JP2020048291A - 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法 - Google Patents

組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020048291A
JP2020048291A JP2018173913A JP2018173913A JP2020048291A JP 2020048291 A JP2020048291 A JP 2020048291A JP 2018173913 A JP2018173913 A JP 2018173913A JP 2018173913 A JP2018173913 A JP 2018173913A JP 2020048291 A JP2020048291 A JP 2020048291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
bearing holder
holder
insulating sheet
assembly jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018173913A
Other languages
English (en)
Inventor
豊郎 高田
Toyoro Takada
豊郎 高田
敏広 山口
Toshihiro Yamaguchi
敏広 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwaelectric Co Ltd
Kusatsu Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanwaelectric Co Ltd
Kusatsu Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwaelectric Co Ltd, Kusatsu Electric Co Ltd filed Critical Sanwaelectric Co Ltd
Priority to JP2018173913A priority Critical patent/JP2020048291A/ja
Publication of JP2020048291A publication Critical patent/JP2020048291A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ブラケットとベアリングホルダとの位置合わせを容易且つ正確に行うことができる組立治具およびそれを用いたモータの製造方法を提供する。【解決手段】本発明の組立治具60は、前方ブラケット12の内側面に当接するブラケット側面当接部61と、前方ベアリングホルダ14の内側面に当接するホルダ当接部65と、を具備する。係る構成により、半径方向に於いて前方ブラケット12と前方ベアリングホルダ14とを正確に整合することができ、製造されるモータ10に於いてステータアッセンブリ58とロータアッセンブリ59との位置を正確に規定することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法に関し、特に、ブラケットとベアリングホルダとの位置決めに用いられる組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法に関する。
一般的な回転機としてのモータは、機械機器を駆動する駆動源として広範囲な分野で多用されている。また、モータには、高いレベルのコスト性および耐久性が要求される。このようなモータとして、近年はインバータモータが多用されている。インバータモータは、インバータ回路により回転数を任意に調整することができ、更に、効率を高めて消費電力を小さくできるので、様々な機器で多用されている。
インバータモータは、ブラケットの内部に、シャフト、回転子、固定子、ボールベアリング等が配置される。よって、ブラケット、シャフト、回転子、固定子、ボールベアリングは、同心円的に配置されるようにアッセンブリされる。このようなモータの組み立て方法の一例が、以下の特許文献1に記載されている。
特開2008−172887号公報
上記したモータの組み立て方法では、モータ運転時にシャフトおよび回転子を良好に回転させるために、各部材の中心位置を一致させながら組み立てることが重要である。特に、ベアリングの外輪部分を外側から支えるベアリングホルダを有するモータを製造する場合、固定子が固定されるブラケットと、ベアリングホルダとの位置だしを正確に行うことが肝要である。しかしながら、この整合作業を作業員の経験や複雑な計測技術等に頼ると、ベアリングホルダとブラケットとの組立作業に長時間を要してしまう、両者の位置合わせが不十分になってしまう等の課題が存在する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブラケットとベアリングホルダとの位置合わせを容易且つ正確に行うことができる組立治具およびそれを用いたモータの製造方法を提供することにある。
本発明の組立治具は、ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造工程に於いて、前記ベアリングホルダを前記ブラケットに取り付ける際に用いられ、前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備することを特徴とする。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケット当接部は、前記ブラケットの内側面に当接する略円形形状を呈しており、前記ホルダ当接部は、前記ベアリングホルダの内側面に当接する略円形形状を呈していることを特徴とする。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケットと前記ベアリングホルダとの間には、絶縁シートが介装され、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする。
