JP2020011204A - 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2020011204A
JP2020011204A JP2018135962A JP2018135962A JP2020011204A JP 2020011204 A JP2020011204 A JP 2020011204A JP 2018135962 A JP2018135962 A JP 2018135962A JP 2018135962 A JP2018135962 A JP 2018135962A JP 2020011204 A JP2020011204 A JP 2020011204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
substrate
pressure roller
wafer
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018135962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7049953B2 (ja
Inventor
勇一 吉田
Yuichi Yoshida
勇一 吉田
輝彦 小玉
Teruhiko Kodama
輝彦 小玉
村松 誠
Makoto Muramatsu
誠 村松
真吾 上塘
Shingo Kamito
真吾 上塘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2018135962A priority Critical patent/JP7049953B2/ja
Publication of JP2020011204A publication Critical patent/JP2020011204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7049953B2 publication Critical patent/JP7049953B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】パターン形成に影響を与えることなく、膜の平坦化を実現すること。【解決手段】平坦化装置は、処理液が塗布されることによりウェハWに形成された下層膜LFを加圧する加圧ローラーと、加圧ローラーとの間にウェハWを挟むように設けられた支持ローラーと、を備え、支持ローラーは、ウェハWの一端部から他端部にかけて順次、ウェハWに形成された下層膜を加圧する。【選択図】図1

Description

本開示の例示的実施形態は、基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
ウェハ上にパターンが繰り返し形成される場合、n層目にパターンが形成された後にn+1層目の膜が適切な高さに形成されるためには、n+1層目において処理液が塗布される面(すなわちn層目の膜(下層膜)の高さ)が平坦である必要がある。
特開2008−251918号公報
特許文献1に記載された技術では、平坦プレス機によりウェハが押圧されて、ウェハ上に形成された膜を平坦化している。ここで、膜の平坦化処理においては、ウェハと膜との間に気泡が発生しパターン形成に影響を与えることを抑制したい。
本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、パターン形成に影響を与えることなく、膜の平坦化を実現する。
本開示の一態様に係る基板処理装置は、処理液が塗布されることにより基板に形成された膜を加圧する加圧ローラーと、加圧ローラーとの間に基板を挟むように設けられた支持部と、を備える。加圧ローラーは、基板の一端部から他端部にかけて順次、基板に形成された膜を加圧する。
本開示に係る基板処理装置では、支持部との間に基板を挟んだ状態において、加圧ローラーが、基板の一端部から他端部に向けて基板に形成された膜を加圧している。このように、加圧ローラーが、基板の一端部から他端部に向かってスキャン動作をするようにして基板に形成された膜を加圧することにより、基板と膜との間に生じる気泡を抜きながら(押し出しながら)、膜を平坦化することができる。これにより、基板と膜との間に気泡が残ることが抑制され、基板のパターン形成に影響を与えることなく、基板に形成される膜の平坦化を実現することができる。
本開示によれば、パターン形成に影響を与えることなく、膜の平坦化を実現することができる。
