JP2020054550A - 撮影制御装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、近年、動態画像の画素値の時間変化に基づいて、被写体の動態を解析する各種技術も提案されている。
被写体を放射線撮影して、周期的に動作する前記被写体の動態を示す複数のフレーム画像を取得する撮影装置に接続された撮影制御装置であって、
前記撮影装置により取得された少なくとも2以上のフレーム画像から前記被写体の動き量を表す動き量レベルを算出し、算出した前記動き量レベルに基づいて目標ノイズレベルを算出し、算出した前記目標ノイズレベルに基づいて、前記撮影装置において前記被写体を撮影する際の撮影条件を決定する制御手段を備える。
前記制御手段は、前記動き量レベルに基づいて、前記被写体の動きで生じる画素値の時間変化を表す信号が所望のS/N比となるノイズレベルを前記目標ノイズレベルとして算出する。
前記制御手段は、前記撮影装置のノイズ特性に基づいて、前記被写体の動きで生じる画素値の時間変化を表す信号に重畳されるノイズレベルが前記目標ノイズレベルとなる画素値を目標画素値レベルとして算出し、算出した前記目標画素値レベルに基づいて前記撮影条件を算出する。
前記撮影条件は、前記撮影装置における放射線照射条件及び画像読取条件である。
被写体の体厚の情報を取得する体厚情報取得手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記被写体の体厚に応じた半価層又は実効エネルギーに基づいて前記放射線照射条件を決定する。
被写体を放射線撮影して、周期的に動作する前記被写体の動態を示す複数のフレーム画像を取得する撮影装置に接続された撮影制御装置に用いられるコンピューターを、
前記撮影装置により取得された前記被写体の動態を示す少なくとも2以上のフレーム画像から前記被写体の動き量を表す動き量レベルを算出し、算出した前記動き量レベルに基づいて目標ノイズレベルを算出し、算出した前記目標ノイズレベルに基づいて、前記撮影装置において前記被写体を撮影する際の撮影条件を決定する制御手段、
として機能させる。
〔放射線撮影システム100の構成〕
まず、本発明の第1の実施形態の構成を説明する。
図1に、本実施形態における放射線撮影システム100の全体構成を示す。
図1に示すように、放射線撮影システム100は、撮影装置1と、撮影用コンソール2とが通信ケーブル等により接続され、撮影用コンソール2と、診断用コンソール3とがLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介して接続されて構成されている。放射線撮影システム100を構成する各装置は、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に準じており、各装置間の通信は、DICOMに則って行われる。
撮影装置1は、例えば、呼吸運動に伴う肺の膨張及び収縮の形態変化、心臓の拍動等の、周期性(サイクル)を持つ被写体(被検者Hの撮影部位)の動態を撮影する撮影手段である。動態撮影とは、被写体に対し、X線等の放射線をパルス状にして所定時間間隔で繰り返し照射するか(パルス照射)、もしくは、低放射線量率にして途切れなく継続して照射する(連続照射)ことで、被写体の動態を示す複数の画像を取得することをいう。動態撮影により得られた一連の画像を動態画像と呼ぶ。また、動態画像を構成する複数の画像のそれぞれをフレーム画像と呼ぶ。なお、以下の実施形態では、パルス照射により胸部正面の動態撮影を行う場合を例にとり説明する。
放射線照射制御装置12は、撮影用コンソール2に接続されており、撮影用コンソール2から入力された放射線照射条件に基づいて放射線源11を制御して放射線撮影を行う。撮影用コンソール2から入力される放射線照射条件は、例えば、パルスレート、パルス幅、パルス間隔、1撮影あたりの撮影フレーム数、X線管電流の値、X線管電圧の値、付加フィルターの材質及び厚み、1パルスあたりのmAs値(パルス幅とX線管電流の値の積)等である。パルスレートは、1秒あたりの放射線照射回数であり、後述するフレームレートと一致している。パルス幅は、放射線照射1回当たりの放射線照射時間である。パルス間隔は、1回の放射線照射開始から次の放射線照射開始までの時間であり、後述するフレーム間隔と一致している。
