JP2020046813A - 積層体形成装置 - Google Patents

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信比古 野口
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Abstract

【課題】建築用木材をコンパクトに安定に少スペースで積み上げる手順をコンピュータシミュレーション処理で短時間で示す積層体形成装置を提供する。【解決手段】積層体形成装置において、コンピュータは、個体生成手段16と、世代交代手段18と、積層体形成手段20と、積層体判定手段22と、積層体評価手段23とを備える。建築用木材は、条件データ26の条件を満たすように積層体を生成する。できあがった積層体を評価値30により評価し、制限した短時間の演算処理時間内で最適に近い積層体を求める。【選択図】図3

Description

本発明は、建築用木材を積載して運送するための積層体を形成する際の、作業者による積層体形成のための考慮作業をなくし、作業効率を向上させる積層体形成装置に関する。
建築用木材をトラック等に積載して運送するためには、何本かずつに分けた建築用木材を積み上げて、必要に応じて梱包をする作業が必要になる。こうした建築用木材の積層体を形成するには、様々な形状の建築用木材の幅や長さや予め取り付けられた金物の位置などを考慮して、建築用木材の配列の組み合わせを考慮しなければならない。従来、これをコンピュータで計算する技術が紹介されている(特許文献1)。
特許第5622301号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
特許文献1に示したような最適化処理のためには、複雑な演算処理が必要になる。木材の種類や本数が多くなると計算時間も長時間になる。計算時間が長時間では、現場での利用が制限される。利用を拡大するためには、より少ない計算時間で最適化された、または準最適化された積層体形成演算をする機能が求められる。本発明は、上記の課題を解決することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
積載して運送をするために、所定のm個の直方体の建築用木材を積層体に形成する積層体形成装置であって、
上記m個の直方体の建築用木材の品番を表す遺伝子と、それらの遺伝子を整列させて上記建築用木材の引当順を表す遺伝子座を有する染色体とを生成し、かつ、上記遺伝子の整列順の異なる染色体を備えた個体を複数生成する個体生成手段と、
上記生成した複数の個体を親個体とし、交叉処理、突然変位処理をして、複数の子個体を生成し、選択処理をして、次世代の親個体とする、世代交代を繰返し、上記建築用木材の引当順を表す個体を順次生成する世代交代手段と、
上記生成した個体が表す引当順に建築用木材を取り出して、最下段から段を形成し、順に上段を形成するように配置する際、
下記の(1)から(5)の条件を満たすように配置できるかを判定する積層体判定手段と、
条件を満たすように配置できる場合には、取り出した建築用木材を配置して、配置済みとし、
条件を満たすように配置できない場合には、取り出した建築用木材を引当順の元の位置に戻し、
次の引当順の建築用木材を取り出すという処理を、下記の(6)、(7)の規則にしたがい、すべての建築用木材が配置済みになるまで繰返して積層体を形成する積層体形成手段と、
上記形成した積層体の数、または積層体に外接する直方体の体積を評価値として算出する積層体評価手段と、を備えたことを特徴とする積層体形成装置。
(1)段の高さを揃えるために、建築用木材の規格幅方向を段の高さ方向に向ける。
(2)配置したときに段の幅が、その上限値を超えない。
(3)配置したときに段の長さが、その上限値を超えない。
(4)第1段の幅≧第i段の幅(i≧2)である。
(5)配置したときに積層体の高さが、その上限値を超えない。
(6)次以降の引当順の建築用木材に未配置の建築用木材がない、かつ上記の(5)の条件を満たすときは、未配置で引当順が早い建築用木材を取り出し、上の段に配置するという手順で建築用木材を積上げて積層体を形成する。
(7)次以降の引当順の建築用木材に未配置の建築用木材がない、かつ上記の(5)の条件を満たさないときは、その積層体を形成完成として、未配置で引当順が早い建築用木材を取り出し、新たな積層体の形成を開始する。
