JP2020056779A - 充電状態推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次電池の放電又は充電が継続しても、SOCの推定精度を向上させることができる充電状態推定装置を提供することを課題とする。【解決手段】充電状態推定装置20において、測定値取得部21は、2次電池の電圧測定値Eoと、2次電池の電流測定値Ioと、2次電池の温度測定値Toとを取得する。推定値算出部22は、電流測定値Ioに基づいて、2次電池のSOC推定値Feを算出する。電圧監視部23は、2次電池が充電又は放電を実行している時に2次電池の電圧測定値Eoが予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断する。補正部24は、2次電池の電圧測定値Eoが電圧閾値に達したと電圧監視部23により判断された場合、電圧測定値Eoが電圧閾値に達した補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて、SOC推定値Feを補正する。【選択図】図2

Description

本発明は、2次電池の充電状態を推定する充電状態推定装置に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両は、動力源であるモータに電力を供給する電源を搭載する。電動車両の電源には、主に、2次電池が用いられる。2次電池は、放電によりモータに電力を供給し、モータで発生した回生電力を充電により蓄積する。
2次電池の電力をモータに安定して供給することができるように、電動車両は、2次電池のSOC(State Of Charge)を推定する充電状態推定装置を搭載する。SOCは、2次電池の充電率に相当する。充電状態推定装置は、2次電池に流れる電流を測定するセンサから電流測定値を取得し、取得した電流測定値を積算する。積算された電流測定値が、SOC推定値として用いられる。電流測定値を積算してSOCを推定する方法は、クーロンカウント法と呼ばれる。
しかし、電流測定値が誤差を含むため、電流測定値の誤差が、SOC推定値において蓄積されている。クーロンカウント法は、時間の経過とともに、SOC推定値の精度が低下するという問題がある。
特許文献1は、充電又は放電中における2次電池の開放電圧を推定し、推定した開放電圧に基づいて2次電池のSOCを推定する充電状態推定装置を開示している。
例えば、放電が開始された場合、特許文献1に係る充電状態推定装置は、放電開始前の2次電池の端子電圧と、放電が開始された後の2次電池の電流とに基づいて、2次電池の内部抵抗を算出し、算出した内部抵抗を内部抵抗基準値として取得する。特許文献1に係る充電状態推定装置は、2次電池の温度と2次電池の内部抵抗との関係を示すテーブルに基づいて、測定された2次電池の温度に対応する内部抵抗を内部抵抗参照値として取得する。
特許文献1に係る充電状態推定装置は、内部抵抗基準値と内部抵抗参照値との比である補正係数を算出する。特許文献1に係る充電状態推定装置は、算出された補正係数を用いて内部抵抗参照値を補正することにより、内部抵抗校正値を算出する。特許文献1に係る充電状態推定装置は、内部抵抗校正値が算出された後に、2次電池の電流及び端子電圧を検出する。特許文献1に係る充電状態推定装置は、算出された内部抵抗校正値と、検出された電流と、検出された端子電圧とに基づいて、2次電池の開放電圧を算出する。特許文献1に係る充電状態推定推置は、予め設定された開放電圧と2次電池のSOCとの関係を示すテーブルに基づいて、算出された2次電池の開放電圧に対応するSOCを取得する。
特許文献1に係る充電状態推定装置は、電流測定値を積算することなくSOCを推定する。充電状態推定装置は、クーロンカウント法を用いる充電状態推定装置よりも、SOC推定精度を向上させることができる。
特開2014−211307号公報
特許文献1に係る充電状態推定装置は、放電開始前の開放電圧を用いて算出された内部抵抗基準値を用いて、SOCを推定する。放電が継続している場合、内部抵抗基準値は、更新されない。放電開始時における開放電圧と、SOC推定時における開放電圧との差が大きくなった場合、SOCの推定精度が低下する虞がある。
上記問題点に鑑み、本発明は、2次電池の放電又は充電が継続しても、SOCの推定精度を向上させることができる充電状態推定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、2次電池の充電状態を推定する充電状態推定装置であって、測定値取得部と、推定値算出部と、電圧監視部と、補正部とを備える。測定値取得部は、2次電池の電圧測定値と、2次電池の電流測定値と、2次電池の温度測定値とを取得する。推定値算出部は、電流測定値に基づいて、2次電池のSOC推定値を算出する。電圧監視部は、2次電池が充電又は放電を実行している時に2次電池の電圧測定値が予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断する。補正部は、2次電池の電圧測定値が電圧閾値に達したと電圧監視部により判断された場合、電圧測定値が電圧閾値に達した補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値に基づいて、SOC推定値を補正する。
第1の発明によれば、SOC推定値は、電圧測定値が電圧閾値に達した時刻に測定された2次電池の温度と2次電池を流れる電流とに基づいて補正される。放電又は充電の開始前に測定されたパラメータがSOC推定値の補正に使用されないため、2次電池の放電又は充電が継続した場合であっても、SOC推定値の精度を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明であって、電圧測定値は、2次電池の閉回路電圧である。
