<電子機器の外観の一例>
図1及び2は電子機器1の外観の一例を示す斜視図である。電子機器1は、例えばスマートフォン等の携帯電話機である。図1には、電子機器1が備える筐体10の第1主面101側から見た場合の電子機器1が示されている。図2には、筐体10の第2主面102側から見た場合の電子機器1が示されている。
図1及び2に示されるように、電子機器1は、平面視で略長方形の板状の筐体10を備えている。筐体10は電子機器1の外装を成す。筐体10の表面は、互いに対向する一対の第1主面101及び第2主面102と、互いに対向する一対の第1側面111及び第2側面112と、互いに対向する一対の第3側面113及び第4側面114とを備える。以後、筐体10の第1主面101、第2主面102、第1側面111、第2側面112、第3側面113及び第4側面114を、それぞれ、電子機器1の第1主面101、第2主面102、第1側面111、第2側面112、第3側面113及び第4側面114と呼ぶことがある。
筐体10の表面には、文字、記号及び図形等の各種情報が表示される情報表示領域20が位置する。情報表示領域20は表示面21及び22を備える。表示面21及び22のそれぞれは表示領域であると言える。表示面21は第1主面101に位置し、表示面22は第2主面102に位置する。表示面21及び22のそれぞれの外形は、例えば長方形を成している。以後、表示面21及び22を特に区別する必要が無い場合には、それぞれを表示面あるいは表示領域と呼ぶことがある。
第1主面101における第1側面111側の端部には、レシーバ穴30、近接センサ350及び照度センサ360が位置している。第1主面101の第1側面111側の端部からは、後述するカメラ280が有するレンズ33が視認可能となっている。電子機器1の第2側面112には、スピーカ穴31及びマイク穴32が位置している。
図2に示されるように、筐体10の第4側面114には、電源ボタン40が位置している。電源ボタン40は例えばハードウェアボタンである。電子機器1は、筐体10から露出する、電源ボタン40以外のハードウェアボタンを備えてもよい。
なお、電子機器1は開閉可能であってもよい。図3〜5は開閉可能な電子機器1の一例の外観を示す図である。本例に係る電子機器1の外観は、閉じた状態である閉状態、開いた状態である開状態及び途中まで開いた状態である開閉途中状態の3種類の状態をとることができる。図3には、閉状態の電子機器1の斜視図が示されている。図4には、開状態の電子機器1の平面図が示されている。図5には、開閉途中状態の電子機器1の斜視図が示されている。図3に示される閉状態の電子機器1は、図1及び2に示される電子機器1と同様の外観を有している。
図3〜5に示される電子機器1の筐体10は、第1筐体151及び第2筐体152を備える。第1筐体151及び第2筐体152のそれぞれは、例えば、平面視で略長方形の板状を成している。第1筐体151及び第2筐体152は、閉状態の電子機器1の第3側面113(図3参照)においてヒンジで接続されている。第1筐体151の厚みは、例えば、第2筐体152の厚みよりも大きくなっている。
第1筐体151の表面は、互いに対向する一対の第1主面151a及び第2主面151bを有する。第2筐体152の表面は、互いに対向する一対の第1主面152a及び第2主面152bを有する。表示面21は、第1筐体151の第1主面151aに位置する。表示面22は、第2筐体152の第1主面152aに位置する。
図3に示されるように、閉状態の電子機器1では、第1筐体151の第2主面151bと第2筐体152の第2主面152bとが互いに接するように、第1筐体151と第2筐体152とが互いに重なっている。閉状態の電子機器1では、第1筐体151の第1主面151aが、図1及び2に示される電子機器1の第1主面101となる。また、閉状態の電子機器1では、第2筐体152の第1主面152aが、図1及び2に示される電子機器1の第2主面102となる。
図4に示されるように、開状態の電子機器1では、第1筐体151の第1主面151aと、第2筐体152の第1主面152aとが略同一平面上に位置するように、第1筐体151と第2筐体152とが横に並べられる。これにより、表示面21及び22が略同一平面上に位置するようになる。
図5に示されるように、開閉途中状態の電子機器1では、第1筐体151の第1主面151aと第2筐体152の第1主面152aとが所定の角度を成すように、電子機器1が途中まで開けられている。開閉途中状態の電子機器1は、開いている部分を下側にして、第1筐体151及び第2筐体152が立つように机等に置かれることができる。机等に置かれた開閉途中状態の電子機器1の表示面21及び22を、二人のユーザが反対方向からそれぞれ見ることができる。
なお、本明細書では、携帯電話機である電子機器1について主に説明するが、電子機器1は、携帯電話機とは別の種類の電子機器であってよい。電子機器1は、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブル機器などであってよい。電子機器1として採用されるウェアラブル機器は、リストバンド型あるいは腕時計型などの腕に装着するタイプであってもよいし、ヘッドバンド型あるいはメガネ型などの頭に装着するタイプであってもよいし、服型などの体に装着するタイプであってもよい。
<電子機器の電気的構成の一例>
図6は電子機器1の電気的構成の一例を主に示すブロック図である。図6に示されるように、電子機器1は、制御部200、表示部210、表示部220、無線通信部230、レシーバ250、スピーカ260、マイク270及びカメラ280を備える。さらに電子機器1は、タッチセンサ310、タッチセンサ320、加速度センサ330、ジャイロセンサ340、近接センサ350、照度センサ360、電源ボタン40及び電池380を備える。電子機器1が備えるこれらの構成要素は筐体10内に収められている。
制御部200は、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理することが可能である。制御部200は制御装置あるいは制御回路とも言える。制御部200は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
本例では、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、DSP(Digital Signal Processor)202及び記憶部203を備える。記憶部203は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの、CPU201及びDSP202が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部203が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部203には、電子機器1を制御するための複数の制御プログラム203a等が記憶されている。制御部200の各種機能は、CPU201及びDSP202が記憶部203内の各種制御プログラム203aを実行することによって実現される。
なお、制御部200の構成は上記の例に限られない。例えば、制御部200は、複数のCPU201を備えてもよい。また制御部200は、DSP202を備えなくてもよいし、複数のDSP202を備えてもよい。また、制御部200の全ての機能あるいは制御部200の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。また記憶部203は、ROM及びRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部203は、例えば、小型のハードディスクドライブ及びSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。
記憶部203内の複数の制御プログラム203aには、様々なアプリケーション(つまり、アプリケーションプログラム)が含まれている。記憶部203には、例えば、音声通話及びビデオ通話を行うための通話アプリケーション、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、地図を表示するための地図アプリケーション、電子メールの作成、閲覧及び送受信を行うためのメールアプリケーションが記憶されている。また記憶部203には、カメラ280を利用して被写体を撮影するためのカメラアプリケーション、記憶部203に記録されている静止画及び動画を表示するための記録画像表示アプリケーション、記憶部203に記憶されている音楽データの再生制御を行うための音楽再生制御アプリケーションなどが記憶されている。記憶部203内の少なくとも一つのアプリケーションは、記憶部203内にあらかじめ記憶されているものであってよい。また、記憶部203内の少なくとも一つのアプリケーションは、電子機器1が他の装置からダウンロードして記憶部203内に記憶したものであってよい。
無線通信部230は、アンテナ231を有している。無線通信部230は、アンテナ231を用いて、例えば複数種類の通信方式で無線通信することが可能である。無線通信部230の無線通信は、制御部200によって制御される。
無線通信部230は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能である。無線通信部230は、当該基地局及びインターネット等のネットワークを通じて、電子機器1とは別の携帯電話機及びウェブサーバ等と通信することが可能である。電子機器1は、他の携帯電話機等と、データ通信、音声通話及びビデオ通話等を行うことが可能である。
また無線通信部230は、WiFi等の無線LAN(Local Area Network)を用いて無線通信を行うことが可能である。また無線通信部230は、近距離無線通信を行うことが可能である。例えば、無線通信部230は、Bluetooth(登録商標)に準拠して無線通信することが可能である。無線通信部230は、ZigBee(登録商標)及びNFC(Near Field Communication)の少なくとも一方に準拠して無線通信することが可能であってもよい。
無線通信部230は、アンテナ231で受信した信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部200に出力する。制御部200は、入力される受信信号に対して各種処理を行って、当該受信信号に含まれる情報を取得する。また、制御部200は、情報を含む送信信号を無線通信部230に出力する。無線通信部230は、入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ231から無線送信する。
表示部210は、電子機器1の第1主面101に位置する表示面21と、表示パネル211と、バックライト212とを備える。表示部210は、表示面21に各種情報を表示することが可能である。表示パネル211は、例えば、液晶表示パネルであって、複数の画素(「画素部」あるいは「画素回路」とも呼ばれる)を備える。表示パネル211は、例えば、液晶、ガラス基板及び偏光板等を備える。表示パネル211は、筐体10内において、表示面21と対向している。表示パネル211に表示される情報は、電子機器1の表面の表示面21に表示される。バックライト212は、表示パネル211の裏側から当該表示パネル211に対して光を照射する。バックライト212は、例えば、少なくとも一つのLED(発光ダイオード)を備える。表示パネル211は、制御部200によって制御されることにより、画素単位で、バックライト212からの光の透過量を制御することが可能である。これにより、表示パネル211は、各種情報を表示することが可能である。バックライト212が点灯しているときに表示パネル211の各画素が制御部200によって制御されることにより、表示部210は、文字、記号及び図形などの各種情報を表示することが可能である。制御部200は、バックライト212を制御することが可能である。制御部200は、例えば、バックライト212を点灯させたり、消灯させたりすることが可能である。
表示部220は、電子機器1の第2主面102に位置する表示面22と、表示パネル221と、バックライト222とを備えている。表示部220は、表示面22に各種情報を表示することが可能である。表示パネル221の構成及び動作は、上述の表示パネル211の構成及び動作と同様である。バックライト222の構成及び動作は、上述のバックライト212の構成及び動作と同様である。表示部220は、バックライト222が点灯しているときに表示パネル221の各画素が制御部200によって制御されることにより、文字、記号及び図形などの各種情報を表示することが可能である。制御部200は、表示面21及び22のそれぞれの表示を独立して制御することが可能である。制御部200は、バックライト222を制御することが可能である。制御部200は、例えば、バックライト222を点灯させたり、消灯させたりすることが可能である。
なお、表示パネル211及び221の少なくとも一方は、液晶表示パネル以外の表示パネルであってもよい。例えば、表示パネル211は、有機EL(Electroluminescence)パネルなどの自発光型の表示パネルであってもよい。この場合には、バックライト212は不要になる。同様に、表示パネル221は、有機ELパネルなどの自発光型の表示パネルであってもよい。この場合には、バックライト222は不要になる。
制御部200は、表示面21を表示状態にしたり、非表示状態にしたりすることができる。同様に、制御部200は、表示面22を表示状態にしたり、非表示状態にしたりすることができる。ここで、表示状態とは、電子機器1が意図的に表示面(言い換えれば表示領域)に表示を行っている状態を意味する。また非表示状態とは、電子機器1が意図的に表示面に表示を行うことを実行してない状態を意味する。本例では、バックライト212が消灯すると、電子機器1は、意図的に表示面21に表示を行うことができない。したがって、バックライト212が消灯しているときには、表示面21は非表示状態である。言い換えれば、バックライト212が駆動されていないときには、表示面21は非表示状態である。また、表示パネル211が有機ELパネル等の自発光型の表示パネルである場合には、全画素が発光していない場合、表示面21は非表示状態である。つまり、表示パネル211の表示領域の全領域が消灯状態の場合、表示面21は非表示状態である。表示面22についても同様である。
タッチセンサ310は、表示面21に対する指等の操作子によるタッチ操作を検出することが可能である。タッチセンサ310は、表示面21に対する操作入力を検出することができるとも言える。タッチセンサ310はタッチパネルとも言われる。タッチセンサ310は、例えば、投影型静電容量方式のタッチセンサである。タッチセンサ310は、例えば、表示面21の裏側に位置する。ユーザが指等の操作子によって表示面21に対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号をタッチセンサ310は制御部200に入力することが可能である。制御部200は、タッチセンサ310からの電気信号(出力信号)に基づいて、表示面21に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部200は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。これにより、制御部200は、タッチセンサ310で検出された操作に応じた処理を行うことが可能である。ユーザは、表示面21を指等で操作することによって、電子機器1に対して各種情報を入力することができる。
タッチセンサ320は、表示面22に対する指等の操作子によるタッチ操作を検出することが可能である。タッチセンサ320は、表示面22に対する操作入力を検出することができるとも言える。タッチセンサ320の構成及び動作はタッチセンサ310と同様である。制御部200は、タッチセンサ320からの電気信号(出力信号)に基づいて、表示面22に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部200は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。これにより、制御部200は、タッチセンサ320で検出された操作に応じた処理を行うことが可能である。ユーザは、表示面22を指等で操作することによって、電子機器1に対して各種情報を入力することができる。
なおユーザは、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどのタッチセンサ用ペンで表示面を操作することによっても、電子機器1に対して各種情報を入力することができる。以後、タッチセンサ310,320を特に区別する必要がない場合には、それぞれをタッチセンサと呼ぶことがある。
電子機器1では、表示パネル211及びタッチセンサ310の代わりに、タッチセンサが組み込まれたインセル型の表示パネルが採用されてもよい。この場合には、当該表示パネルは、表示面21に対する操作入力を検出するセンサとしても機能する。同様に、表示パネル221及びタッチセンサ320の代わりに、タッチセンサが組み込まれたインセル型の表示パネルが採用されてもよい。
電源ボタン40は、ユーザによって操作されると、具体的には押下されると、操作されたことを示す操作信号を制御部200に出力することが可能である。これにより、制御部200は、電源ボタン40が操作されたか否かを判断することができる。操作信号が入力された制御部200が他の構成要素を制御することによって、電子機器1では、電源ボタン40に対する操作に応じた機能が実行される。
マイク270は、電子機器1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部200に出力することが可能である。電子機器1の外部からの音は、マイク穴32から電子機器1の内部に取り込まれてマイク270に入力される。
スピーカ260は、例えばダイナミックスピーカである。スピーカ260は、制御部200からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。スピーカ260から出力される音は、スピーカ穴31から外部に出力される。ユーザは、スピーカ穴31から出力される音を、電子機器1から離れた場所でも聞こえることが可能である。
レシーバ250は受話音を出力することが可能である。レシーバ250は例えばダイナミックスピーカである。レシーバ250は、制御部200からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。レシーバ250から出力される音はレシーバ穴30から外部に出力される。レシーバ穴30から出力される音の音量は、スピーカ穴31から出力される音の音量よりも小さくなっている。ユーザは、レシーバ穴30から出力される音を、当該レシーバ穴30に耳を近づけることによって聞くことができる。なお、電子機器1は、レシーバ250の代わりに、筐体10の第1主面101を振動させる、圧電振動素子等の振動素子を備えてもよい。この場合には、音は、第1主面101の振動によりユーザに伝達される。
カメラ280は、レンズ33及びイメージセンサ等を備えている。カメラ280は、制御部200による制御に基づいて被写体を撮影し、撮影した被写体を示す静止画あるいは動画を生成して制御部200に出力することが可能である。なお、電子機器1は複数のカメラ280を備えてもよい。
加速度センサ330は、電子機器1の加速度を検出することが可能である。加速度センサ330は例えば3軸加速度センサである。加速度センサ330は、x軸方向、y軸方向及びz軸方向の電子機器1の加速度を検出することが可能である。x軸方向、y軸方向及びz軸方向は、例えば、電子機器1の長手方向、短手方向及び厚み方向にそれぞれ設定される。加速度センサ330での検出結果は制御部200に入力される。
ジャイロセンサ340は例えば3軸ジャイロセンサである。ジャイロセンサ340、x軸、y軸及びz軸のそれぞれの軸周りの角速度を検出することが可能である。ジャイロセンサ340での検出結果は制御部200に入力される。
近接センサ350は、例えば赤外線方式の近接センサである。近接センサ350は、当該近接センサ350に対して物体が所定距離以内に近接すると検出信号を出力する。この検出信号は制御部200に入力される。近接センサ350は、電子機器1の第1主面101に近接あるいは接触する物体を検出することが可能である。言い換えれば、近接センサ350は、表示面21に近接あるいは接触する物体を検出することが可能である。近接センサ350での検出結果は制御部200に入力される。
照度センサ360は、電子機器1の周囲の明るさを検出することが可能である。具体的には、照度センサ360は、第1主面101の周囲の明るさを検出することが可能である。言い換えれば、照度センサ360は、表示面21の周囲の明るさを検出することが可能である。照度センサ360での検出結果は制御部200に入力される。なお、照度センサ360と近接センサ350とは一体化されてもよい。
電池380は電子機器1の電源を出力することが可能である。電池380は例えば充電式の電池である。電池380から出力される電源は、電子機器1が備える制御部200及び無線通信部230などの各種構成に対して供給される。
