JP2020028162A - 電子機器 - Google Patents

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晋一 尾藤
Shinichi Bito
晋一 尾藤
雅俊 島田
Masatoshi Shimada
雅俊 島田
藤原 武史
Takeshi Fujiwara
武史 藤原
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【課題】消費電力を低減することのできる電子機器を提供する。【解決手段】ぬいぐるみ10は、基材20と、基材20に支持された膜状のDEA23と、基材20に支持された第1磁気デバイス28と、DEA23に取り付けられ、第1磁気デバイス28との間に斥力を発生させる第2磁気デバイス29とを備えている。また、第2磁気デバイス29における第1磁気デバイス28側とは反対側には、第2磁気デバイス29を覆う強磁性体製の第1遮蔽部材41が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、膜状の誘電エラストマーアクチュエータを備える電子機器に関する。
近年、誘電エラストマーアクチュエータを利用した電子機器の開発が行われている。例えば、特許文献1には、膜状の誘電エラストマーアクチュエータに対する電圧の印加に基づいて開閉状態を制御するダイアフラムバルブが開示されている。特許文献1のダイアフラムバルブは、膜状の誘電エラストマーアクチュエータと、誘電エラストマーアクチュエータを支持する基材と、誘電エラストマーアクチュエータを弾性的に付勢する弾性部材とを備えている。開状態にあるダイアフラムバルブの誘電エラストマーアクチュエータに電圧が印加されると、誘電エラストマーアクチュエータは、面方向に伸張し、弾性部材の付勢力に基づいてオリフィスを覆うように押し下げられる。これにより、ダイアフラムバルブは、開状態から閉状態に切り替わる。
特開2010−4736号公報
本発明の目的は、消費電力を低減することのできる電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するための電子機器は、基材と、前記基材に支持された膜状の誘電エラストマーアクチュエータと、前記基材に支持された第1磁気デバイスと、前記誘電エラストマーアクチュエータに取り付けられ、前記第1磁気デバイスとの間に斥力又は引力を発生させる第2磁気デバイスと、前記第2磁気デバイスにおける前記第1磁気デバイス側とは反対側に設けられ、前記第2磁気デバイスを覆う強磁性体製の遮蔽部材とを備えている。
上記構成によれば、第2磁気デバイスにおける第1磁気デバイス側とは反対側の部位が遮蔽部材によって覆われているため、第2磁気デバイスの上記部位から発生する磁束のうち誘電エラストマーアクチュエータの膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。したがって、消費電力を低減することができる。
また、誘電エラストマーアクチュエータを付勢する付勢手段として、誘電エラストマーアクチュエータ側及び基材側のそれぞれに取り付けた磁気デバイス間に発生する斥力又は引力を用いている。この場合、第1磁気デバイスと誘電エラストマーアクチュエータとが切り離されているため、第1磁気デバイスに干渉することなく誘電エラストマーアクチュエータを交換することができる。
上記電子機器において、前記遮蔽部材は、前記第2磁気デバイスの側面を覆っていることが好ましい。
上記構成によれば、第2磁気デバイスにおける第1磁気デバイス側とは反対側の部位に加えて、側面が遮蔽部材によって覆われているため、第2磁気デバイスの側面から発生する磁束のうち誘電エラストマーアクチュエータの膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
また、上記目的を達成するための電子機器は、基材と、前記基材に支持された膜状の誘電エラストマーアクチュエータと、前記基材に支持された第1磁気デバイスと、前記誘電エラストマーアクチュエータに取り付けられ、前記第1磁気デバイスとの間に斥力又は引力を発生させる第2磁気デバイスと、前記第2磁気デバイスの側面の周囲に設けられ、前記第2磁気デバイスを覆う強磁性体製の遮蔽部材とを備えている。
上記構成によれば、第2磁気デバイスの側面が遮蔽部材によって覆われているため、第2磁気デバイスの側面から発生する磁束のうち誘電エラストマーアクチュエータの膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
また、誘電エラストマーアクチュエータを付勢する付勢手段として、誘電エラストマーアクチュエータ側及び基材側のそれぞれに取り付けた磁気デバイス間に発生する斥力又は引力を用いている。この場合、第1磁気デバイスと誘電エラストマーアクチュエータとが切り離されているため、第1磁気デバイスに干渉することなく誘電エラストマーアクチュエータを交換することができる。