第2の発明によれば、2次電池が充電中又は放電中である場合であってもSOC推定値を補正できる。従って、充電中又は放電中におけるSOC推定値の精度を向上させることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明であって、補正部は、領域決定部と、推定値補正部とを含む。領域決定部は、補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値によって定まる2次電池の動作位置が、2次電池を流れる電流と2次電池の温度とによって定まる第1領域内にあるか否かを判断する。推定値補正部は、動作位置が第1領域内にあると判断された場合、SOC推定値を第1領域に対応する補正値を用いて補正する。
第3の発明によれば、動作位置が第1領域内にある場合に、SOC推定値が補正される。SOC推定値を補正することが適切でない場合、補正部は、SOC推定値を補正しない。これにより、SOC推定値の補正により、SOC推定値の精度が逆に低下することを抑制できる。
第4の発明は、第3の発明であって、領域決定部は、動作位置が2次電池を流れる電流と2次電池の温度とによって予め設定され、かつ、第1領域と異なる第2領域内にあるか否かを判断する。推定値補正部は、動作位置が第2領域内にある場合、SOC推定値を第2領域に対応する補正値を用いて補正する。
第4の発明によれば、補正部は、動作位置が第1領域内にある場合、SOC推定値を第1領域に対応する補正値に置き換える。補正部は、動作位置が第2領域内にある場合、SOC推定値を第2領域に対応する補正値に置き換える。これにより、SOC推定値の補正機会を増やすことができるため、SOC推定値の精度をさらに向上させることができる。
第5の発明は、2次電池の充電状態を推定する充電状態推定方法であって、a)ステップと、b)ステップと、c)ステップと、d)ステップとを備える。a)ステップは、2次電池の電圧測定値と、2次電池の電流測定値と、2次電池の温度測定値とを取得する。b)ステップは、電流測定値に基づいて、2次電池のSOC推定値を算出する。c)ステップは、2次電池が充電又は放電を実行している時に2次電池の電圧測定値が予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断する。d)ステップは、2次電池の電圧測定値が電圧閾値に達したと判断された場合、電圧測定値が電圧閾値に達した補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値に基づいて、SOC推定値を補正する。
第5の発明は、第1の発明に用いられる。
本発明によれば、2次電池の充電又は放電が継続した場合であっても、SOCの推定精度を向上させることができる充電状態推定装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係る充電状態推定装置を用いた車載装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す充電状態推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す補正部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す充電状態推定装置の動作を示すフローチャートである。 図4に示すSOC推定値補正処理のフローチャートである。 図2に示す電圧測定値が下限値に達した場合に用いられる補正領域データの一例を示す図である。 図2に示す補正値テーブルの一例を示す図である。 図2に示す電圧測定値が上限値に達した場合に用いられる補正領域データの一例を示す図である。 CPUバス構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[1.構成]
[1.1.車載システム100の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る充電状態推定装置20を用いた車載システム100の構成を示す機能ブロック図である。図1を参照して、車載システム100は、例えば、図示しないハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(EV:Electric Vehicle)等の車両に搭載される。車載システム100は、2次電池5からモータ4へ電力を供給し、モータ4の回生電力を2次電池5に供給する。モータ4は、車両の動力源である。2次電池5は、車両の電源である。
車載システム100は、電源管理装置1と、車両制御装置2と、変換部3と、モータ4と、2次電池5と、リレー6と、電圧センサ7と、電流センサ8と、温度センサ9とを備える。
電源管理装置1は、車両のイグニッションスイッチ(図示省略)の状態に応じて、変換部3と2次電池5とを接続する。電源管理装置1は、2次電池5の充電状態を示すSOC(state of charge)値1Sを車両制御装置2に出力する。SOC値1Sは、例えば、2次電池5の充電率である。SOC値1Sは、2次電池5の残留容量であってもよい。
車両制御装置2は、電源管理装置1から受けたSOC値1Sに基づいて、2次電池5の充電制御又は放電制御を行う。車両制御装置2が放電制御を行う場合、変換部3は、車両制御装置2の指示に応じて、2次電池5から供給される直流を3相交流に変換する。モータ4は、その変換された3相交流により駆動する。車両制御装置2が充電制御を行う場合、変換部3は、車両制御装置2の指示に応じて、モータ4から供給される3相交流を直流に変換する。モータ4は、回生ブレーキとして動作する際に3相交流を生成し、その生成した3相交流を変換部3に供給する。
2次電池5は、例えば、組電池であり、直列に接続された複数の電池スタックを含む。複数の電池スタックの各々は、直列に接続された複数のセルを含む。セルは、例えば、リチウムイオン2次電池やニッケル水素2次電池である。
