JP2020044117A - 綿棒 - Google Patents

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博康 久保田
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Abstract

【課題】薬液等の液体を対象となる部位以外に塗布しないようにする綿棒を提供する。【解決手段】液体を含侵させ塗布するための吸収部31と、前記液体を撥液する撥液部41と、を具備する頭部21と、前記吸収部と、前記撥液部との境界を示す境界部51と、を有し、前記境界部は、前記吸収部と、前記撥液部とを2分する綿棒。【選択図】図1

Description

本発明は、綿棒に関するものである。
綿棒は、医療現場や家庭などで薬剤を塗布したり、化粧又は細部をクリーニングする際に広く使用されている。綿棒とは、薬剤などの液体を含浸させるために特に綿などの繊維を丸めたもので構成される綿体部と、その綿体部を先端に配置するとともにその綿体部を支持し、使用者が把持する軸部とを有するものであり、その軸部は紙製又は合成樹脂で作成されたものが知られている。
例えば特開2005-198739号公報に開示されている綿棒は、軸の端部に繊維塊状部を取り付け、軸表面の一部には、指で軸を把持する部位を示す所定幅の把持領域が軸と異なる色で表示されているというものである。
上記発明に係る綿棒は、軸表面の一部に、把持する部位が示されているので、使用時に正しい位置を把持することができるものである。しかしながら、綿などの繊維を丸めたもので構成される繊維塊状部に、薬液を含侵させ、その繊維塊状部に含侵させた薬液を、対象となる部位に塗布する場合に、対象となる部位以外に、その薬液を塗布してしまう場合がある。
例えば、使用者の口腔内において、歯に薬剤を塗布する場合において上記発明に係る綿棒を使用すると、薬液を塗布する対象である歯に、その薬剤を塗布することができるものの、その使用者のほほの内側にもその薬液が塗布されてしまい、対象となる部位以外に、その薬液を塗布されてしまうという問題が生じる。
特開2005-198739号公報
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、薬液等の液体を対象となる部位以外に塗布しないようにする綿棒を提供することである。
前記の課題を解決する第1観点の綿棒は、液体を含侵させ塗布するための吸収部と、液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、吸収部と、撥液部との境界を示す境界部と、を有し、境界部は、吸収部と、撥液部とを2分するというものである。
また、第2観点の綿棒は、第1観点において、頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、を有し、境界部は、軸部の長手方向に平行であるというものである。
また、第3観点の綿棒は、第1観点において、頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、を有し、境界部は、軸部の長手方向に垂直であるというものである。
また、第4観点の綿棒は、液体を含侵させ塗布するための吸収部と、液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、吸収部と、撥液部との境界を示す境界部と、を有し、境界部は、側面視において、軸部の長手方向と平行な第1直線部と、第1直線部から屈折して接続した屈曲部と、側面視において、軸部の長手方向と平行かつ屈曲部と接続した第2直線部と、を、さらに有し、頭部における直線部と、屈曲部と、第2直線部と、を有する境界部が、吸収部と撥液部とを2分し、吸収部の領域が撥液部の領域よりも大であるというものである。
