JP2020019209A - 積層体及び大容量包装袋 - Google Patents

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祐也 高杉
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洋平 大和
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Abstract

【課題】ピンホール性、耐屈曲性、耐衝撃性を兼ね備え、牛乳等の飲料を輸送する用途に好適な積層体を提供する。【解決手段】積層体1は、ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材層2と、接合層3と、ナイロン及びポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルムからなる中間層4と、接合樹脂層6と、シール層7と、を、この順に積層して備えること。【選択図】図1

Description

本発明は、積層体及び大容量包装袋に関する。より詳しくは、牛乳や加工乳、乳飲料等の飲料用の包装体に好適な積層体及び当該積層体を用いた大容量包装袋に関する。
牛乳等の飲料を輸送するために、プラスチックフィルムを例えば背シールしてピロー形状等とされた10リットル程度の容量の包装袋が用いられている。かかる包装袋は、その用途から耐ピンホール性、耐摩耗性、耐衝撃性などが要求される。これらの要求特性に応えるように、最表層のポリエチレン層を含む基材層と、ナイロン層と、シール層とを備えた包装袋がある。しかしながら、基材層とナイロン層との接合及びナイロン層とシール層との接合は、いずれも硬質な接着剤でドライラミネートされているため、耐屈曲性や耐衝撃性が十分ではなかった。
食品や医薬品の液体や流動体を充填包装する包装袋に関し、中間層がポリオレフィン系樹脂であり、シール層が線状低密度ポリエチレン樹脂であり、上記中間層と上記シール層とを押出ラミネーション法により形成された厚さ3〜13μmのポリエチレンである包装袋がある(特許文献1)。
特許第4968769号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の包装袋は、中間層がポリオレフィン系樹脂であるため耐ピンホール性が十分でなく、牛乳等の飲料を輸送する用途には不十分であった。
本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、耐ピンホール性、耐屈曲性、耐衝撃性を兼ね備え、牛乳等の飲料を輸送する用途に好適な積層体と包装袋を提供することを目的とする。
発明者らは、牛乳等の飲料を輸送する用途に好適な積層体と包装袋について鋭意研究を重ねた結果、硬質な接着剤の使用をできるだけ抑制し、接着剤の代わりに接合樹脂により押出ラミネートで樹脂フィルムを貼り合わせることにより、耐屈曲性や耐衝撃性を向上させることができることを見出した。
上記の知見に基づく本発明の積層体は、ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材層と、接合層と、ナイロン及びポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルムからなる中間層と、接合樹脂層と、シール層と、を、この順に積層して備えることを特徴とする。
本発明の積層体は、上記基材層が、延伸ポリエチレンを含むことが好ましく、また、上記接合樹脂層が、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン及びランダムポリプロピレンから選ばれる1種の樹脂を含むこと、上記接合樹脂層及びシール層の少なくとも一層が、添加剤を無添加の樹脂であること、上記接合樹脂層の厚さが15〜40μmであることが好ましく、上記シール層が、ポリオレフィン樹脂フィルムを含むことが好ましく、上記基材層の融点が、前記シール層の融点よりも高いことが好ましい。
また、本発明の包装袋は、上記の包装体を用いた大容量包装袋であり、容量が3〜20Lであることが好ましい。
本発明の積層体によれば、耐ピンホール性、耐屈曲性、耐衝撃性を兼ね備えているため、牛乳等の飲料を輸送する大容量包装袋の用途に好適である。
本発明の積層体の一実施形態の模式的な断面図である。 本発明の積層体の別の実施形態の模式的な断面図である。 本発明の包装袋の一実施形態の模式図である。
以下、本発明の積層体及び包装袋の実施形態を、図面を用いつつ具体的に説明する。
図1に、本発明の包装材の一実施形態の模式的な断面図を示す。図1において、積層体1は、多層フィルムよりなり、基材層2と、接合層3と、中間層4と、アンカーコート剤層5とを、接合樹脂層6と、シール層7とを、この順に積層して備えている。図示した積層体1は、基材層2に柔軟性のあるポリオレフィン樹脂を用いることで耐衝撃性、耐摩耗性、耐屈曲性を高めている。また、中間層4に、耐ピンホール性及び耐衝撃性に優れたナイロン等からなる樹脂フィルムを用いることで積層体1の耐ピンホール性及び耐衝撃性を高めている。さらに、接合樹脂層6に、シール層7と同質の樹脂又は、シール層7と密着性が高い樹脂を用いているため、中間層4とシール層7との接合に、塗布量が厚い(2〜7μm)の接着剤を用いていない。したがって、積層体は耐屈曲性や耐衝撃性に優れ、この積層体を用いた包装袋もまた、耐屈曲性や耐衝撃性に優れている。
以下、各層について具体的に説明する。
[基材層]
