JP2020009323A - 配達顧客管理システム - Google Patents

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伸和 黒木
陽一 田辺
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【課題】伝票情報の認識精度を向上させる配達顧客管理システムを提供する。【解決手段】配達顧客管理システム1は,郵便番号,住所,氏名または電話番号のうちいずれか一以上を含む伝票情報を正解データとして記憶する正解データ記憶部24と,伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,正解データ記憶部に記憶する正解データとを照合することで,抽出したテキストデータに対する補正処理を実行するテキストデータ補正処理部23と,補正処理がされたテキストデータに基づく伝票情報を履歴データとして記憶する履歴データ記憶部25と,を有する。履歴データを用いて正解データ記憶部に記憶する正解データをメンテナンスする。【選択図】図2

Description

本発明は,住所などの荷物配達に用いる情報(以下,「伝票情報」という)の認識精度を向上させる配達顧客管理システムに関する。
宅配便などの荷物配達では,届け先および送り主の郵便番号,住所,氏名(法人などの名称も含む。本明細書において同様),電話番号などの伝票情報を記入した伝票を荷物に貼付し,その伝票の伝票情報に基づいて配達を行っている。そのため伝票の伝票情報は荷物配達では極めて重要である。
荷物配達の分野ではコンピュータを用いた電子化が行われている。その一環として,伝票に記載された伝票情報の電子データ化が検討されている。伝票情報の電子データ化を行う場合には,伝票に記載された手書きの文字や数字等を文字認識システムを用いてデータ化する必要がある。そして文字認識システムを用いてデータ化する場合,その認識精度が低い場合には,認識結果を手入力で修正する作業が発生する。この作業は荷物の配達業者にとって運用上の負荷となることから,認識精度は高いほど好ましく,たとえば99%以上の認識精度であることが好ましい。一方,各種の文字認識システムの認識精度は一文字ごとの正答率が80%から95%程度であると思われ,項目ごとの正答率はそれよりさらに低くなり,さらに複数の項目に亘った正答率では50%を下回る可能性もある。そのため,運用上の負荷とならない程度までには至っていない。
そこで,たとえば下記非特許文献1に示すように,送り主となる企業の販売管理システムなどから届け先の伝票情報をデータで受け取り,それを伝票に印字することで,送り主側での事務作業を軽減するとともに,手書き伝票を不要とするシステムが存在する。
ヤマトシステム開発株式会社,"宅急便送り状発行業務支援システム「スマートCat(イージー出荷)」",[online],インターネット<URL:http://www.nekonet.co.jp/service/system/smartcat.html>
非特許文献1におけるシステムを用いることで手書き伝票を不要とすることはできるが,当該システムを利用できるのは,契約をしている企業のみである。たとえば個人が利用する場合には対応できない。そのため,個人が荷物の配達を依頼する場合には,手書き伝票が介在することとなり,文字認識の精度が高くない課題を解決することはできない。
そこで本発明者は上記課題に鑑み,本発明の配達顧客管理システムを発明した。
第1の発明は,荷物の配達における伝票を用いた配達顧客管理システムであって,前記配達顧客管理システムは,郵便番号,住所,氏名または電話番号のうちいずれか一以上を含む伝票情報を正解データとして記憶する正解データ記憶部と,前記伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,前記正解データ記憶部に記憶する正解データとを照合することで,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行するテキストデータ補正処理部と,前記補正処理がされたテキストデータに基づく伝票情報を履歴データとして記憶する履歴データ記憶部と,を有しており,前記履歴データを用いて前記正解データ記憶部に記憶する正解データをメンテナンスする,配達顧客管理システムである。
本発明を用いることによって,正解データを履歴データに基づいてメンテナンスをすることができる。そして,伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,メンテナンスされた正解データとを照合するので,結果として,文字認識の精度を改善することができ,荷物の配達業者における運用上の負荷の軽減につなげることができる。また,本発明を用いることで,届け先や送り主である顧客データの収集力やマーケティング力を向上することもできる。
上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,項目が相違することを判定した場合には,正しい項目に前記テキストデータを並び替えた上で,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
