JP2020025915A - 粉砕制御方法 - Google Patents

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眞 小野
崇善 西村
Takayoshi Nishimura
崇善 西村
悦志 尾田
Etsushi Oda
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Abstract

【課題】原料粉末品質に突発的な変化が生じても、原料粉末を所定の粒度に粉砕制御することが可能な粉砕制御方法の提供。【解決手段】原料粉末110aと液体110bとを装填した粉砕室101をモータにより回転し、原料粉末を所定の粒度に粉砕するための粉砕制御方法であって、原料粉末を、あらかじめ粉砕室とモータとを用いた複数の条件にて粉砕し、これら粉砕条件に対応する、粉砕後の粒度、粉砕時間、モータの電流値の経時変化の極小値、の複数のデータを基に、粉砕後の粒度を、粉砕時間と極小値とを説明変数とする予測モデル関数fに近似して設定し、次に、原料粉末を、モータの電流値の経時変化を測定しながら粉砕し、経時変化の極小値を特定した後、極小値および予測モデル関数fから、粉砕後の粒度が目標粒度となるために必要な粉砕時間を算出して粉砕する粉砕制御方法。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックや磁石等の原料粉末の湿式粉砕において、原料粉末を所定の粒度に粉砕するための粉砕制御方法に関する。
セラミックや磁石等の焼結体の製造工程では、原料粉末を所定の粒度に粉砕して粉末とし、この粉末を、成形、焼結、加工等して焼結体を形成している。安定した品質の焼結体を形成するには、所定の粒度の粉末にて焼結体を形成することが必要であり、原料粉末を所定の粒度に粉砕する方法としては、ボールミル等の湿式粉砕が用いられている。
湿式粉砕の粉砕制御技術としては、例えば、ファジィ制御やPID制御等に代表される、フィードバック制御が知られている(例えば、特許文献1)。
特開昭63−168489号公報
フィードバック制御では、過去の処理結果を基に今回の処理条件を決めることになる。そのため、特許文献1のようなフィードバック制御を用いた湿式粉砕では、今回の粉砕に用いる原料粉末に突発的な品質の変化が生じると、今回の粉砕が最適条件からはずれてしまう可能性があり、原料粉末を所定の粒度、すなわち目標とする粒度に粉砕できなくなる可能性があった。
そこで本発明では、ボールミル等の湿式粉砕により原料粉末を粉砕する際、原料粉末に突発的な品質の変化が生じても、この変化に応じた粉砕条件にすることができ、原料粉末を所定の粒度に粉砕することができる粉砕制御方法を提供する。
本発明は、原料粉末と液体とを装填した粉砕室をモータにより回転し、前記原料粉末を所定の粒度に粉砕するための粉砕制御方法であって、前記原料粉末を、あらかじめ前記粉砕室と前記モータとを用いた複数の条件にて粉砕し、これら粉砕条件に対応する、粉砕後の粒度、粉砕時間、前記モータの電流値の経時変化の極小値、の複数のデータを基に、前記粉砕後の粒度を、前記粉砕時間と前記極小値とを説明変数とする予測モデル関数fに近似して設定し、次に、前記原料粉末を、前記モータの電流値の経時変化を測定しながら粉砕し、前記経時変化の極小値を特定した後、当該極小値および前記予測モデル関数fから、前記粉砕後の粒度が目標粒度となるために必要な粉砕時間を算出して粉砕することを特徴とする粉砕制御方法である。
また、本発明では、前記極小値を、前記経時変化の移動平均から特定することが好ましい。
また、本発明では、前記予測モデル関数fの説明変数に、前記液体の量、あるいは、前記モータの回転速度を追加して用いることもできる。
本発明によれば、ボールミル等の湿式粉砕により原料粉末を粉砕する際、原料粉末に突発的な品質の変化が生じても、この変化に応じた粉砕条件にすることができ、原料粉末を所定の粒度に粉砕することができる粉砕制御方法を提供することができる。
実施形態の説明に用いる、ボールミル粉砕システム100の構成図である。 実施形態において、ボールミル制御部120で検出されるモータ電流値の経時変化の一例である。 実施形態において、図2の経時変化を移動平均で平滑化したものである。 実施形態において、図3から抽出した電流値変化の極小値を示したものである。 実施形態において、予測モデル関数fの設定に用いることが可能な教師データの一例である。 実施形態において、予測モデル関数fの設定に用いることが可能なフローチャートの一例である。 実施形態の粉砕制御に適用可能な粉砕制御フローの一例である。
