JP2020052573A - 表示装置、及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画面に触れることなく、表示画面の第1の領域に表示されている情報と関連する情報を第2の領域に表示する表示装置、及び制御プログラムを提供する。【解決手段】ウェアラブル装置10は、表示画面12の表示領域1に情報を表示している状態で、表示領域1に表示された情報を視認した状態では視認することが困難な表示領域2を視認するユーザの動きを検知した場合、表示領域1に表示している情報と関連する情報を表示領域2に表示する。【選択図】図7

Description

本発明は、表示装置、及び制御プログラムに関する。
特許文献1には、表示部と、前記表示部への接触物の接触を検出する接触検出部とを有し、前記表示部が円筒状に変形された第1状態と、前記表示部が円筒状に変形されていない第2状態とを有する携帯電子機器であって、前記第1状態において、前記表示部に前記接触物が接触した場合には、前記表示部上の接触された部位の近傍を表示領域として画像を表示し、前記表示部上の前記表示領域以外の部位を非表示領域とする携帯電子機器が開示されている。
近年、ユーザの身体、例えば腕に装着された状態で情報処理を行う腕時計型のウェアラブル装置が普及し始めている。腕時計型のウェアラブル装置には、例えばユーザに時刻やメールの受信といった情報を表示するための表示画面が備えられており、ユーザが表示画面上のタッチパネルを操作することで、ウェアラブル装置への指示が行われる。また、近年、表示画面に、フレキシブルディスプレイと呼ばれる変形可能な表示画面を用いた腕時計型ウェアラブル装置が存在する。
特開2017−97411号公報
フレキシブルディスプレイを備えた装置では、表示画面のある領域に表示されている情報と関連した情報を、ある領域を視認している状態からは視認することが困難な別の領域に表示する場合、ユーザは指で表示画面上のタッチパネルを操作して、関連する情報を表示させる領域を指定する必要がある。例えば、腕時計型のウェアラブル装置では、ユーザは表示画面に表示されている情報と関連する情報を表示させる場合、表示画面に触れる必要がある。しかしながら、例えば手に荷物を持っている場面等では、操作性の観点から、表示画面に触れずに関連した情報が表示される方が好ましい。
本発明は、表示画面の第1の領域に表示されている情報と関連した情報を、第1の領域を視認している状態からは視認することが困難な、表示画面上の別の領域である第2の領域に表示する場合であっても、表示画面に触れることなく、表示画面に表示されている情報と関連する情報を第2の領域に表示することができる表示装置及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の表示装置の発明は、第1の領域と、前記第1の領域に表示された内容を視認した状態では視認することが困難な第2の領域と、に情報が表示される表示画面と、自装置に生じる動きを検知する検知部と、前記第1の領域に情報を表示している状態で、前記検知部が前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きを検知した場合、前記第2の領域に、前記第1の領域に表示している情報と関連する情報を表示する制御を行う制御部と、を備える。
請求項2記載の発明は、前記表示画面は力を加えることで変形可能な画面であり、前記表示装置は人の腕に装着されるウェアラブル装置として用いられる。
請求項3記載の発明は、前記制御部は、前記関連する情報を前記第2の領域に表示した場合に、前記第1の領域に表示している情報を表示しないように制御する。
請求項4記載の発明は、前記制御部は、前記関連する情報を前記第2の領域に表示した場合で、かつ、前記第2の領域に前記人の身体が接触した場合に、前記第1の領域に表示している情報を表示しないように制御する。
請求項5記載の発明は、前記表示画面は力が加えられた場合に形状が変化する画面であり、前記表示画面の形状が変化したことを検知する形状検知部を更に備え、前記制御部は、前記形状検知部が前記表示画面の変形を検知した場合で、かつ、前記検知部が前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きを検知した場合に、前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う。
請求項6記載の発明は、前記表示画面は力が加えられた場合に形状が変化する画面であり、前記表示画面の形状が変化したことを検知する形状検知部を更に備え、前記制御部は、前記形状検知部が前記表示画面の変形を検知していない場合、前記第1の領域及び前記第2の領域に情報を表示しないよう制御を行う。
請求項7記載の発明は、前記形状検知部は、腕への前記表示装置の装着状況を取得し、前記表示装置が腕に装着されていると推定される場合に、前記表示画面の形状が変化したと検知する。
請求項8記載の発明は、前記形状検知部によって、前記表示画面に一定以上の力が加えられたことが検知された場合に、腕に装着されたと判定する装着判定部を更に備える。
請求項9記載の発明は、前記装着判定部は、脈拍が検知された場合に腕への装着が行われたと判定する。
請求項10記載の発明は、前記制御部は、前記表示画面における前記第1の領域と前記第2の領域をそれぞれ予め定められた範囲に配置する制御を行う。
請求項11記載の発明は、前記制御部は、前記表示装置が腕に装着された状態で、前記第2の領域が前記第1の領域と相対する位置に来るように、前記第1の領域と前記第2の領域を配置する制御を行う。
請求項12記載の発明は、前記検知部は、腕の回転度合いを表す物理量を検知し、検知された前記物理量によって、前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きか否かを検知する。
請求項13記載の発明は、前記制御部は、前記第2の領域を視認する動作が行われた場合に検知される予め定めた第1の物理量以上の前記物理量を前記検知部が検知した場合に、前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う。
請求項14記載の発明は、前記制御部は、前記検知部で検知された前記第1の物理量以上の値を示す前記物理量が増加するに従って、前記第2の領域の位置を、前記第1の物理量を検知した場合に表示される前記第2の領域の位置よりも前記物理量が増加する方向にずらして配置し、ずらして配置した前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う。