より構成される。FPDは、例えば、ガラス基板等を有しており、基板上の所定位置に、放射線源11から照射されて少なくとも被写体を透過した放射線をその強度に応じて検出し、検出した放射線を電気信号に変換して蓄積する複数の検出素子(画素)がマトリックス状に配列されている。各画素は、例えばTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング部を備えて構成されている。FPDにはX線をシンチレーターを介して光電変換素子により電気信号に変換する間接変換型、X線を直接的に電気信号に変換する直接変換型があるが、何れを用いてもよい。
また、放射線検出部13は、放射線検出部13の温度を検出する温度計を備え、検出した温度を撮影用コンソール2に送信する。
撮影用コンソール2は、撮影装置1に接続され、撮影装置1による撮影を制御する撮影制御装置である。すなわち、撮影用コンソール2は、撮影条件(放射線照射条件や画像読取条件)を撮影装置1に出力して撮影装置1による放射線撮影及び放射線画像の読み取り動作を制御する。また、撮影用コンソール2は、撮影装置1により取得された動態画像を診断に適した画像であるか否かの確認用に表示したり、診断用コンソール3に送信したりする。
)等により構成される。制御部21のCPUは、操作部23の操作に応じて、記憶部22に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って後述する撮影制御処理Aを始めとする各種処理を実行し、撮影用コンソール2各部の動作や、撮影装置1の放射線照射動作及び読み取り動作を集中制御する。
診断用コンソール3は、撮影用コンソール2から送信された動態画像に解析処理を施し、取得した動態画像や動態画像の解析結果を表示して医師の診断を支援するための解析装置である。
診断用コンソール3は、図1に示すように、制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
次に、本実施形態における放射線撮影システム100の動作について説明する。
図2に、撮影用コンソール2の制御部21において実行される撮影制御処理Aのフローチャートを示す。撮影制御処理Aは、制御部21と記憶部22に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
すなわち、制御部21は、低放射線量撮影用の放射線照射条件を記憶部22から読み出して放射線照射制御装置12に送信して設定するとともに、低放射線量撮影用の画像読取条件を記憶部22から読み出して読取制御装置14に送信して設定する。なお、ここで設定される放射線照射条件は、診断や解析のための被写体の動態画像を取得するための撮影(本撮影という)における撮影条件を決定するための低放射線量撮影用の条件であり、本撮影より低放射線量となる放射線照射条件が設定される。
撮影指示が入力されると(ステップS3;YES)、制御部21は、放射線照射制御装置12及び読取制御装置14に撮影指示信号を出力し、低放射線量撮影を行う(ステップS4)。
ステップS4において、制御部21は、例えば、診断対象の種類が呼吸である場合、放射線照射制御装置12及び読取制御装置14を制御して、サイクル検出部27の呼吸計測器により最大吸気位(安静吸気位)が検出されたタイミング及び最大呼気位(安静呼気位)が検出されたタイミングで低放射線量撮影を行わせ、2枚のフレーム画像を取得させる。あるいは、呼吸一周期分のフレーム画像を取得させることとしてもよい。また、診断対象の種類が心拍である場合、放射線照射制御装置12及び読取制御装置14を制御して、サイクル検出部27の心拍計測器により心拡張期が検出されたタイミング及び心収縮期が検出されたタイミングで低放射線量撮影を行わせ、2枚のフレーム画像を取得させる。あるいは、心拍一周期分のフレーム画像を取得させることとしてもよい。
低放射線量撮影により取得されたフレーム画像は読取制御装置14から順次撮影用コンソール2に入力され、フレーム画像が取得されたタイミング(例えば、最大吸気位(安静吸気位)、最大呼気位(安静呼気位)等)や撮影順を示す番号(フレーム番号)と対応付けて記憶部22に記憶される。
(1)最大吸気位(安静吸気位)のフレーム画像の肺野内平均画素値/最大呼気位(安静呼気位)のフレーム画像の肺野内平均画素値
(2)最大吸気位(安静吸気位)のフレーム画像の横隔膜位置/最大呼気位(安静呼気位)のフレーム画像の横隔膜位置
(3)最大吸気位(安静吸気位)のフレーム画像の胸郭幅/最大呼気位(安静呼気位)のフレーム画像の胸郭幅
横隔膜の位置情報は、例えば、フレーム画像の肺野領域下部の輪郭を横隔膜として認識し、認識した横隔膜の所定のx座標の位置におけるy座標を横隔膜の位置情報として取得することができる。
