JP2020011957A - トレプロスチニル誘導体化合物およびその使用方法 - Google Patents
トレプロスチニル誘導体化合物およびその使用方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
本出願は、2013年1月11日出願の米国仮出願第61/751,608号の優先権を主張する2014年1月13日出願の米国出願第14/153,498号の一部継続出願であり、これらの出願はそれぞれあらゆる目的でその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
肺高血圧症(PH)または肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、死を引き起こしうる疾患であり、肺動脈圧および肺血管抵抗の増加を特徴とする。PHおよびPAHを治療するためのより優れた化合物および方法の必要性が存在する。例えば米国特許出願公開第2013/0274261号(特許文献1)を参照。PHおよびPAHに関して対象となるいくつかの化合物を含む多くの有用な薬理活性化合物は、様々な理由で有効に経口投与することができず、一般に静脈内経路または筋肉内経路を介して投与される。一般に、これらの投与経路は医師または他の医療専門家による介入を必要としており、患者の相当な不快感および潜在的な局所外傷を伴うことがある。そのような化合物の一例はトレプロスチニルおよびその誘導体であり、これはPHおよびPAHの治療において使用されている。例えば国際公開公報第2005/007081号(特許文献2)を参照。トレプロスチニル(本明細書では化合物Aとも呼ぶ)は以下の構造:
を有する。トレプロスチニルは塩(例えばナトリウム塩)として存在することができる。
本明細書に記載の態様は、化合物、組成物、および装置、ならびにそれを作製する方法および使用する方法を含む。
で表される化合物を提供し、
式中、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなるリストより選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、R1およびR2のうち少なくとも一方はP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iは、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
Zは-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11は分岐アルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ビシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、分岐アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなるリストより選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iは、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
で表される化合物が提供され、
式中、
R2はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、または結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIは、式IIの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
で表され、
式中、L2は、-CH2-、-CHMe-、-C(Me)2-、および
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
XはNR14またはOであり;
R14はH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなる群より置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIIは、式IIIの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
で表される化合物を提供し、
式中、R1はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、または結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IVは、式IVの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
[本発明1001]
式(I):
で表される化合物であって、
式中、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、R1およびR2のうち少なくとも一方はP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iが、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、多形体、ならびに立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)を含む、
前記化合物。
[本発明1002]
R1がP2であり、かつR2がHである、本発明1001の化合物。
[本発明1003]
R1がHであり、かつR2がP2である、本発明1001の化合物。
[本発明1004]
R1がP2であり、かつR2がP2である、本発明1001の化合物。
[本発明1005]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1006]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1007]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1008]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1009]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1010]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1011]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1012]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1013]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1014]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1015]
P2が
からなる群より選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1016]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36がHである、本発明1001の化合物。
[本発明1017]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36のうち少なくとも1つが重水素である、本発明1001の化合物。
[本発明1018]
Zが-OR11、-N(R11)R12、またはP1である、本発明1001の化合物。
[本発明1019]
ZがP1である、本発明1001の化合物。
[本発明1020]
Zが-OH、-OR11、-N(R11)R12、またはP1である、本発明1001の化合物。
[本発明1021]
Zが-OHである、本発明1001の化合物。
[本発明1022]
Zが-OHではなく、かつR11が非置換または置換ベンジルではない、本発明1001の化合物。
[本発明1023]
式(IA):
で表される化合物であって、
式中、