以下、本発明の粉砕制御方法について、実施形態を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態は、湿式粉砕であるボールミルを用いて、本発明の粉砕制御方法について示したものである。
(ボールミル粉砕システム100)
本実施形態の説明に用いるボールミル粉砕システム100は、図1の構成図に示すように、粉砕室101、モータ102、ボールミル制御部120、粒度測定装置133、パソコン132を備えている。
粉砕室101は、両端が閉じた円筒状であり、不図示の開放扉を介して、内部に原料粉末110aと液体110b、金属球111を、出し入れできるようにしている。モータ102は、粉砕室101に接続していて、粉砕室101を円筒軸周りに回転できるようにしている。
ボールミル制御部120は、モータ102に電気的に接続し、モータ102、すなわち粉砕室101を、所定の時間、所定の回転速度で回転できるようにしている。また、ボールミル制御部120は、モータ102が粉砕室101を回転させる間、モータ102に流れる電流値の経時変化(以下、電流値変化と称す)を測定できるようにしている。
粒度測定装置133は、原料粉末110aを粉砕した粉末の比表面積や粒度分布を測定でき、粒度分布データとして、粒度の発生頻度、積算頻度を出力できるようにしている。粒度測定装置133には、例えば、レーザ回折方式や光散乱方式により、比表面積や粒度分布を測定できる装置を用いることができる。
また、本実施形態のボールミル粉砕システム100では、ボールミル制御部120、粒度測定装置133、パソコン132が、ローカルエリアネットワーク131を介して接続している。
ボールミル粉砕システム100では、モータ102、すなわち、粉砕室101を回転させる「粉砕時間」を、パソコン132にて設定できるようにしていて、この設定を、ローカルエリアネットワーク131、ボールミル制御部120を介して、モータ102に伝達することにより、モータ102を、設定した粉砕時間回転できるようにしている。すなわち、パソコン132は、粉砕室101を、設定した粉砕時間回転させて、原料粉末110aを粉砕できるようにしている。
また、モータ102が粉砕室101を回転させている間、パソコン132は、ローカルエリアネットワーク131を介して、ボールミル制御部120が測定する電流値変化を取得できるようにしている。そして、パソコン132は、取得した電流変化について、「極小値」を特定し、特定した極小値を、あらかじめ設定した粉砕時間に対応付けたデータとして、内部の記憶部に保存できるようにしている。
また、パソコン132は、ローカルエリアネットワーク131を介して、粒度測定装置133が出力した比表面積や粒度分布データを取得できるようにしている。そして、粉砕後の「平均粒度や積算粒度(d10、d50、d90)」(以下、単に粉砕後の粒度と称す)を算出し、算出した粉砕後の粒度を、あらかじめ設定した粉砕時間、電流値変化の極小値、に対応付けたデータ(以下、「粉砕データ」と称す)として、内部の記憶部に保存できるようにしている。
さらに、パソコン132は、複数の粉砕条件により得られた複数の粉砕データを基に、粉砕後の粒度を、電流値変化の極小値と粉砕時間とを説明変数とする「予測モデル関数f」に近似して設定できるようにしている。
さらに、パソコン132は、予測モデル関数fを設定した後、ボールミル粉砕システム100を用いた原料粉末110aの粉砕において、ローカルエリアネットワーク131を介して、ボールミル制御部120が測定する電流値変化を取得し、電流値変化の極小値を特定した後、当該極小値および予測モデル関数fから、粉砕後の粒度が目標粒度となるための粉砕時間を算出できるようにしている。そして、パソコン132は、目標粒度となるための粉砕時間になるよう、必要な時間、粉砕室101を回転させて粉砕できるようにしている。
なお、予測モデル関数fの設定手順、および、目標粒度となるための粉砕時間の算出手順については、後で詳細に説明する。
(ボールミル粉砕システム100を用いた粉砕手順)
