JP2020036137A - 無線装置 - Google Patents

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Yasushi Okano
康史 岡野
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Abstract

【課題】屋外等に設置された複数の無線装置から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することが可能な無線装置を提供する。【解決手段】無線装置は、入力信号の電力を可変させる電力調整部(VATT220)と、電力調整部からの信号を増幅する増幅器と、増幅器からの出力信号を測定する測定部(検波器)と、電力調整部を制御する制御部と、を備える。制御部は、あらかじめ設定された出力信号の電力の上限値に対応する測定部の上限測定値と、あらかじめ設定された出力信号の電力の下限値に対応する測定部の下限測定値とを格納する記憶部と、測定部の測定値を監視し、測定値が上限測定値から下限測定値の範囲に入るように、電力調整部を制御する監視部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線装置に関する。
近年、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の1つである、ETCシステム(Electronic Toll Collection:電子料金収受システム)や、道路交通情報通信システム(Vehicle Information and Communication System:VICS(登録商標))等が普及してきている。具体的には、ETCシステムは、車両に搭載されたETC車載装置とDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)通信を行うことにより、有料道路を走行する車両から自動的に通行料金を徴収するシステムである。また、VICSは、渋滞や交通規制などの道路交通情報を、無線通信を利用して、カーナビゲーション等の車載装置に表示させるシステムである。
これらシステムにおいては、車載装置に対して情報を送信するための無線装置が屋外に設置されている。このような無線装置を屋外に設置した場合、周囲の環境温度の変化により、無線装置から送信される出力信号の出力電力が変化することがある。そこで、上記無線装置においては、このような状況下でも出力電力を所望の範囲に収めるための制御を行うことが求められる。このような制御の例としては、下記特許文献1〜3に開示の技術を挙げることができる。
具体的には、下記特許文献1には、周囲環境の温度変化に対応するため、予め出力電圧と温度と出力電力と関係を測定し、補正テーブルを作成することが開示されている。そして、下記特許文献1では、例えば、無線装置の周囲の環境温度に基づいて、作成した補正テーブルを参照して、出力電圧を調整することにより、出力電力を所望の範囲の収めるような制御を行うことができる。また、下記特許文献2には、送信電力を測定し、測定値とあらかじめ設定した閾値とを比較し、比較結果に応じて無線装置の調整を行うことにより、温度変化や経年劣化に対応することができる技術が開示されている。さらに、下記特許文献3では、送信電力を一定の上限・下限内に制限する技術が開示されている。
特開2014−155183号公報 特開2011−55439号公報 特許2637818号公報
しかしながら、複数の無線装置を屋外に設置した場合、各無線装置を構成する部品の特性のバラツキや環境温度の変化により、各無線装置から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することは容易ではない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、屋外等に設置された複数の無線装置から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することが可能な、新規且つ改良された無線装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、入力信号の電力を可変させる電力調整部と、前記電力調整部からの信号を増幅する増幅器と、前記増幅器からの出力信号を測定する測定部と、前記電力調整部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、あらかじめ設定された前記出力信号の電力の上限値に対応する前記測定部の上限測定値と、あらかじめ設定された前記出力信号の電力の下限値に対応する前記測定部の下限測定値とを格納する記憶部と、前記測定部の測定値を監視し、前記測定値が前記上限測定値から前記下限測定値の範囲に入るように、前記電力調整部を制御する監視部とを有する、無線装置が提供される。
前記電力調整部は、入力信号の電力を減衰させる可変減衰器であってもよい。
前記測定部は、前記出力信号の電圧を測定する検波器であってもよい。
前記記憶部は、所定の温度の環境下で、前記可変減衰器の減衰量を前記上限値に対応するように、前記可変減衰器を制御し、前記検波器で測定された電圧を上限検波出力電圧として格納し、所定の温度の環境下で、前記可変減衰器の減衰量を前記下限値に対応するように、前記可変減衰器を制御し、前記検波器で測定された電圧を下限検波出力電圧として格納してもよい。
前記無線装置は、前記出力信号を送信するアンテナをさらに備えてもよい。