<構成2>
上記建築用木材には金物が取り付けられており、上記遺伝子は、上記建築用木材の品番と金物が積層体中でどの位置にあるかを示す符号からなり、
上記積層体形成手段は、
同一の段の隣り合う建築用木材の間にいずれかまたは両方の建築用木材の金物が突出しているときは、その金物の最大突出長さに相当する隙間を、その隣り合う建築用木材間に空けるように建築用木材を配置することを特徴とする構成1に記載の積層体形成装置。
<構成3>
上記世代交代手段は、
上記交叉処理においては、
上記親個体の任意の2つを「親1」と「親2」とし、その両方から遺伝子配列の一部を承継した染色体を備えた子個体を上記親個体と同数生成して、
上記突然変異処理においては、
上記いずれかの子個体に対して遺伝子座の任意の2つの遺伝子を交換して、新たな子個体を生成し、
上記個体の選択処理においては、
上記親個体と上記子個体のそれぞれの上記評価値を比較して、上記評価値の小さいものから上記親個体と同数個選択し、該当の上記親個体または子個体を次世代の親個体とすることを特徴とする構成1または2に記載の積層体形成装置。
<構成4>
上記世代交代手段は、以下の手順で、上記建築用木材の引当順を表す個体を生成することを特徴とする構成3に記載の積層体形成装置。
(1)初期の個体集団(第一世代)をランダムにM個生成する。
(2)そのM個の個体集団から2個の親個体をランダムに選択する。
(3)2個の親個体から交叉処理で子個体をM個つくる。
(4)得られたM個の子個体のうち設定した数の子個体に突然変異処理を行う。
(5)親個体がM個、子個体がM個で合せて2M個の個体について、評価値を算出する。
(6)評価値が小さいほうからM個の個体を取り出して、
次世代(第二世代)の個体集団とする。
(7)上記(2)から(6)の世代交代を繰返し、評価値の差が収束判定基準に達したとき、または設定した世代交代回数に達したとき、計算を終了する。
<構成5>
コンピュータを構成1乃至構成4のいずれかに記載の積層体形成装置として機能させるコンピュータプログラム。
<構成6>
構成5に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
コンピュータに積層体形成プログラムを組み込んで機能させることにより、作業者の経験に頼らずに、一定の制限下で建築用木材をコンパクトに安定に積み上げる手順を短時間で示すことができる。従って、建築用木材を積み上げて保管するスペースを最小限にでき、そのまま梱包をして効率よく輸送することができる。
積層体を形成する製品(建築用木材)のデータ構造である。 実施例によって得られた製品の最適な引当順の一例を示す説明図である。 積層体形成装置とその演算処理結果を示すブロック図である。 製品(建築用木材)の各部の呼び名を示す斜視図である。 金物を備えた製品同士の位置関係を示す平面図である。 積層体の各層の製品の配置例を示す平面図である。 積み上げられた積層体の一例を示す側面図である。 遺伝子座と染色体の説明図である。 製品引当順とポインタの関係を示す説明図である。 図3の積層体形成装置のブロック内の演算処理例フローチャートである。 積層体形成手段の演算処理例フローチャートである。 梱包1の段1〜段3の具体例平面図である。 梱包2の段1〜段3の具体例平面図である。 梱包3の段1〜段3の具体例平面図である。 梱包4の段1〜段3の具体例平面図である。 梱包5の段1〜段3の具体例平面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例1で詳細に説明する。
上記の構成の積層体形成装置により建築用木材を積層体に形成する例を、上記の図面を参照しながら説明する。
図1には積層体を形成する42本の建築用木材のデータ構造を示した。H,L,Wとあるのは、例えば、図4に示したような形状の建築用木材の、各部の寸法である。その単位はmmである。
なお、本発明の積層体形成装置は、建築用木材のみならず、ある程度定型化された様々な製品の積み上げに利用できる。以下の説明では建築用木材を単に製品と呼ぶことにする。この実施例1では、製品の積み出しのための梱包に適した積層体を形成する例を説明する。