請求項15記載の発明は、前記制御部は、前記検知部が前記第1の物理量以上で、かつ、前記第1の物理量よりも大きい値に設定された第2の物理量未満の前記物理量を検知した場合は、前記第2の領域に、前記第1の領域に表示している情報と関連する情報を表示し、前記検知部が前記第2の物理量以上の前記物理量を検知した場合は、前記物理量が前記第1の物理量以上で、かつ、前記第2の物理量未満の場合に前記関連する情報が表示された前記第2の領域よりも、前記表示画面において前記物理量が増加する方向にずらして配置した前記第2の領域に、前記関連する情報を表示する制御を行う。
請求項16記載の制御プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1〜請求項15の何れか1項に記載のウェアラブル装置の制御部として機能させる。
請求項1、16記載の発明によれば、表示画面の第1の領域に表示されている情報と関連した情報を、第1の領域を視認している状態からは視認することが困難な、表示画面上の別の領域である第2の領域に表示する場合であっても、表示画面に触れることなく、表示画面に表示されている情報と関連する情報を第2の領域に表示することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、表示装置を人の腕に装着したまま、第1の領域に表示されている情報と関連した情報を第2の領域に表示させることができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、表示画面に触れることなく、第1の領域における情報の表示を停止させることができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、第2の領域に関連する情報が表示された後に、ユーザが第1の領域で操作を行おうとした場合、第1の領域に情報を再表示しなくてもよい、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、ユーザが関連する情報を視認しようとするタイミングに合わせて、関連する情報を腕に装着された表示画面に表示することができる、という効果を有する。
請求項6記載の発明によれば、ユーザが表示装置を腕に装着していない場合には、ユーザに通知する情報があったとしても表示画面に情報を表示しないようにすることができる、という効果を有する。
請求項7記載の発明によれば、ユーザが表示装置を腕に装着した場合にのみ、情報を表示画面に表示することができる、という効果を有する。
請求項8記載の発明によれば、表示画面に加えられる力から表示装置の腕への装着状況を判定することができる、という効果を有する。
請求項9記載の発明によれば、表示画面の形状の変化によって表示装置の腕への装着状況を検知する場合と比較して、表示装置の腕への装着状況を精度よく検知することができる、という効果を有する。
請求項10記載の発明によれば、情報の表示位置が可変する場合と比較して、どの位置に情報が表示されるか把握しやすい、という効果を有する。
請求項11記載の発明によれば、第1の領域と第2の領域を隣接して配置した場合と比較して、ユーザが第1の領域と第2の領域のどちらの領域を視認しているのか検知しやすい、という効果を有する。
請求項12記載の発明によれば、腕の回転度合いを表す物理量から、ユーザが第2の領域を視認しているか検知することができる、という効果を有する。
請求項13記載の発明によれば、腕の回転度合いを表す物理量が第1の物理量未満の場合には、第2の領域に関連する情報を表示しないようにすることができる、という効果を有する。
請求項14記載の発明によれば、腕の回転度合いに応じて、第2の領域の位置を連続的に可変することができる、という効果を有する。
請求項15記載の発明によれば、第2の領域を視認する毎に腕の回転度合いが変動したとしても、腕の回転度合いが予め定めた範囲内に含まれる場合には、第2の領域の位置を予め定めた領域に固定することができる、という効果を有する。
ウェアラブル装置の外観例を示す図である。 ウェアラブル装置における機能構成例を示す図である。 ペンダント型のウェアラブル装置の外観例を示す図である。 ペンダント型のウェアラブル装置における他の外観例を示す図である。 ウェアラブル装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 第1実施形態に係る表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 表示画面における情報の表示位置の一例を示す図である。 表示画面に表示される情報の内容例を示す図である。 表示画面に表示される情報の他の内容例を示す図である。 情報の表示制御例を示す図である。 情報の他の表示制御例を示す図である。 第2実施形態に係る表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 表示領域の変動を説明する図である。 ペンダント型のウェアラブル装置における表示領域の変動を説明する図である。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、機能が同じ構成要素及び処理には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態に係るウェアラブル装置10の外観例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係るウェアラブル装置10は、ユーザの腕に巻きつけて装着される、いわゆる腕時計型のウェアラブル装置10である。
ウェアラブル装置10には、各種情報を表示する表示画面12が設けられているが、ウェアラブル装置10の表示画面12には、一例としてフレキシブルディスプレイが用いられている。
フレキシブルディスプレイとは、例えば紙や布のように力を加えることで、丸めたり、折り曲げたりすることができる変形可能なディスプレイであり、例えばプラスチックフィルム基板上に有機EL(Electro Luminescence)を配置することで実現される。
したがって、表示画面12にフレキシブルディスプレイが用いられているウェアラブル装置10では全体が表示画面12で構成され、表示画面12を腕時計のベルトのように腕の周囲に沿って巻きつけることでユーザに装着する形態をとる。ユーザはウェアラブル装置10を腕に装着する場合、例えばウェアラブル装置10の対向する辺にそれぞれ設けられた留め具18同士を互いに嵌合することで表示画面12に力を加え、腕の周囲に沿って巻きつけた状態にする。
