JP2020012755A - 鋳片撮影装置、鋳片撮影方法及びプログラム - Google Patents

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【課題】鋳片の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を取得することができる仕組みを提供する。【解決手段】鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプル210の撮影を行う鋳片撮影装置100において、鋳片サンプル210の第1面211を撮影する撮影部111と、撮影部111の合焦面1112を照明する照明部112と、鋳片サンプル210の第1面211の裏面である第2面212を支持する支持機構120と、第1面211の位置を測定する位置測定部130と、位置測定部130の測定結果に基づいて、第1面211が撮影部111の合焦面1112に配置されるように支持機構120を駆動制御する支持機構制御部141を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプルの撮影を行う鋳片撮影装置及び鋳片撮影方法、並びに、当該鋳片撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
従来から、鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプルの断面をエッチング処理して偏析を顕在化し、エッチング処理が施された鋳片サンプルの断面を撮影して得られた撮影画像を用いて、鋳片の内部品質を評価する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、鋳片サンプルの断面を撮影手段であるラインセンサカメラで撮影する際に、ラインセンサカメラと鋳片サンプルの断面(撮影面)とを一定の距離で平行に保って走査するために、ラインセンサカメラを含む撮影機構の位置調整を行う構成が開示されている。
特開2014−174045号公報
鋳片サンプルの断面(撮影面)を撮影するカメラとしては、通常、特許文献1のようにラインセンサカメラが用いられるが、ラインセンサカメラではオートフォーカス機能を搭載することが難しく、固定焦点となる。そのため、ラインセンサカメラと鋳片サンプルの撮影面とを相対的に移動させて走査するときに、ラインセンサカメラと鋳片サンプルの撮影面とは一定の距離で平行に保たれるようにする必要がある。
図1は、鋳片サンプル210を説明するための図である。
図1に示すように、連続鋳造で製造された鋳片200を鋳造方向に対して直角に板状に切断して鋳片サンプル210を採取し、その鋳片サンプル210の一方の断面である第1面211を撮影面とする場合を考える。この場合、鋳片サンプル210の第1面211を上向きにし、その上方でラインセンサカメラを水平方向に移動させることにより走査する。
この際、鋳片サンプル210は、鋳片200からガスカット等により採取されるため、その断面には粗い凹凸が存在する。ここで、撮影面となる第1面211は、一般的に平面に機械加工した後で腐食液によりエッチングが施されるため、比較的平坦度の高い面となる。しかしながら、鋳片サンプル210における第1面211とは反対側の他方の断面である第2面212は、ガスカット等をしたままとするのが通常である。そのため、鋳片サンプル210の第2面212を床等に載置すると、撮影面である第1面211が水平から傾いてしまい、ラインセンサカメラと鋳片サンプル210の第1面211とが平行にならないことがある。なお、鋳片サンプル210において第1面211に加えて第2面212も平面に機械加工することが考えられるが、その加工の手間や費用が膨大なものとなってしまうため、大量の鋳片200を評価する製鉄業では適用が困難である。
また、鋳片サンプル210を採取するときの厚みtが一定でない、例えば前回採取した鋳片サンプル210の厚みと、今回採取した鋳片サンプル210の厚みとに差があることもありえる。このように鋳片サンプル210を採取するときの厚みtが一定でないと、例えばラインセンサカメラの高さ位置が固定されている場合、ラインセンサカメラと鋳片サンプル210の撮影面である第1面211との距離もばらついてしまう。
この点を考慮して、特許文献1では、撮影手段であるラインセンサカメラと鋳片サンプル210の撮影面との距離を一定に保つために、鋳片サンプル210の撮影面の複数の位置に位置決め具を設置し、位置決め具を設置した状態でラインセンサカメラを含む撮影機構と機械的に接続されている支柱を床に固定して、撮影機構の位置調整を行うようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、鋳片サンプル210の撮影面の複数の位置に位置決め具を設置するものであるため、例えば撮影面に疵がついたり撮影面に異物が付着したりすることが懸念され、その結果、鋳片200の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を取得することが難しい。