更に、本発明の組立治具では、前記整合手段は、前記ブラケット当接部から略柱状に突起して、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する、整合突起部であることを特徴とする。
更に、本発明の組立治具では、前記整合手段は、前記ブラケットに円周方向で係合するブラケット係合部と、前記絶縁シートに円周方向で係合するシート係合部と、前記ベアリングホルダに円周方向で係合するホルダ係合部と、を有することを特徴とする。
更に、本発明は、ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造方法であり、前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備する組立治具を用いて、前記ベアリングホルダと前記ブラケットとを位置合わせすることを特徴とする。
本発明の組立治具は、ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造工程に於いて、前記ベアリングホルダを前記ブラケットに取り付ける際に用いられ、前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備することを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、ブラケットとベアリングホルダとの相対位置を正確に規定することができ、ベアリングホルダに保持されるボールベアリングおよびシャフトの位置を正確に規定することができる。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケット当接部は、前記ブラケットの内側面に当接する略円形形状を呈しており、前記ホルダ当接部は、前記ベアリングホルダの内側面に当接する略円形形状を呈していることを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、略円形のブラケット当接部がブラケットの内面に全体的に当接し、略円形のホルダ当接部がベアリングホルダの内面に全体的に当接することで、ブラケットの中心とベアリングホルダの中心とを正確に整合することができる。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、ブラケットおよびベアリングホルダの孔部を、容易に円周方向に於いて位置合わせできるので、ネジなどの締結手段でブラケットとベアリングホルダとを容易に締結することができる。
更に、本発明の組立治具では、前記ブラケットと前記ベアリングホルダとの間には、絶縁シートが介装され、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、ブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダの孔部を、容易に円周方向に於いて位置合わせできるので、ネジなどの締結手段でブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダとを容易に締結することができる。
更に、本発明の組立治具では、前記整合手段は、前記ブラケット当接部から略柱状に突起して、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する、整合突起部であることを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、ブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダの孔部を貫通する整合突起で、簡易にブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダを円周方向に於いて位置合わせすることができる。
更に、本発明の組立治具では、前記整合手段は、前記ブラケットに円周方向で係合するブラケット係合部と、前記絶縁シートに円周方向で係合するシート係合部と、前記ベアリングホルダに円周方向で係合するホルダ係合部と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の組立治具では、ブラケット係合部、シート係合部およびホルダ係合部が、ブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダに円周方向で係合することで、ブラケット、絶縁シートおよびベアリングホルダの円周方向に於ける相対的な位置を所定に固定することができる。
更に、本発明は、ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造方法であり、前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備する組立治具を用いて、前記ベアリングホルダと前記ブラケットとを位置合わせすることを特徴とする。これにより、本発明の回転機の製造方法では、ブラケットとベアリングホルダとの相対位置を正確に規定することができ、ベアリングホルダに保持されるボールベアリングおよびシャフトの位置を正確に規定することができる。
本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを示す図であり、(A)はモータを前方から見た斜視図であり、(B)はモータを後方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを前方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを後方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを示す図であり、前方ベアリングホルダが前方ブラケットに組み付けられる構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを示す図であり、(A)はモータを示す側面図であり、(B)は(A)の切断面線A−Aに於ける断面図である。 本発明の実施形態に係る回転機としてのモータを示す図であり、(A)は前方ベアリングホルダの斜視図であり、(B)は(A)の切断面線B−Bに於ける断面図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を用いたアッセンブリ工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を用いたアッセンブリ工程を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は切開斜視図である。 