基材層2は、積層体1として必要な強度を確保するための層であり、また、本実施形態の積層体1においては、牛乳等の飲料を輸送するという用途に適合するものとして、耐衝撃性や耐摩耗性や耐屈曲性を備える層である。かかる要求特性に応える層として、基材層2は、ポリオレフィン樹脂フィルムを含む。基材層2が柔軟なポリオレフィン樹脂フィルムを含むことにより、特に、耐屈曲性に優れた積層体及び包装袋を得ることができる。
基材層2のポリオレフィン樹脂フィルムは、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンのフィルムを挙げることができる。
基材層2のポリオレフィン樹脂フィルムは、延伸ポリオレフィンが好ましく、延伸ポリエチレンがより好ましい。その理由は、本実施形態の積層体1は、後述するようにシール層7がポリオレフィン樹脂フィルムであることが好ましいことと関連している。シール層7がポリオレフィン樹脂フィルムの場合に、基材層2のポリオレフィン樹脂フィルムが、仮にシール層7とまったく同一の材料であると、積層体1から包装袋を作製するシール時や飲料を封止するシール時に、シール層7を溶融させる加熱温度で基材層2のポリオレフィン樹脂フィルムも同じく溶融してしまうので好ましくない。したがって、基材層2のポリオレフィン樹脂フィルムは、シール層7の材料よりも溶融温度が高い材料であることが好ましい。ここに延伸ポリオレフィンは、無延伸オレフィンに比べて分子の配向が揃うことにより、溶融温度が高い。したがって、基材層2は、延伸ポリオレフィンフィルムを含むことが好ましく、延伸ポリエチレンフィルムがより好ましい。この延伸ポリオレフィンは、1軸延伸ポリオレフィンフィルムでもよいし、二軸延伸ポリオレフィンフィルムでもよい。
基材層2は、図1に示した実施形態のものに限られず、2層以上積層した多層構造であってもよい。多層構造である場合、各層は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
図2に、基材層が多層構造である本発明の別の実施形態の積層体11の断面図を示す。なお、図2において、図1に示した層と同じ層には図1と同一の符号を付している。図2の積層体11は、基材層12と、接合層3と、中間層4と、アンカーコート剤層5とを、接合樹脂層6と、シール層7とを、この順に積層して備えている。そして、基材層12は、ポリオレフィン樹脂層121、ナイロン層122及びポリオレフィン樹脂層123がその順で積層された多層構造である。基材層12がナイロン層122を備えることにより、耐ピンホール性を向上させることができる。また、積層体11の最外層のポリオレフィン樹脂層121は、シール層7の材料よりも溶融温度が高い材料であることが好ましく、具体的に1軸延伸ポリオレフィンフィルムや2軸延伸ポリオレフィンフィルムのような延伸ポリオレフィンフィルムが好ましく、延伸ポリエチレンフィルムがより好ましい。
図2の多層の基材層12は、ポリオレフィン樹脂層121のフィルムと、ナイロン層122の樹脂と、ポリオレフィン樹脂層123の樹脂とを、押出ラミネートすることにより作製することができる。
基材層2及び基材層12の厚さは特に限定されないが、5〜500μm程度、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜100μmである。
基材層2及び基材層12は、さらに上記の樹脂からなる層に、バリア層を積層させた積層構造でもよい。バリア層を積層させることで、内容物の酸化や風味劣化等を、効果的に抑制できる。
バリア層は、例えば、アルミニウム箔等からなる金属箔、無機物または無機酸化物の蒸着膜、樹脂フィルム上に該蒸着膜を有する蒸着フィルム、または、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、MXD6等のガスバリア性樹脂からなる層、あるいはこれらの組み合わせであってよい。
基材層2及び基材層12の表面は、接着性の向上のために、コロナ処理、オゾン処理、フレーム処理等の濡れ性を向上させる表面処理を施してもよい。また、前述したバリア層を基材層2が有する場合には、このバリア層の表面に表面処理をすることができる。
[接合層]
接合層3は、基材層2又は基材層12と、中間層4とを接合するための層である。接合層3は、接着剤層とすることができる。この接着剤層には、ドライラミネートやノンソルベントラミネートやホットメルトラミネート等の接合法に適合した公知の接着剤を用いることができ、例えば、2液ポリウレタン型接着剤、2液硬化型ポリエステルポリウレタン型接着剤、ポリエーテルポリオール型接着剤を用いることができる。
接合層3は、接着剤に限られない。例えば、基材層2又は20のポリオレフィン樹脂と中間層4の樹脂との双方に密着性を有する樹脂を接合層3として、この密着性を有する樹脂を基材層2、12のフィルムと中間層4のフィルムと共に溶融押出しすることにより、基材層2、12のフィルムと中間層4のフィルムとを密着性を有する樹脂で貼り合わせることができる。
[中間層]
中間層4は、牛乳等の飲料を輸送するという用途に適合するものとして、耐ピンホール性や耐突き刺し性を備える層である。かかる要求特性に応える層として、中間層4は、ナイロン及びポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルムを含むことが好ましく、なかでも、延伸ナイロンフィルム及び延伸ポリエステルフィルムから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルム、特に2軸延伸ナイロンフィルム及び2軸延伸ポリエステルフィルムから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルムを含むことがより好ましい。
