JP2020014141A - Plcモデムを用いた通信システム - Google Patents

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健二 張野
Kenji Harino
健二 張野
佐々木 博之
Hiroyuki Sasaki
博之 佐々木
将一郎 長濱
Shoichiro Nagahama
将一郎 長濱
拓也 毛尾
Takuya Keo
拓也 毛尾
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Abstract

【課題】市販PLCモデムを用いて通信線によるネットワークの構築を可能にし、さらに通信距離の拡張や一対多の通信も可能にする。【解決手段】通信システム1は、第1及び第2のPLCモデム2A,2Bにそれぞれ接続された第1及び第2のPLCアダプタ10A,10Bと、PLCアダプタ10AとPLCアダプタ10Bとを接続する通信線6とを備える。PLCアダプタ10A,10Bは、PLCモデム2A,2Bの電源プラグ7に接続可能な第1電源端子と、コンセント5A,5Bに接続可能な第2電源端子と、第1電源端子と第2電源端子とを電気的に接続する一対の電源ライン上に設けられ、PLCモデムから送出されたPLC信号を電源電力から分離する信号分離回路と、信号分離回路によって分離されたPLC信号を出力する信号端子とを備え、第1のPLCアダプタ10Aの信号端子は通信線6を介して第2のPLCアダプタ10Bの信号端子に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、PLC(Power Line Communication:電力線通信)モデムを用いた通信システムに関し、特に、PLCモデムに取り付けられるPLCアダプタを用いた通信システムに関するものである。
PLCモデムが広く普及している。PLCモデムは電源供給を目的とした電力線を通信媒体として用いるため、通信線を別途設けることなく宅内ネットワークを容易に構築することが可能である。
電力線通信技術に関し、例えば特許文献1には、電力会社のブレーカー及び需要家の電力量計による高周波信号の信号損失を低減し、且つ設置工事の安全性の確保及び作業効率の向上を図るため、ブレーカーの手前から電力線に信号線を磁気結合する一方のインジェクション部と、ブレーカーを複数配置する分電盤と、需要家の電力量を積算する電力量計と、電力量計を通過した電力線に磁気結合する他方のインジェクション部と、一方のインジェクション部と他方のインジェクション部とを接続し、サージ電圧を除去する分配部とを備えた電力線通信システムが記載されている。
また特許文献2には、分電盤により分電された各電力線にそれぞれ磁気結合する複数のインジェクション部と、ループ状に形成した信号線を介して複数のインジェクション部に高周波信号を分配する分配器と、高周波信号を送信するモデムとを備え、各電力線に高調波信号を重畳する場合に同位相の電力線のいずれか一方に配線する信号線の配線方法を変えることにより通信効率を高めた電力線通信システムが記載されている。
特許文献3には、ACプラグをコンセントに差し込み、DCコネクタをノートパソコンなどの端末装置に接続することにより、端末装置に直流電力を供給し、さらにコンセントと端末装置との間で電力線通信信号の送受信を可能にした電源アダプタが記載されている。
特許文献4には、電力線に流れる電力を照明機器等の電気機器に供給するためのコンセントプラグにおいて、電気機器からのノイズがPLC信号に悪影響を与えることを防止するため、電気機器から電力線に伝達されるノイズを遮断するLCフィルタを電力線と照明機器との間に配設することが記載されている。また特許文献4には、端末装置に情報信号を供給する供給するコネクタ部と、各種信号処理を行うインターフェース部とを備え、電力線を流れるPLC信号を電力信号と情報信号に分離して端末装置に供給するアダプタプラグが記載されている。
特許文献5には、電力線通信装置と接続されるべきルータ側を設計変更することなく電力線通信機能をアドオンするため、ルータ(ルータ基板)に設けられたPCIバスコネクタに占有容積が小さいPLC基板のみを装着し、電力線通信用カップリングトランスを搭載した外部ユニットをPLC基板から分離してルータのケースの外部に設け、PLC基板がケーブル及び外部ユニットを介してAC100Vの屋内配線に接続されるように構成されたアドオン型電力線通信装置が記載されている。
