JP2020046707A - 紙葉類処理装置,紙葉類処理サーバ及び紙葉類処理システム - Google Patents

紙葉類処理装置,紙葉類処理サーバ及び紙葉類処理システム Download PDF

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Akira Ogawa
晃 小川
土井 一宏
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Abstract

【課題】現金回収センタにおいてヘッダカードを使用して紙葉類を処理する際の前準備を省略できるようにする。【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類の種別を識別する識別部と、前記識別部により識別された前記紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された複数の前記紙葉類からなる紙葉類群を収納する収納部と、制御部と、を備える。前記複数の紙葉類は、額面が付与された第1紙葉類と、前記紙葉類群を特定するための特定情報を含む第2紙葉類とを含む。前記紙葉類群として、前記収納部内において隣接して収納される第1紙葉類群と第2紙葉類群とを含む。前記制御部は、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部を制御し、前記第1紙葉類群の前記第2紙葉類は、セパレータとして、前記第1紙葉類群の第1紙葉類と前記第2紙葉類群との間に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、紙葉類の処理に供される紙葉類処理装置,紙葉類処理サーバ及び紙葉類処理システムに関する。
従来、銀行の支店、大型の商業施設等で現金を回収して、この現金を現金回収センタと呼ばれる拠点へ移送して管理する運用が行われている。
例えば、商業施設では、営業時間の終了後、当日の売上金が現金回収センタへ移送される前に、商業施設内の複数の店舗からそれぞれ回収した紙幣が、バックオフィスに設置された紙幣処理装置で入金処理される。すなわち、各店舗から回収された紙幣の合計金額等が紙幣処理装置によって店舗毎に数えられる。
入金された紙幣は、店舗毎に纏められて現金回収センタへ移送される。現金回収センタでは、商業施設から移送されてきた紙幣を紙幣処理装置により処理して、回収された紙幣の合計金額等を店舗毎に再び数える。そして、現金回収センタでは、この合計金額等が、各店舗において入金された金額や金種毎の枚数が一致しているかを検証する。
このような現金回収センタでの処理を容易に行えるよう、バーコードやシリアルナンバなどの特定情報を印刷したヘッダカードを利用して、取引毎に紙幣を区別しながら連続して処理できるようにした技術が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。例えば、移送元となる商業施設では、この商業施設に属する各店舗から1日毎に回収した紙幣の入金を一取引として入金処理が行われる。移送先となる現金回収センタでは、商業施設で入金処理を終えた各取引の紙幣にヘッダカードが積層され、紙葉類処理装置により、複数取引分の紙幣が、ヘッダカードによって取引毎に区別されつつ連続して処理される。
米国特許第5917930号明細書
しかしながら、上述したような技術では、現金回収センタにおいて取引毎に紙幣にヘッダカードを積層する前準備が必要となり、この前準備に手間が掛かる。
本発明は、このような課題を解決するために創案されたものであり、現金回収センタにおいてヘッダカードを使用して紙葉類を処理する際の前準備を省略できるようにすることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類の種別を識別する識別部と、前記識別部により識別された前記紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された複数の前記紙葉類からなる紙葉類群を収納する収納部と、制御部と、を備える。前記複数の紙葉類は、額面が付与された第1紙葉類と、前記紙葉類群を特定するための特定情報を含む第2紙葉類とを含む。前記紙葉類群として、前記収納部内において隣接して収納される第1紙葉類群と第2紙葉類群とを含む。前記制御部は、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部を制御し、前記第1紙葉類群の前記第2紙葉類は、セパレータとして、前記第1紙葉類群の第1紙葉類と前記第2紙葉類群との間に配置される。
本発明によれば、現金回収センタにおいてヘッダカードを使用して紙葉類を処理する際の前準備を省略できる。
本発明の各実施形態で共通の紙葉類処理システムの全体構成を示す模式図。 本発明の第1実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図。 本発明の第1実施形態の紙幣処理装置の制御系の構成を示す機能ブロック。 本発明の第1実施形態に係る紙幣処理の制御フローの一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る紙幣処理の制御フローの一例を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図。 本発明の第4実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図。
以下、本発明の実施の形態に係る紙葉類処理装置ついて、図面を参照しながら説明する。以下に示す各実施の形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の各実施の形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除するものではない。また、各実施の形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに、各実施の形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
以下の説明では、本発明の「額面が付与された第1紙葉類」として紙幣が用いられる場合について説明する。「額面が付与された第1紙葉類」とは、紙幣の他に、手形・小切手・株券・商品券などの有価証券を含む。
また、本明細書において「リジェクト紙葉類」とは、所定の処理で、処理対象とすることのできない紙葉類をいう。リジェクト紙葉類には、例えば、偽札や、後述する識別部を斜行状態や重送状態で通過したために識別部によって正しく識別されなかった紙幣と後述のカードとが含まれる。「正券」とは、汚れや破れ等が比較的少ない状態の紙幣をいう。
なお、各実施の形態を説明するための全図において、同一要素は原則として同一の符号を付し、その説明を省略することもある。
[1.各実施形態に係る紙葉類処理システムの全体構成]
本発明の各実施形態で共通となる紙葉類処理システムの全体構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明の各実施形態で共通の紙葉類処理システムの全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、紙幣処理システムS(紙葉類処理システム)は、紙幣処理装置1(第1処理装置)と、紙幣処理装置2(第2処理装置)と、紙幣処理サーバ3(紙葉類処理サーバ)とを備える。紙幣処理装置1は、本実施形態では複数の店舗からなる商業施設Aのバックオフィスに設置される。紙幣処理装置2は現金回収センタCに設置される。
紙幣処理装置1は、制御部50と、送信部51とを備え、商業施設Aの店舗毎に売上の紙幣を数え、金額情報(紙葉類群情報)として、売上金額及び金種毎の紙幣枚数の内、少なくとも売上金額を取得する処理を行う。各実施形態では、以下、この処理、すなわち売上金額及び金種毎の紙幣枚数の内、少なくとも売上金額を取得する処理を、入金処理という。
