JP2020010905A - 超音波探触子、超音波診断装置及び送信電圧設定方法 - Google Patents

超音波探触子、超音波診断装置及び送信電圧設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波探触子の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定することである。【解決手段】超音波探触子2は、超音波を送受信する。超音波探触子2は、超音波探触子の機種情報と、当該超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する探触子記憶部221を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、超音波探触子、超音波診断装置及び送信電圧設定方法に関する。
超音波診断は、超音波探触子を体表又は体腔内から当てるという簡単な操作で心臓の拍動や胎児の動きの様子が超音波画像として得られ、かつ安全性が高いため繰り返して検査を行うことができる。超音波診断を行うために用いられ、超音波探触子を有し、超音波画像を生成して表示する超音波診断装置が知られている。
超音波診断装置は、超音波を送受信する超音波探触子と、超音波を送信するための電気信号である送信信号(駆動信号)を超音波探触子に出力する送信部と、を備える。この送信部の部品のばらつきの影響を抑制する構成が知られている。例えば、送信部の1対の出力端子としてのFET(Field Effective Transistor)素子の特性ばらつきを抑える調整回路を備える超音波診断装置が知られている(特許文献1参照)。調整回路により、1対の出力素子に特性ばらつきがある場合にも、省電力でスイッチングノイズを無くすことができる。
特開2005−278666号公報
超音波探触子は、超音波診断装置本体に接続するケーブルを備える。このケーブルの全長に製造時のばらつきが出ることがある。特許文献1の超音波診断装置では、一緒に実装されている2つの出力端子の特性ばらつきを抑制することができるが、超音波探触子のケーブルの全長などの個体差特性のばらつきに基づく送信信号の電圧(送信電圧)のばらつきを抑制することができなかった。送信電圧がばらつくと、超音波画像の画質がばらつく。
また、送信電圧について、MI(Mechanical Index)、TI(Thermal Index)、Ispta.3などの安全性を評価する指標の規格値が定められており、その規格値を満たすために送信電圧を調整することが要求される。このため、複数の超音波探触子の個体差特性がばらつくと、送信電圧を一律に下げるしかなく、所望の画質が得られなかった。特に、個体特性のばらつきが大きいほど、送信電圧を下げる量も大きくなり、超音波画像の画質が下がる量も大きくなる。
本発明の課題は、超音波探触子の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
超音波を送受信する超音波探触子であって、
前記超音波探触子の機種情報と、当該超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する第1の記憶部を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波探触子において、
前記超音波探触子に超音波を送受信させる超音波診断装置本体と接続するためのケーブルを備え、
前記個体差特性情報は、前記ケーブルの長さである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の超音波探触子において、
前記個体差特性情報は、前記超音波探触子のインピーダンスである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の超音波探触子において、
超音波を送受信する振動子を備え、
前記個体差特性情報は、前記振動子にかかる先端電圧である。
請求項5に記載の発明は、
超音波を送受信する超音波探触子であって、
前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報と、当該超音波探触子の個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報と、を記憶する第1の記憶部を備える。
請求項6に記載の発明の超音波診断装置は、
請求項1から4のいずれか一項に記載の超音波探触子と、
前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、を備え、
前記超音波診断装置本体は、
超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部と、
前記超音波探触子の機種情報及び個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得する取得部と、
前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得し、前記取得された個体差特性情報及び基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える。
請求項7に記載の発明の超音波診断装置は、
超音波を送受信する超音波探触子と、
前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、
前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出部と、を備え、
前記超音波探触子は、
前記超音波探触子の機種情報を記憶する第1の記憶部を備え、
前記超音波診断装置本体は、
超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部と、
前記超音波探触子の機種情報を前記第1の記憶部から取得する取得部と、
前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の超音波診断装置において、