上記電子機器において、前記第2磁気デバイスは、前記誘電エラストマーアクチュエータの前記第1磁気デバイス側の面に取り付けられていることが好ましい。
上記構成によれば、第2磁気デバイスが誘電エラストマーアクチュエータの第1磁気デバイス側の面に取り付けられているため、第1磁気デバイスと第2磁気デバイスとの間に斥力又は引力を効果的に発生させることができる。
上記電子機器において、前記遮蔽部材を第1遮蔽部材とするとき、前記第1磁気デバイスにおける前記第2磁気デバイス側とは反対側に設けられ、前記第1磁気デバイスを覆う強磁性体製の第2遮蔽部材を備えていることが好ましい。
上記構成によれば、第1磁気デバイスにおける第2磁気デバイス側とは反対側の部位が第2遮蔽部材によって覆われているため、第1磁気デバイスの上記部位から発生する磁束のうち誘電エラストマーアクチュエータの膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
上記電子機器において、前記遮蔽部材を第1遮蔽部材とするとき、前記第1磁気デバイスの側面の周囲に設けられ、前記第1磁気デバイスを覆う強磁性体製の第2遮蔽部材を備えていることが好ましい。
上記構成によれば、第1磁気デバイスの側面が第2遮蔽部材によって覆われているため、第1磁気デバイスの側面から発生する磁束のうち誘電エラストマーアクチュエータの膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
本発明によれば、消費電力を低減することができる。
電子機器としてのぬいぐるみの説明図。 鼓動装置の断面図。 (a)は、電子機器としてのハプティクス機器の斜視図、(b)は、ハプティクス機器を装着した状態の説明図。 サブユニットの断面図。 サブユニットの動作の説明図。 電子機器としての押しボタン型のスイッチの断面図。 スイッチの動作の説明図。
以下、本発明の電子機器を、鼓動するぬいぐるみに適用した一実施形態について説明する。
図1に示すように、ぬいぐるみ10は、動物等を模した形状の表皮材11を備えている。表皮材11は、布材等の軟質材料により構成されている。表皮材11の内部には、綿等の詰め物(図示略)と共に鼓動装置12が収容されている。
図2に示すように、鼓動装置12は、PP、ABS等の硬質樹脂により構成される基材20を備えている。基材20は、板状の底壁21と、底壁21の周縁から立設された周壁22とを有し、一方側が開口する箱状の部材である。基材20の周壁22における立設方向の先端側の部分には、膜状の誘電エラストマーアクチュエータ(DEA:Dielectric Elastomer Actuator)23が取り付けられている。DEA23は、その周縁部分の全周が周壁22に支持され、底壁21に対して略平行な状態で基材20内に配置されている。
図1に拡大して示すように、DEA23は、誘電エラストマーからなるシート状の誘電部24と、導電エラストマーからなり、誘電部24の厚さ方向の両側に積層された正極電極25及び負極電極26とを有する多層構造体である。DEA23の正極電極25と負極電極26との間に直流電圧が印加されると、DEA23は、印加電圧の大きさに応じて、誘電部24が厚さ方向に圧縮されるとともに誘電部24の面に沿って面方向に伸張するように変形する。
誘電部24を構成する誘電エラストマーは特に限定されるものではなく、公知のDEAに用いられる誘電エラストマーを用いることができる。上記誘電エラストマーとしては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら誘電エラストマーのうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。誘電部24の厚さは、例えば、20〜200μmである。
正極電極25及び負極電極26を構成する導電エラストマーは特に限定されるものではなく、公知のDEAに用いられる導電エラストマーを用いることができる。上記導電エラストマーとしては、例えば、絶縁性高分子及び導電性フィラーを含有する導電エラストマーが挙げられる。
上記絶縁性高分子としては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら絶縁性高分子のうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。上記導電性フィラーとしては、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンブラック、銅や銀等の金属粒子が挙げられる。これら導電性フィラーのうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。正極電極25及び負極電極26の厚さは、例えば、10〜100μmである。