特開2004−282397号公報 特開2006−295248号公報 特開2008−219073号公報 特開2009−100039号公報 特開2008−187636号公報
イーサネット(登録商標)やシリアル通信は広く普及しているが、その仕様上、通信距離が制限されており、例えばイーサネット(登録商標)の通信距離は100mである。これに対し、機器制御や監視カメラによるモニタ等を目的とした用途では、工場や広い敷地をカバーすることが求められるため、イーサネット(登録商標)やシリアル通信では限界があった。
これを解決するため、例えば図6(a)に示すような通信線とDSLモデムとの組み合わせ、もしくは図6(b)に示すように無線LANを使用してネットワークを構築することも考えられる。しかし、DSLモデムは専用機となるため販売機器が少なく高価である。また、DSLモデムは一対一の通信のみが可能であり、一対多の通信に用いることができない。また無線LANは、他の無線機器との干渉やノイズ等により回線が不安定となりやすく、不感地帯の問題もある。
したがって、本発明の目的は、市販PLCモデムを用いて通信線によるネットワークを安価に構築することができ、通信距離の拡張や一対多の通信も容易な通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による通信システムは、第1のPLCモデムの電源プラグに接続された第1のPLCアダプタと、第2のPLCモデムの電源プラグに接続された第2のPLCアダプタと、前記第1のPLCアダプタと前記第2のPLCアダプタとを接続する通信線とを備え、前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、前記PLCモデムの電源プラグに接続可能な第1電源端子と、コンセントに接続可能な第2電源端子と、前記第1電源端子と前記第2電源端子とを電気的に接続する一対の電源ライン上に設けられ、前記PLCモデムから送出されたPLC信号を電源電力から分離する信号分離回路と、前記通信線に接続され、前記信号分離回路によって分離された前記PLC信号を出力する信号端子とを備え、前記第1のPLCアダプタの信号端子は前記通信線を介して前記第2のPLCアダプタの信号端子に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、市販PLCモデムを用いて高速通信ネットワークを安価に構築することができる。また、PLCモデムはタンデム通信やホップ通信が可能であるため、通信距離の拡張や一対多の通信を容易に実現することができる。
本発明において、前記信号分離回路は、前記第1電源端子及び前記信号端子の一方から他方に向かう前記PLC信号の流れ及び前記第2電源端子から前記第1電源端子に向かう電源電力の流れを許容し、前記第1電源端子又は前記信号端子から前記第2電源端子に向かうPLC信号の流れ及び前記第2電源端子から前記信号端子に向かう電源電力の流れを阻止することが好ましい。これにより、PLCモデムを通信モデムとして使用することができる。
本発明において、前記信号分離回路は、前記一対の電源ライン上にそれぞれ設けられた第1及び第2のコイルと、前記第1及び第2のコイルよりも前記第1電源端子側の前記一対の電源ラインの途中からそれぞれ引き出された一対の信号ラインと、前記一対の信号ライン上にそれぞれ設けられた第1及び第2のコンデンサと、前記第1及び第2のコイルよりも前記第2電源端子側の前記一対の電源ライン間を接続する第3のコンデンサとを含み、前記第1及び第2のコイルは、商用周波数に対するインピーダンスが相対的に低く、前記PLC信号の周波数帯に対するインピーダンスが相対的に高く、前記第1乃至第3のコンデンサは、商用周波数に対するインピーダンスが相対的に高く、前記PLC信号の周波数帯に対するインピーダンスが相対的に低いことが好ましい。これにより、PLCモデムを通信線モデムとして使用することができる。
