JP2020023995A - Bearing structure of crankshaft - Google Patents
Bearing structure of crankshaft Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020023995A JP2020023995A JP2018148307A JP2018148307A JP2020023995A JP 2020023995 A JP2020023995 A JP 2020023995A JP 2018148307 A JP2018148307 A JP 2018148307A JP 2018148307 A JP2018148307 A JP 2018148307A JP 2020023995 A JP2020023995 A JP 2020023995A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- oil
- crankshaft
- oil passage
- lower housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
本開示はクランクシャフトの軸受構造に関する。 The present disclosure relates to a crankshaft bearing structure.
例えば特許文献1に示されているように、エンジンのクランクシャフトの軸受構造として、クランクシャフトのクランク主軸を下方側から軸支する下部軸受と、クランク主軸を上方側から軸支する上部軸受と、下部軸受を収容する第1凹部が設けられた下部ハウジング(特許文献1では軸受キャップ)と、上部軸受を収容する第2凹部が設けられた上部ハウジング(特許文献1ではシリンダブロック)と、を備えるものが知られている。このような軸受構造において、下部軸受及び上部軸受とクランク主軸との間にはオイルが供給されており、このオイルによってクランク主軸は潤滑されている。 For example, as shown in Patent Document 1, as a bearing structure of a crankshaft of an engine, a lower bearing that supports the crankshaft of the crankshaft from below, an upper bearing that supports the crankshaft from above, A lower housing provided with a first recess for accommodating a lower bearing (a bearing cap in Patent Document 1) and an upper housing provided with a second recess for accommodating an upper bearing (a cylinder block in Patent Document 1). Things are known. In such a bearing structure, oil is supplied between the lower bearing and the upper bearing and the crankshaft, and the oil lubricates the crankshaft.
また、一般に、上記のような軸受構造において、軸受(下部軸受及び上部軸受)とクランク主軸との間に供給されたオイルは、下部軸受と上部軸受との合わせ面の部分からクランク主軸の軸線方向に噴出して、クランクシャフトのクランクウェブと下部ハウジングのクランクウェブに対向する側面(ウェブ側面)との間の領域に漏洩する。 In general, in the above-described bearing structure, oil supplied between the bearings (the lower bearing and the upper bearing) and the crankshaft is supplied from the portion of the mating surface between the lower bearing and the upper bearing in the axial direction of the crankshaft. To the area between the crank web of the crankshaft and the side of the lower housing facing the crank web (web side).
ところで、上記のような軸受構造において、下部軸受の温度の低下を図ることができれば、クランク主軸の摺動抵抗を低下させてエンジンの燃費向上を図ることができる。そこで、下部軸受の温度の低下を図ることができる技術が求められている。 By the way, in the above-described bearing structure, if the temperature of the lower bearing can be reduced, the sliding resistance of the crankshaft can be reduced to improve the fuel efficiency of the engine. Therefore, there is a demand for a technology capable of lowering the temperature of the lower bearing.
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、下部軸受の温度の低下を図ることができるクランクシャフトの軸受構造を提供することである。 The present disclosure has been made in view of the above, and an object of the present disclosure is to provide a crankshaft bearing structure capable of lowering the temperature of a lower bearing.
上記目的を達成するため、本発明の態様に係るクランクシャフトの軸受構造は、エンジンのクランクシャフトのクランク主軸を下方側から軸支する下部軸受と、前記クランク主軸を上方側から軸支する上部軸受と、前記下部軸受を収容する第1凹部が設けられた下部ハウジングと、前記上部軸受を収容する第2凹部が設けられた上部ハウジングとを備え、前記下部軸受及び前記上部軸受と前記クランク主軸との間に供給されたオイルが、前記クランクシャフトのクランクウェブと前記下部ハウジングの前記クランクウェブに対向する側面であるウェブ側面との間の領域に漏洩する、クランクシャフトの軸受構造において、前記下部ハウジングには、前記クランクウェブと前記下部ハウジングの前記ウェブ側面との間の領域に漏洩した前記オイルの一部を、前記第1凹部における前記下部軸受の背面に対向する部分へ導入するオイル通路が設けられていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, a crankshaft bearing structure according to an aspect of the present invention includes a lower bearing that supports a crank main shaft of an engine crankshaft from below and an upper bearing that supports the crank main shaft from above. And a lower housing provided with a first recess accommodating the lower bearing, and an upper housing provided with a second recess accommodating the upper bearing, wherein the lower bearing, the upper bearing, the crank main shaft, Wherein the oil supplied between the lower housing and the lower housing leaks into a region between the crank web of the crankshaft and a web side surface of the lower housing facing the crank web. The oil leaking into the area between the crank web and the side of the web of the lower housing. Part, wherein the oil passage for introducing into a portion facing the rear surface of the lower bearing in the first recess is provided in the.