前記個体差特性情報は、前記超音波探触子のインピーダンスである。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の超音波診断装置において、
前記超音波探触子は、
超音波を送受信する振動子を備え、
前記個体差特性情報は、前記振動子にかかる先端電圧である。
請求項10に記載の発明は、請求項6から9のいずれか一項に記載の超音波診断装置において、
前記第2の記憶部は、超音波探触子の機種情報及び送信条件に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶し、
前記取得部は、設定されている送信条件を取得し、
前記算出部は、前記取得された機種情報及び送信条件に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の超音波診断装置において、
前記第2の記憶部は、前記送信条件として、送信周波数を記憶している。
請求項12に記載の発明の超音波診断装置は、
超音波を送受信する超音波探触子と、
前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、
前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出部と、を備え、
前記超音波探触子は、
前記超音波探触子の個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報を記憶する第1の記憶部を備え、
前記超音波診断装置本体は、
前記超音波探触子の基準個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える。
請求項13に記載の発明の送信電圧設定方法は、
超音波探触子の機種情報と、当該超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する第1の記憶部を備える超音波探触子から、当該超音波探触子の機種情報及び個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得する取得工程と、
前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を、超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部から取得し、前記取得された個体差特性情報及び基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む。
請求項14に記載の発明の送信電圧設定方法は、
超音波探触子の機種情報を記憶する第1の記憶部を備える当該超音波探触子の機種情報を前記第1の記憶部から取得する取得工程と、
前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出工程と、
前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を、超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む。
請求項15に記載の発明の送信電圧設定方法は、
超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報を記憶する第1の記憶部を備える当該超音波探触子の個体差特性情報を検出する検出工程と、
前記超音波探触子の基準個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む。
本発明によれば、超音波探触子の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定できる。
本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置の概略外観図である。 第1の実施の形態の超音波診断装置の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の基準送信電圧テーブルの構成を示す図である。 第1の送信電圧設定処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の超音波診断装置の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の基準送信電圧テーブルの構成を示す図である。 第2の送信電圧設定処理を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明に係る第1、第2の実施の形態を順に詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。まず、図1、図2を参照して、本実施の形態の超音波診断装置100の全体の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の超音波診断装置100の概略外観図である。図2は、超音波診断装置100の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の超音波診断装置100は、病院などの医療機関で、医師、技師などの操作者に使用され超音波診断を行うための装置である。図1及び図2に示すように、超音波診断装置100は、超音波探触子2と、超音波診断装置本体1と、を備える。超音波探触子2は、図示しない患者の生体などの被検体に対して超音波(送信超音波)を送信するとともに、この被検体で反射した超音波の反射波(反射超音波:エコー)を受信する。超音波診断装置本体1は、超音波探触子2とケーブル3を介して接続され、超音波探触子2に電気信号の送信信号(駆動信号)を送信することによって超音波探触子2に被検体に対して送信超音波を送信させるとともに、超音波探触子2にて受信された被検体内からの反射超音波に応じて超音波探触子2で生成された電気信号である受信信号に基づいて被検体内の内部状態を超音波画像として画像化する。
