JP2020029832A - 内燃機関の吸排気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な負圧を発生させることで高い断熱効果を発揮することができる内燃機関の吸排気構造を提供する。【解決手段】内燃機関の吸排気構造1は、エンジンと、エンジンから排出されるガスが通過する管路としてのPCV経路110と、PCV経路110の少なくとも一部分を覆うことでPCV経路110との間で空間113を形成する外側配管112と、制動装置150のために負圧を発生させ、かつ、PCV経路110と外側配管112との間の空間113を減圧する負圧ポンプとしてのバキュームポンプ140とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の吸排気構造に関する。
従来、内燃機関の吸排気構造は、たとえば特開2016−70062号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1では、排気ガスを浄化する触媒と、触媒を収納するケーシングと、真空引き配管と、真空引き配管に配設される逆止弁と、を備える排気ガス浄化装置が開示されている。ケーシングは、触媒を収納する内管と、内管の外側に密閉空間を形成する外管とを有する。真空引き配管は、密閉空間とインテークマニホールドとを連通する。逆止弁は、実質的にスロットルバルブが閉鎖している際のピストンの往復と吸気バルブの開閉に伴うインテークマニホールド内の負圧を利用して、密閉空間内からインテークマニホールド側への気体の流通を許容する。
特開2016−70062号公報
従来の内燃機関の吸排気構造では、触媒を収納するケーシングを設け、ケーシングの密閉空間を真空引きすることで触媒温度の低下を抑制することが開示されている。
しかしながら、インテークマニホールド内の負圧を利用しているため、負圧が十分に発生しないことがあった。
そこで、この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、十分な負圧を発生させることで高い断熱効果を発揮することができる内燃機関の吸排気構造を提供することを目的とするものである。
内燃機関の吸排気構造は、エンジンと、エンジンに接続されてエンジンから排出されるガスまたはエンジンへ供給されるガスが通過する管路と、管路の少なくとも一部分を覆うことで管路との間で空間を形成する外側配管と、制動装置のために負圧を発生させ、かつ、管路と外側配管との間の空間を減圧する負圧ポンプとを備える。
このように構成された内燃機関の吸排気構造においては、負圧ポンプは、制動装置のための負圧を発生させるものであるため吸気管の負圧と比較して十分な大きさの負圧を安定して発生させることができる。その結果、十分な負圧を発生させることで高い断熱効果を発揮することができる内燃機関の吸排気構造を提供することができる。
好ましくは、管路はエンジンから排出されるガスを吸気へ戻す経路である。エンジンから排出されるガスには、水分、粒子状物質(PM)、未燃焼の炭化水素などが含まれている。管路を断熱して保温することでこれらが凝集することを防止し、吸気中に凝集物が入ることを抑制できる。
好ましくは、エンジンから排出されるガスはブローバイガスであり、エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、管路はブローバイガスをターボチャージャーの上流側の吸気経路に戻し、ブローバイガスが流れる管路を外側配管が覆う。この場合、ブローバイガスには未燃焼の炭化水素、オイル成分および水分が多く含まれているため、低温条件下では凍結しやすい。しかしながら、管路の外側に外側配管を設け、外側配管と管路との間の空間を負圧とすることにより管路外側からの放熱を抑制でき管路の温度を高く保つことができる。その結果、管路中の水分が凍結することを防止できる。
さらに低温条件下では炭化水素およびオイル成分がデポジットとして管路内に堆積しやすいが、外側配管と管路との間の空間を負圧とすることにより管路外側からの放熱を抑制でき管路の温度を高く保つことができる。その結果、管路内に炭化物が堆積することを防止できる。
好ましくは、エンジンから排出されるガスは排気経路へ排出される燃焼後の排気ガスであり、エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、管路は触媒を通過する前の排気ガスをターボチャージャーの下流側の吸気経路に戻し、排気ガスが流れる管路を外側配管が覆う。この場合、触媒を通過する前の排気ガスの温度は高いため含まれる水蒸気量も多い。さらに硝酸などの強酸性の成分が含まれている。これが低温条件下におかれると水分が凍結し、金属を腐食しやすくなるが、管路の外側に外側配管を設け、外側配管と管路との間の空間を負圧とすることにより管路外側からの放熱を抑制でき管路の温度を高く保つことができる。その結果、管路中の水分が凍結することを防止できる。