この入金処理は1日の取引毎に行われる。つまり、毎日、商業施設Aの店舗毎の売上金額が求められる。紙幣処理装置1は、詳しくは後述するが、各店舗の一日の取引毎に処理を行う際、各取引に対応する紙葉類群500を処理する。紙葉類群500は、各店舗の一日の売り上げである複数の紙幣501(第1紙葉類)と、後述のセパレータとして機能するカード502(第2紙葉類)とからなり、紙幣処理装置1は紙葉類群500を収納する。
紙幣処理装置1は、紙葉類群500を処理する際、紙葉類群500毎に紙葉類群情報を取得する。紙葉類群情報とは、紙葉類群500及び紙葉類群500を構成する紙幣501に関する情報である。紙葉類群情報には、上述の売上金額に加え、本実施形態では、店舗に関する店舗情報と、売上の日付に関する日付情報とが含まれる。
制御部50は、後述の操作表示部12(図2参照)からオペレータが店舗情報(例えば店舗毎に設定されたID)を入力することで、店舗情報を取得できる。
制御部50は、操作表示部12からオペレータが日付情報を入力することで、又は、制御部50の有するクロック機能から日付情報を取得できる。
紙葉類群情報には、紙葉類群500を処理したオペレータに関するオペレータ情報を含めてもよい。この場合は、制御部50は、後述の操作表示部12(図2参照)からオペレータがオペレータ情報を(例えばオペレータ毎に設定されたID)を入力することで、オペレータ情報を取得できる。
以下、紙幣501とカード502とを区別しない場合には紙葉類501,502と表記する。
カード502は、カード502が属する紙葉類群500を特定するための情報(特定情報)が付された紙葉類であって、紙幣ではない紙葉類である。カード502は、本実施形態ではシリアルナンバの形態で付されている。このシリアルナンバは、カード502毎に相異する。すなわち、カード502に記載されているシリアルナンバはユニークなナンバである。本実施形態では、商業施設A(使用者)に対して、予め所定範囲(例えば0001〜1000)のシリアルナンバが割り当てられている。
紙幣処理装置1は、紙葉類群500を構成する紙幣501に応じた売上金額等の紙葉類群情報と、同紙葉類群500を構成するカード502のシリアルナンバとを関連づけた情報セットInfo.1を、送信部51から紙幣処理サーバ3へと送信する。
紙幣処理装置2は、制御部60と、送受信部61とを備え、紙幣処理装置1での処理後に、後述の紙幣収納袋17又は収納カセット130に収納された状態で現金回収センタCまで搬送された紙葉類群500を処理する。具体的には、紙幣処理装置2は、紙葉類群500の紙幣501の合計金額、すなわち商業施設Aの売上金額を、識別部(図示省略)に識別結果に基づいて取得すると共に、同紙葉類群500のカード502のシリアルナンバを当該識別部により取得する。そして、紙幣処理装置2は、これらの情報を関連づけた情報セットInfo.2を送受信部61から紙幣処理サーバ3へと送信する。なお紙葉類群500が透明の紙幣収納袋17に収容されている場合には、紙幣収納袋17に収容された状態で紙葉類群500のシリアルナンバを、紙幣処理装置2とは別体の読取機により読み込むことができる。この場合、シリアルナンバの情報は、読取機から紙幣処理装置2に送信される。
紙幣処理サーバ3は、サーバ制御部70と、送受信部71と、記憶部72とを備え、紙幣処理装置1から取得した情報セットInfo.1と、紙幣処理装置2から取得した情報セットInfo.2とを照合する。詳しくは、紙幣処理サーバ3は、紙幣処理装置1,2から取得した情報セットInfo.1,Info.2の中から、カード502のシリアルナンバが共通する情報セットInfo.1,Info.2の売上金額どうしを比較する。すなわち、紙幣処理サーバ3は、カード502のシリアルナンバによって関連づけられた同一取引に関する情報セットInfo.1,Info.2の売上金額が同一であるかを検証する。この検証結果は、紙幣処理サーバ3に付設された外部出力装置(図示省略)によりオペレータに提示される。
上述したとおり、商業施設Aが使用しセパレータとして機能するカード502として、予め所定範囲のシリアルナンバのカード502が割り当てられている。紙幣処理サーバ3の記憶部72には、紙幣処理装置1の使用者を特定する情報(使用者情報)と、カード502のシリアルナンバとの対応関係が格納されている(予め登録されている)。紙幣処理サーバ3は、当該対応関係にしたがって、シリアルナンバから、紙幣処理装置1の使用者すなわち紙葉類群500の紙幣501の保有者を特定することができる。紙幣処理サーバ3は、この使用者情報を情報セットに含め、現金回収センタCの紙幣処理装置に出力する。
なお、商業施設Aに対して、予め所定範囲(例えば0001〜1000)のシリアルナンバが割り当てられる(予め登録される)替わりに、次のようにして、紙葉類群500の紙幣501の保有者を特定するようにしてもよい。
つまり、紙幣処理装置1が、この紙幣処理装置1を特定する情報(以下「装置情報」と称する)を情報セットInfo.1に含めて紙幣処理サーバ3に送信するようにしてもよい。すなわち、商業施設Aの売上金額と、カード502のシリアルナンバと、装置情報とを関連づけて情報セットInfo.1として紙幣処理サーバ3に送信するようにしてもよい。装置情報は、紙幣処理装置1に付与された装置特定情報(たとえば装置固有の記号)が用いられる。
この場合、紙幣処理サーバ3の記憶部72には、紙幣処理装置1の使用者を特定する情報(使用者情報)と、装置情報との対応関係が格納されている。紙幣処理サーバ3は、当該対応関係にしたがって、装置情報から、紙幣処理装置1の使用者すなわち紙葉類群500の紙幣501の保有者を特定でき、紙幣処理サーバ3は、この使用者情報を情報セットに含め、現金回収センタCの紙幣処理装置2に送信する。
なお、カード502のシリアルナンバによって関連づけられた同一取引に関する情報セットInfo.1,Info.2の売上金額が同一であるかの検証を、紙幣処理サーバ3に替えて紙幣処理装置2で行うようにしてもよい。この場合、紙幣処理装置2は、紙幣処理装置1の情報セットInfo.1を、紙幣処理サーバ3を介して、又は、紙幣処理装置1から直接受信する。
[2.第1実施形態]
[2−1.構成]
[2−1−1.紙幣処理装置の構成]
本発明の第1実施形態の紙幣処理装置1について図2を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の紙幣処理装置1は、図2に示す紙幣処理装置1Aにより構成される。この紙幣処理装置1Aは、紙幣の入金処理等の様々な処理を行うことができるように構成されている。以下の説明では、紙幣処理装置1の操作表示部12の配置された側を前とし、その反対側を後とする。また、前後方向と直交する水平方向を左右方とする。
図1に示すように、紙幣処理装置1Aは略直方体形状の筐体10を有している。筺体10の外部には、上述の送信部51が設けられている。送信部51は筺体10の内部に設けてもよい。また、筐体10の内部には、上部ユニット10aおよび下部ユニット10bがそれぞれ当該筐体10の前面から前方に引き出し可能に収容されている。上部ユニット10aにおいて、筐体10の前面上部には、筐体10の外部から内部に紙幣を投入するための受入ホッパ等の取込部13が設けられている。また、取込部13の下方には、筐体10の内部から外部に紙幣を投出するための投出部14が設けられている。
取込部13には、オペレータにより1つの紙葉類群500がセットされる。取込部13には、この紙葉類群500を構成する紙葉類501,502を1枚ずつ筐体10の内部に繰り出すための紙幣繰出機構13aが設けられている。また、上部ユニット10aにおいて、紙幣処理装置1Aの筐体10の内部には、筐体10内で紙葉類501,502を1枚ずつ搬送する搬送部15が設けられており、紙幣繰出機構13aにより取込部13から繰り出された紙幣は当該搬送部15により1枚ずつ搬送される。また、搬送部15の近傍には識別部11が設けられている。識別部11は、搬送部15によって搬送される紙幣501の金種、真偽、表裏、正損、新旧及び搬送状態等を識別する。さらには、識別部11は、搬送部15によって搬送されるカード502について、カード502がセパレータとして機能するカードであること、及び、シリアルナンバを識別する。なお、識別部11は、カード502の真偽を識別してもよい。
