JP2020054733A - 靴中敷き - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性の向上を図ることができる紙製の靴中敷きを提供する。【解決手段】紙原料液に防水剤を添加した紙料液を抄紙することによって得られた湿紙を雌金型および雄金型からなる金型内で熱圧することによって中敷き本体12とともに内側縦アーチ支持部14などの立体形状部24を一体成形する。【選択図】図1

Description

本発明は、靴中敷きに関する。
従来から吸湿性能や防臭性能を備えた靴の中敷きが知られている。吸湿性能や防臭性能は、時間経過とともに低下するため、近年では、短期間(例えば、一日〜数日)で新しい中敷きに交換する使い捨ての中敷きの需要が高まっており、このような中敷きとして茶香紙で形成された中敷きが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−288548号公報
しかしながら上記したような紙製の中敷きは、紙製であることによって破れやすく短期間の使用を前提としても耐久性に問題があったため、耐久性の向上が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性の向上を図ることができる紙製の靴中敷きを提供することにある。
(1)本発明は、中敷き本体に立体形状部を設けた紙製の靴中敷きであって、防水剤を添加した紙料液を抄紙することによって得られた湿紙を金型内で熱圧することによって前記中敷き本体とともに前記立体形状部を一体成形した靴中敷きに関するものである。
本発明では、紙の原料液に防水剤を添加したことによって紙の吸水性や吸湿性を低減させたため、吸水や吸湿による強度の低下を抑制することができ、耐久性の向上を図ることができる。また本発明では、防水剤を添加した紙料液を抄紙することによって得られた湿紙を金型内で熱圧することによって中敷き本体とともに立体形状部を一体成形したため、加熱によって湿紙を乾燥させつつ加圧によって強度を高めることができ、耐久性の向上を図ることができる。
(2)本発明の靴中敷きでは、中敷き本体の表面を保護材で被覆するようにしてもよい。
このようにすれば、中敷き本体を保護することができるため、耐久性の向上を図ることができる。
(3)本発明の靴中敷きでは、前記立体形状部として、前記中敷き本体の土踏まず対応領域における内側縦アーチ対応領域を隆起させた内側縦アーチ支持部と、前記中敷き本体における中足骨基部の横アーチ対応領域を隆起させた横アーチ支持部と、を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、内側縦アーチ支持部によって足の内側縦アーチを支持することができ、横アーチ支持部によって足の中足骨基部の横アーチを支持することができるため、アーチの低下を予防または矯正することができる。
本発明の実施形態に係る靴中敷きの斜視図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの平面図である。 図2に示す靴中敷きのA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの立体形状部と足骨との位置関係を説明する図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの底面図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの抄紙工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの乾燥工程を説明する図である。 本発明の実施形態に係る靴中敷きの裁断工程を説明する図である。 本発明の実施形態の変形例に係る靴中敷きの平面図である。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの平面図であり、図3は、図2に示す靴中敷きのA−A線断面図であり、図4は、中敷き本体の立体形状部と足骨との位置関係を説明する図であり、図5は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの底面図である。なお図1〜図5に示す靴中敷きは右足用のものであり、左足用の靴中敷きは、右足用のものに対して左右対称の形状を有している。また本実施形態に係る靴中敷きは、靴に備え付けの中敷きの上にさらに敷設して使用することもできるし、靴に備え付けの中敷きに替えて中底の上に敷設して使用することもできる。また本実施形態に係る靴中敷きは、紳士靴や婦人靴など種々の靴に使用することができ、靴の種類を限定するものではない。
