以下、本開示の一側面に係る制御方法、サーバ及び制御プログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムによる処理の概要)
第1実施形態に係るメニュー情報提供システムは、創作料理等の飲食店の独自の料理ではなく一般的な料理の名称と、料理を提供する飲食店が属する地域と、食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含むメニュー属性とを関連付けて記憶する記憶部を有する。第1実施形態に係るメニュー情報提供システムは、店舗端末から取得する料理名称及び飲食店が属する地域に関連する情報に基づいて、地域に応じたメニュー属性を選択して、選択されたメニュー属性を含むメニュー情報を店舗端末に送信する。第1実施形態に係るメニュー情報提供システムは、料理名称及び飲食店が属する地域に関連付けられたメニュー属性を使用することで、料理名称が同一であるが地域によってメニュー属性が異なる料理について地域に応じたメニュー情報を提供できる。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムの概略構成)
図1は、第1実施形態に係るメニュー情報提供システムの概略構成の一例を示す図である。
メニュー情報提供システム1は、サーバ2と、一又は複数の店舗端末3と、複数の携帯端末4とを有する。サーバ2と店舗端末3とは、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、インターネット8を介して相互に接続される。また、サーバ2と携帯端末4とは、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、基地局5、移動体通信網6、ゲートウェイ7及びインターネット8を介して相互に接続される。なお、店舗端末3は、料理を提供する飲食店の関係者(オーナー、従業員等、以下、店舗ユーザとも称する)が有する料理提供者端末であって、例えば、飲食店店舗等に設置される。携帯端末4は、メニュー情報提供システム1で生成されたメニュー情報を利用する一般ユーザが有するユーザ端末である。
サーバ2で実行される変換プログラム等のプログラムと、店舗端末3及び携帯端末4で実行される閲覧プログラム等のプログラムとは、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol、HTTP)等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
(サーバ2の概略構成)
図2は、サーバ2の概略構成の一例を示す図である。
サーバ2は、創作料理等の飲食店の独自の料理ではなく一般的な料理の食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含むメニュー属性を、料理の名称を示す料理名称、料理が提供される地域を示す地域属性と関連付けて記憶する。また、サーバ2は、複数の言語のそれぞれで表記されたメニュー属性の文字情報を互いに関連付けて記憶する。サーバ2は、各飲食店で提供される料理の料理名称を、飲食店を識別する飲食店識別情報と共に店舗端末から取得すると、飲食店が属する地域を示す地域属性を決定すると共に、料理名称及び地域属性から、地域属性に対応する地域に応じたメニュー属性を選択する。そして、サーバ2は、選択されたメニュー属性を含むメニュー情報を店舗端末に送信する。以上のような機能を実現するために、サーバ2は、サーバ通信部21と、サーバ記憶部22、第1記憶部23と、第2記憶部24と、第3記憶部25と、サーバ処理部26とを備える。
サーバ通信部21は、サーバ2をインターネット8に接続するための通信インターフェース回路を有する。サーバ通信部21は、店舗端末3及び携帯端末4から受信したデータをサーバ処理部26に供給する。
サーバ記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。サーバ記憶部22は、サーバ処理部26による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部22は、ドライバプログラムとして、サーバ通信部21を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部22にインストールされてもよい。
第1記憶部23は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。第1記憶部23は、データとして、後述する料理名称テーブル、食材テーブル、調味料テーブル、調理方法テーブル及び地域テーブル等を記憶する。
第2記憶部24は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。第2記憶部24は、データとして、後述する飲食店テーブル、用語辞書テーブル及び詳細説明辞書テーブル等を記憶する。
第3記憶部25は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。第3記憶部25は、データとして、後述するメニュー情報テーブル等を記憶する。
本実施形態でいうテーブルとはデータベースの形式の一例であり、データがサーバ内にプールしているような形式であってもよい。
サーバ処理部26は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部26は、サーバ2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部26は、サーバ2の各種処理がサーバ記憶部22に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部21等の動作を制御する。サーバ処理部26は、サーバ記憶部22に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部26は、アプリケーションプログラム等の複数のプログラムを並列に実行することができる。
サーバ処理部26は、画面作成部261、入力処理部262と、変換処理部263と、メニュー属性判定部264と、記憶処理部265と、メニュー属性変更部266と、サーバ送信部267とを有する。画面作成部261は、料理名称取得部271と、地域属性決定部272と、メニュー属性選択部273と、第2登録画面表示データ作成部274とを有する。サーバ処理部26が有するこれらの各部は、サーバ処理部26が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部26が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとしてサーバ2に実装されてもよい。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムにおける各種テーブルのデータ構造)
図3〜図5は、各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。なお、サーバ記憶部22、第1記憶部23、第2記憶部24及び第3記憶部25は、以下に説明する各種テーブルを記憶せずに、サーバ2とは異なるデータベース装置等の他の装置が、これらの各種テーブルを記憶してもよい。この場合、サーバ2は、これらの各種テーブルに記憶された情報を使用する際に、当該テーブルを記憶する他の装置にアクセスして、当該テーブルに記憶された情報を取得する。また、各テーブルに含まれる各情報は、テーブル以外の形式で記憶されてもよく、例えばそれぞれ独立して記憶されてもよい。
図3(a)には、料理名称テーブル301が示されている。料理名称テーブル301には、各料理名称について、料理名称ID(Identification)、ジャンル大分類、ジャンル小分類、料理名称、地域IDを含む地域名称、詳細説明IDを含む詳細説明、メニュー属性等が互いに関連付けて記憶される。料理名称商IDは、各料理名称を識別するための識別情報である。地域IDは、各地域名称を識別するための識別情報である。詳細説明IDは、各詳細説明を識別するための識別情報である。
ジャンル大分類は、各料理を分類するための分類項目であり、例えば、「和食」、「焼肉」及び「イタリアン」等である。ジャンル小分類は、ジャンル大分類の各項目に含まれる各ジャンルを更に分類するための分類項目であり、例えば、「和食」のジャンル小分類の各項目は、「日本料理」、「割烹」、及び「鉄板焼き」等である。料理名称の各項目は、ジャンル小分類の各項目に含まれる各ジャンルを更に分類するための分類項目であり、例えば、「鉄板焼き」の料理名称の各項目は、「お好み焼き」、「どんどん焼き」及び「もんじゃ焼き」等である。料理名称テーブル301において、ジャンル大分類、ジャンル小分類、料理名称、地域ID、詳細説明、メニュー属性は、料理名称IDを介して関連付けられて記憶される。
図3(b)には、食材テーブル302が示されている。食材テーブル302には、各食材について、食材ID、食材名称等が互いに関連付けて記憶される。食材IDは、各食材を識別するための識別情報である。食材テーブル302では、食材ID「DC01」は「豚肉」に関連付けられ、食材ID「DC21」は「中華麺」に関連付けられ、食材ID「DC22」は「うどん」に関連付けられる。また、食材ID「DC57」は、「卵」に関連付けられる。食材名称は、各食材について日本における母国語である日本語で表記された名称の文字情報である。ここでは、日本語を第1言語とする。食材テーブル302に含まれる食材名称は、料理名称テーブル301の料理名称等と食材IDを介して関連付けられる。
図3(c)には、調味料テーブル303が示されている。調味料IDは、各調味料を識別するための識別情報である。調味料テーブル303には、各調味料について、調味料ID、調味料名称等が互いに関連付けて記憶される。調味料テーブル303では、調味料ID「DT01」は「塩」に関連付けられ、食材ID「DC02」は「ソース」に関連付けられる。調味料名称は、各調味料について、日本における母国語である日本語で表記された名称の文字情報である。調味料テーブル303に含まれる調味料名称は、料理名称テーブル301の料理名称等と調味料IDを介して関連付けられる。
図3(d)には、調理方法テーブル304が示されている。調理方法テーブル304には、各調理方法について、調理方法ID、調理方法名称等が互いに関連付けて記憶される。調理方法IDは、各調理方法を識別するための識別情報である。調理方法テーブル304では、調理方法ID「DF01」は「生」に関連付けられ、食材ID「DF02」は「焼く」に関連付けられる。調理方法名称は、各調理方法について、日本における母国語である日本語で表記された名称の文字情報である。調理方法テーブル304に含まれる調理方法名称は、料理名称テーブル301の料理名称等と調理方法IDを介して関連付けられる。
図3(e)には、地域テーブル305が示されている。地域テーブル305には、日本の地域について、地域ID、地域名称等が互いに関連付けて記憶される。地域IDは、各地域を識別するための識別情報である。地域テーブル305では、地域ID「DA01」は「北海道」に関連付けられ、地域ID「DA27」は「大阪府」に関連付けられ、地域ID「DA34」は「広島県」に関連付けられる。地域名称は、各地域名称について、日本における母国語である日本語で表記された名称の文字情報である。地域テーブル305に含まれる地域名称は、料理名称テーブル301の料理名称等と地域IDを介して関連付けられる。地域テーブル305では、地域IDは都道府県に関連付けられて記憶されるが、地域IDは関西地方及び中国地方等の地域区分に関連付けられて記憶されてもよく、大阪市及び広島市等の市区町村に関連付けられて記憶されてもよい。
