビ受信機が実現される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る照明装置1の構成を示す斜視図である。照明装置1は、不図示の液晶パネルの背面側に配置され、該液晶パネルに対して光を照射する面光源装置である。照明装置1は、図1に示すように、液晶パネルのサイズに応じて、複数の照明ユニット10がマトリックス状に並べられて構成されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る照明装置1の構成を示す斜視図である。照明装置1は、不図示の液晶パネルの背面側に配置され、該液晶パネルに対して光を照射する面光源装置である。照明装置1は、図1に示すように、液晶パネルのサイズに応じて、複数の照明ユニット10がマトリックス状に並べられて構成されている。
図2は、図1に示す照明装置1の一部である照明ユニット10の構成を説明する分解斜視図である。図2に示すように、照明ユニット10は、四角板状のLEDユニット100と、LEDユニット100の上面に配置される反射シート200と、反射シート200の上面に配置される例えば2個の拡散板300と、各拡散板300上に例えば4枚ずつ配置される調整シート400とを備える。
以下、本明細書においては、LEDユニット100の長手方向をX軸方向、短手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向と直交する方向(つまり、LED素子110の出射方向)をZ軸方向と定義する。また、Z軸方向の正方向側を上、負方向側を底ということもある。したがって、図2のLEDユニット100でいえば、反射シート200との対向面を上面といい、その裏面を底面という。
各照明ユニット10のLEDユニット100は、例えばガラスエポキシ樹脂で形成された四角板状の基板101と、基板101の上面に実装された複数のLED素子110と、基板101の上面に実装された複数の補強板120とを含む。なお、別の実施形態としては、基板101に、アルミニウム基板やFPC(Flexible printed circuits)などを適用することも可能である。
図2に示すように、本実施形態においては、例えば4個(X軸方向)×例えば2個(Y軸方向)のLED素子110が、Z軸方向に光軸の向きを揃え、X軸方向ピッチ:例えば30mm、Y軸方向ピッチ:例えば30mmで、基板101の上面に実装されている。基板101上には、各LED素子110に電力を供給するためのアノードパターン(不図示)及びカソードパターン(不図示)が形成されており、各LED素子110は、アノードパターン及びカソードパターンにそれぞれ電気的に接続されている。
また、基板101は、不図示の配線ケーブルによってドライバ回路(不図示)と電気的に接続されており、各LED素子110には、アノードパターン及びカソードパターンを介して、ドライバ回路から駆動電流が供給されるようになっている。各LED素子110に駆動電流が供給されると、各LED素子110からは駆動電流に応じた光量の白色光がZ軸方向に沿って出射される。
なお、本実施形態においては、各LED素子110がローカルディミングの各分割領域に配置されており、ドライバ回路の制御によって、ローカルディミング(つまり、分割領域毎の調光制御)が実行できるようになっている。
補強板120は、基板101及び拡散板300の変形を抑えるための、薄板状の金属製(例えば、銅、鉄、アルミニウム)の部材である。図2に示すように、本実施形態においては、例えば6個の補強板120が、基板101の各長辺に沿うように、3個×2列の態様で、半田付け等(例えば、導電性接着剤(銀ペースト)、ロウ材、溶接・溶着、拡散接合等)によって表面実装されている。
各補強板120は、断面がL字状部分を含むというユニークな形状をしており、少なくとも基板101の上面から側面を覆う態様で実装される。各補強板120は、断面がL字状自体であってもよいし、コ字状として基板101の底面も覆うようにしてもよい。また、例えば、各補強板120は、基板101の側面に対応する位置の外面の例えば中央部付近に、上面側から底面側にかけてV字状の切欠きを入れたり、ディンプルを入れたりして強度を向上させてもよい。各補強板120には、基板101に形成された貫通孔(不図示)と連通する例えば2つの貫通孔120aが設けられている。各貫通孔120aは、拡散板300の突起302(図3(b)、図3(c))が挿通可能な大きさに形成されており、各拡散板300の突起302に対応した位置に配置されている。
そして、貫通孔120aに、各拡散板300の突起302が挿通され、熱溶着によって固定される。なお、別の実施形態としては、加えて、各突起302に対して紫外線硬化型接着剤などを塗布してから、そこに紫外線を照射することによって、より強固に基板101Aとの固定を実現してもよい。
なお、補強板120は、基板101の長辺に沿って配置されればよく、必ずしも3個×2列の態様に限定されるものではないが、少なくとも2個の拡散板300を跨ぐように配置されるのが好ましい。このような構成によれば、補強板120によって、2個の拡散板300が正確に位置決めされるため、XY平面上(つまり、基板101上)に正確に配置される。また、基板101及び拡散板300の変形も抑えられる。
反射シート200は、拡散板300と基板101との間に狭持される、四角薄板状の金属(例えば、アルミニウム)又は樹脂(例えば、PET(Polyethylene terephthalate))製の部材である。図2に示すように、反射シート200には、例えば8個のLED素子110の位置に対応した例えば8個の貫通孔200aと、拡散板300の突起302が通る、例えば8個の貫通孔200bが形成されている。
このように、本実施形態においては、拡散板300と基板101との間に反射シート200が配置されるため、LED素子110から出射された光が拡散板300の底面で反射されて、拡散板300に直接入射しなくても、反射シート200によって再び拡散板300に向かって反射されることで間接入射するため、LED素子110から出射されたほぼ全ての光が拡散板300を通って出射されるようになっている。
拡散板300は、反射シート200を覆う態様で、LED素子110から出射される光の光路上に配置され、各LED素子110から出射された光を拡散板300内部でZ軸周りに拡散させる、四角板状の光学ガラス又は樹脂製(例えば、アクリル、PC(ポリカーボネート)等)の光学素子である。
図3は、本実施形態の拡散板300の構成を説明する図面である。図3(a)は、平面図であり、図3(b)は、左側面図であり、図3(c)は、底面図である。また、図4は、拡散板300の構成を説明する断面図であり、図4(a)〜図4(e)は、それぞれ、図3(c)のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図、D−D断面図、E−E断面図である。
図3に示すように、本実施形態の拡散板300には、例えば4個のLED素子110に対応して例えば4個のパターン(つまり、4個の拡散素子)が面付けされており、ローカルディミングによって調光される例えば4つのディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4が形成されている。
なお、上述したように、本実施形態においては、基板101上に例えば8個のLED素子110が載置されているため、図2に示すように、例えば2個の拡散板300が、X軸方向に並んで配置されている。
図3(b)、図3(c)に示すように、各拡散板300の底面の四隅部には、Z軸の負方向側に突出する円柱状の突起302が形成されている。拡散板300が反射シート200上に載置されると、各突起302が、反射シート200の貫通孔200b、補強板120の貫通孔120aを通り、基板101の底面側に突出するようになっている。各突起302を基板101の底面側で熱溶着することにより、拡散板300が基板101に固定される。
図3(a)、図4(b)に示すように、各拡散板300の上面には、例えば4個のLED素子110の位置に対応して、それぞれ例えば4つの凹円錐面310が形成されている。各LED素子110から出射された光は、拡散板300内を通り、凹円錐面310に到達すると、一部の光が凹円錐面310から出射されると共に、他の一部の光が凹円錐面310によってZ軸周りに拡散板300内で拡散されるようになっている。これにより、拡散板300の均斉度を実現している。
