JP2020010543A - 冷却設備、車載冷却装置及び冷却システム - Google Patents

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萌香 松島
一志 好則
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好則 一志
剛史 脇阪
Takashi Wakizaka
剛史 脇阪
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Abstract

【課題】車両に搭載された電池を冷却する際の安全性を高めることができる冷却設備、車載冷却装置及び冷却システムを提供する。【解決手段】冷却設備は、車両に搭載された電池セル11を冷却する設備冷却システム71と、設備冷却システム71の動作制御を行うコントローラ75とを有している。設備冷却システム71は、冷凍サイクルの冷媒を循環させる冷凍設備回路72と、冷却水を循環させる水冷設備回路73とを有している。車両60には、電池セル11の冷却に用いられる車外側チラー46を含んで構成された車載コネクタ65が搭載され、冷却設備70は、水冷設備回路73のチラー冷却部93を含んで構成された設備コネクタ100を有している。これら車載コネクタ65と設備コネクタ100とは互いに接続可能になっており、互いに接続された状態でチラー冷却部93が車外側チラー46との熱交換によりこの車外側チラー46を冷却する。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、冷却設備、車載冷却装置及び冷却システムに関する。
車両の充電時に車載の電池を冷却する冷却設備として、特許文献1には、電池を冷却するための冷媒を車両の内部に供給する冷却設備が開示されている。この冷却設備は、車両に冷媒を供給するための冷媒供給用プラグを有しており、この冷媒供給用プラグが車載の冷媒導入部に装着されることで冷却設備から車両の内部に冷媒が供給される。
特開2017−4677号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、冷媒供給用プラグを車載の冷媒導入部に装着する場合に冷媒が外部に漏れ出すことが考えられる。冷媒が外部に漏れ出すと、冷媒が可燃性であることなどにより冷却設備による電池の冷却に際して安全性が低下することが懸念される。
本開示の主な目的は、車両に搭載された電池を冷却する際の安全性を高めることができる冷却設備、車載冷却装置及び冷却システムを提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、1つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された第1の態様は、
電池(11)及び電池を冷却する車載熱交換部(46,121)を搭載した車両(60)について、車載熱交換部を介して電池の冷却を行う冷却設備(70)であって、
車載熱交換部を有し車両に搭載された車載コネクタ(65)に着脱可能に接続される設備コネクタ(100)を備え、
設備コネクタは、
設備コネクタと車載コネクタとが互いに接続された状態で車載熱交換部との熱交換により車載熱交換部を冷却する設備熱交換部(93)を有している、冷却設備である。
第1の態様によれば、ユーザが冷却設備の設備コネクタを車載コネクタに接続した場合に、設備コネクタの設備熱交換部と車載コネクタの車載熱交換部との熱交換により車載熱交換部が冷却されて車両の電池が冷却される。この構成では、設備熱交換部と車載熱交換部との間で冷媒等の流体が移動することなく熱交換が行われるため、冷却設備と車両との間で流体を移動させる必要がない。このため、流体が外部に漏れ出すということを抑制できる。したがって、冷却設備により車両の電池を冷却する際の安全性を高めることができる。
第2の態様は、
電池(11)と共に車両(60)に搭載され、電池を冷却する車載冷却装置(20)であって、
所定の外部設備(70)が有する設備コネクタ(100)に着脱可能に接続される車載コネクタ(65)と、
を備え、
車載コネクタは、
車載コネクタと設備コネクタとが互いに接続された状態で、設備コネクタが有する設備熱交換部(93)との熱交換により冷却されて電池を冷却する車載熱交換部(46,121)、を有している車載冷却装置である。
第2の態様によれば、ユーザが冷却設備の設備コネクタを車載コネクタに接続した場合に、設備コネクタの設備熱交換部と車載コネクタの車載熱交換部との熱交換により車載熱交換部が冷却され、車載熱交換部により車両の電池が冷却される。したがって、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。
第3の態様は、
車両(60)に搭載された電池(11)を冷却する冷却システム(95)であって、
車両に搭載された第1コネクタ(65)と、
所定の外部設備(70)に設けられ、第1コネクタに着脱可能に接続される第2コネクタ(100)と、
を備え、
第1コネクタは、
電池を冷却する第1熱交換部(46,121)を有しており、
第2コネクタは、
第1コネクタと第2コネクタとが互いに接続された状態で、第1熱交換部との熱交換により第1熱交換部を冷却する第2熱交換部(93)を有している、冷却システムである。
第3の態様によれば、ユーザが第2コネクタを車載の第1コネクタに接続した場合に、第2コネクタの第2熱交換部と第1コネクタの第1熱交換部との熱交換により車載の第1熱交換部が冷却され、第1熱交換部により車両の電池が冷却される。したがって、上記第1の態様と同様の効果を奏することができる。
第1実施形態における冷却システムの構成を示す図。 冷却設備の構成を示す概略図。 車載コネクタと設備コネクタとが接続された状態を示す断面図。 車載コネクタ及び設備コネクタの各構成を示す断面図。 設備冷却処理の手順を示すフローチャート。 車載冷却処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態における冷却システムの構成を示す図。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1に示す電池パック10は、ハイブリッド自動車等の車両60(図2参照)に搭載されている。この車両60には、走行駆動源としてモータ及び内燃機関の両方が搭載されており、電池パック10はモータに電力を供給する。電池パック10は、電力を蓄える電池セル11と、電池セル11を収容したパックケース12(図2参照)とを有している。電池セル11は、ニッケル水素2次電池や、リチウムイオン2次電池、有機ラジカル電池等の2次電池である。電池パック10は電池セル11を複数有しており、これら電池セル11は互いに電気的に接続されている。電池パック10においては、複数の電池セル11を有する組電池がパックケース12の内部に複数設置されている。なお、電池セル11が電池に相当し、パックケース12がケース体に相当する。
電池パック10は、電池セル11の温度を検出する電池温度センサ13を有している。電池温度センサ13は、複数の電池セル11のうち少なくとも1つの電池セル11に取り付けられている。なお、電池温度センサ13は、パックケース12に取り付けられていてもよい。この場合、電池温度センサ13は、パックケース12の内部温度を電池セル11の温度として検出することが可能になっている。
車両60には、冷媒を用いて車室や電池を冷却する車載冷却システム20が搭載されている。車載冷却システム20は、冷凍サイクルの冷媒を用いている冷凍車載回路21と、水(以下、冷却水とも言う)を冷媒として用いている水冷車載回路25とを有している。なお、車載冷却システム20が車載冷却装置に相当し、冷凍車載回路21が第2車載回路に相当し、冷凍車載回路21の冷媒が第2車載冷媒に相当する。水冷車載回路25が第1車載回路に相当し、水冷車載回路25の冷却水が第1車載冷媒に相当する。また、車載冷却システム20を車載冷却回路と称することもできる。
冷凍車載回路21は、車室内の空調として冷房を行うことや、水冷車載回路25の冷却水を冷却することが可能になっている。冷凍車載回路21は、車室内の空気を冷やす車室用回路22と、パックケース12内の空気を冷やすパック用回路23と、これら車室用回路22及びパック用回路23の両方に接続された共通回路24とを有している。