好ましくは、エンジンから排出されるガスは排気経路へ排出される燃焼後の排気ガスであり、エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、管路は触媒を通過した排気ガスをターボチャージャーの上流側の吸気経路に戻し、排気ガスが流れる管路を外側配管が覆う。通常は排気経路において排気ガスがターボチャージャーのタービンを回転させた後に触媒を通過する。触媒を通過した排気ガスはタービンを回転させた後のものであるためこのガスを吸気経路に導いたとしてもタービンを回転させるためのエネルギーは減少しない。その結果、十分にエネルギーを回収することができる。さらに、触媒を通過した後の低圧の排気ガスを吸気経路に導入するため、大量に導入しても吸気経路の圧力が高くならない。
好ましくは、管路はエンジンから排出されるガスが通過する排気経路であり、エンジンから排出されるガスが通過する管路を外側配管が覆う。排気経路を保温することで排気経路に設けられる触媒を保温することができる。さらに触媒の昇温を促進することができる。
好ましくは、管路はエンジンへ供給されるガスが通過する吸気経路であり、エンジンへ供給されるガスが通過する管路を外側配管が覆う。吸気経路の温度が低下すると吸気温度が低下して凝集水が発生する。吸気経路を保温することで吸気温度の低下を防止し、凝集水の発生を抑制できる。
好ましくは、負圧ポンプは大気圧から80kPa以上減圧することが可能である。この場合、吸気管による負圧よりも低圧の負圧を発生させることとなり、断熱効果を向上させることができる。
好ましくは、空間内は負圧ポンプが駆動されている間は常時減圧されている。この場合、吸気管による負圧よりも安定して負圧を発生させることとなり、断熱効果を向上させることができる。
十分な負圧を発生させることで高い断熱効果を発揮することができる内燃機関の吸排気構造を提供することができる。
実施の形態1に従った内燃機関の吸排気構造1の模式図である。 図1中のPCV(Positive Crankcase Ventilation)経路110の模式図である。 実施の形態2に従った内燃機関の吸排気構造1の模式図である。 図3中の低圧EGR経路170の模式図である。 図3中の高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32の模式図である。
以下、本発明の各実施形態について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
(構成)
図1は、実施の形態1に従った内燃機関の吸排気構造1の模式図である。図1で示すように、内燃機関の吸排気構造1はエンジン10と、エンジン10から排出されるガスを吸気へ戻す管路としてのPCV経路110とを備える。エアクリーナ50、吸気管2、ターボチャージャー60内の吸気が通過する経路、吸気管3、インタークーラー70、吸気管4、電子スロットル90および吸気管41が吸気経路40を構成する。排気管31、ターボチャージャー60内の排気が通過する経路、排気管32が排気経路30を構成する。
エンジン10は、ブロック20と、ブロック20上に設けられるヘッド11とを備える。ブロック20内においてピストンが往復運動をすることで動力を発生させる。ピストンを往復運動させるためのエネルギーは炭化水素の燃焼によって得られる。エンジン10はガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンのいずれであってもよい。
エンジン10がディーゼルエンジンであることを前提として説明すると、燃焼に必要な酸素を供給するための吸気経路40がヘッド11に接続される。ヘッド11およびブロック20により形成される燃焼室内に空気が導入される。空気はピストンにより圧縮される。圧縮された高温の空気中に炭化水素の燃料が噴射される。燃料が燃焼する際の体積膨張によりピストンが押し下げられる。ピストンの往復運動をコネクティングロッドおよびクランクシャフトにより回転運動に変換することで回転力を得ることが出来る。
燃焼後の排気は、排気経路30により排出される。排気経路30は排気管31を有する。排気管31はターボチャージャー60に接続されている。ターボチャージャー60では排気の運動エネルギーを利用してタービンを回転させる。タービンにはコンプレッサーが接続されているため、タービンはコンプレッサーを回転させる。回転するコンプレッサーで空気を圧縮する。圧縮された空気中は吸気管3によりインタークーラー70に送られて冷却される。冷却により圧縮空気の密度が大きくなる。インタークーラー70は水冷式または空冷式のいずれであってもよい。インタークーラー70で冷却された空気は吸気管4により電子スロットル90に送られた後、吸気管41によりヘッド11に導入される。
燃焼時の温度が高いと空気中の窒素と酸素とが反応して窒素酸化物が発生する。窒素酸化物の発生を抑制するためには燃焼時の温度を低下される必要がある。そのためには燃焼後の排気ガスを吸気に戻し吸気中の酸素を減少させ燃焼時の発熱量を減少させる、いわゆるEGRが用いられる。高圧EGR経路120は排気管31に接続されている。高圧EGR経路120にはEGRバルブ80が接続されている。EGRバルブ80が開かれると高圧EGR経路120から吸気管41へ排気ガスが導入される。
