JP2020044979A - Air suspension device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載されるエアサスペンション装置に関する。 The present invention relates to an air suspension device mounted on a vehicle such as a four-wheeled vehicle.
4輪自動車等の車両には、車高調整を行うためのエアサスペンション装置が搭載されているものがある。この種のエアサスペンション装置には、オープンタイプとクローズドタイプとがあり、オープンタイプのものは、システム構成が簡素であり、構成部品を少なくできるという利点がある。しかし、空気を大気圧状態から圧縮するために、圧縮空気を所要の圧力まで昇圧させるのに時間がかかってしまう。一方、クローズドタイプのエアサスペンション装置(例えば、特許文献1参照)は、吸込み空気の圧力を大気圧よりも高くすることができるため、圧縮空気を短時間で所要の圧力まで昇圧できるという利点がある。 Some vehicles such as four-wheeled vehicles are equipped with an air suspension device for adjusting the vehicle height. This type of air suspension device includes an open type and a closed type. The open type has the advantages that the system configuration is simple and the number of components can be reduced. However, since the air is compressed from the atmospheric pressure state, it takes time to increase the pressure of the compressed air to a required pressure. On the other hand, a closed-type air suspension device (for example, see Patent Literature 1) has an advantage that the pressure of the suction air can be made higher than the atmospheric pressure, so that the pressure of the compressed air can be increased to a required pressure in a short time. .
ところで、特許文献1に記載されたクローズドタイプのエアサスペンション装置は、通常の車高調整使用範囲において、エアサスペンション内の圧縮空気をシステム外に排気(放出)することなく、圧縮空気をタンクに排気して充填するようにやりとりしている。このため、車高調整時の速度が遅くなることがあり、特に車高を下げるのに時間がかかるという問題がある。
By the way, the closed-type air suspension device described in
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、車高調整時の応答性を高め、車高調整時の速度低下を改善することができるようにしたエアサスペンション装置を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described problems of the related art, and an object of the present invention is to improve the responsiveness at the time of adjusting the vehicle height and improve the speed reduction at the time of adjusting the vehicle height. It is to provide a device.
上述した課題を解決するため、本発明は、エアサスペンション装置であって、空気を貯留するように構成されたタンクと、該タンクから第1通路を介して供給される空気を圧縮するように構成されたコンプレッサと、該コンプレッサの吐出側にエアドライヤを介して接続されるエアサスペンションと、前記エアサスペンション内の圧縮空気を、前記エアドライヤと前記エアサスペンションの間から分岐して設けられる第2通路を介して前記タンクに戻すように構成された戻し弁と、前記タンク内の圧力に応じて開弁して前記エアサスペンション内の圧縮空気を前記エアドライヤを介して排気する第3通路に設けられる排気弁と、前記コンプレッサの吸気側と前記タンクとの間の空気の圧力が大気圧以下のとき、大気から空気を吸気可能な吸込弁と、を備え、前記戻し弁が開弁しているとき、前記エアサスペンションまたは前記タンク内の空気の圧力変化率が所定時間にわたって規定の変化率以下の場合に、前記排気弁を開弁することを特徴としている。 In order to solve the above-mentioned problem, the present invention relates to an air suspension device, comprising: a tank configured to store air, and configured to compress air supplied from the tank through a first passage. Compressed air, an air suspension connected to the discharge side of the compressor via an air dryer, and compressed air in the air suspension via a second passage provided to branch off from between the air dryer and the air suspension. A return valve configured to return to the tank by an exhaust valve provided in a third passage that opens according to the pressure in the tank and exhausts the compressed air in the air suspension through the air dryer. When the pressure of the air between the suction side of the compressor and the tank is equal to or lower than the atmospheric pressure, When the pressure change rate of the air in the air suspension or the tank is equal to or less than a specified change rate for a predetermined time when the return valve is opened, the exhaust valve is opened. It is characterized by.
本発明によれば、車高調整時の応答性を高めることができ、調整速度の低下を改善することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the response at the time of vehicle height adjustment can be improved and the fall of adjustment speed can be improved.
