JP2020034808A - 投射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のプロジェクタで構成するマルチ投射システムにおいて、画面全体のダイナミック調光機能を行う際に、各プロジェクタに搭載されたダイナミック調光機能を使用して投射すると、画像によっては他のプロジェクタとの繋ぎ目に不連続が発生することがある。【解決手段】マルチ投射システムにおいて画面全体の部分的調光機能を実現するために、各プロジェクタの境界(繋ぎ目)部分の輝度補正をする。自投射画像よりも解像度が大きい全体画像を入力できる手段と、入力全体画像から自投射のための部分画像を切出す手段を有し、切出した部分画像と全体画像の両方の統計量を用いて、自投射用の部分画像に対してのダイナミック調光制御、および隣接画像との境界部分の輝度補正を行うことで、画面全体の部分調光機能の実現、且つ繋ぎ目での不連続性の改善が可能となる。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の投射型表示装置で構成されるマルチ投射システムに関し、特に調光制御に関する。
近年プロジェクタは、展示会やサイネージにおいて、明るく、且つ大画面に表示させる用途が増えてきている。また、使用される映像の解像度もフルハイビジョンから4K、更には8Kまで高解像度化が進んでいる。そのため、これらを実現するために、複数のプロジェクタを組み合わせて1つの大きな画面を生成するマルチ投射という手法が行われている。
一方で上記用途には、映像の解像感だけでなく、臨場感を増加させることも要求されてきている。臨場感を持たせるためには、全体投射映像のコントラストを上げることが一番効果的と言われている。
コントラストを上げる方法として、ローカルディミングという技術が一般的に知られている。一般的な直視型ディスプレイでは、特許文献1にあるように、領域ごとにバックライトの光量および映像信号レベルを制御して映像シーンに応じて画像全体のコントラストを増加させる技術が提案されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術は、直視型ディスプレイのようにバックライトを複数領域に分割可能な構成であれば実現可能だが、投射型であるプロジェクタの構成では実現困難である。
一般的に複数の投射型プロジェクタでマルチ投射をした場合の合成画面全体の様子を図13に示す。図13(a)は構成される各プロジェクタの映像に応じた調光制御機能をOFFした場合、図13(b)は映像に応じた調光制御機能をONした場合である。図13(a)では黒の部分は投射漏れ光による浮きが発生してしまい、コントラストは改善しない。一方、図13(b)は黒の部分は暗くなるが、各プロジェクタの調光制御値がばらばらになるため、他の分割画像との境界領域に不連続が発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、複数のプロジェクタを用いたマルチ投射システムにおいて、画面全体のコントラスト改善を可能にしたプロジェクタを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタは、
複数のプロジェクタによって投影される複数の部分画像をスクリーン上で合成し1つの投影画像を生成するマルチ投射システムを構成するプロジェクタであって、
自投射画像よりも解像度が大きい全体画像を入力できる映像入力手段と、
前記入力の全体画像から自投射のための部分画像を切り出す画像切だし手段と、
前記切り出した自画像用の部分画像の画像統計量を算出する第1の統計量算出手段と、
前記自画像以外の部分画像の画像統計量を算出する第2の統計量算出手段と
を有し、
前記第1および第2の両方の統計量情報を用いて、自投射用の部分画像に対しての階調変換処理、および光源制御を行うことを特徴とする。
複数のプロジェクタによって投影される複数の部分画像をスクリーン上で合成し1つの投影画像を生成するマルチ投射システムを構成するプロジェクタであって、
