JP2020027434A - 制御システム及び制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を高めつつ、コストを抑制する制御システム及び制御装置を実現する。【解決手段】制御システム2は、ハードウェア111と、ハードウェア111上にて動作するアプリケーション間干渉防止処理部119と、アプリケーション間干渉防止処理部119上で動作する複数のコントローラアプリケーション114と、選択処理部115と、を有し、コントローラアプリケーション114のそれぞれは、入力値に対して所定の演算を実行し、演算結果としての演算値を出力し、選択処理部115は、コントローラアプリケーション114のそれぞれから出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、出力値を出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、プロセス制御を行う制御システム及び制御装置に関する。
制御システムには制御対象に応じた信頼性の確保が求められる。高い信頼性が求められない場合には制御装置を1台用いるシステムが採用される一方、高い信頼性が必要な場合には2台の制御装置を備える冗長化構成のシステムが採用される。例えば、特許文献1には、計算機という呼称の2台の制御装置を用いた待機冗長形の二重化計算器システムが開示されている。
制御装置の機能は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)やメモリ等のハードウェアと、コントローラアプリケーションのソフトウェアとから構成されるのが一般的である。このハードウェア、ソフトウェアのどちらが不具合を起こしても制御装置の動作に不具合をきたす。このため、特許文献1に示される制御装置は、ハードウェア及びソフトウェアの双方を冗長化した構成をとっている。ハードウェアが原因でシステム全体が不具合に陥る確率は、ハードウェア冗長化構成とすることにより、大幅に低減されている。同じく、ソフトウェアが原因でシステム全体が不具合に陥る確率はソフトウェア冗長化構成とすることにより大幅に低減している。
特開昭57−86970号公報
2台の制御装置を用いた冗長化構成を備えるシステムでは、1台の制御装置のみを用いるシステムの場合と比較して信頼性が大きく向上するというメリットがある反面、装置数が倍増するとともに、制御装置間でのデータベース等値化のための通信経路等が必要となるというデメリットがある。特許文献1に示されるような2台の制御装置を用いた冗長化構成を備えるシステムのシステムコストは一般的には1台の制御装置を用いるシステムの2倍以上となる。信頼性とコストとのトレードオフの観点で、2台の制御装置を用いた冗長化構成を備えるシステムと1台の制御装置のみを用いるシステムとの間には大きな隔たりがあり、中間的なシステムを提供できていなかった。
本開示はこのギャップを埋めるものであり、信頼性を高めつつ、コストを抑制する制御システム及び制御装置を実現することを可能とする。
本開示は一台のハードウェア上で複数のコントローラアプリケーションを冗長構成で動作させる制御システム及び制御装置に関するものである。
幾つかの実施形態に係る制御システムは、ハードウェアと、ハードウェア上にて動作するアプリケーション間干渉防止処理部と、アプリケーション間干渉防止処理部上で動作する複数のコントローラアプリケーション(以下、単にコントローラとも称する)と、選択処理部と、を有し、コントローラのそれぞれは、入力値に対して所定の演算を実行し、演算結果としての演算値を出力し、選択処理部は、コントローラのそれぞれから出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、出力値を出力する。このような構成を有する制御システムによれば、選択処理部が、正しい演算値を選択する限りにおいて、複数のコントローラの一部が停止したり異常な演算値を算出したりする等、エラーが発生した場合であっても、制御システムからは、正常な出力が継続され得る。すなわち制御システム全体としては正常な制御動作を行うことが可能である。
一実施形態において、制御システムは、コントローラを3以上有し、選択処理部は、コントローラのそれぞれから出力された演算値のうち、同一の値が最も多い演算値、又は、コントローラのそれぞれから出力された演算値のうち、同一の値が過半数となる演算値を、出力値として選択してもよい。
一実施形態において、コントローラの個数は、設定可能であってもよい。
一実施形態において、入力値は、入力装置からコントローラに入力され、出力値は、選択処理部から出力装置に出力されてよい。
一実施形態において、選択処理部は、アプリケーション間干渉防止処理部が動作するハードウェアとは異なるハードウェアに構成されてよい。
一実施形態において、制御システムは、出力値とは値が異なる演算値を出力したコントローラを特定してよい。
一実施形態において、制御システムは、特定したコントローラを再起動する処理を実行してよい。
一実施形態において、再起動する処理は、外部からの操作入力に基づいて実行されてよい。
一実施形態において、制御システムは、特定したコントローラを、予備のコントローラに差し替える処理を実行してよい。
一実施形態において、差し替える処理は、特定したコントローラに関する情報を、予備のコントローラに反映させる処理を含んでよい。
一実施形態において、制御システムは、特定したコントローラに関する情報又は特定したコントローラについて実行した処理に関する情報を、外部の装置に出力し、又は表示部に表示してよい。
一実施形態において、制御システムは、特定したコントローラに関するエラー情報が出力された場合、エラー情報の保存及び/又はエラー情報の分析を実行してよい。
一実施形態において、コントローラに割り当てられるリソースが異なる値に設定されてよい。