圧縮時および燃焼時にピストンとシリンダライナとの間からブロック20下部へ空気(燃料およびオイルを含む)が漏れ出す。この空気(ブローバイガス)にはオイルが含まれているため大気開放をすると大気汚染の原因となる。そのため、ブローバイガスを大気開放せずに吸気へ戻して燃焼させる。
エンジン10のブロック20にたまるブローバイガスは、ヘッド11側へ導かれ、ラビリンスによって蛇行して流れることによってブローバイガス中のある程度のオイルが除去される。PCV経路110内を矢印115で示すようにブローバイガスが流れる。PCV経路110は吸気管2に接続されているためブローバイガスは吸気へ戻される。ブローバイガスにはオイルが含まれており低温環境下で凍結することがある。凍結により経路の閉塞を起こす可能性があるため、この経路を保温または加熱する必要がある。
内燃機関の吸排気構造1は、エンジン10と、エンジン10から排出されるガスとしてのブローバイガスを吸気へ戻す管路としてのPCV経路110と、PCV経路110の少なくとも一部分を覆うことでPCV経路110との間で空間113を形成する外側配管112と、制動装置150のために負圧を発生させ、かつ、PCV経路110と外側配管112との間の空間113を減圧する負圧ポンプとしてのバキュームポンプ140とを備える。
エンジンの吸気経路40にはターボチャージャー60が設けられ、PCV経路110はブローバイガスをターボチャージャー60の上流側の吸気経路40に戻す。
図2は、図1中のPCV経路110の模式図である。図2で示すようにPCV経路110は外側配管112で覆われている。外側配管112は負圧装置としてのバキュームポンプ140に接続されている。バキュームポンプ140は制動装置150に接続されている。バキュームポンプ140が発生させる負圧を用いて制動装置150を駆動させている。
外側配管112とPCV経路110との間には空間113が設けられている。空間113内の空気をバキュームポンプ140が排出することが可能である。空間113は密閉空間であり、バキュームポンプ140にのみ接続されている。
内燃機関の吸排気構造1は、エンジン10と、エンジン10から排出されるガスとしてのブローバイガスを吸気へ戻す管路としてのPCV経路110と、PCV経路110の少なくとも一部分を覆うことでPCV経路110との間で空間113を形成する外側配管112と、制動装置150のために負圧を発生させ、かつ、PCV経路110と外側配管112との間の空間113を減圧する負圧ポンプとしてのバキュームポンプ140とを備える。
エンジンの吸気経路40にはターボチャージャー60が設けられ、PCV経路110はブローバイガスをターボチャージャー60の上流側の吸気経路40に戻す。
PCV経路110と外部との伝熱は、PCV経路110に接触する空気による対流伝熱が主たる形態である。空間113内が減圧されると空間113内の対流による伝熱量が減少する。その結果、PCV経路110を保温することができ、ブローバイガス中のオイル成分がPCV経路110において凍結することを防止できる。
バキュームポンプ140は、機械式の場合はクランクシャフトが回転している間は駆動しており、電気式の場合はイグニッションがオンにされると駆動する。バキュームポンプ140が駆動している場合には常に空間113にバキュームポンプ140を接続してもよい。バキュームポンプ140は常時駆動しているため、常に空間113を負圧にすることができる。
バキュームポンプ140の駆動力を減らすためには、凍結の可能性が無い環境、たとえば高温環境下ではバキュームポンプ140が空間113に接続されないようにしてもよい。バキュームポンプ140と空間113との間にバキュームスイッチバルブを介在させて空間113を減圧する必要があるとき(たとえば低温環境下)のみバキュームスイッチバルブをオンにして空間113を減圧してもよい。バキュームポンプは、大気圧から80kPa以上減圧できることが好ましい。
(効果)
PCV経路110の外部に外側配管112を設け空間113を減圧することによりPCV経路110と外界との間に断熱層を形成することができる。この断熱層による断熱効果によりPCV経路110内を流れるブローバイガスの凍結を防止できる。バキュームポンプ140は当初から車両に設けられているものであるため、外側配管112および外側配管112とバキュームポンプ140とを接続する部材で凍結防止構造を形成することができ、追加の費用を最小限にすることができる。
吸気を用いて断熱層を形成する場合には、吸気管にデポジットが堆積すると断熱層が負圧とされず断熱層を形成できない可能性がある。さらに過給機付きエンジンでは吸気の負圧が発生しない運転条件がある。そのため常に負圧を発生させるためには逆止弁などの部品が必要となり部品点数が増加してコストが増大する。バキュームポンプ140を用いることで上記の問題を解決するとともに、大きな負圧を安定して発生させることができる。
