JP2020052564A - 情報処理装置、サーバ、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、サーバ、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険の適用を容易化する。【解決手段】情報処理装置は、複数の運転者のそれぞれを識別する運転者識別情報と、各運転者が契約した保険の契約状態に関する契約状態情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、車両を運転する第1運転者の第1運転者識別情報を取得する手段を備え、車両に配置されたセンサから、車両の走行に関する走行情報を取得する手段を備え、走行情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する手段を備え、走行情報が所定の判定条件を満たす場合、第1運転者識別情報に関連付けられた契約状態情報を有効状態に更新する手段を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、サーバ、及びプログラムに関する。
近年、運転の実態(例えば、走行距離又は走行特性)に応じて保険料が変動するテレマティクス保険が注目されている。運転の実態は、運転者に依存する。そのため、テレマティクス保険では、保険会社は、運転者の運転の傾向に基づいて保険会社のリスク(例えば、顧客に支払うべき保険金の期待値)を推定し、且つ、当該リスクに応じた保険料を設定する必要がある。
例えば、特許文献1には、契約者の属性と運転操作の組合せのうち事故発生との有意性が所定以上であるものと該当事故との関係性をモデル化し、当該モデルに基づいて各契約者に対する保険金支払いリスクを算定する技術が開示されている。
特開2017−097477号公報
運転の実態を特定するためには、車両に配置されたセンサから十分な量の走行情報(例えば、速度、加速度、及び、位置情報)を取得する必要がある。しかし、車両は移動するため、車両の通信環境によっては、走行情報を車両の外部(例えば、サーバ)に送信することはできない。そのため、走行情報には欠損が生じる場合がある。
特許文献1の技術では、特に走行距離や走行時間等のある期間における走行情報を網羅的に取得することを前提とした統計量を活用するため、走行情報に欠損がある場合には、保険会社のリスクを正しく判定することはできない。
このように、従来、車両の走行情報に欠損がある場合、テレマティクス保険を適用することが困難である。
本発明の目的は、車両の走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険の適用を容易化することである。
本発明の一態様は、
複数の運転者のそれぞれを識別する運転者識別情報と、各運転者が契約した保険の契約状態に関する契約状態情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
車両を運転する第1運転者の第1運転者識別情報を取得する手段を備え、
前記車両に配置されたセンサから、前記車両の走行に関する走行情報を取得する手段を備え、
前記走行情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する手段を備え、
前記走行情報が所定の判定条件を満たす場合、前記第1運転者識別情報に関連付けられた契約状態情報を有効状態に更新する手段を備える、
情報処理装置である。
本発明によれば、車両の走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険を容易に適用することができる。
第1実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図1の情報処理システムの機能ブロック図である。 第1実施形態の概要の説明図である。 第1実施形態の運転者情報データベースのデータ構造を示す図である。 第1実施形態の保険情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。 第1実施形態の走行情報データベースのデータ構造を示す図である。 第1実施形態の保険管理情報データベースのデータ構造を示す図である。 第1実施形態の情報処理のシーケンス図である。 図8の保険判定の処理の詳細なフローチャートである。 図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。 図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。 図9の計測スコアの計算の説明図である。 図9の運転スコアの計算の説明図である。 第2実施形態の概要の説明図である。 第2実施形態の情報処理のシーケンス図である。 図15の出力情報の生成の処理の詳細なフローチャートである。 図15の情報処理において表示される画面の例を示す図である。 第3実施形態の概要の説明図である。 第3実施形態の情報処理のシーケンス図である。 図19の走行判定の詳細なフローチャートである。 図19の情報処理において表示される画面例を示す図である。 図19の走行判定の説明図である。 変形例1の保険判定の処理の詳細なフローチャートである。 変形例3の運転スコアの計算の説明図である。 変形例4の保険判定の詳細なフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(1)第1実施形態
第1実施形態について説明する。
(1−1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、第1実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1の情報処理システムの機能ブロック図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、センサモジュール20と、サーバ30とを備える。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置10は、例えば、車両に配置されたナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、ウェブサーバである。
(1−1−1)クライアント装置の構成
クライアント装置10の構成について説明する。
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
通信インタフェース14は、クライアント装置10とセンサモジュール20との間の通信、及び、クライアント装置10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
(1−1−2)センサモジュールの構成
センサモジュール20の構成について説明する。
センサモジュール20は、車両内に配置される。センサモジュール20は、車両の走行に関する走行情報(例えば、速度、加速度、及び、位置)を計測するように構成される。センサモジュール20は、加速度センサと、GPS(Global Positioning System)受信機と、データ処理部と、通信インタフェースと、を備える。
加速度センサは、車両の加速度を測定するように構成される。
GPS受信機は、GPS衛星と通信を行うことにより、車両の位置を測定するように構成される。
データ処理部は、加速度センサの測定値及びGPS受信機の測定値の少なくとも1つを用いて、車両の速度を所定間隔(例えば、1秒)毎に計算するように構成される。データ処理部は、加速度センサの測定値、GPS受信機の測定値、及び、計算された速度の値に所定のデータ処理を施すことにより、測定データを生成するように構成される。処理部は、例えば、マイクロコンピュータである。
通信インタフェースは、データ処理部の処理結果(例えば、測定データ)を送信するように構成される。
(1−1−3)サーバの構成
サーバ30の構成について説明する。
図2に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
・地図情報(例えば、車両が通行可能なルートのノード及びリンクから構成される情報)
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
通信インタフェース34は、サーバ30とクライアント装置10との間の通信を制御するように構成される。
(1−2)実施形態の概要
第1実施形態の概要について説明する。図3は、第1実施形態の概要の説明図である。
図3に示すように、第1運転者DRV1が運転する車両には、センサモジュール20が配置されている。センサモジュール20は、車両の走行情報を計測する。
クライアント装置10は、センサモジュール20から走行情報を取得する。