一実施形態において、アプリケーション間干渉防止処理部は、ハードウェアにて動作するOSと、OSにて動作する少なくとも3以上のゲストOSによりコントローラを動作させる、又は、ハードウェアにて少なくとも3以上の仮想ハードウェアによりコントローラを動作させてよい。
一実施形態において、アプリケーション間干渉防止処理部は、ハードウェアにて動作するOSと、OSにて動作する少なくとも3以上のコンテナによりコントローラを動作させてよい。
幾つかの実施形態に係る制御装置は、ハードウェアと、ハードウェア上にて動作するアプリケーション間干渉防止処理部と、アプリケーション間干渉防止処理部上で動作する複数のコントローラアプリケーションと、選択処理部と、を有し、コントローラアプリケーションのそれぞれは、入力値に対して所定の演算を実行し、演算結果としての演算値を出力し、選択処理部は、コントローラアプリケーションのそれぞれから出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、出力値を出力する。
本開示によれば、信頼性を高めつつ、コストを抑制する制御システム及び制御装置を提供することができる。
制御システムの一例を示す概略図である。 本開示に係る制御システムの概念図である。 第1実施形態に係る制御システムを示す概略図である。 第2実施形態に係る制御システムを示す概略図である。 第1実施形態に係る制御システムの一変形例を示す概略図である。 第1実施形態に係る制御システムの他の一変形例を示す概略図である。 第1実施形態に係る制御システムのさらに他の一変形例を示す概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、制御システムの一例を示す概略図である。図1に示す制御システム1は、制御装置10と、入力装置21と、出力装置31を備える。制御システム1は、例えばプラントの工業プロセスの制御等に使用される。本明細書において、プラントは、化学等の工業プラント、ガス田もしくは油田等の井戸元又はその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、及び上下水やダム等を管理制御するプラント等を含む。
制御装置10は、ネットワークに接続される。センサ20は工業プロセスに設けられ、測定対象の物理量は測定信号として入力装置21からネットワーク経由で、制御装置10に入力される。制御装置10は、入力された測定信号に基づいて、例えば所定の演算処理を行い、ネットワーク経由で演算結果に応じた制御信号を出力装置31に出力する。駆動装置30は、出力装置31から制御信号の入力を受け付けると、制御信号に応じて工業プロセスを駆動する。本明細書において、センサは、例えば圧力計、流量計、温度センサ等のセンサ機器、プラント内の異音等を収集するマイクや各機器の位置情報を出力する位置検出機器、プラント内の状況や対象物を撮影するカメラやビデオ等の撮像機器、駆動装置は、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等の操作端、警報音等を発したりするスピーカ等の音響機器、及びその他の機器を含む。
制御装置10は、例えばコンピュータ装置により構成される。ハードウェア上でOS(Operating System:オペレーティングシステム)を動作させ、OS上で、制御アプリケーションであるコントローラアプリケーションを動作させるように構成されている。入力された測定信号について、所定のアルゴリズムで演算処理を行い、制御信号を生成する。
制御装置の機能は、CPUやメモリ等のハードウェアと、コントローラアプリケーションのソフトウェアから構成される。このどちらが動作不全に陥っても制御装置は動作不全となるので、制御装置の不具合発生率は、ハードウェアの不具合の発生率と、ソフトウェアの不具合の発生率との加算で決定される。また、ハードウェアの不具合は偶発故障等により発生することが多く、ソフトウェアの不具合は潜在バグの発現等による発生が多い。
近年の傾向では、ソフトウェアの複雑度の増加はハードウェアの複雑度の増加を大きく上回っており、ソフトウェアのバグ等に起因して不具合が発生する確率が、ハードウェアの故障に起因して不具合が発生する確率より高くなっている。従って、ソフトウェアに起因する不具合の発生を回避すれば、制御装置全体の信頼性の確保に有効である。
ソフトウェアの動作を確実なものとするため、OSの機能を簡易なものに制限したり、ソフトウェアの作り方に制約を加えたりする等の対策が講じられる場合がある。しかしながら、このような対策により、制御システムの機能が制約されたり、新たな機能等の追加が遅れたりする場合がある。
異なるアプローチとして、一台のハードウェア上で複数のコントローラアプリケーションを冗長構成で動作させる構成が想定される。
一つのハードウェア上に複数のアプリケーションを動作させる場合には、OSを導入することが一般的である。しかしながら、OS上で同一のアプリケーションを複数動作させるだけでは冗長化を実現したことにはならない。OSが提供するアプリケーション間の干渉排除が完全ではないことがその理由である。
OS上で動作する複数のアプリケーションのうち、1つ以上のアプリケーションが何らかの理由で不必要に大きなコンピューティングリソースを浪費する場合がこれに相当する。例えば、アプリケーションにプログラム的なバグがあることにより、CPUの処理時間を異常に多く消費して他のアプリケーションの実行が遅くなる場合がある。
また、例えばアプリケーションにプログラム的なバグがあることにより、OSにメモリ領域取得要求をかけた後、そのメモリの解放を実行しないという動作が繰り返すメモリリークと呼ばれる現象が発生する場合がある。メモリリーク発生時には、OSが持つメモリ資源が枯渇し、OSとそのOS上で動作する全てのアプリケーションの動作が不安定になる場合がある。
