JP2020048382A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】熱による処理部の損傷や誤動作を防止しつつ、バイパスダイオードの温度を迅速かつ正確に検知することが可能な太陽電池モジュールを提供する。【解決手段】実施形態の一例である太陽電池モジュールは、太陽電池セルおよび配線材をそれぞれ複数含む複数のストリングと、端子ボックスとを備える。端子ボックスは、複数の端子部と、出力線と、複数のバイパスダイオードと、複数のバイパスダイオードの少なくとも1つの温度を検知する検知部と、出力線を介して識別情報および検知情報を外部装置に出力する処理部と、筐体とを含む。処理部と複数のバイパスダイオードとの最短距離は、検知部と複数のバイパスダイオードとの最短距離よりも長い。【選択図】図2
Description
本開示は、太陽電池モジュールに関する。
従来、複数の太陽電池セルが直列接続されてなる複数のストリングに対して並列接続されたバイパスダイオードを含む端子ボックスを備える太陽電池モジュールが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。太陽電池モジュールを構成する一部の太陽電池セルが何らかの障害物の影になって発電が不十分になると、当該セルが発熱してホットスポットと呼ばれる現象が発生する場合がある。そこで、太陽電池セルの正常時の出力に対して逆バイアスとなるようにバイパスダイオードを接続することで、発電量が落ちた太陽電池セルを含むストリングを回避(バイパス)して電流を流し、ホットスポットの発生を防止している。即ち、この場合、バイパスダイオードを介して電流が流れる。
バイパスダイオードに電流が流れる状態では、バイパスされた一部のストリングが発電に寄与しないので、このような状態は迅速に解消されることが好ましい。バイパスダイオードに電流が流れると、ダイオードの温度が上昇するため、当該温度上昇を検知して検知情報を外部装置に送信すれば、一部のストリングがバイパスされていることを迅速に把握して問題に対処できる。
ところで、バイパスダイオードの温度を検知して検知情報を外部装置に送信するには、ダイオードの温度を検知する検知部と、検知部の信号を処理して外部装置に送信する処理部とを太陽電池モジュールに設置する必要がある。しかし、処理部を構成する半導体素子は、一般的に熱に弱いため、熱による処理部の損傷を防止する必要がある。また、太陽電池モジュールの重量増、コスト増といった不具合を招くことなく、バイパスダイオードの温度を正確に検知することが重要である。
本開示に係る太陽電池モジュールは、太陽電池セルおよび配線材をそれぞれ複数含み、隣り合う前記太陽電池セルが前記配線材によって直列接続された複数のストリングと、前記複数のストリングの少なくとも1つから延びる出力用配線材が電気的に接続される複数の端子部を含む端子ボックスとを備える。前記端子ボックスは、前記複数の端子部と外部の直流交流変換装置とを電気的に接続する出力線と、前記複数の端子部と電気的に接続され、前記複数のストリングに対して電気的に並列接続される複数のバイパスダイオードと、前記複数のバイパスダイオードの少なくとも1つの温度を検知する検知部と、前記出力線を介して識別情報および検知情報を外部装置に出力する処理部と、少なくとも前記複数の端子部および前記複数のバイパスダイオードを収容する筐体とを含み、前記処理部と前記複数のバイパスダイオードとの最短距離は、前記検知部と前記複数のバイパスダイオードとの最短距離よりも長い。
本開示に係る太陽電池モジュールによれば、熱による処理部の損傷や誤動作を防止しつつ、バイパスダイオードの温度を迅速かつ正確に検知することができる。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る太陽電池モジュールの実施形態について詳細に説明する。なお、実施形態の説明で参照する図面は、模式的に記載されたものであるから、図面に描画された構成要素の寸法比率などは現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、実施形態の説明を参酌して判断されるべきである。本開示に係る太陽電池モジュールは以下で説明する実施形態に限定されず、また以下で説明する複数の実施形態の構成要素を組み合わせること、または一部の構成要素を削除することは当初から想定されている。