この実施例1で説明する製品には、それぞれいずれかの面に金物が取り付けられているものが含まれる。図1の表で、H方向金物出寸法上とあるのは、図4に示した建築用木材の、H方向と示した向きに平行に上方に金物が突出している場合のH方向の長さである。
H方向金物出寸法下とあるのは、図4に示した建築用木材の、H方向と示した向きに平行に下方に金物が突出している場合のH方向の長さである。W方向についても同様の要領である。
なお、図1の表で、幅Wが全ての製品で等しい値になっている。この幅Wはこの製品の規格寸法ということができる。木造建築の横架材などに使用される製品はその幅方向の寸法が等しいものが多く、これを利用すると、何層かに積み上げるときに平坦な段を形成し易い。図2に示した積層体形成装置はこの特徴を巧みに利用している。
上記の製品で積層体を形成するための条件は以下のとおりである。
(1)図1に示すように全ての製品の幅Wは105mmである。この幅Wが段の高さ方向になるように各製品を配置することとした。
(2)段の幅方向(H方向)の上限値は910mmとした。
(3)段の長さ方向は、製品の長さLに依存する。実施例1では、長さ方向の上限値は、最長製品長さの5005mmとした。
(4)第1段の幅≧第i段の幅(i≧2)になるように配置することとした。
(5)積層体の高さの上限は525mmとした。
図7に示すように、製品を3段に積み上げるとき、第1段の製品12と第2段の製品12の間や第2段の製品12と第3段の製品12の間には金物14が存在する。これらの金物の干渉を防ぐために厚さ105mmのスペーサー15を段間に入れる。これで、積層体の高さは525mmになる、なお、第1段の下に破線のように桟木を敷くがこれは積層体の高さに含めないで計算をする。また、積層体の寸法条件は、ここでは例えば、積層体を梱包してトラックに積み込むときに最適な形状とした。
金物がない製品の場合には各製品をできるだけ隙間無く配列するように積み上げればよい。しかし、実施例1では、全て金物付きの製品を積み上げるので、次の条件を追加する。
(1*)段の金物を含む幅方向の上限値を990mmとした。
(2*)第1段では、最小製品長≧2600mm、かつ、製品をL方向に複数つないで配置しないものとした。梱包をして運搬するときの形状の安定性を増すためである。
(3*)同一段中の最大製品長と最小製品長との差の上限を1000mmとした。
積層体の構成は製品を配列するために取り出す順番(引当順)に大きく依存する。この引当順を最適化するために、遺伝子による世代交代を利用する。この世代交代のための演算処理に利用するパラメータは、個体数M=500、突然変位数=10、世代交代回数=100、評価値は積層体に外接する直方体体積とした。
世代交代により製品の取り出し順を最適順に近づけていくと、ある時点で評価値の収束が始まる。他の例を参考にすると、製品数が約20個以上では、世代交代の途中で収束したように見える場合が多い。すなわち、さらに世代交代を続ければ、再度評価値が小さくなる場合が多い。この実施例では、製品数が42個なので、収束判定を上記終了条件に使用せず、上記終了条件を世代交代回数の上限値とした。従って100回世代交代をした最小評価値となる個体が備える染色体を引当順とする積層体データを出力する。これで処理待ち時間はほぼ一定になる。
もし、製品数が約20個以下の場合は、収束判定と世代交代回数の上限値を上記終了条件とすることにより、早いほうの条件で終了することができるので、収束判定も上記終了条件に使用するとよい。
次に、図3に示した演算処理のためのコンピュータの機能を説明する。コンピュータは、個体生成手段16と世代交代手段18と積層体形成手段20と積層体判定手段22と積層体評価手段23とを備えている。これらの手段は、この実施例1で、図10と図11に示すフローチャートに従って演算処理を実行した。
まず、図10のステップS101で、個体生成手段16は、図1の製品データ24から第一世代の個体集団500個をランダム生成した。個体データ28は、図2の(F)に示すような42個の遺伝子座に整列された遺伝子の配列をもつ染色体を備えたものである。
この染色体は、積層体形成手段20が処理を実行する時の製品の引当順と、金物が積層体中でどの位置にあるかを表すためのデータを含む。各遺伝子は、製品の品番と、その製品に取り付けられた金物が、積層体中でどの位置にあるかを示す符号A、B、C、Dとからなる。
