JP2020039203A - 電力変換装置 - Google Patents

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翔太 山本
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冬樹 前原
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Abstract

【課題】異常の有無を適切に判定できる電力変換装置を提供すること。【解決手段】インバータ30は、スイッチング素子Sp,Sn及び異常検出回路36を一体的に設けた半導体モジュール35a〜35cと、制御装置40と、を備える。異常検出回路36は、電圧印加後、初期信号を出力するように構成されており、制御装置40は、電圧印加後、起動処理を実施する起動処理部41を備える。起動処理部41は、初期信号を入力した場合、初期信号の入力情報を記憶するとともに、正常に通信可能であると判定する。入力期間は、イグニッションオンからスタータの駆動が開始されるよりも前に設定され、起動処理部41は、入力期間中に初期信号を入力しなかった場合であっても、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶されている場合、半導体モジュールとの間で正常に通信可能であると判定する。【選択図】 図2

Description

この発明は、電力変換装置に関するものである。
従来、回転電機に利用されるインバータなどの電力変換装置には、スイッチング素子に関連する異常を検出する異常検出回路と、異常検出回路が異常を検出した場合にスイッチング素子を保護する保護回路とを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1の電力変換装置は、スイッチング回路と、異常検出回路と、保護回路とが一体的に設けられた半導体モジュールを備えている。これにより、配線抵抗等の影響を抑制しつつ、信号の伝達遅れを抑えることができるため、スイッチング回路に関連する異常を正確に検出し、速やかに保護することができる。
特開2017−135850号公報
ところで、電力変換装置への印加電圧が一時的に低下する場合、正常に駆動可能であるにもかかわらず、異常を検出し、駆動させることができないと誤判定する場合があった。この場合、回転電機の駆動が規制されてしまう可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、異常の有無を適切に判定できる電力変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、車両に適用され、スタータに接続されたバッテリとモータとの間において電力を変換する電力変換装置であって、スイッチング素子、及び前記スイッチング素子の異常を検出する異常検出回路を一体的に設けた半導体モジュールと、前記半導体モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記異常検出回路は、前記バッテリから第1起動電圧以上の電圧の印加が開始された場合、予め決められた出力期間中、初期信号を前記制御装置に出力するように構成されており、前記制御装置は、前記バッテリから第2起動電圧以上の電圧の印加が開始された場合、複数の処理からなる起動処理を実施する起動処理部を備え、前記起動処理部は、前記起動処理において設定される入力期間中に初期信号を入力した場合、記憶部に初期信号の入力情報を記憶するとともに、前記半導体モジュールと前記制御装置との間で正常に通信可能であると判定する一方、前記入力期間中に初期信号を入力しなかった場合であっても、前記記憶部に前記初期信号の入力情報が記憶されている場合、前記半導体モジュールと前記制御装置との間で正常に通信可能であると判定する。
イグニッションオンに基づいてスタータの駆動が開始されると、バッテリの電圧低下に伴い、制御装置がリセットされる一方、異常検出回路がリセットされない場合がある。
この場合、バッテリの電圧が回復しても、異常検出回路は、初期信号の出力期間を改めて設定しない一方、制御装置は、改めて入力期間を設定することとなり、出力期間と入力期間とが重複しない可能性がある。つまり、異常検出回路からの初期信号を入力することができず、半導体モジュールと制御装置との間で通信不可能であると誤判定し、モータの制御を規制してしまう可能性がある。
そこで、起動処理部は、入力期間中に初期信号を入力しなかった場合であっても、記憶部に初期信号の入力情報が記憶されている場合には、半導体モジュールと制御装置との間で正常に通信可能であると判定することとした。このため、前述したように、スタータの駆動に伴い、制御装置がリセットされ、起動処理が実行された場合において、異常検出回路がリセットされず、出力期間が入力期間に対して重複しなかったとしても、記憶部に記憶されている入力情報に基づいて、半導体モジュールと制御装置との間で正常に通信可能であると判定することができる。したがって、誤判定を防止し、回転電機の制御が規制される事態を回避することができる。
第2の手段は、車両に適用され、バッテリとモータとの間において電力を変換する電力変換装置であって、スイッチング素子を備える半導体モジュールと、前記半導体モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、イグニッションオンされた場合、複数の処理からなる起動処理を開始する起動処理部と、イグニッションオフされた場合、複数の処理からなる終了処理を開始する終了処理部と、を備え、前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、前記終了処理部は、前記第1処理の終了後、続けて第2処理を実施する。
終了処理において、第1処理の後、第2処理が完了する前に、イグニッションオンがされると、終了処理が中断され、起動処理が開始される。この場合、当該起動処理の第3処理において、診断情報が記憶されない、若しくは記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定され、モータの制御を規制してしまう場合がある。
そこで、終了処理部は、第1処理の終了後、続けて第2処理を実施するようにして、第1処理の終了後、第2処理が完了するまでの時間を極力短くした。これにより、第1処理の後、第2処理が完了する前に、イグニッションオンがされることを抑制し、モータが正常であるにもかかわらず、誤判定により、制御が規制されてしまうことを防止することができる。
第3の手段は、車両に適用され、バッテリとモータとの間において電力を変換する電力変換装置であって、スイッチング素子を備える半導体モジュールと、前記半導体モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、イグニッションオンされた場合、複数の処理からなる起動処理を開始する起動処理部と、イグニッションオフされた場合、複数の処理からなる終了処理を開始する終了処理部と、を備え、前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、前記終了処理の実施中に、イグニッションオンされた場合、前記終了処理部は、当該終了処理を中断する一方、前記起動処理部は、起動処理を開始するように構成されており、当該起動処理の第3処理において、前記記憶部に前記診断情報が記憶されていない場合、若しくは前記記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定した場合であっても、前記記憶内容が正常であると判定する。
