JP2020017644A - 携帯情報端末 - Google Patents

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Tatsuhiro Kosugi
達寛 小杉
祐也 箱山
Yuya Hakoyama
祐也 箱山
祐一郎 木村
Yuichiro Kimura
祐一郎 木村
美香 ▲高▼橋
美香 ▲高▼橋
Mika Takahashi
幸治 水村
Koji Mizumura
幸治 水村
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Abstract

【課題】螺合部材の抜け止めをしつつ、螺合部材の頭部付近における作業性を向上する。【解決手段】筐体と、前記筐体に収容され、所定の取付部品が固定されるフレームと、前記取付部品を前記フレームに対して固定する螺合部材とを備え、前記螺合部材が取り外される方向において前記螺合部材の頭部分と重なる位置に、弾性部材が固定されていることを特徴とする。また、前記弾性部材は、前記取付部品に対して固定されていることを特徴とする。前記フレームは、前記弾性部材が固定される位置において、前記弾性部材が退避可能な切り欠きが設けられていることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、その内部に電子部品等を有する携帯情報端末に関する。
近年、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯情報端末では小型化が進んでいる。例えば、携帯情報端末の小型化を実現するためには、各々の部品を筐体内に効率的に収納する必要がある。一方、携帯情報端末はユーザが携帯して使用するため、携帯情報端末には衝撃や振動が加わりやすい。このため、携帯情報端末では各々の部品を筐体内に効率的に収納すると共に、各々の部品を筐体内において強固に固定する必要がある。
例えば特許文献1に記載されているように、振動によってネジが緩んだとしても、フレームに固定されている部品の脱落を抑制することができる携帯情報端末が知られている。
特開2014-45298号公報
この種の携帯情報端末は、筐体と、筐体内で所定の部品が固定されているフレームと、を備えている。フレームには所定の部品が螺合部材を用いて固定されており、筐体内壁には、螺合部材が設けられている位置と対応する位置において螺合部材の頭部と対向するように筐体内壁から螺合部材に向けて突出している突出部を備える。
しかしながら、前記螺合部材と対向するように前記筐体から突出している突出部があると、例えば別の部材を螺合部材上に配置することや、線材やフレキシブルプリント回路基板等を通すことができない。反対に、前記突出部を設けなければ別の部材を前記螺合部材上に配置したり、線材やフレキシブルプリント回路基板等を通したりすることができるが、振動等を受けたときに前記螺合部材が緩み、部材が脱落する可能性がある。
上記を鑑み、本発明に係る携帯情報端末は、
筐体と、
前記筐体に収容され、所定の取付部品が固定されるフレームと、
前記取付部品を前記フレームに対して固定する螺合部材と
を備え、
前記螺合部材が取り外される方向において前記螺合部材の頭部分と重なる位置に、弾性部材が固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材によって螺合部材の抜け止めをしつつ、螺合部材の頭部付近における作業性を向上することができる。
本発明の一実施形態を示す携帯情報端末の正面側の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示す携帯情報端末の背面側の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示す携帯情報端末のフレームと基板の固定方法を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示す携帯情報端末のフレームと基板の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示す携帯情報端末のフレームと基板の背面図である。 本発明の一実施形態を示す携帯情報端末の締結部の断面図である。 本発明の他の実施形態を示す携帯情報端末のフレームと基板の背面図である。 本発明の他の実施形態を示す携帯情報端末のフレームと基板の他の背面図である。 