JP2020045517A - 成膜装置 - Google Patents

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清嗣 余合
Kiyoshi Yogo
清嗣 余合
貴康 佐藤
Takayasu Sato
貴康 佐藤
大樹 坪井
Hiroki Tsuboi
大樹 坪井
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Abstract

【課題】コイルに流す電流値を低減させるとともに、磁束密度を調整する。【解決手段】成膜装置1は、減圧チャンバー内においてワーク11と対面するように配置された蒸発源となるターゲット12と、ターゲット12を着火するための着火装置15と、ターゲット12の外周側に配置された磁場発生用のコイル14と、コイル14に電力を供給するコイル用電源17と、コイル用電源17からコイル14に流れる電流を制御する電流制御器18と、ワーク11とターゲット12の間に電圧を印加する印加用電源16と、ターゲット12の外周側に配置され、所定の磁力を発生させる永久磁石13と、を備え、コイル14は、永久磁石13の外周側に配置されているとともに、永久磁石13により発生する磁場と合わせることで、所定の磁束密度となるように磁場を発生させる。【選択図】図1

Description

本発明は、アーク放電を利用した成膜装置に関する。
部品小型化に寄与できる耐摩耗性に優れたダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の生成法として、円筒蒸発源を用いたアークイオンプレイティング(AIP)法がある。この成膜法において膜を均一に成膜するために、蒸発源表面で発生させた放電を、電磁石の磁場により周方向に移動させている。
従来、このような分野の技術として、特開2000−073167号公報がある。この公報に記載された成膜装置では、減圧チャンバー内に載置されたワークの周りに、蒸発源となるターゲットが向かい合うように設置される。ターゲットとワークとの間に電圧を印加する電源装置があり、ターゲットの周りには磁場発生用のマグネットが配置される。
特開2000−073167号公報
しかしながら、前述した従来の成膜装置では、カーボンやタングステンなどのアーク放電しにくい材料をターゲットとして用いた場合、強い磁場を発生させないとアーク放電の位置の移動速度、放電位置自体を制御しにくくなるという問題がある。ここで、強い磁場を発生させるために電磁石のコイルに流れる電流を大きくすると、コイルの加熱状態が強くなり、冷却するためにかかるコストが高くなる。
本発明は、コイルに流す電流値を低減させるともに、磁束密度を調整可能である成膜装置を提供するものである。
本発明にかかる成膜装置は、減圧チャンバー内においてワークと対面するように配置された蒸発源となるターゲットと、前記ターゲットを着火するための着火装置と、前記ターゲットの外周側に配置された磁場発生用のコイルと、前記コイルに電力を供給するコイル用電源と、前記コイル用電源から前記コイルに流れる電流を制御する電流制御器と、前記ワークと前記ターゲットの間に電圧を印加する印加用電源と、前記ターゲットの外周側に配置され、所定の磁力を発生させる永久磁石と、を備え、前記コイルは、前記永久磁石の外周側に配置されているとともに、前記永久磁石により発生する磁場と合わせることで、所定の磁束密度となるように磁場を発生させる。
これにより、永久磁石による磁場とコイルによる磁場とを合わせ、磁場の状態を変更することができる。
これにより、コイルに流す電流値を低減させるとともに、磁束密度を調整することができる。
成膜装置の構成を示す図である。 コイルがヨーク内に設けられている状態を示す図である。 永久磁石による磁場とコイルによる磁場により磁束密度が強められる状態を示した図である。 コイル電流の値を変化させた場合の磁束密度のシミュレーション結果を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、成膜装置1は、ワーク11と、内側にワーク11が配置される円筒蒸発源(ターゲット)12と、永久磁石13と、電磁石として動作するコイル14と、着荷源であるストライカ15と、ワーク11及び円筒蒸発源12に電圧を印加する印加用電源16と、コイル14に電力を供給するコイル用電源17と、コイル用電源17からコイル14に流れる電流を制御する電流制御器18と、を備える。なお、成膜装置1による成膜は、減圧チャンバー内で行われる。