終了処理において、第1処理の後、第2処理が完了する前に、イグニッションオンがされると、終了処理が中断され、起動処理が開始される。この場合、当該起動処理の第3処理において、診断情報が記憶されない、若しくは記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定され、モータの制御を規制してしまう場合がある。
そこで、終了処理の実施中に、イグニッションオンされた場合、起動処理の第3処理において、起動処理部は、記憶部に診断情報が記憶されていない場合、若しくは診断情報に基づいて記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定した場合であっても、記憶内容が正常であると判定することとした。これにより、第1処理の後、第2処理が完了する前に、イグニッションオンがされることにより、モータが正常であるにもかかわらず、誤判定により、制御が規制されてしまうことを防止することができる。
動力システムの概略構成を示すブロック図。 回転電機の概略構成を示すブロック図。 インバータ回路の構成を示す回路図。 起動電圧とリセット電圧を示す図。 起動処理を示すフローチャート。 起動及びリセットタイミングを示すタイミングチャート。 起動及びリセットタイミングを示すタイミングチャート。 終了処理を示すフローチャート。 記憶内容診断処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、実施形態について説明を行う。なお、以下の実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。本実施形態では、車両に搭載される回転電機10の電力変換装置について具体化するものとしている。図1に示すように、回転電機10は、車両のエンジン200と連結されており、車両のバッテリ11から電力が供給されるように構成されている。
図2に示すように、この回転電機10は、電動部としてのモータ20と、電力変換装置としてのインバータ30と、を備えたモータ機能付き発電機であり、機電一体型のISG(Integrated Starter Generator)として構成されている。モータ20は、巻線界磁型のものであり、具体的には3相巻線を有する巻線界磁型同期機である。回転電機10は、内燃機関としてのエンジン200のクランク軸や車軸の回転により発電(回生発電)を行う発電機能と、クランク軸に駆動力(回転力)を付与する力行機能とを備えている。回転電機10の詳細については後述する。
図1に示すように、回転電機10は、第1電気経路L1を介してバッテリ11に接続されている。第1電気経路L1は、バッテリ11と回転電機10との間における入出力電流を流すことを想定した大電流経路であり、この経路を介して、バッテリ11及び回転電機10の相互の通電が行われる。
すなわち、回転電機10が力行駆動する場合、第1電気経路L1介してバッテリ11から電力が供給される。この場合、インバータ30は、バッテリ11からの直流電流を交流電流に変換して、モータ20に供給し、モータ20を駆動させる。同様に、回転電機10が発電する場合、インバータ30は、モータ20からの交流電流を直流電流に変換し、第1電気経路L1を介してバッテリ11へ電力を供給する(充電する)。
回転電機10は、第1電気経路L1に並列な第2電気経路L2とも接続されており、第2電気経路L2を介してバッテリ11に接続されている。第2電気経路L2は、第1電気経路L1と比べて小電流を流すことを想定した小電流経路(すなわち、第1電気経路L1に比べて許容電流が小さい小電流経路)である。
第2電気経路L2には、起動スイッチとしての車両のイグニッションスイッチIGに応じて開閉するスイッチSW1が設けられている。このスイッチSW1は、イグニッションスイッチIGがオンされた場合に、オン(閉鎖)して通電を許可し、イグニッションスイッチIGがオフされた場合に、オフ(開放)して通電を遮断するように構成されている。これにより、回転電機10のインバータ30は、第2電気経路L2における電圧に基づいて、イグニッションスイッチIGのオンオフを判定することが可能となる。
バッテリ11は、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン蓄電池のような充放電可能な蓄電池である。バッテリ11は、エンジン200のスタータ12に接続されており、スタータ12にも電力を供給するように構成されている。
スタータ12は、エンジン200を始動させるために用いられる。イグニッションスイッチIGがオンされた場合、エンジンECU100からの指令に基づき、バッテリ11から給電され、エンジン200を始動させる。
回転電機10やエンジン200には、各装置を統括的に管理する上位制御装置としてのエンジンECU100が接続されている。エンジンECU100は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されており、都度のエンジン運転状態や車両走行状態に基づいてエンジン200や回転電機10の運転を制御する。
次に、回転電機10の電気的構成について図2及び図3を用いて説明する。モータ20は3相交流モータであり、回転磁界を形成する回転磁界形成部を複数備える。図2に示すように、第1の回転磁界形成部21は、U相の電機子巻線21U、V相の電機子巻線21V、及びW相の電機子巻線21Wから構成されている。つまり、第1の回転磁界形成部21は、3相の電機子巻線21U,21V,21Wにより構成されている。同様に、第2の回転磁界形成部22は、X相の電機子巻線22X、Y相の電機子巻線22Y、及びZ相の電機子巻線22Zから構成されている。つまり、第2の回転磁界形成部22は、3相の電機子巻線22X,22Y,22Zにより構成されている。また、モータ20は、界磁巻線23を備えている。
図3に示すように、インバータ30は、回転磁界形成部21,22ごとに、インバータ回路31,32を備えている。第1インバータ回路31は、各電機子巻線21U,21V,21Wから出力される交流電圧を直流電圧(発電電圧)に変換し、第1電気経路L1を介して、バッテリ11に対して出力する。また、第1インバータ回路31は、バッテリ11から第1電気経路L1を介して入力される直流電圧を交流電圧に変換して、各電機子巻線21U,21V,21Wへ出力する。
第1インバータ回路31は、電機子巻線21U,21V,21Wの相数と同数の上下アームを有するフルブリッジ回路であり、3相全波整流回路を構成している。第1インバータ回路31は、モータ20に供給される電力を調節することにより、モータ20を駆動する駆動回路を構成している。すなわち、第1インバータ回路31は、複数のスイッチSp,Snを有しモータ20に流れる通電電流を調整するものである。
第1インバータ回路31は、相ごとに上アームスイッチSp及び下アームスイッチSnを備えている。本実施形態では、各スイッチSp,Snとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、具体的には、NチャネルMOSFETを用いている。上アームスイッチSpには、上アームダイオード(図示略)が逆並列に接続され、下アームスイッチSnには、下アームダイオード(図示略)が逆並列に接続されている。本実施形態では、各ダイオードとして、各スイッチSp,Snのボディダイオードを用いている。なお、各ダイオードとしては、ボディダイオードに限らず、例えば各スイッチSp,Snとは別部品のダイオードであってもよい。
