JP2020014996A - マイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置 - Google Patents

マイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成でコンパクトに構成することができるマイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置を提供する。【解決手段】マイクロバブル発生装置100は、マイクロバブル生成具101、圧縮機112および液体ポンプ114をそれぞれ備えている。マイクロバブル生成具101は、気体流路102および液体流路106がそれぞれ形成されている。気体流路102は、直線状に形成されたストレート部105を備えている。液体流路106は、気体流路102のストレート部105に対して上流側から延びて同ストレート部105に対して混流角度αが30°で連通している。圧縮機112は、気体流路102に対して空気を供給する。液体ポンプ114は、液体流路106に対してクーラント液Cを供給する。マイクロバブル生成具101は、気体流路102の下流端部にノズル110が設けられており、マイクロバブルを含むクーラント液Cを噴射する。【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置に関する。
従来から、直径が数μm〜数十μm程度の気泡であるマイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置が提案されている。例えば、下記特許文献1には、気泡を含む2つの液体を互いに逆方向に螺旋状に旋回させるとともに、これら2つの水流を衝突させてマイクロバブルを生成する方法および装置がそれぞれ開示されている。
特開2009−274045号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたマイクロバブルを生成する方法および装置においては、1つの管の内周部と外周部とにそれぞれ逆向きの螺旋溝を形成する螺旋部材を設ける必要があり、構造が複雑化および大型化するという問題がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、簡単な構成でコンパクトに構成することができるマイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、マイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成具であって、直線状に延びるストレート部を有して気体を通す気体流路と、液体を通す液体流路とを備え、液体流路は、ストレート部に対して気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して鋭角の角度で繋がっていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、気体流路が有する直線状に延びるストレート部に対して液体流路が気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して鋭角の角度で繋がっているという構成であるため、マイクロバブル生成具の装置構成を簡単化および小型化することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、液体流路は、ストレート部に対して気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して15°以上かつ45°以下の角度で繋がっていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、気体流路が有する直線状に延びるストレート部に対して液体流路が気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して15°以上かつ45°以下の角度で繋がっているという構成であるため、本発明者らの実験によれば、気泡の直径が数μmレベルのマイクロバブルを精度良く生成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、ストレート部は、液体流路が繋がった接続部分の前後がそれぞれ直線状に延びて形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、ストレート部における液体流路が繋がった接続部分の前後(上流側および下流側)がそれぞれ直線状に延びて形成されているため、本発明者らの実験によれば、この接続部分の直前または直後が屈曲している場合に比べて気泡の直径の小さいマイクロバブルを精度良く生成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、ストレート部は、液体流路が繋がった接続部分から下流側に向かって少なくとも50mm以上延びて形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、ストレート部における液体流路が繋がった接続部分から下流側に向かって少なくとも50mm以上延びて形成されているため、本発明者らの実験によれば、この接続部分から下流側に向かって50mm未満に形成した場合に比べて気泡の直径の小さいマイクロバブルを安定的に生成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