上記のクランクシャフトの軸受構造によれば、下部軸受の温度の低下を図ることができる。 According to the above-described crankshaft bearing structure, the temperature of the lower bearing can be reduced.
(実施形態1)
以下、実施形態1に係るクランクシャフトの軸受構造20(以下、軸受構造20と略称する)について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面に関しては、構成が分かり易いように模式的に図示されており、各部材の板厚や幅や長さなどの比率は必ずしも実際の製品の比率と一致しているとは限らない。図1は、本実施形態に係る軸受構造20を有するエンジン1のクランクシャフト10の周辺構成を示す模式的構成図である。なお、図1に図示されているX−Y−Zの直交座標のうち、Z方向は上方に相当し、−Z方向は下方(重力が作用する方向)に相当する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, a
本実施形態においては、エンジン1の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。但し、エンジン1の種類はこれに限定されるものではなく、例えばガソリンエンジン等を用いることもできる。このエンジン1は、シリンダを有するシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッドと、シリンダに配置されたピストンと、ピストンにコンロッドを介して接続されたクランクシャフト10と、クランクシャフト10を軸支する軸受構造20と、を備えている。シリンダの個数は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るエンジン1は、一例として、#1〜#4の合計で4個のシリンダを備えている。また、本実施形態に係るエンジン1は、一例として、軸受構造20を複数個(具体的には5個)備えている。
In the present embodiment, a diesel engine is used as an example of the engine 1. However, the type of the engine 1 is not limited to this, and for example, a gasoline engine or the like can be used. The engine 1 includes a cylinder block having a cylinder, a cylinder head disposed on an upper portion of the cylinder block, a piston disposed on the cylinder, a
クランクシャフト10は、クランク主軸11と、クランクウェブ12と、クランクピン13とを備えている。クランク主軸11は、軸受構造20によって軸支されており、クランク主軸11の軸線14を回転中心として回転する。前述したように、本実施形態に係るエンジン1は、#1〜#4のシリンダを備えているので、クランクピン13も、#1〜#4のシリンダに対応するように、合計で4個設けられている。#1〜#4のクランクピン13は、コンロッドを介して、各々のシリンダに配置されたピストンに接続されている。クランクウェブ12は、クランク主軸11とクランクピン13とを連結する部位であり、クランク主軸11の軸線14を回転中心として回転する。
The
なお、図示はされていないが、エンジン1は、クランクシャフト10や動弁機構(カム等)等の被潤滑部品に、潤滑用のオイルを供給するオイル供給機構も備えている。このオイル供給機構は、クランクシャフト10よりも下方側の部分に配置されたオイルパン、このオイルパンに貯留されたオイルを吸い上げて圧送するオイルポンプ、このオイルポンプによって圧送されたオイルを被潤滑部品に供給するオイル通路等を備えている。
Although not shown, the engine 1 is also provided with an oil supply mechanism for supplying lubricating oil to parts to be lubricated such as the
続いて、複数個の軸受構造20のうち、#1のシリンダと#2のシリンダとの間にあるクランク主軸11を軸支する軸受構造20を例に挙げて、軸受構造20の構成を説明する。図2は、軸受構造20の全体構成を示す模式的構成図であり、具体的には、図1のA−A線断面を模式的に図示している。本実施形態に係る軸受構造20は、軸受30と、この軸受30を収容するハウジング40とを備えている。図3は、図2の軸受30の模式的な分解図である。図4は、図2のハウジング40の模式的な分解図である。
Next, the configuration of the
図2及び図3を参照して、軸受30は、いわゆる滑り軸受である。具体的には、軸受30は、クランク主軸11を下方側から軸支する下部軸受31と、クランク主軸11を上方側から軸支する上部軸受32とを有している。下部軸受31及び上部軸受32は、それぞれ、半円筒形状の軸受メタルによって構成されている。
2 and 3, bearing 30 is a so-called sliding bearing. Specifically, the
図3を参照して、下部軸受31の内面(クランク主軸11の外周面に対向する面)は、クランク主軸11を下方側から軸支する軸支面33aとなっている。下部軸受31の軸支面33aとは反対側の面を、背面34aと称する。同様に、上部軸受32の内面は、クランク主軸11を上方側から軸支する軸支面33bとなっている。上部軸受32の軸支面33bとは反対側の面を、背面34bと称する。