超音波探触子2は、超音波診断装置本体1に着脱(接続、接続解除)が可能である。つまり、異なる機種の超音波探触子2を超音波診断装置本体1に接続することが可能である。超音波探触子2は、ヘッド部210と、ケーブル3と、コネクター部220と、を備える。ヘッド部210は、超音波探触子2の本体部であり、振動子2aを備える。ケーブル3は、ヘッド部210とコネクター部220とに接続されるケーブルである。コネクター部220は、超音波診断装置本体1に接続されるコネクターである。
振動子2aは、例えば、方位方向(走査方向(ラテラル方向)あるいは上下方向(エレベーション方向))に一次元アレイ状に複数配列されている。本実施の形態では、n個(例えば、192個)の振動子2aを備えた超音波探触子2を用いている。なお、振動子2aは、二次元アレイ状に配列されたものであってもよい。また、振動子2aの個数は、任意に設計することができる。また、本実施の形態では、超音波探触子2について、リニア電子スキャンプローブを採用するが、電子走査方式あるいは機械走査方式の何れを採用してもよく、また、リニア走査方式、セクタ走査方式あるいはコンベックス走査方式の何れの方式を採用することもできる。
また、コネクター部220は、超音波探触子2に関する情報を記憶する第1の記憶部としての探触子記憶部221を備える。探触子記憶部221は、不揮発性のメモリーにより構成され、超音波探触子2の探触子機種と、ケーブル3の全長を示すケーブル長と、が記憶されている。探触子記憶部221に記憶されるケーブル長は、例えば超音波探触子2の製造時に予め測定されたケーブル長が記憶されている。なお、ヘッド部210が、探触子記憶部221を有する構成としてもよい。
図2に示すように、超音波診断装置本体1は、例えば、操作入力部11と、送信部12と、受信部13と、信号処理部14と、送信部電源電圧制御部15と、電源部16と、表示部17と、取得部、算出部、設定部としての制御部18と、第2の記憶部としての本体記憶部19と、を備える。
操作入力部11は、例えば、診断開始を指示するコマンドや被検体の個人情報などのデータの入力などを行うための各種スイッチ、ボタン、トラックボール、マウス、キーボードなどを備えており、操作信号を制御部18に出力する。
送信部12は、制御部18の制御に従って、電源部16から供給される電源電圧を用いて、電気信号である送信信号を生成して超音波探触子2に供給して超音波探触子2に送信超音波を発生させる回路である。また、送信部12は、例えば、クロック発生回路、遅延回路、パルス発生回路を備えている。クロック発生回路は、送信信号の送信タイミングや送信周波数を決定するクロック信号を発生させる回路である。遅延回路は、送信信号の送信タイミングを振動子2a毎に対応した個別経路毎に遅延時間を設定し、設定された遅延時間だけ送信信号の送信を遅延させて送信超音波によって構成される送信ビームの集束を行うための回路である。パルス発生回路は、所定の周期で送信信号としてのパルス信号を発生させるための回路である。
制御部18は、送信信号の送信条件(画像モード、送信周波数)及び送信電圧を送信部12に入力し、当該送信条件及び送信電圧に対応する送信信号を送信部12に生成させる。
受信部13は、制御部18の制御に従って、超音波探触子2からケーブル3を介して電気信号である受信信号を受信する回路である。受信部13は、例えば、増幅器、A/D変換回路、整相加算回路を備えている。増幅器は、受信信号を、振動子2a毎に対応した個別経路毎に、予め設定された所定の増幅率で増幅させるための回路である。A/D変換回路は、増幅された受信信号をA/D変換するための回路である。整相加算回路は、A/D変換された受信信号に対して、振動子2a毎に対応した個別経路毎に遅延時間を与えて時相を整え、これらを加算(整相加算)して音線データを生成するための回路である。
信号処理部14は、制御部18の制御に従って、受信部13からの音線データに対して包絡線検波処理、対数増幅及びゲイン調整を実施し、音線データの示す受信信号の強さを輝度値に変換してB(Brightness)モードのBモード画像データを生成する。なお、信号処理部14は、Bモード以外のカラードプラモードなどの他の画像モードの超音波画像データを生成する構成としてもよい。
また、信号処理部14は、制御部18の制御に従って、生成したBモード画像データをフレーム単位で内部の画像メモリー部(図示略)に記憶する。フレーム単位での画像データを超音波画像データ、あるいはフレーム画像データということがある。信号処理部14は、画像メモリー部に記憶した超音波画像データを適宜読み出す。画像メモリー部は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーによって構成されている。
さらに、信号処理部14は、制御部18の制御に従って、読み出したフレーム画像データに座標変換などを施して画像信号に変換し、表示部17に出力する。
送信部電源電圧制御部15は、制御部18の制御に従って、電源部16が出力する電源電圧の制御を行う回路である。電源部16は、送信部電源161を備える。電源部16は、送信部電源電圧制御部15の制御に従って、商用電源又はバッテリー(ともに図示略)からの電源に基づき、送信部12用の電源電圧を送信部電源161に生成させて出力する。送信部電源161は、例えば、レギュレーターによって構成することができる。
表示部17は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electronic Luminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイなどの表示装置が適用可能である。表示部17は、信号処理部14から出力された画像信号に従って表示画面上に画像の表示を行う。
制御部18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えて構成され、ROMに記憶されているシステムプログラムなどの各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って超音波診断装置100の各部を制御する。ROMは、半導体等の不揮発メモリーなどにより構成され、超音波診断装置100に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、ガンマテーブルなどの各種データを記憶する。ROMには特に、超音波画像データを生成して表示する超音波画像表示処理を実行するための超音波画像表示プログラムや、後述する第1の送信電圧設定処理を実行するための第1の送信電圧設定プログラムが記憶されているものとする。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。RAMは、CPUにより実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