図3(a)、図3(b)に示すように、各拡散板300の上面には、四隅に切欠き部350が形成されている。切欠き部350は、ここから光を出射させることで、拡散板300の側面から漏れる光の量を少なくして、拡散板300の上面からの光の出射量の総量を増やしている。
また、各拡散板300の上面には、各辺の略中央部から内側に向かって例えば平行に延びる例えば2本の溝部311が形成されている。溝部311は導波路として機能し、各LED素子110から出射された光が溝部311に到達すると、溝部311の壁面によって拡散板300の上面方向に向けて反射される。このため、各ディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4からの光が、隣接するディミング領域へ漏れるのが抑制される。なお、溝部311の形状は限定されず、その断面がコ字状、U字状、V字状など様々なものとすることができる。以下、他の溝部(溝部322a等)についても同様である。
図3(c)、図4(b)、図4(d)に示すように、各拡散板300の底面には、例えば4つの凹円錐面310に対応する位置に形成された例えば4つの凹円錐面320と、各凹円錐面320と連続して選択的に形成される円形開口321とが設けられている。詳細については後述するが、本実施形態においては、各円形開口321内の空間(LED素子110が丈のある場合、及び、円形開口321を設けない場合には、各凹円錐面320又はこれを含む空間)に各LED素子110が収容されるようになっている。
また、各凹円錐面320は、各LED素子110から出射される光が入射する入射面となっており、一種の集光レンズとして機能する。したがって、通常、各LED素子110から出射される光は、広い角度成分を有するものであるが(つまり、広がり角が広いが)、各凹円錐面320に入射することによって広がり角が狭められることになる。
図3(c)、図4(b)、図4(d)に示すように、各拡散板300の底面には、各凹円錐面320を囲むように、同心円状に例えば4本の環状の溝部322a、322b、322c、322dが順番に形成されている。なお、本実施形態においては、凹円錐面320から離れた溝部322c、322dの深さが、溝部322a、322bよりも深くなっており(図4(b)、図4(d))、凹円錐面310によって拡散した光及びLED素子110から出射された広がり角の広い光が、溝部322a、322b、322c、322dの壁面によって拡散板300の上面反射されることによって、拡散板300の上面から出射されるようになっている。
図4(b)に示すように、各拡散板300の底面の中央部には、溝部322cよりもさらに深い階段状の溝部323が形成されており、これによってY軸方向に隣接するディミング領域DE1とディミング領域DE4とを、また、ディミング領域DE2とディミング領域DE3とを、それぞれ区分している。
同様に、図4(d)に示すように、各拡散板300の底面の、略中央部には、溝部322c、322dよりもさらに深い階段状の溝部325が形成されており、これによってX軸方向に隣接するディミング領域DE1とディミング領域DE2とを、また、ディミング領域DE3とディミング領域DE4とを、それぞれ区分している。
つまり、各ディミング領域において横方向(つまり、X−Y平面)に広がる光が溝部323、325の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されるようになっており、これによって隣接するディミング領域への漏れ光が少なくなるように構成されている。また、各拡散板300の底面のY軸方向両端部には、階段状に薄くなるように、複数の段差部324が形成され(図4(b))、X軸方向両端部には、階段状に薄くなるように、複数の段差部326が形成され(図4(d))、各ディミング領域において横方向(つまり、X−Y平面)に広がる光が段差部324、326の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されるようになっており、これによってY軸方向両側面及びX軸方向両側面から外側への漏れ光が少なくなるように構成されている。
図3(c)、図4(a)に示すように、各拡散板300の底面には、Y軸方向に対向する2辺の中央部から内側に向かって平行に延びる例えば3本の溝部327が形成されている。各LED素子110から出射された光が溝部327に到達すると、溝部327の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されるため、X軸方向に隣接するディミング領域DE1とディミング領域DE2との間、及び、ディミング領域DE3とディミング領域DE4との間で、漏れ光が少なくなる。
図3(c)、図4(c)に示すように、各拡散板300の底面には、X軸方向に対向する2辺の略中央部から内側に向かって平行に延びる例えば3本の溝部328が形成されている。各LED素子110から出射されたが溝部328に到達すると、溝部328の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されるため、Y軸方向に隣接するディミング領域DE1とディミング領域DE4との間、及び、ディミング領域DE2とディミング領域DE3との間で、漏れ光が少なくなる。
図3(c)、図4(e)に示すように、各拡散板300の底面の四隅部には、拡散板300の対角方向に延びる例えば3本の溝部329が形成されている。各LED素子110から出射された光が溝部329に到達すると、溝部329の壁面によって拡散板300の上面方向に反射される。また、各拡散板300の底面の中央部には、拡散板300の対角方向に延びる例えば10本の溝部330が形成されている。各LED素子110からの光が溝部330に到達すると、溝部330の壁面によって拡散板300の上面方向に反射される。
図3(c)、図4(e)に示すように、各拡散板300の底面のY軸方向の端部には、複数の円形の凹部331が形成されている。各LED素子110からの光が凹部331に到達すると、凹部331の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されるため、拡散板300のY軸方向の端部においても拡散板300の上面方向に向かって光が反射される。
このように、本実施形態の拡散板300においては、例えば4個のLED素子110に対応した例えば4個のパターン(つまり、4個の拡散素子)が面付けされており、それぞれが、溝部323、325によって区分され、例えば4つのディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4が形成されている。そして、各LED素子110からの光が、各ディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4に形成された凹円錐面310、溝部322a、322b、322c、322d等によって拡散板300の上面方向に反射されて拡散板300の上面から出射される。
図18は、図3及び図4に示す拡散板300の変形例であり、図3(c)に相当するものである。図18には、既述の凹円錐面320、溝部329及び凹部331等に加えて、スリット領域340A〜340Dを示している。
スリット領域340Aは、拡散板300の各凹円錐面320内であって、拡散板300の短手方向の各端部付近に合計4か所形成されている。スリット領域340Aは、拡散板300の長手方向に平行な複数の深さのスリットを有している。
なお、各スリットの深さは、0.3mm〜1.5mm、好ましくは0.5mm〜1.2mm、より好ましくは、0.8mm〜1.0mmとするとよい。各スリットの開口部の幅はスリット間のピッチとの関係にもよるが、0.05mm〜0.5mm程度とするとよい。また、各スリットは全て同一の深さとしてもよいし、中央から離れるほど深くしてもよい。各スリットの形状は、断面が略V字状、略U字状、角状のいずれか一つ以上とすればよい。スリットの条件は、スリット領域340B〜340Dにおいても同様とすればよい。