Zは-OH、-OR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキルであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、R1およびR2のうち少なくとも一方はP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
R14はH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
式IAが、式IAの化合物の薬学的に許容される塩、多形体、ならびに立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)を含む、
本発明1001の化合物。
[本発明1024]
式(I):
の化合物であって、
式中、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
Zは-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11は分岐アルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ビシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、置換アルキルヘテロアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールであり;
R12はH、分岐アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iが、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、多形体、ならびに立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)を含む、
前記化合物。
[本発明1025]
Zが-OR11である、本発明1024の化合物。
[本発明1026]
Zが-N(R11)R12である、本発明1024の化合物。
[本発明1027]
Zが-SR11である、本発明1024の化合物。
[本発明1028]
ZがP1である、本発明1024の化合物。
[本発明1029]
ZがOR11であり、かつR11がビシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、またはアルキルシクロヘテロアルキルである、本発明1024の化合物。
[本発明1030]
R11がハロアルキルである、本発明1024の化合物。
[本発明1031]
R11がフルオロアルキルである、本発明1024の化合物。
[本発明1032]
R1が水素であり、かつR2がP2である、本発明1024の化合物。
[本発明1033]
R1がP2であり、かつR2が水素である、本発明1024の化合物。
[本発明1034]
R1がP2であり、かつR2がP2である、本発明1024の化合物。
[本発明1035]
R1およびR2がそれぞれ水素である、本発明1024の化合物。
[本発明1036]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36がHである、本発明1024の化合物。
[本発明1037]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36のうち少なくとも1つが重水素である、本発明1024の化合物。
[本発明1038]
式(IAA):
の化合物であって、
式中、
R100およびR200は独立してH、CONR900R1000、CR900R1000OCOP3R900R1000からなる群より選択され、R900およびR1000は独立してH、アルキル、およびシクロアルキルより選択され、
R300、R400、R500、R600、R700、およびR800は独立してHおよび重水素からなる群より選択され、
XはO、NHR1200、またはSであり、
P3はNまたはOであり、
R1100はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり;
R1200はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールである、
前記化合物。
[本発明1039]
R100、R200がHである、本発明1038の化合物。
[本発明1040]
R300、R400、R500、R600、R700、およびR800がHである、本発明1039の化合物。
[本発明1041]
XがOである、本発明1040の化合物。
[本発明1042]
R1100が
より選択される、本発明1041の化合物。
[本発明1043]
XがNHR1200である、本発明1039の化合物。
[本発明1044]
R1100が
より選択される、本発明1043の化合物。
[本発明1045]
XがOである、本発明1038の化合物。
[本発明1046]
R300、R400、R500、R600、R700、およびR800がHである、本発明1045の化合物。
[本発明1047]
R1100がアルキルである、本発明1046の化合物。
[本発明1048]
式II:
で表される化合物であって、
式中、
R2はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、または結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIが、式IIの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、多形体、ならびに立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)を含む、
前記化合物。
[本発明1049]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36がHである、本発明1048の化合物。
[本発明1050]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36のうち少なくとも1つが重水素である、本発明1048の化合物。
[本発明1051]
L1が-O-アルキレン-C(O)-である、本発明1048の化合物。
[本発明1052]
L1が-O-アルキレン-OC(O)-である、本発明1048の化合物。
[本発明1053]
L1が結合である、本発明1048の化合物。
[本発明1054]
アルキレン基がC1〜C5アルキレン基である、本発明1048の化合物。
[本発明1055]
アルキレン基がC1アルキレン基である、本発明1048の化合物。
[本発明1056]
式IIA:
で表される化合物であって、
式中、L1およびR2が本発明1048で定義されたとおりである、
本発明1048の化合物。
[本発明1057]
式II(AA)
の化合物、および式II(AA)の化合物の鏡像異性体であって、
式中、
R2000は独立してH、CONR9000R10000、CR9000R10000OCOPR9000R10000からなる群より選択され、R9000およびR10000は独立してH、アルキル、シクロアルキルより選択され、
R3000、R4000、R5000、R6000、R7000、およびR8000は独立してH、重水素からなる群より選択され、
XはO、NR12000、Sであり、
PはN、Oであり、
R12000はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、
nは1〜7の整数であり;
かつ式II(AA)が、式II(AA)の立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)、式II(a)の化合物の薬学的に許容される塩、および式II(AA)の多形体を含む、
前記化合物および前記鏡像異性体。
[本発明1058]
式III:
で表される化合物であって、
式中、L2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
XはNR14またはOであり;
R14はH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく; かつ
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIIが、式IIIの化合物の立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)、薬学的に許容される塩、および多形体を含む、