さらに、特許文献1に記載の構成では、鋳片サンプル210の撮影面を基準としてラインセンサカメラを含む撮影機構の位置調整を行うものであるため、鋳片サンプル210が変わるごとに撮影機構の位置調整も行われることになる。撮影機構には、カメラ等の精密な光学機器が含まれているため、鋳片サンプル210が変わるごとに撮影機構の位置調整が行われると、撮影機構に含まれる光学機器が振動等の外乱を受け、それにより光軸等がずれてしまう可能性がある。その結果、数多くの鋳片サンプル210を撮影した場合、撮影画像の品質が低下してしまい、鋳片200の内部品質の評価を安定して継続的に実施することが困難となってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、鋳片の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を取得することができる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の鋳片撮影装置は、鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプルの撮影を行う鋳片撮影装置であって、前記鋳片サンプルの第1面を撮影する撮影手段と、前記撮影手段の合焦面を照明する照明手段と、前記鋳片サンプルの前記第1面の裏面である第2面を支持する支持手段と、前記第1面の位置を測定する位置測定手段と、前記位置測定手段の測定結果に基づいて、前記第1面が前記合焦面に配置されるように前記支持手段を駆動制御する制御手段と、を有する。
また、本発明は、上述した鋳片撮影装置による鋳片撮影方法、及び、当該鋳片撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、鋳片の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を取得することができる。
鋳片サンプルを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置による鋳片撮影方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置による鋳片撮影方法の処理手順の一例を示す模式図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置100の概略構成の一例を示す図である。この鋳片撮影装置100は、図1に示す鋳片200を評価するために当該鋳片200から採取した鋳片サンプル210の撮影を行う装置である。また、図2に示す鋳片サンプル210において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。即ち、鋳片サンプル210の第1面211は、エッチング処理が施された断面であって鋳片撮影装置100で撮影を行う撮影面に相当する断面であり、鋳片サンプル210の第2面212は、第1面211の裏面である他方の断面である。
本実施形態に係る鋳片撮影装置100は、図2に示すように、撮影機構110と、支持機構120と、位置測定部130と、処理・制御部140と、入力部150と、表示部160を有して構成されている。また、図2には、鉛直方向をZ方向とし、当該鉛直方向と直交する水平方向に敷設されている2本のレールの敷設方向をY方向とし、当該2本のレールに沿って撮影機構110を移動(走査)する方向をX方向としたXYZ座標系を示している。
まず、撮影機構110について説明を行う。
撮影機構110は、処理・制御部140の制御に基づいて、図2に示すX方向において例えば紙面右側から紙面左側に移動しながら、エッチング処理が施された鋳片サンプル210の第1面211を撮影するための機構である。なお、本実施形態では、鋳片サンプル210を固定し静止させた状態で撮影機構110を移動させることによって、鋳片サンプル210の第1面211を撮影する形態を示すが、本発明においては、この形態に限定されるものではない。例えば、撮影機構110を固定し静止させた状態で鋳片サンプル210を移動させることによって、鋳片サンプル210の第1面211を撮影する形態も、本発明に適用可能である。この撮影機構110は、図2に示すように、撮影部111と、照明部112とを含み構成されている。