本発明の実施形態に係るモータの組立工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を用いたアッセンブリ工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を用いたアッセンブリ工程を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る組立治具を用いたアッセンブリ工程を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は切開斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る回転機としてのモータ10、その製造に用いられる組立治具60等、更に、モータ10の製造方法を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の構成を有する部位には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に、以下の説明において、前方は後述するシャフト20が導出する方向であり、後方は前方の反対方向である。
<モータ10の構成>
図1を参照して、モータ10の概略構成を説明する。図1(A)はモータ10を前方から見た斜視図であり、図1(B)はモータ10を後方から見た斜視図である。
図1(A)を参照して、本形態のモータ10は、所謂インバータモータであり、その内部にインバータを有している。このインバータは、直流電力を所定の周波数の交流電力に変換するインバータ回路を有している。このようなモータ10は、ブラシレスモータとも称される。モータ10は、例えば、空調機の構成部品であり、ファンを駆動するファンモータとして用いられる。
ブラケット11は、中空構造とされた略円柱形状を呈し、モータ10を構成する各部品はブラケット11に内蔵される。ブラケット11は、ブラケット11の前方部分である前方ブラケット12と、ブラケット11の後方部分である後方ブラケット13とを有する。ここで、ブラケット11は、アルミケース、絞り加工された鋼板、モールド一体成形品、またはこれらの組み合わせから構成される。ここで、ブラケット11は、ケースとも称される。
前方ブラケット12の前面中心部分には、前方ベアリングホルダ14がネジ31(締結手段)で締結されている。前方ベアリングホルダ14は、後述するボールベアリング21を覆うカバーである。前方ベアリングホルダ14の中心に形成された開口から、シャフト20が前方に向かって導出している。ここで、ベアリングホルダは、ボールベアリングハウジングとも称される。
図1(B)を参照して、後方ブラケット13の後面中心部には、ネジ33を介して後方ベアリングホルダ15が締結されている。後方ベアリングホルダ15は、後述するボールベアリング28を保持する。
図2および図3を参照して、モータ10の構成を説明する。図2はモータ10を前方から見た分解斜視図であり、図3はモータ10を後方から見た分解斜視図である。
モータ10は、前方側から、前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30、前方ブラケット12、基板17、ステータコア18、ボールベアリング21、シャフト20、ロータ35、ボールベアリング28、後方ブラケット13、絶縁シート36および後方ベアリングホルダ15を有する。モータ10は、ベアリングホルダとして、前方ベアリングホルダ14および後方ベアリングホルダ15を有している。
前方ベアリングホルダ14は、略円盤状に成形されたアルミニウム板や鋼板から成り、ボールベアリング21を前方から被覆して保持する部材である。前方ベアリングホルダ14は、ネジ31および樹脂ブッシュ32を介して、前方ブラケット12の前面中央部に締結される。即ち、ネジ31は、樹脂ブッシュ32、前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30を貫通して共締めし、前方ブラケット12の孔部に螺合する。前方ベアリングホルダ14の具体的形状は、図6を参照して後述する。
絶縁シート30は、円環シート状を呈した樹脂から成り、前方ブラケット12の前面と前方ベアリングホルダ14の後面との間に配設され、前方ベアリングホルダ14と前方ブラケット12とを絶縁する。更に、絶縁シート30は、モータ10の外側部分に於けるインピーダンスを調整する。絶縁シート30の材料としては、絶縁性を有する合成樹脂を全般的に採用可能であり、ここでは一例として、厚みが0.2mmのポリエステルフィルムまたはアラミドフィルムを採用している。絶縁シート30の外径は、前方ベアリングホルダ14の外径よりも若干大きくされ、これにより前方ベアリングホルダ14と前方ブラケット12とを確実に絶縁することができる。絶縁シート30の内径は、図6(A)を参照して後述する、前方ベアリングホルダ14のフランジ部40の内縁部の径と同程度とされる。
ボールベアリング21の内輪は、シャフト20に回転不可能に結合される。また、ボールベアリング21の外輪は、前方ベアリングホルダ14にすきまばめの嵌合とされる。
前方ブラケット12は、上記したように、後方ブラケット13と共に、ブラケット11を構成する。ここで、前方ブラケット12、絶縁シート30、前方ベアリングホルダ14、樹脂ブッシュ32およびネジ31が、前方ブラケットアッセンブリ56を構成している。
基板17は、例えば、ガラスエポキシから成る板状部材であり、その前側表面に、インバータ回路を構成するトランジスタ等が実装されている。基板17は、ステータコア18の前方側に配置される。
ステータコア18は、金属材料からなる固定子であり、外観的に略円筒形状を呈している。後述するように、ステータコア18の内側部分には、絶縁材を介してコイル19が巻回され、これによりステータアッセンブリ58が形成されている。ここで、ステータコア18は、鉄心とも称される。