自投射画像よりも解像度が大きい全体画像を入力できる映像入力手段と、
前記入力の全体画像から自投射のための部分画像を切り出す画像切だし手段と、
前記切り出した自画像用の部分画像の画像統計量を算出する第1の統計量算出手段と、
前記自画像以外の部分画像の画像統計量を算出する第2の統計量算出手段と
を有し、
前記第1および第2の両方の統計量情報を用いて、自投射用の部分画像に対しての階調変換処理、および光源制御を行うことを特徴とする。
また、前記階調処理手段は、前記自投射用の分割画像と隣接する他の分割画像との境界部分の輝度レベルが同一になるように、領域ごとに階調補正処理を実施する隣接領域階調補正手段を含むことを特徴とする。
また、前記隣接する他の分割画像の境界部分の輝度レベルは、前記第2の統計量算出手段から算出することを特徴とする。
また、前記隣接領域階調補正手段は、表示素子のムラ補正手段を用いて行うことを特徴とする。
また、前記マルチ投射システムを構成し、且つ隣接する分割画像を投射するプロジェクタからシェーディング特性を取得する第1の輝度分布特性取得手段と、
自プロジェクタのシェーディング特性を取得する第2の輝度分布特性取得手段と、
を有し、
前記隣接領域階調補正手段は、前記2つの輝度分布特性取得手段の情報を用いて、前記自投射用の分割画像と隣接する他の分割画像との境界部分の輝度レベルが同一になるように、領域ごとに階調補正処理を実施する隣接領域階調補正手段を含むことを特徴とする。
自プロジェクタのシェーディング特性を取得する第2の輝度分布特性取得手段と、
を有し、
前記隣接領域階調補正手段は、前記2つの輝度分布特性取得手段の情報を用いて、前記自投射用の分割画像と隣接する他の分割画像との境界部分の輝度レベルが同一になるように、領域ごとに階調補正処理を実施する隣接領域階調補正手段を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数のプロジェクタを用いたマルチ投射システムにおいて、画面全体のコントラスト改善が可能なプロジェクタを提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示したプロジェクタのブロック図である。ここでプロジェクタ1は、図13に示すマルチディスプレイで構成される1つのプロジェクタに相当する。
図1に沿ってプロジェクタ1の内部処理に関して、各ブロックの動作説明をする。
画像切出し部10は、入力された映像信号Sig1から自投射用の分割画像の切出しを行い、映像信号Sig2を出力する。図3は画像切出し処理の例を示した図である。ここでプロジェクタ1の表示素子画素数は1920×1080のフルハイビジョン解像度、入力信号解像度は表示素子画素数よりも大きい3840×2160の4K解像度であるとする。入力信号画像サイズはプロジェクタ表示サイズの4倍であるので、4つのプロジェクタで1つの大きな画像を表示するマルチ投射となる場合の例である。入力映像Sig1は図3(b)に示すように、田の字の4つのフルハイビジョン画像サイズ(分割部分画像:A1〜A4)に分割され、自投射に相当する画像領域を切り出す。切出した画像の例を図3(c)に示す。本実施例では、自投射に相当する分割画像領域はA1であるとする。
第1の統計量抽出部11は、画像切出し部10で生成した自投射用の部分画像A1の統計量抽出を行う。ここで統計量とは画像の輝度/色レベル分布を示すヒストグラムのようなものである。ゲイン/ガンマ処理部13は、映像信号に対してゲインおよびガンマなどの階調補正処理を行い、映像信号Sig3を出力する。領域別輝度補正部14は、面内の輝度分布を補正処理する機能を有し、実際にはパネルや光学系のムラを補正するための色むら補正回路で実現される。表示素子駆動回路15は、表示素子16に画像を表示させるための駆動を行う。
調光制御部17は、第1の統計量抽出部11からの情報を用いて、ゲイン/ガンマ処理部13および調光回路18に指令を送る。調光回路18は、ランプやレーザーなどに代表される光源の明るさ制御やシャッターなどのメカ絞りの開口制御を行って、表示素子16の照射される光量の強弱を制御する。