各相におけるスイッチSp,Snの直列接続体の中間接続点は、各電機子巻線21U,21V,21Wの一端にそれぞれ接続されている。これら各相巻線は星形結線(Y結線)されており、各相巻線の他端は中性点にて互いに接続されている。なお、各相巻線をY結線したが、Δ結線でもよい。また、第2インバータ回路32は、第1インバータ回路31と同様に構成されているため、詳細な説明を省略する。
図2に示すように、インバータ30は、界磁回路33を備えている。界磁回路33は双方向スイッチであり、界磁巻線23に直流電圧を印加可能とされている。本実施形態において界磁回路33は、4個のスイッチSp,Snを組み合わせたHブリッジ整流回路を構成している。各スイッチSp,Snの基本構成はインバータ回路31,32の各スイッチSp,Snと同じであるため、ここでは説明を省略する。本実施形態では、各スイッチSp,Snのオンオフによって界磁巻線23に印加(入力)する直流電圧を調整することにより、界磁巻線23に流れる界磁電流の向き及び電流量を制御する。
インバータ回路31,32及び界磁回路33を構成する各スイッチSp,Snは、インバータ30が備えるドライバ34を介してそれぞれ独立にオン/オフ駆動が切り替えられる。
図2及び図3に示すように、インバータ回路31,32を構成する各スイッチSp,Snは、複数(本実施形態では3つ)の半導体モジュール35a〜35cに分けられて搭載されている。本実施形態において、第1の半導体モジュール35aには、U相の電機子巻線21U及びV相の電機子巻線21Vへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snが搭載されている。そして、第2の半導体モジュール35bには、X相の電機子巻線22X及びY相の電機子巻線22Yへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snが搭載されている。そして、第3の半導体モジュール35cには、W相の電機子巻線21W及びZ相の電機子巻線22Zへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snが搭載されている。
なお、半導体モジュール35a〜35cの数、及び各半導体モジュール35a〜35cに設けられるスイッチSp,Snの数は任意に変更してもよい。例えば、すべてのスイッチSp,Snを1つの半導体モジュールに搭載してもよい。また、半導体モジュール35a〜35cにスイッチSp,Snに限らず任意の回路素子を設けてもよい。また、界磁回路33を構成する各スイッチSp,Snが搭載される半導体モジュールを設けてもよい。
そして、各半導体モジュール35a〜35cには、各半導体モジュール35a〜35cにおける異常を検出する異常検出回路36がそれぞれ設けられている。つまり、各半導体モジュール35a〜35cには、スイッチSp,Snと異常検出回路36とが一体的に設けられている。半導体モジュール35a〜35cにおける異常としては、例えば、スイッチSp,Snに過電流が流れる過電流異常がある。また、例えば、スイッチSp,Snにおける温度異常がある。異常検出回路36は、これらの異常のうちいずれかを検出すればよく、複数種類の異常を検出可能としてもよい。
そして、異常検出回路36は、異常を検出した場合、異常検知信号を出力する。例えば、第1の半導体モジュール35aの異常検出回路36は、U相の電機子巻線21U及びV相の電機子巻線21Vへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snのうちいずれかにおいて異常を検出した場合、異常検出信号を出力する。同様に、第2の半導体モジュール35bの異常検出回路36は、X相の電機子巻線22X及びY相の電機子巻線22Yへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snのうちいずれかにおいて異常を検出した場合、異常検出信号を出力する。第3の半導体モジュール35cの異常検出回路36も同様である。
各半導体モジュール35a〜35cは、インバータ30に設けられる制御装置40に接続されている。制御装置40は、各半導体モジュール35a〜35cの異常検出回路36からそれぞれ異常検知信号を入力可能に構成されている。なお、制御装置40については後述する。
また、各半導体モジュール35a〜35cには、各スイッチSp,Snを保護する保護回路37がそれぞれ設けられている。つまり、各半導体モジュール35a〜35cには、スイッチSp,Snと、異常検出回路36と、保護回路37が一体的に設けられている。
保護回路37は、各半導体モジュール35a〜35cに設けられた異常検出回路36が異常を検出すると、半導体モジュール35a〜35cごとに各スイッチSp,Snを強制的にオフ(開放)にする。すなわち、半導体モジュール35a〜35cごとに各スイッチSp,Snへの通電を強制的に遮断する。
例えば、第1の半導体モジュール35aの異常検出回路36が異常を検出した場合、第1の半導体モジュール35aの保護回路37は、U相の電機子巻線21U及びV相の電機子巻線21Vへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snをオフにする。同様に、第2の半導体モジュール35bの異常検出回路36が異常を検出した場合、第2の半導体モジュール35bの保護回路37は、X相の電機子巻線22X及びY相の電機子巻線22Yへの通電制御を行う4つのスイッチSp,Snをオフにする。第3の半導体モジュール35cの保護回路37も同様である。
また、異常検出回路36は、イグニッションスイッチIGのオンに伴い、バッテリ11からインバータ30に電圧が印加されている場合に作動する。つまり、異常検出回路36は、インバータ30にイグニッションオンであることを示す起動信号が入力されている場合に作動する。具体的には、異常検出回路36は、第2電気経路L2における電圧(第2電気経路L2を介してインバータ30に印加される電圧)が、異常検出回路36の起動電圧以上となったことを契機に作動を開始し、当該起動電圧以上である限り、作動を継続する。以下では、異常検出回路36の起動電圧を、第1起動電圧と示す場合がある。本実施形態において、第1起動電圧は、図4に示すように、例えば、4.5Vである。
異常検出回路36は、適正に起動すると、正常作動することを示す初期信号として異常検出信号を出力する。より詳しくは、異常検出信号の状態を、ロー状態からハイ状態に遷移させる。本実施形態において初期信号(異常検出信号)の出力(入力)とは、信号の状態がロー状態からハイ状態に遷移したことを意味する。
なお、異常検出回路36は、イグニッションオンされて作動開始してから所定の出力期間、例えば、開始時間よりも長い期間、初期信号の状態を、ハイ状態に維持し、その後、初期信号の状態をハイ状態からロー状態に遷移させる。