本体記憶部19は、不揮発性のメモリーにより構成され、後述する基準送信電圧テーブル40、各種の送信条件に対応する基準となる送信電圧などの情報を記憶する記憶部である。
超音波診断装置100が備える各機能部の一部又は全部の機能は、集積回路などのハードウェア回路として実現することができる。集積回路とは、例えばLSI(Large Scale Integration)であり、LSIは集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサーで実現してもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)やLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。また、各々の機能ブロックの一部又は全部の機能をソフトウェアにより実行するようにしてもよい。この場合、このソフトウェアは一つ又はそれ以上のROMなどの記憶媒体、光ディスク、又はハードディスクなどに記憶されており、このソフトウェアが演算処理器により実行される。
つぎに、図3を参照して、超音波診断装置100に記憶する情報を説明する。図3は、基準送信電圧テーブル40の構成を示す図である。
超音波探触子2のコネクター部220に備えられた探触子記憶部221には、探触子機種と、超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報として、超音波探触子のケーブル3のケーブル長と、が記憶されている。探触子機種は、超音波探触子2の機種の識別情報であり、当該機種の情報にはコンベックスなどの走査方式の情報も含む。ケーブル長は、ケーブル3の全長であり、ケーブル3の製造時のばらつきにより、探触子機種が同じでも異なる長さとなる場合がある。
超音波診断装置本体1に備えられた本体記憶部19には、図3に示す基準送信電圧テーブル40が記憶されている。基準送信電圧テーブル40は、探触子機種41と、探触子の個体差特性の基準を示す基準個体差特性情報としての基準ケーブル長42と、送信条件としての画像モード43及び送信周波数44と、基準送信電圧45と、のフィールドを有する。探触子機種41は、超音波診断装置本体1に接続される可能性のある少なくとも1種類の超音波探触子の探触子機種である。基準ケーブル長42は、探触子機種41に対応する超音波探触子のケーブル3の基準となる全長である。基準ケーブル長42は、例えば、探触子機種41が同じである複数の超音波探触子のケーブル3の全長の平均値、又は探触子機種41のケーブル3の全長の設計値が設定される。
画像モード43は、超音波画像の取得及び診断に用いられる診断モードであり、Bモード、カラードプラモードなどである。本実施形態においては、画像モード43は、超音波画像表示処理において設定されうる。画像モードの中には、2種類の画像モードの超音波画像データを合成して表示するものがある。例えば、表示する画像モードがカラードプラモードに設定された場合に、カラードプラモードのカラーの血流の画像データと、Bモード画像データとが合成されて表示される。この場合、画像モード43は、合成前の超音波画像の画像モードを表すものとする。
送信周波数44は、超音波画像表示処理において設定されうる送信信号の周波数である。送信周波数44は、送信信号の周波数の数値及び/又は波形で表される。画像モード43、送信周波数44は、送信信号を生成及び出力するための送信電圧以外の送信条件であり、当該送信条件はこれらに限定されるものではない。
基準送信電圧45は、探触子機種41、基準ケーブル長42、画像モード43、送信周波数44などに対応する基準となる送信電圧である。基準送信電圧45は、基準ケーブル長42に対応し、MI、TI、Ispta.3などの安全指標を満たす規格値を満たす電圧であってできるだけ高い送信電圧となる。
つぎに、図4を参照して、超音波診断装置100の動作を説明する。図4は、第1の送信電圧設定処理を示すフローチャートである。
超音波診断装置100において、画像モード、送信周波数などの送信条件及び送信電圧に応じて、送信信号を生成して超音波探触子2に入力し、超音波を送受信させて、超音波画像データを生成して表示部17に表示する超音波画像表示処理が適宜実行されるものとする。超音波診断装置100において、超音波画像表示処理が実行開始されたこと、又は実行中の超音波画像表示処理において接続されている超音波探触子2が変更されたこと、若しくは操作入力部11を介する操作者からの送信条件が変更入力されたことをトリガーとして、制御部18は、ROMに記憶された第1の送信電圧設定プログラムに応じて、第1の送信電圧設定処理を実行する。
図4に示すように、まず、制御部18は、現在設定されている(または直前に変更された)画像モード及び送信周波数を取得する(ステップS11)。そして、制御部18は、接続中の超音波探触子2の探触子機種、ケーブル長を探触子記憶部221から読み出す(ステップS12)。
そして、制御部18は、本体記憶部19に記憶された基準送信電圧テーブル40を参照し、ステップS12で読み出された探触子機種41に対応し、且つステップS11で読み出された画像モード43及び送信周波数44に対応する基準ケーブル長42と基準送信電圧45とを読み出す(ステップS13)。そして、制御部18は、ステップS12で読み出されたケーブル3のケーブル長及びステップS13で読み出された基準ケーブル長を用いて、ステップS13で読み出した基準送信電圧45の補正量を算出する(ステップS14)。ケーブル長が基準ケーブル長よりも短くなると、ケーブル3のインピーダンスも低くなる。このため、ステップS14では、例えば、基準ケーブル長42に対するケーブル長の比率から、基準送信電圧45の補正量が算出される。