リレー6は、電源管理装置1によりオンオフされる。リレー6をオンすることにより、2次電池5が変換部3と電気的に接続される。リレー6をオフすることにより、変換部3と2次電池5との電気的接続が解除される。
電圧センサ7は、2次電池5のCCV(閉回路電圧:Closed circuit voltage)を測定し、測定結果として電圧測定値Eoを生成する。電圧センサ7は、生成した電圧測定値Eoを充電状態推定装置20に出力する。
電流センサ8は、2次電池5に流れる電流を測定し、測定結果として電流測定値Ioを生成する。電流センサ8は、生成した電流測定値Ioを充電状態推定装置20に出力する。
温度センサ9は、2次電池5の温度を測定し、測定結果として温度測定値Toを生成する。温度センサ9は、生成した温度測定値Toを充電状態推定装置20に出力する。2次電池5の温度は、例えば、複数の電池スタックの各々の表面温度である。温度センサ9は、複数の電池スタックのうち一部の表面温度を検出してもよい。
[1.2.電源管理装置1の構成]
電源管理装置1は、リレー制御装置10と、充電状態推定装置20とを備える。
リレー制御装置10は、イグニッションスイッチからのイグニッション信号S1に基づいて、リレー6のオンオフを制御する。具体的には、イグニッション信号S1が、イグニッションスイッチのオンを示している場合、リレー制御装置10は、リレー6をオンして、2次電池5を変換部3と電気的に接続する。イグニッション信号S1が、イグニッションスイッチのオフを示している場合、リレー制御装置10は、リレー6をオフして、変換部3と2次電池5との電気的な接続を解除する。
充電状態推定装置20は、2次電池5の充電状態を推定する。具体的には、充電状態推定装置20は、電流測定値Ioを電流センサ8から受け、その受けた電流測定値Ioに基づいて2次電池5のSOCを推定する。充電状態推定装置20は、SOCの推定結果として、SOC値1Sを車両制御装置2に出力する。充電状態推定装置20は、電圧測定値Eoが予め設定された電圧閾値に達した場合、電流測定値Io及び温度測定値Toに基づいて、推定されたSOCを補正する。
[1.3.充電状態推定装置20の構成]
図2は、図1に示す充電状態推定装置20の構成を示す機能ブロック図である。図2を参照して、充電状態推定装置20は、測定値取得部21と、推定値算出部22と、電圧監視部23と、補正部24と、記憶装置25とを備える。
測定値取得部21は、電圧センサ7から電圧測定値Eoを取得し、電流センサ8から電流測定値Ioを取得し、温度センサ9から温度測定値Toを取得する。電圧測定値Eoと、電流測定値Ioと、温度測定値Toとを取得する頻度は、同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。電圧測定値Eoと、電流測定値Ioと、温度測定値Toとを取得するタイミングは、同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
測定値取得部21は、取得した電流測定値Ioを推定値算出部22に出力する。測定値取得部21は、取得した電圧測定値Eoを電圧監視部23に出力する。測定値取得部21は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taを補正部24に出力する。補正時刻については後述する。
推定値算出部22は、測定値取得部21から受けた電流測定値Ioに基づいて、2次電池5のSOC推定値Feを算出する。SOC推定値Feは、測定値取得部21が電流測定値Ioを取得するたびに算出される。推定値算出部22の詳細については、後述する。
推定値算出部22は、算出したSOC推定値Feが補正部24により補正されなかった場合、算出されたSOC推定値FeをSOC値1Sとして車両制御装置2に出力する。推定値算出部22は、補正されたSOC推定値Feを補正部24から受けた場合、補正されたSOC推定値FeをSOC値1Sとして車両制御装置2に出力する。
電圧監視部23は、2次電池5が定電流充電又は定電流放電を行っている時に、電圧測定値Eoが予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断する。電圧閾値は、上限値及び下限値を含む。上限値は、2次電池5の充電上限電圧である。下限値は、2次電池5の放電終止電圧である。2次電池5が充電中である場合、上限値が電圧閾値として用いられる。2次電池5が放電中である場合、下限値が電圧閾値として用いられる。電圧監視部23は、電圧測定値Eoが電圧閾値に達したか否かを示す判断結果Kを補正部24に出力する。
補正部24は、電圧測定値Eoが電圧閾値に達したと電圧監視部23により判断された場合、電圧測定値Eoが電圧閾値に達した時刻を補正時刻として決定する。補正部24は、測定値取得部21が取得した電流測定値Io及び温度測定値Toのうち、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taを取得する。補正部24は、取得した電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて、SOC推定値Feを補正する。補正部24の詳細については後述する。
記憶装置25は、不揮発性であり、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどである。記憶装置25は、補正領域データ26及び27と、補正値テーブル28とを記憶する。
補正領域データ26及び27は、補正部24がSOC推定値Feを補正するか否かを決定する際に用いられる。補正領域データ26は、電圧測定値Eoが下限値に達した場合に用いられる。補正領域データ27は、電圧測定値Eoが上限値に達した場合に用いられる。補正値テーブル28は、補正部24がSOC推定値Feの補正値を決定する際に用いられる。補正領域データ26及び27と、補正値テーブル28との各々の詳細については後述する。
