JP2020051279A - 内燃機関システム - Google Patents

内燃機関システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020051279A
JP2020051279A JP2018178851A JP2018178851A JP2020051279A JP 2020051279 A JP2020051279 A JP 2020051279A JP 2018178851 A JP2018178851 A JP 2018178851A JP 2018178851 A JP2018178851 A JP 2018178851A JP 2020051279 A JP2020051279 A JP 2020051279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing
mode
internal combustion
combustion engine
decompression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018178851A
Other languages
English (en)
Inventor
伸治 定金
Shinji Sadakane
伸治 定金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018178851A priority Critical patent/JP2020051279A/ja
Publication of JP2020051279A publication Critical patent/JP2020051279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】作用角が一定の吸気弁の閉弁タイミングを変更することにより、ミラーサイクルモードとデコンプモードを切り替える内燃機関システムにおいて、始動処理中に出された加速要求への応答性の低下を抑える。【解決手段】ECUは、ミラーサイクルモードまたはデコンプモードで第1および第2VVTを独立して制御する。ミラーサイクルモードとは、IVCをBDCよりも早くする制御モードである。デコンプモードとは、IVCをBDCよりも遅くする制御モードである。ECUは、始動処理中に、制御モードの切り替えタイミングの設定処理をバンク単位で行う。設定処理では、第1タイミングから第2タイミングが計算される。第2タイミングが最も早い気筒におけるIVCが第3タイミングとして計算される。切り替えタイミングは、第3タイミングと第1タイミングの間に設定される。【選択図】図4

Description

この発明は、内燃機関システムに関する。
特開2016−205195号公報には、吸気弁の開弁タイミングを変更可能な内燃機関を備えるハイブリッド車両が開示されている。ハイブリッド車両は、内燃機関の停止処理中にデコンプ制御を実行する。デコンプ制御では、開弁タイミングが上死点よりも遅角側のクランク角に設定される。デコンプ制御を実行すれば、内燃機関の次回の始動時における吸入空気流量が少なくなるので、エンジントルクを抑えて始動時のショックを和らげることができる。
特開2016−205195号公報
吸気弁の閉弁タイミングを変更することにより、ミラーサイクルモードとデコンプモードを切り替える内燃機関システムを考える。ミラーサイクルモードとは、閉弁タイミングを吸気下死点よりも早くする制御モードである。デコンプモードとは、閉弁タイミングを吸気下死点よりも遅くする制御モードである。
ミラーサイクルモードが選択された場合、膨張比を高くしてより多くのエネルギーを取り出すことが可能となる。ただし、内燃機関の回転速度が所定の共振速度域にある場合は、気筒で発生する加振力に起因するパワートレインの共振が発生する。この共振の発生を抑えるため、共振速度域以下の速度域ではデコンプモードが選択される。
共振速度域は低速度域に存在するため、制御モードの切り替えは、主に内燃機関の停止処理中または始動処理中に行われる。具体的に、停止処理中は、ミラーサイクルモードからデコンプモードへの切り替えが行われる。また、始動処理中は、デコンプモードからミラーサイクルモードへの切り替えが行われる。
動弁系のコストを削減するため、作用角が一定の吸気弁を用いることを考える。この場合は、制御モードの切り替えに伴って吸気弁のバルブタイミング(開弁タイミングから閉弁タイミングまでの期間をいう。以下同じ。)の位相が変化する。そのため、始動処理中に車両の加速要求が出されたときに次の問題が生じる。すなわち、加速要求が出されているにも関わらず、回転速度が共振速度域を超えるまで制御モードの切り替えを待機すると、加速要求への応答がその分だけ遅れてしまう。
本発明の1つの目的は、作用角が一定の吸気弁の閉弁タイミングを変更することにより、ミラーサイクルモードとデコンプモードを切り替える内燃機関システムにおいて、始動処理中に出された加速要求への応答性の低下を抑えることにある。
第1の発明は、内燃機関システムであり、次の特徴を有する。
前記内燃機関システムは、内燃機関と、可変動弁機構と、電子制御ユニットと、を備えている。
前記内燃機関は、複数の気筒を有している。
前記可変動弁機構は、作用角が一定の吸気弁の閉弁タイミングを変更する。前記吸気弁は、前記気筒のそれぞれに設けられる。