以上説明したように本発明によれば、屋外等に設置された複数の無線装置から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することができる。
本発明の実施形態に係る無線装置10のブロック図の一例である。 本発明の実施形態に係るRF部200のブロック図の一例である。 本発明の実施形態に係る制御部228の制御動作のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る制御動作における、無線装置10の出力電力と検波出力電圧との相関関係を示したグラフの一例である。 比較例に係る制御動作における、無線装置Aの出力電力と検波出力電圧との相関関係を示した表の一例である。 図5に示す表をグラフにした一例である。 比較例に係る制御動作における、無線装置A〜Dの出力電力と検波出力電圧との相関関係を示した表の一例である。 図7に示す表をグラフにした一例である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
さらに、以下の説明においては、特段の断りがない限りは、「接続」とは、複数の要素の間を電気的に、且つ、信号(高周波アナログ信号又はデジタル信号)を搬送可能に接続することを意味する。さらに、以下の説明における「接続」には、複数の要素を直接的に接続する場合だけでなく、他の要素を介して間接的に接続する場合も含まれる。
<<無線装置10の概要構成>>
まずは、図1を参照して、本発明の実施形態に係る無線装置10の概要構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線装置10のブロック図の一例である。以下に説明においては、無線装置10は、ETCシステムやVICS等で用いることができる、5.8GHz帯の信号を送信することができる送信装置であるものとする。なお、本実施形態に係る無線装置10は、上述のような無線システムの送信装置に限定されるものではなく、他の通信システムの送信装置として用いることも可能である。
図1に示すように、本実施形態に係る無線装置10は、送信する出力信号を生成する信号生成部100と、信号生成部100からの出力信号の出力電力を調整するRF(Radio Frequency)部200と、RF部200からの出力信号を送信するアンテナ300とを主に有する。以下に、本実施形態に係る無線装置10に含まれる各ブロックの詳細を説明する。
(信号生成部100)
信号生成部100は、送信しようとする出力信号を生成し、生成した出力信号を後述するRF部200へ出力することができる。詳細には、当該信号生成部100は、例えば、ETC等で使用されている5.8GHz帯の周波数を持つ高周波信号を生成することができる。具体的には、信号生成部100は、各種情報を含む出力信号を生成し、生成した出力信号を所定の符号化方式によって符号化し、符号化した出力信号をRF部200へ出力する。例えば、信号生成部100は、各種の部品(発振器等)、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field−Programmable Gate Array)等を含むことができる。
(RF部200)
RF部200は、上述した信号生成部100からの出力信号の出力電力を所定の範囲に収めるように調整し、後述するアンテナ300へ出力する。なお、RF部200の詳細構成については、後述する。
(アンテナ300)
アンテナ300は、RF部200からの出力信号(電磁波)を空間中に放射(送信)することができる。なお、本実施形態においては、アンテナ300の形状は、特に限定されるものではなく、ダイポールアンテナ等の線状アンテナや、パッチアンテナ等の平面アンテナ等の各種形式のアンテナを用いることができる。
なお、本実施形態に係る無線装置10は、図1に示されるような構成に限定されるものではない。
<<RF部200の詳細構成>>
以上、本発明の実施形態に係る無線装置10の概要構成を説明した。次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係るRF部200の詳細構成を説明する。図2は、本発明の実施形態に係るRF部200のブロック図の一例である。
図2に示すように、本実施形態に係るRF部200は、後述する制御部228の制御により、入力された出力信号(入力信号)の電力を可変させるVATT(Variable Attenuators)(電力調整部)220と、VATT220からの出力信号を増幅することができる増幅器222とを有する。さらに、当該RF部200は、図2に示すように、増幅器222から出力された出力信号を検波する検波器(測定部)224と、上記検波器224からの出力を変換するA/D(Analog/Digital)変換器(ADC)226と、ADC226からの出力に基づいて、VATT220を制御する制御部228とを有する。以下に、本実施形態に係るRF部200の各ブロックの詳細について説明する。
(VATT220)
VATT(可変減衰器)220は、入力端子210に接続され、入力端子210からの出力信号の電力を可変に減衰することができる。例えば、VATT220は、外部からの制御により減衰量を調整できる回路から構成することができる。VATT220における減衰量は、後述する検波部224の出力に基づいて、後述する制御部228による制御により変化させることができる。そして、VATT220によって減衰された出力信号は、後述する増幅器222に出力される。
(増幅器222)
