JP2020025944A - Distillation apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、蒸留装置に関する。 The present disclosure relates to a distillation apparatus.
アルコール飲料、食用油、石油化学製品等の蒸留、アンモニアの除去、二酸化炭素の回収、および、医薬品の製造等に蒸留装置が用いられている。蒸留装置は、低沸点成分と高沸点成分とを含んで構成される原料液を、留出液と缶出液とに分離する装置である。 BACKGROUND ART Distillation apparatuses are used for distillation of alcoholic beverages, edible oils, petrochemical products, etc., removal of ammonia, recovery of carbon dioxide, production of pharmaceuticals, and the like. The distillation apparatus is an apparatus that separates a raw material liquid containing a low-boiling component and a high-boiling component into a distillate and a bottoms.
このような蒸留装置として、蒸気相および液体相が形成される本体と、本体の外壁内に設けられた複数の熱交換チャネルとを備えた蒸留装置が開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の蒸留装置は、複数の熱交換チャネルに熱交換流体を通過させることにより、本体内の流体を加熱または冷却する。 As such a distillation apparatus, a distillation apparatus including a main body in which a vapor phase and a liquid phase are formed, and a plurality of heat exchange channels provided in an outer wall of the main body is disclosed (for example, Patent Document 1). . The distillation apparatus of Patent Document 1 heats or cools the fluid in the main body by passing the heat exchange fluid through a plurality of heat exchange channels.
上記特許文献1の蒸留装置では、熱交換チャネル同士が隣り合っているため、熱交換チャネル同士に熱干渉が生じてしまう。そうすると、本体内の温度分布が目標値と異なってしまい、蒸留効率が低下してしまうという問題がある。 In the distillation apparatus of Patent Document 1, since heat exchange channels are adjacent to each other, heat interference occurs between the heat exchange channels. Then, there is a problem that the temperature distribution in the main body is different from the target value, and the distillation efficiency is reduced.
本開示は、このような課題に鑑み、蒸留効率の低下を抑制することが可能な蒸留装置を提供することを目的としている。 The present disclosure has been made in view of such a problem, and has as its object to provide a distillation apparatus capable of suppressing a decrease in distillation efficiency.
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る蒸留装置は、留出流体排出口と、缶出液排出口と、留出流体排出口と缶出液排出口との間に設けられた原料液供給口とを有する本体と、本体に設けられ、原料液供給口と缶出液排出口との間に配される加熱器を有する回収部と、本体に設けられ、原料液供給口と留出流体排出口との間に配される冷却器を有する濃縮部と、回収部および濃縮部の少なくともいずれかに設けられた断熱部と、を備える。 In order to solve the above problems, a distillation apparatus according to an aspect of the present disclosure is provided with a distillate fluid outlet, a bottoms discharge outlet, and a distillate fluid outlet and a bottoms discharge port. A main body having a raw material liquid supply port, a collector provided in the main body and having a heater disposed between the raw material liquid supply port and the bottoms discharge port, and a main body liquid supply port provided in the main body. A concentration unit having a cooler disposed between the discharge unit and the distillate fluid outlet; and a heat insulation unit provided in at least one of the recovery unit and the concentration unit.
また、回収部は加熱器を複数備え、加熱器の間に断熱部が設けられてもよい。 The recovery unit may include a plurality of heaters, and a heat insulating unit may be provided between the heaters.
また、濃縮部は冷却器を複数備え、冷却器の間に断熱部が設けられてもよい。 The concentrating unit may include a plurality of coolers, and a heat insulating unit may be provided between the coolers.
また、断熱部は、本体に形成された空隙、または、孔を含んでもよい。 Further, the heat insulating portion may include a void or a hole formed in the main body.
また、断熱部は、空隙、または、孔に設けられた多孔質体を含んでもよい。 Further, the heat insulating portion may include a void or a porous body provided in the hole.
また、断熱部は、本体の全周に亘って設けられてもよい。 Further, the heat insulating portion may be provided over the entire circumference of the main body.
本開示によれば、蒸留効率の低下を抑制することが可能となる。 According to the present disclosure, it is possible to suppress a decrease in distillation efficiency.