料理名称テーブル301に示される料理ID「DM00128」に関連付けられる料理と「DM00129」に関連付けられる料理とは、料理名称が「お好み焼き」で同一であるものの、飲食店が属する地域の名称が異なる。料理ID「DM00128」の地域名称は、地域ID27を介して地域テーブル305の文字情報「大阪府」に関連付けられる。一方、料理ID「DM00129」の地域名称は、地域ID34を介して地域テーブル305の文字情報「広島県」に関連付けられる。また、料理ID「DM00128」に関連付けられる料理「お好み焼き」は食材ID「DC21」に関連付けられる「中華麺」を含まず、料理ID「DM00129」に関連付けられる料理「お好み焼き」は食材ID「DC21」に関連付けられる「中華麺」を含む。すなわち、地域名称「大阪府」に関連付けられた料理ID「DM00128」の「お好み焼き」は食材「中華麺」を含まないのに対し、地域名称「大阪府」に関連付けられた料理ID「DM00129」の「お好み焼き」は食材「中華麺」を含む。飲食店テーブル401は、料理名称と地域名称とを関連付けて記憶するので、同一の料理名称を有する料理であるのにもかかわらず、食材、調味料及び調理方法を含むメニュー属性の何れかが相違するでも、地域に応じたメニュー属性を記憶することができる。
図4(a)には、飲食店テーブル401が示されている。飲食店テーブル401には、飲食店ID、飲食店名称、住所、最寄駅、及び地域IDが互いに関連付けて記憶される。飲食店テーブルに記憶された各データは、店舗ユーザ等によって予め登録されたものである。飲食店IDは、各飲食店を識別するための飲食店識別情報である。飲食店名称は、第1言語である日本語で表記された飲食店名称、及び第2言語である英語で表記された飲食店名称を含む。住所は、第1言語である日本語で表記された飲食店住所、及び第2言語である英語で表記された飲食店住所を含む。最寄駅は、第1言語である日本語で表記された飲食店の最寄駅、及び第2言語である英語で表記された飲食店の最寄駅等を含む。飲食店テーブル401の飲食店名称、住所及び最寄駅のそれぞれは2つの言語で表記されるが、飲食店テーブルの飲食店名称、住所及び最寄駅のそれぞれは3以上の言語によって表記されてもよい。地域IDは、各地域を識別するための識別情報である。飲食店テーブル401に含まれる料理ID及び料理店名称等は、料理名称テーブル301の料理名称等、及び地域テーブル305の地域名称と地域IDを介して関連付けられる。
図4(b)には、用語辞書テーブル402が示されている。用語辞書テーブル402には、料理名称及びメニュー属性の各文字情報について、文字ID、第1言語表記、第2言語表記、第3言語表記、第4言語表記等が互いに関連付けて記憶される。一例では、第1言語は日本語であり、第2言語は英語であり、第3言語は簡体字の中国語であり、第4言語は韓国語である。文字IDは、各文字情報を識別するための識別情報である。用語辞書テーブル402は4つの言語を互いに関連付けて記憶するが、用語辞書テーブルは、5以上の言語での表記が互いに関連付けて記憶されてもよい。
第1言語表記は、第1言語で表記されたメニュー属性の文字情報である。第2言語表記は、第2言語で表記された料理名称及びメニュー属性の文字情報である。第3言語表記は、第3言語で表記されたメニュー属性の文字情報である。第4言語表記は、第4言語で表記されたメニュー属性の文字情報である。
図4(c)には、詳細説明辞書テーブル403が示されている。詳細説明辞書テーブル403には、各詳細説明について、詳細説明ID、第1言語表記、第2言語表記、第3言語表記、第4言語表記等が互いに関連付けて記憶される。第1言語表記は、第1言語で表記された詳細説明である。第2言語表記は、第2言語で表記された詳細説明である。第3言語表記は、第3言語で表記された詳細説明である。第4言語表記は、第4言語で表記された詳細説明である。詳細説明辞書テーブル403の詳細説明は4つの言語で表記されるが、詳細説明辞書テーブルの詳細説明は5以上の言語によって表記されてもよい。詳細説明IDは、各詳細説明を識別するための識別情報である。詳細説明辞書テーブル403に含まれる第1言語標記等は、料理名称テーブル301の料理名称等と詳細説明IDを介して関連付けられる。
図5には、メニュー情報テーブル501が示されている。メニュー情報テーブル501は、各料理について、料理ID、地域ID、飲食店ID、料理情報、及び判定結果等(メニュー情報)を互いに関連付けて記憶する。なお、メニュー情報は、料理名称、ジャンル、メニュー属性、及び詳細説明等のうち適宜選択された情報であっても良い。
メニューIDは、各メニューを識別するための識別情報である。料理IDは、各料理名称を識別するための識別情報である。地域IDは、各地域名称を識別するための識別情報である。飲食店IDは、各料理を提供する飲食店の飲食店IDである。料理情報は、ジャンル、料理名称、食材、調味料、調理方法、及び詳細説明が第1言語、第2言語、第3言語及び第4言語で記憶される。判定結果は、メニュー情報テーブルに示されるメニュー属性が第1記憶部23に記憶されたジャンルテーブルに示されるメニュー属性から変更されたか否かを記憶する。
(店舗端末3の概略構成)
図6は、店舗端末3の概略構成の一例を示す図である。
店舗端末3は、インターネット8を介してサーバ2に接続し、サーバ2と通信を行う。店舗端末3は、店舗ユーザによる入力操作に応じて、メニュー属性等の入力を受け付ける。そのために、店舗端末3は、店舗端末通信部31と、店舗端末記憶部32と、店舗端末操作部33と、店舗端末表示部34と、店舗端末処理部35とを備える。
なお、本実施形態では、店舗端末3として、パーソナルコンピュータ(personal computer, PC)を想定するが、本発明はこれに限定されない。店舗端末3は、本発明が適用可能であればよく、例えば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等の情報処理装置でもよい。
店舗端末通信部31は、通信インターフェース回路を備え、店舗端末3をインターネット8に接続する。店舗端末通信部31は、ネットワークを介して店舗端末処理部35から供給されたデータをサーバ2等に送信する。また、店舗端末通信部31は、ネットワークを介してサーバ2等から受信したデータを店舗端末処理部35に供給する。
店舗端末記憶部32は、例えば、半導体メモリ装置を備える。店舗端末記憶部32は、店舗端末処理部35での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、店舗端末記憶部32は、ドライバプログラムとして、店舗端末操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラムや、店舗端末表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、店舗端末記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、店舗ユーザが店舗端末操作部33を操作することによって入力されたメニュー属性等をサーバ2に登録する画面を表示するための閲覧プログラム等を記憶する。また、店舗端末記憶部32は、入力されたメニュー属性等を記憶する。さらに、店舗端末記憶部32は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
店舗端末操作部33は、店舗端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。また、店舗端末操作部33は、音声による操作が可能なようにマイクを含んでもよい。店舗ユーザは、店舗端末操作部33を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。店舗端末操作部33は、店舗ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、店舗ユーザの指示として、店舗端末処理部35に供給される。
店舗端末表示部34も、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。また、店舗端末表示部34は、音声による出力が可能なようにスピーカを含んでもよい。店舗端末表示部34は、店舗端末処理部35から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
店舗端末処理部35は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。店舗端末処理部35は、店舗端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。店舗端末処理部35は、店舗端末3の各種処理が店舗端末記憶部32に記憶されているプログラムや店舗端末操作部33の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、店舗端末通信部31や店舗端末表示部34等の動作を制御する。店舗端末処理部35は、店舗端末記憶部32に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、店舗端末処理部35は、アプリケーションプログラム等複数のプログラムを並列に実行することができる。
店舗端末処理部35は、少なくとも閲覧実行部351、端末送信部352等を備える。これらの各部は、店舗端末処理部35が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗端末3に実装されてもよい。
(店舗端末3の機能)
図7は店舗端末3の表示機能によって表示される第1登録画面700の一例を示す図である。
第1登録画面700は、店舗ユーザからメニューの登録を要求された場合に表示される画面である。第1登録画面700には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト701、及び実行ボタン702等が表示される。料理名称選択入力ドロップダウンリスト701は、店舗ユーザが料理のジャンルを選択入力するためのドロップダウンリストである。料理名称選択入力ドロップダウンリスト701は、ジャンル大分類、ジャンル小分類及び料理名称のそれぞれに対応して設けられる。すなわち、料理名称が最下位のジャンル情報である。
図8は第1登録画面700の操作の一例を示す図であり、図8(a)は第1状態を示す図であり、図8(b)は第1状態に続く第2状態を示す図であり、図8(c)は第2状態に続く第3状態を示す図である。図8において、ジャンルの大分類に「和食」を選択入力し、ジャンルの小分類に「鉄板焼き」を選択入力し、料理名称に「お好み焼き」を選択入力する処理が実行される。
最初に、店舗ユーザがジャンル大分類のドロップダウンリスト800を指定すると、ジャンル大分類の各項目(「和食」、「焼肉」及び「イタリアン」等)のリスト801が表示される。店舗ユーザは、ジャンル大分類の「和食」802を選択する。次いで、店舗ユーザがジャンル小分類のドロップダウンリスト803を指定すると、ジャンル大分類「和食」802に含まれる小分類(「日本料理」、「割烹」、及び「鉄板焼き」等)のリスト804が表示される。店舗ユーザは、ジャンル小分類の「鉄板焼き」805を選択する。次いで、店舗ユーザが料理分類のドロップダウンリスト806を指定すると、ジャンル小分類「鉄板焼き」706に含まれる料理名称(「お好み焼き」、「どんどん焼き」、及び「もんじゃ焼き」等)のリスト807が表示される。店舗ユーザは、料理名称の「お好み焼き」808を選択する。
実行ボタン702が店舗ユーザによって押下されると、店舗端末3は、店舗ユーザにより選択入力されたジャンル名称及び料理名称の文字情報、及び飲食店IDを含む確認要求をサーバ2に送信する。サーバ2は、確認要求を受信すると、飲食店IDに関連付けられた料理名称に関連付けられる料理ID及び店舗IDに関連付けられた詳細説明及びメニュー属性等を店舗端末3に送信する。
図9は、店舗端末3の表示機能によって表示される第2登録画面900の一例を示す図である。