増幅器222は、例えばトランジスタ、抵抗等を含む回路からなり、VATT220に接続され、VATT220からの出力信号の電力を所定の利得分だけ増幅することができる。なお、本実施形態においては、増幅器222は、多段の増幅器から構成されてもよく、特に限定されるものではない。さらに、当該増幅器222において増幅された出力信号は、後述する検波器224に出力される。
(検波器224)
検波器224は、例えばダイオードやトランジスタ、抵抗等を含む回路からなり、増幅器222に接続され、増幅器222からの出力信号の一部を取り出して、電圧を測定(検波)し、測定した結果を検波出力電圧として後述するADC226に出力する。本実施形態においては、検波器224は、例えば、出力信号の電圧の実効値(Root Mean Square;RMS)を測定するRMS検波器であることができる。さらに、検波器224は、増幅器222からの出力信号を出力端子212に出力することもできる。
(ADC226)
ADC226は、例えばオペアンプ、トランジスタ、抵抗等を含む回路からなり、検波器224に接続され、検波器224から出力された検波出力電圧をアナログ信号からデジタル信号に変換する。さらに、ADC226において変換されたデジタル信号は、後述する制御部228に出力される。
(制御部228)
制御部228は、VATT220を制御するユニットであり、ADC226とVATT220との間に設けられる。詳細には、図2に示すように、制御部228は、上述した検波器224の検波出力電圧(測定値)を監視して、当該検波出力電圧が所定の範囲に入るように、VATT220の減衰量を制御する監視部230と、上記所定の範囲に対応する数値を格納する記憶部232とを主に有する。監視部230は、例えばFPGA等によって構成され、記憶部232は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成される。なお、制御部228による、VATT220の制御の詳細については、後述する。
なお、本実施形態に係るRF部200は、図2に示されるような構成に限定されるものではない。
<<本発明の実施形態をなすに至った背景>>
以上、本発明の実施形態に係るRF部200の詳細構成を説明した。次に、本発明の実施形態に係る無線装置10の動作についての詳細な説明に先立ち、本発明者が本発明の実施形態をなすに至った背景について説明する。
先に説明したように、ETCシステムや、VICS等においては、車載装置に対して情報を送信するための無線装置10が屋外に設置されている。このような無線装置10を屋外に設置した場合、周囲の環境温度の変化により、無線装置10から送信される出力信号の出力電力が変化することがある。従って、上記無線装置10においては、このような状況下でも出力電力を所望の範囲に収めるための制御を行うことが求められる。
そこで、例えば、上記特許文献1の開示の技術においては、周囲環境の温度変化に対応するため、予め出力電圧と温度と出力電力との相関関係を測定し、補正テーブルを作成する。そして、下記特許文献1では、例えば、無線装置の周囲の環境温度に基づいて、作成した補正テーブルを参照して、出力電圧を調整することにより、出力電力を所望の範囲の収めるような制御を行うことができる。
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では、多数の無線装置10を設置しようとする場合、各無線装置10を構成する部品の特性のバラツキにより、補正テーブル(詳細には、設定電圧と温度と出力電力との相関関係を示すグラフの傾き)が変化することがある。このような場合、上記特許文献1に開示の技術では、各無線装置10から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することは容易ではない。
詳細には、図5から図8を参照して、比較例に係る制御動作について説明する。図5は、比較例に係る制御動作における、無線装置Aの出力電力と検波出力電圧との相関関係を示した表の一例であり、図6は、図5に示す表をグラフにした一例である。また、図7は、比較例に係る制御動作における、無線装置A〜Dの出力電力と検波出力電圧との相関関係を示した表の一例であり、図8は、図7に示す表をグラフにした一例である。なお、ここで比較例とは、本発明者が本発明の実施形態をなす前に、検討を重ねていた無線装置の制御動作のことを意味する。
まず、比較例においては、無線装置Aの出力電力を測定し、さらに、出力電力の一部を検波器(例えば、RMS検波器)で検波し、出力電力と検波出力電圧との相関関係を取得する。このようにして取得されたデータが、例えば、図5及び図6となる。
多数の無線装置について上記の測定を実施した場合、先に説明したように、各無線装置を構成する部品の特性のバラツキ等により、各無線装置の出力電力と検波出力電圧との相関関係における傾きや切片等が互いに異なることとなる。例えば、無線装置A〜Dについて得られた、出力電力と検波出力電圧との各相関関係は、図7及び図8となる。
このように、各無線装置A〜Dにおいて、出力電力と検波出力電圧との相関関係における傾きや切片等が互いに異なるにもかかわらず、無線装置Aについての相関関係(図5及び図6)を他の無線装置B〜Dに適用して出力電力の制御を行おうとすると、各無線装置B〜Dから送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することは難しい。