なお電子機器1は、タッチセンサ310及び320、加速度センサ330、ジャイロセンサ340、近接センサ350及び照度センサ360以外のセンサを備えてもよい。例えば、電子機器1は、気圧センサ、地磁気センサ、温度センサ及び位置検出センサの少なくとも一つを備えてもよい。
<電子機器の動作モード>
電子機器1は多数の動作モードを有している。電子機器1の動作モードには、例えば、通常モード、スリープモード及びシャットダウンモードが含まれる。シャットダウンモードでは、電子機器1がシャットダウンし、電子機器1のほとんどの機能が停止する。スリープモードでは、電子機器1における、表示機能を含む一部の機能が停止する。通常モードは、電子機器1がスリープモード及びシャットダウンモード以外で動作している状態を意味する。制御部200が、設定すべき動作モードに応じて電子機器1の所定の構成を制御することによって、電子機器1の動作モードが設定される。以後、単に動作モードと言えば、電子機器1の動作モードを意味する。
スリープモードでは、例えば、表示パネル211及び221、タッチセンサ310及び320、カメラ280等を含む電子機器1の一部の構成が動作しない。シャットダウンモードでは、表示パネル211及び221、タッチセンサ310及び320、カメラ280等を含む電子機器1のほとんどの構成が動作しない。スリープモードでは、通常モードよりも電子機器1の消費電力が低減する。シャットダウンモードでは、スリープモードよりも電子機器1の消費電力が低減する。スリープモード及びシャットダウンモードでは、表示面21及び22は非表示状態となる。
本例では、通常モードにおいて、電源ボタン40が長時間押されると、通常モードからシャットダウンモードに遷移させるか否かをユーザに確認するための確認画面が例えば表示面21に表示される。表示面21に確認画面が表示されている状態において、ユーザが表示面21に対して所定の操作を行うと、通常モードからシャットダウンモードに遷移する。
また通常モードにおいて、電子機器1に対して一定時間以上操作が行われなければ、通常モードからスリープモードに遷移する。また、通常モードにおいて、電源ボタン40が短時間押されると、通常モードからスリープモードに遷移する。一方で、スリープモードにおいて、電源ボタン40が短時間押されたとき、スリープモードから通常モードに遷移する。
また、電子機器1の通常モードには、例えば、シングルディスプレイモード及びマルチディスプレイモードが含まれる。シングルディスプレイモードでは、表示面21及び22のうち表示面21だけの表示が行われる。シングルディスプレイモードでは、表示面22が常に非表示状態となる。マルチディスプレイモードでは、表示面21及び22の両方の表示が行われる。以後、シングルディスプレイモードをSDモードと呼び、マルチディスプレイモードをMDモードと呼ぶことがある。
MDモードは、第1MDモード及び第2MDモードを備える。第1MDモードでは、表示面21及び22のそれぞれに同じ画面が表示される。第2MDモードでは、表示面21及び22に異なる画面が表示される。
動作モードが第1MDモードである場合に、制御部200がブラウザを実行している例を考える。この場合、制御部200は、同じウェブページを表示面21及び22のそれぞれに表示することができる。
また、動作モードが第2MDモードである場合に、制御部200がブラウザ及び地図アプリケーションを実行している例を考える。この場合、制御部200は、表示面21にウェブページ及び地図の一方を表示し、表示面22にウェブページ及び地図の他方を表示することができる。
電子機器1が通常モードで動作する場合、ユーザは、例えば表示面21に対して所定操作を行うことによって、電子機器1が動作する動作モードを電子機器1に対して指定することができる。電子機器1は、ユーザから指定された動作モードで動作する。
なお、電子機器1が上述の図3〜5に示されるように開閉可能である場合には、開状態の電子機器1(図4参照)は、動作モードとして、表示面21及び22を大きな一つの表示面として、一つの画面を表示面21及び22に表示する第3MDモードを備えてもよい。動作モードが第3MDモードである場合に、例えば、制御部200が記憶部203内の動画を再生するとき、制御部200は、表示面21及び22で構成される大きな画面にフレーム画像を表示することができる。
<MDモードでの表示制御例>
以下に、MDモードで動作する電子機器1での表示制御の例について説明する。以下の説明では、特に断らない限り、電子機器1はMDモードで動作しているものとする。また、電子機器1が上述の図3〜5に示されるように開閉可能である場合には、以下の説明では電子機器1は閉状態で動作するものとする。
<非表示状態の決定方法>
本例では、制御部200は、電子機器1の表面に位置する情報表示領域20に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、表示面21及び22のそれぞれについて非表示状態にするか否かを決定する。具体的には、制御部200は、表示面21に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、表示面21を非表示状態にするか否かを決定する。また、制御部200は、表示面22に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、表示面22を非表示状態にするか否かを決定する。本例では、電子機器1がMDモードで動作する場合、表示面は非表示状態にすると決定されない限り、表示状態であるとする。以後、説明の対象の表示面を対象表示面と呼ぶことがある。また、対象表示面に対する操作を検出するタッチセンサを対象タッチセンサと呼ぶことがある。例えば、表示面21が対象表示面である場合、対象タッチセンサはタッチセンサ310となる。対象表示面は対象表示領域であるとも言える。
図7は、制御部200が、対象表示面に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、対象表示面について非表示状態にするか否かを決定する非表示決定処理の一例を示すフローチャートである。非表示決定処理では、対象表示領域に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、対象表示領域について非表示状態にするか否かが決定されるとも言える。制御部200は、電子機器1がMDモードで動作する場合、表示面21及び22のそれぞれについて、図7に示される非表示決定処理を繰り返し実行する。
図7に示されるように、ステップs1において、制御部200は、対象タッチセンサでの検出結果を取得する。次にステップs2において、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示面に対する物体の接触の状況を特定する。例えば、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示面において物体が接触している領域の面積を求める。以後、当該面積を物体接触面積と呼ぶことがある。
次にステップs3において、制御部200は、ステップs2で取得した物体接触面積に基づいて、対象表示面を非表示状態にするか否かを決定する。ステップs3では、制御部200は、物体接触面積がしきい値以上である場合、対象表示面を非表示状態にすることを決定する。これにより、対象表示面は非表示状態に設定される。一方で、制御部200は、物体接触面積がしきい値未満である場合、対象表示面を非表示状態にしないことを決定する。これにより、対象表示面では表示状態が維持される。
以上のような非表示決定処理が表示面21及び22のそれぞれについて実行されることによって、電子機器1は、表示面21及び22のうち、人が見る可能性が高い表示面を表示状態とし、人が見る可能性が低い表示面を非表示状態にすることができる。これにより、電子機器1の利便性を維持しつつ、電子機器1の消費電力を低減することができる。
例えば、図8に示されるように、ユーザが片方の手500で電子機器1を持つ場合を考える。この場合、ユーザから見えにくく、人が見る可能性が低い表示面では、広い範囲において手500が接触する可能性が高い。一方で、ユーザから見えやすく、人が見る可能性が高い表示面では、手500が接触する範囲が狭くなる可能性が高い。図8の例では、ユーザから見えにくい表示面22では広い範囲において手500が接触し、ユーザから見えやすい表示面では手500が接触していない。したがって、図8の例では、ユーザから見えにくい表示面22が非表示状態となり、ユーザから見えやすい表示面21が表示状態となる。言い換えれば、人が見る可能性が低い表示面22が非表示状態となり、人が見る可能性が高い表示面22が表示状態となる。
なお、図9に示されるように、電子機器1が、第2主面102に位置する近接センサ450を備える場合には、制御部200は、表示面21についての非表示決定処理において近接センサ350での検出結果を使用し、表示面22についての非表示決定処理において近接センサ450での検出結果を使用してもよい。以後、近接センサ350及び450を区別する必要が無い場合には、それぞれを近接センサと呼ぶことがある。また、対象表示面に対する物体の近接あるいは接触を検出することが可能な近接センサを対象近接センサと呼ぶことがある。表示面22が対象表示面である場合には、対象近接センサは近接センサ450となる。
対象表示面についての非表示決定処理において対象近接センサでの検出結果が使用される場合には、制御部200は、ステップs1において対象近接センサでの検出結果を取得する。次にステップs2において、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示面に対する物体の近接あるいは接触の状況を特定する。例えば、制御部200は、対象近接センサが物体を検出すると、対象表示面に対して物体が近接あるいは接触していると判定する。そして、ステップs3において、制御部200は、対象表示面を非表示状態にすることを決定する。一方で、制御部200は、対象近接センサが物体を検出しない場合には、対象表示面に対して物体が近接及び接触していないと判定する。そして、ステップs3において、制御部200は対象表示面を非表示状態にしないことを決定する。以後、近接センサでの検出結果を使用した非表示決定処理を、近接センサを使用した非表示決定処理と呼ぶことがある。また、図7に示される、タッチセンサでの検出結果を使用した非表示決定処理を、タッチセンサを使用した非表示決定処理と呼ぶことがある。
図9に示されるように、電子機器1が、第2主面102に位置する照度センサ460を備える場合には、制御部200は、表示面21についての非表示決定処理において照度センサ360での検出結果を使用し、表示面22についての非表示決定処理において照度センサ460での検出結果を使用してもよい。以後、照度センサ360及び460を区別する必要が無い場合には、それぞれを照度センサと呼ぶことがある。また、対象表示面の周囲の明るさを検出する照度センサを対象照度センサと呼ぶことがある。表示面21が対象表示面である場合には、対象照度センサは照度センサ360となる。
対象表示面についての非表示決定処理において対象照度センサでの検出結果が使用される場合には、制御部200は、ステップs1において対象照度センサでの検出結果を取得する。次にステップs2において、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示面に対する物体の近接あるいは接触の状況を特定する。例えば、制御部200は、ステップs2において、対象照度センサでの検出結果から、対象表示面に対して物体が近接あるいは接触していることを特定すると、ステップs3において、対象表示面を非表示状態にすることを決定する。一方で、制御部200は、対象照度センサでの検出結果から、対象表示面に対して物体が近接及び接触していないことを特定すると、ステップs3において対象表示面21を非表示状態にしないことを決定する。制御部200は、対象照度センサが検出する、対象表示面の周囲の明るさがしきい値以下の場合(つまり暗い場合)には、対象表示面に対して物体が近接あるいは接触していると判定する。一方で、制御部200は、対象照度センサが検出する、対象表示面の周囲の明るさがしきい値未満の場合(つまり明るい場合)には、対象表示面に対して物体が近接及び接触していないと判定する。以後、照度センサでの検出結果を使用した非表示決定処理を、照度センサを使用した非表示決定処理と呼ぶことがある。
このように、非表示決定処理において、近接センサあるいは照度センサでの検出結果が使用されることによって、電子機器1は、タッチセンサでは検出することが難しい物体が表示面に近接あるいは接触する場合であっても、当該表示面を非表示状態に設定することができる。例えば、表示面21が下側にして電子機器1が机の上に置かれて、表示面21が机に接触する場合には、電子機器1は、人が見る可能性が低い表示面21を非表示状態にすることができる。
また、制御部200は、タッチセンサを使用した非表示決定処理、近接センサを使用した非表示決定処理及び照度センサを使用した非表示決定処理の少なくとも2種類の非表示決定処理を実行してもよい。例えば、制御部200は、少なくとも2種類の非表示決定処理を、対象表示面を非表示状態にするか否かの暫定的な決定処理として実行し、当該暫定的な決定処理の結果に基づいて、対象表示面を非表状態にするか否かを最終決定してもよい。この場合、制御部200は、暫定的な決定処理として実行される複数種類の非表示決定処理の少なくとも一種類の非表示決定処理において、対象表示面を非表示状態にすることを決定すると、対象表示面を非表示状態にすることを最終決定する。一方で、制御部200は、暫定的な決定処理として実行する複数種類の非表示決定処理のすべてにおいて、対象表示面を非表示状態にしないことを決定すると、対象表示面を非表示状態にしないことを最終決定する。
なお、電子機器1は、携帯電話機以外の機器であっても、同様にして非表示決定処理を実行することができる。例えば、電子機器1が図10〜16に示されるようなウェアラブル機器であっても、電子機器1は同様にして非表示決定処理を行うことができる。
図10及び11は、ユーザの体にぶら下げることが可能な電子機器1の外観の一例を示す斜視図である。図12は、図10及び11に示される電子機器1がユーザの腰にぶら下げられている様子の一例を示す図である。図13及び14は、ユーザの耳に装着することが可能な電子機器1の外観の一例を示す斜視図である。図15及び16は、図13及び14に示される電子機器1がユーザの耳に装着されている様子の一例を示す図である。以後、図10〜13に示される電子機器1をぶら下げ型電子機器1と呼ぶことがある。また図14〜17に示される電子機器1を耳装着型電子機器1と呼ぶことがある。
<ぶら下げ型電子機器>
図10〜12に示されるように、ぶら下げ型電子機器1の筐体10は、例えば、平面視で円形を成している。図10に示されるように、筐体10の第1主面101には表示面21及び近接センサ350が位置する。また図11に示されるように、筐体10の第2主面102には表示面22及び近接センサ450が位置する。筐体10には、例えば、ぶら下げ型電子機器1をぶら下げるためのベルト50が取り付けられている。ぶら下げ型電子機器1は、図12に示されるように、例えば、ベルト50に取り付けられたフック51がベルトループ491に引っかけられることによって、ユーザ490の腰にぶら下げられる。
ぶら下げ型電子機器1がユーザの体にぶら下げられる場合には、表示面21及び22の一方がユーザの体で覆われることがある。図12の例では、ユーザ490の腰にぶら下げられたぶら下げ型電子機器1の表示面22がユーザ490の体で覆われている。ぶら下げ型電子機器1が、表示面21及び22のそれぞれについて、上述の近接センサを使用した非表示決定処理を実行することによって、ユーザ490の体で覆われた、人が見る可能性が低い表示面を非表示状態にすることができる。
なお、第1主面101及び第2主面102に照度センサ360及び460がそれぞれ位置する場合には、ぶら下げ型電子機器1は上述の照度センサを使用した非表示決定処理を実行してもよい。
また、ぶら下げ型電子機器1が、第1主面101にあたる風の風量を検出する第1風量センサと、第2主面102にあたる風の風量を検出する第2風量センサとを備える場合には、当該第1及び第2風量センサでの検出結果が非表示決定処理で使用されてもよい。以後、第1及び第2風量センサを特に区別する必要がない場合には、それぞれを風量センサと呼ぶことがある。また、説明対象の表示面(つまり、対象表示面)にあたる風の風量を検出する風量センサを対象風量センサと呼ぶことがある。
対象表示面についての非表示決定処理において対象風量センサでの検出結果が使用される場合には、ステップs1において、制御部200は、対象風量センサでの検出結果を取得する。次にステップs2において、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示面に対する物体の接触あるいは近接の状況を特定する。例えば、制御部200は、対象風量センサが検出する風量がしきい値以下の場合、対象表示面に対して物体が接触あるいは近接していると判定する。一方で、制御部200は、対象風量センサが検出する風量がしきい値よりも大きい場合、対象表示面に対して物体が接触及び近接していないと判定する。制御部200は、対象表示面に対して物体が接触あるいは近接していると判定すると、ステップs3において、対象表示面を非表示状態にすることを決定する。一方で、制御部200は、対象表示面に対して物体が接触及び近接していないと判定すると、ステップs3において、対象表示面を非表示状態にしないことを決定する。以後、このような、風量センサでの検出結果を使用した非表示決定処理を、風量センサを使用した非表示決定処理と呼ぶことがある。
ここで、ぶら下げ型電子機器1がユーザの体にぶら下げられている場合には、表示面21及び22のうち、ユーザの体で覆われていない一方の表示面には風がよくあたり、ユーザの体で覆われている他方の表示面には風があまりあたらない可能性が高い。したがって、ぶら下げ型電子機器1が、表示面21及び22のそれぞれについて、上述のような風量センサを使用した非表示決定処理を実行することによって、ユーザ490の体で覆われた、人が見る可能性が低い表示面を非表示状態にすることができる。
なお、ぶら下げ型電子機器1の制御部200は、近接センサを使用した非表示決定処理、照度センサを使用した非表示決定処理及び風量センサを使用した非表示決定処理の少なくとも2種類の非表示決定処理を、対象表示面を非表示状態にするか否かの暫定的な決定処理として実行し、当該暫定的な決定処理の結果に基づいて、対象表示面を非表状態にするか否かを最終決定してもよい。
また、ユーザがぶら下げ型電子機器1を体にぶら下げた状態で移動する場合には、ユーザの体で覆われた一方の表示面にあたる風の風量と、ユーザの体で覆われていない他方の表示面にあたる風の風量との差異が大きくなる。したがって、ユーザが移動しているときに、言い換えれば、ぶら下げ型電子機器1が移動しているときに、風量センサを使用した非表示決定処理が実行されることによって、ユーザ490の体で覆われた、人が見る可能性が低い表示面をより確実に非表示状態にすることができる。この場合、ぶら下げ型電子機器1の制御部200は、ぶら下げ型電子機器1が移動していると判定すると、風量センサを使用した非表示決定処理を実行し、ぶら下げ型電子機器1が移動していないと判定すると、近接センサを使用した非表示決定処理あるいは照度センサを使用した非表示決定処理を実行してもよい。制御部200は、例えば、加速度センサ330での検出結果に基づいて、ぶら下げ型電子機器1が移動しているか否かを判定することができる。
上述の図1〜6に示される電子機器1においても、同様にして、風量センサを使用した非表示決定処理が実行されてもよい。
<耳装着型電子機器>
図13及び14に示されるように、耳装着型電子機器1の筐体10は、耳装着型電子機器1を耳に装着するための装着部55を有する。図13に示されるように、筐体10の第1主面101には表示面21及び近接センサ350が位置する。また図14に示されるように、筐体10の第2主面102には表示面22及び近接センサ450が位置する。
耳装着型電子機器1は、図15に示されるように、ユーザ490の右耳495に装着することができる。また、耳装着型電子機器1は、図16に示されるように、ユーザ490の左耳496にも装着することができる。
図15に示されるように、耳装着型電子機器1がユーザ490の右耳495に装着されている場合、表示面22がユーザ490の頭で覆われることになる。よって、右耳495に装着された耳装着型電子機器1では、表示面22を人が見る可能性は低い。一方で、図16に示されるように、耳装着型電子機器1がユーザ490の左耳496に装着されている場合、表示面21がユーザ490の頭で覆われることになる。よって、左耳496に装着された耳装着型電子機器1では、表示面21を人が見る可能性は低い。耳装着型電子機器1が、表示面21及び22のそれぞれについて、上述の近接センサを使用した非表示決定処理を実行することによって、ユーザ490の頭で覆われた、人が見る可能性が低い表示面を非表示状態にすることができる。
なお、第1主面101及び第2主面102に照度センサ360及び460がそれぞれ位置する場合には、耳装着型電子機器1は照度センサを使用した非表示決定処理を実行してもよい。
