JP2020027969A - 振動検知器 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲の騒音が大きい場合や、狭所で作業が行われている場合であっても、コネクタの嵌合を正確に確認することができる振動検知器を提供する。【解決手段】振動検知器は、指先を伝って人体に伝搬する振動を検知するセンサと、センサを腕または手の所定の位置に取り付ける取付部材10を含む。取付部材10は、センサ11を腕または手の所定の位置に取り付ける部材である。例えば取付部材10を指に嵌めるリングとすることができる。また、取付部材10をグローブとし、センサ11は、グローブの裏面の所定の位置に固定されてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に粘着固定する粘着部材としてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に真空吸着する真空吸着部材としてもよい。あるいは、取付部材10をリストバンドとしてもよい。【選択図】図1
Description
本発明は、振動検知器に関する。
従来、重要な電気配線の接続にはロック機構のあるコネクタが用いられている。コネクタの嵌め込みは人手で行われており、嵌め込みが不十分となるミスが発生しやすい。これに対し、従来は、(1)人の感覚による検査−コネクタ嵌合時に発生する音を耳で確認し、嵌合を確認する検査、(2)マイクによる検査−コネクタ嵌合時に発生する音をマイクロホンで集音し、取得した音信号をソフトウェア(非特許文献1)で解析して嵌合を確認する検査などがある。
田代康浩、横山俊一、佐藤厚、「異音検出システムによる波形解析技術」、検査技術、日本工業出版、平成28年11月、第21巻、第11号、p.38-42
しかしながら周囲の騒音が大きい場合、空気中を伝搬する嵌合音のSN比が悪くなり、(1)、(2)の検査の何れによってもコネクタの嵌合を正しく確認できない場合があった。またコネクタ接続の作業が狭所で行われている場合、(2)の検査を行おうとしても、マイクを設置する場所を設けることができない場合があった。また、他の作業の妨げになるため、マイクを離れた位置にしか設置できない場合があった。また、移動しながら行う作業のため、マイクの設置が困難な場合があった。
そこで本発明では、周囲の騒音が大きい場合や、狭所で作業が行われている場合であっても、コネクタの嵌合を正確に確認することができる振動検知器を提供することを目的とする。
本発明の振動検知器は、センサと、取付部材を含む。センサは、指先を伝って人体に伝搬する振動を検知する。取付部材は、センサを腕または手の所定の位置に取り付ける。
本発明の振動検知器によれば、周囲の騒音が大きい場合や、狭所で作業が行われている場合であっても、コネクタの嵌合を正確に確認することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
以下、図1を参照して実施例1の振動検知器および受信装置の構成を説明する。同図に示すように本実施例の振動検知器1は、取付部材10と、センサ11と、アンプ12と、送信器13を含む。本実施例の受信装置2は、受信器21と、解析装置22を含む。以下、各構成要件を説明する。
<取付部材10>
取付部材10の構造について説明する。取付部材10は、センサ11を腕または手の所定の位置(後述)に取り付ける部材である。例えば取付部材10を指に嵌めるリングとすることができる。また、取付部材10をグローブとし、センサ11は、グローブの裏面の所定の位置に固定されてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に粘着固定する粘着部材としてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に真空吸着する真空吸着部材としてもよい。あるいは、取付部材10をリストバンドとしてもよい。
取付部材10の構造について説明する。取付部材10は、センサ11を腕または手の所定の位置(後述)に取り付ける部材である。例えば取付部材10を指に嵌めるリングとすることができる。また、取付部材10をグローブとし、センサ11は、グローブの裏面の所定の位置に固定されてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に粘着固定する粘着部材としてもよい。また、取付部材10をセンサ11を作業員の手指の所定の位置に真空吸着する真空吸着部材としてもよい。あるいは、取付部材10をリストバンドとしてもよい。