Referring to FIG. 3, the inner surface of lower bearing 31 (the surface facing the outer peripheral surface of crank main shaft 11) is a
図2及び図4を参照して、ハウジング40は、下部ハウジング41と上部ハウジング42とを備えている。図4を参照して、下部ハウジング41の上面43には、下部軸受31を収容する第1凹部45が設けられている。上部ハウジング42の下面44には、上部軸受32を収容する第2凹部46が設けられている。具体的には、第1凹部45は、半円筒形状を有しており、この半円筒形状の第1凹部45の内部に下部軸受31が収容される。同様に、第2凹部46は、半円筒形状を有しており、この半円筒形状の第2凹部46の内部に上部軸受32が収容される。
Referring to FIGS. 2 and 4,
図2を参照して、ハウジング40は、下部ハウジング41の上面43と上部ハウジング42の下面44とが互いに合わさるようにして、軸受30を支持している。下部ハウジング41と上部ハウジング42とが合わさった状態において、軸受30の軸支面33a,33bとクランク主軸11の外周面との間には、隙間(クリアランス)が設けられている。オイルポンプから圧送されたオイルは、軸受30の軸支面33a,33bとクランク主軸11の外周面との間の部分(隙間)に供給されて、このクランク主軸11の潤滑に供される。
Referring to FIG. 2,
軸受30の軸支面33a,33bとクランク主軸11の外周面との間の部分に供給されたオイルは、下部軸受31と上部軸受32との合わせ面(上部軸受32と下部軸受31とが合わさったときの境界面)の部分からクランク主軸11の軸線方向に噴出して、クランクウェブ12と下部ハウジング41のウェブ側面47(クランクウェブ12に対向する側面)との間の領域に漏洩する。なお、このクランクウェブ12とウェブ側面47との間の領域に漏洩するオイルの流動態様の詳細については、後述する(図6)。
Oil supplied to a portion between the bearing
続いて、下部ハウジング41の詳細について説明する。図5(a)〜図5(c)は、下部ハウジング41の詳細を説明するための模式図である。具体的には、図5(a)は、下部ハウジング41の模式的正面図であり、図5(b)は下部ハウジング41の模式的上面図である。また、図5(c)は下部ハウジング41の模式的側面図であり、具体的には図5(b)のB方向から視認した状態が模式的に図示されている。図5(a)〜図5(c)を参照して、下部ハウジング41には、オイル通路50及びオイル排出通路60が設けられている。
Subsequently, details of the
オイル通路50は、クランクウェブ12と下部ハウジング41のウェブ側面47(クランクウェブ12に対向する側面)との間の領域に漏洩したオイルの一部を、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分へ導入するように構成されたオイル通路である。このような機能を有するものであれば、オイル通路50の具体的な構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るオイル通路50は、一例として、以下の構
成を有している。
The
具体的には、本実施形態に係るオイル通路50は、第1オイル通路部51及び第2オイル通路部52を備えている。第1オイル通路部51は、その一端が下部ハウジング41のウェブ側面47に開口しており、その他端が第2オイル通路部52に連通している。具体的には、図5(b)を参照して、本実施形態に係る第1オイル通路部51は、下部ハウジング41の上面視で、中央部(軸線14の部分)よりも一方の側(図5(b)ではX方向の側)に配置されている。第1オイル通路部51は、軸線14に沿った方向に延在するように下部ハウジング41を貫通することで、下部ハウジング41のウェブ側面47と第2オイル通路部52とを連通している。
Specifically, the
第2オイル通路部52は、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に、溝状に設けられている。具体的には、第2オイル通路部52は、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に設けられた、半円弧状の溝によって構成されている。
The second
オイル排出通路60は、第2オイル通路部52のオイルを下部ハウジング41の外部へ排出するための通路である。このような機能を有するものであれば、オイル排出通路60の具体的な構成は特に限定されるものではないが、本実施形態に係るオイル排出通路60は、一例として、以下の構成を有している。
The
具体的には、オイル排出通路60は、その一端が第2オイル通路部52に連通しており、その他端が下部ハウジング41の外周側面のうち、軸線14に平行な側面(軸線平行側面48と称する)に開口している。より具体的には、オイル排出通路60は、下部ハウジング41の上面視(図5(b))で、中央部よりも他方の側(第1オイル通路部51が配置されている側とは反対の側)に配置されている。オイル排出通路60は、軸線14に対して垂直な方向に延在するように下部ハウジング41を貫通するとともに、第2オイル通路部52と軸線平行側面48とを連通している。
Specifically, one end of the
図6(a)及び図6(b)は、オイル通路50及びオイル排出通路60におけるオイルの流動態様を説明するための模式図である。具体的には図6(a)は、図5(a)の下部ハウジング41におけるオイルの流動態様を模式的に図示しており、図6(b)は、図5(b)の下部ハウジング41におけるオイルの流動態様を模式的に図示している。前述したように、軸受30の軸支面33a,33bとクランク主軸11の外周面との間の部分に供給されたオイルは、その後、上部軸受32と下部軸受31との合わせ面の部分から、クランク主軸11の軸線方向に噴出して、クランクウェブ12と下部ハウジング41のウェブ側面47との間の領域(これは、クランクウェブ12とウェブ側面47との間に設けられた隙間によって構成された領域である)に漏洩する。