本実施形態の靴中敷き10は、略足型の中敷き本体12に立体形状部24を設けた紙製の中敷きであり、図1および図2に示すように、立体形状部24として、内側縦アーチ支持部14、横アーチ支持部16、ヒールカップ部18、外側縦アーチ支持部20、および複数の線状凸部22が設けられ、これら複数の立体形状部24は、中敷き本体12に一体成形されている。
内側縦アーチ支持部14は、図4に示すように、踵骨50、舟状骨52、第1楔状骨54、および第1中足骨58で形成される足の内側縦アーチ30を支持するものであり、図2および図4に示すように、中敷き本体12の土踏まず対応領域における内側縦アーチ対応領域32を隆起させた凸形状となっている。すなわち図3に示すように、内側縦アーチ支持部14の裏面は、凹形状となっている。なお内側縦アーチ支持部14の形状は、任意に設計することができる。
横アーチ支持部16は、図4に示すように、第1中足骨58、第2中足骨60、第3中足骨62、第4中足骨64、および第5中足骨66の5つの中足骨で形成される足の横アーチであって中足骨基部68(後部)の位置に形成される足の横アーチ34を支持するものであり、図2および図4に示すように、中敷き本体12における中足骨基部68の横アーチ対応領域36を隆起させた凸形状となっている。すなわち図3に示すように、横アーチ支持部16の裏面は、凹形状となっている。なお横アーチ支持部16の形状は、任意に設計することができる。
ヒールカップ部18は、足の踵骨50を垂直に支持するものであり、図2および図4に示すように、足の踵部の周囲を取り囲むように中敷き本体12における踵周縁領域70を隆起させた凸形状となっている。なおヒールカップ部18の形状は、任意に設計することができる。
外側縦アーチ支持部20は、図4に示すように、踵骨50、立方骨56、および第5中足骨66で形成される足の外側縦アーチ38を支持するものであり、図2および図4に示すように、ヒールカップ部18を外側周縁沿いに中敷き本体12の中央部まで延設したものであって、中敷き本体12における内側縦アーチ対応領域32の反対側の外縁領域である外側縦アーチ対応領域72を隆起させた凸形状となっている。なお外側縦アーチ支持部20の形状は、任意に設計することができる。
線状凸部22は、靴内での足の前すべりを防ぐものであり、図2および図3に示すように、中敷き本体12における内側縦アーチ部14および横アーチ部16を除く足裏が当接する領域を一定間隔ごとに線状に隆起させた凸形状となっている。すなわち中敷き本体12の表面は、凹凸形状となっている。なお線状凸部22の形状は、任意に設計することができる。
また本実施形態では、図3に示すように、中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さTは、1mm以下となっている。
また本実施形態では、図5に示すように、中敷き本体12におけるつま先側の裏面には、大きさを調整するためのミシン目74が設けられている。またミシン目74は、図3に示すように、切込が表面まで至らないハーフカットで形成されている。
2.製造方法
図6は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの製造方法を示すフローチャートであり、図7は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの抄紙工程を説明する図であり、図8は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの乾燥工程を説明する図であり、図9は、本発明の実施形態に係る靴中敷きの裁断工程を説明する図である。
本実施形態の靴中敷きは、図6に示すように、紙料液を調整する調整工程(S1)、紙料液を抄紙して湿紙を得る抄紙工程(S2)、得られた湿紙を乾燥させて紙シートを得る乾燥工程(S3)、得られた紙シートを裁断して中敷き本体を得る裁断工程(S4)、得られた中敷き本体の表面(上面)を保護フィルムで被覆するコーティング工程(S5)を経て製造される。
まず調整工程では、パルプを水に分散させた紙原料液に防水剤を添加し、混合均一化して紙料液を調整する(S1)。パルプとしては、LBKP(広葉樹さらしクラフトパルプ)、NBKP(針葉樹さらしクラフトパルプ)などの化学パルプ、GP(砕木パルプ)などの機械パルプ、DIP(脱インキパルプ)などの木材パルプ、およびケナフ、バガス、竹、コットンなどの非木材パルプなどを単独でまたは複数を組み合わせて用いることができる。本実施形態では、パルプとして、化学パルプ(例えば、LBKP)と非木材パプル(例えば、バガス)とを含む2種類のパルプの混合物を用いており、非木材パルプを主成分(主体)とし、パルプ全質量に対して非木材パルプを70質量%で含むようにしている。このように本実施形態では、非木材パルプの割合が他のパルプよりも多い方が好ましい。なおパルプとしては、2種類のパルプの混合物に限られるものではなく、非木材パルプを含む3種類以上のパルプの混合物としてもよい。この場合には、非木材パルプの割合が最も多くなるようにすることが好ましい。またパルプとしては、1種類のパルプ(非木材パルプまたは非木材パルプとは異なるパルプ)としてもよい。