次に、ボールミル粉砕システム100を用いて原料粉末110aを粉砕する手順について説明する。
まず、粉砕室101内に、原料粉末110aと液体110b、金属球111を、不図示の開放扉を介して装填する。そして、パソコン132にて、粉砕時間を設定し、モータ102を回転させる。
モータ102を回転させると、粉砕室101内の原料粉末110aと金属球111は、液体110bを介して攪拌され、スラリー110を形成する。そして、金属球111間に挟まれた原料粉末110aは、金属球111からの押し付け力により粉砕され、原料粉末110aは、この作用を繰り返し受けて、より細かい粒度に粉砕される。
また、モータ102を回転させている間、ボールミル制御部120は、モータ102の電流値変化を、所定の時間間隔にて測定し、パソコン132は、ローカルエリアネットワーク131を介して、測定された電流値変化を取得し、所定の時間間隔にて内部の記憶部に保存する。
パソコン132にて設定した粉砕時間が経過すると、モータ102の回転が停止し粉砕が完了する。その後、粉砕室101内から、粉砕された原料粉末110aと液体110b、金属球111を、不図示の開放扉を介して取り出し、取り出した原料粉末110aを乾燥して液体110b分を除去し、粒度測定装置133を用いて粒度分布を測定する。
その後、パソコン132は、粒度測定装置133が出力した粒度分布データを、ローカルエリアネットワーク131を介して取得し、粉砕後の粒度を算出する。そして、パソコン132は、粉砕後の粒度を、粉砕時間、電流値変化と対応付けて、粉砕データとして内部の記憶部に保存する。
(予測モデル関数fの設定手順)
次に、パソコン132により、粉砕後の粒度を、電流値変化の極小値と粉砕時間とを説明変数とする、予測モデル関数fに近似して設定する手順について説明する。
予測モデル関数fを用いる手法は、発明者らが、複数の実験および解析により見出したものであり、粉砕に用いる粉砕室101とモータ102が同じならば、粉砕後の粒度は、原料粉末110aの品質が多少変動しても、予測モデル関数f、電流値変化の極小値、粉砕時間により予測できる、というものである。言い換えれば、予測モデル関数fを設定した後の粉砕において、粉砕中のモータ102の電流値変化を測定して極小値を特定できれば、粉砕後の粒度が所定の粒度になるための粉砕時間を算出することができ、その粉砕時間、粉砕室101を回転させることで、原料粉末110aを所定の粒度に粉砕できる、というものである。
予測モデル関数fを設定するためには、あらかじめ、複数の粉砕を行い、複数の粉砕データ、すなわち、複数の、粉砕後の粒度に対応する粉砕時間と電流値変化の極小値のデータを準備する必要がある。
ここで、電流値変化の極小値は、パソコン132を用いて、以下の手順で特定する。
図2は、パソコン132がボールミル制御部120から取得した電流値変化の一例である。グラフの横軸は、粉砕時間、縦軸は、モータ102の電流値を表す。粉砕室101では、金属球111、粉砕室101の内壁、原料粉末110aが激しくぶつかり合うため、モータ102の電流値は、ばらつきを含んで変動する。ただし、俯瞰的に見ると、モータ102の電流値変化は、S字形に近い電流値変化を示すようになる。
まず、粉砕開始直後は、原料粉末110aの粉砕が進むことで、モータ102の回転に対する抵抗が減少して、電流値が低下する。そして、ある程度粉砕が進むと、原料粉末110a同士が凝集し、モータ102の回転に対する抵抗が増加して、電流値は上昇する。そして原因は不明であるが、再び電流値は低下する。
次に、図2の電流値変化について、パソコン132を用いて、時間軸に沿った移動平均を計算し、図3のグラフを得る。移動平均を計算することにより、電流値変化は平滑化されてノイズを除去することができ、S字形に近い電流値変化曲線を得ることができる。
最後に、図3のグラフの曲線から、図4に示す極小点141を抽出し、電流値変化の極小値として特定する。図3のグラフは、俯瞰的にS字に近い曲線であるため、平滑化後の曲線から、図4に示す極小点141、すなわち、電流値変化の極小値を容易に特定することができる。
そして、複数の粉砕により、粉砕後の粒度、粉砕時間、電流値変化の極小値の複数のデータ組、すなわち、複数の粉砕データを作成し、予測モデル関数fを設定するための教師データとする。