また、第5観点の綿棒は、液体を含侵させ塗布するための吸収部と、液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、吸収部と、撥液部との境界を示す境界部と、を有し、境界部は、側面視において、軸部の長手方向と平行な第1直線部と、第1直線部から屈折して接続した屈曲部と、側面視において、軸部の長手方向と平行かつ屈曲部と接続した第2直線部と、を、さらに有し、頭部における直線部と、屈曲部と、第2直線部と、を有する境界部が、吸収部と撥液部とを2分し、撥液部の領域が、吸収部の領域よりも大であるというものである。
また、第6観点の綿棒は、第2観点から第5観点において、軸部は、合成樹脂で作成するというものである。
また、第7観点のパックは、第1観点から第6観点の綿棒における吸収部に、薬液を浸潤させるとともに、綿棒を、水密性を保持するように封入したというものである。
また、第8観点のパックは、第7観点において、その薬液は、稀ヨードチンキ液であるというものである。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、薬液等の液体を対象となる部位以外に塗布しないようにする綿棒を提供することができる。
Aは、第1実施例の綿棒の正面図である。Bは、Aの右側面図である。Cは、Aの左側面図である。 Aは、第2実施例の綿棒の正面図である。Bは、Aの右側面図である。Cは、Aの左側面図である。 Aは、第3実施例の綿棒の正面図である。Bは、Aの右側面図である。Cは、Aの左側面図である。 Aは、第4実施例の綿棒の正面図である。Bは、Aの右側面図である。Cは、Aの左側面図である。 第1実施例の綿棒をパックに封入した状態を示す概念図である。
以下、図示の実施形態を参照して本実施例について説明する。第1実施例の綿棒10は、主として滅菌した脱脂綿を固めた球状または長円球状を呈する頭部21と、軸部100とを有するものである。
頭部21は、脱脂綿にかぎらず、合成繊維を丸めて構成しても好ましい。軸部100は、図示しない使用者が把持するため、長手方向Xに、所定の長さを有し、かつその断面形状は丸軸である。また、所定の長さとは、150ミリメートル程度が好ましい。また、その径は3ミリメートルが好ましい。なお軸部100は紙軸又は合成樹脂性であることが好ましい。これについては、後述する。
頭部21は、液体を含侵させその液体を塗布するための吸収部31と、液体を吸収しないで弾く撥液部41と、それらの境界線を規定する境界部51と、を有する。吸収部31は、上記のとおり液体を吸収し、それを保持するものであり、脱脂綿にかぎらず合成繊維丸めて構成しても好ましい。すなわち吸収部31は、上記頭部21を構成している上述の脱脂綿、合成繊維を丸めたものそのものが露出するという構成である。
それに対して、撥液部41は、文字通り液体を弾いて吸収しない、いわば撥液するというものであり、例えば、脱脂綿にかぎらず、合成繊維で構成した頭部21の一部に、撥液する合成樹脂を塗布することで構成することができる。例えば、衛生的なゴム、合成樹脂、撥水塗料がこれに該当する。すなわち、上記頭部21の表面に、撥液する合成樹脂をコーティングすることで、撥液部41を構成している。従って、上記頭部21を構成している上述の脱脂綿または、合成繊維を丸めたものそのものが露出しないという構成である。もっとも、撥液部41を全部合成樹脂で構成することで、液体を弾いて、吸収しないものとしても好ましい。
第1実施例の綿棒10の境界部51は、頭部21に配置され、かつ軸部100の長手方向Xと平行に配置されており、この境界部51によって、吸収部31の領域と、撥液部41の領域が2分される。また、この境界部51が、軸部100の径の中心を通り、その軸部100の長さ方向に平行である場合は、吸収部31の領域と、撥液部41の領域がほぼ、2等分される。従ってこのような場合は、図1B、Cで示したとおり、頭部21の下半分が吸収部31の領域であり上半分が撥液部41の領域となる。尚、撥液部41は、脱脂綿または合成繊維で構成した頭部21の一部の表面のみを、撥液する塗料又は合成樹脂でコーティングすることで構成した場合において、その内部は、脱脂綿または合成繊維で構成されている。従って、吸収部31から吸収された液体は、その内部における脱脂綿または合成繊維においても染み込み、その液体を一時的に保持することができる。よって、薬液を吸収部31によって、塗布する場合に、その内部における脱脂綿または合成繊維は、その薬液の供給元となることができる。