凍結を防止するためには、たとえば空間内に温水を流すことも考えられる。しかし温水を流す場合には温水の入口経路および出口経路を設ける必要がありスペースの確保が必要となる。温水を流す場合には減圧と比較して温水を流すためのフリクションが発生するため燃費が悪化する可能性がある。
真空断熱層をPCV経路110の外周の形成する場合には、その真空断熱層が真空であるかどうかの検査が困難であるという問題がある。PCV経路110の外周に電熱線を設けてPCV経路110を加熱する方法では新たな配線を追加する必要がある。
さらに、PCV経路110がゴムで形成される場合にゴムが電熱線で加熱されてPCV経路110が劣化する可能性がある。吸気を用いて空間113を減圧する例と比較して、バキュームポンプ140で減圧をすることで大きな負圧を安定して発生させることができる。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2に従った内燃機関の吸排気構造1の模式図である。図3で示すように、実施の形態2に従った内燃機関の吸排気構造1では、触媒180の下流の排気管35から排気を吸気へ戻す低圧EGR経路170が設けられている点で、実施の形態1に従った内燃機関の吸排気構造と異なる。
高圧EGR経路120と低圧EGR経路170とを比較すると、高圧EGR経路120ではEGR経路の長さが短くなるため応答性が良く、EGR運転を開始すると即座に燃焼温度を低下させることができる。低圧EGR経路170ではすべての排気ガスのエネルギーをターボチャージャー60で回収できるためエネルギー効率が良い。
触媒180が排気管32に設けられる。触媒180として、たとえばSCR(Selective Catalystic Reduction)触媒がある。SCR触媒は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を還元剤である尿素を用いて還元して窒素と水に分解する。触媒180はDPF(Diesel particulate filter)であってもよい。DPFはディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を捕集するものである。
図4は、図3中の低圧EGR経路170の模式図である。図4で示すように、低圧EGR経路170は外側配管172で覆われている。外側配管172は負圧装置としてのバキュームポンプ140に接続されている。バキュームポンプ140は制動装置150に接続されている。バキュームポンプ140が発生させる負圧を用いて制動装置150を駆動させている。
外側配管172と低圧EGR経路170との間には空間173が設けられている。空間173内の空気をバキュームポンプ140が排出することが可能である。空間173は密閉空間であり、バキュームポンプ140にのみ接続されている。低圧EGR経路170内を矢印175で示す方向に排気ガスが流れる。
エンジン10から排出されるガスは排気経路30へ排出される燃焼後の排気ガスであり、エンジン10の吸気経路40にはターボチャージャー60が設けられ、管路としての高圧EGR経路120は触媒180を通過する前の排気ガスをターボチャージャー60の下流側の吸気経路40に戻す。
低圧EGR経路170と外部との伝熱は、低圧EGR経路170に接触する空気による対流伝熱が主たる形態である。空間173内が減圧されると空間173内の対流による伝熱量が減少する。その結果、低圧EGR経路170を保温することができ、排気ガス中の水分が低圧EGR経路170において凍結することを防止できる。
図5は、図3中の高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32の模式図である。図5で示すように、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32の少なくとも一つは外側配管122で覆われている。外側配管122は負圧装置としてのバキュームポンプ140に接続されている。バキュームポンプ140は制動装置150に接続されている。バキュームポンプ140が発生させる負圧を用いて制動装置150を駆動させている。
外側配管122と、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32との間には空間123が設けられている。空間123内の空気をバキュームポンプ140が排出することが可能である。空間123は密閉空間であり、バキュームポンプ140にのみ接続されている。管路としての高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32内を矢印125で示す方向にガスが流れる。
エンジン10から排出されるガスは排気経路30へ排出される燃焼後の排気ガスであり、エンジン10の吸気経路40にはターボチャージャー60が設けられ、管路としての低圧EGR経路170は触媒180を通過した排気ガスをターボチャージャー60の上流側の吸気経路40に戻す。