図3は、補正部24の構成を示す機能ブロック図である。図3を参照して、補正部24は、領域決定部241と、推定値補正部242とを備える。
領域決定部241は、判断結果Kを電圧監視部23から受ける。判断結果Kが、電圧測定値Eoが電圧閾値に達したことを示している場合、領域決定部241は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taを測定値取得部21から取得する。領域決定部241は、2次電池5の動作位置が補正領域内にあるか否かを判断する。2次電池5の動作位置は、取得した電流測定値Ia及び温度測定値Taにより定まる。補正領域は、補正領域データ26又は27に記録されている。領域決定部241は、動作位置が補正領域内に位置するか否かを示す位置判断結果Rを推定値補正部242に出力する。
推定値補正部242は、動作位置が補正領域内に位置することを位置判断結果Rが示している場合、補正値テーブル28を用いて、SOC推定値Feを補正する。補正値テーブル28は、補正領域と補正値とを対応付けたデータである。
[2.充電状態推定装置20の動作]
[2.1.SOC推定値の算出]
図4は、図1に示す充電状態推定装置20の動作を示すフローチャートである。2次電池5が定電流充電中又は定電流放電中である場合、充電状態推定装置20は、図4に示す処理を繰り返し実行する。具体的には、図4に示す処理は、測定値取得部21が電流測定値Ioを新たに取得するたびに実行される。
測定値取得部21は、電流測定値Ioを電圧センサ7から新たに取得した場合、その新たに取得した電流測定値Ioを推定値算出部22に出力する。推定値算出部22は、測定値取得部21から受けた電流測定値Ioと、前回算出したSOC推定値Feとに基づいて、SOC推定値Feを算出する(ステップS11)。
例えば、SOC推定値Feは、クーロンカウント法により算出される。推定値算出部22は、測定値取得部21が時刻tに取得した電流測定値Ioを、時刻t−1におけるSOC推定値Feに加算することにより、時刻tにおけるSOC推定値Feを算出する。時刻t−1は、測定値取得部21が時刻tの直前に電流測定値Ioを取得した時刻である。SOC推定値Feは、測定値取得部21により取得された電流測定値Ioの積算値である。つまり、推定値算出部22は、2次電池5を流れる電流を時間で積分することにより、SOC推定値Feを算出する。算出されたSOC推定値Feは、推定値補正部242に出力される。
測定値取得部21は、電圧測定値Eoを新たに取得した場合、その取得した電圧測定値Eoを電圧監視部23に出力する。電圧監視部23は、測定値取得部21から受けた電圧測定値Eoが下限値又は上限値に達したか否かを判断する(ステップS12)。2次電池5が定電流充電中又は定電流放電中であるため、電圧測定値Eoは、2次電池5のCCVである。つまり、ステップS12において、電圧監視部23は、2次電池5のCCVが電圧閾値に達したか否かを判断する。
下限値は、2次電池5の放電終止電圧である。上限値は、2次電池5の充電上限電圧である。ステップS12において、2次電池5が定電流放電中である場合、電圧監視部23は、電圧測定値Eoが下限値に達したか否かを判断する。2次電池5が定電流充電中である場合、電圧監視部23は、電圧測定値Eoが上限値に達したか否かを判断する。
電圧測定値Eoが下限値又は上限値に達していない場合(ステップS12においてNo)、電圧監視部23は、電圧測定値Eoが下限値及び上限値の両者に達していないことを示す判断結果Kを推定値算出部22及び補正部24に出力する。この場合、推定値補正部242は、SOC推定値Feを補正しない。推定値算出部22は、ステップS11で算出されたSOC推定値FeをSOC値1Sとして出力する(ステップS14)。
電圧測定値Eoが下限値又は上限値に達した場合(ステップS12においてYes)、電圧監視部23は、電圧測定値Eoが電圧閾値に達したことを示す判断結果Kを補正部24に出力する。補正部24は、後述するSOC推定値補正処理(ステップS13)を実行して、SOC推定値Feを補正する。
推定値算出部22は、補正されたSOC推定値Feを推定値補正部242から取得し、補正されたSOC推定値FeをSOC値1Sとして出力する(ステップS14)。なお、SOC推定値補正処理(ステップS13)の結果、SOC推定値Feが補正されない場合がある。この場合、推定値算出部22は、ステップS11で算出したSOC推定値FeをSOC値1Sとして出力する(ステップS14)。
[2.2.SOC推定値の補正(ステップS13)]
図5は、図4に示すSOC推定値補正処理(ステップS13)のフローチャートである。図5を参照しながら、電圧測定値Eoが下限値に達した場合と、電圧測定値Eoが上限値に達した場合とに分けて、ステップS13を詳しく説明する。
(電圧測定値Eoが下限値に達した場合)
領域決定部241は、電圧監視部23から判断結果Kを受ける。電圧測定値Eoが下限値(放電終止電圧)に達したことを判断結果Kが示している場合、領域決定部241は、電圧測定値Eoが下限値に達した時刻を補正時刻に決定する。領域決定部241は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taを特定する(ステップS131)。
具体的には、領域決定部241は、測定値取得部21により取得された電流測定値Ioのうち補正時刻に最も近い時刻に取得された電流測定値Ioを、補正時刻に取得された電流測定値Iaとして特定する。補正決定部24は、測定値取得部21により取得された温度測定値Toのうち、補正時刻に最も近い時刻に取得された温度測定値Toを補正時刻に取得された温度測定値Taとして特定する。
電流測定値Iaは、補正時刻よりも前の時刻に取得された電流測定値Ioであってもよいし、補正時刻よりも後の時刻に取得された電流測定値Ioであってもよい。温度測定値Taについても同様である。