撮影部111は、処理・制御部140の制御に基づいて、エッチング処理が施された鋳片サンプル210の第1面211を撮影する構成部である。ここで、本実施形態においては、撮影部111は、例えばラインセンサカメラである。また、図2には、撮影機構110が図2に示す位置にある場合の撮影部111の合焦位置1111の一例と、撮影機構110がX方向に敷設されているレールに沿って移動(走査)した場合の撮影部111の合焦面1112の一例を図示している。この場合、撮影部111の合焦面1112は、Y方向に敷設された2本のレールを撮影機構110がX方向に移動するため、撮影部111の合焦位置1111をX方向に広げた領域であってXY面と平行な面として構成される。
照明部112は、処理・制御部140の制御に基づいて、撮影部111の合焦位置1111を少なくとも含む領域(合焦面1112の一部或いは全部)を照明する構成部である。この照明部112としては、例えばLEDを搭載した棒状の照明装置を用いることができる。なお、図2に示す例では、Y方向に伸びた棒状の照明部112を図示している。
続いて、支持機構120について説明を行う。
支持機構120は、処理・制御部140の制御に基づいて、鋳片サンプル210の撮影面である第1面211の裏面である第2面212を支持する機構である。この支持機構120は、第2面212における複数の点2121〜2124をそれぞれ支持する複数の支持部材121〜124を含み構成されている。具体的に、図2に示す例では、支持部材121は第2面212の点2121で当接して第2面212を支持し、支持部材122は第2面212の点2122で当接して第2面212を支持し、支持部材123は第2面212の点2123で当接して第2面212を支持し、支持部材124は第2面212の点2124で当接して第2面212を支持している。この複数の支持部材121〜124は、例えばZ方向において昇降可能に構成されたジャッキで構成されており、また、処理・制御部140の制御によってそれぞれが独立して昇降可能に構成されている。また、この形態を採用する場合、例えば、支持機構120は、複数の支持部材121〜124のそれぞれに対応して各支持部材を昇降させるためのモーター等を含み得る。
続いて、位置測定部130について説明を行う。
位置測定部130は、処理・制御部140の制御に基づいて、鋳片サンプル210の撮影面である第1面211のZ方向の位置を測定する構成部である。図2に示す例では、第2面212の複数の点2121〜2124に対応する第1面211の複数の点2111〜2114の位置を測定する複数の位置測定部130−1〜130−4を設ける形態を示している。具体的に、位置測定部130−1は、第2面212の点2121に対応する第1面211の2111の位置を測定する測定部であり、位置測定部130−2は、第2面212の点2122に対応する第1面211の点2112の位置を測定する測定部であり、位置測定部130−3は、第2面212の点2123に対応する第1面211の点2113の位置を測定する測定部であり、位置測定部130−4は、第2面212の点2124に対応する第1面211の点2114の位置を測定する測定部である。また、これらの複数の位置測定部130−1〜130−4は、例えばレーザ変位計で構成されている。
続いて、処理・制御部140について説明を行う。
処理・制御部140は、例えば入力部150から入力された入力情報に基づいて、鋳片撮影装置100の各構成部を制御して鋳片撮影装置100の動作を統括的に制御するとともに、各種の処理を行う。この処理・制御部140は、図2に示すように、支持機構制御部141と、撮影機構制御部142とを含み構成されている。
支持機構制御部141は、位置測定部130の測定結果に基づいて、鋳片サンプル210の撮影面である第1面211が撮影部111の合焦面1112に配置されるように支持機構120を駆動制御する構成部である。具体的に、支持機構制御部141は、複数の位置測定部130−1〜130−4による第1面211の複数の点2111〜2114における位置の測定結果を用いて、複数の支持部材121〜124のそれぞれに対して上述した駆動制御を行う。
撮影機構制御部142は、支持機構制御部141の制御によって鋳片サンプル210の第1面211が撮影部111の合焦面1112に配置された後に、鋳片サンプル210に対して撮影部111及び照明部112を含む撮影機構110を走査して、撮影部111に鋳片サンプル210の第1面211の撮影を行わせる撮影制御を行う。
続いて、入力部150について説明を行う。
入力部150は、例えば、ユーザにより操作入力された入力情報を処理・制御部140に入力する構成部である。
続いて、表示部160について説明を行う。
表示部160は、処理・制御部140の制御に基づいて、各種の情報や各種のデータ等を表示する構成部である。