前記化合物。
[本発明1059]
L2が
からなる群より選択される、本発明1058の化合物。
[本発明1060]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36がHである、本発明1058の化合物。
[本発明1061]
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36のうち少なくとも1つが重水素である、本発明1058の化合物。
[本発明1062]
式IIIA:
で表される化合物であって、
式中、ZおよびL2が本発明1058で定義されたとおりである、
本発明1058の化合物。
[本発明1063]
式III(AA):
を有する化合物、ならびに式III(AA)の化合物の立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)、および式III(AA)の化合物の薬学的に許容される塩、および式III(AA)の多形体であって、
式中、
R11はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、
R03、R04、R05、R06、R07、およびR08は独立してH、重水素からなる群より選択され、
XはO、NR012、Sであり、
R012はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールであり、
YはC=Oである、
前記化合物、ならびに前記立体異性体、および前記薬学的に許容される塩、および前記多形体。
[本発明1064]
式IV:
で表される化合物であって、
R1はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、または結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、およびアルコキシ、ハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IVが、式IVの化合物の立体異性体(例えば、鏡像異性体およびジアステレオマー)、薬学的に許容される塩、および多形体を含む、
前記化合物。
[本発明1065]
式IVA:
で表される化合物であって、
式中、L1およびR1が本発明1064で定義されたとおりである、
本発明1064の化合物。
[本発明1066]
本発明1001〜1065の少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの他の成分とを含む、組成物。
[本発明1067]
経皮送達用に製剤化されている、本発明1066の組成物。
[本発明1068]
パッチによる経皮送達用に製剤化されている、本発明1066の組成物。
[本発明1069]
少なくとも1つの溶媒をさらに含む、本発明1066の組成物。
[本発明1070]
本発明1001〜1065の化合物の量が、ヒトの治療に有用な送達プロファイルを提供するように適合されている、本発明1063の組成物。
[本発明1071]
以下の群より選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、クラスレート、多形体、もしくは立体異性体(例えば、鏡像異性体もしくはジアステレオマー):
。
[本発明1072]
本発明1071の化合物と1つまたは複数の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、組成物。
[本発明1073]
肺高血圧症を治療する方法であって、治療を必要とする対象に治療有効量のトレプロスチニル誘導体またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、クラスレート、もしくは多形体を投与する段階を含む、前記方法。
[本発明1074]
トレプロスチニル誘導体が本発明1001〜1065のいずれかの化合物である、本発明1073の方法。
[本発明1075]
トレプロスチニル誘導体が本発明1071の化合物である、本発明1073の方法。
[本発明1076]
トレプロスチニル誘導体が経口投与、局所投与、または非経口投与される、本発明1073の方法。
[本発明1077]
トレプロスチニル誘導体が(例えば経皮パッチ剤によって)経皮投与される、本発明1076の方法。
[本発明1078]
肺高血圧症が肺動脈性肺高血圧症である、本発明1073の方法。
[本発明1079]
さらなる治療剤を投与する段階をさらに含む、本発明1073の方法。
[本発明1080]
さらなる治療剤が血管作用薬、利尿薬、および抗凝固薬からなる群より選択される、本発明1079の方法。
[本発明1081]
肺高血圧症が肺動脈性肺高血圧症であり;
トレプロスチニル誘導体が本発明1071の化合物であり;かつ
トレプロスチニル誘導体が局所投与(例えば経皮投与)される、
本発明1073の方法。
序論
2013年1月11日出願の米国優先権仮出願第61/751,608号は、式I、式II、および式IIIを含む化学式および特許請求の範囲、ならびにスキームI〜4、実施例、および14〜16頁の構造の表を含んだその全体が、あらゆる目的で参照により本明細書に組み入れられる。
本明細書において、複数の化学式で表される化学基の一覧が示される(例えばP1、P2、L1、およびL2)。本明細書において使用されるこれら基の一覧では、基の一覧における化学式の部分群の任意の組み合わせ、および基の一覧における任意の単一の式も記述される。
合成において使用される化学物質の起源に応じて、合成された化合物において天然同位体存在度の何らかの変動が生じることが認識されよう。したがって、トレプロスチニルの製剤は少量の重水素化アイソトポローグを本来的に含有する。この変動にもかかわらず、天然に豊富な水素および炭素の安定同位体の濃度は小さく、本発明の化合物の安定同位体置換の程度に関して重要ではない。例えばWada E et al, Seikagaku 1994, 66:15; Ganes L Z et al, Comp Biochem Physiol Mol Integr Physiol 1998, 119:725を参照。本発明の化合物において、特定の位置が重水素を有すると明示される場合、その位置での重水素の存在度は、約0.015%である天然重水素存在度よりも実質的に大きいと理解されよう。通常、重水素を有すると明示される位置は、前記化合物中の重水素として明示される各原子において少なくとも約3000の最小同位体濃縮係数(約45重水素取り込み%)を有する。
本発明が、本明細書に記載の化合物のすべてのありうるジアステレオマーおよび鏡像異性体を含むすべてのありうる立体異性体を包含するものであり、図示される構造でまたは命名法で示される特定の立体異性体だけを包含するものではないということが理解されよう。本発明のいくつかの態様は、図示される構造でまたは命名法で示される特定の立体異性体に関する。
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、R1およびR2のうち少なくとも一方はP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなるリストより選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iは、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。この式Iでは、本明細書に記載の式II、III、およびIVとは対照的に、Z、R1、およびR2基は互いに結合していない。
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
Zは-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11は、分岐アルキル、ハロアルキル、ハロシクロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、ビシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、分岐アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなる群より置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなるリストより選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、またはSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式Iは、式Iの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