シャフト20は、細長い円柱を呈する鋼棒である。シャフト20の前方途中部分は、ボールベアリング21の内側部分に回転不可能に結合される。また、シャフト20の後端側はボールベアリング28の内側部分に回転不可能に結合される。
ロータ35は、シャフト20に回転不可能に結合されており、その最外周部には後述するマグネット46が配設されている。ここで、シャフト20に、ロータ35、ボールベアリング21およびボールベアリング28が組み込まれることで、ロータアッセンブリ59が形成されている。
ボールベアリング28は、後方ベアリングホルダ15によって保持されている。ボールベアリング28の内輪はシャフト20の後方部分に回転不可能に結合される。ボールベアリング28の外輪は、後方ベアリングホルダ15にすきまばめの嵌合とされる。ボールベアリング28は、上記したボールベアリング21と同様の構成である。
絶縁シート36は、後方ブラケット13の後面と後方ベアリングホルダ15の前面との間に配設され、後方ブラケット13と後方ベアリングホルダ15とを電気的に絶縁する。絶縁シート36の構成は、上記した絶縁シート30と同様である。
後方ベアリングホルダ15は、樹脂ブッシュ34およびネジ33を介して、後方ブラケット13の後面に締結される。即ち、ネジ33は、樹脂ブッシュ34、後方ベアリングホルダ15および絶縁シート36を貫通して、後方ブラケット13の後面に形成された孔部に螺合する。
ここで、後方ブラケット13、絶縁シート36、後方ベアリングホルダ15、樹脂ブッシュ34およびネジ33が、後方ブラケットアッセンブリ57を構成している。そして、上記した前方ブラケットアッセンブリ56と、後方ブラケットアッセンブリ57とで、ブラケットアッセンブリ全体を構成している。
図4を参照して、前方ベアリングホルダ14が前方ブラケット12に締結される構成を説明する。図4は、前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30および前方ブラケット12を分解して示す斜視図である。
前方ベアリングホルダ14は、絶縁シート30を介して前方ブラケット12の前面に配置される。そして、前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30および前方ブラケット12を貫通するネジ31により、前方ベアリングホルダ14は前方ブラケット12に締結される。即ち、ネジ31の軸部48は、樹脂ブッシュ32の孔部49、前方ベアリングホルダ14の孔部50、絶縁シート30の孔部51を貫通し、前方ブラケット12の孔部52に螺入される。ここで、ネジ31は金属から成るが、ネジ31を介して前方ベアリングホルダ14と前方ブラケット12とが導通してしまうことを防止するために、樹脂ブッシュ32は合成樹脂から成る。ここで、この絶縁を確実にするために、ネジ31の材料として合成樹脂を採用しても良い。
ネジ31の軸部48は、前方ブラケット12の孔部52に螺入されるため、孔部52の開口径は、軸部48の外径よりも若干大きく形成されている。また、ネジ31の軸部48が挿通することを可能とするため、樹脂ブッシュ32の孔部49、前方ベアリングホルダ14の孔部50、および、絶縁シート30の孔部51は、ネジ31の軸部48よりも大きく開口している。
前方ベアリングホルダ14の孔部50は、絶縁シート30の孔部51よりも開口径が大きい。このようにすることで、ネジ31の軸部48が前方ベアリングホルダ14の孔部50に接触してしまうことを防止することができる。
また、前方ブラケット12の前方底面の中央部近傍を略円形に開口することで開口部39が形成されている。
図5を参照して、モータ10の構成を更に説明する。図5(A)はモータ10を側方から見た側面図であり、図5(B)は図5(A)の切断面線A−Aに於ける断面図である。ここでは、モータ10の内部構成を主に説明する。
図5(B)を参照して、上記した回転子であるロータ35は、内側から、内コア45、樹脂部44、外コア43およびマグネット46から構成されている。内コア45および外コア43は、鋼材から成り、樹脂部44は合成樹脂から成る。マグネット46は永久磁石からなり、外コア43の外面に複数のマグネット46が配設されている。シャフト20、内コア45、樹脂部44、外コア43およびマグネット46は、互いに相対回転不可能に結合されており、モータ10の運転時にはこれらの構成要素は共に回転する。
ステータコア18に巻回された導線によりコイル19が形成されている。コイル19は、ステータコア18の円周方向に沿って複数が配設されている。ここで、ステータコア18が鉄などの磁性体から形成されることで、コイル19に通電することで発生する磁力を効果的にマグネット46に伝達させることができる。
マグネット46の半径方向外側の端部と、ステータコア18の半径方向内側の端部とは離間しており、両者の間にエアギャップ38が形成されている。
モータ10を運転する際には、基板17に組み込まれたインバータ回路から、所定の周波数の交流電力をコイル19に印加すると、コイル19から磁力が発生し、マグネット46との磁気的相互作用により、シャフト20が所定の速度で回転する。
図6を参照して、前方ベアリングホルダ14の構成を説明する。図6(A)は前方ベアリングホルダ14を後方から見た斜視図であり、図6(B)は図6(A)の切断面線B−Bに於ける断面図である。
図6(A)を参照して、前方ベアリングホルダ14は、半径方向内側から、収納領域41と、突出領域42と、フランジ部40と、を有している。
収納領域41は、前方ベアリングホルダ14の中心部を略円筒状に前方に向かって突出させた部位であり、収納領域41の内部の形状および大きさは、図5(B)に示したボールベアリング21の外輪の外形形状および大きさと略同一とされている。ボールベアリング21の外面は、収納領域41の内面に嵌合される。
突出領域42は、収納領域41の周囲の環状部分に形成されている。具体的には、図6(B)に示すように、収納領域41の周囲を後方に向かって突出させることで、収納領域41が形成されている。収納領域41を形成することで、図5(B)に示したボールベアリング21を精度良く収納領域41に嵌め込むことができる。また、収納領域41の前面中央部を略円形に開口することで、開口部37が形成されている。