図2に示すように、搬送部15には投出部14が接続されており、搬送部15から投出部14に送られた紙葉類501,502は投出部14に集積される。また、投出部14は筐体10の外部からアクセス可能となっており、オペレータは投出部14に集積された紙葉類501,502を筐体10の前面から取り出すことができる。また、搬送部15における投出部14との接続箇所には羽根車14aが設けられている。この羽根車14aを回転させることによって、羽根車14aの2つの羽根の間に挟まれた紙葉類501,502を投出部14に集積する。
また、上部ユニット10aにおいて、搬送部15には収納繰出部16(一時保留部)が設けられている。収納繰出部16は、搬送部15から搬送されてきた紙葉類501,502を収納するとともに、収納した紙葉類501,502を1枚ずつ搬送部15に繰り出す。これにより、収納繰出部16に収納された紙幣を、収納繰出部16から紙幣収納袋17(収納部)に搬送することができる。また、収納繰出部16に収納された紙幣を、収納繰出部16から投出部14に搬送することもできるので、入金キャンセルにも容易に対応できる。
本実施形態では、収納繰出部16は、テープリール式の繰出装置により構成されている。具体的には、収納繰出部16は、正逆両方向に回転可能なドラム16aが設けられており、当該ドラム16aの外周面には一対の帯状のテープ16bの一端が接続されている。そして、搬送部15から収納繰出部16に紙葉類501,502が送られると、これらの帯状のテープ16bにより紙葉類501,502は1枚ずつテープ16bごとドラム16aに巻き取られる。一方、ドラム16aを逆方向に回転させることにより各テープ16bをドラム16aから巻き戻すとドラム16aに巻き取られている紙葉類501,502が各テープ16bから放出されて搬送部15に繰り出される。
図1に示すように、本実施の形態では、下部ユニット10bには、一方に開口部17aが設けられたパウチ袋等の紙幣収納袋17の内部に、紙葉類群500を収納させるための紙幣収納機構18が複数(本実施形態では2つ)設けられている。各紙幣収納機構18には、それぞれ、一対の保持部材18aが互いに対向するよう離間して設けられており、紙幣収納袋17の開口部の近傍における互いに対向する2つの箇所が各保持部材18aによりそれぞれ保持される。
紙幣収納袋17は、軟質の合成樹脂により形成されている。紙幣収納袋17は、全体が不透明に構成されているが、全体が半透明または透明に構成されてもよい。また紙幣収納袋17は、一部が透明または半透明に構成され、残りの部分が不透明に構成されてもよい。本実施形態では、紙葉類501,502が紙幣収納袋17に収納された順に下から順に積層されるスタッキング式のものが使用される。
ここで、一方の保持部材18a(本実施形態では後側の保持部材18a)はその位置が固定されている。これに対し、他方の保持部材18a(本実施形態では前側の保持部材18a)は、黒塗りの矢印で示すように保持部材駆動部18c(図3参照)により位置固定の後側の保持部材18aに向かって移動できる。また、図2に示すように、各保持部材18aにはそれぞれ加熱部材18bが設けられている。そして、紙幣収納機構18において各保持部材18aにより保持された紙幣収納袋17に所定数の紙葉類群500が収納された後、当該紙幣収納袋17が紙幣収納機構18から取り出される前に、前側の保持部材18aが後側の保持部材18aに向かって移動する。そして、これらの保持部材18aが互いに接合した状態で、加熱部材18bによって紙幣収納袋17の開口部の近傍の箇所に熱が与えられることにより当該紙幣収納袋17の開口部17aはヒートシール(熱封止)される。
筐体10の前面下部には、下部ユニット10bを筐体10の内部から外部に引き出す際に開かれる扉10cが設けられている。また、紙幣処理装置1Aには、扉10cを閉状態でロックする扉ロック部(図示省略)が設けられている。所定の権限を有する者のみが、扉ロック部による扉10cのロックを解除してこの扉10cを開くことができる。なお、制御部50(図1参照)は、扉10cのロックの解除を禁止することができる。
紙葉類群500が収納され、開口部17aが加熱部材18bによりヒートシールされている紙幣収納袋17を紙幣処理装置1Aから回収する際に、オペレータはまず扉ロック部による扉10cのロックを解除して図2に二点鎖線で示すように扉10cを開く。次に、下部ユニット10bを筐体10の前面から前方に引き出すと、オペレータは紙幣収納機構18の各保持部材18aから紙幣収納袋17を取り外して下部ユニット10bから回収することができるようになる。
筐体12の上部前方には、上述の操作表示部12が取り付けられている。操作表示部12は例えばタッチパネルである。操作表示部12には、紙幣処理装置1Aにおける紙幣の入金処理等の処理状況や、各紙幣収納袋17に収納されている紙幣の在高等に関する情報が表示される。また、オペレータは操作表示部12を操作することにより制御部50(図3参照)に対して様々な指令を与えることができる。
[2−1−2.制御構成]
上述したとおり、紙幣処理装置1Aは制御部50を備えている。この制御部50について図3を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態の紙幣処理装置1Aの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
制御部50は、取込部13に設けられた紙幣繰出機構13a、排出部14に設けられた羽根車14aを駆動するための駆動部14b(図2では省略)、搬送部15、識別部11及び収納繰出部16に通信可能に接続されている。また、制御部50は、紙幣収納機構18に通信可能に接続されている。
紙幣収納機構18は、加熱部材18b、一対の保持部材18aの一方を駆動する保持部材駆動部18cと、保持部材18aに紙幣収納袋17が取り付けられたことを検出する取付検出部18dとを有している。保持部材駆動部18c及び取付検出部18dは何れも図2では省略されている。
識別部11による識別結果、具体的には、紙幣501,502の金種等の識別情報及びカード502のシリアルナンバ(特定情報)が、制御部50に送信される。制御部50はこれらの情報に基づいて、紙幣処理装置1Aを構成する各部を制御する。
また、制御部50には、操作表示部12,記憶部52及び送信部51がそれぞれ接続されている。
記憶部52は、紙葉類群500毎に、紙幣501の合計金額,店舗情報及び日付情報を含む紙葉類群情報と、カード502のシリアルナンバとを関連づけた情報セットInfo.1を記憶する。さらに、記憶部52は、紙葉類群500毎の紙葉類501,502の枚数N1、各紙幣収納袋17に収納されている紙幣501の枚数N2,金種,記番号及び在高等に関する情報などを記憶する。記憶部52は、これらの情報を、制御部50を介して識別部11から取得する。制御部50は、記憶部52に記憶された情報を適宜参照し、紙幣処理装置1Aの制御に使用する。
また、制御部50は、送信部51を制御して、記憶部52に記憶された紙葉類群500毎の情報セットInfo.1を現金回収センタCの紙幣処理装置2(図1参照)へと送信する。
ここで、紙葉類群500を入金処理して紙幣収納袋17に収納するための制御部50の機能について説明する。
制御部50は、操作表示部12が入金処理を開始する旨の操作を受け付けたことを検出すると、紙幣繰出機構13aを制御して、取込部13に置かれた紙葉類群500を構成する紙葉類501,502を下から順に1枚ずつ搬送部15に繰り出す。図2に示す例では、紙葉類群500を構成する紙葉類501,502の内、一番上に置かれたカード502が最後に搬送部15に繰り出される。
制御部50は、紙幣収納袋17に収納される紙葉類であると識別部11によって識別された紙葉類(紙幣501)と、識別部11によってカードと識別された紙葉類(カード502)とを、搬送部15を制御して収納繰出部16に搬送する処理を行う。収納繰出部16は、これらの紙葉類501,502を収納する。その一方、制御部50は、搬送部15を制御して、識別部11によってリジェクト紙葉類と識別された紙葉類501,502を投出部14に搬送する。