式Iの1つの下位態様は、式(IA):
で表される化合物であり、
式中、
Zは-OH、-OR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、または置換アルキルシクロヘテロアルキルであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14はH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、R1およびR2のうち少なくとも一方はP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IAは、式IAの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
以下が式Iの具体的な化合物である(なお、化合物Aはトレプロスチニルである)。
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸シクロプロピルメチルエステル(化合物1を含むすべてのありうる立体異性体)
N-シクロプロピルメチル-2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセトアミド(化合物2を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2-モルホリン-4-イル-エチルエステル(化合物3を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸3-フルオロ-プロピルエステル(化合物4を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸テトラヒドロ-フラン-3-イルエステル(化合物5を含むすべてのありうる立体異性体)
2-{2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセトキシ}-プロピオン酸メチルエステル(化合物6を含むすべてのありうる立体異性体)
N-(2-ヒドロキシ-エチル)-2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセトアミド(化合物7を含むすべてのありうる立体異性体)
N-(2-アミノ-エチル)-2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセトアミド(化合物8を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2-ヒドロキシ-エチルエステル(化合物9を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2-メトキシ-エチルエステル(化合物10を含むすべてのありうる立体異性体)
2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-N-(3-ヒドロキシ-プロピル)-アセトアミド(化合物11を含むすべてのありうる立体異性体)
{2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセチルアミノ}-酢酸メチルエステル(化合物12を含むすべてのありうる立体異性体)
({2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセチル}-メチル-アミノ)-酢酸メチルエステル(化合物13を含むすべてのありうる立体異性体)
2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-アセトアミド(化合物14を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物15を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2,2-ジメチル-プロピルエステル(化合物16を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2-ジメチル-プロピルエステル(化合物17を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2,2-トリメチル-プロピルエステル(化合物18を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物19を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸イソプロピルエステル(化合物20を含むすべてのありうる立体異性体)
2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-プロピル)-アセトアミド(化合物21を含むすべてのありうる立体異性体)
ペンタン酸1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(化合物22を含むすべてのありうる立体異性体)
3-メチル-酪酸1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(化合物23を含むすべてのありうる立体異性体)
シクロプロパンカルボン酸1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(化合物24を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-エトキシカルボニルオキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物25を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-アセトキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物26を含むすべてのありうる立体異性体)
コハク酸エチルエステル1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(化合物27を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸tert-ブチルエステル(化合物28を含むすべてのありうる立体異性体)
3-{2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-アセチル}-オキサゾリジン-2-オン(化合物29を含むすべてのありうる立体異性体)
2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-N-(1H-テトラゾール-5-イル)-アセトアミド(化合物30を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチルエステル(化合物31を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2,2-トリメチル-プロピルエステル(化合物32を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2,2-トリメチル-プロピルエステル(化合物33を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物34を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物35を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物36を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物37を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸2-イソプロピル-5-メチル-シクロヘキシルエステル(化合物38を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,7,7-トリメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル(化合物39を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-(2-エトキシ-エトキシカルボニルオキシ)-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物40を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-(2-ジメチルアミノ-エトキシカルボニルオキシ)-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物41を含むすべてのありうる立体異性体)