図1及び図2に示すように、基材20の底壁21の内面側の中央部には、円柱状の磁石により構成される第1磁気デバイス28が第2遮蔽部材42を介して取り付けられている。
DEA23の第1主面23a(基材20の底壁21側を向く面)の中央部には、円板状の磁石により構成される第2磁気デバイス29が第1遮蔽部材41を介して取り付けられている。第2磁気デバイス29は、第1磁気デバイス28との間に斥力を発生させるように構成されている。したがって、第2磁気デバイス29が取り付けられたDEA23の中央部は、第1磁気デバイス28と第2磁気デバイス29との間に発生する斥力によって、第1磁気デバイス28から離間する方向への付勢力が常に作用する状態になっている。
第1遮蔽部材41は、第2磁気デバイス29における第1磁気デバイス28側とは反対側の端面29a全体を覆う底壁部41aと、底壁部41aの周縁から立設され、第2磁気デバイス29の側面29b全体を覆う側壁部41bとを有しており、有底円筒状をなしている。
第2遮蔽部材42は、第1磁気デバイス28における第2磁気デバイス29側とは反対側の端面28a全体を覆う底壁部42aと、底壁部42aの周縁から立設され、第1磁気デバイス28の側面28b全体を覆う側壁部42bとを有しており、有底円筒状をなしている。
第1遮蔽部材41及び第2遮蔽部材42は、鉄やニッケルなどの強磁性体により形成されている。
DEA23における第1主面23aの反対側の面である第2主面23bの中央部、即ち第2磁気デバイス29が取り付けられている部分の反対側には、パッド30が取り付けられている。DEA23に対して電圧が印加されていない状態において、パッド30の先端は、表皮材11に近接又は接触している。
また、基材20の周壁22の外面には、導線31によってDEA23に電気的に接続される制御部32及び電源33が取り付けられている。制御部32は、電源33からDEA23に印加される電圧を所定の周期で増減させるように制御する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
DEA23に対して、所定の周期で増減するように電圧を印加するとDEA23は面方向に伸縮する。これにより、第1磁気デバイス28と第2磁気デバイス29との間の斥力(DEA23に作用する付勢力)と、DEA23の張力とが均衡するようにDEA23が連続的に変形する。そして、DEA23の中央部が上下方向(第1磁気デバイス28に対して接近離間する方向)に連続的に変位する。その結果、DEA23は鼓動を模した所定のリズムで上下方向に振動する。
DEA23の振動は、パッド30を通じて表皮材11に伝達される。DEA23に追従して表皮材11が振動することにより、使用者は、ぬいぐるみ10の鼓動を視覚的及び触覚的に感じることができる。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)ぬいぐるみ10は、基材20と、基材20に支持された膜状のDEA23と、基材20に支持された第1磁気デバイス28と、DEA23の第1磁気デバイス28側の面(第1主面23a)に取り付けられ、第1磁気デバイス28との間に斥力を発生させる第2磁気デバイス29とを備えている。また、第2磁気デバイス29における第1磁気デバイス28側とは反対側には、第2磁気デバイス29を覆う強磁性体製の第1遮蔽部材41が設けられている。
上記構成によれば、第2磁気デバイス29がDEA23の第1磁気デバイス28側の面23aに取り付けられているため、第1磁気デバイス28と第2磁気デバイス29との間に斥力を効果的に発生させることができる。
上記構成によれば、第2磁気デバイス29における第1磁気デバイス28側とは反対側の端面29aが第1遮蔽部材41によって覆われているため、第2磁気デバイス29の上記端面29aから発生する磁束のうちDEA23の膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。したがって、消費電力を低減することができる。なお、図2において、磁力線を破線にて示している。
また、DEA23を付勢する付勢手段として、DEA23側及び基材20側のそれぞれに取り付けた磁気デバイス間に発生する斥力を用いている。この場合、第1磁気デバイス28とDEA23とが切り離されているため、第1磁気デバイス28に干渉することなくDEA23を交換することができる。
(2)第1遮蔽部材41は、第2磁気デバイス29の側面29bを覆っている。
上記構成によれば、第2磁気デバイス29における第1磁気デバイス28側とは反対側の端面29aに加えて、側面29bが第1遮蔽部材41によって覆われているため、第2磁気デバイス29の側面29bから発生する磁束のうちDEA23の膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