そして、制御部18は、ステップS14で算出された補正量で、ステップS13で読み出された基準送信電圧45を補正し、補正後の基準送信電圧を送信電圧として送信部12に設定し(ステップS15)、第1の送信電圧設定処理を終了する。
第1の送信電圧設定処理において、超音波画像表示処理の画像モードが2種類の超音波画像データの合成を伴うものである場合には、合成前の2つの画像モードについて、ステップS11〜S15が実行される。
以上、本実施の形態によれば、超音波を被検体へ送受信する超音波探触子2は、超音波探触子2の探触子機種と、超音波探触子2の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する探触子記憶部221を備える。このため、超音波探触子2の個体差特性情報を用いて、基準送信電圧を補正することにより、超音波探触子2の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定でき、超音波画像の画質を改善できる。
また、超音波診断装置100は、超音波探触子2と、超音波探触子2が接続される超音波診断装置本体1と、を備える。超音波診断装置本体1は、本体記憶部19が超音波探触子の探触子機種に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶し、超音波探触子2の探触子機種及び個体差特性情報を探触子記憶部221から取得し、取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を本体記憶部19から取得し、取得された個体差特性情報及び基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出し、算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する。このため、超音波探触子2の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定できる。
また、本体記憶部19は、超音波探触子の探触子機種及び送信条件(画像モード、送信周波数)に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する。超音波診断装置本体1は、超音波探触子2の探触子機種及び個体差特性情報を探触子記憶部221から取得し、設定されている画像モード、送信周波数を取得し、取得された探触子機種及び送信条件に対応する基準個体差特性情報を本体記憶部19から取得する。このため、超音波探触子2の個体差特性によらず、送信条件に合ったより最適な送信電圧を設定できる。
また、超音波探触子2は、超音波診断装置本体1と接続するためのケーブル3を備える。個体差特性情報は、ケーブル3のケーブル長である。このため、超音波探触子2のケーブル3のケーブル長のばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
なお、本実施の形態において、送信電圧のばらつきの原因となる超音波探触子の個体差特性情報として、ケーブル3のケーブル長を用いて、送信電圧の補正量を算出して補正する構成としたが、これに限定されるものではない。個体差特性情報として、超音波探触子2のインピーダンス、振動子2aの両端にかかる先端電圧など、他の情報を用いる構成としてもよい。個体差特性情報としてケーブル3を含む超音波探触子2のインピーダンスを用いる構成では、探触子記憶部221に、探触子機種と、予め測定された超音波探触子2のインピーダンスとが記憶され、基準送信電圧テーブル40には基準ケーブル長42に代えて超音波探触子のインピーダンスの基準となる基準インピーダンスが格納される。例えば、ケーブル3のケーブル長が長くなるとインピーダンスが高くなることなどを考慮して、超音波探触子2のインピーダンスと、基準インピーダンスとから基準送信電圧の補正量が算出される。このため、超音波探触子2のインピーダンスのばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
個体差特性情報として先端電圧を用いる構成では、探触子記憶部221に、探触子機種と、画像モード及び送信周波数ごとの予め測定された先端電圧とが記憶され、基準送信電圧テーブル40には基準ケーブル長42に代えて先端電圧の基準となる基準先端電圧が格納される。超音波画像表示処理で設定されている画像モード及び送信周波数に対応する先端電圧と、基準先端電圧とから送信電圧の補正量が算出される。このため、超音波探触子2のケーブル長などに基づく先端電圧のばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
また、本実施の形態では、基準送信電圧テーブル40が本体記憶部19に記憶される構成としたが、これに限定されるものではない。基準送信電圧テーブル40が探触子記憶部221に記憶される構成としてもよい。この構成では、基準送信電圧テーブル40が、記憶される探触子記憶部221を有する超音波探触子2のみに関する情報が格納される。探触子機種41は、不要としてもよい。例えば、超音波探触子2は、超音波探触子2の個体差特性を示す個体差特性情報(ケーブル3のケーブル長、振動子2aの先端電圧又は超音波探触子2のインピーダンス)と、超音波探触子2の個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報と、超音波探触子2の送信電圧の基準となる基準送信電圧と、を記憶する探触子記憶部221を備える。このため、超音波探触子2の個体差特性情報及び基準個体差特性情報を用いて、超音波探触子2に記憶された基準送信電圧を補正することにより、超音波探触子2の個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定できる。
(第2の実施の形態)