本発明の他の実施形態に係る携帯情報端末の記録用紙カバーを閉じた状態の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る携帯情報端末の記録用紙カバーを開けた状態の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るプリンタ部の拡大図である。 本発明の他の実施形態に係るプリンタ部と本体カバーを説明する断面図である。 本発明の他の実施形態に係る溝形状とネジ穴の関係を示した断面図である。 本発明の他の実施形態に係るプリンタ部の拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る携帯情報端末の外観を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る携帯情報端末の後付けオプションを付けない状態の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る携帯情報端末の後付けオプションを付けた状態の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面に基づいて説明する。図中、同じ符号は各図を通して共通である。但し、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための携帯情報端末を例示するものであって、本発明は携帯情報端末を以下のものに限定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される構成を実施形態で説明する構成に特定するものでは決してない。
図1は、本実施形態に係る携帯情報端末1の正面側の分解斜視図である。図2には、背面側の分解斜視図を示す。図1、2に示す携帯情報端末1は、正面ケース部10、フレーム部20、基板30、背面ケース部40からなる。
正面ケース部10上部にはタッチパネル12を備えており、フレーム部20に設けられた液晶表示部22に表示された情報を透過して見ることができる。また正面ケース部10の下部にはテンキーや電源ボタン等が割り当てられた操作部13が備えられている。
フレーム部20の正面側において、フレーム21の上部に液晶表示部22が備えられており、フレーム21の下部には、操作部13の背面に対応する位置に平面部23が設けられており、操作部13の各ボタンを押した際に各ボタンの過剰な沈み込みを防止している。なお、図2に示すように、操作部13の各キーに対応したキー基板90が操作部13の背面側に配置されている。
基板30の回路基板31上には回路素子32を備える。回路素子32は、例えば携帯情報端末を駆動するためのプロセッサ、メモリ等の集積回路装置等である。また回路基板31上にはメモリカードコネクタ33を備える。基板30は操作部13やタッチパネル12等から入力された情報やメモリカード34から読み込んだ情報を処理し、液晶表示部22にその結果を表示させる機能を持つ。
また、回路基板31にはフレキシブルプリント回路基板34が接続されており、さらにその先にバッテリー端子35が接続されており、バッテリー端子35にはバッテリー端子押さえ36が取り付けられている。さらにバッテリー端子押さえ36にはバッテリー排出ばね37が備えられている。これらの回路基板31とバッテリー端子35、バッテリー端子押さえ36によって基板30(取付部品)が構成されている。
背面ケース部40は、フレーム部20、基板30およびバッテリー50を収容可能なように、直方体の一面が開放された桶形状をしており、背面ケース41の側壁にはメモリカード34を基板に挿入するための開口部42と開口部42を塞ぐためのメモリカードカバー43を備える。また、バッテリー50を装填するための開口部44と、開口部44を塞ぐためのバッテリーカバー45を備える。
携帯情報端末本実施形態にかかる携帯情報端末1を組み立てる場合は、まず、フレーム部20に基板30を固定する。そして基板30が取り付けられたフレーム部20を正面ケース部10に取り付ける。その後、背面ケース部40を正面ケース部10に固定する。このとき、固定には両面テープや接着剤、ねじを用いてもよい。
