JP2020054573A - 踵落とし機 - Google Patents
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Abstract
Description
更に、本発明にあっては、車椅子を利用する障害者であっても使用できる踵落とし機に関するものである。
この踵落とし運動を行うことにより、ダイエット効果や血糖値やコレステロール値を下げる効果が発見されている。
また、この踵落とし運動は、骨部に衝撃を与えることにより血中の骨ホルモンを増加させ、骨密度を高め、骨粗鬆症等の防止にも効果があることが知られている。
下記特許文献1に記載の「足の健康器具」にあっては、使用者が意識しなくても足の運動を容易に長時間でも行うことができ、足の血行が促進され、運動不足やむくみ等を容易に解消することができるものである。
他方、上記特許文献2に係る「歩行模擬刺激型健康増進機」は、その名称にもある通り、装置の上に両足を載せたままの状態で歩行運動を自動的に実現させるものである。
換言すれば、この歩行動作にあっては、一方の足の踵の上下運動の際に他方の足によって身体が支持されており、踵落とし運動とは異なる歩行動作に他ならないものである。
この後者の課題を解決することにより、上記車椅子に着席した障害者でも使用可能となるものである。
ここで、一方側縁部と他方側縁部の関係については、一方の側縁部に対して、この一方側縁部に対向する反対側の他方の側縁部である他方側縁部を意味している(以下同じである。)。
また、とりわけ高齢者にあっては、自身で踵落とし運動を行うことが困難な場合であっても、本発明に係る踵落とし機の可動板の上に両足を載せて簡単に踵落とし運動を行うことができることとなる。
上記第1の発明では、偏心カムの最短の半径部が可動板の最下端の位置となるが、この第2の発明では上記ガイド支柱の当接部の位置を最下端とすることができ、可動板の上下動のストロークを適宜規定し、変更することもできることとなる。
図1は、本発明の踵落とし機に係る一実施形態を図示する全体概念説明図である。図中、電源コードやスイッチ部等の図示は省略している(以下の図においても同じである。)。
尚、上記電動モータ20は、基台11と可動板12の間に配置せずとも実施可能である。
これらの偏心カム15は、上記一方側縁部11f側に2個設けて全部で4個配設することもできるし、これ以上の数の偏心カムを設けても実施可能である。
上記ガイド支柱の当接部13tが可動板12の一番下の位置となる最下支点となる。
より詳しくは、可動板12の一方側縁部12fの下面の両端部と、基台11の他方側縁部11rの上面の両端部とをそれぞれ連結する連結腕14が設けられ、基台11に対する可動板12の位置が規定されている。この連結腕14については、後に詳説する。
また、上記支柱17、17の上方部位から後方に延長して、側方手摺19、19を設けている。
これにより、車椅子に腰掛けた障害者は、車椅子に着席したままの状態で、踵落とし運動を行うことができることとなるのである。
この図により基台11と可動板12の間の構造を良く見て取ることができる。
即ち、基台11上の一方側縁部11fの略中央部には電動モータ20が固定され、電動モータ20の回転軸20jが基台11の他方側縁部11rに向かって延長する。
偏心カム15の半径の一番大きい最長半径部の半分が切り欠かれて切欠部が形成されており、これらの偏心カム15と対応する可動板12の裏面には接触子として回転輪16がそれぞれ設けられている。
可動板12の一方側縁部12fの裏面両端部には連結腕14がそれぞれ連結され、この連結部14cに前記連結腕14の端部は上下に移動可能である。
上下移動可能としたのは、可動板11が上下に平行移動できるようにするためである。
これら2本の連結腕14、14によって可動板12は、基台11の上方で上記4本のガイド支柱13の当接部13t上に載置され、これらのガイド支柱13に案内されて上下に平行移動可能となる。
図4は、図3の要部拡大図であって、偏心カムと回転輪との関係を図示した説明図である。
まず、回転駆動機である電動モータ20に電源を投入する。
電動モータ20に電源が投入されると、電動モータ20の回転軸20jも回転し、動力伝達部であるギヤーボックス30によってその回転方向が90度変換されて回転軸15jが回転する。
全部で3個の偏心カム15の切欠部の配置は同一として同調できるようにし、可動板の上下移動を平行移動とすることができる。
図3及び図4では、偏心カム15の最長半径部15mが回転輪16と当接している状態を図示しているために、可動板12は一番上の最上支点に位置している。