本発明において、前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、前記一対の電源ライン上の少なくとも一方に設けられたヒューズをさらに備えることが好ましく、前記ヒューズは前記第2電源端子と前記第3のコンデンサとの間に設けられることが好ましい。これにより、PLCモデムとPLCアダプタとを短絡電流から保護することができる。
本発明において、前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、前記信号分離回路と前記信号端子との間に設けられた絶縁トランスをさらに備えることが好ましい。これにより、通信線に対するPLCアダプタの絶縁性を確保して通信システムの安全性を高めることができる。
本発明において、前記第1のPLCアダプタの前記第2電源端子は、第1の電力線上に設けられた第1のコンセントに接続され、前記第2のPLCアダプタの前記第2電源端子は、第2の電力線上に設けられた第2のコンセントに接続され、前記第1のPLCモデムは、前記第1のPLCアダプタを介して前記第1の電力線から電力供給を受け、前記第2のPLCモデムは、前記第2のPLCアダプタを介して前記第2の電力線から電力供給を受けることが好ましい。これにより、第1及び第2の電力線から電源供給を受けながら第1及び第2のPLCモデム間で通信線を用いたデータ通信を実現することができる。
本発明によれば、市販PLCモデムを用いて通信線によるネットワークを安価に構築することができ、通信距離の拡張や一対多の通信も容易な通信システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による通信システムの概略図である。 図2は、本実施形態によるPLCアダプタの構成を概略的に示す回路図である。 図3は、本実施形態によるPLCアダプタの動作を説明するための図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態による通信システムの概略図である。 図5は、本発明の第3の実施の形態による通信システムの概略図である。 図6は、従来の通信システムを説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による通信システムの概略図である。
図1に示すように、通信システム1Aは、PLCモデム2AとPLCモデム2Bとの間で電力線ではなく専用の通信線6を伝送媒体としたデータ通信を行うシステムである。そのため、PLCモデム2A、2BにはPLCアダプタ10A,10Bがそれぞれ接続されており、PLCモデム2AはPLCアダプタ10Aを介して通信線6の一端に接続されており、PLCモデム2BはPLCアダプタ10Bを介して通信線6の他端に接続されている。
PLCモデム2A、2Bは、PLC信号が必ず電源電力に重畳されて出力されるいわゆる一体型機器であり、PLC信号は電源プラグ7から出力される。PLCモデム2A,2Bの電源プラグ7は、PLCアダプタ10A,10Bを介してコンセント5A,5Bにそれぞれ接続されている。これにより、PLCモデム2Aは、電力線4AからPLCアダプタ10Aを介して電力供給を受けると共に、PLCアダプタ10AにPLC信号を送出するように構成されている。同様に、PLCモデム2Bは、電力線4BからPLCアダプタ10Bを介して電力供給を受けると共に、PLCアダプタ10BにPLC信号を送出するように構成されている。
本実施形態において、PLCアダプタ10A,10Bは、端子台21A,21Bを介して通信線6にそれぞれ接続されているが、接続方法はこれに限定されず、種々の接続方法を採用することができる。PLCモデム2A、2Bには例えばパソコン9A,9Bがそれぞれ接続され、パソコン9A,9B同士はPLCモデム2A、2B、PLCアダプタ10A,10B及び通信線6を介してデータ通信を行うことができる。
PLCアダプタ10A,10Bは、PLCモデム2A,2Bの電源プラグ7から電源電力に重畳して出力されるPLC信号を取り出す装置である。PLCアダプタ10A,10Bの構成は同一であるため、PLCアダプタ10Aの構成ついて詳細に説明し、PLCアダプタ10Bの構成の説明については省略する。
図2は、本実施形態によるPLCアダプタ10Aの構成を概略的に示す回路図である。