胸郭の幅は、フレーム画像の肺野領域(右肺、左肺を含む)の所定のy座標の位置における幅(x方向の長さ)を胸郭の幅として取得することができる。
なお、座標の原点は、ここでは画像左上であることとし、右方向に行くほどx座標の値が大きくなり、下方向に行くほどy座標の値は大きくなることとする。
(4)心収縮期のフレーム画像の心陰影領域平均画素値/心拡張期のフレーム画像の心陰影領域(心臓領域)平均画素値
(5)心拡張期のフレーム画像の心壁位置/心収縮期のフレーム画像の心壁位置
(6)息止め状態で撮影した心拡張期のフレーム画像の肺野内平均画素値/息止め状態で撮影した心収縮期のフレーム画像の肺野内平均画素値
心壁位置は、例えば、フレーム画像から心陰影領域を抽出し、抽出した心陰影領域の輪郭の所定のy座標の位置における外側のx座標を心壁の位置情報として取得することができる。
目標ノイズレベルLNは、被写体の動きで生じる画素値時間変化の信号が所望の質(所望S/Nレベル(S/N比)LS/N)となるときのノイズレベルである。所望S/NレベルLS/Nは、撮影部位、画素値時間変化の解析手法等によって異なるものである。
目標ノイズレベルLNは、例えば、以下の(式1)により求めることができる。
LN=α×β×γ×LM/LS/N・・・(式1)
ここで、α:動き量調整係数(0<α≦1)、β:線質違いコントラスト調整係数(β≠0)、γ:動き量画素値変化量変換係数である。
αは、マージンをもたせるための係数であり、予め設定されている。線質違いコントラスト調整係数βは、線質に係る放射線照射条件を調整する場合に付与される係数である。本実施形態では、特に線質に係る放射線照射条件(管電圧や付加フィルター)を調整しないため1である。動き量画素値変化量変換係数γは、算出された動き量レベルLMが、画素値変化量(画素値時間変化量)ではなく、横隔膜位置の変化量、心壁位置の変化量、胸郭幅の変化量(時間変化量)である場合において、位置や幅の変化量から、画素値の変化量の推定値を求めるための変換係数であり、予め記憶部22に記憶されている。動き量レベルLMが画素値変化量(肺野内平均画素値や心陰影領域平均画素値の変化量(時間変化量))なら1である。
ここで、記憶部22には、撮影装置ノイズ特性が予め記憶されている。撮影装置ノイズ特性は、被写体なしで所定の放射線照射量で放射線検出部13に放射線を照射して得られた複数のフレーム画像に基づいて求められた、放射線検出部13の画素値とノイズとの対応関係を示したものであり、放射線検出部13の画像読取条件毎の特性が記憶されている。
具体的に、撮影装置ノイズ特性は、画素値、読出ブロックサイズ、フレームレート、検出器温度(放射線検出部13の温度)を入力パラメーターとし、放射線検出部13が入力パラメーターの温度、読出ブロックサイズ、フレームレートで画像の読み出しを行ったときに、入力パラメーターの画素値が得られた場合における、複数フレーム画像での同一画素(画素ブロック)の画素値時間変化のばらつき度合(標準偏差)を出力パラメーターとした対応関係(関係式、対応テーブル)をもとに生成されたものである。この対応関係を変換し、画素値時間変化のばらつき度合(標準偏差)をノイズレベルとみなし、ノイズレベル、読出ブロックサイズ、フレームレート、検出器温度を入力パラメーターとし、画素値を出力パラメーターとした対応関係(関係式、対応テーブル)が撮影装置ノイズ特性である。撮影装置ノイズ特性は、実験により得られたものであり、例えば工場出荷時等に、記憶部22に予め記憶させたものである。
ステップS7において、制御部21は、記憶部22に記憶されている撮影装置ノイズ特性を参照し、低放射線量撮影時の画像読取条件での目標ノイズレベルLNに対応する画素値(すなわち、低放射線量撮影時の画像読取条件での撮影において、被写体の動きで生じる画素値時間変化を表す信号に重畳されるノイズレベルが目標ノイズレベルLNとなる画素値)を目標画素値レベルLG0として算出する。
ステップS8において、制御部21は、まず、低放射線量撮影で得られた動態画像の関心領域における画素値レベル(現画素値レベルLG1と呼ぶ)を算出する。
そして、制御部21は、算出した目標画素値レベルLG0、現画素値レベルLG1に基づいて、例えば以下の(式2)により、線量倍数Mを計算する
線量倍数M=目標画素値レベルLG0/現画素値レベルLG1・・・(式2)