電圧測定値Eoが下限値に達しているため(ステップS132においてYes)、領域決定部241は、補正領域データ26を記憶装置25から読み出す(ステップS133)。領域決定部241は、補正時刻における電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて2次電池5の動作位置を特定する(ステップS135)。
図6は、下限値用の補正領域データ26の一例を示す図である。図6を参照して、補正領域データ26は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した場合における、2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す図である。2次電池5の許容電流は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した場合に2次電池5に流すことができる電流である。点P61〜P64は、2次電池5の動作位置の例示であるため、補正領域データ26に含まれない。
ステップS135で特定された2次電池5の動作位置は、図6に示すように、2次電池5の温度に対応する横軸と、2次電池5を流れる電流に対応する縦軸とを有する2次元座標系上に現れる。例えば、温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが−75Aである場合、動作位置は点P61である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが−125Aである場合、動作位置は点P62である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが−175Aである場合、動作位置は点P63である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが−225Aである場合、動作位置は点P64である。
図5を参照して、領域決定部241は、ステップS135で特定された動作位置が補正領域データ26において設定された補正領域内に中にあるか否かを判断する(ステップS136)。動作位置が補正領域内にある場合(ステップS136においてYes)、ステップS137が実行される。動作位置が補正領域外にある場合(ステップS136においてNo)、ステップS138が実行される。
図6を参照して、補正領域データ26は、補正領域261〜263と、非補正領域264とを含む。補正領域261〜263の各々は、温度が−25℃以上100℃以下の範囲であり、かつ、電流が−250A以上0A以下の範囲で定義される。
補正領域261は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが0%である領域に対応する。補正領域262は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが1%である領域に対応する。補正領域263は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが2%である領域に対応する。非補正領域264は、図6に示す2次元座標系において、補正領域261〜263を除く領域である。補正領域261〜263の決定方法については、後述する。
例えば、2次電池5の動作位置が点P61である場合、領域決定部241は、特定した動作位置が補正領域261内にあると判断する(ステップS136においてYes)。領域決定部241は、動作位置が補正領域261内にあることを示す位置判断結果Rを推定値補正部242に出力する。
ステップS137について説明する。推定値補正部242は、動作位置が補正領域内にあることを示す位置判断結果Rを領域決定部241から受けた場合、示された補正領域に対応する補正値を用いて、SOC推定値Feを補正する(ステップS137)。具体的には、推定値補正部242は、補正値テーブル28を参照して、位置判断結果Rで示された補正領域に対応する補正値を決定する。推定値補正部242は、推定値算出部22から受けたSOC推定値Feを、決定した補正値で置き換える。これにより、SOC推定値Feが補正される。
図7は、補正値テーブル28の一例を示す図である。図7を参照して、補正値テーブル28は、補正領域261〜263と補正値とを1対1に対応付けている。補正領域261に対応する補正値(SOC)は、0%である。補正領域262に対応する補正値は、1%である。補正領域263に対応する補正値は、2%である。補正領域271〜273は、電圧測定値Eoが上限値に達した場合に用いられるため、その説明については後述する。
例えば、2次電池5の動作位置が点P61である場合、2次電池5の動作位置は、図6に示すように、補正領域261内にある。推定値補正部242は、補正領域261が示された位置判断結果Rを受ける。推定値補正部242は、補正値テーブル28を参照して、補正領域261に対応する補正値を決定する。具体的には、推定値補正部242は、補正値を0%に決定する。この結果、SOC推定値Feは、0%に補正される。推定値補正部242は、補正されたSOC推定値Feを推定値算出部22に出力する。
ステップS138について説明する。ステップS135で特定された動作位置が非補正領域264内にある場合(ステップS136においてNo)、領域決定部241は、非補正領域264が示された位置判断結果Rを推定値補正部242に出力する。この場合、推定値補正部242は、SOC推定値Feを補正しないことを決定する(ステップS138)。推定値補正部242は、ステップS138の決定を推定値算出部22に通知する。