スリット領域340Bは、拡散板300の長手方向の各端部の中央部付近に、合計2か所形成されている。スリット領域340Bは、拡散板300の長手方向に平行な複数のスリットを有している。
スリット領域340Cは、拡散板300の凹円錐面320列間であって、拡散板300の中央を挟んだ位置に合計2か所形成されている。スリット領域340Cは、拡散板300の長手方向に平行な複数のスリットを有している。
スリット領域340Dは、拡散板300の凹円錐面320行間であって、拡散板300の中央を挟んだ位置に合計2か所形成されている。スリット領域340Dは、拡散板300の短手方向に平行な複数のスリットを有している。
スリット領域340A〜340Dにおける各スリットの形成手法は、特に限定されるものではなく、例えば、レーザによって形成してもよいし、エッチングによって形成してもよいし、金型によって形成してもよい。
ここで、図9を用いて後述するように、側面部202Aを有する反射シート200に拡散板300を配し、かつ、図2に示すように、複数の拡散板300をモジュール化して照明ユニット10とした場合に、側面部202Aの歯間を光が透過するものの、拡散板300間が暗くなる場合がある。
これを防止するためには、拡散板300の面方向に対して直交する方向へ光路を変更させればよいことになる。この場合には、スリット領域340A,340Bを設けることが効果的である。
なお、スリット領域340Aのみ設ける、或いは、スリット領域340Bのみ設けることもできる。この場合にも、スリット領域340A,340Bのいずれかを設けない場合に比して、拡散板300間が暗くなることを防止できる。
ただし、スリット領域340Aとスリット領域340Bとのいずれかしか形成できないという場合には、スリット領域340Bのみ形成することが好ましい。これは、スリット領域340B付近における拡散板300間の隙間が、スリット領域340A付近における拡散板300間の隙間よりも広くなり易いので、これを補完するためである。
一方、拡散板300が大判になった場合には、LED素子110間のピッチが広くなるため、均一化した強度の光を出射させるため、スリット領域340C,340Dを設けることが効果的である。
なお、スリット領域340Cのみ設ける、或いは、スリット領域340Dのみ設けることもできる。この場合にも、スリット領域340C,340Dのいずれかを設けない場合に比して、拡散板300からの光の強度を向上させることができる。
ただし、スリット領域340Cとスリット領域340Dとのいずれかしか形成できないという場合には、スリット領域340Cのみ形成することが好ましい。これは、各凹円錐面320に対応するLED素子110は、行間よりも列間が広いので、行間中央よりも列間中央での光の強度が低くなるため、これを補完するためである。
図5は、本実施形態の拡散板300と調整シート400との配置関係を説明する分解斜視図である。また、図6は、調整シート400の構成を説明する図であり、図6(a)は、平面図であり、図6(b)は、分解斜視図である。
図5に示すように、調整シート400は、その中心が各LED素子110の発光面の中心と略一致するように、拡散板300の各凹円錐面310上に接着されて、各ディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4から出射される光の配光を調整する略円形のシート状の部材である。もっとも、本実施形態の調整シート400は、拡散板300に接着することが必須でなく、LED素子110から出射される光の光路上に何らかの手段によって固定的に配置されればよい。
図6に示すように、本実施形態の調整シート400は、それぞれ半径の異なる、第1シート410、第2シート420及び第3シート430がこの順番で、透明フィルム405上に印刷、蒸着等によって積層されて構成されている。本実施形態の透明フィルム405、第1シート410、第2シート420及び第3シート430は、それぞれ、LED素子110からの光の一部が透過可能である。
透明フィルム405は、厚さ2.0μm〜10μmで例えばPETを材料としていて、第1シート410、第2シート420及び第3シート430は、厚さ2.0μm〜10μmのウレタン系樹脂シートを型抜き(例えば、ビク抜き加工等)して得られる。なお、第1シート410、第2シート420及び第3シート430は、配光(つまり、透過率)を調整できるものであればよく、別の実施形態としては、ナイロン等の他の合成樹脂を用いることもできる。透明フィルム405は、第1シート410等と拡散板300とを接続できるものであればよく、拡散板300側に例えば粘着層を設ければよい。また、第1シート410等は、透明フィルム405を設けることなく、印刷、蒸着等によって、拡散板300上に直接形成することもできる。
図6(b)に示すように、第1シート410は、例えば星形16角形状のシート部材である。また、第2シート420は、第1シート410よりも半径の小さい例えば星形8角形状のシート部材である。また、第3シート430は、第2シート420よりも半径の小さい例えば星形8角形状のシート部材である。
透明フィルム405、第1シート410、第2シート420及び第3シート430は、それぞれの中心が位置合わせされて同軸上に配置され、第1シート410の上に第2シート420が位置し、第2シート420の上に第3シート430が位置しており、一体化されている(図6(a))。なお、本実施形態の第3シート430の中心部には、円形の開口431が形成され、第1シート410には、第2シート420の周囲を囲むように配置された例えば8個の円形の開口411と、開口411の外側に配置された例えば8個の円形の開口412とが形成されている。
このように、本実施形態の調整シート400においては、中心部(つまり、開口431が形成されている部分)において、第2シート420と第3シート430が重なり、その外側で第1シート410、第2シート420及び第3シート430が重なっている。また、さらにその外側で、第2シート420と第3シート430が重なり、第2シート420の外側では、第1シート410が存在する部分と存在しない部分(つまり、開口411、412が形成されている部分)が形成されている。
このように、第1シート410、第2シート420及び第3シート430の重なり具合が異なると、それに応じて透過率が異なることとなる。本実施形態においては、LED素子110からの光の配光特性(つまり、輝度分布)に応じて、第1シート410、第2シート420及び第3シート430の重なり具合や開口411、412の大きさ、位置を調整して、部分的に透過率を変更し、全体として略均一な輝度分布となるように調整している。
図7は、本実施形態の拡散板300と調整シート400との作用効果を説明する模式図である。なお、図7においては、説明の便宜のため、ディミング領域DE1のみ(つまり、1個の拡散素子のみ)を模式的に示しているが、他のディミング領域DE2〜DE4の場合も、これと同様である。
図7に示すように、本実施形態の照明ユニット10においては、拡散板300の円形開口321内の空間に配置されたLED素子110から各矢印で示されるような光(光線)が出射される。
具体的には、LED素子110からは、矢印aで示されるような、発光面の中心軸に対して広がり角が0°〜180°の光が出射される。LED素子110から出射された光は、拡散板300の凹円錐面320のレンズ効果によって集光されて拡散板300内に入射し、拡散板300内を進む。
そして、前方(図7の上方)の凹円錐面310に到達すると、一部の光は凹円錐面310から出射され(矢印b)、残りの光が、凹円錐面310によって反射されて、拡散板300内で拡散される(矢印c、矢印e)。そして、凹円錐面310によって拡散板300内で拡散された光は、拡散板300の内部を進み、溝部322a、322b、322c、322d等の壁面によって拡散板300の上面方向に反射されて、拡散板300の上面から出射される(矢印d)。
また、凹円錐面310によって拡散された光の一部は、拡散板300の内部を進み、拡散板300の側面から出射されるが(矢印e)、拡散板300を用いると、LED素子110からの光の大半を、最終的には、拡散板300の上面から出射させることができる。