前記電子制御ユニットは、デコンプモードまたはミラーサイクルモードで前記可変動弁機構を制御する。前記デコンプモードは、前記閉弁タイミングを吸気下死点よりも遅くする制御モードである。前記ミラーサイクルモードは、前記閉弁タイミングを前記吸気下死点よりも早くする制御モードである。
前記電子制御ユニットは、前記内燃機関の始動処理中、前記内燃機関の回転速度が所定の共振速度域を超える前は前記デコンプモードを選択し、前記回転速度が前記共振速度域を超えた後に前記ミラーサイクルモードを選択する。
前記電子制御ユニットは、前記始動処理中、前記デコンプモードから前記ミラーサイクルモードへの切り替えタイミングを設定する設定処理を行う。
前記設定処理において、前記電子制御ユニットは、
前記回転速度が前記共振速度域を超えると予測される第1タイミングを計算し、
各気筒において、前記第1タイミングの直後の前記閉弁タイミングを第2タイミングとして計算し、
前記第1タイミングの直前の前記閉弁タイミングであって、前記第2タイミングが最も早い気筒における前記閉弁タイミングを第3タイミングとして計算し、
前記第3タイミングと前記第1タイミングの間に前記切り替えタイミングを設定する。
第2の発明は、第1の発明において、更に次の特徴を有する。
前記気筒は、複数のバンクに属する。
前記可変動弁機構は、前記バンクのそれぞれに設けられる。
前記電子制御ユニットは、前記可変動弁機構を独立して制御する。
前記電子制御ユニットは、前記始動処理中、前記設定処理をバンク単位で行う。
第1の発明によれば、第1タイミングから逆算して第3タイミングが設定される。そして、第3タイミングと第1タイミングの間に切り替えタイミングが設定される。したがって、回転速度が共振速度域を超えた後に制御モードの切り替えを開始する場合に比べて、加速要求への応答性の低下を抑えることが可能となる。
第2の発明によれば、切り替えタイミングがバンク単位で設定される。そのため、一部のバンクでの制御モードの切り替えを早く完了させることが可能となる。したがって、全てのバンクでの制御モードの切り替えを一律に開始する場合に比べて、加速要求への応答性の低下を抑えることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関システムの基本構成を示すブロック図である。 ミラーサイクルモードとデコンプモードの関係を説明する図である。 制御モードの切り替え中のバルブタイミングを説明する図である。 切り替えタイミングの設定処理の流れを説明するフローチャートである。 切り替えタイミングの設定例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
1.内燃機関システムの構成の説明
本発明の実施の形態に係る内燃機関システムは、車両に搭載されるV型エンジンまたは水平対向型エンジンのシステムである。図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関システムの基本構成を示すブロック図である。図1に示す内燃機関システム(以下、単に「システム」ともいう。)10は、モータ20と、噴射装置22と、点火装置24と、電動可変動弁機構(以下、「電動VVT」ともいう。)26と、を備えている。
モータ20は、バッテリ(図示略)からの電力によりエンジンのクランク軸を回転させる周知の始動装置である。システム10がハイブリッド車両に搭載される場合、モータ20はモータジェネレータMGであってもよい。モータジェネレータMGは、発電機としての機能と、電動機としての機能とを有する周知の交流回転電機である。
噴射装置22および点火装置24は、エンジンの各気筒に設けられる。噴射装置22は、エンジンの筒内に燃料を供給する。点火装置24は、筒内の混合気に点火する。電動VVT26は、第1および第2VVTを有する。第1VVTは、エンジンの第1バンクに設けられる。第2VVTは、エンジンの第2バンクに設けられる。第1VVTは、第1バンクに属する吸気弁を駆動する。第2VVTは、第2バンクに属する吸気弁を駆動する。
第1VVTは、電動モータを用いてクランク軸の回転位相に対する第1カム軸の回転位相を変更する。第1カム軸には、第1バンクに属する吸気弁を駆動する吸気カムが取り付けられている。第2VVTは、電動モータを用いてクランク軸の回転位相に対する第2カム軸の回転位相を変更する。第2カム軸には、第2バンクに属する吸気弁を駆動する吸気カムが取り付けられている。これらの吸気カムの作用角は、一定である。つまり、電動VVT26は、作用角固定型の可変動弁機構である。
図1に示すシステム10は、電子制御ユニット(以下、「ECU」ともいう。)30を備えている。ECU30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを備えている。CPUは、システム10が備える各機器の制御に係る演算処理を行う。ROMには、この制御に必要なプログラムやデータが記憶されている。RAMは、CPUによる演算結果などが一時的に記憶される。入出力ポートは、ECU30と外部の間で信号をやり取りする。入力ポートには、各種センサが接続されている。
入力ポートには、クランク角センサ32と、カム角センサ34と、水温センサ36とが接続されている。クランク角センサ32は、クランク軸の回転角度に応じた信号を出力する。この回転角度により、エンジン回転速度NEが算出される。カム角センサ34は、第1および第2カム軸の回転位相に応じた信号を出力する。水温センサ36は、エンジンの冷却水の温度(以下、「水温」ともいう。)を検出する。