[1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシカルボニルオキシ)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物42を含むすべてのありうる立体異性体)
3-モルホリン-4-イル-プロピオン酸1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(化合物43を含むすべてのありうる立体異性体)
[1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2-(2-ピロリジン-1-イル-アセトキシ)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物44を含むすべてのありうる立体異性体)
シクロペンタンカルボン酸1-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(化合物45を含むすべてのありうる立体異性体)
1-メチル-ピペリジン-2-カルボン酸1-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(化合物46を含むすべてのありうる立体異性体)
4-メチル-モルホリン-2-カルボン酸1-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(化合物47を含むすべてのありうる立体異性体)
シクロプロパンカルボン酸1-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(化合物48を含むすべてのありうる立体異性体)
2-メチル-酪酸1-[2-(2-ヒドロキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(化合物49を含むすべてのありうる立体異性体)
[1-(3-シクロペンチルオキシカルボニルオキシ-オクチル)-2-ヒドロキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(化合物50を含むすべてのありうる立体異性体)
{1-[3-(1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルオキシカルボニルオキシ)-オクチル]-2-ヒドロキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ}-酢酸メチルエステル(化合物51を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-アセトキシ-1-(3-アセトキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(化合物52を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(化合物53を含むすべてのありうる立体異性体)
プロピオン酸1-{2-[5-メトキシカルボニルメトキシ-2-(5-メチル-2-オキソ-[1,3]ジオキソール-4-イルメトキシカルボニルオキシ)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル]-エチル}-ヘキシルエステル(化合物54を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2-ジメチル-プロピルエステル(化合物55を含むすべてのありうる立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2-ジメチル-プロピルエステル(化合物56を含むすべてのありうる立体異性体)
別の態様では、本発明は、式II:
で表される化合物を提供し、
式中、
R2はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、または結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15は上記定義の通りであり;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、およびSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19は上記定義の通りであり;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIは、式IIの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
以下は式IIの具体的な化合物を表す。
トレプロスチニル2-ヒドロキシラクトン(化合物57を含む、可能性のある全ての立体異性体)
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸カルボキシメチルラクトン(化合物58を含む、可能性のある全ての立体異性体)
1つの態様では、本発明は式III:
で表される化合物を提供し、
式中、L2は、-CH2-、-CHMe-、-C(Me)2-、および
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
XはNR14またはOであり;
R14はH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく; かつ
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
Zは-OH、-OR11、-N(R11)R12、-SR11、またはP1であり;
R11はアルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、置換シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、置換アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、置換アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、置換アリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、または置換アルキルヘテロアリールであり;
R12はH、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、およびSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IIIは、式IIIの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
以下の化合物は式IIIの化合物の具体例を表す。
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル2,3-マレイン酸塩(化合物59を含む、可能性のある全ての立体異性体)
別の態様は、式IV:
で表される化合物であり、式中、L1基は式IIとは異なって、R1よりもむしろR2に結合し、