また、凹円錐面310によって拡散された光の一部は、拡散板300の内部を進み、拡散板300の側面から出射されるが(矢印e)、拡散板300を用いると、LED素子110からの光の大半を、最終的には、拡散板300の上面から出射させることができる。
図8は、本実施形態の照明ユニット10から出射される光の輝度分布を示す写真及びグラフである。図8には、本実施形態の拡散板300と調整シート400との作用効果を説明するため、拡散板300と調整シート400とがある場合の輝度分布(図8(c))に加え、拡散板300と調整シート400とが無い場合の輝度分布(つまり、LED素子110から出射される光の輝度分布)(図8(a))、及び、拡散板300があるが調整シート400が無い場合の輝度分布(つまり、拡散板300から出射される光の輝度分布)(図8(b))も併せて示している。
なお、図8(a)〜図8(c)の各グラフは、各写真に対応しており、各写真の各位置における相対的な輝度をX軸方向及びY軸方向から示している。
まず、図8(a)と図8(b)とを比較すると分かるとおり、拡散板300を用いることにより、LED素子110に近い位置における光量が相対的に減少するとともに、LED素子110から離れた位置における光量が相対的に増加するので、拡散板300全体から光が出射され、均斉度を向上させることができる。
また、図8(b)と図8(c)とを比較すると分かるとおり、本実施形態においては、調整シート400が拡散板300の凹円錐面310上に接着されているため、凹円錐面310から出射される光(図7の矢印b)は、調整シート400によって一部が反射されることとなり、この反射光は調整シート400から相対的に離れた位置から出射されることになる。このため、LED素子110によるホットスポット(輝度の高い部分)が抑えられ、拡散板300全体から均一な光量の光が出射される。
また、拡散板300と基板101との間には、反射シート200が配置されているため(図2、図7)、LED素子110から出射された光が拡散板300の底面で反射されて、拡散板300に対して直接入射しない場合、或いは、一度、拡散板300には入射したものの、凹円錐面310によって反射されて拡散板300の底面から出射される光は、反射シート200によって再び拡散板300に向かって反射されて、拡散板300に入射することで、LED素子110から出射されたほぼ全ての光が拡散板300の上面から出射されるようになっている。
図16は、本実施形態の調整シート400の作用効果を説明する図であり、照明ユニット10から出射される光のX軸方向及びY軸方向の輝度分布を示している。図16において、「α」は、調整シート400を配置しない場合の輝度分布であり、「β」は、第1シート410のみを配置した場合の輝度分布であり、「γ」は、第1シート410と第2シート420を配置した場合の輝度分布であり、「δ」は、第1シート410、第2シート420及び第3シート430を配置した場合の輝度分布である。
表1は、図16のX軸方向の輝度分布(下側のグラフ)のピーク値と該ピーク値から求めた透過率を示す表であり、表2は、図16のY軸方向の輝度分布(右側のグラフ)のピーク値と該ピーク値から求めた透過率を示す表である。
上述したように、本実施形態の調整シート400は、透明フィルム405条に形成された第1シート410、第2シート420及び第3シート430により構成されている。したがって、調整シート400の透過率は、LED素子110の出射面近傍(つまり、中央部)において低く(表1、表2の「δ」参照)、LED素子110の出射面から離れるにつれて(つまり、周辺部に向かうにつれて)高くなる(表1、表2の「γ」、「β」参照)。
このため、本実施形態の拡散板300から出射される光の輝度分布は、図16中「α」で示すように、LED素子110の出射面上にピークを有するものであるが、調整シート400を通過した光の輝度分布は、当該ピークが抑えられ、各ディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4において略均一な輝度分布が得られている(図16の「δ」参照)。
また、本実施形態では、第1シート410、第2シート420、第3シート430の3層構造であるものとしたが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、各シートの厚さを変更するなどして、2層構造とすることもでき、また4層以上の構造とすることもできる。つまり、調整シート400は、複数の層構造であればよい。この点は、後述する第5の実施形態の場合も同様である。
以上が本実施形態の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
例えば、本実施形態においては、8個のLED素子110が搭載された1枚の基板101上に2個の拡散板300が配置されるものとして説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、拡散板300の大きさに対応する、基板101を複数用いてもよい。
また、本実施形態の拡散板300は、4個のLED素子110に対応して4個のパターン(つまり、4個の拡散素子)が面付けされているものとして説明したが、各LED素子110に対して1個の拡散素子が配置されればよく、面付け数は4個に限定されるものではない。つまり、N個(Nは、1以上の整数)のLED素子110に対して、N個の拡散素子が拡散板300に面付けされていればよい。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る照明ユニット10の構成を示す図である。図9(a)は、拡散板300が反射シート200Aに取り付けられた状態を示す図であり、図9(b)は、拡散板300と反射シート200Aの分解された状態を示す図である。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る照明ユニット10の構成を示す図である。図9(a)は、拡散板300が反射シート200Aに取り付けられた状態を示す図であり、図9(b)は、拡散板300と反射シート200Aの分解された状態を示す図である。
本実施形態の照明ユニットは、拡散板300に付帯して配置される反射シート200Aが、拡散板300の底面及び側面を囲むように形成されている点で第1の実施形態と異なる。なお、図9においては、説明の便宜のため、1つの拡散板300と反射シート200Aのみ示し、他の構成は省略しているが、反射シート200Aのサイズを2倍にして、例えば2つの拡散板300を1つの反射シート200Aに対して収容することもできる。
図9に示すように、本実施形態の反射シート200A(反射部材)は、金属の薄板(例えば、アルミニウム)又は樹脂(例えば、PET(Polyethylene terephthalate))によって形成された、反射率90%以上、熱収縮率0.5%以下の部材である。
反射シート200Aは、概形が上面の開放された概形が四角い箱形の形状を呈しており、内部に拡散板300が収容可能とされている。反射シート200Aは、拡散板300の底面を覆うように形成されている底面部201Aと、拡散板300の例えば4つの側面を覆うように形成された側面部202Aを有している。この場合、底面部201Aは、拡散板300における光の入射面となる底面に当接することになる。また、側面部202Aは、拡散板300の側面と対向することになる。
底面部201Aの内面には第1反射面201Aaが形成され、側面部202Aの内面には第2反射面202Aaが形成されている。側面部202Aは相互に短辺部分で接続されていてもよし、そうでなくてもよい。後者の場合には、厳密にいえば反射シート200Aは箱状ではないが、この場合であっても概形として箱状ということがいえる。
また、反射シート200Aの底面部201Aには、LED素子110の位置に対応した4個の貫通孔200Aaと、拡散板300の例えば4個の突起302が各々通る例えば4個の貫通孔200Abとが形成されている。また、反射シート200Aの側面部202Aの先端部は、のこぎり歯状に加工されている。