次に、図2に示す鋳片撮影装置100による鋳片撮影方法の処理手順を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置100による鋳片撮影方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図4は、本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置100による鋳片撮影方法の処理手順の一例を示す模式図である。この図4において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。以下、図3に示すフローチャートの処理手順について、図2及び図4を用いながら説明を行う。
まず、図3のフローチャートの処理を開始する前に、ユーザは、図2に示すように、支持機構120における複数の支持部材121〜124上に、鋳片サンプル210の第2面212を載置する。これにより、図2に示すように、支持部材121が第2面212の点2121で当接して第2面212を支持し、支持部材122が第2面212の点2122で当接して第2面212を支持し、支持部材123が第2面212の点2123で当接して第2面212を支持し、支持部材124が第2面212の点2124で当接して第2面212を支持しているものとする。
そして、図3のステップS101において、処理・制御部140(具体的に、支持機構制御部141)は、例えば入力部150から入力された入力情報に基づいて、撮影部111の合焦面1112の位置を設定する。ここで、本実施形態においては、撮影部111の合焦面1112は上述したようにXY面と平行な面であるため、撮影部111の合焦面1112の位置として例えばZ方向の高さを示すZ座標値を設定する。
この際、図3のステップS101において設定した撮影部111の合焦面1112の位置と、現時点において支持機構120によって第2面212が支持されている鋳片サンプル210の位置との関係は、図4(a)に示す位置の関係にあるものとする。具体的に、図4(a)では、Z方向の高さに関して、鋳片サンプル210の第1面211の位置が、撮影部111の合焦面1112の位置よりも低い位置(即ち、Z方向の高さを示すZ座標値が小さい値)となっている。また、図4(a)では、Z方向の高さに関して、鋳片サンプル210の第1面211における点2114の位置が、鋳片サンプル210の第1面211における他の点2111〜2113の位置よりも高い位置にある場合を示しており(即ち、点2114のZ座標値が、点2111〜2113のZ座標値よりも大きい値である場合を示しており)、このため、撮影部111の合焦面1112に対して鋳片サンプル210の第1面211が平行ではなく傾いて配置されている。
続いて、図3のステップS102において、複数の位置測定部130−1〜130−4は、鋳片サンプル210の第2面212の複数の点2121〜2124に対応する第1面211の複数の点2111〜2114の位置を測定する。図4(a)に示す例では、位置測定部130−1は、図4(a)に示す第1面211の点2111の位置を測定し、位置測定部130−2は、図4(a)に示す第1面211の点2112の位置を測定し、位置測定部130−3は、図4(a)に示す第1面211の点2113の位置を測定し、位置測定部130−4は、図4(a)に示す第1面211の点2114の位置を測定する。この際、位置測定部130−1〜130−4は、それぞれ、図4(a)に示す第1面211の点2111〜2114の位置として、例えばZ方向の高さを示すZ座標値を測定する。
続いて、図3のステップS103において、支持機構制御部141は、図3のステップS102において位置測定部130−1〜130−4で得られた測定結果を用いて、第1面211の複数の点2111〜2114の中から、撮影部111の合焦面1112との距離が最も短い点を基準点として抽出する。図4(a)に示す例では、上述したように点2114のZ座標値が点2111〜2113のZ座標値よりも大きい値であるため、点2114は、撮影部111の合焦面1112との距離が最も短い距離dとなり、基準点として抽出される。
続いて、図3のステップS104において、支持機構制御部141は、鋳片サンプル210の第2面212の複数の点2121〜2124のうちの基準点に対応する対応点を除く他の点を支持する支持部材を駆動させて、撮影部111の合焦面1112に対して第1面211を平行にする駆動制御(第1の駆動制御)を行う。図4(b)に示す例では、支持機構制御部141は、第2面212の複数の点2121〜2124のうちの基準点2114に対応する対応点2124を除く他の点2121〜2123を支持する支持部材121〜123を駆動させて、撮影部111の合焦面1112に対して第1面211を平行にする駆動制御を行う。これにより、図4(b)に示す例では、撮影部111の合焦面1112と鋳片サンプル210の第1面211との距離がdとなる。なお、「撮影部111の合焦面1112に対して第1面211を平行にする」との記載において「平行」には、わずかなバラつき(傾き)があっても実質的に平行と見なせるものが含まれるものとする。