次に第2実施例の綿棒12について説明する。第2実施例の綿棒12についても、主として滅菌した脱脂綿を固めた球状または長円球状を呈する頭部22と、軸部100とを有するものである。なお、軸部100の構成は、第1実施例の綿棒10の軸部100と同様であるので同じ符号を付しその説明は省略する。
頭部22は、脱脂綿にかぎらず、合成繊維を丸めて構成しても好ましい。また、頭部22は、液体を含侵させその液体を塗布するための吸収部32と、液体を吸収しないで弾く撥液部42と、それらの境界線を規定する境界部52と、を有する。吸収部32は、上記のとおり液体を吸収し、それを保持するものであり、脱脂綿にかぎらず合成繊維で構成しても好ましい。すなわち上記頭部22を構成している上述の脱脂綿、合成繊維を丸めたものそのものが露出するという構成である。
それに対して、撥液部42は、文字通り液体を弾いて吸収しない、いわば撥液するというものであり、例えば、脱脂綿にかぎらず、合成繊維で構成した頭部22の一部に、撥液する合成樹脂を塗布することで構成することができる。例えば、衛生的なゴム、合成樹脂、撥水塗料がこれに該当する。すなわち、上記頭部22の表面に、撥液する合成樹脂をコーティングすることで、撥液部42を構成している。もっとも、撥液部42を全部合成樹脂で構成することで、液体を弾いて、吸収しないものとしても好ましい。
第2実施例の綿棒10の境界部52は、頭部22に配置され、かつ軸部100の長手方向Xに対して垂直に配置されており、さらにこの境界部52が、頭部22の先端部22aから、頭部軸線22bの3分の1の長さの位置に配置された境界部52によって、吸収部32の領域と、撥液部42の領域が2分される。従ってこのような場合は、図2Bで示したとおり、頭部22の左側が吸収部32の領域であり、右側が撥液部42の領域となる。尚、撥液部42は、脱脂綿または合成繊維で構成した頭部22の一部の表面のみを、撥液する塗料又は合成樹脂でコーティングすることで構成した場合において、その内部は、脱脂綿または合成繊維で構成されている。従って、吸収部32から吸収された液体は、その内部における脱脂綿または合成繊維においても染み込み、その液体を一時的に保持することができる。よって、薬液を吸収部32によって、塗布する場合に、その内部における脱脂綿または合成繊維は、その薬液の供給元となることができる。
次に第3実施例の綿棒13について説明する。第3実施例の綿棒13についても、主として滅菌した脱脂綿を固めた球状または長円球状を呈する頭部23と、軸部100とを有するものである。なお、軸部100の構成は、第1実施例の綿棒10の軸部100と同様であるので同じ符号を付しその説明は省略する。
頭部23は、脱脂綿にかぎらず、合成繊維を丸めて構成しても好ましい。また、頭部23は、液体を含侵させその液体を塗布するための吸収部33と、液体を吸収しないで弾く撥液部43と、それらの境界線を規定する境界部53と、を有する。吸収部33は、上記のとおり液体を吸収し、それを保持するものであり、脱脂綿にかぎらず合成繊維で構成しても好ましい。すなわち、吸収部33は上記頭部23を構成している上述の脱脂綿、合成繊維を丸めたものそのものが露出するという構成である。
それに対して、撥液部43は、文字通り液体を弾いて吸収しない、いわば撥液するというものであり、例えば、脱脂綿にかぎらず、合成繊維で構成した頭部23の一部に、撥液する合成樹脂を塗布することで構成することができる。例えば、衛生的なゴム、合成樹脂、撥水塗料がこれに該当する。すなわち、上記頭部23の表面に、撥液する合成樹脂をコーティングすることで、撥液部43を構成している。もっとも、撥液部43を全部合成樹脂で構成することで、液体を弾いて、吸収しないものとしても好ましい。