図5は、予測モデル関数fを設定するための教師データの例である。教師データは、複数の粉砕により得られた複数の粉砕データを示すテーブルであるが、過去の大量の実績データから作成してもよいし、実験計画法に基づいて、粉砕時間を故意に変動させた実験データから作成してもよい。教師データは、パソコン132内部の記憶部に保存しておき、予測モデル関数fを作成するときに用いるようにする。
図6は、パソコン132を用いて、予測モデル関数fを作成する手順を示すフローチャートの例である。
手順としては、フローを開始した後、ステップ201で、パソコン132内部の記憶部から、図5に示した教師データを読み出す。次に、ステップ202で、ニューラルネットワークに代表される機械学習や重回帰分析等の手法を用いて、予測モデル関数fを算出・設定する。そして、ステップ203で、作成した予測モデル関数fを、パソコン132内部の記憶部に保存してフローを終了とする。
ここで、粉砕後の粒度を目的変数、粉砕時間および電流値変化の極小値を説明変数としたとき、粉砕後の粒度は、数式1に示されるような予測モデル関数fとして設定できる。
特に、重回帰分析を用いて予測モデル関数fを設定する場合、数式2に示した線形式で設定することができる。a1、a2は、それぞれ説明変数に対する係数、a3はy切片である。
以上のように、ニューラルネットワークに代表される機械学習や、統計的な重回帰分析を用いて、電流変化の極小値、粉砕時間の2つの説明変数から、粉砕後の粒度の予測モデル関数fを設定し、この関数fにより平均粒度を予測できるようにする。
予測モデル関数fを用いることにより、粉砕後の粒度を、フィードフォワード型の予測モデルにより制御することができる。これにより、フィードバック制御では対応できなかった、原料粉末110aの突発的な品質の変化に対応することでき、原料粉末110aを所定の粒度の粉末に粉砕して、品質のよい焼結体を成形できるようになる。
なお、予測モデル関数fは、原料粉末110aがほぼ同じ条件ごとに設定することが好ましく、例えば、混合比率が大きく変わった原料粉末110aについては、新たに別の教師データを作成して、その教師データを基に新たな予測モデル関数fを作成することが好ましい。
(予測モデル関数fを用いた粉砕制御手順)
次に、予測モデル関数fを設定した後の粉砕制御手順について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、図7のフローチャートは、原料粉末110aの粉砕時間が10時間前後の例であり、粉砕開始から5〜7時間後に、電流値変化の極小値を特定した後に、予測モデル関数fにより粉砕後の粒度が所定の粒度となる粉砕時間を算出し、その時間粉砕するものである。
手順としては、フローを開始した後、ステップ301で、前述した粉砕手順により、原料粉末110aを5〜7時間粉砕する。次に、ステップ302で、パソコン132を用いて、電流値変化の極小値を特定する。
次に、ステップ303で、予測モデル関数fの説明変数である電流値変化の特定値に、ステップ302で特定した電流値変化の特定値を代入する。
次に、ステップ304からステップ306のループ処理で、予測モデル関数fの説明変数である粉砕時間を変化させながら粉砕後の粒度を算出する。すなわち、ステップ304で、粉砕時間に9.0時間を代入し、ステップ305で、予測モデル関数fを計算して粉砕後の粒度を算出する。次に、ステップ304に戻って、今度は粉砕時間として9.1時間を代入し、ステップ305で、予測モデル関数fを計算して粉砕後の粒度を算出する。次に、再びステップ304に戻って、今度は粉砕時間として9.2時間を代入し、ステップ305で、予測モデル関数fを計算して粉砕後の粒度を算出する。
このようにして計算を繰り返し、ステップ304で、粉砕時間として11.0時間を代入し、ステップ305で、予測モデル関数fを計算して粉砕後の粒度を算出するまで続ける。
なお、上記計算はパソコン132で行うようにして、ステップ305にて算出された粉砕後の粒度は、配列変数としてパソコン132内部の記憶部に保存するようにする。
次に、ステップ307で、配列変数として保存された粉砕後の粒度と、目標粒度との差を計算し、粉砕後の粒度との差が最小となる粉砕時間を算出する。
そして、最後に、ステップ308で、前のステップ307で算出した時間になるよう粉砕する。これにより原料粉末110aを目標粒度に粉砕することができる。