ナイロンフィルムの材料は、ポリカプロンアミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ−p−キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂を用いることができる。
ポリエステルフィルムの材料は、PETやPBT等を用いることができる。
中間層4は、接合層3と接合する側の表面に印刷層を備えることができる。
中間層4の厚さは、5〜50μm程度とすることができる。
[アンカーコート剤層]
アンカーコート剤層5は、中間層4と接合樹脂層6との接合性を向上させるための層であり、必要に応じて積層体1又は積層体11の積層構造に備えることができる。アンカーコート剤層5は、中間層4のナイロン又はポリエステルと、接合樹脂層のポリオレフィン樹脂の接合に寄与する公知のアンカーコート剤を用いることができ、例えばポリウレタン樹脂系、ポリウレタンポリエステル系樹脂のアンカーコート剤を用いることができる。
[接合樹脂層]
接合樹脂層6は、中間層4とシール層7とを接合するための層である。ここに、接合樹脂層6は、ドライラミネート等に用いられる接着剤を含まない。ドライラミネート等に用いられる接着剤は硬質であるため、積層体1、11の耐屈曲性を損なうおそれがあるためである。
接合樹脂層6は、ポリオレフィン樹脂であることが好ましく、なかでも、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン及びランダムポリプロピレンから選ばれる1種の樹脂を含むことが、より好ましい。ポリオレフィン樹脂は上述したドライラミネート用の接着剤よりも軟質であるため、接合樹脂層6がポリオレフィン樹脂であることにより積層体1、11を全体的に耐屈曲性に優れた柔軟な積層体とすることができる。しかも、接合樹脂層6がポリオレフィン樹脂であることにより、シール層のポリオレフィン樹脂との密着性がよく、接合強度が高い。
ポリオレフィン樹脂のなかでも、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン及びランダムポリプロピレンから選ばれる1種の樹脂は、より軟質な樹脂であるために好ましく、特に低密度ポリエチレン又は直鎖低密度ポリエチレンが、より好ましい。低密度ポリエチレン又は直鎖低密度ポリエチレンの場合、メタロセン触媒を用いて製造された物でもよく、チーグラー触媒を用いて製造されたものでもよい。
接合樹脂層6は、スリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤を含まない、すなわち無添加の材料からなることが好ましい。接合樹脂層6がスリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤を含まないことにより、包装袋の形態にして牛乳等を充填する前に行われる過酸化水素を用いた殺菌処理で、スリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤が溶出するのが抑制されるためである。
接合樹脂層6は、押出ラミネートにより形成されることが好ましい。押出ラミネートは、ベースとなるフィルムに、樹脂を溶融させフィルム状にして貼り合わせる方法である。押出ラミネートは、接着剤を用いて貼り合わせる方法に比べて、接着剤を薄くすることができ、耐屈曲性に優れるので好ましい。よって、押出ラミネートによれば、中間層4の樹脂フィルムと、シール層7の樹脂フィルムとを容易に貼り合わせて接合することができる。
接合樹脂層6の材料は、MFRが4〜20g/10min程度であることが好ましい。MFRが4〜20g/10min程度であることにより、接合樹脂層6は軟質な材料であり、積層体1、11の耐屈曲性の向上に寄与し、また、押出ラミネートを容易に実施することができる。
接合樹脂層6の厚さは15〜40μm程度が好ましい。15μm程度以上で所期した屈曲性、接合能が得られ、40μm程度より厚くても接合樹脂層6としての効果は増大することなく単に積層体1、11の厚さが厚くなるだけである。好ましくは15〜30μm程度である。
[シール層]
シール層7は、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂層である。シール層7は、ポリオレフィン樹脂フィルムからなることが好ましい。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ランダムポリプロピレンから選ばれる1種又は2種以上からなる樹脂フィルムを使用することができる。もっとも、シール層7の材料は、融点が、基材層2、12のポリオレフィン樹脂の融点よりも低いことが好ましい。その理由は、先に述べた基材層のポリオレフィン樹脂の説明と同じである。かかる観点から、シール層7は、無延伸ポリオレフィン樹脂が好ましい。
シール層7は、スリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤を含まない、すなわち無添加の材料からなることが好ましい。シール層7がスリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤を含まないことにより、包装袋の形態にして牛乳等を充填する前に行われる過酸化水素を用いた殺菌処理で、スリップ剤(滑剤)や酸化防止剤等の添加剤が溶出するのが抑制されるためである。
シール層7の厚さは、特に限定はないが1〜200μm程度とすることが好ましい。好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下である。