伝票には項目が相違して記載されている場合もある。その場合,文字認識処理により抽出したテキストデータをそのまま正解データと照合したとしても不一致となる可能性が高い。そこで本発明の処理を用いることで,文字認識の精度を改善することができる。
また,上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合し,あらかじめ設定した項目ごとの重み付けを用いて,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
伝票には,郵便番号,住所,氏名,電話番号などの複数の項目の情報が記入される一方,それらの項目の重要性は必ずしもすべてが同じではない。そのため,項目の重要性に応じて重み付けをした上で処理を実行することで,文字認識の精度を改善することができる。
上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,認識したテキストデータがない項目がある場合にはその項目を除外して,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
伝票のうち,郵便番号や電話番号などは記入されないことも多い。そのため,その項目を含めたまま照合をしても無駄な処理となる。そのため,文字認識の結果,認識したテキストデータがない項目については,その項目を除外して正解データと照合することで,文字認識の精度を改善することができる。
上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理により抽出したテキストデータと,あらかじめ記憶された不正確文字列と正しい文字列との対応関係とを照合して,前記抽出したテキストデータにおける不正確文字列を正しい文字列に置換した上で,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
誤記や誤読などには一定の傾向がある場合もある。そして誤記や誤読などをそのままとして正解データと照合をしても認識精度は向上しない。そのため,誤記や誤読などが発生しやすい文字列を含む場合には,正しい文字列に置換をした上で正解データと照合をすることで,文字認識の精度を改善することができる。
上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータにおける送り主の一部または全部のテキストデータを正解データと照合して得た候補と,届け先の一部または全部のテキストデータを正解データと照合して得た候補との組み合わせが,前記履歴データ記憶部に記憶する履歴データにあるかを照合し,対応する組み合わせの履歴データがあれば,その候補に基づいて前記テキストデータを補正する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
特定の送り主が特定の届け先に荷物を送ることも多い。そのため,それらの組み合わせが履歴データにある場合には,履歴データに基づいて補正をすることで,文字認識の精度を改善することができる。
上述の発明において,前記テキストデータ補正処理部は,前記文字認識処理により抽出したテキストデータについて,所定の基準を充足しない場合には,前記正解データ記憶部における正解データが存在しないと判定する,配達顧客管理システムのように構成することができる。
一般的に文字認識したテキストデータと正解データとの照合は,スコア(一致度などの数値データ)によって判定されることが多く,スコアの高い順にソートされる。しかし,もっとも高いスコアであっても,そのスコア自体が所定の基準に到達しない低いスコアでは,そもそもその照合自体が正しくない可能性が高く,それに基づく補正をしても正しく補正できない場合がある。そのような場合に,補正をしてしまうとかえって精度の低下を高めることとなる。そこで,所定の基準に到達しないような場合には,補正をせずに文字認識したテキストデータをそのまま用いるほうがよい。
第1の発明の配達顧客管理システムは,本発明のプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することで実現できる。すなわち,コンピュータを,荷物の配達における伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,所定の記憶領域に正解データとして記憶する郵便番号,住所,氏名または電話番号のうちいずれか一以上を含む伝票情報とを照合することで,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行するテキストデータ補正処理部,として機能させる配達顧客管理プログラムであって,前記補正処理がされたテキストデータに基づく伝票情報を履歴データとして記憶させ,前記履歴データを前記正解データに反映する,配達顧客管理プログラムである。
本発明の配達顧客管理システムを用いることによって,文字認識の精度を改善することができる。そのため,荷物の配達業者における運用上の負荷の軽減につなげることができる。また,本発明を用いることで,届け先や送り主である顧客データの収集力やマーケティング力を向上することもできる。