側面部202Aに対してこの種の加工を行わないと、側面部202Aの先端部の上面が直線状であって、かつ、上面と側面との角部がある場合に、その角部を境にして光の反射方向が大きく異なることになり、この結果、その角部の対応位置にはあまり光が到達せずに直線状の影が生じてしまうので、これを回避するために加工を行っている。
したがって、側面部202Aの先端部の形状は、のこぎり歯状に限定されるものではなく、例えば、波状としてもよいし、のこぎり歯状と波状とが混合していてもよい。また、側面部202Aの先端部に全体的に加工をしなくてもよく、少なくとも一部に含めばよい。
さらに、歯の数も大きさも図9に示すような態様に限定されず、極端に言えば、大きな1つ或いは2つ程度の歯を設けるだけでも一定の効果があるし、側面部202Aの先端部の上面にアールを設けて、側面部202Aの先端部において上面と側面との角部をなくすだけでも一定の効果がある。
また、歯の形状についても図9に示す態様に限定されない。例えば、図9では歯を左右対称のものとして示しているが、一方が歯の底面部に対して例えば30度〜60度の範囲で相対的に緩やかな傾斜があり、他方が底面部に対して例えば80度〜90度のように略直交するような傾斜がある形状してもよい。
また、一例を示すと、歯の底部は2.0mm〜4.0mm、歯の高さは1.0mm〜2.0mm程度とすればよい。波状の場合にもこれと同様の形状及び大きさとすればよく、このためには、1/2周期が2.0mm〜4.0mm程度、振幅が0.5mm〜1.0mmとすればよい。
また、これに限定されるわけではないが、側面部202Aの高さに対して、反射シート200Aの底面から歯の底部までの高さ、底面から歯の頂部までの高さは、それぞれ、50%〜90%、90%〜100%とするとよい。さらに、側面部202Aの幅に対して、歯の底部の幅は、2.5%〜10%とするとよい。
また、図9(b)では、複数の歯によって構成される歯群は、各頂部が結ばれる線が水平な直線状となるように示されているが、歯群の各頂部が結ばれる線が水平方向の中央付近が山型となるような直線状又は曲線状となるようにしてもよい。こうすると、拡散板300の四隅に対して光が向かい易くなるので、拡散板300全体としての明暗差が少なくなるという利点がある。
ここで、図9(b)に示す貫通孔201Acには、図3(b)に示す突起302が通されることになるが、製造工程などにおいて、突起302が貫通孔201Acから離脱すると面倒である。このため、これを防止すべく、突起302の径よりも貫通孔201Acの径をやや小さくして、突起302を貫通孔201Acに対して圧入することも一法である。
或いは、更に貫通孔201Acの縁に放射状に例えば3〜8程度の数で切欠きを入れてもよいし、貫通孔201Acの縁の形状をギザギザにしてもよい。こうすると、貫通孔201Acに突起302を通す際に、貫通孔201Acの縁の一部が突起302の側面によって、その進行方向に押され、貫通孔201Acに対する突起302の装着が完了したときには、貫通孔201Acの縁によって突起302が離脱しにくい方向に抵抗をかけることができる。
さらには、貫通孔201Acに突起302を通した後に、ストッパーの機能を果たすことができる、リング状の樹脂を突起302に装着することも可能である。いずれにしても、突起302が貫通孔201Acから離脱するような手法を採用すると好ましい。
なお、歯群の各頂部が結ばれる線を直線状とする場合には、図9(c)に示すように、一例として、相互に隣接する歯の一方の高さの半分程度が他の歯の他方の高さとなるようにすることが一法である。
また、歯群の各頂部が結ばれる線を曲線状とする場合には、一例として、歯群の端部から歯群の中央までを、水平方向をx、垂直方向をyで表す場合に、y=0.2x2〜0.4x2程度で表すことができる曲線状とすることが一法である。なお、このような山型としても、個々の歯の底部・高さについては、上記のような寸法とすることができる。
反射シート200Aのサイズは、拡散板300が嵌まるように、拡散板300のサイズよりも僅かに大きく、反射シート200A内に拡散板300が収容されると、拡散板300の底面及び側面が反射シート200Aの内面と対向して配置される。つまり、拡散板300の底面及び側面が反射シート200Aの第1反射面201Aa及び第2反射面202Aaによってそれぞれ覆われることになる。
したがって、拡散板300の底面から出射される光は、第1反射面201Aaによって拡散板300の上面側に反射され、拡散板300の側面から出射される光は、第2反射面202Aaによって拡散板300の側面から再度拡散板300内に入射して、最終的には拡散板300の上面側に反射されることとなる。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る照明装置が備える照明ユニットの構成の変形例の説明図である。
図19(a)には、
(1)図9(b)に示す反射シート200Aがない場合の側面部202Aの模式図、
(2)図9(b)に示す反射シート200Aの側面部202Aの模式図、
(3)図9(b)に示す反射シート200Aの位相をずらすことなく二枚重ね合わせた側面部202Aの模式図、
(4)図9(a)に示す反射シート200Aの位相をずらして二枚重ね合わせた側面部202Aの模式図、
をそれぞれ示している。
(1)図9(b)に示す反射シート200Aがない場合の側面部202Aの模式図、
(2)図9(b)に示す反射シート200Aの側面部202Aの模式図、
(3)図9(b)に示す反射シート200Aの位相をずらすことなく二枚重ね合わせた側面部202Aの模式図、
(4)図9(a)に示す反射シート200Aの位相をずらして二枚重ね合わせた側面部202Aの模式図、
をそれぞれ示している。
図19(b)の(1)〜(4)には、図19(a)の(1)〜(4)に対応する反射シート200Aを備えた照明装置に対する色彩輝度計での測定結果を示している。なお、図19(b)に示す測定結果は、色彩輝度計として「UA−200A(TOPCON社製)」を用い、これを拡散板300の側面端から0.2m離れた位置にセットして、LED通電をIf=0.07Aとするといった計測条件で測定したものある。
図19(c)の(1)〜(4)には、図19(a)の(1)〜(4)に示した反射シート200Aに係る模式図と、図19(b)の(1)〜(4)に示した測定結果を示す図とを重畳させたものを示している。
表3は、図19(c)の(1)〜(4)のA点〜C点における輝度の計測結果を示す図である。なお、いずれの輝度の値の単位も[cd/m2]である。
表3(1)では、仮に反射シート200Aを設けたとしても、のこぎり歯状のシート自体が位置しない谷部分に対応するA点でのみ計測した輝度を示している。A点での輝度は、381.56cd/m2という相対的に非常に高い値である。
表3(2)では、一枚の反射シート200Aを設けているが、のこぎり歯状のシート自体が位置しない谷部分に対応するA点で計測した輝度と、のこぎり歯状のシート自体が位置する山部分に対応するB点で計測した輝度とを示している。
表3(2)におけるA点での輝度は359.18cd/m2であり、表3(1)におけるA点での輝度に対して94.13%まで低下している。一方、表3(2)におけるB点での輝度は58.41cd/m2であり、表3(2)におけるA点での輝度に対して16.26%まで輝度が低下している。
表3(3)では、位相をずらすことなく二枚重ね合わせた反射シート200Aを設けているが、のこぎり歯状のシート自体が位置しない谷部分に対応するA点で計測した輝度と、のこぎり歯状のシート自体が二枚位置する山部分に対応するC点で計測した輝度とを示している。
表3(3)におけるA点での輝度は331.71cd/m2であり、表3(1)におけるA点での輝度に対して86.94%まで低下し、表3(2)におけるA点での輝度に対して92.35%まで低下している。一方、表3(3)におけるC点での輝度は2.304cd/m2であり、相対的に非常に低い値である。
表3(4)では、位相をずらして二枚重ね合わせた反射シート200Aを設けているが、のこぎり歯状のシート自体が位置しない谷部分に対応するA点で計測した輝度と、のこぎり歯状のシート自体が一枚位置する山部分に対応するB点で計測した輝度と、のこぎり歯状のシート自体が二枚位置する山部分に対応するC点で計測した輝度とを示している。