図2に示すように、PLCアダプタ10Aは、PLCモデム2Aとコンセント5Aとの間に設けられる追加装置であって、PLCアダプタ本体11と、PLCアダプタ本体11に接続された接続線12とを備えている。接続線12は例えばツイストペアケーブルであって、PLCアダプタ本体11と通信線6との間のPLC信号の受け渡しを行う。接続線12は、端子台21Aを介して通信線6に接続される。
PLCアダプタ本体11は、PLCモデム2Aの電源プラグ7が接続される第1電源端子14と、コンセント5Aに接続される第2電源端子15と、第1電源端子14と第2電源端子15とを接続する一対の電源ライン18a,18b上に設けられた信号分離回路16と、信号分離回路16によって電源電力から分離されたPLC信号が出力される信号端子17とを備えている。信号分離回路16は筐体11a内に収容されており、第1電源端子14、第2電源端子15、信号端子17は筐体11aの表面に設けられている。第1電源端子14は、略直方体の筐体11aの一方の主面に設けられ、第2電源端子15は、筐体11aの反対側の主面に設けられることが好ましい。第1電源端子14は電源プラグ7に直接接続可能な端子形状を有し、第2電源端子15はコンセント5Aに直接接続可能な端子形状を有する。
信号分離回路16は、PLCモデム2Aから送出されたPLC信号を電源電力から分離すると共に、接続線12から流れてきたPLC信号を電源電力に重畳する役割を果たす。また、コンセント5A側から流入するPLC信号と同一周波数帯のノイズを低減すると共に、コンセント5A側のインピーダンス変動によるPLCモデム2Aへの影響を低減する役割も果たす。すなわち、信号分離回路16は、第1電源端子14及び信号端子17の一方から他方に向かうPLC信号の流れ及び第2電源端子15から第1電源端子14に向かう電源電力の流れを許容しつつ、第1電源端子14又は信号端子17から第2電源端子15に向かうPLC信号の流れ及び第2電源端子15から信号端子17に向かう電源電力の流れを阻止する。
次に、図3を参照しながら本実施形態によるPLCアダプタ10Aの動作について説明する。
PLCモデム2Aの電源プラグ7にはAC100Vの商用電力(50Hz/60Hz)の他にPLC信号が重畳されている。PLCモデム2Aの電源プラグ7はコンセント5Aに接続可能なオス型ACプラグであり、一対の端子を有している。PLCアダプタ本体11の第1電源端子14はコンセント5Aと同じ形状を有するメス型端子であり、PLCモデム2Aの電源プラグ7が挿入され、その先は信号分離回路16に接続されている。第2電源端子15はPLCモデム2Aの電源プラグ7と同じ形状を有するオス型端子である。
信号分離回路16は、PLC信号のみを第1電源端子14から信号端子17へ送り、電源電力のみを第2電源端子15から第1電源端子14へ送るよう工夫されている。具体的に説明すると、信号分離回路16の内部の一対の電源ライン18a,18b上にはコイルL,Lが直列挿入されている。コイルL,Lはチョークコイルであり、商用周波数(50Hz/60Hz)に対しては低インピーダンスであるが、PLC信号の周波数帯(2MHz〜30MHz、又は10kHz〜450kHz)に対しては高インピーダンスとなる定数を選定している。
また、一対の電源ライン18a,18bの途中からそれぞれ引き出された一対の信号ライン19a,19b上にはコンデンサC,Cが設けられている。コンデンサC,Cはカップリングコンデンサであり、商用周波数に対しては高インピーダンスであるが、PLC信号の周波数帯に対しては低インピーダンスとなる定数を選定している。そのため、コイルL,LとコンデンサC,Cとを組み合わせることで、図3の矢印Dに示すようにPLC信号が信号端子17のみから出力し、第2電源端子15から出力しないように電源電力から分離することが可能となる。また、電源電力は矢印Dに示すように第2電源端子15から第1電源端子14に向かって流れ、信号端子17から出力しないようにすることができる。
また、一対のコイルL,Lと第2電源端子15との間には、一方の電源ライン18aと他方の電源ライン18bとを接続するコンデンサCが設けられている。コンデンサCは一対の電源ライン18a,18b間を交流的に短絡するバイパスコンデンサであり、PLC信号の周波数帯に対しては低インピーダンスとなる定数を選定している。そのため、コンデンサCとコイルL,Lとを組合せることで、図3の矢印Dに示すように第2電源端子15から信号分離回路16へ流入するPLC信号の周波数帯のノイズを低減させ、PLCモデム2Aへの影響を排除することができる。さらには、インバータ機器等の接続により電力線のインピーダンスがPLC信号の周波数帯で変動する事象についても、PLC信号の周波数帯ではコイルL,Lのインピーダンスが高く見えるため、PLCモデム2Aへの影響を排除することが可能である。