紙葉類群500を構成する全ての紙葉類501,502が収納繰出部16に搬送された後、制御部50は、操作表示部12が紙葉類群500を紙幣収納袋17に収納する旨の操作(以下「収納操作」という)を受け付けたことを検出すると、次のような制御を行う。
つまり、制御部50は、収納繰出部16に収納された紙幣501及びカード502を、収納した順とは逆順に繰り出して紙幣収納袋17に供給する。図2に示す例では、紙幣収納袋17には、既に、二群の紙葉類群500が上下に積層された状態で紙幣収納袋17に収納された状態が示されている。詳しくは、下方の紙葉類群500A(第2紙葉類群)と、上方の紙葉類群500B(第1紙葉類群)とがそれぞれカード502を一番下(最下位、すなわち紙葉類群500内で積層される順番が最初)にした状態で紙幣収納袋17に収納されている状態が示されている。この結果、紙葉類群500Bのカード502が、紙葉類群500Bの紙幣501と、紙葉類群500Aとの間に配置される。すなわち、紙葉類群500Bのカード502が、紙葉類群500Bの紙幣501の束と、紙葉類群500Aの紙幣501の束とを仕切るセパレータとして機能する。
カード502は、カード502が属する紙葉類群500の一番下に置かれているので、図2に示す例では、上側の紙葉類群500Bのカード502は、下側の紙葉類群500Aとの境界に位置する。すなわち、カード502は、紙葉類群500を特定するためものであると共に、図2に示すように複数の紙葉類群500A,500Bが紙幣収納袋17に収納される場合には、これらの紙葉類群500A,500Bを物理的に仕切るセパレータとして機能する。
加えて、制御部50は、図2に示す例では、識別部11の識別情報に基づいて、紙幣収納袋17へと搬送された紙幣501の合計金額を、紙葉類群500A,500B毎に演算する。そして、制御部50は、この合計金額と、紙幣収納袋17に収納されたカード502のシリアルナンバを関連づけた情報セットInfo.1を紙葉類群500毎に送信部51を制御して紙幣処理サーバ3へと送信する。すなわち、紙葉類群500Aについての情報セットInfo.1(第1紙葉類群情報)と、紙葉類群500Bについての情報セットInfo.1(第2紙葉類群情報)とが紙幣処理サーバ3へと送信される。
また、制御部50は、操作表示部12から、紙幣収納袋17のシールを指示する旨の操作を受け付けた場合には、加熱部材18b及び保持部材駆動部18cを制御して紙幣収納袋17の開口部17aをシールする。
また、制御部50は、紙幣収納袋17の回収するための所定の処理を、紙幣収納袋17にカード502が収納されていることを条件として行う。ここで、制御部50は、識別部11により識別されたカード502のシリアルナンバが記憶部52に記憶されている場合には、紙幣収納袋17にカード502が収納されていると判断する。その一方、制御部50は、記憶部52にカード502のシリアルナンバが記憶されていない場合には、紙幣収納袋17にカード502が収納されていないと判断する。
紙幣収納袋17の回収するための所定の処理としては、保持部材駆動部18cと加熱部材18bとを適宜制御して紙幣収納袋17の開口部17aをヒートシールする処理がある。本実施形態では、制御部50は、紙幣収納袋17にカード502が収納されていない場合、紙幣収納袋17の開口部17aのヒートシールが禁止され、結果的に紙幣収納袋17の回収が禁止される。なお、御装置50は、制紙幣収納袋17の回収するための他の処理、例えば扉10cのロックの解除を禁止するようにしてもよい。
また、制御部50は、識別部11の検出結果に基づいて、収納繰出部16に収納されている紙葉類501,502の枚数N1(第1枚数)と、紙幣収納袋17に収納されている紙葉類501,502の枚数N2(第2枚数)とを求め、これらの枚数の合算値Nを求める(N=N1+N2)。制御部50は、この合算値Nが、紙幣収納袋17に収納できる紙葉類501,502の上限枚数Nmax以下の場合には(N≦Mmax)、収納繰出部16の紙葉類501,502を収納繰出部16に収納することを許可する。
なお、制御部50は、この合算値Nが、紙幣収納袋17に収納できる紙葉類501,502の上限枚数Nmaxを超えた場合には(N>Mmax)、操作表示部12から、紙幣収納袋17のシールを指示する旨の操作を受け付けなくても、紙幣収納袋17のシールを開始するようにしてよい。
[2−2.制御フロー]
本発明の第1実施形態に係る紙幣処理について図4を参照して説明する。図4は本発明の第1実施形態に係る紙幣処理の制御フローの一例を示すフローチャートである。なお、この制御フローは、1つの紙葉類群500が処理される毎に繰り返し実行される。
ステップS10において、制御部50は、取付検出部18dの検出結果に基づいて紙幣収納袋17が保持部材18aに取り付けられているか否かを判定する。
制御部50は、紙幣収納袋17が保持部材18aに取り付けられていないと判定した場合には、ステップS5において、紙幣収納袋17の取付を要請する表示を操作表示部12に表示させる。そして、制御部50は、ステップS10において、再び、紙幣収納袋17が保持部材18aに取り付けられているか否かを判定する。
制御部50は、ステップS10で、紙幣収納袋17が保持部材18aに取り付けられている判定した場合には、ステップS20において、制御部50は、操作表示部12が、入金処理を開始する旨の操作を受け付けたか否かを判定する。制御部50は、入金処理を開始する旨の操作を受け付けていない判定した場合には、ステップS20において、再び、入金処理を開始する旨の操作を受け付けたか否かを判定する。一方、ステップS20において、制御部50は、入金処理を開始する旨の操作を受け付けたと判定した場合には、ステップS30において、紙幣繰出機構13a及び搬送部15の作動を開始させて、紙葉類501,502の搬送を開始する。この際、制御部50は、識別部11が、搬送中の紙葉類501,502から取得した各種情報を受信して記憶部52に記憶させる。
ステップS40において、制御部50は、記憶部52に記憶された識別情報に基づき、リジェクト紙葉類又は識別部11による識別不良等のエラーが発生したか否かを判定する。制御部50は、リジェクト紙葉類又はエラーが発生したと判定した場合には、ステップS35で、リジェクト紙葉類の取込部13への再セットを促す表示を操作表示部12に表示させる。その後、制御部50は、ステップS20において、再び、入金処理を開始する旨の操作を受け付けたか否かを判定する。
一方、ステップS40において、制御部50は、リジェクト紙葉類又はエラーが発生しなかったと判定した場合には、ステップS45において、識別部11の検出結果に基づいて、収納繰出部16に収納されている紙葉類群500に属する紙幣501の合計枚数(計数結果)を操作表示部12に表示させる。制御部50は、また、紙幣501の合計枚数の表示と共に、紙葉類群500の紙幣収納袋17への収納を開始するか否かを問い合わせる表示を操作表示部12に表示させる。
ステップS50において、制御部50は、紙葉類群500の紙幣収納袋17への収納を開始する旨の操作(以下「収納開始操作」と称する)を操作表示部12が受け付けたか否かを判定する。入金者は、例えば、入金者が認識している紙幣の入金枚数と、操作表示部12に表示された紙幣501の合計枚数とが一致している場合には、収納開始操作を行い、そうでない場合には、操作表示部12から入金処理をキャンセルする操作を行う。
制御部50は、操作表示部12が収納開始操作を受け付けなかった場合には、再びステップS50において、操作表示部12が収納開始操作を受け付けたか否かを判定する。
一方、ステップS50において、制御部50は、収納開始操作を受け付けたと判定した場合には、ステップS60において、収納繰出部16及び搬送部15を制御して、収納繰出部16内の紙葉類群500を、カード502を先頭に搬送して紙幣収納袋17に収納する。
そして、ステップS70において、制御部50は、紙葉類群500毎に紙幣501の合計金額等とカード502のシリアルナンバとを関連づけた情報セットInfo.1を紙幣処理サーバ3へ送信する。