表3(4)におけるA点での輝度は240.32cd/m2であり、表3(1)におけるA点での輝度に対して62.98%まで低下し、表3(2)におけるA点での輝度に対して66.91%まで低下し、表3(3)におけるA点での輝度に対して72.45%まで低下している。一方、表3(4)におけるB点での輝度は44.88cd/m2であり、表3(2)におけるB点での輝度に対して86.84%程度まで低下している。また、表3(4)におけるC点での輝度は1.208cd/m2であり、表3(3)におけるC点での輝度に対して52.43%程度まで低下している。
表3(1)の場合には、一つの照明ユニット10に着目すれば、その拡散板300の側面端を超えて、非常に多量の光が外部に出射していることがわかる。これに対して、表3(2)〜(4)の場合には、一つの照明ユニット10に着目すれば、反射シート200Aののこぎり歯状の谷部分からは、その拡散板300の側面端を超えて、多量の光が外部に出射しているが、それ以外の反射シート200Aののこぎり歯状の山部分において多くの光が反射されるので、照明ユニット10から出射しないことがわかる。
ここで、表3(1)の場合に比して、表3(2)の場合には反射シート200Aののこぎり歯状に対応する領域では、その山部分によって、反射シート200Aがない場合に比して、50%の領域がシート200Aによって覆われていることになる。
そうすると、表3(1)の場合には、巨視的に見ると、
381.56×100%=381.56cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
381.56×100%=381.56cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
また、表3(2)の場合には、巨視的に見ると、
359.18cd/m2×50%+58.41cd/m2×50%=208.80cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
359.18cd/m2×50%+58.41cd/m2×50%=208.80cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
同様に、表3(3)の場合には、巨視的に見ると、
331.71cd/m2×50%+2.304cd/m2×50%=167.01cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
331.71cd/m2×50%+2.304cd/m2×50%=167.01cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
さらに、表3(4)の場合には、巨視的に見ると、
240.32cd/m2×25%+44.88cd/m2×50%+1.208cd/m2×25%=88.82cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
240.32cd/m2×25%+44.88cd/m2×50%+1.208cd/m2×25%=88.82cd/m2
の光量が拡散板300の側面端を超えて出射していることになる。
表3(4)の場合について付言すると、図19(a)の(4)に示すように、B点とC点での反射シート200Aの厚みは異なる。すなわち、このタイプの反射シート200Aは、側面部202Aについて、光が透過するA点を含む領域と、光の反射量が少ないB点を含む領域と、光の反射量が多いC点を含む領域とを有することになる。
ここで重要なことは、極端に言うと、拡散板300の側面端を超えて出射する光の量が0%であると、拡散板300の側面端に対応する位置には光が透過しないことになるので、その部分が暗く見えるようになることである。したがって、これでは、照明ユニット10間に暗部が発生してしまうことになるから回避が必要となる。
一方、極端に言うと、拡散板300の側面端を超えて出射する光の量が100%であると、拡散板300の側面端に対応する位置が暗く見えることはないが、これでは、照明ユニット10全体で見ると、均斉度が低下してしまうことになるから、これは回避しなければならない。
そうすると、図19の(2)〜(4)に示すような態様で、反射シート200Aを設けると、拡散板300の側面端を超えて出射する光の量が適量となり、拡散板300の側面端に対応する位置が暗く見えることも回避できるし、これでは、照明ユニット10全体で見ると、均斉度が低下してしまうことも回避できるという効果を奏する。図19の(2)〜(4)のいずれの態様を選択するかについては、その用途、照明ユニット10の大きさなどによって決定すればよい。
なお、例えば、図19の(3)では、相対的に薄い2枚の反射シート200Aを重ね合わせるという手法を採用したが、これらの反射シート200Aに代えて、例えば約2倍の厚さの反射シートを用いてもよい。
さらに、図9(c)に示したような歯群が全体的に山形になっている反射シート200A、又は、のこぎり歯状に代えて波状の側面部202Aを有する反射シートを、図19の(3)又は図19の(4)に示すような態様で配置してもよい。
図10は、本実施形態の照明ユニットから出射される光の輝度分布を示す写真である。なお、図10においては、本実施形態の反射シート200Aの作用効果を説明するため、本実施形態の反射シート200Aを用いた場合の輝度分布(図10(b))に加え、第1の実施形態(つまり、反射シート200を用いた場合)の輝度分布(図10(a))も併せて示している。
図10(a)及び図10(b)の3行3列のマトリックスは、各々、図9(a)に示す照明ユニットを意味しており、2行2列目の照明ユニットのLED素子110のみをオンした状態を示している。
図10(a)と図10(b)とを比較すると分かるとおり、本実施形態の構成によれば、2行2列目の照明ユニットの拡散板300の側面から出射される光は、その第2反射面202Aaによって拡散板300の側面から再度、拡散板300内に入射して、最終的に、拡散板300上面側に向けて反射され、拡散板300の上面から出射するため、光の有効利用が可能となる。したがって、本実施形態の構成を用いてローカルディミングを行うと、各ディミング領域の光量を正確に制御することができる。
(第3の実施形態)
図11は、本発明の第3の実施形態に係る照明装置が備える照明ユニット10Aの構成を示す図である。図11(a)は、平面図であり、図11(b)は、底面図であり、図11(c)は、分解斜視図である。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る照明装置が備える照明ユニット10Aの構成を示す図である。図11(a)は、平面図であり、図11(b)は、底面図であり、図11(c)は、分解斜視図である。
図11に示すように、本実施形態の照明ユニット10Aは、四角板状のLEDユニット100Aと、LEDユニット100Aの上面に配置される反射シート200Bと、反射シート200Bの上面に配置される例えば2個の拡散板600とを備えている。
そして、本実施形態の照明ユニット10Aが第1の実施形態の照明ユニット10と異なる点は、例えば2個(X軸方向)×例えば1個(Y軸方向)のLED素子110が、基板101Aの上面に実装されている点と、各拡散板600に各LED素子110に対応して1個のパターン(つまり、1個のディミング領域)が形成されている点である。
なお、本実施形態の拡散板600のサイズと、第1の実施形態の拡散板300のサイズは、略同一であると把握されたい。つまり、本実施形態おいては、第1の実施形態の4つのディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4を、1個のディミング領域(つまり、拡散板600)でカバーしていることになる。
反射シート200Bには、例えば2個のLED素子110の位置に対応した例えば2個の貫通孔200Baと、拡散板600の例えば2個の突起602が通る例えば2個の貫通孔200Bbが形成されている。