また、上述の各無線装置A〜Dの相関関係は、一定の温度の下(例えば、20度から25度程度)で測定された結果に基づくものであるが、実際に、各無線装置A〜Dを屋外に設置した場合には、先に説明したように、環境温度の変化により、各無線装置A〜Dの相関関係(例えば、傾きや切片等)が変化することがある。従って、上述のように、無線装置Aについての相関関係(図5及び図6)を屋外に設置された他の無線装置B〜Dに適用して出力電力の制御を行おうとすると、各無線装置B〜Dから送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することはより難しくなる。
具体的には、無線装置が設置される環境(屋外)については特に限定が無いことから、環境温度の最低値は、零下数10度程度にまでなることがある。さらに、無線装置自体の放熱もあることから、温度の最高値は、50、60℃程度にまでなることがある。このように幅のある環境温度の下では、無線装置に含まれる高周波部品は温度により特性が大きく変化しやすいことから、出力電力を所望の範囲に収めるように制御することはより難しい。さらに、先に説明したように、増幅器222を多段の増幅器によって構成した場合、温度により利得特性がより大きく変化しやすいことから、出力電力を所望の範囲に収めるように制御することはより難しくなる。
そこで、無線装置に温度センサを内蔵させて、温度センサの測定に基づいて出力電力を所望の範囲に収めるように制御することも考えられるが、このような場合、無線装置の構成が複雑化し、無線装置の製造コストや製造時間が増加することを避けることが難しい。
そこで、本発明者は、上述の状況を鑑みて、各無線装置10から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することができる本発明の実施形態を創作した。詳細には、本発明の実施形態においては、無線装置10ごとに、一定の環境温度の下での出力電力と検波出力電圧との相関関係を取得する。さらに、本実施形態においては、これら無線装置10を屋外に設置した際に、取得した各上記相関関係に基づいて制御を行う。以下、このような本発明の実施形態の詳細を順次説明する。
<<制御動作>>
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る無線装置10の動作、詳細には、制御部228による、VATT220の制御動作について説明する。図3は、本実施形態に係る制御部228の制御動作のフローチャートである。また、図4は、本実施形態に係る制御動作における、無線装置10の出力電力と検波出力電圧との関係を示したグラフの一例である。
図3に示すように、本実施形態に係る制御部228の制御動作は、ステップS101からステップS113の複数のステップを有する。以下に、本実施形態に係る制御動作の各ステップの詳細を説明する。なお、以下に説明する制御動作は、本発明の実施形態に係る制御動作の一例であって、本実施形態に係る制御動作は下記の制御動作に限定されるものではない。
以下の説明においては、RF部200の出力端子212から出力される出力信号の出力電力を、AdBm(例えば、20dBm=10mW)を中心とした所定の範囲±CdB(例えば、±1dBの範囲)に収めるように制御する場合を例に説明する。なお、以下に説明する制御動作は、各無線装置10において実施される。
(ステップS101)
無線装置10は、操作者による出力信号の出力電力の設定する指示を受け付けたか否かを判断する。当該指示を受け付けたと判断した場合には、無線装置10は、後述するステップS103へ進み、制御動作を開始する。なお、無線装置10は、出力信号の出力電力を設定する指示を受け付けた際に、所望する電力(AdBm)の入力も受け付ける。一方、無線装置10は、上記指示を受け付けていないと判断した場合には、当該ステップS101を繰り返す。
(ステップS103)
環境温度を所定の温度(常温)に維持した状態の下で、無線装置10(詳細には、制御部228)は、RF部200の出力端子212から出力される出力信号の出力電力を、所望するする電力AdBmになるように、VATT220を制御する。なお、当該ステップS103においては、無線装置10(詳細には、検波器224)は、出力信号の出力電力が所望の電力AdBmになった際に、検波出力電圧を測定し、測定値を記憶部232に格納させてもよい。
(ステップS105)
次に、無線装置10は、所望する電力範囲(±CdB)の入力を受け付け、既に入力された所望の電力AdBmを中心とした±CdBの範囲を持つ電力範囲の設定を行う。
(ステップS107)
無線装置10は、上記ステップS103と同様に、環境温度を所定の温度に維持した状態の下で、上記ステップS105で設定された電力範囲においてVATT220を制御し、検波出力電圧を測定する。詳細には、無線装置10は、VATT220の相対減衰量(詳細には、ステップS103におけるVATT220の減衰量を基準とした場合の相対的な減衰量)を上記電力範囲における上限値(+CdB)に設定し、その際に測定された検波出力電圧を上限検波出力電圧(上限測定値)として記憶部232に格納させる。さらに、無線装置10は、VATT220の相対減衰量を上記電力範囲における下限値(−CdB)に設定し、その際に測定された検波出力電圧を下限検波出力電圧(下限測定値)として記憶部232に格納(記憶)させる。