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The dimensions, materials, other specific numerical values, and the like shown in the embodiments are merely examples for facilitating understanding, and do not limit the present disclosure unless otherwise specified. In the specification and the drawings, elements having substantially the same function and configuration are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted. Elements not directly related to the present disclosure are not shown.
(蒸留装置100)
図1は、蒸留装置100の概略的な構成を説明する図である。本実施形態の図1をはじめとする以下の図では、垂直に交わるX軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)を図示の通り定義している。なお、図1中、液体の流れを実線の矢印で示し、気体の流れを破線の矢印で示す。
(Distillation device 100)
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of the
蒸留装置100は、原料液を留出流体(留出液、または、留出ガス)と缶出液とに分離する。原料液は、低沸点成分と、低沸点成分より沸点が高い高沸点成分とを含む。留出流体は、原料液より低沸点成分が高濃度である。缶出液は、原料液より高沸点成分が高濃度である。原料液は、例えば、食用油、生理活性物質等である。本実施形態では、蒸留装置100が、原料液を留出液と缶出液とに分離する構成について説明する。
The
図1に示すように、蒸留装置100は、原料液貯留容器110と、原料液供給ポンプ112と、蒸留部120と、缶出液排出ポンプ130と、缶出液貯留容器132と、留出液送出ポンプ140と、留出液貯留容器142とを含む。
As shown in FIG. 1, the
原料液貯留容器110は、原料液を貯留する容器である。原料液供給ポンプ112は、吸入側が原料液貯留容器110に接続され、吐出側が蒸留部120の原料液供給口212cに接続される。原料液供給ポンプ112は、原料液貯留容器110内に貯留された原料液を蒸留部120に送出する。
The raw material
蒸留部120は、原料液を蒸留する。図2は、蒸留部120の分解斜視図である。図2に示すように、蒸留部120は、本体210と、リブ220A、220Bと、回収部300と、濃縮部400とを含む。
The
本体210は、角柱形状の中空部材である。本体210は、アルミニウム、または、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。本体210は、底部212と、上部214と、側部216とを含む。
The
底部212は、平板形状の部材である。底部212の図2中Y軸方向の一端側には、留出流体排出口212aが設けられている。底部212の図2中Y軸方向の他端側には、缶出液排出口212bが設けられている。また、底部212における留出流体排出口212aと缶出液排出口212bとの間には、原料液供給口212cが設けられている。
The
リブ220Aは、底部212から立設し、原料液供給口212c側から缶出液排出口212b側に延在した部材である。リブ220Bは、底部212から立設し、留出流体排出口212a側から原料液供給口212c側に延在した部材である。リブ220A、220Bは、それぞれ複数(ここでは、6)設けられる。本実施形態において、リブ220A、220Bは、基端222の幅(図2中X軸方向の幅)が、先端224の幅より大きい。また、リブ220A、220Bの先端224は、上部214と離隔している。
The
隣り合うリブ220Aの基端222間の距離は、例えば、1mm程度である。隣り合うリブ220Aの先端224間の距離は、例えば、2mm程度である。なお、隣り合うリブ220B間の距離は、隣り合うリブ220A間の距離と実質的に等しい。リブ220A、220Bの高さ(基端222から先端224までの高さ、図2中Z軸方向の高さ)は、例えば、3mm程度である。また、リブ220A、220Bの先端224と上部214との距離は、例えば、100μm〜10mm程度(ここでは、1mm)である。さらに、留出流体排出口212aの中心から缶出液排出口212bの中心までの長さLは、例えば、300mmである。
The distance between the
側部216は、筒形状(角筒形状)の部材である。側部216は、底部212上に設けられる。上部214は、平板形状の部材である。上部214は、側部216上に設けられる。したがって、底部212、側部216、上部214によって囲繞された空間が、原料液を蒸留する蒸留空間となる。
The
また、本実施形態において、本体210(底部212、上部214)は、留出流体排出口212aから缶出液排出口212bに向かって鉛直下方(図2中Z軸方向)に傾斜している。なお、本体210の傾斜角は、例えば、2.5度程度である。
Further, in the present embodiment, the main body 210 (the
回収部300(リボイラ)は、本体210に設けられ、原料液供給口212cと缶出液排出口212bとの間に配される加熱器310を有する。加熱器310は、熱交換器で構成される。加熱器310は、本体210(底部212)における原料液供給口212cと缶出液排出口212bとの間に複数(ここでは、6つ)設けられる。つまり、複数の加熱器310は、原料液供給口212c側から缶出液排出口212b側に向かって並列して設けられる。