また、耳装着型電子機器1は、上述の第1及び第2風量センサを備える場合には、上述と同様にして、風量センサを使用した非表示決定処理を実行してもよい。
また、耳装着型電子機器1は、近接センサを使用した非表示決定処理、照度センサを使用した非表示決定処理及び風量センサを使用した非表示決定処理の少なくとも2種類の非表示決定処理を、対象表示面を非表示状態にするか否かの暫定的な決定処理として実行し、当該暫定的な決定処理の結果に基づいて、対象表示面を非表状態にするか否かを最終決定してもよい。
なお、電子機器1が携帯電話機であるのかウェアラブル機器であるかにかかわらず、制御部200は、対象表示面を非表示状態にするか否かの決定において、対象タッチセンサでの検出結果を使用しない場合には、対象表示面を非表示状態にすることを決定したとき、対象タッチパネルの機能を停止してもよい。これにより、人が見ない可能性が高い表示面に対する操作を電子機器1が検出する可能性を低減することができる。
また、制御部200は、対象近接センサが物体を検出すると、対象表示面を非表示状態にする替わりに、対象タッチパネルの機能を停止してもよい。また、制御部200は、対象照度センサで検出される明るさがしきい値以下の場合、対象表示面を非表示状態にする替わりに、対象タッチパネルの機能を停止してもよい。また、制御部200は、対象風量センサで検出される風量がしきい値以下の場合、対象表示面を非表示状態にする替わりに、対象タッチパネルの機能を停止してもよい。
<電子機器の回転に応じた表示制御>
制御部200は、電子機器1の回転に応じて、情報表示領域20の表示を変化させることができる。以後、この表示制御を回転に応じた表示制御と呼ぶことがある。
制御部200は、例えば、図17に示されるように、表示面21及び22に平行であり、かつ電子機器1の長手方向に平行な第1回転軸510の周りの回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。また、制御部200は、図18に示されるように、表示面21及び22に平行であり、かつ電子機器1の短手方向に平行な第2回転軸520の周りの回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。
以後、回転と言えば、特に断らない限り、電子機器1の回転を意味する。また、電子機器1の第1回転軸510の周りの回転を説明する場合に、時計回りの回転と言えば、図19のように、第1回転軸510を第2側面112側から見た場合の第1回転軸510の周りの時計回りの回転511を意味する。また、電子機器1の第1回転軸510の周りの回転を説明する場合に、反時計回りの回転と言えば、図19のように、第1回転軸510を第2側面112側から見た場合の第1回転軸510の周りの反時計回りの回転512を意味する。図19では、スピーカ穴31及びマイク穴32の記載を省略している。
また、電子機器1の第2回転軸520の周りの回転を説明する場合に、時計回りの回転と言えば、図20のように、第2回転軸520を第4側面114側から見た場合の第2回転軸520の周りの時計回りの回転521を意味する。また、電子機器1の第2回転軸520の周りの回転を説明する場合に、反時計回りの回転と言えば、図20のように、第2回転軸520を第4側面114側から見た場合の第2回転軸520の周りの反時計回りの回転522を意味する。図20では、電源ボタン40の記載を省略している。
また、第1回転軸510の周りの回転を第1回転と呼ぶことがある。また、第1回転軸510の周りの時計回りの回転及び反時計回りの回転を、それぞれ、時計回りの第1回転及び反時計回りの第1回転と呼ぶことがある。
また、第2回転軸520の周りの回転を第2回転と呼ぶことがある。また、第2回転軸520の周りの時計回りの回転及び反時計回りの回転を、それぞれ時計回りの第2回転及び反時計回りの第2回転と呼ぶことがある。
本例では、制御部200は、時計回りの第1回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。また制御部200は、反時計回りの第1回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。また制御部200は、時計回りの第2回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。そして、制御部200は、反時計回りの第2回転に応じて、表示面21及び22の表示を変化させることができる。以下に、回転に応じた表示制御の複数の例について説明する。
<回転に応じた表示制御の第1の例>
本例では、制御部200は、複数のページから成るコンテンツを表示する場合、回転に応じて、情報表示領域20でのページの表示を制御する。この表示制御を、回転に応じたページ表示制御と呼ぶことがある。複数のページから成るコンテンツとしては、例えば、ホーム画面、電子書籍及びPDFファイル等が挙げられる。ページは1枚の画像あるいは1枚の画面であるとも言える。
回転に応じたページ表示制御では、制御部200は、例えば、あるページを表示面に表示しているときに生じる回転に応じて、他のページを他の表示面に表示する。具体的には、制御部200は、あるページを表示面に表示しているときに生じる第1回転軸510の周りの回転に応じて、他のページを他の表示面に表示することができる。以後、この表示制御を、第1回転に応じたページ表示制御と呼ぶことがある。
図21は、コンテンツを構成する複数のページ600の一例を示す図である。図21の例では、複数のページ600が、左側から右側にかけて先頭から順に示されている。ページ600aは先頭のページ600であり、ページ600bは先頭から2番目のページ600であり、ページ600cは最後のページ600である。以後、ページ600a〜600cをそれぞれページ1〜3と呼ぶことがある。
制御部200は、あるページ600が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるページ600の次のページ600を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最後のページ600cが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
一方で、制御部200は、あるページ600が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるページ600の前のページ600を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最初のページ600aが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最後のページ600cを表示してもよいし、最初のページ600aを表示してもよい。
また、制御部200は、あるページを表示面に表示しているときに生じる第2回転軸520の周りの回転に応じて、他のページを他の表示面に表示することができる。以後、この表示制御を、第2回転に応じたページ表示制御と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、あるページ600が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるページ600の次のページ600を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最後のページ600cが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
一方で、制御部200は、あるページ600が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるページ600の前のページ600を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最初のページ600aが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最後のページ600cを表示してもよいし、最初のページ600aを表示してもよい。
制御部200は、動作モードがスリープモードである場合、電源ボタン40が短時間押されると、動作モードを通常モードに設定するとともに、電子機器1の現在の姿勢を基準姿勢とする。制御部200は、例えば、加速度センサ330及びジャイロセンサ340での検出結果に基づいて、電子機器1の姿勢を特定することができる。制御部200は、動作モードがMDモードである場合、時計回りか反時計回りかにかかわらず、電子機器1が第1回転軸510の周りに基準姿勢から180度回転したことを特定すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。また、制御部200は、動作モードがMDモードである場合、時計回りか反時計回りかにかかわらず、電子機器1が第2回転軸520の周りに基準姿勢から180度回転したことを特定すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、例えば、加速度センサ330及びジャイロセンサ340での検出結果に基づいて、電子機器1についての第1回転軸510の周りでの基準姿勢からの回転角度を特定することができる。同様に、制御部200は、加速度センサ330及びジャイロセンサ340での検出結果に基づいて、電子機器1についての第2回転軸520の周りでの基準姿勢からの回転角度を特定することができる。
図22は、電子機器1が時計回りの第1回転を行う様子の一例を示す図である。図22では、回転前の電子機器1が一番左側に示されており、回転が進んで行く様子が左側から右側にかけて示されている。図22の例では、回転前の電子機器1での基準姿勢は、一番左に示される姿勢であるとする。後述する図23〜27等の電子機器1が回転を行う様子を示す図においても、回転前の電子機器1が一番左側に示されており、回転が進んで行く様子が左側から右側にかけて示されており、回転前の電子機器1での基準姿勢は、一番左に示される姿勢であるとする。図22の例では、回転前の電子機器1の表示面21にはページ1が表示されているものとする。
表示面21にページ1を表示する一番左側の電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から時計回りに180度回転すると、図22の左から3番目に示されるように、電子機器1の表示面22に、ページ1の一つ次のページ2が表示される。このとき、表示面21ではページ1の表示が消去される。そして、電子機器1は、図22の左から3番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図22の左から3番目に示される、表示面22にページ2を表示する電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から時計回りに180度回転すると、図22の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、ページ2の一つ次のページ3が表示される。このとき、表示面22ではページ2の表示が消去される。そして、電子機器1は、図22の一番右側に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
ここで、上述の図8に示されるように、ユーザが片手で電子機器1を持った状態で、図22に示されるように電子機器1を片手で回転する場合を考える。ユーザが、図22の一番左に示される電子機器1を図8のように片手で持っている場合、ユーザにとっての裏側の表示面22の広い範囲にユーザの手が接触する。したがって、上述の非表示決定処理によって、表示面22が非表示状態とされる。ユーザにとっての裏側の表示面とは、ユーザにとって見えにくい表示面である。ユーザにとっての表側の表示面とは、ユーザにとって見えやすい表示面である。その後、ユーザが第1回転軸510の周りに片手で電子機器1を時計回りに180度回転すると、図22の左から3番目の電子機器1では、表示面21の広い範囲に手が接触することになる。したがって、非表示決定処理によって、表示面21が非表示状態とされる。図22の一番右の電子機器1では、表示面22の広い範囲に手が接触することになり、表示面22が非表示状態とされる。なお、ユーザが両手で電子機器1を持つ場合も同様である。
このように、ユーザが手で電子機器1を持った状態で第1回転軸510の周りに電子機器1を回転する場合、電子機器1は、ユーザにとって表側の表示面にページを表示しつつ、ユーザにとって裏側の表示面を非表示状態にすることができる。そして、電子機器1は、第1回転に応じて、ユーザにとって表側の表示面に表示するページを変更することができる。よって、ユーザは、第1回転軸510の周りに電子機器1を回転することによって、ユーザにとって見えやすい表示面に表示されるページを電子機器1に変更させることができる。
図23は、電子機器1が反時計回りの第1回転を行う様子の一例を示す図である。図23の一番左には、図22の一番右に示される電子機器1が示されている。図23では、回転が進んで行く様子が左側から右側にかけて示されている。
一番左の電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、図23の左から3番目に示されるように、電子機器1の表示面22に、ページ3の一つの前のページ2が表示される。このとき、表示面21ではページ3の表示が消去される。また、表示面21にユーザの手が接触している場合などには、表示面21が非表示状態とされる。そして、電子機器1は、図23の左から3番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図23の左から3番目に示される、表示面22にページ2を表示する電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、図23の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、ページ2の一つ前のページ1が表示される。このとき、表示面22ではページ2の表示が消去される。また、表示面22にユーザの手が接触している場合などには、表示面22が非表示状態とされる。そして、電子機器1は、図23の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
図24は、電子機器1が時計回りの第2回転を行う様子の一例を示す図である。図24では、回転前の電子機器1が左側に示されており、回転途中の電子機器1が中央に示されており、回転後の電子機器1が右側に示されている。図24の例では、回転前の電子機器1の表示面21にはページ1が表示されているものとする。
表示面21にページ1を表示する左側の電子機器1が、第2回転軸520の周りに基準姿勢から時計回りに180度回転すると、図24の右側に示されるように、電子機器1の表示面22に、ページ1の次のページ2が表示される。このとき、表示面21ではページ1の表示が消去される。また、表示面21にユーザの手が接触している場合などには、表示面21が非表示状態とされる。そして、電子機器1は、図24の右側に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
図25は、電子機器1が反時計回りの第2回転を行う様子の一例を示す図である。図25の左側には、図24の右側に示される電子機器1が示されている。左側の電子機器1が、第2回転軸520の周りに基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、図25の右側に示されるように、電子機器1の表示面22に、ページ2の一つの前のページ1が表示される。このとき、表示面21ではページ2の表示が消去される。また、表示面21にユーザの手が接触している場合などには、表示面21が非表示状態とされる。そして、電子機器1は、図25の右側に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
なお、一方の表示面にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第1回転軸510の周りに時計回りに180度回転すると、当該あるページよりも複数ページ後のページが他方の表示面に表示されてもよい。同様に、一方の表示面にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第1回転軸510の周りに反時計周りに180度回転すると、当該あるページよりも複数ページ前のページが他方の表示面に表示されてもよい。
また、一方の表示面にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第2回転軸520の周りに時計回りに180度回転すると、当該あるページよりも複数ページ後のページが他方の表示面に表示されてもよい。同様に、一方の表示面にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第2回転軸520の周りに反時計周りに180度回転すると、当該あるページよりも複数ページ前のページが他方の表示面に表示されてもよい。
また、制御部200は、あるページを対象表示面に表示している場合に、対象表示面に対して所定操作が行われると、当該あるページとは異なるページを対象表示面に表示してもよい。例えば、制御部200は、あるページを対象表示面に表示している場合に、対象表示面に対して右方向のスライド操作あるいはフリック操作が行われると、当該あるページの次のページを対象表示面に表示してもよい。また、制御部200は、あるページを対象表示面に表示している場合に、対象表示面に対して左方向のスライド操作あるいはフリック操作が行われると、当該あるページの前のページを対象表示面に表示してもよい。
以上のように、本例に係る電子機器1は、電子機器1の第1回転あるいは第2回転に応じて情報表示領域20の表示を変化させる。これにより、ユーザは、第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに電子機器1を回転させることによって、電子機器1に表示を変化させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
また、本例では、電子機器1は、第1回転あるいは第2回転に応じて表示面21及び22の両方の表示を変化させる。これにより、ユーザは、第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに電子機器1を回転させることによって、電子機器1に表示面21及び22の両方の表示を変化させることができる。
また本例では、電子機器1は、一方の表示面にあるページが表示されているときに生じる第1回転あるいは第2回転に応じて、当該あるページとは異なるページを他方の表示面に表示する。このような回転に応じたページ表示制御により、ユーザは、第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに電子機器1を回転させることによって、当該ユーザが見るページを電子機器1に変更させることが可能になる。
また本例では、電子機器1は、一方の表示面が表示状態のときに、他方の表示面を非表示状態とすることができることから、電子機器1の消費電力が低減する。
なお、制御部200は、第1回転に応じたページ表示制御を実行しなくてもよい。また、制御部200は、第2回転に応じたページ表示制御を実行しなくてもよい。
また、電子機器1がSDモードで動作する場合、制御部200は、回転に応じて、表示状態の表示面21に表示されるページを変更してもよい。以下に、電子機器1がSDモードで動作する場合の回転に応じたページ表示制御について説明する。
制御部200は、あるページ600が表示面21に表示されている場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、当該あるページ600の次のページ600を表示面21に表示する。そして、制御部200は、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最後のページ600cが表示面21に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