クライアント装置10は、第1運転者DRV1を識別する第1運転者識別情報と、走行情報と、をサーバ30に送信する。
サーバ30は、複数の運転者のそれぞれを識別する運転者識別情報と、各運転者が契約した保険の契約状態に関する契約状態情報と、を関連付けて記憶する。
サーバ30は、クライアント装置10から送信された走行情報が所定の判定条件を満たす場合、第1運転者識別情報に関連付けられた契約状態情報を有効状態に更新する。
このように、第1実施形態では、車両の走行情報に応じて、車両の走行中に保険の契約状態が変わる。
(1−3)データベース
第1実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
(1−3−1)運転者情報データベース
第1実施形態の運転者情報データベースについて説明する。図4は、第1実施形態の運転者情報データベースのデータ構造を示す図である。
図4の運転者情報データベースには、運転者に関する運転者情報が格納される。
運転者情報データベースは、「運転者ID」フィールドと、「運転者名」フィールドと、「運転者属性」フィールドと、「車両」フィールドと、「保険ID」フィールドと、「運転者嗜好」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「運転者ID」フィールドには、運転者IDが格納される。運転者IDは、運転者を識別する運転者識別情報の一例である。
「運転者名」フィールドには、運転者名に関する情報(例えば、テキスト)が格納される。
「運転者属性」フィールドには、運転者の属性に関する運転者属性情報が格納される。運転者属性情報は、性別及び年齢の他に、以下の少なくとも1つを含む。
・性別に関する情報
・年齢に関する情報
・住所に関する情報
・所得に関する情報
・職業に関する情報
・学歴に関する情報
・家族構成に関する情報
「車両」フィールドには、運転者が運転する車両に関する車両情報が格納される。「車両」フィールドは、複数のサブフィールド(「車両ID」フィールド及び「車種」フィールド)を含む。
「車両ID」フィールドには、車両IDが格納される。車両IDは、車両を識別する車両識別情報の一例である。
「車種」フィールドには、車種に関する情報(例えば、テキスト)が格納される。
「保険ID」フィールドには、運転者が契約している保険を識別する保険IDが格納される。保険IDは、保険識別情報の一例である。
「運転者嗜好」フィールドには、運転者の嗜好に関する運転者嗜好情報が格納される。運転者嗜好情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・運転者の趣味に関する情報
・商品やサービスの購買可能性に関する情報
・目的地に対する興味のレベルに関する情報
・目的地に対する移動の意思のレベルに関する情報
(1−3−2)保険情報マスタデータベース
第1実施形態の保険情報マスタデータベースについて説明する。図5は、第1実施形態の保険情報マスタデータベースのデータ構造を示す図である。
図5の保険情報マスタデータベースには、保険に関する保険情報が格納される。
保険情報マスタデータベースは、「保険ID」フィールドと、「保険名」フィールドと、「運転スコア」フィールドと、「保険条件」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
「保険ID」フィールドには、保険IDが格納される。
「保険名」フィールドには、保険の名称に関する情報(例えば、テキスト)が格納される。
「運転スコア」フィールドには、運転スコアが格納される。運転スコアは、運転者の運転レベルに関する指標である。運転スコアは、例えば、以下の何れかに応じて決まる。
・運転リスク
・速度の安定性
・ハンドリングの安定性
・環境に与える影響のレベル(一例として、燃費)
・乗り心地のレベル
・同乗者の乗り心地のレベル
「保険条件」フィールドには、保険条件に関する情報が格納される。「保険条件」フィールドは、複数のサブフィールド(「保険料」フィールド及び「保障タイプ」フィールド)を含む。
「保険料」フィールドには、保険料に関する情報が格納される。
「保障タイプ」フィールドには、保険の保障タイプに関する情報が格納される。「走行連動型」は、走行情報に依存する保険条件が適用される第1保険契約の一例である。「固定型」は、走行情報に依存しない保険条件が適用される第2保険契約の一例である。
(1−3−3)走行情報データベース
第1実施形態の走行情報データベースについて説明する。図6は、第1実施形態の走行情報データベースのデータ構造を示す図である。
図6の走行情報データベースには、車両の走行に関する走行情報が格納される。
走行情報データベースは、「データID」フィールドと、「トリップID」フィールドと、「計測時間」フィールドと、「走行」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
走行情報データベースは、運転者IDに関連付けられている。
「データID」フィールドには、データIDが格納される。データIDは、走行情報を識別する情報である。
「トリップID」フィールドには、走行の対象となるトリップIDが格納される。
「計測時間」フィールドには、走行情報が計測された時間(以下「計測時間」という)に関する計測時間情報が格納される。計測時間情報は、例えば、走行情報が取得された日時を示す。
「走行」フィールドには、走行情報が格納される。「走行」フィールドは、複数のサブフィールド(「速度」フィールド、「加速度」フィールド、及び、「位置」フィールド)を含む。
「速度」フィールドには、車両の速度に関する速度情報が格納される。
「加速度」フィールドには、車両の加速度に関する加速度情報が格納される。
「位置」フィールドには、車両の位置に関する位置情報が格納される。例えば、位置情報は、クライアント装置10のGPS受信機によって取得される。
(1−3−4)保険管理情報データベース
第1実施形態の保険管理情報データベースについて説明する。図7は、第1実施形態の保険管理情報データベースのデータ構造を示す図である。
図7の保険管理情報データベースには、保険の管理に関する保険管理情報が格納される。
保険管理情報データベースは、「管理ID」フィールドと、「トリップID」フィールドと、「計測時間」フィールドと、「契約状態」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
保険管理情報データベースは、運転者IDに関連付けられている。
「管理ID」フィールドには、管理IDが格納される。管理IDは、保険管理情報を識別する情報である。
「トリップID」フィールドには、保険の適用対象となるトリップIDが格納される。
「計測時間」フィールドには、保険の契約状態が更新された日時に関する情報が格納される。
「契約状態」フィールドには、保険の契約状態に関する契約状態情報が格納される。
(1−4)情報処理
第1実施形態の情報処理について説明する。図8は、第1実施形態の情報処理のシーケンス図である。図9は、図8の保険判定の処理の詳細なフローチャートである。図10は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。図11は、図8の情報処理において表示される画面例を示す図である。図12は、図9の計測スコアの計算の説明図である。図13は、図9の運転スコアの計算の説明図である。
図8の情報処理は、クライアント装置10が第1運転者の運転者IDをサーバ30に送信し、且つ、サーバ30が第1運転者の運転者IDを認証した後に開始する。
図8に示すように、クライアント装置10は、ユーザ指示の受付(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図10)をディスプレイに表示する。
画面P10は、操作オブジェクトB100a〜B100bと、フィールドオブジェクトF100と、を備える。
フィールドオブジェクトF100は、運転者IDの入力を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB100aは、新規のトリップを開始するためのユーザ指示(以下「トリップ開始指示」という)を受け付けるように構成される。
操作オブジェクトB100bは、既存のトリップを再開するためのユーザ指示(以下「トリップ再開指示」という)を受け付けるように構成される。
ステップS110の後、クライアント装置10は、トリップリクエスト(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、トリップリクエストデータをサーバ30に送信する。
トリップリクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS110で受け付けられた運転者ID