The recovery section 300 (reboiler) is provided in the
回収部300は、本体210(底部212)における原料液供給口212cと缶出液排出口212bとの間を、低沸点成分の沸点以上に加熱する。複数の加熱器310は、原料液供給口212c側から缶出液排出口212b側に向かうに従って高温になるように本体210を加熱する。加熱器310それぞれによる加熱温度は、原料液の組成および蒸留効率に基づいて決定される。
The
濃縮部400(コンデンサ)は、本体210に設けられ、原料液供給口212cと留出流体排出口212aとの間に配される冷却器410を有する。冷却器410は、熱交換器で構成される。冷却器410は、本体210(上部214)における原料液供給口212cと留出流体排出口212aとの間に対応する位置に複数(ここでは、6つ)設けられる。つまり、複数の冷却器410は、原料液供給口212c側から留出流体排出口212a側に向かって並列して設けられる。
The concentrating unit 400 (condenser) has a cooler 410 provided in the
濃縮部400は、本体210(上部214)における原料液供給口212cと留出流体排出口212aとの間を、低沸点成分の沸点未満に冷却する。複数の冷却器410は、原料液供給口212c側から留出流体排出口212aに向かうに従って低温になるように本体210を冷却する。冷却器410それぞれによる冷却温度は、原料液の組成および蒸留効率に基づいて決定される。
The concentrating
断熱部500は、回収部300および濃縮部400に設けられる。本実施形態において、断熱部500は、加熱器310の間、および、冷却器410の間に設けられる。断熱部500は、本体210に形成された空隙(スリット)である。断熱部500は、本体210における留出流体排出口212aから缶出液排出口212bに向かう方向に並列して複数設けられる。本実施形態において、断熱部500は、底部212、上部214、および、側部216の外周面に設けられる。断熱部500の幅(図2中Y軸方向の幅)は、例えば、4mmである。
The
具体的に説明すると、断熱部500は、底部212におけるリブ220A、220Bが設けられる面の反対側の面、および、側面(図2中Y軸方向に延在した面)に形成される。また、断熱部500は、側部216における側面(図2中Y軸方向に延在した面)に形成される。さらに、断熱部500は、上部214における上面、および、側面(図2中Y軸方向に延在した面)に形成される。底部212に形成された断熱部500は、側部216に形成された断熱部500に連続する。側部216に形成された断熱部500は、上部214に形成された断熱部500に連続する。つまり、断熱部500は、本体210の全周に亘って設けられる。
More specifically, the
図3Aは、図2のIIIa線断面図である。図3Bは、蓋部414を省略した図2のIIIa線断面図である。図3Cは、蓋部414の上面図である。図3Dは、収容部412の上面図である。なお、加熱器310の構成は、冷却器410の構成と実質的に等しいため、ここでは、冷却器410について詳述し、加熱器310についての説明を省略する。
FIG. 3A is a sectional view taken along line IIIa of FIG. FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line IIIa of FIG. 2 from which the
図3A、図3Bに示すように、冷却器410は、隣り合う断熱部500間に設けられる。冷却器410は、収容部412と、蓋部414とを含む。収容部412は、上部214における断熱部500の間に形成された、矩形形状の穴である。つまり、収容部412は、断熱部500を形成する壁部510間に形成される。収容部412の底面には、複数の突出部412aが形成される。突出部412aは、図3A、図3B、および、図3D中X軸方向に延在する。
As shown in FIGS. 3A and 3B, the cooler 410 is provided between the adjacent
蓋部414は、図3A、図3Cに示すように、封止部414aと、頂部414bとを含む。封止部414aは、矩形形状の柱部材である。封止部414aは、収容部412に収容される。封止部414aは、図3A中Y軸方向の幅が、収容部412のY軸方向の幅と略等しい。
As shown in FIGS. 3A and 3C, the
頂部414bは、矩形形状の板部材である、頂部414bは、封止部414aに連続している。頂部414bは、図3A、図3C中XY平面(水平面)の面積が封止部414aより大きい。蓋部414は、頂部414bが、断熱部500と収容部412とを区画する壁部510に当接した際に、封止部414aの下端が突出部412aに当接する寸法関係を維持している。
The top 414b is a rectangular plate member. The top 414b is continuous with the sealing
また、収容部412を形成する上部214の側面(図3B、図3D中Y軸方向に延在した面)には、貫通孔412b、412cが形成される。貫通孔412bは、不図示のポンプの吐出側に接続される。ポンプは、低沸点成分の沸点未満の冷媒を吐出する。これにより、冷媒が、貫通孔412bを通じて収容部412に供給される。なお、冷媒は、まず、収容部412の底面における突出部412aが形成されないバッファ領域412dに供給される。そして、バッファ領域412dに供給された冷媒は、突出部412a間に形成された流路を、図3D中X軸方向に通過し、バッファ領域412eに到達する。そして、冷媒は、バッファ領域412eから貫通孔412cを通じて外部に排出される。排出された冷媒は、冷却された後、ポンプに供給される。このように、冷媒が収容部412を通過することにより、本体210(上部214)における原料液供給口212cと留出流体排出口212aとの間が、低沸点成分の沸点未満に冷却される。