第3実施例の綿棒13の境界部53は、頭部23に配置されている。また、境界部53は、第1直線部53aと、その第1直線部53aから屈折して接続した屈曲部53bと、その屈曲部53bと接続した第2直線部53cとを有する(図3A参照)。直線部53aは、第3実施例の綿棒13の側面視において、軸部100の長手方向Xと平行であって、軸部100の径の中心を通る軸線の延長線上かつその頭部23に配置されている(図3B参照)。また、屈曲部53bは、その直線部53aから屈折して接続され、頭部23の先端部23aを、曲線状に回避するように配置され、第2直線部53cに接続されている。第2直線部53cも、第3実施例の綿棒13の側面視において、軸部100の長手方向Xと平行であって、軸部100の径の中心を通る軸線の延長線上かつ頭部23に配置されている(図3C参照)。
このように、第1直線部53aと、その第1直線部53aから屈折して接続した屈曲部53bと、第2直線部53cとを有する境界部53によって、吸収部33と、撥液部43との領域が画定する。第3実施例の綿棒13においては、このように画定した吸収部33の領域の表面積と、撥液部43の領域の表面積は、撥液部43の領域の表面積が、吸収部33の領域の表面積に比して大である。すなわち、撥液部43が、屈曲部53bにおいて、吸収部33に入り込む状態を呈しており、頭部23における先端部23aは、撥液部43の領域であるために、撥液部43の領域の表面積が、吸収部33の領域の表面積に比して大となる構成である。尚、撥液部43は、脱脂綿または合成繊維で構成した頭部23の一部の表面のみを、撥液する塗料又は合成樹脂でコーティングすることで構成した場合において、その内部は、脱脂綿または合成繊維で構成されている。従って、吸収部33から吸収された液体は、その内部における脱脂綿または合成繊維においても染み込み、その液体を一時的に保持することができる。よって、薬液を吸収部33によって、塗布する場合に、その内部における脱脂綿または合成繊維は、その薬液の供給元となることができる。
次に第4実施例の綿棒14について説明する。第4実施例の綿棒14についても、主として滅菌した脱脂綿を固めた球状または長円球状を呈する頭部24と、軸部100とを有するものである。なお、軸部100の構成は、第1実施例の綿棒10の軸部100と同様であるので同じ符号を付しその説明は省略する。
頭部24は、脱脂綿にかぎらず、合成繊維を丸めて構成しても好ましい。また、頭部24は、液体を含侵させその液体を塗布するための吸収部34と、液体を吸収しないで弾く撥液部44と、それらの境界線を規定する境界部54と、を有する。吸収部34は、上記のとおり液体を吸収し、それを保持するものであり、脱脂綿にかぎらず合成繊維で構成しても好ましい。すなわち吸収部34は、上記頭部24を構成している上述の脱脂綿、合成繊維を丸めたものそのものが露出するという構成である。
それに対して、撥液部44は、文字通り液体を弾いて吸収しない、いわば撥液するというものであり、例えば、脱脂綿にかぎらず、合成繊維で構成した頭部24の一部に、撥液する合成樹脂を塗布することで構成することができる。例えば、衛生的なゴム、合成樹脂、撥水塗料がこれに該当する。すなわち、上記頭部24の表面に、撥液する合成樹脂をコーティングすることで、撥液部44を構成している。もっとも、撥液部44を全部合成樹脂で構成することで、液体を弾いて、吸収しないものとしても好ましい。
第4実施例の綿棒14の境界部54は、頭部24に配置されている。また、境界部54は、第1直線部54aと、その第1直線部54aから屈折して接続した屈曲部54bと、その屈曲部54bと接続した第2直線部54cとを有する(図4A参照)。直線部54aは、第4実施例の綿棒14の側面視において、軸部100の長手方向Xと平行であって、軸部100の径の中心を通る軸線の延長線上かつその頭部24に配置されている(図4B参照)。また、屈曲部54bは、その直線部54aから屈折して接続され、頭部24の先端部24aを、曲線状に回避するように配置され、第2直線部54cに接続されている。第2直線部54cも、第4実施例の綿棒14の側面視において、軸部100の長手方向Xと平行であって、軸部100の径の中心を通る軸線の延長線上かつ頭部23に配置されている(図4C参照)。
