JP2020038488A - 事案発生抑止効果予測システム - Google Patents
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Abstract
Description
実施例1の事案発生抑止効果予測システムは、基本的には、予測に利用する各種データベースをもつデータサーバ100、データを学習して予測モデルを構築する学習用サーバ110、事案発生抑止効果予測をする予測用サーバ120、予測結果を地図上に可視化するアプリケーションを有するコンピュータ130(ユーザ端末)を有する。
図2(a)に示すように、学習用サーバ110は、データサーバ100から取得されるデータを入力する入力部200と、入力されたデータを図4に示されるような入力テーブル形式に加工するデータ加工部201と、入力テーブルを保存する入力テーブル記憶部205と、学習を実行するタイミングを制御する学習制御部202と、学習を実行する予測モデル構築部203と、構築された予測モデルを出力する出力部204と、予測モデルを保存する予測モデル記憶部206と、を備える。
図3に示すように、学習用サーバ110はデータサーバ100からデータを入力として受け取り、学習処理を実行して予測モデルを出力する。予測用サーバ120は、学習用サーバ110から予測モデル、データサーバ100からデータ、ユーザが操作するコンピュータ130から入力パラメータを入力として受け取る。これら入力を利用して抑止効果の予測値算出を行い、予測結果をコンピュータ130側に出力する。
図14に示すように、まず学習では、各種データを加工して学習用入力テーブルを作成し、機械学習によって過去の地理情報及び警ら実施状況と事案発生との関係を学習させる。この学習によって予測モデル1400が構築され、出力される。
上記全体フローの個々の詳細について、以下説明する。
図4に示すように、学習用入力テーブルは、メッシュIDと、日付と、時間帯と、各地理情報変数群と、警ら変数と、事案変数と、を列として保持する。各地理情報変数は、メッシュID、またはメッシュIDと日付、またはメッシュIDと時間帯に紐付く情報であり、地理情報データベース102から取得される。事案変数は、各メッシュID、日付、時間帯において、事案が発生した場合は1を、発生していない場合は0を値として持つ教師データである。事案発生の有無は、事案データベース101における各事案の発生日時と場所の情報より集計される。
予測用入力テーブルは、学習用入力テーブル(図4参照)と同様に、メッシュIDと、日付と、時間帯と、各地理情報変数群と、警ら変数と、を列として保持する。事案変数は予測時には未知の値となるため、予測用入力テーブルには存在しない。以上の形式を持つ予測用入力テーブルを、警らを実施する場合(a)と、警らを実施しない場合(b)の2種類用意する。メッシュID、日付、時間帯は、それぞれ予測対象である場所と日時の値であり、2つの予測用入力テーブルで同じ値に設定する。各地理情報変数も場所や日時に対応する値であるため、2つの予測用入力テーブルで同じ値となる。
まず、入力部210が学習用サーバ110から事案発生の予測モデルを取得する(S700)。また、要求受付部215が、ユーザが操作するコンピュータ130端末から入力パラメータを取得する(S700)。入力パラメータとは、ユーザが予測を実施したい日付や時間帯、その時間帯における予報天気情報、予測対象事案種別、等が含まれる。ただし、天気などはオンライン上で自動取得することで、ユーザによる入力を省略してもよい。そして、再び入力部210が、各データベースから事案、地理、GPS情報を取得する(S700)。
図8に示すように、画面には、地図データベース104から取得した地図800が表示されている。ユーザは、事案発生抑止効果を予測したい日付を選択する日付選択ボタン801と、予測したい時間帯を選択する時間帯選択ボタン802と、予測したい日時における予報天気情報を選択する天気選択ボタン803と、予測したい事案種別を選択する事案選択ボタン804と、をそれぞれ押下して設定し、予測表示ボタン805を押下する。すると各メッシュにおける抑止効果量の予測結果が予測用サーバ120から出力され、メッシュごとの予測結果806が色の濃淡で表現されて地図800上に可視化される。
最後に出力部214が警ら優先度を保存し、出力する(S1102)。
これにより、特定の警ら種別(上記例では「警官2名、車両あり」)を実施した場合における抑止効果量が算出される。これを警ら種別の値ごとに算出する(S1302)。
101 事案データベース
102 地理情報データベース
103 GPSデータベース
104 地図データベース
110 学習用サーバ
120 予測用サーバ
130 コンピュータ(ユーザ端末)
Claims (11)
- 事案発生の予測に利用するデータを格納するデータベースを有するデータサーバと、
前記データベースに格納された前記データを学習して前記事案発生の予測モデルを構築する学習用サーバと、
前記予測モデルを参照して、前記事案発生の抑止効果量を予測する予測用サーバと、
ユーザが入力した入力データを参照して、前記予測用サーバで予測された前記予測効果量を地図上に可視化して表示するユーザ端末と、を有し、
前記学習用サーバは、