図26は、電子機器1が第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図26では、表示面22に斜線を示すことによって、表示面22が非表示状態であることが示されている。後述する図においても、表示面22に斜線を示すことによって、表示面22が非表示状態であることを示す。図26の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21にはページ1が表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、図26の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、ページ1の一つ次のページ2が表示される。そして、電子機器1は、図26の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図26の一番右に示される電子機器1が、第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21にはページ3が表示される。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるページ600が表示面21に表示されているとき、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、当該あるページ600の前のページ600を表示面21に表示する。そして、制御部200は、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、先頭のページ600aが表示面21に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるページ600が表示面21に表示されているとき、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、当該あるページ600の次のページ600を表示面21に表示する。そして、制御部200は、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最後のページ600cが表示面21に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
図27は、電子機器1が第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図27の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21にはページ1が表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第2回転軸520の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、図27の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、ページ1の一つ次のページ2が表示される。そして、電子機器1は、図27の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図27の一番右に示される電子機器1が、第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21にはページ3が表示される。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるページ600が表示面21に表示されているとき、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、当該あるページ600の前のページ600を表示面21に表示する。そして、制御部200は、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、先頭のページ600aが表示面21に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。
このように、電子機器1がSDモードである場合、制御部200は、第1回転あるいは第2回転に応じて、表示面21に表示されるページを変更する。これにより、ユーザは、電子機器1を第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに回転させることによって、表示面21に表示されるページを電子機器1に変更させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
なお、表示面21にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転すると、当該あるページよりも複数ページ後のページが表示面21に表示されてもよい。また、表示面21にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第1回転軸510の周りに反時計周りに360度回転すると、当該あるページよりも複数ページ前のページが表示面21に表示されてもよい。また、表示面21にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転すると、当該あるページよりも複数ページ後のページが表示面21に表示されてもよい。また、表示面21にあるページが表示されている場合に、電子機器1が第2回転軸520の周りに反時計周りに360度回転すると、当該あるページよりも複数ページ前のページが表示面21に表示されてもよい。
また、制御部200は、電子機器1の第1回転に応じて表示面21に表示されるページを変更する処理を実行しなくてもよい。また、制御部200は、電子機器1の第2回転に応じて表示面21に表示されるページを変更する処理を実行しなくてもよい。
また、電子機器1が表示面21及び22のうち表示面21だけを備えている場合であっても、制御部200は、電子機器1がSDモードである場合と同様に、回転に応じて、表示面21に表示されるページを変更することができる。
<回転に応じた表示制御の第2の例>
制御部200は、実行中のアプリケーションに応じた画面を表示領域に表示することができる。例えば、制御部200は、ブラウザを実行している場合には、ブラウザに応じた画面として、ウェブページを示す画面を表示面に表示する。また制御部200は、メールアプリケーションを実行している場合には、メールアプリケーションに応じた画面として、例えば、メール作成画面あるいは受信メール一覧画面等を表示面に表示する。また制御部200は、地図アプリケーションを実行している場合には、地図アプリケーションに応じた画面として、地図を示す画面を表示面に表示する。以後、実行中のアプリケーションに応じた画面をアプリ画面と呼ぶことがある。
本例では、制御部200は、回転に応じて、情報表示領域20でのアプリ画面の表示を制御することができる。以後、この表示制御を、回転に応じたアプリ画面の表示制御と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、あるアプリ画面を一方の表示面に表示しているときに生じる電子機器1の回転に応じて、当該アプリ画面とは別の種類のアプリ画面を他方の表示面に表示することができる。より具体的には、制御部200は、あるアプリ画面を一方の表示面に表示しているときに電子機器1に生じる第1回転に応じて、当該アプリ画面とは別の種類のアプリ画面を他方の表示面に表示することができる。この表示制御を、第1回転に応じたアプリ画面の表示制御と呼ぶことがある。また制御部200は、あるアプリ画面を一方の表示面に表示しているときに電子機器1に生じる第2回転に応じて、当該アプリ画面とは別の種類のアプリ画面を他方の表示面に表示することができる。この表示制御を、第2回転に応じたアプリ画面の表示制御と呼ぶことがある。以下に、回転に応じたアプリ画面の表示制御について詳細に説明する。
制御部200は、複数のアプリケーションを実行している場合、当該複数のアプリケーションにそれぞれ対応する複数種類のアプリ画面に対して、回転に応じたアプリ画面の表示制御のための順番を付与する。
図28は、実行中の複数のアプリケーションにそれぞれ対応する複数種類のアプリ画面610に対して順番が付与されている様子の一例を示す図である。図28の例では、複数種類のアプリ画面610a〜610cに対して1番〜3番の番号がそれぞれ付与されている。制御部200は、例えば、アプリ画面に対して、それに対応するアプリケーションの実行開始タイミングが早いほど先の順番を与える。図28の例では、実行中の複数のアプリケーションのうち、アプリ画面610aに対応するアプリケーションが最初に実行されている。アプリケーションに対する順番の与え方は上記の例には限られない。
制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面610の次の順番のアプリ画面610を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最後の順番のアプリ画面610cが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
一方で、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面610の前の順番のアプリ画面610を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最初の順番のアプリ画面610aが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよいし、最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよい。
また、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面610の次の順番のアプリ画面610を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最後の順番のアプリ画面610cが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
一方で、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面610の前の順番のアプリ画面610を表示面21及び22の他方に表示する。制御部200は、最初の順番のアプリ画面610aが表示面21及び22の一方に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、表示面21及び22の他方に最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよいし、最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよい。基準姿勢の決定方法は上記と同様である。
ここで、アプリ画面610a〜610cを、それぞれアプリ画面A〜Cとする。そして、上述の図22の例において一番左の電子機器1の表示面21にアプリ画面Aが表示されているとする。この場合、図22の例と同様に、電子機器1が時計回りの第1回転を行うと、電子機器1の表示は図29のようになる。図29での左から3番目の電子機器1の表示面22にはアプリ画面Bが表示され、一番右側の電子機器1の表示面21にはアプリ画面Cが表示される。
また上述の図23の例において、一番左の電子機器1の表示面21にアプリ画面Cが表示されているとする。この場合、図23の例と同様に、電子機器1が反時計回りの第1回転を行うと、電子機器1の表示は図30のようになる。図30での左から3番目の電子機器1の表示面22にはアプリ画面Bが表示され、一番右側の電子機器1の表示面21にはアプリ画面Aが表示される。
また図31に示されるように、上述の図24の例において、左端の電子機器1の表示面21にアプリ画面Aが表示されているとする。この場合、図24の例と同様に、電子機器1が時計回りの第2回転を行うと、図31での右側の電子機器1のように、表示面22にはアプリ画面Bが表示される。
また図32に示されるように、上述の図25の例において、左端の電子機器1の表示面21にアプリ画面Bが表示されているとする。この場合、図25の例と同様に、電子機器1が反時計回りの第2回転を行うと、図32での右側の電子機器1のように、表示面22にはアプリ画面Aが表示される。
このように、本例では、電子機器1は、一方の表示面に、実行中のあるアプリケーションに応じた画面が表示されているときに生じる第1回転あるいは第2回転に応じて、当該あるアプリケーションとは異なる実行中のアプリケーションに応じた画面を他方の表示面に表示する。このような回転に応じたアプリ画面の表示制御により、ユーザは、第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに電子機器1を回転させることによって、当該ユーザが見るアプリ画面の種類を電子機器1に変更させることが可能になる。
また、電子機器1の第1回転あるいは第2回転が行われる場合に、上述の非表示決定処理が実行されることによって、電子機器1は、ユーザにとって表側の表示面(言い換えれば、ユーザが見やすい表示領域)にアプリ画面を表示しつつ、ユーザにとって裏側の表示面(言い換えれば、ユーザが見にくい表示領域)を非表示状態にすることができる。
なお、制御部200は、あるアプリ画面を対象表示面に表示している場合に、対象表示面に対して所定操作が行われると、当該あるアプリ画面とは異なる種類のアプリ画面を対象表示面に表示してもよい。
また、制御部200は、第1回転に応じたアプリ画面の表示制御を実行しなくてもよい。また、制御部200は、第2回転に応じたアプリ画面の表示制御を実行しなくてもよい。
また、電子機器1がSDモードで動作する場合、制御部200は、回転に応じて、表示状態の表示面21に表示されるアプリ画面の種類を変更してもよい。以下に、電子機器1がSDモードで動作する場合の回転に応じたアプリ画面の表示制御について説明する。
制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21に表示されている場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、当該あるアプリ画面610の次の順番のアプリ画面610を表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最後の順番のアプリ画面610cが表示面21に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
図33は、電子機器1が第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図33の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21にはアプリ画面Aが表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、図33の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、アプリ画面Aの次の順番のアプリ画面Bが表示される。そして、電子機器1は、図33の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図33の一番右に示される電子機器1が、第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21にはアプリ画面Cが表示される。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21に表示されている場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、当該あるアプリ画面610の前の順番のアプリ画面610を表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最初の順番のアプリ画面610aが表示面21に表示されている場合に、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21に表示されているとき、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、当該あるアプリ画面610の次の順番のアプリ画面610を表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最後の順番のアプリ画面610cが表示面21に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
図34は、電子機器1が第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図34の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21にはアプリ画面Aが表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第2回転軸520の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、図34の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、アプリ画面Aの一つ次の順番のアプリ画面Bが表示される。そして、電子機器1は、図34の一番右側に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図34の一番右側に示される電子機器1が、第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21にはアプリ画面Cが表示される。
また、動作モードがSDモードである場合、制御部200は、あるアプリ画面610が表示面21に表示されているとき、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、当該あるアプリ画面610の前の順番のアプリ画面610を表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。制御部200は、最初の順番のアプリ画面610aが表示面21に表示されている場合に、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
このように、電子機器1がSDモードである場合、制御部200は、第1回転あるいは第2回転に応じて、表示面21に表示されるアプリ画面の種類を変更する。これにより、ユーザは、電子機器1を第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに回転させることによって、表示面21に表示されるアプリ画面の種類を電子機器1に変更させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
なお制御部200は、電子機器1の第1回転に応じて表示面21に表示されるアプリ画面の種類を変更する処理を実行しなくてもよい。また、制御部200は、電子機器1の第2回転に応じて表示面21に表示されるアプリ画面の種類を変更する処理を実行しなくてもよい。
また、電子機器1が表示面21及び22のうち表示面21だけを備えている場合であっても、制御部200は、電子機器1がSDモードである場合と同様に、回転に応じて、表示面21に表示されるアプリ画面の種類を変更することができる。
<回転に応じた表示制御の第3の例>
制御部200は、一枚の画像の一部を表示面に表示することができる。例えば、制御部200は、ウェブページを表示面に表示する場合、当該ウェブページの一部だけを表示面に表示することができる。また、制御部200は、地図を表示面に表示する場合、当該地図の一部だけを表示面に表示することができる。また、制御部200は、あるページを表示面に表示する場合、当該あるページの一部だけを表示面に表示することができる。以後、一枚の画像において制御部200が表示する一部を表示対象部分と呼ぶことがある。
本例では、制御部200は、回転に応じて、情報表示領域20での表示対象部分の表示を制御することができる。以後、この表示制御を、回転に応じた表示対象部分の表示制御と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が一方の表示面に表示されているときに生じる第1回転に応じて当該表示対象部分を変更して他方の表示面に表示することができる。この表示制御を、第1回転に応じた表示対象部分の表示制御と呼ぶことがある。また制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が一方の表示面に表示されているときに生じる第2回転に応じて当該表示対象部分を変更して他方の表示面に表示することができる。この表示制御を、第2回転に応じた表示対象部分の表示制御と呼ぶことがある。以下に、回転に応じた表示対象部分の表示制御について詳細に説明する。
本例では、制御部200は、一方の表示面に表示対象部分を表示している場合に、第1回転軸510の周りに電子機器1が時計回りに基準姿勢から180度回転すると、一枚の画像において表示対象部分を第1所定量だけ左方向に移動にして他方の表示面に表示する。第1所定量は、例えば、表示対象部分の横幅と同じ値に設定される。
また、制御部200は、一方の表示面に表示対象部分を表示している場合に、第1回転軸510の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、一枚の画像において表示対象部分を第2所定量だけ左方向に移動にして他方の表示面に表示する。第2所定量は、例えば、表示対象部分の横幅と同じ値に設定される。