図1は、第1実施形態に係る平坦化装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、コントローラのハードウェハ構成を示すブロック図である。 図3は、平坦化処理手順を示すフローチャートである。 図4は、平坦化イメージを模式的に示す図であり、(a)は平坦化前のウェハ、(b)は平坦化後のウェハを模式的に示している。 図5は、第2実施形態に係る平坦化装置の一例を模式的に示す図である。 図6は、第3実施形態に係る平坦化装置の一例を模式的に示す図である。 図7は、変形例に係る平坦化装置を模式的に示す図である。
[第1実施形態]
以下に、本開示に係る第1実施形態について、図面を参照しつつより詳細に説明する。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(平坦化装置)
図1は、第1実施形態に係る平坦化装置1の一例を模式的に示す図である。平坦化装置1(基板処理装置)は、処理液が塗布されることによりウェハWの表面に形成された下層膜LFを平坦化するための装置である。下層膜LFとは、ウェハW上に複数の膜が積層される構成における、最上部の膜以外の膜である。よって、例えばウェハ上に三階層の膜が形成される構成においては、下層膜LFとは、最下部の膜、及び、中間の膜(中間膜)のいずれも含みうるものである。下層膜LFは、例えばSOC(Spin on Carbon)膜、アモルファスカーボン膜等である。以下では、下層膜LF形成用の処理液が、紫外線硬化性を有しているとして説明する。
平坦化装置1を含む基板処理システムでは、ウェハWが平坦化装置1に搬入される前段階において、下層膜LF形成用の処理液がウェハWの表面に塗布されている。また、平坦化装置1を含む基板処理システムでは、平坦化装置1において下層膜LFの平坦化処理行われた後に、最上部の膜(例えばレジスト膜)形成用の処理液がウェハWの表面に塗布され、最上部の膜が形成される。
図1に示されるように、平坦化装置1は、平坦化処理ユニット2と、コントローラ100とを備える。なお、以下の説明において、「上」「下」の語は平坦化装置1の設置面に対して鉛直方向における「上」「下」を意味している。
平坦化処理ユニット2は、センダーアーム10と、予備加熱ランプ20と、加圧ローラー30と、温度センサー40と、フィルムローラー50と、支持ローラー60と、UV(Ultra Violet)硬化用ランプ70と、レシーバーアーム80と、を備える。
センダーアーム10(センダー)は、ウェハWを加圧ローラー30方向に送り込む搬送機構であり、例えばバキューム吸着によりウェハWを保持すると共に、コントローラ100の制御に応じて、ウェハWを加圧ローラー30の直下にまで搬送する。なお、センダーアーム10が搬送するウェハWは、表面に下層膜LF形成用の処理液が塗布され、且つ、加圧ローラー30に加圧される前のウェハである。
レシーバーアーム80(レシーバー)は、加圧ローラー30によって加圧されたウェハWを受け取る搬送機構である。レシーバーアーム80は、ウェハWを他の搬送機構(平坦化処理ユニット2の外部の搬送機構)に受け渡す。このように、センダーアーム10及びレシーバーアーム80は、ウェハWを搬送する搬送部としての機能を有する。
予備加熱ランプ20(予備加熱部)は、加圧ローラー30に加圧される前のウェハWを加熱する。予備加熱ランプ20は、コントローラ100の制御に応じて、予め定められた加熱温度でウェハWを加熱する。加熱温度は、下層膜LFの性質に応じて決められている。加熱温度は、下層膜LFが架橋反応を起こさず且つ加圧ローラー30の加圧によって下層膜LFを十分に変形させることができる程度に下層膜LFが柔らかくなる温度とされる。例えば下層膜LFがSOC膜である場合には、加熱温度は200℃程度とされてもよい。
加圧ローラー30は、ウェハWの表面に形成された下層膜LFを加圧する。加圧ローラー30は、第1ロール31と、温調部32とを有する。第1ロール31は、支持ローラー60の第2ロール61との間にウェハWを挟むように設けられている。加圧ローラー30は、センダーアーム10によって搬送されてくるウェハWの表面(下層膜LFの形成面)側に設けられている。第1ロール31は、駆動部(不図示)を有しており、該駆動部がコントローラ100に制御される。加圧ローラー30は、駆動部がコントローラ100に制御されることによって、第2ロール61との間にウェハWを挟んだ状態で回転(図1中における反時計回りに回転)する。第1ロール31及び第2ロール61に挟まれたウェハWは、第1ロール31及び第2ロール61の回転に応じて搬送される。これにより、加圧ローラー30の第1ロール31は、ウェハWの一端部から他端部にかけて順次、ウェハWに形成された下層膜LFを加圧する。第1ロール31は、ローラー押下手段(不図示)によって下方向への力を加えられ、該下方向の力に応じて下層膜LFを加圧する。第1ロール31は、フィルムFFを介して下層膜LFを加圧する(詳細は後述)。第1ロール31の幅(軸方向の長さ)は、例えばウェハWに形成された下層膜LFの幅と同程度とされてもよい。