金物を取り付けてある製品の向きは、図2の(A)、(B)、(C)、(D)のいずれのパタンになる。いずれも製品の平面図と端面図を示した。遺伝子の符号がAなら(A)のパタンである。
基本方向を図2の(A)の向きとしたとき、製品のL方向、H方向、W方向を軸にして回転したときは、図2の(B)、(C)、(D)のようなパタンになる。特殊な場合には、同じパタンになることもあるがその場合も(A)〜(D)のように区別して問題はない。
すでに説明したとおり、製品の上下面と左右面及び端面の位置や方向は、図4に示すように表現する。製品の上下面に垂直な方向をH方向、左右面に垂直な方向をW方向、端面に垂直な方向をL方向と呼んで説明をする。
金物が付いていない製品は、図4に示すH方向、L方向、W方向を軸として回転しても、同じ形である。この場合には、製品を積層体に形成するのに、製品の引当順だけを決めればよい。
しかし、金物が付いている製品は、図4に示すH方向、L方向、W方向を軸として回転すると、図2に示すように、金物位置が異なってくる。従って、引当順に製品を取り出してから、製品を段に配置する向きを選択する必要がある。この向きが異なるように配置したものは異なる結果が得られることになる。そこで、遺伝子に製品の向きを示すデータを含ませることにした。
図8を用いて、遺伝子座と染色体の関係を説明する。図2で説明したように、製品の品番を1としたときに、その品番にA〜Dの記号を付与する。ひとつの品番に対して、1A、1B、1C、1Dというように4種類の遺伝子がある。
図8に示すように、例えば、品番が1、2、3の3本の製品が対象の場合には遺伝子座は3個あり、例えば、染色体x1は(1A、2A、3A)になる。染色体x2は(3B、2D、1C)になる。このように、様々な組み合わせの遺伝子を持つ染色体が得られる。
個体集団中では1A、1B、1C、1Dのような、同一品番、異符号の遺伝子の数は等しくしておくと好都合である。1Aの個数の和=1Bの個数の和=1Cの個数の和=1Dの個数の和というようにである。
次に、図10のステップS102で、世代交代手段18は、第一世代の個体集団500個からランダムに2個選択し、交叉処理で子個体を2個生成するという処理を、子個体を500個生成するまで行った。その後、500個の子個体からランダムに10個を選択して、突然変位処理を行った。
上記交叉処理においては、 第一世代の個体の任意の2個を「親1」と「親2」とし、その両方から遺伝子配列の一部を承継した染色体を備えた子個体を2個生成する。
上記突然変異処理においては、上記子個体からランダムに選択した10個に対して遺伝子座の任意の2つの遺伝子を交換して、新たな子個体を生成する。
次に、ステップS103で、積層体形成手段20による処理が全個体に適用されたかを判断し、未適用個体があるときは、ステップS104で未適用個体を取り出す。ステップS105で、積層体形成手段20は、上記の第一世代の個体(親個体)500個と子個体500個すべてについて、積層体を形成するまで繰り返す。すなわちここで1000通りの積層体が形成される。
なお、積層体評価手段23は、ステップS105で、(条件(2)、(3)、(4)、(1*)、(2*)、(3*))の判定をしたり、(条件(5))の判定をしたりする。また、第二世代以降の親個体の評価値は、その直前の世代で算出しているので、子個体の評価値を算出するだけでよい。
全部の個体について、積層体形成処理の適用が済んだら、ステップS103からステップS106に進む。ステップS106では、設定した世代交代回数100に達したかを判定する。世代交代回数100に達していないときは、ステップS107で、世代交代手段18が、世代交代処理(選択処理)を実行する。
ステップS107では上記の1000個の個体が形成する積層体に外接する直方体の体積和が小さいほうから500個を選択して、次世代の親個体500個として、ステップS102に戻る。ステップS102からステップS107までのフローを第百世代まで繰り返した。
ステップS106で、設定した世代交代回数が100回に達したときは、ステップS108で、500個の親個体、500個の子個体の1000個の評価値から最小の値を持つ個体を選択して、積層体データ32を生成して処理を終了する。