<センサ11>
センサ11は、コネクタを接続する作業員の指先を伝って、作業員の人体(生体)に伝搬する振動を検知する振動センサである。例えば、センサ11は、骨伝導センサである。
センサ11は、コネクタを接続する作業員の指先を伝って、作業員の人体(生体)に伝搬する振動を検知する振動センサである。例えば、センサ11は、骨伝導センサである。
<センサ11を取り付ける所定の位置>
以下、図2を参照して、センサ11を取り付ける所定の位置について説明する。所定の位置は、例えば、指の付け根とすることができる。より具体的には、同図における親指の付け根(A),人差し指の付け根(B),中指の付け根(C)などである。コネクタを接続するために使用される指は、一般的には親指、人差し指、中指であるが、同図に白丸記号で示したように、薬指の付け根、小指の付け根とすることも可能である。所定の位置を指の付け根とする場合、取付部材10としては、リストバンド以外の何れの形態もとり得るが、リング、グローブ、粘着部材などが好適である。
以下、図2を参照して、センサ11を取り付ける所定の位置について説明する。所定の位置は、例えば、指の付け根とすることができる。より具体的には、同図における親指の付け根(A),人差し指の付け根(B),中指の付け根(C)などである。コネクタを接続するために使用される指は、一般的には親指、人差し指、中指であるが、同図に白丸記号で示したように、薬指の付け根、小指の付け根とすることも可能である。所定の位置を指の付け根とする場合、取付部材10としては、リストバンド以外の何れの形態もとり得るが、リング、グローブ、粘着部材などが好適である。
また、所定の位置を指の爪の上(α,β,γ)としてもよい。また同図に白丸記号で示したように、所定の位置を薬指の爪の上、小指の爪の上としてもよい。所定の位置を指の爪の上とする場合、取付部材10としては、リストバンド以外の何れの形態もとり得るが、リング、グローブ、粘着部材などが好適である。
また、所定の位置を指の先端から第1関節の間としてもよいし、指の第1関節から第2関節の間(P,Q,…)としてもよいし、指の第2関節から第3関節の間としてもよい。所定の位置を指の先端から第1関節の間、または指の第1関節から第2関節の間、あるいは指の第2関節から第3関節の間とする場合、取付部材10としては、リストバンド以外の何れの形態もとり得るが、リング、グローブなどが好適である。
また、所定の位置を手の甲(X)としてもよい。所定の位置を手の甲(X)とする場合、取付部材10としては、リング以外の何れの形態もとり得るが、グローブ、粘着部材、真空吸着部材などが好適である。
また、所定の位置を手首(Y,Z)としてもよい。所定の位置を手首(Y,Z)とする場合、取付部材10としては、リング以外の何れの形態もとり得るが、グローブ、粘着部材、真空吸着部材、リストバンドなどが好適である。
<アンプ12>
アンプ12は、センサ11の出力を増幅する機器である。アンプ12をセンサ11と同じケースに収めてもよいし、アンプ12をセンサ11と別体とし、アンプ12をセンサ11と短い通信ケーブルで接続してもよい。またアンプ12を後述する送信器13と同じケースに収めてもよいし、アンプ12を送信器13と別体とし、アンプ12を送信器13と短い通信ケーブルで接続してもよい。アンプ12はセンサ11による信号を増幅する必要がない場合には省略できる。
アンプ12は、センサ11の出力を増幅する機器である。アンプ12をセンサ11と同じケースに収めてもよいし、アンプ12をセンサ11と別体とし、アンプ12をセンサ11と短い通信ケーブルで接続してもよい。またアンプ12を後述する送信器13と同じケースに収めてもよいし、アンプ12を送信器13と別体とし、アンプ12を送信器13と短い通信ケーブルで接続してもよい。アンプ12はセンサ11による信号を増幅する必要がない場合には省略できる。
<送信器13>
送信器13は、アンプ12で増幅した信号、またはセンサ出力信号を後述する受信装置2に送信する機器である。送信の方式は、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近接無線通信手段でよい。また送信の方式は、任意の有線通信手段でもよい。送信器13をアンプ12、またはセンサ11と別体とする場合、送信器13をアンプ12、またはセンサ11と短い通信ケーブルで接続すればよい。アンプ12、送信器13をセンサ11と別体とした場合、アンプ12、送信器13を作業着のポケット(例えば肩ポケットや胸ポケット)などに入れておけば、作業の邪魔にならない。この場合、アンプ12や送信器13に作業着に取り付けるためのクリップなどを設けてもよい。