一方、異常検出回路36は、イグニッションスイッチIGのオフに伴い、バッテリ11から回転電機10へ電圧が印加されなくなった場合に作動を停止する。つまり、異常検出回路36は、起動信号が入力されなくなった場合に作動を停止する。具体的には、異常検出回路36は、第2電気経路L2における電圧が、異常検出回路36のリセット電圧以下となった場合、異常検出回路36への電力供給が不安定となるため、作動を停止する。異常検出回路36のリセット電圧は、予め定められた第1電圧範囲(例えば、1.8〜4.5V)のうちいずれかの電圧となっており、いずれの電圧となるかは、異常検出回路36毎の個体差や状態による。以下、異常検出回路36のリセット電圧を、単に第1リセット電圧と示す場合がある。なお、第1起動電圧は、第1リセット電圧よりも大きい値となっている。
また、図2に示すように、インバータ30は、記憶部60を備える。記憶部60は、不揮発性メモリ等、回転電機10への印加電圧に関係なく記憶内容を保持するものである。なお、内部電源を設けて、内部電源から記憶部60に電力が供給されるように構成してもよい。また、この記憶部60を、後述する制御装置40に備えてもよい。
インバータ30は、インバータ回路31,32を介してモータ20を制御する制御装置40を備えている。制御装置40は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。制御装置40は、各種機能を備えており、各種機能は、制御装置40に記憶されたプログラムが実行されることで実現される。なお、これらの機能は、ハードウェアである電子回路によって実現されてもよく、あるいは、少なくとも一部をソフトウェア、すなわちコンピュータ上で実行される処理によって実現されてもよい。
例えば、制御装置40は、界磁巻線23に流す界磁電流を調整することにより、回転電機10の発電電圧を制御する。また、制御装置40は、インバータ回路31,32を制御することにより、発電された交流電流を直流電流に変換して、電力をバッテリ11に供給する。また、制御装置40は、インバータ回路31,32を制御してバッテリ11からの電力をモータ20に供給し、モータ20を駆動させ、エンジン200の駆動力をアシストする。
また、制御装置40は、イグニッションスイッチIGのオンに伴いスイッチSW1がオン(閉鎖)され、バッテリ11から第2電気経路L2を介して回転電機10へ電圧印加されている場合に、起動処理を実行する起動処理部41を備える。より具体的には、起動処理部41は、第2電気経路L2における電圧が、制御装置40の起動電圧(例えば、4.9V)以上の場合、起動処理を開始する。以下では、制御装置40の起動電圧を第2起動電圧と示す場合がある。
起動処理は、回転電機10の適切な制御を可能とするために各種設定や診断、補正を行う処理であり、複数の処理から構成されている。例えば、起動処理には、異常検出回路36との通信を確認(判定)する通信確認処理や、記憶部60の記憶内容を診断する記憶内容診断処理が含まれる。
起動処理部41は、通信確認処理において、半導体モジュール35a〜35cの異常検出回路36から初期信号を入力する入力期間を設定し、当該入力期間中に初期信号を入力した場合、異常検出回路36(半導体モジュール35a〜35c)との間で通信が正常に行うことができると判定する。それと共に、異常検出回路36が適切に作動開始していることを確認できる。
また、起動処理部41は、記憶内容診断処理において、記憶部60の記憶内容からチェックサムを作成し、後述する終了処理において記憶されたチェックサムと比較判定し、記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する。記憶内容診断処理が第3処理に相当する。
なお、起動処理には、他にも、ドライバ34の起動処理、ウォッチドックタイマの設定処理、パルスタイミングの設定処理、各ICの設定処理、センサに基づく角度補正処理などが含まれる。
制御装置40は、起動処理が完了した後、通常処理を開始する。制御装置40は、通常処理において、例えば、エンジンECU100の指令に基づき、各スイッチSp,Snをオンオフ制御することにより、第1電気経路L1を介して入力した電流をインバータ回路31,32及び界磁回路33に入力し、モータ20を駆動させる。また、例えば、制御装置40は、エンジンECU100の指令に基づき、各スイッチSp,Snをオンオフ制御することにより、モータ20に発電させるとともに発電された交流電流を直流電流に変換し、第1電気経路L1を介して電流を出力するように制御する。
そして、制御装置40は、イグニッションスイッチIGのオフに伴いスイッチSW1がオフ(開放)され、バッテリ11から第2電気経路L2を介して回転電機10へ電圧印加されなくなった場合に、終了処理を実行する終了処理部42を備える。より具体的には、終了処理部42は、第1電気経路L1における電圧が、制御装置40のリセット電圧より大きい値である一方、第2電気経路L2における電圧が、制御装置40のリセット電圧以下となった場合、終了処理を実施し、作動を停止する。
終了処理は、回転電機10を適切に停止させるとともに、次回の作動時において適切に作動開始させるために必要な情報を記憶等するための処理である。終了処理には、例えば、書き込み処理、各IC等を停止させる処理、診断情報を記憶する診断情報記憶処理、及び制御装置40の作動を停止させる処理などが含まれる。
終了処理部42は、書き込み処理において、各種制御情報を記憶部60に記憶して保存する。また、終了処理部42は、診断情報記憶処理において、記憶部60の記憶内容に基づいて診断情報としてのチェックサムを作成し、作成したチェックサムを記憶する。このチェックサムは、前述したように起動処理の記憶内容診断処理において比較対象として利用される。本実施形態では、書き込み処理が、第1処理に相当し、診断情報記憶処理が、第2処理に相当する。
図4に示すように、制御装置40のリセット電圧は、予め定められた第2電圧範囲(例えば、4.5〜4.7V)のうちいずれかの電圧となっている。以下、制御装置40のリセット電圧を、単に第2リセット電圧と示す場合がある。
そして、図4に示すように、制御装置40のリセット電圧(第2リセット電圧)の範囲である第2電圧範囲の下限は、異常検出回路36のリセット電圧(第1リセット電圧)の範囲である第1電圧範囲の下限よりも高く設定されている。つまり、第1電圧範囲は、第2電圧範囲の下限よりも低い下限を有する。このため、異常検出回路36のリセット電圧(第1リセット電圧)は、制御装置40のリセット電圧(第2リセット電圧)よりも低くなる可能性がある。
また、第2電気経路L2を介して印加されるバッテリ11の電圧は、制御装置40及び異常検出回路36にそれぞれ個別に入力されるものであり、第2電気経路L2における電圧の低下に伴い個別にリセットされるものである。すなわち、制御装置40及び異常検出回路36が、同期してリセットされるものではない。したがって、制御装置40がリセットされる程度に回転電機10への印加電圧が低下しても、異常検出回路36はリセットされずに、作動を継続する場合がある。
なお、第2電圧範囲の上限は、第1電圧範囲の上限よりも高く設定されている。ちなみに、第1電圧範囲と、第2電圧範囲は、任意に変更してもよい。例えば、第1電圧範囲の上限の方が第2電圧範囲の上限よりも高くしてもよい。また、第2電圧範囲の下限よりも、第1電圧範囲の上限を高くして、第1電圧範囲と第2電圧範囲とが重複していてもよい。また、第2電圧範囲の下限よりも、第1電圧範囲の上限を低くして、第1電圧範囲と第2電圧範囲とが重複していなくてもよい。