第2登録画面900は、第1登録画面700において、店舗ユーザが実行ボタン702を押下したことに応じて表示される画面である。第2登録画面900には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト901、料理詳細説明902、食材リスト903、調味料リスト904、調理方法リスト905、修正ボタン906及び登録ボタン907等が表示される。料理名称選択入力ドロップダウンリスト901の構成及び機能は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト701と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
料理詳細説明902は、詳細説明辞書テーブル403に記憶された各料理に関する所与の説明を書き換え可能に表示する料理詳細説明ボックス921と、変更ボタン922とを有する。料理詳細説明ボックス921は、店舗ユーザによって変更ボタン822が押下された後に書き換え可能になる。
食材リスト903は、食材選択ボックス931と、食材入力選択ドロップダウンリスト932と、食材追加ボタン933と、食材削除ボタン934とを有する。食材選択ボックス931は、飲食店テーブル401に記憶されたメニュー属性の食材IDに関連付けられた文字情報を書き換え可能に表示する。
図10は、食材選択ボックス931に表示された文字情報の書き換えの一例を示す図である。図10(a)は第1状態を示す図であり、図10(b)は第1状態に続く第2状態を示す図であり、図10(c)は第2状態に続く第3状態を示す図であり、図10(d)は第3状態に続く第4状態を示す図である。図10において、「小麦粉」、「卵」、「中華麺」、「豚肉」及び「キャベツ」が食材として選択されている料理「お好み焼き」の食材から「中華麺」を削除して「うどん」を追加する処理が実行される。
まず、図10(a)に示すように、食材選択ボックス931に表示される食材「中華麺」が店舗ユーザにより選択される。次いで、食材削除ボタン934が店舗ユーザによって押下されることで、図10(b)に示すように、食材選択ボックス931から食材「中華麺」が削除される。次いで、図10(c)に示すように、食材入力選択ドロップダウンリスト932に食材「うどん」が店舗ユーザによって選択入力される。そして、食材追加ボタン933が店舗ユーザによって押下されることで、図10(d)に示すように、食材選択ボックス931から食材「うどん」が追加される。
調味料リスト904は、調味料選択ボックス941と、調味料選択入力ドロップダウンリスト942と、調味料追加ボタン943と、調味料削除ボタン944とを有する。調味料選択ボックス941は、飲食店テーブル401に記憶されたメニュー属性の調味料IDに関連付けられた文字情報を書き換え可能に表示する。調味料選択ボックス941に表示された文字情報の書き換え方法は、図10を参照して説明された食材選択ボックス931に表示された文字情報の書き換え方法と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
調理方法リスト905は、調理方法選択ボックス951と、調理方法入力選択ドロップダウンリスト952と、調理方法追加ボタン953と、調理方法削除ボタン954とを有する。調理方法選択ボックス951は、飲食店テーブル401に記憶されたメニュー属性の調理方法IDに関連付けられた文字情報を書き換え可能に表示する。調理方法選択ボックス951に表示された文字情報の書き換え方法は、図10を参照して説明された食材選択ボックス931に表示された文字情報の書き換え方法と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
修正ボタン906は、店舗ユーザが登録した料理を変更するときに使用される。店舗ユーザは、料理名称選択入力ドロップダウンリスト901を操作して登録する料理を変更した後に、修正ボタン906を押下する。修正ボタン906が店舗ユーザによって押下されると、店舗端末3は、店舗ユーザにより選択入力されたジャンル名称及び料理名称の文字情報、及び飲食店IDを含む確認要求をサーバ2に送信する。サーバ2は、確認要求を受信すると、飲食店IDに関連付けられた料理名称に関連付けられる料理ID及び店舗IDに関連付けられた詳細説明及びメニュー属性等を店舗端末3に送信する。
登録ボタン907が店舗ユーザによって押下されると、店舗端末3は、登録要求をサーバ2に送信する。登録要求は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト901で選択入力されたジャンル及び料理名称、料理詳細説明ボックス、食材選択ボックス931、調味料選択ボックス941及び調理方法選択ボックス951に表示された文字情報、並びに飲食店IDを含む。なお、変更ボタン922が押下されて、料理詳細説明ボックス921の記載が変更された場合、登録要求は、料理詳細説明変更フラグを更に含む。サーバ2は、登録要求を受信すると、飲食店IDに関連付けられた料理名称、料理詳細説明、食材、調味料、及び調理方法の文字情報を、メニュー情報として記憶する。
(携帯端末4の概略構成)
図11は、携帯端末4の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末4は、基地局5、移動体通信網6、ゲートウェイ7、及びインターネット8を介してサーバ2に接続し、サーバ2と通信を行う。携帯端末4は、一般ユーザによるボタン等の携帯端末操作部43の操作に応じて、メニュー情報等の表示をサーバ2に要求する。また、携帯端末4は、サーバ2からメニュー情報等に係る表示データを受信して表示する。そのために、携帯端末4は、携帯端末通信部41と、携帯端末記憶部42と、携帯端末操作部43と、携帯端末表示部44と、携帯端末処理部45とを備える。
なお、本実施形態では、携帯端末4として、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されるものではない。携帯端末4は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)や携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等でもよい。また、携帯端末4は、飲食店で複数設置され且つ飲食店の客である一般ユーザがメニューの注文を行うメニュー端末等であってもよい。
携帯端末通信部41は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を備え、携帯端末4を無線通信ネットワークに接続する。携帯端末通信部41は、基地局5により割り当てられるチャネルを介して、基地局5との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局5との間で通信を行う。そして、携帯端末通信部41は、携帯端末処理部45から供給されたデータをサーバ2等に送信する。また、携帯端末通信部41は、サーバ2等から受信したデータを携帯端末処理部45に供給する。
携帯端末記憶部42は、例えば、半導体メモリ装置を備える。携帯端末記憶部42は、携帯端末処理部45での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、携帯端末記憶部42は、ドライバプログラムとして、携帯端末操作部43を制御する入力デバイスドライバプログラムや、携帯端末表示部44を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、携帯端末記憶部42は、アプリケーションプログラムとして、メニュー情報等に係る表示データの取得及び表示を行うプログラム等を記憶する。また、携帯端末記憶部42は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
携帯端末操作部43は、携帯端末4の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。一般ユーザは、携帯端末操作部43を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。携帯端末操作部43は、一般ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、一般ユーザの指示として、携帯端末処理部45に供給される。
携帯端末表示部44も、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。携帯端末表示部44は、携帯端末処理部45から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
携帯端末処理部45は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。携帯端末処理部45は、携帯端末4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。携帯端末処理部45は、携帯端末4の各種処理が携帯端末記憶部42に記憶されているプログラムや携帯端末操作部43の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、携帯端末通信部41や携帯端末表示部44等の動作を制御する。携帯端末処理部45は、携帯端末記憶部42に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、携帯端末処理部45は、アプリケーションプログラム等複数のプログラムを並列に実行することができる。
携帯端末処理部45は、少なくとも閲覧実行部451を備える。閲覧実行部451は、携帯端末処理部45が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、閲覧実行部451は、ファームウェアとして携帯端末4に実装されてもよい。
閲覧実行部451は、メニュー情報等に係る表示データの取得及び表示を行う。即ち、一般ユーザからの指示に応じて、メニュー情報に係る画面の表示要求を、携帯端末通信部41を介してサーバ2に送信する。また、閲覧実行部451は、対応する表示データを、サーバ2から携帯端末通信部41を介して受信する。閲覧実行部451は、受信した表示データに基づいて描画データを作成する。即ち、閲覧実行部451は、受信した表示データを解析して制御データ及び内容データを特定し、特定した制御データに基づいて同じく特定した内容データをレイアウトし、描画データを作成する。そして、閲覧実行部451は、作成した描画データを携帯端末表示部44に出力する。
(携帯端末4の機能)
図12は、携帯端末4の表示機能によって表示されるメニュー情報表示画面の一例を示す図である。携帯端末4の表示機能では、複数の言語のうちのいずれか一の言語で表記された文字情報が表示される。以下、携帯端末4が、第1言語である日本語とは異なる第2言語である英語で文字情報を表記するものとして説明する。
メニュー情報表示画面1200には、一般ユーザが選択した飲食店で提供される料理のメニュー情報が表示される。メニュー情報表示画面1200は、例えば、サーバ2によって送信される画面であり、所定の情報提供サイトに掲載された各飲食店を紹介するホームページにリンクされた画面である。
メニュー情報表示画面1200では、料理名称、ジャンル、メニュー属性、及び詳細説明等を含むメニュー情報が表示される。メニュー情報表示画面1200は、所定の情報提供サイトにおいて一般ユーザによって選択されたメニュー情報を、メニュー情報テーブル501から抽出して作成する。
メニュー情報を表記するための言語は、携帯端末4によって表示設定された言語である。なお、携帯端末4は、メニュー情報をサーバ2に要求する際に、携帯端末4において表記される文字情報の言語を指定するための情報である言語指定情報をサーバ2に送信する。言語指定情報は、一例では携帯端末4が主として表示する言語であり、他の例では携帯端末4の位置から推定される言語である。そして、サーバ2は、メニュー情報テーブル501から、言語指定情報に基づいて、メニュー情報を抽出する。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムのメニュー情報登録動作)