図3は、本発明の一実施形態を示す携帯情報端末1のフレーム部20と基板30の固定方法を示す分解斜視図である。図3に示すように、フレーム21にはボス21a〜21eが形成されている。また、回路基板31にはフレーム21に形成された各々のボス21a〜21cと対応する位置にねじ穴31a〜31cが形成されている。また、バッテリー端子押さえ36には、ボス21d、21eに対応する位置にねじ穴36d、36eが形成されている。そして、フレーム21に基板30を取り付ける際には、フレーム21の各々のボス21a〜21eと、各々のねじ穴31a〜31c、36d、36eとが対応するように基板30とフレーム21とを配置する。そしてねじ60a〜60e(螺合部材)を用いて基板30をフレーム21に固定する。その後、弾性部材70をバッテリー端子押さえ36の側面におけるねじ60eの頭部分の上方(携帯情報端末1の背面側)に固定する。本実施形態においては、弾性部材70の一例として、ウレタンやゴムなどからなるクッション材を用いており、ねじ60eの抜け止めとして機能する程度の剛性を有しつつ、ねじ60eを意図的に取り外す際にドライバーなどによって、ねじ60eを取り外せる程度の可撓性を有するクッション材であれば好適に用いることができる。弾性部材70の固定は、接着剤による接着などの方法で行うことができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る携帯情報端末1のフレーム部20と基板30の拡大斜視図である。図4に示すように、弾性部材70はねじ60eが取り外される方向でねじ60eの頭部分と重なるように位置している。
また、図5には、本発明の一実施形態に係る携帯情報端末1のフレーム部20と基板30の背面図とその要部の拡大背面図を示している。図5に示すように、ねじ60eが抜ける方向から弾性部材70を見ると、略矩形の弾性部材70がねじ60eの頭部分の一部と重なる位置まで延出している。弾性部材70は、このように一部と重なる位置まで延在していても良いし、ねじ60eの頭部分すべてを覆うような形状としても良い。本実施形態における弾性部材70をより具体的に説明すると、略直方体形状に形成されており、図5に示す正面方向から見た状態における長手方向がバッテリー端子押さえ36に対して固定され、その短手方向がねじ60eの上方(正面側)に位置するように設けられている。
このように、ねじ60eが抜ける方向に、ねじ60eの頭部分を覆うように弾性部材70を固定することで、衝撃や振動によってねじ60eが緩んだとしても、ねじ60eが抜け落ちて脱落することを抑制している。この構成によって、ねじ60eが脱落することによる携帯情報端末1の不具合(例えば、内部ショート等)の発生を抑制することができる。
図6は、図5に示す携帯情報端末のA-Aにおける断面図である。ここで、図6に示すように、ねじ60eと弾性部材70との間には所定の間隙D1が設けられている。つまり、ねじ60eにおける弾性部材70と対向する面61と、弾性部材70におけるねじ60eと対向する面71との間には、所定の間隙D1が設けられている。そして、この間隙D1をねじ60eの長さよりも短くすることで、ねじ60eが脱落することを抑制することができる。
一方、携帯情報端末1を分解する際など、ねじ60eを抜く場合においては、ねじ60eの頭部分から弾性部材70を圧縮して退避させることによって、ねじ60eの頭部分を露出させ、ドライバー等によって回転させてねじ60eを抜くことができる。つまり、弾性部材70を取り外すことなく、弾性部材70が有する可撓性によって変形することでねじ60eの上部から退避可能に構成することで、ねじ60eを取り外す際にドライバー等で弾性部材70を退避させて、取り外すことができる。
ここで図5に示すように、ねじ60eの頭部分のバッテリー端子押さえ36側の端面と弾性部材70を固定する面との間には、所定の間隙D2が設けられている。この間隙D2は、弾性部材70をねじ60eから圧縮し退避させた際に、弾性部材70の最小圧縮高さよりも大きくすることで、ねじ60eの頭部分を完全に露出させて簡易に取り外すことができる。但し、所定の間隙D1がある程度大きく設定されている場合など、ねじ60eを傾けて抜き取ったり、ねじ60eをねじ穴36eから抜き取る方向に弾性部材70を圧縮しながら抜き取ったりすることができる場合には、所定の間隙D2が弾性部材70の最小圧縮高さ以下であっても良い。
本実施形態においては、弾性部材70を、間隙D2を利用して圧縮退避させる際に、退避させ易いように、バッテリー端子押さえ36におけるねじ60eと対向する部分に切り欠き(凹部)36aを設けている(図5、図6参照)。これによって、ドライバー等でねじ60eを取り外す際に、弾性部材70を退避させやすくすることができる。
なお、切り欠き36aは、ねじ60eの頭部分全体と重なる位置に設けられていることが好ましいが、一部(例えば半分以上)の部分と重なる位置に設けられていても良く、本実施形態においては、図5に示すように、ねじ60eの頭部分の半分程度と重なる位置に設けられている。