(3)第1磁気デバイス28における第2磁気デバイス29側とは反対側には、第1磁気デバイス28を覆う強磁性体製の第2遮蔽部材42が設けられている。
上記構成によれば、第1磁気デバイス28における第2磁気デバイス29側とは反対側の端面28aが第2遮蔽部材42によって覆われているため、第1磁気デバイス28の上記端面28aから発生する磁束のうちDEA23の膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
(4)第1磁気デバイス28の側面28bの周囲には、第1磁気デバイス28を覆う強磁性体製の第2遮蔽部材42が設けられている。
上記構成によれば、第1磁気デバイス28の側面28bが第2遮蔽部材42によって覆われているため、第1磁気デバイス28の側面28bから発生する磁束のうちDEA23の膜面を貫通する磁束を低減することができる。これにより、当該磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制できる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1遮蔽部材41は、第2磁気デバイス29の端面29aの一部を覆うものや、側面29bの一部を覆うものであってもよい。
・第1遮蔽部材41は、第2磁気デバイス29の側面29bのみを覆うものであってもよい。すなわち、底壁部41aを有していないものであってもよい。
・第1遮蔽部材41は、第2磁気デバイス29の端面29aのみを覆うものであってもよい。すなわち、側壁部41bを有していないものであってもよい。
・第2遮蔽部材42は、第1磁気デバイス28の端面28aの一部を覆うものや、側面28bの一部を覆うものであってもよい。
・第2遮蔽部材42は、第1磁気デバイス28の側面28bのみを覆うものであってもよい。すなわち、底壁部42aを有していないものであってもよい。
・第2遮蔽部材42は、第1磁気デバイス28の端面28aのみを覆うものであってもよい。すなわち、側壁部42bを有していないものであってもよい。
・第2遮蔽部材42を省略することもできる。
・第2磁気デバイス29は、第1磁気デバイス28との間に引力を発生させるように構成されていてもよい。この場合には、表皮材11(DEA23の動作が伝達される作用部)と、パッド30とを接着する等して、DEA23と表皮材11とが一体に動作するように構成することが好ましい。
・上記実施形態では、第1磁気デバイス28及び第2磁気デバイス29として磁石を用いていたが、第1磁気デバイス28及び第2磁気デバイス29は磁石に限定されるものではない。例えば、第1磁気デバイス28及び第2磁気デバイス29の一方が磁石であり、同他方が磁石との間に引力が発生する磁性体であってもよい。
・第1磁気デバイス28及び第2磁気デバイス29の取り付け方法を変更してもよい。上記取り付け方法としては、例えば、接着剤を用いた取り付ける方法、磁力を利用した取り付ける方法が挙げられる。
・本発明の用途は、鼓動するぬいぐるみ10に限定されるものではなく、膜状のDEA23を備える電子機器の全般に適用できる。例えば、特許文献1に開示されるダイアフラムバルブや、使用者に疑似力覚(触感)を提示するハプティクス機器等の駆動装置が挙げられる。
・図3〜図5は、本発明をリストバンド型のハプティクス機器に適用した例を示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、使用者の腕に装着して用いられるリストバンド型のハプティクス機器10は、使用者に疑似力覚(触感)を提示する複数のサブユニット51と、複数のサブユニット51を環状に連結する連結部52とから構成されている。各サブユニット51の構成は全て同じである。
図4に示すように、サブユニット51は、PP、ABS等の硬質樹脂により構成される基材20を備えている。基材20は、四角板状の底壁21と、底壁21の周縁から立設された周壁22とを有し、一方側が開口する四角箱状の部材である。基材20の開口部分には、布材等の軟質材料により構成される作用部53が開口部分を塞ぐようにして設けられている。
DEA23は、基材20の周壁22における立設方向の中央部に取り付けられている。DEA23は、その周縁部分の全周が周壁22に支持され、底壁21に対して略平行な状態で基材20内に配置されている。
DEA23には、正極電極25及び負極電極26に電圧を印加するための図示しない接点が設けられている。接点は、図示しない導線に接続されている。
基材20の底壁21の内面の中央部には、第1磁気デバイス28が第2遮蔽部材42を介して取り付けられている。また、DEA23の第1主面23a(基材20の底壁21側を向く面)の中央部には、第2磁気デバイス29が第1遮蔽部材41を介して取り付けられている。