OS上に実装するコントローラアプリケーションの設計及び検証を完全に行うことでメモリリークのような問題の発生は回避できる。実際、コントローラアプリケーションの作成時には、多くの時間・工数を費やして詳細な設計と検証とを行っている。
しかし、OS上で動作するのはコントローラアプリケーションに限定されない。制御装置10は、コントローラ以外のアプリケーションがインストールされて、動作を実行することがある。コントローラ以外のアプリケーションの一例として、センサや駆動装置や工業プロセス自体の情報を収集して劣化や異常が発生していないかを判定する診断機能等のアプリケーションなどが挙げられる。制御装置10上で動作する診断アプリケーション等の全てに対して、コントローラアプリケーションと同等の綿密な設計及び検証を施すことは、投資対効果の観点より困難である。
さらに、OS自体に起因してコントローラアプリケーションの動作が滞ることもある。例えば、OS自体の脆弱性改善のためのパッチや更新を行う場合には、一時的にOSの動作が停滞したり、OSの再起動が求められたりすることがある。すなわち、単にOSを導入し、その上で複数のコントローラアプリケーションを動作させるだけでは課題解決には不十分である。
そこで、本開示では、信頼性を高めつつ、コストを抑制する制御システムについて、説明する。
図2は、本開示に係る制御システムの概念図である。図2に示すように、制御システム2は、1台の制御装置110と、入力装置121と、出力装置131とを備える。制御システム2は、例えばプラントの工業プロセスの制御等に使用される。
制御装置110は、例えばコンピュータ装置により構成される。制御装置110は、ハードウェア111を備える。ハードウェア111は、例えばCPUやメモリ等で構成される。
制御装置110は、ハードウェア111上で動作するアプリケーション間干渉防止処理部119と、選択処理部115とを備える。制御装置110は、アプリケーション間干渉防止処理部119上で動作する複数のコントローラ114−1乃至114−nを有する。nは、2以上の整数であってよい。また、図2には、アプリケーション間干渉防止処理部119上で動作するコントローラ以外のアプリケーションとしてAPP−A、APP−B、・・・APP−Zを記載している。コントローラ以外のアプリケーションであるAPP−A、APP−B、・・・APP−Zは、高い信頼性が求められる用途のアプリケーションではなく、それゆえにコントローラに比べて動作検証が不十分な可能性があるアプリケーションである。APP−A、APP−B、・・・APP−Zは、複数をとりまとめてアプリケーション群として118−1、118−2、・・・118−nと記載している。
制御装置110は、アプリケーション間干渉防止処理部119と選択処理部115により、コントローラの不具合が発生した場合であっても、正常な制御動作を行うことができる。アプリケーション間干渉防止処理部119は、多様な態様で実現し得る。アプリケーション間干渉防止処理部119は、例えば、ハードウェアにて動作するOSと、OSにて動作するゲストOSによりコントローラアプリケーションを動作させてよい。アプリケーション間干渉防止処理部119は、例えば、ハードウェアにて仮想ハードウェアによりコントローラアプリケーションを動作させてもよい。アプリケーション間干渉防止処理部119は、例えば、ハードウェアにて動作するOSと、OSにて動作するコンテナによりコントローラアプリケーションを動作させてもよい。上述したゲストOS、仮想ハードウェア、及びコンテナの数量は、適宜定められてよく、例えば以下の実施形態において説明するように、多数決により出力値が選択される場合には、3以上であってよい。以下、アプリケーション間干渉防止処理部119の具体的な態様も含め、本開示に係る制御システムの実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態に係る制御システムを示す概略図である。第1実施形態に係る制御システム3は、1台の制御装置210と、入力装置121と、出力装置131とを備える。制御システム3は、例えばプラントの工業プロセスの制御等に使用される。
制御装置210は、ネットワークに接続される。センサ120は工業プロセスに設けられ、測定対象の物理量は測定信号として入力装置121からネットワーク経由で、制御装置210に入力される。制御装置210は、入力された測定信号に基づいて、例えば所定の演算処理を行い、ネットワーク経由で演算結果に応じた制御信号を出力装置131に出力する。駆動装置130は、出力装置131から制御信号の入力を受け付けると、制御信号に応じて工業プロセスを駆動する。
制御装置210は、例えばコンピュータ装置により構成される。制御装置210は、ハードウェア111を備える。ハードウェア111は、例えばCPUやメモリ等で構成される。
制御装置210は、ハードウェア111上で動作するOS112と、OS112上で動作する複数のゲストOS113−1乃至113−nと、複数のゲストOS113−1乃至113−n上でそれぞれ動作する複数のコントローラ114−1乃至114−nとを有する。また、図3にはゲストOS上で動作するコントローラ以外のアプリケーションとしてAPP−A、APP−B、・・・APP−Zを記載している。なお、APP−A、APP−B、・・・APP−Zは、後述するコントローラ114−1乃至114−nが演算により算出する値の出力するタイミングを制御してもよい。OS112は、複数のゲストOS113−1乃至113−nのホストOSとして機能する。以下、本明細書において、ゲストOSのそれぞれを区別しない場合には、まとめてゲストOS113と記載する。同様に、本明細書において、コントローラのそれぞれを区別しない場合には、まとめてコントローラ114と記載する。同様に、本明細書において、アプリケーション群のそれぞれを区別しない場合には、まとめてアプリケーション群118と記載する。