一方、力を加えて腕の周囲に沿って巻きつけていない状態のウェアラブル装置10は、図1に示すように板状の平面ディスプレイのような形状になっている。
図2は、ウェアラブル装置10における機能構成例を示す図である。図2に示すように、ウェアラブル装置10は、タッチパネル11及び表示画面12の各ユニットと、入力部13、制御部14、検知部15、形状検知部16、及び表示部17の各機能部を備える。
入力部13は、表示画面12上のタッチパネル11から、ユーザによって押下された位置情報を受け付ける。
制御部14は、入力部13から位置情報を受け付けると、受け付けた位置情報と表示画面12に表示されている情報の位置関係から、ウェアラブル装置10に対して行われたユーザの指示を解析し、ユーザの指示に従った処理を実行する。
ユーザの指示は、タッチパネル11の押下以外の方法によっても制御部14に通知される。例えば検知部15は、ウェアラブル装置10の動きを検知し、ウェアラブル装置10の動きに伴い計測された物理量を制御部14に通知する。制御部14は、検知部15からウェアラブル装置10の動きを表す物理量を受け付けると、受け付けた物理量からユーザの指示を解析する。
具体的には、検知部15は、ウェアラブル装置10が装着された腕の回転度合いを表す物理量を検知する。腕の回転度合いを表す物理量には、例えば角度、角速度、及び角加速度が存在するが、これらの物理量に限られず、例えば角度、角速度、及び角加速度の少なくとも1つを算出する演算式の入力値として用いられる物理量も、腕の回転度合いを表す物理量に含まれる。ここでは一例として、検知部15はウェアラブル装置10に内蔵されたジャイロセンサを用いて、腕の回転度合いを表す物理量を検知する例について説明するが、検知部15は、ユーザによる表示画面12の接触を伴う操作以外の方法であれば、どのような方法で腕の回転度合いを表す物理量を検知してもよい。
更に言えば、検知部15は、ウェアラブル装置10の動きとして腕の回転度合いの他、例えば腕の移動度合いも検知し、制御部14は、腕の回転度合い及び腕の移動度合いを組み合わせることで、ユーザが行った動作内容を推定し、ユーザの指示を解析してもよい。
また、形状検知部16は、表示画面12に力が加えられて表示画面12の形状が変化したことを検知し、制御部14に通知する。ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着された場合には、表示画面12はおのずから腕の周囲に沿って巻きつくように変形するため、形状検知部16は、ウェアラブル装置10が腕に装着されている状況を検知した場合に、表示画面12の形状が変化したと検知する。形状検知部16は、表示画面12に一定以上の力が加えられた場合に、ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されたと判定するようにしてもよい。すなわち、形状検知部16は、本実施の形態に係る装着判定部として機能してもよい。
制御部14は、入力部13から得られるユーザの指示、検知部15から得られるウェアラブル装置10の動作状況、及び形状検知部16から得られる表示画面12の変形状況の少なくとも1つに従って、ウェアラブル装置10の処理状況に応じた情報を表示するように、表示部17に表示指示を通知する。
表示部17は制御部14から情報の表示指示を受け付けると、制御部14によって指定された表示画面12の位置に、指定された情報を表示する。
なお、上述したように、本実施の形態では表示画面12にフレキシブルディスプレイが用いられているウェアラブル装置10を例にして説明を行うが、これは一例であり、図2に示した機能構成を備えるウェアラブル装置10であれば、必ずしも表示画面12にフレキシブルディスプレイが用いられている必要はない。
例えば図3に示すようなウェアラブル装置10も、本実施の形態に係るウェアラブル装置10の一例に含まれる。
図3に示すウェアラブル装置10は、ウェアラブル装置10を腕に巻きつけるベルト19に、それぞれ独立した2つの表示画面12A、12Bが取り付けられたウェアラブル装置10である。ベルト19が腕の周囲に巻きつくように変形するため、表示画面12A、12Bは必ずしもフレキシブルディスプレイである必要はない。したがって、表示画面12A、12Bに、力を加えても変形しないディスプレイが用いられたとしても、ユーザの腕に装着され、ウェアラブル装置10として機能する。
このように、ユーザの腕に巻きつけるベルト19に複数の表示画面12が取り付けられた形態のウェアラブル装置10を、「ペンダント型のウェアラブル装置10」ということがある。ペンダント型のウェアラブル装置10における表示画面12の数は複数であればよいため、例えば図4に示すように、3つの表示画面12A、12B、12Cを備えたウェアラブル装置10もペンダント型のウェアラブル装置10に含まれる。
ペンダント型のウェアラブル装置10では、例えば留め具18をベルトに設けられた孔に貫通させることで、ウェアラブル装置10を腕の周囲に沿って巻きつけた状態にするが、腕への装着方法に制約はない。例えば図1に示したウェアラブル装置10と同様に、ベルト19の両端にそれぞれ設けられた留め具18同士を互いに嵌合して、ユーザの腕に装着してもよい。
ウェアラブル装置10は、例えばコンピュータ20を用いて構成される。図5は、ウェアラブル装置10における電気系統の要部構成例を示す図である。
コンピュータ20は、図2に示した本実施の形態に係るウェアラブル装置10の各機能部を担うCPU(Central Processing Unit)21、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)22、CPU21の一時的な作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)23、不揮発性メモリ24、及び入出力インターフェース(I/O)25を備える。そして、CPU21、ROM22、RAM23、不揮発性メモリ24、及びI/O25がバス26を介して各々接続されている。
不揮発性メモリ24は、不揮発性メモリ24に供給される電力が遮断されても、記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるが、ハードディスクを用いてもよい。