温調部32は、加圧ローラー30自身(第1ロール31)の温度を、予備加熱ランプ20による加熱温度に応じた温度に調整するヒーターである。温調部32は、コントローラ100の制御に応じて、例えば、第1ロール31の表面温度を、予備加熱ランプ20による加熱温度と同程度の温度となるように調整する。
温度センサー40は、加圧ローラー30の第1ロール31の表面温度を測定するセンサーである。温度センサー40は、測定した温度をコントローラ100に送信する。これにより、コントローラ100は、第1ロール31の目標温度と、第1ロール31の測定温度とに基づき、加圧ローラー30の温調部32に対して温度調整量を出力することが可能となる。
フィルムローラー50は、第1ロール31とウェハWの下層膜LFとの間にフィルムFFが介在するように、第1ロール31に向かってフィルムFFを送り込むと共に、加圧後のフィルムFFを巻き取る。フィルムFFは、例えばフッ素系のフィルムである。フィルムローラー50は、第3ロール51と、第4ロール52とを有する。フィルムFFは、少なくともその一端部が第3ロール51に巻き付けられており、少なくともその他端部が第4ロール52に巻き付けられている。第1ロール31が回転を始める状態において、フィルムFFは、第3ロール51から、第1ロール31及び下層膜LF間を経て、第4ロール52にまで延びている。このようにフィルムFFが第1ロール31とウェハWの下層膜LFとの間に介在している状態において、第1ロール31が回転(図1中における反時計回りに回転)を始めると、該回転に応じてフィルムFFが移動する。そして、フィルムFFの移動に応じて第3ロール51及び第4ロール52が回転(図1中における時計回りに回転)する。第3ロール51からはフィルムFFが第1ロール31に向かって送り込まれ、第4ロール52は加圧後のフィルムFFを巻き取る。このように、第1ロール31の回転に応じて第3ロール51及び第4ロール52が回転することにより、第1ロール31及び下層膜LFの間には常にフィルムFFが介在している状態とすることができる。なお、第3ロール51及び第4ロール52は、双方又はいずれか一方が駆動部を有していてもよい。
支持ローラー60(支持部)は、加圧ローラー30との間にウェハWを挟むように設けられている。支持ローラー60は、第2ロール61と、温調部62とを有する。第2ロール61は、加圧ローラー30の第1ロール31との間にウェハWを挟むように設けられており、センダーアーム10によって搬送されてくるウェハWの裏面(下層膜LFの形成面の反対の面)側に設けられている。第2ロール61は、駆動部を有する第1ロール31が回転しウェハWが搬送されることに応じて回転(図1中における時計回りに回転)する。第2ロール61は、ローラー押下手段(不図示)によって上方向への力を加えられる。第2ロール61は、ローラー押下手段(不図示)からの上方向の力に応じて第1ロール31との間にウェハWを挟み込む。
温調部62は、支持ローラー60自身(詳細には第2ロール61)の温度を、予備加熱ランプ20による加熱温度に応じた温度に調整するヒーターである。温調部62は、コントローラ100の制御に応じて、例えば第2ロール61の表面温度を、予備加熱ランプ20による加熱温度と同程度の温度となるように調整する。
UV硬化用ランプ70(硬化処理部)は、加圧ローラー30による加圧後の、ウェハWに形成された下層膜LFに対して硬化処理を行う。具体的には、UV硬化用ランプ70は、フィルムFFを介した第1ロール31による加圧が完了した直後のウェハWの下層膜LFに対して、コントローラ100の制御に応じてUV露光を行うことにより、下層膜LFを硬化させる。UV硬化用ランプ70によってUV露光が開始される際のウェハWの温度は、例えば常温よりも高い温度とされている。硬化処理を行う際の基板位置は、加圧ローラー30による加圧以降の時間経過や搬送時の慣性力などによる膜面平坦度の悪化等を極力抑えたほうがよいため、平坦化処理ユニット2が設けられた同一空間内が好ましく、平坦化処理ユニット内での実施がより好ましい。
コントローラ100は、ウェハWの表面に形成された下層膜LFの平坦化処理が行われるように、平坦化処理ユニット2の各構成を制御する。