本明細書において、太陽電池モジュールおよび太陽電池セルの「受光面」とは太陽光が主に入射(50%超過〜100%)する面を意味し、「裏面」とは受光面と反対側の面を意味する。受光面、裏面の用語は、端子ボックス等の他の構成要素についても使用する。
図1に例示するように、太陽電池モジュール10は、太陽電池パネル11と、太陽電池パネル11の周縁に設置されたフレーム12とを備える。太陽電池パネル11は、複数の太陽電池セル13と、太陽電池セル13の受光面側に設けられた第1保護部材と、太陽電池セル13の裏面側に設けられた第2保護部材とを備える。複数の太陽電池セル13は、第1保護部材および第2保護部材によって挟持されると共に、各保護部材の間に充填された封止材により封止されている。なお、太陽電池モジュール10は、フレーム12を有さない所謂フレームレスモジュールであってもよい。
太陽電池セル13は、太陽光を受光することでキャリアを生成する光電変換部を備える。光電変換部は、例えば半導体基板と、半導体基板上に形成された非晶質半導体層とを含む。光電変換部には、その受光面上に受光面電極が、裏面上に裏面電極がそれぞれ形成される。裏面電極は、受光面電極よりも大面積に形成される。電極は、複数のフィンガーおよび複数のバスバーを含んでいてもよい。フィンガーは光電変換部上の広範囲に形成される細線状の電極であり、バスバーはフィンガーからキャリアを収集する電極である。なお、太陽電池セル13の構造は特に限定されず、光電変換部の裏面上のみに電極が形成された構造であってもよい。また、非晶質半導体層上に透明導電層が形成されていてもよい。
第1保護部材には、ガラス基板、樹脂基板、樹脂フィルム等の透光性を有する部材を用いることができる。これらのうち、耐火性、耐久性等の観点から、ガラス基板を用いることが好ましい。第2保護部材には、第1保護部材と同じ透明な部材を用いてもよいし、不透明な部材を用いてもよい。第2保護部材の一例は樹脂フィルムである。封止材に適用される樹脂の例としては、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。
太陽電池モジュール10は、太陽電池セル13および配線材14をそれぞれ複数含み、隣り合う太陽電池セル13が配線材14によって直列接続された複数のストリング15を備える。配線材14は、一般的に、アルミニウムまたは銅等の金属を主成分とする細長い導線であって、インターコネクタまたはセルタブと呼ばれる。配線材14は、隣り合う太陽電池セル13の間で太陽電池モジュール10の厚み方向に曲がり、一方の太陽電池セル13の受光面と、他方の太陽電池セル13の裏面とに半田等の導電性接着剤等を用いてそれぞれ電気的に接続される。例えば、光電変換部の各面上に3本のバスバーが設けられ、配線材14は各バスバー上にそれぞれ電気的に接続される。
太陽電池モジュール10は、複数のストリング15の少なくとも1つから延びる出力用配線材16が電気的に接続される複数の端子部18(後述の図2参照)を含む端子ボックス17を備える。端子ボックス17は、例えば、太陽電池パネル11の裏面に接着剤を用いて固定される。出力用配線材16は、複数のストリング15と電気的に接続され、その一部より複数のストリング15で発電された電力を太陽電池パネル11の外部に取り出す。出力用配線材16は、ストリング15の端に配置された太陽電池セル13の端部から延出する配線材14に接続され、太陽電池パネル11の裏面側に引き出されて、端子ボックス17の端子部18に接続される。
太陽電池モジュール10は、一般的に、隣り合うストリング15同士を電気的に接続する渡り配線材を備える。本実施形態では、6つのストリング15が設けられ、複数の渡り配線材によって6つのストリング15が直列接続されている。出力用配線材16は4つ設けられ、そのうち出力用配線材16B,16Cは隣り合うストリング15同士を接続する渡り配線材としても機能する。正常な発電状態では、直列接続されたストリング15群、およびその両端に接続された出力用配線材16A,16Bからなる回路を電流が流れる。