ところで、第2電気経路L2における電圧が何らかの事情により一時的に低下すると、異常を検出したとして制御装置40が誤判定する可能性がある。例えば、イグニッションオンに伴い制御装置40が起動した後、イグニッションオンに基づいてスタータ12の駆動が開始されると、バッテリ11の電圧が一時的に低下する場合がある。この場合、第2電気経路L2における電圧が、制御装置40の第2リセット電圧以下であって、異常検出回路36の第1リセット電圧よりも大きくなる可能性がある。この場合、異常検出回路36はリセットされず、制御装置40のみがリセットされることとなる。
制御装置40がリセットされた場合、スタータ12の駆動が終了し、バッテリ11の電圧が回復して第2起動電圧以上となると、起動処理部41は、起動処理を最初からやりなすこととなる。そして、制御装置40は、改めて初期信号の入力期間を設定することとなる。しかしながら、異常検出回路36は、リセットされないため、初期信号の出力期間を改めて設定することはない。このため、入力期間と出力期間とが重複せず、改めて設定された入力期間中に、初期信号が入力されない可能性がある。つまり、異常検出回路36からの初期信号を入力することができず、制御装置40は、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間で通信不可能であると誤判定し、モータ20の制御を規制してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態において、スタータ12、異常検出回路36及び制御装置40を以下のように構成し、適正に起動を開始させるようにした。以下、詳しく説明する。
まず、スタータ12の駆動について説明する。図6に示すように、イグニッションスイッチIGがオンされた場合、スタータ12は、エンジンECU100の指令に基づき、イグニッションスイッチIGがオンされてから開始時間(例えば、92msec)の経過後、バッテリ11から電力が供給され、駆動する。これにより、エンジン200が始動する。すなわち、スタータ12の駆動に伴い、イグニッションスイッチIGがオンされてから開始時間が経過した後、バッテリ11の電圧(電源電圧)が低下する可能性がある一方で、開始時間経過前には、スタータ12の駆動に基づく電源電圧の低下は生じないことなる。
次に、図5に基づき、起動処理部41として機能する制御装置40が実行する起動処理について説明する。起動処理は、イグニッションスイッチIGがオンされた場合、すなわち、第2電気経路L2における電圧が第2起動電圧以上となったことを条件に、実行される。
制御装置40は、初期信号の入力期間を設定する(ステップS11)。この入力期間は、イグニッションスイッチIGがオンされた後、少なくとも開始時間が終了する前(つまり、スタータ12が駆動する前)に開始されるように設定される。
そして、制御装置40は、入力期間において初期信号を入力したか否かを判定する(ステップS12)。なお、制御装置40は、全ての半導体モジュール35a〜35cから異常検出信号を入力した場合、初期信号として異常検出信号が入力されたと判定し、異常が発生したと判定することはない。
ステップS12の判定結果が肯定の場合、制御装置40は、初期信号の入力情報を記憶部60に記憶する(ステップS13)。この入力情報は、終了処理が実行された場合に実行される。
そして、制御装置40は、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間において通信を正常に行うことができると判定する(ステップS14)。つまり、断線等の異常が生じていないと判定する。その後、起動処理に含まれる各種処理を実行し(ステップS15)、起動処理を終了する。なお、入力期間が開始時間の終了前に設定されるのであれば、ステップS15において実行される処理の一部を、ステップS11よりも前に実行してもよい。
適正に起動処理を終了すると、制御装置40は、回転電機10が駆動可能状態であることをエンジンECU100等に通知し、通常処理を実行する。これにより、エンジンECU100の指令に基づき、制御装置40は、回転電機10を駆動させ、発電機能及び力行機能を実現する。
一方、ステップS12の判定結果が否定の場合、制御装置40は、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶されているか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が肯定の場合、ステップS14に移行する。
一方、ステップS16の判定結果が否定の場合、制御装置40は、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間において通信を正常に行うことができないと判定する(ステップS17)。つまり、断線等の異常が生じている、若しくは異常検出回路36そのものに異常が生じていると判定する。制御装置40は、異常が生じている半導体モジュール35a〜35cを特定し、記憶する(ステップS18)。例えば、第1の半導体モジュール35aからの初期信号が入力されていない場合、第1の半導体モジュール35aに異常が生じていると特定する。なお、第1の半導体モジュール35aと制御装置40との間の通信経路に異常が生じている場合であっても、第1の半導体モジュール35aに異常が生じていると特定する。
そして、制御装置40は、異常に応じた処理を行い(ステップS19)、ステップS15の処理に移行する。例えば、ステップS19において、制御装置40は、エンジンECU100に正常に起動していない旨の通知を行う。
なお、ステップS18において、半導体モジュール35a〜35cの一部に異常が生じていると判定した場合、制御装置40は、正常な半導体モジュール35a〜35cのみを対象として以降の各種処理を実行する。
例えば、制御装置40は、異常が生じた半導体モジュール35a〜35cにより通電が行われる回転磁界形成部21,22を特定し、回転磁界形成部21,22のうち、特定された回転磁界形成部21,22以外の回転磁界形成部21,22を利用して、モータ20を制御する。例えば、第1の半導体モジュール35aに異常が生じたと判定された場合、第2の回転磁界形成部22(電機子巻線22X,22Y,22Z)を利用してモータ20を制御する。
次に、図6〜図7に基づき、スタータ12の駆動時における各種タイミングについて説明する。図6に基づき、異常検出回路36の第1リセット電圧よりも高い電圧であるが、制御装置40の第2リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下した場合について説明する。
イグニッションスイッチIGがオンされると(時点T10)、第2電気経路L2における電圧(バッテリ11による印加電圧)が第1起動電圧以上となる(時点T11)。このため、イグニッションスイッチIGがオンされてから開始時間が経過するよりも前のタイミング(時点T11)で、異常検出回路36が適正に作動する。これにより、各半導体モジュール35a〜35cは、出力期間の間、初期信号としての異常検知信号をそれぞれ出力する。
また、イグニッションスイッチIGがオンされると(時点T10)、第2電気経路L2における電圧(バッテリ11による印加電圧)が第2起動電圧以上となる(時点T12)。これにより、制御装置40が起動処理を開始する。そして、起動処理において設定される入力期間は、出力期間と重複する。このため、制御装置40は、各半導体モジュール35a〜35cからそれぞれ初期信号としての異常検知信号を入力する。
制御装置40は、入力期間において、全ての半導体モジュール35a〜35cから異常検知信号を入力するため、異常が発生したと判定せずに、初期信号としての異常検知信号を入力したと判定し、初期信号の入力情報を記憶部60に記憶する(時点T12)。