本発明の配達顧客管理システムの全体の概念を模式的に示す概念図である。 本発明の配達顧客管理システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。 本発明の配達顧客管理システムで用いるコンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。 本発明の配達顧客管理システムにおける処理の一例を示すフローチャートである。 伝票の一例を示す図である。 伝票に届け先,送り先の各伝票情報が手書きで記入された状態の一例を示す図である。 図6に基づいて認識されたテキストデータの一例を示す図である。 テキストデータの補正処理の概念の一例を示す図である。 補正した届け先の伝票情報の一例を示す図である。
本発明の配達顧客管理システム1の全体の概念を模式的に示す概念図を図1に示す。また,本発明の配達顧客管理システム1のシステム構成の一例の概念図を図2に示す。本発明の配達顧客管理システム1を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を図3に示す。
配達顧客管理システム1は一または複数のコンピュータにより実現される。配達顧客管理システム1を実現するコンピュータは,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイ(画面)などの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。
コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は,その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は,記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には,該当する情報を当該記憶装置71から読み出し,読み出した情報を適宜,演算装置70における処理に用いる。また,図2では配達顧客管理システム1における管理端末2が一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数のコンピュータまたはサーバに,その機能が分散配置されていてもよい。またクラウドサーバを用いてもよい。
本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
本発明の配達顧客管理システム1は管理端末2と伝票画像取込端末3とを用いる。伝票画像取込端末3は伝票を画像として取り込むための端末であって,カメラなどの撮影装置やスキャナなどが該当する。
管理端末2は,伝票画像取込端末3で取り込んだ伝票の画像(伝票画像)に対して,本発明の各処理を実行する。管理端末2は,伝票画像入力受付処理部20と伝票画像補正処理部21と文字認識処理部22とテキストデータ補正処理部23と正解データ記憶部24と履歴データ記憶部25とを有する。
伝票画像入力受付処理部20は,伝票画像取込端末3で取り込んだ伝票画像の入力を受け付ける。
伝票画像補正処理部21は,伝票画像入力受付処理部20で入力を受け付けた伝票画像に対して,歪みを整え,ノイズを除去するなど,画像に対する補正処理を実行する。伝票画像の歪みを整える処理の一例として台形補正処理がある。また,必要に応じて,コントラストなどの色調の補正処理を実行してもよい。
文字認識処理部22は,伝票画像における手書き文字の文字認識処理を実行する。文字認識処理を実行する場合,あらかじめ帳票のテンプレートを登録しておき,各項目の領域,文字種別(文字か数字かなど)を定義しておく。そして定義した領域や文字種別などにしたがい,伝票の各項目に手書きされた文字や数字について文字認識処理を実行し,項目に紐付けてテキストデータとして抽出をする。
テキストデータ補正処理部23は,文字認識処理部22で抽出した,伝票の各項目のテキストデータと,正解データ記憶部24に記憶する正解データとを照合(マッチング処理)し,認識したテキストデータを正しい伝票情報に補正する。テキストデータを補正する処理としてはさまざまな方法があるが,たとえば,以下のような方法がある。なお,伝票情報は,郵便番号,住所,氏名,電話番号などのうちいずれか一以上を含む情報である。
すなわち,テキストデータ補正処理部23は,文字認識処理部22で抽出した,伝票の各項目のテキストデータを,あらかじめ定めた並び順で文字列を結合する。また正解データ記憶部24に記憶する正解データのすべてのレコードに対して,マッチングに使用する各項目を,あらかじめ定めた並び順で文字列を結合する。このように生成した2つの文字列を用いてレーベンシュタイン距離を算出し,もっとも距離の近い正解データのレコードをマッチング結果として出力をする。
テキストデータ補正処理部23におけるテキストデータと正解データとのマッチング処理は上記に限定されない。
また,マッチング処理の精度を向上させるため,テキストデータ補正処理部23は,以下のような処理を実行してもよい。
たとえば,荷物の送り主が伝票の項目にしたがって記入しない可能性があるため,機械学習などを用いて,文字認識処理部22で認識したテキストデータがどの項目の情報であるかを推定し,読み取った項目と認識したテキストデータとが相違する場合には,正解データとのマッチング処理の前に,項目の並び替えを行うようにしてもよい。