なお、上記の説明では、紙幣501及びカード502を繰出収納部16を経由し(一旦、繰出収納部16に収納し)、その後紙幣収納袋17に収納する処理を行うよう制御部50を構成したが、紙幣501及びカード502を繰出収納部16を経由させずに、紙幣収納袋17に収納する処理を行うよう制御部50を構成してもよい。この場合、紙葉類501,502は、取込部13に積層された順で紙幣収納袋17に積層される。例えば同じ紙葉類群500に属する紙葉類501,502を図2に示す順序で紙幣収納袋17に積層する場合には、紙葉類501(紙幣501)の下に紙葉類502(カード502)が配置された状態で、紙葉類は取込部13にセットされる。
[2−3.効果]
(1)本発明の第1実施形態によれば、紙幣処理装置1Aにおいて、制御部50が識別部11による識別結果に基づいて搬送部15を制御することで、紙葉類群500を特定するためのシリアルナンバを有するカード502が、紙幣501と共に紙幣収納袋17に収納される。具体的には、紙幣処理装置1Aにおいて、紙幣501(紙葉類501)と、紙幣ではないセパレータとして機能するカード502(紙葉類502)とが取込部13から紙幣処理装置1A内に投入され、紙幣収納袋17に収納される。したがって、その後に紙葉類群500にカード502を添付するための作業が不要となる。すなわち、現金回収センタCにおいてカード502を使用して紙葉類を処理する際の前準備を省略できる。
(2)また、カード502は、複数の紙葉類群500A,500Bを物理的に仕切るセパレータとしても機能するので、現金回収センタCの紙幣処理装置2で処理する際に、紙葉類群500A,500Bを別々に処理することなく連続的に処理できる。
(3)また、紙幣収納袋17の開口部17aのシールは、紙幣収納袋17にカード502が収納されたことを条件に行われるので、カード502が収納されないまま開口部17aのシールが行われることが禁止される。ひいては開口部17aのシールを条件として行われる紙幣収納袋17の紙幣処理装置1からの取り外しが禁止される。したがって、確実にカード502を紙幣501と共に、紙幣処理装置2が設置された現金回収センタCのへ運ぶことができる。
(4)収納繰出部16の紙葉類501,502の枚数N1と、紙幣収納袋17の紙葉類501,502の枚数N2との合算値Nが、紙幣収納袋17に収納できる上限枚数Nmax以下の場合、収納繰出部16の紙葉類501,502を収納繰出部16に収納することが許可される。したがって、紙幣収納袋17に、できるだけ多くの紙葉類群500を効率的に収納できる。
(5)識別部11によりカード502のシリアルナンバを読み取る。したがって、このシリアルナンバと、当該カード502と同じ紙葉類群500に属する紙幣501の売上金額とを関連づけた情報セットInfo.1を作成することが可能となる。現金回収センタCの紙幣処理装置2が取得した情報セットInfo.2もカード502のシリアルナンバと売上金額とが関連づけられている。シリアルナンバが共通する情報セットInfo.1,Info.2の売上金額どうしを比較することで、同一取引に関する情報セットInfo.1,Info.2の売上金額が同一であるかを検証できる。また、紙幣処理装置1Aから情報セットInfo.1を、紙幣処理装置2から情報セットInfo.2をそれぞれ紙幣処理サーバ3に出力して、これらの情報セットInfo.1,Info.2の照合を紙幣処理サーバ3が行うことで、当該検証を効率的に行える。
(6)複数の紙葉類群500A,500Bを仕切るカード502が紙幣ではないので、紙葉類群500A,500Bを明確に仕切ることができ、紙葉類群500A,500Bの境界の誤認を抑制できる。
(7)カード502を紙幣処理装置1Aの外部に設けられた取込部13から搬送部15へ供給するので人手によりカード502を取込部13にセットできる。したがって、紙幣処理装置1Aの構成を簡素化できる。また、紙幣501を投入するための取込部13を、カード502の供給用に兼用するので、この点でも紙幣処理装置1Aの構成を簡素化できる。
(8)装置情報又はカード502のシリアルナンバが情報セットInfo.1と関連づけられて、紙幣処理サーバ3に送られ、紙幣処理サーバ3は装置情報又はカード502とから使用者情報を外部(本実施形態では現金回収センタCの紙幣処理装置2)に出力する。したがって、当該シリアルナンバのカード502を含む紙葉類群500の所有者を明確にすることができる。
(9)情報セットInfo.1に、店舗情報及び日付情報が含まれているので、売上金額をきめ細かく管理できる。
(10)情報セットInfo.1に、オペレータ情報を含めれば、入金処理の責任の所在を明確にできる。
[2−4.変形例]
(1)上記実施形態では、取込部13に、同じ紙葉類群500の属する紙幣501とカード502とを積層して紙幣501とカード502とを連続的に処理したが、これに限定されない。同じ紙葉類群500の属する全ての紙幣501を収納繰出部16に搬送した後、カード502を取込部13にセットし収納繰出部16に搬送するようにしてもよい。或いは、カード502を収納繰出部16に搬送した後、紙幣501を取込部13にセットし収納繰出部16に搬送するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、紙幣収納袋17に複数の紙葉類群500を収納して回収し、現金回収センタCへと搬送する例を説明したが、紙幣収納袋17に紙葉類群500を一つだけ収納して回収し、現金回収センタCへと搬送するようにしてもよい。
(3)カード502が紙幣収納袋17に収納されたことをトリガーとして、紙幣収納袋17をシールするようにしてもよい。例えば、紙幣収納袋17に紙葉類群500を一つだけ収納して回収することを予め決めておくと共に、紙葉類群500の内、カード502が最後に紙幣収納袋17に収納されるようにする。そして、カード502が紙幣収納袋17に収納されると、紙幣収納袋17をシールする。
(4)紙幣収納袋17を紙幣処理装置1Aから取り外す前に行われる処理に、紙幣501とカード502との間で紙幣収納袋17を仕切る処理を含めてもよい。例えば、カード502が収納された後、紙幣501が収納されるまでの間に、紙幣収納袋17の左側面と右側面とを、カード502の上方において、前後方向に沿って連続的又は断続的に溶着すればよい。
この溶着は、紙幣501がカード502側に、又は、カード502が紙幣501側に移動してしまわない程度に紙幣501とカード502との間を仕切ることができればよく、例えば溶着線が破線状になってもよい。このように、紙幣収納袋17において、紙幣501とカード502との間を仕切る場合には、スタッキング式の紙幣収納袋17に替えてフリーフォール式の紙幣収納袋17を使用してもよい。つまり、フリーフォール式の紙幣収納袋17では、通常であれば収納された紙幣501とカード502とが混在してしまうが、紙幣501とカード502との間を仕切ることでこのような混在を防止でき、カード502を容易に見つけ出すことができる。
この場合、紙幣収納袋17を所定の高さで溶着するため機構が必要となる。このような機構としては、紙幣収納袋17を挟み付けて溶着する溶着装置を、上下に移動できるようにしたものが考えられる。
また、紙幣収納袋17に複数の紙葉類群500を収納する場合には、同様の手法により紙葉類群500の相互間で紙幣収納袋17を仕切るようにしてもよい。
例えば紙幣収納袋17を商業施設Aから現金回収センタCに移送する最中に、紙幣収納袋17内で紙葉類群500の積層状態が崩れても、紙幣501とカード502との間で紙幣収納袋17を仕切ることにより、紙幣501にカード502が紛れ込むことを防止できる。また、紙幣収納袋17内で紙葉類群500の積層状態が崩れても、紙葉類群500の相互間で紙幣収納袋17を仕切ることにより、異なる紙葉類群500が混ざってしまうことを防止できる。
(5)紙幣収納袋17において、カード502が紙葉類群500の一番上(最上位、すなわち紙葉類群500内で積層される順番が最後)に配置されるようにしてもよい。或いは、一つの紙葉類群500の一番上と一番下の両方にそれぞれカード502を配置するようにしてもよい。
