JP2020054020A - 充電制御装置及び充電制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低温環境下であっても電池容量を多く維持すると共に常温運転時の待機時間を短くすることなく蓄電池の劣化を抑制し、コストを抑えた充電制御装置及び充電制御方法を提供する。【解決手段】バックアップ用蓄電システム1において、制御手段54は、電圧測定手段51が測定した電圧が第1の電圧以下になったことを検出したら蓄電池3への充電を開始し、第1の電圧よりも高い第2の電圧以上となったことを検出したら充電を停止する第1の充電サイクルと、電圧測定手段が測定した電圧が第2の電圧以上になったことを検出して蓄電池への充電を停止した後、計時手段53による所定時間分の計時に応じて、電圧測定手段が測定した蓄電池の電圧が第1の電圧よりも高く第2の電圧よりも低い第3の電圧以下の電圧を検出すると、蓄電池への充電を開始し、第2の電圧以上となったことを検出したら充電を停止する第2の充電サイクルと、を実行可能とする。【選択図】図1
Description
本発明は、バックアップ用蓄電システム等に設けられて蓄電池の充電を制御する充電制御装置及び充電制御方法に関する。
従来の蓄電システムは、少なくとも蓄電池、充電制御装置、放電制御装置、電源装置、電源装置に常用電源(商用電源、工業用電源、燃料電池、太陽光発電等の自然エネルギーを利用した電源等)を入力するための電源入力端子、電力出力端子を有し、常用電源入力端子に接続された電源装置で充電制御装置を介して蓄電池を充電するようになっている。蓄電池は、電力出力端子にも接続され、放電制御装置により、蓄電した電力を電力出力端子に接続された負荷に供給することが可能となっている。なお、充電制御装置と放電制御装置は別々のものでもよいし、充電と放電の両方の制御を行う充放電制御装置であってもよい。
このような構成の蓄電システムの一種として、無停電電源装置(バックアップ用蓄電システムとも言う)がよく知られている。無停電電源装置は、常用電源と負荷との間に配置され、通常は常用電源で負荷に電力を供給するようにしている。一方、停電等により常用電源からの電力を負荷へ供給することが困難になった場合に、無停電電源装置は、搭載する蓄電池から負荷への電力供給を行うように自動的に切り替えられる。
無停電電源装置のような蓄電システムでは、停電等が発生した際に負荷へ電力供給が行えるようにある程度の電池容量は常に保持するようにしている。このため、蓄電システムでは、蓄電池の電圧が満充電時の電圧に相当する充電終止電圧となった場合に蓄電池への充電を停止し、その後に、蓄電池の電圧を監視し、待機状態を維持するために自己消費、つまり、蓄電システム自身の駆動に必要な暗電流が消費される。この自己消費により、蓄電池の電圧が、充電終止電圧より低くかつ、保持しておくべき電池容量時の電圧に相当する充電開始電圧よりも低い電圧となった場合に、蓄電池を満充電とするために蓄電池への充電を再開する。このような充電方式はフロート充電方式と言われている(例えば、特許文献1参照)。
フロート充電方式は、バッテリーの寿命を最大限に引き延ばす、充電電流量を調整する制御回路が不要になるなどのメリットがあるが、低温環境では次のような問題を生じる場合がある。
低温環境下では、蓄電池は内部インピーダンスが増加するため、充電時に充電電流と内部インピーダンスとにより見かけ上の電位差が生じる。蓄電池の電圧は、この電位差に応じた分高くなるため、蓄電池の電圧に基づいて蓄電池を満充電に近い状態まで充電しても、充電を停止した際に内部インピーダンスで上昇していた見かけ上の電位差分だけ、蓄電池の電圧が低下し、充分な充電ができず、短時間で蓄電池の電池容量に応じた蓄電池の電圧は充電開始電圧まで低下する。このため、低温環境下において蓄電池の電圧を測定して充電を行うと、充電終止電圧と充電開始電圧とを短時間で行き来することになり、充電開始電圧付近の電池容量しか維持できず、電池容量が少なくなってしまい製品が目標とする電力供給性能を十分に維持できなくなってしまう。
このため、特許文献1のように、蓄電池の温度を測定すると共に、常温環境下と低温環境下とで異なる電流で充電する充電制御装置も提案されているものの、温度を測定するためのセンサーや、2つの電源系統が必要になるため、高コストになってしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、低温環境下であっても電池容量を多く維持すると共に常温運転時の待機時間を短くすることなくコストを抑えた充電制御装置及び充電制御方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、蓄電池の電圧を測定する電圧測定手段と、電源から前記蓄電池への充電を制御する制御手段と、経過時間を計時する計時手段と、を具備し、前記制御手段は、前記電圧測定手段が測定した電圧が第1の電圧以下になったことを検出したら前記蓄電池への充電を開始し、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第1の電圧よりも高い第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第1の充電サイクルと、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第2の電圧以上になったことを検出して前記蓄電池への充電を停止した後、前記計時手段による所定時間分の計時に応じて、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第1の電圧よりも高く前記第2の電圧よりも低い第3の電圧以下の電圧を検出すると、前記蓄電池への充電を開始し、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第2の充電サイクルと、を実行可能なことを特徴とする充電制御装置にある。
かかる態様では、低温環境下で蓄電池の内部インピーダンスが増加する特性を利用し、第3の電圧を設定し、蓄電池への充電を停止した後に蓄電池の電圧が第2の電圧から第3の電圧になるまでの経過時間が短い場合には、第2の充電サイクルを実行する。したがって、外部環境温度や蓄電池の温度が低温であることを検出する手段を必要とすることなく、サーミスタ等の温度検出素子が不要となる分、コストを低減することができる。また、常温環境下などの通常時の蓄電池の内部インピーダンスが低く、蓄電池への充電を停止した後に蓄電池の電圧が第2の電圧から第3の電圧になるまでの経過時間が短くない場合は、第2の充電サイクルは実行されず、第1の充電サイクルのみを行うことで、蓄電池の充放電を短時間で繰り返すことはないため、蓄電池の劣化を抑制して寿命が短くなるのを抑えることができる。また、低温環境下などの蓄電池の内部インピーダンスが増加した場合に、第2の充電サイクルを行うことで、第1の電圧付近の電池容量よりも大きな第3の電圧付近の電池容量まで充電を行うことができる。この第2の充電サイクルにおいても第1の充電サイクルと同様の電源からの電力に基づき蓄電池を充電することができる。したがって、常温環境下と低温環境下とにおいてそれぞれ異なる電源系統、すなわち、2つの電源系統を必要とすることなく、低温環境下においても1つの電源系統で蓄電池を比較的大きな電池容量まで充電することができ、コストを低減することができる。
ここで、前記制御手段は、前記電源と前記蓄電池との間に設けられて前記電源から前記蓄電池への電力の供給及び停止を行うスイッチング素子と、前記電圧測定手段が測定した前記蓄電池の電圧と前記計時手段が計時した経過時間とに基づいて前記スイッチング素子の開閉を制御するスイッチング制御手段と、を具備することが好ましい。これによれば、スイッチング制御手段がスイッチング素子を制御することで蓄電池への充電を容易に制御することができる。