すなわち、当該ステップS107では、無線装置10は、所望する電力範囲(±CdB)だけ減衰量が変化するようにVATT220を制御し、その際の検波出力電圧を測定し、測定値を記憶部232に格納させる。言い換えると、当該ステップS107では、無線装置10における出力電力と検波出力電圧との相関関係を取得していることとなる。なお、本実施形態においては、所望する電力範囲に応じてVATT220の減衰量を制御することから、簡単な動作で、上限検波出力電圧及び下限検波出力電圧の測定、格納を行うことができる。
なお、本実施形態においては、ここまで説明したステップS101からステップS107までは、各無線装置10を出荷する際に初期設定として実施される。従って、以下に説明するステップS109からステップS113までは、例えば、屋外に各無線装置10が設置された以降に実施されることとなる。
(ステップS109)
無線装置10(詳細には、監視部230)は、検波出力電圧を監視し、当該検波出力電圧が、記憶部232に格納された(設定された)上限検波出力電圧から下限検波出力電圧までの範囲に入っていないか否かを判断する。無線装置10は、検波出力電力が上記範囲に入っていないと判断した場合には、後述するステップS111へ進み、一方、検波出力電力が上記範囲に入っていると判断した場合には、後述するステップS113へ進む。
なお、先に説明したように、屋外においては、環境温度が変化することから、増幅器222等の利得等が変化し、無線装置10(詳細には、RF部20の出力端子212)からの出力信号の出力電力が変化する。従って、無線装置10の検波出力電圧も変化することとなる。
(ステップS111)
無線装置10は、検波出力電圧が、記憶部232に格納された(設定された)上限検波出力電圧から下限検波出力電圧までの範囲に入るように、VATT220をフィードバック制御する。そして、制御完了後は、上記ステップS109へ戻る。
(ステップS113)
無線装置10は、検波出力電圧の監視を継続し、上記ステップS109へ戻る。
なお、上述のステップS109からステップS113において、所望する電力(AdBm)を20dBm、所望する電力範囲(±CdB)を±1dBとした場合に得られる、出力電力と検波出力電圧との相関関係を示すグラフが、例えば、図4に示すようなグラフとなる。本実施形態においては、無線装置10ごとに、一定の環境温度の下での出力電力と検波出力電圧との相関関係(図4)を取得する。さらに、本実施形態においては、これら無線装置10を屋外に設置した際に、取得した各上記相関関係に基づいて制御を行う。その結果、環境温度が変化しても、複数の無線装置10から送信される送信信号の送信電力を所望の範囲に収めるように制御することができる。
具体的には、図4を例に説明すると、環境温度が低下すると、一般的に増幅器222の利得が大きくなる。このような場合、無線装置10の出力電力が増加するため、検波出力電圧は増加する。そこで、本実施形態においては、VATT220の減衰量を増加させるように制御すれば、出力電力が減少し、検波出力電圧も減少する。例えば、図4に示す無線装置10では、出力電力を20dBm±1dBにするためには、検波出力電圧を0.96V〜1.04Vにすればよい。そこで、無線装置10を屋外等に設置し、環境温度が変化した場合には、出力電力と検波出力電圧との相関関係が変化するので、検波出力電圧を0.96V〜1.04VになるようにVATT220を制御することにより、出力電力を20dBm±1dBに維持することができる。
一方、環境温度が上昇すると、一般的に増幅器222の利得が小さくなる。このような場合、このような場合、無線装置10の出力電力が減少するため、検波出力電圧は減少する。そこで、本実施形態においては、VATT220の減衰量を減少させるように制御すれば、出力電力が増加し、検波出力電圧も増加する。すなわち、このような場合であっても、例えば、図4に示す無線装置10では、検波出力電圧を0.96V〜1.04VになるようにVATT220を制御することにより、出力電力を20dBm±1dBに維持することができる。
なお、上述のステップS107では、無線装置10は、所望する電力範囲(±CdB)だけ減衰量が変化するようにVATT220を制御し、検波出力電力を測定していた。しかしながら、本実施形態においては、より温度変化に追従した制御を行うために、電源電圧値や入力信号(RF部200に終了される信号)の電力を変化させて、言い換えると、測定条件を変化させて擬似的に温度変化の状況を作り出し、疑似的な温度変化状況下で、VATT220を制御し、検波出力電力を測定してもよい。
さらに、上述の説明においては、無線装置10ごとに、無線装置10ごとに、一定の環境温度の下での出力電力と検波出力電圧との相関関係を取得するものして説明したが、本実施形態においては、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、同一の製造ロットにおいては、無線装置10ごとに上記相関関係を取得する代わりに、1つの無線装置10における上記相関関係を取得してもよい。この場合、当該無線装置10と同一ロットに含まれる他の無線装置10においては、1つの無線装置10における上記相関関係を利用して制御を行うこととなる。同一の製造ロットにおいては、特性が似ていることが想定されることから、1つの無線装置10における上記相関関係を、同一ロットに含まれる他の無線装置10において利用することができる。その結果、同一ロットに含まれる全部の無線装置10の相関関係を取得しないことから、出荷時の初期設定にかかる時間の増加を抑えることができる。
<<まとめ>>