なお、短絡電流による保護を目的として電源ライン18a,18b上の少なくとも一方にヒューズFを追加してもよく、絶縁性を確保するため信号端子17と信号分離回路16との間に絶縁トランスTを設置してもよいが、あくまで安全上の配慮であり、必須の構成要素ではない。ヒューズFは第2電源端子15と第3のコンデンサCとの間に設けられることが好ましい。これにより、PLCモデムとPLCアダプタとを短絡電流から保護することができる。
信号端子17から送出されたPLC信号は、接続線12及び通信線6を通って対向するPLCモデム2Bへ至る。一方、対向PLCモデム2Bから送出されたPLC信号は、通信線6を通過した後、信号端子17から信号分離回路16に入る。前述の通り、コイルL,LのインピーダンスはPLC信号の周波数帯に対して大きいため、PLC信号は第1電源端子14側にのみ流れ、PLCモデム2Aの電源プラグ7から機器内部に至る。
本実施形態によるPLCアダプタ10A,10Bを用いることにより、PLC信号は電力線4A,4B上を通らないため、電力線4A,4Bに接続された様々な電力機器や家電機器からのノイズや分電盤等での減衰の影響を受けない。したがって、いわゆる一体型機器のPLCモデム2A,2Bであっても電力線4A,4Bを伝送媒体としないデータ通信ができ、安価で安定した通信環境を構築することが可能となる。
図4は、本発明の第2の実施の形態による通信システムの概略図である。
図4に示すように、この通信システム1Bの特徴は、PLCアダプタ10Aから延びる通信線6Aが途中で二分岐し、一方の分岐線6BがPLCアダプタ10Bに接続されており、他方の分岐線6CがPLCアダプタ10Cに接続されている点にある。PLCアダプタ10CにはPLCモデム2Cが接続されており、PLCモデム2Cにはパソコン9Cが接続されている。
以上の構成において、PLCモデム2Aは、PLCアダプタ10A及び10Bを介してPLCモデム2Bと通信可能であるだけでなく、PLCアダプタ10A及び10Cを介してPLCモデム2Cと通信可能であり、PLCモデムの標準的な通信機能である一対多の通信を実現することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態による通信システムの概略図である。
図5に示すように、この通信システム1Cの特徴は、PLCアダプタ10Aが第1端子台21Aを介して通信線6Aの一端に接続され、第1端子台21Aから延びる通信線6Aの他端が第2端子台21Bを介してPLCアダプタ10Bに接続され、さらに第2端子台21Bから延びる通信線6Bの他端が第3端子台21Cを介してPLCアダプタ10Cに接続されている点にある。PLCアダプタ10CにはPLCモデム2Cが接続されており、PLCモデム2Cにはパソコン9Cが接続されている。
以上のように、PLCアダプタ10A,10B,10Cは通信線6A,6Bを介してタンデム接続されており、PLCモデム2Aは、PLCアダプタ10A及び10Bを介してPLCモデム2Bと通信可能であるだけでなく、PLCアダプタ10A及び10Cを介してPLCモデム2Cと通信可能であり、一対多の通信を実現することができる。さらに、PLCモデム2AからPLCモデム2Cまでの通信距離が非常に長い場合であっても、PLCモデム2BがPLC信号を中継することができ、PLCモデムが標準的に備えているホップ機能を利用して通信距離の拡張も容易である。
以上説明したように、本実施形態によるPLCアダプタ10A〜10Cは、一体型機器としてのPLCモデム2A,2B,2Cを通信線モデムに変更することができる。したがって、DSLモデムなどの専用の通信線モデムを準備する必要がなく、市販PLCモデムを利用することによるコストダウンが可能となる。また、PLCモデムはノイズに強いOFDM方式を採用しているので、安定した通信システムの構築が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
1A,1B,1C 通信システム