また、制御部200は、一方の表示面に表示対象部分を表示している場合に、第2回転軸520の周りに電子機器1が時計回りに基準姿勢から180度回転すると、一枚の画像において表示対象部分を第3所定量だけ上方向に移動にして他方の表示面に表示する。第3所定量は、例えば、表示対象部分の縦幅と同じ値に設定される。
また、制御部200は、一方の表示面に表示対象部分を表示している場合に、第2回転軸520の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、一枚の画像において表示対象部分を第4所定量だけ下方向に移動にして他方の表示面に表示する。第4所定量は、例えば、表示対象部分の縦幅と同じ値に設定される。なお、第1〜第4所定量の具体例は本例には限られない。また、基準姿勢の設定方法は上記と同じである。
例えば、一枚の画像620において、一方の表示面に現在表示されている表示対象部分630が、図35に示される領域621であるとする。この場合、第1回転軸510の周りに電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、領域621の左側の領域623が表示対象部分630として他方の表示面に表示される。また、第1回転軸510の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、領域621の右側の領域622が表示対象部分630として他方の表示面に表示される。また、第2回転軸520の周りに電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、領域621の上側の領域625が表示対象部分630として他方の表示面に表示される。また、第2回転軸520の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、領域621の下側の領域624が表示対象部分630として他方の表示面に表示される。
図36は、表示対象部分630が領域621から領域622に変更された様子を示す図である。図36のように、領域622が表示対象部分630として一方の表示面に表示されている場合、第1回転軸510の周りに電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、領域622の左側の領域621が他方の表示面に表示される。また、第1回転軸510の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、領域622の右側の領域626が他方の表示面に表示される。また、第2回転軸520の周りに電子機器1が基準姿勢から時計回りに180度回転すると、領域622の上側の領域628が他方の表示面に表示される。また、第2回転軸520の周りに電子機器1が基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、領域622の下側の領域627が他方の表示面に表示される。
ここで、領域621,622,626,623を、それぞれ、領域α1,α2,α3,α4とする。また、領域624,625をそれぞれ領域α6,α7とする。そして、領域621の左側に位置する、表示対象部分630と同じ大きさの領域を領域α5とする。領域α1〜α7は図37のようになる。
上述の図22の例において一番左の電子機器1の表示面21に領域α1が表示されている場合を考える。この場合、図22の例と同様に、電子機器1が時計回りの第1回転を行うと、電子機器1の表示は図38のようになる。図38での左から3番目の電子機器1の表示面22には領域α4が表示され、一番右の電子機器1の表示面21には領域α5が表示される。
また上述の図23の例において、一番左の電子機器1の表示面21に領域α1が表示されている場合を考える。この場合、図23の例と同様に、電子機器1が反時計回りの第1回転を行うと、電子機器1の表示は図39のようになる。図39での左から3番目の電子機器1の表示面22には領域α2が表示され、一番右の電子機器1の表示面21には領域α3が表示される。
このように、本例では、一枚の画像620において表示対象部分が第1回転に応じて左右方向に移動する。表示対象部分は、時計回りの第1回転に応じて左方向に移動し、反時計回りの第1回転に応じて右方向に移動する。
また図40に示されるように、上述の図24の例において、左端の電子機器1の表示面21に領域α1が表示されている場合を考える。この場合、図24の例と同様に、電子機器1が時計回りの第2回転を行うと、図40での右側の電子機器1のように、表示面22には領域α7が表示される。
また図41に示されるように、上述の図25の例において、左端の電子機器1の表示面21に領域α1が表示されている場合を考える。この場合、図25の例と同様に、電子機器1が反時計回りの第2回転を行うと、図41での右側の電子機器1のように、表示面22には領域α6が表示される。
このように、本例では、一枚の画像620において表示対象部分が第2回転に応じて上下方向に移動する。表示対象部分は、時計回りの第2回転に応じて上方向に移動し、反時計回りの第2回転に応じて下方向に移動する。
なお、制御部200は、ウェブページ等を表示する対象表示面に対して所定操作が行われると、対象表示面の表示をスクロールしてもよい。例えば、制御部200は、対象表示面に対して右方向のスライド操作あるいはフリック操作が行われると、対象表示面の表示を左方向にスクロールしてもよい。また、制御部200は、対象表示面に対して左方向のスライド操作あるいは操作が行われると、対象表示面の表示を右方向にスクロールしてもよい。
また、制御部200は、第1回転に応じた表示対象部分の表示制御を実行しなくてもよい。また、制御部200は、第2回転に応じた表示対象部分の表示制御を実行しなくてもよい。
以上のように、本例では、電子機器1は、一枚の画像における表示対象部分が一方の表示面に表示されているときに生じる回転に応じて当該表示対象部分を変更して他方の表示面に表示する。このような回転に応じた表示対象部分の表示制御により、ユーザは、第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに電子機器1を回転させることによって、一枚の画像において当該ユーザが確認したい領域を電子機器1に変更させることが可能になる。
また、電子機器1の第1回転あるいは第2回転が行われる場合に、上述の非表示決定処理が実行されることによって、電子機器1は、ユーザにとって見やすい表示面に画像の一部を表示しつつ、ユーザにとって見にくい表示面を非表示状態にすることができる。
また、本例では、一枚の画像620において表示対象部分が第1回転に応じて左右方向に移動する。したがって、ユーザは、表示面を操作して画面の表示を左右方向にスクロールさせる場合と同様に、電子機器1を第1回転させることによって、一枚の画像において当該ユーザが見る部分を電子機器1に左右方向に移動させることができる。
また、本例では、一枚の画像620において表示対象部分が第2回転に応じて上下方向に移動する。したがって、ユーザは、表示面を操作して画面の表示を上下方向にスクロールさせる場合と同様に、電子機器1を第2回転させることによって、一枚の画像において当該ユーザが見る部分を電子機器1に上下方向に移動させることができる。
なお、電子機器1がSDモードで動作する場合、制御部200は、回転に応じて、表示状態の表示面21の表示をスクロールしてもよい。つまり、制御部200は、表示面21に表示される表示対象部分を、一枚の画像において回転に応じて変更してもよい。以下に、電子機器1がSDモードで動作する場合の回転に応じた表示対象部分の表示制御について説明する。
制御部200は、一枚の画像の一部を表示面21に表示している場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21の表示を左方向にスクロールする。つまり、制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が表示面21に表示されている場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示対象部分を一枚の画像において左方向に移動させて表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。
図42は、電子機器1が第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図42の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21には領域α1が表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第1回転軸510の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21の表示が左方向にスクロールして、図42の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に領域α4が表示される。そして、電子機器1は、図42の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図42の一番右に示される電子機器1が、第1回転軸510の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21の表示がさらに左方向にスクロールして、表示面21には領域α5が表示される。
また制御部200は、一枚の画像の一部を表示面21に表示している場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21の表示を右方向にスクロールする。つまり、制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が表示面21に表示されている場合、第1回転軸510の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示対象部分を一枚の画像において右方向に移動させて表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。例えば、図42の一番右に示される電子機器1が、第1回転軸510の周りに反時計回りに360度回転すると、表示面21の表示が右方向にスクロールして、表示面21に領域α1が表示される。
また制御部200は、一枚の画像の一部を表示面21に表示している場合、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示面21の表示を上方向にスクロールする。つまり、制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が表示面21に表示されている場合、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から時計回りに360度回転すると、表示対象部分を一枚の画像において上方向に移動させて表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。
図43は、電子機器1が第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転する様子の一例を示す図である。図43の例では、一番左の回転前の電子機器1の表示面21には領域α1が表示されているものとする。
一番左のSDモードの電子機器1が、第2回転軸520の周りに基準姿勢から時計回りに360度回転すると、図43の一番右に示されるように、電子機器1の表示面21に、領域α1の上側の領域α7が表示される。そして、電子機器1は、図43の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図43の一番右に示される電子機器1が、第2回転軸520の周りに時計回りに360度回転すると、表示面21には、領域α7よりも上側の領域が表示される。
また制御部200は、一枚の画像の一部を表示面21に表示している場合、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示面21の表示を下方向にスクロールする。つまり、制御部200は、一枚の画像における表示対象部分が表示面21に表示されている場合、第2回転軸520の周りに、電子機器1が基準姿勢から反時計回りに360度回転すると、表示対象部分を一枚の画像において下方向に移動させて表示面21に表示する。そして、制御部200は、回転後の電子機器1の姿勢をあらたな基準姿勢とする。例えば、図43の一番側に示される電子機器1が、第2回転軸520の周りに反時計回りに360度回転すると、表示面21の表示が下方向にスクロールして、表示面21に領域α1が表示される。
このように、電子機器1がSDモードである場合、制御部200は、第1回転あるいは第2回転に応じて、表示面21の表示をスクロールする。これにより、ユーザは、電子機器1を第1回転軸510あるいは第2回転軸520の周りに回転させることによって、表示面21の表示を電子機器1にスクロールさせることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
また、制御部200は、第1回転に応じて表示面21の表示を左右方向にスクロールし、第2回転に応じて表示面21の表示を上下方向にスクロールする。これにより、ユーザは、電子機器1に対する簡単な操作で、電子機器1に、表示面21の表示を上下方向にスクロールさせたり、表示面21の表示を左右方向にスクロールさせたりすることができる。
なお制御部200は、電子機器1の第1回転に応じて表示面21の表示をスクロールする処理を実行しなくてもよい。また、制御部200は、電子機器1の第2回転に応じて表示面21の表示をスクロールする処理を実行しなくてもよい。
また、電子機器1が表示面21及び22のうち表示面21だけを備えている場合であっても、制御部200は、電子機器1がSDモードである場合と同様に、回転に応じて、表示面21の表示をスクロールすることができる。
今まで説明した回転に応じた表示制御の第1〜第3の例は、上述のぶら下げ型電子機器1及び耳装着型電子機器1において実行されることも可能である。つまり、回転に応じたページ表示制御、回転に応じたアプリ画面の表示制御及び回転に応じた表示対象部分の表示制御は、ぶら下げ型電子機器1及び耳装着型電子機器1においても実行されることが可能である。
また、電子機器1は、動作モードとして、回転に応じたページ表示制御を行う第1動作モードと、回転に応じたアプリ画面の表示制御を行う第2動作モードと、回転に応じた表示対象部分の表示制御を行う第3動作モードとを有してもよい。この場合、電子機器1は、例えば、第1〜第3動作モードのうちユーザから指示される動作モードで動作してもよい。ユーザは、例えば、表示面21あるいは表示面22に対する操作を行うことによって、電子機器1が動作すべき動作モードを指定することができる。
また、制御部200は、情報表示領域20がアプリ画面を表示している場合、電子機器1が第1回転を行うと、第1回転に応じたアプリ表示制御を行い、電子機器1が第2回転を行うと、第2回転に応じた表示対象部分の表示制御を行ってもよい。例えば、MDモードの電子機器1の表示面21がアプリ画面Aの一部を表示対象部分として表示している場合を考える。この場合、制御部200は、第1回転軸510の周りに電子機器1が時計回りに180度回転すると、アプリ画面Bを表示面22に表示する。一方で、制御部200は、第2回転軸520の周りに電子機器1が時計回りに180度回転すると、アプリ画面Aにおいて表示対象部分を上方向に移動して表示面22に表示する。
また、制御部200は、情報表示領域20がアプリ画面を表示している場合、電子機器1が第1回転を行うと、第1回転に応じた表示対象部分の表示制御を行い、電子機器1が第2回転を行うと、第2回転に応じたアプリ画面の表示制御を行ってもよい。例えば、MDモードの電子機器1の表示面22がアプリ画面Bの一部を表示対象部分として表示している場合を考える。この場合、制御部200は、第1回転軸510の周りに電子機器1が時計回りに180度回転すると、アプリ画面Bにおいて表示対象部分を左方向に移動して表示面21に表示する。一方で、制御部200は、第2回転軸520の周りに電子機器1が時計回りに180度回転すると、アプリ画面Cを表示面21に表示する。
同様に、制御部200は、情報表示領域20がページを表示している場合、電子機器1が第1回転を行うと、第1回転に応じたページ表示制御を行い、電子機器1が第2回転を行うと、第2回転に応じた表示対象部分の表示制御を行ってもよい。また、制御部200は、情報表示領域20がページを表示している場合、電子機器1が第1回転を行うと、第1回転に応じた表示対象部分の表示制御を行い、電子機器1が第2回転を行うと、第2回転に応じたページ表示制御を行ってもよい。
<電子機器の他の例>
以下に、電子機器1についての複数の他の例について説明する。
<第1の他の例>
図44及び45は、本例に係る電子機器1の外観を示す斜視図である。図46は本例に係る電子機器1の電気的構成を主に示すブロック図である。以下に、本例に係る電子機器1について、上述の図1,2,6に示される電子機器1との相違点を中心に説明する。
図44に示されるように、本例に係る電子機器1の第3側面113には、各種情報を表示することか可能な表示面23が位置している。また、図45に示されるように、本例に係る電子機器1の第4側面114には、各種情報を表示することか可能な表示面24が位置している。本例では、電源ボタン40は、例えば、電子機器1の第1側面111に位置する。
図45に示されるように、本例に係る電子機器1は、表示面23を含む表示部470と、表示面24を含む表示部480と、タッチセンサ410と、タッチセンサ420とを備えている。
表示部470は、表示面23と、表示パネル471と、バックライト472とを備えている。表示部480は、表示面24と、表示パネル481と、バックライト482とを備えている。表示パネル471及び481の構成及び動作は、上述の表示パネル211の構成及び動作と同じである。バックライト472及び482の構成及び動作は、上述のバックライト212の構成及び動作と同じである。表示部470は、バックライト472が点灯しているときに表示パネル471の各画素が制御部200によって制御されることにより情報を表示することが可能である。同様に、表示部470は、バックライト482が点灯しているときに表示パネル481の各画素が制御部200によって制御されることにより情報を表示することが可能である。制御部200は、例えば、バックライト472及び482のそれぞれを個別に点灯させたり、消灯させたりすることが可能である。制御部200は、表示面21〜24のそれぞれの表示を独立して制御することが可能である。
なお、表示パネル471及び481の少なくとも一方は、液晶表示パネル以外の表示パネルであってもよい。例えば、表示パネル471は、有機ELパネルなどの自発光型の表示パネルであってもよい。この場合には、バックライト472は不要になる。同様に、表示パネル481は、有機ELパネルなどの自発光型の表示パネルであってもよい。この場合には、バックライト482は不要になる。
以後、本例では、表示面21〜24を特に区別する必要が無い場合には、それぞれを表示面と呼ぶことがある。また、筐体10の側面に位置する表示面23,24を特に区別する必要が無い場合には、それぞれを側面の表示面と呼ぶことがある。また、筐体10の主面に位置する表示面21,22を特に区別する必要が無い場合には、それぞれを主面の表示面と呼ぶことがある。
タッチセンサ410は、表示面23に対する指等の操作子によるタッチ操作を検出することが可能である。タッチセンサ420は、表示面24に対する指等の操作子によるタッチ操作を検出することが可能である。タッチセンサ410及び420の構成及び動作はタッチセンサ310と同様である。制御部200は、タッチセンサ410からの電気信号に基づいて、表示面23に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。同様に、制御部200は、タッチセンサ420からの電気信号に基づいて、表示面24に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。
本例では、MDモードにおいては、表示面21及び22だけではなく、表示面23及び24にも表示が行われる。本例に係る電子機器1がMDモードで動作する場合、制御部200は、画面を表示するある表示面を上述の非表示決定処理により非表示状態にした場合、それに応じて、当該画面に関する情報を、当該ある表示面とは別の表示面に表示する。例えば、制御部200は、ある画面を表示する表示面22を非表示状態にすることに応じて、当該ある画面に関する情報を、表示面23及び24に表示する。また、制御部200は、ある画面を表示する表示面21を非表示状態にすることに応じて、当該ある画面に関する情報を、表示面23及び24に表示する。本例では、電子機器1において、上述の回転に応じた表示制御は実行されなくてもよい。
以後、画面に関する情報を画面関連情報と呼ぶことがある。また、非表示状態に設定された表示面を、非表示設定表示面と呼ぶことがある。また、画面を表示する表示面が非表示状態にされた場合に、当該表示面から消去される当該画面を、消去画面と呼ぶことがある。画面関連情報には、例えば、消去画面を特定するための図形及び文字の少なくとも一方が含まれる。