一方、第2の統計量抽出部12は、画像切出しを行う前の入力映像Sig1の統計量抽出を行う。抽出する統計量の内容としては、第1の統計量抽出部11と同じである。隣接領域補正制御部21は、第2の統計量抽出部12からの情報を用いて、領域別輝度補正部14に指令を送る。
調光制御部17、および隣接領域補正制御21の詳しい処理内容に関しては、以下でフローチャートを用いて説明する。
図2は、調光制御部17、および隣接領域補正制御21の処理手順を示したフローチャートである。図2の各ステップに沿って詳細を説明する。
[S11]
マルチ投射設定されたかどうかを判断する。マルチ投射設定されると、自投射の部分画像が全体画像のどこに相当するかが設定される。ここでは、図3におけるA1領域が自投射の分割画像であると設定されたとする。
マルチ投射設定されたかどうかを判断する。マルチ投射設定されると、自投射の部分画像が全体画像のどこに相当するかが設定される。ここでは、図3におけるA1領域が自投射の分割画像であると設定されたとする。
[S12]
各分割画像において、自投射用分割画像、および隣接する分割画像の統計量情報を抽出する。自投射用分割画像の統計量は第1の統計量抽出部11で処理され、隣接する分割画像の統計量は第2の統計量抽出部12で処理される。
各分割画像において、自投射用分割画像、および隣接する分割画像の統計量情報を抽出する。自投射用分割画像の統計量は第1の統計量抽出部11で処理され、隣接する分割画像の統計量は第2の統計量抽出部12で処理される。
図4に統計量抽出の例を示す。S11で自投射用分割はA1領域と設定されたので、それに隣接する分割画像は、A2(右側)とA3(下側)となる。図4(a)〜図4(c)はそれぞれA1,A2,A3分割画像の統計量(ヒストグラム)を示した図である。このように統計量抽出部11、12では各信号レベルに対応した度数を示すヒストグラム(His_1〜His_3)が抽出される。
調光制御部17は自投射用分割画像の統計量(His_1)を第1の統計量抽出部11から取得し、隣接領域補正制御部21は、自投射画像に隣接する分割画像の統計量(His_2、His_3)を第2の統計量抽出部12から取得する。
[S13]
S12で取得した統計量(His_1、His_2、His_3)から、それぞれの想定される調光制御値を算出する。
S12で取得した統計量(His_1、His_2、His_3)から、それぞれの想定される調光制御値を算出する。
調光制御部17は、自投射用分割画像の統計量His_1から、図5に示す方法で調光制御値(光源制御値:Lgt_1、信号ゲイン:Gain_1、信号ガンマ:γ_1)を算出する。
以下に図5に沿って、算出方法の詳細を説明する。図5(a)は、調光制御前の入力信号に対する出力輝度(明るさ)の例を示した図である。分割画像A1における最大信号レベル(300)の画素は、投射面(スクリーン上)で輝度WH_1となり、また信号レベル0の画素は輝度VL_1となることを示している。信号レベル0で輝度が0にならない理由は、表示素子の減衰率には限界があり漏れ光が発生してしまうためである。
次に調光制御の動作に関して説明する。調光制御とは、最大の信号レベルに対する輝度(VH_1に相当)は変更せずに、信号レベル0時の輝度(VL_1に相当)を下げることを目的としている。つまり最大輝度は変えずにコントラストを改善させる方法である。そのためには、VH_1が変わらないように信号レベルを拡大させ、拡大させた分、光源光量を下げる制御を行う。図5(b)が調光制御後に想定される入力信号に対する出力輝度を示した図である。映像信号の最大レベルの輝度(VH_1)を変化させないことを前提に、信号レベルに対するゲイン係数(Gain_1)および光源減衰率(Lgt_1)を算出する。更に、ヒストグラムの分布に応じて、信号ガンマ(γ_1)も算出する。