フランジ部40は、前方ベアリングホルダ14の最外周部に形成された環状の平坦な部位である。フランジ部40を部分的に円形に開口することで、孔部50が形成されている。また、フランジ部40は、絶縁シート30に当接する部分である。
孔部50は、前方ベアリングホルダ14を上記した前方ブラケット12に締結する際に用いられる。前方ベアリングホルダ14には、円周方向に沿って等間隔に孔部50が形成される。
上記した構成は、図2に示す、後方ベアリングホルダ15に関しても同様である。
<組立治具60およびそれを用いたモータ10の製造方法>
図7を参照して、上記した構成を有するモータ10の製造に用いられる組立治具60の構成を説明する。図7は、組立治具60を前方から見た斜視図である。
組立治具60は、前方から、ホルダ当接部65、整合突起部66(整合手段)、突起保持部62、柱部64、ブラケット側面当接部61および基材部63を有する。組立治具60は、モータ10を製造するに際し、上記した前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30および前方ブラケット12を、半径方向および円周方向に於いて位置合わせする治具である。
ホルダ当接部65は、略円柱状を呈する部材である。ホルダ当接部65の外径は、図6(A)に示した前方ベアリングホルダ14の収納領域41の内径と略同一とされている。
突起保持部62は、略円板状を呈する部材である、突起保持部62の直径は、図4に示した前方ブラケット12の開口部39の開口径よりも、若干大きく設定されている。
柱部64は、ブラケット側面当接部61の上面の中心部から、突起保持部62の下面の中心部まで伸びる部材であり、ブラケット側面当接部61と突起保持部62とを連結している。
整合突起部66は、突起保持部62の上面外周部から前方に向かって略円柱状に突出する部位である。整合突起部66の直径は、図4に示した、前方ベアリングホルダ14の孔部50、絶縁シート30の孔部51および前方ブラケット12の孔部52の開口径と同等か若干短い程度である。整合突起部66は、突起保持部62の周囲に略等しい角度間隔で配置されている。半径方向および円周方向に於ける整合突起部66の位置は、前方ベアリングホルダ14の孔部50、絶縁シート30の孔部51および前方ブラケット12の孔部52と整合している。
ブラケット側面当接部61は、略円板状に形成された部材である。ブラケット側面当接部61の直径は、図4に示した前方ブラケット12の内径と略同一とされている。
基材部63は、略円板状を呈する部位であり、基材部63の直径は、図4に示した前方ブラケット12の内径よりも大きく形成されている。
図8を参照して、上記した組立治具60を用いて、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、半径方向および円周方向で位置合わせする方法を説明する。図8は、組立治具60、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を上方から見た斜視図である。
前方ブラケット12、絶縁シート30および組立治具60の位置合わせを行う際には、組立治具60に、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を載置する。
具体的な位置合わせ方法としては、組立治具60に上方から前方ブラケット12を載置する。その際、前方ブラケット12の内側面を、組立治具60のブラケット側面当接部61の外側面に当接させる。更に、前方ブラケット12の下端を基材部63の上面に当接される。この時、組立治具60の整合突起部66は、前方ブラケット12の孔部52を貫通する。
前方ブラケット12の前面に絶縁シート30が載置される。その際、組立治具60の整合突起部66は、絶縁シート30の孔部51を貫通する。このようにすることで、円周方向に於いて、前方ブラケット12と絶縁シート30の相対的位置が規定される。
更に、絶縁シート30の前面には、前方ベアリングホルダ14が配置される。その際、組立治具60の整合突起部66は、前方ベアリングホルダ14の孔部50を貫通する。また、前方ベアリングホルダ14の収納領域41の内側面には、組立治具60のホルダ当接部65の外側面が当接する。
上記のようにすることで、円周方向および半径方向に於いて、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14と、組立治具60との位置が正確に規定される。
図9に、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、組立治具60に組み込んだ状態を示す。図9(A)はこの状態を前方から見た斜視図であり、図9(B)はこの状態を前方から見た切開斜視図である。
図9(A)および図9(B)を参照して、組立治具60に、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14が組み付けられている。そして、組立治具60のブラケット側面当接部61の外側面が前方ブラケット12の内側面に当接し、組立治具60のホルダ当接部65の外側面が前方ベアリングホルダ14の収納領域41の内側面に当接している。係る構成により、半径方向に於いて、前方ブラケット12および前方ベアリングホルダ14の位置が設計位置に規定される。
更に、図8を参照して上述したように、組立治具60の整合突起部66は、前方ブラケット12の孔部52、絶縁シート30の孔部51、および、前方ベアリングホルダ14の孔部50を貫通している。このようにすることで、前方ブラケット12の孔部52、絶縁シート30の孔部51、および、前方ベアリングホルダ14の孔部50の位置を容易に一致させることができる。よって、この状態で、整合突起部66を後方に向かって移動させ、組立治具60に、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を設置した状態にて、図4に示したネジ31で、前方ベアリングホルダ14、絶縁シート30および前方ブラケット12を正確な位置で締結することができる。
ここで、前方ブラケット12の孔部52、絶縁シート30の孔部51、および、前方ベアリングホルダ14の孔部50は、締結用の孔である。よって、位置合わせのための専用の部位を製品に形成することなく、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を円周方向で位置合わせすることができる。