Further, through
図1に戻って説明すると、缶出液排出ポンプ130は、吸入側が缶出液排出口212bに接続され、吐出側が缶出液貯留容器132に接続される。缶出液排出ポンプ130は、缶出液排出口212bを通じて、蒸留部120(本体210)から缶出液を抜き出す。缶出液貯留容器132は、缶出液排出ポンプ130によって抜き出された缶出液を貯留する。
Returning to FIG. 1, the
留出液送出ポンプ140は、吸入側が留出流体排出口212aに接続され、吐出側が留出液貯留容器142に接続される。留出液送出ポンプ140は、留出流体排出口212aを通じて、蒸留部120(本体210)から留出液を抜き出す。留出液貯留容器142は、留出液送出ポンプ140によって抜き出された留出液を貯留する。
The
続いて、蒸留装置100による原料液の蒸留について説明する。まず、原料液供給ポンプ112は、原料液貯留容器110から、蒸留部120の本体210の原料液供給口212cに原料液を供給する。上記したように本体210は、留出流体排出口212aから缶出液排出口212bに向かって鉛直下方に傾斜している。このため、原料液は、本体210内(リブ220A間、リブ220B間)を缶出液排出口212bに向かって流れる。
Next, the distillation of the raw material liquid by the
本体210内における原料液供給口212cと缶出液排出口212bとの間は、回収部300によって、低沸点成分の沸点以上に加熱されている。このため、原料液は、本体210内を原料液供給口212cから缶出液排出口212bに向かって流れる過程で加熱される。これにより、本体210において、原料液から、低沸点成分を多く含む蒸気(気体)が生成される。
The space between the raw material
なお、原料液供給口212cから缶出液排出口212bに向かうに従って、低沸点成分を多く含む蒸気(以下、単に「蒸気」と称する)の生成量が増加する。このため、本体210内における原料液供給口212c側と、缶出液排出口212b側とで圧力差が生じる。つまり、缶出液排出口212b側の方が、原料液供給口212c側よりも圧力が高くなる。したがって、本体210内において生成された蒸気は、液体の流れと逆方向、すなわち、原料液供給口212c(留出流体排出口212a)に向かって流れる。
In addition, the amount of generated steam (hereinafter, simply referred to as “steam”) containing a large amount of low-boiling components increases from the raw material
一方、本体210内における原料液供給口212cと留出流体排出口212aとの間は、濃縮部400によって、低沸点成分の沸点未満に冷却されている。このため、蒸気は、本体210内を原料液供給口212cから留出流体排出口212aに向かって流れる過程で冷却される。これにより、本体210において、蒸気に含まれる低沸点成分および高沸点成分が凝縮して液体(凝縮液)となる。そして、凝縮液は、缶出液排出口212bに向かって自重で流れる。これにより、還流が為され、低沸点成分と高沸点成分の蒸留効率を向上することが可能となる。
On the other hand, the space between the raw material
そして、本体210内における留出流体排出口212aの上方の領域において凝縮された液体が、留出液として留出流体排出口212aを通じて留出液貯留容器142に貯留される。
Then, the liquid condensed in the region above the
一方、本体210において蒸気が取り除かれた液体(蒸発しなかった液体)は、缶出液として缶出液排出口212bを通じて、缶出液排出ポンプ130によって本体210外に抜き出される。缶出液排出ポンプ130によって抜き出された缶出液は、缶出液貯留容器132に貯留される。
On the other hand, the liquid from which the vapor has been removed in the main body 210 (the liquid that has not evaporated) is drawn out of the
以上説明したように、本実施形態の蒸留装置100は、隣り合う加熱器310間、および、隣り合う冷却器410間に、断熱部500を備える。これにより、互いに加熱温度が異なる加熱器310同士の熱干渉、および、互いに冷却温度が異なる冷却器410同士の熱干渉を抑制することができる。したがって、本体210内の温度分布を容易に目標値(最適な蒸留効率を達成するための温度分布)とすることが可能となる。このため、蒸留装置100は、原料液の蒸留効率の低下を抑制することができる。
As described above, the
また、加熱器310同士、および、冷却器410同士の熱干渉が抑制されるため、加熱器310の投入熱量、および、冷却器410の投入冷熱量を最小限に抑えることが可能となる。これにより、本体210の加熱および冷却に要するコストを低減することができる。
Further, since thermal interference between the