ほかの処理として,文字認識処理部22で認識したテキストデータについて,数字と文字とでは認識精度が相違など,項目によって認識結果の信頼性が異なる場合があることから,項目ごとに認識結果の信頼性に応じた重み付けを設定してマッチング処理を実行するようにしてもよい。
ほかの処理として,送り主が伝票のすべての項目を入力するとは限らないことから,未入力の項目については,マッチング処理の対象から除外する(スコアリングをしない)ようにしてもよい。
ほかの処理として,文字認識処理部22が認識したテキストデータと,郵政住所データ,市外局番一覧などのデータと照合をすることで,存在しない郵便番号,市外局番と判定した場合には,その項目を補正するか,またはマッチング処理の対象から除外する(スコアリングしない)ようにしてもよい。
ほかの処理として,文字認識処理部22が認識したテキストデータにおいて,誤りや省略が発生する傾向の高い文字列を含む場合,その文字列を正しい文字列(誤りを補正した文字列,省略をしない文字列)に置換した文字列でもマッチング処理を実行するようにしてもよい。この場合,誤記,誤読,省略等される傾向のある文字列(不正確文字列)と正しい文字列との対応関係をあらかじめ記憶しておく。そして,文字認識処理部22が認識したテキストデータについて当該対応関係と照合し,上記に該当する文字列があれば,対応する正しい文字列に置換をする。なお,不正確文字列には,誤記,誤読,省略される傾向のある文字列のほか,住所,氏名については,かな(カナ)表記,英語表記,氏名の法人名表記なども含まれる。
ほかの処理として,後述する履歴データ記憶部25に記憶する履歴データに基づいて,送り主の伝票情報と,届け先の伝票情報との組み合わせをマッチング処理するようにしてもよい。すなわち,文字認識処理部22が認識したテキストデータのうち,送り主の一部または全部のテキストデータに対するマッチング処理で得た正解データの候補と,届け先の一部または全部のテキストデータに対するマッチング処理で得た正解データの候補とで対応する組み合わせが,履歴データ記憶部25における履歴データとしてあるかを判定し,対応する組み合わせの履歴データがあれば,その正解データの候補に対して一定のスコアを加算する。
ほかの処理として,すべての候補について,算出したスコアが一定値を下回る場合には,正解データが存在しないと判定し,文字認識処理部22が認識したテキストデータをそのまま出力するようにしてもよい。
以上のように,テキストデータ補正処理部23は,文字認識処理部22が認識したテキストデータについて,各種の方法を用いて補正する処理を実行する。
正解データ記憶部24は,伝票情報についての正解データを記憶する。正解データは,文字認識処理部22で認識したテキストデータと照合(マッチング処理)するための伝票情報であって,正しいとする伝票情報である。正解データとしては,サービスの利用時に利用者が登録する郵便番号,住所,氏名,電話番号などの伝票情報,住所基盤データベースなどの第三者が提供する郵便番号と住所のデータベースの情報,オンラインショッピングサイトなどで取引のために入力された伝票情報,後述する履歴データ記憶部25に記憶する配達完了実績のある届け先の伝票情報,荷物の配達をした配達員が修正入力した伝票情報などが一例としてあげられる。
履歴データ記憶部25は,テキストデータ補正処理部23で補正したテキストデータを伝票情報とし,それに基づいて荷物が配達されたことを示す配達完了実績がある届け先の伝票情報を記憶する。ここで記憶する伝票情報は,所定のタイミングまたは操作者による操作により,分析,精査および選別を行った上で,正解データ記憶部24に正解データとして反映される。なお,履歴データとして,文字認識処理部22で認識した補正前のテキストデータを記憶させてもよい。補正前のテキストデータを記憶させることで,補正前と補正後の双方のテキストデータがあることから,文字認識処理部22における文字認識処理の際に,間違えやすい文字の認識を学習するなどに用いることができる。
つぎに本発明の配達顧客管理システム1における処理プロセスの一例を図4のフローチャートを用いて説明する。
荷物の配達を希望する送り主は,図5に示すような伝票に手書きなどで,荷物の届け先の郵便番号,住所,氏名,電話番号などの伝票情報,送り主の郵便番号,住所,氏名,電話番号などの伝票情報を記入する。また,伝票情報として配達日時指定,配達方法指定などの配達方法に関する情報が含まれていてもよい。伝票に届け先の伝票情報,送り主の伝票情報,配達方法に関する伝票情報が記入された状態の一例が図6である。
このように届け先の伝票情報,送り主の伝票情報が記入された伝票は荷物に貼付され,その荷物は配達業者によって集荷される。
配達業者は,集荷した荷物に貼付された伝票を伝票画像取込端末3を用いて取り込み,管理端末2における伝票画像入力受付処理部20が伝票画像の入力を受け付ける(S100)。そして入力を受け付けた伝票画像に対して,自動的にまたは所定の操作者の操作に応じて,伝票画像補正処理部21が補正処理を実行する(S110)。