以上のように、本発明の実施形態によれば、屋外等に設置された複数の無線装置10から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することができる。詳細には、本実施形態によれば、各無線装置を構成する部品の特性のバラツキがある場合であっても、環境温度が変化する場合であっても、複数の無線装置10から送信される出力信号の出力電力を所望の範囲に収めるように制御することができる。
なお、本実施形態によれば、所望する電力範囲に応じてVATT220の減衰量を制御するといった簡単な動作で、制御のための相関関係の取得(上限検波出力電圧及び下限検波出力電圧の測定)を行うことができる。従って、制御動作にかかる時間の増加を抑え、無線装置10の構成が複雑になることを避けることができる。
加えて、本実施形態によれば、無線装置10に温度センサを内蔵させないことから、無線装置10の構成が複雑化し、無線装置10の製造コストや製造時間が増加することを避けることができる。
上述の実施形態においては、無線送信装置の送信における制御に適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、本実施形態は、無線受信装置における増幅回路等における制御にも適用することができる。
また、上述した説明においては、VATT220を制御することにより出力信号の出力電力を制御していたが、本実施形態においては、VATT220に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、VATT220の代わりに、AGC−AMP(Automatic Gain Control Amplifier)(可変利得制御増幅器)(図示省略)等を制御することにより出力信号の出力電力を制御してもよい。
また、上述した実施形態においては、検波器224はRMS検波器であるものとして説明していたが、本実施形態においては、RMS検波器の代わりに、電力を直接測定するパワーメータ(図示省略)等を用いることも可能である。
また、先に説明したように、本発明の実施形態は、例えば、ETCシステムやVICS等で使用される送信装置に適用されることに限定されるものではなく、例えば、Bluetooth(登録商標)、又は、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信用のインターフェース(基地局又は端末)や、無線LAN(Local Area Network)、Wi−Fi(登録商標)、携帯通信網(LTE、3G)等の通信インタフェース(基地局又は端末)で使用される、他の通信システムの無線装置に適用することも可能である。
<<補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上述した本発明の実施形態に係る動作(制御方法)は、必ずしも記載された順序に沿って動作又は処理されなくてもよい。例えば、上記動作の各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの動作方法又は処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って動作又は処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法で動作又は処理されていてもよい。
10 無線装置
100 信号生成部
200 RF部
210 入力端子
212 出力端子
220 VATT
222 増幅器
224 検波器
226 ADC
228 制御部
230 監視部
232 記憶部
300 アンテナ

Claims (5)

  1. 入力信号の電力を可変させる電力調整部と、
    前記電力調整部からの信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器からの出力信号を測定する測定部と、
    前記電力調整部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    あらかじめ設定された前記出力信号の電力の上限値に対応する前記測定部の上限測定値と、あらかじめ設定された前記出力信号の電力の下限値に対応する前記測定部の下限測定値とを格納する記憶部と、
    前記測定部の測定値を監視し、前記測定値が前記上限測定値から前記下限測定値の範囲に入るように、前記電力調整部を制御する監視部と、
    を有する、
    無線装置。
  2. 前記電力調整部は、入力信号の電力を減衰させる可変減衰器である、
    請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記測定部は、前記出力信号の電圧を測定する検波器である、
    請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記記憶部は、
    所定の温度の環境下で、前記可変減衰器の減衰量を前記上限値に対応するように、前記可変減衰器を制御し、前記検波器で測定された電圧を上限検波出力電圧として格納し、
    所定の温度の環境下で、前記可変減衰器の減衰量を前記下限値に対応するように、前記可変減衰器を制御し、前記検波器で測定された電圧を下限検波出力電圧として格納する、
    請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記出力信号を送信するアンテナをさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線装置。
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