前記事案発生の有無を教師データとして地理情報及び警察官の位置情報を学習して、前記事案発生の前記予測モデルを構築し、
前記予測用サーバは、
前記学習用サーバで構築した前記予測モデルと前記ユーザ端末から入力された前記入力データを用いて前記事案発生の前記抑止効果量を求め、
前記ユーザ端末は、
前記事案発生の前記抑止効果量を前記地図上に可視化して表示することを特徴とする事案発生抑止効果予測システム。 - 前記データベースは、
事案の発生日時、場所及び事案種別の情報を格納する事案データベースと、
前記地理情報を格納する地理情報データベースと、
前記警察官の位置情報を格納するGPSデータベースと、
地図情報を格納する地図データベースと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記学習用サーバは、
メッシュID、日付、時間帯、地理情報変数、警ら変数及び事案変数を保持する学習用入力テーブルを有し、
前記メッシュは、予測対象地理範囲をメッシュ化して構成され、
前記地理情報変数は、前記メッシュIDと前記日付又は前記時間帯とを紐付く情報であり、
前記事案変数は、前記メッシュID、前記日付及び前記時間帯において、前記事案発生の有無を表す教師データであり、前記事案発生の有無は、前記事案データベースにおける前記事案の発生日時と場所の情報より集計され、
前記警ら変数は、前記メッシュID、前記日付及び前記時間帯において、前記事案発生前の警ら実施の有無を表す変数であり、前記警らの実施有無は、前記GPSデータベースにおける前記警察官の位置情報から集計されることを特徴とする請求項2に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
メッシュID、日付、時間帯、地理情報変数及び警ら変数を保持する予測用入力テーブルを有し、
前記メッシュは、予測対象地理範囲をメッシュ化して構成され、
前記地理情報変数は、前記メッシュIDと前記日付又は前記時間帯とを紐付く情報であり、
前記警ら変数は、前記メッシュID、前記日付及び前記時間帯において、前記事案発生前の警ら実施の有無を表す変数であり、前記警らの実施有無は、前記GPSデータベースにおける前記警察官の位置情報から集計されることを特徴とする請求項2に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
前記予測用入力テーブルを、警らを実施する場合と実施しない場合との2種類作成し、
前記2種類の前記予測用入力テーブルを前記予測モデルに入力することにより、警らの実施有無の違いによる事案発生確率の差分を求めて、前記警らを実施したことによる前記事案発生の前記抑止効果量を求めることを特徴とする請求項4に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
前記抑止効果量を前記メッシュごとに求め、
前記ユーザ端末は、
前記抑止効果量を前記地図上に前記メッシュごとに表示することを特徴とする請求項5に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記ユーザ端末は、
前記地図データベースから取得した前記地図情報と、
前記事案発生の前記抑止効果量を予測する日付を選択する日付選択ボタンと、
前記事案発生の前記抑止効果量を予測する時間帯を選択する時間帯選択ボタンと、
前記事案発生の前記抑止効果量を予測する日時における予報天気情報を選択する天気選択ボタンと、
前記事案発生の前記抑止効果量を予測する事案種別を選択する事案選択ボタンと、
予測表示ボタンと、を表示し、
前記予測用サーバは、
前記予測表示ボタンの押下に応答して、前記メッシュにおける前記抑止効果量を求め、
前記ユーザ端末は、
前記メッシュごとの前記抑止効果量を前記地図上に表示することを特徴とする請求項6に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記ユーザ端末は、
前記メッシュごとの前記抑止効果量を前記地図上に色の濃淡で表現して表示することを特徴とする請求項7に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
事案種別ごとの事案優先重みを設定した事案優先重みテーブルを更に有し、
前記事案種別ごとの前記抑止効果量に対し、前記事案優先テーブルで対応する前記事案種別の前記事案優先重みを掛け合わせた結果を警ら優先度として求め、
前記ユーザ端末は、
前記警ら優先度を表示することを特徴とする請求項1に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
特定の警ら種別を実施した場合における前記抑止効果量を前記警ら種別ごとに求め、
前記ユーザ端末は、
前記警ら種別ごとの前記抑止効果量を表示することを特徴とする請求項2に記載の事案発生抑止効果予測システム。 - 前記予測用サーバは、
前記警ら種別として、前記GPSデータベースに含まれる警察官の位置情報に基づいて、警ら人数又は警察車両の使用の有無の組み合わせを警ら実施形態パターンとして定義することを特徴とする請求項10に記載の事案発生抑止効果予測システム。
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