・ステップS110で受け付けられたトリップ開始指示又はトリップ再開指示
ステップS111の後、サーバ30は、トリップIDの発行(S130)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、トリップリクエストデータにトリップ開始指示が含まれる場合、新規のトリップIDを発行する。
プロセッサ32は、トリップリクエストデータにトリップ再開指示が含まれる場合、トリップリクエストデータに含まれる運転者IDに関連付けられた走行情報データベース(図6)を参照して、「計測時間」フィールドの情報が最も新しい日時を示すレコードの「トリップID」フィールドのトリップIDと同一のトリップIDを発行する。
ステップS131の後、サーバ30は、トリップレスポンス(S131)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、トリップレスポンスデータをクライアント装置10に送信する。トリップレスポンスデータは、ステップS130で発行されたトリップIDを含む。
ステップS131の後、クライアント装置10は、走行画面の表示(S112)を実行する。
プロセッサ12は、画面P11(図10)をディスプレイに表示する。
画面P11は、表示オブジェクトA101と、操作オブジェクトB101と、画像オブジェクトIMG101と、を含む。
表示オブジェクトA101には、トリップレスポンスデータに含まれるトリップIDが表示される。
操作オブジェクトB101は、トリップを終了するためのユーザ指示(以下「トリップ終了指示」という)を受け付けるオブジェクトである。
画像オブジェクトIMG101は、判定条件の達成率を示す画像である。画像オブジェクトIMG101は、達成率「0%」を示している。
ステップS112の後、クライアント装置10は、走行情報の取得(S113)を実行する。
具体的には、運転者が車両の運転を開始すると、センサモジュール20は、車両の走行情報の計測を開始する。
プロセッサ12は、通信インタフェース14を介して、センサモジュール20から走行情報を取得する。走行情報は、当該車両の速度情報、加速度情報、位置情報、及び、位置情報の精度に関する精度情報を含む。
ステップS113の後、クライアント装置10は、判定リクエスト(S114)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、判定リクエストデータをサーバ30に送信する。判定リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS112で取得された走行情報
・ステップS112の実行日時に関する情報(つまり、計測時間情報)
ステップS114の後、サーバ30は、保険判定(S132)を実行する。
はじめに、図9に示すように、サーバ30は、走行情報データベースの更新(S1320)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、トリップリクエストデータに含まれる運転者IDに関連付けられた走行情報データベース(図6)に新規レコードを追加する。新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
「データID」フィールドには、新規のデータIDが格納される。
「トリップID」フィールドには、ステップS130で発行されたトリップIDが格納される。「トリップID」フィールドには、トリップ終了指示又は新たなトリップ開始指示が受け付けられるまで、同一のトリップIDが格納される。
「計測時間」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる計測時間情報が格納される。
「速度」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる速度情報が格納される。
「加速度」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる加速度情報が格納される。
「位置」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる位置情報が格納される。
ステップS1320の後、サーバ30は、計測期間の計算(S1321)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)の「計測日時」フィールドの情報を用いて、速度Sがゼロより大きい値を示す走行情報が連続する走行期間の総和である計測期間Rを計算する。
図12では、縦軸は速度(S)を示し、横軸は時刻(T)を示している。1つのプロットPn(n=0〜N:Nはプロット数の引数)は、走行情報データベース(図6)の1つのレコードに対応する。この場合、計測期間Rは、式1.1で表される。
・Rm:速度Sがゼロより大きい値を示す走行情報が連続する走行期間(つまり、走行している期間)
・m:走行期間の引数
・T(n):プロットPnの時刻Tn(つまり、計測時間情報)
ステップS1321の後、サーバ30は、移動距離及び移動期間の計算(S1322)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、走行情報データベースの「位置」フィールドの情報と記憶装置31に記憶された地図情報とを対比することにより、車両が移動したルート上の移動距離を計算する。
プロセッサ32は、走行情報データベースの「位置」フィールドの情報及び地図情報を用いて、ステップS1322で計算された移動距離の移動に要した移動期間Q(図12)を計算する。
ステップS1322の後、サーバ30は、計測スコアの計算(S1323)を実行する。
ステップS1323の第1例では、プロセッサ32は、式1.2.1を用いて、計測スコアFを計算する。G1は、計測期間Rの関数である。
F=G1(R) …(式1.2.1)
・R:計測期間
ステップS1323の第2例では、プロセッサ32は、式1.2.2を用いて、計測スコアFを計算する。G1は、計測期間Rの関数である。G2は、走行回数、計測日時、位置情報、及び、移動距離の少なくとも1つの関数である。
F=G(G1(R), G2(A,F,T,L,D)) …(式1.2.2)
・R:計測期間
・A:測定データの精度
・F;走行回数
・T:計測日時
・L:位置情報
・D:移動距離
ステップS1323の後、サーバ30は、走行情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する(S1324)。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1323で計算された計測スコアFが所定の閾値Th以上である場合、走行情報が判定条件を満たすと判定する。プロセッサ32は、計測スコアFが閾値Th未満である場合、走行情報が判定条件を満たさないと判定する。
走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、ステップS1325に進む。
走行情報が判定条件を満たさない場合(S1324−NO)、ステップS1327に進む。
走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、サーバ30は、特徴量の抽出(S1325)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)の「速度」フィールドの情報を参照して、所定の速度区間(例えば、10km/h)の速度階級毎の頻度をカウントする。
プロセッサ32は、速度階級毎の頻度に基づいて、各速度階級の発生確率を計算する。これにより、速度の離散分布(図13)が生成される。
図13の横軸は、10km/h毎の速度区間であり、縦軸は発生確率である。図13は、速度区間60km/h(つまり、60km/h以上且つ70km/h未満)の発生確率が最も高く、速度区間10km/h(つまり、10km/h以上且つ20km/h未満)の発生確率が最も低いことを示している。
この速度の離散分布は、速度に関する特徴量である。
ステップS1325の後、サーバ30は、運転スコアの計算(S1326)を実行する。
記憶装置31には、運転スコアモデルMdが記憶されている。運転スコアモデルMdの入力は、速度の離散分布である。運転スコアモデルMdの出力は、運転スコアを示す数値(以下「運転スコア」という)である。運転スコアモデルMdは、複数の運転者の速度の離散分布と、各運転者が起こした事故と、の相関性を用いた機械学習により生成される。
プロセッサ32は、式1.3を用いて、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)に格納された走行情報に対応する運転スコアDを計算する。
D=Md(v) …(式1.3)