隣接領域補正制御部21も同様に、隣接の分割画像の統計量His_2、His_3から、調光制御値を算出する。図6(a)に分割画像A2に対しての処理、(b)に分割画像A3に対しての処理を示す。自投射用の分割画像A1における処理と同様に、光源制御値Lgt_2、Lgt_3、信号ゲインGain_2、Gain_3、信号ガンマγ_2、γ_3を算出する。
[S14]
S13で算出された自投射用の分割画像A1における調光制御値(信号ゲインGain_1、信号ガンマγ_1)を、ゲイン/ガンマ処理部13に対して設定する。
S13で算出された自投射用の分割画像A1における調光制御値(信号ゲインGain_1、信号ガンマγ_1)を、ゲイン/ガンマ処理部13に対して設定する。
[S15]
S13で算出された自投射用の分割画像A1における調光制御値(光源制御値Lgt_1)を、調光回路18に対して設定する。調光回路18は設定された値に応じて、光源19の減光制御、もしくは絞り20による開口を閉じる制御を行う。
S13で算出された自投射用の分割画像A1における調光制御値(光源制御値Lgt_1)を、調光回路18に対して設定する。調光回路18は設定された値に応じて、光源19の減光制御、もしくは絞り20による開口を閉じる制御を行う。
[S16]
ここでは、隣接する分割画像を投射する他のプロジェクタにおける隣接領域の輝度レベルを推定する。推定方法を図7(a)〜(c)に沿って説明する。
ここでは、隣接する分割画像を投射する他のプロジェクタにおける隣接領域の輝度レベルを推定する。推定方法を図7(a)〜(c)に沿って説明する。
図7(a)は、隣接する分割画像(A2、A3)の隣接領域の輝度レベルを推定する所定の画素の位置(Y2、Y3)を示した図である。分割画像A2の隣接画素Y2の輝度をLx_Y2、分割画像A3の隣接画素の輝度Y3の輝度をLx_Y3である例を示している。Lx_Y2,Lx_Y3の算出方法に関して、図7(b)、(c)に沿って説明する。
図7(b)はLx_Y2の算出方法を示した図である。S13で算出した方法に沿って、光源制御値Lgt_2、信号ゲインGain_2、信号ガンマγ_2を設定した場合に、所定の画素Y2の信号レベルの輝度レベルがどうなるかが算出できる。
図7(c)はLx_Y3の算出方法を示した図であり、上記同様の方法で算出できる。
[S17]
ここでは、分割画像同士の隣接領域がスムーズに繋がるような(連続になるような)、面内輝度補正分布を生成する。生成方法を図8(a)〜(c)に示す。
ここでは、分割画像同士の隣接領域がスムーズに繋がるような(連続になるような)、面内輝度補正分布を生成する。生成方法を図8(a)〜(c)に示す。
図8(a)は、自投射用分割画像A1における隣接領域の画素の位置(Y1_2、Y1_3)を示した図である。分割画像A2側の隣接画素Y1_2の輝度をLx_Y1_2、分割画像A3側の隣接画素Y1_3の輝度をLx_Y1_3である例を示している。調光制御部17から上記画素(Y1_2、Y1_3)の推定輝度レベルを取得する。
図8(b)は、自投射用分割画像A1に注目して、上記で算出した推定輝度レベルLx_Y1_2、Lx_Y1_3と、S16で算出した隣接部分の推定輝度レベルLx_Y2、Lx_Y3を示した図である。
境界領域を滑らかにするには、
Lx_Y1_2=Lx_Y2−−−−−(式1)
Lx_Y1_3=Lx_Y3−−−−−(式2)
にする必要がある。
Lx_Y1_2=Lx_Y2−−−−−(式1)
Lx_Y1_3=Lx_Y3−−−−−(式2)
にする必要がある。
そこで、上記(式1)(式2)を満足させるための面内輝度補正分布LC(x,y)を生成する。図8(c)は算出されたLC(x,y)のデータ例を示した図である。
[S18]
S17で算出した面内輝度補正分布データLC(x,y)を、領域別輝度補正部14に設定する。
S17で算出した面内輝度補正分布データLC(x,y)を、領域別輝度補正部14に設定する。