例えば、低放射線量撮影時の1フレームあたりのmAs値(すなわち1パルスあたりのmAs値)の設定に、線量倍数Mを乗じて放射線照射条件(1フレームあたりのmAs値)を算出する。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、放射線照射条件として、照射する放射線の量に関係するmAs値を調整する場合を例にとり説明したが、第2の実施形態では、被写体の体厚を考慮して、照射する放射線の量のみならず、照射する放射線の質に関係する管電圧や付加フィルターについても変更する場合について説明する。
また、撮影装置1は、放射線源11の照射口に、図示しない放射線の照射野を絞るための絞り部を備え、この絞り部に複数種類の材質及び厚みの付加フィルターが内臓され、絞り部は、撮影用コンソール2からの入力に応じて、内臓された複数種類の付加フィルターの中からいずれか一つの付加フィルターを選択し、放射線源11から照射された放射線が選択した付加フィルターを透過して被写体に照射されるように、放射線の照射経路中に選択した付加フィルターを挿入する機構を有する。ここで、撮影コンソール2から放射線照射条件として付加フィルター無しが入力された場合は、放射線の照射経路中にはいずれの付加フィルターも挿入されないように動作する。
撮影指示が入力されると(ステップS23;YES)、制御部21は、放射線照射制御装置12及び読取制御装置14に撮影指示信号を出力し、低放射線量撮影を行う(ステップS24)。
目標ノイズレベルLNは、上述の(式1)により求めることができる。ステップS28の処理は、図2のステップS6と同様であるので説明を援用する。
ステップS30では、ステップS29で取得した管電圧と付加フィルターの組み合わせにおける撮影装置ノイズ特性を参照して、目標ノイズレベルLNに対応する目標画素値レベルLG0を算出する。
ステップS31において、制御部21は、まず、低放射線量撮影で得られた動態画像の関心領域における画素値レベル(現画素値レベルLG1と呼ぶ)を算出する。現画素値レベルLG1の算出は、図2のステップS8で説明したものと同様であるので説明を援用する。
次いで、制御部21は、記憶部22に記憶されている画素値テーブルを参照し、低放射線量撮影時の放射線照射条件(管電圧と付加フィルターの組み合わせ)で撮影したときの画素値レベル(L1とする)と、体厚情報取得手段で取得された体厚情報に対応付けされた半価層(又は実効エネルギー)から求めた放射線照射条件(管電圧と付加フィルターの組み合わせ)で撮影したときの画素値レベル(L2とする)を取得し、L2/L1により線質違い画素値調整係数δを算出する。線質違い画素値調整係数δは、体厚情報に対応付けされた半価層(又は実効エネルギー)となる放射線照射条件でその体厚相当の被写体が撮影された場合に、画素値レベルが、その体厚相当の被写体を低放射線量撮影時の放射線照射条件で撮影したときと比べてどの程度の倍率だけ変化するかを表す係数である。
そして、制御部21は、算出した目標画素値レベルLG0、現画素値レベルLG1、線質違い画素値調整係数δに基づいて、例えば以下の(式3)により、線量倍数Mを計算する
線量倍数M=目標画素値レベルLG0/(現画素値レベルLG1×線質違い画素値調整係数δ)・・・(式3)
上述のように、画素値テーブルにおいては、管電圧が高く付加フィルターの放射線減衰量が小さいほど(減衰量が小さい材質もしくは厚みが小さいほど)、同一mAs値の画素値は大きい値が対応付けられているため、線質違い画素値調整係数δが大きくなり、(式3)より、線量倍率Mは小さくなる。管電圧が低く付加フィルターの放射線減衰量が大きいほど(減衰量が大きい材質もしくは厚みが大きいほど)、同一mAs値の画素値は小さい値が対応付けられているため、線質違い画素値調整係数δが小さくなり、線量倍率Mは大きくなる。
例えば、低放射線量撮影時の1フレームあたりのmAs値設定に、線量倍数Mを乗じて本撮影用のmAs値を算出する。
第2の実施形態においては、各半価層(又は実効エネルギー)の値に対して、透過力と画像コントラストのバランスが最適となる管電圧と付加フィルターの組み合わせが1対1で対応付けされた同一線質放射線照射条件リストが記憶されていることとしたが、各半価層(又は実効エネルギー)の値に対して、透過力と画像コントラストのバランスが適した管電圧と付加フィルターの組み合わせが1対多の関係で複数(少なくとも2以上)対応付けされていてもよい。
このようにすれば、撮影用コンソール2は、被検者Hの被ばく量は同一で、管球寿命を重視し、撮影装置1のメンテナンスのコストを抑えることを優先した放射線照射条件か、放射線安定出力を重視し高画質を優先した放射線照射条件のいずれかをユーザーの好みに応じて撮影装置1に設定し、当該放射線照射条件で撮影を行うことが可能となる。