[3.第2実施形態]
[3−1.構成]
本発明の第2実施形態の紙幣処理装置について図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の紙幣処理装置1は、図5に示す紙幣処理装置1B(第1処理装置)により構成される。この紙幣処理装置1Bは、カード供給ユニット19(供給ユニット)を備えている点で、第1実施形態の紙幣処理装置1A(図2参照)と異なる。
カード供給ユニット19は、複数のカード502を保持可能であり、これらのカード502を一枚ずつ搬送部15に繰り出す。このカード供給ユニット19は、本実施形態では、収納繰出部16と同様にテープリール式の繰出装置により構成されている。カード供給ユニット19は、搬送路15における識別部11よりも上流の位置にカード502を供給するように構成されている。
制御処理装置1Bは制御部50を備えている(図1参照)。制御部50は、操作表示部12が入金処理を開始する旨の操作を受け付けたことを検出すると、カード供給ユニット19を制御して、カード供給ユニット19から1枚のカード502を識別部11の手前(搬送方向上流側)で搬送部15に供給する。制御部50は、搬送部15を制御して、このカード502を収納繰出部16へと搬送する。次いで、制御部50は、紙幣繰出機構13a及び搬送部15を制御して、取込部13から紙幣501を順次送り出して搬送部15により収納繰出部16へと搬送する。
なお、取込部13の紙幣501の全てが収納繰出部16に搬送されてから、カード502が収納繰出部16に供給されるようにしてもよい。例えば、制御部50は、取込部13の最後の紙幣501が収納繰出部16に搬送されてから、カード供給ユニット19を制御して、カード502を搬送部15へ供給する。
また、カード供給ユニット19には、保持しているカード502の枚数を監視するセンサ(図示省略)が設けられている。このセンサの検出結果は制御部50へと送信される。制御部50は、この検出結果に基づいてカード供給ユニット19に保持されているカード502の枚数が所定枚数以下であると判定した場合は、カード供給ユニット19へのカード502の補充を促すメッセージを操作表示部12に表示させる。
[3−2.制御フロー]
本発明の第2実施形態に係る紙幣処理について図6を参照して説明する。図6は本発明の第2実施形態に係る紙幣処理の制御フローの一例を示すフローチャートである。なお、この制御フローは、1つの紙葉類群500が処理される毎に繰り返し実行される。
図6に示す制御フローは、ステップS25が追加された点で、図4に示す第1実施形態に係る制御フローとは異なる。すなわち、操作表示部12が収納開始操作を受け付けて入金処理が開始されると、制御部50は、ステップS25でカード供給ユニット19を作動させてカード502を収納繰出部16へ供給し、その後搬送部15を制御してカード502を紙幣収納袋17に搬送し収容する。その後、制御部50は、ステップS30で収納繰出部16及び搬送部15を制御して紙幣501を紙幣収納袋17に搬送し収容する。
なお、ステップS40において、リジェクト紙葉類又は識別部11による識別不良等のエラーが発生したためにステップS20を経てステップS25に再び処理が進んだ場合には、既にカード502が供給されるため、制御部50は、カード供給ユニット19を作動させない。
なお、カード供給ユニット19を作動させるステップを、ステップS20とステップS30との間に設ける代わりに、ステップS60とステップS70との間に設けてもよい。この場合、全ての紙幣501が収納繰出部16に収納されてから、カード502が収納繰出部16に収納されることとなる。
その他は、第1実施形態の紙幣処理装置1Aの制御フローと同一なので説明を省略する。
[3−3.効果]
本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、カード502がカード供給ユニット19により供給される。具体的には、紙幣処理装置1Bにおいて、紙幣501(紙葉類501)が取込部13から紙幣処理装置1B内に投入され、紙幣ではないセパレータとして機能するカード502(紙葉類502)がカード供給ユニット19から供給される。そして、紙幣501及びカード502が紙幣収納袋17に収納される。これにより、紙幣処理装置1において作業者がカード502を紙幣501に重ねる作業を省略できる。
[3−4.変形例]
(1)操作表示部12が収納開始操作を受け付けて、カード供給ユニット19からカード502が供給され紙幣収納袋17に収納されたことをトリガーとして、紙幣収納袋17をシールするようにしてもよい。
[4.第3実施形態]
[4−1.構成]
[4−1−1.紙幣処理装置の構成]
本発明の第3実施形態の紙幣処理装置について図7を参照して説明する。図7は、本発明の第3実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の紙幣処理装置1は、図7に示す紙幣処理装置1C(第1処理装置)により構成される。この紙幣処理装置1Cは、第1実施形態の紙幣処理装置1Aと同様に、紙幣の入金処理等の様々な処理を行うことができるように構成されている。以下の説明では、紙幣処理装置1Aの操作表示部12の配置された側を前とし、その反対側を後とし、前後方向と直交する水平方向を左右方向とする。
図7に示すように、紙幣処理装置1Cは略直方体形状の筐体101aを有している。また、紙幣処理装置1Cは上部ユニット102および下部ユニット103を有している。上部ユニット102には、取込部110,搬送部112,識別部11,紙幣投出部116及び出金リジェクト部118が設けられている。
取込部110は、紙葉類群500を構成する複数の紙幣501とカード502とを、筐体101aの外部から内部に投入するためのものである。
搬送部112は、取込部110により筐体101aの内部に投入された紙葉類501,502を搬送する。
識別部11は、第1実施形態と同様に、搬送部112により搬送される紙幣501の金種、真偽、表裏、正損、新旧及び搬送状態等を識別し、さらには、搬送部112によって搬送されるカード502の真偽及びカード502のシリアルナンバを識別する。
紙幣投出部116は、筐体101aの内部から外部に紙幣501を投出する。
出金リジェクト部118は、リジェクト紙葉類を収納する。
取込部110には、オペレータによって1つの紙葉類群500が載置される。取込部110には、フィードローラやキッカローラ等の複数のローラが設けられており、紙葉類群500を構成する紙葉類501,502が下から順にキッカローラによりフィードローラに向かって1枚ずつ蹴り出される。この蹴り出された紙幣がフィードローラにより筐体101aの内部に1枚ずつ繰り出される。この筐体101aの内部に繰り出された紙葉類501,502は搬送部112により1枚ずつ搬送される。
また、図7に示すように、搬送部112は上部ユニット102および下部ユニット103をまたがるよう設けられている。下部ユニット103において搬送部112には複数(図7に示す例では4つ)の収納繰出部120(一時保留部)が接続されている。
各収納繰出部120は、搬送部112から送られた紙幣501又はカード502を収納するとともに、収納されている紙幣501又はカード502を1枚ずつ搬送部112に繰り出すことができる。より詳細には、各収納繰出部120は、1または複数のドラム122を有しており、搬送部112から送られた紙幣501又はカード502を1枚ずつ一対のテープ間に挟み込んだ状態で当該テープを紙幣とともにドラム122に巻き取る。また、ドラム122がテープの巻き取り方向とは逆方向に回転すると、当該ドラム122からテープが巻き出されることにより一対のテープ間に挟まれている紙幣501又はカード502が搬送部112に1枚ずつ繰り出されるようになる。