このように、第1直線部54aと、その第1直線部54aから屈折して接続した屈曲部54bと、第2直線部54cとを有する境界部54によって、吸収部34と。撥液部44との領域が画定する。第4実施例の綿棒14においては、このように画定した吸収部34の領域の表面積と、撥液部44の領域の表面積は、吸収部34の領域の表面積が、撥液部44の領域の表面積に比して大である。すなわち、吸収部34が、屈曲部54bにおいて、撥液部44に入り込む状態を呈しており、頭部24における先端部24aは、吸収部34の領域であるために、吸収部34の領域の表面積が、撥液部44の領域の表面積に比して大となる構成である。尚、撥液部44は、脱脂綿または合成繊維で構成した頭部24の一部の表面のみを、撥液する塗料又は合成樹脂でコーティングすることで構成した場合において、その内部は、脱脂綿または合成繊維で構成されている。従って、吸収部34から吸収された液体は、その内部における脱脂綿または合成繊維においても染み込み、その液体を一時的に保持することができる。よって、薬液を吸収部34によって、塗布する場合に、その内部における脱脂綿または合成繊維は、その薬液の供給元となることができる。
上記構成の第1実施例の綿棒10、第2実施例の綿棒12、第3実施例の綿棒13、第4実施例の綿棒14、におけるそれぞれの吸収部31、吸収部32、吸収部33、吸収部34についてそれぞれ液体を染み込ませることができる。例えばその液体は薬液であれば、吸収部31、吸収部32、吸収部33、吸収部34から、その患部に塗布する際に好適である。その際に上記のとおり所定の領域のみに、それらの吸収部31、吸収部32、吸収部33、吸収部34が配置されているので、目的の患部以外に薬液が付着する恐れを可及的に減少させることができる。すなわち、撥液部41、撥液部42、撥液部43、撥液部44は、文字通り液体を弾いて、吸収しないというものであるので、薬液を吸収することがない。従って、これら撥液部41、撥液部42、撥液部43、撥液部44から薬液が染み出すことがない。よって、これら撥液部41、撥液部42、撥液部43、撥液部44が、目的の部位以外に接触したとしてもその薬液をその目的の部位以外に塗布するということがない。
なお、本発明者は、歯科医であり、永年地域の医療活動の結果、地域住民の健康増進に貢献し、特に校医として学童、児童の健康増進に貢献した経験から、希ヨードチンキ液が、歯垢の染め出しに使用することに好適であることを見出した。すなわち、従来の歯垢を染め出すための染め出し剤で歯垢を染めることができるものの、一度歯垢を染めるとその色彩が長時間消滅しにくいこという問題が生じている。これを解決するものとして歯垢を染めることができ、かつ比較的短時間でその色彩が消滅するものであって、使用者の負担にならないものを探求した結果、希ヨードチンキ液Yが最適であることを見出したのである。
従って、上記構成の第1実施例の綿棒10、第2実施例の綿棒12、第3実施例の綿棒13、は第4実施例の綿棒14、におけるそれぞれの吸収部31、吸収部32、吸収部33、吸収部34ついてそれぞれ希ヨードチンキ液Yを染み込ませ、それを個別に包装した上で、密封し、希ヨードチンキ液Yが漏れないように水密性を保持するように合成樹脂フィルムで構成されたパック500に封入することができる。なお、希ヨードチンキ液Yとは、例えば、1リットル中 ヨウ素3グラムを含有するものであり、添加物として、ヨウ化カリウム、エタノールを含有するものである。
なお、図5においては、パック500に第1実施例の綿棒10を封入した実施例を記載している。図示しないが、同様にパック500に第2実施例の綿棒12、第3実施例の綿棒13、は第4実施例の綿棒14、を封入できることは言うまでもない。なお、この場合に軸部100は、合成樹脂で作成することが好ましい。紙軸では薬液が染みてしまい図示しない使用者の手が汚れてしまうからである。
上記構成の第1実施例の綿棒10における吸収部31は、図1で示したとおり、頭部21の下半分が吸収部31の領域であり上半分が撥液部41の領域となる。従って、図示しない使用者が自分の歯に、希ヨードチンキ液を塗布する場合に、上半分の吸収部31の領域をその使用者の歯に向け、下半分が撥液部41の領域を、その使用者のほほの内側に向けることで、その希ヨードチンキ液が使用者のほほの内側に付着する可能性を可及的に防止することができる。
他の実施例の第2実施例の綿棒12、第3実施例の綿棒13、第4実施例の綿棒14、についても、使用者の意図しない箇所への薬液(例えば、希ヨードチンキ液Y)の付着を可及的に防止することができる。