上記の積層体形成手段20の処理手順例をフローチャートで説明する。図11のフローチャートは、図10のステップS105に適用される。
ステップS11では、まず、段番号=1、積層体番号=1として、初期設定をする。一つ積層体が完成するたびにこの積層体番号が増える。一つ段が完成するたびに段番号が増える。図3の例では積層体5までで、全ての製品を積み上げることができた。
ステップS12では、すべての製品が配置済みかどうかを判断する。ノーの場合には次のステップS13に進む。イエスの場合はステップS24に進み、積層体評価手段23が評価値を算出して処理を終了する。
ステップS13では、ポインタを製品引当順の一番早い位置にある未配置製品に移す。即ち、各段の製品の配置を決める最初の処理は常にこの状態からになる。
なお、図9には製品引当順とポインタの関係を示した。引当順は1〜mと表示した。ポインタは次に引当てる製品を指示する。次の引当順の製品がiであるときは、ポインタがiの位置にある。
ステップS14では、ポインタの指す製品を取り出す。ステップS15では、積層体判定手段22が、現在の段番号の段に製品が配置できるかどうかを判定する。
ここでは下記の配置規則に従う配置が、上記の条件(2)〜(4)、(1*)、(2*)、(3*)を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合には、ステップS16で製品を配置して配置済みにし、条件を満たさない場合には、ステップS17でその製品を元の位置に戻す。
ステップS15の製品の配置規則を図6の(a)で説明する。
(1)1本目の場合
図6の(a)は、積層体の段を上から見た平面である、はじめに
取り出した製品(製品1)を、段の左下隅に配置してみる。ここで、上記の条件(2)〜(4)、(1*)、(2*)、(3*)を満たすならばその製品1を配置する。なおこの段の左下隅を計算上の座標軸の原点にする。すなわち、積層体の段の最初に引き当てられた製品1をここに配置する。
(2)2本目以降の場合
取り出した製品(製品2,3,4,5)を、この座標軸で、直前に置いた製品の上側に配置して、上記の条件(2)〜(4)、(1*)、(2*)、(3*)を満たすならば配置する。条件を満たさないときは、直前に置いた製品の右側に配置する。上記の条件(2)〜(4)、(1*)、(2*)、(3*)を満たすならばこのまま配置する。
すなわち、製品1の次に引き当てた製品2は段を上から見た平面上で、製品1の上方には段の長手方向の長さ上限を超えるので配置できない。そこで製品1の右方に配置する。次に引き当てた製品3は段を上から見た平面上で、製品2の上方に配置可能なのでそこに配置する。
次に引き当てた製品4は段を上から見た平面上で、製品3の上方に配置可能なのでそこに配置する。次に引き当てた製品5は段を上から見た平面上で、製品4の上に配置できないので製品2の右方に配置する。次に引き当てた製品以降は、この段の上方に配置しても右方に配置しても段の幅上限値、長手方向長さ上限値を超えるので配置できない。これで段が一段完成する。
図6(b)の場合には、製品3の上に製品4が配置できないので、製品2と3の右方に製品4を配置した。さらに製品4の上に製品5を配置している。製品5の長さが長すぎる場合には引当順に別の短い製品を見つけて配置する。なお、図6(a)と(b)とはいずれも2本の製品をつないだ部分があるが、1段目については、製品を上方につながず横に並べるように配列する。
金物がある場合には、図5に示すように、突出が長い方の金物14の長さに相当する隙間が製品12の間にできる。その場合には例えば、図示しないパッキン材を挟んで、製品12自体は互いに平行に並べたまま配置する。隣り合う製品の間隔は、突出が長い方の金物14の寸法になるのであるが、図6では金物の図示は省略した。
上記の条件(2)から(4)、(1*)、(2*)、(3*)について図5を用いて説明する。図5に示した段幅1kの上限値は、条件(2)の910mmである。段最大長の上限値は、条件(3)の5005mmである。
条件(4)は、第1段の段幅1k≦第i段の段幅1k(i≧2)を満たすかどうかで判定する。図5に示した段幅2kの上限値は、条件(1*)の990mmである。段最大長と段最小長との差の上限値は、条件(3*)の1000mmである。
条件(2*)は、第1段の段最小長≧2600mmを満たすかどうかで判定する。このときは、つなぐ配置はしない。