また、下部ユニット103には、搬送部112により搬送された紙葉類群500を収納する収納カセット130(収納部)が設けられている。この収納カセット130は、図示しないカセット取付ユニットに着脱可能にセットされている。収納カセット130をカセット取付ユニットから取り外し、下部ユニット103の前面に設けられた扉10cを開いて、筐体101aから取り出すことで、収納カセット130ごと紙葉類群500を回収できる。紙葉類群500は収納カセット130ごと現金回収センタCへと移送される。
[4−1−2.制御]
制御処理装置1Cは制御部50を備えている(図1参照)。制御部50は、操作表示部12が入金処理を開始する旨の操作を受け付けたことを検出すると、取込部110に置かれた紙葉類群500を構成する紙葉類501,502を下から順に1枚ずつ搬送部112に繰り出す。
制御部50は、搬送部112を制御して、識別部11によってカードと識別された紙葉類(カード502)を、複数の収納繰出部120の内で、予めカード502の収納用として設定されたカード用収納繰出部120Aに搬送する。なお、本実施形態では、一番上の収納繰出部120がカード用収納繰出部120Aとして使用される。
制御部50は、また、搬送部112を制御して、識別部11によって正券と識別された紙葉類(紙幣501)を、金種に応じて所定の紙幣用収納繰出部120Bに搬送する。紙幣用収納繰出部120Bとは、収納繰出部120の内、カード用収納繰出部120Aを除く収納繰出部120をいう。
紙葉類群500を構成する全ての紙葉類501,502が、収納繰出部120に搬送された後、制御部50は、操作表示部12が収納開始操作を受け付けたことを検出すると、次のような制御を行う。
つまり、制御部50は、紙幣用収納繰出部120Bに収納された紙幣501及びカード用収納繰出部120Aに収納されたカード502を繰り出して収納カセット130に収納する。詳しくは、制御部50は、カード用収納繰出部120Aから一枚のカード502を収納カセット130に送った後、紙幣用収納繰出部120Bから紙幣501を収納カセット130に送る。又は、制御部50は、全ての紙幣用収納繰出部120Bから紙幣501を収納カセット130に送った後、カード用収納繰出部120Aからカード502を収納カセット130に送る。これにより、カード502は、紙葉類群500の一番下に又は一番上に置かれるようになる。
紙葉類群500が収納カセット130に収納されると、又は、操作表示部12が収納開始操作を受け付けると、制御部50は、記憶部52に格納した紙葉類群500の紙幣501の金種及び金種毎の枚数から、紙葉類群500の合計金額を演算する。そして、制御部50は、この合計金額と、当該紙幣501と同じ紙葉類群500に属するカード502のシリアルナンバ等を含む情報セットInfo.1とを、送信部51を制御して、紙幣処理サーバ3へと送信する。
紙幣処理装置1Cから、収納カセット130を回収するため所定の処理として、扉ロック部による扉10cのロックを解除して扉10cを開く処理がある。制御部50は、収納カセット130にカード502が収納されていない場合、扉10cのロックの解除を禁止し、ひいては収納カセット130の回収を禁止する。
この他の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
[4−2.効果]
本発明の第3実施形態によれば第1実施形態と同様の効果が得られる。
[5.第4実施形態]
[5−1.構成]
本発明の第4実施形態の紙幣処理装置について図8を参照して説明する。図8は、本発明の第4実施形態の紙幣処理装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の紙幣処理装置1は、図8に示す紙幣処理装置1D(第1処理装置)により構成される。この紙幣処理装置1Dは、次の点で、第3実施形態の紙幣処理装置1C(図7参照)と異なる。すなわち、紙幣処理装置1Dでは、複数の収納繰出部120の内、所定の収納繰出部120(本実施形態では一番上の収納繰出部120)が、カード供給ユニット19として使用される。また、紙幣処理装置1Dには、搬送部112において収納カセット130に繋がる箇所112a(以下「搬送部112a」と称する)に識別部11Aが設けられている。識別部11Aは、カード供給ユニット19から搬送部112aに供給されたカード502の真偽及びカード502のシリアルナンバを識別する。
制御処理装置1Dは制御部50を備えている(図1参照)。制御部50は、操作表示部12が収納開始操作を受け付けたことを検出すると、紙幣用収納繰出部120Bと搬送部112aとを制御して、紙幣用収納繰出部120Bの紙幣501を収納カセット130に収納する。紙葉類群500に属する全ての紙幣501が収納カセット130に収納されると、制御部50は、カード供給ユニット19を制御して1枚のカード502を搬送部112aに供給し、搬送部112aを制御してこのカード502を収納カセット130へと搬送する。
なお、カード502が収納カセット130に収納されてから、紙幣501が収納カセット130に収納されるようにしてもよい。
[5−2.効果]
本発明の第4実施形態によれば第3実施形態と同様の効果が得られる。
[6.変形例]
(1)第1実施形態又は第3実施形態では、紙幣ではないセパレータとして機能するカード502により紙葉類群500を特定したが、セパレータとして機能するカード502を用いなくても、紙葉類群500に含まれる紙幣501により紙葉類群500を特定するようにしてもよい。具体的には、紙葉類群500を特定する特定情報として、識別部11により特定されたセパレータとして機能させるための紙幣501(以下「特定の紙幣501」という)の記番号を使用する。特定の紙幣501は、紙葉類群500を構成する複数の紙幣501の内で、一番上の紙幣501及び一番下の紙幣501の少なくとも一方である。
言い換えると、当該変形例では、紙幣処理装置1において、セパレータとして機能させるための特定の紙幣501(紙葉類501)を含む紙幣501(紙葉類501)が取込部13から紙幣処理装置1内に投入され、投入された紙幣501のうち特定の紙幣501(特定の紙葉類501)の記番号が特定情報として取得され、その後、特定の紙幣501を含む紙幣501が紙幣収納袋17に収容される。
紙葉類群500を特定する特定情報に紙幣501の記番号を使用することで、カード502を不要とすることができる。
(2)第1実施形態又は第3実施形態では、紙幣処理装置1Aの外部に設けられた紙幣501用の取込部13から、カード502を搬送部15へ供給したが、取込部13とは別に、カード502を搬送部15へ供給する専用の取込部を設けてもよい。
(3)カード502のシリアル番号と、紙幣収納袋17や収納カセット130に付された紙幣収納袋17や収納カセット130を特定するための収納部特定情報(例えば紙幣収納袋17毎に固有の番号や収納カセット130毎に固有の番号)とを関連づけてもよい。すなわち情報セットInfo.1に紙幣収納袋17や収納カセット130の収納部特定情報を含めてもよい。
(4)第2実施形態において、カード供給ユニット19からだけでなく取込部17からカード502を供給できるようにしてもよい。同様に、第4実施形態において、カード供給ユニット19(収納繰出部120)からだけでなく取込部110からカード502を供給できるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、紙幣収納袋17又は収納カセット130に複数群の紙葉類群500を収納した例を説明したが、紙幣収納袋17又は収納カセット130に収納する紙葉類群500は一群であってもよい。
本発明は、複数の紙葉類からなる紙葉類群を処理する紙葉類処理装置に適用することができる。よって、その産業上の利用可能性は多大である。
1,1A,1B,1C,1D 紙幣処理装置(第1処理装置)
2 紙幣処理装置(第2処理装置)
3 紙幣処理サーバ(紙葉類処理サーバ)
10 筐体
10a 上部ユニット
10b 下部ユニット
10c 扉
11,11A 識別部
12 操作表示部
13 取込部
13a 紙幣繰出機構
14 投出部
14a 羽根車
15 搬送部
16 収納繰出部(一時保留部)
16a ドラム
17 紙幣収納袋(収納部)
18 紙幣収納機構
18a 保持部材
18b 加熱部材
19 カード供給ユニット(供給ユニット)
50 制御部
51 送信部