また、切り欠き36aを設ける場合には、切り欠き36aを跨ぐようにして切り欠き36aの両側で弾性部材70をバッテリー端子押さえ36に対して接着しても良い。本実施形態においては、図5における上方側のみで弾性部材70をバッテリー端子押さえ36に対して接着している。より具体的には、切り欠き36aを形成するバッテリー端子押さえ36の壁部のうち、ねじ60eと重なる位置にある壁部(図5における下側の壁部)には弾性部材70を接着せず、ねじ60eと重ならない位置にある壁部(図5における上側の壁部)に対してのみ弾性部材70を接着している。
この構成によれば、ねじ60eを取り外す際に弾性部材70を圧縮するときに、弾性部材70におけるねじと対向する位置が圧縮されやすいが、この部分において弾性部材70がバッテリー端子押さえ36とは独立して変位可能なため、圧縮、移動を容易に行うことが可能となり、作業性を向上することができる。
なお、切り欠き36aを形成するバッテリー端子押さえ36の壁部に対し、切り欠き36aの両側で弾性部材70を接着などにより固定しても良い。
(第2実施形態)
また、図7は、本発明の第2の実施形態に係る携帯情報端末1のフレーム部20と基板30の拡大背面図である。本実施形態における多くの部分は第1実施形態と同様であるため説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図7に示すように、弾性部材80がねじ60eの頭部分を覆うように固定されている。この弾性部材80は、図7の方向から見たときの投影形状が長方形で、この長方形の短手方向の辺である面80aがバッテリー端子35に固定されており、長手方向がねじ60eの上方に位置するように設けられている。
これによって、図8に示すように、弾性部材80を曲げるように変形させて退避させることにより、ねじ60eの頭部分を露出させ、ドライバー等によって回転させてねじ60eを抜くことができる。この場合、第1実施形態のように切り欠きを設けても良いが、弾性部材80を曲げることでねじ60eの頭部分から退避させることができるため、切り欠きは設けなくても良い。
なお、本実施形態においては、弾性部材80を曲げて退避させることができるため、弾性部材80はねじ60eの上方全体を覆う位置まで延在させている。これによってねじ60eの脱落を好適に防ぐことができる。
(第3実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る携帯情報端末について説明する。本実施形態は、プリンタ部を備え、屋外で使用されることがある携帯情報端末に関する。携帯情報端末が屋外で使用される場合には、用紙や端末内の部品保護の観点から防塵や防滴を考慮する必要がある。それに対し、本実施形態に係る携帯情報端末は、プリンタ部の記録用紙カバーの隙間から記録用紙収納部に水滴が浸入する事を防ぐものである。
上記を鑑み、本実施形態に係る携帯情報端末は、
記録用紙を収納する記録用紙カバーを備えたプリンタ部と、
情報を表示する表示部と、
本体と一端を回動可能に取りつけられて開閉可能な本体カバーと
を備える携帯情報端末であって、
記録用紙カバーと重なりあっている記録用紙収納部の一部が水滴の進入を防止するリブ形状及び、水滴が流れる溝形状となっていることを特長とする携帯型の情報端末を用いることを特徴とする。
本実施形態によれば、記録用紙カバーと重なりあっている記録用紙収納部の一部がリブ形状となっていて、水滴の進入を防止することが出来る。尚且つ、リブ形状の横には溝が形成されており、その溝形状を伝って水滴を貯め、外部へと排出することができる。
以下、本実施形態に係る携帯情報端末について、図面を用いて説明する。図中、実施例においても同じ符号は各図を通して共通である。また、本実施の形態では、携帯情報端末の一例としてハンディターミナル101を例示する。
図9は、本実施形態に係る携帯情報端末の記録用紙カバー104を閉じた状態の斜視図である。
このハンディターミナル101は、本体部の筐体である上ケース102と下ケース103と記録用紙カバー104を有し、これらはPC+ABSやABS等の樹脂で成形されたものである。また、上ケース102の前面に、液晶表示装置105が備えており、さらに液晶表示装置105の表面には入力装置であるタッチパネル106が備えられている。
液晶表示装置105は、ハンディターミナル101内部に搭載された不図示のCPUなどの演算処理部を備える。タッチパネル106などの入力部により行った操作に対応して演算処理部が液晶表示装置105に各種情報の表示を行わせる。表示部である液晶表示装置105の配置関係はどのような配置関係でもよく、表示部が複数存在してもよい。また、入力部としてのタッチパネル106以外にも、本体部入力キーなどが備えられていてもよい。
図10は、記録用紙カバー104が開いた状態の斜視図を示している。記録用紙カバー104内部には、記録用紙収納部107が設けられている。