、ストレート部は、液体流路が繋がった接続部分の前後でそれぞれ流路の断面積が同一に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、ストレート部における液体流路が繋がった接続部分の前後(上流側および下流側)で流路の断面積が同一に形成されているため、本発明者らの実験によれば、この接続部分の直前(上流側)または直後(下流側)で断面積が変化している場合に比べて気泡の直径の小さいマイクロバブルを精度良く生成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、さらに、ストレート部における下流側の端部に設けられて液体が吐出される向き、勢いおよび断面形状のうちの少なくとも1つを調整する吐出具を備えることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、さらに、ストレート部における下流側の端部に液体が吐出される向き、勢いおよび断面形状のうちの少なくとも1つを調整する吐出具が設けられているため、マイクロバブルが必要な箇所に適切にマイクロバブルを供給することができる。この場合、吐出具は、液体の吐出口が円形、楕円形、方形またはスリット形状に形成することができるほか、吐出口に至る管部分の向きや形状を自由に設定することができるアジャストホースで構成することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記マイクロバブル生成具において、吐出具は、可撓性を有するチューブ状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、マイクロバブル生成具は、吐出具が可撓性を有するチューブ状に形成されているため、複雑な入り込んだ場所にマイクロバブルを供給することができる。また、このマイクロバブル生成具によれば、吐出具が可撓性を有するチューブ状に形成されているため、回転する刃物や砥石に接触することがあっても直ちに破損することがないため、これらの刃物や砥石に極力近づけて配置、または僅かに接触した状態で配置することもでき、マイクロバブルを確実にまたは効果的に供給することができる。
また、本発明はマイクロバブル生成具として実施できるばかりでなく、マイクロバブル生成装置の発明としても実施できるものである。
具体的には、マイクロバブル生成装置は、マイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成装置であって、請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のマイクロバブル生成具と、気体をマイクロバブル生成具に送り出す圧縮機と、液体をマイクロバブル生成具に送り出す液体ポンプとを備えることにある。これによれば、マイクロバブル生成装置は、上記マイクロバブル生成具と同様の作用効果を期待できる。
この場合、マイクロバブル生成装置は、圧縮機は、マイクロバブル生成具に0.3MPa以上かつ0.6MPa以下の圧縮空気を送り出すものであり、液体ポンプは、5L/分以上かつ30L/分以下の流量で液体を送り出すとよい。これによれば、マイクロバブル生成装置は、直径が数μ〜数十μのマイクロバブルを精度良くかつ安定的に生成して吐出することができる。
本発明に係るマイクロバブル生成装置の構成の概略を示すシステム構成図である。 図1に示すマイクロバブル生成装置が備えるマイクロバブル生成具の外観構成および内部構成の概略を示す側面図である。 気体と液体との2つの態様におけるクーラント液内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ示めした実験結果である。 混流角度ごとのクーラント液内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ示めした実験結果である。 本発明の変形例に係るマイクロバブル生成具を備えたマイクロバブル生成装置の構成の概略を示すシステム構成図である。
以下、本発明に係るマイクロバブル生成具およびマイクロバブル生成装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るマイクロバブル生成装置100の構成の概略を示すシステム構成図である。また、図2は、図1に示すマイクロバブル生成装置100が備えるマイクロバブル生成具101の外観構成および内部構成の概略を示す側面図である。このマイクロバブル生成装置100は、金属を研削する砥石WKに対してマイクロバブルを含むクーラント液(研削液)Cを吹き掛ける機械装置である。
(マイクロバブル生成装置100の構成)
マイクロバブル生成装置100は、マイクロバブル生成具101を備えている。マイクロバブル生成具101は、図2に示すように、マイクロバブルを含んだ液体を生成する器具であり、ステンレス材などの金属材料に気体流路102および液体流路106がそれぞれ形成されて構成されている。本実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、ステンレス材からなるブロック体に気体流路102および液体流路106がそれぞれ形成されて構成されている。なお、マイクロバブル生成具101は、金属材料以外の材料、例えば、樹脂材料やセラミック材料で構成することもできる。