開始時間が経過すると(時点T13)、スタータ12は駆動を開始する。スタータ12の駆動に基づき、異常検出回路36の第1リセット電圧よりも高い電圧であるが、制御装置40の第2リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下する(時点T14)。このとき、制御装置40は、リセットされる一方で、異常検出回路36は、リセットされることがない。このため、初期信号の状態(ハイ状態)は維持され、作動開始から出力期間経過後(時点T15)、作動信号の出力を終了する(作動信号をロー状態にする)。
スタータ12の駆動が終了することに伴い、第2電気経路L2における電圧が第2起動電圧まで上昇すると(時点T16)、制御装置40は、再び起動処理を開始することとなる。
再び起動処理を開始してから開始時間が経過しても(時点T17)、制御装置40は、その間で(時点T16〜T17)、初期信号が入力されることはない。すなわち、初期信号としての異常検出信号がロー状態からハイ状態に遷移することはない。しかしながら、再び起動処理を開始してから初期信号が入力されていなくても、前回の起動処理において初期信号の入力情報が記憶部60に記憶されており(時点T12)、かつ、終了処理が実行されることはない(入力情報がリセットされていない)。
したがって、制御装置40は、再び起動処理を実施した際、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶されていることを確認し、通信が正常であると判定する(時点T17)。その後、制御装置40は、起動処理を終了し、通常処理に移行する(時点T18)。
以上のように、制御装置40の第2リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下した場合であっても、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶され、記憶内容が保持される。このため、制御装置40は、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶されているかを判定することにより、初期信号の入力を確認できる。これにより、制御装置40は、適正に起動処理を終了することができる。
また、複数の半導体モジュール35a〜35cからすべての異常検出信号を入力した場合、異常であると判定することなく、初期信号が入力されたと判定する。異常検出信号を初期信号として代用しても誤判定することなく、初期信号を入力したと判定することができる。
図7に基づき、異常検出回路36の第1リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下した場合について説明する。なお、時点T20〜時点T24までの内容は、時点T10〜時点T14までの内容と同じであるので、説明を省略する。
スタータ12の駆動に基づき、異常検出回路36の第1リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下すると(時点T25)、異常検出回路36は、リセットされる。
スタータ12の駆動が終了することに伴い、第2電気経路L2における電圧が第1起動電圧以上となるまで上昇すると、異常検出回路36が作動し(時点T26)、新たな出力期間を設定して、初期信号としての異常検知信号を出力する。その際、各半導体モジュール35a〜35cから、異常検知信号が出力される。
また、第2電気経路L2における電圧が第2起動電圧以上となるまで上昇すると(時点T27)、制御装置40は、再び起動処理を開始することとなる。そして、当該起動処理において、再び入力期間を設定する。この入力期間は、出力期間と重複するため、制御装置40は、各半導体モジュール35a〜35cから、初期信号としての異常検知信号が入力されることとなる。したがって、制御装置40は、通信が正常であると判定する。その後、起動処理を終了し、通常処理に移行する(時点T28)。
以上のように、異常検出回路36の第1リセット電圧以下となるまで、バッテリ11の電圧が低下した場合、再び初期信号が出力されるため、再び起動処理を実施した際に、初期信号を入力することができる。これにより、制御装置40は、適正に起動処理を終了することができる。
上記によれば以下の優れた効果を奏することができる。
イグニッションオンに基づいてスタータ12の駆動が開始されると、バッテリ11の電圧低下に伴い、制御装置40がリセットされる一方、異常検出回路36がリセットされない場合がある。より詳しく説明すると、スタータ12の駆動に基づいて、バッテリ11の電圧が第1リセット電圧と第2リセット電圧との間まで低下すると、制御装置40がリセットされる一方、異常検出回路36がリセットされない事態が発生する場合がある。
この場合、バッテリ11の電圧が回復しても、異常検出回路36は、初期信号の出力期間を改めて設定しない一方、制御装置40は、改めて入力期間を設定することとなり、出力期間と入力期間とが重複しない可能性がある。つまり、異常検出回路36からの初期信号を入力することができず、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間で通信不可能であると誤判定し、モータ20の制御を規制してしまう可能性がある。
そこで、まず、入力期間を、イグニッションオンからスタータ12の駆動が開始されるよりも前に設定することとした。これにより、イグニッションオン後、スタータ12の駆動前に、初期信号を入力し、記憶部60に入力情報を記憶することができる。そして、起動処理部41は、入力期間中に初期信号を入力しなかった場合であっても、記憶部60に初期信号の入力情報が記憶されている場合には、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間で正常に通信可能であると判定することとした。このため、スタータ12の駆動に伴い、制御装置40がリセットされ、起動処理が実行された場合において、異常検出回路36がリセットされず、出力期間が入力期間に対して重複しなかったとしても、記憶部60に記憶されている入力情報に基づいて、半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間で正常に通信可能であると判定することができる。したがって、誤判定を防止し、回転電機10の制御が規制される事態を回避することができる。
また、起動処理部41は、起動処理のうち、入力期間の設定を含む、初期信号の入力に関する処理以外の処理を、入力期間の設定後に実行することとしている。これにより、初期信号の入力に関する処理を極力早くして、スタータ12の駆動を早くすることが可能となる。
また、起動処理部41は、起動処理の入力期間において、全ての半導体モジュール35a〜35cから異常検知信号を入力した場合、初期信号としての異常検知信号を入力したと判定する。これにより、初期信号として異常検知信号を出力したとしても、異常が発生したと誤判定することを防止できる。そして、異常検知信号を初期信号として転用することができ、信号の種類や信号線の数を少なくし、構成を簡略化することができる。