R1はHおよびP2からなる群より選択され;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHおよび重水素からなる群より選択され;
L1は-O-アルキレン-C(O)-、-O-アルキレン-OC(O)-、および結合からなる群より選択され;
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、およびSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R16およびR17はそれぞれの場合で独立してHまたはアルキルであり;
R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって3員〜6員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素およびアルキルからなる群より選択され、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなるリストより選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなるリストより置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
式IVは、式IVの化合物の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体を含む。
優先権仮出願の一態様は式(IAA)
に記載の化合物であり、
式中、
R100およびR200は独立してH、CONR900R1000、CR900R1000OCOP3R900R1000からなる群より選択され、R900およびR1000は独立してH、アルキル、およびシクロアルキルより選択され、
R300、R400、R500、R600、R700、およびR800は独立してHおよび重水素からなる群より選択され、
XはO、NHR1200、またはSであり、
P3はNまたはOであり、
R1100はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;
R1200はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールである。
からなる群より選択される。
の化合物であり、
式中、
R2000は独立してH、CONR9000R10000、CR9000R10000OCOP4R9000(R10000)からなる群より選択され、R9000およびR10000は独立してH、アルキル、およびシクロアルキルより選択され、
R3000、R4000、R5000、R6000、R7000、およびR8000は独立してHおよび重水素からなる群より選択され、
XはO、NR12000、またはSであり、
P4はNまたはOであり、
R12000はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
nは1〜7の整数であり、
ここで、式II(AA)の化合物には、式II(AA)の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体が含まれる。
を有する化合物であり、
式中、
R11はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
式中、R03、R04、R05、R06、R07、およびR08は独立してHおよび重水素からなる群より選択され、
式中、XはO、-NR012、またはSであり、
R012はハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロヘテロアルキル、アルキルシクロアルキル、アルキルシクロヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Yは、C=O、-CH2-、-CHMe-、または-C(Me)2-であり、
式III(AA)の化合物には、式III(AA)の鏡像異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、および多形体が含まれる。
R1およびR2がHである式Iの化合物は、スキーム1に従って、ZがOHであり、R1がHであり、R2がGreeneおよびWutsのProtective Groups in Organic Synthesisに記載の保護基を表すPGである式Iの化合物から出発して合成することができる。カルボン酸を、EDC、DCC、DIC、BOP、HATU、HBTU、CDI、塩化チオニル、または塩化オキサリルを含むがそれに限定されない活性化剤の使用を包含するカップリング条件を使用して活性化する。カップリング条件は、DMF、HOSu、HOBT、またはHOATを含むがそれに限定されない添加剤を含んでも含まなくてもよく、DMAP、TEA、DIPEA、N-メチルモルホリン、ピリジン、および/またはイミダゾールを含むがそれに限定されない1つまたは複数の求核性または非求核性の塩基または添加剤を含んでも含まなくてもよい。カップリング条件は、DCM、THF、DMF、ジオキサン、酢酸エチル、および/またはアセトニトリルを含むがそれに限定されない好適な溶媒または溶媒混合物中で実行してもよい。活性化された酸は単離および精製してもよく、試薬ZHで直接処理してもよい。あるいは、ZHはカップリング条件の間に存在してもよい。カップリング条件の代表例、ならびに活性化剤、添加剤、および塩基の定義は、Handbook of Reagents for Organic Synthesis: Activating Agents and Protecting Groups, John Wiley and Sonsに見出すことができる。ZがOHではなく、R1がHであり、R2がPGである、得られた式Iの化合物を、PGで表される保護基の種類に適した脱保護条件を使用して脱保護することで、式Iの化合物を得る。好適な脱保護条件の例は、GreeneおよびWutsのProtective Groups in Organic Synthesisに見出すことができる。
式IIの化合物は、スキーム4に従って、ZがOHであり、R2が上記のPGである式Iの化合物から出発して、ラクトン化条件を使用することで合成することができる。ラクトン化条件の例はChemical Reviews (2007), 107, 239およびBeilstein Journal of Organic Chemistry (2012), 8, 1344に見出すことができ、無水2,4,6-トリクロロ安息香酸、TEA、およびDMAP; 無水4-ニトロ安息香酸、TEA、およびDMAP; ヨウ化2-クロロ-1-メチルピリジニウムおよびトリブチルアミン; 2,2'-ジピリジルジスルフィドおよびトリフェニルホスフィン; ならびに上記カップリング条件およびアシル化条件におけるすべての反応が挙げられるがそれに限定されない。ラクトン化反応は、DCM、THF、DMF、ジオキサン、酢酸エチル、アセトニトリル、および/またはトルエンを含むがそれに限定されない好適な溶媒または溶媒混合物中で実行してもよい。
式IIIの化合物は、スキーム5に従って、R1およびR2がHである式1の化合物から出発して、DCM、THF、DMF、ジオキサン、酢酸エチル、アセトニトリル、および/またはトルエンを含むがそれに限定されない好適な溶媒または溶媒混合物中、DMAP、TEA、DIPEA、N-メチルモルホリン、ピリジン、および/またはイミダゾールを含むがそれに限定されない1つまたは複数の求核性または非求核性の塩基または添加剤の存在下または非存在下で、ホスゲン、カルボニルジイミダゾール、またはクロロギ酸4-ニトロフェニルを含むがそれに限定されない活性化カルボニル等価物と反応させることで合成することができる。
本明細書に記載の化合物は単独でまたは当技術分野において公知の他の成分との組み合わせで使用することができる。特に、予防的処置および治療的処置における使用に適合した複数成分の製剤を調製することができる。組成物は例えば固体製剤、液体製剤、半固体製剤、溶液剤、懸濁液剤、または乳剤の形態でありうる。水を製剤化用剤として使用することができる。水は純粋な形態でも1つまたは複数の賦形剤との組み合わせでもよい。