気体流路102は、マイクロバブルを構成する気体としての空気を流通させるための流路であり、断面形状が円形の貫通孔で構成されている。ここで、マイクロバブルは、直径が数μm〜数十μm程度の気泡である。この気体流路102は、流路の両端部に上流側接続部103および下流側接続部104がそれぞれ形成されているとともに、これらの上流側接続部103と下流側接続部104との間にストレート部105が形成されている。
上流側接続部103は、エア配管111が着脱自在な状態で接続される部分であり、円筒部に雌ネジが形成されて構成されている。また、下流側接続部104は、ノズル110が着脱自在な状態で接続される部分であり、円筒部に雌ネジが形成されて構成されている。
ストレート部105は、前記空気が流れる流路が同一の内径を維持して直線状に形成された部分である。この場合、ストレート部105の内径は、特に限定されるものではないが、機械加工用のクーラント液Cを吐出する場合には、内径が5mm以上かつ10mm以下が好適である。このストレート部105には、液体流路106が繋がっている。
この場合、ストレート部105は、液体流路106が接続された部分から下流側の長さLが少なくとも50mmの長さで延びて形成されている。ここで、ストレート部105における下流側の長さLは、ストレート部105の中心軸に対して液体流路106の中心軸が交わる部分から流路が直線状に延びる部分の長さである。本実施形態においては、下流側の長さLは、ストレート部105の下流側の端部までの長さが50mmに設定されているが、ストレート部105と同一の内径で直線状に延びる流路であればストレート部105の下流側端部から更に延びる部分を含めた長さであってもよい。
したがって、本実施形態においては、下流側の長さLは、ストレート部105の中心軸に対して液体流路106の中心軸が交わる部分からノズル110の上流側端部までの長さであってもよい。なお、この場合、ストレート部105と同一の内径とは、完全同一のみを意味するものではなく、多少異なっていても実質的に同一とみることできる大きさの違いを含むものである。
液体流路106は、液体であるクーラント液Cを気体流路102に流通させるための流路であり、断面形状が円形の貫通孔で構成されている。本実施形態においては、液体流路106は、気体流路102と同じ内径に形成されているが、気体流路102とは異なる大きさの内径に形成されていてもよいものである。この液体流路106は、流路の両端部のうちの一方(図示右側)に上流側接続部107が形成されるとともに下流側となる他方(図示左側)の端部がストレート部105に連通している。
上流側接続部107は、液体配管113が着脱自在な状態で接続される部分であり、円筒部に雌ネジが形成されて構成されている。一方、液体流路106における前記他方の端部は、気体流路102のストレート部105に対して上流側接続部103側から延びて同ストレート部105に対して所定の混流角度αで連通している。本実施形態においては、混流角度は、30°に設定されている。
ノズル110は、ストレート部105を流通した空気のマクロバブルを含むクーラント液Cを噴射させるための部品であり、ステンレス材などの金属材料を筒状に形成して構成されている。この場合、ノズル110には、断面形状が円形でストレート部105よりも小径の貫通孔からなるノズル孔110aが形成されている。なお、ノズル110は、金属材料以外の材料、例えば、樹脂材料やセラミック材料で構成することもできる。
エア配管111は、圧縮機112から出力された空気をマイクロバブル生成具101の気体流路102に導くための管路を構成する部品である。このエア配管111は、本実施形態においては可撓性を有する樹脂製のチューブで構成されているが、可撓性を有しない樹脂製や金属製の管で構成することもできる。なお、エア配管111には、エア配管111内を流通する空気の流量を増減させるための流通弁を設けてもよい。
圧縮機112は、マイクロバブルを構成する気体としての空気を送り出す機械装置である。この圧縮機112は、本実施形態においては、外気から取り込んだ空気を1800〜2700L/分の流量、および0.3〜0.6MPaの圧力で送り出すが、圧縮機112の仕様は必要なマイクロバブルまたはマイクロバブル生成具101の仕様に応じて適宜選定されるものである。
液体配管113は、液体ポンプ114から出力された液体であるクーラント液Cをマイクロバブル生成具101の液体流路106に導くための管路を構成する部品である。この液体配管113は、本実施形態においては可撓性を有する樹脂製のチューブで構成されているが、可撓性を有しない樹脂製や金属製の管で構成することもできる。なお、液体配管113には、液体配管113内を流通するクーラント液Cの流量を増減させるための流通弁を設けてもよい。
液体ポンプ114は、マイクロバブルを構成する液体としてのクーラント液Cを送り出す機械装置である。この液体ポンプ114は、本実施形態においては、クーラント槽115からクーラント液Cを汲み上げて10〜50L/分の流量で送り出すが、液体ポンプ114の仕様は必要なマイクロバブルまたはマイクロバブル生成具101の仕様に応じて適宜選定されるものである。
クーラント槽115は、クーラント液Cを貯留するための容器である。このクーラント槽115は、砥石WKに吹き掛けられたクーラント液Cが図示しないポンプおよび管路を介して回収されて戻るように構成されている。
(マイクロバブル生成装置100の作動)
次に、上記のように構成したマイクロバブル生成装置100の作動について説明する。このマイクロバブル生成装置100は、金属材料に対して研削加工を行う研削加工機(図示せず)における砥石WKまたは研削対象である金属材料に対してクーラント液Cを吐出するように設けられる。本実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、砥石WKに対してクーラント液Cを吹き掛けるように対向配置されている。