冷凍車載回路21は、コンプレッサ31、コンデンサ32、電磁弁33a,33b、エキスパンションバルブ34a,34b、熱交換器35a,35bを有している。
コンプレッサ31は、冷媒を圧縮することで冷媒の圧力及び温度を上昇させる電動式の圧縮機である。また、コンプレッサ31は、冷凍車載回路21において冷媒を循環させる循環ポンプとしての機能を有している。
コンデンサ32は、冷媒の熱を放出することで冷媒を凝縮する凝縮器である。熱交換器35a,35bは、液相の冷媒を膨張させることで蒸発させるエバポレータ等の蒸発器である。冷媒は、コンプレッサ31において気相から液相に相変化し、熱交換器35a,35bにおいて液相から気相に相変化する。熱交換器35a,35bは、熱交換によって冷却対象を冷却する冷却用の熱交換部であり、コンデンサ32は、熱交換器35a,35bで吸熱した冷媒の熱を外部に放出するための放熱用の熱交換部であり、放熱部に相当する。
電磁弁33a,33bは、コンデンサ32と熱交換器35a,35bとの間に設けられた高圧の遮断弁であり、熱交換器35a,35bへの冷媒の供給を停止することが可能になっている。エキスパンションバルブ34a,34bは、電磁弁33a,33bと熱交換器35a,35bとの間に設けられ、熱交換器35a,35bに流れ込む冷媒を膨張させる膨張弁である。
また、冷凍車載回路21は、レシーバ36及び圧力センサ37を有している。レシーバ36は、コンデンサ32に対して設けられ、コンデンサ32から熱交換器35a,35bに供給される冷媒を一時的に貯留することが可能になっている。圧力センサ37は、コンデンサ32から熱交換器35a,35bに供給される冷媒の圧力を検出する。
車室用回路22は、車室用電磁弁33a、車室用エキスパンションバルブ34a、及び車室用熱交換器35aを含んで構成されている。パック用回路23は、パック用電磁弁33b、パック用エキスパンションバルブ34b、及びパック用熱交換器35bを含んで構成されている。車室用回路22とパック用回路23とは、共通回路24に対して並列に接続されている。この構成では、電磁弁33a,33bの開閉動作により、コンデンサ32からの冷媒の供給先として車室用熱交換器35a及びパック用熱交換器35bの少なくとも一方が選択される。
電池パック10のパックケース12には、パック用回路23のうち、パック用エキスパンションバルブ34b及びパック用熱交換器35bが設置されている。電池パック10がパック用エキスパンションバルブ34b及びパック用熱交換器35bを有している。
車両60には、車室の空調を行う空調装置が搭載されており、この空調装置は、車室用回路22のうち車室用エキスパンションバルブ34a及び車室用熱交換器35aを含んで構成された空調ユニット40を有している。空調ユニット40は、例えばHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)であり、車両60に搭載されたインストルメントパネルの内部に設けられている。空調ユニット40は、車室用エキスパンションバルブ34aや車室用熱交換器35aを収容するユニットケース41と、このユニットケース41に設置された車室用送風部38と、車室用熱交換器35aの温度を検出するエバポ温度センサ39とを有している。車室用送風部38は、電動式のモータ及びファンを有しており、車室用熱交換器35aにより冷却された空気を冷風として車室内に送り出すことが可能になっている。
車載の空調装置は、車室内の暖房を行う暖房回路50を有している。暖房回路50は、エンジン冷却水により冷媒を加熱するヒータコア51や、ヒータコア51により加熱される冷媒を更に加熱するヒータ部、暖房回路50において冷媒を循環させる循環ポンプを有している。暖房回路50のうちヒータコア51は空調ユニット40のユニットケース41内に設置されている。
車両60においては、車体としての車両ボディ61により車室が区画されており、車室の前方にエンジンルームが形成されている。共通回路24は、インストルメントパネルの内部やエンジンルームなど車室の前方に設けられている。例えば、コンデンサ32は、エンジンルームにおいて外気に触れる状態でフロントグリルの後方に設けられている。電池パック10は、前輪62aと後輪62bとの間において、車両ボディ61の下方に露出した状態で車両ボディ61に対して取り付けられている。パックケース12は、上下に薄い扁平状の箱体であり、平面視で矩形状になっている。パックケース12は、樹脂材料等により形成されている。
水冷車載回路25は、車内側チラー45、車外側チラー46、車載ポンプ47及び電池冷却部48を有している。水冷車載回路25の冷却水は、これらチラー45,46、車載ポンプ47及び電池冷却部48を通過するように循環する。
車内側チラー45は、冷凍車載回路21のパック用熱交換器35bとの熱交換が可能な状態で設けられており、パック用熱交換器35bにより冷却される。パック用熱交換器35b及び車内側チラー45を介して冷凍車載回路21の冷媒と水冷車載回路25の冷却水との間で熱交換が行われた場合、冷凍車載回路21の冷媒により水冷車載回路25の冷却水が冷却される。車内側チラー45は、冷却水を冷却する冷却部であり、車載冷却部に相当する。
車載ポンプ47は、冷却水を車外側チラー46に送る電動式のポンプであり、水冷車載回路25において冷却水を循環させる。車載ポンプ47は、冷却水の単位時間当たりの供給量を変更可能になっている。本実施形態では、この単位時間当たりの供給量を単に供給量や循環量とも称する。車載ポンプ47は、パック用熱交換器35bを流れる冷媒と車内側チラー45を流れる冷却水とが対向流になる向きに冷却水を供給する。なお、パック用熱交換器35bを流れる冷媒と車内側チラー45を流れる冷却水とは、並行流や直交流になっていてもよい。
電池冷却部48は、冷却水が流れる通路を形成する配管等の通路形成部であり、熱伝導性を有している。電池冷却部48は、電池セル11との熱交換が可能な状態で設けられており、冷却水と電池セル11との熱交換を行わせることで電池セル11を冷却する。電池冷却部48は複数設けられており、各電池冷却部48は、それぞれ少なくとも1つの電池セル11との間で熱交換が行われる位置に設けられている。
車外側チラー46は、冷却水を冷却する冷却部であり、車載熱交換部及び第1熱交換部に相当する。車外側チラー46は、水冷車載回路25において電池冷却部48と車内側チラー45との間に設けられている。冷却水は、電池冷却部48を通過した後、車外側チラー46を通って車内側チラー45に到達する。このように、冷却水は、電池冷却部48にて温度上昇した後、車外側チラー46にて冷却され、その後、更に車内側チラー45にて冷却される。
車載冷却システム20は、電池冷却部48に供給される冷却水を冷却する車載冷却ユニット55を有している。車載冷却ユニット55は、水冷車載回路25の一部とパック用回路23の一部とにより構成されている。具体的には、車載冷却ユニット55は、少なくとも車内側チラー45、車外側チラー46、車載ポンプ47、パック用エキスパンションバルブ34b及びパック用熱交換器35bを含んで構成されている。車載冷却ユニット55は、これら車内側チラー45、車外側チラー46、車載ポンプ47及びパック用熱交換器35bがユニット化されることで形成されており、電池セル11やパックケース12と共に車両60に搭載されている。
なお、電池パック10には、車載冷却ユニット55、電池パック10、電池冷却部48及び電池温度センサ13が含まれている。ただし、車載冷却ユニット55の車外側チラー46は、パックケース12には収容されておらず、後述する車載コネクタ65に含まれた状態でパックケース12から離間した位置に配置されている。
車両60は、商用電力等の外部電力が供給される受電部としてのインレット部を有している。インレット部は、車両ボディ61の後端寄りの位置に設けられており、インレット部を介して電池セル11に供給された電力により電池セル11の充電が行われる。インレット部は、車載コネクタ65に近い位置に配置されている。
車両60には、電池パック10の充電状態の管理や、水冷車載回路25の動作制御、空調ユニット40による空調状態の制御などを行う制御装置としてECU(Electronic Control Unit)64を有している。ECU64は、少なくとも1つのプロセッサ、記憶装置、入出力インターフェースを含む電子回路である。プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行する演算回路である。記憶装置は、例えば半導体メモリ等によって提供され、プロセッサによって読み取り可能なコンピュータプログラム及びデータを非一時的に格納するための非遷移的実体的記憶媒体である。