本実施形態においても第1の実施形態と同様、拡散板600と基板101Aとの間に反射シート200Bが配置され、LED素子110から出射された光が拡散板600に入射せずに、拡散板600の底面で反射されてしまったり、一度、拡散板600に入射しても拡散板600の底面から出射してしまったりしても、反射シート200Bによって再び拡散板600の底面に向かって反射され、再度、拡散板600に入射するので、LED素子110から出射されたほぼ全ての光が拡散板600の上面から出射されるようになっている。
拡散板600は、第1の実施形態の拡散板300と同様、反射シート200Bを覆う態様で、LED素子110から出射される光の光路上に配置され、各LED素子110から出射された光を拡散板600内部でZ軸周りに拡散させる、四角板状の光学ガラス又は樹脂製(例えば、アクリル、PC(ポリカーボネート)等)の光学素子である。
図12は、本実施形態の拡散板600の構成を説明する図面である。図12(a)は、平面図であり、図12(b)は、右側面図であり、図12(c)は、底面図である。また、図13は、拡散板600の構成を説明する断面図である。図13(a)、図13(b)は、それぞれ、図12(c)のA−A断面図、B−B断面図である。
図12(b)、図12(c)に示すように、各拡散板600の底面には、Z軸の負方向側に突出する円柱状の例えば4つの突起602が形成されている。拡散板600が反射シート200B上に載置されると、各突起602が、反射シート200Bの貫通孔200Bb、補強板120の貫通孔120aを通り、基板101Aの底面側に突出するようになっている。各突起602を基板101Aの底面側で、熱溶着等することにより、拡散板600が基板101Aに固定される(図11(c))。
図12(a)、図13(a)、図13(b)に示すように、各拡散板600の上面には、例えば1つのLED素子110の位置に対応して、1つの凹円錐面610が形成されている。LED素子110から出射された光は、拡散板600内を通り、凹円錐面610に到達すると、一部の光が凹円錐面610から出射されると共に、他の一部の光が凹円錐面610によってZ軸周りに拡散板600内で拡散されるようになっている。これにより、拡散板600の均斉度を実現している。
図12(a)、図13(a)に示すように、拡散板600の上面には、四隅に切欠き部650が形成されている。切欠き部650は、ここから光を出射させることで、拡散板600の側面から漏れる光の量を少なくして、拡散板600の上面からの光の出射量の総量を増やしている。
また、拡散板600の上面には、対角線上に配置されていて、中央部から四隅部に向かうにつれて徐々に上側に向けて突出する例えば4つの突出部619が形成されている。上述のように、第1の実施形態の例えば4つのディミング領域DE1、DE2、DE3、DE4を形成した場合には、これに対応してLED素子110の数も4つとなるが、本実施形態のように1個のディミング領域を形成した場合には、LED素子110の数も1つとなるため、最大光量は図3の場合に比して1/4となり光量が低下する。
そして、かかる光量の低下は、拡散板600の四隅部において顕著となるため、本実施形態においては突出部619を設けることにより、四隅部の光量低下を抑制している。なお、突出部619の上面に凹凸差が数十μm程度のシボ加工(凹凸加工)を施すことによって、さらに光量低下を抑制することもできる。
また、拡散板600の上面には、四隅部から各辺に沿うように延びる、例えば8本の溝部611が形成されている。溝部611は、導波路として機能し、各LED素子110からの光が溝部611に到達すると、溝部611の壁面によって反射される。
このため、各拡散板600(つまり、各ディミング領域)からの光が、隣接するディミング領域へ漏れることが抑制される。また、拡散板600のY軸方向中央部のX軸方向両端部には、凹円錐面610に向かってそれぞれ延びる溝部613が形成されている。各溝部613は、導波路として機能する例えば4つの溝部613a、613b、613c、613dから構成され、LED素子110からの光が溝部613a、613b、613c、613dに到達すると、それぞれの壁面によって、拡散板600の上面方向に反射される。
なお、溝部613a等の形成位置は、図12(a)に示す態様に限定されるものではなく、拡散板600のX軸方向中央部のY軸方向両端部にも形成してもよい。この場合、それに隣接する溝部611は短くすることになる。
溝部611、613a等及び615の形成位置について付言すると、要するに、この点については、拡散板300の場合も同様であるが、溝部611、613a等及び615は、LED素子110から物理的に離れた個所にバランス良く適宜形成すればよい。こうすると、拡散板300及び拡散板600のいずれを用いた場合にも、それらの上面から均一的に光を出射させることが可能となる。
また、拡散板600(つまり、各ディミング領域)は、拡散板300と同様に、隣接するディミング領域へ光が漏れることを抑制できる。また、拡散板600の上面の例えば4つの突出部619の近傍には、凹円錐面610を中心とする、例えば8本の円弧状の溝部615が形成されている。溝部615は導波路として機能し、各LED素子110からの光が溝部615に到達すると、溝部615の壁面によって拡散板600の上面方向に反射され、拡散板600の上面から出射される。
図12(c)、図13(a)、図13(b)に示すように、各拡散板600の底面には、凹円錐面610に対応する位置に形成された凹円錐面620と、凹円錐面620と連続して選択的に形成される円形開口621とが設けられている。
また、凹円錐面620は、LED素子110から出射される光が入射する入射面となっており、一種の集光レンズとして機能する。したがって、通常、各LED素子110から出射される光は、広い角度成分を有するものであるが(つまり、広がり角が広いが)、各凹円錐面620に入射することによって広がり角が狭められることになる。
図12(c)、図13(a)、図13(b)に示すように、各拡散板600の底面には、凹円錐面620を囲むように、同心円状に複数の環状の溝部622が形成されている。なお、溝部622の深さは、凹円錐面620から離れた位置に形成された溝部622ほど深く(図4(a))、凹円錐面610によって拡散した光及びLED素子110から出射された広がり角の広い光が、溝部622の壁面によって拡散板600の上面方向に反射されることによって、拡散板600の上面から出射されるようになっている。
また、拡散板600の底面には、段差部625、640が形成されている。段差部625は四隅部に形成されており、段差部640は溝部613に対応する位置に形成されている。段差部625等は、いずれもその周辺部分に対して一段薄い部分である。
そして、段差部625には、複数の円弧状の溝部626が形成され、段差部640には、外側に向かって徐々に深さが深くなる、複数の円弧状の溝部641が形成されている(図13(a)、図13(b))。
また、図12(c)に示すように、拡散板600の底面の端部には、各辺に沿うように、複数の円形の凹部631、633が形成されている。各LED素子110からの光が凹部631、633に到達すると、凹部631、633の壁面によって拡散板600の上面方向に反射される。
このように、本実施形態の拡散板600においては、例えば1個のLED素子110に対応した例えば1個のパターン(つまり、1個の拡散素子)が面付けされており、1つのディミング領域が形成されている。そして、LED素子110からの光が、拡散板600に形成された凹円錐面610、溝部622等によって拡散板600の上面方向に反射されて拡散板600の上面から出射される。
(第4の実施形態)
図14は、本発明の第3の実施形態に係る拡散板600の変形例を示す平面図である。図14に示すように、本実施形態(本変形例)の拡散板600Aは、上面に例えば4つの突出部619が形成されていない点で、第3の実施形態の拡散板600と異なる。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る拡散板600の変形例を示す平面図である。図14に示すように、本実施形態(本変形例)の拡散板600Aは、上面に例えば4つの突出部619が形成されていない点で、第3の実施形態の拡散板600と異なる。