なお図1では、円筒蒸発源12の内側に配置されるワーク11や、永久磁石13、コイル14の様子をわかりやすくするため、切断面を記載している。また、図1においてワーク11や円筒蒸発源12が延在している上下方向をZ方向とし、Z方向に対して垂直方向である左右及び奥行き方向を、それぞれX方向、Y方向として説明する。
ワーク11は、薄膜を形成させる対象品である。例えばワーク11は、Z方向に延在する円柱状であるものとして説明する。ワーク11は、印加用電源16のバイアス電源に電気的に接続されている。なお以下では、ワーク11が配置されている位置をXY方向における中心の位置であるものとして説明する。
円筒蒸発源12は、Z方向に延在する円筒状である。円筒状である円筒蒸発源12の内側の中空部には、ワーク11が配置されている。言い換えると、円筒蒸発源12の内周面が、ワーク11の表面と対面するように配置されている。円筒蒸発源12は、印加用電源16のカソード電源に電気的に接続されており、減圧容器内で円筒蒸発源12の内側面でアーク放電させ、放出されたイオンにより、容器内のワーク11の表面に成膜させる。例えば、円筒である円筒蒸発源12の壁面までの内径は約196mm、壁面を形成している内外方向の厚さは約10mmであるが、この値に限られない。
永久磁石13は、所定の磁力を発生させる磁石である。例えば図1に示すように、永久磁石13は、Z軸上方にS極、下方にN極が配置される。また永久磁石13は、円筒蒸発源12の外周の近傍において、円筒蒸発源12を囲う円環状である。
コイル14は、コイル用電源17から電力が供給されることにより電磁石として動作し、磁力を発生させる。コイル14は、永久磁石13よりXY方向における外周であるおともに、円筒蒸発源12の外周を囲うように円環状である。
なお例えば、コイル14の巻数は210巻、線径は約2.1mm、線低効率は1.7744E−8Ωm、コイル内径は約288.5mm、コイル線長は約190.3mm、コイル抵抗値は約0.975Ωであるが、これらの値に限られない。
ここで図2に示すように、コイル14は、断面矩形である円環状のヨーク21内に配置されていても良い。ここでヨーク21は、中空部21aを有する円環状であって、永久磁石13の外周側に配置されている。ここで、ヨーク21を構成する壁面のうち、内周側の壁面を内側壁面21b、外周側の壁面を外側壁面21cとする。内側壁面21bには、壁面を貫通するスリット21dが設けられている。なお、ヨーク21の各壁面の厚さは夫々約6mmであり、比透磁率は1300であるが、これに限られない。またスリット21dとして開口しているZ方向の幅は約6mmであるがこれに限られない。また、スリット21dとして開口している周方向の長さは、所定の距離を設定することができる。
ここで、コイル14は、ヨーク21の中空部21aにおいて、外側壁面21cに沿うように配置されている。
なお、永久磁石13は、ヨーク21の内側壁面21bにおいて、円筒蒸発源12側の面に当接するように配置されている。また、永久磁石13は、Z方向においてスリット21dを挟み、互いに異なる極となるように配置されている。言い換えると、永久磁石13は、スリット21dより上方の位置にS極、下方の位置にN極を配置する。
ストライカ(着火装置)15は、少なくとも一部が円筒蒸発源12の内側に配置されている。ストライカ15は、アーク放電を行う際に、円筒蒸発源12で着火する。
印加用電源16は、ワーク11に接続されたバイアス電源と、円筒蒸発源12に対して接続されたカソード電源と、を有する。カソード電源から電流を供給するとともに、バイアス電源からマイナスの電圧付加を行うことにより、印加用電源16は、ワーク11と円筒蒸発源12との間に電圧を印加する。
コイル用電源17は、電流制御器18を介してコイル14に電気的に接続されている。コイル用電源17から供給される電流の強さを電流制御器18が制御することにより、コイル14で発生する磁力を調整することができる。
次に、成膜装置1を用いた成膜のフローを説明する。