一方、I/O25には、例えば通信ユニット4、入力ユニット5、表示ユニット6、接点センサ7、及びジャイロセンサ8が接続される。
通信ユニット4は図示しない通信回線と接続し、当該通信回線に接続される外部装置とデータ通信を行う通信プロトコルを備える。通信ユニット4は無線LAN(Local Area Network)の他、約100m前後の見通し距離の通信に用いられるブルートゥース(登録商標)や約10cm前後の近接距離の通信に用いられる近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)等に対応してもよい。
入力ユニット5は、ユーザからの指示を受け付けてCPU21に通知する入力装置であり、例えばボタン及びタッチパネル等が用いられる。なお、ユーザを撮影するカメラや音声をウェアラブル装置10に取り込むマイク等も入力ユニット5の一例であり、ウェアラブル装置10の種類によってウェアラブル装置10に備えられている入力ユニット5の種類も異なる。
表示ユニット6は、CPU21によって処理された情報を画像として表示する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイ、又は有機ELディスプレイ等が用いられる。
接点センサ7は、ウェアラブル装置10の留め具18同士が嵌合したか否かをオン及びオフの2値によってCPU21に通知するセンサであり、例えば留め具18同士が嵌合した場合にはオン、留め具18同士が外された場合にはオフをCPU21に通知する。
ジャイロセンサ8は、腕の回転度合いを表す物理量を検知する。なお、説明の便宜上、角度、角速度、及び角加速等のように、腕の動きに伴い計測される腕の回転度合いを表す物理量をまとめて「回転量」ということにする。
なお、I/O25に接続されるユニット及びセンサは、図5に示したユニット及びセンサに限定されない。例えば後述するように、接点センサ7の代わりにユーザの脈拍を検知する図示しない生体センサがI/O25に接続されてもよい。
また、ジャイロセンサ8の代わりに加速度センサを用いて回転量を計測したり、ジャイロセンサ8と加速度センサを組み合わせて回転量を計測したりするようにしてもよい。なお、回転量の計測に、必ずしもジャイロセンサ8が必要ということではない。例えば、ウェアラブル装置10の表示画面12における情報が表示されている面側の枠にカメラを取り付け、カメラで撮影された画像に含まれる静止物の移動量から、回転量を計測してもよい。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係るウェアラブル装置10の動作について説明する。
図6は、ウェアラブル装置10の電源がオンに設定され、ウェアラブル装置10が起動した場合に、CPU21によって実行される表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
表示処理を規定する制御プログラムは、例えばウェアラブル装置10のROM22に予め記憶されている。ウェアラブル装置10のCPU21は、ROM22に記憶される制御プログラムを読み込み、表示処理を実行する。
既に説明したように、ここでは表示画面12にフレキシブルディスプレイが用いられているウェアラブル装置10について説明するが、ペンダント型のウェアラブル装置10についても同様の処理が適用される。なお、ペンダント型のウェアラブル装置10について、フレキシブルディスプレイを用いたウェアラブル装置10と動作が異なる場合には、動作が異なる部分について説明を行う。
まず、ステップS10において、CPU21は、ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されているか否かを判定する。ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されていない場合にはステップS10の判定処理を繰り返し実行して、ウェアラブル装置10の装着状況を監視する。
ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されているか否かは、例えば留め具18の嵌合状態によって判定する。ユーザはウェアラブル装置10を腕に装着する場合、留め具18同士を勘合する。ウェアラブル装置10の留め具18同士が嵌合された場合には、接点センサ7がオンになることから、CPU21は、接点センサ7からオンの通知を受けた場合にウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されたと判定する。
ウェアラブル装置10の腕への装着状況は接点センサ7の出力による判定方法に限られない。例えば、表示画面12における情報が表示されている面と異なる他方の面、すなわちユーザの腕に接触する接触面(表示画面を備えてなくてもよい)に、脈拍を検知する図示しない生体センサが配置されたウェアラブル装置10の場合、ユーザがウェアラブル装置10を腕に装着すると生体センサで脈拍が検知される。したがって、CPU21は、生体センサで脈拍が検知された場合にウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されたと判定するようにしてもよい。
生体センサで脈拍以外の生体情報を計測するようにしてもよい。例えば生体センサは、血中の酸素飽和度や血圧のように、ウェアラブル装置10が体に装着されなければ計測されないような生体情報を計測するものであってもよい。すなわち、CPU21は、生体センサで計測される生体情報の計測値が、ユーザがウェアラブル装置10を体に装着した場合に得られる範囲の計測値である場合に、ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されたと判定するようにしてもよい。
また、表示画面12に図示しないシート状の圧力センサが配置されているウェアラブル装置10の場合、CPU21は、圧力センサで予め定めた値以上の圧力が計測された場合に、ウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されたと判定するようにしてもよい。ウェアラブル装置10の腕への装着の判定に用いられる予め定めた値は、例えば何れのユーザが腕の周囲に沿って表示画面12を巻き付けた場合であっても計測される圧力値の最低値に設定される。当該最低値は、ウェアラブル装置10の実機による実験やウェアラブル装置10の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、例えば不揮発性メモリ24の予め定めた領域に記憶されている。当然のことながら、圧力センサの代わりに歪センサを用いてもよい。