マイクロバブル生成装置100の使用者は、回転する砥石WKに対してマイクロバブルを含むクーラント液Cを吹き掛ける。具体的には、使用者は、圧縮機112および液体ポンプ114の作動を開始させる。これにより、圧縮機112は、外気から吸入した空気をマイクロバブル生成具101における気体流路102に連続的に供給する。また、液体ポンプ114は、クーラント槽115から汲み上げたクーラント液Cを液体流路106に連続的に供給する。なお、図1においては、砥石WKの回転駆動を破線矢印で示している。
この場合、マイクロバブル生成具101は、圧縮機112から供給された空気がストレート部105内の直線状に流通する際に液体ポンプ114から供給されたクーラント液Cを30°の入射角で混流させる。これにより、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105において空気をマイクロバブル化した後、このマクロバブルを含んだクーラント液Cをノズル110から直線状に噴射させる。
ノズル110から噴射されたクーラント液Cは、砥石WKに吹き付けられて砥石WKの洗浄および冷却を行う。この場合、マクロバブルを含んだクーラント液Cは、回転する砥石WKに纏わり付くように付着して砥石WKの洗浄および冷却を行う。砥石WKに付着したクーラント液Cは、砥石WKから離脱して最終的にクーラント槽115に回収される。
次に、使用者は、砥石WKへのクーラント液Cの吹き付けを終了する場合には、圧縮機112および液体ポンプ114の作動を停止させる。これにより、マイクロバブル生成装置100は、気体流路102への空気の供給が停止するとともに液体流路106へのクーラント液Cの供給が停止するため、ストレート部105内にてマイクロバブルの生成が行なわれなくなるとともにノズル110からのクーラント液Cの噴射も停止される。
ここで、本発明の発明者らが行なった実験について説明する。まず、本発明者らは、直進する空気の流れに対して斜め方向から液体が合流する態様と、直進する液体の流れに対して斜め方向から気体が合流する態様とでマイクロバブルの発生の相違について確認した。具体的には、本発明者らは、本実施形態に係るマイクロバブル生成具101が噴射するクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ測定した。また、本発明者らは、マイクロバブル生成具101における気体流路102に液体配管113を接続するとともに液体流路106にエア配管111を接続してマイクロバブル生成具101が噴射するクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ測定した。図3は、上記2つの態様におけるクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ示めしている。
本実験結果によれば、本発明に係るマイクロバブル生成具101、すなわち、直進する空気の流れに対して上流側から鋭角に液体が合流する態様のマイクロバブル生成具101によれば、気泡の直径が小さい数μレベルのマイクロバブルを生成することができる。また、直進する液体の流れに対して斜め方向から空気が合流する態様のマイクロバブル生成具101によれば、気泡の直径が比較的大きい数十μレベルのマイクロバブルを生成することができる。なお、クーラント液C中のマイクロバブルの直径は、可視化法、光散乱法、レーザー回折・散乱法、干渉画像法、コールター・カウンター法または動的光散乱法などの各種測定方法を用いて測定することができる。
次に、本発明者らは、ストレート部105における液体流路106が接続された部分から下流側の長さLについて最短長さの検証を行った。具体的には、本発明者らは、ストレート部105における下流側の長さLが0mm,30mmおよび50mmのマイクロバブル生成具101をそれぞれ用意してクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ測定した。
本実験結果によれば、下流側の長さLが0mmのマイクロバブル生成具101ではマイクロバブルが生成されなかったとともに、下流側の長さLが30mmのマイクロバブル生成具101ではマイクロバブルの生成が不安定であった。一方、下流側の長さLが50mmのマイクロバブル生成具101では数μレベルのマイクロバブルが安定的に生成されることを確認した。したがって、マイクロバブル生成具101は、下流側の長さLが少なくとも50mmの長さで延びていることが好ましい。
なお、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続された部分から下流側の長さL以降の管路については、直線状に延びていてもよいし、屈曲していてもよいことを確認した。この場合、ストレート部105における液体流路106が接続された部分から下流側の長さL以降の管路は、長さが長くなるほど数μレベルのマイクロバブルが少なくなるとともに数十μレベルのマイクロバブルが増加し、さらに管路が長くなると数十μレベルのマイクロバブルが少なくなるとともに数十μレベル以上のマイクロバブルが増加する。したがって、ストレート部105における液体流路106が接続された部分から下流側の長さL以降の管路は、数μレベルのマイクロバブルを維持するには1500mm以下、より好ましくは1000mm以下の長さがよく、数十μレベルのマイクロバブルを維持するは2500mm以下がよい。