段の両端には金物が突出しないことが好ましい。また、第1段の下面には金物が突出しないことが好ましい。評価値算出の段階でこれを評価値に含めて優劣を判断するとよい。
次に図11のステップS18は、後の引当順に未配置の製品があるかどうかを検索して、ある場合には、ステップS19でその未配置の製品にポインタを移動する。その後はステップS14へ戻る。
後の引当順に未配置の製品がない場合には、ステップS20で、その段を完成にして、ステップS21に進む。ステップS21では、
新しい段の形成開始可否の判定をする。
積層体判定手段22は、上記の条件(5)積層体の高さの上限を満たすかどうかを判定し、条件を満たす(もう1段積める)場合は、ステップS23で、段番号+1とする。その後ステップS12へ進む。
条件を満たさない(もう1段積めない 積層体が完成)場合は、ステップS22で、段番号=1というように段番号を初期化し、積層体番号に1を加えてステップS12へ戻る。
最後に、ステップS12ですべの製品が配置済みと判定したら、ステップS24で、積層体評価手段23は、上記1000個の積層体の評価値、すなわち1000個の直方体の体積を求めて、積層体形成処理を終了し、図10のステップS103に戻る。
以上のように、実施例1では、図2(F)の個体に示すような最適引当順が得られた。図3には、その結果生成された積層体データを示した。積層体数は5であった。その具体的な例は図12〜図16に示した。
図3の例では積層体1から積層体5までの5個の積層体を形成できた。例えば、積層体1の1段目の段には製品番号が1109,1108,1113の3個の製品が引き当てられている。2段目は6個、3段目は4個でひとかたまりの積層体1が完成している。
この5個の積層体1〜5を結束し、5個の梱包として後の運送工程等に渡す。図12は梱包1の例で、(a)は1段目の配列、(b)は2段目の配列、(c)は3段目の配列を示している。図13から図16も同様に、(a)は1段目の配列、(b)は2段目の配列、(c)は3段目の配列を示している。
1109番の"U90ーD0ーL0−R0"の意味は、上面(U)には最大90mm金物が突出し、下面(D)には最大0mm金物が突出し、左面(L)には最大0mm金物突が出し、右面(R)には最大0mm金物が突出しているという意味である。
これらの記号は、第1段の下面に突出する金物の寸法を小さくしたい場合や、金物の突出寸法を含めて積層体の幅の上限値を決めたい場合に利用するとよい。
また、 "1163+1102+"の意味は、1163番と1102番を長手方向につなぐように配置するという意味である。積層体の長さの上限値を実施例1では、最大製品長に決めたが、それを超える長さを設定する場合に利用するとよい。
実施例1では、金物付きの製品を対象に積層体を形成したが、金物のない製品の場合は、図1において金物出寸法=0mmとして、実施例1と同様に行うことができる。
以上のように、製品の引当順を遺伝子の世代交代により最適値に近づけるようにして、一定の配列規則と制限値を定めて一段ずつ積み上げるように積層するシミュレーション演算処理をして、コンパクトで安定な積層体を形成する手順をみつけられる。しかも、世代交代数を定めて演算処理時間を制限したので、適切な処理時間で結果を得ることができ、製品の格納や梱包作業の効率化と最適化や運送コストの節約等に貢献できる。
12 製品
14 金物
15 スペーサー
16 個体生成手段
18 世代交代手段
20 積層体形成手段
22 積層体判定手段
23 積層体評価手段
24 製品データ
26 条件データ
28 個体データ
30 評価値
32 積層体データ

Claims (6)

  1. 積載して運送をするために、所定のm個の直方体の建築用木材を積層体に形成する積層体形成装置であって、
    上記m個の直方体の建築用木材の品番を表す遺伝子と、それらの遺伝子を整列させて上記建築用木材の引当順を表す遺伝子座を有する染色体とを生成し、かつ、上記遺伝子の整列順の異なる染色体を備えた個体を複数生成する個体生成手段と、
    上記生成した複数の個体を親個体とし、交叉処理、突然変位処理をして、複数の子個体を生成し、選択処理をして、次世代の親個体とする、世代交代を繰返し、上記建築用木材の引当順を表す個体を順次生成する世代交代手段と、