図11は、図10で示した記録用紙収納部107の拡大図であり、その記録用紙収納部107に記録用紙が設けられている。記録用紙カバー104が開いている状態だと端末に水滴、埃などが記録用紙収納部に進入し易い状態となっている。
記録用紙収納部107には、図11のように水滴防止リブ108が形成されている。また、この水滴防止リブ108の横には水滴防止溝109が形成されている。
図12は、図11で示した記録用紙カバー104と記録用紙収納部107のA−A断面図を示している。
図12に示すように、記録用紙収納部107の縁付近には水滴防止リブ108が形成されており、記録用紙カバー104と上ケース102との隙間から水滴が浸入しても、記録用紙収納部107内部への浸入は防げるようになっている。
具体的には、記録用紙収納部107は、その中央に記録用紙のロールが収容される凹部107aが形成されており、その周囲に側壁が形成されている。その側壁における正面側に、水滴防止リブ108が側壁と一体に設けられている。水滴防止リブ108は、記録用紙収納部107の側壁の正面側の面は、記録用紙カバー104の回動ヒンジとは反対側に向けて延びる傾斜面を有しており、その傾斜面に設けられた傾斜部108aと、記録用紙カバー104の回動ヒンジ側に設けられた立設部108cまでが筐体の角付近に設けられた屈曲部108bを経由して連続に形成されている。
また、記録用紙収納部107において、水滴防止リブ108に沿って、その外側(凹部に対して外側)には水滴防止溝109が水滴防止リブ108に沿うように形成されており、下ケース103が上ケース102にねじ留めされるねじ穴111に連通するように繋がっているため、記録用紙収納部107に水滴が浸入することなく外部へと排出することが可能である。
図13は、記録用紙収納部107の水滴防止溝109が、下ケース103が外部からねじ止めされるねじ穴111に対し連通経路110で連通していることを示す断面図である。この図においては、ねじ穴111に直接連通するように構成されているが、ねじ穴111の近傍において連通経路110が下ケース103の裏面側に連通するように設け、その一部がねじ穴111と連通するようにしても良いし、連通経路110がねじ穴111と独立して下ケース103の裏面側に連通するように構成しても良い。
(第4実施形態)
以下に、本発明の第4実施形態について、図面を用いて説明する。基本的な構成は第3実施形態と共通であるため説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施形態においては、水滴防止溝109が、記録用紙収納部107の外壁側(すなわち本実施形態においては上ケース102)からそのままプリンタ外部へと繋がり、水滴を排出する構造となっている。図14にその外観図を示す。
図14に示すように、水滴防止溝109が、プリンタ部の外部に設けられた第2水滴防止溝112に連通しており、プリンタ部の背面側に設けられた水切り部に連通している。水滴防止溝に浸入した水は、第2水滴防止溝112を通ってプリンタ部の外部に導かれ、水切り部に到達することで、ハンディターミナル101の筐体から水切りされやすくなっている。
さらに、第2水滴防止溝112から水滴防止溝109に水が侵入した場合に、水滴防止溝109における第2溝112と連通する側とは反対側(記録用紙カバー104の回動ヒンジとは反対側の、水滴防止リブ108における傾斜部108a側)からもプリンタ部の外部に排出可能なように、不図示の第3水滴防止溝113を設けても良い。
以上説明した第3実施形態と第4実施形態に係る携帯情報端末をまとめると、
装置本体と、
記録用紙を収納する記録用紙収納部を有するプリンタ部と、
前記記録用紙収納部を覆い、前記装置本体に回動可能に取り付けられた記録用紙カバーと
を備え、
前記記録用紙収納部の縁部には、前記記録用紙カバー側に突出する水滴防止リブが形成されており、
前記水滴防止リブに沿って、水滴防止溝が形成されていることを特徴とする。
また、前記水滴防止溝は、前記記録用紙カバー内部において、前記プリンタ部の外面に設けられ、前記プリンタ部が前記装置本体にねじ止めされるためのねじ穴と連通することが好ましい。
(第5実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態に係る携帯情報端末について説明する。本実施形態は、筐体の端部に外付けオプションを取り付けることによって機能を拡張させて運用されることがある携帯情報端末に関する。筐体の端部に外付けオプションを取り付けることによって機能を拡張される場合、筐体単体の重心と筐体に外付けオプションを取り付けた場合の重心とが異なってしまい、片手で操作することの多い携帯情報端末において操作性を損なう原因となっていた。