各コントローラ114は、入力された測定信号に基づき、駆動装置130に対して適用されるべき値を算出する。各コントローラ114は、例えば、入力された測定信号について、所定のアルゴリズムで演算処理を行い、演算結果を出力する。
制御装置210は、さらにハードウェア111上で動作する選択処理部115を有する。なお、本明細書では、選択制御部115がハードウェア111上で動作するとして説明するが、選択制御部115は、OS112上で動作してもよい。本実施形態において、選択処理部115は、ソフトウェアにより構成されている。この場合、選択処理部115は、例えば、専用のファームウェアで構築されていてよい。選択処理部115は、各コントローラ114が算出した演算値に基づいて、1つの出力値を選択する。すなわち、各コントローラ114により算出された演算値は、選択処理部115に入力される。選択処理部115は、各コントローラ114から出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、当該出力値を出力する。制御装置210は、出力値に基づく制御信号を出力する。制御信号は、出力装置131から駆動装置130に入力される。駆動装置130は、制御信号に応じてプロセスを操作する。
選択処理部115は、任意の適切な方法で、1つの出力値を選択してよい。選択処理部115は、例えば、各コントローラ114から入力された演算値のいずれか1つを出力値として選択することができる。
選択処理部115は、各コントローラ114から出力された演算値に基づいて、多数決により出力値を選択するように構成されていてもよい。この場合、選択処理部115は、各コントローラ114から出力された演算値のうち、同一の値が最も多く出力された演算値を出力値として選択する。あるいは、選択処理部115は、複数のコントローラ114から出力された演算値のうち、同一の値が半数以上のコントローラ114から出力された演算値を、出力値として選択してもよい。すなわち、選択処理部は、複数のコントローラ114から出力された演算値のうち、同一の値が過半数となる演算値を、出力値として選択してもよい。
選択処理部115が多数決により出力値を選択するように構成される場合、制御装置210は、コントローラ114及びゲストOS113を3以上有していてよい。例えば、制御装置210が3つのコントローラ114−1、114−2及び114−3を有する場合、選択処理部115は、3つのコントローラ114−1、114−2及び114−3からそれぞれ出力された演算値を取得する。選択処理部115は、例えば、いずれか2つのコントローラが同一の演算値を出力し、他の1つのコントローラが別の演算値を出力している場合、2つのコントローラが出力した演算値が最も多く出力された演算値であるため、当該演算値を出力値として選択する。
例えば、センサ120が流量を測定するセンサであるとする。また、選択処理部115は、多数決により出力値を選択するように構成されているとする。また、駆動装置130は、配管に取り付けられ、当該配管に流れる流体の流量を制御するバルブの開度を調整するアクチュエータにより構成されているとする。この場合、センサ120で測定された流量に関する情報の信号が、制御装置210に入力される。制御装置210では、複数のコントローラ114のそれぞれが、取得した流量に関する情報に基づき、アクチュエータに出力すべき値を演算し、演算結果を演算値として出力する。選択処理部115は、出力された演算値のうち、同一値が最も多い演算値を、出力値として選択する。制御装置210は、選択処理部115により選択された出力値を、制御信号として出力する。駆動装置130が制御信号を受信すると、出力値に基づいて配管に流れる流体の流量が調整される。
このように、制御装置210は、選択処理部115において、各コントローラ114から入力された演算値に基づいて1つの出力値を選択することにより、例えば複数のゲストOS113の一部又は複数のコントローラ114の一部にエラーが発生している場合であっても、正常な出力値を継続して出力し得る。例えば、選択処理部115が多数決により出力値を選択するように構成されている場合、エラーが発生していないコントローラ114から出力された演算値が、出力値として選択されうる。そのため、複数のコントローラ114の一部にエラーが発生しても、制御装置210から正常な出力が継続され、駆動装置130が正常に駆動されうる。
また、制御装置210によれば、コントローラ114やアプリケーション群118の不具合に起因して、一部のコントローラ114や一部のゲストOS113の動作が不安定になった場合であっても、OSの動作により他のゲストOSに動作に影響を与えない。
また、本実施形態に係る制御システム3は、制御装置210内の複数のコントローラ114において演算値を算出し、選択処理部115により演算値に基づいて出力値が選択される。つまり、制御システム3では、1台の制御装置210によりコントローラアプリケーションの冗長化を図ることができる。従って、制御システム3は、特許文献1に開示されたシステムと異なり、冗長化のために複数の制御装置を必要とするものではない。そのため、制御システム3によれば、特許文献1と比較して、制御装置というハードウェアの数量を減らすことができるという点において、コストを低減することができる。
ここで、コストの決定要因としては制御装置の台数が支配的である。例えば、制御装置のもつ演算能力やメモリ容量をn倍にしても、そのコストはn倍にはならず1からnの間で1倍に近い値になる。また、ライセンス料等の支払いが必要でなければ、一つの制御装置に同じコントローラアプリケーションを複数インストールしてもそのコストは増加しない。そのため、本実施形態に係る制御システム3によれば、複数の制御装置を用いて冗長化を行う場合と比較して、低コストで冗長化を実現可能である。