[積層体の製造方法]
次に、本発明の積層体の製造方法について説明する。本発明の積層体の製造方法の一例は、中間層の樹脂フィルムと基材層の樹脂フィルムとを接着剤を用いたドライラミネートにより貼り合わせる。このとき、基材層が多層構造である場合には、あらかじめ多層構造の基材層を作製しておく。貼り合わせ後の中間層の一表面に必要に応じてアンカーコート層を形成させてから、シール層の樹脂フィルムを、接合樹脂層の押出ラミネートにより貼り合わせて積層体を得る。
[包装袋]
本発明の包装袋は、上述した積層体を包装材に用いて、例えばピロー包装の形態に形成したものである。
図3に、本発明の一実施形態の包装袋20の模式図を示す。包装袋20は、積層体1、11のシール層7を内側にして折り曲げて縦シール21により円筒状とし、上下の横シール22、23のうちの下部の横シール23により牛乳等の飲料を包装袋20内に注入可能とし、上部の横シール22により封止可能としたものである。飲料を注入する前に、包装袋20又はその材料の積層体1、11を過酸化水素で殺菌することが好ましい。
包装袋20の容量は、およそ3〜20Lであることが好ましい。3〜20Lといった大容量の包装袋に適用して、本発明の効果を得ることができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としての2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(三井化学東セロ株式会社、エルスマートL)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面に、アンカーコート剤層として2液硬化型アンカーコート剤(A3210/A3075、三井化学株式会社)をコートし、該コート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、接合樹脂層としての290℃で溶融押出した無添加LLDPE20μm(MFR10、融点100℃)を介して、サンドイッチラミネートし、実施例1の積層体を得た。
[実施例2]
実施例2は、実施例1と比べるとシール層の厚さが厚い例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としての2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(三井化学東セロ株式会社、エルスマートL)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面に、アンカーコート剤層として2液硬化型アンカーコート剤(A3210/A3075、三井化学株式会社)をコートし、該コート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、接合樹脂層としての290℃で溶融押出した無添加LLDPE40μm(MFR10、融点100℃)を介して、サンドイッチラミネートし、実施例2の積層体を得た。
[実施例3]
実施例3は、実施例1と比べると基材層が多層構造の例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としてのポリエチレンとナイロン、ポリエチレンの構成で多層共押出したポリエチレンフィルム40μm(タマポリ株式会社 、マルチトロン)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面に、アンカーコート剤層として2液硬化型アンカーコート剤(A3210/A3075、三井化学株式会社)をコートし、該コート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、接合樹脂層としての290℃で溶融押出した無添加LLDPE20μm(MFR10、融点100℃)を介して、サンドイッチラミネートし、実施例3の積層体を得た。
[実施例4]
実施例4は、実施例1と比べると基材層が多層構造で2軸延伸されたポリエチレンフィルムを含む例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としてのポリエチレンとナイロン、ポリエチレンの構成で多層共押出し、2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(グンゼ株式会社 、ヘプタックスB)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面に、アンカーコート剤層として2液硬化型アンカーコート剤(A3210/A3075、三井化学株式会社)をコートし、該コート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、接合樹脂層としての290℃で溶融押出した無添加LLDPE20μm(MFR10、融点100℃)を介して、サンドイッチラミネートし、実施例4の積層体を得た。
[比較例1]
比較例1は、実施例1と比べると接合樹脂層の代わりに接着剤を用いてドライラミネートした例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としての2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(三井化学東セロ株式会社、エルスマートL)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介してラミネートし、比較例1の積層体を得た。