図2に例示するように、端子ボックス17は、複数の端子部18と、複数の端子部18と外部の直流交流変換装置50とを電気的に接続する出力線19と、複数のストリング15に対して並列接続される複数のバイパスダイオード20と、筐体21とを備える。1つのバイパスダイオード20は、2つの端子部18と電気的に接続される。端子部18には、出力用配線材16が溶接や半田等で電気的に接続される。端子部18Aには出力用配線材16Aが、端子部18Bには出力用配線材16Bが、端子部18Cには出力用配線材16Cが、端子部18Dには出力用配線材16Dがそれぞれ接続される。
端子ボックス17は、さらに、複数のバイパスダイオード20の少なくとも1つの温度またはその異常状態を検知する検知部25と、出力線19を介して検知部25の識別情報および検知情報を監視装置51に出力する処理部26とを備える。監視装置51は、例えば、太陽電池モジュール10の発電状態を監視するためのエネルギ管理システムのコントローラ、サーバー等である。監視装置51は、タブレット端末、スマートフォン等であってもよい。なお、検知部25の検知情報は、監視装置51以外の種々の外部装置に出力されてもよい。
電力線である出力線19を介して、処理部26から所定の情報を含む信号を監視装置51に送信する方法としては、従来公知の低速電力線搬送通信(低速PLC)、高速電力線搬送通信(高速PLC)等を用いることができる。監視装置51は、例えば、電気と信号を分離するフィルタを含むPLCモデムを備える。
図2では、監視装置51の下流側に直流交流変換装置50を図示しているが、直流交流変換装置50と監視装置51の接続関係は特に限定されない。出力線19は、直流交流変換装置50および監視装置51に対して並列接続されてもよい。なお、直流交流変換装置50は、太陽電池モジュール10で発電された直流電力を通常の電子機器で使用される交流電力に変換する装置であって、一般的にパワーコンディショナーと呼ばれる。
複数の端子部18は、複数のバイパスダイオード20を介して直列接続され、これにより一部の太陽電池セル13に異常が発生した際の迂回路が形成される。迂回路は、隣り合う2つのストリング15からなるグループに対してバイパスダイオード20を並列接続することで形成される。本実施形態では、端子部18が4つ、バイパスダイオード20が3つ設けられ、ストリング15の群には3つのグループ(クラスタ)が含まれている。
複数のバイパスダイオード20は、各太陽電池セル13の正常時の出力に対して逆バイアスとなるように各クラスタと並列接続される。本実施形態では、4つの端子部18が一列に並んで配置され、列の両端に配置された端子部18A,18Dに出力線19がそれぞれ接続されている。また、バイパスダイオード20Xは端子部18A,18Bに、バイパスダイオード20Yは端子部18B,18Cに、バイパスダイオード20Zは端子部18C,18Dにそれぞれ接続されている。
端子ボックス17の筐体21は、少なくとも複数の端子部18および複数のバイパスダイオード20を収容する。本実施形態では、さらに、検知部25および処理部26も筐体21に収容されている。筐体21は、平面視において略矩形形状を有し、端子部18、バイパスダイオード20等が配置される基部23と、基部23の周縁部に立設した側壁部24とを含む。
筐体21は、太陽電池パネル11側を向いた面が大きく開口しており、当該開口部は筐体21を太陽電池パネル11の裏面に取り付けることでパネルによって塞がれる。基部23には、複数の端子部18が並ぶ方向に長い、出力用配線材16を通すための開口22が形成されている。なお、端子ボックス17には、シリコーン樹脂等が充填されて開口22が塞がれ、端子部18、バイパスダイオード20等が封止される。
太陽電池モジュール10の発電状態が正常である場合、バイパスダイオード20に電流は流れず、出力用配線材16B,16Cおよび端子部18B,18Cにも電流は流れない。他方、一部の太陽電池セル13が何らかの障害物の影になって発電が不十分になると、当該セルが抵抗体となって電力を消費して逆バイアスが生じるので、バイパスダイオード20が作動する。これにより、当該太陽電池セル13を含むストリング15(クラスタ)がバイパスされる。バイパスダイオード20に電流が流れると、バイパスダイオード20の温度が上昇するため、当該温度上昇を検知して検知情報を監視装置51に送信すれば、一部のストリング15がバイパスされていることを迅速に把握して問題に対処することが可能となる。