・Md:運転スコアモデル
・v:各速度階級の発生確率
ステップS1325の後、サーバ30は、保険の決定(S1327)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、保険情報マスタデータベース(図5)の「運転スコア」フィールドを参照して、ステップS1325で計算した運転スコアに対応する保険IDを特定する。例えば、ステップS1325で計算された運転スコアが50である場合、「運転スコア」フィールドの情報「60以下」に関連付けられた保険ID「INS001」が特定される。
ステップS1327の後、サーバ30は、保険管理情報データベースの更新(S1328)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、認証された運転者IDに関連付けられた保険管理情報データベース(図7)に新規レコードを追加する。
走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
「管理ID」フィールドには、新規の管理IDが格納される。
「トリップID」フィールドには、ステップS130で発行されたトリップIDが格納される。「トリップID」フィールドには、トリップ終了指示又は新たなトリップ開始指示が受け付けられるまで、同一のトリップIDが格納される。
「計測時間」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる計測時間情報が格納される。
「契約状態」フィールドには、ステップS1327において決定された保険IDが格納される。
走行情報が判定条件を満たさない場合(S1324−NO)、新規レコードの各フィールドには、以下の情報が格納される。
「管理ID」フィールドには、新規の管理IDが格納される。
「トリップID」フィールドには、ステップS130で発行されたトリップIDが格納される。「トリップID」フィールドには、トリップ終了指示又は新たなトリップ開始指示が受け付けられるまで、同一のトリップIDが格納される。
「計測時間」フィールドには、判定リクエストデータに含まれる計測時間情報が格納される。
「契約状態」フィールドには、所定の保険ID(但し、ステップS1327において決定された保険IDとは異なる保険ID)が格納される。所定の保険IDは、例えば、保険情報マスタデータベース(図5)の「保障タイプ」フィールドに「固定型」が格納されたレコードの保険ID(つまり、走行情報に依存しない保険条件が適用される保険の保険ID)である。
ステップS1328が終了すると、図9の処理が終了する。
ステップS132の後、サーバ30は、判定レスポンス(S133)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、判定レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
走行情報が判定条件を満たさないと判定された場合(S1324−NO)の判定レスポンスデータは、判定条件の達成率を含む。
走行情報が判定条件を満たすと判定された場合(S1324−YES)の判定レスポンスデータは、ステップS1324において「契約状態」フィールドに格納された保険IDに関連付けられた保険情報(例えば、保険名、保険料、及び、保障タイプ)を含む。
ステップS133の後、クライアント装置10は、判定結果の提示(S115)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P12(図10)又はP13(図11)をディスプレイに表示する。
画面P12は、走行情報が判定条件を満たさないと判定された場合(S1324−NO)に表示される。画面P12は、表示オブジェクトA101及びA102と、操作オブジェクトB101と、画像オブジェクトIMG102と、を含む。
画像オブジェクトIMG102は、判定条件の達成率を示す画像である。画像オブジェクトIMG102は、判定条件の達成率「50%」(つまり、走行情報が判定条件を満たしていないこと)を示している。
表示オブジェクトA102には、判定レスポンスデータに含まれる保険情報(例えば、保険タイプ「固定型」の保険の保険情報)が表示される。
画面P13は、走行情報が判定条件を満たすと判定された場合(S1324−YES)に表示される。画面P13は、表示オブジェクトA101及びA103と、操作オブジェクトB101と、画像オブジェクトIMG103と、を含む。
画像オブジェクトIMG103は、判定条件の達成率を示す画像である。画像オブジェクトIMG102は、判定条件の達成率「100%」(つまり、走行情報が判定条件を満たしていること)を示している。
表示オブジェクトA103には、判定レスポンスデータに含まれる保険情報(例えば、保険タイプ「走行連動型」の保険の保険情報)が表示される。
第1実施形態によれば、走行情報の量が十分でなくても、走行情報が保険の判定に必要な判定条件を満たす場合、走行情報に応じた保険を運転者に適用する。これにより、走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険を容易に適用することができる。
第1実施形態によれば、速度または加速度等の単一の計測項目ないしは速度及び加速度等の複数の計測項目の組み合わせによって導出される走行情報の離散分布の各階級の発生確率を特徴量として用いて、運転スコアを計算する。つまり、走行情報の計測項目全体ではなく、走行情報の計測項目の構成要素である各階級の発生確率が特徴量になる。換言すると、走行情報の計測項目の離散分布から得られる情報である発生確率から特徴量が導出される。これにより、走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険を容易に適用することができる。
第1実施形態によれば、単一の計測項目、又は、複数の計測項目の走行情報の組合せから導出される離散分布の各階級を特徴量とする。これにより、ある計測項目のうち、事故リスクや運転スコアに影響を与える階級を特定することができる。
(2)第2実施形態
第2実施形態について説明する。第2実施形態では、走行情報に応じたレコメンド情報を運転者に提供する。
(2−1)第2実施形態の概要
第2実施形態の概要について説明する。図14は、第2実施形態の概要の説明図である。
図14に示すように、サーバ30は、クライアント装置10と接続可能である。
サーバ30は、車両に配置されたセンサモジュール20から、車両の走行に関する走行情報を取得する。
サーバ30は、クライアント装置10から送信された走行情報が所定の判定条件を満たす場合、運転スコアに基づいて、クライアント装置10から出力させる出力情報を生成する。
サーバ30は、出力情報をクライアント装置10に送信する。
このように、第1実施形態では、車両の走行情報に応じて、車両の走行中に提供される出力情報が変わる。
第2実施形態によれば、運転者は、クライアント装置10を介して、計測スコアに応じた出力情報を得ることができる。これにより、運転者は、車両の運転中に、走行情報に応じて動的に変化する走行環境を体験することができる。
(2−2)情報処理
第2実施形態の情報処理について説明する。図15は、第2実施形態の情報処理のシーケンス図である。図16は、図15の出力情報の生成の処理の詳細なフローチャートである。
図17は、図15の情報処理において表示される画面の例を示す図である。
図15に示すように、クライアント装置10は、第1実施形態(図8)と同様に、ステップS110〜S111を実行する。
ステップS111の後、サーバ30は、第1実施形態と同様に、ステップS130〜S131を実行する。
ステップS131の後、クライアント装置10は、第1実施形態と同様にステップS112〜S114を実行する。
ステップS114の後、サーバ30は、出力情報の生成(S230)を実行する。
はじめに、図16に示すように、サーバ30は、第1実施形態(図9)と同様に、ステップS1320〜S1326を実行する。
ステップS1326の後、サーバ30は、出力情報の選択(S2300)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、複数の出力情報が記憶されている。各出力情報には、出力条件(例えば、運転スコアの範囲)が関連付けられている。出力情報は、例えば、以下の少なくとも1つの形態で表現されたレコメンド情報を含む。レコメンド情報は、運転スコアに応じてユーザに推奨されるコンテンツを表す情報である。
・テキスト情報(例えば、運転者にとって推奨される走行ルートのナビゲーションに関する情報)
・音声情報(例えば、運転者の好きな音楽、又は、運転者にとって推奨される走行ルートのナビゲーションに関する情報)
・静止画情報(例えば、車両の位置の周辺の景色の静止画情報)