ステップS10の判定処理でウェアラブル装置10がユーザの腕に装着されていると判定された場合、ステップS20に移行する。
ステップS20において、CPU21は、ユーザに通知する情報を検知したか否かを判定する。「ユーザに通知する情報」とは、例えばメールの受信、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service:SNS)による情報の受信、及びリマインド通知等、ユーザから指示を受け付けなくても表示画面12に表示した方が好ましい情報である。ユーザに通知する情報には、ウェアラブル装置10内部で生成される情報の他、通信ユニット4を介して図示しない通信回線から受け付けた情報も含まれる。
ユーザに通知する情報が検知されない場合にはステップS20の判定処理を繰り返し実行して、ユーザに通知する情報の発生を監視する。一方、ユーザに通知する情報を検知した場合にはステップS30に移行する。
ステップS30において、CPU21は、表示画面12上の予め設定された領域である表示領域1に、ステップS20で検知した情報を表示する。表示領域1は、本実施の形態に係る第1の領域の一例であり、ユーザがウェアラブル装置10を装着した状態で、通知の表示が行われる表示画面12上の領域のことである。
図7は、表示画面12における情報の表示位置の一例を示す図である。ステップS20で検知した情報は表示画面12の全面に亘って表示されるのではなく、他の情報も表示画面12に表示されるように、表示画面12の予め定められた範囲内に配置された表示領域1に表示される。表示画面12における表示領域1は、例えばCPU21及びユーザの何れか一方によって予め設定されるが、ウェアラブル装置10の装着状況によっては表示領域1が腕のどの部分に配置されるか変動することになる。したがって、ユーザは、設定された表示領域1の位置を変更してもよい。CPU21は、ユーザから表示領域1の位置の変更指示を受け付けた場合には、ユーザによって指定された位置に表示領域1を設定する。
上述したように、表示領域1は範囲が限定された領域であるため、CPU21は、ユーザに通知する情報の内容を表示領域1に全て表示することは困難である。したがって、CPU21は、例えばユーザ宛の情報が存在することだけを表示領域1に表示する。表示領域1における表示方法に制限はなく、文字で情報の存在を通知してもよく、また、例えばアイコンのように情報の内容をユーザに想起させる図形を用いて情報の存在を通知してもよい。更には、文字と図形を組み合わせて情報の存在を通知してもよい。
CPU21は、予め定められた動作を検知した場合に、表示領域1に表示された情報の内容を表示画面12に表示する。予め定められた動作としては、表示画面12に指等の身体を接触させて行う操作以外の動作であればどのような動作であってもよいが、一例として、表示領域1に表示された情報の内容を表示するため、表示領域1とは別の位置に配置された表示領域2に視線を向ける動作が検知された場合に、CPU21は、表示領域1に表示された情報の内容を表示領域2に表示する。ここで、表示領域2とは、第2の領域の一例であり、表示画面12上の、表示領域1を視認している状態からは視認することが困難な面のことである、具体的には、表示領域1を構成する表示面とは異なる方向を向いた表示面上の領域を含む。また、表示面とは表示画面12上の、表示領域の位置を示す仮想的な面のことであり、一例としては、第1の領域のある一点を通る平面のことを示す。すなわち、表示領域2とは表示領域1の任意の一点を通った平面とは異なる向きの平面の一点を含む領域である。
すなわち、ウェアラブル装置10は、表示領域1にユーザ宛の情報が存在することを通知した後、ユーザが表示領域2に視線を向ける動作(以降、「視認動作」という)を行った場合に、表示領域1に表示している情報と関連する情報を表示領域2に表示する。「関連する情報」とは、表示領域1に表示している情報と紐付けられた情報であり、表示領域1に表示されている情報から、どのような内容が表示されるか想起されるような情報である。
ユーザが表示領域1と異なる位置に配置された表示領域2を視認するためには、ウェアラブル装置10を装着した腕を回転させ、表示領域2が視界に入るようにする必要がある。したがって、CPU21は、例えば腕の回転量からユーザが視認動作を行ったか判定すればよい。
表示領域1に情報を表示してから表示領域2を見るまでの腕の回転量が少ないと、CPU21が、ユーザが意図せずに行った腕の動きを視認動作として判定してしまうことも考えられる。したがって、表示領域1を見てから表示領域2を見るための腕の回転量ができるだけ大きくなるように、ユーザがウェアラブル装置10を腕に装着した状態で、表示領域2が表示領域1と相対する位置に来るように、表示領域2を予め配置しておくことが好ましい。図7は、表示領域2がユーザの腕を挟んで表示領域1と相対する位置に来るように配置された状況を示している。しかしながら、表示領域2の位置は、ユーザの腕を挟んで表示領域1と相対する位置に限定されない。表示領域1と重ならない位置であれば、表示領域2の位置を表示画面12の何れの位置に配置してもよい。
このように、表示画面12における表示領域2の位置は予め定められた範囲に配置されるが、ユーザは表示領域2の位置を見やすい位置に変更するようにしてもよい。ここでは一例として、表示領域1が手の甲側に配置され、表示領域2が手のひら側に配置されているものとして説明を行う。表示領域2は、本実施の形態に係る第2の領域の一例である。
ステップS40において、CPU21は、例えばジャイロセンサ8の計測値を取得して、ユーザが表示領域2を視認するための視認動作を行ったか否かを判定する。具体的には、CPU21は、表示領域1に情報を表示した後に、ユーザの腕が回転したことをジャイロセンサ8が検知した場合に、ユーザが視認動作を行ったものとみなす。視認動作が行われていない場合にはステップS40の判定処理を繰り返し実行して、視認動作の監視を行う。一方、視認動作が行われた場合には、ステップS50に移行する。