また、本実施形態に係る制御システム3は、1台のハードウェア111上に複数のコントローラ114を有するように構成されているため、入力装置121から制御装置210に入力された測定信号を、全てのコントローラ114に均一に入力することができる。つまり、例えば、センサ120がある時間に測定した値に関する測定信号が、センサ120から制御装置210に入力される場合、1台の制御装置210に入力されるため、ネットワークの遅延等にかかわらず、同一の測定信号が1台のハードウェア111上のコントローラ114に入力される。
また、本実施形態に係る制御システム3は、1台のハードウェア111上に複数のコントローラ114を有するように構成されている。そのため、例えばネットワーク上に複数の制御装置が分散して配置された構成を有するシステムと比較して、ネットワークのデータ通信量を低減することができる。つまり、例えば、入力装置121からの測定信号を制御装置に送信する場合、ネットワーク上に複数の制御装置が分散して配置された構成を有するシステムでは、複数の制御装置に対して、ネットワークを介してそれぞれ測定信号が送信される。これに対し、本実施形態に係る制御システム3では、1台の制御装置210に測定信号を送信すれば足りる。このように、本実施形態に係る制御システム3では、通信量を低減することができる。その結果、ネットワークの輻輳に起因する信号の送受信の遅延を防止することができるため、制御システム3は、リアルタイム性が重視されるアーキテクチャ環境における制御システムの実現に寄与し得る。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る制御システムを示す概略図である。第2実施形態に係る制御システム4は、1台の制御装置310と、入力装置121と、出力装置131と、選択処理装置320とを備える。制御システム4は、例えばプラントの工業プロセスの制御等に使用される。図4において、制御システム4が備える各機能部のうち、図3に示す制御システム3が備える機能部と同一の構成及び機能を有する機能部については、同一の符号を付している。以下、第1実施形態と同様の点については、適宜説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図4に示すように、第2実施形態に係る制御システム4においては、選択処理装置320が、制御装置310から独立した別の装置として構成されている。選択処理装置320は、ネットワークに接続される。本実施形態において、制御装置310は、各コントローラ114から、演算結果としての演算値を出力する。選択処理装置320は、出力された演算値を、ネットワークを介して取得する。選択処理装置320は、各コントローラ114から出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択する。選択処理装置320は、出力値に基づく制御信号を出力する。制御信号は、出力装置131から駆動装置130に入力される。駆動装置130は、制御信号に応じて駆動する。この場合も、上述した第1実施形態に係る制御システム3と同様の理由で、一部のコントローラ114やアプリケーション群118の不具合に起因して、一部のゲストOS113の動作が不安定になった場合であっても、正常な制御動作を行うことが可能である。また、本実施形態では、ハードウェア111の処理負荷を軽減し得る。
なお、選択処理装置320は、出力装置131内に構成されていてもよい。
上記各実施形態における制御装置は、2台以上のコントローラ114を有していればよい。選択処理部115及び選択処理装置320が多数決により出力値を選択するように構成される場合、制御装置210および310は、3以上のコントローラ114及びゲストOS113を有していればよい。コントローラ114の個数が多いほど、不具合が発生したコントローラ114の個数が増加しても、制御装置から正常な出力値を出力し続けやすくなるため、信頼性が向上する。コントローラ114の個数が多いほど、一部のコントローラ114にエラーが発生してから、回復措置を講じるまでの時間的な猶予を、より長くとることができる。これにより、コントローラ114の個数が多いほど、制御システムのユーザ及び管理者等にとって利便性が高まる。
例えば、選択処理部115が多数決により出力値を選択するように構成され、複数のコントローラ114から出力された演算値のうち、同一の値が半数以上のコントローラ114から出力された演算値を、出力値として選択するとする。この場合、回復措置を講じるまでの時間は、複数のコントローラ114の全体の個数の半分にエラーが発生するまでの時間となる。この時間内では、同一の値が半数以上のコントローラ114から出力された演算値を、出力値として選択するという処理を実行することができるため、制御システムのユーザ又は管理者等は、この時間内に回復措置を講じればよい。従って、この時間までは、一部のコントローラ114にエラーが発生したとしても、制御システムを継続して稼働させることができる。
制御装置210及び310が有するコントローラ114の個数は、適宜定められてよい。制御装置210及び310が有するコントローラ114の個数は、例えば制御システム3及び4のユーザの入力操作等に基づく外部からの入力に応じて、適宜定められてよい。これにより、例えばユーザ等は、制御システム3又は4が適用される工業プロセスの使用条件(例えば求められる信頼性)等に応じて、コントローラ114の個数を変更することができる。
上記各実施形態において、選択処理部115又は選択処理装置320が、出力値を選択する際に、当該出力値とは値が異なる演算値を出力したコントローラ114を特定してよい。出力値とは値が異なる演算値を出力したコントローラ114は、エラーが発生している可能性があると言えるため、このように特定する処理を行うことにより、エラーが発生している可能性があるコントローラ114を特定することができる。