2A,2B,2C PLCモデム
4A,4B 電力線
5A,5B コンセント
6,6A 通信線
6B、6C 通信線(分岐線)
7 電源プラグ
9A,9B,9C パソコン
10A,10B,10C PLCアダプタ
11 アダプタ本体
11a 筐体
12 接続線
14 第1電源端子(メス型端子)
15 第2電源端子(オス型端子)
16 信号分離回路
17 信号端子
18a,18b 電源ライン
19a,19b 信号ライン
21A,21B,21C 端子台
,C コンデンサ
コンデンサ
ヒューズ
,L コイル
絶縁トランス

Claims (6)

  1. 第1のPLCモデムの電源プラグに接続された第1のPLCアダプタと、
    第2のPLCモデムの電源プラグに接続された第2のPLCアダプタと、
    前記第1のPLCアダプタと前記第2のPLCアダプタとを接続する通信線とを備え、
    前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、
    前記PLCモデムの電源プラグに接続可能な第1電源端子と、
    コンセントに接続可能な第2電源端子と、
    前記第1電源端子と前記第2電源端子とを電気的に接続する一対の電源ライン上に設けられ、前記PLCモデムから送出されたPLC信号を電源電力から分離する信号分離回路と、
    前記信号分離回路によって分離された前記PLC信号を出力する信号端子とを備え、
    前記第1のPLCアダプタの信号端子は前記通信線を介して前記第2のPLCアダプタの信号端子に接続されていることを特徴とする通信システム。
  2. 前記信号分離回路は、
    前記第1電源端子及び前記信号端子の一方から他方に向かう前記PLC信号の流れ及び前記第2電源端子から前記第1電源端子に向かう電源電力の流れを許容し、
    前記第1電源端子又は前記信号端子から前記第2電源端子に向かうPLC信号の流れ及び前記第2電源端子から前記信号端子に向かう電源電力の流れを阻止する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記信号分離回路は、
    前記一対の電源ライン上にそれぞれ設けられた第1及び第2のコイルと、
    前記第1及び第2のコイルよりも前記第1電源端子側の前記一対の電源ラインの途中からそれぞれ引き出された一対の信号ラインと、
    前記一対の信号ライン上にそれぞれ設けられた第1及び第2のコンデンサと、
    前記第1及び第2のコイルよりも前記第2電源端子側の前記一対の電源ライン間を接続する第3のコンデンサとを含み、
    前記第1及び第2のコイルは、商用周波数に対するインピーダンスが相対的に低く、前記PLC信号の周波数帯に対するインピーダンスが相対的に高く、
    前記第1乃至第3のコンデンサは、商用周波数に対するインピーダンスが相対的に高く、前記PLC信号の周波数帯に対するインピーダンスが相対的に低い、請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、前記一対の電源ライン上の少なくとも一方に設けられたヒューズをさらに備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信システム。
  5. 前記第1及び第2のPLCアダプタの各々は、前記信号分離回路と前記信号端子との間に設けられた絶縁トランスをさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 前記第1のPLCアダプタの前記第2電源端子は、第1の電力線上に設けられた第1のコンセントに接続され、
    前記第2のPLCアダプタの前記第2電源端子は、第2の電力線上に設けられた第2のコンセントに接続され、
    前記第1のPLCモデムは、前記第1のPLCアダプタを介して前記第1の電力線から電力供給を受け、
    前記第2のPLCモデムは、前記第2のPLCアダプタを介して前記第2の電力線から電力供給を受ける、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の通信システム。
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