最初に、印加用電源16であるカソード電源、バイアス電源、及び、コイル用電源17の電源をON状態とする。
ストライカ15を着火させ、アーク放電を発生させる。
ワーク11に、DLC層が生成される。例えば、カーボン製である円筒蒸発源12からイオンが飛び出し、ワーク11の表面に成膜される。
印加用電源16であるカソード電源、バイアス電源、及び、コイル用電源17の電源をOFF状態にして、動作を終了させる。
ここで図3は、DCL層を生成する際に、永久磁石13により発生している磁場の向きと、電磁石としてのコイル14により発生している磁場の向きが同方向であることで、磁束密度が強まる様子を模式的に示した図である。
図4に、コイル電流の大きさを変化させた場合の磁束密度の変化のシミュレーション結果を示す。このシミュレーションでは、コイル電流を0Aとすることにより、永久磁石13だけで磁束を発生させた場合、必要となる磁束密度である100mTを確保することができない状態である。なお、この磁束密度100mTとは、カーボン素材の蒸発源上のアーク放電の際に、望ましい磁束密度の一例である。
ここで、永久磁石13を円筒蒸発源12に近づければ、円筒蒸発源12の表面における磁束密度は強まる。しかしながら、その場合には円筒蒸発源12の厚みを薄くする必要があり、放電の熱によって磁束密度が減衰することから、現実的ではない。
また図4では、電磁石として動作させるコイル14と、永久磁石13の磁場の向きを同方向とした状態で、コイル14にコイル電流として約20Aを供給した結果が示されている。すなわち、コイル電流として約20Aを供給することで、円筒蒸発源12の表面において、100mT以上の磁束密度を達成することができる。なお、この電流値の20Aは、コイル14の発熱を考慮した場合に最大となる、負荷可能な電流値である。
なお図4には、コイル14に流すコイル電流の向きを逆にして20A(図4において−20Aとして表記)のコイル電流を流すことにより、円筒蒸発源12の表面における磁束密度を弱めることができる結果も示されている。
このようにして、永久磁石13の磁場の向きと、電磁石として動作させるコイル14の磁場の向きを同方向となるように調整することによって、磁束密度を強めることができる。したがって、コイル14に供給されるコイル電流を低減させ、過熱を抑制することができる。
また、磁場の向きを揃えて磁束密度が100mT以上となるように強めるだけでなく、コイル14に流れる電流の向きや強さを調整することにより、永久磁石13の磁場と合わせて、円筒蒸発源12の表面における磁束密度が所定の磁束密度となるように調整することができる。したがって、成膜装置1は、磁束密度を数十mTに抑える必要があるTi等の金属系の膜を成膜する際にも利用することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 成膜装置
11 ワーク
12 円筒蒸発源
13 永久磁石
14 コイル
15 ストライカ
16 印加用電源
17 コイル用電源
18 電流制御器
21 ヨーク
21a 中空部
21b 内側壁面
21c 外側壁面
21d スリット

Claims (1)

  1. 減圧チャンバー内においてワークと対面するように配置された蒸発源となるターゲットと、
    前記ターゲットを着火するための着火装置と、
    前記ターゲットの外周側に配置された磁場発生用のコイルと、
    前記コイルに電力を供給するコイル用電源と、
    前記コイル用電源から前記コイルに流れる電流を制御する電流制御器と、
    前記ワークと前記ターゲットの間に電圧を印加する印加用電源と、
    前記ターゲットの外周側に配置され、所定の磁力を発生させる永久磁石と、を備え、
    前記コイルは、前記永久磁石の外周側に配置されているとともに、前記永久磁石により発生する磁場と合わせることで、所定の磁束密度となるように磁場を発生させる
    成膜装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114032512A (zh) * 2021-11-13 2022-02-11 东莞市华升真空镀膜科技有限公司 多弧源装置和真空镀膜设备

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