以下、本発明の実施の形態によるエアサスペンション装置を、4輪自動車等の車両で、所謂低圧式クローズドシステムに適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図7を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, an example in which the air suspension device according to the embodiment of the present invention is applied to a so-called low-pressure closed system in a vehicle such as a four-wheeled vehicle will be described in detail with reference to FIGS. explain.
ここで、図1ないし図6は第1の実施の形態を示している。図1において、合計4個のエアサスペンション1は、車両の左前輪(FL)、右前輪(FR)、左後輪(RL)、右後輪(RR)側で、車両の各車軸側と車体側(いずれも図示せず)との間に設けられている。これらのエアサスペンション1は、後述のエア室1C内に圧縮空気が給排されることにより、エア室1Cの拡張、縮小に応じて車高調整を行うものである。
Here, FIG. 1 to FIG. 6 show a first embodiment. In FIG. 1, a total of four
各エアサスペンション1は、例えば前記車両の車軸側に取付けられるシリンダ1Aと、該シリンダ1A内から軸方向へと伸縮可能に突出し突出端側が前記車体側に取付けられるピストンロッド1Bと、該ピストンロッド1Bの突出端側とシリンダ1Aとの間に伸縮可能に設けられ空気ばねとして作動するエア室1Cとにより構成されている。各エアサスペンション1のエア室1Cは、後述の分岐管10Aから圧縮空気が給排されることにより軸方向に拡縮される。このとき、各エアサスペンション1は、ピストンロッド1Bがシリンダ1A内から軸方向に伸縮して車両の高さ(車高)を、前記圧縮空気の給排量に応じて調整する。
Each of the
コンプレッサ2は、その吸込み側2A(以下、吸気側2Aという)から空気を吸込みつつ、圧縮空気を生成するもので、例えば往復動式圧縮機またはスクロール式圧縮機等により構成されている。コンプレッサ2から発生した圧縮空気は、空気圧機器であるエアサスペンション1のエア室1Cに供給される。コンプレッサ2は、駆動源としての電動モータ3により回転駆動される。電動モータ3は、後述のコントローラ20(図2参照)により駆動、停止が制御される。なお、駆動源としての電動モータ3は、リニアモータであってもよい。
The
コンプレッサ2の吸気側2Aには、吸・排気管路4が接続され、コンプレッサ2の吐出側2Bには、給排管路5が接続されている。この給排管路5は、一端側がコンプレッサ2の吐出側2Bに接続され、他端側は後述の空気導管10に接続されている。給排管路5の途中位置には、エアドライヤ6とスローリターンバルブ7とが設けられている。
An intake /
吸・排気管路4は、コンプレッサ2の吸気通路を構成し、接続点4Aの位置には、後述のタンク側吸込管路13が接続されている。給排管路5は、コンプレッサ2から発生した圧縮空気をエアサスペンション1のエア室1Cに給排する給排通路を構成している。エアサスペンション1のエア室1Cに供給された圧縮空気は、車高を下げるときにエア室1Cから給排管路5を介して、例えばエアドライヤ6を逆流するように排出されたり、後述のタンク12内に逃がすように排出されたりする。
The intake /
また、コンプレッサ2の吸気側2Aと吐出側2Bとの間には、コンプレッサ2をバイパス(迂回)して両者間を接続する第3通路としてのバイパス管路8が設けられている。このバイパス管路8は、一方の端部が接続点5Aの位置で給排管路5から分岐するように給排管路5に接続され、他方の端部が接続点4Bの位置で吸・排気管路4から分岐するように吸・排気管路4に接続されている。即ち、接続点4Bは、後述の吸排ポート9と吸込弁18との間となる位置で、吸・排気管路4をバイパス管路8に接続している。接続点5Aは、コンプレッサ2の吐出側2Bとエアドライヤ6との間となる位置で、給排管路5をバイパス管路8に接続している。バイパス管路8の途中には、後述の排気電磁弁17が設けられている。
A
コンプレッサ2の吸・排気管路4は、その一端側がコンプレッサ2の外部に開口する吸排ポート9となり、この吸排ポート9には、空気中の塵埃等を除去するフィルタ(図示せず)が設けられている。吸・排気管路4の他端側は、コンプレッサ2の吸気側2Aに接続され、吸・排気管路4の途中には、後述の吸込弁18が設けられている。吸排ポート9は、コンプレッサ2の駆動時に外気を吸気側2Aに吸込ませたり、排気電磁弁17の開弁時に圧縮空気を外部に排気したりするポートである。
One end of the intake /
エアドライヤ6は、給排管路5の途中に介装して設けられた空気乾燥手段を構成している。このエアドライヤ6は、例えばシリカゲル等の水分吸着剤(図示せず)等を内蔵し、コンプレッサ2の吐出側2Bとスローリターンバルブ7との間に配設されている。スローリターンバルブ7は、絞り7Aとチェック弁7Bとの並列回路により構成され、後述の順方向流れに対しては、チェック弁7Bが開弁して圧縮空気の流量を絞ることはない。しかし、逆方向の流れに対してはチェック弁7Bが閉弁し、このときの圧縮空気は絞り7Aにより流量が絞られるため、エアドライヤ6内をゆっくりと小流量で逆流するものである。
The
エアドライヤ6は、コンプレッサ2で発生した高圧の圧縮空気がエアサスペンション1側に向けて給排管路5内を順方向に流通するときに、この圧縮空気を内部の水分吸着剤に接触させることにより水分を吸着し、乾燥した圧縮空気をエア室1Cに向けて供給する。一方、エアサスペンション1(エア室1C)から排出された圧縮空気(排気)がエアドライヤ6(給排管路5)内を逆方向に流通するときには、乾燥したエアがエアドライヤ6内を逆流するので、エアドライヤ6内の水分吸着剤は、この乾燥エアにより水分が脱着される。これにより、エアドライヤ6の水分吸着剤は再生され、再び水分を吸着可能な状態に戻される。
The
エアサスペンション1のエア室1Cは、空気導管10を介してコンプレッサ2の給排管路5に接続されている。ここで、空気導管10には、複数本(例えば、4本)の分岐管10Aが互いに分岐して設けられている。各分岐管10Aの先端側は、FL側、FR側、RL側、RR側のエアサスペンション1のエア室1Cに着脱可能に接続されている。
An
圧縮空気の給排気弁11は、エアサスペンション1のエア室1Cに対する圧縮空気の給排を制御するため、各分岐管10Aの途中に設けられている。給排気弁11は、例えば2ポート2位置の電磁式切換弁(ソレノイドバルブ)により構成されている。給排気弁11は、通常時は閉弁位置(a)におかれ、後述するコントローラ20からの制御信号により励磁されると、閉弁位置(a)から開弁位置(b)に切換えられる。
The compressed air supply /
なお、各給排気弁11は、エアサスペンション1のエア室1Cと分岐管10Aとの間に接続して設ける構成でもよい。また、給排気弁11は、リリーフ弁(安全弁)としての機能を有している。このため、エア室1C内の圧力がリリーフ設定圧を越えると、給排気弁11は消磁したままでも、閉弁位置(a)から開弁位置(b)にリリーフ弁として一時的に切換わり、このときの過剰圧を空気導管10内に逃がすことができる。
Each of the supply /
圧縮空気を貯留するタンク12は、例えば可撓性ホース等からなる接続管12Aを有している。この接続管12Aは、一方の端部がタンク12に取外し可能に接続され、他方の端部が後述のタンク側吸込管路13とタンク用管路15とに接続されている。タンク12の接続管12Aは、コンプレッサ2の吸気側2Aに第1通路としてのタンク側吸込管路13を介して接続されている。このタンク側吸込管路13は、一方の端部がタンク12(接続管12A)に接続され、他方の端部が接続点4Aの位置で吸・排気管路4に接続されている。即ち、接続点4Aは、コンプレッサ2の吸気側2Aと吸込弁18との間となる位置で、吸・排気管路4をタンク側吸込管路13に接続している。換言すると、タンク側吸込管路13は、接続点4Aの位置で吸・排気管路4から分岐している。
The