送信器13は、アンプ12で増幅した信号、またはセンサ出力信号を後述する受信装置2に送信する機器である。送信の方式は、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近接無線通信手段でよい。また送信の方式は、任意の有線通信手段でもよい。送信器13をアンプ12、またはセンサ11と別体とする場合、送信器13をアンプ12、またはセンサ11と短い通信ケーブルで接続すればよい。アンプ12、送信器13をセンサ11と別体とした場合、アンプ12、送信器13を作業着のポケット(例えば肩ポケットや胸ポケット)などに入れておけば、作業の邪魔にならない。この場合、アンプ12や送信器13に作業着に取り付けるためのクリップなどを設けてもよい。
<受信器21>
送信器13が送信した信号を受信する機器である。送信側の送信方式に応じて、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近接無線通信手段、任意の有線通信手段により実現できる。
送信器13が送信した信号を受信する機器である。送信側の送信方式に応じて、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信などの近接無線通信手段、任意の有線通信手段により実現できる。
<解析装置22>
受信器21が受信した信号を解析、分析する装置である。解析装置22は例えば専用計測器、汎用コンピュータなどで実現することができる。
受信器21が受信した信号を解析、分析する装置である。解析装置22は例えば専用計測器、汎用コンピュータなどで実現することができる。
<動作>
以下、図3を参照して振動検知器1および受信装置2の各構成要件の動作を説明する。作業員は、本実施例の振動検知器1を身に着けて、コネクタ接続作業を行っているものとする。コネクタの嵌合の瞬間、クリック音が鳴り、当該クリック音が作業員の指先を伝って、作業員の人体(生体)内に伝搬したものとする。
以下、図3を参照して振動検知器1および受信装置2の各構成要件の動作を説明する。作業員は、本実施例の振動検知器1を身に着けて、コネクタ接続作業を行っているものとする。コネクタの嵌合の瞬間、クリック音が鳴り、当該クリック音が作業員の指先を伝って、作業員の人体(生体)内に伝搬したものとする。
このとき、振動検知器1のセンサ11は、作業員の指先を伝って、作業員の人体(生体)に伝搬する振動を検知して信号を出力する(S11)。振動検知器1のアンプ12は、出力された信号を増幅する(S12)。振動検知器1の送信器13は、増幅された信号を受信装置2に送信する(S13)。
受信装置2の受信器21は、送信器13から送信された信号を受信する(S21)。受信装置2の解析装置22は、受信した信号を解析する(S22)。センサ11には、コネクタの嵌合音の他に、センサ11と作業員の手などが擦れる音が入ってくるが、これらの音の特徴は異なっているため、解析装置22はこれらを区別することができる。
<嵌合音とノイズの違い>
以下、図4、図5を参照して嵌合音と、作業員の手との摩擦などで生じるノイズとの違いを説明する。図4(A)は、コネクタ嵌合時に観測される波形の例を示すグラフである。同図に示すようにコネクタ嵌合時に観測されるクリック音は、急峻に立ちあがり急激に減衰するインパルス状の波形である。図4(B)は、センサと人体が擦れた場合に観測される波形の例を示すグラフである。同図に示すようにセンサと人体が擦れた場合に観測される波形は、強度の低い波形がある程度の時間連続し、数回現れる波形であり、波形の特徴が異なる。
以下、図4、図5を参照して嵌合音と、作業員の手との摩擦などで生じるノイズとの違いを説明する。図4(A)は、コネクタ嵌合時に観測される波形の例を示すグラフである。同図に示すようにコネクタ嵌合時に観測されるクリック音は、急峻に立ちあがり急激に減衰するインパルス状の波形である。図4(B)は、センサと人体が擦れた場合に観測される波形の例を示すグラフである。同図に示すようにセンサと人体が擦れた場合に観測される波形は、強度の低い波形がある程度の時間連続し、数回現れる波形であり、波形の特徴が異なる。