例えば、制御部200は、表示面21及び22のうち、アプリ画面を表示している一方の表示面を非表示決定処理により非表示状態にした場合、当該アプリ画面についての画面関連情報を表示面23及び23に表示する。このとき、表示面21及び22のうちの他方の表示面の表示は、どのような表示であってもよい。アプリ画面の画面関連情報には、例えば、当該アプリ画面に対応するアプリケーションを示すアイコンが含まれてもよい。アイコンは図形の一種であると言える。また、アプリ画面の画面関連情報には、当該アプリ画面の内容を示す文字が含まれてもよい。
図47及び48はアプリ画面の画面関連情報の表示例を示す図である。図47には、メールアプリケーションについての受信メール一覧画面を表示している主面の表示面が非表示状態にされることに応じて表示面23に表示される画面関連情報650の一例が示されている。図48には、ブラウザが実行されている場合に、新聞記事のウェブページを表示している主面の表示面が非表示状態にされることに応じて表示面23に表示される画面関連情報660の一例が示されている。
図47に示される画面関連情報650には、メールアプリケーションを示すアイコン651が含まれる。さらに、画面関連情報650には、非表示設定表示面が表示していた画面、つまり消去画面が受信メール一覧画面であることを示す文字列652が含まれる。画面関連情報650には、アイコン651及び文字列652の一方が含まれなくてもよい。
図48に示される画面関連情報660には、ブラウザを示すアイコン661が含まれる。さらに、画面関連情報660には、非表示設定表示面が表示していた画面、つまり消去画面が新聞記事のウェブページであることを示す文字列662が含まれる。画面関連情報660には、アイコン661及び文字列662の一方が含まれなくてもよい。
なお、画面関連情報650には、消去画面の一部が含まれてもよい。また、表示面23に表示される画面関連情報と、表示面24に表示される画面関連情報は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、表示面23に図47に示される画面関連情報650が表示される場合には、表示面24には、アイコン651及び文字列652の両方が表示されてもよいし、アイコン651及び文字列652の一方だけが表示されてもよい。また、表示面23及び24のうちの一方だけに画面関連情報が表示されてもよい。また、画面関連情報は、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に表示されてもよい。
このように、本例では、制御部200は、ある画面を表示する表示面を非表示状態にすることに応じて、当該ある画面に関する情報を別の表示面に表示する。言い換えれば、制御部200は、ある画面を表示する表示領域を非表示状態にすることに応じて、当該ある画面に関する情報を別の表示領域に表示する。これにより、ユーザは、ある表示面が非表示状態にされた場合であっても、別の表示面を見ることによって、当該ある表示面が表示した画面を特定することが可能となる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
制御部200は、画面関連情報を表示する側面の表示面に対して所定操作が行われると、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に消去画面を表示してもよい。この所定操作としては、例えば、タップ操作、ダブルタップ操作あるいはロングタップ操作が採用される。例えば、図47に示される表示面23に対して所定操作が行われると、制御部200は、非表示設定表示面(例えば表示面22)とは別の主面の表示面(例えば表示面21)に、消去画面である受信メール一覧画面を表示してもよい。また、図47に示される画面関連情報650を表示する表示面24に対して所定操作が行われると、制御部200は、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に受信メール一覧画面を表示してもよい。また、図48に示される表示面23に対して所定操作が行われると、制御部200は、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に、消去画面である新聞記事のウェブページを表示してもよい。また、図48に示される画面関連情報660を表示する表示面24に対して所定操作が行われると、制御部200は、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に新聞記事のウェブページを表示してもよい。制御部200は、タッチセンサ410での検出結果に基づいて、表示面23に対する所定操作を特定することができる。また、制御部200は、タッチセンサ420での検出結果に基づいて、表示面24に対する所定操作を特定することができる。
このように、画面関連情報を表示する側面の表示面に対して所定操作が行われると、非表示設定表示面とは別の主面の表示面に消去画面が表示される場合には、ユーザは、画面関連情報を表示する側面の表示面を操作することによって、消去画面を確認することができる。よって、電子機器1の利便性がさらに向上する。
<第2の他の例>
本例に係る電子機器1の構成は、上記の第1の他の例に係る電子機器1の構成と同様である。本例に係る電子機器1の制御部200は、ある表示面を基準表示面とする。そして、制御部200は、動作モードがSDモードであるのかMDモードであるのかにかかわらず、基準表示面がある画面を表示している場合、基準表示面とは別の表示面に対して所定操作が行われると、当該別の表示面に対応付けられた画面を、当該ある画面の替わりに基準表示面に表示することができる。この所定操作を画面切替操作と呼ぶことがある。画面切替操作としては、例えば、タップ操作、ダブルタップ操作あるいはロングタップ操作などが採用される。本例では、MDモードでは、表示面23及び24の表示が行われてもよいし、行われなくてもよい。また本例では、電子機器1において、上述の回転に応じた表示制御は実行されなくてもよい。
図49は、電子機器1が複数のページから成るコンテンツを表示する場合の当該電子機器1の動作を説明するための図である。図49に示されるように、本例では、制御部200は、例えば、主面の表示面21を基準表示面とする。そして、制御部200は、基準表示面(つまり表示面21)に表示されるページを基準ページとする。また制御部200は、一方の側面の表示面23に対して、基準ページよりも1つ次のページを割り当てる。また制御部200は、他方の側面の表示面24に対して、基準ページよりも1つ前のページを割り当てる。また制御部200は、主面の表示面22に対して、基準ページよりも2つ次のページを割り当てる。
制御部200は、タッチセンサ410での検出結果に基づいて、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、表示面21(つまり基準表示面)に表示されている基準ページよりも1つ次のページを、基準ページの替わりに表示面21に表示する。例えば、上述の図21に示されるページ600aが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、ページ600aの替わりにページ600bを表示面21に表示する。そして、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を再度特定すると、ページ600bの替わりにページ600cを表示面21に表示する。
また制御部200は、タッチセンサ420での検出結果に基づいて、表示面24に対する画面切替操作を特定すると、表示面21に表示されている基準ページよりも1つ前のページを、基準ページの替わりに表示面21に表示する。例えば、ページ600cが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面24に対する画面切替操作を特定すると、ページ600cの替わりにページ600bを表示面21に表示する。そして、制御部200は、表示面24に対する画面切替操作を再度特定すると、ページ600bの替わりにページ600aを表示面21に表示する。
また制御部200は、タッチセンサ320での検出結果に基づいて、表示面22に対する画面切替操作を特定すると、表示面21に表示されている基準ページよりも2つ次のページを、基準ページの替わりに表示面21に表示する。例えば、ページ600aが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、ページ600aの替わりにページ600cを表示面21に表示する。
なお、制御部200は、表示面22に対して、基準ページよりも3つ以上次のページを割り当ててもよい。また、制御部200は、表示面22に対して、基準ページよりも複数ページ前のページを割り当ててもよい。
以上のように制御部200が動作することによって、ユーザは、表示面23を操作することによって、電子機器1に、表示面21に表示されるページを後のページに変化させることができる。また、ユーザは、表示面24を操作することによって、電子機器1に、表示面21に表示されるページを前のページに変化させることができる。また、ユーザは、表示面22を操作することによって、電子機器1に、表示面21に表示されるページを複数ページ変化させることができる。
なお、制御部200は、表示面21にあるアプリ画面を表示している場合、表示面21とは別の表示面に対して画面切替所定操作が行われると、当該別の表示面に対応付けられたアプリ画面を、当該あるアプリ画面の替わりに表示面21に表示してもよい。以下にこの場合の電子機器1の動作の一例について説明する。
制御部200は、例えば、上述の図28のように、複数種類のアプリ画面に対して順番を付与する。そして、制御部200は、表示面21に表示されるアプリ画面を基準アプリ画面とする。また、制御部200は、表示面23に対して、基準アプリ画面よりも1つ後の順番のアプリ画面を割り当て、表示面24に対して、基準アプリ画面よりも1つ前の順番のアプリ画面を割り当てる。そして、制御部200は、表示面22に対して、基準アプリ画面よりも2つ後の順番のアプリ画面を割り当てる。
制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、表示面21に表示されている基準アプリ画面よりも1つ後の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに表示面21に表示する。例えば、上述の図28に示されるアプリ画面610bが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610bの替わりにアプリ画面610cを表示面21に表示する。
また制御部200は、表示面24に対する画面切替操作を特定すると、表示面21に表示されている基準アプリ画面よりも1つ前の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに表示面21に表示する。例えば、アプリ画面610bが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610bの替わりにアプリ画面610aを表示面21に表示する。
また制御部200は、表示面22に対する画面切替操作を特定すると、表示面21に表示されている基準アプリ画面よりも2つ後の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに表示面21に表示する。例えば、アプリ画面610aが表示面21に表示されている場合、制御部200は、表示面23に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610aの替わりにアプリ画面610cを表示面21に表示する。
なお、制御部200は、表示面23に割り当てられた画面についての画面関連情報を表示面23に表示してもよい。また、制御部200は、表示面24に割り当てられた画面についての画面関連情報を表示面24に表示してもよい。表示面にページが割り当てられている場合には、当該ページについての画面関連情報には、当該ページの内容を示す情報が含まれてもよい。当該情報としては、例えば、ページの要約が採用される。また、表示面にアプリ画面が割り当てられている場合には、当該アプリ画面についての画面関連情報には、当該アプリ画面に対応するアプリケーションを示すアイコンが含まれてもよい。また、アプリ画面についての画面関連情報には、当該アプリ画面の内容を示す文字が含まれてもよい。
上記の例では、基準表示面が表示面21とされているが、他の表示面が基準表示面とされてもよい。例えば、表示面22が基準表示面とされてもよい。また、上述の非表示決定処理が行われる場合には、表示面21及び22のうち、表示状態の表示面が基準表示面とされてもよい。また、基準表示面以外の表示面に対する画面の割り当て方法は上記の例に限られない。
以上のように、本例では、制御部200が、ある画面を基準表示面に表示している場合、基準表示面とは別の表示面に対して所定操作が行われると、当該別の表示面に対応付けられた画面を、当該ある画面の替わりに基準表示面に表示する。これにより、ユーザは、基準表示面に表示される画面を、基準表示面とは別の表示面を操作することによって、電子機器1に変更させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
また、表示面に割り当てられた画面についての画面関連情報が当該表示面に表示される場合は、ユーザは、表示面に表示される画面関連情報を見ることによって、当該表示面に割り当てられた画面を容易に特定することが可能となる。つまり、ユーザは、基準表示面以外の表示面を操作した場合に、基準表示面に表示される画面を容易に特定することができる。その結果、電子機器1の利便性が向上する。
<第3の他の例>
図50は本例に係る電子機器1の外観を示す斜視図である。以下に、本例に係る電子機器1について、上述の図1,2,6に示される電子機器1との相違点を中心に説明する。以後、本例に係る電子機器1を電子機器1Aと呼ぶことがある。
図50に示されるように、電子機器1Aの外形は円柱状を成している。電子機器1Aは、上述の表示部210及び220の替わりに表示部710を備えている。表示部710は例えば、有機ELディスプレイなどの自発光型の表示装置である。表示部710は、各種情報を表示することが可能な情報表示領域711を備える。情報表示領域711は、電子機器1の周面700に位置する。情報表示領域711は筒状曲面を成している。情報表示領域711は、電子機器1Aの周囲を1周取り囲むように存在している。情報表示領域711は、筒状の表示面であるとも言える。円柱状の電子機器1Aの一対の端面701及び701の形状は、真円であってもよいし、楕円であってもよい。
また電子機器1Aは、上述のタッチセンサ310及び320の替わりに、情報表示領域711に対する指等の操作子によるタッチ操作を検出することが可能なタッチセンサを備える。電子機器1Aが有するタッチセンサの構成及び動作はタッチセンサ310と同様である。制御部200は、タッチセンサからの電気信号に基づいて、情報表示領域711に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。ユーザは、電子機器1Aを例えば片手で持った状態で、情報表示領域711に対して操作することが可能である。
電子機器1Aでは、電源ボタン40は例えば端面701に位置する。また、近接センサ350及び照度センサ360は電子機器1Aの周面700に位置する。
以後、単に周方向と言えば、電子機器1の周方向、言い換えれば、情報表示領域711が成す筒状曲面の周方向を意味する。
電子機器1Aの制御部200は、情報表示領域711を周方向に沿って複数の表示領域730に分割する。制御部200は、複数の表示領域730のそれぞれの表示を独立して制御することが可能である。
図51は、情報表示領域711の分割例を示す図である。図51に示されるように、制御部200は、情報表示領域711を周方向に沿って、例えば、4つの表示領域730a〜730dに均等に分割する。表示領域730a及び730cは互い対向しており、表示領域730c及び730dは互いに対向している。電子機器1Aを端面702側から見た場合、表示領域730a、表示領域730c、表示領域730b及び730dは、この順で時計回りで周方向に沿って並んでいる。
制御部200は、複数の表示領域730のそれぞれに同じ画面を表示したり、異なる画面を表示したりすることが可能である。また制御部200は、複数の表示領域730を一つの大きな表示領域とし、当該大きな表示領域に一つの画面を表示することができる。また制御部200は、複数の表示領域730のそれぞれについて、当該表示領域730を表示状態にしたり、非表示状態にしたりすることができる。
<非表示状態の決定方法>
本例では、制御部200は、情報表示領域711に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、複数の表示領域730のそれぞれについて非表示状態にするか否かを決定する。具体的には、制御部200は、表示領域730に対する物体の接触あるいは近接の状況に基づいて、当該表示領域730を非表示状態にするか否かを決定する第2非表示決定処理を行う。本例では、表示領域730は、非表示状態にすると決定されない限り、表示状態であるとする。以後、説明の対象の表示領域730を対象表示領域730と呼ぶことがある。
図52は、第2非表示決定処理の一例を示すフローチャートである。制御部200は、複数の表示領域730のそれぞれについて、図53に示される第2非表示決定処理を繰り返し実行する。
図52に示されるように、ステップs11において、制御部200は、タッチセンサでの検出結果を取得する。次にステップs12において、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示領域730に対する物体の接触の状況を特定する。例えば、制御部200は、取得した検出結果に基づいて、対象表示領域730において物体が接触している領域の面積を求める。以後、当該面積を第2物体接触面積と呼ぶことがある。
次にステップs13において、制御部200は、ステップs12で取得した第2物体接触面積に基づいて、対象表示領域730を非表示状態にするか否かを決定する。ステップs13では、制御部200は、第2物体接触面積がしきい値以上である場合、対象表示領域730を非表示状態にすることを決定する。これにより、対象表示領域730は非表示状態に設定される。一方で、制御部200は、第2物体接触面積がしきい値未満である場合、対象表示領域730を非表示状態にしないことを決定する。これにより、対象表示領域730は表示状態が維持される。
以上のような第2非表示決定処理が複数の表示領域730のそれぞれについて実行されることによって、電子機器1は、複数の表示領域730のうち、人が見る可能性が高い表示領域730を表示状態とし、人が見る可能性が低い表示領域730を非表示状態にすることができる。これにより、電子機器1の利便性を維持しつつ、電子機器1の消費電力を低減することができる。
例えば、図53のように、ユーザが片方の手500で電子機器1Aを持つ場合を考える。図53の例では、ユーザが見る可能性が低い表示領域730b,730c,730dのそれぞれでは、広い範囲において手500が接触する可能性が高い。一方で、ユーザが見る可能性が高い表示領域730aでは、手500が接触する範囲が狭くなる可能性が高い。したがって、図53の例では、ユーザが見ない可能性が高い表示領域730b,730c,730dが非表示状態となり、ユーザが見る可能性が高い表示領域730aが表示状態となる。
なお、電子機器1Aが、複数の表示領域730のそれぞれについて、当該表示領域730に近接あるいは接触する物体を検出する近接センサ350を備える場合には、制御部200は、表示領域730についての第2非表示決定処理において近接センサ350での検出結果を使用してもよい。近接センサ350での検出結果を使用した第2非表示決定処理を、近接センサを使用した第2非表示決定処理と呼ぶことがある。また、図52に示されるタッチセンサでの検出結果を使用した第2非表示決定処理を、タッチセンサを使用した第2非表示決定処理と呼ぶことがある。
ここで、対象表示領域730に近接あるいは接触する物体を検出する近接センサ350を対象近接センサ350と呼ぶと、近接センサを使用した第2非表示決定処理の内容は、上述の近接センサを使用した非表示決定処理の説明において、対象表示面を対象表示領域730とし、対象近接センサを対象近接センサ350にした内容と同じとなる。
また、電子機器1Aが、複数の表示領域730のそれぞれについて、当該表示領域730の周辺の照度を検出する照度センサ360を備える場合には、制御部200は、第2非表示決定処理において照度センサ360での検出結果を使用してもよい。照度センサ360での検出結果を使用した第2非表示決定処理を、照度センサを使用した第2非表示決定処理と呼ぶことがある。