また、前記スイッチング素子は、半導体素子からなることが好ましい。これによれば、スイッチング素子の短時間で繰り返される開閉への耐性も向上し、長期に亘って安定した動作ができるため、第2の充電サイクルにおける蓄電池への充電を長期に亘って安定して行うことができる。
また、前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時する間に前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第3の電圧以下となった場合に前記第2の充電サイクルによって前記蓄電池への充電を開始することが好ましい。これによれば、所定時間内に第3の電圧以下となった場合に直ちに第2の充電サイクルによって蓄電池の充電を開始することができるため、所定時間が経過されるまで待機する必要がなく、充電時間を短縮することができる。
また、前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時後、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第3の電圧以下の場合に前記第2の充電サイクルによって前記蓄電池への充電を開始することが好ましい。このように、計時手段が所定時間の計時後に、電圧測定手段が測定した電圧が第3の電圧以下であるか判定するため、第2の充電サイクルとして蓄電池の電圧の検出を計時手段での計時中に第3の電圧以下になるか否かを何度も検出することなく、1度の検出で済むので、蓄電池の検出を行う電圧測定手段等での動作負担が減り、検出で消費される電力も抑えることができる。
また、前記制御手段は、前記第2の充電サイクルを連続して行う際に、前記第3の電圧を徐々に高くすることが好ましい。これによれば、第2の充電サイクルの連続実行回数などにより第3の電圧を徐々に高くすることで、低温環境下において、第2の充電サイクルによって蓄電池をさらに満充電に近い電池容量まで充電することができる。
また、前記第3の電圧は、常温環境下において前記第2の電圧によって充電を停止した際に当該蓄電池の内部インピーダンスによって下がった第4の電圧よりも低いことが好ましい。これによれば、常温環境下において第2の充電サイクルが行われるのを抑制することができる。
さらに、本発明の他の態様は、電源から蓄電池への充放電を制御する充電制御方法であって、前記蓄電池の電圧を測定し、測定した前記蓄電池の電圧が第1の電圧以下になったことを検出したら前記蓄電池への充電を開始し、測定した前記蓄電池の電圧が前記第1の電圧よりも高い第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第1の充電サイクルと、測定した前記蓄電池の電圧が前記第2の電圧以上になったことを検出して前記蓄電池への充電を停止した後、所定時間分の計時に応じて、測定した前記蓄電池の電圧が前記第1の電圧よりも高く前記第2の電圧よりも低い第3の電圧以下の電圧を検出すると、前記蓄電池への充電を開始し、測定した前記蓄電池の電圧が前記第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第2の充電サイクルと、を実行することを特徴とする充電制御方法にある。
かかる態様では、低温環境下で蓄電池の内部インピーダンスが増加する特性を利用し、第3の電圧を設定し、蓄電池への充電を停止した後に蓄電池の電圧が第2の電圧から第3の電圧までの経過時間が短い場合には、第2の充電サイクルを実行する。したがって、外部環境温度や蓄電池の温度が低温であることを検出する手段を必要とすることなく、サーミスタ等の温度検出素子が不要となる分、コストを低減することができる。また、常温環境下などの通常時の蓄電池の内部インピーダンスが低く、蓄電池への充電を停止した後に蓄電池の電圧が第2の電圧から第3の電圧になるまでの経過時間が短くない場合は、第2の充電サイクルは実行されず、第1の充電サイクルのみを行うことで、蓄電池の充放電を短時間で繰り返すことはないため、蓄電池の劣化を抑制して寿命が短くなるのを抑えることができる。また、低温環境下などの蓄電池の内部インピーダンスが増加した場合に、第2の充電サイクルを行うことで、第1の電圧付近の電池容量よりも大きな第3の電圧付近の電池容量まで充電を行うことができる。この第2の充電サイクルにおいても第1の充電サイクルと同様の電源からの電力に基づき蓄電池を充電することができる。したがって、常温環境下と低温環境下とにおいてそれぞれ異なる電源系統、すなわち、2つの電源系統を必要とすることなく、低温環境下においても1つの電源系統で蓄電池を比較的大きな電池容量まで充電することができ、コストを低減することができる。
本発明によれば、低温環境下で、温度センサーや複数系統の電源を必要とすることなく、第1の電圧よりも高い第3の電圧となる高い電池容量まで充電することができコストを低減することができる。また、低温環境下でも高い電池容量まで充電することができるため、蓄電池によって負荷を長時間に亘って動作させることができると共に、常温環境下では実行しない制御の追加であるため充放電の繰り返しによる劣化を最小限に抑制することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るバックアップ用蓄電システムの概略構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態1に係るバックアップ用蓄電システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のバックアップ用蓄電システム1は、電源入力端子10と電源装置2と蓄電池3と充電制御装置5とを具備する。なお、バックアップ用蓄電システム1としては、蓄電池3の放電を制御する放電制御装置(図示せず)も具備する。蓄電システム1は電力出力端子20を有し、放電制御装置により電力出力端子20に接続された負荷4へ電力供給することができるものである。なお、充電制御装置と放電制御装置は別々のものでもよいし、充電と放電の両方の制御を行う充放電制御装置であってもよい。充電制御装置に代えて充放電制御装置とする場合には、前述の放電制御装置は不要とし、本実施形態における充電制御装置5を充放電制御装置に置き換えればよい。
電源装置2は、電源入力端子10を介して商用電源、工業電源や太陽光等の自然エネルギーを利用した発電、燃料電池発電などの発電設備からの電力を受電する。電源装置2は、電源入力端子10から供給される発電設備で発電された電力の電圧を調整したり、商用電力系統からの交流電力を直流電力に変換したりする。
蓄電池3は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドニウム電池、鉛蓄電池などの二次電池が挙げられる。本実施形態での蓄電池3は二次電池の単位セル(電池セル)を複数個直列に接続して構成されるものとしている。また、本実施形態では、リチウムイオン二次電池の電池セルを用いるものとしている。
負荷4は、電力出力端子20を介して電源装置2及び蓄電池3に接続されて、電源装置2又は蓄電池3から供給された電力によって動作するものである。
充電制御装置5は、蓄電池3の充電を制御するものであり、本実施形態では、電圧測定部51とスイッチング素子52と計時部53とスイッチング制御部54とを具備する。
電圧測定部51は、蓄電池3の電圧を測定する電圧計などの電圧測定手段であり、蓄電池3の電圧を逐一又はクロック信号(内部生成あるいは外部から入力されるクロック信号)に基づいて一定時間毎に測定し、測定結果をスイッチング制御部54に送信する。