端子ボックス17は、上述の通り、検知部25および処理部26を備える。検知部25がバイパスダイオード20の温度上昇を検知し、処理部26が当該検知信号を処理して監視装置51に送信する。なお、検知部25と処理部26は、図示しないケーブルによって接続されており、検知部25の検知信号は処理部26に出力される。検知部25は、複数のバイパスダイオード20の温度をそれぞれ検知するために、複数設けられることが好ましい。
検知部25は、例えば、バイパスダイオード20の温度を検知可能なサーミスター等の半導体素子を含む。検知部25は、バイパスダイオード20の温度を正確に測定するために、バイパスダイオード20の近傍に設置されることが好ましい。検知部25は、バイパスダイオード20の表面に固定されてもよく、バイパスダイオード20の近傍において筐体21の基部23に固定されてもよい。本実施形態では、バイパスダイオード20と同数の検知部25が設けられている。複数の検知部25は、各々の識別信号(アドレス)と共に、バイパスダイオード20の温度またはその異常状態の検知信号を処理部26に出力する。個々の検知部25は検知部情報以外にも様々な識別情報を出力してもよい。
処理部26は、例えば、検知部25の検知信号を処理し、監視装置51に送信する半導体素子を含む。処理部26は、出力線19と電気的に接続され、出力線19を介して検知部25の識別情報および検知情報を監視装置51に送信する。即ち、処理部26によって、検知部25を特定する識別情報と、バイパスダイオード20の温度に関する検知情報とが関連付けられた状態で監視装置51に送信される。なお、識別情報には、端子ボックス17を搭載している太陽電池モジュール10を特定する識別情報やその関連情報を含めてもよい。例えば、製品番号や製造年月日等である。
処理部26は、例えば、マイクロコンピュータで構成され、演算処理部であるプロセッサ(CPU)、RAM、ROM等で構成される記憶部、および入出力ポートなどを含む。CPUは、記憶部に予め記憶された制御プログラムを読み出して実行する機能を有する。処理部26(CPU)は、検知部25の検知信号に基づいてオンオフすることで検知情報を含む信号を生成するスイッチング素子を含んでいてもよい。
処理部26と複数のバイパスダイオード20との最短距離L1は、検知部25と複数のバイパスダイオード20との最短距離L2よりも長い。検知部25はバイパスダイオード20の近傍に設置されることが好ましいが、処理部26を構成する半導体素子は検知部25を構成する半導体素子と比べて熱に弱いので、バイパスダイオード20から離れた位置に設置されることが好ましい。このため、少なくとも最短距離L1>最短距離L2となるように、処理部26を配置する。この場合、バイパスダイオード20の熱による処理部26の損傷や誤動作を防止しつつ、バイパスダイオード20の温度を正確に検知できる。
図2に示す例では、端子ボックス17の平面視において、バイパスダイオード20X,20Y,20Zが並ぶ方向(以下、横方向とする)と直交する方向(以下、縦方向とする)に、バイパスダイオード20Yと処理部26が並んで配置されている。なお、端子部18およびバイパスダイオード20は筐体21の縦方向中央部に配置されている。処理部26は、各バイパスダイオード20のうち最も近いバイパスダイオード20Yとの間に、検知部25とバイパスダイオード20の最短距離L2よりも長い隙間を隔てて配置される。処理部26は、バイパスダイオード20と縦方向に重ならないように配置されてもよい。
処理部26は、出力線19が引き出される筐体21の縦方向一端側に配置される。この場合、処理部26を出力線19に接続することが容易である。処理部26は、筐体21の基部23に固定されてもよく、側壁部24に固定されてもよい。処理部26は、複数のバイパスダイオード20との最短距離L1が、検知部25同士の最短距離L3よりも長くなるように配置されてもよい。
図3に例示するように、端子ボックス17は、処理部26と複数のバイパスダイオード20との間に設けられた遮蔽壁30を備えていてもよい。遮蔽壁30は、複数のバイパスダイオード20が並ぶ横方向に沿って、処理部26と各バイパスダイオード20とを隔離するように設けられている。遮蔽壁30は、例えば基部23に立設し、太陽電池パネル11の裏面に当接する。遮蔽壁30を設けることで、バイパスダイオード20の熱を遮断でき、処理部26に熱が伝わり難くなる。