ECU64は、車載冷却システム20に電気的に接続されており、冷凍車載回路21の動作制御と水冷車載回路25の動作制御とを個別に行うことが可能になっている。ECU64は、例えば、水冷車載回路25のアクチュエータとして車載ポンプ47に電気的に接続されており、指令信号を出力することで車載ポンプ47の運転状態を制御する。ECU64は、電池セル11を冷却する車載冷却処理を行う機能を有しており、車載制御部に相当する。
電池セル11の充電が行われている場合、電池セル11等にて熱が発生して電池セル11や電池パック10の温度が過剰に上昇することがある。これに対して、図1、図2に示す冷却設備70は、屋外や屋内に設置されており、電池セル11の充電が行われる場合に車両60の冷却を行うことが可能になっている。冷却設備70は、車載の車外側チラー46を介して電池セル11を冷却する設備冷却システム71と、この設備冷却システム71の動作制御を行うコントローラ75とを有している。冷却設備70は、地面や床面等の駐車面Gに駐車された車両60を対象として電池セル11の冷却を行い、外部設備に相当する。なお、設備冷却システム71を設備冷却回路と称することもできる。
図1に示すように、設備冷却システム71は、冷凍サイクルの冷媒を用いている冷凍設備回路72と、水(以下、冷却水とも言う)を冷媒として用いている水冷設備回路73とを有している。冷凍設備回路72は、水冷設備回路73の冷却水を冷却することで車外側チラー46を冷却する。なお、冷凍設備回路72が第2設備回路に相当し、冷凍設備回路72の冷媒が第2設備冷媒に相当する。また、水冷設備回路73が第1設備回路に相当し、水冷設備回路73の冷却水が第1設備冷媒に相当する。
冷凍設備回路72は、コンプレッサ81、コンデンサ82、電磁弁83、エキスパンションバルブ84、設備熱交換器85を有している。冷凍設備回路72は、基本的に冷凍車載回路21のうち車載のパック用回路23及び共通回路24と同様の構成になっている。
コンプレッサ81は、車載のコンプレッサ31と同様に、冷媒を圧縮することで冷媒の圧力及び温度を上昇させる電動式の圧縮機である。また、コンプレッサ81は、冷凍設備回路72において冷媒を循環させる循環ポンプとしての機能を有している。
コンデンサ82は、車載のコンデンサ32と同様に、冷媒の熱を放出することで冷媒を凝縮する凝縮器である。設備熱交換器85は、液相の冷媒を膨張させることで蒸発させるエバポレータ等の蒸発器である。冷媒は、コンプレッサ81において気相から液相に相変化し、設備熱交換器85において液相から気相に相変化する。設備熱交換器85は、熱交換によって冷却対象を冷却する冷却用の熱交換部であり、コンデンサ82は、設備熱交換器85で吸熱した冷媒の熱を外部に放出するための放熱用の熱交換部であり、放熱部に相当する。
電磁弁83は、車載のパック用電磁弁33bと同様に高圧の遮断弁であり、コンデンサ82と設備熱交換器85との間に設けられ、設備熱交換器85への冷媒の供給を停止することが可能になっている。エキスパンションバルブ84は、車載のパック用エキスパンションバルブ34bと同様に膨張弁であり、電磁弁83と設備熱交換器85との間に設けられ、設備熱交換器85に流れ込む冷媒を膨張させる。
また、冷凍設備回路72は、レシーバ86及び圧力センサ87を有している。レシーバ86は、コンデンサ82に対して設けられ、コンデンサ82から設備熱交換器85に供給される冷媒を一時的に貯留することが可能になっている。圧力センサ87は、コンデンサ82から設備熱交換器85に供給される冷媒の圧力を検出する。
水冷設備回路73は、設備チラー91、設備ポンプ92及びチラー冷却部93を有している。水冷設備回路73の冷却水は、これら設備チラー91、設備ポンプ92及びチラー冷却部93を通過するように循環する。
設備チラー91は、冷凍設備回路72の設備熱交換器85との熱交換が可能な状態で設けられており、設備熱交換器85により冷却される。設備熱交換器85及び設備チラー91を介して冷凍設備回路72の冷媒と水冷設備回路73の冷却水との間で熱交換が行われた場合、冷凍設備回路72の冷媒により水冷設備回路73の冷却水が冷却される。
設備ポンプ92は、冷却水を設備チラー91に送る電動式のポンプであり、水冷設備回路73において冷却水を循環させる。設備ポンプ92は、冷却水の単位時間当たりの供給量を変更可能になっている。本実施形態では、この単位時間当たりの供給量を単に供給量や循環量とも称する。設備ポンプ92は、設備熱交換器85を流れる冷媒と設備チラー91を流れる冷却水とが対向流になる向きに冷却水を供給する。なお、設備熱交換器85を流れる冷媒と設備チラー91を流れる冷却水とは、並行流や直交流になっていてもよい。
チラー冷却部93は、車載の車外側チラー46に接続可能になっており、接続された状態で車外側チラー46との熱交換が可能になっている。チラー冷却部93は、熱交換により車外側チラー46を冷却する冷却部であり、設備熱交換部及び第2熱交換部に相当する。
コントローラ75は、少なくとも1つのプロセッサ、記憶装置、入出力インターフェースを含む電子回路である。プロセッサは、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行する演算回路である。記憶装置は、例えば半導体メモリ等によって提供され、プロセッサによって読み取り可能なコンピュータプログラム及びデータを非一時的に格納するための非遷移的実体的記憶媒体である。
コントローラ75は、設備冷却システム71に電気的に接続されており、冷凍設備回路72の動作制御と水冷設備回路73の動作制御とを個別に行うことが可能になっている。コントローラ75は、例えば、水冷設備回路73のアクチュエータとして設備ポンプ92に電気的に接続されており、指令信号を出力することで設備ポンプ92の運転状態を制御する。コントローラ75は、車載の車外側チラー46を冷却することで電池セル11を冷却する設備冷却処理を行う機能を有しており、設備制御部に相当する。
本実施形態では、車載冷却システム20と設備冷却システム71とにより冷却システム95が形成されている。冷却システム95においては、車載冷却システム20の車外側チラー46と設備冷却システム71の設備チラー91とが互いに熱交換可能な状態で接続されている場合に、車載冷却システム20及び設備冷却システム71による電池セル11の冷却が可能になる。
図1、図2に示すように、車両60は、車外側チラー46を含んで構成された車載コネクタ65を有しており、冷却設備70は、チラー冷却部93を含んで構成された設備コネクタ100を有している。車載コネクタ65と設備コネクタ100とは互いに接続可能になっており、車載コネクタ65と設備コネクタ100とが接続された状態で、車外側チラー46とチラー冷却部93との熱交換が行われる。この状態では、車外側チラー46とチラー冷却部93とが互いに接触した状態や接近した状態になっている。
車載コネクタ65は、例えば車両ボディ61の後端寄りの位置において、インレット部に近い位置に設けられている。車両60は、車載コネクタ65を保護する保護カバーを有しており、保護カバーは、車載コネクタ65を設備コネクタ100との接続を可能に外部に露出させる露出状態と、車載コネクタ65を覆うように保護する保護状態とに移行可能になっている。水冷車載回路25においては、少なくとも車内側チラー45、車載ポンプ47及び電池冷却部48がパックケース12に収容されており、車外側チラー46は、パックケース12の外部に設けられていることでインレット部に近い位置に配置されている。
冷却設備70は、設備コネクタ100に加えて、設備冷却システム71の少なくとも一部を収容した冷却ケース105と、設備コネクタ100のチラー冷却部93に冷却水を循環させる冷却ケーブル106とを有している。