スイッチング素子52は、電源装置2と蓄電池3との間に設けられて、スイッチング制御部54からの制御信号に応じて、電源装置2から蓄電池3への電力を供給又は停止する。このようなスイッチング素子52は、継電器であり、メカニカルリレーや半導体素子による半導体リレーなどを用いることができる。なお、本実施形態では、詳しくは後述するが、低温環境下で蓄電池3に充電する際に、第2の充電サイクルによって短時間で連続したスイッチング素子52の開閉が行われるため、スイッチング素子52として半導体素子を用いるのが好ましい。これにより、スイッチング素子52が短時間で連続した開閉への耐性も向上し、第2の充電サイクルの実行が長期に安定して可能となる。
計時部53は、スイッチング制御部54から送信される計測開始信号により所定の経過時間を計測する計時手段である。スイッチング制御部54からの計測開始信号は、詳しくは後述するが、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、蓄電池3が満充電であることを指示する第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出した際に送信されるもので、蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出すると蓄電池3への充電も停止される。つまり、計時部53は、蓄電池3が満充電になって充電が停止されてからの経過時間を測定する。
スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧と計時部53が計時した経過時間とに基づいてスイッチング素子52の開閉を制御するスイッチング制御手段であり、CPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理装置と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの半導体メモリ等の記憶媒体とを含んで構成され、記憶媒体に記憶されたプログラムを処理装置が実行することで制御を行う。なお、本実施形態では、スイッチング素子52とスイッチング制御部54とが制御手段を構成する。
ここで、充電制御装置5は、図2に示すように第1の充電サイクルと第2の充電サイクルとを実行可能となっている。
具体的には、図2(a)に示すように、スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、第1の電圧(Vth1)以下になったことを検出したら、スイッチング素子52を閉(ON)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への電力の供給を開始、すなわち、充電を開始する。つまり、第1の電圧(Vth1)は、第1の充電サイクルにおける充電開始電圧である。
また、スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、第1の電圧(Vth1)よりも高い第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出したらスイッチング素子を開(OFF)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への電力の供給を停止、すなわち、充電を停止し、停電等の発生時に負荷4へ電力供給できるようにバックアップ用蓄電システム1は待機した状態となる。このとき、充電制御装置5は自身の駆動に必要な暗電流を蓄電池3から消費する状態となる。つまり、第2の電圧(Vth2)は、第1の充電サイクルにおける充電終止電圧である。
ここで、第2の電圧(Vth2)における蓄電池3の電池容量、すなわち、充電率(SOC)を例えば100%とした場合、第1の電圧(Vth1)は、例えば、バックアップ用蓄電システム1では停電等の緊急時以外は常時満充電かそれに近い充電率を維持しておくため、蓄電池3の充電率(SOC)が90%程度の第2の電圧(Vth2)に近い電圧である。また、過充電や過放電の影響を避け、より確実で安定した電力の供給が求められる用途の場合には、第2の電圧(Vth2)は充電率が70%の電圧とし、第1の電圧(Vth1)は充電率が60%の電圧として、充電率の上下それぞれに余裕を持たせるようにしてもよい。このように、第1の電圧(Vth1)及び第2の電圧(Vth2)は、蓄電池3の特性や蓄電システムの仕様・用途に基づいて適宜決定されるものであり、上記説明のものに限られるものではない。
さらに、第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出した後、蓄電池3が自己放電等によって電圧測定部51が測定した電圧が第1の電圧(Vth1)以下になったことを検出したら、スイッチング制御部54は、スイッチング素子を閉(ON)状態となるように制御して蓄電池3の充電を再開する。特に、バックアップ用蓄電システム1であると、停電等が発生しない場合は蓄電池3から負荷4への電力供給がされないが、負荷4への電力供給がなくとも蓄電池3の電池容量は満充電から少しずつ低下していく。これは、充電制御装置5が駆動するのに必要な電力が蓄電池3から消費(自己消費)されるためである。そのため、自己消費により蓄電池3の電池容量は徐々に下がっていくため、蓄電池3の電圧もこれに応じて第2の電圧(Vth2)から下がっていくこととなる。この電圧の低下が第1の電圧(Vth1)以下まで低下すると、バックアップ用として保持しておくべき充電率(90%程度)を下回ることとなるため、蓄電池3の充電が再開される。なお、ここでは自己消費の対象を充電制御装置5の駆動を例としているが、これに限らず、蓄電システム1として待機状態であっても蓄電池3からの消費で駆動(動作)することが必要な構成要素が他にもあればその駆動も自己消費の対象として含むものである。
このような自己消費によって蓄電池3の電圧が低下し第1の電圧(Vth1)以下であることを検出することによる蓄電池3の充電及び第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出することによる蓄電池3の充電の停止を行うことを本実施形態では第1の充電サイクルと称する。
また、第1の充電サイクルにおいて、充電率が90%程度の第1の電圧(Vth1)で蓄電池3の充電を再開することで、電源装置2からの電力の供給が停止した際に、蓄電池3を常に90%以上の充電率とすることができる。したがって、停電等によって電源装置2からの電力の供給が停止した際に蓄電池3によって負荷4を長時間に亘って動作させることができる。ちなみに、第1の電圧(Vth1)を、充電率90%よりも低い電圧、例えば70%に設定することで、自己消費による電池容量の低下に基づいて充電を開始するまでの時間(蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)になったことを検出後から第1の電圧(Vth1)まで低下したことを検出するまでの時間)をさらに長くすることができるものの、蓄電池3が比較的低い充電率の際に電源装置2からの電力の供給が停止すると、蓄電池3によって負荷4を動作させる時間が短くなってしまう。一方で、第1の電圧(Vth1)を100%近くの電圧、たとえば95%などに設定すると自己消費による電圧低下による電池容量の低下に基づいて充電を開始するまでの時間が短くなるため、頻繁に充放電を繰り返すこととなり、蓄電池3の劣化を招く恐れがある。
また、充電制御装置5は、図2(b)に示すように、第2の充電サイクルを実行可能となっている。このような第2の充電サイクルは、本実施形態では、低温環境下、例えば、−10℃以下で実行される。
スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出したら、計時部53に計測開始信号を送信し、計時部53が第2の電圧(Vth2)を検出してからの経過時間を計時する。
また、スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して蓄電池3への充電を停止した後、計時手段である計時部53による所定時間分の計時に応じて、電圧測定部51が測定した電圧が第1の電圧(Vth1)よりも高く、第2の電圧(Vth2)よりも低い第3の電圧(Vth3)以下になったことを検出したら、スイッチング素子52を閉(ON)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への充電を開始する。
ここで、第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)を検出するまでの経過時間は、本実施形態では、数秒〜数十秒である。この時間は、低温環境下において内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなった後の蓄電池3の電圧を測定するために必要な時間であり、低温環境下であれば内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなった後の電圧として蓄電池3の電圧を測定すると第3の電圧(Vth3)以下になり、常温環境下であれば内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなった後の電圧として蓄電池3の電圧を測定しても第3の電圧(Vth3)以下にならない時間である。すなわち、スイッチング制御部54は、蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上となったことを検出して充電を停止してから第3の電圧(Vth3)以下になったことを、予め設定した経過時間、本実施形態では、数秒〜数十秒に予め設定した計時部53の計時時間に応じて検出したら、スイッチング素子52を閉(ON)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への充電を開始する。つまり、第3の電圧(Vth3)は、第2の充電サイクルにおける充電開始電圧である。
これに対して、スイッチング制御部54は、蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上となったことを検出して充電を停止してから第3の電圧(Vth3)以下になったことを、予め設定した経過時間、すなわち、予め設定した計時部53での計時時間に応じて行う検出処理にて検出できなかったら、第2の充電サイクルにおける蓄電池3への充電を行わない。すなわち、蓄電池3では、上述した第1の充電サイクルの第1の電圧(Vth1)までの充電制御装置5による自己消費が継続して行われる。
また、スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が、第3の電圧(Vth3)以下になったことを検出した後は、上述した第1の充電サイクルと同様に、スイッチング素子52を閉(ON)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への充電を開始し、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出したら、スイッチング素子52を開(OFF)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への充電を停止する。つまり、第2の電圧(Vth2)は、第2の充電サイクルにおける充電終止電圧である。
このような第3の電圧(Vth3)の検出による充電の開始及び第2の電圧(Vth2)の検出による充電の停止を行うことを、本実施形態では第2の充電サイクルと称する。すなわち、第1の充電サイクルを実行している間に、第2の充電サイクルが行われる。
ここで、低温環境下では、蓄電池3の内部インピーダンスが増加するため、電圧測定部51が第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して充電を停止すると、内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなり、蓄電池3の電圧は低くなる。このため、低温環境下において第1の充電サイクルのみを行うと、図3に示すように、内部インピーダンスの増加によって第1の電圧(Vth1)を検出してから第2の電圧(Vth2)を検出するまでの充電時間が短くなると共に、第2の電圧(Vth2)を検出して充電を停止してから、第1の電圧(Vth1)を検出して充電を再開するまでの放電時間も短くなる。すなわち、低温環境下などの蓄電池3の内部インピーダンスが増加した状態で、第1の充電サイクルで充電を行うと、第1の電圧(Vth1)と第2の電圧(Vth2)とを短時間で行き来することになり、第1の電圧(Vth1)付近の電池容量しか維持できず、電池容量が少なくなってしまう。このため、電源装置2から電力の供給が停止された際に、蓄電池3によって負荷4を動作させる時間が短くなってしまう。また、低温環境下で第1の充電サイクルだけで充電を行うと、蓄電池3の充放電を短時間で繰り返し続けるため、蓄電池3が劣化し易く、蓄電池3の寿命が短くなってしまう。
そこで、本実施形態では、上述したように第1の電圧(Vth1)よりも高く第2の電圧(Vth2)よりも低い第3の電圧(Vth3)を設定し、スイッチング制御部54は、低温環境下においては第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)が検出されるまでの経過時間が数秒〜数十秒であることに基づいて予め設定された時間、すなわち、予め設定した計時部での計時時間に応じて行う検出処理にて電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が第3の電圧(Vth3)以下となったことを検出したら、スイッチング素子を閉(ON)状態となるように制御して電源装置2から蓄電池3への充電を開始する。すなわち、低温環境下であれば、第2の電圧(Vth2)を検出して充電を停止してから数秒〜数十秒の短時間で内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなり、蓄電池3は第3の電圧(Vth3)以下となる。したがって、スイッチング制御部54は、低温環境下での内部インピーダンスの影響による蓄電池3の電圧に変動を考慮して第3の電圧(Vth3)以下であることを検出できるよう設定した計時部53の計時時間に応じて、第3の電圧(Vth3)以下であることを検出することにより蓄電池3への充電を開始する。
このように本実施形態では、サーミスタ等の温度検出素子を用いていないものの、蓄電池3の内部インピーダンスが低温環境下で増加することを利用して、蓄電池3の充電を停止してから内部インピーダンスの影響により短時間で電圧が急落することを検出することで、蓄電池3が低温環境下にあることを検出することができる。すなわち、蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)まで変化するまでの時間により蓄電池3が常温環境下又は低温環境下の区別に応じて蓄電池3の充電を開始できる。したがって、蓄電池3や外部環境の温度を測定する温度測定手段を必要とすることなく、コストを低減することができる。