図13は、メニュー情報提供システム1のメニュー情報登録動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予めサーバ記憶部22及び店舗端末記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部26及び店舗端末処理部35により、サーバ2及び店舗端末3の各要素と協働して実行される。
まず、飲食店に配置される店舗端末3の端末送信部352は、店舗ユーザによる店舗端末操作部33の操作に応じて、飲食店IDを含む登録画面要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ2に送信する(S101)。
次に、サーバ2の画面作成部261は、店舗端末3からサーバ通信部21を介して登録画面要求を受信すると、第1登録画面700を表示するための第1登録画面表示データを作成する(S102)。第1登録画面表示データの作成は、料理名称テーブル301に基づく料理名称選択入力ドロップダウンリスト701の作成を含む。
次に、サーバ2のサーバ送信部267は、S102の処理で作成された第1登録画面表示データを、サーバ通信部21を介して店舗端末3に送信する(S103)。
次に、店舗端末3の閲覧実行部351は、サーバ2から店舗端末通信部31を介して第1登録画面表示データを受信すると、受信された第1登録画面表示データに基づいて第1登録画面700を店舗端末表示部34に表示する(S104)。
次に、店舗端末3の閲覧実行部351は、店舗端末表示部34に表示された第1登録画面700により店舗ユーザが店舗端末操作部33を介して入力した入力情報と飲食店IDとを含む実行要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ2に送信する(S105)。
次に、サーバ2の画面作成部261は、店舗端末3からサーバ通信部21を介して実行要求を受信すると、第2登録画面900を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S106)。第2登録画面表示データの作成は、料理名称テーブル301に基づく料理名称選択入力ドロップダウンリスト901の作成、及び詳細説明辞書テーブル403に基づく料理詳細説明902を含む。また、第2登録画面表示データの作成は、食材テーブル302に基づく食材リスト903の作成、調味料テーブル303に基づく調味料リスト904の作成、及び調理方法テーブル304に基づく調理方法リスト905の作成を含む。
次に、サーバ2のサーバ送信部267は、S106の処理で作成された第2登録画面表示データを、サーバ通信部21を介して店舗端末3に送信する(S107)。
次に、店舗端末3の閲覧実行部351は、サーバ2から店舗端末通信部31を介して第2登録画面表示データを受信すると、受信された第2登録画面表示データに基づいて第2登録画面900を店舗端末表示部34に表示する(S108)。
次に、店舗端末3の閲覧実行部351は、店舗端末表示部34に表示された第2登録画面900により店舗ユーザが店舗端末操作部33を介して入力した入力情報と飲食店IDとを含む登録要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ2に送信する(S109)。
そして、サーバ2の入力処理部262、変換処理部263及び記憶処理部265は、サーバ通信部21を介して受信した登録要求に含まれる入力情報及び飲食店IDと飲食店テーブル401とに基づいて、メニュー情報登録処理を実行する(S110)。
(サーバ2による第2登録画面表示データ作成処理)
図14は、S106における第2登録画面表示データ作成処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
まず、料理名称取得部271は、受信した実行要求に含まれる料理名称の文字情報を、飲食店IDと共に取得する(S201)。
次に、地域属性決定部272は、S201の処理で取得した飲食店IDに基づいて、飲食店IDに関連付けられる飲食店が属する地域を示す地域属性を決定する(S202)。地域属性決定部272は、飲食店テーブル401を参照して、飲食店IDに関連付けられる地域IDを決定する。例えば、飲食店IDが「DM00257」のとき、地域属性決定部272は、地域IDを「DA34」に決定する。
次に、メニュー属性選択部273は、S201の処理で取得した料理名称及びS202の処理で選択された地域属性から、地域属性に対応する地域に応じたメニュー属性を選択する(S203)。地域属性決定部272は、料理名称テーブル301を参照して、S201の処理で取得した料理名称及びS202の処理で選択された地域IDに関連付けられたメニュー属性を選択する。例えば、料理名称が「お好み焼き」であり且つ地域IDが「DA34」のとき、メニュー属性選択部273は、料理名称テーブル301を参照して、料理IDが「DM00129」のメニュー属性を選択する。
そして、第2登録画面表示データ作成部274は、第1記憶部23及び第2記憶部24に基づいて、第2登録画面を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S204)。すなわち、第2登録画面表示データ作成部274は、第1記憶部23に記憶された料理名称テーブル301、食材テーブル302、調味料テーブル303及び調理方法テーブル304を参照して、第2登録画面表示データを作成する。第2登録画面表示データ作成部274は、第2記憶部24に記憶された詳細説明辞書テーブル403を併せて参照して、第2登録画面表示データを作成する。
第2登録画面表示データ作成部274は、料理名称テーブル301及び詳細説明辞書テーブル403を参照して、料理詳細説明902を示すデータを作成する。また、第2登録画面表示データ作成部274は、料理名称テーブル301及び食材テーブル302を参照して、食材リスト903を示すデータを作成する。また、第2登録画面表示データ作成部274は、料理名称テーブル301及び調味料テーブル303を参照して、調味料リスト904を示すデータを作成する。そして、第2登録画面表示データ作成部274は、料理名称テーブル301及び調理方法テーブル304を参照して、調理方法リスト905を示すデータを作成する。
(サーバ2によるメニュー情報登録処理)
図15は、S110におけるメニュー情報登録処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
まず、入力処理部262は、店舗端末3からの登録要求を受け付ける(S301)。登録要求は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト901で選択入力されたジャンル及び料理名称、料理詳細説明ボックス、食材選択ボックス931、調味料選択ボックス941及び調理方法選択ボックス951に表示された文字情報、並びに飲食店IDを含む。登録要求時に、第1言語以外の言語で表記された詳細説明が店舗端末記憶部32に一時的に記憶されていた場合、登録要求は、第1言語以外の言語で表記された詳細説明を含む。
次に、変換処理部263は、受け付けたメニュー属性の文字情報を、当該文字情報の言語とは異なる他の言語で表記されたメニュー属性の文字情報に変換する(S302)。まず、変換処理部263は、S301の処理で受け付けたジャンル、料理名称及びメニュー属性及び詳細説明の文字情報、並びに文字情報の言語を特定する。次に、変換処理部263は、用語辞書テーブル402を参照して、特定されたジャンル、料理名称及びメニュー属性の文字情報に関連付けられた、特定された言語とは異なる他の言語で表記された文字情報を抽出する。次に、変換処理部263は、詳細説明辞書テーブル403を参照して、特定された詳細説明の文字情報に関連付けられた他の言語で表記された詳細説明の文字情報を抽出する。なお、登録要求が料理詳細説明ボックス921の記載が変更された料理詳細説明変更フラグを含む場合、変換処理部263は、詳細説明辞書テーブル403を参照せずに、不図示の自動翻訳アプリケーションを使用して詳細説明の文字情報を抽出する。
次に、メニュー属性判定部264は、入力処理部262が受け付けたメニュー属性と、第1記憶部23の料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性とが一致するか否かを判定する(S303)。メニュー属性判定部264は、入力処理部262が受け付けたメニュー属性及び料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性の双方に含まれる文字情報に関連付けられた食材ID、調味料ID及び調理方法IDを比較することにより、判定処理を実行する。
入力処理部262が受け付けたメニュー属性と、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性とが一致すると判定される(S303−YES)と、記憶処理部265は、新たなメニューIDを作成して、判定結果の欄に「一致」を記憶する(S304)。記憶処理部265は、料理ID、地域ID、料理店ID及び料理情報に新たなメニューID及び判定結果「一致」を関連付けて、メニュー情報テーブル501に記憶する。そして、処理は終了する。
入力処理部262が受け付けたメニュー属性と、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性とが一致しないと判定される(S303−NO)と、記憶処理部265は、新たなメニューIDを作成して、判定結果の欄に「不一致」を記憶する(S305)。記憶処理部265は、料理ID、地域ID、料理店ID及び料理情報に新たなメニューID及び判定結果「不一致」を関連付けて、メニュー情報テーブル501に記憶する。
次に、メニュー属性変更部266は、メニュー情報テーブル501から、S304又はS305の処理で新たに作成されたメニューIDに関連付けられた料理名称及び地域IDの双方が同一である料理IDを抽出する(S306)。次に、メニュー属性変更部266は、S306の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が第1しきい値以上であるか否かを判定する(S307)。
S306の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が第1しきい値未満であると判定されたとき(S307−NO)、処理は終了する。
S306の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が第1しきい値以上であると判定されたとき(S307−YES)、処理はS308に進む。そして、メニュー属性変更部266は、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を入力処理部262が受け付けたメニュー属性に変更する(S308)。
料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を入力処理部262が受け付けたメニュー属性に変更することにより、料理名称テーブル301の内容を地域の実情に合ったものに更新することができる。例えば、料理名称テーブル301において、地域「A県」の料理「お好み焼き」が食材「中華麺」を含むように記憶されていたときに、地域「A県」の飲食店のいくつかが料理「お好み焼き」の食材が「中華麺」でなく「うどん」を含むとする。地域「A県」の飲食店が料理「お好み焼き」の食材が「うどん」を含むために、地域「A県」の飲食店のいくつかから受け付けたメニュー属性は、料理名称テーブル301に記憶された食材「中華麺」を含むメニュー属性と相違する。地域「A県」の飲食店のいくつかから受け付けたメニュー属性が料理名称テーブル301に記憶された食材「中華麺」ではなく食材が「うどん」を含むために、判定結果「不一致」の数が第1しきい値以上になると、料理名称テーブル301が変更される。料理名称テーブル301が地域「A県」の飲食店が料理「お好み焼き」の食材が「うどん」を含むように変更されることで、料理名称テーブル301の内容を地域の実情に合ったものに更新される。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムのメニュー情報表示動作)