補正処理後の伝票画像に対して,文字認識処理部22が文字認識処理を実行し,項目ごとのテキストデータを抽出する(S120)。この際には,伝票画像のすべての項目に対して文字認識処理を実行してもよいし,届け先の伝票情報のみを文字認識処理するようにしてもよい。伝票画像が図6の場合,届け先の伝票情報として認識されたテキストデータが図7であったとする。図7では,郵便番号が空白となっており,住所,氏名の一部に誤認識があり,電話番号に記載不備(書き間違い)がある状態となっている。
文字認識処理部22において文字認識処理を実行後,テキストデータ補正処理部23は,認識した項目ごとのテキストデータを正解データ記憶部24に記憶する正解データと照合(マッチング処理)することで,認識したテキストデータを補正し,届け先の伝票情報とする(S130)。この補正処理の概念の一例を図8に示す。たとえば認識したテキストデータが入力データ1であれば,テキストデータの一部が一致しないものの,全体として概ね,正解データにおける209番の伝票情報のレコードと一致しているので,当該テキストデータは209番の伝票情報として判定をする。同様に,認識したテキストデータが入力データ2の場合でも,テキストデータの一部が一致しないものの,全体として概ね,正解データにおける513番の伝票情報のレコードと一致しているので,当該テキストデータは513番の伝票情報として判定をする。「全体として概ね」一致しているかは,上述のように,レーベンシュタイン距離がもっとも近いレコードを選択する,あるいは一致する文字や数字の個数に対する比率のうち最大であるレコードを選択するなどがあるが,それらに限定するものではない。
以上のようにしてテキストデータ補正処理部23で補正した届け先の伝票情報を図9に示す。図9では,209番のレコードに基づいて,郵便番号を追加し,住所,氏名,電話番号について補正をした状態を示している。
このように補正した届け先の伝票情報に基づいて,荷物の配達が行われる。そして,配達完了後,配達員などが所定の操作をすることによって配達実績完了の情報と,当該伝票情報とが履歴データとして,履歴データ記憶部25に記憶される(S140)。なお,テキストデータ補正処理部23で補正した届け先の伝票情報が誤っていることを配達員が確認した場合,配達員はさらに正しい届け先の伝票情報に修正をしてもよい。ここで修正した届け先の伝票情報は履歴データ記憶部25に記憶され,適宜,正解データ記憶部24に反映される。
あらかじめ定められたタイミングが到来した場合,または操作者が所定の操作をした段階において,履歴データ記憶部25に記憶した履歴データのうち,正解データとして反映していない伝票情報に対して分析,精査および選別を行い,信頼性の高い伝票情報を正解データ記憶部24に記憶させる(S150)。このように履歴データにおける伝票情報を正解データとして反映することで,正解データのメンテナンスを行うことができる。なお,履歴データ記憶部25の履歴データに,伝票情報を正解データ記憶部24に反映するための分析,精査および選別をしたか否かを示すフラグを設け,分析,精査および選別をしたフラグがある伝票情報は正解データ記憶部24に反映する対象から除外すればよいが,ほかの方法を用いてもよい。
また正解データのメンテナンスとしては,上述のように,履歴データ記憶部25に記憶した履歴データを反映するほか,住所基盤データベースなどの情報を再度取り込むことで正解データをメンテナンスする,長期間利用されていない正解データを削除する,配達員が伝票情報を修正入力する,など適宜の方法を用いることができる。なお,履歴データ記憶部25の履歴データに,正解データの信頼性を示すフラグを設け,長期間利用されていない正解データの信頼性を低くする,または正解データの入手元に応じて信頼性を設定するなどとしてもよい。この信頼性を示すフラグは,マッチング処理におけるスコアリングに反映することもできる。
このように,適宜,メンテナンスがされた正解データを用いて,ソーシャルグラフ(ウェブ上における人間のつながり関係を示す図)へ反映することができる。たとえば,フレンド(送り主および/または届け先と,「友達」として繋がっている者)に対して,郵便局などが提供する総合印刷サービスに,正解データにおける伝票情報を渡して年賀状や挨拶状を一括送付する,履歴データ記憶部25に記憶する履歴データに基づいて,送り主および届け先の組み合わせから,ソーシャルグラフにおける「知り合いかも」に表示させる,ソーシャルグラフを介した個人間取引を行った場合,取引相手のアカウント名を特定することで,自らの伝票情報を開示することなく荷物の配達を行わせる,自らの伝票情報について,ユーザごとに公開内容と公開範囲の設定を可能とせしめる,などのことを実行することができる。なお,ソーシャルグラフへの反映としては,これらに限定するものではなく,ほかの処理を可能としてもよい。
また,メンテナンスがされた正解データを,地図情報システムやカーナビゲーションシステムと連携してもよい。たとえば正解データにおける伝票情報を地図情報システムやカーナビゲーションシステムに渡し,それらのシステムにおける住所のポインタ表示,経路表示のほか,お気に入り登録などができてもよい。
本発明の配達顧客管理システム1を用いることで正解データを適切に保つことができる。そのため,伝票から文字認識処理をした場合であっても,精度の高いマッチング処理を実行することができ,文字認識の精度を改善することができる。その結果,荷物の配達業者における運用上の負荷の軽減につなげることができる。また,本発明を用いることで,届け先や送り主である顧客データの収集力やマーケティング力を向上することもできる。