さらに、蒸留装置100は、本体210の全周に亘って断熱部500を備える。このため、蒸留装置100は、1の加熱器310によって加熱される本体210内の空間と、隣り合う他の加熱器310によって加熱される空間との熱干渉を抑制することができる。同様に、蒸留装置100は、1の冷却器410によって冷却される本体210内の空間と、隣り合う他の冷却器410によって冷却される空間との熱干渉を抑制することができる。したがって、蒸留装置100は、原料液の蒸留効率を向上させることが可能となる。
Further, the
また、本実施形態の蒸留装置100では、原料液や凝縮液がリブ220A間、または、リブ220B間を流れるように本体210が構成されている。液体が流れる流路幅が大きいと、液体の表面張力によって、流路の端部側を流れる液体の流速と、流路の中央側を流れる液体の流速との差が大きくなってしまう。そこで、リブ220A間およびリブ220B間の幅を2mm以下とすることで、流路の端部側を流れる液体の流速と、流路の中央側を流れる液体の流速との差を小さくすることができ、流路内における流速の均一化を図ることが可能となる。
Further, in the
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。 Although the embodiments have been described with reference to the accompanying drawings, it is needless to say that the present disclosure is not limited to the embodiments. It will be apparent to those skilled in the art that various changes or modifications can be made within the scope of the appended claims, and those modifications naturally belong to the technical scope of the present disclosure. Is done.
例えば、上記実施形態において、断熱部500が本体210の全周に亘って設けられる場合を例に挙げて説明した。しかし、断熱部500は、回収部300および濃縮部400の少なくともいずれかに設けられればよい。したがって、少なくとも、隣り合う加熱器310の間、および、隣り合う冷却器410の間のいずれか一方または両方に設けられていればよい。また、加熱器310の間の少なくとも一部に断熱部500が設けられてもよいし、冷却器410の間の少なくとも一部に断熱部500が設けられてもよい。また、1の加熱器310に対応する箇所(例えば、上部214)と、1の加熱器310に隣接する加熱器310に対応する箇所(例えば、上部214)との間に断熱部500が設けられてもよい。同様に、1の冷却器410に対応する箇所(例えば、底部212)と、1の冷却器410に隣接する冷却器410に対応する箇所(例えば、底部212)との間に断熱部500が設けられてもよい。
For example, in the above embodiment, the case where the
また、回収部300に設けられる断熱部500の数に限定はない。例えば、加熱器310の間すべてに断熱部500を備えずともよい。同様に、濃縮部400に設けられる断熱部500の数に限定はない。例えば、冷却器410の間すべてに断熱部500を備えずともよい。少なくとも、いずれか1対の加熱器310の間、または、いずれか1対の冷却器410の間に断熱部500を備えればよい。
Further, the number of
また、断熱部500が本体210に形成された空隙で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、断熱部500は、加熱器310同士、または、冷却器410同士の熱干渉を抑制できれば構成に限定はない。例えば、断熱部500は、本体210に形成された孔で構成されてもよい。なお、孔の数、形状に限定はない。また、断熱部500としての空隙の形状に限定はない。
In addition, the case where the
また、断熱部500は、本体210に形成された空隙または孔に充填された(設けられた)多孔質体を含んでもよい。多孔質体は、例えば、ガラスウールやセラミックの多孔質体である。さらに、断熱部500は、本体210に形成された孔を含み、孔が真空に維持されてもよい。つまり、断熱部500は、真空断熱を維持する機構であってもよい。断熱部500が多孔質体、または、真空断熱を維持する機構を含むことにより、加熱器310または冷却器410からの輻射を抑制することが可能となる。また、断熱部500は、壁部510から延在した1または複数のフィンを備えてもよい。
Further, the
また、上記実施形態において、加熱器310が熱交換器で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、加熱器310は、ペルチェ素子、または、電気ヒータで構成されてもよい。
Further, in the above embodiment, the case where the
また、上記実施形態において、冷却器410が熱交換器で構成される場合を例に挙げて説明した。しかし、冷却器410は、ペルチェ素子、または、ファンで構成されてもよい。 Further, in the above embodiment, the case where the cooler 410 is configured by a heat exchanger has been described as an example. However, the cooler 410 may be configured by a Peltier device or a fan.