具体的には、コントローラ100は、ウェハWが加圧ローラー30方向に送り込まれるようにセンダーアーム10を制御する。コントローラ100は、加圧ローラー30に加圧される前のウェハWが加熱されるように予備加熱ランプ20を制御する。コントローラ100は、加圧ローラー30の第1ロール31と支持ローラー60の第2ロール61との間にウェハWが挟まれた状態で第1ロール31が回転するように、加圧ローラー30の駆動部(不図示)を制御する。コントローラ100は、温度センサー40から第1ロール31の表面温度(測定温度)を取得し、第1ロール31の目標温度と第1ロール31の測定温度とに基づき、加圧ローラー30の温調部32及び支持ローラー60の温調部62に温度調整量を出力する。コントローラ100は、加圧ローラー30による加圧後のウェハWの下層膜LFに対してUV露光が行われるように、UV硬化用ランプ70を制御する。コントローラ100は、加圧ローラー30によって加圧されたウェハWが他の搬送機構(平坦化処理ユニット2の外部の搬送機構)に受け渡されるように、レシーバーアーム80を制御する。
コントローラ100のハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成される。コントローラ100は、ハードウェア上の構成として、例えば図2に示される回路100Aを有する。回路100Aは、電気回路要素(circuitry)で構成されていてもよい。回路100Aは、具体的には、プロセッサ100Bと、メモリ100Cと、ストレージ100Dと、入出力ポート100Eとを有する。プロセッサ100Bは、メモリ100C及びストレージ100Dの少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポート100Eを介した信号の入出力を実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。入出力ポート100Eは、プロセッサ100B、メモリ100C及びストレージ100Dと、平坦化処理ユニット2の各構成との間で、信号の入出力を行う。
(平坦化処理手順)
次に、図3を参照し、基板処理方法の一例として、平坦化処理手順を説明する。以下の処理は、コントローラ100が、平坦化処理ユニット2の各構成を制御することにより実行される。
平坦化処理手順では、最初に、センダーアーム10によってウェハWが搬入される(加圧ローラー30方向に送り込まれる)(ステップS1)。続いて、加圧ローラー30に加圧される前のウェハWが予備加熱ランプ20によって加熱される(ステップS2)。
続いて、加圧ローラー30の第1ロール31と支持ローラー60の第2ロール61との間にウェハWが挟まれた状態で第1ロール31が回転することによって、ウェハWの表面に形成された下層膜LFが加圧される(ステップS3)。加圧ローラー30の第1ロール31は、ウェハWの一端部から他端部にかけて順次、ウェハWに形成された下層膜LFを加圧する。
続いて、UV硬化用ランプ70によって、加圧ローラー30による加圧後のウェハWに形成された下層膜LFに対してUV露光が行われることにより、下層膜LFの硬化処理が行われる(ステップS4)。
最後に、レシーバーアーム80によって加圧ローラー30によって加圧されたウェハWが受け取られ、ウェハWが他の搬送機構(平坦化処理ユニット2の外部の搬送機構)に搬出される(ステップS5)。以上が、平坦化処理手順である。
(作用効果)
次に、本実施形態の作用効果について説明する。例えば段差ウェハ上で処理液を回転塗布したような場合には、図4(a)に示されるように、処理液の塗布によって形成される下層膜LFがウェハWの段差に応じて凸凹形状となってしまう。下層膜LFを平坦化する手法として、処理液の塗布後に下層膜LFを研磨する方法が考えられる。しかしながら、下層膜LFを全面的に均一に研磨することは容易ではなく、このような方法によって下層膜LFを平坦化することは難しい。また、例えば、加熱した一対の平板を並行にセットして、該一対の平板によりウェハWをプレスすることにより下層膜LFを平坦化する方法が考えられる。しかしながら、例えば仮に減圧環境下において一対の平板によるウェハWのプレスが行われた場合であっても、ウェハWと下層膜LFとの間に気泡が発生してしまい、適切なパターン形成に影響が出るおそれがある。
このように、従来、パターン形成に影響を与えることなく、ウェハWの下層膜LFの平坦化を実現することが困難であった。
上述した課題を解決すべく、本実施形態に係る平坦化装置1は、処理液が塗布されることによりウェハWに形成された下層膜LFを加圧する加圧ローラー30と、加圧ローラー30との間にウェハWを挟むように設けられた支持ローラー60と、を備える。そして、支持ローラー60は、ウェハWの一端部から他端部にかけて順次、ウェハWに形成された下層膜LFを加圧する。
このような平坦化装置1では、支持ローラー60の第2ロール61との間にウェハWを挟んだ状態において、加圧ローラー30の第1ロール31が、ウェハWの一端部から他端部に向けてウェハWに形成された下層膜LFを加圧している。第1ロール31が、ウェハWの一端部から他端部に向かってスキャン動作をするようにして下層膜LFを線上に加圧することにより、ウェハWと下層膜LFとの間に生じる気泡を抜きながら(押し出し、巻き込むことなく)、下層膜LFを平坦化することができる。これにより、ウェハWと下層膜LFとの間に気泡が残ることが抑制され、ウェハWのパターン形成に影響を与えることなく、ウェハWに形成される下層膜LFの平坦化(図4(b)参照)を実現することができる。