冷却ケース105は、直方体状の箱体であり、駐車面Gに対して設置されている。冷却ケース105にはコントローラ75が取り付けられている。冷却ケーブル106は、冷却水が流れる水通路を形成するチューブ等の配管により形成されている。設備コネクタ100には、水冷設備回路73において少なくともチラー冷却部93が設備コネクタ100に含まれている。冷却ケーブル106には、水冷設備回路73において、チラー冷却部93と設備ポンプ92とを接続する水通路の少なくとも一部と、チラー冷却部93と設備チラー91とを接続する水通路の少なくとも一部とが含まれている。冷却ケース105には、冷凍設備回路72と、水冷設備回路73において少なくとも設備チラー91及び設備ポンプ92とが収容されている。
図3、図4に示すように、車載コネクタ65と設備コネクタ100とが互いに接続された状態では、車載コネクタ65の中心線CL1と設備コネクタ100の中心線CL2が互いに平行に延び且つ一致している。車載コネクタ65及び設備コネクタ100は、コネクタ65,100に加えて、コネクタ65,100を支持するハウジング66,101を有している。なお、車載コネクタ65の中心線CL1が車載中心線に相当し、設備コネクタ100の中心線CL2が設備中心線に相当する。
車載コネクタ65の車外側チラー46は、アルミニウム等の比較的軽量の金属材料により形成されており、耐腐食性及び熱伝導性を有している。車外側チラー46は、チラー本体46aと、チラー本体46aから中心線CL1に沿って延びた複数のチラーフィン46bとを有している。車外側チラー46には、冷却水が流れる水通路68が形成されている。水通路68は、チラー本体46aに形成された本体通路部68aと、チラーフィン46bに形成されたフィン通路部68bとを有している。フィン通路部68bは、複数のチラーフィン46bのそれぞれに形成されており、水通路68においては、上流側から本体通路部68aとフィン通路部68bとが交互に並んでいる。この場合、水通路68は、冷却水が複数のチラーフィン46bを1つずつ順番に流れる形状になっている。複数のチラーフィン46bは、それぞれ中心線CL1に沿って板状に延びており、中心線CL1に直交する1つの方向に沿って互いに平行に並べられている。
なお、車載コネクタ65が第1コネクタに相当し、チラーフィン46bが車載熱交換部の延出部と第1延出部とに相当し、フィン通路部68bが通路部及び第1通路部に相当する。
設備コネクタ100のチラー冷却部93は、アルミニウム等の比較的軽量の金属材料により形成されており、耐腐食性及び熱伝導性を有している。チラー冷却部93は、冷却本体93aと、冷却本体93aから中心線CL2に沿って延びた複数の冷却フィン93bとを有している。チラー冷却部93には、冷却水が流れる水通路103が形成されている。水通路103は、冷却本体93aに形成された本体通路部103aと、冷却フィン93bに形成されたフィン通路部103bとを有している。フィン通路部103bは、複数の冷却フィン93bのそれぞれに形成されており、水通路103においては、上流側から本体通路部103aとフィン通路部103bとが交互に並んでいる。この場合、水通路103は、冷却水が複数の冷却フィン93bを1つずつ順番に流れる形状になっている。複数の冷却フィン93bは、それぞれ中心線CL2に沿って板状に延びており、中心線CL2に直交する1つの方向に沿って互いに平行に並べられている。
なお、設備コネクタ100が第2コネクタに相当し、冷却フィン93bが設備熱交換部の延出部と第2延出部とに相当し、フィン通路部103bが通路部及び第2通路部に相当する。
車載コネクタ65と設備コネクタ100とは、それぞれの中心線CL1,CL2が平行に延びた第1状態で互いに接続可能であるとともに、この第1状態から一方を他方に対して中心線を中心に所定角度だけ回転させた第2状態でも互いに接続可能になっている。所定角度は、例えば180度になっている。車載コネクタ65において、設備コネクタ100に接続される部分が中心線CL1を軸として点対称な形状になっているとともに、設備コネクタ100において、車載コネクタ65に接続される部分が中心線CL2を軸として点対称な形状になっている。具体的には、コネクタ65,100において、本体46a,93a及びフィン46b,93bがいずれも中心線CL1,CL2を軸として点対称な形状になっている。この場合、車載コネクタ65及び設備コネクタ100の各接続部分が中心線CL1,CL2を軸として180度対称な形状になっているとも言える。
車載コネクタ65と設備コネクタ100とが互いに接続された第1状態にある場合、これら車載コネクタ65の姿勢及び設備コネクタ100の姿勢がそれぞれ第1姿勢に相当する。この第1状態から一方を他方に対して中心線を中心に反転させて第2状態に移行させた場合に、反転した方のコネクタの姿勢が第2姿勢に相当する。例えば、第1状態から車載コネクタ65を中心線CL1を中心に反転させた場合は車載コネクタ65の姿勢が第2姿勢に相当する。また、車載コネクタ65を流れる冷却水と設備コネクタ100を流れる冷却水とは、第1状態及び第2状態のうち一方で対向流になっており、他方で並行流になっている。なお、第1状態及び第2状態のいずれについても直交流になっていてもよい。
冷却設備70に対しては、車両60に電力を供給することで電池セル11の充電を行う充電設備110が設置されている。充電設備110は、外部電力を車両60に供給することが可能な給電部と、車両60のインレット部に装着される給電プラグと、給電部から給電プラグに電力を供給する給電ケーブルとを有している。給電ケーブルは冷却ケーブル106とは別体になっており、給電プラグは設備コネクタ100とは別体になっている。なお、給電ケーブルが充電ケーブルに相当する。
充電設備110は、給電部が冷却ケース105に取り付けられているなどして、冷却設備70に一体的に設けられている。充電設備110においては、ユーザにより操作可能な操作パネル等の操作部が給電部や冷却ケース105に設けられている。給電部は、給電プラグがインレット部に装着されることで車両60の電池セル11に電気的に接続された状態になり、電池セル11への供給が可能になる。コントローラ75は、給電部に電気的に接続されており、操作部に対するユーザの操作内容等に応じて指令信号を出力することで給電部の動作制御を行う。
次に、コントローラ75が実行する設備冷却処理について図5を参照しつつ説明する。コントローラ75は、この設備冷却処理を所定間隔で繰り返し実行する。
図5において、ステップS101では、車両60の充電を開始するか否かを判定する。ここでは、充電設備110の給電プラグが車両60のインレット部に装着されたか否かの判定と、車両60への給電を許可する操作が操作部に対して行われたか否かの判定とを行い、これら判定が肯定された場合に充電を開始すると判断する。充電を開始する場合、ステップS102に進み、充電設備110による電池セル11の充電を開始する。また、充電開始に伴って、操作部に対するユーザの操作内容等に応じて、電池セル11の充電を行う場合の充電モードとして通常充電モード又は急速充電モードを選択する。急速充電モードを選択した場合、通常充電モードを選択した場合に比べて、充電設備110からの給電に伴って電池セル11に流れる電流が大きく、電池セル11の充電に要する時間が短縮される。なお、通常充電モードが第1充電モードに相当し、急速充電モードが第2充電モードに相当する。
ステップS103では、充電モードが急速充電モードであるか否かを判定する。急速充電モードである場合、ステップS104にて、冷却設備70の冷却モードを急速冷却モードに設定し、ステップS105にて急速冷却処理を行う。急速充電モードでない場合、ステップS106にて、冷却モードを通常冷却モードに設定し、ステップS107にて通常冷却処理を行う。
ステップS104にて冷却モードを急速冷却モードに設定した場合は、ステップS106にて冷却モードを通常冷却モードに設定した場合に比べて、設備ポンプ92による水冷設備回路73での冷却水の循環量を大きい値に設定する。具体的には、ステップS106では、設備ポンプ92の運転状態を通常運転状態に設定することで、通常冷却モードでの冷却水の循環量を第1設備値に設定する。ステップS104では、設備ポンプ92の運転状態を急速運転状態に設定することで、急速冷却モードでの冷却水の循環量を第1設備値よりも大きい第2設備値に設定する。この場合、急速充電時には、通常充電時に比べて、設備ポンプ92の回転率を上げることになる。