偏心カム15が右回転することにより、一気に回転輪16は下方に落下する。偏心カム15の位置に回転輪16を配設した理由は、この偏心カム15の回転により回転輪16が一気に下方に転がり落下するからである。
尚、上記実施形態では、ガイド支柱を4本設けているため、このガイド支柱の当接部を上記偏心カムの最下支点よりも上に配置する場合には、上記最下支点は上記ガイド支柱の当接部となる。
電動モータへの電源投入のためのスイッチ部に関しては、特に説明をしなかったが、単に電源を投入するばかりでなく、タイマーを設けたり、動作スピードの変更ボタンを設けたり、上下動作のカウンターを設けたり、その他の設定を選択するボタンを設けて実施することができる。
前方手摺の高さや側方手摺の高さ及び長さも適宜設定することができる。
ガイド支柱については、その高さを変更できるようにすることも可能であり、その当接部の高さを高低自在に変更できる構成とすることもできる。これらの高さ調整を自動で行い、スイッチ部で操作可能とすることもできる。
偏心カム及びこれと当接する回転輪に関しても、基台の一方側縁部側に2個、他方側縁部側に2個設け、同様に可動板の一方側縁部側の裏面に2個、他方側縁部側に2個、合計各4個ずつ設けてもよく、或いはそれ以上の個数を設けるのも自由である。
要は、偏心カムと回転輪との位置が合致し、平行移動できればよいのである。
基台及び可動板は、上記実施形態では木材製のものを使用したが、その他合成樹脂製や金属製等のその他の素材のものを利用することができる。
手摺に関しては、金属製管体を使用したが、その他の材質のものを自由に選択することができる。
11 基台
11f、12f 一方側縁部
11r、12r 他方側縁部
12 可動板
13 ガイド支柱
13t 当接部
14 連結腕
15 偏心カム
15j 回転軸(偏心カムの)
16 回転輪(接触子)
18 前方手摺
19 側方手摺
20 電動モータ
20j 回転軸(電動モータの)
30 ギヤーボックス
Claims (7)
- 基台と、基台の上方で上下に平行移動可能な可動板と、前記基台上に設けた、少なくとも3個又は4個の偏心カムと、これらの偏心カムを回転させるための回転駆動機と、前記回転駆動機の回転力を前記偏心カムに伝える動力伝達部とから成り、
前記回転駆動機による回転を前記動力伝達部を介して全ての前記偏心カムへと伝えることにより前記可動板が上下に平行移動を行い、
前記偏心カムに対応する前記可動板の裏面には前記偏心カムと接触する接触子を設け、この接触子は回転輪から成り、
前記偏心カムの最長半径部の片側に切欠を設けて、この偏心カムの回転により前記可動板の接触子が、最下位の位置から最上位の位置まで上昇し、その後最上位の位置から最下位の位置まで落下し、その後これらの動作を繰り返し、
これにより、可動板の上に乗った使用者は、その踵が上に持ち上げられ、その後下方に落下して、使用者の踵に衝撃を与えることを繰り返し行うことができる踵落とし機。 - 上記基台の両側に少なくとも2本ずつ上記可動板の上下動を案内するガイド支柱を設け、これら4本のガイド支柱の適宜位置に当接部をそれぞれ設け、この当接部が上記可動板の最下位置を規定することを特徴とする請求項1に記載の踵落とし機。
- 前記可動板の一方側縁部の両端部裏面と前記基台の他方側縁部の両端部上面とを連結する連結腕をそれぞれ設け、これにより前記基台に対する可動板の位置が規定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の踵落とし機。
- 前記基台の一方側縁部の両端部に支柱を設け、これらの支柱の上端部を連結して前方手摺としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の踵落とし機。
- 前記前方手摺の両側から後方に向かって延長する側方手摺をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項4に記載の踵落とし機。
- 前記可動板の他方側縁部に、この他方側縁部に回動自在に補助板を設け、これにより車椅子等の車両に乗ったまま前記補助板に乗り上げて前記可動板上に乗ることができるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の踵落とし機。
- 前記動力伝達部はウォームギヤーを利用し、回転駆動機の回転軸と前記偏心カムの回転軸とを略直角に配置して、回転力を直角に変換するものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の踵落とし機。
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