OS112は、上述のようにして特定されたコントローラ114を再起動する処理を実行してよい。特定されたコントローラ114を再起動することにより、コントローラ114において発生しているエラーを解消し得る。このように、エラーの解消は、再起動というソフトウェア的な処理で実現され得る。
コントローラ114がエラーを生じていない状態でも、意図的に停止や再起動を行ってもよい。コントローラプログラムの更新、ゲストOSへのセキュリティーパッチの適用や更新等では一般にコントローラの動作が滞ったり、再起動が必要となったりすることがある。過半数未満のコントローラプログラムやゲストOSに対して順番に更新作業を行うことで、制御システム全体としては動作を維持することができる。
再起動する処理は、外部からの操作入力に基づいて実行されてもよい。つまり、例えばユーザ又は管理者等が、制御装置210若しくは310、又は他の装置に対して、特定されたコントローラ114を再起動するための操作入力を行い、コントローラ114又はゲストOS113は、当該操作入力に基づいて再起動する処理を実行してもよい。例えば、ユーザ又は管理者は、制御装置210又は310と通信可能に接続された他の装置に対して、コントローラ114を再起動するための操作入力を行うことによって、再起動を実行させることができる。例えば、制御装置210又は310が、ユーザ又は管理者等が常駐する場所から離れた位置にあるとしても、当該他の装置が、当該ユーザ又は管理者等が常駐する場所にある場合には、ユーザ又は管理者は、制御装置210又は310の設置位置まで実際に行くことなく、遠隔に位置する他の装置を介した通信によって、エラーの不具合を解消し得る。そのため、ユーザ又は管理者等にとって、利便性が高まる。
OS112は、上述のようにして特定されたコントローラ114を、それぞれ予備のコントローラに差し替える処理を実行してよい。ここで、予備のコントローラは、複数のコントローラ114のうち使用されていないコントローラをいう。例えば、制御装置210又は310は、複数のコントローラ114のうち、いずれのコントローラ114にもエラーが発生していない場合には、使用されていない(つまり情報処理を実行していない)コントローラを備える。いずれかのコントローラ114にエラーが発生することにより、当該コントローラ114が上述の処理によって特定された場合、OS112は、当該特定されたコントローラ114を、予備のコントローラに差し替えてよい。差替えを行うことにより、エラーが発生している可能性のあるコントローラ114に代えて、予備のコントローラを使用するため、制御装置210又は310から出力される出力値の正確性が維持されやすくなる。そのため、信頼性を向上可能である。
OS112は、特定されたコントローラ114を、それぞれ予備のコントローラに差し替える処理を実行する場合、特定されたコントローラ114に関する情報を、それぞれ差替え先である予備のコントローラに反映させてよい。この場合、ゲストOS113上にコントローラアプリケーション以外のアプリケーションが実装されている場合、当該コントローラアプリケーション以外のアプリケーションに関する情報も反映させてよい。例えば、制御装置210又は310が工業プロセスの制御のための処理を行う過程で、コントローラ114で実行する処理で用いられるパラメータ又は設定値等のコントローラ114に関する情報が、初期値から変更されている場合がある。この場合、特定されたコントローラ114に関する情報、つまり変更された情報を、差替え先である予備のコントローラに反映させることによって、予備のコントローラに継承することができる。これにより、コントローラ114の差替え前後で、同一の条件で処理を継続することができる。その結果、信頼性を向上可能である。このような、特定されたコントローラ114に関する情報は、コントローラ114が有していてもよく、制御システム3又は4において、任意の場所に格納されていてもよい。
コントローラ114に対し、再起動したり、予備のコントローラに差し替えたりする等、所定の処理を実行した場合、当該処理の対象となったコントローラに関する情報又は当該実行された処理に関する情報は、制御装置210又は310が備える表示部に表示されてよい。当該処理の対象となったコントローラに関する情報又は当該実行された処理に関する情報は、制御装置210若しくは310と、ネットワークを介して通信可能に接続された外部の装置が備える表示部に表示されてもよい。このように、当該処理の対象となったコントローラに関する情報又は実行された処理に関する情報が表示される場合、ユーザ又は管理者等は、当該表示を確認することによって、処理の対象となったコントローラ114に関する情報又はコントローラ114に対して実行された処理を知ることができる。
OS112は、特定されたコントローラ114からエラーの発生に関する情報(以下、単に「エラー情報」とも言う)が出力されている場合、当該エラー情報を保存したり、当該エラー情報を用いて様々な処理を行ったりしてよい。エラー情報は、例えば、エラーの発生を示す情報、及びエラー発生時のコントローラ114の設定を示す情報等を含んでよい。OS112は、エラー情報を、例えば制御装置210又は310内の記憶領域に保存してよい。OS112は、エラー情報を、例えば制御装置210又は310の外部の装置に保存してもよい。エラー情報を保存することにより、過去のエラー情報を蓄積することができる。また、OS112は、エラー情報を用いて様々な処理を行うことができる。OS112は、例えばエラー情報を分析する処理を行うことができる。具体的には、OS112は、例えばコントローラ114が実行した演算処理等を分析することができる。これにより、エラーが発生した原因又は状況等を調査することができる。分析の結果の情報は、上述したコントローラ114の差替えの際に、差替え先である予備のコントローラに反映されてよい。すなわち、分析の結果の情報は、予備のコントローラに継承されてよい。予備のコントローラは、継承された情報を参照して、同様のエラーが発生しないように演算処理を実行してよい。