ステップS105の急速冷却処理では、ステップS104にて設定した循環量になるように設備ポンプ92を駆動させる。具体的には、冷却水の循環量が第2設備値になるように設備ポンプ92を駆動させる。ここでは、冷凍設備回路72を駆動させて設備熱交換器85により設備チラー91が冷却され、この設備チラー91が冷却した冷却水によりチラー冷却部93が冷却される。このため、車両60において車載ポンプ47が駆動していると、水冷車載回路25を循環する冷却水が車外側チラー46を介してチラー冷却部93により冷却され、この冷却水により電池冷却部48にて電池セル11が冷却される。水冷設備回路73での冷却水の循環量が多いほどチラー冷却部93による車外側チラー46の冷却効果が高くなるため、急速充電モードでの電池セル11の温度上昇を抑制できる。
ステップS107の通常冷却処理では、ステップS106にて設定した循環量になるように設備ポンプ92を駆動させる。具体的には、冷却水の循環量が第1設備値になるように設備ポンプ92を駆動させる。水冷設備回路73での冷却水の循環量が少ないほどチラー冷却部93による車外側チラー46の冷却効果が低くなるが、通常充電モードであれば電池セル11の温度上昇を適正に抑制でき、冷却設備70での省エネ化も図ることができる。
ステップS105にて急速冷却処理を行った場合、ステップS107にて通常冷却処理を行った場合に比べて、設備チラー91において冷凍設備回路72の設備熱交換器85により冷却される冷却水の量が増加する。この場合、チラー冷却部93において水冷車載回路25の車外側チラー46を冷却する冷却水の量が増加し、水冷車載回路25において電池セル11の冷却に用いられる冷却水を水冷設備回路73により冷却しやすくなる。
コントローラ75は、設備冷却処理の各ステップを実行する機能を有している。ステップS104の処理を実行する機能が第2設備設定部に相当し、ステップS106の処理を実行する機能が第1設備設定部に相当する。
続いて、ECU64が実行する車載冷却処理について図6を参照しつつ説明する。
図6において、ステップS201では、電池セル11の充電が開始されたか否かを判定する。ここでは、インレット部に給電プラグが装着されたか否かの判定と、電池セル11の蓄電量が増加し始めたか否かの判定とを行い、これら判定が肯定された場合に電池セル11の充電が開始されたと判断する。
充電が開始されていない場合、ステップS202に進み、水冷車載回路25にて冷却水を循環させるための循環モードを通常循環モードに設定する。一方、充電が開始された場合、ステップS203に進み、循環モードを充電循環モードに設定する。ここで、車両60の電源がイグニッションスイッチ等によりオン状態にある場合、車載ポンプ47が基本的に駆動していることで水冷車載回路25により電池セル11の冷却が行われている。このため、ステップS202,S203では、水冷車載回路25での冷却水の循環量を設定する処理を行うことになる。
ステップS203にて循環モードを充電循環モードに設定した場合は、ステップS202にて循環モードを通常循環モードに設定した場合に比べて、車載ポンプ47による冷却水の循環量を大きい値に設定する。具体的には、ステップS202では、車載ポンプ47の運転状態を通常運転状態に設定することで、通常循環モードでの冷却水の循環量を第1車載値に設定する。ステップS203では、車載ポンプ47の運転状態を充電運転状態に設定することで、充電循環モードでの冷却水の循環量を第1車載値よりも大きい第2車載値に設定する。この場合、電池セル11の充電時には、電池セル11を充電していない時に比べて、車載ポンプ47の回転率を上げることになる。
ステップS203の後、ステップS204に進み、車載冷却システム20及び車室用送風部38により車室の冷房が行われているか否かを判定する。充電が開始され且つ車室冷房が行われている場合、ステップS205に進み、電池温度センサ13の検出信号に基づいて電池セル11の温度である電池温度Taを算出し、この電池温度Taがあらかじめ定められた電池閾値Ta1より高いか否かの判定を行う。
電池温度Taが電池閾値Ta1より高い場合、ステップS206に進み、パック用回路23による電池冷却の車載補助を実行する。ここでは、冷凍車載回路21においてパック用電磁弁33bを開状態にしてパック用熱交換器35bに冷媒を供給し、パック用熱交換器35bにより水冷車載回路25の車内側チラー45を冷却する。この場合、水冷車載回路25においては、車内側チラー45により冷却された冷却水により電池冷却部48が冷却され、この電池冷却部48により電池セル11が冷却される。しかも、この場合、水冷車載回路25においては、車内側チラー45に到達する冷却水が、冷却設備70のチラー冷却部93により車外側チラー46にて既に冷却された状態になっているため、車内側チラー45での冷却水の冷却効果が向上する。このため、車載冷却システム20において、パック用回路23への冷媒の供給量を極力少なくする一方で、車室用回路22への冷媒の供給量を極力多くして空調ユニット40の冷房効果を高めることができる。
一方、電池温度Taが電池閾値Ta1より高くない場合、ステップS207に進み、車載ポンプ47を駆動させずに水冷車載回路25による電池セル11の冷却を行わない。ここでは、冷凍車載回路21においてパック用電磁弁33bを閉状態にしてパック用熱交換器35bへの冷媒の供給を停止し、車載ポンプ47の駆動を停止して水冷車載回路25において冷却水を循環させない。この場合、冷凍車載回路21では、全ての冷媒が車室用回路22にて車室用熱交換器35aに供給されるため、車室の冷房効果を高めることができる。この場合でも、冷却設備70のチラー冷却部93により水冷車載回路25の車外側チラー46が冷却されていれば、車外側チラー46にて冷却された冷却水により電池セル11の冷却が行われる。
ECU64は、車載冷却処理の各ステップを実行する機能を有している。ステップS202の処理を実行する機能が第1車載設定部に相当し、ステップS203の処理を実行する機能が第2車載設定部に相当する。
ここまで説明した本実施形態によれば、設備コネクタ100と車載コネクタ65とが互いに接続された状態において、設備コネクタ100のチラー冷却部93が設備コネクタ100の車外側チラー46との熱交換によりこの車外側チラー46を冷却する。この構成では、チラー冷却部93と車外側チラー46との間で熱の授受が行われるため、冷却設備70と車両60との間で冷媒を授受する必要がなく、この冷媒が外部に漏れ出すということを抑制できる。したがって、冷却設備70により車両60の電池セル11を冷却する際の安全性を高めることができる。
また、冷却設備70と車両60との間で冷媒が授受されないため、この冷媒にゴミ等の異物が混入することや、冷媒が漏れ出して減少すること、冷媒が外気にさらされることなどを回避できる。例えば、冷媒が漏れ出すと、冷媒が比較的高価であることに起因して、冷却設備70や車両60に冷媒を補充するメンテナンスのコスト負担が増加することが懸念される。また、冷媒が温室効果を有していると、この冷媒が漏れ出すことで地球環境に影響を及ぼすことが懸念される。さらに、コンプレッサ31等の潤滑オイルが冷媒に混入している場合には、この冷媒が漏れ出すことで環境を汚染することが懸念される。加えて、冷媒が可燃性を有していると、漏れ出した冷媒に引火する可能性が懸念される。これに対して、本実施形態では、冷媒の漏れ出しを回避することで、これら懸念を解消して安全性を確保できる。特に、水は不燃性であるため、引火に対する安全性を確実に確保できる。
車両60の電池パック10は放電時や充電時に発熱し、電池セル11やパックケース12内の空気等の温度が上昇する。電池パック10の高温状態が長時間続くと、電池性能の低下や劣化につながることが懸念される。そこで、本実施形態のように、急速充電時等の充電時には電池冷却を行いながら充電することが望ましい。本実施形態とは異なり、車外から車両60に冷媒を供給して電池セル11を冷却する方法では、接続部に異物が存在した場合、車両60内の冷媒回路に異物が混入することが懸念される。そこで、本実施形態によれば、熱伝導率が比較的高い車外側チラー46及びチラー冷却部93を有する車載コネクタ65及び設備コネクタ100を接続し、冷却水を用いて熱交換が行われる。この構成では、冷却水等の冷媒が外気にさらされないため、異物混入や冷媒漏れの心配なく電池冷却することが可能である。
本実施形態によれば、冷却設備70が設備ポンプ92を有している。この構成では、設備ポンプ92の駆動に伴って冷却水がチラー冷却部93に供給されるため、チラー冷却部93を冷却水により冷却することができる。