図16は、メニュー情報提供システム1のメニュー情報表示動作の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予めサーバ記憶部22及び携帯端末記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部26及び携帯端末処理部45により、サーバ2及び携帯端末4の各要素と協働して実行される。
まず、一般ユーザが使用する携帯端末4の閲覧実行部451は、一般ユーザによる携帯端末操作部43の操作に応じて、飲食店ID及び言語指定情報を含む表示要求を、携帯端末通信部41を介してサーバ2に送信する(S401)。なお、表示要求は、所定の情報提供サイトに掲載された各飲食店を紹介するホームページに含まれるメニューを表示するためのリンク等が一般ユーザに指定されることによって、送信される。
次に、サーバ2の画面作成部261は、表示要求を受信すると、メニュー情報テーブルを参照し、表示要求に含まれる言語指定情報で指定された言語で表記されたメニュー情報表示画面1200を表示するためのメニュー情報画面表示データを作成する(S402)。
次に、サーバ2のサーバ送信部267は、S302の処理で作成されたメニュー情報表示画面表示データを、サーバ通信部21を介して携帯端末4に送信する(S403)。
そして、携帯端末4の閲覧実行部451は、サーバ2から携帯端末通信部41を介してメニュー情報表示画面表示データを受信すると、メニュー情報表示画面表示データに基づいてメニュー情報表示画面1200を携帯端末表示部44に表示する(S404)。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムの作用効果)
メニュー情報提供システム1は、料理名称及び飲食店が属する地域に関連付けられたメニュー属性を使用することで、料理名称が同一であるが地域によってメニュー属性が異なる料理について地域に応じたメニュー情報を提供できる。
また、メニュー情報提供システム1では、店舗ユーザは、食材テーブル302、調味料テーブル303及び調理方法テーブル304に記憶され且つ用語辞書テーブル402に他の言語が互い関連付けられた食材、調味料及び調理方法を選択受付する。メニュー情報提供システム1は、店舗ユーザが用語辞書テーブル402に他の言語が互い関連付けられた食材、調味料及び調理方法を選択受付することで、日本語を他の言語に翻訳する翻訳アプリケーションによることなく、意図した翻訳が可能になる。
また、メニュー情報提供システム1は、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を入力処理部262が受け付けたメニュー属性に変更することにより、料理名称テーブル301の内容を地域の実情に合ったものに更新することができる。
また、メニュー情報提供システム1は、判定結果「不一致」の数が第1しきい値以上であるときに料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を変更するので、数店舗の飲食店の特別なメニュー属性が料理名称テーブル301に記憶されるおそれが低い。
(第1実施形態に係るメニュー情報提供システムの変形例)
メニュー情報提供システム1では、メニュー属性は食材、調味料及び調理方法を含むが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、メニュー属性は食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含めばよい。
メニュー情報提供システム1では、料理名称テーブル301等のテーブルは、サーバ2の第1記憶部23〜第3記憶部25のそれぞれに記憶される。しかしながら、料理名称テーブル301等のテーブルの一部又は全ては、店舗端末3の店舗端末記憶部32、携帯端末4の携帯端末記憶部42、又は店舗端末3の店舗端末記憶部32及び携帯端末4の携帯端末記憶部42に記憶されてもよい。料理名称テーブル301等のテーブルの一部又は全てが店舗端末記憶部32等に記憶されるとき、サーバ2は、テーブルに記憶された店舗端末記憶部32等にアクセスして、テーブルに記憶された情報を取得し、各種処理を実行する。
上記第1実施形態では、料理名称テーブル301が、「お好み焼き」の料理IDとして「DM00128」及び「DM00129」を地域ID34ごとに記憶していた。しかし、単一の料理IDに料理ID小分類を地域ID34毎に記憶する構成としても良く、料理ID及び地域IDの組み合わせに対して食材IDを記憶していても良い。
また、メニュー情報提供システム1では、S106に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S201〜S204の処理を実行して実現されるが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S106に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S201〜S204の処理の一部の処理を省略又は変形して実現されてもよい。例えば、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S106に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S201の処理において受信した実行要求に含まれる料理名称の文字情報ではなく、受信した実行要求に含まれるジャンルの文字情報を取得してもよい。また、メニュー情報提供システム1では、S110に示すメニュー情報登録処理は、S301〜S308の処理を実行して実現されるが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S110に示すメニュー情報登録処理は、S301〜S303の処理の一部の処理を省略又は変形して実現されてもよい。例えば、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S110に示すメニュー情報登録処理は、S304〜S307の処理を省略してもよい。また、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S110に示すメニュー情報登録処理は、S304〜S308の処理を省略して、S302の変換処理に応じて新たなメニューIDをメニュー情報テーブル501に作成してもよい。
また、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、メニュー属性変更部は、入力処理部562が受け付けたメニュー属性と、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性とが一致することを示す判定結果の数と、一致しないことを示す判定結果の数とを比較して、該メニュー属性が一致しないことを示す判定結果の数の方が大きいときに、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を入力処理部562が受け付けたメニュー属性に変更してもよい。メニュー属性変更部がこのような動作をすることで、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性が頻繁に書き換えられることを防止できる。
また、メニュー情報提供システム1では、サーバ2は、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性と一致しないメニュー属性を第1しきい値以上受け入れると、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性を変更した。しかしながら、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、受け付けたメニュー属性が、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性の何れかと一致すると判定されたときに、一致すると判定されたメニュー属性に関連付けられた地域属性を、飲食店が属する地域を含むように変更してもよい。すなわち、実施形態に係るメニュー情報提供システムは、入力処理部262が受け付けたメニュー属性が、料理名称テーブル301に記憶されたメニュー属性の何れかと一致すると判定されたときに、一致すると判定されたメニュー属性に関連付けられた地域属性を、飲食店が属する地域を含むように変更する地域属性変更部をメニュー属性変更部266の代わりに有してもよい。例えば、地域「A県」に関連付けられた料理「お好み焼き」が「うどん」を含み、且つ地域「B県」に関連付けられた料理「お好み焼き」が「中華麺」を含むようにメニュー属性が記録されていたとする。この場合に、料理「お好み焼き」が「中華麺」を含むメニュー属性を送信した地域「A県」に属する飲食店の数が所定の第1しきい値を越えたとき、地域属性変更部は、料理「お好み焼き」が「中華麺」を含むメニュー属性に関連付けられた地域が「A県」と「B県」とを含むように地域属性を変更する。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムによる処理の概要)
第2実施形態に係るメニュー情報提供システムは、料理名称と、料理名称を発声したときの発音を示す発音情報と、食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含むメニュー情報を作成する。第2実施形態に係るメニュー情報提供システムは、料理名称と、料理名称を発声したときの発音を示す発音情報とを含むメニュー情報を作成するので、メニュー情報を見た一般ユーザは、料理名称を正確に発音することができる。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムの概略構成)
図17は、第2実施形態に係るメニュー情報提供システムの概略構成の一例を示す図である。
メニュー情報提供システム11は、サーバ12、店舗端末13、携帯端末14を、サーバ2、店舗端末3、携帯端末4の代わりに有する。サーバ12、店舗端末13、携帯端末14以外のメニュー情報提供システム11の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたメニュー情報提供システム1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。サーバ12と店舗端末13とは、通信ネットワークを介して相互に接続される。また、サーバ12と携帯端末14とは、通信ネットワークを介して相互に接続される。店舗端末13は、店舗ユーザが有する料理提供者端末であって、例えば、飲食店店舗等に設置される。携帯端末14は、メニュー情報提供システム11を利用する一般ユーザが有するユーザ端末である。
サーバ12で実行されるプログラムと、店舗端末13及び携帯端末14で実行されるプログラムとは、HTTP等の通信プロトコルを用いて通信を行う。
(サーバ12の概略構成)
図2は、サーバ12の概略構成の一例を示す図である。
サーバ12は、創作料理等の飲食店の独自の料理ではなく一般的な料理の食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含むメニュー属性を、料理の名称である料理名称、料理名称を発声したときの発音を示す発音情報と関連付けて記憶する。また、サーバ12は、複数の言語のそれぞれで表記されたメニュー属性の文字情報を互いに関連付けて記憶する。サーバ12は、各飲食店で提供される料理の料理名称を、飲食店を識別する飲食店識別情報と共に店舗端末から取得すると、料理名称と料理名称を発声したときの発音を示す発音情報とを関連付ける。そして、サーバ12は、関連付けられた料理名称と発音情報とを含むメニュー情報を店舗端末に送信する。ここで、サーバ12は、音声信号のみを取得しても良く、その場合、サーバ12は、料理名称を後述する料理名称テーブルから音声信号に対応する文字情報より検索し選択しても良い。