図9は本発明の処理の実施前後でのマルチ投射の様子を示した図である。図9(a)が実施前、図9(b)が実施後の様子を示した図である。図9(a)において、分割画像A1は画像に明るい画素が存在しないので、光源減少量が大きく他の分割画像に比べ全体的に暗い画像になる。そのため、分割画像A2やA3との境界部分に不連続が存在してしまう。一方、図9(b)では、面内輝度補正を行うことで、分割画像A1の中央付近の輝度レベルは低い状態を確保しつつ、境界部分の不連続を解消できていることが確認できる。
図10は本発明の第2の実施例を示したプロジェクタのブロック図である。全体のブロック図は図1と同様であり、自プロジェクタのシェーディング特性保存手段33と、他プロジェクタのシェーディング特性取得手段32のみが異なる。全体の映像信号処理内容に関しては第1の実施例と同一であることから、この部分の説明は省略する。
実施例2で新規の構成および動作に関してのみ説明する。
自プロジェクタのシェーディング特性保存手段33は、プロジェクタの光学的シェーディング特性を保存しているメモリである。
他プロジェクタのシェーディング特性取得手段32は、隣接分割画像を投射するプロジェクタの光学的シェーディング特性の情報を通信(送信および受信)する部分である。実施例1で説明した処理に追加して、ここで取得したシェーディング特性用いて隣接領域補正制御31で面内輝度補正分布データを生成する。この詳細な処理に関しては、図11に示したフローチャートで説明する。
[S21]〜[S26]
実施例1のS11〜S16と同一であるので、説明は省略する。
実施例1のS11〜S16と同一であるので、説明は省略する。
[S27]
自投射プロジェクタの光学的シェーディング特性を、シェーディング特性保存手段33から取得する。
自投射プロジェクタの光学的シェーディング特性を、シェーディング特性保存手段33から取得する。
[S28]
シェーディング特性取得手段32から、隣接分割画像を投射するプロジェクタの光学的シェーディング特性の情報を取得する。
シェーディング特性取得手段32から、隣接分割画像を投射するプロジェクタの光学的シェーディング特性の情報を取得する。
[S29]
S27およびS28で取得したシェーディングデータから、隣接する分割画像を投射する他のプロジェクタにおける隣接領域の輝度レベルがどの程度減衰するかを算出する。
S27およびS28で取得したシェーディングデータから、隣接する分割画像を投射する他のプロジェクタにおける隣接領域の輝度レベルがどの程度減衰するかを算出する。
図12(a)はシェーディング特性を考慮しない場合の、隣接領域の輝度レベルを示した図である。実施例1ではここにおける隣接領域間の輝度レベルを合わせる方法である。実施例2では、更にプロジェクタの光学系によるシェーディング特性も考慮して補正を行う点が、実施例1とは異なる。
図12(b)は、自投射用画像A1を投射する本プロジェクタPJ_A1、および隣接分割画像A2、A3を投射するプロジェクタPJ_A2、PJ_A3のシェーディング特性を示した図である。ここでは、PJ_A1のシェーディング特性により境界領域の輝度レベルがA2側:SHD1_2(ここでは80%)、A3側:SHD1_3(ここでは75%)に減衰する例を示している。また隣接画像側のプロジェクタも同様に、PJ_A2の輝度レベルがSHD2(ここでは70%)、PJ_A3の輝度レベルがSHD3(ここでは65%)に減衰する例を示している。このシェーディング値(SHD1_2、SHD1_3、SHD2、SHD3)を用いて、分割画像A1の隣接領域画素Y1_2、Y1_3、分割画像A2の隣接領域画素Y2、分割画像A3の隣接領域画素Y3の推定輝度輝度レベルを以下の式で補正する。
Lx_Y1_2S=Lx_Y1_2×SHD1_2−−−−−(式3)
Lx_Y1_3S=Lx_Y1_3×SHD1_3−−−−−(式4)
Lx_Y2S=Lx_Y2×SHD2−−−−−(式5)
Lx_Y3S=Lx_Y3×SHD3−−−−−(式6)
ここで、画素Y1_2におけるシェーディング補正前の輝度をLx_Y1_2、補正後の輝度をLx_Y1_2Sとする。同様に、画素Y3においては補正前Lx_Y1_3、補正後Lx_Y1_3S、画素Y2においては補正前Lx_Y2、補正後Lx_Y2S,画素Y3においては補正前Lx_Y3、補正後Lx_Y3Sとする。