以下、補正領域261〜263の決定方法を説明する。図6を参照して、補正領域261は、境界線26aと横軸とに挟まれた領域である。補正領域262は、境界線26aと境界線26bとに挟まれた領域である。補正領域263は、境界線26bと境界線26cとに挟まれた領域である。境界線26a〜26cを特定できれば、補正領域261〜263を決定することができる。
境界線26a〜26cの各々は、2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した時の2次電池5の真のSOCに従ってプロットした曲線である。
境界線26aは、2次電池5の真のSOCが0%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。境界線26bは、2次電池5の真のSOCが1%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。境界線26cは、2次電池5の真のSOCが2%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。
つまり、境界線26a〜26cの位置は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した時における2次電池5の真のSOCに依存する。以下、詳しく説明する。
電圧測定値Eo(2次電池5のCCV)は、2次電池5のOCV(開回路電圧:Open Circuit Voltageから過電圧を減算した数値である。過電圧は、2次電池5の内部抵抗に依存する。2次電池5の内部抵抗は、2次電池5の温度が低下するにつれて増加する。2次電池5の過電圧は、2次電池5を流れる電流の絶対値が大きくなるにつれて増加する。
2次電池5が放電中である場合、電圧測定値Eoは、2次電池5のOCVよりも小さくなる。この結果、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達したとしても、真のSOCが0%より大きい場合がある。
電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した場合における2次電池5の真のSOCは、2次電池5の内部抵抗によって変化する。つまり、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した場合における2次電池5の真のSOCは、2次電池5の温度及び2次電池5を流れる電流によって変化する。従って、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した場合における2次電池5の動作位置を2次電池5の真のSOCごとに事前に測定することにより、境界線26a〜26cを決定することができる。
(電圧測定値Eoが上限値に達した場合)
領域決定部241は、電圧監視部23から判断結果Kを受ける。電圧測定値Eoが上限値(充電上限電圧)に達したことを判断結果Kが示している場合、領域決定部241は、電圧測定値Eoが上限値に達した時刻を補正時刻に決定する。領域決定部241は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taを特定する(図5に示すステップS131)。
電圧測定値Eoが上限値に達しているため(ステップS132においてNo)、領域決定部241は、補正領域データ27を記憶装置25から読み出す(ステップS134)。領域決定部241は、補正時刻における電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて2次電池5の動作位置を特定する(ステップS135)。
図8は、上限値用の補正領域データ27の一例を示す図である。図8を参照して、補正領域データ27は、補正領域271〜273及び非補正領域274を含む。補正領域271〜273及び非補正領域274は、2次電池5の温度を横軸に設定し、2次電池5を流れる電流を縦軸に設定した2次元座標系によって定義される。
補正領域271〜273の各々は、温度が−25℃以上100℃以下の範囲であり、かつ、電流が0A以上250A以下の範囲で定義される。補正領域271は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが100%である領域に対応する。補正領域272は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが99%である領域に対応する。補正領域273は、電圧測定値Eoが放電終止電圧に達した際に、2次電池5の真のSOCが98%である領域に対応する。非補正領域274は、図8に示す2次元座標系において、補正領域271〜273を除く領域である。
図8に示す点P71〜P74は、2次電池5の動作位置の例を示しており、補正領域データ27に含まれない。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが50Aである場合、動作位置は点P71である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが100Aである場合、動作位置は点P72である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが125Aである場合、動作位置は点P73である。温度測定値Taが50℃であり、電流測定値Iaが175Aである場合、動作位置は点P74である。
図7を参照して、補正値テーブル28は、補正領域271〜273と補正値とを1対1に対応付けている。補正領域271に対応する補正値は、100%である。補正領域272に対応する補正値は、99%である。補正領域273に対応する補正値は、98%である。
以下、電圧測定値Eoが上限値に達した場合におけるSOC推定値Feの補正を説明する。例えば、2次電池5の動作位置が点P72である場合、領域決定部241は、2次電池5の動作位置が補正領域272内にあると判断する(ステップS136においてYes)。推定値補正部242は、補正領域272に対応する補正値を用いて、SOC推定値Feを補正する(ステップS137)。SOC推定値Feは、99%に設定される。