タンク側吸込管路13には、タンク12内の圧縮空気をコンプレッサ2の吸気側2Aに供給、停止するための吸気電磁弁14が設けられている。この吸気電磁弁14は、例えば2ポート2位置の電磁式切換弁(ソレノイドバルブ)により構成されている。吸気電磁弁14は、通常時は閉弁位置(c)におかれ、コントローラ20からの制御信号により励磁されると、閉弁位置(c)から開弁位置(d)に切換えられる。また、吸気電磁弁14は、前述した給排気弁11と同様に、リリーフ弁(安全弁)としての機能を有している。
An
吸気電磁弁14は、閉弁位置(c)と開弁位置(d)とからなるオン・オフ式の電磁弁で、汎用性の高い電磁式切換弁を採用することができ、例えば三方電磁弁のような高価な弁を不要にすることができる。なお、後述の戻し電磁弁16および排気電磁弁17についても、吸気電磁弁14と同様に、汎用性の高い電磁式切換弁を採用することができる。
The
また、タンク12の接続管12Aは、コンプレッサ2の吐出側2Bに第2通路としてのタンク用管路15を介して接続されている。このタンク用管路15は、一方の端部がタンク12(接続管12A)に接続され、他方の端部が接続点5Bの位置で給排管路5に接続されている。即ち、接続点5Bは、エアドライヤ6とエアサスペンション1との間(即ち、スローリターンバルブ7と空気導管10との間)となる位置で、給排管路5をタンク用管路15に接続している。換言すると、タンク用管路15は、接続点5Bの位置で給排管路5から分岐している。
The
タンク用管路15には、タンク12内の圧縮空気を給排管路5内へと戻すように供給、停止するための戻し弁としての戻し電磁弁16が設けられている。この戻し電磁弁16は、例えば2ポート2位置の電磁式切換弁(ソレノイドバルブ)により構成されている。戻し電磁弁16は、通常時は閉弁位置(e)におかれ、コントローラ20からの制御信号により励磁されると、閉弁位置(e)から開弁位置(f)に切換えられる。戻し電磁弁16の開弁時には、例えばエアサスペンション1内の圧縮空気をタンク用管路15を介してタンク12内へと戻すように蓄圧することができる。また、戻し電磁弁16は、前述した給排気弁11と同様に、リリーフ弁(安全弁)としての機能を有している。
The
排気弁としての排気電磁弁17は、第3通路としてのバイパス管路8に設けられている。この排気電磁弁17は、例えば2ポート2位置の電磁式切換弁(ソレノイドバルブ)により構成されている。排気電磁弁17は、通常時は閉弁位置(g)におかれ、コントローラ20からの制御信号により励磁されると、閉弁位置(g)から開弁位置(h)に切換えられる。排気電磁弁17は、タンク12内の圧力に応じてコントローラ20からの制御信号により開弁され、エアサスペンション1内の圧縮空気をエアドライヤ6を介して排気し外部に放出する。
An exhaust
排気電磁弁17の開弁時には、タンク12内の圧縮空気をエアドライヤ6、バイパス管路8を介して外部に排気したり、または、エアサスペンション1内の圧縮空気をエアドライヤ6、バイパス管路8を介して外部に排気したりすることができる。また、排気電磁弁17は、前述した給排気弁11と同様に、リリーフ弁(安全弁)としての機能を有している。
When the
吸込弁18は、吸・排気管路4の途中で、接続点4A、4Bの間に設けられている。この吸込弁18は、吸排ポート9を介して大気から空気を吸気するように構成されたチェック弁である。即ち、チェック弁からなる吸込弁18は、接続点4Aの位置でコンプレッサ2の吸気側2Aとタンク12との間の空気の圧力が大気圧以下となったときに、吸排ポート9を介して大気から空気を吸気するように構成されている。
The
吸込弁18は、吸排ポート9から吸・排気管路4内(即ち、吸・排気管路4の接続点4A側)に向けて空気が流通するのを許し、逆向きの流れを阻止する逆止弁により構成されている。このため、吸・排気管路4内(即ち、吸・排気管路4の接続点4A側)の圧力が大気圧よりも高い圧力(正圧)のときには、吸込弁18が閉弁状態となり、コンプレッサ2の吸気側2Aには、タンク12からの圧縮空気がタンク側吸込管路13、吸気電磁弁14を介して供給(吸入)される。
The
さらに、給排管路5には、例えば接続点5Bの位置に圧力検出器19が設けられている。この圧力検出器19は、全ての給排気弁11、吸気電磁弁14および排気電磁弁17を閉弁した状態で、例えば戻し電磁弁16を閉弁位置(e)から開弁位置(f)に切換えたときに、タンク12内の圧力をタンク用管路15を介して検出する。また、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および排気電磁弁17を閉弁した状態で、例えば給排気弁11の少なくともいずれかを開弁したときには、該当するエアサスペンション1のエア室1C内の圧力を圧力検出器19により検出することができる。全ての給排気弁11を開弁したときには、全てのエアサスペンション1のエア室1Cが互いに連通し、この状態でのエア室1C内の圧力を圧力検出器19により検出することができる。
Further, a
制御装置としてのコントローラ20は、例えばマイクロコンピュータ等により構成されている。コントローラ20の入力側には、圧力検出器19、複数の車高センサ21(即ち、FL側、FR側、RL側、RR側車高センサ21)および選択スイッチ22等が接続されている。FL側、FR側、RL側、RR側車高センサ21は、車両の左前輪(FL)、右前輪(FR)、左後輪(RL)、右後輪(RR)側で各エアサスペンション1による車高を個別に検出する。選択スイッチ22は、例えば車高調整を行う上での自動モード、または運転者が好みに応じて任意に車高を変える選択モード等の切換えを行う操作スイッチである。
The
ここで、選択スイッチ22を操作して車高調整を自動モードで行うように選択した場合、コントローラ20は、FL側、FR側、RL側、RR側車高センサ21から出力される車高検出信号に基づき、それぞれのエアサスペンション1による車高が目標車高(即ち、設定高さ)に比較して高いか、低いかを比較(判定)する。この上で、コントローラ20は、その比較(判定)結果に基づいて、車両の左前輪(FL)、右前輪(FR)、左後輪(RL)、右後輪(RR)側で各エアサスペンション1による車高調整を個別に行うものである。
Here, when the
コントローラ20の出力側は、コンプレッサ2の電動モータ3と、FL側、FR側、RL側、RR側の給排気弁11と、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および排気電磁弁17等とに接続されている。また、コントローラ20は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等からなるメモリ20Aを有している。このメモリ20Aには、例えば図3に示す車高上げ時の制御処理、図4に示す車高下げ時の制御処理のプログラムと、後述の高圧閾値Pm、規定の変化率δ(所定値)、カウンタCおよび所定の計数値Ca等とが更新可能に格納されている。
The output side of the
コントローラ20は、各車高センサ21および選択スイッチ22等からの信号に基づいて、電動モータ3の駆動制御を行うと共に、各給排気弁11、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および排気電磁弁17等に制御信号を出力し、これらの弁11、14、16、17(具体的には、各ソレノイド)を個別に励磁したり、消磁したりする。これにより、給排気弁11は、図示の閉弁位置(a)と開弁位置(b)との何れかに切換えられ、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および排気電磁弁17も、それぞれ何れかの位置に切換えられるものである。
The
コントローラ20は、圧力検出器19で検出したタンク12内の圧力が予め決められた圧力値を超えたとき(または、後述の圧力変化率ΔPの絶対値が図4に示す変化率δ以下で、その状態が所定の計数値Caの時間にわたって継続した場合)に、排気電磁弁17を開弁させる制御信号を出力する。これにより、排気電磁弁17は、閉弁位置(g)から開弁位置(h)に切換わり、エアサスペンション1内の圧縮空気がエアドライヤ6を介して外部に排気されるのを許す。
When the pressure in the