また、平坦化装置1は、加圧ローラー30に加圧される前のウェハWを加熱する予備加熱ランプ20を更に備え、加圧ローラー30及び支持ローラー60は、自身の温度を、予備加熱ランプ20による加熱温度に応じた温度に調整する温調部32,62を有する。これにより、ウェハWに形成された下層膜LFを適切に加熱して、該下層膜LFの流動性を高めた状態で、加圧ローラー30による下層膜LFの平坦化作業を行うことができる。すなわち、より確実且つ容易に下層膜LFの平坦化を実現することができる。
また、加圧ローラー30は、フィルムFFを介して、ウェハWに形成された下層膜LFを加圧する。例えばフッ素系フィルム等を介して、加圧ローラー30がウェハWに形成された下層膜LFを加圧することにより、加圧後の剥離性を向上させることができる。これにより、容易に下層膜LFの平坦化を実現することができる。なお、剥離性を担保すべく第1ロールの素材を剥離性が高いものとすることが考えられるが、この場合と比較して、フィルムFFを用いる構成は、第1ロール31の設計難易度を下げることができる。
また、平坦化装置1は、加圧ローラー30に加圧される前のウェハWを加圧ローラー30方向に送り込むセンダーアーム10と、加圧ローラー30によって加圧されたウェハWを受け取るレシーバーアーム80とを備える。これにより、加圧ローラー30による加圧前後においてウェハWを容易に受け渡しすることができる。
また、平坦化装置1は、加圧ローラー30による加圧後の、ウェハWに形成された下層膜LFに対して、硬化処理を行うUV硬化用ランプ70備える。これにより、平坦化された下層膜LFを硬化させ、平坦化した形状を適切に維持することができる。
[第2実施形態]
以下に、本開示に係る第2実施形態について、図5を参照して説明する。なお、以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明する。
第2実施形態に係る平坦化装置201は、第1実施形態に係る平坦化装置1と異なり、フィルムローラー50が設けられておらず、加圧ローラー30による下層膜LFの加圧時において、第1ロール31と下層膜LFとの間にフィルムFFが介在していない。フィルムFFを介さずに加圧ローラー30の第1ロール31で直接、下層膜LFを加圧する構成であっても、第1ロール31が、ウェハWの一端部から他端部に向かってスキャン動作をするようにしてウェハWに形成された下層膜LFを加圧する。このことにより、ウェハWと下層膜LFとの間に生じる気泡を抜きながら、下層膜LFを平坦化することができる。
なお、フィルムFFを介さずに第1ロール31が直接下層膜LFを加圧する構成においては、第1ロール31及び下層膜LF間の剥離性が悪くなるおそれがあるが、例えば第1ロール31を剥離し易い素材とすることにより、剥離性の悪化を回避することができる。
[第3実施形態]
以下に、本開示に係る第3実施形態について、図6を参照して説明する。なお、以下では、第1及び第2実施形態と異なる点について主に説明する。
第3実施形態に係る平坦化装置301は、第1実施形態に係る平坦化装置1と異なり、第5ロール331を有する下流側加圧ローラー330、及び第6ロール361を有する下流側支持ローラー360を備えている。
下流側加圧ローラー330及び下流側支持ローラー360は、加圧ローラー30の下流であってレシーバーアーム80の上流に設けられている。下流側加圧ローラー330の第5ロール331は、下流側支持ローラー360の第6ロール361との間にウェハWを挟むように設けられており、コントローラ100の制御に応じて回転することにより、ウェハWをレシーバーアーム80方向に搬送する。
平坦化装置301では、フィルムFFが、第3ロール51から、第1ロール31及び下層膜LF間を経て、更に、第5ロール331及び下層膜LF間を経て、第4ロール52にまで延びている。このため、下層膜LFに接するフィルムFFが下層膜LFから剥がれるタイミングは、第5ロール331による下層膜LFの加圧が終了した後となる。なお、第1ロール31及び第5ロール331は、図6に示される例のように異なるウェハWの下層膜LFを加圧するものであってもよいし、同時に同じウェハWの下層膜LFを加圧するものであてもよい。
平坦化装置301では、UV硬化用ランプ70が、加圧ローラー30の第1ロール31及び下流側加圧ローラー330の第5ロール331に挟まれた位置に設けられており、加圧ローラー30による加圧後のウェハWに形成された下層膜LFに対してUV露光を行う。すなわち、平坦化装置301においては、UV硬化用ランプ70が、フィルムFFが接した状態の下層膜LFに対してUV露光を行っている。