すなわち、上記構成の第2実施例の綿棒12は、例えば図示しない使用者の口腔内における奥歯に薬液を塗布しつつ、使用者の意図しないその他の箇所への薬液(例えば、希ヨードチンキ液Y)の付着を可及的に防止することができる。また、上記構成の第3実施例の綿棒13は、例えば、図示しない使用者の口腔内における奥歯にその薬液が付着する可能性を可及的に防止しつつその奥歯の手前の歯に薬液を塗布することができる、またその際に、ほほの内側にその薬液の付着する可能性を可及的に防止することができるというものである。また、上記構成の第4実施例の綿棒14は、例えば図示しない使用者の口腔内における奥歯とその手前の歯に薬液を塗布しつつ、その使用者のほほの内側にその薬液の付着する可能性を可及的に防止することができる。
10 第1実施例の綿棒
12 第2実施例の綿棒
13 第3実施例の綿棒
14 第4実施例の綿棒
21、22、23、24 頭部
31、32、33、34 吸収部
41、42、43、44 撥液部
51、52、53、54 境界部
53a、54a 第1直線部
53b、53b 屈曲部
53c、54c 第2直線部
100 軸部
500 パック

Claims (8)

  1. 液体を含侵させ塗布するための吸収部と、前記液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、
    前記吸収部と、前記撥液部との境界を示す境界部と、を有し、
    前記境界部は、前記吸収部と、前記撥液部とを2分する綿棒。
  2. 前記頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、を有し、前記境界部は、前記軸部の長手方向に平行である請求項1記載の綿棒。
  3. 前記頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、を有し、前記境界部は、前記軸部の長手方向に垂直である請求項1記載の綿棒。
  4. 液体を含侵させ塗布するための吸収部と、前記液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、
    前記頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、
    前記吸収部と、前記撥液部との境界を示す境界部と、を有し、
    前記境界部は、側面視において、前記軸部の長手方向と平行な第1直線部と、
    前記第1直線部から屈折して接続した屈曲部と、
    側面視において、前記軸部の長手方向と平行かつ前記屈曲部と接続した第2直線部と、を、さらに有し、
    前記頭部における前記直線部と、前記屈曲部と、第2直線部と、を有する前記境界部が、前記吸収部と前記撥液部とを2分し、前記吸収部の領域が前記撥液部の領域よりも大である綿棒。
  5. 液体を含侵させ塗布するための吸収部と、前記液体を撥液する撥液部と、を具備する頭部と、
    前記頭部を保持するとともに、使用者が把持するための所定の長手方向を有する軸部と、
    前記吸収部と、前記撥液部との境界を示す境界部と、を有し、
    前記境界部は、側面視において、前記軸部の長手方向と平行な第1直線部と、
    前記第1直線部から屈折して接続した屈曲部と、
    側面視において、前記軸部の長手方向と平行かつ前記屈曲部と接続した第2直線部と、を、さらに有し、
    前記頭部における前記直線部と、前記屈曲部と、第2直線部と、を有する前記境界部が、前記吸収部と前記撥液部とを2分し、前記撥液部の領域が、前記吸収部の領域よりも大である綿棒。
  6. 前記軸部は、合成樹脂で作成する請求項2から5いずれか1項記載の綿棒。
  7. 前記請求項1から6いずれか1項記載の綿棒における吸収部に、薬液を浸潤させるとともに、前記綿棒を、水密性を保持するように封入したパック。
  8. 前記薬液は、稀ヨードチンキ液である請求項7記載のパック。
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