続いて、図3のステップS105において、支持機構制御部141は、図3のステップS102において位置測定部130−1〜130−4で得られた測定結果を用いて、鋳片サンプル210の第2面212の、上述した対応点及び他の点の全ての点2121〜2124を支持する全ての支持部材121〜124を駆動させて、撮影部111の合焦面1112に対して鋳片サンプル210の第1面211を一致させる駆動制御(第2の駆動制御)を行う。図4(c)に示す例では、支持機構制御部141は、鋳片サンプル210の第2面212の全ての点2121〜2124を支持する全ての支持部材121〜124をZ方向に距離dだけ上昇させて、撮影部111の合焦面1112に対して鋳片サンプル210の第1面211を一致させる駆動制御を行う。
続いて、図3のステップS106において、撮影機構制御部142は、撮影部111の合焦面1112に第1面211が配置された鋳片サンプル210に対して撮影部111及び照明部112を含む撮影機構110を走査して(例えば、鋳片サンプル210に対して撮影機構110を、図2に示すX方向において鋳片サンプル210の紙面右側から紙面左側に向かう方向に走査して)、撮影部111に鋳片サンプル210の第1面211の撮影を行わせる撮影制御を行う。
続いて、図3のステップS107において、処理・制御部140は、撮影機構制御部142の撮影制御によって得られた第1面211の撮影画像を表示部160に表示する制御を行う。なお、この際、処理・制御部140は、撮影画像を解析して得られた鋳片200の内部品質の評価結果を、当該撮影画像とともに表示部160に表示する制御を行う形態も採り得る。
そして、その後、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る鋳片撮影装置100では、鋳片サンプル210において撮影部111が撮影する第1面211の裏面である第2面212を支持する支持機構120と、鋳片サンプル210の第1面211の位置を測定する位置測定部130と、位置測定部130の測定結果に基づいて、第1面211が撮影部111の合焦面1112に配置されるように支持機構120を駆動制御する支持機構制御部141を具備している。
このように、本実施形態では、撮影部111が撮影する鋳片サンプル210の第1面211とは異なる第2面212を支持する支持機構120を駆動制御して、撮影面である第1面211を撮影部111の合焦面1112に配置するようにしたので、例えば特許文献1に記載の構成で生じ得る撮影面に疵がついたり撮影面に異物が付着したりすることを回避することができ、その結果、鋳片200の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を取得することができる。さらに、本実施形態では、撮影機構110ではなく支持機構120を駆動制御して、撮影面である第1面211を撮影部111の合焦面1112に配置するようにしたので、例えば特許文献1に記載の構成で生じ得る撮影機構110に含まれる光学機器の光軸等が鋳片サンプル210が変わるごとに変更されることを回避することができ、その結果、鋳片200の内部品質の評価に資する適切な撮影画像を、安定して継続的に取得することも可能となる。
(その他の実施形態)
上述した本発明の実施形態では、図2及び図4に示す、第2面212の複数の点2121〜2124のそれぞれに対応する第1面211の複数の点2111〜2114として、第2面212の複数の点2121〜2124とX方向の座標及びY方向の座標が同じでZ方向の座標のみが異なる形態を例示したが、本発明においては、この形態に限定されるものではない。支持機構制御部141による支持部材121〜124のそれぞれの駆動制御をより高精度に行うという観点では、上述した図2及び図4に示す対応関係を有する第1面211の複数の点2111〜2114の位置を位置測定部130−1〜130−4で測定する形態がより好適であるが、本発明においては、支持部材121〜124がそれぞれ支持する第2面212の複数の点2121〜2124と、位置測定部130が位置を測定する第1面211の複数の点2111〜2114とが、1対1で対応関係を図れる形態であれば、X方向の座標及びY方向の座標が同じで無くても適用可能である。
また、上述した本発明の実施形態では、支持機構120が第2面212の4つの点2121〜2124で鋳片サンプル210を支持し、位置測定部130が第1面211の4つの点2111〜2114で第1面211の位置を測定する例を示したが、本発明においては、この形態に限定されるものではない。面を支持する及び面を測定するという観点からは、支持機構120が第2面212の3つの点2121〜2123で鋳片サンプル210を支持し、位置測定部130が第1面211の3つの点2111〜2113で第1面211の位置を測定する形態も、本発明に含まれる。即ち、本発明においては、支持機構120が第2面212の3点以上の複数の点で鋳片サンプル210を支持し、位置測定部130が第1面211の3点以上の複数の点で第1面211の位置を測定する形態であれば、適用可能である。