また、図5(A)は、コネクタ嵌合時に観測される周波数特性の例を示すグラフである。同図に示すようにコネクタ嵌合時に観測されるクリック音は、6000Hz付近に特徴的なピークを有する。一方、図5(B)は、センサと人体が擦れた場合に観測される周波数特性の例を示すグラフである。同図に示すようにセンサと人体が擦れた場合に観測される音については、6000Hz付近にピークが存在しない。解析装置22は、例えば非特許文献1に記載の波形解析技術により、コネクタ嵌合時に観測されるクリック音のみを抽出し、解析対象とすることができる。
<効果>
本実施例の振動検知器1によれば、周囲の騒音が大きく、空気中を伝搬する振動(音)の解析ではSN比が悪くなってしまう場合であっても、人体(生体)を伝搬する振動(音)をピックアップする構成としたため、SN比が悪くならず、コネクタの嵌合を正確に確認することができる。また、マイクロホンを設置できないような狭所で作業が行われている場合であっても、機器をウェアラブルな構成としたため、作業に支障をきたすことなく、コネクタの嵌合を正確に確認することができる。
本実施例の振動検知器1によれば、周囲の騒音が大きく、空気中を伝搬する振動(音)の解析ではSN比が悪くなってしまう場合であっても、人体(生体)を伝搬する振動(音)をピックアップする構成としたため、SN比が悪くならず、コネクタの嵌合を正確に確認することができる。また、マイクロホンを設置できないような狭所で作業が行われている場合であっても、機器をウェアラブルな構成としたため、作業に支障をきたすことなく、コネクタの嵌合を正確に確認することができる。
Claims (14)
- 指先を伝って人体に伝搬する振動を検知するセンサと、
前記センサを腕または手の所定の位置に取り付ける取付部材を含む
振動検知器。 - 請求項1に記載の振動検知器であって、
前記取付部材は、
指に嵌めるリングである
振動検知器。 - 請求項1に記載の振動検知器であって、
前記取付部材は、
グローブであり、
前記センサは、
前記グローブの裏面の所定の位置に固定される
振動検知器。 - 請求項1に記載の振動検知器であって、
前記取付部材は、
前記センサを作業員の手指の所定の位置に粘着固定する粘着部材である
振動検知器。 - 請求項1に記載の振動検知器であって、
前記取付部材は、
前記センサを作業員の手指の所定の位置に真空吸着する真空吸着部材である
振動検知器。 - 請求項1に記載の振動検知器であって、
前記取付部材は、
リストバンドである
振動検知器。 - 請求項1から5の何れかに記載の振動検知器であって、
前記所定の位置は、
指の付け根である
振動検知器。 - 請求項1から5の何れかに記載の振動検知器であって、
前記所定の位置は、
指の爪の上である
振動検知器。 - 請求項1から5の何れかに記載の振動検知器であって、
前記所定の位置は、
指の先端から第1関節の間である
振動検知器。 - 請求項1から5の何れかに振動検知器であって、
前記所定の位置は、
指の第1関節から第2関節の間である
振動検知器。 - 請求項1から5の何れかに振動検知器であって、
前記所定の位置は、
指の第2関節から第3関節の間である
振動検知器。 - 請求項1または請求項3から6の何れかに記載の振動検知器であって、
前記所定の位置は、
手の甲である
振動検知器。 - 請求項1または請求項3から6の何れかに記載の振動検知器であって、
前記所定の位置は、
手首である
振動検知器。 - 請求項1から13の何れかに記載の振動検知器であって、
前記センサは、
骨伝導センサである
振動検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018150433A JP2020027969A (ja) | 2018-08-09 | 2018-08-09 | 振動検知器 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=69620424
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- 2018-08-09 JP JP2018150433A patent/JP2020027969A/ja active Pending
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