ここで、対象表示領域730の周辺の照度を検出する照度センサ360を対象照度センサ360と呼ぶと、照度センサを使用した第2非表示決定処理の内容は、上述の照度センサを使用した非表示決定処理の説明において、対象表示面を対象表示領域730とし、対象照度センサを対象照度センサ360にした内容と同じとなる。
このように、第2非表示決定処理において、近接センサあるいは照度センサでの検出結果が使用されることによって、電子機器1Aは、タッチセンサでは検出することが難しい物体が表示領域730に近接あるいは接触する場合であっても、当該表示領域730を非表示状態に設定することができる。例えば、表示領域730bが下側にして電子機器1Aが机の上に置かれる場合には、電子機器1は、人が見る可能性が低い表示領域730bを非表示状態にすることができる。
また、制御部200は、タッチセンサを使用した第2非表示決定処理、近接センサを使用した第2非表示決定処理及び照度センサを使用した第2非表示決定処理の少なくとも2種類の第2非表示決定処理を、対象表示領域730を非表示状態にするか否かの暫定的な決定処理として実行し、当該暫定的な決定処理の結果に基づいて、対象表示領域730を非表状態にするか否かを最終決定してもよい。この場合、制御部200は、暫定的な決定処理として実行される複数種類の第2非表示決定処理の少なくとも一種類の第2非表示決定処理において、対象表示領域730を非表示状態にすることを決定すると、対象表示領域730を非表示状態にすることを最終決定する。一方で、制御部200は、暫定的な決定処理として実行する複数種類の第2非表示決定処理のすべてにおいて、対象表示領域730を非表示状態にしないことを決定すると、対象表示領域730を非表示状態にしないことを最終決定する。
また、制御部200は、複数の表示領域730のうちの一つの表示領域730だけについて、それに物体が接触あるいは近接していると判定した場合には、第2非表示決定処理の結果にかかわらず、当該一つの表示領域730に対向する表示領域730以外の各表示領域730を非表示状態に設定してもよい。以後、この処理を、第3非表示決定処理と呼ぶことがある。制御部200は、対象表示領域730に物体が接触あるいは近接していることを、上述のように、対象近接センサ350での検出結果、あるいは対象照度センサ360での検出結果に基づいて特定することができる。
第3非表示決定処理において、制御部200が、複数の表示領域730a〜730dのうち、例えば表示領域730bだけについて、それに物体が接触あるいは近接していると判定した場合を考える。この場合、制御部200は、表示領域730bに対向する表示領域730a以外の表示領域730b,730c,730dのそれぞれを非表示状態に設定する。他の例として、制御部200が、複数の表示領域730a〜730dのうち、表示領域730cだけについて、それに物体が接触あるいは近接していると判定した場合を考える。この場合、制御部200は、表示領域730cに対向する表示領域730d以外の表示領域730a,730b,730cのそれぞれを非表示状態に設定する。
このような第3非表示決定処理が実行されることによって、電子機器1Aが机の上に置かれた場合、机と接触している表示領域730と対向する表示領域730以外の各表示領域730が非表示状態とされる。例えば、図54に示されるように、表示領域730bが下側にされて電子機器1Aが机750に置かれている場合を考える。この場合、表示領域730bが机750と接触していることから、表示領域730b,730c,730dが非表示状態とされ、上側に位置する表示領域730aが表示状態となる。よって、表示領域730bが下側となって電子機器1Aが机の上に置かれている場合、複数の表示領域730a〜730dのうち、上側に位置する表示領域730aだけが、つまりユーザが見る可能性が高い表示領域730aだけが表示状態となる。よって、ユーザは、電子機器1Aを机の上から持ち上げたり、電子機器1Aの姿勢を変えたりすることなく、電子機器1Aの表示を確認することが可能となる。第3非表示決定処理の実行により、いずれの表示領域730が下側となって電子機器1Aが机の上に置かれているとしても、ユーザが見る可能性が高い上側の表示領域730を表示状態としつつ、ユーザが見る可能性が低い他の表示領域730を非表示状態とすることができる。例えば、机の上に置かれた電子機器1Aがユーザに対して通知を行う場合には、ユーザが見る可能性が高い上側の表示領域730に通知情報が表示される。通知情報としては、例えば、電話通信あるいは電子メール通信の着信を通知する情報が含まれる。
以上のような第2非表示決定処理あるいは第3非表示決定処理が実行されることにより、電子機器1Aは、情報表示領域711内での表示状態である領域の位置を、電子機器1の周方向の回転に応じて、電子機器1の周方向に沿って移動させることができる。以後、単に周方向回転と言えば、電子機器1Aの周方向の回転を意味する。また、時計回りの周方向回転と言えば、図55のように、電子機器1を端面702側から見た場合の周方向の時計回りの回転721を意味する。また、反時計回りの周方向回転と言えば、図55のように、電子機器1を端面702側から見た場合の周方向の反時計回りの回転722を意味する。
例えば、上述の図53のように、ユーザが、片側の手500で電子機器1Aを持った状態で電子機器1Aを反時計回りに周方向回転させる場合を考える。図56は、電子機器1Aが反時計回りに周方向回転する様子の一例を示す図である。図56の例では、表示状態の表示領域730は画面760を表示している。
図56の一番左に示される電子機器1Aが図53のようにユーザの手500で持たれた場合、上述の第2非表示決定処理の実行により、表示領域730aが表示状態となり、表示領域730b〜730dが非表示状態となる。この電子機器1Aが反時計回りに90度周方向回転すると、図56の左から2番目の電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aがユーザの手500で持たれた場合、表示領域730cが表示状態となり、表示領域730a,730b,730dが非表示状態となる。図56の例では、情報表示領域711において、表示状態である領域が、表示領域730aから表示領域730cに変化していることから、情報表示領域711では、電子機器1Aの周方向回転に応じて、表示状態である領域の位置が周方向に沿って移動していると言える。
図56の左から2番目の電子機器1Aが反時計回りに90度周方向回転すると、図56の左から3番目の電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aがユーザの手500で持たれた場合、表示領域730bが表示状態となり、表示領域730a,730c,730dが非表示状態となる。この電子機器1Aが反時計回りに90度周方向回転すると、図56の一番右の電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aが図53のようにユーザの手500で持たれた場合、表示領域730dが表示状態となり、表示領域730a〜730cが非表示状態となる。
このように、図56の例では、情報表示領域711での表示状態である領域が、反時計回りの周方向回転に応じて、表示領域730a、表示領域730c、表示領域730b、表示領域730dと順に変化する。つまり、端面702側から見た場合において、情報表示領域711では、表示状態である領域の位置が、反時計回りの周方向回転に応じて、時計回りに移動している。これにより、電子機器1Aが反時計回りの周方向回転を行う場合であっても、複数の表示領域730のうち、ユーザが見る可能性が高い表示領域730だけが表示状態とされる。図53のようにユーザの手500に持たれた電子機器1Aが時計回りの周方向回転を行う場合には、端面702側から見た場合において、情報表示領域711では、表示状態である領域の位置が反時計回りに移動する。
また、電子機器1Aが机の上で周方向回転する場合には、上述の第3非表示決定処理の実行によって、情報表示領域711では表示状態である領域の位置が周方向に沿って移動する。具体的には、電子機器1Aが机の上で反時計回りの周方向回転を行う場合には、図56と同様に、端面702側から見た場合において、情報表示領域711では、表示状態である領域の位置が時計回りに移動する。また、電子機器1Aが机の上で時計回りの周方向回転を行う場合には、端面702側から見た場合において、情報表示領域711では、表示状態である領域の位置が反時計回りに移動する。
以上のように、電子機器1Aでは、情報表示領域711での表示状態である領域の位置が、電子機器1Aの周方向回転に応じて、電子機器1の周方向に沿って移動することから、情報表示領域711のうち、ユーザにとって見やすい場所に情報を表示することが可能となる。よって、電子機器1の利便性が向上する。以下の説明では、特に断らない限り、情報表示領域711での表示状態である領域の位置が、周方向回転に応じて、周方向に沿って移動するものとする。また、表示状態領域と言えば、情報表示領域711での表示状態である領域を意味する。
なお、制御部200は、対象表示領域730を非表示状態にするか否かの決定において、タッチセンサでの検出結果を使用しない場合には、対象表示領域730を非表示状態にすることを決定したとき、対象表示領域730に対する操作を検出する機能を停止してもよい。これにより、人が見ない可能性が高い表示領域730に対する操作を電子機器1が検出する可能性を低減することができる。
また、制御部200は、対象表示領域730に接触あるいは近接する物体を近接センサが検出すると、対象表示領域730を非表示状態にする替わりに、対象表示領域730に対する操作を検出する機能を停止してもよい。また、制御部200は、照度センサで検出される、対象表示領域730の周囲の明るさがしきい値以下の場合、対象表示領域730を非表示状態にする替わりに、対象表示領域730に対する操作を検出する機能を停止してもよい。
<表示状態である領域についての周方向回転に応じた表示制御>
電子機器1Aは、表示状態領域の表示を、電子機器1Aの周方向回転に応じて変化させることが可能である。この表示制御を、周方向回転に応じた表示制御と呼ぶことがある。
電子機器1Aの制御部200は、時計回りの周方向回転に応じて、表示状態領域の表示を変化させることができる。また制御部200は、反時計回りの周方向回転に応じて、表示状態領域の表示を変化させることができる。以下に、周方向回転に応じた表示制御の複数の例について説明する。
<周方向回転に応じた表示制御の第1の例>
本例では、制御部200は、複数のページ600から成るコンテンツを情報表示領域711に表示する場合、周方向回転に応じて、表示状態領域に表示されるページ600を変更する。この表示制御を、周方向回転に応じたページ表示制御と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、あるページ600が表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、当該あるページ600の次のページ600を表示状態領域に表示する。制御部200は、最後のページ600cが表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、表示状態領域に先頭のページ600aを表示してもよいし、最後のページ600cを表示してもよい。基準姿勢の決定方法は上記と同様である。
一方で、制御部200は、あるページ600が表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、当該あるページ600の前のページ600を表示状態領域に表示する。制御部200は、最初のページ600aが表示状態領域に表示されている場合に、周方向に、電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、表示状態領域に最後のページ600cを表示してもよいし、最初のページ600aを表示してもよい。
図57は、電子機器1Aが反時計回りの周方向回転を行う様子の一例を示す図である。図57の例では、電子機器1Aは、上述の図53のようにユーザの手500で持たれた状態で、反時計回りの周方向回転を行うものとする。また、一番左の回転前の電子機器1では、表示領域730aが表示状態領域740となっており、表示領域730aにはページ600a(言い換えればページ1)が表示されているものとする。
一番左の電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、図57の左から2番目に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730cとなり、表示状態領域740に、ページ600aの一つの次のページ600b(つまりページ2)が表示される。そして、制御部200は、図57の左から2番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図57の左から2番目に示される電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、図57の左から3番目に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730bとなり、表示状態領域740に、ページ600bの一つの次のページ600c(つまりページ3)が表示される。そして、制御部200は、図57の左から3番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図57の左から3番目の電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、図57の一番右に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730dとなり、表示状態領域740に、例えば最初のページ600aが表示される。そして、制御部200は、図57の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
図58は、電子機器1Aが時計回りの周方向回転を行う様子の一例を示す図である。図58の例では、電子機器1Aは、上述の図53のようにユーザの手500で持たれた状態で、時計回りの周方向回転を行うものとする。また、一番左の回転前の電子機器1では、表示領域730aが表示状態領域740となっており、表示領域730aにはページ600c(言い換えればページ3)が表示されているものとする。
一番左の電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から時計回りに90度回転すると、図58の左から2番目に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730dとなり、表示状態領域740に、ページ600cの一つの前のページ600b(つまりページ2)が表示される。そして、制御部200は、図58の左から2番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図58の左から2番目に示される電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から時計回りに90度回転すると、図58の左から3番目に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730bとなり、表示状態領域740に、ページ600bの一つの前のページ600a(つまりページ1)が表示される。そして、制御部200は、図58の左から3番目に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。その後、図58の左から3番目の電子機器1Aが、周方向に基準姿勢から時計回りに90度回転すると、図58の一番右に示される電子機器1Aが得られる。この電子機器1Aでは、表示状態領域740が表示領域730cとなり、表示状態領域740に、例えば最後のページ600cが表示される。そして、制御部200は、図58の一番右に示される姿勢を、あらたな基準姿勢とする。
なお、あるページが表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に反時計回りに90度回転すると、当該あるページよりも複数ページ後のページが表示状態領域に表示されてもよい。同様に、あるページが表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に時計回りに90度回転すると、当該あるページよりも複数ページ前のページが表示状態領域に表示されてもよい。
また、あるページが表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転した場合には表示状態領域の表示を変更せずに、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるページよりも少なくとも1ページ後のページが表示状態領域に表示されてもよい。同様に、あるページが表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転した場合には表示状態領域の表示を変更せずに、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるページよりも少なくとも1ページ前のページが表示状態領域に表示されてもよい。
また、制御部200は、あるページを対象表示領域730に表示している場合に、対象表示領域730に対して所定操作が行われると、当該あるページとは異なるページを対象表示領域730に表示してもよい。
以上のように、本例に係る電子機器1Aは、周方向回転に応じて、表示状態領域の表示を変化させる。これにより、ユーザは、電子機器1Aを周方向に回転させることによって、電子機器1Aに表示状態領域の表示を変化させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
また、本例では、電子機器1Aは、周方向回転に応じて表示状態領域に表示されるページが変更される。これにより、ユーザは、電子機器1Aを周方向に回転させることによって、表示状態領域に表示されるページを電子機器1Aに変更させることができる。
<周方向回転に応じた表示制御の第2の例>
本例では、制御部200は、周方向回転に応じて、表示状態領域に表示されるアプリ画面の種類を変更することができる。以後、この表示制御を、周方向回転に応じたアプリ画面の表示制御と呼ぶことがある。
制御部200は、上述の回転に応じたアプリ画面の表示制御を行う場合と同様に、複数のアプリケーションを実行している場合、当該複数のアプリケーションにそれぞれ対応する複数種類のアプリ画面に対して、周方向回転に応じたアプリ画面の表示制御のための順番を付与する。
制御部200は、上述の図28に示されるあるアプリ画面610が表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、当該あるアプリ画面610の次の順番のアプリ画面610を表示状態領域に表示する。制御部200は、最後の順番のアプリ画面610cが表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、表示状態領域に最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよいし、最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよい。
一方で、制御部200は、あるアプリ画面610が表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、当該あるアプリ画面610の前の順番のアプリ画面610を表示状態領域に表示する。制御部200は、最初の順番のアプリ画面610aが表示状態領域に表示されている場合に、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、表示状態領域に最後の順番のアプリ画面610cを表示してもよいし、最初の順番のアプリ画面610aを表示してもよい。
ここで、上述の図57の例において一番左の電子機器1Aの表示状態領域740(言い換えれば表示領域730a)にアプリ画面610a(つまりアプリ画面A)が表示されているとする。この場合、図57の例と同様に、電子機器1Aが反時計回りの周方向回転を行うと、電子機器1Aの表示状態領域740の表示は図59のようになる。図59での左から2番目の電子機器1Aの表示状態領域740にはアプリ画面610b(つまりアプリ画面B)が表示される。図59での左から3番目の電子機器1Aの表示状態領域740にはアプリ画面610c(つまりアプリ画面C)が表示される。図59での一番右の電子機器1Aの表示状態領域740には例えばアプリ画面610aが表示される。
また上述の図58の例において、一番左の電子機器1Aの表示状態領域740にアプリ画面610c(言い換えればアプリ画面C)が表示されているとする。この場合、図58の例と同様に、電子機器1が時計回りの周方向回転を行うと、電子機器1Aの表示状態領域740の表示は図60のようになる。図60での左から2番目の電子機器1Aの表示状態領域740にはアプリ画面610bが表示される。図60での左から3番目の電子機器1Aの表示状態領域740にはアプリ画面610aが表示される。図60での一番右の電子機器1Aの表示状態領域740には例えばアプリ画面610cが表示される。