また防水剤としては、松脂などが挙げられる。本実施形態では、パルプ全質量に対して防水剤を10質量%〜20質量%の割合で配合することが好ましく、特にはパルプ全質量に対して15質量%の割合で配合することが好ましい。
続いて抄紙工程では、予め形状設定された抄紙金型80にて紙料液を抄紙して湿紙92を得る(S2)。図7(A)に示すように、抄紙金型80には、複数の脱水口90が設けられており、抄紙金型80上に紙料液を供給すると、図7(B)に示すように、脱水口90から水分が排出されて湿紙92が形成される。
また抄紙金型80には、図7(A)に示すように、内側縦アーチ支持部14を成形する内側縦アーチ支持部成形凸部82、横アーチ支持部16を成形する横アーチ支持部成形凸部84、ヒールカップ部18を成形するヒールカップ部成形凸部86、および外側縦アーチ支持部20を成形する外側縦アーチ支持部成形凸部88が設けられている。このため抄紙工程では、図7(B)に示すように、内側縦アーチ支持部14、横アーチ支持部16、ヒールカップ部18、および外側縦アーチ支持部20が形成された湿紙92が得られる。
続いて乾燥工程では、予め形状設定された雌金型94および雄金型96を備えた加熱加圧プレス機にて、抄紙工程で得られた湿紙92を熱圧して乾燥させて紙シート100を得る(S3)。図8(A)に示すように、雌金型94には、ミシン目74を成形するミシン目成形凸部104が設けられているとともに、抄紙金型80と同様に、内側縦アーチ支持部成形凸部82、横アーチ支持部成形凸部84、ヒールカップ部成形凸部86、および外側縦アーチ支持部成形凸部88が設けられており、雌金型94に嵌合する雄金型96には、線状凸部22を成形する複数の線状凸部成形凹部98、内側縦アーチ支持部成形凸部82が嵌合する内側縦アーチ支持部成形凹部106、および横アーチ支持部成形凸部84が嵌合する横アーチ支持部成形凹部108が設けられている。そして抄紙工程で得られた湿紙92を雌金型94上に位置合わせして設置し、図8(B)に示すように、雄金型96を雌金型94方向に押し下げて加圧するとともに加熱すると、内側縦アーチ支持部14、横アーチ支持部16、ヒールカップ部18、外側縦アーチ支持部20、および複数の線状凸部22が形成された紙シート100が得られる。
続いて裁断工程では、図9に示すように、乾燥工程で得られた紙シート100を裁断して中敷き本体12を形成する(S4)。こうして中敷き本体12とともに内側縦アーチ支持部14などの立体形状部24が一体成形される。
最後にコーティング工程では、裁断工程で得られた中敷き本体12の表面(足裏が当接する側の面)に、保護材としての保護フィルム(または保護シート)をラミネート加工による熱融着により貼り付けて保護層を形成する(S5)。保護フィルムとしては、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂)、PLA樹脂(ポリ乳酸樹脂)などの熱可塑性樹脂フィルムを用いることができる。本実施形態では、保護フィルムとして、透水性を有するPLA樹脂から成る透明なフィルムを用いている。また保護層は、中敷き本体12の裏面には形成されずに中敷き本体12の表面にのみ形成され、中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さTよりも薄く形成される。
このように本実施形態では、紙原料液に防水剤を添加した紙料液を抄紙することによって得られた湿紙92を雌金型94および雄金型96からなる金型内で熱圧することによって中敷き本体12とともに内側縦アーチ支持部14などの立体形状部24を一体成形することによって靴中敷き10を製造する。
そして本実施形態では、紙原料液に防水剤を添加したことによって紙の吸水性や吸湿性を低減させたため、吸水や吸湿による強度の低下を抑制することができ、靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができる。また本実施形態では、紙料液を抄紙することによって得られた湿紙92を金型内で熱圧することによって中敷き本体12とともに立体形状部24を一体成形したため、加熱によって湿紙92を乾燥させつつ加圧によって紙の強度を高めることができ、靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができる。また本実施形態では、中敷き本体12の表面を保護フィルムで被覆したため、中敷き本体12を保護することができ、靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができる。これにより本実施形態によれば、一日〜数日程度の短期間(例えば、7日程度)にわたって使用しても十分に強度を維持することができ、短期間の使用であれば破断や破損することなく使用可能な使い捨ての靴中敷きを提供することができる。