2次電池5の動作位置が点P74である場合、領域決定部241は、2次電池5の動作位置が非補正領域274内にあると判断する(ステップS136においてNo)。推定値補正部242は、SOC推定値Feを補正しないことを決定する(ステップS138)。
以下、補正領域271〜273の決定方法を説明する。図8を参照して、補正領域271は、境界線27aと横軸とに挟まれた領域である。補正領域272は、境界線27aと境界線27bとに挟まれた領域である。補正領域273は、境界線27bと境界線27cとに挟まれた領域である。
境界線27a〜27cの各々は、2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を、電圧測定値Eoが充電上限電圧に達した時の2次電池5の真のSOCに従ってプロットした曲線である。
境界線27aは、2次電池5の真のSOCが100%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。境界線27bは、2次電池5の真のSOCが99%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。境界線27cは、2次電池5の真のSOCが98%である場合における2次電池5の温度と2次電池5の許容電流との関係を示す。
2次電池5が充電中である場合、電圧測定値Eoは、2次電池5のOCVよりも大きい。電圧測定値Eoが充電上限電圧に達したことは、2次電池5のOCVが充電上限電圧に達したことを意味しない。つまり、電圧測定値Eoが充電上限電圧に達したとしても、真のSOCが100%より小さい場合がある。
電圧測定値Eoが充電上限電圧に達した場合における2次電池5の真のSOCは、補正領域261〜263の決定方法の説明と同様に、2次電池5の温度及び2次電池5を流れる電流によって変化する。従って、電圧測定値Eoが充電上限電圧に達した場合における2次電池5の動作位置を2次電池5の真のSOCごとに事前に測定することにより、境界線27a〜27cを決定することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る充電状態推定装置20は、電圧測定値Eoが下限値又は上限値に達した場合、電圧測定値Eoが下限値又は上限値に達した時刻を補正時刻に決定する。充電状態推定装置20は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて、2次電池5の動作位置を特定する。充電状態推定装置20は、特定した動作位置に基づいて2次電池5のSOC推定値Feを補正する。充電状態推定装置20は、補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいてSOC推定値Feを補正するため、2次電池5の充電又は放電が継続した場合であっても、2次電池5のSOCの推定精度を向上させることができる。
充電状態推定装置20は、2次電池5のCCVが下限値また上限値に達した時にSOC推定値Feを補正する。充電状態推定装置20は、2次電池5が充電中又は放電中であってもSOC推定値を補正できるため、充電中又は放電中におけるSOC推定値の精度を向上させることができる。
充電状態推定装置20は、2次電池5の動作位置が非補正領域内にある場合、SOC推定値Feを補正しない。非補正領域は、2次電池5の温度及び電流に基づいてSOC推定値Feを補正できない領域である。SOC推定値を補正することが適切でない場合、充電状態推定装置20は、SOC推定値を補正しない。従って、充電状態推定装置20は、SOC推定値の補正により、SOC推定値の精度が逆に低下することを抑制できる。
補正領域データ26及び27の各々は、複数の補正領域を有する。補正領域の数が1つである場合に比べて、SOC推定値の補正機会を増やすことができる。従って、充電状態推定装置20は、SOC推定値の精度をさらに向上させることができる。
[変形例]
上記実施の形態において、電圧測定値Eoが上限値又は下限値に達したか否かを電圧監視部23が判断する例を説明したが、これに限られない。電圧監視部23は、上限値又は下限値の少なくとも一方を使用すればよい。
上記実施の形態では、充電状態推定装置20は、2次電池5全体のSOCを推定する例を説明したが、これに限られない。充電状態推定装置20は、2次電池のSOCをセル単位又はスタック単位で管理してもよい。充電状態推定装置20がセル単位でSOCを管理する場合、電圧センサ7は、2次電池5のセルごとに電圧測定値Eoを生成する。充電状態推定装置20は、2次電池5のセルのうち、電圧測定値Eoが上限値又は下限値に達したセルのSOCを補正する。充電状態推定装置20がスタック単位でSOCを管理する場合も同様である。
上記実施の形態において、領域決定部241が、補正時刻に最も近い時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいて、2次電池5の動作位置を決定する例を説明したが、これに限られない。領域決定部241は、補正時刻を含む対象期間を設定し、対象期間において測定値取得部21により取得された電流測定値Ioの代表値を算出してもよい。この場合、算出された電流測定値Ioの代表値が、補正時刻における電流測定値Iaとして用いられる。代表値は、例えば、平均値、中間値などである。温度測定値Taについても同様である。また、対象期間は、補正時刻よりも後の期間を含んでいてもよい。
上記実施の形態において、補正領域データ26及び27の各々が3つの補正領域を有する例を説明したが、これに限られない。補正領域データ26及び27の各々は、補正領域を1つ有していればよい。補正領域の数が1つである場合、補正領域データ26及び27の各々は、補正値が0%である補正領域を有していることが望ましい。補正領域データ26及び27の各々が4つ以上の補正領域を有していてもよい。