スタータ12の駆動に基づいてバッテリ11の電圧が低下するため、スタータ12の駆動が行われる場合には、第1電気経路L1及び第2電気経路L2において共に電圧が低下する。一方、イグニッションオフがされた場合、スイッチSW1がオフされて第2電気経路L2のみ通電が遮断される(第2電気経路L2における電圧が低下する)。そこで、終了処理部42は、第1電気経路L1における電圧が第2起動電圧以上である一方、第2電気経路L2の通電が遮断されたことを条件に、終了処理を実施し、初期信号の入力情報を消去することとした。このため、スタータ12の駆動が行われても、入力情報が消去されることがない一方、イグニッションオフがされた場合には、初期信号の入力情報を消去させることができる。したがって、適切に半導体モジュール35a〜35cと制御装置40との間で正常に通信可能であると判定することができる。
回転磁界形成部21,22が複数存在する場合、異常が生じた半導体モジュール35a〜35cにより通電が行われる回転磁界形成部21,22以外の回転磁界形成部21,22を利用して、回転電機10を制御することとした。これにより、複数の半導体モジュール35a〜35cのうちいずれかに異常が生じた場合であっても、回転電機10を駆動させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の制御装置について説明する。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
第1実施形態の終了処理において、書き込み処理(第1処理)の後、診断情報記憶処理(第2処理)が完了する前に、イグニッションオンがされ、バッテリ11からの印加電圧が第2起動電圧以上となると、終了処理が中断され、起動処理が開始される。この場合、起動処理における記憶内容診断処理では、診断情報が記憶されない、若しくは記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定され、モータ20の制御を規制してしまう場合がある。つまり、イグニッションオフ直後に、イグニッションオンが行われると、診断情報が正常に記憶されずに、異常と判定される場合がある。これにより、正常であるにもかかわらず、制御が規制されてしまう可能性がある。
そこで、図8に示すように、第2実施形態における制御装置40は、終了処理において、第1処理である書き込み処理(ステップS21)の直後に、他の処理を挟まず、続けて第2処理である診断情報記憶処理(ステップS22)を実施するようにした。そして、その後に、制御装置40は、終了処理に含まれる他の処理を実施する(ステップS23)。なお、ステップS23において実施される処理の一部又は全部をステップS21よりも前に実施してもよい。
これにより、書き込み処理の終了後、診断情報記憶処理が完了するまでの時間を極力短くすることができる。したがって、書き込み処理の終了後、診断情報記憶処理が完了前に、イグニッションオンがされることを抑制し、モータ20が正常であるにもかかわらず、誤判定により、制御が規制されてしまうことを防止することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の制御装置について説明する。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
第1実施形態の終了処理において、書き込み処理(第1処理)の後、診断情報記憶処理(第2処理)が完了する前に、イグニッションオンがされ、バッテリ11からの印加電圧が第2起動電圧以上となると、終了処理が中断され、起動処理が開始される。この場合、起動処理における記憶内容診断処理では、診断情報が記憶されない、若しくは記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定され、モータ20の制御を規制してしまう場合がある。つまり、イグニッションオフ直後に、イグニッションオンが行われると、診断情報が正常に記憶されずに、異常と判定される場合がある。これにより、正常であるにもかかわらず、制御が規制されてしまう可能性がある。そこで、第3実施形態の制御装置40を以下のように構成した。
まず、第3実施形態の制御装置40は、終了処理が完了した場合、終了処理が適切に完了したことを示すリセットフラグを設定する。
次に、図9に基づいて記憶内容診断処理について説明する。記憶内容診断処理は、起動処理のステップS15において実行される。制御装置40は、記憶内容診断処理において、まず、記憶部60の記憶内容からチェックサムを作成し、記憶部60において記憶されたチェックサムと比較判定する(ステップS31)。チェックサムが一致する場合(ステップS31:YES)、制御装置40は、記憶内容が正常であると判定し(ステップS32)、記憶内容診断処理を終了する。
一方、診断情報が記憶されていない、若しくは記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定した場合(ステップS31:N)、制御装置40は、終了処理が適切に完了したことを示すリセットフラグが設定されているか否かを判定する(ステップS33)。この判定結果が否定の場合、すなわち、終了処理の実施中に、イグニッションオンされ、中断された場合、ステップS32に移行し、記憶内容が正常であると判定する。
一方、ステップS33の判定結果が肯定の場合、制御装置40は、記憶内容に異常があると判定し(ステップS34)、記憶内容診断処理を終了する。なお、記憶内容に異常があると判定した場合、モータ20の制御を規制する、異常を通知するなど、異常に応じた処理を実行することとなる。
以上のように、終了処理の実施中に、イグニッションオンされ、終了処理が中断された場合、リセットフラグが設定されない。そして、リセットフラグが設定されていない場合に、記憶内容診断処理において、起動処理部41が、記憶部60に診断情報が記憶されていない、若しくは診断情報に基づいて記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定しても、記憶内容が正常であると判定することとした。これにより、終了処理において書き込み処理の後、診断情報記憶処理が完了する前に、イグニッションオンがされた場合であっても、誤判定により、正常なモータ20の制御が規制されてしまうことを防止することができる。
なお、第3実施形態における構成と、第2実施形態における構成を組み合わせてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
・異常検出回路36は、第2電気経路L2における電圧が、第1起動電圧以上である場合に作動したが、第1電気経路L1における電圧が、第1起動電圧以上である場合に作動してもよい。この場合、第1電気経路L1にイグニッションスイッチIGに連動してオンオフするスイッチを備えればよい。
・上記実施形態では、全ての半導体モジュール35a〜35cから異常検知信号を入力した場合、初期信号を入力したと判定した。この別例として、起動処理部41は、入力期間において、全ての半導体モジュール35a〜35cから異常検知信号を入力しなかった場合、初期信号を入力したと判定してもよい。これにより、異常検知信号を初期信号として転用することができ、信号の種類や信号線の数を少なくし、構成を簡略化することができる。
11…バッテリ、12…スタータ、20…モータ、30…インバータ、35a…第1の半導体モジュール、35b…第2の半導体モジュール、35c…第3の半導体モジュール、36…異常検出回路、40…制御装置、41…起動処理部、60…記憶部、Sn…下アームスイッチ、Sp…上アームスイッチ。

Claims (11)