次に、本発明者らは、気体流路102のストレート部105に対して液体流路106が接続される混流角度αの最適値について検証した。具体的には、本発明者らは、混流角度αが15°,30°,45°,90°に形成されたマイクロバブル生成具101をそれぞれ用意してクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ測定した。図4は、上記各混流角度αにおけるクーラント液C内に含まれるマイクロバブルの直径の最小値、最大値および平均値をそれぞれ示めしている。
本実験結果によれば、マイクロバブル生成具101は、直進する空気の流れに対して上流側から鋭角に液体が合流する混流角度に構成することで気泡の直径が小さい数μレベルのマイクロバブルを生成することができるが、混流角度αが15°以上かつ45°以下の範囲で設定することで安定的にマイクロバブルを容易に生成することができる。一方、混流角度αが45°よりも大きくなるに従って数μレベルのマイクロバブルが減少するとともに数十μレベル以上のマイクロバブルが増加する。また、混流角度αが45°よりも大きくなるに従って気体流路102内の空気圧によって液体流路106内の液体の気体流路102内への流出が滞ってマイクロバブルが安定的に生成されない傾向が確認された。したがって、マイクロバブル生成具101は、数十μレベルまたはそれ以上のマイクロバブルを生成した場合には混流角度αが45°以上かつ90°未満に設定するとよい。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、マイクロバブル生成装置100は、マイクロバブル生成具101における気体流路102が有する直線状に延びるストレート部105に対して液体流路106が気体流路102の上流側から延びて同ストレート部105に対して30°の角度で繋がっているという構成であるため、マイクロバブル生成具101の装置構成を簡単化および小型化することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、変形例の説明においては、新たに符号を付さない上記実施形態と同様の部分については同じ符号を付している。
例えば、上記実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続される部分の前後の流路が直線状に形成されている。これにより、本発明者らの実験によれば、この接続部分の直前(上流側)または直後(下流側)が屈曲している場合に比べて気泡の直径の小さいマイクロバブルを精度良く生成することができる。しかし、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続される部分の直前(上流側)または直後(下流側)が屈曲していてもマイクロバブルの生成自体は可能である。この場合、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続される部分の直後(下流側)が直線状に延びて形成されていることが好ましい。
また、上記実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続される部分の前後の流路の断面積が同一に形成されている。これにより、本発明者らの実験によれば、この接続部分の直前(上流側)または直後(下流側)で断面積が変化している場合に比べて気泡の直径の小さいマイクロバブルを精度良く生成することができる。しかし、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105における液体流路106が接続される部分の前後の流路の断面積が互いに異なる大きさに形成されていても同一に形成されていてもマイクロバブルの生成自体は可能である。
また、上記実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、気体流路102および液体流路106の各断面形状を円形に形成した。しかし、マイクロバブル生成具101は、気体流路102および液体流路106の各断面形状を円形(楕円を含む)以外の形状、例えば、三角形、四角形または六角形などの多角形の各形状に形成することができる。
また、上記実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、ストレート部105よりも小径の貫通孔からなるノズル孔110aが形成されたノズル110を備えてクーラント液Cが勢いよく噴射するように構成した。すなわち、ノズル110は、本願発明に係る吐出具に相当する。この場合、吐出具は、ストレート部105における下流側の端部に液体が吐出される向き、勢いおよび断面形状のうちの少なくとも1つを調整するように構成することができる。例えば、吐出具は、液体の吐出口が円形、楕円形、方形またはスリット形状に形成することができるほか、吐出口に至る管部分の向きや形状を自由に設定することができるアジャストホースで構成することができる。
また、マイクロバブル生成装置100は、図5に示すように、吐出具120を可撓性を有するチューブ状またはホース状に形成することもできる。これによれば、吐出具120は、複雑な入り込んだ場所にマイクロバブルを供給することができる。また、この吐出具120によれば、吐出具120が可撓性を有するチューブ状に形成されているため、回転する刃物や砥石に接触することがあっても直ちに破損することがないため、これらの刃物や砥石に極力近づけて配置、または僅かに接触した状態で配置することもでき、マイクロバブルを確実にまたは効果的に供給して洗浄効果または冷却効果を向上させることができる。なお、マイクロバブル生成具101は、ノズル110を含むこれらの吐出具を省略して構成することもできる。なお、図5においては、砥石WKの回転駆動を破線矢印で示している。