また、低温環境下である場合に、蓄電池3を第3の電圧(Vth3)以下から第2の電圧(Vth2)以上への充電と第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)までの放電がされたことによる充電の再開とを実施する第2の充電サイクルを繰り返し行うことで、蓄電池3を第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができる。したがって、低温環境下のように蓄電池3の内部インピーダンスが常温時に比べて増加している場合であっても、蓄電池3の電池容量を第1の電圧(Vth1)付近ではなく、より満充電(第2の電圧の電池容量)に近い第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができる。このような第2の充電サイクルによる蓄電池3の充電は、第1の充電サイクルと同じ電源となる電源装置2からの電力の供給、すなわち、1つの電源系統で行うことができるため、常温環境下と低温環境下とのそれぞれで異なる電源系統が不要となり、コストを低減することができる。
そして、低温環境下であっても、蓄電池3を第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができるため、電源装置2からの電力供給が停止された際に蓄電池3から負荷4への電力供給を長時間に亘って行うことができる。また、低温環境下においても、蓄電池3を第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができるため、第3の電圧(Vth3)から第2の電圧(Vth2)まで長時間、本実施形態では、数時間に亘って充電制御装置5自身の駆動に必要な暗電流のみを消費する待機状態を維持できる。
なお、第2の充電サイクルによって充電する第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)を検出するまでの経過時間は、上述したように数秒〜数十秒以下である。これは、蓄電池3への充電を停止してから数秒〜数十秒で蓄電池3の内部インピーダンス分の電圧上昇がなくなるからである。
また、第3の電圧(Vth3)は、少なくとも低温環境下で第1の充電サイクル、すなわち、第1の電圧(Vth1)以下になったことを検出して充電を開始し、第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して充電を停止した瞬間に蓄電池3の内部インピーダンスによって第2の電圧(Vth2)から下がった電圧よりも高いものであるが、第3の電圧(Vth3)は第2の電圧(Vth2)より低く、且つできるだけで高い方が好ましい。なお、ここで言う低温環境下とは、本実施形態では−10℃以下のことを言う。このように第3の電圧(Vth3)を第2の電圧(Vth2)より低く、且つできるだけ高くすることで、第2の充電サイクルによって充電される蓄電池3の電池容量を第2の電圧(Vth2)の満充電に近づけることができる。ただし、第3の電圧(Vth3)は、常温環境下において第1の充電サイクル、すなわち、第1の電圧(Vth1)以下になったことを検出して充電を開始し、第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して充電を停止した瞬間に蓄電池3の内部インピーダンスによって下がった第4の電圧よりも低くするようにする。これは、第3の電圧(Vth3)が第4の電圧よりも高いと、常温環境下においても蓄電池3の内部インピーダンスによって第2の電圧(Vth2)を検出してから計時部53で計時する数秒〜数十秒以内に第3の電圧(Vth3)を検出してしまい、第2の充電サイクルが行われてしまうことになるからである。常温環境下で第2の充電サイクルが行われると、蓄電池3の充放電が短時間で繰り返されるため、蓄電池3の劣化が進んでしまう。第3の電圧(Vth3)を第4の電圧よりも低くすることで、常温環境下で第2の充電サイクルが行われることなく、低温環境下のみで第2の充電サイクルが行われるため、常温環境下で蓄電池3の充放電が短時間で繰り返されることによる蓄電池3の劣化を抑制して、蓄電池3の寿命が短くなるのを抑制することができる。
第2の充電サイクルは、繰り返し行われることで、充電停止後に内部インピーダンス分の電圧が下がった後の蓄電池3の電池容量を示す電圧を第2の充電サイクルを繰り返す毎に第3の電圧(Vth3)に近づけていき、さらには第3の電圧より高い電圧に対応する電池容量まで充電することができる。すなわち、蓄電池3の電池容量が第3の電圧(Vth3)を越えるようになると、蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上を検出して充電を停止して内部インピーダンス分の電圧が下がった後の蓄電池3の電池容量を示す電圧から第3の電圧(Vth3)以下になるまでの時間が長くなることとなる。そして、第2の充電サイクルを繰り返した結果、内部インピーダンス分の電圧が下がった後の蓄電池3の電池容量を示す電圧から第3の電圧(Vth3)以下になるまでの時間が長くなり、計時部53による計時に応じて行う電圧測定部51による電圧検出で蓄電池3の電圧が第3の電圧(Vth3)以下であることが検出されなくなった時には、第3の電圧(Vth3)に応じた電池容量の維持ができていることとなり、第2の充電サイクルによる充電を再開せず、第2の充電サイクルは終了となる。したがって、蓄電システム1は、蓄電池3の容量が第3の電圧(Vth3)相当分維持されることで、第1の充電サイクルに戻って、第1の電圧(Vth1)となるまで暗電流のみを消費する待機状態となる。
ここで、本実施形態の充電制御方法について図4を参照して説明する。なお、図4は、本実施形態の充電制御方法を説明するフローチャートである。
図4に示すように、ステップS1で蓄電池3が満充電の状態から、ステップS2で電圧測定部51が蓄電池3の電圧Vを測定する。
ステップS3で、スイッチング制御部54は、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧Vが第1の電圧(Vth1)以下ではないこと(V>Vth1)を検出したら(ステップS3:No)、充電を行わない待機状態を維持しながら、蓄電池3の電圧Vが第1の電圧(Vth1)以下となるまでステップS2からステップS3を繰り返し行う。
また、ステップS3でスイッチング制御部54は、電圧測定部51が検出した蓄電池3の電圧Vが、第1の電圧(Vth1)以下であること(V≦Vth1)を検出したら(ステップS3:Yes)、ステップS4で、スイッチング制御部54は、スイッチング素子52を閉(ON)状態として電源装置2から蓄電池3への充電を開始する。
ステップS4で蓄電池3への充電を開始した後は、ステップS5で電圧測定部51が蓄電池3の電圧Vを測定し、ステップS6でスイッチング制御部54は、ステップS5で測定した蓄電池3の電圧Vが第2の電圧(Vth2)以上であるか検出する。
ステップS6でスイッチング制御部54が、ステップS5で測定した蓄電池3の電圧Vが第2の電圧(Vth2)以上ではないこと(V<Vth2)を検出したら(ステップS6:No)、ステップS5からステップS6を繰り返し行って蓄電池の電圧Vが第2の電圧(Vth2)以上となるまで充電を行う。
また、ステップS6でスイッチング制御部54は、ステップS5で測定した蓄電池3の電圧Vが、第2の電圧(Vth2)以上であること(V≧Vth2)を検出したら(ステップS6:Yes)、ステップS7でスイッチング制御部54は、スイッチング素子52を開(OFF)状態として、電源装置2から蓄電池3への充電を停止する。
ステップS7で蓄電池3への充電を停止した後は、ステップS8で計時部53による経過時間の計時が開始、すなわち、タイマーがスタートされる。