また、上述した本発明の実施形態では、図2において説明を簡単にするために、支持部材121〜124が直接鋳片サンプル210の第2面212を支持する形態を示したが、本発明においては、この形態に限定されるものではない。例えば、支持部材121〜124と鋳片サンプル210の第2面212との間に、鋳片サンプル210を受ける金属や木材等の受け台を設けて、支持部材121〜124が当該受け台を介して間接的に鋳片サンプル210の第2面212を支持する形態も、本発明に適用可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した本発明の実施形態に係る鋳片撮影装置100の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:鋳片撮影装置、110:撮影機構、111:撮影部、1111:撮影部の合焦位置、1112:撮影部の合焦面、112:照明部、120:支持機構、121〜124:支持部材、130−1〜130−4:位置測定部、140:処理・制御部、141:支持機構制御部、142:撮影機構制御部、150:入力部、160:表示部、210:鋳片サンプル、211:鋳片サンプル210の第1面、2111〜2114:第1面の点、212:鋳片サンプル210の第2面、2121〜2124:第2面の点

Claims (6)

  1. 鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプルの撮影を行う鋳片撮影装置であって、
    前記鋳片サンプルの第1面を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段の合焦面を照明する照明手段と、
    前記鋳片サンプルの前記第1面の裏面である第2面を支持する支持手段と、
    前記第1面の位置を測定する位置測定手段と、
    前記位置測定手段の測定結果に基づいて、前記第1面が前記合焦面に配置されるように前記支持手段を駆動制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする鋳片撮影装置。
  2. 前記支持手段は、前記第2面における3点以上の複数の点をそれぞれ支持する複数の支持部材を含み構成されており、
    前記位置測定手段は、前記第2面の前記複数の点に対応する前記第1面の複数の点の位置を測定することにより、前記第1面の位置を測定し、
    前記制御手段は、前記位置測定手段による前記第1面の前記複数の点における位置の測定結果を用いて、前記複数の支持部材に対して前記駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の鋳片撮影装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動制御として、
    前記位置測定手段の測定結果を用いて、前記第1面の前記複数の点の中から前記合焦面との距離が最も短い基準点を抽出し、前記第2面の前記複数の点のうちの前記基準点に対応する対応点を除く他の点を支持する前記支持部材を駆動させて、前記合焦面に対して前記第1面を平行にする第1の駆動制御と、
    前記位置測定手段の測定結果を用いて、前記第2面の前記対応点および前記他の点を支持する前記複数の支持部材を駆動させて、前記合焦面に対して前記第1面を一致させる第2の駆動制御と、
    を行うことを特徴とする請求項2に記載の鋳片撮影装置。
  4. 前記制御手段は、さらに、前記鋳片サンプルに対して前記撮影手段および前記照明手段を含む撮影機構を走査して、前記撮影手段に前記第1面の撮影を行わせる撮影制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鋳片撮影装置。
  5. 鋳片を評価するために当該鋳片から採取した鋳片サンプルの撮影を行う鋳片撮影装置による鋳片撮影方法であって、
    前記鋳片撮影装置は、前記鋳片サンプルの第1面を撮影する撮影手段と、前記撮影手段の合焦面を照明する照明手段と、前記鋳片サンプルの前記第1面の裏面である第2面を支持する支持手段と、を備えており、
    前記第1面の位置を測定する位置測定ステップと、
    前記位置測定ステップの測定結果に基づいて、前記第1面が前記合焦面に配置されるように前記支持手段を駆動制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする鋳片撮影方法。
  6. 請求項5に記載の鋳片撮影方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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