52 記憶部
60 制御部
61 送受信部
70 サーバ制御部
71 送受信部
72 記憶部
101a 筐体
102 上部ユニット
103 下部ユニット
110 取込部
112,112a 搬送部
116 紙幣投出部
118 出金リジェクト部
120 収納繰出部(一時保留部)
120A カード用収納繰出部
120B 紙幣用収納繰出部
130 収納カセット(収納部)
500 紙葉類群
500A 紙葉類群(第2紙葉類群)
500B 紙葉類群(第1紙葉類群)
501 紙幣(第1紙葉類)
502 カード(第2紙葉類)
Info.1 紙幣処理装置1の情報セット
Info.2 紙幣処理装置2の情報セット
A 商業施設
C 現金回収センタ
S 紙葉類処理システム

Claims (18)

  1. 紙葉類の種別を識別する識別部と、
    前記識別部により識別された前記紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された複数の前記紙葉類からなる紙葉類群を収納する収納部と、
    制御部と、を備え、
    前記複数の紙葉類は、額面が付与された第1紙葉類と、前記紙葉類群を特定するための特定情報を含む第2紙葉類とを含み、
    前記紙葉類群は、前記収納部内において隣接して収納される第1紙葉類群と第2紙葉類群とを含み、
    前記制御部は、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部を制御し、前記第1紙葉類群の前記第2紙葉類は、セパレータとして、前記第1紙葉類群の第1紙葉類と前記第2紙葉類群との間に配置される、紙葉類処理装置。
  2. 前記制御部は、少なくとも前記収納部に前記第2紙葉類が収納されたことを条件として前記収納部に対する所定の処理を行い、
    前記収納部は、前記制御部により前記所定の処理が行われた後、前記紙葉類処理装置から取り外し可能に構成される
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記収納部は、前記搬送部により搬送された前記紙葉類が前記収納部内に投入されるための開口部を有し、
    前記制御部が行う前記所定の処理には、前記開口部を封止する封止処理が含まれる
    請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記紙葉類群が前記収納部に収納される前に、一時的に前記紙葉類群を保留する一時保留部と、
    前記制御部は、前記一時保留部に保留されている前記紙葉類群の前記紙葉類の枚数である第1枚数と、前記収納部に収納されている前記紙葉類の枚数である第2枚数とをそれぞれ数え、
    前記制御部は、前記第1枚数と前記第2枚数との合算値が、前記収納部に収納可能な前記紙葉類の上限枚数以下の場合、前記一時保留部に保留されている前記紙葉類群を、前記収納部に収納することを許可する処理を行う
    請求項1〜3の何れか一項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記識別部は、前記第2紙葉類が有する前記特定情報を読み取る
    請求項1〜4の何れか一項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記第2紙葉類は、紙幣ではないセパレータである
    請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記セパレータを複数保持し、前記セパレータを一枚ずつ、前記搬送部へ供給する供給ユニットをさらに備えた
    請求項6に記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記セパレータを前記紙葉類処理装置の外部から前記搬送部へ供給する取込部を備えた
    請求項6又は7に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記第1紙葉類及び前記第2紙葉類は紙幣であり、
    前記特定情報は、前記第2紙葉類である紙幣の記番号である
    請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記制御部は、
    前記収納部に収納された前記第1紙葉類群に関する第1紙葉類群情報、及び前記第1紙葉類群を特定する前記特定情報を関連づけた情報セットと、
    前記収納部に収納された前記第2紙葉類群に関する第2紙葉類群情報、及び前記第2紙葉類群を特定する前記特定情報を関連づけた情報セットとを、それぞれ、外部に出力する
    請求項5〜9の何れか一項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記紙葉類処理装置は、店舗を複数有する施設に設置され、
    前記制御部は、前記店舗に関する店舗情報を取得し、
    前記第1紙葉類群及び前記第2紙葉類群は、それぞれ、異なる店舗毎の売上金としての紙幣を含み、
    前記情報セットはさらに前記店舗情報を含む
    請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記紙葉類群は、それぞれ、前記紙葉類として、日付毎の売上金としての紙幣を含み、
    前記制御部は、前記日付に関する日付情報を取得し、
    前記情報セットはさらに前記日付情報を含む
    請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  13. 前記制御部は、前記紙葉類群の処理に係る作業を行うオペレータに関するオペレータ情報を取得し、
    前記情報セットは前記オペレータ情報を含む
    請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  14. 前記情報セットは、さらに前記紙葉類処理装置に関する装置情報を含む
    請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  15. 請求項10〜14の何れか一項に記載の紙葉類処理装置である第1処理装置から出力された前記情報セットが入力される入力部と、
    前記情報セットと、前記第1処理装置の使用者情報とを関連付けるサーバ制御部とを備えた
    紙葉類処理サーバ。
  16. 前記第2紙葉類の前記識別情報と、前記使用者情報との対応関係を予め格納している記憶部をさらに備え、
    前記サーバ制御部は、前記特定情報に応じて、前記対応関係から取得した前記使用者情報と、前記情報セットとを関連付ける
    請求項15の紙葉類処理サーバ。
  17. 前記第1処理装置が、請求項14に記載の紙葉類処理装置であり、
    前記紙葉類処理装置に関する前記装置情報と、前記使用者情報との対応関係を予め格納している記憶部をさらに備え、
    前記サーバ制御部は、前記装置情報に応じて前記対応関係から取得した前記使用者情報と、前記情報セットとを関連付ける
    請求項15の紙葉類処理サーバ。
  18. 請求項10〜14の何れか一項に記載の紙葉類処理装置である第1処理装置と、
    請求項15〜17の何れか一項に記載の紙葉類処理サーバと、
    第2処理装置とを備え、
    前記紙葉類群に関する前記紙葉類群情報は、少なくとも前記紙葉類群の金額情報を含み、
    前記第2処理装置は、前記第1処理装置により処理された前記第1紙葉類群及び前記第2紙葉類群を処理することによって、前記第1紙葉類群及び前記第2紙葉類群のそれぞれの前記金額情報と前記特定情報とを取得し、
    前記紙葉類処理サーバの前記サーバ制御部、又は、前記第2処理装置の制御部は、前記第1処理装置で取得した前記特定情報と、前記第2処理装置で取得した前記特定情報とを照合するとともに、前記第1処理装置で取得した前記紙葉類群情報と、前記第2処理装置で取得した前記紙葉類群情報とを照合する、
    紙葉類処理システム。
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