サーバ12は、サーバ処理部56をサーバ処理部26の代わりに有することがサーバ2と相違する。サーバ処理部56以外のサーバ12の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたサーバ2の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
サーバ処理部56は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部56は、サーバ12の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部56は、サーバ12の各種処理がサーバ記憶部22に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部21等の動作を制御する。サーバ処理部56は、サーバ記憶部22に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部56は、アプリケーションプログラム等の複数のプログラムを並列に実行することができる。
サーバ処理部56は、画面作成部561、入力処理部562と、変換処理部563と、発音情報判定部564と、記憶処理部565と、発音情報変更部566と、サーバ送信部267とを有する。画面作成部561は、料理名称取得部571と、音声信号変換部572と、発音情報生成部573と、料理名称判定部574と、第2登録画面表示データ作成部575とを有する。サーバ処理部56が有するこれらの各部は、サーバ処理部56が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部56が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとしてサーバ12に実装されてもよい。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムにおける各種テーブルのデータ構造)
図19〜図21は、各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。なお、サーバ記憶部22、第1記憶部23、第2記憶部24及び第3記憶部25は、以下に説明する各種テーブルを記憶せずに、サーバ12とは異なるデータベース装置等の他の装置が、これらの各種テーブルを記憶してもよい。この場合、サーバ12は、これらの各種テーブルに記憶された情報を使用する際に、当該テーブルを記憶する他の装置にアクセスして、当該テーブルに記憶された情報を取得する。また、各テーブルに含まれる各情報は、テーブル以外の形式で記憶されてもよく、例えばそれぞれ独立して記憶されてもよい。
図19(a)には、料理名称テーブル1901が示されている。料理名称テーブル1901は、発音IDを含む発音情報を地域属性の代わりに有することが料理名称テーブル301と相違する。発音情報以外の料理名称テーブル1901の構成要素の構成及び機能は、料理名称テーブル301の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。発音IDは、各発音記号を識別するための識別情報である。
図19(b)には、食材テーブル1902が示されている。図19(c)には、調味料テーブル1903が示されている。図19(d)には、調理方法テーブル1904が示されている。食材テーブル1902、調味料テーブル1903及び調理方法テーブル1904の構成要素の構成及び機能は、食材テーブル302、調味料テーブル303及び調理方法テーブル304の構成要素の構成及び機能と同一である。食材テーブル1902、調味料テーブル1903及び調理方法テーブル1904の詳細な説明は、ここでは省略する。
図19(e)には、発音テーブル1905が示されている。発音テーブル1905には、発音ID、料理名称を発声したときの発音を示す発音情報等が互いに関連付けて記憶される。一例では、国際音声学会が定めた音声記号で発音情報は、国際音声記号(International Phonetic Alphabet、IPA)である。
図20(a)には、飲食店テーブル2001が示されている。図20(b)には、用語辞書テーブル2002が示されている。図20(c)には、詳細説明辞書テーブル2003が示されている。飲食店テーブル2001、用語辞書テーブル2002、及び詳細説明辞書テーブル2003の構成要素の構成及び機能は、飲食店テーブル401、用語辞書テーブル402、及び詳細説明辞書テーブル403の構成要素の構成及び機能と同一である。飲食店テーブル2001、用語辞書テーブル2002、及び詳細説明辞書テーブル2003の詳細な説明は、ここでは省略する。
図21には、メニュー情報テーブル2101が示されている。メニュー情報テーブル2101は、各料理について、料理ID、飲食店ID、発音ID、料理情報、及び判定結果等(メニュー情報)を互いに関連付けて記憶する。なお、メニュー情報は、料理名称、ジャンル、メニュー属性、及び詳細説明等のうち適宜選択された情報であっても良い。
(店舗端末13の概略構成)
図22は、店舗端末13の概略構成の一例を示す図である。
店舗端末13は、店舗端末処理部65を店舗端末処理部35の代わりに有することが店舗端末3と相違する。店舗端末処理部65以外の店舗端末13の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された店舗端末3の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
店舗端末処理部65は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。店舗端末処理部65は、店舗端末13の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。店舗端末処理部65は、店舗端末13の各種処理が店舗端末記憶部32に記憶されているプログラムや店舗端末操作部33の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、店舗端末通信部31や店舗端末表示部34等の動作を制御する。店舗端末処理部65は、店舗端末記憶部32に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、店舗端末処理部65は、アプリケーションプログラム等の複数のプログラムを並列に実行することができる。
店舗端末処理部65は、少なくとも閲覧実行部651、端末送信部652等を備える。これらの各部は、店舗端末処理部65が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗端末13に実装されてもよい。
(店舗端末13の機能)
図23は店舗端末13の表示機能によって表示される第1登録画面2300の一例を示す図である。
第1登録画面2300は、店舗ユーザからメニューの登録を要求された場合に表示される画面である。第1登録画面2300には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301、録音開始ボタン2302、録音終了ボタン2303、及び実行ボタン2304等が表示される。料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301の構成要素の構成及び機能は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト701の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
録音開始ボタン2302が店舗ユーザによって押下されると、閲覧実行部651は、店舗端末操作部33に含まれるマイクを介して集音される音の録音を開始する。録音終了ボタン2303が店舗ユーザによって押下されると、閲覧実行部651は、録音を終了する。店舗ユーザは、録音開始ボタン2302を押下した後に、料理名称を発声し、料理名称の発声が終了した後に、録音終了ボタン2303を押下する。閲覧実行部651は、録音開始ボタン2302及び録音終了ボタン2303が押下される間に発声された音声を録音し、録音した音声を示す音声信号を生成する。
店舗端末13は、実行ボタン702が店舗ユーザによって押下されると、飲食店で提供される料理の料理名称を示す料理名称情報を、飲食店を識別する飲食店識別情報と共にサーバ12に送信する。店舗端末13は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301において料理名称が選択入力されたとき、選択入力された料理名称の文字情報、及び飲食店IDを含む確認要求をサーバ12に送信する。店舗端末13は、録音開始ボタン2302及び録音終了ボタン2303が押下されて音声信号を生成したとき、生成した音声信号、及び飲食店IDを含む確認要求をサーバ12に送信する。料理名称が選択入力され且つ録音開始ボタン2302及び録音終了ボタン2303が押下されたとき、店舗端末13は、選択入力された料理名称の文字情報、音声信号及び飲食店IDを含む確認要求をサーバ12に送信する。
図24は、店舗端末13の表示機能によって表示される第2登録画面2400の一例を示す図である。
第2登録画面2400は、第1登録画面2300において、店舗ユーザが実行ボタン2304を押下したことに応じて表示される画面である。第2登録画面2400には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト2401、料理詳細説明2402、食材リスト2403、調味料リスト2404、調理方法リスト2405、修正ボタン2406、登録ボタン2407及び発音情報2408等が表示される。料理名称選択入力ドロップダウンリスト2401〜登録ボタン2407の構成及び機能は、料理名称選択入力ドロップダウンリスト901〜登録ボタン907と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
発音情報2408は、料理名称を発声したときの発音を示す発音記号2481と、変更ボタン2482とを含む。図24に示す例では、発音情報2408は料理名称「お好み焼き」に対応する発音記号を含む。変更ボタン2482は、発音記号2481が料理名称に対応していない場合に店舗ユーザによって押下される。発音記号2481が押下されることで、発音記号2481は変更可能になる。
(携帯端末14の概略構成)
図25は、携帯端末14の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末14は、携帯端末処理部75を携帯端末処理部45の代わりに有することが携帯端末4と相違する。携帯端末処理部75以外の携帯端末14の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された携帯端末4の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
携帯端末処理部75は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。携帯端末処理部75は、携帯端末14の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。携帯端末処理部75は、携帯端末14の各種処理が携帯端末記憶部42に記憶されているプログラムや携帯端末操作部43の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、携帯端末通信部41や携帯端末表示部44等の動作を制御する。携帯端末処理部75は、携帯端末記憶部42に記憶されているオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラムに基づいて処理を実行する。また、携帯端末処理部75は、アプリケーションプログラム等の複数のプログラムを並列に実行することができる。