図15は、第3の実施形態の拡散板600を使用した照明ユニットの輝度分布と、第4の実施形態の拡散板600Aを使用した照明ユニットの輝度分布を示す図であり、図15左側のグラフは、拡散板600及び拡散板600Aの一方の対角方向(図15のA方向)の輝度分布を示すグラフであり、図15右側のグラフは、拡散板600及び拡散板600Aの他方の対角方向(図15のB方向)の輝度分布を示すグラフである。
図15に示すように、拡散板600及び拡散板600Aによれば、LED素子110から出射された光が、拡散板600内及び拡散板600A内で拡散されるため、LED素子110に近い位置における光量が相対的に減少するとともに、LED素子110から離れた位置における光量が相対的に増加するので、拡散板600及び拡散板600A全体から光が出射され、均斉度を向上させることができる。
また、拡散板600の輝度分布と拡散板600Aの輝度分布を比較すると、拡散板600の輝度分布の方が、拡散板600Aよりも、約100cd/m2ほど、輝度が高いことがわかる。これは、拡散板600の上面に形成された例えば4つの突出部619の影響であり、突出部619が輝度を高めるために有効に機能していることが分かる。
(第5の実施形態)
図17は、本発明の第5の実施形態に係る調整シート400A〜400Cの変形例を示す図であり、図6に対応するものである。図17(a)には 星形多角形状に代えて、それぞれの先端に丸みを帯びた第1シート410Aと、一部の先端に丸みを帯びた第2シート420Aと、それぞれの先端に丸みを帯びた第3シート430Aとを示している。
図17は、本発明の第5の実施形態に係る調整シート400A〜400Cの変形例を示す図であり、図6に対応するものである。図17(a)には 星形多角形状に代えて、それぞれの先端に丸みを帯びた第1シート410Aと、一部の先端に丸みを帯びた第2シート420Aと、それぞれの先端に丸みを帯びた第3シート430Aとを示している。
図17(b)には、第1シート410Aの先端部分に代えて大小2タイプの略円状のパーツを含む第1シート410Bと、四隅がカットされたパーツ及び当該四隅とそれらの略中間位置とに位置する小タイプの略円状のパーツを含む第2シート420Bと、第3シート430Aのそれぞれの先端部分に代えて小タイプの略円状のパーツを含む第3シート430とを示している。
図17(c)には、図6(b)に示した第1シート410と図17(b)に示した第1シート410Bとを組み合わせたような第1シート410C、図6(b)に示した第2シート420と同様の形状の第2シート420Cと、図6(b)に示した第3シート430と同様の形状の第3シート430Cとを示している。
図17に示す調整シート400A〜400Cの場合も、図6に示した調整シート400の場合と同様に、図16を用いて説明したような効果を得ることができる。したがって、本明細書では、図17に示すような調整シート400A〜400Cを構成する第1シート410A〜410C、第2シート420A〜420C、第3シート430A〜430Cの形状も、星形多角形状に含まれるものとする。
また、以上説明した拡散板600等を用いた照明ユニットは、パーソナルコンピュータに付帯する液晶ディスプレイにも採用することができるし、いわゆる液晶テレビなどのテレビ受信機にも採用することができる。また、この照明ユニットは、一般照明装置、街路看板装置など、液晶パネルを有さず、拡散カバー、透光性樹脂板などを有する装置にも用いることができる。
なお、今回開示された各実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 照明装置
10、10A 照明ユニット
100、100A LEDユニット
101、101A 基板
110 LED素子
120 補強板
120a 貫通孔
200、200A、200B 反射シート
200a、200b、200Ba、200Bb 貫通孔
201A 底面部
201Aa 第1反射面
201Ab、201Ac 貫通孔
202A 側面部
202Aa 第2反射面
300、600、600A 拡散板
302、602 突起
310、320、610、620 凹円錐面
311、322a、322b、322c、322d、323、325、327、328、329、330、611、613、615、622、626、641 溝部
321、621 円形開口
324、326、625、640 段差部
331、631、633 凹部
400 調整シート
410 第1シート
411、412 開口
420 第2シート
430 第3シート
431 開口
619 突出部
10、10A 照明ユニット
100、100A LEDユニット
101、101A 基板
110 LED素子
120 補強板
120a 貫通孔
200、200A、200B 反射シート
200a、200b、200Ba、200Bb 貫通孔
201A 底面部
201Aa 第1反射面
201Ab、201Ac 貫通孔
202A 側面部
202Aa 第2反射面
300、600、600A 拡散板
302、602 突起
310、320、610、620 凹円錐面
311、322a、322b、322c、322d、323、325、327、328、329、330、611、613、615、622、626、641 溝部
321、621 円形開口
324、326、625、640 段差部
331、631、633 凹部
400 調整シート
410 第1シート
411、412 開口
420 第2シート
430 第3シート
431 開口
619 突出部
Claims (6)
- 発光素子から出射される光の配光を制御する四角形板状の配光制御素子に付帯して配置される反射部材であって、
前記配光制御素子の入射面と当接して当該入射面側から出射される光を反射する第1反射面と、
前記配光制御素子のいくつかの側面と対向していて当該側面側から出射される光を反射する第2反射面と、
を備え、
前記第2反射面の先端部が、のこぎり歯状又は波状の形状を少なくとも一部に含み、かつ、光の反射量が少ない領域と、光の反射量が多い領域とを有することを特徴とする反射部材。 - 熱収縮率0.5%以下の金属又は樹脂の薄板によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の反射部材。
- 前記第1反射面及び前記第2反射面の光の反射量が少ない領域における反射率が、90%以上であることを特徴とする請求項1に記載の反射部材。
- 基板と、
前記基板上に配置された発光素子と、
前記発光素子から出射される光の配光を制御する四角形板状の配光制御素子と、
前記配光制御素子と前記基板との間に位置する請求項1に記載の反射部材と、
を備えることを特徴とする照明ユニット。 - 請求項1記載の配光制御素子を有するディスプレイ。
- 請求項1記載の配光制御素子を有するテレビ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018186256A JP2020057487A (ja) | 2018-09-30 | 2018-09-30 | 反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020057487A true JP2020057487A (ja) | 2020-04-09 |
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ID=70107555
Family Applications (1)
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JP2018186256A Pending JP2020057487A (ja) | 2018-09-30 | 2018-09-30 | 反射部材、照明ユニット、ディスプレイ及びテレビ受信機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020057487A (ja) |
-
2018
- 2018-09-30 JP JP2018186256A patent/JP2020057487A/ja active Pending
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