FIGS. 6A and 6B are schematic diagrams for explaining the flow of oil in the
このクランクウェブ12とウェブ側面47との間の領域に漏洩したオイルのうち、一部のオイルは、オイル通路50の第1オイル通路部51に流入し、次いで、第2オイル通路部52に流入することで、下部軸受31の背面34aの冷却に供される。この第2オイル通路部52のオイルは、その後、オイル排出通路60を通過して、下部ハウジング41の外部へ排出される。このオイル排出通路60を通過して外部へ排出されたオイルは、落下して、オイルパンによって回収される。
Part of the oil that has leaked into the region between the
前述したように、図2〜図6で説明した軸受構造20は、図1に示す複数個の軸受構造20のうち、#1のシリンダと#2のシリンダとの間にあるクランク主軸11を軸支する軸受構造20である。複数個の軸受構造20のうち、他の軸受構造20の構成は、この図2〜図6で説明した軸受構造20と同様であるので、この他の軸受構造20の構成の説明
は省略する。
As described above, the bearing
なお、クランク主軸11を軸支する複数個の軸受構造のうち一部の軸受構造のみを、図2〜図6で説明したような軸受構造20(オイル通路50やオイル排出通路60を備える軸受構造20)とし、他の軸受構造は、オイル通路50やオイル排出通路60を備えない構成とすることもできる。すなわち、クランク主軸11を軸支する複数個の軸受構造のうち、少なくとも一つの軸受構造が、図2〜図6で説明したような軸受構造20であればよい。
In addition, only a part of the bearing structures among the plurality of bearing structures that support the crank
以上説明したような本実施形態に係る軸受構造20によれば、クランクウェブ12と下部ハウジング41のウェブ側面47との間の領域に漏洩したオイルの一部を、オイル通路50(第1オイル通路部51及び第2オイル通路部52)によって、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に導入して、この導入されたオイルによって、下部軸受31の背面34aを冷却することができる。これにより、下部軸受31の温度の低下を図ることができる。
According to the bearing
また、本実施形態によれば、下部軸受31の温度の低下を図ることができるので、下部軸受31とクランク主軸11との間のオイルの温度の低下を図ることもできる。これにより、軸受30とクランク主軸11との間の最小油膜厚さを増加させることができるので、クランクシャフト10の回転時におけるクランク主軸11の摺動抵抗を低下させることができる。この結果、エンジン1の燃費を向上させることができる。
Further, according to the present embodiment, the temperature of the
また、本実施形態によれば、上述したように軸受30とクランク主軸11との間の最小油膜厚さを増加させることができるので、軸受30とクランク主軸11とが局所的に接触することも抑制することもできる。この結果、軸受30やクランク主軸11に異常摩耗が生じたり、焼き付きが生じたりすることも抑制することができる。
Further, according to the present embodiment, as described above, the minimum oil film thickness between the bearing 30 and the
また、本実施形態によれば、下部ハウジング41がオイル排出通路60を備えているので、第2オイル通路部52のオイルを下部ハウジング41の外部へ効果的に排出することができる。これにより、第2オイル通路部52に、新しいオイルが流入し易くなるので、オイルによる下部軸受31の冷却効果を高めることができる。
Further, according to the present embodiment, since the
但し、下部ハウジング41はオイル排出通路60を備えていない構成とすることもできる。この場合においても、オイル通路50によって、オイルを第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に導入することは可能であり、これにより、下部軸受31の温度低下を図ることは可能である。
However, the
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係る軸受構造20aを説明するための模式的上面図である。具体的には、図7は、軸受構造20aの下部ハウジング41aについて、前述した図5(b)と同様の箇所を模式的に図示している。ここで、本実施形態に係る軸受構造20aは、クランクシャフト10のクランク主軸11のうち、両側がクランクウェブ12によって挟まれているクランク主軸11を軸支する軸受構造に関するものである。具体的には、前述した図1を参照して、本実施形態に係る軸受構造20aは、#1と#2のシリンダの間の部分、#2と#3のシリンダの間の部分、又は、#3と#4のシリンダの間の部分に配置された軸受構造である。
(Embodiment 2)
FIG. 7 is a schematic top view for explaining the bearing