上記工程を行うことで、図2に示す前方ブラケットアッセンブリ56が組み立てられる。同様の工程により、図2に示す後方ブラケットアッセンブリ57も組み立てられる。
図10を参照して、上記工程が終了したら、前方ブラケットアッセンブリ56および後方ブラケットアッセンブリ57の内部に、ステータアッセンブリ58およびロータアッセンブリ59を収納し、前方ブラケットアッセンブリ56と後方ブラケットアッセンブリ57とを締結することで一体化する。これによりモータ10が製造される。
ここで、図8を参照して、本形態の組立治具60を前方から見た場合、ホルダ当接部65の中心とブラケット側面当接部61の中心とは一致している。よって、上記した方法により組立治具60を用いて組立作業を行った場合、半径方向に於いて、前方ブラケット12と前方ベアリングホルダ14とを正確に位置合わせすることができる。
本形態では、前方ブラケットアッセンブリ56および後方ブラケットアッセンブリ57が、半径方向に於いても円周方向においても正確に組付けられているので、ステータアッセンブリ58およびロータアッセンブリ59を、モータ10の内部に於いて所定位置に配置することができる。
<組立治具70およびそれを用いたモータ10の製造方法>
図11から図14を参照して、組立治具70およびそれを用いたモータ10の製造方法を説明する。
図11を参照して、組立治具70の構成を説明する。図11は組立治具70を前方から見た斜視図である。
組立治具70は、基材部73と、ブラケット当接部71と、円柱突出部77と、ホルダ当接部72と、を具備する。組立治具70は、上記した組立治具60と同様に、図4に示す、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、半径方向および円周方向に於いて位置合わせする治具である。ここでは、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、円周方向に於いて位置合わせする整合手段として、ブラケット係合部76、シート係合部75およびホルダ係合部74を有している。ここで、基材部73、ブラケット当接部71、円柱突出部77およびホルダ当接部72は、前方から見た場合、同心円形状を呈している。
基材部73は、組立治具70の最後部に形成された略円板状を呈する部位である。基材部73の前面の周縁部に、前方に向かって突出する略円柱状のブラケット係合部76が形成されている。ブラケット係合部76は、上記した前方ブラケット12の円周方向の位置を規定するための部位である。
ブラケット当接部71は、基材部73の前面に形成され、略円板状の形状を呈している。ブラケット当接部71の外径は、上記した前方ブラケット12の内径と略同一とされている。ブラケット当接部71は、前方ブラケット12の半径方向の位置を規定するための部位である。
円柱突出部77は、ブラケット当接部71の中央部から前方に向かって略円柱状に突出する部位である。円柱突出部77の側面を半径方向内側に向かって窪ませることで、シート係合部75が形成されている。シート係合部75は、円柱突出部77の側面に、円周方向に沿って略等間隔に複数個が形成されている。シート係合部75は、上記した絶縁シート30の円周方向の位置を規定するための部位である。
ホルダ係合部74は、円柱突出部77の前面の周縁部付近を部分的に前方に向かって突出させた部位である。ホルダ係合部74は、円周方向に沿って略等間隔に複数個が形成されている。ホルダ係合部74は、上記した前方ベアリングホルダ14の円周方向の位置を規定するための部位である。
ホルダ当接部72は、円柱突出部77の前面中央部から前方に向かって円柱状に突出する部位である。ホルダ当接部72の外径は、上記した前方ベアリングホルダ14の収納領域41の内径と略同一とされている。ホルダ当接部72は、前方ベアリングホルダ14の半径方向の位置を規定するための部位である。
ここで、組立治具70を前方から見た場合、ブラケット当接部71の中心点と、ホルダ当接部72の中心点とは一致している。これにより、組立治具70を用いてアッセンブリされる、前方ブラケット12の中心点と、前方ベアリングホルダ14の中心点とを一致させることができる。
図12から図14を参照して、上記した構成の組立治具70を用いて、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、半径方向および円周方向に於いて位置合わせしてアッセンブリする方法を説明する。
図12は、組立治具70および前方ブラケット12を前後方向に離して示す斜視図である。ここでは、円柱突出部77に、前方から前方ブラケット12を載置している。この時、組立治具70の円柱突出部77およびホルダ当接部72は、前方ブラケット12の開口部39を貫通する。
前方ブラケット12の内側面がブラケット当接部71の外側面に当接することで、前方ブラケット12の半径方向に於ける位置が規定される。また、前方ブラケット12の後方端部が、基材部73の上面に当接することで、前方ブラケット12の前後方向の位置が規定される。更に、基材部73のブラケット係合部76は、前方ブラケット12の係合孔80に挿入され、これにより前方ブラケット12の円周方向に於ける位置が規定される。ここで、係合孔80は前方ブラケット12のアッセンブリに用いられる締結用孔部であるため、前方ブラケット12に位置合わせ専用の部位を形成することなく、前方ブラケット12の円周方向に於ける位置を規定することができる。
図13を参照して、次に、前方ブラケット12の前面に、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を載置する。図13は、前方ブラケット12が組み付けられた組立治具70、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を前後方向に離して示す斜視図である。
この図を参照して、前方ブラケット12の開口部39からは、円柱突出部77の前端部およびホルダ当接部72が前方に向かって露出している。ここで、円柱突出部77の前面は、前方ブラケット12の前面と同一平面上に存在しているか、前方ブラケット12の前面よりも若干前方に突出している。