このように、本例では、電子機器1Aは、周方向回転に応じて、表示状態領域740に表示されるアプリ画面の種類を変更する。これにより、ユーザは、電子機器1Aを周方向に回転させることによって、表示状態領域に表示されるアプリ画面の種類を電子機器1Aに変更させることができる。
なお、制御部200は、あるアプリ画面が表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転した場合には表示状態領域の表示を変更せずに、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面よりも後の順番のアプリ画面を表示状態領域に表示してもよい。同様に、制御部200は、あるアプリ画面が表示状態領域に表示されている場合に、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から時計回りに90度回転した場合には表示状態領域の表示を変更せずに、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から時計回りに180度回転すると、当該あるアプリ画面よりも前の順番のアプリ画面を表示状態領域に表示してもよい。
また、制御部200は、あるアプリ画面を対象表示領域730に表示している場合に、対象表示領域730に対して所定操作が行われると、当該あるアプリ画面とは異なる種類のアプリ画面を対象表示領域730に表示してもよい。
<周方向回転に応じた表示制御の第3の例>
本例では、制御部200は、一枚の画像の一部である表示対象部分を表示状態領域に表示する場合、周方向回転に応じて表示対象部分を変更して表示状態領域に表示することができる。以後、この表示制御を、周方向回転に応じた表示対象部分の表示制御と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、電子機器1の反時計回りの周方向回転に応じて、表示状態領域に表示する表示対象部分を一枚の画像において右方向に移動させる。一方で、制御部200は、電子機器1の時計回りの周方向回転に応じて、表示状態領域に表示する表示対象部分を一枚の画像において左方向に移動させる。
具体的には、制御部200は、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から反時計回りに90度回転すると、表示対象部分を右方向に第5所定量だけ移動させて表示状態領域に表示する。第5所定量は、例えば、表示対象部分の横幅と同じ値に設定される。一方で、制御部200は、周方向に電子機器1Aが基準姿勢から時計回りに90度回転すると、表示対象部分を左方向に第6所定量だけ移動させて表示状態領域に表示する。第6所定量は、例えば、表示対象部分の横幅と同じ値に設定される。なお、第5及び第6所定量の具体例は本例には限られない。また、基準姿勢の設定方法は上記と同じである。
図61及び62は、周方向回転に応じた表示対象部分の表示制御の具体例を説明するための図である。上述の図57の例において一番左の電子機器1Aの表示状態領域740(言い換えれば表示領域730a)に、上述の図37に示される領域α5が表示されているとする。つまり、一番左の電子機器1Aの表示状態領域740が表示する表示対象部分が領域α5であるとする。この場合、図57の例と同様に、電子機器1Aが反時計回りの周方向回転を行うと、電子機器1Aの表示状態領域740の表示は図61のようになる。図61での左から2番目の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α5よりも、表示対象部分の横幅分だけ右側に位置する領域α4が表示される。図61での左から3番目の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α4よりも右側の領域α1が表示される。図61での一番右の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α1よりも右側の領域α3が表示される。
また上述の図58の例において、一番左の電子機器1Aの表示状態領域740に図37に示される領域α3が表示されているとする。この場合、図58の例と同様に、電子機器1が時計回りの周方向回転を行うと、電子機器1Aの表示状態領域740の表示は図62のようになる。図62での左から2番目の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α3よりも、表示対象部分の横幅分だけ左側に位置する領域α2が表示される。図62での左から3番目の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α2よりも左側に位置する領域α1が表示される。図62での一番右の電子機器1Aの表示状態領域740には、領域α1よりも左側に位置する領域α4が表示される。
このように、本例では、電子機器1Aは、周方向回転に応じて表示対象部分を変更して表示状態領域740に表示する。これにより、ユーザは、電子機器1Aを周方向に回転させることによって、表示状態領域740に表示される表示対象部分を電子機器1Aに変更させることができる。
なお、制御部200は、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに90度回転した場合には表示状態領域の表示を変更せずに、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から反時計回りに180度回転した場合に、表示対象部分を右方向に移動して表示状態領域に表示してもよい。同様に、制御部200は、電子機器1Aが周方向に基準姿勢から時計回りに90度回転した場合には表示対象部分を変更せずに、電子機器1Aが周方向に時計回りに180度回転した場合に、表示対象部分を左方向に移動して表示状態領域に表示してもよい。
また、制御部200は、一枚の画像の表示対象部分を対象表示領域730に表示している場合に、対象表示領域730に対して所定操作が行われると、表示対象部分を移動させて対象表示領域730に表示してもよい。つまり、制御部200は、対象表示領域730に対する所定操作に応じて、対象表示領域730の表示をスクロールしてもよい。
電子機器1Aは、動作モードとして、上述の周方向回転に応じたページ表示制御を行う第4動作モードと、上述の周方向回転に応じたアプリ画面の表示制御を行う第5動作モードと、周方向回転に応じた表示対象部分の表示制御を行う第6動作モードとを有してもよい。この場合、電子機器1Aは、例えば、第4〜第6動作モードのうちユーザから指示される動作モードで動作してもよい。ユーザは、例えば、情報表示領域711に対する操作を行うことによって、電子機器1Aが動作すべき動作モードを指定することができる。
<円柱状の電子機器の他の表示制御例>
以下に電子機器1Aでの表示制御の他の例について説明する。
<表示制御の第1の他の例>
本例では、電子機器1Aの制御部200は、複数の表示領域730のうち、一つの表示領域730のみを非表示状態に設定した場合には、当該一つの表示領域730に表示されていた画面に関する情報を、他の表示領域730に表示する。本例では、上述の第3非表示決定処理は実行されない。本例では、特に断らない限り、複数の表示領域730のうち、一つの表示領域730だけが非表示状態に設定されるものとする。本例では、電子機器1Aにおいて、上述の周方向回転に応じた表示制御は実行されなくてもよい。
制御部200は、画面を表示するある表示領域730を上述の第2非表示決定処理により非表示状態にした場合、それに応じて、当該画面についての画面関連情報を、当該ある表示領域730とは別の表示領域730に表示する。例えば、制御部200は、画面を表示するある表示領域730を非表示状態にすることに応じて、当該画面についての画面関連情報を、当該ある表示領域730及びそれに対向する表示領域730以外の2つの表示領域730に表示する。言い換えれば、制御部200は、画面を表示するある表示領域730を非表示状態にすることに応じて、当該画面についての画面関連情報を、当該ある表示領域730を周方向で間に挟む2つの表示領域730に表示する。
以後、非表示状態に設定された表示領域730を、非表示設定領域730と呼ぶことがある。また本例において、消去画面と言えば、画面を表示する表示領域730が非表示状態にされた場合に、当該表示領域730から消去される当該画面を意味する。また、非表示設定領域730を周方向で挟む2つの表示領域730のそれぞれを、非表示設定領域730に隣接する表示領域730と呼ぶことがある。
例えば、制御部200は、アプリ画面を表示する表示領域730aを第2非表示決定処理により非表示状態にした場合、当該アプリ画面についての画面関連情報を表示領域730c及び730dに表示する。このとき、表示領域730aに対向する表示領域730bの表示は、どのような表示であってもよい。画面関連情報としては、例えば、上述の<第1の他の例>で説明した画面関連情報が採用される。
また、制御部200は、アプリ画面を表示する表示領域730cを第2非表示決定処理により非表示状態にした場合、当該アプリ画面についての画面関連情報を表示領域730a及び730bに表示する。このとき、表示領域730cに対向する表示領域730dの表示は、どのような表示であってもよい。
非表示設定領域730に隣接する2つの表示領域730が表示する画面関連情報は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、画面関連情報は、非表示設定領域730に隣接する2つの表示領域730のうちの一方だけに表示されてもよい。また、画面関連情報は、非表示設定領域730に対向する表示領域730に表示されてもよい。
このように、本例では、制御部200は、ある画面を表示する表示領域730を非表示状態にすることに応じて、当該ある画面に関する情報を別の表示領域730に表示する。これにより、ユーザは、ある表示領域730が非表示状態にされた場合であっても、別の表示領域730を見ることによって、当該ある表示領域730が表示した画面を特定することが可能となる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
制御部200は、画面関連情報を表示する、非表示設定領域730に隣接する表示領域730に対して所定操作が行われると、非表示設定領域730に対向する表示領域730に消去画面を表示してもよい。この所定操作としては、例えば、タップ操作、ダブルタップ操作あるいはロングタップ操作が採用される。
例えば、非表示設定領域730が表示領域730bである場合、画像関連情報を表示する表示領域730c及び730dの一方に対して所定操作が行われると、制御部200は、表示領域730aに消去画面を表示する。また、非表示設定領域730が表示領域730cである場合、画像関連情報を表示する表示領域730a及び730bの一方に対して所定操作が行われると、制御部200は、表示領域730dに消去画面を表示する。
このように、画面関連情報を表示する表示領域730に対して所定操作が行われると、非表示設定領域730及び画面関連情報を表示する表示領域730とは別の表示領域730に消去画面が表示されることによって、ユーザは、画面関連情報を表示する表示領域730を操作することによって、消去画面を確認することができる。よって、電子機器1の利便性がさらに向上する。
<表示制御の第2の他の例>
本例では、電子機器1Aの制御部200は、ある表示領域730を基準表示領域730とする。そして、制御部200は、基準表示領域730がある画面を表示している場合、基準表示領域730とは別の表示領域730に対して所定操作が行われると、当該別の表示領域730に対応付けられた画面を、当該ある画面の替わりに基準表示領域730に表示することができる。本例では、画面切替操作と言えば、この所定操作を意味する。画面切替操作としては、例えば、タップ操作、ダブルタップ操作あるいはロングタップ操作などが採用される。本例では、電子機器1Aにおいて、上述の第2非表示決定処理及び第3非表示決定処理は実行されなくてもよい。また本例では、電子機器1Aにおいて、上述の周方向回転に応じた表示制御は実行されなくてもよい。
制御部200は、基本的には、表示領域730aを基準表示領域730とする。ただし、上述の第2非表示決定処理あるいは第3非表示決定処理の実行により、複数の表示領域730のうち、一つの表示領域730だけが表示状態である場合、制御部200は、当該一つの表示領域730が表示領域730aであるか否かにかかわらず、当該一つの表示領域730を基準表示領域730とする。
以後、基準表示領域730を基準表示領域730Z1と呼ぶことがある。また、基準表示領域730Z1を周方向に挟む2つの表示領域730のうち、電子機器1Aの端面702側から見て、基準表示領域730に対して時計回りの方向に位置する表示領域730を右側表示領域730Z2と呼び、基準表示領域730Z1に対して反時計回りの方向に位置する表示領域730を左側表示領域730Z3と呼ぶことがある。また、基準表示領域730Z1に対向する表示領域730を対向表示領域730Z4と呼ぶことがある。基準表示領域730Z1が例えば表示領域730aであるとすると、右側表示領域730Z2、左側表示領域730Z3及び対向表示領域730Z4は、それぞれ、表示領域730c、表示領域730d及び表示領域730bとなる。
図63は、電子機器1Aが複数のページから成るコンテンツを表示する場合の当該電子機器1Aの動作を説明するための図である。図63に示されるように、本例では、制御部200は、基準表示領域730Z1に表示されるページを基準ページとする。また制御部200は、右側表示領域730Z2に対して、基準ページよりも1つ次のページを割り当てる。また制御部200は、左側表示領域730Z3に対して、基準ページよりも1つ前のページを割り当てる。また制御部200は、対向表示領域730Z4に対して、基準ページよりも2つ次のページを割り当てる。
制御部200は、右側表示領域730Z2に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準ページよりも1つ次のページを、基準ページの替わりに基準表示領域730Z1に表示する。例えば、上述の図21に示されるページ600aが基準表示領域730Z1に表示されている場合、制御部200は、右側表示領域730Z2に対する画面切替操作を特定すると、ページ600aの替わりにページ600bを基準表示領域730Z1に表示する。そして、制御部200は、右側表示領域730Z2に対する画面切替操作を再度特定すると、ページ600bの替わりにページ600cを基準表示領域730Z1に表示する。
また制御部200は、左側表示領域730Z3に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準ページよりも1つ前のページを、基準ページの替わりに基準表示領域730Z1に表示する。
また制御部200は、対向表示領域730Z4に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準ページよりも2つ次のページを、基準ページの替わりに基準表示領域730Z1に表示する。
なお、制御部200は、対向表示領域730Z4に対して、基準ページよりも3つ以上次のページを割り当ててもよい。また、制御部200は、対向表示領域730Z4に対して、基準ページよりも複数ページ前のページを割り当ててもよい。
以上のように制御部200が動作することによって、ユーザは、右側表示領域730Z2を操作することによって、電子機器1Aに、基準表示領域730Z1に表示されるページを後のページに変化させることができる。また、ユーザは、左側表示領域730Z3を操作することによって、電子機器1Aに、基準表示領域730Z1に表示されるページを前のページに変化させることができる。また、ユーザは、対向表示領域730Z4を操作することによって、電子機器1Aに、基準表示領域730Z1に表示されるページを複数ページ変化させることができる。
なお、制御部200は、あるアプリ画面を基準表示領域730Z1に表示している場合、基準表示領域730Z1とは別の表示領域730に対して画面切替所定操作が行われると、当該別の表示領域730に対応付けられたアプリ画面を、当該あるアプリ画面の替わりに基準表示領域730Z1に表示してもよい。以下にこの場合の電子機器1Aの動作の一例について説明する。
制御部200は、例えば、上述の図28のように、複数種類のアプリ画面に対して順番を付与する。そして、制御部200は、基準表示領域730Z1に表示されるアプリ画面を基準アプリ画面とする。また、制御部200は、右側表示領域730Z2に対して、基準アプリ画面よりも1つ後の順番のアプリ画面を割り当て、左側表示領域730Z3に対して、基準アプリ画面よりも1つ前の順番のアプリ画面を割り当てる。そして、制御部200は、対向表示領域730Z4に対して、基準アプリ画面よりも2つ後の順番のアプリ画面を割り当てる。
制御部200は、右側表示領域730Z2に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準アプリ画面よりも1つ後の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに基準表示領域730Z1に表示する。例えば、上述の図28に示されるアプリ画面610bが基準表示領域730Z1に表示されている場合、制御部200は、右側表示領域730Z2に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610bの替わりにアプリ画面610cを基準表示領域730Z1に表示する。
また制御部200は、左側表示領域730Z3に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準アプリ画面よりも1つ前の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに基準表示領域730Z1に表示する。例えば、アプリ画面610bが基準表示領域730Z1に表示されている場合、制御部200は、左側表示領域730Z3に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610bの替わりにアプリ画面610aを基準表示領域730Z1に表示する。
また制御部200は、対向表示領域730Z4に対する画面切替操作を特定すると、基準表示領域730Z1に表示されている基準アプリ画面よりも2つ後の順番のアプリ画面を、基準アプリ画面の替わりに基準表示領域730Z1に表示する。例えば、アプリ画面610aが基準表示領域730Z1に表示されている場合、制御部200は、対向表示領域730Z4に対する画面切替操作を特定すると、アプリ画面610aの替わりにアプリ画面610cを基準表示領域730Z1に表示する。
なお、制御部200は、右側表示領域730Z2に割り当てられた画面についての画面関連情報を右側表示領域730Z2に表示してもよい。また、制御部200は、左側表示領域730Z3に割り当てられた画面についての画面関連情報を左側表示領域730Z3に表示してもよい。表示領域730にページが割り当てられている場合には、当該ページについての画面関連情報には、当該ページの内容を示す情報が含まれてもよい。当該情報には、例えばページの要約が含まれてもよい。また、表示領域730にアプリ画面が割り当てられている場合には、当該アプリ画面についての画面関連情報には、当該アプリ画面に対応するアプリケーションを示すアイコンが含まれてもよい。また、アプリ画面についての画面関連情報には、当該アプリ画面の内容を示す文字が含まれてもよい。
以上のように、本例では、制御部200が、ある画面を基準表示領域730Z1に表示している場合、基準表示領域730Z1とは別の表示領域730に対して所定操作が行われると、当該別の表示領域730に対応付けられた画面を、当該ある画面の替わりに基準表示領域730Z1に表示する。これにより、ユーザは、基準表示領域730Z1に表示される画面を、基準表示領域730Z1とは別の表示領域730を操作することによって、電子機器1に変更させることができる。よって、電子機器1の利便性が向上する。
また、表示領域730に割り当てられた画面についての画面関連情報が当該表示領域730に表示される場合は、ユーザは、表示領域730に表示される画面関連情報を見ることによって、当該表示領域730に割り当てられた画面を容易に特定することが可能となる。つまり、ユーザは、基準表示領域730Z1以外の表示領域730を操作した場合に、基準表示領域730Z1に表示される画面を容易に特定することができる。その結果、電子機器1の利便性が向上する。
上記の例では、情報表示領域711が周方向に4つの表示領域730に分割されているが、情報表示領域711は周方向に2つあるいは3つの表示領域730に分割されてもよいし、周方向に5つ以上の表示領域730に分割されてもよい。
以上のように、電子機器1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種の例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。