図7に示すように、軸受構造20aは、オイル通路50及びオイル排出通路60の他に、オイル通路50a及びオイル排出通路60aをさらに備えている。なお、軸受構造20aの他の構成は、軸受構造20と同様であるので、この他の構成の説明は省略する。
As shown in FIG. 7, the bearing
オイル通路50aは、クランクウェブ12と下部ハウジング41aのウェブ側面47a(これは、ウェブ側面47の反対側にあるウェブ側面である)との間の領域に漏洩したオイルの一部を、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分へ導入するように構成されたオイル通路である。具体的には、オイル通路50aは、第1オイル通路部51a及び第2オイル通路部52aを備えている。
The
第1オイル通路部51aは、その一端が下部ハウジング41aのウェブ側面47aに開口しており、その他端が第2オイル通路部52aに連通している。第2オイル通路部52aは、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に、溝状(具体的には半円弧状の溝状)に設けられている。
One end of the first
オイル排出通路60aは、第2オイル通路部52aのオイルを下部ハウジング41aの外部へ排出するための通路である。具体的には、本実施形態に係るオイル排出通路60aは、一例として、その一端が第2オイル通路部52aに連通しており、その他端が下部ハウジング41aの軸線平行側面48に開口している。
The
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。軸受30とクランク主軸11との間に供給されたオイルは、軸受構造20aの一方の側に配置されたクランクウェブ12と下部ハウジング41aのウェブ側面47との間の領域に漏洩するのみならず、軸受構造20aの他方の側に配置されたクランクウェブ12と下部ハウジング41aのウェブ側面47aとの間の領域にも漏洩する。
Subsequently, the operation and effect of the present embodiment will be described. The oil supplied between the bearing 30 and the
そして、本実施形態によれば、軸受構造20aの一方の側に配置されたクランクウェブ12と下部ハウジング41aのウェブ側面47との間の領域に漏洩したオイルの一部については、オイル通路50によって、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に導入して、この導入されたオイルによって、下部軸受31の背面34aを冷却することができる。また、軸受構造20aの他方の側に配置されたクランクウェブ12と下部ハウジング41aのウェブ側面47aとの間の領域に漏洩したオイルの一部についても、オイル通路50aによって、第1凹部45における下部軸受31の背面34aに対向する部分に導入して、この導入されたオイルによって、下部軸受31の背面34aを冷却することができる。これにより、下部軸受31の温度を効果的に低下させることができる。
According to the present embodiment, part of the oil that has leaked into the region between the
この結果、本実施形態によれば、下部軸受31とクランク主軸11との間のオイルの温度を効果的に低下させることができる。これにより、軸受30とクランク主軸11との間の最小油膜厚さを効果的に増加させることができるので、クランクシャフト10の回転時におけるクランク主軸11の摺動抵抗を効果的に低下させることができる。この結果、エンジン1の燃費を効果的に向上させることができる。また、軸受30とクランク主軸11とが局所的に接触することも効果的に抑制することができ、この結果、軸受30やクランク主軸11に異常摩耗が生じたり、焼き付きが生じたりすることも効果的に抑制することができる。
As a result, according to the present embodiment, the temperature of the oil between the
なお、本実施形態(図7)において、第1オイル通路部51及び第1オイル通路部51aは、上面視で中央部に対して同じ側(図ではX方向側)に配置されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1オイル通路部51及び第1オイル通路部51aは、上面視で中央部に対して、互いに異なる側に配置されていてもよい。具体例を挙げると、例えば第1オイル通路部51が中央部よりもX方向側に配置されており、第1オイル通路部51aが中央部よりも−X方向側に配置されていてもよい。この場合、オイル排出通路60aは、中央部よりもX方向側に配置される。
In the present embodiment (FIG. 7), the first
以上説明した実施形態1,2は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。実施形態1,2は、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、さらなる種々の変形・変更が可能である。 Embodiments 1 and 2 described above are presented as examples, and do not limit the scope of the invention. Embodiments 1 and 2 can be further variously modified and changed within the scope of the invention described in the claims.