2.エンジン制御の説明
ECU30が実施するエンジン制御には、電動VVT26を用いた吸気弁のバルブタイミングの変更制御が含まれる。変更制御において、ECU30は、ミラーサイクルモードまたはデコンプモードで第1および第2VVTを独立して制御する。
2.1 制御モードの説明
ミラーサイクルモードとは、吸気弁の閉弁タイミング(以下、「IVC」ともいう。)を吸気下死点(以下、「BDC」ともいう。)よりも早くする制御モードである。ミラーサイクルモードおいて、BDCに対するIVCの早閉じ量(進角量)は、エンジン運転状態に応じて変更される。一例として、要求トルクが低い場合、早閉じ量が大きくなるように設定される。要求トルクが高い場合、早閉じ量が小さくなるように設定される。
デコンプモードとは、IVCをBDCよりも遅くする制御モードである。デコンプモードにおいて、BDCに対するIVCの遅閉じ量(遅角量)は、一定に設定される。デコンプモードは、エンジン回転速度NEが共振速度域以下の速度域にある場合に選択される。つまり、エンジン回転速度NEが共振速度域を超える速度域にある場合、デコンプモードではなくミラーサイクルモードが選択される。
図2は、ミラーサイクルモードとデコンプモードの関係を説明する図である。図2に示すように、ミラーサイクルモードでは、吸気弁の開弁タイミング(以下、「IVO」ともいう。)が排気上死点(以下、「TDC」ともいう。)よりも進角側のクランク角IVO1に設定され、IVCがBDCよりも進角側のクランク角IVC1に設定される。一方、デコンプモードでは、IVOがTDCよりも遅角側のクランク角IVO2に設定され、IVCがBDCよりも遅角側のクランク角IVC2に設定される。
2.2 制御モードの切り替え時の問題
デコンプモードの選択中、エンジン回転速度NEが上昇して共振速度域を上回ったときは、デコンプモードからミラーサイクルモードへの切り替えが行われる。一方、ミラーサイクルモードの選択中、エンジン回転速度NEが下降して共振速度域に突入したときは、ミラーサイクルモードからデコンプモードへの切り替えが行われる。
共振速度域は低速度域に存在する。そのため、デコンプモードからミラーサイクルモードへの切り替えは、エンジンの始動処理中に行われる。始動処理とは、モータ20の駆動によるクランキング、および、これに続く噴射装置22および点火装置24の駆動を含む処理である。ミラーサイクルモードからデコンプモードへの切り替えは、エンジンの停止処理中に行われる。停止処理とは、噴射装置22および点火装置24の駆動を停止する処理である。
図3は、制御モードの切り替え中のバルブタイミングの位相を説明する図である。作用角固定型の可変動弁機構を用いる本実施の形態では、バルブタイミングが常に一定に保たれる。ただし、制御モードの切り替えを行うと、バルブタイミングの位相が連続的に変化する。制御モードの切り替え中における位相は、デコンプ状態での位相とミラーサイクル状態での位相の間の任意の値を取ることになる。
図3から分かるように、本実施の形態では、デコンプ状態でのIVCの遅角量(つまり、BDCに対するIVC2の遅閉じ量)が大きい。そのため、デコンプ状態での位相とミラーサイクル状態での位相の差が必然的に大きくなる。故に、始動処理中に車両の加速要求が出されると、次の問題が生じる。すなわち、加速要求が出されているにも関わらず、エンジン回転速度NEが共振速度域を超えるまで制御モードの切り替えを待機すると、加速要求への応答がその分だけ遅れてしまう。
2.3 切り替えタイミングの設定処理
上記の問題に鑑み、本実施の形態では、始動処理中の制御モードの切り替えタイミングの設定処理をバンク単位で行う。図4は、設定処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図4に示すルーチンは、バンクごとに所定の制御周期で繰り返し実行される。
図4に示すルーチンでは、先ず、始動処理中であるか否かが判定される(ステップS1)。始動処理中であるか否かは、例えば、水温センサ36が検出した水温に基づいて判定される。始動処理中でないと判定された場合、設定処理が終了される。
ステップS1において、始動処理中であると判定された場合、バルブタイミングの位相がデコンプ位置と一致するか否かが判定される(ステップS2)。デコンプ位置とは、クランク角IVO2およびIVC2で特定される位相である。デコンプ位置は、例えば、カム角センサ34が出力した回転位相に基づいて判定される。位相がデコンプ位置と一致しないと判定された場合、設定処理が終了される。
ステップS2において、位相がデコンプ位置と一致すると判定された場合、燃料噴射の開始後であるか否かが判定される(ステップS3)。燃料噴射の開始は、例えば、噴射指令の有無に基づいて判定される。ステップS3の処理は、肯定的な判定結果が得られるまで繰り返し行われる。
ステップS3の判定結果が肯定的な場合、勾配ΔNEが計算される(ステップS4)。勾配ΔNEは、例えば、クランク角センサ32が出力した回転角度に基づいて計算される。そして、勾配ΔNEが規定値を上回るか否かが判定される(ステップS5)。ステップS4およびS5の処理は、ステップS5において肯定的な判定結果が得られるまで繰り返し行われる。