携帯端末処理部75は、少なくとも閲覧実行部751を備える。閲覧実行部751は、携帯端末処理部75が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、閲覧実行部751は、ファームウェアとして携帯端末14に実装されてもよい。
閲覧実行部751は、メニュー情報等に係る表示データの取得及び表示を行う。即ち、一般ユーザからの指示に応じて、メニュー情報に係る画面の表示要求を、携帯端末通信部41を介してサーバ12に送信する。また、閲覧実行部751は、対応する表示データを、サーバ12から携帯端末通信部41を介して受信する。閲覧実行部751は、受信した表示データに基づいて描画データを作成する。即ち、閲覧実行部751は、受信した表示データを解析して制御データ及び内容データを特定し、特定した制御データに基づいて同じく特定した内容データをレイアウトし、描画データを作成する。そして、閲覧実行部751は、作成した描画データを携帯端末表示部44に出力する。
(携帯端末14の機能)
図26は、携帯端末14の表示機能によって表示されるメニュー情報表示画面の一例を示す図である。携帯端末14の表示機能では、複数の言語のうちのいずれか一の言語で表記された文字情報が表示される。以下、携帯端末14が、第1言語である日本語とは異なる第2言語である英語で文字情報を表記するものとして説明する。
メニュー情報表示画面2600には、一般ユーザが選択した飲食店で提供される料理のメニュー情報が表示される。メニュー情報表示画面2600は、例えば、サーバ12によって送信される画面であり、所定の情報提供サイトに掲載された各飲食店を紹介するホームページにリンクされた画面である。
メニュー情報表示画面2600では、料理名称、ジャンル、メニュー属性、及び詳細説明等に加えて、料理名称に対応する発音情報2601を含むメニュー情報が表示される。メニュー情報表示画面2600は、所定の情報提供サイトにおいて一般ユーザによって選択された飲食店の飲食店IDに関連付けられたメニュー情報を、メニュー情報テーブル2101から抽出して作成する。
メニュー情報を表記するための言語は、携帯端末14によって表示設定された言語である。なお、携帯端末14は、メニュー情報をサーバ12に要求する際に、携帯端末14において表記される文字情報の言語を指定するための情報である言語指定情報をサーバ2に送信する。言語指定情報は、一例では携帯端末14が主として表示する言語であり、他の例では携帯端末14の位置から推定される言語である。そして、サーバ12は、メニュー情報テーブル2101から、言語指定情報に基づいて、メニュー情報を抽出する。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムのメニュー情報登録動作)
図27は、メニュー情報提供システム11の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予めサーバ記憶部22及び店舗端末記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部56及び店舗端末処理部65により、サーバ12及び店舗端末13の各要素と協働して実行される。
まず、飲食店に配置される店舗端末13の端末送信部652は、店舗ユーザによる店舗端末操作部33の操作に応じて、飲食店IDを含む登録画面要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ12に送信する(S501)。
次に、サーバ12の画面作成部561は、店舗端末13からサーバ通信部21を介して登録画面要求を受信すると、第1登録画面2300を表示するための第1登録画面表示データを作成する(S502)。第1登録画面表示データの作成は、料理名称テーブル1901に基づく料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301の作成を含む。
次に、サーバ12のサーバ送信部567は、S502の処理で作成された第1登録画面表示データを、サーバ通信部21を介して店舗端末13に送信する(S503)。
次に、店舗端末13の閲覧実行部651は、サーバ12から店舗端末通信部31を介して第1登録画面表示データを受信すると、受信された第1登録画面表示データに基づいて第1登録画面2300を店舗端末表示部34に表示する(S504)。
次に、店舗端末13の閲覧実行部651は、店舗端末表示部34に表示された第1登録画面2300により、飲食店で提供される料理の料理名称を示す料理名称情報と飲食店IDとを含む実行要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ12に送信する(S505)。飲食店で提供される料理の料理名称を示す料理名称情報は、選択入力された料理名称、及び料理名称を発声したときの音声を示す音声信号の何れか一方、又は双方を含む。
次に、サーバ12の画面作成部561は、店舗端末13からサーバ通信部21を介して実行要求を受信すると、第2登録画面2400を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S506)。第2登録画面表示データの作成は、料理名称テーブル1901に基づく料理名称選択入力ドロップダウンリスト2401の作成、及び詳細説明辞書テーブル2003に基づく料理詳細説明2402を含む。また、第2登録画面表示データの作成は、食材テーブル1902に基づく食材リスト2403の作成、調味料テーブル1903に基づく調味料リスト2404の作成、及び調理方法テーブル1904に基づく調理方法リスト2405の作成を含む。
次に、サーバ12のサーバ送信部567は、S506の処理で作成された第2登録画面表示データを、サーバ通信部21を介して店舗端末13に送信する(S507)。
次に、店舗端末13の閲覧実行部651は、サーバ12から店舗端末通信部31を介して第2登録画面表示データを受信すると、受信された第2登録画面表示データに基づいて第2登録画面2400を店舗端末表示部34に表示する(S508)。
次に、店舗端末13の閲覧実行部651は、店舗端末表示部34に表示された第2登録画面2400により店舗端末操作部33を介して入力された入力情報と飲食店IDとを含む登録要求を、店舗端末通信部31を介してサーバ12に送信する(S509)。
そして、サーバ12の入力処理部562、変換処理部563及び記憶処理部565は、サーバ通信部21を介して受信した登録要求に含まれる入力情報及び飲食店IDと飲食店テーブル2001とに基づいて、メニュー情報登録処理を実行する(S510)。
(サーバ12による第2登録画面表示データ作成処理)
図28は、S506に示す第2登録画面表示データ作成処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
まず、料理名称取得部571は、受信した実行要求に含まれる飲食店で提供される料理の料理名称を示す料理名称情報を、飲食店IDと共に取得する(S601)。
次に、音声信号変換部572は、S601の処理で取得した料理名称情報に音声信号が含まれているか否かを判定する(S602)。料理名称情報に音声信号が含まれていないと判定される(S602−NO)と、処理はS607に進む。音声信号変換部572は、料理名称情報に音声信号が含まれていると判定する(S602−YES)と、音声信号に対応する音声を文字情報に変換する(S603)。
次に、発音情報生成部573は、S601で取得された音声信号が示す音声に対応する発音記号を含む発音情報を生成する(S604)。
次に、料理名称判定部574は、S603の処理で変換された文字情報が料理名称テーブル1901に記憶された料理名称の何れかと一致するか否かを判定する(S605)。S603の処理で変換された文字情報が料理名称テーブル1901に記憶された料理名称の何れかと一致すると判定される(S605−YES)と、処理はS606に進む。S603の処理で変換された文字情報が料理名称テーブル1901に記憶された料理名称の何れとも一致しないと判定される(S605−NO)と、処理はS607に進む。
処理がS606に進むと、登録画面表示データ作成部575は、第1記憶部23及び第2記憶部24に基づいて、S604の処理で生成された発音情報を使用して、第2登録画面を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S606)。すなわち、第2登録画面表示データ作成部575は、第1記憶部23に記憶された料理名称テーブル1901、食材テーブル1902、調味料テーブル1903及び調理方法テーブル1904を参照して、第2登録画面表示データを作成する。第2登録画面表示データ作成部274は、第2記憶部24に記憶された詳細説明辞書テーブル2003を併せて参照して、第2登録画面表示データを作成する。そして、第2登録画面表示データ作成部274は、S604の処理で生成された発音情報に含まれる発音記号を示すデータを第2登録画面表示データに挿入する。
第2登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901及び詳細説明辞書テーブル2003を参照して、料理詳細説明2402を示すデータを作成する。また、第2登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901及び食材テーブル1902を参照して、食材リスト2403を示すデータを作成する。また、第2登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901及び調味料テーブル1903を参照して、調味料リスト2404を示すデータを作成する。そして、第2登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901及び調理方法テーブル1904を参照して、調理方法リスト2405を示すデータを作成する。
処理がS607に進むと、登録画面表示データ作成部575は、料理名称情報が料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301において選択入力された選択入力情報、すなわち選択入力された料理名称を含むか否かを判定する(S607)。登録画面表示データ作成部575は、料理名称情報が選択入力された料理名称を含むと判定した(S607−YES)とき、第1記憶部23及び第2記憶部24に基づいて、第2登録画面を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S608)。S608の処理では、登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901に含まれる発音IDを介して関連付けられた発音テーブル1905に記憶された発音記号を使用して、第2登録画面表示データを作成する。
処理がS607に進むと、登録画面表示データ作成部575は、料理名称情報が料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301において選択入力された選択入力情報、すなわち選択入力された料理名称を含むか否かを判定する(S607)。登録画面表示データ作成部575は、料理名称情報が選択入力された料理名称を含むと判定した(S607−YES)とき、第1記憶部23及び第2記憶部24に基づいて、第2登録画面を表示するための第2登録画面表示データを作成する(S608)。S608の処理では、登録画面表示データ作成部575は、料理名称テーブル1901に含まれる発音IDを介して関連付けられた発音テーブル1905に記憶された発音記号を使用して、第2登録画面表示データを作成する。