    上記生成した個体が表す引当順に建築用木材を取り出して、最下段から段を形成し、順に上段を形成するように配置する際、
    下記の(1)から(5)の条件を満たすように配置できるかを判定する積層体判定手段と、
    条件を満たすように配置できる場合には、取り出した建築用木材を配置して、配置済みとし、
    条件を満たすように配置できない場合には、取り出した建築用木材を引当順の元の位置に戻し、
    次の引当順の建築用木材を取り出すという処理を、下記の(6)、(7)の規則にしたがい、すべての建築用木材が配置済みになるまで繰返して積層体を形成する積層体形成手段と、
    上記形成した積層体の数、または積層体に外接する直方体の体積を評価値として算出する積層体評価手段と、を備えたことを特徴とする積層体形成装置。
    (1)段の高さを揃えるために、建築用木材の規格幅方向を段の高さ方向に向ける。
    (2)配置したときに段の幅が、その上限値を超えない。
    (3)配置したときに段の長さが、その上限値を超えない。
    (4)第1段の幅≧第i段の幅(i≧2)である。
    (5)配置したときに積層体の高さが、その上限値を超えない。
    (6)次以降の引当順の建築用木材に未配置の建築用木材がない、かつ上記の(5)の条件を満たすときは、未配置で引当順が早い建築用木材を取り出し、上の段に配置するという手順で建築用木材を積上げて積層体を形成する。
    (7)次以降の引当順の建築用木材に未配置の建築用木材がない、かつ上記の(5)の条件を満たさないときは、その積層体を形成完成として、未配置で引当順が早い建築用木材を取り出し、新たな積層体の形成を開始する。
  2. 上記建築用木材には金物が取り付けられており、上記遺伝子は、上記建築用木材の品番と金物が積層体中でどの位置にあるかを示す符号からなり、
    上記積層体形成手段は、
    同一の段の隣り合う建築用木材の間にいずれかまたは両方の建築用木材の金物が突出しているときは、その金物の最大突出長さに相当する隙間を、その隣り合う建築用木材間に空けるように建築用木材を配置することを特徴とする請求項1に記載の積層体形成装置。
  3. 上記世代交代手段は、
    上記交叉処理においては、
    上記親個体の任意の2つを「親1」と「親2」とし、その両方から遺伝子配列の一部を承継した染色体を備えた子個体を上記親個体と同数生成して、
    上記突然変異処理においては、
    上記いずれかの子個体に対して遺伝子座の任意の2つの遺伝子を交換して、新たな子個体を生成し、
    上記個体の選択処理においては、
    上記親個体と上記子個体のそれぞれの上記評価値を比較して、上記評価値の小さいものから上記親個体と同数個選択し、該当の上記親個体または子個体を次世代の親個体とすることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体形成装置。
  4. 上記世代交代手段は、以下の手順で、上記建築用木材の引当順を表す個体を生成することを特徴とする請求項3に記載の積層体形成装置。
    (1)初期の個体集団(第一世代)をランダムにM個生成する。
    (2)そのM個の個体集団から2個の親個体をランダムに選択する。
    (3)2個の親個体から交叉処理で子個体をM個つくる。
    (4)得られたM個の子個体のうち設定した数の子個体に突然変異処理を行う。
    (5)親個体がM個、子個体がM個で合せて2M個の個体について、評価値を算出する。
    (6)評価値が小さいほうからM個の個体を取り出して、
    次世代(第二世代)の個体集団とする。
    (7)上記(2)から(6)の世代交代を繰返し、評価値の差が収束判定基準に達したとき、または設定した世代交代回数に達したとき、計算を終了する。
  5. コンピュータを請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の積層体形成装置として機能させるコンピュータプログラム。
  6. 請求項5に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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