ステップS50において、CPU21は、取得した腕の回転量が閾値α以上であるか否かを判定する。閾値αは、ユーザが表示領域1から表示領域2を見た場合に検知される腕の回転量の最低値であり、何れのユーザであっても表示領域1から表示領域2を見た場合には、当該回転量以上の回転量が得られるような値に設定される。閾値αは、不特定多数のユーザがウェアラブル装置10を腕に装着して行われるウェアラブル装置10の実機による実験や、ウェアラブル装置10の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、例えば不揮発性メモリ24の予め定めた領域に記憶されている。
取得した腕の回転量が閾値α未満の場合には、CPU21はユーザが表示領域2を視認していないと判定し、ステップS40に移行して再度視認動作の監視を行う。一方、取得した腕の回転量が閾値α以上であれば、CPU21はユーザが表示領域2を視認したと判定し、ステップS60に移行する。
ステップS60において、CPU21は表示画面12を制御して、表示領域1に表示した情報と関連する情報を表示領域2に表示する。
図8は、表示領域1及び表示領域2に表示される各々の情報の例を示す図である。
図8(A)は、メールの受信に関する情報の表示例であり、表示領域1にメールの受信を通知するアイコンが表示された場合に、ユーザが腕を動かして表示領域2を視認すると、表示領域2には受信したメールの内容が表示される。
図8(B)は、SNSに投稿した画像やメッセージに対する応答の表示例であり、表示領域1にユーザが投稿した画像やメッセージに対して「いいね」の応答があったことを通知するアイコンが表示された場合に、ユーザが腕を動かして表示領域2を視認すると、表示領域2に「いいね」の応答を行った人の情報が表示される。図8(B)における表示領域1の数字は、「いいね」の応答を行った人数を表す。
表示領域1に表示している情報と関連する情報を表示領域2に表示したことにより、ユーザ宛の情報が存在することを通知している表示領域1の情報は不要となる。したがって、ステップS70において、CPU21は、表示領域1に表示している情報を消去して、表示領域1に何も表示されないようにする。すなわち、ユーザが表示領域2を視認することで、表示領域1の表示が消去される。以上により、図6に示した表示処理を終了する。
図6に示した表示処理では、ウェアラブル装置10の表示画面12がユーザの腕に巻き付けられ変形した状態でなければ、表示領域1及び表示領域2に情報が表示されない。すなわち、例えばユーザが机の上にウェアラブル装置10を放置しているような状況では、ウェアラブル装置10は、ユーザ宛の情報が存在する場合であっても表示領域1及び表示領域2に情報を表示しない。
ウェアラブル装置10が図3に示したペンダント型のウェアラブル装置10である場合、表示領域1を表示画面12A、表示領域2を表示画面12Bとそれぞれ対応付けることで、図6に示した表示処理が行われる。ただし、フレキシブルディスプレイを用いたウェアラブル装置10では、CPU21によって表示領域1及び表示領域2の位置が変更されるが、ペンダント型のウェアラブル装置10の場合、ユーザが表示画面12A及び表示画面12Bをベルト19上で動かして、表示領域1及び表示領域2の位置を変更することになる。
ユーザが表示領域2を視認した場合の表示領域1と表示領域2に対する表示制御には、上述した方法以外にもユーザが所望する操作性に合わせて様々なバリエーションが適用される。
図6に示した表示処理では、ユーザが表示領域2を視認した場合に表示領域1の情報を消去したが、ユーザが表示領域2を視認した場合であっても、表示領域1の情報を消去しなくてもよい。すなわち、表示領域1と表示領域2の各々に情報を表示してもよい。
図9は、表示領域1と表示領域2の各々に情報を表示する例を示した図である。例えば表示領域1にメールの受信を通知するアイコンが表示され、表示領域2に受信したメールの内容が表示される例において、表示領域2にメールの返信ボタンを表示する。ユーザによって返信ボタンが押下された場合には、ユーザが表示領域2を視認したことを意味する。したがって、CPU21は、表示領域2の接触を伴うユーザの操作を受け付けてから、表示領域1の情報を消去してもよい。この場合、腕の回転量を用いた表示領域2の視認判定よりも、正確な視認判定が行われる。
また、ユーザの中には、表示領域2の表示位置の関係上、腕を回したままの状態では体勢的に表示領域2を押下する操作がやりにくいと感じるユーザが存在することも考えられる。したがって、表示領域2に表示した情報に対する操作を表示領域1で受け付けるようにしてもよい。
図10は、表示領域2に表示した情報に対する応答操作を表示領域1で受け付ける例を示す図である。
図9で説明したように、CPU21は、表示領域2にメールの返信ボタンを表示した後、図6のステップS40で検知した腕の回転と逆方向の回転で、かつ、閾値α以上の回転量を検知した場合、ユーザが表示領域1に視線を戻したと捉え、表示領域1にメールの返信ボタンを表示する。表示領域1に表示したメールの返信ボタンが押下された場合には、ユーザが表示領域1を視認し、かつ、表示領域1からメールの返信操作を行うとの意思表示を表したことになるため、CPU21は、表示領域2の情報を消去する。
また、図11に示すように、CPU21は、表示領域2にメールの返信ボタンを表示した後、腕の回転の向き及び回転量の大きさからユーザが表示領域1に視線を戻したと判定した場合、表示領域2に表示している情報と同じ内容を表示領域1に表示してもよい。この場合、表示領域1と表示領域2に同じ情報が表示されるため、CPU21は、表示領域1に表示されたメールの返信ボタンがユーザによって押下されなくても、表示領域2の情報を消去する。この後、CPU21は、ユーザが再び表示領域2を視認する視認動作を検知すれば、表示領域1に表示している情報と同じ内容の情報を表示領域2に表示し、表示領域1の情報を消去するようにしてもよい。
すなわち、CPU21は、表示領域1に表示している情報と関連する情報を表示領域2に表示した後、腕の回転方向、及び腕の回転量の大きさからユーザが表示領域1及び表示領域2の何れの領域を視認しているのかを判定し、ユーザが視認している表示領域に関連する情報を表示してもよい。
このように本実施の形態に係るウェアラブル装置10によれば、表示領域1に情報を表示した後に、表示領域2を視認する動作が検知されると、表示領域1に表示している情報と関連する情報を表示領域2に表示する。
<第2実施形態>
第1実施形態に係るウェアラブル装置10では、表示画面12における表示領域2の位置が予め固定されている例について説明したが、表示領域2の位置は変動させてもよい。本実施形態では、ユーザが視認したと考えられる位置に表示領域2を設定するウェアラブル装置10Aについて説明する。