また、上記実施形態において、本体210の底部212(リブ220A、220Bが設けられる面)が留出流体排出口212aから缶出液排出口212bに向かって鉛直下方に傾斜している構成について説明した。しかし、底部212は、水平方向に延在していてもよい。
In the above-described embodiment, the configuration has been described in which the bottom portion 212 (the surface on which the
また、上記実施形態において、本体210の寸法関係や傾斜角について説明した。しかし、本体210は、原料液における低沸点成分と高沸点成分との割合、目的とする蒸留効率、原料液供給ポンプ112による原料液の供給流速(処理速度)に基づいて、適宜設定されればよい。
In the above embodiment, the dimensional relationship and the inclination angle of the
また、上記実施形態において、本体210がリブ220A、220Bを備える構成を例に挙げて説明した。しかし、リブ220A、220Bに代えて多孔質体を本体210上に載置してもよい。多孔質体を載置することで、リブ220A、220Bを設ける構成と同様に、流路の端部側を流れる液体の流速と、流路の中央側を流れる液体の流速との差を小さくすることができる。
In the above embodiment, the configuration in which the
また、上記実施形態において、留出流体排出口212a、缶出液排出口212b、および、原料液供給口212cが底部212に形成される構成を例に挙げて説明した。しかし、留出流体排出口212a、缶出液排出口212b、および、原料液供給口212cの群から選択される1または複数は、側部216に形成されてもよい。
In the above-described embodiment, the configuration in which the
本開示は、蒸留装置に利用することができる。 The present disclosure can be used for a distillation apparatus.
100 蒸留装置
210 本体
212a 留出流体排出口
212b 缶出液排出口
212c 原料液供給口
300 回収部
310 加熱器
400 濃縮部
410 冷却器
500 断熱部
100
Claims (6)
前記本体に設けられ、前記原料液供給口と前記缶出液排出口との間に配される加熱器を有する回収部と、
前記本体に設けられ、前記原料液供給口と前記留出流体排出口との間に配される冷却器を有する濃縮部と、
前記回収部および前記濃縮部の少なくともいずれかに設けられた断熱部と、
を備える蒸留装置。 A main body having a distillate fluid outlet, a bottoms outlet, and a raw material liquid supply port provided between the distillate outlet and the bottoms outlet;
A recovery unit provided in the main body and having a heater disposed between the raw material liquid supply port and the bottoms discharge port;
A concentrating unit provided in the main body and having a cooler disposed between the raw material liquid supply port and the distillate fluid discharge port;
A heat insulation unit provided in at least one of the collection unit and the concentration unit;
A distillation apparatus comprising:
Priority Applications (1)
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JP2018153485A JP2020025944A (en) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | Distillation apparatus |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018153485A JP2020025944A (en) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | Distillation apparatus |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2018153485A Pending JP2020025944A (en) | 2018-08-17 | 2018-08-17 | Distillation apparatus |
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-
2018
- 2018-08-17 JP JP2018153485A patent/JP2020025944A/en active Pending
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