ステップS5の判定結果が肯定的な場合、第1タイミングが計算される(ステップS6)。第1タイミングは、エンジン回転速度NEが共振速度域を超えると予測されるタイミングである。第1タイミングは、勾配ΔNEに基づいて計算される。なお、勾配ΔNEは逐次計算が可能であるため、勾配ΔNEを逐次計算しつつ、第1タイミングをその都度更新してもよい。
ステップS6に続いて、第2および第3タイミングが計算される(ステップS7)。第2タイミングは、第1タイミングの直後のIVCである。第2タイミングは、気筒ごとに特定される。第3タイミングは、第2タイミングが最も早い気筒における、第1タイミングの直前のIVCである。なお、これらのIVCは全て、デコンプモードを基準としている。つまり、第2および第3タイミングには、図2または3に示したクランク角IVC2の何れかが該当する。
図5を参照して、第2および第3タイミングを説明する。図5の例では、気筒#1、気筒#3および気筒#5が第1バンクに属し、気筒#2、気筒#4および気筒#6が第2バンクに属するものとする。図5に示すハッチング領域は、デコンプモードでのバルブタイミングの位相を表している。第1タイミングが図5の略中央よりも左側に位置するクランク角であるとする。そうすると、第1タイミングの直後のIVC(つまり、第2タイミング)が、それぞれの気筒において特定される。
第2タイミングの特定後、第3タイミングが特定される。第1バンクの中では、気筒#1の第2タイミングが第1タイミングに最も早い。第2バンクの中では、気筒#6の第2タイミングが第1タイミングに最も早い。したがって、気筒#1における第1タイミングの直前のIVCが、第1バンクの第3タイミングとして特定される。また、気筒#6における第1タイミングの直前のIVCが、第2バンクの第3タイミングとして特定される。
図4に戻り、設定処理の流れを説明する。ステップS7に続いて、切り替えタイミングが決定される(ステップS8)。切り替えタイミングは、ステップS7で特定した第2タイミングと第3タイミングの間に決定される。図5を再び参照して切り替えタイミングを説明する。図5に示す例では、気筒#1における第1タイミングの直前のIVCから、第1タイミングまでの間に第1バンクの切り替えタイミングが決定される。気筒#6における第1タイミングの直前のIVCから、第1タイミングまでの間に第2バンクの切り替えタイミングが決定される。
切り替えタイミングは、例えば、第1タイミングが到来するまでは、遷移状態にあるIVCがBDCよりも進角側のクランク角となるように、電動VVTの平均動作速度、カム軸の実際の回転速度およびクランク角IVC2を考慮して決定される。このような決定手法によれば、遷移状態にあるIVCがBDCよりも遅角側のクランク角となるのを回避しつつ、第1および第2バンクの切り替えタイミングをそれぞれの第3タイミングに近づけることができる。
3.設定処理による効果
上述した設定処理によれば、始動処理中の制御モードの切り替えタイミングがバンク単位で設定される。そのため、一部のバンクでの制御モードの切り替えを早く完了させることが可能となる。具体的に、図5の例では、第3タイミングがより早い第2バンクでの制御モードの切り替えを、第1バンクでのそれに比べて早く完了させることができる。したがって、全てのバンクでの制御モードの切り替えを一律に開始する場合に比べて、加速要求への応答性の低下を抑えることが可能となる。
4.その他の実施の形態
上述した実施の形態では、V型エンジンまたは水平対向型エンジンといった複数バンク型のエンジンを前提として説明した。しかし、上述した設定処理は、始動処理中において一部のバンクに設けられる電動VVTのみを駆動する場合にも適用できる。上述した設定処理は、複数バンクを有しない一般的なエンジンの電動VVTを駆動する場合にも適用できる。
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、この実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
10 内燃機関システム
20 モータ
22 噴射装置
24 点火装置
26 電動可変動弁機構
30 電子制御ユニット
32 クランク角センサ
34 カム角センサ
36 水温センサ

Claims (2)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関と、
    前記気筒のそれぞれに設けられる作用角が一定の吸気弁の閉弁タイミングを変更する可変動弁機構と、
    前記閉弁タイミングを吸気下死点よりも遅くするデコンプモード、または、前記閉弁タイミングを前記吸気下死点よりも早くするミラーサイクルモードで前記可変動弁機構を制御する電子制御ユニットと、
    を備える内燃機関システムであって、
    前記電子制御ユニットは、前記内燃機関の始動処理中、前記内燃機関の回転速度が所定の共振速度域を超える前は前記デコンプモードを選択し、前記回転速度が前記共振速度域を超えた後に前記ミラーサイクルモードを選択し、
    前記電子制御ユニットは、前記始動処理中、前記デコンプモードから前記ミラーサイクルモードへの切り替えタイミングを設定する設定処理を行い、
    前記設定処理において、前記電子制御ユニットは、
    前記回転速度が前記共振速度域を超えると予測される第1タイミングを計算し、
    各気筒において、前記第1タイミングの直後の前記閉弁タイミングを第2タイミングとして計算し、
    前記第1タイミングの直前の前記閉弁タイミングであって、前記第2タイミングが最も早い気筒における前記閉弁タイミングを第3タイミングとして計算し、