また、携帯情報端末では、電子部品からの発熱を放熱するために、熱伝導性の高い金属製のヒートシンクを用いられることが多いが、携帯情報端末に占める重量の割合が大きく、筐体内部におけるヒートシンクの設置場所により携帯情報端末の重心に大きく影響する。
上記を鑑み、本実施形態に係る携帯情報端末は、
筐体と、
前記筐体の表面側に設けられた表示手段と、
前記表示手段への制御情報を制御する制御手段と、
前記制御手段が搭載される制御基板と、
前記制御基板の裏側に設けられ、前記筐体の機能を拡張する外付けオプションを取り付けるためのコネクタと、
前記制御手段と緩衝部材を介して当接し、前記制御手段から発生した熱を放熱するための放熱板金とを備え、
前記筐体は、前記放熱板金が複数の状態で固定可能な被固定部を有することを特徴とする。
本実施形態によれば、携帯情報端末の内部において、放熱板金の取り付け位置を調整できるようにすることで、外付けオプションを取り付けた状態においても、筐体単体の重心と同等の重心位置を保つことが出来る。
以下、本実施形態に係る携帯情報端末について図面を参照しながら詳述する。なお、図中、同一の構成には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図15は、本実施形態に係る携帯情報端末の外観を示す斜視図である。
本実施形態に係る携帯情報端末とは、後付けオプション206が取り付けられる構造を有し、後付けオプションにより機能の拡張が可能な端末を示す。
図16は、本実施形態に係る携帯情報端末における電子部品からの発熱を放熱する構造を示す断面図である。発熱する電子部品の一例であるCPU204は基板203に実装される。また、基板203にはCPU204だけでなく、外付けオプション206を取り付けるための外付けオプション用コネクタ207が設けられている。
熱伝導シート205は、CPU204に当接するように設けられており、CPU204が発熱した熱を放熱板金202に伝えて放熱を促す。
この状態において、放熱板金202の重心は筐体の重心位置と重なるように位置しており、すなわち、操作性を考慮した上での重心の設計位置と一致している。本実施形態においては、図16における右側に操作部が設けられており、ユーザは操作部付近を把持することとなる。そのため、ユーザが携帯情報端末を把持した際に持ち易くなっている。
一方、図17は、本実施形態に係る携帯情報端末の外付けオプション206を取り付けた状態を示す断面図である。外付けオプション206を取り付けた場合には放熱板金202の取り付け位置を図17に示すように切り替えることが可能になっている。
以下に、放熱板金202の取り付け位置を切り替えて固定するための構造について記述する。放熱板金202は、外装ケース208または内部フレーム209に固定される。固定するためのボス形状またはリブ等の引っ掛け形状が前記CPU204を中心として、放熱板金202の平面方向における点対称の位置に設けられており、放熱板金202の固定位置を180度回転させて変更した場合にも、CPU204の上方を覆う位置に配置することが可能である。また、当然ながら、外装ケース208とCPU204との間には、放熱板金202の取り付け位置を切り替えて固定することが可能なスペースが設けられている。
また、放熱板金202の向きを変えて取り付けたいずれの場合においても支持可能な位置に、外装ケース208から支持リブ208aを立設していることが好ましく、その配置の一例としては、図16に示すようにCPU204の直下(図16における下方)である。支持リブ208aは外装ケースと一体に形成しても良く、別体であっても良い。さらに、他の支持リブを設けて保持することが好ましく、また、放熱板金202を挟持可能なように支持リブ208aとは反対側から放熱板金202を押さえるリブを、支持リブ208aを挟むようにして複数箇所設けることが好ましい。
また、外付けオプション206を携帯情報端末に取り付けてない場合には、放熱板金202が外付けオプション用コネクタ207を覆い隠すことで、誤接続防止の機能を兼ねても良い。すなわち、外付けオプション206を用いない場合には、放熱板金202を図16の状態にしてユーザが把持する位置と携帯情報端末の重心が近づくように構成されており、同時に、外付けオプション用コネクタ207を覆っている。一方、外付けオプション206を製品に取り付ける場合には、放熱板金202が図17に示す状態で取り付けられていることによって外付けオプション用コネクタ207が解放されることで、生産工程上などにおける誤接続を防止することができる。同時に、放熱板金202の向きを図17の向きで取り付けることによって、外付けオプション206が携帯情報端末に取り付けられる際に、重心が外付けオプション206側に偏ってしまうことを防ぐことができ、ユーザが把持する部分に携帯情報端末の重心を近づけることができる。
