JP2020053463A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
Description
(構成)
以下、図面を参照しつつ本実施形態に係るリアクトルについて説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。
次に、磁束の流れについて説明する。コイル3に電流が流れると、コイル3から磁束が発生する。発生した磁束は、磁性粉末を含有する脚部21を流れる。脚部21を流れる磁束は、脚部21と連結しているヨーク部22を経由することで、環状コア3内に閉じた磁気回路が形成される。
本実施形態に係るリアクトル1の製造方法について説明する。本実施形態のリアクトルは、(1)装着工程、(2)充填工程、(3)加圧工程、(4)硬化工程を有する。
装着工程は、樹脂部材4にコイル3を装着する工程である。コイル3の両端の開口から樹脂部材4の直線部41を挿入する。直線部41の端部には接着剤が塗布されており、コイルの開口から挿入された互いの樹脂部材4の直線部41がコイル3の中で接合される。即ち、2分割されていた樹脂部材4は、一体となる。
充填工程は、磁性粉末と樹脂とを含む複合磁性材料を直線部41内部に充填する工程である。本工程では、まず、磁性粉末と樹脂とを混合し、粘土状の複合磁性材料を作製する。この粘土状の複合磁性材料は、添加する樹脂の粘度で所望の粘性を得る。添加する樹脂の粘度は、磁性粉末との混合時において50〜5000mPa・sであることが好ましい。粘度が50mPa・s未満であると、混合時において樹脂が磁性粉末に絡みつくことがなく、容器内で磁性粉末と樹脂とが分離しやすくなり、コアの密度又は強度にバラツキが生じる。粘度が5000mPa・sを超えると、粘度が高くなりすぎ、例えば、第1の磁性粉末間に形成された樹脂が入り込み、その隙間を第2の磁性粉末が埋めることができなくなるなど、コアの密度が低下し、透磁率が低下する。
加圧工程は、第2の部材22bを構成する圧粉磁心で複合磁性材料を押圧する工程である。圧粉磁心は、事前にブロック状に成型されている。圧粉磁心は、複合磁性材料と接合する面に凹凸を設けて形成されている。この凹凸のある面が複合磁性材料と接触するように圧粉磁心を各連結部42に挿入する。そして、各連結部42に挿入した圧粉磁心で直線部41内に充填された複合磁性材料を押圧する。即ち、第2の部材22bを構成する圧粉磁心が押圧部材の役割を担っている。複合磁性材料は、直線部41の両端から加圧される。複合磁性材料を押圧する時間は、樹脂の含有量や粘性によって適宜変更することができるが、例えば10秒である。圧粉磁心によって押圧することで、樹脂部材4の内部形状に複合磁性材料を押し広げるとともに、複合磁性材料に含まれていた空隙を減少させ、見かけ密度を向上させる。
硬化工程は、充填工程で脚部21に充填した複合磁性材料に含まれる樹脂を硬化させる工程である。脚部21に充填された樹脂の乾燥により硬化させる場合、乾燥雰囲気は、大気雰囲気とすることができる。乾燥時間は、樹脂の種類、含有量、乾燥温度等に応じて適宜変更可能であり、例えば、1時間〜4時間とすることができるが、これに限定されない。乾燥温度は、樹脂の種類、含有量、乾燥時間等に応じて適宜変更可能であり、例えば、85℃〜150℃とすることができるが、これに限定されない。なお、乾燥温度は、乾燥雰囲気の温度である。
以上のとおり、本実施形態のリアクトル1は、複数の脚部21と、複数の脚部21の両端部に配置される一対のヨーク部22と、を有するコア2と、脚部21に巻回されるコイル3と、を備える。脚部21は、磁性粉末と樹脂とを含む複合磁性材料からなる。ヨーク部22は、脚部21と同様の複合磁性材料からなる第1の部材22aと、複合磁性材料とは異なる材料からなる第2の部材22bとをする。第1の部材22aは、脚部21が配置されている側に配置され、脚部21と一体に成形され、第1の部材22aと第2の部材22bが接合されている。第2の部材22bの透磁率は、脚部21及び第1の部材22aの透磁率より大きい。
変形例に係るリアクトルについて図面を参照しつつ説明する。図4は、変形例に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図である。図5は、変形例に係るリアクトルの全体構成を示す分解斜視図である。図4、図5に示すように、第1の実施形態では、全ての脚部にコイル3が巻回されていたが、変形例では、コイル3が巻回されていない脚部21を有する。
本発明の実施例について表1、図6、7を参照しつつ説明する。本実施例では、ヨーク部22の全体の厚みL2を14.0mmとし、ヨーク部22の第1の部材22aの厚みL1を変えて、インダクタンス値(L値)及び交流損失を測定した。本実施例では、第1の部材22aには、脚部21と同じ複合磁性材料(透磁率μ30)を用い、第2の部材22bには、FeSiAlの圧粉磁心(透磁率μ147)を用いた。測定結果を、表1、図6、7に示す。
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2 コア
21 脚部
22 ヨーク部
22a 第1の部材
22b 第2の部材
23 中脚
24 外脚
3 コイル
4 樹脂部材
41 直線部
42 連結部
Claims (5)
- 複数の脚部と、前記複数の脚部の両端部に配置される一対のヨーク部と、を有するコアと、
前記脚部に巻回されるコイルと、
を備え、
前記脚部は、磁性粉末と樹脂とを含む複合磁性材料からなり、
前記ヨーク部は、
前記複合磁性材料からなる第1の部材と、
前記複合磁性材料とは異なる材料からなる第2の部材と、
を有し、
前記第1の部材は、前記脚部が配置されている側に配置され、前記脚部と一体に成形され、
前記第1の部材と前記第2の部材が接合され、
前記第2の部材の透磁率は、前記脚部及び前記第1の部材の透磁率より大きいこと、
を特徴とするリアクトル。 - 前記第1の部材の前記コイルの巻軸方向の厚みは、前記ヨーク部の全体の前記巻軸方向の厚みと比べて、比率が0.5以下であること、
を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。 - 前記複合磁性材料からなる前記脚部及び前記第1の部材の外周面は、全て非摺動面であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル。 - 前記ヨーク部は、前記第1の部材と前記第2の部材とが、前記第1の部材の前記複合磁性材料の樹脂により接合されていること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のリアクトル。 - 前記ヨーク部は、前記第1の部材と前記第2の部材とが継ぎ目無く一続きに接合されていること、
を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリアクトル。
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