図5〜図7を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。まず、図5を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。ただし、本実施の形態の装置構成において、上記第1の実施の形態の超音波診断装置100と同様の部分には、同じ符号を付して、その説明を省略する。図5は、本実施の形態の超音波診断装置100Aの機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施の形態の超音波診断装置100Aは、超音波探触子2Aと、超音波診断装置本体1Aと、を備える。超音波探触子2Aは、ヘッド部210Aと、ケーブル3と、コネクター部220Aと、を備える。
ヘッド部210Aは、振動子2aと、電圧検出部211Aと、を備える。電圧検出部211Aは、例えばインピーダンスアナライザーと同様の検出回路部によって構成され、振動子2aにかかる先端電圧を検出する。
コネクター部220Aは、探触子記憶部221Aを備える。探触子記憶部221Aは、第1の実施の形態の探触子記憶部221と同様であるが、超音波探触子2Aの探触子機種が記憶されている。
超音波診断装置本体1Aは、例えば、操作入力部11と、送信部12と、受信部13と、信号処理部14と、送信部電源電圧制御部15と、電源部16と、表示部17と、制御部18Aと、本体記憶部19Aと、を備える。
制御部18Aは、第1の実施の形態の制御部18と同様であるが、内部のROMに、超音波画像表示プログラム、後述する第2の送信電圧設定処理を実行するための第2の送信電圧設定プログラムなどが記憶されているものとする。
本体記憶部19Aは、第1の実施の形態の本体記憶部19と同様であるが、後述する基準送信電圧テーブル50が記憶されているものとする。
つぎに、図6を参照して、超音波診断装置100Aに記憶される情報を説明する。図6は、基準送信電圧テーブル50の構成を示す図である。
超音波探触子2のコネクター部220Aに備えられた探触子記憶部221Aには、超音波探触子2Aの機種の識別情報としての探触子機種が記憶されている。
超音波診断装置本体1Aに備えられた本体記憶部19Aには、基準送信電圧テーブル50が記憶されている。基準送信電圧テーブル50は、探触子機種51、送信条件としての画像モード52及び送信周波数53と、個体差特性情報としての基準先端電圧54と、基準送信電圧55と、のフィールドを有する。探触子機種51は、超音波診断装置本体1Aに接続される可能性のある少なくとも1種類の超音波探触子の探触子機種である。画像モード52は、超音波画像表示処理において設定されうるBモード、カラードプラモードなどの画像モードであり、2種類の画像モードの超音波画像データを合成する場合には、合成前の画像モードとなる。送信周波数53は、超音波画像表示処理において設定されうる送信信号の周波数である。
基準先端電圧54は、探触子機種51、画像モード52、送信周波数53に対応し、超音波探触子2Aの振動子2aの両端にかかる基準となる先端電圧である。振動子2aの両端にかかる実際の先端電圧は、同じ探触子機種51、画像モード52、送信周波数53であっても、ケーブル3のケーブル長又は超音波探触子2Aのインピーダンスのばらつき、経時劣化などによって、変化する。基準先端電圧54は、ケーブル3の基準ケーブル長又は超音波探触子2Aの基準インピーダンスに対応して、経時劣化などがないとした場合の基準となる先端電圧である。基準送信電圧55は、探触子機種51、画像モード52、送信周波数53に対応し、ケーブル3の基準ケーブル長又は超音波探触子2Aの基準インピーダンスに対応して、経時劣化などがないとした場合の基準となる送信電圧である。基準送信電圧55は、MI、TI、Ispta.3などの安全指標を満たす規格値を満たす電圧であってできるだけ高い送信電圧となる。
つぎに、図7を参照して、超音波診断装置100Aの動作を説明する。図7は、第2の送信電圧設定処理を示すフローチャートである。
第1の実施の形態と同様に、超音波診断装置100Aにおいて、超音波画像表示処理が適宜実行されるものとする。超音波診断装置100Aにおいて、超音波画像表示処理が実行開始されたこと、又は実行中の超音波画像表示処理において接続されている超音波探触子2が変更されたこと、若しくは操作入力部11を介する操作者からの送信条件が変更入力されたことをトリガーとして、制御部18Aは、ROMに記憶された第2の送信電圧設定プログラムに応じて、第2の送信電圧設定処理を実行する。
図7に示すように、まず、ステップS21は、図4の第1の送信電圧設定処理のステップS11と同様である。そして、制御部18Aは、接続中の超音波探触子2Aの探触子機種を探触子記憶部221から読み出す(ステップS22)。
そして、制御部18Aは、電圧検出部211Aにより振動子2aの両端にかかる先端電圧を検出する(ステップS23)。そして、制御部18Aは、本体記憶部19に記憶された基準送信電圧テーブル50を参照し、ステップS22で読み出した探触子機種51、ステップS21で取得した画像モード52、送信周波数53に対応する基準先端電圧54を読み出す(ステップS24)。
そして、制御部18Aは、ステップS23で検出した先端電圧、ステップS24で読み出された基準先端電圧を用いて、基準送信電圧の補正量を算出する(ステップS25)。送信電圧を基準先端電圧に対応する値に設定したとしても、ケーブル3のケーブル長又は超音波探触子2Aのインピーダンスのばらつき、経時劣化などにより、先端電圧が基準先端電圧にならないおそれがある。このため、ステップS25では、例えば、基準先端電圧に対する先端電圧の比率から、振動子2aの両端にかかる先端電圧を基準先端電圧にするための基準送信電圧の補正量が算出される。
そして、制御部18Aは、ステップS25で算出された補正量で、ステップS24で読み出された基準送信電圧を補正し、補正後の基準送信電圧を送信電圧として送信部12に設定し(ステップS26)、第2の送信電圧設定処理を終了する。第2の送信電圧設定処理についても、画像モードが2種類の超音波画像データの合成を伴うものである場合には、合成前の2つの画像モードについて、ステップS21〜S26が実行される。