  1. 車両に適用され、スタータ(12)に接続されたバッテリ(11)とモータ(20)との間において電力を変換する電力変換装置(30)であって、
    スイッチング素子(Sp,Sn)、及び前記スイッチング素子の異常を検出する異常検出回路(36)を一体的に設けた半導体モジュール(35a〜35c)と、
    前記半導体モジュールを制御する制御装置(40)と、を備え、
    前記異常検出回路は、前記バッテリから第1起動電圧以上の電圧の印加が開始された場合、予め決められた出力期間中、初期信号を前記制御装置に出力するように構成されており、
    前記制御装置は、前記バッテリから第2起動電圧以上の電圧の印加が開始された場合、複数の処理からなる起動処理を実施する起動処理部(41)を備え、
    前記起動処理部は、
    前記起動処理において設定される入力期間中に初期信号を入力した場合、記憶部(60)に初期信号の入力情報を記憶するとともに、前記半導体モジュールと前記制御装置との間で正常に通信可能であると判定する一方、
    前記入力期間中に初期信号を入力しなかった場合であっても、前記記憶部に前記初期信号の入力情報が記憶されている場合、前記半導体モジュールと前記制御装置との間で正常に通信可能であると判定する電力変換装置。
  2. 前記異常検出回路がリセットされる第1リセット電圧の第1電圧範囲の下限は、前記制御装置がリセットされる第2リセット電圧の第2電圧範囲の下限よりも低くなるように構成されている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記入力期間は、イグニッションオンからスタータの駆動が開始されるよりも前に設定される請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記起動処理部は、前記起動処理のうち、前記入力期間の設定を含む、前記初期信号の入力に関する処理以外の処理を、前記入力期間の設定後に実行する請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記異常検出回路は、前記スイッチング素子の異常を検出した場合に異常検出信号を出力する一方、出力期間においても、前記初期信号として異常検知信号を出力するように構成されており、
    前記半導体モジュールを複数備えており、
    前記起動処理部は、前記起動処理の入力期間において、全ての半導体モジュールから前記異常検知信号を入力した場合又は全ての半導体モジュールから前記異常検知信号を入力しなかった場合、前記初期信号を入力したと判定し、前記記憶部に初期信号の入力情報を記憶する請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記バッテリと前記電力変換装置との間には、電流が流れる第1電気経路(L1)と第2電気経路(L2)とが並列に設けられており、前記第2電気経路には、イグニッションオフに応じて通電を遮断するスイッチ(SW1)が設けられており、
    前記制御装置は、前記第1電気経路における電圧が前記制御装置のリセット電圧よりも大きい値である一方、前記第2電気経路の通電が遮断されたことを条件に、終了処理を実施する終了処理部(42)を備え、
    前記終了処理部は、前記終了処理において前記記憶部から初期信号の入力情報を消去する請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、
    前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、
    前記終了処理部は、前記第1処理の終了後、続けて第2処理を実施する請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、
    前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、
    前記終了処理の実施中に、イグニッションオンされた場合、前記終了処理部は、当該終了処理を中断する一方、前記起動処理部は、起動処理を開始するように構成されており、当該起動処理の第3処理において、前記記憶部に前記診断情報が記憶されていない場合、若しくは前記記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定した場合であっても、前記記憶内容が正常であると判定する請求項6又は7に記載の電力変換装置。
  9. 車両に適用され、バッテリとモータとの間において電力を変換する電力変換装置であって、
    スイッチング素子を備える半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、イグニッションオンされた場合、複数の処理からなる起動処理を開始する起動処理部と、イグニッションオフされた場合、複数の処理からなる終了処理を開始する終了処理部と、を備え、
    前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、
    前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、
    前記終了処理部は、前記第1処理の終了後、続けて第2処理を実施する電力変換装置。
  10. 車両に適用され、バッテリとモータとの間において電力を変換する電力変換装置であって、
    スイッチング素子を備える半導体モジュールと、
    前記半導体モジュールを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、イグニッションオンされた場合、複数の処理からなる起動処理を開始する起動処理部と、イグニッションオフされた場合、複数の処理からなる終了処理を開始する終了処理部と、を備え、
    前記終了処理には、記憶部に各種情報を書き込む第1処理と、前記記憶部の記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを診断するために利用される診断情報を作成し、前記記憶部に記憶する第2処理と、が少なくとも含まれ、
    前記起動処理には、前記記憶部に記憶されている前記診断情報に基づいて前記記憶内容が正常に記憶されたものであるか否かを判定する第3処理が含まれ、
    前記終了処理の実施中に、イグニッションオンされた場合、前記終了処理部は、当該終了処理を中断する一方、前記起動処理部は、起動処理を開始するように構成されており、当該起動処理の第3処理において、前記記憶部に前記診断情報が記憶されていない場合、若しくは前記記憶内容が正常に記憶されたものでないと判定した場合であっても、前記記憶内容が正常であると判定する電力変換装置。
  11. 前記モータは、複数相の電機子巻線から構成され、前記電機子巻線への電流の制御により回転磁界を形成可能な回転磁界形成部(21,22)を複数備え、
    前記制御装置は、
    複数の前記半導体モジュールのうちいずれかの異常を検出した場合、異常が生じた前記半導体モジュールにより通電が行われる前記回転磁界形成部を特定し、
    複数の回転磁界形成部のうち、特定された前記回転磁界形成部以外の前記回転磁界形成部を利用して、前記モータを制御する請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の電力変換装置。
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