また本実施形態では、紙原料液に防水剤を添加したことによって紙の吸水性や吸湿性を低減させたが紙本来の吸水性や吸湿性は完全には失われてはいないとともに、中敷き本体12の表面を覆う保護層を、透水性を有するPLA樹脂によって形成したため、吸水性や吸湿性を残しつつ靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができ、吸水性や吸湿性を有しかつ短期間の使用に耐える十分な耐久性を有する使い捨ての靴中敷きを提供することができる。
また本実施形態では、紙原料液に防水剤を添加したことによって紙の吸水性や吸湿性を低減させたため、中敷き本体12の表面に撥水加工、防水加工、または耐水加工を施す場合に比べて、吸水性や吸湿性を残しつつ靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができる。
また本実施形態では、立体形状部24として、内側縦アーチ支持部14、横アーチ支持部16、および外側縦アーチ支持部20を設けたため、内側縦アーチ支持部14によって足の内側縦アーチ30を支持することができ、横アーチ支持部16によって足の中足骨基部68の横アーチ34を支持することができ、外側縦アーチ支持部20によって足の外側縦アーチ38を支持することができ、アーチの低下を予防または矯正することができる。
また本実施形態では、立体形状部24として、ヒールカップ部18、および複数の線状凸部22を設けたため、ヒールカップ部18によって足の踵骨50を垂直に支持することができ、線状凸部22によって靴内での足の前すべりを防ぐことができる。
また本実施形態の靴中敷き10は、紙製であることによってカッターやハサミ等で容易に切断可能となっている。そして本実施形態では、中敷き本体12におけるつま先側の裏面に大きさを調整するためのミシン目74を設けたため、ミシン目74に沿って切断することで大きさを調整することができ、サイズや形状の異なる様々な種類の靴に使用することができる。
また本実施形態では、中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さを1mm以下とするとともに、中敷き本体12の表面を覆う保護フィルムによる保護層を中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さよりも薄く形成したため、靴に備え付けの中敷きの上にさらに敷設しても靴の内部空間を十分に確保することができ、靴が履き難くなるのを防ぐことができる。また本実施形態では、紙原料液のパルプを、バガス(非木材パルプ)を主成分とし、パルプ全質量に対してバガスを70質量%で含むようにしたことによって紙の強度を高めたため、中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さを1mm以下としても十分な強度を確保することができる。
また本実施形態では、紙原料液に防水剤を添加したことによって紙の吸水性や吸湿性を低減させたが紙本来の吸水性や吸湿性は完全には失われてはいないとともに、中敷き本体12の表面を覆う保護層を、透水性を有するPLA樹脂によって形成したため、一定期間に渡って継続使用すると靴内の湿気を吸収して靴中敷き10が柔らかくなり、使用者の踏圧によって中敷き本体12における足裏が当接する領域が使用者の足裏形状に変形する。これにより使用者の足裏にフィットして快適な装着感を提供することができる。
また本実施形態では、パルプ全質量に対して防水剤を10質量%未満の割合で配合すると、紙の吸水性や吸湿性を十分に阻害できず、短期間(例えば、7日程度)の使用に耐え得る十分な強度を得ることができないとともに、パルプ全質量に対して防水剤を20質量%より多い割合で配合すると、靴内の湿気を吸収して靴中敷き10が足裏形状に変形可能となるまでに多くの時間を要することとなるが、本実施形態では、パルプ全質量に対して防水剤を10質量%〜20質量%の範囲内(具体的には15重量%)で配合したため、短期間(例えば、7日程度)の使用に耐え得る十分な強度を得ることができつつ多くの時間を要することなく中敷き本体12が使用者の足裏形状に変形可能となるようにすることができる。