以上説明したように、片手で保持して操作を行う携帯情報端末において、筐体の重心は使用性に大きく影響する。携帯情報端末においては、ユーザ運用などに合わせて外付けオプション品を取り付けることがあるが、本実施形態に係る携帯情報端末によれば、外付けオプションを取り付けた状態においても、筐体単体での重心位置と近い位置に重心を保つことが出来るものである。
以上説明した第5実施形態に係る携帯情報端末をまとめると、
筐体と、
前記筐体の表面側に設けられた表示手段と、
前記表示手段への制御情報を制御する制御手段と、
前記制御手段が搭載される制御基板と、
前記制御基板の裏側に設けられ、前記筐体の機能を拡張する外付けオプションを取り付けるためのコネクタと、
前記制御手段に緩衝部材を介して当接し、前記制御手段から発生した熱を放熱するための放熱板金と
を備え、
前記筐体は、前記放熱板金が複数の状態で固定可能な被固定部を有することを特徴とする。
本実施形態によれば、携帯情報端末の内部において、放熱板金の取り付け位置を調整できるようにすることで、外付けオプションを取り付けた状態においても、筐体単体の重心と同等の重心位置を保つことが出来る。
また、前記被固定部は、前記放熱板金を固定するためのボス形状またはリブ等の固定形状を有し、
前記ボス形状またはリブ等の固定形状が前記制御手段を中心とした点対称の位置に対になって設けられ、
前記複数の状態とは、前記放熱板金の固定位置を点対称に変更した状態であることが好ましい。
また、前記放熱板金は、
固定するための前記ボス形状またはリブ等の引っ掛け形状が前記制御手段を中心とした点対称の位置に対に設けられており、前記放熱板金の固定位置を変更した場合にも前記制御手段と当接する位置に配置することが可能なことが好ましい。
また、前記放熱板金は、前記外付けオプションを取り付けない場合の固定位置では、前記制御基板のコネクタを覆い、前記外付オプションを取り付ける場合の固定位置では、前記制御基板のコネクタを覆わない位置に固定されることが好ましい。
以上、本発明に係る携帯情報端末の各実施形態について説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、これらの各実施形態を適宜変更しても良いし、組み合わせて適用しても良い。
1 携帯情報端末
21 フレーム
30 基板
60a〜e ねじ
70、80 弾性部材

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体に収容され、所定の取付部品が固定されるフレームと、
    前記取付部品を前記フレームに対して固定する螺合部材と
    を備え、
    前記螺合部材が取り外される方向において前記螺合部材の頭部分と重なる位置に、弾性部材が固定されていることを特徴とする携帯情報端末。
  2. 前記弾性部材は、前記取付部品に対して固定されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
  3. 前記取付部品は、前記弾性部材が固定される位置において、前記弾性部材が退避可能な切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の携帯情報端末。
  4. 前記螺合部材における前記取付部品側の端部と前記フレームとの間には所定の間隙が設けられており、
    前記間隙は、前記弾性部材における最小圧縮高さより大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯情報端末。
  5. 前記弾性部材は、略直方体形状であり、長手方向が前記フレームに対して固定され、
    短手方向が前記フレームから前記弾性部材に向かって延びるように固定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯情報端末。
  6. 前記弾性部材は、略直方体形状であり、短手方向が前記フレームに対して固定され、
    長手方向が前記フレームから前記弾性部材に向かって延びるように固定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯情報端末。

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