絶縁シート30は、前方ブラケット12の前面に配置される。絶縁シート30は円環シート状に成形されており、絶縁シート30の開口部67の直径は、円柱突出部77の直径と略同一とされている。絶縁シート30の内側縁部を半径方向内側に向かって突出させることで、係合部79が形成されている。
絶縁シート30の係合部79の位置および形状は、円柱突出部77のシート係合部75の位置および形状に対応している。即ち、絶縁シート30の係合部79は円周方向に沿って等間隔に4個が形成されており、円柱突出部77のシート係合部75も円周方向に沿って等間隔に4個が形成されている。また、絶縁シート30の係合部79と、円柱突出部77のシート係合部75とは、互いに反転した形状を呈している。即ち、絶縁シート30の係合部79は半径方向内側に向かって突出し、円柱突出部77のシート係合部75は半径方向内側に向かって窪んでいる。よって、前方ブラケット12の前面に絶縁シート30を配置すると、絶縁シート30の係合部79が円柱突出部77のシート係合部75に係合する。これにより、絶縁シート30の半径方向および円周方向に於ける位置を規定することができる。
絶縁シート30の前面には前方ベアリングホルダ14が載置される。ここで、前方ベアリングホルダ14には、フランジ部40を部分的に前方に窪ませることで、係合部78が形成されている。前方ベアリングホルダ14の係合部78の位置および形状は、円柱突出部77のホルダ係合部74の位置および形状に対応している。即ち、前方ベアリングホルダ14の係合部78は円周方向に沿って等間隔に4個が形成されており、円柱突出部77のホルダ係合部74も円周方向に沿って等間隔に4個が形成されている。また、前方ベアリングホルダ14の係合部78と、円柱突出部77のホルダ係合部74とは、互いに反転した形状を呈している。即ち、前方ベアリングホルダ14の係合部78は前方に向かって窪み、円柱突出部77のホルダ係合部74は前方に向かって突出している。よって、前方ブラケット12の前面に前方ベアリングホルダ14を配置し、前方ベアリングホルダ14の係合部78を円柱突出部77のホルダ係合部74に係合すると、前方ベアリングホルダ14の円周方向に於ける位置を規定することができる。
図14に前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を組立治具70に組み付けた状態を示す。図14(A)はこの状態を示す斜視図であり、図14(B)はこの状態を示す切開斜視図である。
図14(A)および図14(B)を参照して、組立治具70に、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14が組み付けられる。これにより、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14は、半径方向および円周方向において所定の位置関係で組立治具70に組み付けられている。よって、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14の中心位置は略一致している。更には、図4に示したように、前方ブラケット12の孔部52、絶縁シート30の孔部51および前方ベアリングホルダ14の孔部50の位置は略一致している。よって、この状態で、前方ブラケット12の孔部52、絶縁シート30の孔部51および前方ベアリングホルダ14の孔部50をネジ31で締結することで、前方ブラケット12、絶縁シート30および前方ベアリングホルダ14を、相対的位置を正確にして締結することができる。
また、図2に示す後方ブラケット13、絶縁シート36および後方ベアリングホルダ15も、上記と同様に組立治具70でアッセンブリを行うことができる。
上記工程が終了した後は、図10に示したように、前方ブラケットアッセンブリ56、ステータアッセンブリ58、ロータアッセンブリ59およびロータアッセンブリ59を互いに組み付けることで、モータ10が製造される。
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記した実施形態では、絶縁シート30を備えたモータ10の製造に組立治具60等を用いたが、絶縁シート30を有さないモータ10の製造に組立治具60等を用いることもできる。
10 モータ
11 ブラケット
12 前方ブラケット
13 後方ブラケット
14 前方ベアリングホルダ
15 後方ベアリングホルダ
17 基板
18 ステータコア
19 コイル
20 シャフト
21 ボールベアリング
28 ボールベアリング
30 絶縁シート
31 ネジ
32 樹脂ブッシュ
33 ネジ
34 樹脂ブッシュ
35 ロータ
36 絶縁シート
37 開口部
38 エアギャップ
39 開口部
40 フランジ部
41 収納領域
42 突出領域
43 外コア
44 樹脂部
45 内コア
46 マグネット
48 軸部
49 孔部
50 孔部
51 孔部
52 孔部
56 前方ブラケットアッセンブリ
57 後方ブラケットアッセンブリ
58 ステータアッセンブリ
59 ロータアッセンブリ
60 組立治具
61 ブラケット側面当接部
62 突起保持部
63 基材部
64 柱部
65 ホルダ当接部
66 整合突起部
67 開口部
70 組立治具
71 ブラケット当接部
72 ホルダ当接部
73 基材部
74 ホルダ係合部
75 シート係合部
76 ブラケット係合部
77 円柱突出部
78 係合部
79 係合部
80 係合孔

Claims (7)

  1. ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造工程に於いて、前記ベアリングホルダを前記ブラケットに取り付ける際に用いられ、
    前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備することを特徴とする組立治具。
  2. 前記ブラケット当接部は、前記ブラケットの内側面に当接する略円形形状を呈しており、
    前記ホルダ当接部は、前記ベアリングホルダの内側面に当接する略円形形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載の組立治具。
  3. 前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、