ここで、第1の実施の形態によるエアサスペンション装置を、低圧式クローズドシステムに適用した場合は、排気時にコンプレッサ2の駆動を行わないのが一般的である。システム内の空気量が所定量の範囲内であれば、車高調整速度に影響は無い。しかし、低圧式クローズドシステムでは、エアサスペンション1を最も高い車高位置へ遷移させる場合に、外気からの給気が必須となり、システム内の空気量が所定量もよりも多くなる。このため、圧縮空気の排気時はタンク12内の圧力とエアサスペンション1(エア室1C)内の圧力差に依存して、車高調整速度が変わってくる。
Here, when the air suspension device according to the first embodiment is applied to a low-pressure closed system, the
そのため、第1の実施の形態によれば、排気時の車高調整速度が初期条件よりも遅くなることを改善するため、後述の如く排気電磁弁17(排気バルブ)を適切なタイミングで開放する必要がある。即ち、第1の実施の形態では、コントローラ20からの排気指令中に後述の圧力変化率ΔPの絶対値が所定値(例えば、図4に示す変化率δ)以下で、その状態が所定時間(後述の計数値Ca)継続した場合に、システム内の空気量が所定量よりも多い状態と判断し、排気電磁弁17を開放する。これにより、車高調整速度の低下を改善することができる。
Therefore, according to the first embodiment, the exhaust solenoid valve 17 (exhaust valve) is opened at an appropriate timing as described later in order to improve that the vehicle height adjustment speed at the time of exhaust is lower than the initial condition. There is a need. That is, in the first embodiment, during the exhaust command from the
一方、通常の車高調整使用範囲では、排気電磁弁17を駆動(開弁)せずに、エアサスペンション1とタンク12との間で圧縮空気のやりとりを行う。そして、車高調整範囲が大きくなる場合には、大気からコンプレッサ2でエアサスペンション1に給気して車高調整を行う。しかし、車高を下げる制御時に、初期の車高調整速度以下になった場合には、エアサスペンション1から大気へ排気を行うことにより、車高調整速度の低下を改善することが可能である。
On the other hand, in the normal vehicle height adjustment use range, compressed air is exchanged between the
第1の実施の形態によるエアサスペンション装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、車高調整を自動モードで行うように選択スイッチ22を操作した場合を例に挙げて、第1の実施の形態によるエアサスペンション装置の作動について説明する。
The air suspension device according to the first embodiment has the above-described configuration. Next, an example in which the
車両の載荷重量が増加した場合(例えば、運転者を含めて車両の乗員が増えたり、荷物等が積載されたりした場合)に、車両重量の増加に伴ってエアサスペンション1のエア室1Cが縮小されるので、車高は設定高さ(目標とする車高)よりも低くなる。そこで、このような場合には、車高を目標車高(設定高さ)まで上昇させるため、コントローラ20は、図3に示すように、車高の上げ制御処理を実行する。
When the load on the vehicle increases (for example, when the number of occupants of the vehicle including the driver increases, or when luggage or the like is loaded), the
即ち、図3の処理動作がスタートすると、ステップ1では、圧力検出器19により検出したタンク12内の圧力(即ち、タンク圧力Pt)を読込む。図1に示す各給排気弁11を閉弁位置(a)に保持した状態で、戻し電磁弁16を閉弁位置(e)から開弁位置(f)に切換えることにより、圧力検出器19はタンク12内の圧力を検出することができる。なお、タンク12内の圧力(タンク圧力Pt)の検出後には、戻し電磁弁16を開弁位置(f)から閉弁位置(e)に戻す制御を行う。
That is, when the processing operation of FIG. 3 starts, in
次のステップ2では、タンク圧力Ptが高圧閾値Pm以上か否かを判定する。この高圧閾値Pmは、コンプレッサ2を使わずに、タンク12内の圧縮空気によってエアサスペンション1を車高上げ方向に作動できる程度に高い圧力値に設定されている。ステップ2で「YES」と判定したときには、タンク12の圧力(タンク圧力Pt)が十分に高い高圧状態であると判断できる。
In the
そこで、次のステップ3では戻し電磁弁16を閉弁位置(e)から開弁位置(f)に切換えて開弁状態とし、次のステップ4では、エアサスペンション1の給排気弁11を開弁位置(b)に切換える。これにより、タンク12内の圧縮空気をエアサスペンション1のエア室1C内に直接的に供給することができ、コンプレッサ2を停止させたままで、エアサスペンション1を車高上げ方向に作動することができる。
Therefore, in the
このとき、ステップ5では、車高センサ21からの検出信号により車高を読込む。次のステップ6では、車高が目標車高(設定高さ)よりも低いか否かを判定する。そして、ステップ6で「YES」と判定したときには、車高が設定高さよりも低く、目標車高に到達はしていないので、前記ステップ3に戻って、これ以降の処理を続ける。
At this time, in
一方、ステップ6で「NO」と判定したときには、車高が設定高さ以上となって、目標車高に達するまで車高が上げられたと判断することができる。このため、次のステップ7では、エアサスペンション1による車高上げ動作を停止させる。即ち、ステップ7の処理では、車高が目標車高に達した状態で、給排気弁11を閉弁位置(a)に戻し、戻し電磁弁16を閉弁位置(e)に戻すように制御する。そして、次のステップ8ではリターンする。
On the other hand, when it is determined as “NO” in
一方、前記ステップ2で「NO」と判定したときには、タンク12のタンク圧力Ptが高圧状態(タンク12からエアサスペンション1に圧縮空気を供給できるような高圧状態)ではないと判断できる。そこで、次のステップ9では、吸気電磁弁14を閉弁位置(e)から開弁位置(d)に切換え、タンク12をタンク側吸込管路13を介して吸・排気管路4に連通させる。なお、ステップ9では、戻し電磁弁16が既に閉弁位置(e)に戻されており、タンク12は給排管路5に対して遮断されている。
On the other hand, when the determination in
次のステップ10では電動モータ3によりコンプレッサ2を駆動し、ステップ11ではエアサスペンション1の給排気弁11を開弁位置(b)に切換える。これにより、タンク12内の圧縮空気(相対的に低圧な圧縮空気)は、コンプレッサ2の作動に伴って吸気側2Aから吸込まれ、吐出側2Bからは圧縮空気がエアドライヤ6、スローリターンバルブ7を介してエアサスペンション1のエア室1Cに供給され、車高を上昇方向に駆動できる。このように、車高の上昇時には、コンプレッサ2で圧縮された空気は、エアドライヤ6を通ることにより乾燥され、乾燥状態の圧縮空気がエアサスペンション1のエア室1C内へと供給される。
In the
この場合、コンプレッサ2は、タンク12に貯めた圧縮空気を吸気側2Aから吸込みつつ、吐出側2Bにより高い圧力の圧縮空気を発生させることができ、この圧縮空気をエアサスペンション1のエア室1C内に迅速に供給することができる。換言すると、コンプレッサ2は、大気圧状態の空気ではなく、予め圧縮されたタンク12内の圧縮空気を吸い込んで、より高い圧力の圧縮空気を生成できるので、圧縮空気の昇圧時間を短くすることができ、エアサスペンション1のエア室1Cを早期に伸長(上昇)させることができる。