    前記第3タイミングと前記第1タイミングの間に前記切り替えタイミングを設定する
    ことを特徴とする内燃機関システム。
  2. 前記気筒は、複数のバンクに属し、
    前記可変動弁機構は、前記バンクのそれぞれに設けられ、
    前記電子制御ユニットは、前記可変動弁機構を独立して制御し、
    前記電子制御ユニットは、前記始動処理中、前記設定処理をバンク単位で行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関システム。
JP2018178851A 2018-09-25 2018-09-25 内燃機関システム Pending JP2020051279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178851A JP2020051279A (ja) 2018-09-25 2018-09-25 内燃機関システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178851A JP2020051279A (ja) 2018-09-25 2018-09-25 内燃機関システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020051279A true JP2020051279A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69996297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018178851A Pending JP2020051279A (ja) 2018-09-25 2018-09-25 内燃機関システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020051279A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164007B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
EP1577523B1 (en) Reducing engine emissions of an engine with electromechanical valves
EP1577544B1 (en) Starting an engine with electromechanical valves
JP3912147B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP4525517B2 (ja) 内燃機関
EP1577543A2 (en) Eva cold start valve timing
EP1577528A2 (en) Cylinder deactivation for an internal combustion engine
EP1577522A2 (en) Electromechanical valve timing during a start
EP1577509A2 (en) Electromechanically actuated valve control based on a vehicle electrical system
EP1577526B1 (en) A method to start electromechanical valves on an internal combustion engine
KR20070074654A (ko) 내연기관용 제어 장치 및 제어 방법
JP4400466B2 (ja) 内燃機関の始動時バルブタイミング調節装置
US10502175B2 (en) Control device for internal combustion engine and method of estimating combustion chamber-wall temperature of internal combustion engine
JP4736947B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置及び始動制御方法
JP6384390B2 (ja) 内燃機関の制御ユニット
JP2000320356A (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
US8161926B2 (en) Device and method for controlling internal combustion engine
JP5851463B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2020051279A (ja) 内燃機関システム
JP2007154823A (ja) 内燃機関の制御装置および車両
JP2007113521A (ja) 可変動弁系の制御装置
JP3578023B2 (ja) 可変動弁エンジンの始動装置
JP2002180856A (ja) エンジンの可変バルブタイミング制御装置
JP2002303231A (ja) クランキング態様の変更を伴う内燃機関始動方法
JP4479689B2 (ja) 内燃機関の制御装置