本実施形態によれば、チラー冷却部93を通る冷却水が水であるため、万が一、チラー冷却部93などで冷却水が漏れ出したとしても、この冷却水により環境が汚染されることなどを回避でき、その結果、安全性を高めることができる。しかも、水は比熱が比較的高いため、水冷設備回路73においては冷却水がチラー冷却部93を冷却しやすく、高い電池冷却能力を得ることができる。
本実施形態によれば、コントローラ75により設備ポンプ92の運転状態が制御されるため、電池セル11の充電状態などに合わせて設備ポンプ92の運転状態を可変設定することができる。このため、電池セル11を冷却する上で設備ポンプ92の回転率が不足することや、設備ポンプ92の回転率が過剰に高くなってエネルギを浪費することなどを抑制できる。
本実施形態によれば、充電設備110が通常充電モードである場合に比べて急速充電モードである場合の方が、設備ポンプ92による冷却水の循環量が大きい値に設定されている。この構成では、急速充電モードについて、水冷設備回路73において冷却水とチラー冷却部93との熱交換量が増加するため、チラー冷却部93が車外側チラー46を冷却する能力が向上し、充電に伴って電池セル11の温度が過剰に上昇することを抑制できる。一方で、通常充電モードについては、電池セル11の冷却が適正に行われる範囲内で設備ポンプ92による冷却水の循環量が抑えられるため、水冷設備回路73の省エネルギ化を実現できる。
本実施形態によれば、設備冷却システム71において、冷凍設備回路72の冷媒により水冷設備回路73の冷却水が冷却され、この冷却水によりチラー冷却部93が冷却される。この構成では、チラー冷却部93を冷却する冷媒として冷凍サイクルの冷媒を用いる必要がなく、チラー冷却部93を冷却する冷媒として水を用いることができる。このため、仮に冷媒である水がチラー冷却部93にて漏れ出したとしても、漏れ出した水により安全性が低下するということを抑制できる。
本実施形態によれば、設備コネクタ100と車載コネクタ65とは、第1状態と、中心線CL1,CL2を中心に一方を反転させた第2状態との両方について互いに接続可能になっている。このように、設備コネクタ100と車載コネクタ65とを2つの状態で接続可能になっているため、夜間など手元が暗くて見えにくい場合でも設備コネクタ100と車載コネクタ65とを簡単に接続することができる。
本実施形態によれば、設備コネクタ100のチラー冷却部93が複数の冷却フィン93bを有している。この構成では、車外側チラー46とチラー冷却部93との接触面積が冷却フィン93bにより極力大きくなっている。また、車載コネクタ65の車外側チラー46が複数のチラーフィン46bを有している。この構成では、車外側チラー46とチラー冷却部93との接触面積がチラーフィン46bにより極力大きくなっている。これらの構成によれば、車外側チラー46とチラー冷却部93との熱交換率が高くなり、チラー冷却部93による車外側チラー46の冷却効果を高めることができる。
本実施形態によれば、車載コネクタ65と設備コネクタ100とが互いに接続された状態では、車外側チラー46のチラーフィン46bとチラー冷却部93の冷却フィン93bとが互い違いに重なり合っている。この構成では、車外側チラー46とチラー冷却部93との接触面積が極力大きくなっているため、これら車外側チラー46とチラー冷却部93との熱交換率を高めることができる。
本実施形態によれば、冷却水が流れるフィン通路部103bが冷却フィン93bの内部に設けられている。この構成では、例えば冷却水が冷却フィン93bの内部を流れない構成に比べて、冷却水による冷却フィン93bの冷却効果を高めることができる。また、冷却水が流れるフィン通路部68bがチラーフィン46bの内部に設けられている。この構成では、例えば冷却水がチラーフィン46bの内部を流れない構成に比べて、冷却水によるチラーフィン46bの冷却効果を高めることができる。これらの構成によれば、チラー冷却部93を流れる冷却水が車外側チラー46を流れる冷却水を冷却する効果を高めることができる。
本実施形態によれば、チラーフィン46bの内部にフィン通路部68bが設けられているとともに、冷却フィン93bの内部にフィン通路部103bが設けられている。この構成では、設備コネクタ100においては冷却水による冷却フィン93bの冷却効果を高めることができ、車載コネクタ65においては、チラーフィン46bにより冷却水の冷却効果を高めることができる。この場合、水冷設備回路73の冷却水による水冷車載回路25の冷却水の冷却効果が高められるため、水冷車載回路25において冷却水による電池セル11の冷却効果を高めることができる。
本実施形態によれば、車載冷却システム20が車載ポンプ47を有している。この構成では、車載ポンプ47の駆動に伴って冷却水が車外側チラー46から電池セル11側に供給されるため、車外側チラー46にて冷却された冷却水により電池セル11を冷却することができる。
本実施形態によれば、車外側チラー46を通る冷却水が水であるため、万が一、車外側チラー46などで冷却水が漏れ出したとしても、この冷却水により環境が汚染されることなどを回避でき、その結果、安全性を高めることができる。しかも、水は比熱が比較的高いため、水冷車載回路25においては車外側チラー46が冷却水を冷却しやすく、高い電池冷却能力を得ることができる。
本実施形態によれば、ECU64により車載ポンプ47の運転状態が制御されるため、電池セル11を充電しているか否かなどの状況に合わせて車載ポンプ47の運転状態を可変設定することができる。このため、電池セル11を冷却する上で車載ポンプ47の回転率が不足することや、車載ポンプ47の回転率が過剰に高くなってエネルギを浪費することなどを抑制できる。
本実施形態によれば、電池セル11の充電が行われていない場合に比べて電池セル11の充電が行われている場合の方が、車載ポンプ47による冷却水の循環量が大きい値に設定されている。この構成では、電池セル11の充電が行われている場合について、水冷車載回路25において冷却水と車外側チラー46との熱交換量が増加するため、車外側チラー46が冷却水を冷却する能力が向上し、電池セル11の温度が過剰に上昇することを抑制できる。一方、電池セル11の充電が行われていない場合については、電池セル11の冷却が適正に行われる範囲内で車載ポンプ47による冷却水の循環量が抑えられるため、水冷車載回路25の省エネルギ化を実現できる。
本実施形態によれば、車載冷却システム20において、冷凍車載回路21の冷媒により水冷車載回路25の冷却水が冷却され、この冷却水により電池セル11が冷却される。この構成では、車外側チラー46により冷却される冷媒として冷凍サイクルの冷媒を用いる必要がなく、車外側チラー46により冷却される冷媒として水を用いることができる。このため、仮に冷媒である水が車外側チラー46にて漏れ出したとしても、漏れ出した水により安全性が低下するということを抑制できる。また、電池セル11を冷却する電池冷却部48が水冷車載回路25に含まれているため、水冷車載回路25においては、車外側チラー46により電池冷却部48を直接的に冷却することができる。これにより、効果的に電池セル11の冷却を行うことができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、水冷車載回路25に含まれた車外側チラー46を車載コネクタ65の車載熱交換部としていたが、第2実施形態では、車載コネクタ65の車載熱交換部が冷凍車載回路21に含まれている。第2実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。
図7に示すように、車載コネクタ65は、車載熱交換部として車外側熱交換器121を有している。車外側熱交換器121は、冷凍車載回路21の共通回路24に含まれており、共通回路24においてコンデンサ32の下流側に設けられている。具体的には、コンデンサ32と圧力センサ37との間に設けられている。上記第1実施形態の車外側チラー46には冷却水が流れるが、車外側熱交換器121には、冷凍車載回路21にて冷凍サイクルに用いられる冷媒が流れる。なお、車外側熱交換器121は、車載熱交換部に加えて第1熱交換部に相当する。