そして、ステップS9で電圧測定部51が蓄電池3の電圧Vを測定し、ステップS10でスイッチング制御部54は、ステップS9で測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下であるか検出する。
ステップS10でスイッチング制御部54は、ステップS9で測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下であること(V≦Vth3)を検出したら(ステップS10:Yes)、ステップS4に戻り蓄電池3への充電を開始する。
また、ステップS10でスイッチング制御部54は、ステップS9で電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)よりも大きいこと(V>Vth3)を検出したら(ステップS10:No)、ステップS11で、スイッチング制御部54は、設定した時間が経過したか判定する。すなわち、ステップS11では、スイッチング制御部54は、ステップS7で第2の電圧(Vth2)を検出して充電を停止してから設定時間を経過したか判定する。この設定時間は、本実施形態では、予め設定されたものであり、数秒〜数十秒である。そして、ステップS11で、スイッチング制御部54が設定時間を経過していないと判定した場合には(ステップS11:No)、ステップS9の蓄電池3の電圧の測定と、ステップS10の蓄電池3の電圧が第3の電圧(Vth3)以下であるかの判定を設定時間が経過するまで繰り返し行う。ステップS11で、スイッチング制御部54が設定時間を経過したと判定した場合には(ステップS11:Yes)、ステップS7で充電を停止してから設定時間内に蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下にならなかったということであるため、蓄電池3が第2の充電サイクルによる充電によって第3の電圧(Vth3)となる分の電池容量まで充電されたということになる。したがって、ステップS12で計時部53による経過時間の測定を停止、すなわち、タイマーをストップし、ステップS2に戻り、蓄電池3の電圧が第1の電圧(Vth1)以上になるまで蓄電システム1は待機状態となる。なお、上述の説明では、スイッチング制御部54が計時部53の計時時間から設定した時間が経過したか判定するとしているが、これは、スイッチング制御部54が計時部53の計時時間を確認し、確認した計時時間が設定時間以上になったか否かを判定するようにしてもいいし、計時部53が設定した時間の計時をしたら計時終了信号をスイッチング制御部54へ出力することでスイッチング制御部54が設定時間になったと判定するようにしてもよい。後者の場合は、スイッチング制御部54は計時部53の計時時間を何度も確認することなく設定した時間になったか否かを計時終了信号で知ることができ、第2の充電サイクルをこの計時終了信号が出力されたことに応じて終了し、ステップS2へ戻るようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態の充電制御方法では、常温環境下(通常時)に比べて低温環境下などで蓄電池3の内部インピーダンスが上昇して蓄電池3に十分な充電ができていないときに、第2の充電サイクルを行って、蓄電池3の電池容量を第3の電圧(Vth3)付近まで充電することができる。したがって、常温環境下(通常時)では蓄電池3の充放電が短時間で繰り返されることがなく、蓄電池3の劣化を防ぎ、寿命が短くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、蓄電池3の電圧を測定する電圧測定手段である電圧測定部51と、電源である電源装置2から蓄電池3への充電を制御する制御手段と、経過時間を計時する計時手段である計時部53と、を具備し、制御手段は、電圧測定部51が測定した電圧が第1の電圧(Vth1)以下になったことを検出したら蓄電池3への充電を開始し、電圧測定部が測定した電圧が第1の電圧(Vth1)よりも高い第2の電圧(Vth2)以上となったことを検出したら蓄電池3への充電を停止する第1の充電サイクルと、電圧測定部が測定した電圧が第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して蓄電池3への充電を停止した後、計時手段による所定時間分の計時に応じて、電圧測定部が測定した電圧が第1の電圧(Vth1)よりも高く第2の電圧(Vth2)よりも低い第3の電圧(Vth3)以下の電圧を検出すると蓄電池3への充電を開始し、電圧測定部51が測定した電圧が第2の電圧(Vth2)以上となったことを検出したら蓄電池3への充電を停止する第2の充電サイクルと、を実行可能である。
このように、低温環境下で蓄電池の内部インピーダンスが増加する特性を利用し、第3の電圧(Vth3)を設定し、蓄電池3への充電を停止した後に蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)までの経過時間が短い場合には、第2の充電サイクルを実行する。したがって、外部環境温度や蓄電池の温度が低温であることを検出する手段を必要とすることなく、サーミスタ等の温度検出素子が不要となる分、コストを低減することができる。また、常温環境下などの通常時の蓄電池3の内部インピーダンスが低く、蓄電池3への充電を停止した後に蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)から第3の電圧(Vth3)までの経過時間が短くない場合には、第2の充電サイクルは実行されず、第1の充電サイクルのみを行うことで、蓄電池3の充放電を短時間で繰り返すことはないため、蓄電池3の劣化を抑制して寿命が短くなるのを抑えることができる。また、低温環境下などの異常時に蓄電池3の内部インピーダンスが増加した場合に、第2の充電サイクルを行うことで、第1の電圧(Vth1)付近の電池容量よりも大きな第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電を行うことができる。この第2の充電サイクルにおいても第1の充電サイクルと同様の電源である電源装置2からの電力に基づき蓄電池3を充電することができる。したがって、常温環境下と低温環境下とにおいてそれぞれの電源系統、すなわち、2つの電源系統を必要とすることなく、低温環境下においても1つの電源系統、すなわち、電源装置2で蓄電池3を比較的大きな電池容量まで充電することができ、コストを低減することができる。また、低温環境下においても蓄電池3をより満充電(第2の電圧の電池容量)に近い第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができるため、電源装置2からの電力供給が停止された際に、蓄電池3から負荷4への電力供給を長時間に亘って行うことができる。また、低温環境下においても蓄電池3をより満充電(第2の電圧の電池容量)に近い第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができるため、蓄電システムとしては、第3の電圧(Vth3)から第2の電圧(Vth2)までの長時間に亘って充電制御装置5自身の駆動に必要な暗電流のみを消費する待機状態を維持することができる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、制御手段は、電源である電源装置2と蓄電池3との間に設けられて電源装置2から蓄電池3への電力の供給及び停止を行うスイッチング素子52と、電圧測定手段である電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧と計時手段である計時部53が計時した経過時間とに基づいてスイッチング素子52の開閉を制御するスイッチング制御手段であるスイッチング制御部54と、を具備することが好ましい。