ウェアラブル装置10Aの機能構成例は、図2に示した第1実施形態に係るウェアラブル装置10の機能構成例と同じであり、ウェアラブル装置10Aにおける電気系統の要部構成例は、図5に示した第1実施形態に係るウェアラブル装置10における電気系統の要部構成例と同じである。
次に、図12を参照して、本実施の形態に係るウェアラブル装置10Aの動作について説明する。
図12は、ウェアラブル装置10Aの電源がオンに設定され、ウェアラブル装置10Aが起動した場合に、CPU21によって実行される表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示す表示処理が、図6に示した第1実施形態に係るウェアラブル装置10の表示処理と異なる点は、ステップS55が追加された点であり、その他の処理は図6の表示処理と同じである。
ここでも表示画面12にフレキシブルディスプレイが用いられているウェアラブル装置10Aを例にして説明を行うが、ペンダント型のウェアラブル装置10Aについても同様の処理が適用される。なお、ペンダント型のウェアラブル装置10Aについて、フレキシブルディスプレイを用いたウェアラブル装置10Aと動作が異なる場合には、動作が異なる部分について説明を行う。
ステップS50で閾値α以上の腕の回転量が検知された場合に、ステップS55が実行される。なお、CPU21は、腕の回転量が閾値αである場合の表示領域2の位置を予め設定しているものとする。以降では、腕の回転量が閾値αである場合の表示領域2の位置を「基準位置」ということにする。表示領域2の基準位置は、例えば不揮発性メモリ24の予め定めた領域に記憶されている。
ステップS55において、CPU21は、腕の回転量に応じて、表示領域2の表示位置を調整する。具体的には、CPU21は、取得した腕の回転量と閾値αとの差分が増加するに従って、表示領域2の位置を、基準位置から腕の回転量が増加する方向に向かってずらした位置に配置する。すなわち、取得した腕の回転量と閾値αとの差分が増加するに従って、表示領域2が基準位置から離れて配置される。
図13はこの様子を表した図であり、図13において表示領域2Aが表示領域2の基準位置を表している。取得した腕の回転量と閾値αとの差分が増加するに従って、表示領域2の位置が、表示領域1から表示領域2Aに向かう方向(矢印方向)に基準位置からずれていき、最終的に表示領域2Bの位置に配置される。表示領域2Bが、取得した腕の回転量に応じた表示領域2の表示位置となる。
以降は既に説明したように、表示領域1に表示した情報と関連する情報を、基準位置からずれて配置された表示領域2に表示すると共に、表示領域1の情報を消去して、図12に示した表示処理を終了する。
なお、表示領域2の位置に関する制御方法は上述した方法に限られない。上述した制御方法では、腕の回転量が閾値α以上となった場合、腕の回転量と閾値αとの差分に応じて、表示領域2の位置を基準位置から連続的にずらして配置した。これに対して、腕の回転量に関して閾値αよりも大きい値に設定された閾値βを設け、腕の回転量が閾値α以上、かつ、閾値β未満の場合には、CPU21は基準位置に表示領域2を配置する。すなわち、腕の回転量が閾値α以上であっても、閾値βに満たない場合には、表示領域2の位置は変動せず、基準位置に配置される。
一方、腕の回転量が閾値β以上の場合には、CPU21は、取得した腕の回転量と閾値βとの差分が増加するに従って、表示領域2の位置を、基準位置から腕の回転量が増加する方向に向かってずれた位置に配置する。すなわち、取得した腕の回転量と閾値βとの差分が増加するに従って、図13に示したように、表示領域2が基準位置から離れて配置される。
ウェアラブル装置10Aが、図4に示すような3つの表示画面12A、12B、12Cを備えたペンダント型のウェアラブル装置10Aであるとする。この場合、図14に示すように、例えば表示領域1を含む表示画面12Aと異なる表示画面(例えば表示画面12B)に、表示領域2の基準位置(表示領域2A)が配置される。腕の回転量が閾値α以上、かつ、閾値β未満の場合には、表示領域1に表示した情報と関連する情報が表示領域2Aに表示される。しかし、腕の回転量が閾値β以上となった場合には、腕の回転量と閾値βとの差分が増加するに従って、表示領域2の位置が表示画面12B内で、表示画面12Aから表示画面12Bに向かう方向(矢印方向)に表示領域2Aの位置からずれていき、最終的に表示領域2Bの位置に配置される。
ペンダント型のウェアラブル装置10Aにおける表示領域2の位置に関する制御方法はこれに限られない。例えば図14において、表示領域2の基準位置を表示画面12Bに設定しているが、腕の回転量が閾値β以上となった場合には、表示画面12Bから見て矢印方向に進んだ先にある表示画面12Cに表示領域2を設定してもよい。
以上、実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
各実施の形態では腕時計型のウェアラブル装置10、10Aを例にして本発明の説明を行ったが、本発明は腕時計型のウェアラブル装置10、10Aにのみ適用されるものではない。例えばVR(Virtual Reality)ヘッドセットのように、ユーザの顔に装着するウェアラブル装置のディスプレイにユーザ宛の情報があることが表示された際に、ユーザが首を回転させて、ユーザ宛の情報があることを表示している場所とは異なる場所を視認した場合、当該異なる場所に情報の内容を表示するようにしてもよい。なお、本発明をVRヘッドセットに適用する場合、形状検知部16は、VRヘッドセットが顔に装着されている状況を検知した場合に、表示画面12の形状が変化したと検知する。
本実施の形態では、一例として表示処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図6及び図12に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、表示処理をソフトウエアで実現した場合と比較して、処理の高速化が図られる。
また、上述した実施の形態では、制御プログラムがROM22にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る制御プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る制御プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る制御プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、ウェアラブル装置10、10Aは、通信回線に接続される外部装置から本発明に係る制御プログラムを取得するようにしてもよい。