1 エンジン
10 クランクシャフト
11 クランク主軸
12 クランクウェブ
20,20a クランクシャフトの軸受構造
30 軸受
31 下部軸受
32 上部軸受
34a,34b 背面
40 ハウジング
41,41a 下部ハウジング
42 上部ハウジング
43 上面
44 下面
45 第1凹部
46 第2凹部
47 ウェブ側面
50,50a オイル通路
51,51a 第1オイル通路部
52,52a 第2オイル通路部
60,60a オイル排出通路
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
前記下部ハウジングには、前記クランクウェブと前記下部ハウジングの前記ウェブ側面との間の領域に漏洩した前記オイルの一部を、前記第1凹部における前記下部軸受の背面に対向する部分へ導入するオイル通路が設けられていることを特徴とするクランクシャフトの軸受構造。 A lower bearing that supports a crank main shaft of an engine crankshaft from below, an upper bearing that supports the crank main shaft from above, a lower housing provided with a first recess for housing the lower bearing, An upper housing provided with a second recess for accommodating an upper bearing, wherein oil supplied between the lower bearing and the upper bearing and the crankshaft is provided between the crank web of the crankshaft and the lower housing. In a bearing structure of a crankshaft, which leaks into a region between a web side surface which is a side surface facing the crank web,
The lower housing has an oil that introduces a part of the oil that has leaked into a region between the crank web and the side surface of the web of the lower housing into a portion of the first recess that faces the back surface of the lower bearing. A crankshaft bearing structure, characterized in that a passage is provided.
前記第1オイル通路部の一端は前記下部ハウジングの前記ウェブ側面に開口し、前記第1オイル通路部の他端は前記第2オイル通路部に連通し、
前記第2オイル通路部は、前記第1凹部における前記下部軸受の前記背面に対向する部分に、溝状に設けられていることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフトの軸受構造。 The oil passage includes a first oil passage portion and a second oil passage portion,
One end of the first oil passage is open to the side of the web of the lower housing, the other end of the first oil passage communicates with the second oil passage,
2. The crankshaft bearing structure according to claim 1, wherein the second oil passage portion is provided in a groove shape at a portion of the first recess facing the rear surface of the lower bearing. 3.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018148307A JP2020023995A (en) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | Bearing structure of crankshaft |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018148307A JP2020023995A (en) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | Bearing structure of crankshaft |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020023995A true JP2020023995A (en) | 2020-02-13 |
Family
ID=69618520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018148307A Pending JP2020023995A (en) | 2018-08-07 | 2018-08-07 | Bearing structure of crankshaft |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020023995A (en) |
-
2018
- 2018-08-07 JP JP2018148307A patent/JP2020023995A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2959194B1 (en) | Rocking journal bearings for two-stroke cycle engines | |
US20170114686A1 (en) | Lubricating structure of internal combustion engine and motorcycle | |
JP2015129451A (en) | Crankshaft bearing device of multi-cylinder engine | |
JPH1030419A (en) | Bearing device for internal combustion engine | |
JP5342634B2 (en) | Crankshaft lubrication structure for engines | |
JP2020023995A (en) | Bearing structure of crankshaft | |
JP2005273715A (en) | Bearing device for engine | |
KR101724998B1 (en) | Lubrication device of engine | |
KR101945429B1 (en) | Bearing device for crankshaft of internal combustion engine | |
JP4366590B2 (en) | Engine oil passage structure | |
JP4775354B2 (en) | Engine crankshaft lubrication system | |
JP2005331056A (en) | Bearing lubricating structure of engine | |
JP2018009634A (en) | Connecting rod | |
US20230062651A1 (en) | Crankshaft bearing structure | |
JP2006170066A (en) | Oil supply device | |
KR20100052176A (en) | Bush for connecting rod | |
CN219911475U (en) | Crankshaft and plunger pump | |
JP2012526939A (en) | Internal combustion engine | |
JP2017067151A (en) | Crank shaft support structure for internal combustion engine | |
JP2008215086A (en) | Bearing structure of turbocharger | |
US10018084B2 (en) | Lubricating structure of internal combustion engine and motorcycle | |
JP2022170586A (en) | Bearing metal for engine | |
JP2009275752A (en) | Crankshaft lubricating structure | |
KR20210102663A (en) | Oil supplying structure for crankshaft | |
JPS6356404B2 (en) |