・動画情報(例えば、車両の位置の周辺の景色の動画情報)
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶された複数の出力情報のうち、ステップS1323で計算された計測スコアが該当する出力条件に関連付けられた出力情報を選択する。
ステップS230の後、サーバ30は、判定レスポンス(S231)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、判定レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。判定レスポンスデータは、ステップS2300において選択された出力情報を含む。
ステップS231の後、クライアント装置10は、ユーザ体験の提供(S210)を実行する。
第1例として、出力情報がテキスト情報(例えば、ユーザにとって推奨される走行ルートのナビゲーションに関する情報)である場合、プロセッサ12は、ディスプレイに画面を表示させる。当該画面には、ステップS2300に対応する出力情報が表示される。
第2例として、出力情報が音声情報である場合、プロセッサ12は、スピーカを介して、出力情報を出力する。
第3例として、出力情報が静止画情報である場合、プロセッサ12は、当該静止画情報を含む画面をディスプレイに表示させる。
第4例として、出力情報が動画像情報である場合、プロセッサ12は、当該動画情報を含む画面をディスプレイに表示させ、且つ、当該動画情報に含まれる音声情報をクライアント装置10から出力させる。
第2実施形態によれば、サーバ30は、クライアント装置10を介して、走行情報の量に関わらず、走行情報に応じた出力情報を運転者に提供する。これにより、運転者は、車両の運転中に動的に変化する走行環境を体験することができる。
(3)第3実施形態
第3実施形態について説明する。第3実施形態では、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量を生成する。
(3−1)第3実施形態の概要
第3実施形態の概要について説明する。図18は、第3実施形態の概要の説明図である。
図18に示すように、サーバ30は、クライアント装置10と接続可能である。
サーバ30は、車両に配置されたセンサモジュール20から、車両の走行に関する走行情報を取得する。
サーバ30は、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量(第1特徴量及び第2特徴量)を生成する。
サーバ30は、複数の特徴量の組合せに基づいて、運転者の走行の特徴を判定する。
第3実施形態によれば、サーバ30は、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量を生成する。これにより、走行情報に欠損がある場合でも、運転者の走行の特徴を適切に判定することができる。
(3−2)情報処理
第3実施形態の情報処理について説明する。図19は、第3実施形態の情報処理のシーケンス図である。図20は、図19の走行判定の詳細なフローチャートである。図21は、図19の情報処理において表示される画面例を示す図である。図22は、図19の走行判定の説明図である。
図19に示すように、クライアント装置10は、第1実施形態(図8)と同様に、ステップS110〜S111を実行する。
ステップS111の後、サーバ30は、第1実施形態と同様に、ステップS130〜S131を実行する。
ステップS131の後、クライアント装置10は、第1実施形態と同様に、ステップS112〜S114を実行する。
ステップS114の後、サーバ30は、走行判定(S330)を実行する。
図20に示すように、サーバ30は、第1実施形態(図9)と同様に、ステップS1320を実行する。
ステップS1320の後、サーバ30は、第1特徴量の生成(S3300)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)の「速度」フィールドの情報を参照して、第1速度区間(例えば、10km/h)の速度階級毎の頻度をカウントする。
プロセッサ32は、速度階級毎の頻度に基づいて、各速度階級の発生確率を計算する。これにより、第1速度離散分布(図13)が生成される。
この第1速度離散分布は、第1速度区間の速度に関する特徴量である。
ステップS3300の後、サーバ30は、第2特徴量の生成(S3301)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)の「速度」フィールドの情報を参照して、第1速度区間とは異なる第2速度区間(例えば、20km/h)の速度階級毎の頻度をカウントする。
プロセッサ32は、速度階級毎の頻度に基づいて、各速度階級の発生確率を計算する。これにより、第2速度離散分布(図22)が生成される。
図22の横軸は、20km/h毎の速度区間であり、縦軸は確率である。図22は、速度区間80km/h(つまり、80km/h以上且つ100km/h未満)の発生確率が最も高く、速度区間100km/h(つまり、100km/h以上且つ120km/h未満)の発生確率が最も低いことを示している。
この第2速度離散分布は、第2速度区間の速度に関する特徴量である。
つまり、サーバ30は、1つの走行指標について、複数の区間を用いて、複数の離散分布を生成する。換言すると、サーバ30は、1つの走行指標の走行情報の次元を変えることによって、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量を生成する。
ステップS3301の後、サーバ30は、運転スコアの計算(S3302)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、第1速度離散分布及び第2速度離散分布における各速度階級の確率vを式1.3に代入することにより、運転スコアDを計算する。
ステップS3302が終了すると、図20の処理が終了する。
ステップS330の後、サーバ30は、判定レスポンス(S331)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、判定レスポンスデータをクライアント装置10に送信する。
判定レスポンスデータは、例えば、以下の情報を含む。
・ステップS3300で生成された第1特徴量(例えば、第1速度離散分布)
・ステップS3301で生成された第2特徴量(例えば、第2速度離散分布)
・ステップS3302で計算された運転スコアD
ステップS331の後、クライアント装置10は、判定結果の提示(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P30(図21)をディスプレイに表示する。
画面P30は、表示オブジェクトA300〜A302を含む。
表示オブジェクトA300には、判定レスポンスデータに含まれる第1特徴量が表示される。
表示オブジェクトA301には、判定レスポンスデータに含まれる第2特徴量が表示される。
表示オブジェクトA302には、第1特徴量及び第2特徴量の生成のために参照された走行指標(例えば、速度)と、第1特徴量及び第2特徴量(例えば、各特徴量に対応する離散分布の最大階級及び最小階級)と、判定レスポンスデータに含まれる運転スコアと、が表示される。
第3実施形態によれば、1つの走行指標から得られる複数の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算するので、走行情報に欠損があっても、運転者の走行の特徴が運転スコアにより強く反映される。これにより、走行情報の量にかかわらず、運転者の走行の特徴を判定することができる。
(4)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
(4−1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、情報処理の対象となる第1運転者に関連する情報と、第1運転者以外の第2運転者に関連する情報と、を参照して、第1運転者の保険を判定する例である。
図23は、変形例1の保険判定の処理の詳細なフローチャートである。
図23に示すように、変形例1のサーバ30は、走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、第2運転者の決定(S4320)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS132において、運転者情報データベース(図4)を参照して、トリップリクエストデータに含まれる運転者ID(以下「第1運転者ID」という)に関連付けられた「運転者属性」フィールドの情報(以下「第1運転者属性情報」という)を特定する。
プロセッサ32は、運転者情報データベースの「運転者属性」フィールドを参照して、第1運転者属性情報が示す運転者属性との類似度(例えば、コサイン類似度)を計算する。