In this case, the
この間、タンク12内の圧縮空気は、コンプレッサ2の吸気側2Aに吸込まれるため、タンク12内の圧力は漸次低下する。しかし、この状態で、仮にタンク12の内圧が負圧傾向となった場合には、吸込弁18(チェック弁)が自動的に開弁される。即ち、吸込弁18は、例えば接続点4A側が大気圧以下になると開弁するように設定することで、コンプレッサ2は圧縮に不足する空気を吸排ポート9から吸込んで、必要な吸込み空気量を確保することができる。
During this time, the compressed air in the
このため、コンプレッサ2は、吸排ポート9、吸・排気管路4を介して外気から空気を吸気しつつ、圧縮空気を給排管路5、エアドライヤ6およびスローリターンバルブ7を介してエアサスペンション1のエア室1Cへと供給することができる。そして、この場合も、ステップ12では、車高センサ21からの検出信号により車高を読込む。次のステップ13では、車高が目標車高(設定高さ)よりも低いか否かを判定する。ステップ13で「YES」と判定したときには、車高が設定高さよりも低く、目標車高に到達はしていないので、前記ステップ9に戻って、これ以降の処理を続ける。
For this reason, the
一方、ステップ13で「NO」と判定したときには、車高が設定高さ以上となって、目標車高に達するまで車高が上げられたと判断することができる。このため、次のステップ14では、エアサスペンション1による車高上げ動作を停止させる処理を実行する。即ち、ステップ14では、コンプレッサ2の圧縮運転を中断させるため電動モータ3の駆動を停止する。また、ステップ14の処理では、車高が目標車高に達した状態で、給排気弁11を閉弁位置(a)に戻し、吸気電磁弁14も閉弁位置(c)に戻すように制御する。そして、次のステップ8でリターンする。
On the other hand, when it is determined “NO” in
次に、車両の載荷重量が減少した場合(例えば、車両の乗員が減ったり、荷物等の積載量が減ったりした場合)に、車両重量の減少に伴ってエアサスペンション1のエア室1Cが拡張されるので、車高が設定高さ(目標とする車高)よりも高くなる。そこで、このような場合には、車高を目標車高(設定高さ)まで下降させるため、コントローラ20は、図4に示すように、車高の下げ制御処理を実行する。
Next, when the load of the vehicle decreases (for example, when the number of occupants of the vehicle decreases or the load of luggage or the like decreases), the
即ち、図4の処理動作がスタートすると、ステップ21では、エアサスペンション1の給排気弁11を開弁位置(b)に切換えて開弁し、次のステップ22では、戻し電磁弁16を閉弁位置(e)から開弁位置(f)に切換えて開弁状態とする。これにより、例えば図5中に矢印で示すように、エアサスペンション1のエア室1Cから空気導管10(分岐管10A)、給排管路5、タンク用管路15(戻し電磁弁16)を介してタンク12へと圧縮空気を排気する。
That is, when the processing operation of FIG. 4 is started, in
この状態で、次のステップ23は、給排管路5(例えば、接続点5B)の圧力Pを圧力検出器19から読込む。この場合に、給排管路5(例えば、接続点5B)は、例えば図5に示す如く、エアサスペンション1(エア室1C)と空気導管10(分岐管10A)を介して連通しているので、両者の圧力ほぼ等しい圧力となる。しかし、エアサスペンション1(エア室1C)内の圧力は、圧縮空気がタンク12内に向けて排気されるに従って漸次低下している。
In this state, the
そこで、ステップ24では、圧力検出器19により検出した圧力Pを下記の数1式のように微分して圧力変化率ΔPを算出する。この圧力変化率ΔPは、エアサスペンション1(エア室1C)の圧力変化率でもあり、タンク12の圧力変化率にも実質的に等しい。なお、圧力変化率ΔPは、ステップ24による微分演算に必ずしも限られるものではなく、例えば圧力検出器19によって検出した圧力Pの変化率を求めればよいものである。
Therefore, in step 24, the pressure P detected by the
次のステップ25では、圧力変化率ΔPの絶対値が予め決められた規定の変化率δ以下まで小さくなっているか否かを判定する。この変化率δは、エアサスペンション1により車高を下げる制御を行う上で、車高の変化(下降)速度が遅くなり、車高調整時の応答性が低下すると判断される基定の変化率である。ステップ25で「NO」と判定するときには、圧力変化率ΔPの絶対値が規定の変化率δよりも大きいので、エアサスペンション1(エア室1C)内の圧力は、規定値(基準)よりも速く低下しており、車高調整(下降)時の応答性は確保されていると判断できる。
In the next step 25, it is determined whether or not the absolute value of the pressure change rate ΔP has decreased to a predetermined change rate δ or less. The rate of change δ is a standard rate of change at which the speed of changing (falling down) the vehicle height is slowed down and the responsiveness at the time of adjusting the vehicle height is reduced in performing the control for lowering the vehicle height by the
そこで、次のステップ26ではカウンタCを零(C=0)とし、次のステップ27では、図5に示す制御状態で車高センサ21からの検出信号により車高を読込む。そして、ステップ28では、車高が目標車高(設定高さ)よりも高いか否かを判定する。ステップ28で「YES」と判定したときには、車高が設定高さよりも高く、目標車高まで車高が下降されていないので、前記ステップ22に戻って、これ以降の処理を続ける。
Therefore, in the next step 26, the counter C is set to zero (C = 0), and in the next step 27, the vehicle height is read by the detection signal from the
そして、ステップ28で「NO」と判定したときには、車高が設定高さ以下となって、目標車高に達するまで車高が下げられたと判断することができる。このため、次のステップ29では、エアサスペンション1による車高下げ動作を停止させる。即ち、ステップ29の処理では、車高が目標車高に達した状態で、給排気弁11を閉弁位置(a)とし、戻し電磁弁16を閉弁位置(e)に戻すように制御する。そして、次のステップ30でリターンする。
Then, when "NO" is determined in the
一方、ステップ25で「YES」と判定したときには、圧力変化率ΔPの絶対値が規定の変化率δ以下まで小さくなって、車高調整(下降)時の応答性は低下している可能性がある。そこで、次のステップ31では、カウンタCを「1」だけ歩進(C→C+1)させる。そして、ステップ32では、カウンタCの計数値が所定の計数値Ca以上になっているか否かを判定する。この計数値Caは、圧力変化率ΔPの絶対値が変化率δ以下まで小さくなってから所定時間が経過したか否かを判定するための閾値である。ステップ32で「NO」と判定する間は、前記ステップ23に戻って、これ以降の処理を続ける。