登録画面表示データ作成部575は、料理名称情報が選択入力された料理名称を含まないと判定した(S607−NO)とき、警報信号を出力する(S609)。一例では、登録画面表示データ作成部575は、店舗ユーザに再度の発声を依頼するために、店舗ユーザに再度の発声を依頼することを示す信号と共に第1登録画面表示データを含む信号を店舗端末13に送信する。
(サーバ12によるメニュー情報登録処理)
図29は、S510に示すメニュー情報登録処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。S701及びS720の処理は、図15を参照して説明したS301及びS302の処理と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
S703において、発音情報判定部564は、入力処理部262が受け付けた音声信号から生成された発音記号と、第1記憶部23の料理名称テーブル1901に記憶された音声情報に関連付けられた発音記号とが一致するか否かを判定する(S703)。発音情報判定部564は、S604の処理で生成された発音記号と、料理名称テーブル301に記憶された発音IDに関連付けられた発音記号とを比較することにより、判定処理を実行する。
S604の処理で生成された発音記号と、料理名称テーブル301に記憶された発音記号とが一致すると判定される(S703−YES)と、記憶処理部765は、新たなメニューIDを作成して、判定結果の欄に「一致」を記憶する(S704)。記憶処理部765は、料理ID、発音ID、料理店ID及び料理情報に新たなメニューID及び判定結果「一致」を関連付けて、メニュー情報テーブル2101に記憶する。
S604の処理で生成された発音記号と、料理名称テーブル301に記憶された発音記号とが一致しないと判定される(S703−NO)と、記憶処理部765は、新たなメニューIDを作成して、判定結果の欄に「不一致」を記憶する(S705)。記憶処理部765は、料理ID、発音ID、料理店ID及び料理情報に新たなメニューID及び判定結果「不一致」を関連付けて、メニュー情報テーブル2101に記憶する。
次に、発音情報変更部566は、メニュー情報テーブル2101から、S704又はS705の処理で新たに作成されたメニューIDに関連付けられた料理名称が同一である料理IDを抽出する(S706)。次に、発音情報変更部566は、S706の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が所定の第2しきい値以上であるか否かを判定する(S707)。
S706の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が第2しきい値未満であると判定されたとき(S707−NO)、処理は終了する。
S706の処理で抽出された料理IDに関連付けられた判定結果が「不一致」である料理IDの数が第2しきい値以上であると判定されたとき(S707−YES)、処理はS708に進む。そして、発音情報変更部566は、発音テーブル1905に記憶された発音記号をS604の処理で生成された発音記号に変更する(S708)。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムのメニュー情報表示動作)
図30は、メニュー情報表示動作の動作シーケンスの一例を示す図である。この動作シーケンスは、予めサーバ記憶部22及び携帯端末記憶部42に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部56及び携帯端末処理部75により、サーバ12及び携帯端末14の各要素と協働して実行される。
まず、一般ユーザが使用する携帯端末14の閲覧実行部751は、一般ユーザによる携帯端末操作部43の操作に応じて、飲食店ID及び言語指定情報を含む表示要求を、携帯端末通信部41を介してサーバ12に送信する(S801)。なお、表示要求は、所定の情報提供サイトに掲載された各飲食店を紹介するホームページに含まれるメニューを表示するためのリンク等が一般ユーザに指定されることによって、送信される。
次に、サーバ12の画面作成部561は、表示要求を受信するとメニュー情報テーブルを参照し、表示要求に含まれる言語指定情報で指定された言語で表記されたメニュー情報表示画面2600を表示するためのメニュー情報画面表示データを作成する(S802)。
次に、サーバ12のサーバ送信部567は、S802の処理で作成されたメニュー情報表示画面表示データを、サーバ通信部21を介して携帯端末14に送信する(S803)。
そして、携帯端末14の閲覧実行部751は、サーバ12から携帯端末通信部41を介してメニュー情報表示画面表示データを受信すると、メニュー情報表示画面表示データに基づいてメニュー情報表示画面2600を携帯端末表示部44に表示する(S804)。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムの作用効果)
メニュー情報提供システム11は、料理名称と、料理名称を発声したときの発音を示す発音情報とを含むメニュー情報を作成するので、メニュー情報を見た一般ユーザは、料理名称を正確に発音することができる。
また、メニュー情報提供システム11は、店舗ユーザが発声した音声に基づいて発音情報を生成できるので、店舗ユーザの発声に応じた発音情報をメニュー情報に含むことができる。
また、メニュー情報提供システム11では、店舗ユーザは、食材テーブル1902、調味料テーブル1903及び調理方法テーブル1904に記憶され且つ用語辞書テーブル2002に他の言語が互い関連付けられた食材、調味料及び調理方法を選択受付する。メニュー情報提供システム11は、店舗ユーザが用語辞書テーブル2002に他の言語が互い関連付けられた食材、調味料及び調理方法を選択受付することで、日本語を他の言語に翻訳する翻訳アプリケーションによることなく、意図した翻訳が可能になる。
また、メニュー情報提供システム11は、料理名称テーブル1901に記憶された発音情報を入力処理部262が受け付けた発音情報に変更することにより、料理名称テーブル1901の内容を店舗ユーザの発声に合ったものに更新することができる。
また、メニュー情報提供システム1は、判定結果「不一致」の数が第2しきい値以上であるときに料理名称テーブル1901に記憶されたメニュー属性を変更するので、数店舗の店舗ユーザの特別な発声が料理名称テーブル301に記憶されるおそれが低い。
(第2実施形態に係るメニュー情報提供システムの変形例)
メニュー情報提供システム11では、メニュー属性は食材、調味料及び調理方法を含むが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、メニュー属性は食材、調味料及び調理方法の少なくとも1つを含めばよい。
メニュー情報提供システム11では、料理名称テーブル1901等のテーブルは、サーバ12の第1記憶部23〜第3記憶部25のそれぞれに記憶される。しかしながら、料理名称テーブル1901等のテーブルの一部又は全ては、店舗端末13の店舗端末記憶部32、携帯端末14の携帯端末記憶部42、又は店舗端末13の店舗端末記憶部32及び携帯端末14の携帯端末記憶部42に記憶されてもよい。料理名称テーブル1901等のテーブルの一部又は全てが店舗端末記憶部32等に記憶されるとき、サーバ12は、テーブルに記憶された店舗端末記憶部32等にアクセスして、テーブルに記憶された情報を取得し、各種処理を実行する。
メニュー情報提供システム11では、音声から変換された文字情報が第1記憶部に記憶される料理名称の何れとも一致せず且つ選択入力情報を含まないときに、警報信号を出力する(S609)。しかしながら、実施形態に係るメニュー情報提供システムは、音声から変換された文字情報が第1記憶部に記憶される料理名称の何れとも一致しない料理名称を料理名称テーブル1901に記録されていないメニューであると判断してもよい。この場合、記憶処理部565は、音声から変換された文字情報に対応する料理名称、及び音声から変換された文字情報に関連付けられたメニュー属性を仮メニュー情報として第3記憶部25に記憶する。そして、記憶処理部565は、同一の料理名称及びメニュー属性を含む仮メニュー情報の数が所定の第3しきい値以上のときに、仮メニュー情報をメニュー情報として料理名称テーブル1901に記憶する。実施形態に係るメニュー情報提供システムは、料理名称テーブル1901に記録されていない料理名称を、料理名称テーブル1901に所定の処理の後に記録することで、料理名称テーブル1901に記録されるメニューの数を自動的に増加させることができる。
また、実施形態に係るメニュー情報提供システムは、発音情報生成部564が生成した発音情報と、料理名称テーブル1901に記憶された発音情報とが一致したと判定されたときに、料理名称テーブル1901に記憶されたメニュー属性を登録情報に含まれるメニュー属性と一致するように変更してもよい。すなわち、実施形態に係るメニュー情報提供システムは、発音情報生成部564が生成した発音情報と、料理名称テーブル1901に記憶された発音情報とが一致すると判定されたときに、料理名称テーブル1901に記憶されたメニュー属性を登録情報に含まれるメニュー属性と一致するように変更するメニュー属性変更部を有してもよい。
また、メニュー情報提供システム11では、第1登録画面2300には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301、録音開始ボタン2302、録音終了ボタン2303、及び実行ボタン2304等が表示される。しかしながら、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、第1登録画面には、料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301が表示されなくてもよい。第1登録画面に料理名称選択入力ドロップダウンリスト2301が表示されないとき、サーバ12は、店舗ユーザが料理名称を発声したときの音声を示す音声信号から変換された文字情報より料理名称テーブル1901から料理名称を検索し選択する。
また、メニュー情報提供システム11では、S506に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S601〜S609の処理を実行して実現されるが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S506に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S601〜S609の処理の一部の処理を省略又は変形して実現されてもよい。例えば、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S506に示す第2登録画面表示データ作成処理は、S607〜S609の処理を省略してもよい。また、メニュー情報提供システム11では、S510に示すメニュー情報登録処理は、S701〜S708の処理を実行して実現されるが、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S510に示すメニュー情報登録処理は、S701〜S708の処理の一部の処理を省略又は変形して実現されてもよい。例えば、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S510に示すメニュー情報登録処理は、S704〜S707の処理を省略してもよい。また、実施形態に係るメニュー情報提供システムでは、S510に示すメニュー情報登録処理は、S704〜S708の処理を省略して、S702の変換処理に応じて新たなメニューIDをメニュー情報テーブル2101に作成してもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。