プロセッサ32は、類似度が所定値以上であるレコードの運転者ID(以下「第2運転者ID」という)を少なくとも1つ特定する。第2運転者IDは、第1運転者の運転者属性と類似する運転者属性を示す第2運転者を識別する。
ステップS4320の後、サーバ30は、第1実施形態(図9)と同様に、ステップS1325を実行する。
ステップS3320の後、サーバ30は、運転スコアの計算(S4321)を実行する。
具体的には、記憶装置31には、運転者識別情報と、各運転者の運転スコアの平均値と、が関連付けて記憶されている。
プロセッサ32は、式3.1.1を用いて、第1運転者の運転スコアD1を計算する。
D1=Dave2*Md(v) …(式3.1.1)
・Dave2:第2運転者識別情報に関連付けられた運転スコアの平均値
・Md:運転スコアモデル
・v:各速度階級の発生確率
つまり、プロセッサ32は、第2運転者の運転スコアの平均値Dave2と、走行情報から得られる特徴量(一例として、速度に関する特徴量)と、に基づいて、運転スコアD1を計算する。
ステップS4321の後、サーバ30は、第1実施形態と同様にステップS1327〜S1328(図8)を実行する。
変形例1によれば、保険の対象となる第1運転者の走行情報だけでなく、少なくとも1人の第2運転者の走行情報も参照して、第1運転者の運転スコアを計算する。その結果、より高精度の運転スコアが得られる。これにより、より適切な保険を第1運転者に適用することができる。
なお、変形例1は、第1実施形態だけでなく、第2実施形態にも適用可能である。
この場合、第2運転者の運転スコアの平均値を参照して計算された第1運転者の運転スコアに応じた出力情報が第1運転者に提供される。
(4−2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、計測スコアの計算に関する変形例である。
変形例2の第1例のサーバ30は、位置情報の精度に基づいて、計測スコアFを計算する。
具体的には、プロセッサ32は、精度が所定の誤差(例えば、10m)以下である位置情報Leを抽出する。
プロセッサ32は、式3.1を用いて、計測スコアFを計算する。
G1は、計測期間Rの関数である。G2は、走行回数、計測日時、位置情報、及び、移動距離の少なくとも1つの関数である。
F=Le*G(G1(R), G2(A,F,T,L,D)) …(式3.2.1)
・Le:精度が所定の誤差以下である位置情報
・R:計測期間
・A:測定データの精度
・F;走行回数
・T:計測日時
・L:位置情報
・D:移動距離
位置情報は、ステップS1325において、運転スコアの計算のために参照されるので、精度情報の平均値が高いほど、運転スコアの精度も高くなる。このことは、精度情報の平均値が高いほど、保険会社のリスクが低くなることを意味する。
第1例によれば、位置情報の精度が高いほど、計測期間Rが少なくても、保険の契約状態が有効になり易くなる。これにより、保険会社のリスクを抑制し、且つ、運転者のテレマティクス保険の適用機会を増やすことができる。
変形例2の第2例のサーバ30は、走行の時間帯に基づいて、計測スコアFを計算する。
具体的には、プロセッサ32は、式3.2を用いて、計測スコアFを計算する。
G1は、計測期間Rの関数である。G2は、走行回数、計測日時、位置情報、及び、移動距離の少なくとも1つの関数である。
F=Tr(R)*G(G1(R), G2(A,F,T,L,D)) …(式3.2.2)
・Tr(R):計測期間Rにおける交通量の平均値の反比例関数
・R:計測期間
・A:測定データの精度
・F;走行回数
・T:計測日時
・L:位置情報
・D:移動距離
第2例によれば、交通量が相対的に低い時間帯(一例として、休日の夜間)が移動期間Qに含まれる場合、計測スコアFが高くなる。この場合、計測期間Rが少なくても、保険の契約状態が有効になり易くなる。これにより、保険会社のリスクを抑制し、且つ、運転者のテレマティクス保険の適用機会を増やすことができる。
変形例2の第3例のサーバ30は、走行シーンに基づいて、計測スコアFを計算する。
具体的には、プロセッサ32は、式3.3を用いて、計測スコアFを計算する。式3.3に示すように、計測スコアFは、走行シーン関数Sc(w)に依存する。走行シーン関数Sc(w)は、走行シーンによって決まる走行シーンパラメータに依存する。走行シーンパラメータは、例えば、走行場所及び天候場所の少なくとも1つに応じて決まる。走行場所は、例えば、走行周辺環境(一例として、「街中」、「郊外」、若しくは、「山間部」)、及び、道路環境(一例として、所定の道幅の道路、高速道路、又は、交差点)の少なくとも1つを含む。天候は、例えば、「晴れ」、「くもり」、又は、「雨」である。
G1は、計測期間Rの関数である。G2は、走行回数、計測日時、位置情報、及び、移動距離の少なくとも1つの関数である。
F=Sc(w)*G(G1(R), G2(A,F,T,L,D)) …(式3.2.3)
・w:走行シーンパラメータ
・Sc(w):走行シーン関数
・R:計測期間
・A:測定データの精度
・F;走行回数
・T:計測日時
・L:位置情報
・D:移動距離
第3例によれば、走行シーンに応じて計測スコアFが決まる。この場合、計測期間Rが少なくとても、保険の契約状態が有効になり易くなる。これにより、保険会社のリスクを抑制し、且つ、運転者のテレマティクス保険の適用機会を増やすことができる。
上記変形例2の第1例〜第3例は、互いに、組み合わせ可能である。
(4−3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、複数の指標の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算する例である。
図24は、変形例3の運転スコアの計算の説明図である。
ステップS1325(図9)において、プロセッサ32は、第1実施形態と同様に、速度の離散分布(図13)を生成する。
プロセッサ32は、ステップS1320で更新された走行情報データベース(図6)の「加速度」フィールドの情報を参照して、所定の加速度区間(例えば、1km/s)の加速度階級毎の頻度をカウントする。
プロセッサ32は、加速度階級毎の頻度に基づいて、各加速度階級の発生確率を計算する。これにより、加速度離散分布(図24)が生成される。
図24の横軸は、1km/h毎の加速度区間であり、縦軸は発生確率である。図24は、加速度区間8km/h(つまり、8km/h以上且つ9km/h未満)の発生確率が最も高く、加速度区間3km/h(つまり、3km/h以上且つ4km/h未満)の発生確率が最も低いことを示している。
この加速度離散分布は、加速度に関する特徴量である。
変形例3の運転スコアモデルMdの入力は、速度離散分布及び加速度離散分布である。運転スコアモデルMdの出力は運転スコアである。運転スコアモデルMdは、複数の運転者の速度離散分布及び加速度離散分布の組合せと、各運転者が起こした事故と、の相関性を用いた機械学習により生成される。
プロセッサ32は、式3.3.1を用いて、運転者の運転スコアDを計算する。
D1=Md(v,a) …(式3.1.1)
・Md:運転スコアモデル
・v:各速度階級の発生確率
・a:各加速度階級の発生確率
つまり、プロセッサ32は、複数の走行指標(一例として、速度及び加速度)の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアDを計算する。
変形例3によれば、複数の走行指標(例えば、速度及び加速度)の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算するので、走行情報に欠損があっても、運転者の走行の特徴が運転スコアにより強く反映される。これにより、走行情報の量にかかわらず、より適切な保険を運転者に適用することができる。
(4−4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、第1実施形態と第3実施形態を組み合わせたときの保険判定の例である。
図25は、変形例4の保険判定の詳細なフローチャートである。
図25に示すように、サーバ30は、第1実施形態(図9)と同様に、ステップS1320〜S1323を実行する。
走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、ステップS3300に進む。
走行情報が判定条件を満たさない場合(S1324−NO)、ステップS1327に進む。
走行情報が判定条件を満たす場合(S1324−YES)、サーバ30は、第3実施形態(図20)と同様に、ステップS1320及びS3300〜S3302を実行する。
ステップS3302の後、サーバ30は、第1実施形態(図9)と同様に、ステップS1327〜S1328を実行する。