1:配達顧客管理システム
2:管理端末
3:伝票画像取込端末
20:伝票画像入力受付処理部
21:伝票画像補正処理部
22:文字認識処理部
23:テキストデータ補正処理部
24:正解データ記憶部
25:履歴データ記憶部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置

Claims (8)

  1. 荷物の配達における伝票を用いた配達顧客管理システムであって,
    前記配達顧客管理システムは,
    郵便番号,住所,氏名または電話番号のうちいずれか一以上を含む伝票情報を正解データとして記憶する正解データ記憶部と,
    前記伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,前記正解データ記憶部に記憶する正解データとを照合することで,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行するテキストデータ補正処理部と,
    前記補正処理がされたテキストデータに基づく伝票情報を履歴データとして記憶する履歴データ記憶部と,を有しており,
    前記履歴データを用いて前記正解データ記憶部に記憶する正解データをメンテナンスする,
    ことを特徴とする配達顧客管理システム。
  2. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,項目が相違することを判定した場合には,正しい項目に前記テキストデータを並び替えた上で,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,
    ことを特徴とする請求項1に記載の配達顧客管理システム。
  3. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合し,あらかじめ設定した項目ごとの重み付けを用いて,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行する,
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配達顧客管理システム。
  4. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータについて,認識したテキストデータがない項目がある場合にはその項目を除外して,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配達顧客管理システム。
  5. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理により抽出したテキストデータと,あらかじめ記憶された不正確文字列と正しい文字列との対応関係とを照合して,前記抽出したテキストデータにおける不正確文字列を正しい文字列に置換した上で,前記正解データ記憶部に記憶する正解データと照合する,
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の配達顧客管理システム。
  6. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理によりテキストデータを項目ごとに抽出し,前記抽出した項目ごとのテキストデータにおける送り主の一部または全部のテキストデータを正解データと照合して得た候補と,届け先の一部または全部のテキストデータを正解データと照合して得た候補との組み合わせが,前記履歴データ記憶部に記憶する履歴データにあるかを照合し,対応する組み合わせの履歴データがあれば,その候補に基づいて前記テキストデータを補正する,
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の配達顧客管理システム。
  7. 前記テキストデータ補正処理部は,
    前記文字認識処理により抽出したテキストデータについて,所定の基準を充足しない場合には,前記正解データ記憶部における正解データが存在しないと判定する,
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の配達顧客管理システム。
  8. コンピュータを,
    荷物の配達における伝票を取り込んだ伝票画像に対する文字認識処理により抽出したテキストデータと,所定の記憶領域に正解データとして記憶する郵便番号,住所,氏名または電話番号のうちいずれか一以上を含む伝票情報とを照合することで,前記抽出したテキストデータに対する補正処理を実行するテキストデータ補正処理部,として機能させる配達顧客管理プログラムであって,
    前記補正処理がされたテキストデータに基づく伝票情報を履歴データとして記憶させ,
    前記履歴データを前記正解データに反映する,
    ことを特徴とする配達顧客管理プログラム。
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