1(2、2A、2B)・・・表示領域、4・・・通信ユニット、5・・・入力ユニット、6・・・表示ユニット、7・・・接点センサ、8・・・ジャイロセンサ、10(10A)・・・ウェアラブル装置、11・・・タッチパネル、12(12A、12B、12C)・・・表示画面、13・・・入力部、14・・・制御部、15・・・検知部、16・・・形状検知部、17・・・表示部、18・・・留め具、19・・・ベルト、20・・・コンピュータ、21・・・CPU、22・・・ROM、23・・・RAM、24・・・不揮発性メモリ、α(β)・・・閾値

Claims (16)

  1. 第1の領域と、前記第1の領域に表示された内容を視認した状態では視認することが困難な第2の領域と、に情報が表示される表示画面と、
    自装置に生じる動きを検知する検知部と、
    前記第1の領域に情報を表示している状態で、前記検知部が前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きを検知した場合、前記第2の領域に、前記第1の領域に表示している情報と関連する情報を表示する制御を行う制御部と、
    を備えた表示装置。
  2. 前記表示画面は力を加えることで変形可能な画面であり、
    前記表示装置は人の腕に装着されるウェアラブル装置として用いられる
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、前記関連する情報を前記第2の領域に表示した場合に、前記第1の領域に表示している情報を表示しないように制御する
    請求項2記載の表示装置。
  4. 前記制御部は、前記関連する情報を前記第2の領域に表示した場合で、かつ、前記第2の領域に前記人の身体が接触した場合に、前記第1の領域に表示している情報を表示しないように制御する
    請求項3記載の表示装置。
  5. 前記表示画面は力が加えられた場合に形状が変化する画面であり、
    前記表示画面の形状が変化したことを検知する形状検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記形状検知部が前記表示画面の変形を検知した場合で、かつ、前記検知部が前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きを検知した場合に、前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う
    請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の表示装置。
  6. 前記表示画面は力が加えられた場合に形状が変化する画面であり、
    前記表示画面の形状が変化したことを検知する形状検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記形状検知部が前記表示画面の変形を検知していない場合、前記第1の領域及び前記第2の領域に情報を表示しないよう制御を行う
    請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の表示装置。
  7. 前記形状検知部は、腕への前記表示装置の装着状況を取得し、前記表示装置が腕に装着されていると推定される場合に、前記表示画面の形状が変化したと検知する
    請求項5又は請求項6記載の表示装置。
  8. 前記形状検知部によって、前記表示画面に一定以上の力が加えられたことが検知された場合に、腕に装着されたと判定する装着判定部を更に備えた
    請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の表示装置。
  9. 前記装着判定部は、脈拍が検知された場合に腕への装着が行われたと判定する
    請求項8記載の表示装置。
  10. 前記制御部は、前記表示画面における前記第1の領域と前記第2の領域をそれぞれ予め定められた範囲に配置する制御を行う
    請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の表示装置。
  11. 前記制御部は、前記表示装置が腕に装着された状態で、前記第2の領域が前記第1の領域と相対する位置に来るように、前記第1の領域と前記第2の領域を配置する制御を行う
    請求項10記載の表示装置。
  12. 前記検知部は、腕の回転度合いを表す物理量を検知し、検知された前記物理量によって、前記第2の領域を視認するための動作に伴う動きか否かを検知する
    請求項2〜請求項11の何れか1項に記載の表示装置。
  13. 前記制御部は、前記第2の領域を視認する動作が行われた場合に検知される予め定めた第1の物理量以上の前記物理量を前記検知部が検知した場合に、前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う
    請求項12記載の表示装置。
  14. 前記制御部は、前記検知部で検知された前記第1の物理量以上の値を示す前記物理量が増加するに従って、前記第2の領域の位置を、前記第1の物理量を検知した場合に表示される前記第2の領域の位置よりも前記物理量が増加する方向にずらして配置し、ずらして配置した前記第2の領域に前記関連する情報を表示する制御を行う
    請求項13記載の表示装置。
  15. 前記制御部は、前記検知部が前記第1の物理量以上で、かつ、前記第1の物理量よりも大きい値に設定された第2の物理量未満の前記物理量を検知した場合は、前記第2の領域に、前記第1の領域に表示している情報と関連する情報を表示し、前記検知部が前記第2の物理量以上の前記物理量を検知した場合は、前記物理量が前記第1の物理量以上で、かつ、前記第2の物理量未満の場合に前記関連する情報が表示された前記第2の領域よりも、前記表示画面において前記物理量が増加する方向にずらして配置した前記第2の領域に、前記関連する情報を表示する制御を行う
    請求項13記載の表示装置。
  16. コンピュータを、請求項1〜請求項15の何れか1項に記載の表示装置の制御部として機能させるための制御プログラム。
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