第2磁気デバイス29は、第1磁気デバイス28との間に斥力を発生させるように構成されている。
また、DEA23における第1主面23aの反対側の面である第2主面23bの中央部、すなわち第2磁気デバイス29が取り付けられている部分の反対側には、パッド30が取り付けられている。DEA23に対して電圧が印加されていない状態において、パッド30の先端は、作用部53に近接している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ハプティクス機器50において、各サブユニット51は内側に作用部53を向けた状態として、連結部52により環状に連結されている。そして、ハプティクス機器10は、サブユニット51の作用部53が使用者の腕に接触した状態となるようにして使用者に装着される。
ハプティクス機器10を装着した状態において、サブユニット51のDEA23に電圧を印加するとDEA23は面方向に伸張する。これにより、図5に示すように、第1磁気デバイス28と第2磁気デバイス29との間に発生する斥力によって、DEA23が第1磁気デバイス28から離れる方向、すなわち作用部53側に変位する。詳述すると、第1磁気デバイス28と第2磁気デバイス29との間の斥力(DEA23に作用する付勢力)と、DEA23の張力とが均衡するようにDEA23が変形する。そして、DEA23の中央部が作用部53側に膨出した状態になる。
DEA23の中央部が作用部53側に膨出すると、DEA23に取り付けられたパッド30によって、作用部53も同様に押し上げられて膨出した状態になる。そして、作用部53が使用者の体の接触部分を押し付けることにより、使用者に疑似力覚(触感)が提示される。
また、作用部53の膨出量として規定できるサブユニット51のストロークは、印加電圧に応じて変化するDEA23の面方向の伸長量に応じた量となる。そのため、印加電圧を制御することによって、サブユニット51のストロークを細かく調整できる。また、DEA23に電圧を印加する際に、パルス的に電圧を印加してもよい。この場合、パルスの間隔(周波数)を変更することにより、硬さの違いを表現できる。
・図6及び図7は、本発明を押しボタン型のスイッチに適用した例を示している。
図6に示すように、スイッチ60は、板状の基部61と、基部61の表面(一面)側から基部61に対して着脱可能に取り付けられた有底筒状の基材20(ボタン本体)とを備えており、基部61に対する基材20の押し込み操作に伴って電気回路64を開閉する。基部61の裏面側には、板状の取付部63が基部61の表裏方向(同図の上下方向)に基部61と間隔をおいて配置されている。基部61、取付部63、及び基材20は、PP、ABS等の硬質樹脂により構成されている。
基材20は、板状の底壁21と、底壁21の周縁から立設された周壁22とを有し、一方側が開口する筒状の部材である。周壁22の先端部には、基部61に形成された複数の挿通孔62に挿通される複数の挿通部22aが形成されている。
取付部63の上面には、基材20を同図の上方に付勢する第1接点64aが取り付けられている。第1接点64aは、金属製の板ばねであり、その中央部が取付部63の上面に取り付けられている。
取付部63の上面における第1接点64aの両端部に対向する部分には、第2接点64bが取り付けられている。
第1接点64aの両端部には、基材20の挿通部22aが着脱可能に取り付けられている。第1接点64aに対する挿通部22aの取り付け態様としては、例えば、第1接点64aの上面に硬質樹脂により構成された嵌合部を固設するとともに、基材20の挿通部22aの先端に、上記嵌合部に嵌合される被嵌合部を設けるなどの態様がある。
第1接点64aの両端部は、使用者による押し込み操作に基づく外力が作用しない状態においては、第2接点64bから離間している。
このように、基材20は、基部61に対して、同図の上下方向(押し込み方向)にスライド移動可能かつ抜け止めされた状態で取り付けられている。
基材20の周壁22における立設方向の基端側の部分には、DEA23が取り付けられている。DEA23は、その周縁部分の全周が周壁22に支持され、基部61の表面(一面)側において底壁21に対して略平行な状態で基材20内に配置されている。
第1接点64aの中央部には、円柱状の磁石により構成された第1磁気デバイス28が第2遮蔽部材42を介して硬質樹脂により形成された固定部65を介して取り付けられている。
DEA23の第1主面23a(基部61側を向く面)の中央部には、円柱状の磁石により構成される第2磁気デバイス29が第1遮蔽部材41を介して取り付けられている。第2磁気デバイス29は、第1磁気デバイス28との間に斥力を発生させるように構成されている。