高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32と外部との伝熱は、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32に接触する空気による対流伝熱が主たる形態である。空間123内が減圧されると空間123内の対流による伝熱量が減少する。その結果、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32を保温することができる。高圧EGR経路120を保温することで排気ガス中の水分、特に高圧EGR経路120における硝酸などの強酸が高圧EGR経路120において凍結することを防止できる。吸気管4,41の温度が低下すると吸気温度が低下して凝集水が発生する。吸気管4,41を保温することで吸気温度の低下を防止し、凝集水の発生を抑制できる。排気管32を保温することで触媒180を保温することができる。さらに触媒180の昇温を促進することができる。
この実施の形態では高圧EGR経路120および低圧EGR経路170の両方に外側配管122,172を設けたが、高圧EGR経路120および低圧EGR経路170のいずれかに外側配管122,172を設ければよい。さらに、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32のすべてに外側配管122を設ける必要はなく、高圧EGR経路120、吸気管4,41および排気管32の少なくとも一つに外側配管122を設ければよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 内燃機関の吸排気構造、2,3,4,41 吸気管、10 エンジン、11 ヘッド 20 ブロック、30 排気経路、31,32,35 排気管、40 吸気経路、50 エアクリーナ、60 ターボチャージャー、70 インタークーラー、80 EGRバルブ、90 電子スロットル、110 PCV経路、112,122,172 外側配管、113,123,173 空間、120 高圧EGR経路、140 バキュームポンプ、150 制動装置、170 低圧EGR経路、180 触媒。

Claims (9)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに接続されて前記エンジンから排出されるガスまたは前記エンジンへ供給されるガスが通過する管路と、
    前記管路の少なくとも一部分を覆うことで前記管路との間で空間を形成する外側配管と、
    制動装置のために負圧を発生させ、かつ、前記管路と前記外側配管との間の前記空間を減圧する負圧ポンプとを備えた、内燃機関の吸排気構造。
  2. 前記管路は前記エンジンから排出されるガスを吸気へ戻す経路である、請求項1に記載の内燃機関の吸排気構造。
  3. 前記エンジンから排出されるガスはブローバイガスであり、前記エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、前記管路は前記ブローバイガスを前記ターボチャージャーの上流側の前記吸気経路に戻し、前記ブローバイガスが流れる前記管路を前記外側配管が覆う、請求項2に記載の内燃機関の吸排気構造。
  4. 前記エンジンから排出されるガスは排気経路へ排出される燃焼後の排気ガスであり、前記エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、前記管路は触媒を通過する前の前記排気ガスを前記ターボチャージャーの下流側の前記吸気経路に戻し、前記排気ガスが流れる前記管路を前記外側配管が覆う、請求項2に記載の内燃機関の吸排気構造。
  5. 前記エンジンから排出されるガスは排気経路へ排出される燃焼後の排気ガスであり、前記エンジンの吸気経路にはターボチャージャーが設けられ、前記管路は触媒を通過した前記排気ガスを前記ターボチャージャーの上流側の前記吸気経路に戻し、前記排気ガスが流れる前記管路を前記外側配管が覆う、請求項2に記載の内燃機関の吸排気構造。
  6. 前記管路は前記エンジンから排出されるガスが通過する排気経路であり、前記エンジンから排出されるガスが通過する前記管路を前記外側配管が覆う、請求項1に記載の内燃機関の吸排気構造。
  7. 前記管路は前記エンジンへ供給されるガスが通過する吸気経路であり、前記エンジンへ供給されるガスが通過する前記管路を前記外側配管が覆う、請求項1に記載の内燃機関の吸排気構造。
  8. 前記負圧ポンプは大気圧から80kPa以上減圧することが可能である、請求項1から7のいずれか1項に記載の内燃機関の吸排気構造。
  9. 前記空間内は前記負圧ポンプが駆動されている間は常時減圧されている、請求項1から8のいずれか1項に記載の内燃機関の吸排気構造。
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