上記実施の形態において、推定値補正部242がSOC推定値Feを補正値に置き換える例を説明したが、これに限られない。推定値補正部242は、補正値をSOC推定値Feに加算してもよいし、補正値をSOC推定値Feに乗算してもよい。推定値補正部242は、補正値を用いてSOC推定値Feを補正すればよい。
上記実施の形態において、下限値が放電終止電圧であり、上限値が充電上限電圧である例を説明したが、これに限られない。例えば、下限値は、SOCが10%である場合における2次電池5のCCVであってもよい。上限値は、SOCが90%である場合における2次電池5のCCVであってもよい。この場合、下限値及び上限値の各々は、SOC−CCV特性に基づいて設定される。つまり、電圧監視部23は、電圧測定値Eoが予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断すればよい。
上記実施の形態において、補正部24が領域決定部241と推定値補正部242とを含む例を説明したが、これに限られない。補正部24が補正時刻に取得された電流測定値Ia及び温度測定値Taに基づいてSOC推定値Feを補正するのであれば、SOC推定値Feを補正する方法は特に限定されない。
上記実施の形態において、充電状態推定装置20の各機能ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
また、充電状態推定装置20の各機能ブロックにより実行される処理の一部又は全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部又は全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施の形態(変形例を含む)の各機能ブロックを、ソフトウェアにより実現する場合、図9に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えてもよい。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
100 車載システム
1 電源管理装置
2 車両制御装置
3 変換部
4 モータ
5 2次電池
6 リレー
7 電圧センサ
8 電流センサ
9 温度センサ
20 充電電圧推定装置
21 測定値取得部
22 推定値算出部
23 電圧監視部
24 補正部
241 領域決定部
242 推定値補正部

Claims (5)

  1. 2次電池の充電状態を推定する充電状態推定装置であって、
    前記2次電池の電圧測定値と、前記2次電池の電流測定値と、前記2次電池の温度測定値とを取得する測定値取得部と、
    前記電流測定値に基づいて、前記2次電池のSOC推定値を算出する推定値算出部と、
    前記2次電池が充電又は放電を実行している時に前記2次電池の電圧測定値が予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断する電圧監視部と、
    前記電圧監視部が前記2次電池の電圧測定値が前記電圧閾値に達したと判断した場合、前記電圧測定値が前記電圧閾値に達した補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値に基づいて、前記SOC推定値を補正する補正部と、を備える充電状態推定装置。
  2. 請求項1に記載の充電状態推定装置であって、
    前記電圧閾値は、前記2次電池の放電終止電圧又は前記2次電池の充電上限電圧である、充電状態推定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の充電状態推定装置であって、
    前記補正部は、
    前記補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値によって定まる前記2次電池の動作位置が、前記2次電池を流れる電流と前記2次電池の温度とによって定まる第1領域内にあるか否かを判断する領域決定部と、
    前記動作位置が前記第1領域内にあると判断された場合、前記SOC推定値を前記第1領域に対応する補正値を用いて補正する推定値補正部と、を含む充電状態推定装置。
  4. 請求項3に記載の充電状態推定装置であって、
    前記領域決定部は、前記動作位置が前記2次電池を流れる電流と前記2次電池の温度とによって予め設定され、かつ、前記第1領域と異なる第2領域内にあるか否かを判断し、
    前記推定値補正部は、前記動作位置が前記第2領域内にある場合、前記SOC推定値を前記第2領域に対応する補正値を用いて補正する、充電状態推定装置。
  5. 2次電池の充電状態を推定する充電状態推定方法であって、
    前記2次電池の電圧測定値と、前記2次電池の電流測定値と、前記2次電池の温度測定値とを取得するステップと、
    前記電流測定値に基づいて、前記2次電池のSOC推定値を算出するステップと、
    前記2次電池が充電又は放電を実行している時に前記2次電池の電圧測定値が予め設定された電圧閾値に達したか否かを判断するステップと、
    前記2次電池の電圧測定値が前記電圧閾値に達したと判断された場合、前記電圧測定値が前記電圧閾値に達した補正時刻に取得された電流測定値及び温度測定値に基づいて、前記SOC推定値を補正するステップと、を備える充電状態推定方法。
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JP2021179311A (ja) * 2020-05-11 2021-11-18 株式会社豊田自動織機 電池soc推定システム

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