上記各実施形態では、制御装置210及び310が、センサ120により出力された測定信号を、入力装置121を介して取得し、制御信号を出力装置131を介して駆動装置130に出力すると説明した。しかしながら、制御装置における信号の入出力は、必ずしも入力装置121及び出力装置131により行われなくてもよい。
例えば、制御システム3及び4は、入力装置121及び出力装置131に代えて、入力装置121及び出力装置131の双方の機能を有する入出力装置を備えていてもよい。この場合、当該入出力装置を介して測定信号が制御装置210又は310に入力され、当該入出力装置を介して制御信号が制御装置210又は310から駆動装置130に出力される。
また、例えば、制御システムは、必ずしも入力装置121及び出力装置131を備えなくてもよい。例えば、図5に一例として概略的に示すように、制御システム5は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続された、制御装置410と、センサ120と、駆動装置130とを備える。図5に示す制御システム5では、制御装置410が、OS112上に、信号の入力処理を実行する入力部421と、信号の出力処理を実行する出力部431とを有する。制御装置410は、入力部421を介して、センサ120から出力された測定信号の入力を受け付け、出力部431を介して、制御装置410からの制御信号を駆動装置130に出力する。
また、例えば、制御システムは、必ずしも複数のゲストOS113を有していなくてもよい。例えば、図6に一例として概略的に示すように、制御システム6は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続された、制御装置510と、センサ120と、駆動装置130とを備える。図6に示す制御装置510は、ハードウェア111上で動作するOS112及び選択処理部115を有する。図6に示す制御装置510は、第1実施形態に係る制御装置210と異なり、コンテナ技術により、OS112上に構成される複数のコンテナ116−1乃至116−nを有する。本明細書において、コンテナのそれぞれを区別しない場合には、まとめてコンテナ116と記載する。各コンテナ116−1乃至116−nは、それぞれコントローラ114−1乃至114−nを有する。コントローラ114は、専用領域として設けられたコンテナ116内で、第1実施形態において説明した場合と同様に、入力された測定信号に基づいて、駆動装置130に対して適用されるべき値を算出し、演算結果としての演算値を出力する。そして、選択処理部115が各コントローラ114から出力された演算値に基づいて1つの出力値を選択し、当該出力値を出力する。このようにして、制御システム6においても、一部のコントローラ114に不具合が発生した場合であっても、正常な制御動作を行うことが可能である。
なお、図6に示す制御システム6において、制御装置510は、OS112上に、コンテナ116とは異なる更なるコンテナを備え、当該更なるコンテナ上で、コントローラ以外のアプリケーション(つまり、上述したAPP−A、APP−B、・・・APP−Z)を動作させてもよい。この場合、更なるコンテナのそれぞれは、コントローラ以外のアプリケーションのそれぞれに1対1で対応していてよい。つまり、制御装置510のOS112上には、コントローラ以外のアプリケーションと同数の更なるコンテナが設けられていてよい。
また、例えば、図7に一例として概略的に示すように、制御システム7は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続された、制御装置610と、センサ120と、駆動装置130とを備える。図7に示す制御装置610は、第1実施形態に係る制御装置210と異なり、ハードウェア111上に複数の仮想ハードウェア117−1乃至117−nが構成される。本明細書において、仮想ハードウェアのそれぞれを区別しない場合には、まとめて仮想ハードウェア117と記載する。制御装置610は、各仮想ハードウェア117上で動作する複数のゲストOS113−1乃至113−nと、複数のゲストOS113−1乃至113−n上でそれぞれ動作する複数のコントローラ114−1乃至114−nとを有する。コントローラ114は、第1実施形態において説明した場合と同様に、入力された測定信号に基づいて、駆動装置130に対して適用されるべき値を算出し、演算結果としての演算値を出力する。そして、選択処理部115が各コントローラ114から出力された演算値に基づいて1つの出力値を選択し、当該出力値を出力する。このようにして、制御システム7においても、一部のコントローラ114に不具合が発生した場合であっても、正常な制御動作を行うことが可能である。
上記各実施形態及び変形例において、OS112、コンテナ116及び仮想ハードウェア117が、その上で動作するゲストOS113、コントローラ114又はアプリケーション群118に割り当てるリソースは、異なる値に設定されていてもよい。これにより、メモリリークが発生する場合であっても、メモリリークによる不具合発生のタイミングをずらすことができる。たとえばゲストOS113−1に対して、ゲストOS113−2は1.1倍、OS113−3は1.3倍、OS113−4は1.7倍等のメモリ容量を割り当てておけば、コントローラに起因するメモリリークによって各ゲストOSのメモリ資源が同じぺースで浪費されたとしても、それぞれのゲストOSのメモリリソースが枯渇して動作不能となり再起動されるタイミングは重複しない。すなわち制御システム全体としての動作は継続することが期待される。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