以上、本実施の形態によれば、超音波診断装置100Aは、超音波を被検体へ送受信する超音波探触子2Aと、超音波探触子2Aが接続される超音波診断装置本体1Aと、を備える。超音波探触子2Aは、超音波探触子2Aの探触子機種を記憶する探触子記憶部221Aと、超音波探触子2Aの個体差特性を示す個体差特性情報を検出する電圧検出部211Aと、を備える。超音波診断装置本体1Aは、超音波探触子の探触子機種に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する本体記憶部19Aと、超音波探触子2Aの探触子機種を探触子記憶部221Aから取得し、取得された探触子機種に対応する基準個体差特性情報を本体記憶部19Aから取得し、検出された個体差特性情報及び取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出し、算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する。このため、超音波探触子2Aの個体差特性情報を検出してフィードバックすることにより、超音波探触子2Aの個体差特性によらず、最適な送信電圧を設定でき、超音波画像の画質を改善できる。
また、個体差特性情報は、振動子2aにかかる先端電圧である。このため、製造時の超音波探触子2の先端電圧のばらつき、経時劣化などに基づく先端電圧のばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
なお、本実施の形態において、超音波探触子2Aの検出対象として、振動子2aの両端にかかる先端電圧を用いて、送信電圧の補正量を算出して補正する構成としたが、これに限定されるものではない。超音波探触子2Aの検出対象として、ケーブル3を含む超音波探触子2Aのインピーダンスを用いてもよい。超音波探触子2Aのインピーダンスを検出する構成では、例えば、超音波診断装置本体1A側又は超音波探触子2A側に、例えばインピーダンスアナライザーの検出回路部と同様のインピーダンス検出部を備え、当該インピーダンス検出部により超音波探触子2Aのインピーダンスが検出される。検出された超音波探触子2Aのインピーダンスと、超音波探触子2Aの基準インピーダンスとから基準送信電圧の補正量が算出される。このため、製造時の超音波探触子2Aのインピーダンスのばらつき、経時劣化などに基づく超音波探触子2Aのインピーダンスのばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
また、本実施の形態において、基準送信電圧テーブル50が、基準先端電圧54を有する構成としたが、これに限定されるものではない。先端電圧=送信電圧として、基準送信電圧テーブル50が、基準先端電圧54を有しない構成としてもよい。この構成では、図7の第2の送信電圧設定処理のステップS25では、ステップS23で検出された先端電圧と、ステップS24で読み出された基準送信電圧とから、基準送信電圧の補正量が算出される。例えば、基準送信電圧に対する先端電圧の比率から、基準送信電圧の補正量が算出される。
また、本実施の形態では、基準送信電圧テーブル50が本体記憶部19Aに記憶される構成としたが、これに限定されるものではない。基準送信電圧テーブル50が探触子記憶部221Aに記憶される構成としてもよい。この構成では、基準送信電圧テーブル50が、記憶される探触子記憶部221Aを有する超音波探触子2Aのみに関する情報が格納される。探触子機種51は、不要としてもよい。例えば、超音波診断装置100Aの超音波探触子2Aは、超音波探触子2Aの個体差特性を示す個体差特性情報(振動子2aの先端電圧)を検出する電圧検出部211Aと、超音波探触子2Aの個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報と、基準送信電圧と、を基準送信電圧テーブル50として記憶する探触子記憶部221Aと、を備える。超音波診断装置本体1Aは、超音波探触子2Aの基準個体差特性情報を探触子記憶部221Aから取得し、検出された個体差特性情報及び取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出し、算出された補正量で基準送信電圧55を補正して送信電圧に設定する。個体差特性情報は、超音波探触子2Aのインピーダンスとしてもよい。このため、製造時の超音波探触子2Aの個体差特性情報のばらつき、経時劣化などに基づく個体差特性情報のばらつきによらず、最適な送信電圧を設定できる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る好適な超音波探触子及び超音波診断装置の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態の全部又は一部を適宜組み合わせる構成としてもよい。
また、以上の実施の形態における超音波診断装置100,100Aを構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100,100A 超音波診断装置
1,1A 超音波診断装置本体
11 操作入力部
12 送信部
13 受信部
14 信号処理部
15 送信部電源電圧制御部
16 電源部
161 送信部電源
17 表示部
18,18A 制御部
19,19A 本体記憶部
2,2A 超音波探触子
210,210A ヘッド部
2a 振動子
211A 電圧検出部
220,220A コネクター部
221,221A 探触子記憶部
3 ケーブル

Claims (15)

  1. 超音波を送受信する超音波探触子であって、
    前記超音波探触子の機種情報と、当該超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する第1の記憶部を備える超音波探触子。
  2. 前記超音波探触子に超音波を送受信させる超音波診断装置本体と接続するためのケーブルを備え、
    前記個体差特性情報は、前記ケーブルの長さである請求項1に記載の超音波探触子。
  3. 前記個体差特性情報は、前記超音波探触子のインピーダンスである請求項1に記載の超音波探触子。
  4. 超音波を送受信する振動子を備え、
    前記個体差特性情報は、前記振動子にかかる先端電圧である請求項1に記載の超音波探触子。
  5. 超音波を送受信する超音波探触子であって、