剥離性を考慮してフィルムFFを用いる場合、フィルムFFを剥がす際に、表面張力や加圧からの時間の経過によって下層膜LFの形状が変化し下層膜LFの平坦化を十分に行えないおそれがある。この点、本実施形態の平坦化装置301のように、フィルムFFが剥がされる前の下層膜LFに対してUV露光が行われ下層膜LFが硬化させられることにより、フィルムFFを剥がす前段階において平坦化した形状を確定することができる。このことで、上述した、フィルムFFを剥がす際の形状変化を抑制することができる。なお、UV剥離型のフィルムFFを用いる場合には、フィルムFFの剥離前にUV露光が行われることによって、フィルムFFを剥がしやすくすることができる。
[変形例]
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。例えば、平坦化装置は、図7に示すローラー押下部401(ローラー押下手段)を備えていてもよい。ローラー押下部401は、加圧ローラー30によってウェハWに形成された下層膜LFが加圧されるように加圧ローラー30を下方に押下する機構である。なお、ローラー押下部401は、加圧ローラー30に対向する支持ローラー60の第2ロール61に対しても、上方への力を加えるが、以下ではその説明を省略する。
ローラー押下部401は、第1押下部a,bと、第2押下部A,Bと、を有する。第1押下部a,bは、コントローラ100の制御に応じて、第1ロール31の軸方向における両端部分を押下する。第2押下部A,Bは、コントローラ100の制御に応じて、第1ロール31の軸方向における中央部分を押下する。ローラー押下部401は、コントローラ100の制御に応じて、第1ロール31の軸方向における両端部分及び中央部分を押下することができる構成であればどのような構成でもよく、例えば複数位置への加圧バランスを調整可能なリンク機構を有していてもよい。
例えば、加圧ローラー30の第1ロール31の軸方向の両端部分のみが押下される場合には、軸方向の中央部分の面圧が小さくなり、ウェハWに形成された下層膜LFを均等に加圧することができないおそれがある。この点、上述した構成では、ローラー押下部401が、第1ロール31の軸方向における両端部分を押下する第1押下部a,bと、第1ロール31の軸方向における中央部分を押下する第2押下部A,Bと、を有する。このことにより、加圧ローラー30における軸方向の面圧を均等にし、ウェハWに形成された下層膜LFを均等に加圧することができる。
また、平坦化装置では、加圧ローラー30によって下層膜LFを加圧する工程の後に、ウェハWの向きを変更して、再度、予備加熱ランプ20によりウェハWを加熱する工程と、加圧ローラー30によりウェハWを加圧する工程とを行ってもよい。例えば、ウェハW上のパターンのL/S(Line & Space)の形状が非等方的である場合において、ウェハWを一度加圧した後に、該ウェハWの向きを変えて(例えば90度回転させて)、該ウェハWをもう一度加圧する。このことにより、ウェハWに形成された下層膜LFを適切に平坦化することができる。該ウェハWの向きを変える手段の一例としては、ローラーとは別に設けられたセンダーとレシーバー両方との基板受渡しが可能なステージ又はアームを備える搬送補助部(図示せず)が考えられる。該搬送補助部を介してレシーバーからセンダーへ戻す過程の中でウェハの向きを変えればよく、搬送補助部、センダー、レシーバーの少なくともいずれかが回転機構を備えることがより好ましい。
また、ウェハWに形成された下層膜LFの硬化処理を行う硬化処理部として、UV硬化用ランプ70を用いるとして説明したがこれに限定されず、例えば、下層膜LFを形成する処理液が熱硬化性を有する場合には、効果処理部として加熱ランプ等を用いてもよい。
1,201,301…平坦化装置(基板処理装置)、10…センダーアーム(センダー)、20…予備加熱ランプ(予備加熱部)、30…加圧ローラー、32…温調部、32,62…温調部、60…支持ローラー(支持部)、70…UV硬化用ランプ(硬化処理部)、80…レシーバーアーム(レシーバー)、401…ローラー押下部(ローラー押下手段)、A,B…第1押下部、a,b…第2押下部、FF…フィルム、LF…下層膜、W…ウェハ(基板)。

Claims (10)

  1. 処理液が塗布されることにより基板に形成された膜を加圧する加圧ローラーと、
    前記加圧ローラーとの間に前記基板を挟むように設けられた支持部と、を備え、
    前記加圧ローラーは、前記基板の一端部から他端部にかけて順次、前記基板に形成された膜を加圧する、基板処理装置。