Lx_Y1_3S=Lx_Y1_3×SHD1_3−−−−−(式4)
Lx_Y2S=Lx_Y2×SHD2−−−−−(式5)
Lx_Y3S=Lx_Y3×SHD3−−−−−(式6)
ここで、画素Y1_2におけるシェーディング補正前の輝度をLx_Y1_2、補正後の輝度をLx_Y1_2Sとする。同様に、画素Y3においては補正前Lx_Y1_3、補正後Lx_Y1_3S、画素Y2においては補正前Lx_Y2、補正後Lx_Y2S,画素Y3においては補正前Lx_Y3、補正後Lx_Y3Sとする。
[S30]
実施例1記載のS17と同様に、以下の式(式7)(式8)になるように面内輝度補正分布LC(x,y)を生成する。
実施例1記載のS17と同様に、以下の式(式7)(式8)になるように面内輝度補正分布LC(x,y)を生成する。
Lx_Y1_2S=Lx_Y2S−−−−−(式7)
Lx_Y1_3S=Lx_Y3S−−−−−(式8)
[S31]
S29で生成した面内輝度補正分布データLC(x,y)を、領域別輝度補正部14に設定する。
Lx_Y1_3S=Lx_Y3S−−−−−(式8)
[S31]
S29で生成した面内輝度補正分布データLC(x,y)を、領域別輝度補正部14に設定する。
1 プロジェクター、10 画像切出し部、11,12 統計量抽出部、
13 ゲイン/ガンマ処理部、14 エリア輝度補正部、15 表示素子駆動回路、
16 表示素子(液晶パネル)、17 調光制御部、18 調光回路、19 光源、
20 絞り、21 隣接領域補正制御部
13 ゲイン/ガンマ処理部、14 エリア輝度補正部、15 表示素子駆動回路、
16 表示素子(液晶パネル)、17 調光制御部、18 調光回路、19 光源、
20 絞り、21 隣接領域補正制御部
Claims (5)
- 複数のプロジェクタによって投影される複数の部分画像をスクリーン上で合成し1つの投影画像を生成するマルチ投射システムを構成するプロジェクタであって、
自投射画像よりも解像度が大きい全体画像を入力できる映像入力手段と、
前記入力の全体画像から自投射のための部分画像を切り出す画像切だし手段と、
前記切り出した自画像用の部分画像の画像統計量を算出する第1の統計量算出手段と、
前記自画像以外の部分画像の画像統計量を算出する第2の統計量算出手段と
を有し、
前記第1および第2の両方の統計量情報を用いて、自投射用の部分画像に対しての階調変換処理、および光源制御を行うことを特徴とするプロジェクタ。 - 前記階調処理手段は、前記自投射用の分割画像と隣接する他の分割画像との境界部分の輝度レベルが同一になるように、領域ごとに階調補正処理を実施する隣接領域階調補正手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記隣接する他の分割画像の境界部分の輝度レベルは、前記第2の統計量算出手段から算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
- 前記隣接領域階調補正手段は、表示素子のムラ補正手段を用いて行うことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
- 前記マルチ投射システムを構成し、且つ隣接する分割画像を投射するプロジェクタからシェーディング特性を取得する第1の輝度分布特性取得手段と、
自プロジェクタのシェーディング特性を取得する第2の輝度分布特性取得手段と、
を有し、
前記隣接領域階調補正手段は、前記2つの輝度分布特性取得手段の情報を用いて、前記自投射用の分割画像と隣接する他の分割画像との境界部分の輝度レベルが同一になるように、領域ごとに階調補正処理を実施する隣接領域階調補正手段を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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