On the other hand, if "YES" is determined in the step 25, the absolute value of the pressure change rate ΔP becomes smaller than the specified change rate δ, and there is a possibility that the responsiveness during the vehicle height adjustment (down) is reduced. is there. Therefore, in the
しかし、ステップ32で「YES」と判定したときには、カウンタCの計数値が所定の計数値Ca以上となり、圧力変化率ΔPの絶対値が所定時間にわたって規定の変化率δ以下まで低下している場合であり、車高調整(下降)時の応答性が低下していると判断することができる。そこで、次のステップ33ではカウンタCを零(C=0)とし、ステップ34では戻し電磁弁16を閉弁位置(e)に戻す。ステップ35では排気電磁弁17を閉弁位置(g)から開弁位置(h)に切換える。
However, when "YES" is determined in step 32, the count value of the counter C is equal to or more than the predetermined count value Ca, and the absolute value of the pressure change rate ΔP has decreased to the specified change rate δ or less over a predetermined time. Thus, it can be determined that the responsiveness at the time of adjusting (lowering) the vehicle height is reduced. Therefore, in the next step 33, the counter C is set to zero (C = 0), and in step 34, the
これにより、図6中に矢印で示すように、エアサスペンション1のエア室1Cから圧縮空気を、空気導管10(分岐管10A)、給排管路5、エアドライヤ6、バイパス管路8、排気電磁弁17および吸排ポート9を介して外気へと直接的に排出する。このため、エアサスペンション1のエア室1Cを縮小させて車高を下げるときの車高下降速度を速くすることができる。また、このときにエアサスペンション1(エア室1C)から排出される圧縮空気は、給排管路5を介してエアドライヤ6内を逆流するので、エアドライヤ6の水分吸着剤は、エアサスペンション1の乾燥された空気を通すことにより再生され、エアドライヤ6の再生を効率的に行うことができる。
Thus, as shown by arrows in FIG. 6, compressed air is supplied from the
また、ステップ36では車高センサ21からの検出信号により車高を読込み、ステップ37では、車高が目標車高(設定高さ)よりも高いか否かを判定する。ステップ37で「YES」と判定したときには、車高が設定高さよりも高く、目標車高まで車高が下降されていないので、前記ステップ35に戻って、これ以降の処理を続ける。そして、ステップ37で「NO」と判定したときには、車高が設定高さ以下となって、目標車高に達するまで車高が下げられたと判断することができる。このため、次のステップ38では、エアサスペンション1による車高下げ動作を停止させる。即ち、ステップ38の処理では、車高が目標車高に達した状態で、給排気弁11を閉弁位置(a)とし、排気電磁弁17を閉弁位置(g)に戻すように制御する。そして、次のステップ30でリターンする。
In step 36, the vehicle height is read based on the detection signal from the
かくして、第1の実施の形態によれば、エアサスペンション1により車高を下げるため、図5に示す如く、給排気弁11を開弁すると共に、戻し電磁弁16を開弁する。これにより、エアサスペンション1(エア室1C)からタンク12に向けて圧縮空気を排気する。この状態で、圧力検出器19によりエアサスペンション1(エア室1C)内の圧力Pを検出すると共に、例えば前記数1式により圧力変化率ΔPを算出する。そして、この圧力変化率ΔPの絶対値が規定の変化率δ以下まで小さくなった状態が、所定時間にわたって継続した場合には、図6に示すように、戻し電磁弁16を閉弁すると共に、排気電磁弁17を開弁させ、エアサスペンション1(エア室1C)からの圧縮空気を、給排管路5、エアドライヤ6、バイパス管路8、排気電磁弁17および吸排ポート9を介して外気へと直接的に排出する。
Thus, according to the first embodiment, to lower the vehicle height by the
即ち、第1の実施の形態では、エアサスペンション1(エア室1C)内の圧縮空気をタンク12内に逃がすことにより、エアサスペンション1のエア室1Cを縮小させて車高を下げるときに、エアサスペンション1またはタンク12内の圧力変化率ΔPを求め、この圧力変化率ΔPにより、車高下げ制御の応答性が低下しているか否かを判定する。そして、車高下げ制御の応答性が低下していると判定したときには、戻し電磁弁16に替えて排気電磁弁17を開弁させ、エアサスペンション1のエア室1Cから給排管路5、バイパス管路8および排気電磁弁17を介して圧縮空気を外気へと直接的に排出する。
That is, in the first embodiment, the compressed air in the air suspension 1 (
このため、エアサスペンション1のエア室1Cを縮小させて車高を下げるときの車高下降速度を速くすることができる。そして、エアサスペンション1(エア室1C)から排出される圧縮空気は、給排管路5を介してエアドライヤ6内を逆流するので、エアドライヤ6の水分吸着剤は、エアサスペンション1の乾燥された空気を通すことにより再生され、エアドライヤ6の再生を効率的に行うことができる。
For this reason, the vehicle height lowering speed at the time of reducing the vehicle height by reducing the
また、図4に示す車高下げ制御では、ステップ25において圧力変化率ΔPが変化率δ以下まで小さくなったときに、この状態が所定時間にわたって継続するか否かを、ステップ31,32の処理により判定する。このため、車高下げ制御の応答性が低下しているか否かを正確に判断することができ、例えばエアサスペンション1の配管捩れ等による動き出し時に起こる問題の誤認識を防ぐことができる。
Further, in the vehicle height lowering control shown in FIG. 4, when the pressure change rate ΔP becomes smaller than the change rate δ in step 25, it is determined whether or not this state continues for a predetermined time in
一方、前記圧力変化率ΔPが規定の変化率δよりも大きく、車高下げ制御の応答性は低下していないと判断できる場合には、排気電磁弁17を開弁することなく、戻し電磁弁16を開弁したままで、エアサスペンション1(エア室1C)内の圧縮空気をタンク12内に逃がすように排出することができ、エアサスペンション1のエア室1Cを縮小させて車高を下げることができる。これにより、エアサスペンション1のエア室1Cから排出される圧縮空気を大気中に放出することなく、戻し電磁弁16を用いてタンク12内に圧縮空気を戻すように貯留しておくことができ、乾燥状態の圧縮空気を無駄に排気することなく、その後も有効に活用することができる。
On the other hand, if the pressure change rate ΔP is larger than the specified change rate δ and it can be determined that the responsiveness of the vehicle height reduction control has not decreased, the return solenoid valve is opened without opening the