3.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や以下において説明する変形例は、適宜組み合わせて採用することができる。
上記実施形態では、立体形状部24として、内側縦アーチ支持部14、横アーチ支持部16、ヒールカップ部18、外側縦アーチ支持部20、および複数の線状凸部22を設けた場合を例に取り説明したが、これらのうち一部のみを設けるようにしてもよい。また図10に示すように、線状凸部22に替えて円状凸部102を設けるようにしてもよい。このようにすれば、つぼ刺激効果を使用者に与えることができる。また中敷き本体12におけるつま先側の裏面に設けたミシン目74については設けなくてもよい。
また上記実施形態では、紙原料液に防水剤を添加した場合を例に取り説明したが、防水剤に加えて消臭剤や抗菌剤をさらに添加して紙料液を調整するようにしてもよい。このようにすれば、消臭効果や抗菌効果を得ることができる。
また上記実施形態では、乾燥工程に続いて裁断工程を行う場合を例に取り説明したが、乾燥工程に続いて、乾燥工程で得られた紙シート100の厚さ方向(中敷き本体12の厚さ方向)に加圧する加圧工程を行い、最後に裁断工程を行うようにしてもよい。このようにすれば、加圧工程における加圧によって紙の強度をさらに高めることができ、靴中敷き10の耐久性の向上を図ることができる。
また上記実施形態では、乾燥工程において内側縦アーチ支持部14などの立体形状部24とともにミシン目74を形成した場合を例に取り説明したが、ミシン目74については立体形状部24と同時に形成しなくてもよく、乾燥工程とは別の工程で形成するようにしてもよい。
また上記実施形態では、中敷き本体12の表面を保護フィルムで被覆する場合を例に取り説明したが、例えば、中敷き本体12の表面を保護フィルムで被覆しなくてもよい。この例では、コーティング工程を行わなくてもよい。
また例えば、中敷き本体12の表面に加えて中敷き本体12の裏面の一部または全ても保護フィルムで被覆するようにしてもよい。
また上記実施形態では、中敷き本体12の表面の全てを保護フィルムで被覆する場合を例に取り説明したが、中敷き本体12の表面の一部のみを保護フィルムで被覆するようにしてもよい。
また上記実施形態では、中敷き本体12の表面を覆う保護フィルムによる保護層を中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さよりも薄く形成した場合を例に取り説明したが、保護フィルムによる保護層を中敷き本体12における足裏が当接する領域の厚さよりも厚く形成するようにしてもよい。
また上記実施形態では、中敷き本体12の表面を保護する保護材として樹脂フィルムを用いる場合を例に取り説明したが、クッション性を有する衝撃吸収素材などを用いるようにしてもよい。
10 靴中敷き、12 中敷き本体、14 内側縦アーチ支持部、
16 横アーチ支持部、18 ヒールカップ部、20 外側縦アーチ支持部、
22 線状凸部、24 立体形状部、30 内側縦アーチ、32内側縦アーチ対応領域、
34 横アーチ、36 横アーチ対応領域、38 外側縦アーチ、
50 踵骨、52 舟状骨、54 第1楔状骨、56 立方骨、58 第1中足骨、
60 第2中足骨、62 第3中足骨、64 第4中足骨、66 第5中足骨、
68 中足骨基部、70 踵周縁領域、72 外側縦アーチ対応領域、74 ミシン目、
80 抄紙金型、82 内側縦アーチ支持部成形凸部、84 横アーチ支持部成形凸部、86 ヒールカップ部成形凸部、88 外側縦アーチ支持部成形凸部、
90 脱水口、92 湿紙、94 雌金型、96 雄金型、98 線状凸部成形凹部、
100 紙シート、102 円状凸部、104 ミシン目成形凸部、
106 内側縦アーチ支持部成形凹部、108 横アーチ支持部成形凹部、
T 厚さ

Claims (3)

  1. 中敷き本体に立体形状部を設けた紙製の靴中敷きであって、
    防水剤を添加した紙料液を抄紙することによって得られた湿紙を金型内で熱圧することによって前記中敷き本体とともに前記立体形状部を一体成形したことを特徴とする靴中敷き。
  2. 請求項1において、
    前記中敷き本体の表面を保護材で被覆したことを特徴とする靴中敷き。
  3. 請求項1または2において、
    前記立体形状部として、
    前記中敷き本体の土踏まず対応領域における内側縦アーチ対応領域を隆起させた内側縦アーチ支持部と、
    前記中敷き本体における中足骨基部の横アーチ対応領域を隆起させた横アーチ支持部と、を設けたことを特徴とする靴中敷き。
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