車載コネクタ65において車外側熱交換器121は、上記第1実施形態の車外側チラー46と同様の形状になっている。例えば、車外側熱交換器121は、車外側熱交換器121の中心線に沿って延びる複数のフィンを有している。これらフィンは、車載コネクタ65と設備コネクタ100とが互いに接続された状態で、チラー冷却部93の冷却フィン93bと互い違いに重なる。また、車外側熱交換器121には、冷凍車載回路21の冷媒が流れる冷媒通路が形成されている。この冷媒通路は、フィンに形成されたフィン通路部を有している。
本実施形態の車載コネクタ65は、車両ボディ61の前端寄りの位置に設けられている。具体的には、車両60において車室よりも前方の領域において、空調ユニット40やコンデンサ32に近い位置に設けられている。このため、コンデンサ32と車外側熱交換器121とを接続する配管を遠い位置まで引き回す必要がない。また、本実施形態では、充電用のインレット部が車両ボディ61の前端寄りの位置において車載コネクタ65に近い位置に設けられている。このため、ユーザが車両60の充電を行う際に、給電プラグをインレット部に装着する作業と、設備コネクタ100を車載コネクタ65に接続する作業とについて作業負担を低減できる。
本実施形態によれば、車載コネクタ65の車外側熱交換器121が冷凍車載回路21に含まれている。この構成では、冷却設備70のチラー冷却部93が車外側熱交換器121を冷却することで、この車外側熱交換器121により冷凍車載回路21の冷媒が冷却される。このため、冷却設備70の冷却能力を、電池セル11の冷却だけでなく車室用回路22による車室冷房に利用することができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
変形例1として、車載コネクタ65と設備コネクタ100とは、互いに接続できる姿勢がそれぞれ1つだけであってもよく、3つ以上であってもよい。車載コネクタ65及び設備コネクタ100について、一方を他方に対して回転させる所定角度を90度に設定した場合には、他方に接続可能な一方の姿勢は4つあることになる。
また、一方を他方に対して中心線を中心に回転させた場合に、全ての回転角度について車載コネクタ65と設備コネクタ100とを接続可能になっていてもよい。例えば、車載コネクタ65の各チラーフィン46b及び設備コネクタ100の各冷却フィン93bのそれぞれが中心線CL1,CL2の周りを円環状に延びた構成とする。この構成によれば、車載コネクタ65と設備コネクタ100とが互いの中心線CL1,CL2が一致した状態であれば、これら中心線CL1,CL2が水平に延びた状態を想定すると、これらコネクタ65,100を上下左右の向きに関係なく接続できる。
変形例2として、車載コネクタ65の車外側チラー46及び設備コネクタ100のチラー冷却部93のうち一方が他方の形状に合わせて変形する構成としてもよい。例えば、チラー冷却部93が複数の冷却フィン93bを有し、車外側チラー46がチラー冷却部93の形状に合わせて変形可能であり且つ熱伝導性を有する材料により形成された構成とする。この構成によれば、車外側チラー46及びチラー冷却部93のうち一方だけが複数のフィンを有していても、これら車外側チラー46とチラー冷却部93とを熱交換可能な状態で接続することができる。
変形例3として、車外側チラー46の水通路68は、本体通路部68aを有していればフィン通路部68bを有していなくてもよい。同様に、チラー冷却部93の水通路103は、本体通路部103aを有していればフィン通路部103bを有していなくてもよい。また、車外側チラー46は、チラー本体46aを有していればチラーフィン46bを有していなくてもよい。同様に、チラー冷却部93は、冷却本体93aを有していれば冷却フィン93bを有していなくてもよい。
変形例4として、車両60には、車載コネクタ65から延びた冷却ケーブル106が搭載されていてもよい。この構成では、ユーザが冷却設備70により車両60の電池セル11を冷却する場合に、冷却ケーブル106を延ばして車載コネクタ65を冷却設備70の位置まで移動させて設備コネクタ100に接続することができる。この場合は、車載コネクタ65を第1姿勢と、中心線CL1を中心に反転させた第2姿勢とに移行させることが可能であり、車載コネクタ65が第1姿勢及び第2姿勢のいずれにあっても、車載コネクタ65と設備コネクタ100とを接続することができる。
変形例5として、冷却ケーブル106は給電ケーブルに一体的に設けられていてもよい。また、設備コネクタ100と給電プラグとが1つのコネクタ部として一体的に設けられ、車載コネクタ65をインレット部とが1つの受け部として一体的に設けられていてもよい。この場合、1つのコネクタ部を1つの受け部に装着することで、設備コネクタ100を車載コネクタ65に接続する作業と、給電プラグをインレット部に接続する作業とをまとめて行うことができる。
変形例6として、車載コネクタ65の車載熱交換部は、車載冷却システム20において複数設けられていてもよい。例えば、上記第1実施形態の車外側チラー46と上記第2実施形態の車外側熱交換器121とがいずれも車載熱交換部として車載コネクタ65に含まれていてもよい。この構成では、設備コネクタ100においてチラー冷却部93等の設備熱交換部により車外側チラー46及び車外側熱交換器121の両方を冷却することができる。
変形例7として、車載冷却システム20においては、車外側チラー46により冷却された冷却水が電池冷却部48を介して電池セル11を冷却するのではなく、電池セル11を冷却するための冷却空気を車外側チラー46が生成してもよい。例えば、車外側チラー46が周囲の空気を冷却することで冷却空気を生成し、パックケース12内に設置された送風部が冷却空気を電池セル11に向けて送る、という構成とする。
変形例8として、車載冷却システム20においては、車載熱交換部としての車外側チラー46が冷却水等の冷媒を介さずに電池冷却部48や電池セル11を冷却してもよい。例えば、車外側チラー46と電池冷却部48とが熱伝導率の高い冷却部材により接続された構成とする。この構成では、チラー冷却部93により車外側チラー46が冷却された場合に、チラー冷却部93が冷却部材を介して電池冷却部48を冷却することになる。
変形例9として、チラー冷却部93等の設備熱交換部は、冷却設備70において水冷設備回路73ではなく冷凍設備回路72に含まれていてもよい。例えば、冷凍設備回路72の設備熱交換器85が設備熱交換部として設備コネクタ100を構成していてもよい。この場合、設備熱交換部には冷却水ではなく冷凍サイクルの冷媒が流れる。また、設備冷却システム71は、冷凍設備回路72を有していれば、水冷設備回路73を有していなくてもよい。
変形例10として、冷却設備70においてチラー冷却部93等の設備熱交換部を冷却する設備冷却システム71は、設備熱交換部を冷却することができれば冷凍サイクルを有していなくてもよい。
変形例11として、充電設備110は冷却設備70とは別体で設けられていてもよい。例えば、充電設備110の給電部が充電ケースに収容され、この充電ケースが冷却ケース105から独立して駐車面Gに対して設置された構成とする。
変形例12として、ECU64は、車外側チラー46等の車載熱交換部が冷却設備70により冷却されているか否かの冷却判定を行ってもよい。例えば、車載冷却処理が冷却判定を行う処理を有しており、冷却設備70による車載熱交換部の冷却が行われていない場合にステップS202にて通常循環モードに設定し、冷却が行われている場合にステップS203にて充電循環モードに設定する。このように、車載熱交換部を介して電池セル11が冷却される外部冷却が行われている場合に、水冷車載回路25において車内側チラー45及び車外側チラー46により冷却される冷却水流量が増加すると、この冷却水を冷却しやすくなる。冷却水流量が多いほど、パック用熱交換器35bと車内側チラー45との熱交換量や、チラー冷却部93と車外側チラー46との熱交換量が増加するため、電池冷却部48を介して電池セル11が冷却されやすくなり、高い電池冷却能力を得ることができる。
変形例13として、コントローラ75やECU64によって実現されていた機能は、ハードウェア及びソフトウェア、又はこれらの組み合わせによって実現してもよい。コントローラ75やECU64は、たとえば他の制御装置、たとえば車載の他の制御装置と通信し、他の制御装置が処理の一部又は全部を実行してもよい。コントローラ75やECU64は、電子回路によって実現される場合、多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によって実現することができる。