また、上記実施形態においては、マイクロバブル生成具101は、ブロック状の金属材の内部に気体流路102および液体流路106をそれぞれ形成して構成した。しかし、マイクロバブル生成具101は、気体流路102および液体流路106をそれぞれパイプ材で構成するとともにこれらを互いに連結して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、マイクロバブル生成装置100は、金属材料に対して研削加工を行う研削加工機における砥石WKに対してクーラント液Cを吐出するように構成した。しかし、マイクロバブル生成装置100は、金属材料または金属材料以外の材料に対して機械加工を行う各種工作機械における加工液の供給装置として実施することができる。また、マイクロバブル生成装置100は、半導体ウェハに対して洗浄液を供給する供給装置として実施することもできる。また、マイクロバブル生成装置100は、食器や自動車を洗浄する冷水、温水または熱水を供給する供給装置としても実施できる。すなわち、マイクロバブル生成装置100は、用途に拘らずマイクロバブルを含む液体を生成する機械装置として実施することができる。
L…ストレート部における液体流路が接続された部分から下流側の長さ、C…クーラント液、α…混流角度、WK…砥石、
100…マイクロバブル生成装置、
101…マイクロバブル生成具、102…気体流路、103…上流側接続部、104…下流側接続部、105…ストレート部、106…液体流路、107…上流側接続部、
110…ノズル、110a…ノズル孔、111…エア配管、112…圧縮機、113…液体配管、114…液体ポンプ、115…クーラント槽、
120…吐出具。

Claims (9)

  1. マイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成具であって、
    直線状に延びるストレート部を有して気体を通す気体流路と、
    液体を通す液体流路とを備え、
    前記液体流路は、
    前記ストレート部に対して前記気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して鋭角の角度で繋がっていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  2. 請求項1に記載したマイクロバブル生成具において、
    前記液体流路は、
    前記ストレート部に対して前記気体流路の上流側から延びて同ストレート部に対して15°以上かつ45°以下の角度で繋がっていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  3. 請求項1または請求項2に記載したマイクロバブル生成具において、
    前記ストレート部は、
    前記液体流路が繋がった接続部分の前後がそれぞれ直線状に延びて形成されていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載したマイクロバブル生成具において、
    前記ストレート部は、
    前記液体流路が繋がった接続部分から下流側に向かって少なくとも50mm以上延びて形成されていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したマイクロバブル生成具において、
    前記ストレート部は、
    前記液体流路が繋がった接続部分の前後でそれぞれ流路の断面積が同一に形成されていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載したマイクロバブル生成具において、さらに、
    前記ストレート部における下流側の端部に設けられて前記液体が吐出される向き、勢いおよび断面形状のうちの少なくとも1つを調整する吐出具を備えることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  7. 請求項6に記載したマイクロバブル生成具において、
    前記吐出具は、
    可撓性を有するチューブ状に形成されていることを特徴とするマイクロバブル生成具。
  8. マイクロバブルを含んだ液体を生成するマイクロバブル生成装置であって、
    請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載のマイクロバブル生成具と、
    気体を前記マイクロバブル生成具に送り出す圧縮機と、
    液体を前記マイクロバブル生成具に送り出す液体ポンプとを備えることを特徴とするマイクロバブル生成装置。
  9. 請求項8に記載したマイクロバブル生成装置において、
    前記圧縮機は、
    前記マイクロバブル生成具に0.3MPa以上かつ0.6MPa以下の圧縮空気を送り出すものであり、
    前記液体ポンプは、
    5L/分以上かつ30L/分以下の流量で前記液体を送り出すことを特徴とするマイクロバブル生成装置。
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