図4に例示するように、処理部26は、筐体21の外側表面に配置されていてもよい。この場合、処理部26を筐体21の内部に配置する場合と比べて、処理部26と複数のバイパスダイオード20との最短距離L1が長くなると共に筐体21による放熱効果により、処理部26に対する熱影響をさらに低減できる。筐体21には、側壁部24が内側に窪んだ凹部31が形成されていてもよく、処理部26は凹部31に取り付けられていてもよい。処理部26は、例えば、筐体21の外側表面に対して接着剤を用いて固定される。
筐体21の放熱特性向上のため、金属筐体や放熱シート等を用いることが望ましい。
筐体21の放熱特性向上のため、金属筐体や放熱シート等を用いることが望ましい。
図5に例示するように、処理部26は、出力用配線材16を通す開口22を挟んで複数のバイパスダイオード20と反対側に配置されてもよい。また、処理部26とバイパスダイオード20の間には、開口22と端子部18が存在する。この場合、処理部26と複数のバイパスダイオード20との最短距離L1を長くすることができるとともに、開口22により熱伝導性が低下するので、処理部26に対する熱影響をさらに低減できる。処理部26は、例えば、開口22の縁部に設けられた側壁部24に接着剤等を用いて固定される。図5に示す例では、処理部26が端子部18を介して出力線19に接続されている。
以上のように、上記構成を備えた太陽電池モジュール10によれば、バイパスダイオード20の熱による処理部26の損傷や誤動作を防止しつつ、検知部25によってバイパスダイオード20の温度や異常状態を迅速かつ正確に検知することができる。そして、バイパスダイオード20の温度上昇を検知して検知情報を監視装置51に送信することで、一部のストリング15がバイパスされていることを迅速に把握して問題に対処できる。
10 太陽電池モジュール、11 太陽電池パネル、12 フレーム、13 太陽電池セル、14 配線材、15 ストリング、16 出力用配線材、17 端子ボックス、18 端子部、19 出力線、20 バイパスダイオード、21 筐体、22 開口、23 基部、24 側壁部、25 検知部、26 処理部、30 遮蔽壁、50 直流交流変換装置、51 監視装置
Claims (6)
- 太陽電池セルおよび配線材をそれぞれ複数含み、隣り合う前記太陽電池セルが前記配線材によって直列接続された複数のストリングと、
前記複数のストリングの少なくとも1つから延びる出力用配線材が電気的に接続される複数の端子部を含む端子ボックスと、
を備える太陽電池モジュールであって、
前記端子ボックスは、
前記複数の端子部と外部の直流交流変換装置とを電気的に接続する出力線と、
前記複数の端子部と電気的に接続され、前記複数のストリングに対して電気的に並列接続される複数のバイパスダイオードと、
前記複数のバイパスダイオードの少なくとも1つの温度を検知する検知部と、
前記出力線を介して識別情報および検知情報を外部装置に出力する処理部と、
少なくとも前記複数の端子部および前記複数のバイパスダイオードを収容する筐体と、
を含み、
前記処理部と前記複数のバイパスダイオードとの最短距離は、前記検知部と前記複数のバイパスダイオードとの最短距離よりも長い、太陽電池モジュール。 - 前記識別情報は、前記検知部の識別情報または当該太陽電池モジュールの識別情報の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 前記検知部は、複数設けられ、
前記処理部と前記複数のバイパスダイオードとの最短距離は、前記検知部同士の最短距離よりも長い、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。 - 前記処理部は、前記筐体の外側表面に配置される、請求項1乃至3の何れか一項に記載の太陽電池モジュール。
- 前記端子ボックスには、前記出力用配線材が挿入される開口が形成され、
前記処理部は、前記開口を挟んで前記複数のバイパスダイオードと反対側に配置される、請求項1乃至3の何れか一項に記載の太陽電池モジュール。 - 前記端子ボックスは、前記処理部と前記複数のバイパスダイオードとの間に設けられた遮蔽壁を含む、1乃至3の何れか一項に記載の太陽電池モジュール。
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