DEA23における第1主面23aの反対側の面である第2主面23bの中央部、即ち第2磁気デバイス29が取り付けられている部分の反対側には、パッド30が取り付けられている。DEA23に対して電圧が印加されていない状態において、パッド30の先端は、基材20の底壁21に近接している。
DEA23の周縁部分には、正極電極25及び負極電極26に電圧を印加するための図示しない接点が設けられている。接点は、図示しない導線に接続されている。
図7に示すように、使用者がボタン本体である基材20を押し込むと、第1接点64aが弾性変形することに基づいて第1接点64aと第2接点64bとが接触して、第1接点64a及び第2接点64bを含む電気回路64がオフ状態からオン状態に切り替えられる。第1接点64aと第2接点64bとが接触したタイミングで、DEA23を上下に振動させるようにDEA23に電圧が印加され、DEA23に取り付けられたパッド30が基材20の底壁21を叩く。使用者は、パッド30が基材20を叩く振動を感じることにより、電気回路64が切り替わったことを感覚的に把握できる。
・第2磁気デバイス29を、DEA23の第2主面23bに取り付けることもできる。
・DEA23のうち第2磁気デバイス29が取り付けられる部分の正電極部25及び負電極部26を省略することもできる。この場合、第2磁気デバイス29から発生する磁束のうちDEA23の膜面を貫通する磁束によって上記膜面に渦電流が発生することを抑制でき、消費電力を低減することができる。
・電子機器の用途等に応じて、基材20及びDEA23の形状等の構成を変更してもよい。また、DEA23を支持する基材20の支持構造は特に限定されるものではなく、膜状のDEA23を備える公知の電子機器に用いられる支持構造を適用できる。例えば、上記実施形態では、DEA23の周縁部分の全周が基材20に支持されていたが、DEA23の周縁部分の一部が部分的に基材20に支持される構成であってもよい。
10…ぬいぐるみ、11…表皮材、12…鼓動装置、20…基材、21…底壁、22…周壁、22a…挿通部、23…誘電エラストマーアクチュエータ(DEA)、23a…第1主面、24…誘電部、25…正電極部、26…負電極部、28…第1磁気デバイス、28a…端面、28b…側面、29…第2磁気デバイス、29a…端面、29b…側面、30…パッド、31…導線、32…制御部、33…電源、41…第1遮蔽部材、41a…底壁部、41b…側壁部、42…第2遮蔽部材、42a…底壁部、42b…側壁部、50…ハプティクス機器、51…サブユニット、52…連結部、53…作用部、60…スイッチ、61…基部、62…挿通孔、63…取付部、64…電気回路、64a…第1接点、64b…第2接点、65…固定部。

Claims (6)

  1. 基材と、
    前記基材に支持された膜状の誘電エラストマーアクチュエータと、
    前記基材に支持された第1磁気デバイスと、
    前記誘電エラストマーアクチュエータに取り付けられ、前記第1磁気デバイスとの間に斥力又は引力を発生させる第2磁気デバイスと、
    前記第2磁気デバイスにおける前記第1磁気デバイス側とは反対側に設けられ、前記第2磁気デバイスを覆う強磁性体製の遮蔽部材とを備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記遮蔽部材は、前記第2磁気デバイスの側面を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 基材と、
    前記基材に支持された膜状の誘電エラストマーアクチュエータと、
    前記基材に支持された第1磁気デバイスと、
    前記誘電エラストマーアクチュエータに取り付けられ、前記第1磁気デバイスとの間に斥力又は引力を発生させる第2磁気デバイスと、
    前記第2磁気デバイスの側面の周囲に設けられ、前記第2磁気デバイスを覆う強磁性体製の遮蔽部材とを備えていることを特徴とする電子機器。
  4. 前記第2磁気デバイスは、前記誘電エラストマーアクチュエータの前記第1磁気デバイス側の面に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記遮蔽部材を第1遮蔽部材とするとき、
    前記第1磁気デバイスにおける前記第2磁気デバイス側とは反対側に設けられ、前記第1磁気デバイスを覆う強磁性体製の第2遮蔽部材を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記遮蔽部材を第1遮蔽部材とするとき、
    前記第1磁気デバイスの側面の周囲に設けられ、前記第1磁気デバイスを覆う強磁性体製の第2遮蔽部材を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子機器。
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