[比較例2]
比較例2は、実施例3と比べると接合樹脂層の代わりに接着剤を用いてドライラミネートした例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としてのポリエチレンとナイロン、ポリエチレンの構成で多層共押出したポリエチレンフィルム40μm(タマポリ株式会社 、マルチトロン)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介してラミネートし、比較例2の積層体を得た。
[比較例3]
比較例3は、実施例4と比べると接合樹脂層の代わりに接着剤を用いてドライラミネートした例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としてのポリエチレンとナイロン、ポリエチレンの構成で多層共押出し、2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(グンゼ株式会社 、ヘプタックスB)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介してラミネートし、比較例3の積層体を得た。
[実施例5]
実施例5は、実施例1と比べるとシール層の厚さが薄い例である。
中間層として両面コロナ処理された2軸延伸されたナイロンフィルム25μm(ボニールW、興人フィルム&ケミカルズ株式会社)の片面に印刷を施し、該印刷面と基材層としての2軸延伸されたポリエチレンフィルム40μm(三井化学東セロ株式会社、エルスマートL)とを、接合層としての2液硬化型ウレタン接着剤(RU−77T/H―7、ロックペイント株式会社)を介して、ドライラミネートした。上記ナイロンフィルムの非ラミネート面に、アンカーコート剤層として2液硬化型アンカーコート剤(A3210/A3075、三井化学株式会社)をコートし、該コート面と、シール層としてのインフレーション製膜した無延伸ポリオレフィンフィルム60μm(MFR2、融点115℃)とを、接合樹脂層としての290℃で溶融押出した無添加LLDPE10μm(MFR10、融点100℃)を介して、サンドイッチラミネートし、実施例5の積層体を得た。
各実施例及び各比較例の積層体からなる包装材を、無菌充填機(ONPACK−AF2000−ASEPTIC、オリヒロ株式会社)で過酸化水素殺菌を施した後、縦シールを110℃で行い、横シール下部を170℃でシール水5Lを充填し、横シール上部を170℃でシールし、縦ピロー包装袋を作製した。
作製した包装袋に以下の落下試験、輸送テスト及び振動試験を実施し、性能を評価した。
<落下試験>
包装袋を90cmの高さから5回落下させ、破袋した数を計測した。
<輸送テスト>
北海道から九州までの距離を往復するトラック輸送を実施し、包装袋のシール部のモレ数を計測した。
<振動試験>
輸送用振動試験装置(Cシリーズ、IMVコーポレーション)を用いて、4.5Hz, 1G 30分の試験条件で包装袋を振動させ、漏れの数を計測した。
試験結果を表1に示す。
Figure 2020019209
表1から実施例1〜5は、中間層とシール層とをドライラミネートした比較例1〜3と比べて良好な結果が得られた。
以上、実施の形態および実施例を用いて本発明の積層体及び包装袋を具体的に説明したが、本発明の積層体及び包装袋は、これらの実施形態および実施例の記載に限定されることなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で幾多の変形が可能である。
1、11 積層体
2、12 基材層
3 接合層
4 中間層
5 アンカーコート剤層
6 接合樹脂層
7 シール層

Claims (9)

  1. ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材層と、接合層と、ナイロン及びポリエステルから選ばれる少なくとも1種の樹脂フィルムからなる中間層と、接合樹脂層と、シール層と、を、この順に積層して備えることを特徴とする積層体。
  2. 前記基材層が、延伸ポリエチレンを含む請求項1記載の積層体。
  3. 前記接合樹脂層が、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン及びランダムポリプロピレンから選ばれる1種の樹脂を含む請求項1又は2記載の積層体。
  4. 前記接合樹脂層及び前記シール層の少なくとも一層が、添加剤を無添加の樹脂である請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。
  5. 前記接合樹脂層の厚さが15〜40μmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。
  6. 前記シール層が、ポリオレフィン樹脂フィルムを含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層体。
  7. 前記基材層の融点が、前記シール層の融点よりも高い請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層体を用いた大容量包装袋。
  9. 容量が3〜20Lである請求項8に記載の大容量包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102442819B1 (ko) * 2022-05-09 2022-09-16 (주) 해시즈 재생용지를 이용한 포장지의 제조방법

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