  2. 前記加圧ローラーに加圧される前の前記基板を加熱する予備加熱部を更に備え、
    前記加圧ローラー及び前記支持部は、自身の温度を、前記予備加熱部による加熱温度に応じた温度に調整する温調部を有する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記加圧ローラーは、フィルムを介して、前記基板に形成された膜を加圧する、請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 前記加圧ローラーに加圧される前の前記基板を前記加圧ローラー方向に送り込むセンダーと、前記加圧ローラーによって加圧された前記基板を受け取るレシーバーとを有する搬送部を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項記載の基板処理装置。
  5. 前記加圧ローラーによる加圧後の、前記基板に形成された膜に対して、硬化処理を行う硬化処理部を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項記載の基板処理装置。
  6. 前記基板において膜を形成する前記処理液は、紫外線硬化性を有し、
    前記加圧ローラーは、フィルムを介して、前記基板に形成された膜を加圧し、
    前記硬化処理部は、前記フィルムが接した状態の前記基板に形成された膜に対して、紫外線露光を行う、請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記加圧ローラーによって前記基板に形成された膜が加圧されるように前記加圧ローラーを押下するローラー押下手段を更に備え、
    前記ローラー押下手段は、前記加圧ローラーの軸方向における両端部分を押下する第1押下部と、前記加圧ローラーの前記軸方向における中央部分を押下する第2押下部と、を有する、請求項1〜6のいずれか一項記載の基板処理装置。
  8. 処理液が塗布されることにより膜が形成された基板を加熱する工程と、
    前記加熱する工程の後に、前記基板の一端部から他端部にかけて順次、加圧ローラーにより前記基板に形成された膜を加圧する工程と、を含む基板処理方法。
  9. 前記加圧する工程の後に、前記基板の向きを変更して、再度、前記加熱する工程及び前記加圧する工程を行う、請求項8記載の基板処理方法。
  10. 請求項8又は9記載の基板処理方法を基板処理装置に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2018135962A 2018-07-19 2018-07-19 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Active JP7049953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018135962A JP7049953B2 (ja) 2018-07-19 2018-07-19 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018135962A JP7049953B2 (ja) 2018-07-19 2018-07-19 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020011204A true JP2020011204A (ja) 2020-01-23
JP7049953B2 JP7049953B2 (ja) 2022-04-07

Family

ID=69169052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018135962A Active JP7049953B2 (ja) 2018-07-19 2018-07-19 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7049953B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411674A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Yamax Kk Method of giving gloss-patterns on panel and sticker
JPH05268A (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 Toshiba Corp 樹脂被覆基板の製造方法
JPH05245430A (ja) * 1991-09-25 1993-09-24 Ncr Internatl Inc 塗布層スムージング法