皮膚または粘膜に適用される局所製剤は、全身分配のために血液中に治療剤を経皮投与または経粘膜投与することに有用でありうる。局所投与の利点としては初回通過代謝の回避、胃腸吸収の回避、相対的に短い生物学的半減期での治療剤の送達、治療剤のより制御された放出、治療剤のより均一な血漿投与の実行、およびユーザー適応性の改善を挙げることができる。
いくつかの態様では、局所用組成物はトレプロスチニル誘導体および浸透促進剤を含む。本組成物はさらなる治療剤を含有してもよい。
さらなる態様では、局所用組成物はトレプロスチニル誘導体、浸透促進剤、および揮発性液体を含む。本組成物はさらなる治療剤を含有してもよい。
なおさらなる態様では、局所用組成物はトレプロスチニル誘導体、浸透促進剤、ならびに親油性溶媒、製剤基剤、および増粘剤のうち少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、本組成物は親油性溶媒および製剤基剤を含有し、あるいは、同じ物質が親油性溶媒および製剤基剤の両方として機能しうる。さらなる態様では、本組成物は親油性溶媒、製剤基剤、および増粘剤を含有する。本組成物はさらなる治療剤を含んでもよい。
さらなる態様では、局所用組成物はトレプロスチニル誘導体、浸透促進剤、および接着剤を含む。本組成物はさらなる治療剤を含有してもよい。
いくつかの態様では、本明細書に記載の化合物は、肺高血圧症を治療するために使用される。したがって、本開示は、肺高血圧症を治療する方法であって、治療を必要とする対象に治療有効量のトレプロスチニル誘導体またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、クラスレート、もしくは多形体を投与する段階を含む方法を提供する。トレプロスチニル誘導体はトレプロスチニルのプロドラッグを含む。肺高血圧症を治療するために、さらなる治療剤を投与してもよい。
WHO第I群 - 特発性PAH、遺伝性PAH(例えばBMPR2、ALK1、およびエンドグリン[遺伝性出血性末梢血管拡張症ありまたはなし])、薬物誘発性および毒素誘発性PAH、様々な状態(例えば結合組織病、HIV感染症、門脈圧亢進症、先天性心疾患、住血吸虫症、および慢性溶血性貧血[例えば鎌状赤血球症])に関連するPAH、新生児遷延性肺高血圧症、肺静脈閉塞症(PVOD)、ならびに肺毛細血管腫症(PCH)を含む、肺動脈性肺高血圧症;
WHO第II群 - 収縮不全、拡張障害、および心臓弁膜症を含む、左心疾患による肺高血圧症;
WHO第III群 - 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患、拘束性と閉塞性との混合障害を伴う他の肺疾患、睡眠呼吸障害、肺胞低換気障害、高地への慢性曝露、および発育異常を含む、肺疾患および/または低酸素症による肺高血圧症;
WHO第IV群 - 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH); ならびに
WHO第V群 - 血液疾患(例えば骨髄増殖性疾患および脾摘出)、全身性疾患(例えばサルコイドーシス、肺ランゲルハンス細胞組織球症、リンパ脈管筋腫症、神経線維腫症、および血管炎)、代謝障害(例えば糖原病、ゴーシェ病、および甲状腺疾患)、ならびに他の原因(例えば腫瘍閉塞、線維性縦隔炎、および透析期慢性腎不全)を含む、不明の多因子機序を伴う肺高血圧症。
プロスタグランジンおよびプロスタノイド(例えばプロスタサイクリン[プロスタグランジンI2]およびベラプロスト)、エンドセリン受容体(例えばETAおよび/またはETB)アンタゴニスト(例えばアンブリセンタン、ボセンタン、シタキセンタン、およびActelion-1)、ホスホジエステラーゼ5型(PDE5)阻害剤(例えばシルデナフィルおよびタダラフィル)、可溶性グアニル酸シクラーゼ活性化因子(例えばシナシグアトおよびリオシグアト)、ならびにその類似体および誘導体を含むがそれに限定されない、血管作用薬;
チアジド利尿剤(例えばベンドロフルメチアジド、クロロチアジド、エピチジド、およびヒドロクロロチアジド)、チアジド様利尿剤(例えばクロルタリドン、インダパミド、およびメトラゾン)、ならびにその類似体および誘導体を含むがそれに限定されない、利尿薬;
ビタミンKアンタゴニスト(例えばアセノクマロール、アトロメンチン、クマリン、フェニンジオン、フェンプロクモン、およびワルファリン)、直接トロンビン阻害剤(例えばアルガトロバン、ダビガトラン、ヒルジン、レピルジン、およびビバリルジン)、直接第Xa因子阻害剤(例えばアピキサバン、ベトリキサバン、ダレキサバン、エドキサバン、エリバキサバン、レタキサバン、およびリバーロキサバン)、ヘパリンおよびその誘導体(例えば未分画ヘパリン、低分子ヘパリン、フォンダパリヌクス、およびイドラパリヌクス)、その他(例えばアンチトロンビン、バトロキソビン、およびヘメンチン(hementin))、ならびにその類似体、誘導体、および断片を含むがそれに限定されない、抗凝固薬;ならびに
強心配糖体(例えばジゴキシン、アセチルジゴキシン、およびジゴキシゲニン)ならびに酸素治療を含むがそれに限定されない他の種類の治療剤。
A = 15分未満
B = 15〜30分
C = 31〜60分
D = 60分超
式I、II、およびIIIに記載の化合物について以下の代表的合成を示す。
{2-ヒドロキシ-1-[3-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-オクチル]-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ}-酢酸(94mg、0.2mmol)、トリフルオロエチルアミン(54mg、0.6mmol)、およびDIPEA(104μl、0.6mmol)のDMF(2ml)溶液をHATUで処理し、室温で24時間攪拌した。反応混合物をMTBEで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。この得られた材料をMeOH(4ml)に溶解させ、Amberlite IR120Hで処理し、24時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して2-[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-N-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-アセトアミド(46mg)を油状物として得た。
{2-ヒドロキシ-1-[3-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-オクチル]-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ}-酢酸(47mg、0.1mmol)、3-メチル-2-ブタノール(26mg、0.3mmol)、およびDMAP(12mg、0.1mmol)のDCM(1ml)溶液をEDC(26mg、0.14mmol)で処理し、室温で24時間攪拌した。反応混合物をMTBEで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。この得られた材料をMeOH/THF(4ml)に溶解させ、Amberlite IR120Hで処理し、24時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸1,2-ジメチル-プロピルエステル(16mg)を油状物として得た。
{2-ヒドロキシ-1-[3-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-オクチル]-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ}-酢酸(47mg、0.1mmol)およびDMAP(26mg、0.2mmol)のDCM(1ml)溶液を2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド(27mg、0.11mmol)で処理し、室温で24時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。この得られた材料をMeOH/THF(4ml)に溶解させ、Amberlite IR120Hで処理し、24時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮してトレプロスチニル2-ヒドロキシラクトン(8mg)を油状物として得た。
