JP2020016527A - 定置式ガス検知装置の設置箇所の調査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ガスが10回検知されているので、生成できる教師データの数は、以下に示すように、3600個である。
撮影期間が第1所定期間の赤外画像から、教師データとなるガス像の数を十分に得られないとき、調査者は、赤外線カメラを用いて、各予測領域31の赤外画像をさらに所定期間撮影する。このとき、各予測領域31にガス漏洩を故意に発生させてもよいし、この所定期間撮影されて得られた赤外画像に対して、コンピュータによってガス像を合成してもよい。
機械学習部102は、配管・設備の情報1、過去の気象情報2A、過去の操業状態の情報3A、および、過去の定期点検の情報5Aを基にして、異常状態と正常状態とを識別する学習モデルを構築する。詳しく説明する。機械学習部102は、過去の定期点検で異常があったとき(例えば、配管を接続する部品の破損)、その配管の継ぎ手および屈曲部の位置と、異常があった日の数日前の気象情報と、異常があった日の数日前の操業情報との関連性を探し出し、この関連性が成立する場合を「異常状態」と分類し、これ以外の場合を「正常状態」と分類する学習をする。
赤外線カメラおよび可視カメラを用いて、対象プラント内の監視領域の動画が所定期間撮影される。赤外線カメラの撮影範囲と可視カメラの撮影範囲とは同じである。所定期間は、例えば、1ヶ月である。赤外線カメラにより撮影された監視領域の動画が現在の赤外画像6となる。可視カメラにより撮影された監視領域の動画が現在の可視画像7となる。
機械学習部102は、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた配管・設備の情報1、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた赤外画像、および、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた可視画像を用いて機械学習をする。画像処理部103は、現在データ記憶部101Bに記憶されている現在の赤外画像6の中から、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた赤外画像と類似するものを抽出し、これに、「注意するべき状態と類似状態」を示すマークを付ける。同様に、画像処理部103は、現在データ記憶部101Bに記憶されている、現在の可視画像7の中から、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた可視画像と類似するものを抽出し、これに、「注意するべき状態と類似状態」を示すマークを付ける。
コンピュータ装置50は、「注意するべき状態」を示すマークが付けられた配管・設備の情報1、および、「注意するべき状態と類似状態」を示すマークが付けられた配管・設備の情報1を、現在データ記憶部101Bから取り出し、現在の定置式ガス検知装置の情報4Bで示される定置式ガス検知装置の設置箇所と比較する。
調査者は、赤外線カメラと可視カメラを用いて、監視領域の赤外画像と監視領域の可視画像を同時に撮影する。可視カメラは、対象プラントに配置されている可視カメラでもよいし、調査者が用意した可視カメラでもよい。赤外線カメラは、調査者が用意する。赤外線カメラの撮影範囲と可視カメラの撮影範囲とは同じである。同じか否かは、赤外線カメラの方向と画角、および、可視カメラの方向と画角を基にして、調査者が判断する。
調査者は、赤外線カメラと可視カメラを用いて、赤外線カメラの動画1011と可視カメラ1012の動画を撮影する。これらの動画は、データ記憶部101に記憶される。
「速く動いている物」かつ「赤外画像のみに現れる物」は、微小なガス漏れの可能性が高い。そこで、画像処理部103は、「速く動いている物」かつ「赤外画像のみに現れる物」を抽出する。人間の目でこの抽出をしてもよいし、機械学習部102がこの抽出をしてもよい。
機械学習部102は、赤外線カメラの動画1011および可視カメラの動画1012のうち、ガス漏洩の危険箇所となった日の三日前からガス漏洩の危険箇所となった日までの動画部分を用いて、ガス漏洩の危険箇所を判断する学習モデルを構築する。機械学習部102は、前記学習モデルを用いて、赤外線カメラの動画1011および可視カメラの動画1012に対して認識フェーズを実行する。赤外線カメラの動画1011および可視カメラの動画1012は、上述したように、監視領域を1ヶ月間撮影された動画である。
30 監視領域
31 予測領域
Claims (3)
- 監視領域に設置される定置式ガス検知装置として非画像式ガス検知装置を用いる場合に、前記定置式ガス検知装置を設置する箇所を調査する方法であって、
前記監視領域において、ガスが漏洩する予測がされた予め定めれられた領域の赤外画像を第1所定期間撮影し、前記第1所定期間撮影された赤外画像を用いて画像式ガス検知を実行する第1ステップと、
前記第1ステップを実行することにより赤外画像の中から抽出された、ガス像と異常温度箇所の像の少なくともいずれかである異常像に関して、前記異常像を教師データとして、機械学習の学習フェーズを実行することにより、前記異常像を認識するための学習モデルを構築する第2ステップと、
前記監視領域において、赤外画像を第2所定期間撮影する第3ステップと、
前記学習モデルを用いて、前記第3ステップで撮影された赤外画像に対して、前記機械学習の認識フェーズを実行する第4ステップと、を備える、定置式ガス検知装置の設置箇所の調査方法。 - 前記予め定められた領域は、前記定置式ガス検知装置を設置する箇所の調査対象となる前記監視領域において、過去に記録されたガス漏洩箇所を含む領域である、請求項1に記載の定置式ガス検知装置の設置箇所の調査方法。
- 前記異常像が前記ガス像の場合、前記第1ステップは、前記予め定められた領域において、赤外画像と同時に可視画像を前記第1の所定期間撮影し、
前記第2ステップは、前記第1ステップで撮影された可視画像に現れていないが、前記第1ステップで撮影された赤外画像に現れた、エッジが変化する動体を前記ガス像の教師データとして、前記学習フェーズを実行することにより、前記学習モデルを構築する、請求項1に記載の定置式ガス検知装置の設置箇所の調査方法。
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