従って、第1の実施の形態によるエアサスペンション装置によれば、システム内の空気量を所定量内に保つことが可能となる。また、周囲温度の影響を受けずに、車高調整時間を一定に保つことが可能となる。しかも、車高を下げる制御時には、コンプレッサ2を駆動しないことから省電力化および低騒音化を図ることができる。さらに、当該エアサスペンション装置は、外気からの給気がある場合に中圧システムにも適用することが可能となる。
Therefore, according to the air suspension device according to the first embodiment, it is possible to keep the amount of air in the system within a predetermined amount. Further, the vehicle height adjustment time can be kept constant without being affected by the ambient temperature. In addition, since the
次に、図7は第2の実施形態を示している。本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しかし、第2の実施形態の特徴は、コンプレッサ2の吸気側2Aに設ける吸込弁31をチェック弁ではなく、コントローラ20からの制御信号に従って開,閉制御される電磁式切換弁により構成したことにある。
Next, FIG. 7 shows a second embodiment. In the present embodiment, the same components as those in the above-described first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. However, the feature of the second embodiment is that the
ここで、吸込弁31は第1の実施の形態で述べた吸込弁18に替えて、吸・排気管路4の途中で接続点4A、4Bの間に設けられている。この吸込弁31は、吸排ポート9を介して大気から空気を吸気するように構成された電磁弁であり、常時は閉弁位置(i)におかれる。そして、吸込弁31は、コントローラ20からの制御信号により励磁されると、閉弁位置(i)から開弁位置(j)に切換えられる。
Here, the
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、例えば接続点4Aの位置でコンプレッサ2の吸気側2Aとタンク12との間の空気の圧力が大気圧以下となったときには、吸込弁31を閉弁位置(i)から開弁位置(j)に切換えることにより、吸排ポート9から大気(空気)を吸気するようにコンプレッサ2を制御することができ、前記第1の実施の形態と同様な効果を奏することができる。
Thus, also in the second embodiment configured as described above, for example, when the pressure of the air between the
しかも、第2の実施の形態によれば、電磁弁からなる吸込弁31は、コントローラ20からの制御信号に従って開,閉制御されるので、例えばコンプレッサ2の吸気側2Aの圧力、即ち圧力変化率を監視することにより、この圧力変化率に従って吸込弁31の開,閉を制御することができる。このため、吸排ポート9が負圧になる前に吸込弁30を開放し、吸気時間のロスを低滅することができる。
In addition, according to the second embodiment, the
また、吸込弁31の開,閉から吸気の回数及び時間を管理することができ、排気電磁弁17の開,閉から排気の回数及び時間を管理することができ、これによって、エアドライヤ6の再生状況(再生時期)を把握することが可能となる。一方、温度の影響を受けずに、車高調整時間を一定に保つことが可能である。また、車高を下げるときには、コンプレッサ2を駆動しないことから、省電力化及び低騒音化を図ることができる。
In addition, the number and time of intake can be managed from opening and closing of the
なお、前記第1の実施の形態では、圧力検出器19によって給排管路5(例えば、接続点5B)の圧力を検出する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばタンク用管路15または接続管12Aの途中等に圧力検出器を設け、この圧力検出器によりタンク12の圧力を検出すると共に、圧力変化率を演算して求める構成としてもよい。これにより、前記戻し弁が開弁しているとき、前記エアサスペンションまたは前記タンク内の空気の圧力変化率が所定時間にわたって規定の変化率以下の場合に、前記排気弁を開弁する構成としてもよい。この点は、第2の実施の形態についても同様である。
In the first embodiment, the case where the
また、前記第1の実施の形態では、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および排気電磁弁17を、リリーフ弁(安全弁)としての機能を有する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、吸気電磁弁14、戻し電磁弁16および/または排気電磁弁17は、必ずしもリリーフ弁として作動する必要はなく、リリーフ機能を有さない電磁式切換弁を用いて排気弁を構成してもよい。
Further, in the first embodiment, an example has been described in which the
さらに、前記第1の実施の形態では、コンプレッサ2の吸気側2Aを吸・排気管路4を介して吸排ポート9に接続する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、吸・排気管路は吸気通路と排気通路との2つ別々な通路(管路)により構成してもよい。換言すると、コンプレッサ2の吸気側2Aは吸気通路を介して外気と連通する構成とし、これとは別に、外気に連通可能な排気通路としての第3通路を設け、この第3通路に排気電磁弁17を設ける構成としてもよい。この場合の第3通路は、バイパス管路8に替えて、給排管路5の接続点5Aに接続する構成してもよい。
Further, in the first embodiment, the case where the
次に、前記実施の形態に含まれる発明について記載する。即ち、本発明の第1の態様としては、エアサスペンション装置であって、空気を貯留するように構成されたタンクと、該タンクから第1通路を介して供給される空気を圧縮するように構成されたコンプレッサと、該コンプレッサの吐出側にエアドライヤを介して接続されるエアサスペンションと、前記エアサスペンション内の圧縮空気を、前記エアドライヤと前記エアサスペンションの間から分岐して設けられる第2通路を介して前記タンクに戻すように構成された戻し弁と、前記タンク内の圧力に応じて開弁して前記エアサスペンション内の圧縮空気を前記エアドライヤを介して排気する第3通路に設けられる排気弁と、前記コンプレッサの吸気側と前記タンクとの間の空気の圧力が大気圧以下のとき、大気から空気を吸気可能な吸込弁と、を備え、前記戻し弁が開弁しているとき、前記エアサスペンションまたは前記タンク内の空気の圧力変化率が所定時間にわたって規定の変化率以下の場合に、前記排気弁を開弁することを特徴としている。 