JP2003243825A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Sony Corp プリント配線基板の製造方法
JP2003280159A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Fuji Photo Film Co Ltd 自動現像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411674A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Yamax Kk Method of giving gloss-patterns on panel and sticker
JPH05268A (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 Toshiba Corp 樹脂被覆基板の製造方法
JPH05245430A (ja) * 1991-09-25 1993-09-24 Ncr Internatl Inc 塗布層スムージング法
JP2003243825A (ja) * 2002-02-15 2003-08-29 Sony Corp プリント配線基板の製造方法
JP2003280159A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Fuji Photo Film Co Ltd 自動現像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7049953B2 (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2611436C (en) Method and device for nano-imprinting
JP6579262B2 (ja) 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
US8192796B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP6569802B2 (ja) 基板貼り合わせ装置および基板貼り合わせ方法
JP6351068B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2011521800A (ja) ローラ装置
CN103144029A (zh) 用于粘附工件的方法和工件粘附装置
JP2008300414A (ja) 薄膜形成装置および薄膜形成方法
US20140332147A1 (en) Sticking apparatus and sticking method
KR20200051493A (ko) 평탄화층 형성 장치 및 물품 제조 방법
JP3883929B2 (ja) 薄膜形成装置および薄膜形成方法
JP2020011204A (ja) 基板処理装置、基板処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20190086794A1 (en) Imprint apparatus and method of manufacturing display panel
JP2004136354A (ja) プレス装置および方法
JP2010034144A (ja) 電子部品製造装置及び電子部品の製造方法
JP5502592B2 (ja) インプリント加工装置、インプリント加工方法およびインプリント加工物
TWM563352U (zh) 壓印裝置
JP2002079163A (ja) スリットコータ
JP2008166548A (ja) 貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法
JP2020009899A (ja) 平坦化層形成装置、平坦化層の製造方法、および物品製造方法
JP3469147B2 (ja) 薄膜形成装置
JP6521518B2 (ja) 導電性材料・微細構造体付き物品の製造装置および導電性材料・微細構造体付き物品の製造方法
JP2019220526A (ja) 型を用いて基板上の組成物を成形する成形装置、成形方法、および、物品の製造方法
JP3583406B2 (ja) 剥離装置および剥離方法
JP7112220B2 (ja) 方法、装置、システム、および物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7049953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150