    前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報と、当該超音波探触子の個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報と、を記憶する第1の記憶部を備える超音波探触子。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の超音波探触子と、
    前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、を備え、
    前記超音波診断装置本体は、
    超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記超音波探触子の機種情報及び個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得する取得部と、
    前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得し、前記取得された個体差特性情報及び基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える超音波診断装置。
  7. 超音波を送受信する超音波探触子と、
    前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、
    前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出部と、を備え、
    前記超音波探触子は、
    前記超音波探触子の機種情報を記憶する第1の記憶部を備え、
    前記超音波診断装置本体は、
    超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記超音波探触子の機種情報を前記第1の記憶部から取得する取得部と、
    前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える超音波診断装置。
  8. 前記個体差特性情報は、前記超音波探触子のインピーダンスである請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記超音波探触子は、
    超音波を送受信する振動子を備え、
    前記個体差特性情報は、前記振動子にかかる先端電圧である請求項7に記載の超音波診断装置。
  10. 前記第2の記憶部は、超音波探触子の機種情報及び送信条件に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶し、
    前記取得部は、設定されている送信条件を取得し、
    前記算出部は、前記取得された機種情報及び送信条件に対応する基準個体差特性情報を前記第2の記憶部から取得する請求項6から9のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  11. 前記第2の記憶部は、前記送信条件として、送信周波数を記憶している請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. 超音波を送受信する超音波探触子と、
    前記超音波探触子が接続される超音波診断装置本体と、
    前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出部と、を備え、
    前記超音波探触子は、
    前記超音波探触子の個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報を記憶する第1の記憶部を備え、
    前記超音波診断装置本体は、
    前記超音波探触子の基準個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出部と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定部と、を備える超音波診断装置。
  13. 超音波探触子の機種情報と、当該超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報とを記憶する第1の記憶部を備える超音波探触子から、当該超音波探触子の機種情報及び個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得する取得工程と、
    前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を、超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部から取得し、前記取得された個体差特性情報及び基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む送信電圧設定方法。
  14. 超音波探触子の機種情報を記憶する第1の記憶部を備える当該超音波探触子の機種情報を前記第1の記憶部から取得する取得工程と、
    前記超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報を検出する検出工程と、
    前記取得された機種情報に対応する基準個体差特性情報を、超音波探触子の機種情報に対応付けられた基準個体差特性情報を記憶する第2の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む送信電圧設定方法。
  15. 超音波探触子の個体差特性を示す個体差特性情報の基準となる基準個体差特性情報を記憶する第1の記憶部を備える当該超音波探触子の個体差特性情報を検出する検出工程と、
    前記超音波探触子の基準個体差特性情報を前記第1の記憶部から取得し、前記検出された個体差特性情報及び前記取得された基準個体差特性情報から基準送信電圧の補正量を算出する算出工程と、
    前記算出された補正量で基準送信電圧を補正して送信電圧に設定する設定工程と、を含む送信電圧設定方法。
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