    前記ブラケットおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立治具。
  4. 前記ブラケットと前記ベアリングホルダとの間には、絶縁シートが介装され、
    前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダは、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する締結手段により締結され、
    前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの前記孔部どうしを円周方向で位置合わせする整合手段を、更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立治具。
  5. 前記整合手段は、前記ブラケット当接部から略柱状に突起して、前記ブラケット、前記絶縁シートおよび前記ベアリングホルダの孔部を貫通する、整合突起部であることを特徴とする請求項4に記載の組立治具。
  6. 前記整合手段は、前記ブラケットに円周方向で係合するブラケット係合部と、前記絶縁シートに円周方向で係合するシート係合部と、前記ベアリングホルダに円周方向で係合するホルダ係合部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の組立治具。
  7. ブラケットと、前記ブラケットの内部に固定される固定子と、前記固定子の内側で回転する回転子と、前記回転子と共に回転するシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持するボールベアリングと、前記ブラケットの底面に取り付けられて前記ボールベアリングの外側部分を保持するベアリングホルダと、を具備する回転機の製造方法であり、
    前記ブラケットの内側面に当接するブラケット当接部と、前記ベアリングホルダの内側面に当接するホルダ当接部と、を具備する組立治具を用いて、前記ベアリングホルダと前記ブラケットとを位置合わせすることを特徴とする回転機の製造方法。


JP2018173913A 2018-09-18 2018-09-18 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法 Pending JP2020048291A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018173913A JP2020048291A (ja) 2018-09-18 2018-09-18 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018173913A JP2020048291A (ja) 2018-09-18 2018-09-18 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020048291A true JP2020048291A (ja) 2020-03-26

Family

ID=69900022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018173913A Pending JP2020048291A (ja) 2018-09-18 2018-09-18 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020048291A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113472164A (zh) * 2021-07-07 2021-10-01 徐州远见金属制造有限公司 一种便于定位的电机壳加工夹具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113472164A (zh) * 2021-07-07 2021-10-01 徐州远见金属制造有限公司 一种便于定位的电机壳加工夹具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10084361B2 (en) Motor
US8653707B2 (en) Motor having an encoder to detect rotation of a rotating body
JP6429115B2 (ja) モータ
JP5360473B2 (ja) モータおよびそれを用いた送風ファン
JP2014099971A (ja) モータ
US10177632B2 (en) Brushless motor
JP7293680B2 (ja) モータおよび送風装置
JP2014050244A (ja) 回転電機の回転子
JP7080621B2 (ja) アウターロータモータ及びこれを備える掃除機
US10109312B2 (en) Motor including a yoke with an increased thickness portion and a decreased thickness portion and disk drive apparatus including the motor
JPH08275481A (ja) モ−タ構造
JP2020048291A (ja) 組立治具およびそれを用いた回転機の製造方法
JP2019134526A (ja) モータ、及び、シーリングファン
JPH09215289A (ja) モータ構造
JP2018178802A (ja) ファンモータ
JP2009100540A (ja) チャッキング装置を備えたモータ、およびこのモータを搭載したディスク駆動装置
JP2020005460A (ja) モータ
JP2009290915A (ja) モータ
JP2012231564A (ja) モータ
US10312771B2 (en) Brushless motor
JP2020048290A (ja) 回転機
JP5294017B2 (ja) モータおよびそれを用いた送風ファン、並びに、モータのステータ部の組立方法
JP2007053852A (ja) ブラシレスモータ
JP2014128096A (ja) 電動機
JPH05344701A (ja) ブラシレスモータ