変形例4によれば、1つの走行指標から得られる複数の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算するので、走行情報に欠損があっても、運転者の走行の特徴が運転スコアにより強く反映される。これにより、走行情報の量にかかわらず、より適切な保険を運転者に適用することができる。
(5)本実施形態の小括
本実施形態について小括する。
本実施形態の第1態様は、
複数の運転者のそれぞれを識別する運転者識別情報と、各運転者が契約した保険の契約状態に関する契約状態情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
車両を運転する第1運転者の第1運転者識別情報を取得する手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備え、
車両に配置されたセンサ(20)から、車両の走行に関する走行情報を取得する手段(例えば、ステップS132を実行するプロセッサ32)を備え、
走行情報 が所定の判定条件を満たすか否かを判定する手段(例えば、ステップS1324を実行するプロセッサ32)を備え、
走行情報が所定の判定条件を満たす場合、第1運転者識別情報に関連付けられた契約状態情報を有効状態に更新する手段(例えば、ステップS1324〜S1328を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
第1態様によれば、走行情報の量が十分でなくても、走行情報が保険の判定に必要な判定条件を満たす場合、走行情報に応じた保険を運転者に適用する。これにより、走行情報に欠損があっても、テレマティクス保険を適用することができる。
本実施形態の第2態様は、
走行情報の計測期間に関する情報、車両の移動距離に関する情報、及び、車両の移動期間に関する情報の少なくとも1つに基づいて計測スコアを計算する手段(例えば、ステップS1323を実行するプロセッサ32)を備え、
判定する手段は、計測スコアと所定の閾値とを比較する、
情報処理装置である。
第2態様によれば、走行情報の計測時間に関する情報、車両の移動距離に関する情報、及び、車両の移動期間に関する情報の少なくとも1つに応じた保険を運転者に適用する。これにより、走行に応じたテレマティクス保険を適用することができる。
本実施形態の第3態様は、
複数の保険契約の中から、走行情報の量に応じた保険契約を決定する手段(例えば、ステップS1327を実行するプロセッサ32)を備え、
第1運転者識別情報と、決定された保険契約を識別する保険識別情報と、を関連付けて記憶する手段(例えば、ステップS1328を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置である。
第3態様によれば、走行情報の量に応じた保険を運転者に適用する。これにより、走行に応じたテレマティクス保険を適用することができる。
本実施形態の第4態様は、
決定する手段は、
走行情報が判定条件を満たす場合、契約状態情報を、走行情報に依存する保険条件が適用される第1保険契約に決定し、
走行情報が判定条件を満たさない場合、契約状態情報を、走行情報に依存しない保険条件が適用される第2保険契約に決定する、
情報処理装置である。
第4態様によれば、走行情報が判定条件を満たすか否かに応じた保険を運転者に適用する。これにより、走行に応じたテレマティクス保険を適用することができる。
本実施形態の第5態様は、
第1運転者識別情報に関連付けられた走行情報に基づいて、第1運転者の運転スコアを計算する手段(例えば、ステップS1325を実行するプロセッサ32)を備え、
決定する手段は、計算された運転スコアに基づいて、保険契約を決定する、
情報処理装置である。
第5態様によれば、走行情報に基づいて計算された運転スコアに応じた保険を運転者に適用する。これにより、運転スコアに応じたテレマティクス保険を適用することができる。
本実施形態の第6態様は、
計算する手段は、第1運転者識別情報に関連付けられた走行情報と、第1運転者に類似する少なくとも1人の第2運転者の第2運転者識別情報に関連付けられた走行情報と、に基づいて、第1運転者の運転スコアを計算する、
情報処理装置である。
第6態様によれば、ある第1運転者の運転スコアを、他の第2運転者の運転スコアを参照して計算する。これにより、運転スコアの精度を向上させることができる。
本実施形態の第7態様は、
運転者の属性に関する運転者属性情報と、運転者識別情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
第1運転者識別情報に関連付けられた運転者属性情報と、第1運転者識別情報以外の運転者識別情報に関連付けられた運転者属性情報と、に基づいて、第2運転者を決定する手段(例えば、ステップS4320を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置である。
第7態様によれば、ある第1運転者の属性と他の第2運転者の属性とを考慮して、第1運転者の運転スコアの計算において参照する第2運転者を決定する。これにより、運転スコアの精度を向上させることができる。
本実施形態の第8態様は、
走行情報の特徴量を抽出する手段(例えば、ステップS1325を実行するプロセッサ32)を備え、
計算する手段は、特徴量に基づいて、運転スコアを計算する、
情報処理装置である。
第8態様によれば、運転者の走行の特徴に応じて運転スコアを計算する。これにより、運転者の走行の特徴に応じた保険を適用することができる。
本実施形態の第9態様は、
抽出する手段は、走行情報について、階級毎の頻度の発生確率を示す離散分布を生成し、
計算する手段は、離散分布に基づいて、運転スコアを計算する、
情報処理装置である。
第9態様によれば、運転者の走行の特徴に応じて運転スコアを計算する。これにより、運転者の走行の特徴に応じた保険を適用することができる。
本実施形態の第10態様は、
抽出する手段は、複数の走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出し、
計算する手段は、複数の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算する、
情報処理装置である。
第10態様によれば、走行情報が少なくても、多くの特徴量を抽出することができる。これにより、走行情報に欠損があったとしても、保険を適用することができる。
本実施形態の第11態様は、
抽出する手段は、各走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出し、
計算する手段は、複数の特徴量の組合せに基づいて、運転スコアを計算する、
情報処理装置である。
第11態様によれば、走行情報が少なくても、多くの特徴量を抽出することができる。これにより、走行情報に欠損があったとしても、保険を適用することができる。
本実施形態の第12態様は、
判定条件の達成率を提示する手段(例えば、ステップS133を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置である。
第12態様によれば、運転者に判定条件の達成率を提示する。これにより、運転者に保険の適用状態を認知させることができる。
本実施形態の第13態様は、
クライアント装置10と接続可能なサーバ30であって、
車両に配置されたセンサ(20)から、車両の走行に関する走行情報を取得する手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備え、
走行情報に基づいて、クライアント装置10から出力させる出力情報を生成する手段(例えば、ステップS230を実行するプロセッサ32)を備え、
出力情報をクライアント装置10に送信する手段(例えば、ステップS231を実行するプロセッサ32)を備える、
サーバ30である。
第13態様によれば、サーバ30は、クライアント装置10を介して、走行情報の量に関わらず、走行情報に応じた出力情報を運転者に提供する。これにより、運転者は、車両の運転中に動的に変化する走行環境を体験することができる。
本実施形態の第14態様は、
車両に配置されたセンサ(20)から、車両の走行に関する走行情報を取得する手段(例えば、ステップS130を実行するプロセッサ32)を備え、
各走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出する手段(例えば、ステップS3300〜S3301を実行するプロセッサ32)を備え、
複数の特徴量の組合せに基づいて、車両を運転する運転者の走行の特徴を判定する手段(例えば、ステップS3302を実行するプロセッサ32)を備える、
情報処理装置(例えば、サーバ30)である。