変形例14として、車載冷却システム20において車室用回路22とパック用回路23とは共通回路24に対して直列に接続されていてもよい。
変形例15として、車両60は、電池セル11に充電された電力により駆動されるモータを走行駆動源として有する電気自動車や、走行用モータへの電力供給源として燃料電池を有する燃料電池自動車であってもよい。
11…電池、20…車載冷却装置としての車載冷却システム、21…第2車載回路としての冷凍車載回路、25…第1車載回路としての水冷車載回路、46…車載熱交換部及び第1熱交換部としての車外側チラー、46b…延出部及び第1延出部としてのチラーフィン、47…車載ポンプ、60…車両、64…車載制御部としてのECU、65…第1コネクタとしての車載コネクタ、68b…通路部及び第1通路部としてのフィン通路部、70…外部設備としての冷却設備、72…第2設備回路としての冷凍設備回路、73…第1設備回路としての水冷設備回路、75…設備制御部としてのコントローラ、92…設備ポンプ、93…設備熱交換部及び第2熱交換部としてのチラー冷却部、93b…延出部及び第2延出部としての冷却フィン、95…冷却システム、100…第2コネクタとしての設備コネクタ、103b…通路部及び第2通路部としてのフィン通路部、121…車載熱交換部及び第1熱交換部としての車外側熱交換器、CL1…車載中心線としての中心線、CL2…設備中心線としての中心線、S104…第2設備設定部、S106…第1設備設定部、S202…第1車載設定部、S203…第2車載設定部。

Claims (20)

  1. 電池(11)及び前記電池を冷却する車載熱交換部(46,121)を搭載した車両(60)について、前記車載熱交換部を介して前記電池の冷却を行う冷却設備(70)であって、
    前記車載熱交換部を有し前記車両に搭載された車載コネクタ(65)に着脱可能に接続される設備コネクタ(100)を備え、
    前記設備コネクタは、
    前記設備コネクタと前記車載コネクタとが互いに接続された状態で前記車載熱交換部との熱交換により前記車載熱交換部を冷却する設備熱交換部(93)を有している、冷却設備。
  2. 前記設備熱交換部を冷却する冷媒を前記設備熱交換部に送る設備ポンプ(92)を備えている請求項1に記載の冷却設備。
  3. 前記設備ポンプは、前記冷媒として水を前記設備熱交換部に送る、請求項2に記載の冷却設備。
  4. 前記設備ポンプの運転状態を制御する設備制御部(75)を備えている請求項2又は3に記載の冷却設備。
  5. 前記設備制御部は、
    前記電池の充電が第1充電モードで行われている場合に、前記設備熱交換部に対する前記冷媒の供給量を第1設備値に設定する第1設備設定部(S106)と、
    充電に伴う前記電池の発熱量が前記第1充電モードに比べて大きくなる第2充電モードで前記電池の充電が行われている場合に、前記設備熱交換部に対する前記冷媒の供給量を前記第1設備値に比べて大きい第2設備値に設定する第2設備設定部(S104)と、
    を有している、請求項4に記載の冷却設備。
  6. 前記設備熱交換部を有し、前記設備熱交換部との熱交換により前記設備熱交換部を冷却する第1設備冷媒を循環させる第1設備回路(73)と、
    冷凍サイクルの冷媒であって前記第1設備冷媒との熱交換により前記第1設備冷媒を冷却する冷媒である第2設備冷媒を循環させる第2設備回路(72)と、
    を備えている請求項1〜5のいずれか1つに記載の冷却設備。
  7. 前記設備コネクタは、前記車載コネクタに対する相対的な姿勢として、前記設備コネクタの中心線である設備中心線(CL2)が前記車載コネクタの中心線(CL1)に平行な第1姿勢と、前記第1姿勢に対して前記設備中心線を回転軸として所定角度だけ回転させた第2姿勢との両方で前記車載コネクタに接続可能である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の冷却設備。
  8. 前記設備熱交換部は、
    前記設備コネクタの中心線(CL2)に沿って延びた複数の延出部(93b)を有しており、前記設備コネクタと前記車載コネクタとが互いに接続された状態で前記延出部を介して前記車載熱交換部との熱交換を行う、請求項1〜7のいずれか1つに記載の冷却設備。
  9. 前記延出部の内部には、前記設備熱交換部を冷却する冷媒が流れる通路部(103b)が設けられている、請求項8に記載の冷却設備。
  10. 電池(11)と共に車両(60)に搭載され、前記電池を冷却する車載冷却装置(20)であって、
    所定の外部設備(70)が有する設備コネクタ(100)に着脱可能に接続される車載コネクタ(65)と、
    を備え、
    前記車載コネクタは、
    前記車載コネクタと前記設備コネクタとが互いに接続された状態で、前記設備コネクタが有する設備熱交換部(93)との熱交換により冷却されて前記電池を冷却する車載熱交換部(46,121)、を有している車載冷却装置。
  11. 前記車載熱交換部を冷却する冷媒を前記車載熱交換部に送る車載ポンプ(47)を備えている請求項10に記載の車載冷却装置。
  12. 前記車載ポンプは、前記冷媒として水を前記車載熱交換部に送る請求項11に記載の車載冷却装置。
  13. 前記車載ポンプの運転状態を制御する車載制御部(64)を備えている請求項11又は12に記載の車載冷却装置。
  14. 前記車載制御部は、
    前記電池の充電が行われていない場合に、前記車載熱交換部に対する前記冷媒の供給量を第1車載値に設定する第1車載設定部(S202)と、
    前記電池の充電が行われている場合に、前記車載熱交換部に対する前記冷媒の供給量を第1車載値に比べて大きい第2車載値に設定する第2車載設定部(S203)と、
    を有している、請求項13に記載の車載冷却装置。
  15. 前記車載熱交換部を有し、前記車載熱交換部との熱交換により冷却される第1車載冷媒を循環させる第1車載回路(25)と、
    冷凍サイクルの冷媒であって前記第1車載冷媒との熱交換により前記第1車載冷媒を冷却する冷媒である第2車載冷媒を循環させる第2車載回路(21)と、
    を備えている請求項10〜14のいずれか1つに記載の車載冷却装置。
  16. 冷媒として第1車載冷媒を循環させる第1車載回路(25)と、
    前記車載熱交換部を有し、前記車載熱交換部との熱交換により冷却され且つ前記第1車載冷媒との熱交換により前記第1車載冷媒を冷却する冷媒であって、冷凍サイクルの冷媒である第2車載冷媒を循環させる第2車載回路(21)と、
    を備えている請求項10〜14のいずれか1つに記載の車載冷却装置。
  17. 前記車載コネクタは、前記設備コネクタに対する相対的な姿勢として、前記車載コネクタの中心線である車載中心線(CL1)が前記設備コネクタの中心線(CL2)に平行な第1姿勢と、前記第1姿勢に対して前記車載中心線を回転軸として所定角度だけ回転させた第2姿勢との両方で前記設備コネクタに接続可能である、請求項10〜16のいずれか1つに記載の車載冷却装置。
  18. 前記車載熱交換部は、
    前記車載コネクタの中心線に沿って延びた複数の延出部(46b)を有しており、前記車載コネクタと前記設備コネクタとが互いに接続された状態で前記延出部を介して前記設備熱交換部との熱交換を行う、請求項10〜17のいずれか1つに記載の車載冷却装置。
  19. 前記延出部の内部には、前記車載熱交換部を冷却する冷媒が流れる通路部(68b)が設けられている、請求項18に記載の車載冷却装置。
  20. 車両(60)に搭載された電池(11)を冷却する冷却システム(95)であって、
    前記車両に搭載された第1コネクタ(65)と、
    所定の外部設備(70)に設けられ、前記第1コネクタに着脱可能に接続される第2コネクタ(100)と、
    を備え、
    前記第1コネクタは、
    前記電池を冷却する第1熱交換部(46,121)を有しており、
    前記第2コネクタは、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとが互いに接続された状態で、前記第1熱交換部との熱交換により前記第1熱交換部を冷却する第2熱交換部(93)を有している、冷却システム。
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