また、第2の実施形態において、撮影用コンソール2が備えた体厚情報取得手段が、放射線を照射せず、超音波センサー等を用いて被写体の体厚を検出し、体厚情報を取得する場合は、低放射線量撮影時の放射線照射条件(管電圧と付加フィルターの組み合わせ)を、取得した体厚情報に対応付けされた半価層(又は実効エネルギー)にもとづいて決定し、撮影することとしてもよい。これにより、低放射線量撮影時においても、被写体の体厚に対して、透過力と画像コントラストのバランスが最適となる放射線照射条件を自動的に設定するため、低放射線量撮影時における被検者の被ばく量を低減することができる。
また、被写体を透過して放射線検出部13に入射する放射線の線質は、放射線源11から照射され、被写体を透過する前の放射線の線質とは異なるため、放射線検出部13の画素値とノイズとの対応関係である撮影装置ノイズ特性は、被写体を透過する前後の放射線で異なる。そこで、撮影装置ノイズ特性においては、各管電圧と付加フィルターの組み合わせにおける撮影装置ノイズ特性に対し、ノイズレベル、読出ブロックサイズ、フレームレート、検出器温度の他に、体厚情報、撮影部位も入力パラメーターとして持たせ、その体厚相当の被写体を透過する前後の放射線の線質の関係性も予め記憶させておき、その体厚相当の被写体を透過した後の放射線の線質に対する画素値を出力パラメーターとした対応関係(関係式、対応テーブル)として記憶させておくことがより好ましい。所定体厚相当の被写体を透過する前後における放射線の線質の関係は、体厚の異なる被写体を模擬したファントム等を各線質で撮影した実験により得られたものであり、例えば工場出荷時等に、記憶部22に予め記憶させたものである。これにより、所望のノイズレベルとなる画素値をより精度よく求めることができ、撮影条件をより精度よく最適化することが可能となる。
1 撮影装置
11 放射線源
12 放射線照射制御装置
13 放射線検出部
14 読取制御装置
2 撮影用コンソール
21 制御部
22 記憶部
23 操作部
24 表示部
25 通信部
26 バス
27 サイクル検出部
3 診断用コンソール
31 制御部
32 記憶部
33 操作部
34 表示部
35 通信部
36 バス
Claims (6)
- 被写体を放射線撮影して、周期的に動作する前記被写体の動態を示す複数のフレーム画像を取得する撮影装置に接続された撮影制御装置であって、
前記撮影装置により取得された少なくとも2以上のフレーム画像から前記被写体の動き量を表す動き量レベルを算出し、算出した前記動き量レベルに基づいて目標ノイズレベルを算出し、算出した前記目標ノイズレベルに基づいて、前記撮影装置において前記被写体を撮影する際の撮影条件を決定する制御手段を備える撮影制御装置。 - 前記制御手段は、前記動き量レベルに基づいて、前記被写体の動きで生じる画素値の時間変化を表す信号が所望のS/N比となるノイズレベルを前記目標ノイズレベルとして算出する請求項1に記載の撮影制御装置。
- 前記制御手段は、前記撮影装置のノイズ特性に基づいて、前記被写体の動きで生じる画素値の時間変化を表す信号に重畳されるノイズレベルが前記目標ノイズレベルとなる画素値を目標画素値レベルとして算出し、算出した前記目標画素値レベルに基づいて前記撮影条件を算出する請求項1又は2に記載の撮影制御装置。
- 前記撮影条件は、前記撮影装置における放射線照射条件及び画像読取条件である請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮影制御装置。
- 被写体の体厚の情報を取得する体厚情報取得手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記被写体の体厚に応じた半価層又は実効エネルギーに基づいて前記放射線照射条件を決定する請求項4に記載の撮影制御装置。 - 被写体を放射線撮影して、周期的に動作する前記被写体の動態を示す複数のフレーム画像を取得する撮影装置に接続された撮影制御装置に用いられるコンピューターを、
前記撮影装置により取得された前記被写体の動態を示す少なくとも2以上のフレーム画像から前記被写体の動き量を表す動き量レベルを算出し、算出した前記動き量レベルに基づいて目標ノイズレベルを算出し、算出した前記目標ノイズレベルに基づいて、前記撮影装置において前記被写体を撮影する際の撮影条件を決定する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
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