これによれば、スイッチング素子52をスイッチング制御部54が制御することで、スイッチング素子52の開閉の制御で蓄電池3への充電が容易に制御できる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、スイッチング素子52は、半導体素子からなることが好ましい。このように半導体素子からなるスイッチング素子52を用いることで、第2の充電サイクルで蓄電池3の充放電を短時間で繰り返し行うことに対してスイッチング素子52としての耐性が向上し、長期に安定した動作ができる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、制御手段は、計時手段である計時部53が所定時間の計時する間に電圧測定手段である電圧測定部51が測定した電圧が第3の電圧(Vth3)以下となった場合に第2の充電サイクルによって蓄電池3への充電を開始することが好ましい。これによれば、所定時間内に第3の電圧(Vth3)以下となった場合に直ちに第2の充電サイクルによって蓄電池3の充電を開始することができるため、所定時間が経過されるまで待機する必要がなく、充電時間を短縮することができる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、第3の電圧(Vth3)は、常温環境下において第2の電圧によって充電を停止した際に当該蓄電池3の内部インピーダンスによって下がった第4の電圧よりも低いことが好ましい。これによれば、第3の電圧(Vth3)を第4の電圧より低くすることで、常温環境下において第2の充電サイクルが実行されることがなく、常温環境下で蓄電池3の充放電が短時間で繰り返されるのを防止して、蓄電池3の劣化を抑制することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る充電制御方法を説明するフローチャートである。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図5は、本発明の実施形態2に係る充電制御方法を説明するフローチャートである。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図5に示すように、ステップS1〜ステップS8までは、上述した実施形態1と同様の工程を行う。
ステップS8で、計時部53が経過時間の計時を開始したら、ステップS13で設定された時間で計時部53による計時を停止、すなわち、タイマーをストップする。次に、ステップS14で、電圧測定部51が蓄電池3の電圧Vを測定し、ステップS15で、スイッチング制御部54は、ステップS14で電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下であるか検出する。
ステップS15で、スイッチング制御部54は、ステップS14で測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下であること(V≦Vth3)を検出したら(ステップS15:Yes)、ステップS4に戻り充電を開始する。
また、ステップS15で、スイッチング制御部54は、ステップS14で測定した蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下ではないこと(V>Vth3)を検出したら(ステップS15:No)、ステップS7で第2の電圧(Vth2)を検出して充電を停止してから設定された経過時間後に検出した蓄電池3の電圧が第3の電圧(Vth3)以下になっていない、すなわち、蓄電池3が第2の充電サイクルによって第3の電圧(Vth3)となる分の電池容量まで充電されたということになる。したがって、ステップS2に戻り、蓄電池3の電圧が第1の電圧(Vth1)以上になるまで待機状態となる。
このように本実施形態の充電制御方法では、常温環境下(通常時)に比べて低温環境下などで蓄電池3の内部インピーダンスが上昇して蓄電池3に十分な充電ができていないときに、第2の充電サイクルを行って、蓄電池3の電池容量を第3の電圧(Vth3)付近まで充電することができる。したがって、常温環境下(通常時)では蓄電池3の充放電が短時間で繰り返されることがなく、蓄電池3の劣化を防ぎ、寿命が短くなるのを抑制することができる。また、低温環境下であっても蓄電池3をより満充電(第2の電圧の電池容量)に近い第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで充電することができるため、低温環境下でも電源装置2からの電力供給が停止された際に、蓄電池3から負荷4への電力供給を長時間に亘って行うことができると共に蓄電システム1は充電制御装置5自身の駆動に必要な暗電流のみを消費する待機状態を長時間に亘って維持することができる。
また、本実施形態の充電制御装置5では、制御手段は、計時手段である計時部53が所定時間の計時後、電圧測定手段である電圧測定部51が測定した電圧が第3の電圧(Vth3)以下の場合に第2の充電サイクルによって蓄電池3への充電を開始する。このため、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が第2の電圧(Vth2)以上になったことを検出して蓄電池3への充電を停止した後、計時部53による所定時間分の計時に応じて、電圧測定部51が測定した蓄電池3の電圧が第1の電圧(Vth1)よりも高く第2の電圧(Vth2)よりも低い第3の電圧(Vth3)以下の電圧であることを容易に検出することができる。ただし、本実施形態の充電制御装置5による充電制御方法では、第2の電圧(Vth2)を検出して充電を停止した後、設定時間後に蓄電池3の電圧Vを測定して、蓄電池3の電圧Vが第3の電圧(Vth3)以下になったか検出するため、第2の充電サイクルによって蓄電池3を充電するまでの時間、すなわち、ステップS8のタイマーをスタート(計時部53による計時を開始)させてから、ステップS9のタイマーをストップさせるまでの時間が毎回必要となる。したがって、第2の充電サイクルによって第3の電圧(Vth3)に応じた電池容量まで充電するための時間が、上述した実施形態1に比べて長くなる。一方、第2の充電サイクルとして蓄電池3の電圧の検出は、実施形態1のように計時部53での計時中に第3の電圧(Vth3)以下になるか否かを何度も検出するものでなく、ステップS14での電圧検出で済むので、蓄電池3の検出にかかる電圧測定部51等での動作負担が減り、検出で消費される電力も抑えることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、第3の電圧(Vth3)として、一定の電圧を用いるようにしたが、特にこれに限定されない。例えば、第2の充電サイクルが始まったことを検出したら、第2の充電サイクルを連続して行う際に、第3の電圧(Vth3)を第1の電圧(Vth1)に近づけるように上昇させるようにしてもよい。これにより、蓄電池の電池容量を第1の電圧(Vth1)に近づけて、さらに満充電に近づけることができ、低温環境下であっても蓄電池3によって負荷4を長時間に亘って動作させることができる。ちなみに、第3の電圧(Vth2)を最初から第1の電圧(Vth1)に近い高い電圧としてしまうと、常温環境下においても蓄電池3の内部インピーダンスによって第1の電圧(Vth1)から数秒〜数十秒で第3の電圧(Vth3)を検出してしまい、常温環境下においても第2の充電サイクルを繰り返し行ってしまう。このように常温環境下に第2の充電サイクルを繰り返し行うと、蓄電池3の充放電時間が短くなり、蓄電池3の劣化が進んでしまう。上述のように、最初は比較的低い電圧を第3の電圧(Vth3)として設定することで低温環境下の場合のみで第2の充電サイクルを行わせることができ、第2の充電サイクルが始まったことを検出したら第3の電圧(Vth3)を高くすることで、蓄電池3の第2の充電サイクルによって電池容量を満充電にさらに近づけることができると共に、常温環境下及び低温時の両方で第1の充電サイクルによる長時間の放電を行うことができ、蓄電池の劣化を抑制することができる。なお、第3の電圧(Vth3)の電圧は、第2の充電サイクルを繰り返す毎に徐々に上昇させるようにしてもよい。すなわち、第3の電圧(Vth3)は、2以上の複数段階で所定電圧分を徐々に上昇させるようにしてもよい。