以上、本発明である粉砕制御方法について、実施形態を用いて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に規定される技術範囲において、適宜構成を変更することが可能である。
例えば、上記実施形態では、電流値変化の極小値、および、粉砕時間を説明変数として、予想モデル関数fを設定したが、これら説明変数に、液体110bの量、あるいは、モータ102の回転速度を追加して用いることも可能である。
その場合、ボールミル粉砕システム100としては、粉砕の途中で液体110bを注入して液体110bの量を変更できるよう、液体110bを注入可能な注入口を有する粉砕室101にしたり、回転速度を変更できるよう、モータ102の回転速度を可変制御できるボールミル制御部120を用いればよい。そして、複数の粉砕により、電流値変化の極小値、粉砕時間、液体110bの量、モータ102の回転速度の4つのデータを組とする教師データを作成し、この教師データから、予想モデル関数fを設定すればよい。予想モデル関数fは、電流値変化の極小値、粉砕時間、液体110bの量、モータ102の回転速度の4つの説明変数を有するが、粉砕後の粒度が目標粒度となるこれら変数は、図7のステップ304からステップ306のループを重複ループにして処理を行えばよい。なお、液体110bの量およびモータ102の回転速度は、粉砕全体における液体110bの平均液体量およびモータ102の平均回転速度の観点で変更することができ、例えば、変更前までの粉砕時間、変更後の粉砕時間の時間要素を加味した加重平均にし、決定することができる。
このように、予測モデル関数fの説明変数に、液体110bの量やモータ102の回転速度の粉砕時間以外の変数を設けることで、液体110bの量やモータ102の回転速度を調整し、目標粒度に粉砕する粉砕時間を調整することができる。これにより、粉砕時間を長くすること無く製造上効率の良い粉砕時間に制御することができる。
また、本発明では、発明の各構成、機能、処理部、処理ステップ等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。そして、発明の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置いてもよい。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 ボールミル粉砕システム
101 粉砕室
102 モータ
103 注入口
110 スラリー(110a 原料粉末、110b 液体)
111 金属球
120 ボールミル制御部
131 ローカルエリアネットワーク
132 パソコン
133 粒度測定装置
141 極小点


Claims (4)

  1. 原料粉末と液体とを装填した粉砕室をモータにより回転し、前記原料粉末を所定の粒度に粉砕するための粉砕制御方法であって、
    前記原料粉末を、あらかじめ前記粉砕室と前記モータとを用いた複数の条件にて粉砕し、これら粉砕条件に対応する、粉砕後の粒度、粉砕時間、前記モータの電流値の経時変化の極小値、の複数のデータを基に、前記粉砕後の粒度を、前記粉砕時間と前記極小値とを説明変数とする予測モデル関数fに近似して設定し、
    次に、前記原料粉末を、前記モータの電流値の経時変化を測定しながら粉砕し、前記経時変化の極小値を特定した後、当該極小値および前記予測モデル関数fから、前記粉砕後の粒度が目標粒度となるために必要な粉砕時間を算出して粉砕することを特徴とする粉砕制御方法。
  2. 前記極小値を、前記経時変化の移動平均から特定することを特徴とする請求項1に記載の粉砕制御方法。
  3. 前記予測モデル関数fの説明変数に、前記液体の量を追加して用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉砕制御方法。
  4. 前記予測モデル関数fの説明変数に、前記モータの回転速度を追加して用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の粉砕制御方法。

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