[2-ヒドロキシ-1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-5-イルオキシ]-酢酸メチルエステル(32mg、0.06mmol)、DIPEA(31μl、0.18mmol)およびDMAP(1結晶)のDCM(2ml)溶液をシクロプロパンカルボニルクロリド(8μl、0.08mmol)で処理し、窒素下、室温で24時間攪拌した。反応混合物をMTBEで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。この得られた材料をMeOH/THF(4ml)に溶解させ、Amberlite IR120Hで処理し、24時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濃縮してシクロプロパンカルボン酸1-(3-ヒドロキシ-オクチル)-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-2-イルエステル(32mg)を油状物として得た。
アクリル酸1-[2-(2-アクリロイルオキシ-5-メトキシカルボニルメトキシ-2,3,3a,4,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-シクロペンタ[b]ナフタレン-1-イル)-エチル]-ヘキシルエステル(51mg、0.1mmol)のクロロホルム(20ml)溶液を(PCy3)2Cl2Ru=CHPh(19mg、0.023mmol)のクロロホルム(3ml)溶液で処理し、室温で24時間攪拌する。TEA(1ml)を加え、溶液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して標記化合物を得る。
Claims (18)
- 以下の式:
の化合物、またはその鏡像異性体、ジアステレオマー、もしくは薬学的に許容される塩:
式中、
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、およびR36は独立してHまたは重水素であり;
ZはP1であり;
P1は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;
R14およびR15はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
ここで、置換された基は、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルもしくは複素環、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルチオアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルハロ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、ヒドロキシル、アルキルオキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アシル、カルボニル、カルボン酸、スルホン酸、およびホスホン酸、複素環、および脂肪族から選択される、1個または複数の置換基で置換されており;
あるいは
R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、非置換であるかまたは独立してハロ、メチル、およびメトキシからなる群より選択される1個、2個、もしくは3個の置換基で置換されている、N、O、およびSより選択される1個または2個の環ヘテロ原子を組み入れていてもよい5員〜7員環を形成してもよく;
R18およびR19はそれぞれの場合で独立して水素またはアルキルであり、該アルキルは非置換であるかまたはハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、チオ、メチルチオ、-C(O)OH、-C(O)O-(アルキル)、-CONH2、アリール、およびヘテロアリールからなる群より選択される1個の置換基で置換されており、該アリールまたはヘテロアリールは非置換であるかまたはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、およびハロアルコキシからなる群より選択される置換基で置換されており;
R14およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R14およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR18は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
R15およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって5員〜7員環を形成してもよく;
かつ、R1およびR2は独立してHまたはP2であり、
P2は
からなる群より選択され、
ここで、
mは1、2、3、または4であり;かつ
R14はそれぞれの場合で独立してH、アルキル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロアルキル、置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アリールアルキル、および置換ヘテロアリールアルキルからなる群より選択され;
ここで、置換された基は、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂肪族、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルもしくは複素環、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルチオアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルハロ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、ヒドロキシル、アルキルオキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アシル、カルボニル、カルボン酸、スルホン酸、およびホスホン酸、複素環、および脂肪族から選択される、1個または複数の置換基で置換されている。 - R1が水素であり、かつR2がP2である、請求項1に記載の化合物。
- R1がP2であり、かつR2が水素である、請求項1に記載の化合物。
- R1がP2であり、かつR2がP2である、請求項1に記載の化合物。
- R1およびR2がそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物。
- R20〜R36がそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物。
- R20〜R36のうち少なくとも1つが重水素である、請求項1に記載の化合物。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物と、少なくとも1つの他の成分とを含む、組成物。
- 経皮送達用に製剤化されている、請求項8に記載の組成物。
- パッチによる経皮送達用に製剤化されている、請求項9に記載の組成物。
- 少なくとも1つの溶媒をさらに含む、請求項8に記載の組成物。
- 肺高血圧症を治療するのに用いるための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物を含む組成物。
- 経口投与、局所投与、または非経口投与用に製剤化されている、請求項12に記載の組成物。
- 経皮投与用に製剤化されている、請求項13に記載の組成物。
- 肺高血圧症が肺動脈性肺高血圧症である、請求項12に記載の組成物。
- 肺高血圧症を治療するのに用いるためのさらなる治療剤を含む組成物と組み合わせられる、請求項12に記載の組成物。
- さらなる治療剤が血管作用薬、利尿薬、抗凝固薬、および強心配糖体からなる群より選択される、請求項16に記載の組成物。
- 経皮パッチ剤として製剤化されている、請求項14に記載の組成物。
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