第14態様によれば、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量が抽出される。これにより、走行情報が少なくても、より多くの特徴量を得ることができる。
本実施形態の第15態様は、
抽出する手段は、
各走行指標の走行情報について、第1区間毎の発生確率を示す第1離散分布を生成し、
走行指標の走行情報について、第1区間とは異なる第2区間毎の発生確率を示す第2離散分布を生成し、
判定する手段は、第1離散分布及び第2離散分布の組合せに基づいて、運転の特徴を判定する、
情報処理装置である。
第15態様によれば、1つの走行指標の走行情報から複数の特徴量が抽出される。これにより、走行情報が少なくても、より多くの特徴量を得ることができる。
本実施形態の第16態様は、
コンピュータ(例えば、プロセッサ32)を上記の各手段として機能させるためのプログラムである。
(6)その他の変形例
その他の変形例について説明する。
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。
センサモジュール20は、クライアント装置10の構成要素に含まれても良い。
図6では、速度情報、加速度情報、及び、位置情報の組合せと、1つの計測時間情報と、が関連付けられる例を示した。しかし、本実施形態はこれに限られない。速度情報、加速度情報、及び、位置情報のそれぞれに対して、個別の計測時間情報が関連付けられてもよい。
本実施形態では、測定データが加速度及び速度を含む例を示した。しかし、本実施形態はこれに限られない。測定データは、加速度及び速度を含まなくてもよい。この場合、プロセッサ12は、ステップS114において、加速度及び速度を含まない判定リクエストデータをサーバ30に送信する。
プロセッサ32は、ステップS132において、判定リクエストデータに含まれる位置情報と、サーバ30に接続された外部サーバに記憶された速度情報及び加速度情報の少なくとも1つと、を参照して、半径判定を実行する。
本実施形態では、発生確率の分布を特徴量として説明したが、本実施形態はこれに限られない。特徴量は、例えば、発生確率を変換した値(例えば、エントロピー)又は計算結果であっても良い。
本実施形態では、クライアント装置10が、センサモジュール20から測定値を取得する例を示した。しかし、本実施形態はこれに限られない。本実施形態は、例えば、クライアント装置10に接続された外部装置又は車両に配置された計測機器から測定値を取得しても良い。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
20 :センサモジュール
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース

Claims (16)

  1. 複数の運転者のそれぞれを識別する運転者識別情報と、各運転者が契約した保険の契約状態に関する契約状態情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
    車両を運転する第1運転者の第1運転者識別情報を取得する手段を備え、
    前記車両に配置されたセンサから、前記車両の走行に関する走行情報を取得する手段を備え、
    前記走行情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する手段を備え、
    前記走行情報が所定の判定条件を満たす場合、前記第1運転者識別情報に関連付けられた契約状態情報を有効状態に更新する手段を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記走行情報の計測期間に関する情報、前記車両の移動距離に関する情報、及び、前記車両の移動期間に関する情報の少なくとも1つに基づいて計測スコアを計算する手段を備え、
    前記判定する手段は、前記計測スコアと所定の閾値とを比較する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数の保険契約の中から、前記走行情報の量に応じた保険契約を決定する手段を備え、
    前記第1運転者識別情報と、前記決定された保険契約を識別する保険識別情報と、を関連付けて記憶する手段を備える、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記決定する手段は、
    前記走行情報が前記判定条件を満たす場合、前記契約状態情報を、前記走行情報に依存する保険条件が適用される第1保険契約に決定し、
    前記走行情報が前記判定条件を満たさない場合、前記契約状態情報を、前記走行情報に依存しない保険条件が適用される第2保険契約に決定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1運転者識別情報に関連付けられた走行情報に基づいて、前記第1運転者の運転スコアを計算する手段を備え、
    前記決定する手段は、前記計算された運転スコアに基づいて、前記保険契約を決定する、
    請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記運転スコアを計算する手段は、前記第1運転者識別情報に関連付けられた走行情報と、前記第1運転者に類似する少なくとも1人の第2運転者の運転スコアに基づいて、前記第1運転者の運転スコアを計算する、
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記運転者の属性に関する運転者属性情報と、前記運転者識別情報と、を関連付けて記憶する手段を備え、
    前記第1運転者識別情報に関連付けられた運転者属性情報と、前記第1運転者識別情報以外の運転者識別情報に関連付けられた運転者属性情報と、に基づいて、前記第2運転者を決定する手段を備える、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記走行情報の特徴量を抽出する手段を備え、
    前記計算する手段は、前記特徴量に基づいて、前記運転スコアを計算する、
    請求項5〜7の何れかに記載の情報処理装置。
  9. 前記抽出する手段は、前記走行情報について、階級毎の発生確率を示す離散分布を生成し、
    前記計算する手段は、前記離散分布に基づいて、前記運転スコアを計算する、
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記抽出する手段は、複数の走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出し、
    前記計算する手段は、前記複数の特徴量の組合せに基づいて、前記運転スコアを計算する、
    請求項8又は9に記載の情報処理装置。
  11. 前記抽出する手段は、各走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出し、
    前記計算する手段は、前記複数の特徴量の組合せに基づいて、前記運転スコアを計算する、
    請求項8〜10の何れかに記載の情報処理装置。
  12. 前記判定条件の達成率を提示する手段を備える、
    請求項1〜11の何れかに記載の情報処理装置。
  13. クライアント装置と接続可能なサーバであって、
    車両に配置されたセンサから、前記車両の走行に関する走行情報を取得する手段を備え、
    前記走行情報が所定の判定条件を満たすか否かを判定する手段を備え、
    前記走行情報が前記判定条件を満たす場合、前記走行情報に基づいて、前記クライアント装置から出力させる出力情報を生成する手段を備え、
    前記出力情報を前記クライアント装置に送信する手段を備える、
    サーバ。
  14. 車両に配置されたセンサから、前記車両の走行に関する走行情報を取得する手段を備え、
    各走行指標の走行情報から、複数の特徴量を抽出する手段を備え、
    前記複数の特徴量の組合せに基づいて、前記車両を運転する運転者の走行の特徴を判定する手段を備える、
    情報処理装置。
  15. 前記抽出する手段は、
    各走行指標の走行情報について、第1区間毎の発生確率を示す第1離散分布を生成し、
    前記走行指標の走行情報について、前記第1区間とは異なる第2区間毎の発生確率を示す第2離散分布を生成し、
    前記判定する手段は、前記第1離散分布及び前記第2離散分布の組合せに基づいて、前記走行の特徴を判定する、
    請求項14に記載の情報処理装置。
  16. コンピュータを、請求項1〜15の何れかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
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