1、2、3、4、5、6、7 制御システム
10、110、210、310、410、510、610 制御装置
20、120 センサ
21、121 入力装置
30、130 駆動装置
31、131 出力装置
111 ハードウェア
112 OS
113 ゲストOS
114 コントローラアプリケーション
115 選択処理部
116 コンテナ
117 仮想ハードウェア
118 アプリケーション群
119 アプリケーション間干渉防止処理部
320 選択処理装置
421 入力部
431 出力部

Claims (16)

  1. ハードウェアと、
    前記ハードウェア上にて動作するアプリケーション間干渉防止処理部と、
    前記アプリケーション間干渉防止処理部上で動作する複数のコントローラアプリケーションと、
    選択処理部と、
    を有し、
    前記コントローラアプリケーションのそれぞれは、入力値に対して所定の演算を実行し、演算結果としての演算値を出力し、
    前記選択処理部は、前記コントローラアプリケーションのそれぞれから出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、前記出力値を出力する、
    制御システム。
  2. 前記コントローラアプリケーションを3以上有し、
    前記選択処理部は、前記コントローラアプリケーションのそれぞれから出力された演算値のうち、同一の値が最も多い演算値、又は、前記コントローラアプリケーションのそれぞれから出力された演算値のうち、同一の値が過半数となる演算値を、前記出力値として選択する、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記コントローラアプリケーションの個数は、設定可能である、請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載の制御システム。
  4. 前記入力値は、入力装置から前記コントローラアプリケーションに入力され、前記出力値は、前記選択処理部から出力装置に出力される、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記選択処理部は、前記アプリケーション間干渉防止処理部が動作するハードウェアとは異なるハードウェアに構成される、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の制御システム。
  6. 前記出力値とは値が異なる演算値を出力したコントローラアプリケーションを特定する、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の制御システム。
  7. 前記特定したコントローラアプリケーションを再起動する処理を実行する、請求項6に記載の制御システム。
  8. 前記再起動する処理は、外部からの操作入力に基づいて実行される、請求項7に記載の制御システム。
  9. 前記特定したコントローラアプリケーションを、予備のコントローラアプリケーションに差し替える処理を実行する、請求項6に記載の制御システム。
  10. 前記差し替える処理は、前記特定したコントローラアプリケーションに関する情報を、前記予備のコントローラアプリケーションに反映させる処理を含む、請求項9に記載の制御システム。
  11. 前記特定したコントローラアプリケーションに関する情報又は前記特定したコントローラアプリケーションについて実行した処理に関する情報を、外部の装置に出力し、又は表示部に表示する、請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載の制御システム。
  12. 前記特定したコントローラアプリケーションに関するエラー情報が出力された場合、前記エラー情報の保存及び/又は前記エラー情報の分析を実行する、請求項6乃至請求項11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 前記コントローラアプリケーションに割り当てられるリソースが異なる値に設定された、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の制御システム。
  14. 前記アプリケーション間干渉防止処理部は、前記ハードウェアにて動作するOSと、前記OSにて動作する少なくとも3以上のゲストOSにより前記コントローラアプリケーションを動作させる、又は、前記ハードウェアにて少なくとも3以上の仮想ハードウェアにより前記コントローラアプリケーションを動作させる、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の制御システム。
  15. 前記アプリケーション間干渉防止処理部は、前記ハードウェアにて動作するOSと、前記OSにて動作する少なくとも3以上のコンテナにより前記コントローラアプリケーションを動作させる、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の制御システム。
  16. ハードウェアと、
    前記ハードウェア上にて動作するアプリケーション間干渉防止処理部と、
    前記アプリケーション間干渉防止処理部上で動作する複数のコントローラアプリケーションと、
    選択処理部と、
    を有し、
    前記コントローラアプリケーションのそれぞれは、入力値に対して所定の演算を実行し、演算結果としての演算値を出力し、
    前記選択処理部は、前記コントローラアプリケーションのそれぞれから出力された演算値に基づいて、1つの出力値を選択し、前記出力値を出力する、
    制御装置。
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