Next, the invention included in the embodiment will be described. That is, as a first aspect of the present invention, there is provided an air suspension device which is configured to store air and configured to compress air supplied from the tank via a first passage. Compressed air, an air suspension connected to the discharge side of the compressor via an air dryer, and compressed air in the air suspension via a second passage provided to branch off from between the air dryer and the air suspension. A return valve configured to return to the tank by an exhaust valve provided in a third passage that opens according to the pressure in the tank and exhausts the compressed air in the air suspension through the air dryer. When the pressure of air between the suction side of the compressor and the tank is equal to or lower than the atmospheric pressure, a suction valve capable of sucking air from the atmosphere. Wherein when the return valve is open, the exhaust valve is opened when the pressure change rate of the air in the air suspension or the tank is equal to or less than a specified change rate over a predetermined time. And
また、第2の態様としては、前記第1の態様において、前記第1通路には、前記コンプレッサの吸気側と前記タンクとの間に位置して吸気切替弁が設けられていることを特徴としている。第3の態様としては、前記第1の態様において、前記コンプレッサの作動,停止と、前記戻し弁および/または排気弁の開,閉とを制御する制御装置が備えられていることを特徴としている。 According to a second aspect, in the first aspect, the first passage is provided with an intake switching valve located between the intake side of the compressor and the tank. I have. According to a third aspect, in the first aspect, a control device for controlling activation and stop of the compressor and opening and closing of the return valve and / or the exhaust valve is provided. .
1 エアサスペンション
2 コンプレッサ
3 電動モータ
4 吸・排気管路
5 給排管路
6 エアドライヤ
8 バイパス管路(第3通路)
9 吸排ポート
10 空気導管
11 給排気弁
12 タンク
13 タンク側吸込管路(第1通路)
14 吸気電磁弁(吸気切替弁)
15 タンク用管路(第2通路)
16 戻し電磁弁(戻し弁)
17 排気電磁弁(排気弁)
18,31 吸込弁
19 圧力検出器
20 コントローラ(制御装置)
21 車高センサ
DESCRIPTION OF
9 suction /
14. Intake solenoid valve (intake switching valve)
15 Pipe for tank (second passage)
16 Return solenoid valve (return valve)
17 Exhaust solenoid valve (exhaust valve)
18, 31
21 Vehicle height sensor
Claims (3)
空気を貯留するように構成されたタンクと、
該タンクから第1通路を介して供給される空気を圧縮するように構成されたコンプレッサと、
該コンプレッサの吐出側にエアドライヤを介して接続されるエアサスペンションと、
前記エアサスペンション内の圧縮空気を、前記エアドライヤと前記エアサスペンションの間から分岐して設けられる第2通路を介して前記タンクに戻すように構成された戻し弁と、
前記タンク内の圧力に応じて開弁して前記エアサスペンション内の圧縮空気を前記エアドライヤを介して排気する第3通路に設けられる排気弁と、
前記コンプレッサの吸気側と前記タンクとの間の空気の圧力が大気圧以下のとき、大気から空気を吸気可能な吸込弁と、を備え、
前記戻し弁が開弁しているとき、前記エアサスペンションまたは前記タンク内の空気の圧力変化率が所定時間にわたって規定の変化率以下の場合に、前記排気弁を開弁することを特徴とするエアサスペンション装置。 An air suspension device,
A tank configured to store air;
A compressor configured to compress air supplied from the tank via the first passage;
An air suspension connected to a discharge side of the compressor via an air dryer,
A return valve configured to return the compressed air in the air suspension to the tank via a second passage branched from the air dryer and the air suspension;
An exhaust valve provided in a third passage that opens in accordance with the pressure in the tank and exhausts the compressed air in the air suspension through the air dryer;
When the pressure of the air between the suction side of the compressor and the tank is equal to or less than the atmospheric pressure, a suction valve capable of sucking air from the atmosphere,
When the return valve is opened, the exhaust valve is opened when a pressure change rate of the air in the air suspension or the tank is equal to or less than a predetermined change rate for a predetermined time. Suspension device.
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US20210001678A1 (en) * | 2018-03-28 | 2021-01-07 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Air suspension system and camera cleaning system |
CN112879487A (en) * | 2021-01-22 | 2021-06-01 | 广州橙行智动汽车科技有限公司 | Air spring system, vehicle and control method |
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