ここで、第3の電圧(Vth3)として上昇する電圧の上限を定めておくとよい。例えば、第2の電圧(Vth2)が充電率が100%に相当し、第1の電圧(Vth1)が充電率90%に相当し、第3の電圧(Vth3)の初期値が充電率95%に相当するとすれば、第3の電圧(Vth3)の上昇する上限を充電率97%に相当するものとして、この充電率97%に相当する電圧までの上昇を段階的に行うようにするようにすればよい。なお、第3の電圧(Vth3)を上昇させた際の上限電圧として、常温環境下での内部インピーダンスの影響により満充電までの充電を行った後に低下した時の電圧より低い電圧にしておく必要がある。このようにしておかないといつまでも第3の電圧(Vth3)以下の電圧が検出されることになり、第2の充電サイクルから抜けられなくなるためである。これにより、さらに第2の充電サイクルによって第2の電圧(Vth2)付近の容量まで蓄電池3を充電することができる。なお、第2の充電サイクルが完了して第1の充電サイクルに戻った(図4,5におけるステップS2に戻った)場合には、第3の電圧(Vth3)は初期値である充電率95%に相当の電圧に戻すようにすればよい。
また、上述した各実施形態では、低温環境下において蓄電池3の内部インピーダンスが増加した場合に、第2の充電サイクルを行って第3の電圧(Vth3)付近の電池容量まで蓄電池3を充電することを説明したが、特にこれに限定されず、例えば、長期使用などによる蓄電池3の劣化によって内部インピーダンスが上昇した場合にも、第2の充電サイクルを行うことができる。したがって、蓄電池3の劣化によって内部インピーダンスが上昇した場合にも蓄電池3を満充電に近い容量まで充電することができ、蓄電池3によって負荷4を長時間に亘って動作させることができる。なお、このような場合、スイッチング制御部54は、電圧測定部51で検出する電圧が高い状態(内部インピーダンスが高い状態)が、例えば、1週間など長期間に亘って続いた場合には蓄電池3が劣化していると判断して、蓄電池3の劣化を示す信号を外部へ出力するようにしてもよい。
また、実施形態では充電制御装置5として蓄電池3への充電の制御について説明し、放電制御装置は別にあるものとして説明したが、蓄電池3に対して充電だけを制御するものに限らず、停電等に応じて蓄電池3から負荷4へ電力を供給するよう蓄電池3の放電も制御する充放電制御装置であってもよい。
1…バックアップ用蓄電システム、2…電源装置(電源)、3…蓄電池、4…負荷、5…充電制御装置、10…電源入力端子、20…電力出力端子、51…電圧測定部(電圧測定手段)、52…スイッチング素子、53…計時部(計時手段)、54…スイッチング制御部(スイッチング制御手段)、Vth1…第1の電圧、Vth2…第2の電圧、Vth3…第3の電圧
Claims (8)
- 蓄電池の電圧を測定する電圧測定手段と、
電源から前記蓄電池への充電を制御する制御手段と、
経過時間を計時する計時手段と、
を具備し、
前記制御手段は、
前記電圧測定手段が測定した電圧が第1の電圧以下になったことを検出したら前記蓄電池への充電を開始し、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第1の電圧よりも高い第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第1の充電サイクルと、
前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第2の電圧以上になったことを検出して前記蓄電池への充電を停止した後、前記計時手段による所定時間分の計時に応じて、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第1の電圧よりも高く前記第2の電圧よりも低い第3の電圧以下の電圧を検出すると、前記蓄電池への充電を開始し、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第2の充電サイクルと、
を実行可能なことを特徴とする充電制御装置。 - 前記制御手段は、
前記電源と前記蓄電池との間に設けられて前記電源から前記蓄電池への電力の供給及び停止を行うスイッチング素子と、
前記電圧測定手段が測定した前記蓄電池の電圧と前記計時手段が計時した経過時間とに基づいて前記スイッチング素子の開閉を制御するスイッチング制御手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の充電制御装置。 - 前記スイッチング素子は、半導体素子からなることを特徴とする請求項2記載の充電制御装置。
- 前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時する間に前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第3の電圧以下となった場合に前記第2の充電サイクルによって前記蓄電池への充電を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の充電制御装置。
- 前記制御手段は、前記計時手段が所定時間の計時後、前記電圧測定手段が測定した電圧が前記第3の電圧以下の場合に前記第2の充電サイクルによって前記蓄電池への充電を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の充電制御装置。
- 前記制御手段は、前記第2の充電サイクルを連続して行う際に、前記第3の電圧を徐々に高くすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の充電制御装置。
- 前記第3の電圧は、常温環境下において前記第2の電圧によって充電を停止した際に当該蓄電池の内部インピーダンスによって下がった第4の電圧よりも低いことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の充電制御装置。
- 電源から蓄電池への充電を制御する充電制御方法であって、
前記蓄電池の電圧を測定し、測定した前記蓄電池の電圧が第1の電圧以下になったことを検出したら前記蓄電池への充電を開始し、測定した前記蓄電池の電圧が前記第1の電圧よりも高い第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第1の充電サイクルと、
測定した前記蓄電池の電圧が前記第2の電圧以上になったことを検出して前記蓄電池への充電を停止した後、所定時間分の計時に応じて、測定した前記蓄電池の電圧が前記第1の電圧よりも高く前記第2の電圧よりも低い第3の電圧以下の電圧を検出すると、前記蓄電池への充電を開始し、測定した前記蓄電池の電圧が前記第2の電圧以上となったことを検出したら前記蓄電池への充電を停止する第2の充電サイクルと、
を実行することを特徴とする充電制御方法。
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2018
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